JP6158492B2 - 通気機構付きのドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高層建築物、特に、集合住宅等の外部への出入り口部に設けられる通気機構付きのドア装置の技術分野に関するものである。
近年、建築物は高気密、高断熱を基本とする建築様式が汎用されており、特に集合住宅のような建築物では、高気密、高断熱が一般化される状態となっている。このように建築物を高気密、高断熱仕様とした場合、建物内(各住居内)において換気扇を使用した場合では建物内が負圧となり、屋外に面して外開き状に設けられる玄関ドアのようなドア装置では、開放操作が重くなるという現象が発生する。特に、二十四時間稼働する換気装置が設置された住宅において、調理等により別途換気装置がさらに稼働しているような場合では、住居内の気圧が一層低下してドア体内外の差圧が大きくなり開放操作がさらに重くなって操作し難くなるが、これに加えてドア体に風圧が作用するような環境下では、老人や子供のように非力な操作者にとってはドア体を開放できないようなことも想定される。
そこで、ドア体に、ドア体の内外を通気する通気路(通気孔)と、該通気路を開閉何れかの状態に切換えて保持する切換え手段とが設けられた通気機構付きのドア装置として、ドア体を開放する際に通気路を開放状態として住居内外の差圧を解消できるようにしたものが提唱されている(特許文献1参照)。
ところで前記特許文献1のものは、通気路をドア体の内外面板に開設された開口により構成する一方、前記開口の間に位置してドア厚内に設けられ、回転変位することで開口同士を連通状態とする通気姿勢と、連通状態を遮断する遮断姿勢とに変姿する開閉板を切換え手段として構成している。そして、開閉板をドア体の施錠装置に兼用されるグレモン錠の操作ハンドルに連繋し、操作ハンドルの回転操作に伴いドア体の解錠と同時に開閉板が回転して通気姿勢となることで通気路を開放し、ドア体の内外を通気するようにしている。しかるに、このものでは、ドア体を開放操作するべく操作ハンドルを解錠操作(回転操作)するのと同時に通気路による通気がなされる構成となっている。このため、操作ハンドルを回転操作しつつドア体を押し、あるいは、引き操作する一連の操作でドア体を開放しようとした場合に、通気路が通気状態になるのと同時に押し、あるいは、引き操作がなされることになるので、解錠操作から押し、あるいは、引き操作までの時間差が殆どなく、通気路による通気(差圧解消)が充分でないことがあり、このような状態ではドア体の開放操作が依然として重く、円滑な開放操作ができないため、解錠操作から適宜時間差を持って開放しなければならないという問題があり、操作性に劣る。さらにこのものでは、外部に露出するドア体の外側面部に開口が開設されているばかりでなく、開閉板の通気姿勢では前記開口を介して開閉板が視認されることになって意匠性に劣るという問題もある。
そこでドア装置を、内外一対の面板を備え、所定のドア厚を有したドア体に、ドア体の内外面に対向する空間同士を通気する通気路と、該通気路を開放または閉鎖の何れかの状態に切換え保持する切換え手段とにより構成される通気機構を設けた構成とし、そして前記通気機構の切換え手段を、ドア体の開閉操作用の操作具とは別に設けられ、ドア体外側からはキーにより施錠−解錠操作される施錠装置に連繋し、前記施錠装置の施錠操作に伴い通気路を閉鎖状態とし、施錠装置の解錠操作に伴い通気路を開放状態に切換え保持するように構成し、これによって特許文献1が有する問題点を解消したものが提唱されている(特許文献2参照)。
ところで前記特許文献2のものは、ドア体の下端縁部と室内側面にそれぞれ開口を設け、これら開口同士をドア体の屋内側面板で通気させ、該通気路を屋外側からはキーロックされる施錠装置の解錠操作に連動して開閉する仕切り体を設けて構成するようにし、これによって屋外側からドア体を見た場合に、通気開口が直接見えないようにして通気開口ができながら防犯性を損なわないように配慮しているが、このものにはフィルタが設けられていないため、屋外から虫や塵埃が侵入してしまう、という問題がある。
そこで通気機構を備えたドア装置にフィルタを設けて虫や塵埃の侵入を防ぐようにしたものが知られている(特許文献3参照)。
特開2000−136679号公報 特開2012−127128号公報 特表2009−523202号公報
ところが前記特許文献3のようにフィルタを設けた場合、該フィルタはドア装置の屋内側面に設けられているため、特許文献3のように仕切り体を通気路の途中でフィルタよりも室外側に配したものでは、負圧を解消すべく室内に入る外気は、フィルタで浄化される以前の段階で仕切り体のような可動部に接触することになって可動部に次第に塵埃が溜まったりして可動部の円滑な作動が阻害されてくるという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、内外面板を備え、所定のドア厚を有したドア体に、空気の室外側流入口と室内側流出口とをドア厚方向に対向しないよう互いに偏倚した位置に設け、これら流入口と流出口とを、内外面板で挟まれるようにして形成した通気路で連通連結して室外側から室内側に向けて空気が流入できるように構成すると共に、該通気路に、通気路を開閉自在に仕切るための仕切り体を備えたドア装置において、前記通気路の仕切り体よりも室外側部位に形成のフィルタ配設スペースにフィルタが配せられたものであり、該フィルタは、内面板側に形成した開閉自在な開口からフィルタ配設スペースに抜き差し自在に組み込まれるように構成したことを特徴とする通気機構付きのドア装置である。
請求項2の発明は、前記空気の室外側流入口は、ドア体の底面に設けられ室外に連通する室外側開口であり、空気の室内側流出口は、ドア体内面板側に設けられ室内に連通する室内側開口であり、通気路は、これら両開口に連通するようドア体内に縦方向に向けて形成され、途中に仕切り体が設けられるものとし、フィルタ配設スペースは、仕切り体に対し下側の室外側開口寄りに設けられていることを特徴とする請求項1記載の通気機構付きのドア装置である。
請求項3の発明は、前記フィルタは、左右に長尺板状のものが水平状に配されることを特徴とする請求項1または2記載の通気機構付きのドア装置である。
請求項4の発明は、前記フィルタ配設スペースは、仕切り体が収容され、通気路が形成されるベースフレームの下側であって、ドア体下枠材上端部に形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の通気機構付きのドア装置である。
請求項5の発明は、前記開口は、フィルタがフィルタ配設スペースに組込まれた状態で着脱自在な塞ぎ板を介して塞がれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の通気機構付きのドア装置である。
請求項1の発明とすることにより、仕切り体を開放姿勢にすることで、負圧状態の室内に室外からの空気を取り入れて正圧にできるものでありながら、該室外から流入する空気は、仕切り体よりも室外側に配したフィルタによって浄化されるため、フィルタを室内側に設けたもののようにフィルタに積もった塵芥等が可動物である仕切り体に付着して仕切り体の円滑な動きを阻害することがないうえ、フィルタ自体が内外面板に挟まれていて直接目視できないよう配されているため汚れたフィルタが露出してしまうことがなく、外観性を損なうことがない。しかもフィルタは、防犯性を損なうことがない室内側からのメンテナンス作業ができることになる。
請求項2の発明とすることにより、仕切り体を開放姿勢にすることで、負圧状態の室内に室外からの空気を取り入れて正圧にできるものでありながら、該室外から流入する空気は、仕切り体よりも室外側に配したフィルタによって浄化されるため、フィルタを室内側に設けたもののようにフィルタに積もった塵芥等が可動物である仕切り体に付着して仕切り体の円滑な動きを阻害することがないうえ、フィルタ自体が内外面板に挟まれていて直接目視できないよう配されているため汚れたフィルタが露出してしまうことがなく、外観性を損なうことがない。しかもフィルタは、ドア体底面の室外側開口に対向する状態で組み込まれるから、フィルタに付着した塵芥等は、下の室外側開口に向けて落下することになり、室内側に入り込んで汚れてしまうことを回避できる。
請求項3の発明とすることにより、仕切り体を開放姿勢にすることで、負圧状態の室内に室外からの空気を取り入れて正圧にできるものでありながら、該室外から流入する空気は、仕切り体よりも室外側に配したフィルタによって浄化されるため、フィルタを室内側に設けたもののようにフィルタに積もった塵芥等が可動物である仕切り体に付着して仕切り体の円滑な動きを阻害することがないうえ、フィルタ自体が内外面板に挟まれていて直接目視できないよう配されているため汚れたフィルタが露出してしまうことがなく、外観性を損なうことがない。しかもフィルタは、ドア体の厚みを利用するかたちで広面積のフィルタ面を確保することができることになって、速やかな空気流入ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、仕切り体を開放姿勢にすることで、負圧状態の室内に室外からの空気を取り入れて正圧にできるものでありながら、該室外から流入する空気は、仕切り体よりも室外側に配したフィルタによって浄化されるため、フィルタを室内側に設けたもののようにフィルタに積もった塵芥等が可動物である仕切り体に付着して仕切り体の円滑な動きを阻害することがないうえ、フィルタ自体が内外面板に挟まれていて直接目視できないよう配されているため汚れたフィルタが露出してしまうことがなく、外観性を損なうことがない。しかもフィルタ配設スペースの確保が容易になる。
請求項5の発明とすることにより、仕切り体を開放姿勢にすることで、負圧状態の室内に室外からの空気を取り入れて正圧にできるものでありながら、該室外から流入する空気は、仕切り体よりも室外側に配したフィルタによって浄化されるため、フィルタを室内側に設けたもののようにフィルタに積もった塵芥等が可動物である仕切り体に付着して仕切り体の円滑な動きを阻害することがないうえ、フィルタ自体が内外面板に挟まれていて直接目視できないよう配されているため汚れたフィルタが露出してしまうことがなく、外観性を損なうことがない。しかもフィルタを抜き差しするための開口が塞がれることになって外観を損なうことがないうえ、フィルタをフィルタ配設スペースに残したままの状態で塞ぎ板を外してフィルタの点検ができるため、該点検のときフィルタを引き出すことで該フィルタに付着した塵埃等が落下して室内側を汚してしまうようなことがない。
(A)はドア体の正面図、(B)はドア体の背面図である。 (A)は図1(A)のX−X断面をした一部省略断面図、(B)は図1(A)のY−Y断面をした一部省略断面図である。 (A)はドア体下部の左側面図、(B)はドア体下部の一部省略正面図、(C)はドア体下部の右側面図、(D)はドア体の底面図である。 (A)は下枠材の正面図、(B)は下枠材の一部省略拡大正面図、(C)は下枠材の一部省略拡大平面図、(D)は下枠材の一部省略拡大底面図である。 (A)はフィルタの斜視図、(B)はフィルタの拡大側面図である。 (A)はベースフレームの一部省略正面図、(B)はベースフレームの左側面図、(C)はベースフレームの一部省略平面図、(D)はベースフレームの一部省略底面図、(E)は図6(A)のX−X断面図である。 (A)はベースフレームの斜視図、(B)はベースフレームの弾機部位の拡大断面図、(C)はベースフレームの縦断面図である。 ベースフレームの拡大縦断面図である。 (A)は施錠状態を示す要部拡大説明図、(B)は解錠状態を示す要部拡大説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は集合住宅の玄関口に設けられるドア装置であって、該ドア装置1を構成するドア体2は、躯体の開口部に固定される四周枠3の一側部である戸尻側枠体3aとのあいだに設けられる上下方向三箇所の丁番4を介して揺動自在に設けられており、開口部を外開き式に開放する全開姿勢と開口部を閉鎖する全閉姿勢とのあいだを開閉揺動するように構成されている。前記ドア体2は、室内外一対(表裏一対)の内、外面板5、6の上下、左右の四周端縁部を適宜折曲することにより、ドア厚方向の端面(上下左右端面)とが形成されて、内、外面板5、6の対向間にコア材7を介装することにより所定のドア厚を有したものに構成されている。尚、8はドア体2の左右端部および上端部に内装される骨材(枠材)である。
また、ドア体2には、開閉操作用の操作具に相当する把手9が内外にそれぞれ設けられ、さらに、これら内外一対の把手9の上下端部には、それぞれ上下一対の第一、第二施錠装置10、11が設けられている。前記第一、第二施錠装置10、11はそれぞれシリンダー錠で構成されており、それぞれ屋内側に設けられるサムターン10a、11aの回動操作、あるいは屋外側に設けられる鍵孔10b、11bへキー(図示せず)を差し込んでの回動操作によりデッドボルト10c、11cが出没して、戸先側枠体3bに設けたデッドボルト受け(図示せず)に係脱することにより、ドア体2が施錠される施錠姿勢とドア体2の開放が許容される解錠姿勢とに変姿するように構成されている。また、前記内外一対の把手9に連繋して設けられるラッチボルト9aは、ドア体2に対して出没自在に連繋されており、ドア体2が全閉姿勢になることに伴い戸先側枠体3bに設けたラッチボルト受け(図示せず)に自動的に没入して係止(施錠)されるように構成されている。そして、ドア体2を開放操作する場合では、第一、第二施錠装置10、11の両者をそれぞれ前記解錠状態とし、把手9を操作(押し、引き操作)することにより、ラッチボルト9aがドア体2側に没入して係止解除(解錠)がなされ、そのまま把手9を介してドア体2を屋外側へ押しやることで開放操作できるように構成されている。
一方、前記ドア体2の下端部はコア材7が介装されることはなく空洞となるように形成されている。また、ドア体2の下端面は、図8に示すように、内、外面板5、6の下端縁からそれぞれ互いに対向する方向に折曲した内側折曲片5aと外側折曲片6aとが形成されているが、これら内、外側折曲片5a、6aは一部が切欠かれることで、左右方向に間隔を存して複数個(本実施の形態では4個)の下側開口2aが形成されている。さらにこのものでは、外側折曲片6aの方が内側折曲片5aよりも高い上下段差状におり、これによって、図2(A)に示すように外側折曲片6aと四周枠3を構成する下枠体(沓摺り)3cとの対向間隔(隙間)は、内側折曲片5aと下枠体3cとの対向間隔よりも広くなるように構成されている。
一方、ドア体2の下端部には、内、外面板5、6の内面および内、外側折曲片5a、6aの上面に当接する状態で略凵字形をした下枠材12が設けられているが、該下枠材12の底面板12aには、前記下側開口2aに対応する状態で下枠材開口12bが形成され、本実施の形態では、これら下側開口2a、下枠材開口12bにより室外側開口を形成している。さらに下枠材12は、下枠材開口12bが形成されるとは異なる位置(実質的に底面板12aの板材が架橋状に存在している位置)の内、外面板12c、12dには略冂字形の補強材13によって架橋状に補強されており、この上面が後述するフィルタ22の載置面となるように設定されている。また下枠材12の内面板12cの上端部は、左右両端部12eを残して切欠かれていて外面板12dよりも低く、補強材13の上面と略面一になった上端縁12fとなっているが、該上端縁12fの左右方向中間部には左右両端部12eよりは低いが上端縁12fよりは背高になった係止片12gが形成されている(図4参照)。
14は(図8参照)下側の下枠材12と上側のコア材7との間に介装されるベースフレームであって、該ベースフレーム14は、ドア体2のドア幅方向と略同様の横幅を有し、内、外面板5、6の内側に当接状に設けられる内、外片部14a、14bを備え、左右方向に貫通する筒孔を有した角筒形状に形成されているが、内片部14aは、外片部14b側に向けて段差状に凹んだ凹面部14cが形成され、該凹面部14cに、内面板開口5bに連通する内側通気用開口14dが開設され、さらに凹面部14cの室内側面には前記内側通気用開口14dに連通する開口14eが形成された覆板14fが設けられ、該覆板14fとは室内側に間隙を存し内面板5とは面一状となる状態で内面板開口5bよりも小さく覆板開口14eよりは大きく設定されたフード板14gが設けられている。
またベースフレーム14の下片部14hは、下枠材内、外面板12c、12dの上端縁に載置状に当接しているが、該下片部14hには、下側開口2aおよび、下枠材開口12bと略同位置になるようベースフレーム開口14iが切欠き形成されていて前記各開口2a、12bに連通するように構成されている。
さらに前記ベースフレーム14により囲繞されるドア厚内の空間に、通気機構を構成する切換え手段15が収容されるが、該切換え手段15は、図6、8に示すように、ベースフレーム14に内装するように設けられる本体ケース16を備えているが、該本体ケース16は、内、外側片16a、16b、上側片16c、左、右側片16d、16eを備え、底面が開口16fとなっている。
本体ケース内側片16aには、内面板開口5bに対向するようにして内面開口16gが形成されるが、本実施の形態では、左右方向に三つのものが上下方向に二列で、都合六つの内面開口16gとなっており、本実施の形態では、これら内面開口16g、内側通気用開口14d、覆板開口14e、内面板開口5bにより本発明の室内側開口を構成しており、本実施の形態では、このようにすることで該室内側開口と前記室外側開口とが、ドア厚方向には互いに対向しない偏倚した位置に位置するよう形成されている。勿論、本発明は該実施の形態に限定されないものであって、室内側開口と室外側開口のドア厚方向には互いに対向しない偏倚としては、ドア体の上下方向、左右方向、傾斜方向等、適宜の配設とすることができ、これら開口同士を連通するべく内外面板5、6間には、これら内外面板で挟まれるようにして通気路が形成されている。
つまり本実施の形態では、ドア体2の内外の空気は、例えば室内側の気圧が低下して外部の空気が室内に流入される場合では、ドア体下側開口2a、下枠材開口12b、ベースフレーム開口14i、本体ケース底面開口16fを通過して本体ケース16内に流入したものが、本体ケース内面開口16g、内側通気用開口14d、覆板開口14eを経由してフード板14gと内面板開口5bの隙間からドア体2の内部に流入するように構成されており、このようにしてドア体2の内外を連通する空気流路が形成されることになって通気ができるように構成されている。
さらに本体ケース16の内側片16aは、ベースフレーム凹面部14cの下側位置において室内側に向けて段差状に幅広になっており、該幅広部16hに通気路の通気を開閉するための通気路開閉部材に相当する仕切り体17が内装されている。前記仕切り体17は、本体ケース16の左右方向長さと略同長さの長尺板材で形成されており、短尺方向の板幅は、内、外側片16a、16b下端部の対向間よりも少し小さい長さに設定されている。前記仕切り体17の左右両端部には、図6、9に示すように、板幅、板厚中心と同芯状の支軸17aが左右方向外方に向けて突出しており、該支軸17aが、本体ケース16の左、右側片16d、16eに回転自在に貫通支持されている。そして支軸17aの貫通外端部に、回転体17bの軸芯部がそれぞれ一体的に固定されている。さらに、本体ケース16の内、外側片16a、16bには、仕切り体17対向部位に位置して左右方向長尺状のストッパ片17c、17dがそれぞれ一体的に設けられている。そして、仕切り体17は、支軸17aを軸芯として回転体17bとともに一体回転するように構成されており、内、外側片16a、16bの対向間に起立する開放姿勢となった状態では、下側開口2aから内面板開口5bに至る通気路(通気機構)を通気状態(連通状態、開放状態)として、ドア体2の内外を通気するように構成されている。また、仕切り体17が水平状態となって内外端縁部がそれぞれストッパ片17c、17dに当接する閉鎖姿勢となった状態では、下側開口2aから内面板開口5bに至る通気路(通気機構)の通気を遮断状態(閉鎖状態)として、ドア体2の内外の通気を遮断するように構成されている。そして、一方の回転体17bの左右方向外側面には突起17eが一体的に突出形成されている。
尚、ストッパ片17c、17dの仕切り体17が当接する面には、ゴム質弾性材からなる気密材17fが設けられていて、前記遮断状態となったとき高い気密性を維持できるように構成されている。
一方、ドア体2の第一、第二施錠装置10、11のうち、下側に設けられている第二施錠装置11には、下方に延出する第一作動ロッド11dが上下方向移動自在に設けられている。そして、第一作動ロッド11dは、サムターン11a、または鍵孔11bに挿し込まれたキーの回動操作により、施錠姿勢とすることに連動して下側の施錠位置に下動し、解錠姿勢とすることに連動して上側の解錠位置に上動するように構成されている。さらに、前記第一作動ロッド11dの下端には磁石11gが設けられ、該磁石11gに第二作動ロッド11eの上端に設けた磁性材11hが離接自在に磁着され、第一作動ロッド11dとともに一体に上下動するように構成されている。尚、11fは第二作動ロッド11eの上下動を移動案内するガイド体である。
また、本体ケース16の右側の取付け片16jには、室内方に向けて突出する固定プレート16kが設けられており、該固定プレート16kには上側の第一弾機受け片18と下側の第二弾機受け片19とがそれぞれ長孔18a、19aを介して上下方向移動自在に設けられているが、第一弾機受け片18の上端折曲片18bには前記第二作動ロッド11eの下端部が離接自在に当接されている。第一弾機受け片18の下端折曲片18cと、第二弾機受け片19の上端折曲片19bとのあいだには第一弾機20が介装され、第二弾機受け片19の下端折曲片19cと、固定プレート16kの下端折曲片16lとのあいだに第二弾機21が介装されているが、第一弾機20の付勢力は第二弾機21の付勢力よりも大きい設定になっている。さらに第二弾機受け片上端折曲片19bと前記突起17eとは連結片19eを介して連結されている。
そしてサムターン11a、または鍵孔11bに挿し込まれたキーの前記回動操作により、前記施錠姿勢として第二作動ロッド11eが下動した状態では、図9(A)に示すように第一、第二弾機受け片18、19、付勢力の大きい第一弾機20は圧縮されることなくそのまま下動し、これに伴い付勢力の小さい第二弾機21が圧縮されると、第二弾機受け片上端折曲片19b、連結片19e、突起17eが下動することになって仕切り体17が第二弾機21の付勢力を受けた状態で支軸17aを支点として回動して前記閉鎖姿勢となる。これに対し、解錠姿勢として第二作動ロッド11eが上動した状態では、第二弾機21が復元力を受けて伸長し、これに伴い、図9(B)に示すように第一、第二弾機受け片18、19、第一弾機20が上動すると共に、さらに突起17eが上動することになって仕切り体17が前記開放姿勢となるように構成されている。
これらの通常状態のとき、付勢力の大きい第一弾機20は伸縮することなく単に上下移動するだけである。
そして、仕切り体17等が何らかの理由によりロックされて第二弾機受け片19側が上下動しないロック状態になる異常が発生したとき、サムターン11a、または鍵孔11bに挿し込まれたキーの回動操作をした場合に第一弾機20は伸縮作動をすることになって第一弾機受け片18が上下移動して第二施錠装置11の施錠、解錠操作ができるようになっている。
さらに第一弾機20や第一弾機受け片18側が上動しないロック状態となる等の異常が発生したとき、サムターン11a、または鍵孔11bに挿し込まれたキーの回動操作をした場合に第二作動ロッド11eが第一弾機受け片上端折曲片18bから離間することになって第二施錠装置11の施錠、解錠操作ができるようになっている。
またさらには、第二作動ロッド11eのガイド体11fによるガイドに不具合等があって第二作動ロッド11eがロックされて上動しなくなった場合、磁石11gが第二作動ロッド11e側の磁性材11hから離間することになり、これによって第二施錠装置11の施錠、解錠操作ができるようになっている。
22は本発明が実施されたフィルタであって、該フィルタ22は、左右方向に長く平板状の長尺物で形成されているが、前記下枠材12を補強するための補強材13の上面に載置されるようになっている。つまりフィルタ22は、下側開口2aとベースフレーム開口14iとのあいだに配されることで、負圧となった室内に外気が入り込む際の空気流路において仕切り体17よりも室外側(流路上流側)に配されるようになっている。そしてフィルタ22は、補強材13の上端縁が、下枠材内面板12cの左右両端部上端縁および下枠材外面板12dの上端縁よりも低位になっていることで形成されるスペースSに水平姿勢で収容されるようになっている。
そうしてフィルタ22は、下枠材内面板12cの左右両端部12eよりも低くなった上端縁12fとベースフレーム内片部14aの下端縁との隙間および内面板5に形成の切欠き5cが室内側の開口となって、該開口から前記スペースSに抜き差し自在に組込むことができるようになっており、該組込まれたフィルタ22は、内面板左右両端部12eおよび上端縁12fに設けた係止片12gによって抜止め係止されるようになっている。内面板切欠き5eは着脱自在な塞ぎ板23によって塞ぐ構成になっている。尚、22aはフィルタ22を取出すときに指で把持する摘み、24は火災の熱により溶断して空気流路を塞ぐ防火ダンパである。
尚、フィルタ22は、本実施の形態では塞ぎ板23とは別部材としているが、これに限定されることなく、塞ぎ板23と一体化し、塞ぎ板23をはずすことに連繋してスペースSから抜き出すことができるように構成してもよい。
叙述の如く構成された本実施の形態において、ドア体2には、下側開口2aから内面板開口5bに至るよう空気流路が形成され、そして第二施錠装置11が施錠状態になっているときには、空気流路内に設けた仕切り体17が閉鎖姿勢になっていて気密性を保持することができる一方、第二施錠装置11を解錠操作することに伴い仕切り体17が開放姿勢になって内外通気ができ、これによって負圧状態になっていた室内を正圧状態にすることができ、そして前記解錠操作をした後の把手9の押し引き操作でドア体2の室外側への開放操作をすることになるため、通気状態になってから時間差がある状態でのドア体2の開放操作を行うことになって負圧が解消された状態での軽快なドア体の開放ができることになる。
このように本発明が実施されたものはドア体2の軽快な開放作業ができるものであるが、この空気流路にフィルタ22を設けて塵芥や虫等の侵入を防止することができるが、前記仕切り体17よりも室外側にフィルタ22が設けられているため、負圧となった室内に空気が流入する場合に、フィルタ22で浄化された空気が仕切り体17を通って室内に流入することになる結果、仕切り体17等の可動物が外気に含まれる塵埃等に晒されて付着し動作が早期に鈍くなってしまうことを防止することができる。
この場合にフィルタ22は、内外面板5、6に挟まれる空間に形成したトンネル状のスペースSに配設されていて、内外から直接目視できない位置にあるため、汚れたフィルタ22が露出して外観を損なうようなことがない。
そのうえフィルタ22は、仕切り体17に対し下側である下側開口2a側に位置して配される結果、フィルタ22に付着した塵芥等は、下側開口2a側、つまり室外側に向けて落下することになって、室内側に入り込んで汚れてしまうことを回避することができる。
そのうえフィルタ22は、左右に長尺板状のものが水平状に配されることになる結果、ドア体2のドア厚みを利用するかたちで広面積のフィルタ面を確保することができることになる。このためフィルタ22を設けたものでありながら、該フィルタ22が抵抗になって空気流入を阻害することを低減できて、負圧となった室内への速やかな空気流入ができることになる。
さらにフィルタ22は、仕切り体17が収容され、空気流路が形成されるベースフレーム14の下側であって、ドア体下枠材12の上端部に形成されるスペースSに配される結果、前記水平姿勢で配されるフィルタ22の組み込みスペースの確保が容易になる。
しかもフィルタ22は、内面板5側に形成の前記開口からスペースSに抜き差し自在に組み込むことができるため、防犯性を損なうことのない状態で、室内側からのメンテナンス作業が容易にできることになる。
そしてフィルタ22を抜き差しするための内面板側の開口は、普段は塞ぎ板23で塞がれるため外観を損なうことがない。
しかもこの場合、塞ぎ板23を外した状態で開口を覗くことで、フィルタ22の汚れ具合を、フィルタ22を室内側に取り出さない状態で視認することができるため、フィルタ22を取り出して確認する場合のように、付着している塵埃等が落下して室内を汚してしまうことを回避できる。
本発明は、高層建築物、特に、集合住宅等の外部への出入り口部に設けられる通気機構付きのドア装置に利用することができる。
1 ドア装置
2 ドア体
2a 下側開口
5 内面板
5b 内面板開口
9 把手
11 第二施錠装置
12 下枠材
12b 下枠材開口
17 仕切り体
22 フィルタ

Claims (5)

  1. 内外面板を備え、所定のドア厚を有したドア体に、空気の室外側流入口と室内側流出口とをドア厚方向に対向しないよう互いに偏倚した位置に設け、これら流入口と流出口とを、内外面板で挟まれるようにして形成した通気路で連通連結して室外側から室内側に向けて空気が流入できるように構成すると共に、該通気路に、通気路を開閉自在に仕切るための仕切り体を備えたドア装置において、前記通気路の仕切り体よりも室外側部位に形成のフィルタ配設スペースにフィルタが配せられたものであり、該フィルタは、内面板側に形成した開閉自在な開口からフィルタ配設スペースに抜き差し自在に組み込まれるように構成したことを特徴とする通気機構付きのドア装置。
  2. 前記空気の室外側流入口は、ドア体の底面に設けられ室外に連通する室外側開口であり、空気の室内側流出口は、ドア体内面板側に設けられ室内に連通する室内側開口であり、通気路は、これら両開口に連通するようドア体内に縦方向に向けて形成され、途中に仕切り体が設けられるものとし、フィルタ配設スペースは、仕切り体に対し下側の室外側開口寄りに設けられていることを特徴とする請求項1記載の通気機構付きのドア装置。
  3. 前記フィルタは、左右に長尺板状のものが水平状に配されることを特徴とする請求項1または2記載の通気機構付きのドア装置。
  4. 前記フィルタ配設スペースは、仕切り体が収容され、通気路が形成されるベースフレームの下側であって、ドア体下枠材上端部に形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の通気機構付きのドア装置。
  5. 前記開口は、フィルタがフィルタ配設スペースに組込まれた状態で着脱自在な塞ぎ板を介して塞がれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の通気機構付きのドア装置。
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