JP6156977B2 - 可撓性継手の固定構造 - Google Patents
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Description
また、特許文献1の図2の固定構造では、可撓性継手のフランジ部が、押さえ板により押さえられるとともに、この押さえ板が、固定部材により押さえられる。さらに、固定部材は、地下構造物から突出したアンカーボルトの先端にねじ込まれたナットにより、固定される。
しかし、配筋や配管の実際の位置が、調査した位置とは異なり、設計位置のアンカーボルトと、既設の配筋や配管とが互いに干渉するような場合がある。この場合、アンカーボルトの位置を設計位置から干渉しない位置に現場にて変更しなければならない。その結果、可撓性継手の施工に手間がかかる。
また、特許文献1の図2の固定構造では、アンカーボルトの位置の変更に伴って、部品の追加加工や造り直しの必要はない。しかし、固定部材が、段差を有する板材の側縁から一対のリブを立設した複雑な構造を有しているので、製造コストが高い。
請求項2記載の発明によれば、可撓性継手の一対のフランジ部のうちの少なくとも一方の固定を、地下構造物の状況に応じて柔軟に施工でき、しかも安価に提供できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る固定構造12を含む可撓性継手1の固定構造11,12の部分断面図である。図2は、固定構造12の平面図である。図3は、固定構造12の分解斜視図である。
図1を参照して、可撓性継手1は、2つの相対する地下構造物、例えば、地下に埋設される管体2,3(一部のみ図示)の目地部4の内側に配置される。図1において、上方が管体2,3で囲まれた内側空間を示している。一対の管体2,3は、その内部が互いに連通するよう隣接して地下に埋設されて、トンネル等の地下構造物の少なくとも一部を構成している。管体2,3の継目である目地部4は、例えば、管体2,3の端面に沿って配置された環状の弾性継手により構成されている。目地部4の内側を覆うように、可撓性継手1が取り付けられている。
図1で左側に図示されたフランジ部8は、第1の固定構造11により管体2の(内)表面に固定されている。図1で右側に図示されたフランジ部9は、この発明にかかる第2の固定構造12により管体3の(内)表面に固定されている。
第1の固定構造11は、フランジ部8に重ね合せて押さえるための押さえ板16と、この押さえ板16とフランジ部8を貫通して固定するために管体2に打設されたアンカーボルト17と、このアンカーボルト17にねじ嵌合されたナット18とを含んでいる。
アンカーボルト17は、目地部4の長さ方向(図1の紙面垂直方向に相当する。以下、長さ方向Yともいう。)に、所定のピッチで管体2に打設されており、フランジ部8には、アンカーボルト17の打設ピッチに合せて挿通孔が形成されており、押さえ板16にも、各アンカーボルト17に対応して挿通孔が形成されている。
押さえ板16は、側縁6の長さ方向Yに延びる金属製の平板であり、上記のとおりフランジ部8の挿通孔に対応する位置にある複数の挿通孔を有している。
アンカーボルト17の一端に、フランジ部8の挿通孔および押さえ板16の挿通孔が通されて、フランジ部8に押さえ板16が重ね合わされている。押さえ板16から延び出したアンカーボルト17の一端に、ナット18がねじ嵌合されている。ナット18が締めつけられることにより、管体2の(内)表面と押さえ板16との間で、フランジ部8が挟まれて、共締めされている。
図1および図2を参照して、第2の固定構造12は、フランジ部9を管体3と共働して挟むように押さえるための押さえ金具21と、この押さえ金具21を押さえるための複数個の固定金具22と、各固定金具22を固定するために管体3に打設されたアンカーボルト23と、アンカーボルト23にねじ嵌合されたナット24とを含んでいる。
アンカーボルト23は、側縁7の外方に配置されており、側縁7の長さ方向Yに沿って、所定のピッチPで互いに離れて並ぶように、複数本が立設されている。各アンカーボルト23は、管体3に打設されて固定されており、その一端は、管体3の(内)表面から突出しており、固定金具22を貫通している。固定金具22を貫通したアンカーボルト23の一端には雄ねじが形成されており、この雄ねじにナット24がねじ嵌合されている。
第2の固定構造12では、フランジ部9をアンカーボルト23で押さえるのに、その間に、長尺の押さえ金具21と複数の固定金具22とを介在させるので、フランジ部9の固定に際して、地下構造物の状況に応じてアンカーボルト23の位置を変更することができ、柔軟に施工できる。また、アンカーボルト23は、フランジ部9の外方に配置されているので、より一層高い自由度で配置できる。
平板状部29は、平面視で矩形の所定厚の金属製の平板(鋼板)であり、長さ方向Yに延びる互いに平行な2面を有している。これらの2面間の距離が、押さえ金具21の上部の開口部26の幅寸法(方向Xの寸法)と、ほぼ等しくされている。
また、固定金具22は、押さえ部28に隣接して、挿通孔27を通るアンカーボルト23により締結される部分30を有している。この締結される部分30は、挿通孔27を有する。また、締結される部分30は、方向Xについての押さえ金具21から遠い側にある他方の端部において、管体3に向けて所定高さで突出している(以下、突出部ともいう。)。この突出部により、挿通孔27の近傍にある裏面部分と、管体3の(内)表面とが、互いに隙間を持って対向している。その結果、アンカーボルト23とナット24とで締めつけるときに、固定金具22が押さえ金具21を弾性的に押さえることができ、確実に固定できる。
棒材30aは、長さ方向Yに沿って延びており、その長さは、固定金具22の幅寸法(長さ方向Yについての寸法)にほぼ等しくされている。
上下方向Zについて、締結される部分30の最下部としての支点と押さえ部28との間の距離が、締結時にフランジ部9に重ね合わされた押さえ金具21の上面と管体3の(内)表面との距離にほぼ等しくされている。
また、各フランジ部8,9が、第1の固定構造11のアンカーボルト17用の挿通孔を有し、第1の固定構造11の押さえ板16で押さえることができるとともに、第2の固定構造12の押さえ金具21で押さえることができる形状を有していてもよい。この場合は、各フランジ部8,9は、第1の固定構造11および第2の固定構造12のいずれか一方を選択して固定できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2,3 管体(地下構造物)
4 目地部
6,7 側縁
8,9 フランジ部
12 この発明に係る第2の固定構造
21 押さえ金具
22 固定金具
23 アンカーボルト
26 開口部
29 平板状部
31 裏面
P ピッチ
Y 長さ方向
Claims (2)
- 地下構造物の目地部を覆うように使用される可撓性継手の固定構造であって、
前記可撓性継手の両側縁に沿って備えられたフランジ部を前記地下構造物と共働して挟むように押さえるための、前記側縁の長さ方向に延びる所定の長さを有する押さえ金具と、
前記押さえ金具を押さえるための、金属製フラットバーをL字形に曲成した複数個の固定金具と、
前記各固定金具を所定のピッチで固定するための、前記地下構造物に打設されたアンカーボルトと、を含み、
前記押さえ金具は、上部に開口部を形成する断面コの字形であり、
前記固定金具の裏面には、溶接された平板状部が前記開口部に嵌装するように設けられていることを特徴とする固定構造。 - 地下構造物の目地部を覆うように使用される可撓性継手の固定構造であって、
前記可撓性継手は、両側縁に沿う一対のフランジ部を備えており、
これら一対のフランジ部のうちの少なくとも一方のフランジ部を、請求項1に記載された固定構造の押さえ金具と、固定金具と、アンカーボルトとにより固定することを特徴とする固定構造。
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