JP6162243B2 - バッグ - Google Patents

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Description

本発明は、肩にかけることが可能な持ち手を備えたバッグに関する。
荷物の運搬に使用されるバッグには、いわゆるボストンバッグやトートバッグなど多数の形態のものがある。特に、肩にかけることが可能な持ち手を袋体に取り付けたバッグは、使用者の肩にかけられた状態では両手を拘束しないので多用途に使用することが可能であり、幅広い年齢層に利用されている。
この肩にかけることが可能な持ち手を備えたバッグを、使用者の肩にかけて使用していると、その持ち手が肩からずれ落ちてしまうことがある。そのずれ落ち防止策として、持ち手にベルト部材を連結し、持ち手がかけられた使用者の肩とは反対側の肩が存在する体側に向かってベルト部材で持ち手を引っ張る構造のバッグが提案されている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
特開平10−262721号公報 登録実用新案第3110602号公報
しかしながら、特許文献1または特許文献2に開示されたバッグは、なにかと使い勝手が悪いという問題がある。
本発明は上記事情に鑑み、使い勝手が良いバッグを提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明のバッグは、
袋体と、
前記袋体に取り付けられ、肩にかけることが可能な持ち手と、
前記持ち手と前記袋体の底側を結ぶベルト部材とを備え、
前記ベルト部材は、前記持ち手が使用者の肩にかけられ、前記袋体が該使用者の背中側に位置する場合に、該使用者の胸側で、前記持ち手と前記袋体の底側とを互いに引き寄せることで、該袋体の一部が使用者の背中に接触した状態を維持するものであり、
さらに、
前記袋体の底側に対して前記ベルト部材が移動可能に連結する連結機構を備えたものであることを特徴とする。
ここで、前記連結機構は、前記袋体の底側と前記ベルト部材とを取り外し自在に連結するものであってもよい。また、前記ベルト部材は、前記持ち手に取り外し自在に連結されるものであってもよい。さらに、前記持ち手は、いわゆる二本手であってもよいし、いわゆる一本手であってもよい。また、前記ベルト部材は、長さ調整可能なものであってもよいし、長さ方向に伸縮性を有するものであってもよい。
本発明のバックによれば、右肩掛けと左肩掛けを使用者の意のままに使い分けることができたり、あるいは袋体を安定した姿勢で所持することでき、使い勝手が良い。
また、本発明のバックにおいて、前記袋体は、第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該第1胴と該第2胴を底側で繋ぐ底面部が設けられたものであり、
前記連結機構は、前記ベルト部材に接続した連結部と、前記底面部に設けられ該連結部が連結される被連結部とを有するものであり、
前記連結部は、前記被連結部に案内されて前記底面部に対して摺動可能なものであってもよい。
こうすることで、右肩掛けと左肩掛けを使用者の意のままに使い分けることができる。特に、意匠面(胴)が決まっているバックや、使用者が見せたい面(胴)が決まっているバックには好適である。すなわち、連結部を移動させることで、使用者が、右肩掛けにして前記袋体を使用者の背中側に位置させた場合であっても、左肩掛けにして前記袋体を使用者の背中側に位置させた場合であっても、特定の面(胴)を使用者の背中側から視認させることができる。
さらに、本発明のバックにおいて、前記連結部は、前記持ち手が使用者の肩にかけられ、前記袋体が該使用者の背中側に位置する場合に、前記底面部に対して摺動不能になるものである態様が好ましい。
この態様によれば、前記袋体を使用者の背中側に位置させた場合であっても、その袋体を安定した姿勢で所持することでき、使い勝手が良い。
なお、前記連結部は、前記持ち手が使用者の肩にかけられ、前記袋体が該使用者の背中側に位置する場合に、前記被連結部に係止されるものであってもよい。すなわち、前記連結部は、前記持ち手が使用者の肩にかけられ、前記袋体が該使用者の背中側に位置する場合に、前記被連結部に係止される係止部を有するものであってもよい。こうすることで、前記持ち手が使用者の肩にかけられ、前記袋体が該使用者の背中側に位置する場合に、前記被連結部に対する前記連結部の位置が安定しやすくなり、使い勝手が良い。また、前記連結部は、前記被連結部に取り外し不能に連結されたものであってもよい。こうすることで、ベルト部材を不用意に紛失してしまうことを避けることができる。
ところで、持ち手を使用者の左肩にかけた場合と右肩にかけた場合や、使用者の体格が変わった場合や、袋体に収納した物の形や量が変わった場合には、袋体の底側とベルト部材との相対的な向きが変化し、袋体の底側やベルト部材に捩れ等が生じてしまうことがある。袋体の底側やベルト部材に捩れ等が生じてしまうと、使用者の背中と袋体との間に隙間が生じ、袋体が揺れ動いてしまう要因になる。
これらの不都合を解消するには、本発明のバックにおいて、前記連結機構は、前記袋体の底側と前記ベルト部材とを相対的に回動自在に連結するものであることが好ましい。
こうすることで、持ち手を使用者の左肩にかけた場合と右肩にかけた場合や、使用者の体格が変わった場合や、袋体に収納した物の形や量が変わった場合に、袋体の底側とベルト部材との相対的な向きが変化する場合であっても、この変化に応じて、袋体の底側とベルト部材とが相対的に回動し、袋体の底側やベルト部材に捩れ等が生じにくくなる。このため、使用者の背中と袋体との間に隙間が生じてしまうことが抑えられ、袋体が不用意に揺れ動いてしまうことがより抑制される。
また、本発明のバッグにおいて、前記袋体は、第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該第1胴と該第2胴を底側で繋ぐ底面部が設けられたものであり、
前記底面部に対して、前記収納空間側を内側とし、該収納空間側とは反対側を外側とした場合に、
前記連結機構は、一部が、前記底面部よりも外側に設けられたものであることが好ましい。
こうすることで、袋体がベルト部材によって引き寄せられた際に、この袋体にかかる負荷が軽減される上、袋体の底側とベルト部材とを相対的に回動させやすくなる。
さらに、本発明のバッグにおいて、前記連結機構は、
前記ベルト部材に設けられた連結部と、
前記底側に回動自在に設けられ前記連結部が連結される被連結部とを有するものであってもよい。
ここで、前記連結機構は、前記底側に設けられたベース板を有するものであり、前記被連結部は、該ベース板に回動自在に取り付けられたものであってもよい。
袋体の底側に回動自在に設けられた被連結部が回動することによって、連結部が設けられたベルト部材も回動する。このため、袋体の底側に対するベルト部材の姿勢が変化しても、連結された、連結部と被連結部との間にかかる負荷の増加を抑えることができる。
また、本発明のバッグにおいて、前記連結機構は、
前記ベルト部材に設けられた連結部と、
前記底側に設けられ前記連結部が回動自在に連結される被連結部とを有するものであってもよい。
ここで、前記連結部と前記被連結部は、いずれか一方が孔であり、いずれか他方がこの孔に係合するピン部材であってもよく、連結部を孔によって構成するとともに被連結部をピン部材によって構成し、このピン部材に、底鋲の機能を持たせてもよい。
被連結部に連結された連結部が回動することによって、ベルト部材も回動する。このため、袋体の底側に対するベルト部材の姿勢が変化しても、連結された、連結部と被連結部との間にかかる負荷の増加を抑えることができる。
さらに、本発明のバッグにおいて、前記袋体は、第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該第1胴と該第2胴を底側で繋ぐ底面部が設けられたものであり、
前記底面部における襠方向と直交する方向を横方向とした場合に、
前記被連結部は、前記底側における前記横方向両側部分それぞれに設けられたものであることが好ましい。
ここで、前記袋体は、第1胴と第2胴を前記横方向両側それぞれで繋ぐ襠部が設けられたものであってもよいが、該襠部が特に設けられていないものであってもよい。前記袋体が襠部が設けられたものである場合には、該襠部に、前記持ち手から取り外したベルト部材、あるいは前記持ち手および前記袋体の両方から取外したベルト部材を収納可能な収納部を設けてもよい。
使用者が持ち手を右肩にかける場合と左肩にかける場合とで、底側における横方向両側部分それぞれに設けられた被連結部を使い分けることによって、第1胴と第2胴とのうちの特定の一方が使用者の背中に接触する側になり、特定の他方が、使用者の背中に接触する側とは反対側になる姿勢、すなわち、特定の他方が使用者の背中側から視認可能になる姿勢で使用することができる。このため、装飾等が施された意匠面が、第1胴と第2胴のいずれかに特定されることが想定されたバッグにおいて、使用者が持ち手を右肩にかける場合と左肩にかける場合のいずれにおいても、その意匠面が使用者の背中側から視認可能になる姿勢で使用することができる。
また、本発明のバッグにおいて、前記底面部に対して、前記収納空間側を内側とし、該収納空間側とは反対側を外側とした場合に、
前記被連結部は、前記底面部よりも外側に設けられたものであってもよい。
被連結部を底面部よりも外側に設けることにより、袋体がベルト部材によって引き寄せられた際に袋体にかかる負荷が軽減される。
また、本発明のバッグにおいて、前記ベルト部材と前記持ち手を取外し自在に連結する第2連結機構を備え、
前記第2連結機構は、
前記ベルト部材に設けられた第2連結部と、
前記持ち手の長手方向に沿って複数設けられた第2被連結部とを有するものであり、
前記第2連結部は、前記複数の第2被連結部のうちいずれか1つに連結されるものであってもよい。
複数の第2被連結部のうちで、第2連結部を連結する第2被連結部を変えることによって、使用者の体型や好み等に応じて、ベルト部材の位置等を調整することができる。
本発明によれば、使い勝手が良いバッグを提供することができる。
(a)は、本発明の第1実施形態のバッグを正面から見た正面図であり、(b)は、(a)に示すバッグを正面やや右斜め上方から見た斜視図である。 図1(b)に示すバッグから被連結体と底カバーを分解した様子を示す分解斜視図である。 (a)は、図1(a)および同図(b)に示すバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側から見た図であり、(b)は、(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。 (a)および(b)は、図1に示す袋体における第1襠部の第1収納部に、ベルト部材と第1被連結部材を収納する様子を示す図であり、(c)および(d)は、図1に示す袋体における第2襠部の第2収納部に、第2被連結部材63を収納する様子を示す図である。 (a)は、本発明の第2実施形態のバッグを正面やや左斜め下方から見た斜視図であり、(b)は、(a)に示すバッグを背面やや右斜め上方から見た斜視図である。 (a)は、図5(a)に示すバッグを右肩掛け状態にした様子を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示すバッグを正面やや左斜め上方から見た斜視図である。 (a)は、図5(a)および同図(b)に示す左肩掛け状態のバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側から見た図であり、(b)は、(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。 (a)は、図6(a)および同図(b)に示す右肩掛け状態のバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側から見た図であり、(b)は、(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。 (a)は、本発明の第3実施形態のバッグを正面やや右斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、ベルト部材の他端部分を示す斜視図であり、(c)は、(b)に示す摺動駒を、左斜め下方から見た図であり、(d)は、(b)に示す摺動駒を、右斜め下方から見た図である。 (a)は、分解した、ベース上板とベース下板を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示すベース下板を上方から見た図であり、(c)は、(a)に示すベース上板を下方から見た図である。 (a)は、図10(b)のA−A断面図を下に示し、図10(c)のA−A断面図を上に示すとともに、摺動駒も示した図である。(b)は、図10(b)のB−B断面図を下に示し、図10(c)のB−B断面図を上に示すとともに、摺動駒も示した図である。(c)は、図10(b)のC−C断面図を下に示し、図10(c)のC−C断面図を上に示すとともに、摺動駒も示した図である。 (a)は、図9(a)に示す第3実施形態のバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側(正面側)から見た図であり、(b)は、(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施形態であるバッグは、第1胴と第2胴それぞれに持ち手が取り付けられた、2本手のバッグである。
図1(a)は、本発明の第1実施形態のバッグを正面から見た正面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示すバッグを正面やや右斜め上方から見た斜視図である。以下の説明では、図1(a)に示すバッグ1の左右方向(図1(b)に示すバッグ1の左斜め上方と右斜め下方を結ぶ方向)を横方向と称することがあり、図1(a)に示すバッグ1の紙面と直交する方向(図1(b)に示すバッグ1の左斜め下方と右斜め上方を結ぶ方向)を襠方向と称することがある。また、図1(a)に示すバッグ1の、襠方向手前側をバッグ1の正面側として説明し、襠方向奥側をバッグ1の背面側として説明する。
図1(a)および同図(b)に示すように、第1実施形態のバッグ1は、袋体2と、袋体2にそれぞれ取り付けられた第1持ち手3および第2持ち手4と、ベルト部材5と、袋体2の底側に取り付けられた被連結体6と、底カバー7を備えている。袋体2は、正面側の第1胴21および背面側の第2胴22と、これら第1胴21と第2胴22を底側で繋ぐ底面部25を備えている。さらに、図1(b)に示すように、袋体2は、第1胴21、第2胴22および底面部25を横方向右側で繋ぐ第1襠部23と、第1胴21、第2胴22および底面部25を横方向左側で繋ぐ第2襠部24を備えている。第1胴21と第2胴22それぞれは、同一の大きさの矩形状のものである。以下の説明では、図1(a)に示す、正面側から見たバッグ1の右側をバッグ1の正面右側と称することがあり、正面側から見たバッグ1の左側をバッグ1の正面左側と称することがある。また、背面側から見たバッグ1の右側をバッグ1の背面右側と称することがあり、背面側から見たバッグ1の左側をバッグ1の背面左側と称することがある。
袋体2は、革製のものであり、内側に収納空間を有している。この収納空間には、バッグ1によって運搬される物が収納される。図1(b)では、この収納空間を開放した状態を二点鎖線で示している。以下、図1(b)の二点鎖線で示す、収納空間を開放した状態を、単に開放状態と称することがある。開放状態の袋体2の上端には、第1胴21の上縁、第2胴22の上縁、第1襠部23の上縁、および第2襠部24の上縁によって画定された、平面視略矩形状の開口部2aが形成されている。この開口部2aは、収納空間に繋がっている。また、図1(b)では、この開口部2aが閉じた状態を実線で示している。以下、図1(b)の実線で示す、開口部2aが閉じた状態を、単に閉じた状態と称することがある。袋体2を、開放状態から閉じた状態に変更するには、第1襠部23および第2襠部24それぞれの上端側部分を内側に折り畳みつつ第1胴21の上縁と第2胴22の上縁を重ね合わせ、第1胴21の上縁と第2胴22の上縁を重ね合わせた状態で袋体2の上端側部分を背面側に丸めればよい。なお、閉じた状態を維持するための留め具を袋体2に設けてもよい。また、袋体2の収納空間には、ノート型のパーソナルコンピュータや携帯情報端末などを収納するためのポケット部を設けてもよい。
ここで、持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置するように使用されるようなバッグでは、第1胴と第2胴のうちの特定の一方が、使用者の背中側から視認可能になる向きで持ち手を肩にかけることが想定されたものがある。以下、第1胴と第2胴のうちの特定の一方が、使用者の背中側から視認可能になる向きで持ち手を肩にかけることが想定されているバッグにおいて、この特定の一方を意匠面と称する。この意匠面は、例えば、装飾が施されている、あるいは逆にシンプルであるなどのデザイン性の点や、ポケットが設けられているなどの機能性の点から特定される。本実施形態のバッグ1は、後述するように、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者の肩にかけられ、袋体2が使用者の背中側に位置する場合に、デザイン性の点から、袋体2の丸められた上端側部分が視認できる第2胴22側が、使用者の背中側から視認可能になる向きで使用されることが想定されたものである。すなわち、第2胴22が意匠面になる。
また、図1(b)に示すように、第1襠部23には、外側フラップ231aおよび内側フラップ231bからなる第1収納部231が設けられている。これら外側フラップ231aと内側フラップ231bそれぞれは、楕円を半分に切断したような形状の革製のものである。外側フラップ231aは、第1胴21の正面右側の縁と第1襠部23との境界部分に縫い付けられ、襠方向における背面側に向けて延在した姿勢で第1襠部23に設けられている。内側フラップ231bは、第2胴22の正面右側の縁と第1襠部23との境界部分に縫い付けられ、襠方向における正面側に向けて延在した姿勢で第1襠部23に設けられている。以下、外側フラップ231aと内側フラップ231bそれぞれにおける、袋体2に縫い付けられた側に対して襠方向の反対側を自由端側と称することがある。外側フラップ231aと内側フラップ231bは、内側フラップ231bにおける自由端側部分に、外側フラップ231aにおける自由端側部分が外側から重ねられて接続され、この重ねられた状態が不図示の面ファスナ等によって維持されている。これら互いに接続された、外側フラップ231aおよび内側フラップ231bによって収納部231が構成される。また、図1(b)では隠れているが、袋体2の正面左側の第2襠部24にも、第1襠部23に設けられた第1収納部231と同様の、外側フラップ241aおよび内側フラップ241bからなる第2収納部241が設けられている(図4(c)および同図(d)参照)。これら第1収納部231と第2収納部241の用途は、図4を用いて後述する。
第1持ち手3は、第1胴21に取り付けられたアーチ状のものであり、その下端部分が第1胴21に縫い合わされることで袋体2に固定されている。また、第1持ち手3は、貫通孔をそれぞれ有する第1リング部材31と第2リング部材32とを備えている。第1リング部材31は第1持ち手3の正面右側部分に設けられ、第2リング部材32は第1持ち手3の正面左側部分に設けられている。図1(b)に示すように、第2持ち手4は、第2胴22に取り付けられたアーチ状のものであり、その下端部分が第2胴22に縫い合わされることで袋体2に固定されている。第1持ち手3および第2持ち手4は、使用者H(図3参照)が肩にかけることが可能な長さを有するものである。なお、本実施形態では、第2持ち手4には、第1リング部材と第2リング部材が設けられていないが、第1持ち手3に代えて、第2持ち手4に第1リング部材と第2リング部材を設けてもよく、第1持ち手3と第2持ち手4の双方に、第1リング部材と第2リング部材を設けてもよい。
次に、図2も参照しつつ、被連結体6と底カバー7について説明する。
図2は、図1(b)に示すバッグから被連結体と底カバーを分解した様子を示す分解斜視図である。なお、図2では、図面を簡略化するためベルト部材5は省略している。
図2に示すように、被連結体6は、ベース板61と、このベース板61に回動自在にそれぞれ取り付けられた第1被連結部材62および第2被連結部材63を備えている。
ベース板61は、例えばコルク製のものである。このため、後述するように、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者の肩にかけられ、袋体2が使用者の背中側に位置する場合に、ベース板61が使用者の背中に接触した状態における使用者が感じる痛みや、バッグ1が揺れてベース板61が使用者の背中に当ったときの使用者にかかる衝撃を軽減することができる。なお、ベース板61は、コルク以外の緩衝性が高い素材、例えば、ウレタンやゴムなどで構成してもよく、使用者の背中に接触する部分に緩衝材を設けた樹脂製の板材でベース板61を構成してもよい。さらに、ベース板61における、使用者の背中に接触する部分の形状を、使用者の胴体にぴったりと合うような、例えば円弧状等にしてもよい。また、ベース板61は、袋体2の収納空間に収納された物の荷重を受ける底敷きの機能と、バッグ1を床や地面に置いたときにバッグ1を安定させる機能をも併せ持つものである。
ベース板61は、その上面に接着面611を有し、横方向両端側部分それぞれに、段状に切欠かれた取付面612が形成されている。これら取付面612,612のうち、正面右側の取付面612には第1被連結部材62が設けられ、正面左側の取付面612には第2被連結部材63が設けられている。第1被連結部材62および第2被連結部材63それぞれは、リング状の被連結リング621,631と、帯状の被連結帯622,632を有している。被連結帯622,623は、その一端側が被連結リング621,631に巻き掛けられた状態で被連結リング621,631に取り付けられ、他端側がベース板61の取付面612,612それぞれに、軸ピン64,64によって回動自在に取り付けられている。これにより、図2の円弧状の両矢印で示すように、第1被連結部材62および第2被連結部材63それぞれは、ベース板61に対し軸ピン64を軸に、水平面内において回動自在に構成されている。なお、軸ピン64,64に代えて、ボールベアリングなどの軸受機構を設け、第1被連結部材62および第2被連結部材63の回動をスムーズにする態様を採用してもよいし、ギヤ機構を設け、第1被連結部材62および第2被連結部材63が段階的に回動する態様を採用してもよい。底カバー7は、袋体2と同じ革製のものであり、図1(a)に示すように、下面に底鋲71が設けられている。
被連結体6は、ベース板61の接着面611が袋体2の底面部25に接着されることによって、袋体2の底面部25に固定される。また、底カバー7は、ベース板61を底側から覆った状態で、第1胴21と底面部25との境界部分、および第2胴22と底面部25との境界部分に縫い合わされている。なお、底カバー7は、第1襠部23と底面部25との境界部分とは縫い合わされておらず、第2襠部24と底面部との境界部分とも縫い合わされていない。これらによって、図1(a)に示すように、被連結リング621,631それぞれは、袋体2よりも横方向外側に飛び出した状態になっている。このようにして袋体2に被連結体6が取り付けられると、被連結体6は、底面部25の下側に位置することになる。すなわち、底面部25に対して、収納空間側を内側とし、収納空間側とは反対側を外側とした場合に、被連結体6は、底面部25よりも外側に設けられたものである。また、図1(a)の鎖線で示すように、底面部25と取付面612との間には隙間が生じているため、被連結体6が袋体2に取り付けられた状態においても、第1被連結部材62および第2被連結部材63それぞれの回動動作が妨げられることがない。なお、被連結体6は、必ずしも底面部25に接着する必要はなく、底カバー7に接着する態様にしてもよく、また、面ファスナや留め具等を用いて、被連結体6を、底面部25あるいは底カバー7に着脱自在に取り付ける態様にしてもよい。ここで、被連結体6を着脱自在に取り付ける態様を採用した場合には、底カバー7も、袋体2に対して着脱自在にし、被連結体6と底カバー7を取り外した状態でも使用可能な態様にしてもよい。
図1(a)および同図(b)に示すように、ベルト部材5は、長尺状の平帯51と、ベルト部材5の一端部分に設けられた一端側リング部材52と、この一端側リング部材52に取り付けられた一端側カラビナ53と、前記一端部分に対するベルト部材5の他端部分に設けられた他端側リング部材54と、この他端側リング部材54に取り付けられた他端側カラビナ55と、ベルト部材5の長さ調整をするためのコキ56を備えている。一端側カラビナ53および他端側カラビナ55は、一部に可動部品が設けられた略D型のリング状をした金具であり、その可動部品を動かすことで、金具の一部が開放され、他のリングなどと連結させることが可能なものである。この一端側カラビナ53は、第1持ち手3の、第1リング部材31または第2リング部材32に着脱自在に連結されるものである。また、他端側カラビナ55は、第1被連結部材62の被連結リング621、または第2被連結部材63の被連結リング631に着脱自在に連結されるものである。図2を用いて前述したように、第1被連結部材62と第2被連結部材63は、ベース板61に回動自在に取り付けられている。このため、袋体2における底側の底面部25に取り付けられた被連結体6と、ベルト部材5の他端側に設けられた他端側カラビナ55とは、相対的に回動自在に連結されている。すなわち、袋体2の底側とベルト部材5とは相対的に回動自在に連結し、被連結体6と他端側カラビナ55は、本発明にいう連結機構に相当する。また、他端側カラビナ55は、本発明にいう連結部に相当し、被連結体6の、第1被連結部材62と第2被連結部材63は、本発明にいう被連結部に相当する。なお、第1被連結部材62の被連結帯622、および第2被連結部材63の被連結帯632それぞれを屈曲自在な素材で構成し、これら被連結帯622,632それぞれをベース板61に固定する態様にしてもよい。この態様によっても、それぞれの被連結帯622,632が屈曲することにより、被連結体6とベルト部材5とを相対的に回動自在に連結させることができる。
図1(a)および同図(b)では、一端側カラビナ53が第2リング部材32に連結され、他端側カラビナ55が、第1被連結部材62の被連結リング621に連結された様子が実線で示されている。この実線で示すベルト部材5は、後述するように、使用者が、第1持ち手3と第2持ち手4を右肩にかける場合の連結状態である。以下、第1持ち手3と第2持ち手4を使用者の右肩にかけるようにベルト部材5が連結されたバッグ1の状態を右肩掛け状態と称することがある。また、図1(a)では、一端側カラビナ53が第1リング部材31に連結され、他端側カラビナ55が、第2被連結部材63の被連結リング631に連結された様子が二点鎖線で示されている。この二点鎖線で示すベルト部材5は、後述するように、使用者が第1持ち手3と第2持ち手4を左肩にかける場合の連結状態である。以下、第1持ち手3と第2持ち手4を使用者の左肩にかけるようにベルト部材5が連結されたバッグ1の状態を左肩掛け状態と称することがある。このように、バッグ1は、ベルト部材5の連結状態を変更することによって、右肩掛け状態と、左肩掛け状態とに状態変化可能なものである。なお、実線で示す右肩掛け状態における第1被連結部材62、および二点鎖線で示す左肩掛け状態における第2被連結部材63は、それぞれの被連結帯622,632が変形して、被連結リング621,631の姿勢が横方向外側に向けて上方に傾斜している。これらのように、第1被連結部材62および第2被連結部材63は、上述した水平面内における回動に加えて、被連結リング621,631の姿勢が、上下方向に変更可能なものである。
コキ56は、矩形状の枠体と、対向する一対の辺どうしを接続した軸とが一体に成形された樹脂製あるいは金属製のものである。平帯51の一端は、一端側リング部材52に固定されている。平帯51の他端側部分は、コキ56に通されて他端側リング部材54で折り返されている。また、平帯51の他端は、コキ56の軸に固定されている。ベルト部材5は、コキ56の平帯51に対する位置を変更して折り返されている部分の長さを変えることで、その長さを調整することが可能である。ベルト部材5は、第1胴21と離間自在に構成されており、ベルト部材5の長さを調整することでその離間の程度を調整することができる。
図3(a)は、図1(a)および同図(b)に示すバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側(正面側)から見た図である。図3(b)は、同図(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。図3(a)および同図(b)では、右肩掛け状態のバッグを実線で示し、左肩掛け状態のバッグを二点鎖線で示している。本実施形態のバッグ1は様々な使用状態で使用することが可能なバッグであるが、この図3(a)および同図(b)に示された状態が、本発明において想定している所定の使用状態の一例である。
図3の実線で示す、右肩掛け状態のバッグ1は、ベルト部材5の一端側カラビナ53が第1持ち手3の第2リング部材32に連結され、他端側カラビナ55が第1被連結部材62の被連結リング621に連結されている。このバッグ1は、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者Hの右肩にかけられた状態で、ベルト部材5と袋体2との間に使用者Hの胴体が通され、袋体2が使用者Hの背中側に位置している。これによって、図3(a)に示すように、袋体2の第1胴21が使用者Hの背中に接触した状態になり、同図(b)に示すように、意匠面になる第2胴22が、使用者Hの背中側から視認可能な状態になっている。ベルト部材5は、使用者Hの胸側(正面側)において、第1持ち手3と第2持ち手4がかけられた使用者Hの右肩とは反対側の左肩が存在する体側(以下、逆体側と称することがある)に向かって、ベルト部材5が連結された第1持ち手3を引っ張っている。また、ベルト部材5は、袋体2の底面部25に取り付けられた被連結体6を、使用者Hの胴体の背中側から胸側に回り込んで引っ張ることによって、使用者Hの背中側において、逆体側に向って袋体2を引っ張っている。これらによって、袋体2の第1胴21が使用者Hの背中に押し付けられている。すなわち、ベルト部材5は、使用者Hの胸側で、第1持ち手3と袋体2の底側とを互いに引き寄せることで、袋体2の第1胴21が使用者Hの背中に接触した状態を維持するものである。これにより、袋体2が揺れ動くことが抑制され、袋体2を安定した姿勢で所持することができる。さらに、第1被連結部材62は、ベース板61に回動自在に取り付けられているため、使用者Hの体格や袋体2に収納した物の形や量に応じて、被連結体6とベルト部材5との相対的な向きが変化しても、この変化に応じて、第1被連結部材62が回動する。このため、第1被連結部材62あるいはベルト部材5の他端側カラビナ55等に捩れ等が生じにくくなり、使用者Hの背中と袋体2との間に不用意に隙間が生じてしまうことが抑えられ、袋体2をより安定した姿勢で所持できる。またさらに、被連結体6に対する、ベルト部材5の他端側カラビナ55の姿勢が変化しても、この変化に応じて、第1被連結部材62が回動するため、連結された、他端側カラビナ55と第1被連結部材62との間にかかる負荷の増加を抑えることができる。さらにまた、袋体2の底面部25よりも外側に設けられらた被連結体6がベルト部材5によって引っ張られるため、ベルト部材5によって引っ張られた際に袋体2にかかる負荷が軽減される。
なお、使用者Hは、この右肩掛け状態において、平帯51に対するコキ56の位置を変えてベルト部材5の長さを調整することによって、ベルト部材5と第1胴21との離間の程度を調整することができる。これにより、ベルト部材5が、第1持ち手3と被連結体6を引っ張る程度を調整することができる。また、ベルト部材5の一端側カラビナ53が第1持ち手3に着脱自在に連結され、ベルト部材5の他端側カラビナ55が第1被連結部材62に着脱自在に連結されるため、一端側カラビナ53と他端側カラビナ55のうちの一方を取り外し、ベルト部材5と袋体2との間に使用者Hの胴体を容易に通すことができる。さらに、第2リング部材を第2持ち手4に設け、この第2リング部材に他端側カラビナ55を連結する態様を採用すれば、ベルト部材5によって第2持ち手4が逆体側に向かって引っ張られ、第2持ち手4が使用者Hの肩からずれ落ちることを抑制することができる。
図3の二点鎖線で示す左肩掛け状態では、バッグ1は、ベルト部材5の一端側カラビナ53が第1持ち手3の第1リング部材31に連結され、他端側カラビナ55が第2被連結部材63の被連結リング631に連結されている。これによって、図3(b)に示すように、左肩掛け状態においても意匠面になる第2胴22が使用者Hの背中側から視認可能な状態になっている。また、この左肩掛け状態においても、被連結体6とベルト部材5との相対的な向きに応じて、第2被連結部材63が回動し、第2被連結部材63あるいはベルト部材5の他端側カラビナ55等に捩れ等が生じにくくなるなど、右肩掛け状態と同様の効果が得られる。
続いて、ベルト部材5を使用しない場合に、このベルト部材5、第1被連結部材62および第2被連結部材63を、袋体2の第1収納部231や第2収納部241に収納する態様について説明する。
図4(a)および同図(b)は、図1に示す袋体における第1襠部の第1収納部に、ベルト部材と第1被連結部材を収納する様子を示す図であり、図4(c)および同図(d)は、図1に示す袋体における第2襠部の第2収納部に、第2被連結部材を収納する様子を示す図である。図4では、袋体2を開放状態にしてベルト部材5等を収納する場合を例にとって説明するが、袋体2を閉じた状態にしてベルト部材5等を収納してもよい。
ベルト部材5を使用しない場合には、ベルト部材5の一端側カラビナ53を第2リング部材32から取り外し、取り外した一端側カラビナ53を、図4(a)に示すように第1被連結部材62の被連結リング621に取り付ける。また、第1襠部23の、外側フラップ231aと内側フラップ231bとの、面ファスナ等による接続を解除し、図4(a)に示すように外側フラップ231aの自由端側と内側フラップ231bの自由端側をそれぞれ開く。次いで、自由端側がそれぞれ開いた状態の、外側フラップ231aと内側フラップ231bとの間に、ベルト部材5および第1被連結部材62を挿入する。次に、内側フラップ231bの自由端側と外側フラップ231aの自由端側を順番に閉じ、図4(b)に示すように、内側フラップ231bの自由端側部分に外側フラップ231aの自由端側部分を重ね、不図示の面ファスナ等によって内側フラップ231bと外側フラップ231aとを接続する。これによって、内側フラップ231bと外側フラップ231aからなる第1収納部231に、ベルト部材5および第1被連結部材62を収納することができる。
一方、第2被連結部材63を第2収納部241に収納するには、初めに、図4(c)に示すように、第2襠部24の、外側フラップ241aと内側フラップ241bの接続を解除し、外側フラップ241aの自由端側と内側フラップ241bの自由端側をそれぞれ開く。次いで、内側フラップ241bの自由端側を閉じ、閉じた内側フラップ241bの自由端側部分に第2被連結部材63を重ねる。次に、外側フラップ241aの自由端側を閉じ、図4(d)に示すように、不図示の面ファスナ等によって内側フラップ241bの自由端側部分に外側フラップ241aの自由端側部分を接続する。これによって、内側フラップ241bと外側フラップ241aとの間に第2被連結部材63が挟まれた状態になり、第2被連結部材63を第2収納部241に収納することができる。なお、第2被連結部材63は、外側フラップ241aおよび内側フラップ241bの内側に収納してもよい。
また、ベルト部材5を使用する場合であっても、図3に示す、右肩掛け状態または左肩掛け状態における、ベルト部材5が連結されていない、第1被連結部材62または第2被連結部材63を、第1収納部231または第2収納部241に収納してもよい。さらに、第1収納部231および第2収納部241には、清涼飲料水などのペットボトルや小物類等を収納することもできる。
続いて、他の実施形態のバッグ1について説明する。以下の他の実施形態の説明では、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。また、第1実施形態のバッグ1の説明と重複する説明は省略することがある。
図5(a)は、本発明の第2実施形態のバッグを正面やや左斜め下方から見た斜視図である。また、図5(b)は、同図(a)に示すバッグを背面やや右斜め上方から見た斜視図である。図5(a)および同図(b)では、バッグ1の、左斜め上方と右斜め下方とを結ぶ方向が横方向になり、バッグ1の、右斜め上方と左斜め下方とを結ぶ方向が襠方向になる。以下の説明では、図5(a)に示す、正面側から見たバッグ1の右側をバッグ1の正面右側と称することがあり、正面側から見たバッグ1の左側をバッグ1の正面左側と称することがある。また、図5(b)に示す、背面側から見たバッグ1の右側をバッグ1の背面右側と称することがあり、背面側から見たバッグ1の左側をバッグ1の背面左側と称することがある。
図5(a)および同図(b)に示すように、第2実施形態のバッグ1は、いわゆるボストンバッグタイプのものであり、袋体2と、袋体2にそれぞれ取り付けられた第1持ち手3および第2持ち手4と、ベルト部材5と、袋体2の底側に取り付けられた複数の被連結ピン65を備えている。
袋体2は、革製のものであり、正面側の第1胴21および背面側の第2胴22と、これら第1胴21と第2胴22を底側で繋ぐ底面部25と、第1胴21と第2胴22を上側で繋ぐ上面部26を備えている。さらに、袋体2は、第1胴21、第2胴22、底面部25および上面部26を正面右側で繋ぐ第1襠部23と、第1胴21、第2胴22、底面部25および上面部26を正面左側で繋ぐ第2襠部24を備えている。第1胴21と第2胴22それぞれは、同一の大きさの矩形状のものであり、底面部25と上面部26それぞれは、略同一の大きさの矩形状のものであり、第1襠部23と第2襠部24それぞれは、同一の大きさの矩形状のものである。
袋体2は、内側に収納空間を有し、また、上面部26、第1襠部23、底面部25、および第2襠部24にかけて一周連続したファスナ27が設けられている。このファスナ27の不図示の引手を操作することによって、上面部26側や第1襠部23側、あるいは第2襠部24側のうちのどこからでもファスナ27の開閉や収納空間への物の出し入れを行うことができる。このファスナ27には、例えば、不図示の引手から手を離すと自動的にロックがかかり、引手を引っ張ることによってロックが外れるものを採用してもよい。なお、袋体2の収納空間には、ノート型のパーソナルコンピュータや携帯情報端末などを収納するためのポケット部やペン挿し等を設けてもよい。
図5(b)に示すように、第2胴22には、第2ファスナ221が設けられ、この第2ファスナ221を開けると、第2ファスナ221の開口部に繋がる、不図示の収納ポケットが設けられている。この収納ポケットには、取り外したベルト部材5を収納することもできる。第2実施形態のバッグ1は、後述するように、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者の肩にかけられ、袋体2が使用者の背中側に位置する場合に、第2ファスナ221が設けられた第2胴22側が、使用者の背中側から視認可能な姿勢で使用されることが想定されたものである。すなわち、第2胴22が意匠面になる。なお、収納ポケットに柄や色彩等の意匠を施し、収納ポケットを使用しない場合には第2ファスナ221を開けたままにして、収納ポケットに施された柄等が使用者の背中側から視認できる状態で使用してもよい。
第1持ち手3は、第1胴21にそれぞれ縫い合わされた一対の取付部33と、アーチ状の把持部34と、把持部34の正面右側部分に取り付けられた長方形状の被連結部形成片35を備えたものである。図5(a)の円Aで囲んだ部分に拡大して示すように、被連結部形成片35は、その長手方向に所定の間隔をあけて形成された複数の切込部35aを有している。これら複数の切込部35aそれぞれは、被連結部形成片35における背面側と正面側とを貫通するとともに、被連結部形成片35の長手方向に直交する方向の切込みが入れられたものである。これら複数の切込部35aに対して、把持部34が、背面側から正面側と、正面側から背面側とに交互に挿通されることで、把持部34の一部が被連結部形成片35の正面側に円弧状に飛び出し、この飛び出した部分によって第2被連結部34aが形成されている。第2実施形態のバッグ1では、被連結部形成片35に6つの切込部35aが形成され、第1持ち手3に、その長手方向に沿って設けられた3つの第2被連結部34aが形成されている。なお、把持部34に対する被連結部形成片35の位置を変更することによって、第1持ち手3における第2被連結部34aが形成される位置を変更することができる。
図5(b)に示すように、第2持ち手4は、第2胴22にそれぞれ縫い合わされた一対の取付部43と、アーチ状の把持部44と、長方形状の被連結部形成片45を備えたものである。第2持ち手4では、把持部44の背面右側部分に被連結部形成片45が取り付けられ、第1持ち手3の第2被連結部34aと同様にして3つの第2被連結部44aが形成されている。
図5(a)に示すように、複数の被連結ピン65それぞれは、袋体2の底側である、底面部25の下面に設けられている。すなわち、底面部25を基準にし、収納空間側を内側とし、収納空間側とは反対側を外側とした場合に、被連結ピン65それぞれは、底面部25よりも外側に設けられたものである。図5(a)の円Bで囲んだ部分に拡大して示すように、複数の被連結ピン65それぞれは、底面部25に固定される固定部651と、抜止用の頭部652と、固定部651と頭部652を接続する首部653を有している。ここで、被連結ピン65の個数は限定されるものではないが、第2実施形態のバッグ1では、6つの被連結ピン65が設けられている。これら6つの被連結ピン65は、底面部25の四隅部分と、底面部25の横方向中央における、正面側部分と背面側部分それぞれに設けられている。以下、底面部25の正面左側における正面側に設けられた被連結ピン65を正面左の被連結ピン65と称し、底面部25の正面右側における正面側に設けられた被連結ピン65を正面右の被連結ピン65と称する。また、これら6つの被連結ピン65は、図1(a)に示す、第1実施形態のバッグ1における底鋲71の機能も有するものである。
図5では、左肩掛け状態のバッグ1を示している。ベルト部材5は、長尺状の平帯51と、ベルト部材5の一端部分に設けられた連結部材57を備え、前記一端部分に対するベルト部材5の他端部分に相当する、平帯51の他端部分には、平帯51の長手方向に互いに所定の間隔をあけた複数の差込孔51aが形成されている。第2実施形態のバッグ1では、4つの差込孔51aが形成されている。図5(a)の円A内に拡大して示すように、連結部材57は、平帯51に取り付けられた基部571と、この基部571の先端部分に可動可能に取付られた鍵状のフック部572と、楕円リング状のロックリング573を備えている。フック部572は、基部571に対して開く方向に付勢された状態で基部571に取り付けられたものであり、ロックリング573が外されることでフック部572が開き、このフック部572を被連結部に連結させることが可能なものである。図5(a)に示す連結部材57は、第1持ち手3の3つの第2被連結部34aのうちの真中の第2被連結部34aにフック部572が引っ掛けられた状態でフック部572がロックリング573によってロックされている。これによって、連結部材57が第2被連結部34aに連結されている。なお、連結部材57と第2被連結部34aとの連結を解除する場合には、ロックリング573をフック部572から外してフック部572を開き、フック部572を第2被連結部34aから取り外せばよい。
また、平帯51の他端部分に形成された複数の差込孔51aそれぞれは、平帯51の長手方向に沿った切り込みが形成され、その孔を拡開できるものである。このため、差込孔51aを被連結ピン65の頭部652に当てながら平帯51を被連結ピン65に押し付けることによって差込孔51aが拡開する。これによって、被連結ピン65の頭部652が差込孔51aを通過し、差込孔51aに被連結ピン65の首部653が挿通された連結状態になる。図5(a)では、4つの差込孔51aのうち、平帯51の他端部から2つ目の差込孔51aが、上記正面左の被連結ピン65に連結されている。被連結ピン65と差込孔51aが連結された状態では、頭部652によって被連結ピン65から平帯51が不用意に抜けてしまうことが阻止され、また、図5(a)の円弧状の両矢印で示すように、袋体2の底面部25に対してベルト部材5の他端側が回動自在に連結されている。すなわち、被連結ピン65と差込孔51aは、本発明にいう連結機構に相当する。なお、被連結ピン65にボールベアリングなどの軸受機構を設け、被連結ピン65に対するベルト部材5の他端側の回動をスムーズにする態様を採用してもよいし、被連結ピン65にギヤ機構を設け、被連結ピン65に対してベルト部材5の他端側が段階的に回動する態様を採用してもよい。差込孔51aは、本発明にいう連結部に相当し、被連結ピン65は、本発明にいう被連結部に相当する。なお、被連結ピン65と差込孔51aの連結を解除するには、平帯51を被連結ピン65から離れる方向に引っ張ればよい。これによって、差込孔51aが拡開し、差込孔51aが被連結ピン65の頭部652から抜けて被連結ピン65と差込孔51aの連結を解除することができる。
続いて、図6を用いて、第2実施形態のバッグ1における右肩掛け状態を説明する。
図6(a)は、図5(a)に示すバッグにおけるベルト部材を右肩掛け状態にした様子を示す斜視図である。また、図6(b)は、同図(a)に示すバッグを正面やや左斜め上方から見た斜視図である。図6(a)では、バッグ1の、左斜め上方と右斜め下方とを結ぶ方向が横方向になり、バッグ1の、右斜め上方と左斜め下方とを結ぶ方向が襠方向になる。図6(b)では、バッグ1の、右斜め上方と左斜め下方とを結ぶ方向が横方向になり、バッグ1の、左斜め上方と右斜め下方とを結ぶ方向が襠方向になる。
右肩掛け状態のバッグ1では、同図(a)に示すように、上記正面右の被連結ピン65にベルト部材5の差込孔51aが連結されている。なお、図6(a)では、ベルト部材5の4つの差込孔51aのうち、平帯51の他端部から2つ目の差込孔51aが被連結ピン65に連結されている。この右肩掛け状態のバッグ1でも、円弧状の両矢印で示すように、袋体2の底面部25に対してベルト部材5の他端側が回動自在に連結されている。
また、図6(b)に示すように、ベルト部材5の一端側に設けられた連結部材57は、第2持ち手4の被連結部形成片45部分に形成された第2被連結部44a(図5(b)参照)に連結されている。なお、図6(b)では、3つの第2被連結部44aのうち、真中の第2被連結部44aが選択され、連結部材57が連結されている。
図7(a)は、図5(a)および同図(b)に示す左肩掛け状態のバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側から見た図である。図7(b)は、同図(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。
図7に示すように、左肩掛け状態のバッグ1は、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者Hの左肩にかけられた状態で、ベルト部材5と袋体2との間に使用者Hの胴体が通され、袋体2が使用者Hの背中側に位置している。また、図7(a)に示すように、ベルト部材5の連結部材57が第1持ち手3の第2被連結部34aに連結され、図7(b)に示すように、ベルト部材5の差込孔51aが、上記正面左の被連結ピン65に連結されている。これによって、袋体2の第1胴が使用者Hの背中に接触した状態になり、図7(b)に示すように、意匠面になる第2胴22が、使用者Hの背中側から視認可能な状態になっている。ベルト部材5は、使用者Hの胸側において、逆体側に向かって、ベルト部材5の連結部材57が連結された第1持ち手3を引っ張っている。また、ベルト部材5は、袋体2の底面部25に設けられた上記正面左の被連結ピン65を、使用者Hの胴体の背中側から胸側に回り込むように引っ張ることによって、使用者Hの背中側において、逆体側に向って袋体2を引っ張っている。これらによって、袋体2の第1胴21が使用者Hの背中に押し付けられている。すなわち、ベルト部材5は、使用者Hの胸側で、第1持ち手3と袋体2の底側とを互いに引き寄せることで、袋体2の一部が使用者Hの背中に接触した状態を維持するものである。これにより、袋体2が揺れ動くことが抑制され、袋体2を安定した姿勢で所持することができる。さらに、上述したように、ベルト部材5の差込孔51aと被連結ピン65は、回動自在に連結されているため、使用者Hの体格や袋体2に収納した物の形や量に応じて、被連結ピン65とベルト部材5との相対的な向きが変化しても、この変化に応じて、被連結ピン65に対してベルト部材5が回動する。このため、ベルト部材5の他端側部分等に捩れ等が生じにくくなり、使用者Hの背中と袋体2との間に不用意に隙間が生じてしまうことが抑えられ、袋体2をより安定した姿勢で所持できるとともに、差込孔51aと被連結ピン65との間にかかる負荷の増加を抑えることができる。またさらに、使用者Hの体格等に応じて、ベルト部材5の4つの差込孔51aのうちから被連結ピン65に連結させる差込孔51aを選択することができる。
図8(a)は、図6(a)および同図(b)に示す右肩掛け状態のバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側から見た図である。図8(b)は、同図(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。
図8に示すように、右肩掛け状態のバッグ1は、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者Hの右肩にかけられた状態で、ベルト部材5と袋体2との間に使用者Hの胴体が通され、袋体2が使用者Hの背中側に位置している。また、図8(a)に示すように、ベルト部材5の連結部材57が第2持ち手4の第2被連結部44aに連結され、同図(b)に示すように、ベルト部材5の差込孔51aが、上記正面右の被連結ピン65に連結されている。これによって、図8(b)に示すように、意匠面になる第2胴22が外側になり、この第2胴22が使用者Hの背中側から視認可能になっている。また、この右肩掛け状態においても、被連結ピン65とベルト部材5との相対的な向きが変化しても、この変化に応じて、被連結ピン65に対してベルト部材5が回動するため、ベルト部材5の他端側部分等に捩れ等が生じにくくなり袋体2を安定した姿勢で所持できるなど、左肩掛け状態と同様の効果が得られる。
図9(a)は、本発明の第3実施形態のバッグを正面やや右斜め上方から見た斜視図である。図9(a)では、バッグ1の、左斜め上方と右斜め下方とを結ぶ方向が横方向になり、バッグ1の、右斜め上方と左斜め下方とを結ぶ方向が襠方向になる。
図9(a)に示すように、第3実施形態のバッグ1は、図1に示す、第1実施形態のバッグ1と同様の、いわゆるトートタイプのものであり、袋体2と、袋体2にそれぞれ取り付けられた第1持ち手3および第2持ち手4と、ベルト部材5と、袋体2の底側に取り付けられた被連結体6を備えている。被連結体6は、ベース下板67と、このベース下板67の上側に重ねられたベース上板66を有し、ベース上板66が袋体2の底側に固定されている。また、袋体2の上端には、第1胴21の上縁、第2胴22の上縁、第1襠部23の上縁、および第2襠部24の上縁によって画定された、平面視略矩形状の開口部2aが形成されている。第3実施形態のバッグ1は、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者の肩にかけられ、袋体2が使用者の背中側に位置する場合に、第2胴22側が、使用者の背中側から視認可能になる向きで使用されることが想定されたものである。すなわち、第2胴22が意匠面になる。第1襠部23には、その上側部分における、襠方向中央部分に、リングを備えた第1引掛け部材232が設けられている。また、図9(a)では隠れているが、第2襠部24にも、その上側部分における、襠方向中央部分に、リングを備えた第2引掛け部材242が設けられている(図12参照)。
図9(a)に示すように、ベルト部材5は、長尺状の平帯51と、ベルト部材5の一端部分に設けられた一端側リング部材52と、この一端側リング部材52に取り付けられた一端側カラビナ53と、ベルト部材5の長さ調整をするためのコキ56を備えている。平帯51の一端側部分は、コキ56に通されて一端側リング部材52で折り返されている。また、平帯51の一端は、コキ56の軸に固定されている。ベルト部材5は、コキ56の平帯51に対する位置を変更して折り返されている部分の長さを変えることで、その長さを調整することが可能である。ベルト部材5は、第1胴21と離間自在に構成されており、ベルト部材5の長さを調整することでその離間の程度を調整することができる。また、後述するように、ベルト部材5の他端部分は、一端側カラビナ53を第1持ち手3の第2リング部材32に連結する右肩掛け状態の位置と、一端側カラビナ53を第1持ち手3の第1リング部材31に連結する左肩掛け状態の位置と、ベルト部材5を使用せず第1襠部23の第1引掛け部材232に一端側カラビナ53を引っ掛ける状態の位置と、ベルト部材5を使用せず第2襠部24の第2引掛け部材242(図12参照)に一端側カラビナ53を引っ掛ける状態の位置の4つの位置に移動させることができる。以下、ベルト部材5を使用せず第1襠部23の第1引掛け部材232に一端側カラビナ53を引っ掛ける状態を第1不使用状態と称することがあり、ベルト部材5を使用せず第2襠部24の第2引掛け部材242(図12参照)に一端側カラビナ53を引っ掛ける状態を第2不使用状態と称することがある。図9(a)では、右肩掛け状態のベルト部材5を実線で示し、左肩掛け状態のベルト部材5と第1不使用状態のベルト部材5を二点鎖線で示している。
図9(b)、同図(c)および同図(d)も参照しつつ、ベルト部材5の他端部分を説明する。
図9(b)は、ベルト部材の他端部分を示す斜視図である。
図9(b)に示すように、ベルト部材5の平帯51の他端には、略直方体状の摺動駒58が接続されている。以下、図9(b)における摺動駒58の、右斜め上方と左斜め下方とを結ぶ方向を摺動駒58の長手方向と称することがあり、左斜め上方と右斜め下方とを結ぶ方向を摺動駒58の幅方向と称することがある。
図9(c)は、同図(b)に示す摺動駒58を、左斜め下方から見た図であり、図9(d)は、同図(b)に示す摺動駒58を、右斜め下方から見た図である。
図9(b)、同図(c)および同図(d)に示すように、摺動駒58は、その長手方向における横断面が略台形状の駒本体581と、この駒本体581の上端から上方に矩形状に突出した係止部582を有している。また、摺動駒58は、駒本体581の下面における長手方向両端部分に、幅方向に延在した一対の脚部583を有している。摺動駒58における、一対の脚部583に挟まれた部分には、4つの球体584が設けられている。これら4つの球体584それぞれは、その下端部分が、一対の脚部583よりも下方に突出した状態で、駒本体581に回転自在に収容されている。なお、係止部582に球体584を設けてもよく、駒本体581の長手方向両側の側面部分に球体584を設けてもよい。さらに、球体584に代えてローラを設ける態様としてもよい。
次に、図10も参照しつつ、被連結体6としてのベース上板66とベース下板67を説明する。
図10(a)は、分解した、ベース上板とベース下板を示す斜視図である。図10(a)では、右斜め上方と左斜め下方とを結ぶ方向が襠方向になり、左斜め上方と右斜め下方とを結ぶ方向が横方向になる。図10(b)は、同図(a)に示すベース下板を上方から見た図であり、図10(c)は、同図(a)に示すベース上板を下方から見た図である。図10(b)および同図(c)では、図における上下方向が横方向になり、図における左右方向が襠方向になる。また、図10(b)に示すベース下板67は、図の左側が正面側になり、図の右側が背面側になる。一方、図10(b)に示すベース上板は、図の右側が正面側になり、図の左側が背面側になる。
図10(a)および同図(b)に示すように、ベース下板67には、下側案内溝671が設けられている。この下側案内溝671は、下方に凹んだものであり、横方向両端部分それぞれに設けられた円弧状の下側円弧状部6711,6711と、これら下側円弧状部6711,6711それぞれの端部をそれぞれ接続する、直線状の下側直線部6712,6712とを有し、平面視で略数字の0状に形成されている。また、ベース下板67には、下側案内溝671に囲まれた部分に下側接着面672が設けられ、下側案内溝671の外側には、下側囲繞面673が設けられている。下側囲繞面673は、下側接着面672よりもやや低く形成されている。下側円弧状部6711,6711それぞれには、さらに下方に凹んだ下側案内溝被係止部6711a,6711aが設けられている。また、下側囲繞面673には、下側案内溝被係止部6711a,6711aにそれぞれ連なる下側囲繞面被係止部673a,673aが設けられている。下側囲繞面被係止部673a,673aそれぞれは、下側囲繞面673より下方に凹んだものであるが、下側案内溝被係止部6711aよりもやや高く形成されている。
図10(c)に示すように、ベース上板66には、下側案内溝671に対応した形状の上側案内溝661が設けられている。この上側案内溝661は、上方に凹んだものであり、横方向両端部分それぞれに設けられた円弧状の上側円弧状部6611,6611と、これら上側円弧状部6611,6611それぞれの端部をそれぞれ接続する上側直線部6612,6612とを有している。また、ベース上板66には、上側案内溝661に囲まれた部分に上側接着面662が設けられ、上側案内溝661の外側には、上側囲繞面663が設けられている。上側囲繞面663は、上側接着面662よりもやや高く形成されている。正面側の上側直線部6612には、さらに上方に凹んだ上側案内溝被係止部6662a,6662aが、横方向に間隔をあけて設けられている。また、上側囲繞面663には、上側案内溝被係止部6662a,6662aにそれぞれ連なる上側囲繞面被係止部663a,663aが設けられている。上側囲繞面被係止部663a,663aそれぞれは、上側囲繞面663より上方に凹んだものであるが、上側案内溝被係止部6662aよりもやや低く形成されている。これらベース下板67とベース上板66は、図10(a)に示すように、下側案内溝671と上側案内溝661によって形成された空間(以下、摺動空間と称する)に摺動駒58を収容した状態で、下側接着面672と上側接着面662とが接着されることで固定される。摺動空間に収容された摺動駒58は、球体584(図9参照)が回転することによって、図10(a)の矢印で示すように、下側案内溝671と上側案内溝661に沿って摺動自在なものである。すなわち、摺動駒58が、本発明にいう連結部の一例に相当し、下側案内溝671と上側案内溝661が、本発明にいう被連結部の一例に相当する。なお、ベース下板67とベース上板66とは、着脱自在に重ねられたものであってもよい。
次に、図11を用いて、摺動空間に収容された摺動駒58が、図9(a)に示す、右肩掛け状態の位置と左肩掛け状態の位置との間に位置する場合と、右肩掛け状態の位置の場合と、第1不使用状態の位置の場合を説明する。
図11(a)は、図10(b)のA−A断面図を下に示し、図10(c)のA−A断面図を上に示すとともに、摺動駒も示した図である。すなわち、図11(a)は、図10(b)に示す、ベース下板のA−A断面部分と、図10(c)に示す、ベース上板のA−A断面部分とを重ね、摺動駒58が、右肩掛け状態の位置と左肩掛け状態の位置との間に位置している状態を示す図である。図11(a)では、左右方向が襠方向になる。図11(b)は、図10(b)のB−B断面図を下に示し、図10(c)のB−B断面図を上に示すとともに、摺動駒も示した図である。すなわち、図11(b)は、図10(b)に示す、ベース下板のB−B断面部分と、図10(c)に示す、ベース上板のB−B断面部分とを重ね、摺動駒58が、右肩掛け状態の位置における状態を示している。図11(b)では、左右方向が襠方向になる。図11(c)は、図10(b)のC−C断面図を下に示し、図10(c)のC−C断面図を上に示すとともに、摺動駒も示した図である。すなわち、図11(c)は、図10(b)に示す、ベース下板のC−C断面部分と、図10(c)に示す、ベース上板のC−C断面部分とを重ね、摺動駒58が、第1不使用状態の位置における状態を示している。図11(c)では、左右方向が横方向になる。
図11(a)に示すように、摺動駒58が、右肩掛け状態の位置と左肩掛け状態の位置との間に位置する場合には、摺動駒58に接続したベルト部材5が、下側囲繞面673と上側囲繞面663との間から外方に延び、摺動駒58の球体584が、下側案内溝の下側直線部6712に接地した状態になっている。また、摺動駒58の係止部582と、上側案内溝の上側直線部6612との間には隙間が生じている。摺動駒58は、球体584が回転することによって、横方向(紙面に直交する方向)に摺動させることができる。なお、図11(a)では、摺動駒58が、右肩掛け状態の位置と左肩掛け状態の位置との間に位置する場合を例にとって説明したが、右肩掛け状態、左肩掛け状態、第1不使用状態および第2不使用状態以外の場合には、同様の態様になる。
図11(b)は、摺動駒58を右肩掛け状態の位置まで移動させ、後述するように、第1持ち手3と第2持ち手4を使用者の右肩にかけ、ベルト部材5が使用者の胸側で、第1持ち手3および第2持ち手4と袋体2の底側を互いに引き寄せている状態を示している。図11(b)に示すように、ベルト部材5の平帯51が上方に引っ張られることで、摺動駒58も上方に引っ張られる。これにより、摺動駒58の係止部582が、上側案内溝被係止部6662aに入り込むとともに、平帯51における摺動駒58に接続された部分が、上側囲繞面被係止部663aに入り込む。これらの結果、摺動駒58が、横方向(紙面に直交する方向)に摺動不能になり、右肩掛け状態における摺動駒58の位置を安定させることができる。なお、上側案内溝被係止部6662aを凸状に形成し、駒本体581の係止部582を凹状に形成してもよい。また、図11(b)では、摺動駒58が、右肩掛け状態の位置の場合を例にとって説明したが、摺動駒58が、左肩掛け状態の位置の場合も同様である。
図11(c)は、摺動駒58を第1不使用状態の位置まで移動させた状態を示している。図9(a)の二点鎖線で示すように、第1不使用状態では、ベルト部材5は、一端側カラビナ53が、第1引掛け部材232に取付られ、平帯51の他端側部分が垂れ下がった状態になる。これにより、図11(c)に示すように、平帯51の他端側部分が、下側囲繞面における下側囲繞面被係止部673aに入り込んでいる。また、摺動駒58が、下側円弧状部6711よりも下方に凹んだ下側案内溝被係止部6711aに入り込み、摺動駒58の球体584が、下側案内溝被係止部6711aに接地した状態になっている。これらにより、摺動駒58が、襠方向(紙面に直交する方向)に摺動しにくくなり、第1不使用状態における摺動駒58の位置を安定させることができる。なお、図11(c)では、摺動駒58が、第1不使用状態の位置の場合を例にとって説明したが、摺動駒58が、第2不使用状態の位置の場合も同様である。
図12(a)は、図9(a)に示す第3実施形態のバッグの、第1持ち手と第2持ち手が使用者の肩にかけられ、袋体が使用者の背中側に位置する場合のバッグおよび使用者を、使用者の胸側(正面側)から見た図である。図12(b)は、同図(a)に示した、バッグおよび使用者を、使用者の背中側から見た図である。図12(a)および同図(b)では、右肩掛け状態のバッグを実線で示し、左肩掛け状態のバッグを二点鎖線で示している。第3実施形態のバッグ1も様々な使用状態で使用することが可能なバッグであるが、この図12(a)および同図(b)に示された状態が、本発明において想定している所定の使用状態の一例である。
図12の実線で示す、右肩掛け状態のバッグ1は、ベルト部材5の一端側カラビナ53が第1持ち手3の第2リング部材32に連結され、ベルト部材5の他端側部分は、図9(a)に実線で示す、右肩掛け状態の位置になっている。このバッグ1は、第1持ち手3と第2持ち手4が使用者Hの右肩にかけられた状態で、ベルト部材5と袋体2との間に使用者Hの胴体が通され、袋体2が使用者Hの背中側に位置している。これによって、図12(a)に示すように、袋体2の第1胴21が使用者Hの背中に接触した状態になり、同図(b)に示すように、意匠面になる第2胴22が、使用者Hの背中側から視認可能な状態になっている。ベルト部材5は、使用者Hの胸側(正面側)において逆体側に向かって、ベルト部材5が連結された第1持ち手3を引っ張っている。また、ベルト部材5は、摺動駒58が収納された被連結体6を、使用者Hの胴体の背中側から胸側に回り込んで引っ張ることによって、使用者Hの背中側において、逆体側に向って袋体2を引っ張っている。これらによって、袋体2の第1胴21が使用者Hの背中に押し付けられている。すなわち、ベルト部材5は、使用者Hの胸側で、第1持ち手3と袋体2の底側とを互いに引き寄せることで、袋体2の第1胴21が使用者Hの背中に接触した状態を維持するものである。これにより、袋体2が揺れ動くことが抑制され、袋体2を安定した姿勢で所持することができる。また、図11(b)を用いて前述したように、摺動駒58の係止部582は、上側案内溝被係止部6662aに係止しているため、右肩掛け状態のベルト部材5の姿勢を安定させることができる。
バッグ1を、図12の実線で示す右肩掛け状態から、図12の二点鎖線で示す左肩掛け状態に変更するには、まず、ベルト部材5の一端側カラビナ53を第1持ち手3の第2リング部材32から取り外し、第1持ち手3と第2持ち手4を使用者Hの右肩から下ろす。次いで、摺動駒58を摺動させ、摺動駒58をもう一方の上側案内溝被係止部6662aに入り込む位置まで移動させた状態で第1持ち手3と第2持ち手4を使用者Hの左肩にかけ、ベルト部材5の一端側カラビナ53を第1持ち手3の第1リング部材31に連結する。こうすることで、摺動駒58がベルト部材5によって引っ張られ、図11(b)に示すように、摺動駒58の係止部582が上側案内溝被係止部6662aに係止され、左肩掛け状態のベルト部材5の姿勢を安定させることができる。また、図12(b)に示すように、左肩掛け状態においても意匠面になる第2胴22が使用者Hの背中側から視認可能な状態になっている。
ベルト部材5を使用しない場合には、ベルト部材5の一端側カラビナ53を第1持ち手3の、第1リング部材31または第2リング部材32から取り外し、摺動駒58を摺動させ、摺動駒58を、第1襠部23側の下側案内溝被係止部6711a、あるいは第2襠部24側の下側案内溝被係止部6711aのいずれかに入り込む位置まで移動させる。この摺動駒58の移動の際には、正面側の摺動空間を摺動させてもよいし、背面側の摺動空間を摺動させてもよい。次いで、ベルト部材5の一端側カラビナ53を、第1襠部23の第1引掛け部材232、あるいは第2襠部24の第2引掛け部材242に取り付ければよい。こうすることで、図11(c)を用いて前述したように、ベルト部材5を使用しない場合におけるベルト部材5の位置を安定させることができる。
なお、バッグ1の意匠面が第2胴22に特定されない場合には、図10(c)に示すベース上板66における、背面側の上側直線部6612にも一対の上側案内溝被係止部6662aを設け、第1胴21が使用者Hの背中側から視認可能な状態で使用できる態様を採用してもよい。
以上説明したように、本実施形態のバッグ1は、使い勝手が良い。
本発明は上述の実施の形態に限られることなく特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことが出来る。たとえば、上記実施形態では、袋体2が革製であるものを例に挙げて説明したが、袋体2の素材は特に限定されるものではなく、いわゆるキャンバス素材といわれるような布製であってもよいし、ナイロン製であってもよい。また、第1胴21と第2胴22とを下辺と左右両辺で結合することによって、襠部および底面部を省略してもよいし、第1胴21と第2胴22とを下辺で結合することによって、底面部のみを省略してもよい。また、持ち手を、第1胴21と第2胴22の双方をつなぐように取り付けたいわゆる一本手にしてもよい。さらに、ベルト部材5は、その平帯51が長さ方向に伸縮性を有するものであってもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
袋体と、
前記袋体に取り付けられ、肩にかけることが可能な持ち手と、
一端部分が前記袋体に接続され、該一端部分に対する他端部分が前記持ち手に接続されたベルト部材とを備え、
前記ベルト部材は、前記持ち手が使用者の肩にかけられて使用する場合に、前記持ち手がかけられた使用者の肩とは反対側の肩が存在する体側に向かって該袋体およびこのベルト部材が接続された持ち手を引っ張り、該袋体の一部が使用者の背中に接触した状態を維持するものであることを特徴とするバッグ。
(付記2)
第1胴と第2胴との間に収納空間を有する袋体と、
前記袋体に取り付けられ、肩にかけることが可能な持ち手と、
一端部分が前記袋体に接続され、該一端部分に対する他端部分が前記第2胴側から前記第1胴側へ回り込んで前記持ち手に接続されたベルト部材とを備え、
前記ベルト部材は、前記第1胴側の部分が該第1胴とは離間自在なものであることを特徴とするバッグ。
(付記3)
第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該収納空間につながる開口部を上端部分に備えた袋体と、
前記袋体の第1胴に取り付けられ、肩にかけることが可能な第1持ち手と、
前記袋体の第2胴に取り付けられ、肩にかけることが可能な第2持ち手と、
一端部分が前記袋体に接続され、該一端部分に対する他端部分が前記第2持ち手に接続されたベルト部材とを備え、
前記ベルト部材は、前記一端部分と前記他端部分との間の部分が前記第1胴とは離間自在なものであることを特徴とするバッグ。
(付記4)
袋体と、
前記袋体に取り付けられ、肩にかけることが可能な持ち手と、
一端部分が前記袋体に接続されたベルト部材とを備え、
前記ベルト部材は、前記一端部分に対する他端部分が前記袋体に着脱自在に接続された袋体接続状態と、該他端部分が前記持ち手に着脱自在に接続された持ち手接続状態とに状態変化可能なものであって、該持ち手接続状態において前記持ち手が使用者の肩にかけられて使用する場合に、前記持ち手がかけられた使用者の肩とは反対側の肩が存在する体側に向かって該袋体および該持ち手を引っ張り、該袋体の一部が使用者の背中に接触した状態を維持するものであることを特徴とするバッグ。
(付記5)
第1胴と第2胴との間に収納空間を有する袋体と、
前記袋体に取り付けられ、肩にかけることが可能な持ち手と、
一端部分が前記袋体に接続され、該一端部分に対する他端部分が前記第2胴側から前記第1胴側へ回り込んで前記持ち手に着脱自在に取り付けられたベルト部材とを備え、
前記ベルト部材は、前記第1胴側の部分が該第1胴とは離間自在なものであることを特徴とするバッグ。
(付記6)
第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該収納空間につながる開口部を上端部分に備えた袋体と、
前記袋体の第1胴に取り付けられ、肩にかけることが可能な第1持ち手と、
前記袋体の第2胴に取り付けられ、肩にかけることが可能な第2持ち手と、
一端部分が前記袋体に接続されたベルト部材とを備え、
前記ベルト部材は、前記一端部分に対する他端部分が前記袋体に着脱自在に接続された袋体接続状態と、該他端部分が前記第2持ち手に着脱自在に取り付けられた第2持ち手接続状態との間で状態変化可能なものであって、少なくとも前記第2持ち手接続状態では、前記一端部分と前記他端部分との間の部分が前記第1胴とは離間自在なものであることを特徴とするバッグ。
(付記7)
前記ベルト部材は、長さ調整可能なものであることを特徴とする付記1から6のうちいずれか記載のバッグ。
(付記8)
前記ベルト部材は、長さ方向に伸縮性を有するものであることを特徴とする付記1から6のうちいずれか記載のバッグ。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態に適用してもよい。
1 バッグ
2 袋体
21 第1胴
22 第2胴
23 第1襠部
24 第2襠部
25 底面部
3 第1持ち手
31 第1リング部材
32 第2リング部材
34a,44a 第2被連結部
4 第2持ち手
5 ベルト部材
53 一端側カラビナ
54 他端側カラビナ
57 連結部材
58 摺動駒
582 係合部
6 被連結体
62 第1被連結部材
63 第2被連結部材
65 被連結ピン
66 ベース上板
661 上側案内溝
6662a 上側案内溝被係止部
67 ベース下板
671 下側案内溝
6711a 下側案内溝被係止部
H 使用者

Claims (10)

  1. 袋体と、
    前記袋体に取り付けられ、肩にかけることが可能な持ち手と、
    前記持ち手と前記袋体の底側を結ぶベルト部材とを備え、
    前記ベルト部材は、前記持ち手が使用者の肩にかけられ、前記袋体が該使用者の背中側に位置する場合に、該使用者の胸側で、前記持ち手と前記袋体の底側とを互いに引き寄せることで、該袋体の一部が使用者の背中に接触した状態を維持するものであり、
    さらに、
    前記袋体の底側に対して前記ベルト部材が移動可能に連結する連結機構を備えたものであることを特徴とするバッグ。
  2. 前記袋体は、第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該第1胴と該第2胴を底側で繋ぐ底面部が設けられたものであり、
    前記連結機構は、前記ベルト部材に接続した連結部と、前記底面部に設けられ該連結部が連結される被連結部とを有するものであり、
    前記連結部は、前記被連結部に案内されて前記底面部に対して摺動可能なものであることを特徴とする請求項1記載のバッグ。
  3. 前記連結部は、前記持ち手が使用者の肩にかけられ、前記袋体が該使用者の背中側に位置する場合に、前記底面部に対して摺動不能になるものであることを特徴とする請求項2記載のバッグ。
  4. 前記連結機構は、前記袋体の底側と前記ベルト部材とを相対的に回動自在に連結するものであることを特徴とする請求項1記載のバッグ。
  5. 前記袋体は、第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該第1胴と該第2胴を底側で繋ぐ底面部が設けられたものであり、
    前記底面部に対して、前記収納空間側を内側とし、該収納空間側とは反対側を外側とした場合に、
    前記連結機構は、一部が、前記底面部よりも外側に設けられたものであることを特徴とする請求項4記載のバッグ。
  6. 前記連結機構は、
    前記ベルト部材に設けられた連結部と、
    前記底側に回動自在に設けられ前記連結部が連結される被連結部とを有するものであることを特徴とする請求項4記載のバッグ。
  7. 前記連結機構は、
    前記ベルト部材に設けられた連結部と、
    前記底側に設けられ前記連結部が回動自在に連結される被連結部とを有するものであることを特徴とする請求項4記載のバッグ。
  8. 前記袋体は、第1胴と第2胴との間に収納空間を有し、該第1胴と該第2胴を底側で繋ぐ底面部が設けられたものであり、
    前記底面部における襠方向と直交する方向を横方向とした場合に、
    前記被連結部は、前記底側における前記横方向両側部分それぞれに設けられたものであることを特徴とする請求項6又は7記載のバッグ。
  9. 前記底面部に対して、前記収納空間側を内側とし、該収納空間側とは反対側を外側とした場合に、
    前記被連結部は、前記底面部よりも外側に設けられたものであることを特徴とする請求項8記載のバッグ。
  10. 前記ベルト部材と前記持ち手を取外し自在に連結する第2連結機構を備え、
    前記第2連結機構は、
    前記ベルト部材に設けられた第2連結部と、
    前記持ち手の長手方向に沿って複数設けられた第2被連結部とを有するものであり、
    前記第2連結部は、前記複数の第2被連結部のうちいずれか1つに連結されるものであることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項記載のバッグ。
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