JP6163543B2 - 完全に重合したuvブロック性シリコーンハイドロゲルレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、眼用デバイスに関し、より詳しくは、実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを製造する方法であって、少なくともNVPおよび1種類の他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能な、置換または未置換のビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとのモノマー混合物を重合させて、湿潤性表面を有し、UVブロック性に関するクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を示すハイドロゲル眼用デバイスを提供する工程を有してなる方法に関する。
従来のシリコーンハイドロゲル材料から形成された、商業的に成功した眼用デバイスの開発には、大抵、湿潤性表面の後硬化生成が必要である。従来のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、シリコーン鎖の表面出現、すなわち、レンズ表面上にシリコーンが豊富にある領域を示すであろう。シリコーン鎖の表面出現により、レンズ表面上に疎水性区域が形成し得る。これらの表面上の疎水性区域は、レンズの湿潤性に悪影響を及ぼすであろう。湿潤性を向上させるためのレンズ表面の後硬化処理は、効果的であるが費用がかかる;追加工程のために、製造プロセスに費用と時間が加わってしまう。表面の後硬化処理に対する代替策に、硬化前にモノマー混合物に比較的高分子量(例えば、>300kDa)のポリビニルピロリドン(PVP)を加えることによって、そのデバイスにそれを含ませることがある。結果として得られた材料は、絡まった非共有結合により含まれたPVPを有し、これは、高分子量であるために、水和したレンズから容易には浸出しない。重合デバイスに親水性高分子を提供する他の方法が依然として必要とされている。
モノマー混合物中に反応の速いコモノマーと共に、N−ビニルピロリドン(NVP)などの比較的反応の遅い親水性モノマーを相当な量含ませると、デバイスが硬化するときにその場で主にホモポリビニルピロリドン(PVP)の鎖が形成されることよって、上出来な眼用デバイスが形成されるであろう。しかしながら、眼用デバイスを形成するモノマー混合物中に典型的に見られるモノマーは、NVP、O−ビニルカーボネート(例えば、2−ヒドロキシエチルビニルカーボネートおよび2−(ジメチルアミノ)エチルビニルカーボネート)、O−ビニルエステル(例えば、ビニルアセテート)、O−アリルエステル(例えば、アリルアセテート)、O−アリルカーボネート(例えば、アリル(2−(ジメチルアミノ)エチル)カーボネート)およびN−ビニルカルバメート(例えば、2−メトキシエチルビニルカルバメート)などの比較的反応の遅いモノマー、並びにアクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびスチレン系モノマーなどの比較的反応の速いモノマーを含む。反応の速いモノマーと反応の遅いモノマーの混合物(シリコーンハイドロゲルを形成するためのモノマー混合物中に見られるものなど)を含有するデバイス形成系において、そのデバイス形成系の反応機構、したがってその反応速度論の差(例えば、水素原子移動に対してC=Cへの付加)により、そのような系が、不完全な硬化を特に受けやすくなる。したがって、これらのデバイス形成系における硬化反応の比較的敏感な速度論のために、上出来な眼用デバイスを形成することが難しくなってしまう。
特許文献1には、眼内レンズ用途のための、N−ビニルピロリドン(NVP)および反応と抽出後のデバイスに結合され得るUV吸収剤を含有する特定のモノマー混合物が開示されている。特許文献1に開示された配合物は、シリコーンハイドロゲルではない。
米国特許第5135965号明細書
実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを製造する方法であって、NVP、2−ヒドロキシエチルビニルカーボネートなどのO−ビニルカーボネート、ビニルアセテートなどのO−ビニルエステル、アリルアセテートなどのO−アリルエステル、アリル(2−(ジメチルアミノ)エチル)カーボネートなどのO−アリルカーボネート、2−メトキシエチルビニルカルバメートなどのN−ビニルカルバメート、3−(((ビニルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパン酸としても知られているビナール酸(Vinal acid)などのO−ビニルカルバメート、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−ビニル尿素および1−アリル−3−(2−ヒドロキシエチル)尿素などのN−ビニル尿素、2−ヒドロキシエチルアリルカルバメートなどのN−アリルカルバメート、アリル(2−ヒドロキシエチル)カルバメートなどのO−アリルカルバメートおよびそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種類のモノマーおよび少なくとも1種類の他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能な、置換または未置換のビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとのモノマー混合物を重合させて、湿潤性表面を有し、UVブロック性に関するクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を示すハイドロゲル眼用デバイスを提供する工程を有してなる方法がここに開示される。FDAのクラスIIのブロッカーと評価されたコンタクトレンズが、一般用途に関して米国オプトメトリック協会により推奨されている。これらのレンズは、FDAのクラスIIのUVブロッカーとして認められるために、70%超のUVAおよび95%超のUVBをブロックしなければならない。より好ましくは、ここでの本発明の方法は、硬化中にその場で形成された親水性ポリマー、好ましくはポリビニルピロリドン(PVP)の大きい鎖を有する実質的に完全に重合したUVブロック性シリコーンハイドロゲルを提供する。
さらに別の態様において、本発明は、ここに開示された方法により調製された物品を含む。ここでの本発明の方法は、硬質または軟質いずれの多種多様な高分子材料の調製にも適用できる。生体材料を含む全ての高分子材料は、本発明の範囲内にあると考えられるが、コンタクトレンズ、有水晶と無水晶の眼内レンズおよび角膜インプラントを含むレンズが、特に好ましい高分子材料である。ここに開示された方法により調製される好ましい物品は、光学的に透明であり、コンタクトレンズとして有用である。
球面コンタクトレンズから切断された状態のテフロン(登録商標)テープが付けられた引裂試験片を示す図 スリットが切り込まれ、Instron 4502のクランプに配置する準備のできた、図1Aの試験片を表す図 コンタクトレンズからの犬用の骨形の引張試験片を切断するためのダイを示す図 Instron 4502のクランプ内への引裂試験片の取付けを示す図 気泡を捕捉するためにコンタクトレンズを使用した捕捉気泡接触角測定のための典型的な気泡形状の写真 気泡を捕捉するためにノズルを使用した捕捉気泡接触角測定のための典型的な気泡形状の写真
他に明白な記述がない限り、本発明によるモノマー混合物の形成に使用される全ての材料は、質量パーセントとして列挙されている。また、他に明白な記述がない限り、当然のことながら、ここに開示されたモノマーおよびモノマー混合物を製造するために使用される材料の全ての量は、ここに開示されたモノマーおよびモノマー混合物の実験的または工業的な製造で一般に遭遇するような質量値の通常の分布の統計的平均を示す。したがって、他に明白な記述がない限り、全ての数値は、「約」という用語により修飾されていると理解するものとする。
ここに用いた「実質的に完全に重合した」という表現は、光示差走査熱量測定法(DSC)により得られた結果が、モノマー系が「実質的に完全に重合した」か否かを示すことを意味する。DSCは、C=C転化の尺度を提供する。放出される熱は、単結合に転化されたC=C(すなわち、重合した)のモル量に比例する。所定の混合物が100%転化された場合、すなわち、実質的に重合した場合にその混合物がどれだけの熱を生じるかを、メタクリレートの重合のモル熱(構造によりあまり変化しない)に基づいて、実際に計算できる。また、重合阻害物質(この場合にはSAモノマー)のある場合とない場合で、その混合物の発熱を測定し、比較例と対照実施例との差を求めることもできる。この手法において、重合熱を知る必要はない。モノマー系が「実質的に完全に重合している」ことを実証するために使用できる他の分析技術は、存在するか、または将来開発されるであろう。
ここに用いた「モノマー」という用語は、重合できる様々な分子量の化合物(すなわち、典型的に、約700から約100,000の数平均分子量を有する)を称する。その上、ここに用いた「モノマー」という用語は、さらに重合できる官能基を含有する、時々マクロモノマーとも称される中間から高分子量の化合物(すなわち、典型的に、700超の数平均分子量を有するモノマー)を称する。プレポリマーは、さらに重合できるある程度重合したモノマーである。それゆえ、当然のことながら、「有機ケイ素含有モノマー」、「シリコーン含有モノマー」および「親水性モノマー」という用語は、モノマー、マクロモノマーおよびプレポリマーを含む。
「有機ケイ素含有モノマー」は、モノマー、マクロモノマーまたはプレポリマー中に、少なくとも1つの[−−Si−−O−]または少なくとも1つの[−−Si−−(C2〜C7アルキル)−−Si−−O−]繰り返し単位を含有する。Siおよび結合Oの合計は、有機ケイ素含有モノマー中に、好ましくは、有機ケイ素含有モノマーの総分子量の5質量パーセント超、より好ましくは30質量パーセント超の量で存在する。「シリコーン含有モノマー」は、モノマー、マクロモノマーまたはプレポリマー中に少なくとも1つの[−−Si−−O−]繰り返し単位を含有するものである。
眼用デバイスを形成するモノマー混合物中に典型的に見られるモノマーは、N−ビニルピロリドン(NVP)、O−ビニルカーボネート、O−ビニルエステル(例えば、ビニルアセテート)、O−アリルエステル、O−アリルカーボネートおよびN−ビニルカルバメートなどの反応のより遅いモノマー、並びにアクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびスチレン系モノマーなどの反応のより速いモノマーを含む。反応の速いモノマーと反応の遅いモノマーの混合物(シリコーンハイドロゲルを形成するためのモノマー混合物中に見られるものなど)を含有するデバイス形成系において、反応挙動における差異(例えば、水素原子移動に対するフリーラジカル硬化)のために、そのような系が、不完全な硬化を特に受けやすくなる。これらのデバイス形成系における硬化プロセスの相対的な感受性のために、上出来な眼用デバイスを形成することが難しくなってしまう。本発明によるモノマー混合物中に反応の速いコモノマーと共に、NVPなどの比較的反応の遅い親水性モノマーを相当な量含ませると、デバイスが硬化するときにその場で主にホモポリビニルピロリドン(PVP)の鎖が形成されることによって、上出来な眼用デバイスが形成されるであろう。
眼用デバイス中にUVブロッカーを使用することが公知である。210〜315nm範囲の紫外線により、角膜損傷が生じる可能性がある。それゆえ、UV吸収剤を含有する眼に関するデバイスが、特に、長時間に亘り屋外で過ごす患者にとって、望ましい。官能化ベンゾトリアゾールタイプのUV吸収剤(例えば、構造式I〜IVのもの)が、UV領域における吸光係数が比較的高いために、コンタクトレンズなどの薄い物品のためのUVブロッカーとして一般に使用されてきた。
NVPなどの反応の遅いモノマーおよび反応の速いモノマーの両方を含有する眼用デバイスを形成するモノマー系について、ベンゾトリアゾールUVブロッカーを使用すると、典型的に、NVPの硬化が不完全となり、抽出中に未反応またはある程度オリゴマー化したNVPが相当失われてしまう。ベンゾトリアゾールUVブロッカー並びにその場で形成されるPVPを含有するシリコーンハイドロゲルレンズを製造しようとすると、NVPの硬化が不完全であるために、抽出可能物中に未反応またはある程度オリゴマー化したNVPが存在するだけでなく、完全に水和した重合デバイスの含水率が少なくなり、その重合デバイスの表面特性が損なわれ(すなわち、湿潤性が不十分なレンズ)得る。したがって、実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを製造する方法であって、少なくともNVPおよび1種類の他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能な、置換または未置換のビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとのモノマー混合物を重合させて、湿潤性表面を有し、UVブロック性に関するクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を示すハイドロゲル眼用デバイスを提供する工程を有してなる方法を発見したことは意外なことであり、予期せぬことであった。FDAのクラスIIのブロッカーと評価されたコンタクトレンズは、一般用途に関して米国オプトメトリック協会により推奨されている。これらのレンズは、FDAのクラスIIのUVブロッカーとして認められるために、70%超のUVAおよび95%超のUVBをブロックしなければならない。本発明の方法に使用するための好ましい組成物は、親水性モノマーと疎水性モノマーの両方を有することが好ましい。特定の用途に応じて、本発明の方法により製造された有用な物品は、有機ケイ素含有疎水性モノマーを必要とするであろう。これらの有機ケイ素含有疎水性モノマーは、0.1から75.8質量パーセント、より好ましくは2から20質量パーセント、さらにより好ましくは5から13質量パーセントで存在し得る。非有機ケイ素含有疎水性モノマーの量は、0から60質量パーセントであろう。非有機ケイ素含有疎水性材料の例としては、アクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルが挙げられる。
用途に応じて、本発明にしたがって製造される有用な物品は、メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(TRIS)、ペンタメチルジシロキサニルメチルメタクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)メタクリルオキシプロピルシラン、フェニルテトラメチルジシロキサニルエチルアクリレート、メチルジ(トリメチルシロキシ)メタクリルオキシメチルシラン、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメート、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルアリルカルバメート、および3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカーボネートを含む、米国特許第6921802号明細書に開示されたものなどの嵩張るモノマーも必要とすることがある。これらの嵩張るモノマーは、存在する場合、0超から41.2質量パーセント、34から41質量パーセントまたはさらには25から41質量パーセントで存在してよい。
一般に、有機ケイ素含有ハイドロゲルは、少なくとも1種類のシリコーン含有モノマーおよび少なくとも1種類の親水性モノマーを含有する混合物を重合させることによって調製される。このシリコーン含有モノマーは、架橋剤(架橋剤は、多数の重合性官能基を有するモノマーと定義される)として働いてもよく、または別個の架橋剤を使用してもよい。疎水性架橋剤としては、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)およびメタクリル酸アリル(AMA)などのメタクリレートが挙げられるであろう。本発明の方法に使用される架橋剤の量は、0から76質量パーセント、2から20質量パーセントまたは5から13質量パーセントであり得る。
本発明の方法に多種多様な親水性モノマーを使用してよい。適切な親水性モノマーとしては、NVPおよび1−ビニルアゾナン−2−オンなどのビニルラクタム等の反応の遅いモノマー、並びにO−ビニルカーボネート、O−ビニルエステル(例えば、ビニルアセテート)、O−アリルエステル、O−アリルカーボネート、N−ビニルカルバメート、N−ビニル尿素、N−アリルカルバメート、O−アリルカルバメートおよびそれらの混合物などの他の反応の遅い親水性モノマーが挙げられる。用途に応じて、有用な物品は、この反応の遅い親水性モノマー以外に、不飽和カルボン酸、メタクリル酸およびアクリル酸;メタクリル酸2−ヒドロキシエチルおよびアクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのアクリル置換アルコール;並びにメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)およびN−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)などのアクリルアミド等の反応の速いモノマーも必要とすることがある。
この親水性モノマーは、別々にまたは総質量で、25から65質量パーセント、30から50質量パーセント、35から45質量パーセントの量で存在するであろう。
本発明の方法に多量の反応の遅いシリコーンモノマーを使用しないように忠告されている。反応の遅いシリコーンモノマーの例としては、米国特許第5070215号および同第5610252号の各明細書(Bambury等)に開示されているようなビニルカーボネートおよびビニルカルバメートモノマーが挙げられるであろう。
有機希釈剤が最初のモノマー混合物中に含まれてもよい。ここに用いたように、「有機希釈剤」という用語は、最初のモノマー混合物中の成分の不相溶性を最小にし、かつ最初の混合物中の成分と実質的に非反応性である有機化合物を包含する。さらに、有機希釈剤は、モノマー混合物の重合により生成される重合生成物の相分離を最小にする働きをする。また、有機希釈剤は、一般に、比較的難燃性であろう。
考えられる有機希釈剤としては、tert−ブチルアルコール(TBA)、tert−アミルアルコール、ヘキサノールおよびノナノールなどのアルコール;エチレングリコールなどのジオール;およびグリセロールなどのポリオールが挙げられる。有機希釈剤が、抽出工程中の硬化物品からの除去を促進するために、抽出溶媒中に十分に可溶性であることが好ましい。他の適切な有機希釈剤が当業者に明白であろう。
有機希釈剤は、所望の効果(例えば、重合生成物の最小の相分離)を提供するのに効果的な量で含まれる。一般に、希釈剤は、モノマー混合物の0から60質量%で含まれ、1から40質量%が好ましく、2から30質量%がさらに好ましく、3から25質量%が特に好ましい。
本発明のプロセスによれば、少なくとも1種類の反応の遅い親水性モノマー、少なくとも1種類のエチレン性不飽和疎水性モノマーおよび必要に応じて有機希釈剤を含むモノマー混合物は、静注型や回転成形などの従来の方法により、形成され、硬化される。
レンズ形成反応機構は、ここに引用する米国特許第3808179号明細書に述べられたものなどの条件下でアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)などの開始剤および過酸化物触媒を使用したフリーラジカル重合であって差し支えない。当該技術分野に周知のモノマー混合物の重合の開始を、ここに開示された物品を形成するプロセスに使用してもよい。
重合前のモノマー混合物に、着色剤などを加えてもよい。
重合の後、物品の生体適合性を改善するために、硬化物品から有機希釈剤および抽出可能物は除去される。レンズ着用の際に、非重合モノマーおよびオリゴマー化モノマーが眼の中に放出されると、刺激および他の問題が生じる可能性がある。したがって、ここに開示された方法にしたがって形成された生体材料に重合工程を一度行ったら、その後、その材料に抽出工程を行って、包装と最終的な使用のための準備をする。この抽出工程は、様々な期間に亘り、水、2−プロパノール等およびその混合物などの様々な溶媒に重合材料を曝露することによって行われる。例えば、ある抽出工程は、約1時間に亘り重合材料をイソプロピルアルコールに浸し、アルコールを取り除き、次いで、約30分間に亘り重合材料を少量の水に浸し、その少量の水を取り除き、次いで、水または緩衝液中で重合材料をオートクレーブ処理することである。
未反応のモノマーおよび任意の有機希釈剤の抽出後、形成された物品、例えば、RGPレンズは、必要に応じて、当該技術分野に公知の様々なプロセスによって機械加工される。この機械加工工程としては、レンズ表面の旋盤切断、レンズの縁の旋盤切断、レンズの縁のバフ研磨(buffing)、もしくはレンズの縁または表面の研磨(polishing)が挙げられる。レンズ表面の機械加工は、表面が粘着性またはゴム状である場合に特に難しいので、本プロセスは、レンズ表面が旋盤切断されるプロセスにとって特に都合よい。
一般に、そのような機械加工プロセスは、物品が成形型部品から取り外される前に行われる。機械加工操作後、レンズは、成形型部品から取り外し、水和させることができる。あるいは、その物品は、成形型部品から取り外した後に機械加工し、次いで、水和させても差し支えない。
以下の実施例は、当業者が本発明を実施できるように提供されており、本発明の単なる説明である。それらの実施例は、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲を制限するものとして読むべきではない。
全ての溶媒および試薬は、下記に特定された商業ベースの供給源から得て、受け取ったまま使用した。
分析的測定および方法
特に記載のない限り、全ての分析試験は、標準的な実験室の卓上条件下で行った;これは、21〜23℃、30〜50%の相対湿度および大気圧を意味する。
FDAのクラスIIのUVブロッカーを判定するための分析
3つのレンズを、Perkin Elmer Lambda 35 UV−vis分光光度計で走査し、そのスペクトルを、1nmのデータ間隔および2nmのスペクトル分解能で800から200nmの透過モードで収集する。サンプルビームと参照ビームにおいて10mmの経路長の石英キュベットを一致させて、ブランク/バックグラウンドスペクトルを走査する。各キュベットは、ホウ酸塩緩衝食塩水および空の6mmの円形開口レンズホルダを収容する。次いで、サンプルビームにおいてレンズを6mm開口に挿入した後、レンズのスペクトルを収集する。
機械的性質
弾性率(modulus)および伸張試験を、ハイドロゲルフイルムサンプルがBBS(等張性ホウ酸塩緩衝生理食塩水、pH6.8〜7.2、オスモル濃度270〜320)中に浸漬されるInstron(Model 4502)装置を用いて、ASTM D−1708aにしたがって行った;このフイルムサンプルの適切なサイズは、ゲージ長22mmおよび幅4.75mmであり、サンプルはさらに、このInstron装置のクランプによるサンプルの把持に適合するように図2Aに示されたような犬用の骨の形状を形成する端部、および200±50マイクロメートルの厚さを有する。
球面ハイドロゲルコンタクトレンズの引裂強度を決定する方法
サンプルの調製
1.パッケージから第1のレンズを取り出し、前面を下にして切断ブロック上に置く;
2.一方の縁で表面からいかなる過剰の流体もやさしく拭き取る;
3.図1Aに示されるように、その縁の前面と背面を「テフロン」テープで貼り、そのテープを矩形に切断する;
4.一度テープを貼ったら、BBSで満たされたペトリ皿内に試験片を入れて、水和させる。
試験手法
1.生理食塩水槽を備えたInstron 4502の生理食塩水槽を降下させる;
2.生理食塩水から試験片を取り出し、テープを通りそのテープを超えてレンズ中に1mm切り込んで、図1Bに示されるような裂け目を入れる;
3.入れられた裂け目が引張下にあるように、図2Bに示されるように、一方の側を上側クランプに、他方の側を下側クランプに取り付ける;
4.試験片の周りに生理食塩水槽を上昇させる;
5.試験を開始する前に少なくとも30秒間に亘り試験片を水和させる;
注記:試験片を一度取り付けたら、荷重が0.1gを超えないか確かめる。荷重が0.1gより大きい場合、試験片を取り外し、0.000g±0.002に到達するまで、再び荷重のバランスをとる。次いで、試験片をグリップに取り付け、槽を上昇させる;
6.ソフトウェア制御を使用して、試験片の厚さを入力し、試験を開始する;
7.第1の試験片が引き裂きを一旦完了したら、荷重の変位プロットとデータを検討して、データを保持(ファイル)すべきかまたは拒絶すべきかを判定する。プロットにおける不連続などのどのような著しい失敗も拒絶するものとする。第1の変位マーカーが荷重の第1のピークの左にある場合、次いで、それを荷重の第1のピークに移動させる。サンプルバッチの残りの試験片について繰り返す;
8.1つのロットからの全ての試験片を一旦試験したら、その結果を1部印刷する。
データ記録
平均の引裂強度および標準偏差を報告する。要求および未加工データシートで、データは、6mmの直径での平均厚さ(または、前面と背面の直径が得られなかった場合には、中心の厚さ)を使用して計算したことに留意のこと。
要求される材料および設備
説明−この試験手法は、球面ハイドロゲルコンタクトレンズの弾性率を決定するために使用した材料および手法を説明する。
1.固定クロスヘッドに取り付けられた250gの荷重セルと接続されたInstronモデル4502機械テスター;
2.試験中に試験片を水和した状態に維持するためにInstronに取り付けられた生理食塩水槽;
3.Test Worksデータ収集パッケージおよびデータステーション(コンピュータとプリンタ);
4.試験用の10個(最低で)一組のレンズ;
5.コンタクトレンズを取り扱うための1本の「テフロン」ピンセット;
6.木製切断ブロック;
7.ハンマー;
8.コンタクトレンズから引張試験片を切断するためのダイ。試験片を図2Aに示された寸法に切断しなければならない;
9.「テフロン」テープ;
10.はさみ一丁;
11.BBSが満たされたペトリ皿。
機器の設定
1.試験したロットに付与された前面と背面の半径を使用して、提示された中心厚さを6mmの直径での平均厚さに変換する。レンズの寸法について平均厚さを使用する;
2.Instronのグリップを、6mmのゲージ長のサンプルを収容するために離れるように設定する;
3.グリップが使用前の10から15分間で平衡に到達できるようにグリップの周りに生理食塩水槽を上昇させる;
4.荷重表示が0.000±0.002gと読めるように機器を較正する。注記:6.35mm/分のクロスヘッド速度を使用する;
5.弾性率が0.25gと2gの間の荷重で計算されるように方法番号10を選択する。
サンプルの調製
1.パッケージから第1のレンズを取り出し、前面を下にして切断ブロック上に置く;
2.レンズの背面で図2Aに示されたような形状を調製するために設計されたダイを心出しし、ダイの裏面をハンマーで一度打ちつけることによって、引張試験片を切断する;
3.ダイから引張試験片を取り外し、図2Bに示されるように各縁の前面と背面にテープを貼る;
4.テープを矩形に切断する;
5.一旦テープを貼ったら、BBSが満たされたペトリ皿に試験片を入れて再び水和させる。
試験手法
1.Instron 4502上に生理食塩水槽を降下させる;
2.生理食塩水から試験片を取り出し、試験片がピンと張って真っ直ぐになるように、図2Bに示されるように、一方の縁を上側クランプに、他方の縁を下側クランプに取り付ける;
3.試験片の周りに生理食塩水槽を上昇させる;
4.試験を開始する前に少なくとも30秒間に亘り試験片を水和させる;
注記:試験片を一度取り付けたら、荷重が0.100gを超えないか確かめる。荷重が0.100gより大きい場合、試験片を取り外し、0.000g±0.002に到達するまで、再び荷重のバランスをとる。次いで、試験片をグリップに取り付け、槽を上昇させる;
5.ソフトウェア制御を使用して、試験片の厚さを入力し、試験を開始する;
6.第1の試験片が一旦破壊されたら、荷重の変位プロットとデータを検討して、データを保持(ファイル)すべきかまたは拒絶すべきかを判定する。プロットにおける不連続などのどのような著しい失敗も拒絶するものとする。弾性率勾配領域を拡大して、接線が正確に描かれているか否かを判定する。サンプルロットの残りの試験片について繰り返す;
7.1つのロットからの全ての試験片を一旦試験したら、その結果を1部印刷する。
データ記録
平均の弾性率および標準偏差を報告する。要求および未加工データシートで、データは、6mmの直径での平均厚さ(または、前面と背面の直径が得られなかった場合には、中心の厚さ)を使用して計算したことに留意のこと。
捕捉気泡(Captive Bubble)により行われる接触角測定
捕捉気泡技法において、基体を試験流体中に浸し、気泡または不混和流体(例えば、オクタン)を表面と接触させる。液相中の接触角を報告する。接触角の大きさは、気泡が、既に濡れた(状態調節された)試験表面上の液体を置き換える程度に依存する。捕捉気泡モードにおける前進および後退接触角も測定できる。しかしながら、慣例により、液相における角度が報告されるので、後退接触角は、気泡が膨張した(前進した)場合に相当する。同様に、前進接触角は、気泡が収縮し、液相を前進させる場合に相当する。
全ての測定は、First Ten Angstroms社から購入したFTA1000C装置を使用して行った。コンタクトレンズをしっかり固定するために、特別に設計したホルダを使用した。捕捉気泡実験は、図3に示されるような、気泡を捕捉するためにコンタクトレンズを使用するか、または図4に見られるような、気泡を捕捉するためにノズル先端を使用することによって、行ってもよい。逆さまの構成も、気泡を捕捉するのが容易であることが実証されているので、後者の構成を使用することが好ましい。
レンズを装填し、捕捉気泡技法を使用して前進および後退接触角を決定するために、標準操作手法を開発した。清浄なシリコンフリーのラテックス製グローブを着用しつつ、清浄なピンセットを使用して、ブリスターパックから試験すべき各レンズを取り出した。各レンズを、未使用の清浄なポリスチレン製ペトリ皿に置き、前面を上にして、再蒸留水中に5分間に亘り浸漬した。次いで、レンズを、縁でやさしく掴み、さらに1分間に亘り水中で前後に動かすことにより、能動的に濯いだ。濯ぎ後、コンタクトレンズ測定のために特別に設計された湾曲ホルダ内に、前面を上にしてレンズを取り付けた。このホルダを、予め再蒸留水が満たされたガラスセル内に置き、このセルを接触角測定のための装置内に置いた。
この装置は、使用前に毎日、新鮮な再蒸留水で準備した。測定の開始前と、レンズ群を変えるときに(例えば、AcuVueOasysからPureVisionへ)、毎日、サンプルホルダとガラスセルも新鮮な再蒸留水で濯いだ。全てのサンプルの位置決めは、FTAソフトウェアインターフェースを使用したコンピュータ制御で行った。サンプル表面とシリンジの先端は、高輝度LCDパネルを備えた高速CCDカメラのバックライトを使用して撮像し、コンピュータスクリーン上に表示した。16マイクロリットルの気泡をシリンジから押し出し、約1mmの開口を有する直径4.8mmのPEEK針先と図3に示されるようなサンプル表面との間に捕らえた。サンプルステージ位置は、サンプル表面の頂点で気泡が中心になるように、xおよびyの移動方向で調節した。この針は、16マイクロリットルの気泡がサンプル表面に接触するが、その気泡の形状を著しくは変形させないようにz方向に調節した。接触角は常に、密度の高い媒質に対して測定した。したがって、後退接触角は、空気を押し出して気泡にし、レンズが媒質をはじき(dewet)始めるときに気泡とレンズ表面との間の接触線が長くなり始めるまで、1マイクロリットル/秒で膨らませることによって、測定した。気泡とレンズ表面との間の角度をその時点で測定した。
前進接触角は、気泡から空気を抜き、レンズ表面が再湿潤するときに気泡とレンズ表面との間の接触線がゆるんで縮み始めるまで、1マイクロリットル/秒で収縮させることによって、測定した。気泡とレンズとの間の角度をその時点で測定した。全ての角度は、接点近くで気泡とレンズ表面上の交差する接線を描き、それらの間の角度を記録することによって測定した。前進および後退接触角の両方について、気泡の両側でこの操作を行った。平均角度とヒステリシス、前進接触角と後退接触角との間の差をコンピュータで計算した。
捕捉気泡試験は、First Ten Angstroms(Model FTA Series 1000)を使用して行われる;画像取得能力を有する50mmのUSB高速カメラを備えた。界面張力の水試験が行われ、捕捉気泡試験を行う前に、許容基準を満たしたことを確認する。
BBS包装溶液中レンズのプロトコル
各々3つのロットのレンズを調製する。それらは、ピンセットで個々のパッケージから、18Megの水で印まで満たされたペトリ皿に移される。サンプル調製と捕捉気泡試験の期間中にラテックス製グローブを着用すべきである。注記:BBSサンプルは、試験前に最低で15分間浸漬する。
第1のレンズサンプルの分析
レンズサンプルの前処理後、ピンセットを使用して、1つのレンズサンプルをニッケル製レンズ取付器具に取り付け、次いで、この器具を器具保持固定具中に配置する。この固定具を、18Megの水で印まで満たされたガラス製キュベットに入れる。その固定具をFTA 1000ステージ上に置く。Menuにおいて、Z Stage±を選択し、+21.00の極性だけ移動させる(下部ステージ/レンズ/固定具を適切な位置に移動させる)。Menuにおいて、Tip Z±を選択し、−18.00の極性だけ移動させる(針先を適切な位置に移動させる)。Menuにおいて、DISPENSEを選択する。この時点で気泡が観察されない場合、気泡が最初に現れるまで、手動でPUMP OUTする。STARTを押す。レンズ表面からごく短距離になるまで、気泡のサイズが増加し始め、次いで、自動的に停止する(気泡がレンズ表面に触れそうになった場合、直ちにSTOPを押すことに留意のこと)。極性値のボックスに.03を入力し、次いで、気泡がほとんどレンズ表面と接触するようになるまで、移動を押す。Y stage X±を選択し、±0.250移動させて、白色反射ラインを気泡付着点に設定する。極性値ボックスに再び.03を入力し、次いで、気泡が最初にレンズ表面と接触するようになるまで、移動を押す。接点が水平に広がるように思えるか否かを見るために、1〜2秒待つ。そうでなければ、再び移動を押す。RUNを押し(動画イベントを開始し)、聞こえるビープ音を待ち、PUMP OUTを押し、1〜2秒待ち、次いで、PUMP INを押す。
気泡がレンズ表面から離れた瞬間に、ABORTを押す(ABORTを押すと、動画イベントが終わる)。動画を、捕捉気泡ホルダのE\:FTAのホルダ、すなわち、新たなホルダ:11−XXXにファイルとして保存する。同じロットからの各レンズについて、動画ファイル:01−1,2,3を作成する。PUMP INを押して、気泡のサイズを分配時の元のサイズまで収縮させる。MenuのTip Z±で、+.03、3から5回移動させ、次いで、+18.00を押して、針先を次のサンプルの適切な高さまで上昇させる。MenuのZ Stage±で、−21.00だけ移動させて、下部ステージ/レンズ/固定具を次のサンプルの適切な位置まで降下させる。そのステージから固定具/レンズサンプル/キュベットを取り外す。キュベットから固定具を取り外す。固定具からレンズ保持具を取り外し、廃棄する。ピンセットを使用して、試験すべき次のレンズサンプルを得る。新たな18Megの水を使用して濯ぎ、各ロット間でキュベットを満たす。その日の終わりに、VIDEOを非選択状態にし、オフにする。キュベット、レンズ保持具を濯ぎ、空気乾燥させ、ホイルの下に貯蔵する。Y Stage±を使用し、−または+0.250だけ移動させて、気泡がレンズ表面に接触するアライメントに使用したステージの白色ラインを調節する。X Stageを使用し、−または+0.10または他の値だけ移動させて、ステージの両側をほぼ同じ高さに調節する。
ウィルヘルミー・プレート(Wilhelmy Plate)湿潤性測定−ヒステリシスループ区域の決定
ウィルヘルミー・プレートヒステリシスループ測定は全て、Kruss Processor tensiometer Model K100MK2で行った。
手法
試験すべきサンプルレンズをBBS中で一晩濯いで、包装溶液成分のどのような残部も除去する。一旦濯いだら、サンプルを溶液から取り出し、少なくとも15分間に亘り新たなBBS中に入れる。Ptアンカー(サンプルを重みで押し下げるために使用する)をプロパントーチで燃やして、表面汚染物質の全てを除去する。全てのレンズを、鋭い刃を使用して、以下の寸法の小片に切断する:10mm長×3.3mm幅。底から1mm以内でサンプル小片にPtアンカーを取り付ける。レンズ小片の上半分を装置内のサンプルクリップに取り付け、電気天秤ホルダに入れる。浸漬槽を新たなBBSで満たす。切断されたレンズサンプルを降下させ、レンズの底がBBS溶液の上約1mmとなるように、新たなBBSに降ろす。浸漬速度を6mm/分に設定して実行させ、総距離で9.5mm移動させた。サンプルの調製後にレンズが再び水和されるときに、第1の浸漬サイクルからの結果を廃棄する。3回の追加の浸漬サイクルを行う。3サイクルに移動した距離の関数としてサンプルに印加された力をプロットし、結果を平均する。平均力のプロットに関する曲線により囲まれた面積を積分し、この値をヒステリシスループ区域として報告する。
平衡含水率の決定(%WC)
結果
表3および5の含水率データにより示されるように、モノマー系にベンゾトリアゾールブロッカー(SAモノマー)を使用すると、NVPの硬化が不完全となり、その結果、抽出中に未反応または部分的にオリゴマー化したNVPが失われる。その上、SAモノマーの存在下で、所定のロットの多くのレンズが、非常に大きい前進接触角および接触角のばらつきの増加を示す。配合からSAモノマーUVブロッカーが除去された場合、このばらつきは観察されない。
好ましい実施の形態
1(a).実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを製造する方法であって、
少なくともNVPおよび1種類の他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能なビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとのモノマー混合物を重合させて、湿潤性表面を有するハイドロゲル眼用デバイスを提供する工程、
を有してなる方法。
1(b).実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを製造する方法であって、
少なくともNVPおよび1種類の他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能なビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとのモノマー混合物を重合させて、UVブロック性に関するクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を有するハイドロゲル眼用デバイスを提供する工程、
を有してなる方法。
1(c).実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを製造する方法であって、
NVP、2−ヒドロキシエチルビニルカーボネートなどのO−ビニルカーボネート、ビニルアセテートなどのO−ビニルエステル、アリルアセテートなどのO−アリルエステル、アリル(2−(ジメチルアミノ)エチル)カーボネートなどのO−アリルカーボネート、2−メトキシエチルビニルカルバメートなどのN−ビニルカルバメート、3−(((ビニルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパン酸としても知られているビナール酸などのO−ビニルカルバメート、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−ビニル尿素および1−アリル−3−(2−ヒドロキシエチル)尿素などのN−ビニル尿素、2−ヒドロキシエチルアリルカルバメートなどのN−アリルカルバメート、アリル(2−ヒドロキシエチル)カルバメートなどのO−アリルカルバメートおよびそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種類のモノマーおよび1種類の他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能なビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとのモノマー混合物を重合させて、湿潤性表面を有し、UVブロック性に関するクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を示すハイドロゲル眼用デバイスを提供する工程、
を有してなる方法
2.前記モノマー混合物を、反応混合物のモノマー系成分を実質的に完全に共硬化(co-cure)させて、実質的に完全に共重合したUVブロッカー含有眼用デバイスを提供する工程をさらに含む、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の方法。
3.前記ビスO−ヒドロキシベンゾフェノンが、1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルアクリレートおよび1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルメタクリレート並びにその混合物からなる群より選択される置換ビスO−ヒドロキシベンゾフェノンである、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の1つ以上の方法。
4.前記実質的に完全に共重合したUVブロッカー含有眼用デバイスが、完全に水和したときの平衡状態で、約42.3%から約59.1%の平衡含水率を有する、実施の形態2の方法。
5.前記実質的に完全に共重合したUVブロッカー含有眼用デバイスが、ここに記載された捕捉気泡により行われた接触角測定の方法により決定して、約21の後退接触角を有する、実施の形態2の方法。
6.前記実質的に完全に共重合したUVブロッカー含有眼用デバイスが、ここに記載された捕捉気泡により行われた接触角測定の方法により決定して、約29と約33の間の前進接触角を有する、実施の形態2の方法。
7.取り込まれたPVPを含有し、完全に水和したときに、約42.3%から約59.1%の平衡含水率を有するUVブロック性コンタクトレンズ。
8.ここに記載された捕捉気泡により行われた接触角測定の方法により決定して、約21の後退接触角を有する、実施の形態7のUVブロック性コンタクトレンズ。
9.ここに記載された捕捉気泡により行われた接触角測定の方法により決定して、約29と約33の間の前進接触角を有する、実施の形態7のUVブロック性コンタクトレンズ。
10.取り込まれたPVPを含有し、完全に水和したときに、約42.3%から約59.1%の平衡含水率を有するUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
11.約21の後退接触角を有する、実施の形態10のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
12.約29と約33の間の前進接触角を有する、実施の形態10のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
13.前記ビスO−ヒドロキシベンゾフェノンが、フリーラジカル重合可能なモノアクリレート基またはフリーラジカル重合可能なモノメタクリレート基により官能化されている、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の1つ以上の方法。
14.前記実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲル眼用デバイスが、0.91と1.83の間のウィルヘルミー・プレート区域ループを有する、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の1つ以上の方法。
15.前記モノマー混合物が有機ケイ素含有疎水性モノマーをさらに含む、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の1つ以上の方法。
16.前記有機ケイ素含有疎水性モノマーが0.1から75.8質量パーセントで存在する、実施の形態15の方法。
17.前記有機ケイ素含有疎水性モノマーが2から20質量パーセントで存在する、実施の形態15の方法。
18.前記有機ケイ素含有疎水性モノマーが5から13質量パーセントで存在する、実施の形態15の方法。
19.前記モノマー混合物が非有機ケイ素含有疎水性モノマーをさらに含む、実施の形態15の方法。
20.前記非有機ケイ素含有疎水性モノマーが約0から60質量パーセントで存在する、実施の形態19の方法。
21.前記非有機ケイ素含有疎水性モノマーが、アクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルからなる群より選択される、実施の形態19の方法。
22.前記モノマー混合物が、メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(TRIS)、ペンタメチルジシロキサニルメチルメタクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)メタクリルオキシプロピルシラン、フェニルテトラメチルジシロキサニルエチルアクリレート、メチルジ(トリメチルシロキシ)メタクリルオキシメチルシラン、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメート、3[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルアリルカルバメート、および3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカーボネート、並びにそれらの混合物からなる群より選択される嵩張るモノマーをさらに含む、実施の形態15の方法。
23.前記嵩張るモノマーが0超から41.2質量パーセントで存在する、実施の形態22の方法。
24.前記嵩張るモノマーが34超から41質量パーセントで存在する、実施の形態22の方法。
25.前記嵩張るモノマーが25超から41質量パーセントで存在する、実施の形態22の方法。
26.前記モノマー混合物が、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、メタクリル酸アリル(AMA)、およびそれらの混合物からなる群より選択される疎水性架橋剤をさらに含む、実施の形態15の方法。
27.前記疎水性架橋剤が0から76質量パーセントで存在する、実施の形態26の方法。
28.前記疎水性架橋剤が2から20質量パーセントで存在する、実施の形態26の方法。
29.前記疎水性架橋剤が5から13質量パーセントで存在する、実施の形態26の方法。
30.前記モノマー混合物が、NVPに加え、反応の遅い親水性モノマーをさらに含む、実施の形態15の方法。
31.前記反応の遅い親水性モノマーが1−ビニルアゾナン−2−オンである、実施の形態30の方法。
32.前記モノマー混合物が、反応の速い親水性モノマーをさらに含む、実施の形態15の方法。
33.前記反応の速い親水性モノマーが、不飽和カルボン酸含有モノマー、アクリル置換アルコール含有モノマー、アクリルアミド含有モノマー、およびそれらの混合物からなる群より選択される、実施の形態32の方法。
34.前記反応の速い親水性モノマーが、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)およびそれらの混合物からなる群より選択される、実施の形態32の方法。
35.前記反応の速い親水性モノマーが25から60質量パーセントで存在する、実施の形態32の方法。
36.前記反応の速い親水性モノマーが30から50質量パーセントで存在する、実施の形態32の方法。
37.前記反応の速い親水性モノマーが35から45質量パーセントで存在する、実施の形態32の方法。
38.前記反応の遅い親水性モノマーが25から65質量パーセントで存在する、実施の形態30の方法。
39.前記反応の遅い親水性モノマーが30から55質量パーセントで存在する、実施の形態30の方法。
40.前記反応の遅い親水性モノマーが35から45質量パーセントで存在する、実施の形態30の方法。
41.前記モノマー混合物が、少なくとも1種類の反応の遅い親水性モノマー、少なくとも1種類のエチレン性不飽和疎水性モノマーおよび有機希釈剤をさらに含み、静注型および回転成形からなる群より選択される方法によって、前記実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを形成し、重合する複合工程を含む、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の1つ以上の方法。
42.前記重合した材料を、水、2−プロパノールなど、およびそれらの混合物からなる群より選択される溶媒に曝露する工程をさらに含む、実施の形態41の方法。
43.前記重合した材料を、水または緩衝液中でオートクレーブ処理する工程をさらに含む、実施の形態42の方法。
44.0.91と1.83の間のウィルヘルミー・プレート区域ループを有する、実施の形態7のUVブロック性コンタクトレンズ。
45.0.91と1.83の間のウィルヘルミー・プレート区域ループを有する、実施の形態10のUVブロック性ハイドロゲルコンタクトレンズ。
46.実施の形態2〜6または13〜43のいずれか1つにより改良された、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の1つ以上の方法。
47.実施の形態2〜6または13〜43のいずれかの組合せにより改良された、単独もしくはその全てまたは1部の任意の組合せでの、実施の形態1(a〜)の1つ以上の方法。
48.実施の形態8、9および44の組合せにより改良された、実施の形態7のコンタクトレンズ。
49.実施の形態11、12および45の組合せにより改良された、実施の形態10のコンタクトレンズ。
50.実質的に完全に重合したUVブロック性ハイドロゲルレンズを製造する方法であって、
少なくともNVPおよび1種類の他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能なビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとのモノマー反応混合物を重合させて、実質的に完全に重合したハイドロゲル眼用デバイスを提供する工程、
を有してなる方法。
51.前記実質的に完全に重合したハイドロゲル眼用デバイスが、前進接触角および後退接触角からなる群より選択される方法により決定して、湿潤性表面を有する、実施の形態50の方法。
52.前記ハイドロゲル眼用デバイスが、UVブロック性に関するFDAのクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を示す、実施の形態50または51の方法。
53.前記重合工程により、前記モノマー反応混合物のモノマー系成分を実質的に完全に共硬化させて、実質的に完全に共重合した眼用デバイスを提供する、実施の形態50の方法。
54.前記フリーラジカル重合可能なビスO−ヒドロキシ置換ベンゾフェノンが、1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルアクリレートおよび1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルメタクリレート並びにその混合物からなる群より選択される、実施の形態50の方法。
55.前記実質的に完全に共重合した眼用デバイスが、完全に水和したときに、約42.3%から約59.1%の平衡含水率を有する、実施の形態50または53の方法。
56.前記実質的に完全に共重合した眼用デバイスが、約21の後退接触角を有する、実施の形態50または53の方法。
57.前記実質的に完全に共重合した眼用デバイスが、約29と約33の間の前進接触角を有する、実施の形態50または53の方法。
58.UVブロック性に関するFDAのクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を示し、取り込まれたPVPを含有し、完全に水和したときに、約42.3%から約59.1%の含水率を有するUVブロック性コンタクトレンズ。
59.約21の後退接触角を有する、実施の形態58のUVブロック性コンタクトレンズ。
60.約29と約33の間の前進接触角を有する、実施の形態58のUVブロック性コンタクトレンズ。
61.UVブロック性に関するFDAのクラスIIの仕様を少なくとも満たす十分な紫外線ブロック性を示し、取り込まれたPVPを含有し、完全に水和したときに、約42.3%から約59.1%の含水率を有するUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
62.約21の後退接触角を有する、実施の形態61のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
63.約29と約33の間の前進接触角を有する、実施の形態61のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
64.前記フリーラジカル重合可能なビスO−ヒドロキシベンゾフェノンが、フリーラジカル重合可能なモノアクリレート基またはフリーラジカル重合可能なモノメタクリレート基からなる群より選択されるフリーラジカル重合可能基により官能化されている、実施の形態50の方法。
65.前記実質的に完全に重合したハイドロゲル眼用デバイスが、0.91と1.83の間のウィルヘルミー・プレート区域ループを有する、実施の形態50の方法。
66.前記モノマー反応混合物が有機ケイ素含有疎水性モノマーをさらに含む、実施の形態50の方法。
67.前記有機ケイ素含有疎水性モノマーが0.1から75.8質量パーセントで存在する、実施の形態66の方法。
68.前記有機ケイ素含有疎水性モノマーが2から20質量パーセントで存在する、実施の形態66の方法。
69.前記有機ケイ素含有疎水性モノマーが5から13質量パーセントで存在する、実施の形態66の方法。
70.前記モノマー反応混合物が非有機ケイ素含有疎水性モノマーをさらに含む、実施の形態65の方法。
71.前記非有機ケイ素含有疎水性モノマーが約0から60質量パーセントで存在する、実施の形態70の方法。
72.前記非有機ケイ素含有疎水性モノマーが、アクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルからなる群より選択される、実施の形態70の方法。
73.前記モノマー反応混合物が、メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(TRIS)、ペンタメチルジシロキサニルメチルメタクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)メタクリルオキシプロピルシラン、フェニルテトラメチルジシロキサニルエチルアクリレート、メチルジ(トリメチルシロキシ)メタクリルオキシメチルシラン、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメート、3[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルアリルカルバメート、および3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカーボネート、並びにそれらの混合物からなる群より選択される嵩張るモノマーをさらに含む、実施の形態64の方法。
74.前記嵩張るモノマーが0超から41.2質量パーセントで存在する、実施の形態73の方法。
75.前記嵩張るモノマーが34超から41質量パーセントで存在する、実施の形態73の方法。
76.前記嵩張るモノマーが25超から41質量パーセントで存在する、実施の形態73の方法。
77.前記モノマー反応混合物が、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、メタクリル酸アリル(AMA)、およびそれらの混合物からなる群より選択される疎水性架橋剤をさらに含む、実施の形態64の方法。
80.前記疎水性架橋剤が0から76質量パーセントで存在する、実施の形態77の方法。
81.前記疎水性架橋剤が2から20質量パーセントで存在する、実施の形態77の方法。
82.前記疎水性架橋剤が5から13質量パーセントで存在する、実施の形態77の方法。
83.前記モノマー反応混合物が、NVPに加え、反応の遅い親水性モノマーをさらに含む、実施の形態64の方法。
84.前記反応の遅い親水性モノマーが1−ビニルアゾナン−2−オンである、実施の形態83の方法。
85.前記モノマー混合物が、反応の速い親水性モノマーをさらに含む、実施の形態64の方法。
86.前記反応の速い親水性モノマーが、不飽和カルボン酸含有モノマー、アクリル置換アルコール含有モノマー、アクリルアミド含有モノマー、およびそれらの混合物からなる群より選択される、実施の形態85の方法。
87.前記反応の速い親水性モノマーが、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)およびそれらの混合物からなる群より選択される、実施の形態85の方法。
88.前記反応の速い親水性モノマーが25から60質量パーセントで存在する、実施の形態85の方法。
89.前記反応の速い親水性モノマーが30から50質量パーセントで存在する、実施の形態85の方法。
90.前記反応の速い親水性モノマーが35から45質量パーセントで存在する、実施の形態85の方法。
91.前記反応の遅い親水性モノマーが25から65質量パーセントで存在する、実施の形態83の方法。
92.前記反応の遅い親水性モノマーが30から55質量パーセントで存在する、実施の形態83の方法。
93.前記反応の遅い親水性モノマーが35から45質量パーセントで存在する、実施の形態83の方法。
94.前記モノマー反応混合物が、少なくとも1種類の反応の遅い親水性モノマー、少なくとも1種類のエチレン性不飽和疎水性モノマーおよび有機希釈剤をさらに含み、静注型および回転成形からなる群より選択される方法の工程によって、形成し、重合する複合工程を含む、実施の形態50の方法。
95.前記重合した材料を、水、2−プロパノールなど、およびそれらの混合物からなる群より選択される溶媒に曝露する工程をさらに含む、実施の形態94の方法。
96.前記重合した材料を、水または緩衝液中でオートクレーブ処理する工程をさらに含む、実施の形態94の方法。
97.0.91と1.83の間のウィルヘルミー・プレート区域ループを有する、実施の形態58のUVブロック性コンタクトレンズ。
98.0.91と1.83の間のウィルヘルミー・プレート区域ループを有する、実施の形態62のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
本発明の概念および数多くの例示の実施の形態をこのように説明してきたが、当業者には、本発明を様々な様式で実施してよいこと、および当業者には、改変および改良が容易に想起されるであろうことが明白である。それゆえ、実施の形態は、制限を意図するものではなく、例示のみのために提示されている。本発明は、以下の特許請求の範囲およびその同等物によって必要に応じてしか制限されない。

Claims (8)

  1. 70%超のUVA光および95%超のUVB光をブロックし、取り込まれたポリビニルピロリドンを含有し、水和したときに、42.3%から59.1%の平衡含水率を有するUVブロック性コンタクトレンズであって、
    前記レンズが、少なくともN−ビニルピロリドンおよび少なくとも1つの他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能な置換または未置換のビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとの反応混合物から形成され
    ことを特徴とするUVブロック性コンタクトレンズ。
  2. 21度の後退接触角を有する、請求項1記載のUVブロック性コンタクトレンズ。
  3. 29度と33度の間の前進接触角を有する、請求項1記載のUVブロック性コンタクトレンズ。
  4. 70%超のUVA光および95%超のUVB光をブロックし、取り込まれたポリビニルピロリドンを含有し、水和したときに、42.3%から59.1%の含水率を有するUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズであって、
    前記レンズが、少なくともN−ビニルピロリドンおよび少なくとも1つの他のコモノマーと、フリーラジカル重合可能な置換または未置換のビスO−ヒドロキシベンゾフェノンとの反応混合物から形成され
    ことを特徴とするUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
  5. 21度の後退接触角を有する、請求項4記載のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
  6. 29度と33度の間の前進接触角を有する、請求項4記載のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
  7. 前記ビスO−ヒドロキシベンゾフェノンが、1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルアクリレートおよび1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルメタクリレート並びにその混合物からなる群より選択されることを特徴とする、請求項1記載のUVブロック性コンタクトレンズ。
  8. 前記ビスO−ヒドロキシベンゾフェノンが、1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルアクリレートおよび1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−プロピルメタクリレート並びにその混合物からなる群より選択されることを特徴とする、請求項4記載のUVブロック性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ。
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