JP6164491B2 - 非接触給電装置 - Google Patents

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本発明は、給電パッドと、インダクタコイルを有し給電パッドに接続されるフィルタ回路とを備え、給電パッドを互いに対向させ、一方の給電パッドから他方の給電パッドに非接触で電力を供給する非接触給電装置に関する。
従来、給電パッドと、インダクタコイルを有し給電パッドに接続されるフィルタ回路とを備え、給電パッドを互いに対向させ、一方の給電パッドから他方の給電パッドに非接触で電力を供給する非接触給電装置として、例えば以下に示す特許文献1に開示されている誘導結合電力伝達システムがある。
この誘導結合電力伝達システムは、変圧器と、ループ導体と、ピックアップコイルとを備えている。変圧器の漏れインダクタンスを利用してフィルタ回路が構成されている。変圧器は、ループ導体に供給される交流を絶縁し所定の電圧に変換する。フィルタ回路は、絶縁された交流に含まれる所定の周波数成分を除去する。ピックアップコイルをループ導体に対向させると、ピックアップコイルとループ導体が磁気的に結合する。その結果、ループ導体からピックアップコイルに非接触で電力を供給することができる。ここで、ループ導体及びピックアップコイルが給電パッドに相当する。変圧器の漏れインダクタンスがインダクタコイルのインダクタンスに相当する。
特表2009−528812号公報
ところで、非接触給電装置においてフィルタ回路を用いる場合、一般的に、コアを有するインダクタコイルが用いられている。
一方、前述した誘導結合電力伝達システムでは、変圧器の漏れインダクタンスを利用してフィルタ回路を構成している。そのため、フィルタ回路用として、コアを有するインダクタコイルを別途設ける必要がなく、装置を小型化することができる。
しかし、変圧器を備える装置にしか適用できない。また、フィルタ回路として必要なインダクタンスが大きい場合、変圧器の漏れインダクタンスを大きくしなければならず、変圧器の効率が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、変圧器を備えていない場合であっても適用でき、フィルタ回路の特性を確保しつつ、コアを有するインダクタコイルを別途設ける場合に比べ小型化することができる非接触給電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、磁性材からなる給電用コアと、給電用コアに設けられ、給電用コアを磁路として用いる給電用コイルとを有する給電パッドと、インダクタコイルを有し、記給電パッドに接続されるフィルタ回路と、を備え、フィルタ回路の接続された給電パッドを互いに対向させ、一方の給電パッドから他方の給電パッドに非接触で電力を供給する非接触給電装置において、少なくともいずれかのフィルタ回路のインダクタコイルは、環状であり、当該フィルタ回路が接続される給電パッドの給電用コアに、給電用コイルの発生した磁束が軸心部において軸心方向とほぼ直交するように設けられ、給電用コアを磁路として用いることを特徴とする。ここで、軸心方向とは、環状のインダクタコイルの軸心を通り、かつ、環状のインダクタコイルによって囲まれた内側平面に対する法線方向のことであり、軸心部とは、環状のインダクタコイルによって囲まれた内側部分であって、軸心方向に延在する柱状部分のことである。また、給電用コイルの発生した磁束が軸心部において軸心方向とほぼ直交するとは、給電用コイルの発生した磁束が、インダクタコイルの軸心部において、インダクタコイルの軸心方向に対して90度を含む、90度に近い許容範囲内であることを意味する。
この構成によれば、インダクタコイルの磁路を構成するコアとして給電パッドの給電用コアを利用している。そのため、変圧器を備えていない場合であっても適用できる。また、コアを有するインダクタコイルを別途設ける場合に比べ、非接触給電装置を小型化することができる。しかも、給電用コイルの発生した磁束が、インダクタコイルの軸心部において軸心方向とほぼ直交している。そのため、インダクタコイルと給電用コイルの結合係数がほぼ0になり、給電用コイルの発生した磁束の影響を極力抑えることができる。従って、フィルタ回路の特性を確保することができる。
第1実施形態における非接触給電装置の回路図である。 送電側パッドの上面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 図2のC−C矢視断面図である。 送電側パッドの電流の流れを説明するための図2に対応した説明図である。 送電側パッドの磁束の流れを説明するための図3に対応した説明図である。 送電側パッドの磁束の流れを説明するための図4対応した説明図である。 送電側パッドの磁束の流れを説明するための図5に対応した説明図である。 図1に示す送電回路及び受電回路の回路図である。 インダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図11のD−D矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための図7に対応した説明図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための図8に対応した説明図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための図9に対応した説明図である。 第2実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図16のE−E矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第3実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図19のF−F矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第4実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図22のG−G矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第5実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図25のH−H矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第6実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 インダクタコイルの配置を説明するためのコアの左側面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第7実施形態における非接触給電装置の送電側パッドの上面図である。 送電側パッドの左側面図である。 送電側パッドの後面図である。 図31のI−I矢視断面図である。 図32のJ−J矢視断面図である。 送電側パッドの電流の流れを説明するための図31に対応した説明図である。 送電側パッドの電流の流れを説明するための図32に対応した説明図である。 送電側パッドの電流の流れを説明するための図33に対応した説明図である。 送電側パッドの磁束の流れを説明するための図34に対応した説明図である。 送電側パッドの磁束の流れを説明するための図35に対応した説明図である。 第8実施形態における非接触給電装置の送電側パッドの上面図である。 図41のK−K矢視断面図である。 送電側パッドの電流の流れを説明するための図41に対応した説明図である。 送電側パッドの磁束の流れを説明するための図42に対応した説明図である。 第9実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図45のL−L矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第10実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 インダクタコイルの配置を説明するためのコアの後面図である。 図48のM−M矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第11実施形態における非接触給電装置のインダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図52のN−N矢視断面図である。 送電側パッド及びインダクタコイルの磁束の流れを説明するための説明図である。 第12実施形態における非接触給電装置の送電回路及び受電回路の回路図である。 インダクタコイルの配置を説明するためのコアの上面図である。 図56のO−O矢視断面図である。 図56のP−P矢視断面図である。 図56のQ−Q矢視断面図である。 インダクタコイルの電流の流れを説明するための図56に対応した説明図である。 インダクタコイルの磁束の流れを説明するための図57に対応した説明図である。 インダクタコイルの電流の流れを説明するための図58に対応した説明図である。 インダクタコイルの電流の流れを説明するための図59に対応した説明図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る非接触給電装置を、電気自動車やハイブリッド車に搭載されたメインバッテリに非接触で送電する非接触給電装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1〜図15を参照して第1実施形態の非接触給電装置の構成について説明する。なお、図中における前後方向、左右方向及び上下方向は、車両における方向を示すものである。
図1に示すように、電気自動車やハイブリッド車は、モータジェネレータMGと、メインバッテリB1と、インバータ回路INVと、補機Sと、補機バッテリB2と、DC/DCコンバータ回路CNVと、制御器CNTとを備えている。
モータジェネレータMGは、3相交流を供給することでモータとして動作し、車両の走行のための駆動力を発生する機器である。また、車両の減速時において、外部からの駆動力によって回転することでジェネレータとして動作し、3相交流を発生する機器でもある。
メインバッテリB1は、直流高電圧を出力する充放電可能な電源である。
インバータ回路INVは、モータジェネレータMGがモータとして動作するとき、メインバッテリB1の出力する直流を3相交流に変換してモータジェネレータMGに供給する回路である。また、モータジェネレータMGがジェネレータとして動作するとき、モータジェネレータMGの出力する3相交流を直流に変換してメインバッテリB1に供給する回路でもある。
補機Sは、直流低電圧を供給することで動作するワイパー装置や電動パワーステアリング装置等の周辺装置である。
補機バッテリB2は、直流低電圧を出力する充放電可能な電源である。
DC/DCコンバータ回路CNVは、メインバッテリB1の出力する直流高電圧を直流低電圧に変換して補機バッテリB2及び補機Sに供給する回路である。
制御器CNTは、メインバッテリB1、補機バッテリB2、モータジェネレータMGに関する情報に基づいてインバータ回路INV、DC/DCコンバータ回路CNV及び補機Sを制御する装置である。
非接触給電装置1は、車両の外部に設置された外部電源PSから車両に搭載されたメインバッテリB1に非接触で電力を供給し、メインバッテリB1を充電する装置である。非接触給電装置1は、送電側パッド10(給電パッド)と、送電回路11と、受電側パッド12と、受電回路13とを備えている。
送電側パッド10は、駐車スペース内に車両を駐車したときに車両の底部に設置された受電側パッド12と対向する駐車スペース内の地表面の所定位置に設置され、電流が流れることで磁束を発生する装置である。図2〜図5に示すように、送電側パッド10は、コア100(給電用コア)と、コイル101、102(給電用コイル)とを備えている。
コア100は、磁性材からなり、磁路を構成する直方体状の部材である。具体的には、フェライトやダストコアからなる部材である。
コイル101、102は、導線を巻いて構成され、電流が流れることで磁束を発生する略矩形環状の部材である。コイル101、102は、コア100の上面に、自らの軸心方向を上下方向にした状態で、前後方向に隣接して配置され、コア100を磁路として用いている。ここで、コイル101、102の軸心方向とは、環状のコイル101、102の軸心を通り、かつ、環状のコイル101、102によって囲まれた内側平面に対する法線方向のことである。なお、軸心方向は、環状のコイル101、102の重心点を通る。図6に示すように、コイル101、102に電流が流れると、図6〜図9に示すように、磁束が発生する。逆方向の電流が流れると、逆方向の磁束が発生する。
図1に示す送電回路11は、受電回路13との間で無線通信によって情報を送受信し、受信した情報に基づいて外部電源PSの出力を高周波の交流に変換し、送電側パッド10に供給する回路である。図10に示すように、送電回路11は、電力変換回路110と、フィルタ回路111と、共振用コンデンサ112とを備え、車両の外部に設置されている。
電力変換回路110は、外部電源PSの出力を高周波の交流に変換し出力する回路である。電力変換回路110の入力端は外部電源PSに、出力端はフィルタ回路111及び送電側パッド10に接続されている。
フィルタ回路111は、電力変換回路110から供給される交流に含まれる所定の周波数成分を除去する回路である。フィルタ回路111は、インダクタコイル1110と、コンデンサ1111とを備えている。
図11及び図12に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、送電側パッド10のコア100に設けられ、コア100を磁路として用いている。インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。インダクタコイル1110の略四角柱状の軸心部1110aは、空気層ではなく、コア100の磁性材によって構成されている。ここで、軸心方向とは、環状のインダクタコイル1110の軸心を通り、かつ、環状のインダクタコイル1110によって囲まれた内側平面に対する法線方向のことである。なお、軸心方向は、環状のインダクタコイル1110の重心点を通る。また、軸心部1110aとは、環状のインダクタコイル1110によって囲まれた内側部分であって、軸心方向に延在する柱状部分のことである。
図6に示すように、コイル101、102に電流が流れ、図7〜図9に示すように、磁束が発生すると、図13〜図15に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が発生する。
図11及び図12に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。そのため、図13〜図15に示すように、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交する。つまり、インダクタコイル1110は、コイル101、102との結合係数がほぼ0になる。従って、コイル101、102に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
図10に示すように、インダクタコイル1110及びコンデンサ1111は直列接続されている。インダクタコイル1110の一端は電力変換回路110の出力端に、コンデンサ1111の一端は送電側パッド10に接続されている。
共振用コンデンサ112は、送電側パッド10のコイル101、102とともに共振回路を構成する回路である。共振用コンデンサ112は送電側パッド10に並列接続されている。
図1に示す受電側パッド12は、車両の底部に設置され、駐車スペースに車両を駐車したときに、上下方向に間隔をあけて送電側パッド10と対向して配置され、送電側パッド10の発生した交番磁束が鎖交することで電磁誘導によって交流を発生する装置である。受電側パッド12は、コアと、コイルとを備えている。受電側パッド12は、送電側パッド10と同一構成であり、上下逆向きに設置されている。
受電回路13は、送電回路11との間で無線通信によって情報を送受信し、受信した情報に基づいて受電側パッド12から供給される交流を直流に変換してメインバッテリB1を充電する回路である。図10に示すように、受電回路13は、共振用コンデンサ130と、フィルタ回路131と、電力変換回路132とを備えている。
共振用コンデンサ130は、受電側パッド12のコイルとともに共振回路を構成する
回路である。共振用コンデンサ130は、受電側パッド12に並列接続されている。
フィルタ回路131は、共振用コンデンサ130の接続された受電側パッド12から供給される交流に含まれる所定の周波数成分を除去する回路である。フィルタ回路131は、コンデンサ1310と、インダクタコイル1311とを備えている。
インダクタコイル1311は、インダクタコイル1110と同一構成であり、受電側パッド12のコアに設けられ、コアを磁路として用いている。そのため、インダクタコイル1110と同様に、受電側パッド12のコイルの発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
コンデンサ1310及びインダクタコイル1311は直列接続されている。
コンデンサ1310の一端は受電側パッド12に、インダクタコイル1311の一端は電力変換回路132に接続されている。
電力変換回路132は、フィルタ回路131を介して供給される交流を直流に変換してメインバッテリB1に供給する回路である。電力変換回路132の入力端はフィルタ回路131及び受電側パッド12に、出力端はメインバッテリB1に接続されている。
次に、図1及び図10を参照して非接触給電装置の動作について説明する。
図1に示すように、駐車スペースに車両を駐車すると、送電側パッド10と受電側パッド12が上下方向に所定の間隔をあけて対向する。この状態で充電開始ボタン(図略)が押され、充電の開始が指示されると、送電回路11と受電回路13は、無線通信によって情報を送受信する。
図10に示す電力変換回路110は、外部電源PSの出力を高周波の交流に変換し出力する。フィルタ回路111は、電力変換回路110から供給される交流に含まれる所定の周波数成分を除去する。共振用コンデンサ112の接続された送電側パッド10は、フィルタ回路111介して交流が供給されることで交番磁束を発生する。
図6に示すように、コイル101、102に電流が流れ、図7〜図9に示すように、磁束が発生すると、コア100の内部及び周辺に磁束が発生する。
図11及び図12に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。そのため、図13〜図15に示すように、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル101、102の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル101、102に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。その結果、フィルタ回路111の特性を確保することができる。
共振用コンデンサ130の接続された受電側パッド12は、送電側パッド10の発生した交番磁束と鎖交することで電磁誘導によって交流を発生する。フィルタ回路131は、共振用コンデンサ130の接続された受電側パッド12から供給される交流に含まれる所定の周波数成分を除去する。
受電側パッド12の発生した磁束は、コアの内部及び周辺を流れる。しかし、インダクタコイル1311は、インダクタコイル1110と同一構成である。そのため、インダクタコイル1311を磁束が鎖交することはほとんどない。従って、受電側パッド12のコイルの発生した磁束の影響を極力抑えることができる。これにより、フィルタ回路131の特性を確保することができる。
電力変換回路132は、フィルタ回路131を介して供給される交流を直流に変換してメインバッテリB1に供給する。このようにして、外部電源PSからメインバッテリB1に非接触で電力を供給し、メインバッテリB1を充電することができる。
次に、第1実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。
第1実施形態によれば、フィルタ回路11のインダクタコイル1110は、フィルタ回路11が接続される送電側パッド10のコア100に設けられ、コア100を磁路して用いている。つまり、インダクタコイル1110の磁路を構成するコアとして送電側パッド10のコア100を利用している。そのため、変圧器を備えていない場合であっても適用できる。また、コアを有するインダクタコイルを別途設ける場合に比べ、非接触給電装置1を小型化することができる。しかも、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交している。そのため、インダクタコイル1110とコイル101、102の結合係数がほぼ0になり、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。従って、フィルタ回路111の特性を確保することができる。
第1実施形態によれば、インダクタコイル1110は、コア100に埋設されている。そのため、コアを有するインダクタコイルを別途設ける場合に比べ、非接触給電装置1をより小型化することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の非接触給電装置について説明する。第2実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図16〜図18を参照してインダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図16及び図17に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。インダクタコイル1110の略四角柱状の軸心部1110aは、空気層ではなく、コア100の磁性材によって構成されている。
コイル101、102に電流が流れ、磁束が発生すると、図18に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が流れる。
図16及び図17に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。そのため、図18に示すように、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル101、102の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル101、102に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第2実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の非接触給電装置について説明する。第3実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図19〜図21を参照してインダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図19及び図20に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向から斜め前方に傾斜させた状態で、コア100の左右方向の中央部近傍であって、コア100の前後方向の中央部よりやや後側の上方部に埋設されている。インダクタコイル1110の略四角柱状の軸心部1110aは、空気層ではなく、コア100の磁性材によって構成されている。
コイル101、102に電流が流れ、磁束が発生すると、図21に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が流れる。
図19及び図20に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向から斜め前方に傾斜させた状態で、コア100の左右方向の中央部近傍であって、コア100の前後方向の中央部よりやや後側の上方部に埋設されている。そのため、図21に示すように、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル101、102の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル101、102に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第3実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の非接触給電装置について説明する。第4実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図22〜図24を参照してインダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図22及び図23に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、コア100の上面の前後方向及び左右方向の中央部近傍に、自らの軸心方向を上下方向にした状態で配置されている。
コイル101、102に電流が流れ、磁束が発生すると、図24に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が流れる。
図22及び図23に示すように、インダクタコイル1110は、コア100の上面の前後方向及び左右方向の中央部近傍に、自らの軸心方向を上下方向にした状態で配置されている。そのため、図24に示すように、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル101、102の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル101、102に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第4実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、コアを有するインダクタコイルを別途設ける場合に比べ、非接触給電装置1を小型化することができる。また、フィルタ回路111の特性を確保することができる。
第4実施形態によれば、インダクタコイル1110は、コア100の表面に設けられている。そのため、コアに埋設する場合に比べ、コアを有するインダクタコイルを容易に構成することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態の非接触給電装置について説明する。第5実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図25〜図27を参照してインダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図25及び図26に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向にした状態で、コア100の前後面及び左右側面に沿って配置されている。
コイル101、102に電流が流れ、磁束が発生すると、図27に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が流れる。
図25及び図26に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向にした状態で、コア100の前後面及び左右側面に沿って配置されている。そのため、図27に示すように、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル101、102の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル101、102に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第5実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第5実施形態によれば、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態の非接触給電装置について説明する。第6実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図28〜図30を参照してインダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図28及び図29に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で、コア100の左側面に配置されている。
コイル101、102に電流が流れ、磁束が発生すると、図30に示すように、コア100の周辺に磁束が流れる。
図28及び図29に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で、コア100の左側面に配置されている。そのため、図30に示すように、コイル101、102の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル101、102の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル101、102に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル101、102の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第6実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第6実施形態によれば、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態の非接触給電装置について説明する。第7実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、送電側パッド及び受電側パッドのコイルの構成だけを変更したものである。送電側パッド及び受電側パッドのコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図31〜図40を参照して送電側パッド及び受電側パッドのコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図31〜図35に示すように、送電側パッド10は、コア100と、コイル103(給電用コイル)とを備えている。
コイル103は、導線を巻いて構成され、電流が流れることで磁束を発生する略矩形環状の部材である。コイル103は、自らの軸心方向を前後方向にした状態でコア100の上下面及び左右側面に沿って配置され、コア100を磁路として用いている。
図36〜図38に示すように、コイル103に電流が流れると、図39及び図40に示すように、磁束が発生する。逆方向の電流が流れると、逆方向の磁束が発生する。
受電側パッド12は、送電側パッド10と同一構成であり、上下逆向きに設置されている。
図11及び図12に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。そのため、図39及び図40に示すように、コイル103の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル103の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル103に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル103の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。その結果、フィルタ回路111の特性を確保することができる。
インダクタコイル1311は、インダクタコイル1110と同一構成である。
次に、第7実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第7実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態の非接触給電装置について説明する。第8実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、送電側パッド及び受電側パッドのコイルの構成だけを変更したものである。送電側パッド及び受電側パッドのコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図41〜図44を参照して送電側パッド及び受電側パッドのコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図41及び図42に示すように、送電側パッド10は、コア100と、コイル104(給電用コイル)とを備えている。
コイル104は、導線を巻いて構成され、電流が流れることで磁束を発生する略矩形環状の部材である。コイル104は、コア100の上面の前後方向及び左右方向の中央部近傍に、自らの軸心方向を上下方向にした状態で配置され、コア100を磁路として用いている。
図43に示すように、コイル104に電流が流れると、図44に示すように、磁束が発生する。逆方向の電流が流れると、逆方向の磁束が発生する。
受電側パッド12は、送電側パッド10と同一構成であり、上下逆向きに設置されている。
図11及び図12に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。そのため、図44に示すように、コイル104の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル104の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル104に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル104の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。その結果、フィルタ回路111の特性を確保することができる。
インダクタコイル1311は、インダクタコイル1110と同一構成である。
次に、第8実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第8実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態の非接触給電装置について説明する。第9実施形態の非接触給電装置は、第8実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第8実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図45〜図47を参照してインダクタコイルの配置についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第8実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図45及び図46に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を前後方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。
コイル104に電流が流れ、磁束が発生すると、図47に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が流れる。
図45及び図46に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を前後方向にした状態で、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。そのため、図47に示すように、コイル104の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル104の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル104に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル104の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第9実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第9実施形態によれば、第8実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第10実施形態)
次に、第10実施形態の非接触給電装置について説明する。第10実施形態の非接触給電装置は、第8実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第8実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図48〜図51を参照してインダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第8実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図48〜図50に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、略矩形環状の2つのコイルCOIL1、COIL2によって構成されている。コイルCOIL1、COIL2は、自らの軸心方向を前後方向にした状態で軸心方向と直交する上下方向に隣接し、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。インダクタコイル1110の略四角柱状の軸心部1110a、1110bは、空気層ではなく、コア100の磁性材によって構成されている。
コイル104に電流が流れ、磁束が発生すると、図51に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が流れる。
図48〜図50に示すように、インダクタコイル1110は、略矩形環状の2つのコイルCOIL1、COIL2によって構成されている。コイルCOIL1、COIL2は、自らの軸心方向を前後方向にした状態で軸心方向と直交する上下方向に隣接し、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。そのため、図51に示すように、コイル104の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル104の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル104に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル104の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第10実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第10実施形態によれば、第8実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第11実施形態)
次に、第11実施形態の非接触給電装置について説明する。第11実施形態の非接触給電装置は、第8実施形態の非接触給電装置に対して、インダクタコイルの配置だけを変更したものである。インダクタコイル以外は、第8実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図52〜図54を参照してインダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第8実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図52及び図53に示すように、インダクタコイル1110は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向から斜め後方に傾斜させた状態で、コア100の左右方向の中央部近傍であって、コア100の前後方向の中央部よりやや後側の上方部に埋設されている。インダクタコイル1110の略四角柱状の軸心部1110aは、空気層ではなく、コア100の磁性材によって構成されている。
コイル104に電流が流れ、磁束が発生すると、図54に示すように、コア100の内部及び周辺に磁束が流れる。
図52及び図53に示すように、インダクタコイル1110は、自らの軸心方向を上下方向から斜め後方に傾斜させた状態で、コア100の左右方向の中央部近傍であって、コア100の前後方向の中央部よりやや後側の上方部に埋設されている。そのため、図54に示すように、コイル104の発生した磁束が、インダクタコイル1110の軸心部1110aにおいて軸心方向とほぼ直交し、インダクタコイル1110とコイル104の結合係数がほぼ0になる。従って、コイル104に電流が流れ、コア100の内部及び周辺に磁束が発生しても、その磁束がインダクタコイル1110を鎖交することはほとんどない。これにより、コイル104の発生した磁束の影響を極力抑えることができる。
次に、第11実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。第11実施形態によれば、第8実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第12実施形態)
次に、第12実施形態の非接触給電装置について説明する。第12実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置に対して、フィルタ回路の構成を変更するとともに、それに伴ってインダクタコイルの構成を変更したものである。フィルタ回路及びインダクタコイル以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一である。そのため、図55〜図63を参照してフィルタ回路の構成、及び、インダクタコイルの構成についてのみ説明し、動作については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図55に示すように、フィルタ回路111は、インダクタコイル1110、1112と、コンデンサ1111、1113とを備えている。
図56〜図59に示すように、インダクタコイル1110、1112は、導線を巻いて構成される略矩形環状の素子である。インダクタコイル1110、1112は、自らの軸心方向を左右方向にした状態で軸心方向である左右方向に隣接し、コア100の前後方向、左右方向及び上下方向の中央部近傍に埋設されている。インダクタコイル1110、1112の略四角柱状の軸心部1110a、1112aは、空気層ではなく、コア100の磁性材によって構成されている。
また、インダクタコイル1110、1112は、フィルタ回路111に電流が流れた場合に発生する磁束が互いに打消し合わないように配線されている。具体的には、フィルタ回路111に電流が流れた場合、インダクタコイル1110の発生する軸心部1110aにおける磁束と、インダクタコイル1112の発生する軸心部1112aにおける磁束が同一方向になるように配線されている。より具体的には、フィルタ回路111に電流が流れた場合、図60、図62及び図63に示すような電流が流れるようにインダクタコイル1110、1112が配線されている。この場合、図61に示すように、インダクタコイル1110の発生する軸心部1110aにおける磁束と、インダクタコイル1112の発生する軸心部1112aにおける磁束が同一方向になる。そのため、インダクタコイル1110の発生した磁束とインダクタコイル1112の発生した磁束が互いに打消し合うようなことはない。
次に、第12実施形態の非接触給電装置の効果について説明する。
第12実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第12実施形態によれば、1つのコア100に2つのインダクタコイル1110、1112が設けられている。そのため、コアを有する2つのインダクタコイルを別途設ける場合に比べ、非接触給電装置1をより小型化することができる。
第12実施形態によれば、インダクタコイル1110、1112は、互いに隣接して配置されている。そのため、コア100の体格が大きくなるような事態を抑えることができる。
第12実施形態によれば、インダクタコイル1110、1112は、フィルタ回路111に電流が流れた場合に発生する磁束が互いに打消し合わないように配線されている。そのため、フィルタ回路111の特性を確保することができる。
最後に、各実施形態に関連する変形形態についてまとめて説明する。
第1〜第12実施形態では、送電回路側のフィルタ回路のインダクタコイルが送電側パッドのコアを磁路として用いるとともに、受電回路側のフィルタ回路のインダクタコイルが受電側パッドのコアを磁路として用いる例を挙げているが、これに限られるものではない。少なくともいずれかのフィルタ回路のインダクタコイルが、そのフィルタ回路が接続されるパッドのコアを磁路として用いていればよい。
第1〜第12実施形態では、共振用コンデンサが、送電側パッド及び受電側パッドにそれぞれ並列接続されている例を挙げているが、これに限られるものではない。共振用コンデンサは、送電側パッド及び受電側パッドにそれぞれ直列接続されていてもよい。
第1〜第12実施形態では、フィルタ回路が、直列接続されたインダクタコイル及びコンデンサによって構成されている例を挙げているが、これに限られるものではない。フィルタ回路は、それ以外の構成であってもよい。インダクタコイルを有していればよい。
第1〜第12実施形態では、送電側パッド及び受電側パッドのコイル、並びに、インダクタコイルが、略矩形環状である例を挙げているが、これに限られるものではない。送電側パッドや受電側パッドのコイル、インダクタコイルは、円環状や半円環状であってもよい。環状であればよい。
第1〜第12実施形態では、コアが直方体状である例を挙げているが、これに限られるものではない。コアは、円柱状であってもよい。磁路を構成できる形状であればよい。コイルの軸心部がコアの磁性材によって構成されるようにしてもよい。
第1〜第12実施形態では、コアがフェライトやダストコアによって構成されている例を挙げているが、これに限られるものではない。硅素鋼板や板状のアモルファスを板厚方向に積層することによって構成されていてもよい。その場合、インダクタコイルの発生する磁束が積層方向と直交するようにコアを配置又は埋設するとよい。
第4実施形態では、インダクタコイル1110が、送電側パッド10のコイル101、102のすぐ下に配置されている例を挙げているが、これに限られるものではない。インダクタコイル1110は、送電側パッド10のコイル101、102のすぐ上に配置されていてもよいし、コア100の下面に配置されていてもよい。
第7実施形態では、インダクタコイルの構成が第1実施形態と同一である例を挙げているが、これに限られるものではない。インダクタコイルの構成は、第2〜第6実施形態と同一であってもよい。いずれの構成と組合せても第2〜第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
第12実施形態では、インダクタコイル1110、1112が軸心方向に隣接してコア100に埋設されている例を挙げているが、これに限られるものではない。軸心方向と直交する方向に隣接してコア100に埋設されていてもよい。フィルタ回路111に電流が流れた場合、インダクタコイル1110の発生する軸心部1110aにおける磁束と、インダクタコイル1112の発生する軸心部1112aにおける磁束が逆方向になるように配線されていれば、磁束が互いに打消し合うことはない。
第12実施形態では、2つのインダクタコイル1110、1112がコア100に埋設されている例を挙げているが、これに限られるものではない。3つ以上のインダクタコイルがコアに埋設されていてもよい。
1・・・非接触給電装置、10・・・送電側パッド(給電パッド)、100・・・コア(給電用コア)、101、102・・・コイル(給電用コイル)、11・・・送電回路、110・・・電力変換回路、111・・・フィルタ回路、1110・・・インダクタコイル、1111・・・コンデンサ、112・・・共振用コンデンサ

Claims (6)

  1. 磁性材からなる給電用コア(100)と、前記給電用コアに設けられ、前記給電用コアを磁路として用いる給電用コイル(101、102、103、104)とを有する給電パッド(10)と、
    インダクタコイルを有し、前記給電パッドに接続されるフィルタ回路(111)と、
    を備え、前記フィルタ回路の接続された前記給電パッドを互いに対向させ、一方の前記給電パッドから他方の前記給電パッドに非接触で電力を供給する非接触給電装置において、
    少なくともいずれかの前記フィルタ回路の前記インダクタコイル(1110、1112)は、環状であり、当該フィルタ回路が接続される前記給電パッドの前記給電用コアに、前記給電用コイルの発生した磁束が軸心部において軸心方向とほぼ直交するように設けられ、前記給電用コアを磁路として用いることを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記給電用コアに設けられ前記インダクタコイルは、前記給電用コアに埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記給電用コアに設けられ前記インダクタコイルは、前記給電用コアの表面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  4. 1つの前記給電用コアに複数の前記インダクタコイルが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の非接触給電装置。
  5. 1つの前記給電用コアに設けられている複数の前記インダクタコイルは、互いに隣接して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の非接触給電装置。
  6. 1つの前記給電用コアに設けられている複数の前記インダクタコイルは、前記フィルタ回路に電流が流れた場合に発生する磁束が互いに打消し合わないように配線されていることを特徴とする請求項5に記載の非接触給電装置。
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