JP6158502B2 - 搬送ローラユニット、紙葉類搬送装置、印刷機能付装置および紙葉類の搬送方法 - Google Patents

搬送ローラユニット、紙葉類搬送装置、印刷機能付装置および紙葉類の搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙葉類を搬送する技術に関する。
図8(a)は、プリンタ等に組み込まれる紙葉類搬送装置の構成を簡略化して表す上面図である(特許文献1参照)。図8(b)は、図8(a)におけるA−A部分の断面図である。この紙葉類搬送装置50は、シートガイド板51と、ガイド壁52と、第1フィードローラ53と、第2フィードローラ54と、第1プレッシャローラ55と、第2プレッシャローラ56と、第3プレッシャローラ57と、第1移動機構58と、第2移動機構59とを備えている。
シートガイド板51は、紙葉類(シート)を搬送する搬送基準面51Aとして機能する平面を備えている。このシートガイド板51における搬送基準面51Aの端縁部分には、紙葉類を搬送する搬送方向α,βに沿うガイド壁52が立設している。また、シートガイド板51には、各ローラ53〜56の配置位置に対応する部分に開口部51Bが形成されている。
第1フィードローラ53および第2フィードローラ54は、シートガイド板51の搬送基準面51Aに沿う方向であって、かつ、搬送方向α,βに直交する方向に、回転中心軸53a,54aが沿う姿勢でもって配置している。この紙葉類搬送装置50では、3個の第1フィードローラ53が、搬送方向α,βに直交する方向に間隔を介して配列し、これにより、第1フィードローラ53の列を形成している。また、この第1フィードローラ53の列と間隔を介して第2フィードローラ54の列が形成されている。つまり、3個の第2フィードローラ54が、搬送方向α,βに直交する方向に間隔を介して配列している。これら第1と第2のフィードローラ53,54は、駆動手段(図示せず)に接続しており、この駆動手段の動力によって、回転軸53a,54aを中心に回転する。この回転力が搬送対象の紙葉類に作用し、当該紙葉類を搬送基準面51Aに沿って搬送する。
第1プレッシャローラ55は、第1フィードローラ53と対を成す。この第1プレッシャローラ55は、シートガイド板51の搬送基準面51A側に配置し、第1フィードローラ53は、シートガイド板51における搬送基準面51Aとは反対側に配置している。第1プレッシャローラ55の外周面は、シートガイド板51の開口部51Bによって、第1フィードローラ53の外周面に当接可能となっている。この第1プレッシャローラ55は、弾性力付与手段に接続している。当該弾性力付与手段によって、第1プレッシャローラ55は、第1フィードローラ53の外周面を弾性力によって押圧可能となっている。換言すれば、第1プレッシャローラ55は、搬送対象の紙葉類を第1フィードローラ53の外周面に弾性力でもって押し付ける機能を備えている。これにより、第1フィードローラ53の回転力は、効率良く搬送対象の紙葉類に作用する。
第1移動機構58は、第1プレッシャローラ55に接続している。この第1移動機構58は、第1プレッシャローラ55を、第1フィードローラ53から離れる方向、および、第1フィードローラ53に近付く方向(つまり、第1フィードローラ53に対する遠近方向)に移動可能な機構を備えている。
第2プレッシャローラ56は、第2フィードローラ54と対を成す。この第2プレッシャローラ56は、シートガイド板51の搬送基準面51A側に配置し、第2フィードローラ54は、シートガイド板51における搬送基準面51Aとは反対側に配置している。第2プレッシャローラ56の外周面は、シートガイド板51の開口部51Bによって、第2フィードローラ54の外周面に当接可能となっている。この第2プレッシャローラ56は、弾性力付与手段に接続している。当該弾性力付与手段によって、第2プレッシャローラ56は、第2フィードローラ54の外周面を弾性力によって押圧可能となっている。つまり、第2プレッシャローラ56は、第1プレッシャローラ55と同様に、搬送対象の紙葉類を第2フィードローラ54の外周面に弾性力でもって押し付ける機能を備えている。これにより、第2フィードローラ54の回転力は、効率良く搬送対象の紙葉類に作用する。
また、第2プレッシャローラ56は、第2フィードローラ54の回転軸54aに対して回転軸が4度〜5度程度傾いた姿勢でもって配置されている。これにより、第2プレッシャローラ56は、搬送対象の紙葉類の進行方向を搬送方向α,βに対し傾ける機能を備える。
第3プレッシャローラ57は、シートガイド板51の搬送基準面51Aに直交する方向に回転軸を向けた姿勢でもって配置している。第2移動機構59は、第3プレッシャローラ57に接続している。この第2移動機構59は、第3プレッシャローラ57がシートガイド板51の搬送基準面51Aの面上に進入する方向と当該面上から退避する方向に、第3プレッシャローラ57を移動可能な機構を備えている。この第2移動機構59により第3プレッシャローラ57が搬送基準面51Aの面上に進行することにより、第3プレッシャローラ57は、搬送対象の紙葉類の端縁にガイド壁52に向かう方向の押圧力を加えることができる。
上記構成を備える紙葉類搬送装置50は、搬送対象の紙葉類を次のように搬送する。すなわち、図9(a)に示されるように、第1フィードローラ53と第1プレッシャローラ55とによって紙葉類60が挟持されているとする。この状態では、紙葉類搬送装置50は、駆動手段による第1フィードローラ53の回転力によって、紙葉類60を搬送基準面51Aの面上に沿って搬送方向αに第1フィードローラ53から繰り出していく。
そして、図9(b)に示されるように、紙葉類60が第2フィードローラ54と第2プレッシャローラ56とによって挟持されるようになると、駆動手段による第2フィードローラ54の回転力も紙葉類60に作用し始める。これにより、第2プレッシャローラ56によって、紙葉類60の進行方向が、搬送方向αからガイド壁52に向かう方向に傾く。このため、紙葉類60の端縁がガイド壁52の壁面に突き当たり、そして、図9(c)に示されるように、紙葉類60は、その端縁がガイド壁52に倣うように進行する。つまり、紙葉類搬送装置50は、紙葉類60の端縁がガイド壁52の壁面に当接ながら進行することによって、紙葉類60の姿勢を整える。
紙葉類搬送装置50は、上記のようにして紙葉類60を搬送方向αに搬送する。また、紙葉類搬送装置50は、第1フィードローラ53と第2フィードローラ54を、上記とは逆向きに回転させることによって、紙葉類60を、搬送方向αとは逆向きの搬送方向βに搬送できる。
ところで、紙葉類搬送装置50が紙葉類60を搬送方向βに搬送する場合に、第2プレッシャローラ56の傾きに起因して紙葉類60が搬送方向α,βに対し傾く。このため、紙葉類搬送装置50が、同じ紙葉類60を搬送方向(往き方向)αと搬送方向(戻り方向)βに搬送する往復搬送を繰り返した場合に、紙葉類60の傾きが大きくなる。この紙葉類60の傾きに起因して、例えばプリンタの場合には、紙葉類60に印刷された印字が傾いているというような問題が生じる虞がある。
このような問題を防止するために、紙葉類60を搬送方向βに搬送する場合には、紙葉類搬送装置50は、第1の移動機構58によって、第1プレッシャローラ55を第1フィードローラ53から離す。また、紙葉類搬送装置50は、第2の移動機構59によって、第3プレッシャローラ57を搬送基準面51Aの面上に進行させる。これにより、紙葉類60には第3プレッシャローラ57から押圧力が作用し、紙葉類60の端縁がガイド壁52に当接する。すなわち、第3プレッシャローラ57の押圧力によって紙葉類60がガイド壁52に当接しながら進行することにより、紙葉類60の傾きが修正される。このため、紙葉類搬送装置50は、紙葉類60の傾きに起因した問題を防止できる。
なお、特許文献2〜4には、第2プレッシャローラ56に代えて、図10に示されるような円錐台状のローラ61を利用する構成が示されている。
実開平3−25454号公報 特開2006−52078号公報 特開平1−237780号公報 特開昭58−39486号公報
前述した紙葉類搬送装置50は、往復搬送に起因した紙葉類60の傾きを修正するために、第3プレッシャローラ57と第1移動機構58と第2移動機構59を備え、さらに、第1移動機構58と第2移動機構59を制御する構成を有している。つまり、紙葉類搬送装置50は、往復搬送に因る紙葉類60の傾きを修正するために、構造が複雑であり、また、価格の増加が懸念されるという問題を有している。
本発明は上記課題を解決するために考え出された。すなわち、本発明の主な目的は、簡単な構成で、往復搬送に因る搬送対象の紙葉類の傾きを抑制できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の搬送ローラユニットは、
外部から外周面に押圧力が加えられる第1ローラと、
前記第1ローラよりも大きい径を持つ第2ローラとを有し、
前記第1ローラと前記第2ローラは、各回転中心軸の位置を合わせた状態で間隔を介して配列し、かつ、連接することによって一体的に回転する構成を有する。
本発明の紙葉類搬送装置は、
上記本発明の搬送ローラユニットと、
前記搬送ローラユニットの第1ローラと第2ローラを回転駆動する駆動手段と、
前記第1ローラの外周面に押圧力を加えるプレッシャローラと、
搬送対象の紙葉類を搬送する搬送基準方向に伸長し前記搬送ローラユニットによって搬送されている前記搬送対象の紙葉類の端縁を添わせることによって当該搬送対象の紙葉類の姿勢を整えるガイド面と
を備える。
本発明の紙葉類の搬送方法は、
搬送対象の紙葉類を搬送する搬送基準方向に搬送対象の紙葉類を繰り出す第1ローラと、当該第1ローラよりも径が大きく、かつ、前記第1ローラと一体的に回転駆動する第2ローラと、前記第1ローラおよび前記第2ローラと間隔を介して配置され前記搬送基準方向に伸びるガイド面とを備える装置が、
前記第1ローラと前記第2ローラを回転駆動し、
前記第1ローラと前記第2ローラの各外周面に搬送対象の紙葉類を当接させることにより、前記搬送基準方向から前記ガイド面に向かう方向に傾いた方向に、前記搬送対象の紙葉類を前記第1ローラと前記第2ローラから繰り出し、
前記搬送対象の紙葉類の端縁を前記ガイド面に添わせながら前記搬送対象の紙葉類を搬送することによって、当該紙葉類の姿勢を整える。
本発明によれば、簡単な構成で、往復搬送に因る搬送対象の紙葉類の傾きを抑制できる。
本発明に係る第1実施形態の搬送ローラユニットを簡略化して表す斜視図である。 第1実施形態の搬送ローラユニットを備えた紙葉類搬送装置の構成を簡略化して表す斜視図である。 第1実施形態の紙葉類搬送装置が搬送対象の紙葉類を搬送する態様を表す図である。 第1実施形態の搬送ローラユニットが搬送対象の紙葉類を搬送する態様を表す断面図である。 本発明に係る第1実施形態の印刷機能付装置の構成を簡略化して表すブロック図である。 本発明に係る第2実施形態の搬送ローラユニットを表す斜視図である。 本発明に係る第2実施形態の紙葉類搬送装置の構成を表す斜視図である。 特許文献1に示されている紙葉類搬送装置の構成を説明する図である。 図8の紙葉類搬送装置が搬送対象の紙葉類を搬送する態様を説明する図である。 特許文献2等に示されているローラの一例を表すモデル図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態の搬送ローラユニットを模式的に表す斜視図である。この搬送ローラユニット1は、第1ローラ2と、第2ローラ3とを有している。第1ローラ2は、外部から外周面2aに押圧力が加えられるローラである。第2ローラ3は、第1ローラ2の径R2よりも大きい径R3を持つローラである。第1ローラ2と第2ローラ3は、各回転中心軸O2,O3の位置を合わせた状態で間隔を介して配列している。また、第1ローラ2と第2ローラ3は、連接しており、これにより、回転中心軸O2,O3を中心にして一体的に回転する。
図2は、搬送ローラユニット1を備えた紙葉類搬送装置の構成を簡略化して表す図である。この紙葉類搬送装置5は、上述した搬送ローラユニット1に加えて、駆動手段6と、プレッシャローラ7と、ガイド面8とを有している。駆動手段6は、例えば、搬送ローラユニット1の回転軸9に接続し、第1ローラ2と第2ローラ3を回転中心軸O2,O3を中心にして回転駆動する構成を備えている。
プレッシャローラ7は、第1ローラ2の外周面2aに押圧力を加える構成を備えている。これにより、図4の断面図に示されるように、プレッシャローラ7は、第1ローラ2との間に搬送対象の紙葉類10を挟持する。換言すれば、プレッシャローラ7は、搬送対象の紙葉類10を第1ローラ2の外周面2aに押し付ける機能を備えている。当該プレッシャローラ7が搬送対象の紙葉類10を第1ローラ2の外周面2aに押し付けることによって、第1ローラ2の駆動手段6による回転力が効率良く紙葉類10に作用する。
ガイド面8は、搬送ローラユニット1の近傍に配置され、搬送対象の紙葉類10を搬送する搬送基準方向Dに沿って伸長する面である。このガイド面8は、次のような機能を持つ。すなわち、図3は、図2に示される搬送ローラユニット1を含む領域を上方側から見た上面図である。この第1実施形態では、駆動手段6による第1ローラ2の回転力によって、搬送対象の紙葉類10は、搬送基準方向Dに進行しようとする。しかし、当該紙葉類10は、第1ローラ2よりも径の大きい第2ローラ3からの回転力をも受けることによって、図3に示されるように、搬送基準方向Dに対し傾いた進行方向(搬送方向)Sに進行する。つまり、第2ローラ3は、第1ローラ2よりも径が大きいことから、第2ローラ3の周速度は第1ローラ2の周速度よりも早い。このため、紙葉類10は、図3に示される側部分よりも側部分が早く前進することになり、これにより、紙葉類10の進行方向(搬送方向)Sが搬送基準方向Dに対し傾く。


ガイド面8は、そのように傾いた紙葉類10の端縁が当接する位置に配置している。また、ガイド面8は、搬送基準方向Dに沿って伸びている。このことから、端縁をガイド面8に添わせながら進行している紙葉類10は、その端縁がガイド面8に倣うように姿勢を整える。つまり、ガイド面8は、紙葉類10の姿勢を整える機能を備えている。
なお、紙葉類10が上記とは逆向きに搬送される場合にも、上記同様に、第2ローラ3によって紙葉類10の進行方向がガイド面8に向かう方向に傾く。これにより、紙葉類10は、その端縁をガイド面8に添わせながら進行することになり、上記同様に、ガイド面8によって、その姿勢が整えられる。
この第1実施形態の紙葉類搬送装置5は、上記のような構成を備えていることから、紙葉類の往復搬送を繰り返しても、紙葉類10が傾くことを防止できる。これにより、紙葉類搬送装置5は、紙葉類10が傾いた状態で搬送されることに因る問題(例えば紙葉類10に文字等が傾いて印字されてしまう等の問題)を防止できる。しかも、この第1実施形態では、第1ローラ2に、径の大きい第2ローラ3を連接させた程度の簡単な構成である。つまり、この第1実施形態の搬送ローラユニット1および紙葉類搬送装置5は、簡単な構成でもって、往復搬送に因る搬送対象の紙葉類10の傾きを抑制でき、これにより、紙葉類10が傾いた状態で搬送されることに因る問題を回避できる。
ところで、この第1実施形態では、第2ローラ3に対応するプレッシャローラは設けられていない(換言すれば、プレッシャローラによる押圧力が第2ローラ3の外周面3aに作用しない)。これにより、次のような効果を得ることができる。すなわち、紙葉類10が厚い場合には、紙葉類10は変形し難いことから、プレッシャローラ7によって紙葉類10が第1ローラ2の外周面2aに押し付けられると、第2ローラ3に対向する紙葉類10の部位も第2ローラ3の外周面3aに向かう方向に変位しようとし、当該紙葉類10は第2ローラ3の外周面3aに押圧接触する。これにより、紙葉類10には、第2ローラ3の回転力が作用する。これにより、紙葉類10の進行方向が、上記のように傾く。
これに対し、紙葉類10が薄い場合には、紙葉類10は変形し易い。このため、プレッシャローラ7から第1ローラ2に向かう方向の押圧力によって、紙葉類10は第1ローラ2の外周面2aに押圧接触するが、紙葉類10は第2ローラ3の外周面3aに押圧接触しない。このため、紙葉類10に作用する第2ローラ3の回転力は小さく、紙葉類10は殆ど傾かない。
そこで、第2ローラ3にも、対応するプレッシャローラを設けることが考えられる。しかし、この場合には、薄い紙葉類10は変形し易いことと、第1ローラ2と第2ローラ3との間に空隙が有ることと、第1ローラ2と第2ローラ3の周速度が異なることとによって、第1ローラ2と第2ローラ3との間に位置する紙葉類10の部分に皺が生じる虞がある。この第1実施形態のように、第2ローラ3に対応するプレッシャローラを設けないことによって、上記のような、紙葉類10に皺を付けてしまう問題を防止できる。
なお、厚い紙葉類10の例を挙げると、銀行の通帳などであり、印字とページめくりを行うために往復搬送が必要となる場合があることが想定される。これに対し、薄い紙葉類10の例を挙げると、コピー用紙や伝票などであり、往復搬送が行われることは少ないことが想定される。つまり、紙葉類10が薄い場合には、往復搬送による紙葉類10の傾きに起因した問題が生じる懸念は小さい。このようなことにより、この第1実施形態では、第2ローラ3に対向するプレッシャローラを設けないことによって、上記のような紙葉類10の傾きに起因した問題を防止しつつ、薄い紙葉類10に皺を付けてしまうという問題を防止することができる。
上記のような紙葉類搬送装置5は、図5に示されるように、例えば印刷機能付装置12に組み込まれる。この印刷機能付装置12は、紙葉類搬送装置5と、当該紙葉類搬送装置5によって搬送される紙葉類に印刷する印刷機構13とを備えている。
この印刷機能付装置12は、紙葉類搬送装置5を備えていることから、紙葉類の傾きに起因して印字が傾いてしまうという問題を簡単な構成でもって防止できる。
(第2実施形態)
以下に、本発明に係る第2実施形態を説明する。
図6は、本発明に係る第2実施形態の搬送ローラユニットを表す斜視図である。この第2実施形態の搬送ローラユニット20は、第1ローラである第1フィードローラ21と、第2ローラである第2フィードローラ22と、ハウジング23と、支持部材24と、弾性部材25とを有している。
第1フィードローラ21は、外部から外周面21aに押圧力が加えられるローラである。第2フィードローラ22は、第1フィードローラ21よりも大きい径を持つローラである。この第2実施形態では、第2フィードローラ22における回転中心軸に沿う方向の幅H2は、第1フィードローラ21の幅H1よりも狭い。
第1フィードローラ21と第2フィードローラ22は、回転中心軸の位置を合わせた状態で、間隔を介して配列し、かつ、これら第1フィードローラ21および第2フィードローラ22の回転中心部に設けられた共通のシャフト26によって、連接している。これら第1フィードローラ21と第2フィードローラ22は、シャフト26を回転中心軸として一体的に回転できる。
これら第1フィードローラ21と第2フィードローラ22は、第1実施形態で述べた第1ローラ2と第2ローラ3と同様な機能を持つ。つまり、第1フィードローラ21は、搬送対象の紙葉類を搬送基準方向Dに送り出そうとするが、第2フィードローラ22が、その搬送対象の紙葉類の進行方向を搬送基準方向Dからずれる方向に傾ける。その搬送基準方向Dに対する進行方向の傾きは予め設定される。第1フィードローラ21と第2フィードローラ22の幅H1,H2および径は、その設定された搬送基準方向Dに対する進行方向(搬送方向)の傾きを考慮して設計される。
ハウジング23は、第1フィードローラ21および第2フィードローラ22を収容する機能を備えている。このハウジング23には、第1フィードローラ21と第2フィードローラ22の各外周面の少なくとも一部がハウジング23の外部に突出する開口部23aが形成されている。この第2実施形態では、第1フィードローラ21と第2フィードローラ22は、開口部23aからハウジング外部に突出する突出量を可変可能な状態で、ハウジング23に収容される。
また、ハウジング23には、スリット23bが形成されている。このスリット23bは、第1フィードローラ21と第2フィードローラ22が開口部23aからの突出量を可変する際の移動経路を規制する機能を備えている。具体的には、スリット23bは、シャフト26が嵌り、かつ、第1フィードローラ21と第2フィードローラ22がハウジング外部に突出する方向に伸びる切り欠きである。当該スリット23bは、シャフト26をガイドすることによって第1フィードローラ21と第2フィードローラ22の移動をガイド(規制)する。
さらに、ハウジング23には、ストッパ23cが形成されている。このストッパ23cは、スリット23bに嵌っているシャフト26を係止することによって、第1フィードローラ21と第2フィードローラ22の突出量を制限する機能を備えている。換言すれば、ストッパ23cは、第1フィードローラ21と第2フィードローラ22がハウジング23から抜け出る(外れる)ことを防止する。
支持部材24は、この第2実施形態では、棒状部材であり、その両端部がハウジング23に固定されている。弾性部材25は、この第2実施形態では、ダブルトーションばねである。このダブルトーションばね25の螺旋部分は、その輪の内側と支持部材24が嵌合することによって、支持部材24に位置が規制されている。また、ダブルトーションばね25の一端側は、ハウジング23に固定され、ダブルトーションばね25の他端側はシャフト26に固定されている。このダブルトーションばね25は、開口部23aから第1フィードローラ21と第2フィードローラ22をハウジング外部に突出する方向の弾性復元力をシャフト26(第1フィードローラ21と第2フィードローラ22)に付与する。つまり、この第2実施形態では、第1フィードローラ21と第2フィードローラ22は、弾性部材を介してハウジング23に支持されている。
図7は、搬送ローラユニット20を備えた紙葉類搬送装置の構成を表す斜視図である。この第2実施形態の紙葉類搬送装置30は、搬送ローラユニット20と、フィードローラ31と、プレッシャローラ32と、ガイド部材33と、ガイド壁34と、駆動手段35とを有している。この紙葉類搬送装置30は、例えば、現金自動預け払い機や、プリンタ等の印刷機能付装置に組み込まれる。
ガイド部材33は、搬送対象の紙葉類を搬送する経路を構成する搬送基準面33Aを備えている。ガイド部材33には、搬送基準面33Aに開口している開口部が形成されている。これら開口部から搬送ローラユニット20の第1フィードローラ21と第2フィードローラ22と、フィードローラ31との各外周面の一部が搬送基準面33Aに突出している。
また、ガイド部材33における搬送基準面33Aにはガイド壁34が立設している。このガイド壁34は、第1実施形態で述べたガイド面8と同様に機能するガイド面34aを備えている。
この第2実施形態では、搬送ローラユニット20とフィードローラ31が複数個ずつガイド部材33に備えられている。図7の例では、2個の搬送ローラユニット20と2個のフィードローラ31が、回転中心軸の位置を合わせた状態で、間隔を介して配列し、ローラ列を形成し、当該ローラ列が搬送対象の紙葉類を搬送する搬送基準方向Dに間隔を介して並設している。なお、フィードローラ31は、第1フィードローラ21と同様に、搬送基準面33Aからの突出量を可変できるように弾性部材(図示せず)によってガイド部材33に支持されている。
プレッシャローラ32は、その外周面からフィードローラ21,31の外周面に押圧力を加える機能を備える。つまり、この第2実施形態では、複数のプレッシャローラ32が、それぞれ、一対一に対応する搬送ローラユニット20の第1フィードローラ21あるいはフィードローラ31に対向して配置している。同じ前記ローラ列に対向している複数のフィードローラ32は、共通の回転シャフト37によって連結しており、一体的に回転する。回転シャフト37は、回転自在な状態で保持部材(図示せず)によって支持されている。この回転シャフト37の支持位置(搬送基準面33Aからの高さ位置)は、プレッシャローラ32がフィードローラ21,31の外周面を予め設定された押圧力(許容範囲内の押圧力)でもって押圧できる位置となっている。
なお、プレッシャローラ32の配置位置(高さ位置)は固定であるが、フィードローラ21,31は搬送基準面33Aからの突出量が可変可能となっていることから、搬送対象の紙葉類の厚みに合わせてフィードローラ21,31の突出量が可変する。これにより、プレッシャローラ32は、紙葉類を介してフィードローラ21,31の外周面を適切な押圧力でもって押圧する。換言すれば、プレッシャローラ32とフィードローラ21,31は、紙葉類の厚みによらず当該搬送対象の紙葉類を、搬送に適切な力でもって挟持できる。
駆動手段35は、フィードローラ21,31を回転中心軸を中心にして回転させる機構を備えている。
この第2実施形態の紙葉類搬送装置30は、上記のように、搬送ローラユニット20を備えていることから、第1実施形態の紙葉類搬送装置5と同様に搬送対象の紙葉類を搬送する。つまり、紙葉類搬送装置30は、搬送対象の紙葉類を、フィードローラ21,31の回転力によって搬送基準面33Aの面上を進行させると共に、フィードローラ22によってその進行方向を搬送基準方向Dに対してガイド壁34に近付く方向に傾ける。これにより、紙葉類搬送装置30は、搬送している紙葉類の端縁をガイド壁34のガイド面34aに突き当てる。そして、紙葉類搬送装置30は、さらに紙葉類を搬送し続けることによって、その紙葉類の端縁がガイド面34aに倣うことにより、紙葉類の姿勢を整える。
この第2実施形態の搬送ローラユニット20および紙葉類搬送装置30も、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は第1や第2の実施形態に限定されることなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第2実施形態では、2列のローラ列が搬送基準方向Dに間隔を介して配置しているが、搬送対象の紙葉類がさらに厚い場合には、搬送ローラユニット20を含むローラ列を3列以上搬送基準方向Dに間隔を介して配置してもよい。
1,20 搬送ローラユニット
2 第1ローラ
3 第2ローラ
5,30 紙葉類搬送装置
6,35 駆動手段
7,32 プレッシャローラ
8 ガイド面

Claims (6)

  1. 外部から外周面に押圧力が加えられる第1ローラ及び前記第1ローラよりも大きい径を持つ第2ローラを含む搬送ローラユニットと、
    フィードローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記フィードローラを回転駆動する駆動手段と、
    前記第1ローラおよび前記フィードローラの外周面に押圧力を加えるプレッシャローラと、
    搬送対象の紙葉類を搬送する搬送基準方向に伸長し前記搬送ローラユニットによって搬送されている前記搬送対象の紙葉類の端縁を添わせることによって当該搬送対象の紙葉類の姿勢を整えるガイド面と
    を備え、
    前記第1ローラと前記第2ローラは、各回転中心軸の位置を合わせた状態で間隔を介して配列し、かつ、連接することによって一体的に回転し、
    前記第2ローラの周速度は、前記第1ローラの周速度よりも速く、
    複数の前記搬送ローラユニットを、間隔を介して、前記第1ローラと前記第2ローラの前記回転中心軸に沿う方向に配列し、前記フィードローラを、複数の前記搬送ローラユニットと間隔を介して、前記回転中心軸に沿う方向に配列することによって搬送ローラユニットの列を形成し、この搬送ローラユニットの複数列が、前記搬送基準方向に間隔を介して配置していることを特徴とする紙葉類搬送装置
  2. 前記第1ローラおよび前記第2ローラを収容するハウジングをさらに有し、
    前記ハウジングには、前記第1ローラと前記第2ローラの各外周面の少なくとも一部がハウジング外部に突出する開口部が形成されており、
    前記第1ローラと前記第2ローラは、前記開口部からの突出量を可変可能な状態でハウジングに支持されている請求項1記載の紙葉類搬送装置
  3. 前記第1ローラと前記第2ローラは、前記開口部からハウジング外部に突出する方向の弾性復元力でもって前記第1ローラと前記第2ローラを移動可能な弾性部材を介して前記ハウジングに支持されている請求項2記載の紙葉類搬送装置
  4. 前記第2ローラは、回転中心軸に沿う方向の幅が前記第1ローラよりも狭い請求項1又は請求項2又は請求項3記載の紙葉類搬送装置
  5. 請求項記載の紙葉類搬送装置と、
    前記紙葉類搬送装置によって搬送される紙葉類に印刷する印刷機構と
    を備える印刷機能付装置。
  6. 搬送対象の紙葉類を搬送する搬送基準方向に搬送対象の紙葉類を繰り出す第1ローラ及び前記第1ローラよりも径が大きい第2ローラを含む搬送ローラユニットと、フィードローラと、前記第1ローラおよび前記フィードローラの外周面に押圧力を加えるプレッシャローラと、前記搬送対象の紙葉類を搬送する搬送基準方向に伸長し前記搬送ローラユニットによって搬送されている前記搬送対象の紙葉類の端縁を添わせることによって当該搬送対象の紙葉類の姿勢を整えるガイド面とを備え、前記第1ローラと前記第2ローラは、各回転中心軸の位置を合わせた状態で間隔を介して配列し、かつ、連接することによって一体的に回転し、前記第2ローラの周速度は、前記第1ローラの周速度よりも速く、複数の前記搬送ローラユニットを、間隔を介して、前記第1ローラと前記第2ローラの前記回転中心軸に沿う方向に配列し、前記フィードローラを、複数の前記搬送ローラユニットと間隔を介して、前記回転中心軸に沿う方向に配列することによって搬送ローラユニットの列を形成し、この搬送ローラユニットの複数列が、前記搬送基準方向に間隔を介して配置している装置が、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記フィードローラを回転駆動し、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記フィードローラの各外周面に搬送対象の紙葉類を当接させることにより、前記搬送基準方向から前記ガイド面に向かう方向に傾いた方向に、前記搬送対象の紙葉類を前記第1ローラと前記第2ローラと前記フィードローラから繰り出し、
    前記搬送対象の紙葉類の端縁を前記ガイド面に添わせながら前記搬送対象の紙葉類を搬送することによって、当該紙葉類の姿勢を整える紙葉類の搬送方法。
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