JP6157733B2 - 廃熱回収システムを備える内燃機関配置、ならびに、廃熱回収システムの制御プロセス - Google Patents

廃熱回収システムを備える内燃機関配置、ならびに、廃熱回収システムの制御プロセス Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関配置に関し、より詳細には、廃熱回収システムを備える内燃機関配置に関する。
何年にもわたって、燃料消費に直接的な影響を及ぼす、内燃機関の効率の向上が試みられている。
このような目的のために、機関は、従来から、廃熱回収システムを備えている。即ち、機関は、失われることとなる多くの熱エネルギを含む高温排ガス等、車両動作によって起こる1つ以上の熱源を利用するシステムを備えている。このような廃熱回収システムは、熱エネルギを機械的、電気的、又は物理的エネルギ、あるいは、機械的、電気的、又は物理的パワーに変換する。一部の廃熱回収システムは、排ガスとは異なる作動流体のおかげで動作し、当該作動流体は、熱交換器において排ガスによって加熱され、作動流体のエネルギの一部が機械的エネルギに変換される膨張器において膨張する。
廃熱回収システムの一例は、閉ループを流れる作動流体に対して以下の連続するプロセスが行われる回路である:
− この段階において液体である作動流体は、低圧から高圧にポンプでくみ上げられる;
− 高圧液状作動流体は、熱源を利用して熱交換器において気化する;
− ガス状の作動流体は、そのエネルギが機械的エネルギに変換される膨張器において膨張する;
− 最終的に、ガス状の作動流体は、凝縮する。
結果として、作動流体を気化するために使用される熱源の熱エネルギの少なくとも一部が、膨張器において回収される。
このような廃熱回収システムは、例えば、ランキン型システムである。
回収可能なエネルギの量を増加するために、一部の従来の廃熱回収システムは、並列に配置される2つの熱交換器を備え、即ち、
− 第1のラインに配置され、排気ラインに対して熱的に接続される第1の熱交換器と、
− 第2のラインに配置され、温かい流体を運ぶ別のラインに対して熱的に接続される第2の熱交換器と、を備える。当該温かい流体は、EGR(排ガス再循環)ラインを流れるEGRガス等の、機関に向かって運ばれる流体であってもよい。温かい流体は、機関冷却液、あるいは、ギアボックス又は機関潤滑油であってもよい。
特許文献1は、排気ラインに対して接続される熱交換器を備える第1のラインと、第1のラインに平行に配置され、EGRラインに対して接続される熱交換器を備える第2のラインと、を有する廃熱回収システムを開示する。
機関配置の閉ループにおいて例えば機関に向かって温かい流体が流れているときに、当該流体の機関入口における温度を、機関が確実に効率的に動作するように制御することが有利となる場合がある。より詳細には、当該温度が、温かい流体の機能に依存する所定の値未満に維持される必要がある。
そのためには、上述の温かい流体の温度が極めて高い一部の動作状態において、さらなる冷却能力を提供するために、第2のラインにおける作動流体の流量を増加させてもよい。しかしながら、結果として、第2の熱交換器から流出する作動流体は、十分に気化していない場合がある。従って、膨張器入口において、作動流体が液体を含んだままとなり、膨張器を著しく損傷する恐れがある。
2つの相反する制約が共存することによる上述の問題を解決するためのいくつかの解決手段が知られている。
当該解決手段は、温かい流体を運ぶ付加的な流体ライン上における第2の熱交換器と機関との間に付加的な冷却器を設けることである。このような解決手段は、コストがかかり、付加的な部品を設置可能なスペースの不足により実行が容易ではない場合がある。
また、膨張器のバイパスを設けることが知られている。この方法では、必要な場合、即ち、膨張器入口における作動流体が十分にガス状になっていない場合に、膨張器を迂回可能である。この解決手段によって上述の問題が解決するが、これは十分に満足を得るものではない。実際には、第2のラインからの作動流体が十分に気化していない場合において、作動流体が全く膨張器を流れないことを意味する。しかしながら、第1のラインからの作動流体が十分に気化している一方、第2のラインからの作動流体が十分に気化していない動作状態がいくつかある。このような場合において、当該状態が部分的に起こり得るときには、膨張器においてエネルギが回収できない。
従って、廃熱回収システムを備える機関配置が十分に満足を得るものではなく、改善が必要である。
国際公開第2012/009526号
本発明は、従来の機関配置の欠点を解決可能な廃熱回収システムを備える内燃機関配置の向上を目的とする。
本発明は、機関配置の全体的な効率を損ない膨張器を損傷することなく、両方の熱源からの熱エネルギをより効果的に利用可能な機関配置を提供することを別の目的とする。
第1の態様によれば、本発明は、
− 内燃機関と、
− 機関から排ガスを収集可能な排気ラインと、
− 温かい流体を運ぶ、排気ラインとは異なる付加的な流体ラインと、
− 閉ループにおいて作動流体を運ぶ廃熱回収システムと、を備え、前記作動流体は、低圧回路部から高圧回路部までポンプによって連続して加圧され、高圧回路部において気化し、高圧回路部から低圧回路部まで膨張器において膨張し、低圧回路部において凝縮器で凝縮される、内燃機関配置に関する。
この廃熱回収システムは、膨張器の上流側の高圧回路部において互いに並列に配置される第1及び第2のラインを備え、第1及び第2のラインは、膨張器の上流側の高圧回路部において下流側接合点で接合され、第1のラインは、排気ラインに対して熱的に接続される第1の熱交換器を備え、当該第1の熱交換器において、作動流体は、排ガスを利用して加熱可能であり、第2のラインは、付加的な流体ラインに対して熱的に接続される第2の熱交換器を備え、当該第2の熱交換器において、作動流体は、温かい流体を利用して気化可能である。
本発明によれば、内燃機関配置は、さらに、
− 第1のラインからの十分に気化していない作動流体が膨張器を流れることを防ぐように設計される第1のバイパスシステムと、
− 下流側接合点及び膨張器を迂回するために、低圧回路部に対して下流側接合点の上流側の第2のラインを接続点において接続する第2のバイパスシステムと、
を備える。
従って、2つのバイパスシステムを設けることによって、本発明において、第2のラインからの作動流体が、十分に気化していないことから利用できない場合であっても、可能な場合はいつでも、膨張器においてエネルギを回収するために第1のラインからの作動流体を利用可能である。
言い換えれば、従来技術と比べて、本発明は、1つの共通するバイパスシステムよりは、完全又は少なくとも部分的に異なる2つのバイパスシステムを提供する。結果として、第2のバイパスシステムが、第1のバイパスシステムから独立して利用可能であり、これにより、第1のラインから膨張器に向かって作動流体が流れたままとなる。
本発明によって、完全に気化した作動流体、あるいは、過熱蒸気状態(即ち、沸点を上回る温度)の作動流体のみが、膨張器に流入可能となり、膨張器の適切な運転が確実に行われ、膨張器の損傷を防止することを明確にすることが可能である。
尚、2つのバイパスシステムがいくつかの共通部分を有する実施形態において、第1のバイパスシステムは、十分に加熱されていない第2のラインからの作動流体が、膨張器を流れることを防いでもよい。
実際には、第1及び第2のラインは、上流側接合点と下流側接合点との間において並列に配置可能である。上流側接合点は、以下のいずれかに位置してもよい:
− 高圧回路部、即ちポンプから下流側に位置してもよい。この場合において、第1及び第2のラインは、ポンプと膨張器との間において並列に配置され、1つのポンプを設けてもよい;
− あるいは、低圧回路部に位置してもよい。この構成において、第1及び第2のラインのそれぞれに対して1つのポンプを設けてもよく、上流側接合点は、ポンプから上流側に位置する。
第2のバイパスシステムに関して、接続点に対して、下流側接合点の上流側且つ第2の熱交換器の下流側に位置する、第2のラインのポイントを接続してもよい。
本発明の実施の例によれば、第2のバイパスシステムは、第2のラインにおいて第2の熱交換器と下流側接合点との間に配置され、第2の熱交換器からの作動流体の流れを、第2のラインを介して下流側接合点又は低圧回路部に向かわせるように構成される、少なくとも1つのバイパス弁を備えてもよい。
例えば、第2のバイパスシステムは、凝縮器の上流側で低圧回路部に対して接続されてもよい。
第2のバイパスシステムは、二次ラインを備え、当該二次ラインは、膨張器を迂回し、下流側接合点の上流側の第2のラインを、低圧回路部において膨張器と凝縮器との間に位置する接続点に対して接続してもよい。二次ラインは、膨張器を迂回する場合には、高圧回路部及び低圧回路部と共通する部分を有していない。
本発明の実施の例によれば、機関配置は、第2のラインにおける作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定する決定装置と、物理的パラメータに応じてバイパス弁を制御するために、決定装置に対して動作可能に接続される制御ユニットと、をさらに備える。
物理的パラメータは、例えば、第2のラインにおける第2の熱交換器と下流側接合点との間で決定されてもよい。
物理的パラメータは、好ましくは、作動流体が十分に気化しているか否かを決定可能とするものであるか、流体の液体量を決定可能にするものである。当該パラメータは、温度、圧力、及び流量を含み得る。
物理的パラメータは、1つ以上の専門のセンサによって測定可能であるか、機関配置において測定されるその他の値を使用して算出可能である。従って、第2のバイパスシステムは、必要な場合に、前述の物理的パラメータに応じて、最終的にはその他のパラメータで起動可能である。
実際には、作動流体が十分な気化状態又は過熱蒸気状態であると判断された場合には、当該作動流体は、下流側接合点、ひいては、膨張器に向かう。反対に、作動流体が十分に気化していない状態にあると判断された場合には、これによって、作動流体がバイパスシステムを介して接続点に向かうようにしてもよい。
本発明の実施形態によれば、第1のバイパスシステムは、第1の熱交換器と膨張器との間に位置する入口と、低圧回路部における膨張器と凝縮器との間に位置する出口と、を有する第1のバイパスラインを備えてもよい。実際には、第1のバイパスラインは、下流側接合点と膨張器との間に位置する入口を有してもよい。この実施形態においては、第1のバイパスシステムによって、作動流体が膨張器を迂回可能となる。
本発明の別の実施形態によれば、第1のバイパスシステムは、第1のラインにおいて第1の熱交換器から上流側に配置され、作動流体が第1の熱交換器を流れることを防ぐことが可能な制御弁を備えてもよい。この実施形態において、第1のバイパスシステムによって作動流体が第1の熱交換器を迂回可能となる。制御弁は、例えば、第1及び第2のラインの上流側接合点に配置されることにより、第1及び第2ラインの両方における作動流体のサブ流量を調節可能とする。
機関配置は、付加的な流体ラインにおける温かい流体の温度を調節するために、第2のラインにおける第2の熱交換器と機関との間で作動流体の流量を制御する制御システムをさらに備えてもよい。
そのためには、実施形態によれば、制御システムは、ポンプを駆動可能とする電動機と、第1及び第2のラインにおける作動流体のサブ流量を調節するように設計される比例三方弁と、を備えてもよい。例えば、比例三方弁は、第1及び第2のラインの上流側接合点に位置してもよい。電動ポンプを設けることによって、ループにおける作動流体の全体流量が制御可能となる一方、比例三方弁によって、第1及び第2のラインにおける作動流体のサブ流量が制御可能となる。
別の実施形態において、ポンプは、内燃機関によって機械的に駆動され、制御システムは、ポンプと第2の熱交換器との間に位置し、凝縮器とポンプとの間において戻りラインを介して低圧回路部に対して接続される開口部を有する、付加的な比例三方弁を備えてもよい。この実施形態において、閉ループにおける作動流体の全体流量は、調節できない。付加的な比例三方向は、ポンプから上流側における低圧回路部、可能であればタンクに対して適切な質量流量の作動流体を直接戻すことによって、作動流体の全体流量を制御可能である。第1及び第2のラインの間における上流側接合点に位置する比例三方弁と併用して、第2のラインにおける作動流体のサブ流量が制御可能である。
第2の態様によれば、本発明は、内燃機関配置の一部を構成する廃熱回収システムを制御するプロセスに関する。当該プロセスは、
− 排気ラインにおいて内燃機関からの排ガスを収集する工程と、
− 排気ラインとは異なる付加的な流体ラインにおいて温かい流体を運ぶ工程と、
− 閉ループにおいて作動流体を運ぶ工程であって、作動流体は、連続して加圧され、気化し、膨張器において膨張することによってエネルギが機械的エネルギ又はパワーに変換され、凝縮される工程と、を含み、作動流体は、排ガスによって加熱される第1の流れと、温かい流体によって加熱される別の第2の流れに分流される。
上述のプロセスは、さらに、第1の流れにおける作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定する工程と、第2の流れにおける作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定する工程と、を含む。
本発明の実施形態によれば、上述のプロセスは、第1の流体流れが第1の流体状態にあり、第2の流体流れが第2の流体状態にあると判断された場合に、第1の流体流れが膨張器において膨張されるように第1のバイパスシステムを制御し、第2の流体流れが膨張器を迂回するように第2のバイパスシステムを制御する工程と、を含む。
本発明の別の実施形態によれば、上述のプロセスは、第1の流体流れが第1の流体状態にあり、第2の流体流れが第2の流体状態にあると判断された場合に、
− 第1の流れと第2の流れとの混合によって、第1の状態にある混合流をもたらすか否かを決定する工程と、
− 混合流をもたらしていると判断された場合に、第1の流体流れが第2の流体流れと混合され、混合流が膨張器で膨張するように、第1及び第2のバイパスシステムを制御する工程と、
を含む。
さらに、上述のプロセスは、第1の流体流れが第1の流体状態にあると判断された場合に、
− 第1の流体流れが膨張器を迂回するように、第1のバイパスシステムを制御する工程
− 又は第1の流体流れの流量がゼロとなるように、第1のバイパスシステムを制御する工程を備えてもよい。言い換えれば、作動流体が第1の熱交換器を流れない。
実際には、第1の流体状態が、十分な気化状態又は過熱蒸気状態のいずれか一方であり、第2の流体状態が、十分に気化していない状態であってもよい。
本発明は、以下のプロセスを提供可能である:
当該プロセスは、十分に気化していない作動流体が膨張器を流れることを防ぐために、
a)第1のラインにおける作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定し、当該物理的パラメータが、第1のラインにおける作動流体が第1の流体状態、即ち、十分に気化していない状態又は非過熱蒸気状態であると示している場合に、当該作動流体が膨張器を流れることを防ぐ工程と、
b)第2のラインにおいて作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定し、物理的パラメータに応じて下流側接合点の上流側の第2のラインを低圧回路部に対して接続する第2のバイパスシステムを制御することによって、下流側接合点及び膨張器を迂回するために、第2のラインを介して下流側接合点に第2の熱交換器からの作動流体の流れを向かわせるか、共通ラインとは異なる二次ラインを介して低圧回路部に第2の熱交換器からの作動流体の流れを向かわせる工程と、
を含む。
動作a)及びb)は、連続的な工程ではなく、部分的に液状のままの作動流体が膨張器に流入することを回避するために独立して行われる。
従って、動作a)において、第1のラインにおける第1の膨張器の下流側で十分に気化していない作動流体が存在することによって、第1のバイパスシステムが起動される。動作b)において、第2のラインにおける第2の膨張器の下流側の作動流体の物理的パラメータに依存して、膨張器を迂回させることによって、十分な気化状態又は過熱蒸気状態の作動流体が確実に膨張器に流入する。
実施の例によれば、動作b)において、作動流体は、第2のラインにおいて十分に気化していないと判断された場合に、二次ラインに向かう。
別の実施の例によれば、動作b)において、作動流体が第2のラインにおいて十分に気化していないと判断された場合に、上述のプロセスは、
− 第1のラインにおける作動流体の物理的パラメータが、下流側接合点の周囲で第2のラインからの作動流体の完全な気化が起きるために十分なものであるか否かを決定する工程と、
− 十分であると判断された場合に、第2のラインを介して第2の熱交換器から下流側接合点に作動流体の流れを向かわせる工程と、
を含む。
これらの及びその他の特徴、並びに利点は、非限定的な例として本発明に係る車両の実施形態を示す添付の図面を参照して、以下の説明から明らかである。
本発明のいくつかの実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて解釈した場合に、さらなる理解をもたらす。尚、本発明は、開示される特定の実施形態に限定されない。
本発明の第1の実施形態に係る機関配置の概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る機関配置の概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る機関配置の概略図である。 本発明の第4の実施形態に係る機関配置の概略図である。 本発明の第5の実施形態に係る機関配置の概略図である。
本発明に係る内燃機関配置1は、内燃機関2を備え、内燃機関2は、ディーゼルエンジン又は火花点火エンジンであってもよい。本発明は、特に産業車両に関するが、それのみに限定されるものではない。
排気ライン3は、機関2から排ガスを収集し、当該排ガスを大気中まで運ぶために設けられる。排気ラインは、非限定的な例のリストとして、排気マニホールドと、1つ以上の排気導管部と、1つ以上のターボチャージャタービンと、フィルタと、大気中への放出前に排ガスによって浮遊する触媒と、を備えてもよい。
内燃機関配置1は、温かい流体を運ぶ、付加的な流体ライン4をさらに備える。当該流体は、機関2に向かって運ぶことが可能であるが、これに限定されない。排気ライン3とは異なる、付加的な流体ライン4によって、閉回路又は開回路が構成可能である。例えば、付加的な流体ライン4は、以下のラインのいずれか1つを備えてもよい:
− 冷却液を運ぶための機関冷却ライン;
− 潤滑油を運ぶためのギアボックス/機関潤滑ライン;
− 例えばターボチャージャ組立体の圧縮機からの温かい圧縮空気等の温かい空気を運ぶための空気ライン;
− 排気ライン3とは異なる、排ガスを運ぶための排ガス再循環(EGR)ライン。
好適な実施形態において、付加的なラインは、排気ライン3に対して接続される上流側端と、機関配置の吸気ラインに対して接続される下流側端と、を有するEGRラインである。当該EGRラインを通じて、機関内部における燃焼によって生成される排ガスの一部が、大気中に放出されるのではなく、機関に再循環される。機関に対して供給されるEGRガスによって、機関内部においてガスの温度及び組成を修正可能であり、これによって、燃焼の状態も修正可能である。
内燃機関配置1は、閉ループにおいて作動流体を運ぶ廃熱回収システム5をさらに備える。当該廃熱回収システムは、好ましくは、作動流体の熱エネルギを機械的エネルギ又はパワーに変換する。廃熱回収システムは、好ましくは、排ガスとは異なる作動流体のおかげで動作し、当該作動流体は、熱交換器において排ガスによって加熱され、作動流体のエネルギが機械的エネルギに変換される膨張器において膨張する。図示の実施形態において、廃熱回収システム5は、ランキン型であり、ランキン熱力学サイクルに従って動作する。しかしながら、閉ループを構成し、相転移をもたらすことができれば、カリーナシステム等のその他の種類の廃熱回収システムも可能である。
閉ループにおいて、作動流体は、低圧回路部から高圧回路部までポンプ13によって連続して加圧され、高圧回路部において気化し、高圧回路部から低圧回路部まで膨張器14において膨張し、低圧回路部において凝縮器15で凝縮される。廃熱回収システム5は、膨張器14の上流側の高圧回路部において互いに並列に配置される第1及び第2のライン11,12をさらに備え、当該第1及び第2のラインは、膨張器14の上流側の高圧回路部において下流側接合点8で接合される。
図示の例示的実施形態において、廃熱回収システム5は、
− 共通ライン6と、
− 互いに並列に配置され、上流側接合点7において共通ライン6から分岐し、下流側接合点8において共通ライン6に合流する、第1及び第2のライン11,12と、
を備える。
上流側接合点7において、制御弁9を配置可能であり、制御弁9は、比例三方弁であってもよい。
下流側接合点8において、共通ライン6に対して第1及び第2のライン11,12を接続し、第1及び第2のライン11,12からの作動流体を混合可能とする装置10を設けてもよい。
本実施形態において、共通ラインの上流部における流体の流れは、上流側接合点において2つのサブフローに分流され、一方のサブフローは、第1のラインに流入し、他方のサブフローは、第2のラインに流入する。2つのサブフローは、共通ラインの下流部において下流側接合点において合流してもよい。本実施形態においては、第1及び第2のラインは、上流側接合点と下流側接合点との間において共通ラインの代わりとなる。
図示の実施形態において、共通ラインは、下流側接合点と膨張器との間に亘る高圧下流部を示し、第1及び第2の流体流れからの流体は、双方ともに、同一の膨張器14において膨張する。
廃熱回収システム5において流れる作動流体に対して、以下の連続するプロセスが行われる。
共通ライン6において、この段階において液体である作動流体は、ポンプ13によって低圧から高圧に加圧される。作動流体は、低圧回路部から高圧回路部まで、例えば直列の2つのポンプあるいは並列の2つのポンプ等のいくつかのポンプによって加圧可能である。
さらに下流において、作動流体は、第1及び/又は第2のライン11,12に向かう。従って、共通ライン6における作動流体の流量Qは、第1のライン11における作動流体のサブ流量Q1と、第2のライン12における作動流体のサブ流量Q2と、に分割可能であり、このような分割は、Q1及びQ2を調節可能な制御弁9によって行われてもよい。
第1のライン11は、排気ライン3に対して熱的に接続される第1の熱交換器21を備え、熱交換器21において、作動流体は、排ガスによって加熱可能である。第1のラインにおいて、いくつかの熱交換器が直列及び/又は並列にあってもよい。第1の熱交換器は、ボイラであってもよく、ここにおいて、システムの通常動作時に、作動流体が気化される。第2のライン12は、付加的な流体ライン4に対して熱的に接続される第2の熱交換器22を備え、熱交換器22において、作動流体は、温かい流体によって気化可能である。第2のラインにおいて、いくつかの熱交換器が直列及び/又は並列にあってもよい。第2の熱交換器は、ボイラであってもよく、ここにおいて、システムの通常動作時に、作動流体が気化される。
尚、閉ループのその他の実施の例が想定可能である。例えば、上流側接合点は、低圧回路部において、ポンプから上流側に位置してもよい。この場合において、第1及び第2のラインのそれぞれにおいて、1つのポンプが配置されてもよい。
図において、第2の熱交換器22は、付加的な流体ライン4において、機関2から上流側に位置する。しかしながら、その他の実施の例も可能である。例えば、付加的な流体ライン4が機関潤滑ライン又は機関冷却ラインである場合、第2の熱交換器22は、機関2の出口に位置してもよい。
そして、第1のライン11及び/又は第2のライン12からのガス状の作動流体は、共通ライン6に続き、当該作動流体が膨張する膨張器14に流入してもよい。膨張器14は、例えば、作動流体のエネルギの一部を機械的エネルギに変換可能なタービン、ピストン膨張器、ねじ膨張器等を含み、当該機械的エネルギは、例えば、膨張器の機械部材の移動等の形となる。膨張器は、いくつかの膨張段階を有してもよい。
膨張器14から下流側において、低圧に膨張され冷却されたガス状の作動流体は、ポンプ13に戻る前に、再び液状となる凝縮器15に向かって流れてもよい。
タンク16が、共通ライン6における凝縮器15とポンプ13との間にさらに設けられてもよい。
従って、回路は、作動流体の流れ方向においてポンプ(いくつかのポンプが互いに並列に配置される場合におけるポンプを意味する)と膨張器との間に延びる高圧回路部と、作動流体の流れ方向において膨張器とポンプ(いくつかのポンプが互いに並列に配置される場合におけるポンプを意味する)との間に延びる低圧回路部と、を備えると考えられる。
従って、図示の実施形態において、第1及び第2のライン11,12は、高圧回路部において、ポンプ13と膨張器14との間で並列に配置される。並列に配置される2つの熱交換器21,22、並びに、2つの熱源を備えることによって、廃熱回収システムを多数の状況において起動可能となり、最終的には、廃熱回収システムの効率を向上可能となる。
それにもかかわらず、一部の動作状態においては、第1の熱交換器21から流出する作動流体、及び/又は、第2の熱交換器22から流出する作動流体は、十分に気化されない場合がある。膨張器14に多大な影響を与える液状部分を含む流体の膨張器14への供給を回避するために、本発明に係る機関配置1は、
− 第1のライン21からの十分に気化していない作動流体が膨張器14を流れることを防ぐように設計される第1のバイパスシステムと、
− 第2のライン22からの十分に気化していない作動流体が膨張器14を流れることを防ぐように設計される第2のバイパスシステムと、
を備える。
第1及び第2のバイパスシステムは、完全に異なるものであるか、いくつかの共通部分を有してもよい。しかしながら、重要なのは、本発明によれば、第1及び第2のバイパスシステムが配置されることによって、第2のライン12からの作動流体が十分に気化されず、第2のバイパスシステムが起動される場合において、第1のライン11からの作動流体が十分に気化しているか、過熱蒸気状態であるときには、当該作動流体が膨張器14に向かったままでもよいことである。これにより、本発明の重要な効果の1つをもたらす。即ち、一部の動作状態において、膨張器14に対して全く作動流体を供給しないのではなく、部分的に作動流体の供給を行うことが可能となる。
そのために、第2のバイパスシステムは、下流側接合点8及び膨張器14を迂回するために、低圧回路部に対して下流側接合点8の上流側の第2のライン12を接続点24において接続する。
このような配置により、第2の熱交換器22から流出する作動流体が接続点24に向かう場合に、第1の熱交換器21から流出する作動流体が膨張器14に向かったままとなることが可能である。
図示の実施形態において、第2のバイパスシステムは、第2のライン12において第2の熱交換器22と下流側接合点8との間に配置されるバイパス弁20を備える。このようなバイパス弁20は、第2の熱交換器22からの作動流体の流れを、
− 第2のライン12を介して下流側接合点8に向かわせることによって、エネルギの一部が機械的エネルギに変換される膨張器において膨張可能となるようにするか、
− 低圧回路部、より正確には凝縮器15の上流側、に向かわせることによって、当該作動流体が膨張器を迂回可能となり、
これらの動作は、例えば第2の熱交換器22から流出する作動流体等の、第2のライン12における作動流体の状態に特に依存し、十分に気化していない作動流体が膨張器14を流れることを防ぐためのものである。
そのために、第2のバイパスシステムは、二次ライン23を備え、二次ライン23は、膨張器14を迂回し、下流側接合点8の上流側の第2のライン12を、低圧回路部において膨張器14と凝縮器15との間に位置する接続点24に対して接続する。従って、バイパス弁20は、共通ライン6とは異なる二次ライン23を介して、第2の熱交換器22からの作動流体の流れを、共通ライン6において膨張器14と凝縮器15との間に位置する接続点24に向かわせることができる。
三方弁25、より詳細には開閉三方弁、を接続点24に設けてもよい。
実際には、バイパス弁20は、その入り口において、第2のライン12の上流部分に対して接続される第1の上流口を1つと、第2のライン12の下流部分に接続される第2の下流口を1つと、二次ライン23に接続される第3の下流口を1つと、を有する三方弁であってもよい。ある実施の例においては、バイパス弁20は、開閉三方弁であってもよく、これは、第2の熱交換器22から流出する作動流体の全てが下流側接合点8又は接続点24に向かい、第2のライン12と二次ライン23との間において流量Q1の分配がないことを意味する。
その他の弁システムも設置可能であり、例えば、接合ラインの下流側の第2のラインにおける第1の二方弁、並びに、二次ラインにおける第2の二方弁等を含む。
機関配置1は、さらに、例えば第1のライン11の第1の熱交換器21と下流側接合点8との間における作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定する第1の決定装置31と、第1のバイパスシステムの起動を制御するために第1の決定装置31に対して動作可能に接続される第1の制御ユニット41と、を備えてもよい。物理的パラメータは、第1のライン11における作動流体の温度T1、圧力P1、及びサブ流量Q1の1つ以上を含み得る。
従って、当該物理的パラメータに基づいて、第1のライン11における作動流体が十分に気化していないと判断された場合には、制御ユニット41は、当該作動流体が膨張器14を流れることを防ぐために第1のバイパスシステムを起動するように構成されてもよい。
機関配置1は、さらに、第2のライン12における作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定する第2の決定装置32を備えてもよい。例えば、温度センサが、第2の熱交換器22とバイパス弁20との間における第2の熱交換器22の出口に位置してもよい。第2の制御ユニット42は、前記物理的パラメータに応じてバイパス弁20を制御するために、第2の決定装置32に対して動作可能に接続されてもよい。
物理的パラメータは、第1のライン12における作動流体の温度T2、圧力P2、及びサブ流量Q2の1つ以上を含み得る。
従って、機関配置の動作状態によって必要とされる場合に、十分に気化していない作動流体が膨張器14を流れることを防ぐために、第2のバイパスシステムが起動可能である。これは、バイパス弁20によって、第2の熱交換器22から流出する作動流体が二次ライン23に向かうことを意味する。
温度T1及びT2等の物理的パラメータは、好適なセンサによって測定可能であるか、機関配置1において測定可能なその他のデータを使用して算出可能である。
本発明の考えられる実施の例によれば、第2の制御ユニット42による第2のバイパスシステムの起動は、以下のように実施されてもよい:前記物理的パラメータに基づいて第2のライン12における作動流体が十分に気化していないと判断された場合に、第2の熱交換器22から流出する作動流体が、膨張器14を迂回する。即ち、当該作動流体が、二次ライン23を通過する。そうでなければ、第2のバイパスシステムは、起動されない。これは、第2の熱交換器22から流出する作動流体が、下流側接合点8に向かい、その後膨張器14に向かうことを意味する。
本発明の別の考えられる実施の例によれば、第2の制御ユニット42による第2のバイパスシステムの起動は、以下のように実施されてもよい:前記物理的パラメータに基づいて第2のライン12における作動流体が十分に気化していないと判断された場合に、前記プロセスは、さらに、
− 第1のライン11からの作動流体と第2のライン12からの作動流体との混合によって、十分に気化されているか、過熱蒸気状である混合流をもたらすか否かを決定する工程と、
− 混合流をもたらしていると判断された場合に、第1及び第2のライン11,12からの作動流体が下流側接合点において混合され、混合流が膨張器14で膨張するように、第1及び第2のバイパスシステムを制御する工程と、
を含む。
換言すれば、第2の熱交換器22から流出する作動流体が十分に気化していない場合であっても、第1のライン11における作動流体の状態によって、第2のライン12の作動流体が最終的に十分な気化状態又は過熱蒸気状態となり得る場合には、当該作動流体が膨張器14に向かったままでもよい。即ち、第2のバイパスシステムが、起動していない。そのために、第2の制御ユニット42は、さらに、第1の決定装置31に対して動作可能に接続されてもよい。
これは、熱源によって作動流体に対して伝達される熱を十分に利用して、膨張器14においてエネルギを回収可能となる点で有利な本発明の実施の例である。膨張器の入口における気化状態又は過熱蒸気状態の作動流体の流量は、実際には、第2のバイパスシステムが起動された場合に比べて高い。
この実施の例において、バイパス弁20が、第1のライン11からの作動流体によって過熱可能な量の第2のライン12からの作動流体のみを、下流側接合点8に向かわせる比例三方弁であることが想定可能である。
機関配置1は、さらに、例えば以下のような制御システムを備えてもよい:
− 付加的な流体ライン4における温かい流体の温度T4を調節するために、第2のライン12における第2の熱交換器22と機関2との間で作動流体の流量Q2を制御する制御システム(当該制御システムの実際の実施の例については以下で説明する);
− 第1のライン11における作動流体の温度T1を調節するために、特に第1の熱交換器21から上流側の排気ライン3における排ガスの流量及び温度に応じて、第1のライン11における第1の熱交換器21と下流側接合点8との間で作動流体の流量Q1を制御する制御システム。
さらに、膨張器14が迂回される場合に作動流体を膨張させる手段を設けてもよい。より正確には、機関配置1は、凝縮器15から上流側に位置し、凝縮器15に流入する前に膨張器14を通過していない作動流体を減圧可能な減圧弁を少なくとも1つ備えてもよい。当該減圧弁は、検量オリフィスを備えてもよく、当該検量オリフィスは、制御されていても、されていなくてもよい。減圧弁は、作動流体のエネルギを機械的エネルギに変換するものではない。
次に、機関配置1のいくつかの実施形態を説明する。
本発明の実施の例によれば、第1のバイパスシステムは、第1の熱交換器21と膨張器14との間、より正確には下流側接合点8と膨張器14との間に位置する入口53と、低圧回路部における膨張器14と凝縮器15との間に位置する出口54と、を有する第1のバイパスライン51を備える。第1のライン11から流れる作動流体が膨張器14を流れることは、作動流体を第1のバイパスライン51に向かわせることによって防止可能である。言い換えれば、第1のバイパスシステムが、膨張器14のバイパスである。
三方弁28、より詳細には開閉三方弁は、第1のバイパスライン入口53に設けられてもよい。実際には、この三方弁28は、共通ライン6の上流部分に対して接続される第1の上流口を1つと、共通ライン6の下流部分に接続される第2の下流口を1つと、第1のバイパスライン51に対して接続される第3の下流口を1つと、を有する。
この実施の例の対応する第1、第2、及び第3の実施形態を、それぞれ、図1、図2、及び図3に示す。
図1に示す第1の実施形態において、二次ライン23の出口26は、第1のバイパスライン51の入口53と出口54との間において第1のバイパスライン51に対して接続され、それにより、接続点24と第1のバイパスライン51の出口54が一致する。従って、二次ライン23の出口26から下流側において、第1のライン11から流れる作動流体、並びに、第2のライン12から流れる作動流体は、接続点24又は第1のバイパスライン51の出口54まで至る同一のラインによって運ばれる。
第1のバイパスライン51の出口54に位置する三方弁25は、第1のバイパスライン51に対して接続される第1の上流口を1つと、共通ライン6の上流部分に接続される第2の上流口を1つと、共通ライン6の下流部分に対して接続される第3の下流口を1つと、を有する。
機関配置1は、第1のバイパスライン51において二次ライン出口26と第1のバイパスライン出口54との間に位置する共通減圧弁27を備えてもよい。例えば、この共通減圧弁27は、二次ライン23と第1のバイパスライン51との接合部、即ち二次ライン出口26の近くに実質的に位置してもよい。この共通弁27は、第1のライン11又は第2のライン12のいずれかからの作動流体に関わらず、膨張器14を流れていない作動流体を膨張するために使用される。共通弁27は、作動流体のエネルギを機械的エネルギに変換するものではない。
または、不図示の変形例において、第1のバイパスライン51に配置され、第1のライン11からの作動流体の減圧を可能とする第1の減圧弁、並びに、二次ライン23に配置され、第2のライン12からの作動流体の減圧を可能とし、第1の減圧弁とは異なる第2の減圧弁を設けてもよい。これらの減圧弁は、作動流体のエネルギを機械的エネルギに変換するものではない。
図2に示す第2の実施形態は、共通減圧弁27が二次ライン出口26の下流側に位置する点で第1の実施形態と異なる。二次ライン出口26において、二次ライン23と第1のバイパスライン51とを接続可能とし、当該ライン23,51からの作動流体を混合可能とする装置29が配置されてもよい。
不図示の変形例において、三方弁28、装置29、及び共通減圧弁27は、全ての対応する機能を行うことが可能な同一の部品であってもよい。別の変形例において、第1のバイパスライン51に配置され、第1のライン11からの作動流体の減圧を可能とする第1の減圧弁、並びに、二次ライン23に配置され、第2のライン12からの作動流体の減圧を可能とし、第1の減圧弁とは異なる第2の減圧弁を設けてもよい。
図3に示す第3の実施形態において、接続点24は、二次ライン23の出口26と一致し、第1のバイパスライン51の出口54とは異なる。従って、二次ライン23は、第1のバイパスライン51とは異なる第2のバイパスライン52を構成する。図3の実施形態において、機関配置1の廃熱回収システム5は、完全に独立した2つのバイパスシステムを備える。
二次ライン出口26において、二次ライン23と、共通ライン6の上流部分と、共通ライン6の下流部分とを接続可能とし、二次ライン23及び共通ライン6からの作動流体を混合可能にする装置33が配置されてもよい。
この実施形態において、機関配置1は、
− 第1のバイパスライン51に配置され、第1のライン11からの作動流体を減圧可能とする第1の減圧弁34と、
− 二次ライン23、即ち第2のバイパスライン52に配置され、第2のライン12からの作動流体を減圧可能とし、第1の減圧弁34とは異なる第2の減圧弁35と、
を備えてもよい。
図4を参照して、本発明に係る機関配置1の第4の実施形態を示す。
この第4の実施形態によれば、第1のバイパスシステムは、第1のライン11において第1の熱交換器21から上流側に配置され、第1の熱交換器21への作動流体の流入を防止可能な制御弁を備える。実際には、当該制御弁は、上流側接合点7に配置される制御弁9であってもよい。この制御弁9は、第1のライン11における作動流体のサブ流量Q1だけでなく、第2のライン12における作動流体のサブ流量Q2も調節可能である。
第1のライン11から流れる作動流体が膨張器14を流れることは、第1の熱交換器21への作動流体の流入を防ぐために制御弁9を動作させることによって防止可能である。言い換えれば、第1のバイパスシステムが、作動流体の第1の熱交換器21の迂回を可能とするシステムである。
第1のライン11における作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータを決定する第1の決定装置31に対して動作可能に接続される第1の制御ユニット41は、制御弁9を制御することによって第1のバイパスシステムの起動を制御する。
機関配置1は、さらに、排ガスが第1の熱交換器21を迂回するように流入する誘導ライン36と、例えば比例三方弁等の、誘導ライン36における排ガスの流れを制御する弁37と、を備えてもよい。このような配置によって、第1の熱交換器21に作動流体が流れていないときに、排ガスも第1の熱交換器21を確実に流れないようにすることによって、第1の熱交換器21を保護可能となる。これは、通常、排ガスの温度が作動流体の過熱をもたらすのに十分高くないときに、機関始動段階で起こる。
第1のバイパスシステムが作動流体の第1の熱交換器21の迂回を可能とするシステムを備える場合には、機関配置1において、第1のライン11からの作動流体が膨張器14を迂回可能とするために、以下のいずれかのラインが省略されてもよい:
− 第1の熱交換器21と膨張器14との間に位置するポイントに接合するライン、
− 低圧回路部(ここにおいては、膨張器14から下流側にある共通ライン6の低圧部分)に接合するライン。
通常、このような省略されたラインは、図1乃至図3に示す第1のバイパスライン51として、下流側接合点8と膨張器14との間において共通ライン6から分岐してもよい。
この第4の実施形態において、二次ライン23は、接続点24と一致し、三方弁25が設けられる出口26を有する第2のバイパスライン52を構成する。
減圧弁38は、膨張器14を流れていない、第2のライン12からの作動流体の減圧のために、第2のバイパスライン52に配置される。
これまで述べたように、機関配置1は、付加的な流体ライン4における温かい流体の温度T4を調節するために、第2のライン12における第2の熱交換器22と機関2との間で作動流体の流量Q2を制御する制御システムを備えてもよい。
図1乃至図4に示す実施形態において、当該制御システムは、ポンプ13を駆動可能とする電動機39と、第1及び第2のライン11,12における作動流体のサブ流量Q1,Q2を調節するように設計される比例三方弁と、を備える。当該比例三方弁は、上流側接合点に位置してもよく、制御弁9によって構成される。
電動ポンプ13のために、作動流体の全体流量Qが調節可能となると共に、制御弁9によって、第1及び第2のライン11,12のそれぞれにおける作動流体のサブ流量Q1,Q2を調節可能である。あるいは、制御弁9は、2つのポンプ等、Q1及びQ2の調節を可能とするその他の部品に置き換え可能である。
流量Q2を制御する制御システムが異なる、本発明の第5の実施形態を、図5において示す。
より正確には、この第5の実施形態において、ポンプ13は、機械伝達組立体40を使用して、内燃機関2によって機械的に駆動される。制御システムは、さらに、ポンプ13と第2の熱交換器22との間に位置し、凝縮器15とポンプ13との間において戻りライン45を介して共通ライン6に対して接続される開口部を有する、付加的な比例三方弁44を備える。通常、戻りライン45は、タンク16に開口する出口を有してもよい。
ポンプ13が機関2によって機械的に駆動されるときには、ポンプから下流側における作動流体の流量Qが調節できない。実際には、当該流量Qは、最も高い動作状態において十分となるために予め決定される最大値に設定されている。従って、Q2は、付加的な比例三方弁44を使用して制御可能となる。この弁44は、過剰な量の作動流体、即ち付加的な流体ライン4における温かい流体の過剰な冷却をもたらしえる量の作動流体を、ポンプ入口に戻す。
図5に示すように、付加的な比例三方弁44は、共通ライン6においてポンプ13と上流側接合点7との間に位置してもよい。しかしながら、その他の実施の例も可能である。例えば、弁44は、第2のライン12における上流側接合点7と第2の熱交換器22との間に位置してもよい。
これとは別に、図5に示す機関配置1は、図1を参照して述べられたものと同様である。しかしながら、例えば図2乃至図4のいずれか1つに示すもの等、その他の変形例が想定可能である。
本発明は、上記で例示された実施形態に限定されるものではなく、上述の手段の技術的等価物及び代替物、ならびに、それらの組み合わせの全てを包含することは言うまでもない。
特に、上述の各種実施形態の特定の特徴は、考えられる新規の実施形態を構成するために組み合わせ可能である。例えば、電動ポンプは、図1乃至図4のいずれかにおける電動ポンプと置き換え可能である。また、特定の実施形態においては、第1のラインからの作動流体を膨張器に対して迂回可能とするシステムとして述べられる第1のバイパスシステムは、作動流体を第1の熱交換器に対して迂回可能とするシステムに置き換え可能であり、逆の場合も同じである。

Claims (28)

  1. − 内燃機関(2)と、
    − 前記機関(2)から排ガスを収集する排気ライン(3)と、
    − 温かい流体を運ぶ、前記排気ライン(3)とは異なる付加的な流体ライン(4)と、
    − 閉ループにおいて作動流体を運ぶ廃熱回収システム(5)と、を備え、前記作動流体は、低圧回路部から高圧回路部までポンプ13によって連続して加圧され、前記高圧回路部において気化し、前記高圧回路部から低圧回路部まで膨張器(14)において膨張し、前記低圧回路部において凝縮器(15)で凝縮され、前記廃熱回収システム(5)は、前記膨張器(14)の上流側の前記高圧回路部において互いに並列に配置される第1及び第2のライン(11,12)を備え、前記第1及び第2のライン(11,12)は、前記膨張器(14)の上流側の前記高圧回路部において下流側接合点(8)で接合され、前記第1のライン(11)は、前記排気ライン(3)に対して熱的に接続される第1の熱交換器(21)を備え、前記第1の熱交換器(21)において、前記作動流体は、前記排ガスを利用して加熱可能であり、前記第2のライン(12)は、前記付加的な流体ライン(4)に対して熱的に接続される第2の熱交換器(22)を備え、前記第2の熱交換器(22)において、前記作動流体は、前記温かい流体を利用して加熱可能である、内燃機関配置において、
    − 前記第1のライン(11)からの十分に気化していない作動流体が前記膨張器(14)を流れることを防ぐように設計される第1のバイパスシステムと、
    − 前記下流側接合点(8)及び前記膨張器(14)を迂回するために、前記低圧回路部に対して前記下流側接合点(8)の上流側の前記第2のライン(12)を接続点(24)において接続する第2のバイパスシステムと、
    をさらに備えることを特徴とする内燃機関配置。
  2. 前記第2のバイパスシステムは、前記第2のライン(12)において前記第2の熱交換器(22)と前記下流側接合点(8)との間に配置され、前記第2の熱交換器(22)からの作動流体の流れを、前記第2のライン(12)を介して前記下流側接合点(8)又は前記低圧回路部に向かわせることを可能とする、少なくとも1つのバイパス弁(20)を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関配置。
  3. 前記第2のバイパスシステムは、前記凝縮器(15)の上流側で前記低圧回路部に対して接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関配置。
  4. 前記第2のバイパスシステムは、二次ライン(23)を備え、前記二次ライン(23)は、前記膨張器(14)を迂回し、前記下流側接合点(8)の上流側の前記第2のライン(12)を、前記低圧回路部において前記膨張器(14)と前記凝縮器(15)との間に位置する接続点(24)に対して接続することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関配置。
  5. 前記バイパス弁(20)は、開閉三方弁を含むことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の機関配置。
  6. 前記第2のライン(12)における前記作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータ(T2,P2,Q2)を決定する決定装置(32)と、前記物理的パラメータ(T2,P2,Q2)に応じて前記第2のバイパスシステムを制御するために、前記決定装置(32)に対して動作可能に接続される制御ユニット(42)と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関配置。
  7. 前記凝縮器(15)から上流側に位置し、前記凝縮器(15)に流入する前に前記膨張器(14)を通過していない作動流体を減圧可能な、少なくとも1つの減圧弁(27,34,35,38)をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関配置。
  8. 前記第1のバイパスシステムは、前記第1の熱交換器(21)と前記膨張器(14)との間に位置する入口(53)と、前記低圧回路部における前記膨張器(14)と前記凝縮器(15)との間に位置する出口(54)と、を有する第1のバイパスライン(51)を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関配置。
  9. 前記二次ライン(23)の出口(26)は、前記第1のバイパスライン(51)の入口(53)と出口(54)との間において前記第1のバイパスライン(51)に対して接続され、それにより、前記接続点(24)と前記第1のバイパスライン(51)の出口(54)が一致することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関配置。
  10. 前記接続点(24)は、前記二次ライン(23)の出口(26)と一致し、前記第1のバイパスライン(51)の出口(54)とは異なり、それにより、前記二次ライン(23)は、前記第1のバイパスライン(51)とは異なる第2のバイパスライン(52)を構成することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関配置。
  11. 前記第1のバイパスライン(51)において前記二次ライン出口(26)と前記第1のバイパスライン出口(54)との間に位置する共通減圧弁(27)をさらに備えることを特徴とする請求項7又は9のいずれかに記載の内燃機関配置。
  12. − 前記第1のバイパスライン(51)に配置され、前記第1のライン(11)からの前記作動流体を減圧可能とする第1の減圧弁(34)と、
    − 前記二次ライン(23)に配置され、前記第2のライン(12)からの前記作動流体を減圧可能とし、前記第1の減圧弁(34)とは異なる第2の減圧弁(35)と、
    を備えることを特徴とする請求項7又は請求項9又は請求項10に記載の内燃機関配置。
  13. 前記第1のバイパスシステムは、前記第1のライン(11)において前記第1の熱交換器(21)から上流側に配置され、前記作動流体が前記第1の熱交換器(21)に流入することを防ぐことが可能な制御弁(9)を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関配置。
  14. 前記排ガスが前記第1の熱交換器(21)を迂回するように流入する誘導ライン(36)と、前記誘導ライン(36)における排ガスの流れを制御する弁(37)と、をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の内燃機関配置。
  15. 前記第1のライン(11)からの前記作動流体が前記膨張器(14)を迂回可能となるために、前記第1の熱交換器(21)と前記膨張器(14)との間に位置するポイントを前記低圧回路部に対して接合する、任意のラインが省略されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の内燃機関配置。
  16. 前記二次ライン(23)は、前記接続点(24)と一致する出口(26)を有する第2のバイパスライン(52)を構成することを特徴とする請求項13乃至15のいずれかに記載の内燃機関配置。
  17. 前記付加的な流体ライン(4)における前記温かい流体の温度(T4)を調節するために、前記第2のライン(12)における前記第2の熱交換器(22)と前記機関(2)との間で前記作動流体の流量(Q2)を制御する制御システムをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の内燃機関配置。
  18. 前記制御システムは、前記ポンプ(13)を駆動可能とする電動機(39)と、前記第1及び第2のライン(11,12)における前記作動流体のサブ流量(Q1,Q2)を調節するように設計される比例三方弁(9)と、を備えることを特徴とする請求項17に記載の内燃機関配置。
  19. 前記ポンプ(13)は、前記内燃機関(2)によって機械的に駆動され、前記制御システムは、前記ポンプ(13)と前記第2の熱交換器(22)との間に位置し、前記凝縮器(15)と前記ポンプ(13)との間において戻りライン(45)を介して前記低圧回路部に対して接続される開口部を有する、付加的な比例三方弁(44)を備えることを特徴とする請求項17に記載の内燃機関配置。
  20. 前記付加的な比例三方弁(44)は、前記ポンプ(13)と、前記第1及び第2のライン(11,12)の間の上流側接合点(7)との間に位置することを特徴とする請求項19に記載の内燃機関配置。
  21. 前記第1のライン(11)における前記作動流体の温度(T1)を調節するために、前記第1のライン(11)における前記第1の熱交換器(21)と前記下流側接合点(8)との間で前記作動流体の流量(Q1)を制御する制御システムをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の内燃機関配置。
  22. 温かい流体を運ぶ前記付加的な流体ライン(4)は、冷却液を運ぶ機関冷却ラインと、潤滑油を運ぶギアボックス又は機関潤滑ラインと、温かい空気を運ぶ空気ラインと、排ガスを運ぶ排ガス再循環(EGR)ラインと、のうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1乃至21のいずれかに記載の内燃機関配置。
  23. 前記廃熱回収システム(5)は、ランキン型システム又はカリーナ型システムであることを特徴とする請求項1乃至22のいずれかに記載の内燃機関配置。
  24. − 排気ライン(3)において内燃機関(2)からの排ガスを収集する工程と、
    − 前記排気ライン(3)とは異なる付加的な流体ライン(4)において温かい流体を運ぶ工程と、
    − 閉ループにおいて作動流体を運ぶ工程であって、前記作動流体は、連続して加圧され、気化し、膨張器(14)において膨張することによってエネルギが機械的エネルギ又はパワーに変換され、凝縮される工程と、を含み、
    前記作動流体は、前記排ガスによって加熱される第1の流れと、前記温かい流体によって加熱される別の第2の流れに分流される、内燃機関配置(1)の一部を構成する廃熱回収システム(5)を制御するプロセスにおいて、
    − 前記第1の流れにおける前記作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータ(T1,P1)を決定する工程と、
    − 前記第2の流れにおける前記作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータ(T2,P2)を決定する工程と、
    − 前記第1の流体流れが第1の流体状態にあり、前記第2の流体流れが第2の流体状態にあると判断された場合に、前記第1の流体流れが前記膨張器(14)において膨張されるように第1のバイパスシステムを制御し、前記第2の流体流れが前記膨張器(14)を迂回するように第2のバイパスシステムを制御する工程と、
    を含むことを特徴とするプロセス。
  25. − 排気ライン(3)において内燃機関(2)からの排ガスを収集する工程と、
    − 前記排気ライン(3)とは異なる付加的な流体ライン(4)において温かい流体を運ぶ工程と、
    − 閉ループにおいて作動流体を運ぶ工程であって、前記作動流体は、連続して加圧され、気化し、膨張器(14)において膨張することによってエネルギが機械的エネルギ又はパワーに変換され、凝縮される工程と、を含み、
    前記作動流体は、前記排ガスによって加熱される第1の流れと、前記温かい流体によって加熱される別の第2の流れに分流される、内燃機関配置(1)の一部を構成する廃熱回収システム(5)を制御するプロセスにおいて、
    − 前記第1の流れにおける前記作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータ(T1,P1)を決定する工程と、
    − 前記第2の流れにおける前記作動流体の少なくとも1つの物理的パラメータ(T2,P2)を決定する工程と、
    − 前記第1の流体流れが第1の流体状態にあり、前記第2の流体流れが第2の流体状態にあると判断された場合に、
    − 前記第1の流れと前記第2の流れとの混合によって、第1の状態にある混合流をもたらすか否かを決定する工程と、
    − 前記混合流をもたらすと判断された場合に、前記第1の流体流れが前記第2の流体流れと混合され、前記混合流が前記膨張器(14)で膨張するように、第1及び第2のバイパスシステムを制御する工程と、
    を含むことを特徴とするプロセス。
  26. 前記第1の流体流れが第1の流体状態にあると判断された場合に、前記第1の流体流れが前記膨張器(14)を迂回するように、前記第1のバイパスシステムを制御する工程をさらに備えることを特徴とする請求項24又は25に記載のプロセス。
  27. 前記第1の流体流れが第1の流体状態にあると判断された場合に、前記第1の流体流れの流量(Q1)がゼロとなるように、前記第1のバイパスシステムを制御する工程をさらに備えることを特徴とする請求項24又は25に記載のプロセス。
  28. 前記第1の流体状態は、気化状態又は過熱蒸気状態のいずれか一方であり、前記第2の流体状態は、十分に気化していない状態であることを特徴とする請求項24乃至27のいずれかに記載のプロセス。
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