JP6158454B1 - 袋入りパンの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パンの長期保存を実現しつつ、パンの風合いを従来よりも向上可能にする。【解決手段】袋入りパンの製造方法は、パンを、パルプを90〜100%含む吸着シートと、脱酸素剤とともに袋内に真空密封する密封工程と、前記密封工程後に、前記袋を加熱することによって前記袋内の前記パンに含まれる水分を蒸発させて、前記袋内に発生した水蒸気を前記吸着シートに吸着させる吸着工程と、前記吸着工程後に、前記袋を冷却して袋入りパンを製造する袋冷却工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、パンを袋内に密封した袋入りパンの製造方法に関する。
従来、パンの長期保存を可能とするために、パンを缶の中に密封した缶入りパンが知られている。この種の缶入りパンの製造方法としては、パン生地の材料を捏ねてパン生地を製造する捏ね工程と、当該パン生地をカップ紙に投入する投入工程と、当該投入したパン生地を発酵する工程と、当該発酵したパン生地を焼成する工程と、当該焼成したパンを前記カップ紙とともに缶内に詰める詰め工程と、真空引きにしながら当該缶の開口した開口部を缶蓋で巻締めして缶を閉じる巻締め工程と、当該缶内に詰めた前記カップ紙及び前記パンを高温スチームで滅菌する滅菌工程を順に行うことによる製造方法がある(例えば特許文献1参照)。
この製造方法で製造された缶入りパンは、上述したように、缶と、当該缶内にカップ紙と一緒に投入されて封印されたパンを備えている。ここでのカップ紙は、パンを食べるときに缶内からパンを取り出し易くする役割を有するものであって、パンの発酵が進んで膨らんだ後の形状を考慮した形状を有している。具体的に、カップ紙は、開口した上部の方が底部よりも拡開した形状を有している。
上記の缶入りパンの製造方法では、真空引きによって缶内の空気中に存在する雑菌が取り除かれるとともに缶内のパンの酸化防止が図られており、更には高温の蒸気によって缶内の雑菌を無くす滅菌処理が施されるので、例えば最低5年の長期間にわたってパンの保存が可能となっている。
特開2007−319061号公報
上記の特許文献1に開示された製造方法では、滅菌処理によって缶内が無菌状態に保たれるので、長期間にわたるパンの保存が可能になる。しかしながら、当該滅菌処理後のパンの風合いには、更なる改良が望まれている。なお、ここでの風合いとは、パンの形状、柔らかさ、食感、味、及び、香りなどを総合したパン全体の感じをいう。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、パンの長期保存を実現しつつ、パンの風合いを従来よりも向上させることを目的とする。
本発明の一局面に係る袋入りパンの製造方法は、原料の配合比率(%)を、小麦粉の添加量が小麦粉100重量部に対して70重量部、イーストの添加量が小麦粉100重量部に対して3重量部、水の添加量が小麦粉100重量部に対して40重量部として、捏上温度20〜30℃とする中種生地の作製工程と、
前記中種生地の作製工程で作製した前記中種生地を、温度20〜30℃及び湿度75〜85%の醗酵室内に2時間おくことによって発酵させる中種発酵工程と、
前記中種発酵工程で中種発酵後の前記中種生地に、残余の使用原料である小麦粉、グラニュー糖、コーンスターチ、液糖、フードスターチ、塩、プルラン、調味パウダー、及び水を、小麦粉100重量部に対して、小麦粉の添加量が30重量部、グラニュー糖の添加量が30重量部、コーンスターチの添加量が15重量部、液糖の添加量が17重量部、フードスターチの添加量が10重量部、塩の添加量が1.5重量部、プルランの添加量が1重量部、水の添加量が10重量部として、本捏する本捏工程と、
前記本捏工程を終えた本捏生地に、残余の使用原料であるショートニング及びマーガリンを、小麦粉100重量部に対して、ショートニングの添加量が25重量部、マーガリンの添加量が12重量部として、本捏仕込みを行う本捏仕込み工程と、
前記本捏仕込み工程を終えた前記本捏生地を30分間寝かす寝かし工程と、
前記寝かし工程を終えた前記本捏生地を発酵温度25〜35℃、発酵湿度75〜85%で、60〜70分発酵させる発酵工程と、
前記発酵工程を終えた発酵後の前記本捏生地を、温度180〜190℃の釜内に15〜25分おくことによって焼成する焼成工程と、
前記焼成工程を終えた前記本捏生地を55〜65分自然冷却する冷却工程と、
前記冷却工程を終えて得られたパンを、脱酸素剤とともに袋内に真空密封する密封工程と、
前記密封工程の後、前記袋を加熱することによって前記袋内の前記パンを再度焼成する再焼成工程と、
前記再焼成工程後に、前記袋を冷却して袋入りパンを製造する袋冷却工程と、を含むものである。
本発明によれば、パンの長期保存を実現しつつ、パンの風合いを従来よりも向上させることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る袋入りパンの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る袋入りパンの製造方法により製造された袋入りパンを示す図であり、(A)は袋入りパンの斜視図、(B)は(A)中のA−A線の矢視断面図であってアルミパウチの内部を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る袋入りパンの製造方法を示すフローチャートである。 (A)は第2実施形態に係る袋入りパンの製造方法で使用する吸着シートとパンを示す図、(B)はパンの下面に吸着シートを配置した状態を示す図である。 アルミパウチの内部を示す図である。 本発明の第2施形態に係る袋入りパンの製造方法、及びパンの保存方法で使用する吸着シートの変形例を示す図であり、(A)は吸着シート及びパンの斜視図、(B)は吸着シートによって周面の全面が覆われたパンの斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る袋入りパンの製造方法について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る袋入りパンの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態に係る袋入りパンの製造方法は、例えば、第1工程〜第13工程までで構成されている。本実施形態では、中種生地作製工程(第1工程)、中種発酵工程(第2工程)、本捏工程(第3工程及び第4工程)、フロアタイム(第5工程)、本捏生地の分割工程(第6工程)、本捏発酵工程(第7工程)、本捏生地焼成工程(第8工程)、及び本捏生地冷却工程(第9工程)を順に行うことによってパンが製造され、その後、密封工程(第10工程)、再焼成工程(第11工程)、及び、袋冷却工程(第12工程)を順に行うことによって袋入りパンが製造され、袋詰めされたパンが保存工程(第13工程)によって保存される。なお、本製造方法に使用する原料の配合比率(%)の一例を以下の表1に示す。
本製造は中種方式により行う。上記表1の使用原料のうち、下記の表2に示すもののみを事前にミキシングすることで、小麦粉の発酵を促進し、焼成後のパンの劣化防止や食味向上を図る。表2に示す原料を先に混ぜて発酵させ、下記の表3に示す材料をこれに追加して更に混ぜる。このようにして表2に示す原料と表3に示す原料を合わせたものが上記表1に示すものとなる。なお、各表に示す配合比率は、最適な値を示すものであり、これに限定されるものではない。各配合比率としては、5%前後の範囲内の値を適用可能である。また、特許請求の範囲に示す各配合比率も、上記範囲内の値を含むものとする。
初めに、第1工程では、使用原料の一部である小麦粉、イースト、及び水(下記表2に示す)を混捏して中種生地を作製する。例えば、この混捏は、低速で3分間及び高速で3分間のミキシングにより行われる。第1工程で使用する原料の配合比率(%)を以下の表2に示す。表2に示すように、第1工程におけるイーストの添加量は、小麦粉100重量部に対して3重量部であり、水の添加量は、小麦粉100重量部に対して40重量部である。また、第1工程は、中種生地の捏上温度が20〜30℃、より好ましくは26℃となるように行われる。
次に、第2工程では、第1工程で作製した中種生地を発酵させる。この第2工程は、中種生地を温度20〜30℃(より好ましくは26℃)及び湿度75〜85%(より好ましくは80%)の醗酵室内に2時間おくことによって行う。
次に、第3工程では、第2工程で中種発酵後の中種生地に残余の使用原料である小麦粉、グラニュー糖、コーンスターチ、液糖、デンプン老化防止用のフードスターチMM−3(商品名)、塩、プルラン、調味パウダー(AIP−5272)、及び水(下記表3に示す)を添加して本捏する。例えば、この混捏は、低速で3分間及び高速で5分間のミキシングにより行われる。この第3工程で使用する原料の配合比率(%)を以下の表3に示す。表3に示すように、この第3工程におけるグラニュー糖の添加量は、小麦粉100重量部に対して30重量部であり、水の添加量は、小麦粉100重量部に対して10重量部となっている。また、糖分であるグラニュー糖及び液糖の添加量は、小麦粉100重量部に対して合計47重量部であり、パンの旨みを引き出す目安となる35重量部以上の値に維持する。
次に、第4工程では、第3工程で本捏後の本捏生地に残余の使用原料であるショートニング、及びマーガリンを更に添加して本捏する。例えば、この混捏は、低速で3分間及び高速で7分間のミキシングにより行われる。この第4工程で使用する原料の配合比率(%)を以下の表4に示す。表4に示すように、第4工程におけるショートニングの添加量は、小麦粉100重量部に対して25重量部であり、マーガリンの添加量は、小麦粉100重量部に対して12重量部である。この第4工程では、油脂であるショートニング及びマーガリンの添加量は、小麦粉100重量部に対して合計37重量部であり、パンの旨みを引き出す目安となる37重量部以上の値に維持する。また、この第4工程は、中種生地の捏上温度が28℃〜30℃の範囲内に収まるように行う。
次に、第5工程では、フロアタイム(本捏生地のねかし)を30分行う。
その後、第6工程では、本捏生地を略同じ大きさのものに切り分けて分割する。この第6工程では、本捏生地を例えば120グラムにカットし、ロール状に成型する。このとき、ロール状の本捏生地の長さは例えば16cmとされる。
次に、第7工程では、第6工程で分割された本捏生地を温度25〜35℃(好ましくは30℃)及び湿度75〜85%(好ましくは80%)の発酵室内に60分〜70分おくことによって当該本捏生地を発酵させる。
その後、第8工程では、第7工程で発酵後の本捏生地を焼成する。この第8工程は、本捏生地を温度180〜190℃(好ましくは185℃)の釜内に15〜25分(好ましくは20分)おくことによって行う。この第8工程における焼成処理においては、本捏生地の中心部の温度である芯温を115〜125℃(好ましくは120℃)として3〜5分間(好ましくは4分間)保つことを条件とし、本捏生地に含まれる土壌菌を滅菌することが最適である。
次の第9工程では、第8工程で焼成後の本捏生地を55〜65分(好ましくは60分)、自然冷却(室温10〜35℃)する。これにより、パンが完成する。
次に第10工程では、第9工程で完成したパンを、例えば二酸化鉄(化学式FeO)からなる脱酸素剤とともにアルミパウチ内に真空密封する。このアルミパウチは、例えば、日光を遮断可能な4層構造を有している。本実施形態では、当該脱酸素剤にアルミパウチ内の酸素が吸収されることで、アルミパウチ内の空気が窒素で置換されるので、アルミパウチの中を窒素で充満した状態に維持する。そのため、本実施形態では、アルミパウチ内に窒素を充填する作業を伴うことなく、アルミパウチ内を脱酸素状態で維持できる。
次に、第11工程では、アルミパウチに密封された状態の上記パン2を、温度97℃のレトルト釜内に45分おく焼成処理を行うことによって、アルミパウチ内の雑菌(一般生菌。例えばノロウィルス等)を取り除く滅菌処理を施す。すなわち、第11工程では、アルミパウチに密封された状態の上記パン2に対して、第8工程での焼成に加えて2度目の焼成を行う。この2度目の焼成により、上記滅菌処理と共に、アルミパウチに密封された状態の上記パン2に十分な焦げ目を付けることが可能になる。すなわち、パン2の素材についての上記配合は、このような2度の焼成を行っても、出来上がるパン2の組成や風味に問題を生じさせないものとされている。
次に、第12工程では、第11工程で加熱後のアルミパウチを冷却する。この第12工程では、アルミパウチを15〜25分(好ましくは20分)の間、水冷(水温は常温(例えば10〜35℃))する。当該水冷による急速な冷却により、アルミパウチ内のパン2の組成が安定させた上で、袋入りパンを完成させる。その後の第13工程では、アルミパウチに密封した状態でパンを保存する。
図2は、本発明の一実施形態に係る袋入りパンの製造方法により製造された袋入りパンを示す図である。図2(A)は、当該袋入りパン100の斜視図である。図2(B)は、図2(A)中のA−A線の矢視断面図であって、アルミパウチの内部を示す図である。なお、図2(B)では脱酸素剤の図示を省略している。すなわち、袋入りパン100は、アルミパウチ4と、当該アルミパウチ4内に真空密封された、パン2を有している。
また、本実施形態の袋入りパン100に使用されるアルミパウチは可燃の一般ゴミとしての処理が可能であるため、従来の缶入りパンで使用される缶のように産業廃棄物の発生はなく、環境負荷の低減に寄与することができる。
また、本実施形態の袋入りパン100はアルミパウチによる包装によって、アルミパウチ内が無菌状態に保たれるので、最低5年の長期間にわたってパン2の保存が可能である。
従って、本実施形態では、パン2の長期保存を実現しつつ、パン2の風合いを従来よりも向上させることが可能になる。
なお、本発明は、上述した上記実施形態に限られない。以下に、本発明の更なる実施形態としての第2実施形態を説明する。第2実施形態は、第1実施形態と比較して第10及び第11工程のみが異なる。以下には、第2実施形態の説明として、第10及び第11工程を詳細に説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る袋入りパンの製造方法を示すフローチャートである。
第2実施形態では、第10工程において、第9工程で完成したパン2を、パルプ100%で形成した吸着シートと、二酸化鉄(化学式FeO)からなる脱酸素剤とともにアルミパウチ内に真空密封する。この第10工程では、吸着シートをパン2の下面側に接触させた状態で密封する。4層アルミパウチ内において、脱酸素剤は吸着シートの外側に配置する。
第2実施形態における第10工程では、アルミパウチ内に、パン2、吸着シート、及び脱酸素剤を入れて、アルミパウチの内部を真空処理する。当該アルミパウチは、ヒートシールにて完全に密封される。
図4は、本発明の一実施形態に係る袋入りパン100の製造方法、及びパン2の保存方法で使用する吸着シート1とパン2を示す図である。図4(A)は、吸着シート1及びパン2の斜視図である。図4(B)は、当該吸着シート1が下側に敷かれたパン2の斜視図である。
図4(A)、(B)に示すように、吸着シート1は、パン2の長さL1よりも若干短め長さL2を有している。吸着シート1の幅W2は、パン2の下面の大部分に接触する程度の長さを有している。吸着シート1は、0.05mm〜0.15mm程度(好ましくは0.1mm)の厚みD2を有している。ロール状の本捏生地の長さを上述した16cmとし、発酵後にパン2が幅W1×長さL1が4cm×18cmとなる場合は、例えば、幅W2×長さL2が4cm×16cmの大きさの吸着シート1を当該パン2の下面に接触させた状態として、パン2の下側に敷く。
続いて、第2実施形態における第11工程では、アルミパウチを加熱することによってアルミパウチ内の本捏生地に含まれる水分を蒸発させて、アルミパウチ内に発生した水蒸気を吸着シート1に吸着させる。すなわち、第2実施形態における第11工程では、アルミパウチの加熱により、第8工程に加えて更なる焼成を行うと共に、アルミパウチ内のパン2に含まれる水分を蒸発させて、アルミパウチ内に発生した水蒸気を吸着シート1に吸着させる。
図5はアルミパウチの内部を示す図である。なお、図5では脱酸素剤の図示を省略している。袋入りパン100は、アルミパウチ4と、当該アルミパウチ4内に真空密封された、吸着シート1及びパン2を有している。図5に示すように、パン2の下面は、吸着シート1が接触している。また、吸着シート1のパン2と反対側の面(パン2の上面側)は、アルミパウチ4の内面と接触している。
第2実施形態では、第11工程において、アルミパウチ内に本捏生地及び吸着シート1を入れた状態で、アルミパウチが高温加熱されることになる。そのため、滅菌処理中のアルミパウチ内部でパンに含まれる水分が蒸気となり、パンと水分とが分離した後に、第12工程における水冷処理によってアルミパウチ内温度が低下することで液化した水分は吸着シートに一旦吸収され、当該吸収シートの面積に亘って広い範囲から再びパンへと戻ることになるので、液化した水分が従来のようにパンの一部分のみに偏って付着することを防止できる。そのため、液化した水分をパン全体に亘って均等に染み渡らせることができる。
従って、第2実施形態では、従来のような水分の偏りによって、パンの一部分のみが多くの水分を含んでしまうことを防止できる。つまり、パンの風合いが低下する原因となる水分の偏りが防止される。この結果、本実施形態では、パンの長期保存を実現しつつ、パンの風合いを更に向上させることが可能になる。
また、第2実施形態では、袋入りパンはイーストを用いた発酵食品であるので、第12工程において水分が再びパンに戻るときに、袋入りパン内の小さな気泡に当該水分が充満されていき、水分をパン全体に亘って効率よく染み渡らせることができる。
なお、上記第2実施形態では、吸着シート1がパン2の下面に接触する例について述べたが(図5参照)、本発明はこれに限定されず、図6(A)(B)に示すように、吸着シート1によってパン2の周面の全面が覆われてもよい。図6は、本発明の一実施形態に係る袋入りパン100の製造方法、及びパン2の保存方法で使用する吸着シート1の変形例を示す図である。図6(A)は、吸着シート1及びパン2の斜視図である。図6(B)は、当該吸着シート1によって周面の全面が覆われたパン2の斜視図である。吸着シート1は、パン2の長さL1よりも若干小さめの長さL2を有している。吸着シート1の幅W2は、パン2の周面全面を覆うことができる程度の長さを有している。
なお、図1乃至図6を用いて上記各実施形態に示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の構成及び処理はこれに限定されるものではない。

Claims (6)

  1. 原料の配合比率(%)を、小麦粉の添加量が小麦粉100重量部に対して70重量部、イーストの添加量が小麦粉100重量部に対して3重量部、水の添加量が小麦粉100重量部に対して40重量部として、捏上温度20〜30℃とする中種生地の作製工程と、
    前記中種生地の作製工程で作製した前記中種生地を、温度20〜30℃及び湿度75〜85%の醗酵室内に2時間おくことによって発酵させる中種発酵工程と、
    前記中種発酵工程で中種発酵後の前記中種生地に、残余の使用原料である小麦粉、グラニュー糖、コーンスターチ、液糖、フードスターチ、塩、プルラン、調味パウダー、及び水を、小麦粉100重量部に対して、小麦粉の添加量が30重量部、グラニュー糖の添加量が30重量部、コーンスターチの添加量が15重量部、液糖の添加量が17重量部、フードスターチの添加量が10重量部、塩の添加量が1.5重量部、プルランの添加量が1重量部、水の添加量が10重量部として、本捏する本捏工程と、
    前記本捏工程を終えた本捏生地に、残余の使用原料であるショートニング及びマーガリンを、小麦粉100重量部に対して、ショートニングの添加量が25重量部、マーガリンの添加量が12重量部として、本捏仕込みを行う本捏仕込み工程と、
    前記本捏仕込み工程を終えた前記本捏生地を30分間寝かす寝かし工程と、
    前記寝かし工程を終えた前記本捏生地を発酵温度25〜35℃、発酵湿度75〜85%で、60〜70分発酵させる発酵工程と、
    前記発酵工程を終えた発酵後の前記本捏生地を、温度180〜190℃の釜内に15〜25分おくことによって焼成する焼成工程と、
    前記焼成工程を終えた前記本捏生地を55〜65分自然冷却する冷却工程と、
    前記冷却工程を終えて得られたパンを、脱酸素剤とともに袋内に真空密封する密封工程と、
    前記密封工程の後、前記袋を加熱することによって前記袋内の前記パンを再度焼成する再焼成工程と、
    前記再焼成工程後に、前記袋を冷却して袋入りパンを製造する袋冷却工程と、を含む袋入りパンの製造方法。
  2. 前記密封工程では、前記パン及び前記脱酸素剤とともに、パルプを90%〜100%含む吸着シートを前記袋内に入れた上で真空密封し、
    前記再焼成工程では、前記袋の加熱により、前記再度の焼成と共に、前記袋内の前記パンに含まれる水分を蒸発させて、前記袋内に発生した水蒸気を吸着シートに吸着させる請求項1に記載の袋入りパンの製造方法。
  3. 前記再焼成工程は、前記袋を温度97℃の雰囲気下に45分おくことによって行うものである請求項2に記載の袋入りパンの製造方法。
  4. 前記寝かし工程の後、前記発酵工程の前に、前記寝かし工程を終えた前記本捏生地を重さ120グラムであって、長さ16センチメートルの円柱状に形成する形成工程を更に備え、
    前記焼成工程を、前記本捏生地の中心部の温度である芯温を115〜125℃として3〜5分間保つことを条件として実施する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の袋入りパンの製造方法。
  5. 前記袋冷却工程は、前記加熱後の袋を15〜25分、水冷するものである請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の袋入りパンの製造方法。
  6. 前記密封工程で使用する袋は、アルミパウチである請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の袋入りパンの製造方法。
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