JP6156186B2 - 冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷却システムに関する。
従来より、ハイブリッド車等の回転電機を備えた車両等において、回転に伴い高温化する回転電機および回転電機から出力された電流を制御するためのインバータを冷却液により冷却することが行われている。
例えば、特許文献1には、エンジンと回転電機とを備えたハイブリッド車であって、エンジンを冷却するための冷却機構と、回転電機を冷却するための冷却機構と、インバータを冷却するための冷却機構とを備え、各冷却機構にラジエータを設けるとともに、これらラジエータを、車両前端部に設けられたファンの後方に配置したものが開示されている。
特開2007−245946号公報
前記特許文献1の装置では、各冷却機構に個別にラジエータが設けられており、部品点数が多くなるとともに、これらラジエータを車両前端部に配置するのに伴い、回転電機とラジエータとをつなぐ冷却通路およびインバータとラジエータとをつなぐ冷却通路をそれぞれ車両前方まで配索せねばならず、配管が複雑になるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で回転電機とインバータとを適正に冷却することのできる冷却システムの提供を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、冷却システムであって、ステータおよび所定の軸回りに回転するロータを有する回転電機と、インバータと、エンジンと、前記エンジンと前記回転電機との間に介在してこれらエンジンと回転電機との接続状態を変更可能なクラッチと、前記クラッチを経由し且つ第1冷却液が流通する第1冷却通路を含み、当該第1冷却液を前記回転電機に供給して当該回転電機を冷却するとともに前記第1冷却液によって前記クラッチを冷却する回転電機冷却手段と、第2冷却液が流通する第2冷却通路を含み、当該第2冷却液を前記インバータに供給して当該インバータを冷却するインバータ冷却手段と、前記第1冷却通路と前記第2冷却通路との間に介在して、前記第1冷却液および前記第2冷却液が導入されるインバータ側熱交換器と、第3冷却液が流通する第3冷却通路を含み、当該第3冷却液を前記エンジンに供給して当該エンジンを冷却するエンジン冷却手段と、前記第1冷却通路と前記第3冷却通路との間に介在して前記第1冷却液および前記第3冷却液が導入されるとともに、これら各冷却液を熱交換させることで前記第3冷却液により前記第1冷却液を加熱するエンジン側熱交換器と、前記第1冷却液の導入先を、前記インバータ側熱交換器と前記エンジン側熱交換器との間で切り替える熱交換器切替手段とを備え、前記インバータ側熱交換器は、導入された前記第1冷却液と前記第2冷却液とを熱交換させて、前記第1冷却液を前記第2冷却液によって冷却させ、前記熱交換器切替手段は、前記第1冷却液の温度が予め設定された基準温度未満の場合は当該第1冷却液の導入先を前記エンジン側熱交換器にし、前記第1冷却液の温度が前記基準温度以上の場合は当該第1冷却液の導入先を前記インバータ側熱交換器にすることを特徴とする冷却システムを提供する(請求項1)。
この冷却システムによれば、回転電機を冷却するための第1冷却液ひいては回転電機が、インバータ側熱交換器においてインバータを冷却するための第2冷却液と熱交換されることで冷却されるため、これら冷却液を冷却するための装置を個別に設ける必要がなく、装置を簡素化することができる。すなわち、この冷却システムによれば、冷却液を冷却するための装置を、回転電機冷却手段と、インバータ冷却手段とで共用することができ、簡単な構成で回転電機とインバータとを適正に冷却することができる。
しかも、この構成では、回転電機冷却手段が回転電機に加えてクラッチをも冷却するため、装置を簡素化しつつ回転電機およびクラッチを適正に冷却することができる。
さらに、この構成では、第1冷却液の温度が予め設定された基準温度未満の場合は、第1冷却液の導入先がエンジン側熱交換器とされ、第1冷却液の温度が基準温度以上の場合は、第1冷却液の導入先がインバータ側熱交換器とされる。そのため、回転電機およびクラッチを適正に冷却しつつ、クラッチの適正な動作を確保することができる。具体的には、第1冷却液の温度が低くその粘度が高い場合には、この粘度の高い第1冷却液が供給されることでクラッチの動作が悪化するおそれがある。これに対して、前記のように、第1冷却液の温度が低い場合において、インバータよりも高温のエンジンを冷却する第3冷却液であって少なくともインバータを冷却する第2冷却液よりも高温の第3冷却液と第1冷却液とを熱交換させれば、第1冷却液の温度をより早期に高めて、クラッチの適正な動作を確保することができる。従って、この構成によれば、第2冷却液により第1冷却液を冷却することで回転電機等を適正に冷却しつつ、第3冷却液により第1冷却液を加熱することでクラッチの適正な動作を確保することができる。
前記構成において、変速機を備え、前記第1冷却通路は、前記第1冷却液により前記変速機が潤滑されるように当該変速機を経由しているのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、変速機の潤滑油と、回転電機およびクラッチの冷却液とを共用することができ、装置をより一層簡素化することができるとともにコスト面で有利となる。
また、本発明冷却システムであって、ステータおよび所定の軸回りに回転するロータを有する回転電機と、インバータと、エンジンと、前記エンジンと前記回転電機との間に介在して、これらエンジンと回転電機との接続状態を変更可能なクラッチと、変速機と、前記変速機に当該変速機を潤滑するための潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、第1冷却液が流通する第1冷却通路を含み、当該第1冷却液を前記回転電機に供給して当該回転電機を冷却する回転電機冷却手段と、第2冷却液が流通する第2冷却通路を含み、当該第2冷却液を前記インバータに供給して当該インバータを冷却するインバータ冷却手段と、前記第1冷却通路と前記第2冷却通路との間に介在して、前記第1冷却液および前記第2冷却液が導入されるインバータ側熱交換器とを備え、前記インバータ側熱交換器は、導入された前記第1冷却液と前記第2冷却液とを熱交換させて、前記第1冷却液を前記第2冷却液によって冷却させ、前記潤滑油供給手段は、前記潤滑油を前記回転電機に供給することなく前記変速機と前記クラッチとの間で循環させて、前記潤滑油により前記クラッチを冷却することを特徴とする冷却システムを提供する(請求項)。
このようにすれば、変速機の潤滑油と、クラッチを冷却するための冷却液とを共用することができ、これらを個別に設ける場合および潤滑油を変速機に供給する装置とクラッチに冷却液を供給する装置とを個別に設ける場合に比べて、装置を簡素化することができるとともにコスト面で有利となる。
前記回転電機は、内側に所定の空間が形成されたクラッチケースを備え、前記クラッチは、前記クラッチケース内に収容されているのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、回転電機とクラッチとを含む装置全体を小型化することができる。
また、本発明において、前記第1冷却通路は、その途中において、前記ステータに向かうステータ側通路と、前記ロータに向かうロータ側通路とに分岐しており、前記回転電機冷却手段は、前記ステータ側通路内を流通する前記第1冷却液により前記ステータを冷却し、前記ロータ側通路内を流通する前記第1冷却液により前記ロータを冷却するのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、ステータとロータとを個別に効果的に冷却することができる。
前記構成において、前記回転電機は、前記ロータおよび前記ステータを内側に収容するハウジングを有し、前記ハウジングには、前記ステータと前記ロータの少なくとも一方を内側に収容する収容室が区画されており、前記収容室は、前記ステータ側通路と前記ロータ側通路の少なくとも一方と連通して、当該通路から流入した前記第1冷却液を内側に貯留しているのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、ロータあるいはステータを、収容室に貯留されている第1冷却液により常時冷却することができ、これらをより確実に低温に維持することができる。
また、前記構成において、前記回転電機冷却手段は、前記ステータ側通路に流入する第1冷却液の流入量と前記ロータ側通路に流入する第1冷却液の流入量との割合を変更可能な流量比変更手段を備えるのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、ロータおよびステータに第1冷却液をより適切な量供給することができ、これらを効果的に冷却することができる。
前記前記流量比変更手段は、前記ステータ側通路に流入する第1冷却液の流入量と前記ロータ側通路に流入する第1冷却液の流入量との割合を、前記ステータに付与されている熱的負荷と前記ロータに付与されている熱的負荷との割合に応じて変更するのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、ロータおよびステータをこれらの熱的負荷に応じてより適切に冷却することができる。
また、本発明において、前記回転電機冷却手段は、前記第1冷却通路内の前記第1冷却液の流量を変更可能な第1流量変更手段を備え、前記第1流量変更手段は、前記回転電機に付与されている熱的負荷に基づいて前記第1冷却液の流量を変更するのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、回転電機をその熱的負荷に応じてより適切に冷却することができる。
前記インバータ冷却手段は、前記第2冷却通路内の前記第2冷却液の流量を変更可能な第2流量変更手段を備え、前記第2流量変更手段は、前記回転電機に付与されている熱的負荷と前記第1冷却液の温度と前記第2冷却液の温度とに基づいて前記第2冷却液の流量を変更するのが好ましい(請求項10)。
このようにすれば、第1冷却液および回転電機を冷却するために必要な第2冷却液の流量と、インバータを冷却するために必要な第2冷却液の流量とに基づいて、第2冷却液の流量が変更されるため、第1冷却液、回転電機およびインバータのすべてを第2冷却液により適正に冷却することができる。
前記構成において、前記回転電機に付与されている熱的負荷を推定する負荷推定手段を有し、前記負荷推定手段は、前記回転電機から出力される電流に基づいて前記ロータの熱的負荷を推定し、前記回転電機から出力される電流および前記ステータの温度に基づいて前記ステータの熱的負荷を推定し、前記ロータの熱的負荷と前記ステータの熱的負荷との合計負荷を前記回転電機に付与されている熱的負荷として推定するのが好ましい(請求項11)。
このようにすれば、ロータの熱的負荷、ステータの熱的負荷および回転電機の熱的負荷をより精度よく推定することができる。
前記構成において、前記負荷推定手段は、前記回転電機で発生するd軸電流およびq軸電流と当該回転電機の回転数と前記第1冷却液の温度とに基づいて前記ロータに瞬間的に付与される熱的負荷であるロータ側瞬時負荷を設定し、当該ロータ側瞬時負荷の時間に対する移動平均値を算出してこの算出値を前記ロータに蓄積されている熱的負荷であるロータ側累積負荷として設定し、これらロータ側瞬時負荷とロータ側累積負荷との合計負荷をロータの負荷として推定するのが好ましい(請求項12)。
このようにすれば、ロータ側瞬時負荷が精度よく推定されるとともに、このロータ側瞬時負荷に加えて、ロータに蓄積されている熱的負荷であるロータ側累積負荷が考慮された上でロータの熱的負荷が推定されるため、ロータの熱的負荷をより精度よく推定することができる。
また、前記構成において、前記負荷推定手段は、前記回転電機で発生する実効電流に基づいて前記ステータに瞬間的に付与されている熱的負荷であるステータ側瞬時負荷を設定し、前記ステータの温度に基づいて当該ステータに蓄積されている熱的負荷であるステータ側累積負荷を設定し、当該ステータ側瞬時負荷と前記ステータ側累積負荷との合計負荷を前記ステータの熱的負荷として推定するのが好ましい(請求項13)。
このようにすれば、ステータ側瞬時負荷が精度よく推定されるとともに、このステータ側瞬時負荷に加えて、ステータに蓄積されている熱的負荷であるステータ側累積負荷が考慮された上でステータの熱的負荷が推定されるため、ステータの熱的負荷をより精度よく推定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で回転電機とインバータとを適正に冷却することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷却システムの概略システム図である。 図1に示す冷却システムにおけるモータの概略断面図を示す図である。 図1に示す冷却システムにおける制御ブロックを示す図である。 オイルポンプのポンプ圧の制御手順を説明するためのフローチャートである。 磁石負荷の算出手順を説明するためのフローチャートである。 コイル負荷の算出手順を説明するためのフローチャートである。 モータ負荷と目標油量との関係を示した図である。 d軸電流値とq軸電流値と基本磁石負荷との関係を示す図である。 モータ回転数と第1補正値との関係を示すグラフである。 冷却油温と第2補正値との関係を示すグラフである。 実効電流値と瞬時コイル負荷との関係を示すグラフである。 コイル温度と累積オイル負荷との関係を示すグラフである。 モータ負荷と第1目標冷却水量との関係を示すグラフである。 冷却油温と第2目標冷却水量との関係を示すグラフである。 インバータ冷却水温と第3目標冷却水量との関係を示すグラフである。 第1実施形態の変形例を示す図である。 第1実施形態の他の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却システムの概略システム図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却システムの概略図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却システムの概略図である。 本発明の第4実施形態に係る冷却システムの概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る冷却システム1を備えた車両の概略システム図である。本発明の冷却システム1は、車両の駆動源として利用されるモータ(回転電機)10およびエンジン2とを備えており、ハイブリッド車に搭載されている。冷却システム1は、さらに、モータ10の出力電流を変換するためのインバータ4と、駆動力を車輪に伝達するための変速機3と、インバータ4を含む車両の各部を制御するためのコントローラであるVCM(Vehicle Control Module、負荷推定手段)5(図3参照)とを備えている。
冷却システム1は、モータ10を冷却するためのモータ冷却機構(回転電機冷却手段)30と、インバータ4を冷却するためのインバータ冷却機構(インバータ冷却手段)40と、エンジン2を冷却するためのエンジン冷却機構(エンジン冷却手段)50と、インバータ側熱交換器61と、エンジン側熱交換器62と、経路切替弁(熱交換器切替手段)63とを備える。
インバータ冷却機構40は、内側をインバータ冷却水(第2冷却液)が流通するインバータ冷却水通路(第2冷却通路)41と、インバータ冷却水通路41上に設けられたウォータポンプ(第2流量変更手段)42とを備える。
インバータ冷却水通路41は、閉じた経路であり、インバータ冷却水はこのインバータ冷却水通路41内を循環する。インバータ冷却水通路41は、インバータ4を経由しており、インバータ冷却水により冷却される。インバータ冷却水通路41は、ラジエータ43を経由しており、インバータ冷却水はこのラジエータ43で放熱する。ラジエータ43は、車両の前端部に設けられたファン44の後方に配置されている。インバータ冷却水は、ファン44からの送風によりラジエータ43において効果的に放熱する。このように、インバータ冷却水ひいてはインバータ4は、ファン44およびラジエータ43による冷却により、低い温度に維持される。
ウォータポンプ42は、インバータ冷却水を圧送するポンプである。ウォータポンプ42のポンプ圧はVCM5からの信号に基づき変更される。このポンプ圧の変更に伴いインバータ冷却水の流量(流速、体積流量)は変更される。ウォータポンプ42のポンプ圧変更手順すなわちウォータポンプ42の制御手順については後述する。
エンジン冷却機構50は、内側をエンジン冷却水(第3冷却水)が流通するエンジン冷却水通路(第3冷却通路)51を備える。
エンジン冷却水通路51は、閉じた経路であり、エンジン冷却水はこのエンジン冷却水通路51内を循環する。エンジン冷却水通路51は、エンジン2を経由しており、エンジン2はエンジン冷却水により冷却される。インバータ冷却水と同様に、エンジン冷却水通路51上には、ファン44の後方に配置されたラジエータ(不図示)が配置されており、エンジン冷却水は、ラジエータにより冷却される。
モータ冷却機構30は、内側を冷却油(第1冷却液)が流通する冷却油通路(第1冷却通路)31と、冷却油通路31上に設けられたオイルポンプ(第1流量変更手段)32とを備える。
冷却油通路31は、閉じた経路であり、冷却油はこの冷却油通路31内を循環する。冷却油通路31は、モータ10と変速機3とを経由しており、冷却油はモータ10を冷却するとともに変速機3を潤滑する。このように、第1実施形態では、変速機3を潤滑する潤滑油であるATF(Automatic Transmission Fluid)がモータ10を冷却する冷却液としても機能する。モータ10の詳細構造については、後述する。
オイルポンプ32は、冷却油を圧送するポンプである。オイルポンプ32のポンプ圧はVCM5からの信号に基づき変更され、このポンプ圧の変更に伴い冷却油の流量(流速、体積流量)は変更される。オイルポンプ32のポンプ圧変更手順すなわちオイルポンプ32の制御手順については後述する。
インバータ側熱交換器61は、モータ10および変速機3に供給される冷却油と、インバータ冷却水とを熱交換させるためのものであり、冷却油通路31とインバータ冷却水通路41との間に介在している。インバータ側熱交換器61は、間接式熱交換器であり、内側にインバータ冷却水通路41からインバータ冷却水が導入されとともに冷却油通路31から冷却油が導入され、これらを間接的に熱交換させた後、インバータ冷却水をインバータ冷却水通路41に戻すとともに、冷却油を冷却油通路31に戻す。
前述のように、インバータ冷却水は、ラジエータ43によって低い温度に維持されている。そのため、冷却油は、このインバータ側熱交換器61において低温のインバータ冷却水と熱交換されることで冷却される。このように、本冷却システム1では、冷却油通路31内の冷却油は、インバータ4を冷却するためのインバータ冷却水によって冷却され、モータ10にはこの冷却された冷却油が供給される。
エンジン側熱交換器62は、モータ10および変速機3に供給される冷却油と、エンジン冷却水とを熱交換させるためのものであり、冷却油通路31とエンジン冷却水通路51との間に介在している。エンジン側熱交換器62は、間接式熱交換器であり、内側にエンジン冷却水通路51からエンジン冷却水が導入されるとともに、冷却油通路31から冷却油が導入され、これらを間接的に熱交換させた後、エンジン冷却水をエンジン冷却水通路51に戻すとともに、冷却油を冷却油通路31に戻す。
ここで、前述のように、エンジン冷却水は、インバータ冷却水と同様にラジエータにより冷却されるが、インバータ4に比べてエンジン2が高温であることから比較的高温に維持される。そのため、冷却油はエンジン側熱交換器62によりエンジン冷却水と熱交換されると、加熱される。この第1実施形態では、冷却油を加熱したい場合にのみ、冷却油をエンジン側熱交換器62に導入して高温のエンジン冷却水と熱交換させる。具体的には、この第1実施形態では、前述のように、冷却油が変速機3の潤滑油として機能する。そのため、冷間始動時等、冷却油の温度(以下、冷却油温という)が極低温であってその粘度が過剰に高い場合には、変速機3において冷却油が抵抗となり変速機3の適正な動作が阻害されるおそれがある。そこで、この第1実施形態では、このような場合には、冷却油をエンジン側熱交換器62によりエンジン冷却水と熱交換させて加熱して、冷却油温を高めて冷却油の粘度を低下させ、これにより変速機3の適正な動作を実現する。
経路切替弁63は、冷却油通路31内の冷却油の導入先を、インバータ側熱交換器61とエンジン側熱交換器62との間で切り替えるためのものである。本第1実施形態では、冷却油通路31は、インバータ側熱交換器61およびエンジン側熱交換器62よりも上流側の部分において、これらインバータ側熱交換器61とエンジン側熱交換器62とに向かう通路に分岐し、これら熱交換器61、62よりも下流側の部分において再び合流する。経路切替弁63は、この分岐部に設けられており、冷却油通路31内の冷却油の流通先を、インバータ側熱交換器61に向かう通路とエンジン側熱交換器62に向かう通路とに切り替える。
経路切替弁63は、後述するように、VCM5からの信号を受けて作動する。経路切替弁63の制御手順すなわち冷却油を導入する熱交換器の切替手順については後述する。
図2を用いて、モータ10周辺の詳細構造について説明する。なお、図2には、モータ10の断面を示しているが、図を簡略化するため、断面を示す斜線の一部は省略している。
図2に示すように、モータ10は、モータ側シャフト11と、ロータ12と、ステータ13と、ハウジング14と、内側にクラッチ18が収容されたクラッチケース15とを有する。
モータ側シャフト11は、略円柱部材であり所定の軸周りに回転する。モータ側シャフト11は、ハウジング14に挿通されている。ハウジング14には、さらに、エンジン側シャフト19が挿通されている。エンジン側シャフト19は、エンジン2に連結されておりエンジン2と一体に回転する。エンジン側シャフト19は、略円柱部材でありモータ側シャフト11と同軸上に配置されている。これらシャフト11、19とは、互いに軸方向に離間した状態で配置されている。以下、これらシャフト11,19の軸方向を単に軸方向といい、これらシャフト11,19の径方向を単に径方向という場合がある。
モータ側シャフト11とエンジン側シャフト19とは、クラッチ18により、その連結状態が変更される。具体的には、クラッチ18は、モータ側シャフト11とエンジン側シャフト19との連結状態を、これらシャフト11,19が係合して一体に回転する係合状態と、これらシャフト11,19の係合が解除されてこれらシャフト11,19間で回転力が伝達されない解除状態とに変更する。クラッチ18は、既存のものが用いられればよく、その詳細構造の説明は省略するが、簡単に述べると、クラッチ18は、モータ側シャフト11と一体に回転するクラッチプレートと、エンジン側シャフト19と一体に回転するクラッチディスクとを有し、これらクラッチプレートとクラッチディスクとがクラッチ室15d内に供給された油圧に応じて当接あるいは離間することで、モータ側シャフト11とエンジン側シャフト19との連結状態を変更する。
クラッチケース15は、モータ側シャフト11の外周面から径方向外側に延びている。具体的には、クラッチケース15は、モータ側シャフト11の外周面から径方向に延びる第1側壁15aと、第1側壁15aの径方向外側端からエンジン側シャフト19側に向かって軸方向に延びる周壁15bと、周壁15bのエンジン側シャフト19側の軸方向端部から径方向内側に延びる第2側壁15cとを有する。第2側壁15cは、エンジン側シャフト19の外周面と対向している。クラッチ18は、これらクラッチケース15の側壁15a、15cと周壁15bとエンジン側シャフト19の外周面とで囲まれた空間15d内に収容されており、この空間がクラッチ18を収容するクラッチ室15dを構成している。クラッチケース15は、モータ側シャフト11の外周面にモータ側シャフト11と一体に回転するよう連結されている。
ロータ12は、その内側に磁石12aを有し、モータ側シャフト11と一体に回転する。ロータ12は、クラッチケース15の径方向外側に配置されており、クラッチケース15の外周面にクラッチケース15およびモータ側シャフト11と一体に回転可能に固定されている。この第1実施形態では、電磁鋼板が軸方向に積層されて、この積層された電磁鋼板に複数の磁石12aが埋め込まれることで、ロータ12が形成されている。ロータ12には、軸方向に延びてロータ12を貫通する複数の磁石孔12bが周方向に並んで形成されている。これら磁石孔12bは、磁石12aよりも大きい孔である。各磁石12aは、磁石孔12bの内周面と磁石12aの外周面との間にロータ12を軸方向に貫通する通路12cを形成しつつ、これら磁石孔12b内に挿入されている。
ステータ13は、ステータコアに巻き線がなされたものである。ステータ13は、ロータ12の径方向外側にロータ12とわずかな隙間をあけて配置されている。ステータ13の軸方向両側端には、コイルエンド13aが形成されている。ステータ13は、このコイルエンド13aがロータ12よりも軸方向外側に突出するように形成、配置されている。
この第1実施形態では、以上のように構成されたロータ12、ステータ13、クラッチ18の全てを冷却油通路31が経由しており、冷却油によりこれらが一度に冷却される。
モータ10内に形成された冷却油の通路について説明する。
モータ側シャフト11には、モータ側シャフト11の外側からモータ側シャフト11の内側に冷却油が導入されるシャフト内通路21が形成されている。シャフト内通路21は、クラッチ室15dと連通している。詳細には、シャフト内通路21は、モータ側シャフト11の外周面のうちハウジング14の外側に位置する部分に設けられた開口部(不図示)から軸方向に延びて、モータ側シャフト11のエンジン側シャフト側の軸方向端面に開口しており、この開口部とクラッチ室15dとが連通している。オイルポンプ32により圧送された冷却油は、インバータ側熱交換器61あるいはエンジン側熱交換器62を通過後、モータ側シャフト11を通じてクラッチ室15dに導入される。
クラッチケース15の第1側壁15aには、クラッチ室15d内とクラッチケース15の外側とを連通するクラッチケース貫通路22が形成されている。クラッチケース貫通路22は、第1側壁15aの内側面の径方向外側端部に開口するとともに、第1側壁15aの外周面に開口しており、クラッチ室15dに導入された冷却油は、クラッチ18を冷却した後、このクラッチケース貫通路22を通じて、クラッチ室15d内から第1側壁15aの径方向外側およびクラッチケース15の径方向外側に導出される。
第1側壁15aの外周面に形成されたクラッチケース貫通路22の開口22aは、クラッチケース15の外周面のうち、ロータ12よりも軸方向外側であってステータ13のコイルエンド13aと対向する位置に形成されている。すなわち、クラッチケース15は、ロータ12よりも軸方向外側に突出しており、クラッチケース貫通路22は、この突出した部分であってコイルエンド13aと対向する位置に開口している。従って、クラッチケース貫通路22を通じてクラッチケース15の径方向外側に導出された冷却油は、クラッチケース15の径方向外側に配置されたロータ12およびステータ13、特に、ステータ13のコイルエンド13aに向かって飛散し、これらを冷却する。ロータ12およびステータ13を冷却した冷却油は、ハウジング14に設けられた排出口14aからハウジング14の外側に排出される。
このように、この第1実施形態では、シャフト内通路21、クラッチ室15d、クラッチケース貫通路22、ハウジング14とクラッチケース15との間の空間が、冷却油が流通する冷却油通路31の一部を構成し、この経路をたどることで、冷却油は、クラッチ18、ロータ12、ステータ13を冷却していく。クラッチ18等を冷却し排出口14aからハウジング14の外側に排出された冷却油は、冷却油通路31のうちモータ10よりも下流側の部分に導入される。
ここで、クラッチ18では、各シャフト11,12連結状態を切り替える際の過渡時等において、クラッチプレートとクラッチディスクとが滑ることに伴い摩擦熱が生じる。そのため、前記のように、ロータ12およびステータ13とともにクラッチ18を冷却すれば、この摩擦熱による悪影響を抑制することができる。一方、冷却油温が極低温であってその粘度が過剰に高い場合には、クラッチ室15d内に導入されてクラッチプレートとクラッチディスクとの間に入り込んだ冷却油が抵抗となり、クラッチプレートとクラッチディスクとが適正に離間せずモータ側シャフト11とエンジン側シャフト19との連結が適正に解除されないおそれがある。これに対して、前記のように、この第1実施形態では、冷却油温が極低温であってその粘度が過剰に高い場合には、冷却油がエンジン側熱交換器62においてエンジン冷却水との熱交換により加熱される。そのため、通常時においてクラッチ18を適正に冷却しつつ、冷間始動時等においてクラッチ18の適正な動作を確保することができる。換言すれば、この第1実施形態では、変速機3に加えてクラッチ18の適正な動作を確保するべく、冷却油温が極低温であってその粘度が過剰に高い場合には、冷却油をエンジン側熱交換器62に導入してエンジン冷却水と熱交換させ、これにより加熱する。
経路切替弁63、オイルポンプ32、ウォータポンプ42の制御手順について次に説明する。前述のように、これら装置は、VCM5によって制御される。VCM5は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されている。
VCM5には、図3に示すように、各種のセンサSW1〜SW5の検出信号が入力される。
モータ回転数センサSW1は、モータ10の回転数を検出するセンサであり、モータ側シャフト11付近に設けられている。コイル温度センサSW2は、ステータ13の温度すなわちコイル温度を検出するセンサであり、ステータ13に取付けられている。冷却油温センサSW3は、冷却油温を検出するセンサであり、冷却油通路31に取付けられている。インバータ冷却水温センサSW4は、インバータ冷却水の温度(以下インバータ冷却水温という)を検出するセンサであり、インバータ冷却水通路41に取付けられている。電流センサSW5は、モータ10から出力される電流値を検出するためのセンサであり、インバータ4に取付けられている。
VCM5は、各センサSW1〜5の検出信号に基づいて各種演算を行い、経路切替弁63、オイルポンプ32、ウォータポンプ42にそれぞれ信号を出力し、これらを制御する。
(1)経路切替弁63の制御手順
VCM5は、冷却油温センサSW3の検出値に基づいて、経路切替弁63を制御する。この第1実施形態では、VCM5は、冷却油温センサSW3で検出された冷却油温が予め設定された基準油温(基準温度)以上かどうかを判定する。そして、VCM5は、冷却油温センサSW3で検出された冷却油温が基準油温以上の場合は、冷却油の導入先がインバータ側熱交換器61となるように、冷却油温センサSW3で検出された冷却油温が基準油温よりも低い場合は、冷却油の導入先がエンジン側熱交換器62となるように、経路切替弁63を制御する。この基準油温は、例えば、20度に設定されている。このようにして、経路切替弁63の動作により、冷却油温が基準油温以上の場合は、冷却油は、インバータ側熱交換器61に導入されて、インバータ側熱交換器61においてインバータ冷却水により冷却される一方、冷却油温が基準油温未満の場合は、冷却油は、エンジン側熱交換器62に導入されて、エンジン側熱交換器62においてエンジン冷却水により加熱される。
(2)オイルポンプ32の制御手順
オイルポンプ32の制御手順について、図4、5、6のフローチャート等を用いて説明する。
図4に示すように、VCM5は、ステップS1において、ロータ12に付与されている熱的負荷であって、ロータ12をどれくらい冷却すべきかを表す量、すなわち、ロータ12に供給すべき冷却流量と対応する磁石負荷L1を算出(推定)するとともに、ステップS2において、ステータ13に付与されている熱的負荷であって、ステータ13をどれくらい冷却すべきかを表す量、すなわち、ステータ13に供給すべき冷却流量と対応するコイル負荷L2を算出(推定)する。次に、VCM5は、ステップS3において、これら負荷に基づいて、モータ10全体に付与されている熱的負荷であって、モータ10をどれくらい冷却すべきかを表す量、すなわち、モータ10に供給すべき冷却流量と対応するモータ負荷LOAD_Mを算出(推定)する。本第1実施形態では、モータ負荷LOAD_Mは、LOAD_M=L1+L2の式で算出される。すなわち、磁石負荷L1とコイル負荷L2との合計負荷がモータ負荷LOAD_Mとして算出される。このように、これら負荷の詳細な算出手順については後述する。
VCM5は、ステップS3で算出されたモータ負荷LOAD_Mに基づき冷却油流量の目標値である目標油量OIL_Vを決定する。目標油量OIL_Vは、モータ負荷LOAD_Mが大きいほど多く決定される。具体的には、VCM5には、予め設これら負荷の詳細な算出手順については後述する。定されたモータ負荷LOAD_Mと目標油量OIL_Vとの関係がマップで記憶されており、VCM5は、このマップからステップS3で算出されたモータ負荷LOAD_Mに対応する目標油量OIL_Vを抽出する。このマップは、例えば、図7に示すように、目標油量OIL_Vとモータ負荷LOAD_Mとが比例するように設定されている。
ステップS4において目標油量OIL_Vが決定されると、VCM5は、この目標油量OIL_Vに応じてオイルポンプ32のポンプ圧を変更する(ステップS5)。具体的には、目標油量OIL_Vが大きいほどオイルポンプ32のポンプ圧は増大される。
このように、この第1実施形態では、モータ10に付与されている熱的負荷であるモータ負荷LOAD_Mが推定され、このモータ負荷LOAD_Mが大きくなるほど冷却油の流量が増大される。これにより、モータ10は、その熱的負荷に応じて効果的に冷却される。
前記モータ10に係る負荷の詳細な算出手順について説明する。
前述のように、磁石負荷L1、コイル負荷L2、モータ負荷LOAD_Mは、ロータ12、ステータ13、モータ10に供給すべき冷却油の流量を求めるための値であり、この第1実施形態では、これら負荷を冷却油の流量に対して標準化した値で算出する。具体的には、磁石負荷L1,コイル負荷L2をそれぞれ0と10の間の値で算出し、モータ負荷LOAD_Mを0と20の間の値で算出する。
ここで、本願発明者らは、ロータ12に付与されている熱的負荷である磁石負荷L1が、瞬間的にロータ12に加えられた過渡的な熱的負荷と、ロータ12に蓄積されている熱的負荷とにより決定されることに着目した。同様に、本願発明者らは、ステータ13に付与されている熱的負荷であるコイル負荷L2が、瞬間的にステータ13に付与された過渡的な熱的負荷と、ステータ13に蓄積されている熱的負荷とにより決定されることに着目した。
また、ロータ12は回転体であるため、熱的負荷を表す一つの指標である温度を直接検出することは困難である。これに対して、本願発明者らは、ロータ12の温度と、モータ10のd軸電流値、q軸電流値、モータ10の回転数および冷却油温との相関が高いことに着目した。
さらに、本願発明者らは、瞬間的にステータ13に付与された熱的負荷が、モータ10の実効電流値と相関が高いこと、および、ステータ13に蓄積されている熱的負荷がステータ13の温度と相関が高いことに着目した。
そして、これらの着目点に基づき、モータ10に係る負荷を次のように算出(推定)した。
ステップS1の磁石負荷L1算出の詳細手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。
VCM5は、まず、ステップS11にて、電流センサSW5で検出されたモータ10のd軸電流値およびq軸電流値と、モータ回転数センサSW1で検出されたモータ10の回転数と、冷却油温センサSW3で検出された冷却油温とを取得する。
VCM5は、次に、ステップS12にて、取得したd軸電流値およびq軸電流値に基づき、基本磁石負荷Qmを算出(推定)する。基本磁石負荷Qmは、0以上5以下範囲でd軸電流値およびq軸電流値が大きいほど大きい値とされる。具体的には、VCM5には、予め設定されたこれらd軸電流値およびq軸電流値に対する基本磁石負荷Qmのマップが記憶されており、VCM5はこのマップから各電流値に応じた基本磁石負荷Qmを抽出する。このマップは、図8に示すように、d軸電流値とq軸電流値とに対して基本磁石負荷Qmが段階的に増大するよう設定されている。
ステップS12の後に進むステップS13では、VCM5は、取得したモータ10の回転数(モータ回転数)に基づき、第1補正値K_RPMを算出する。第1補正値RPMは、0以上1以下の範囲において、モータ回転数が高いほど大きい値とされる。具体的には、VCM5には、予め設定されたモータ回転数に対する第1補正値K_RPMのマップが記憶されており、VCM5はこのマップからモータ回転数に応じた第1補正値K_RPMを抽出する。このマップは、図9に示すように、第1補正値K_RPMの増加割合がモータ回転数が大きくなるほど大きくなるように設定されている。
ステップS13の後に進むステップS14では、VCM5は、取得した冷却油温に基づき、第2補正値K_OILを算出する。第2補正値K_OILは、0以上1以下の範囲において、冷却油温が所定温度以上で0より大きい値となり、この所定温度以上において冷却油温が高いほど大きい値となるように設定される。具体的には、VCM5には、予め設定された冷却油温に対する第2補正値K_OILのマップが記憶されており、VCM5は、このマップから冷却油温に応じた第2補正値K_OILを抽出する。このマップは、図10に示すように、冷却油温が所定温度T_OIL1以上の条件下において、第2補正値K_OILが、冷却油温に対して線形的に増大するように設定されている。
ステップS14の後に進むステップS15では、VCM5は、ステップS12で算出した基本磁石負荷QmをステップS13、S14で算出した第1補正値K_RPM,K_OILで補正し、この補正後の値をロータ12に瞬間的に付与された負荷である瞬時磁石負荷Rise_Mとして算出(推定)する。具体的には、VCM5は、瞬時磁石負荷Rise_MをRise_M=Qm×K_RPM×K_OILの式で算出する。
これにより、瞬時磁石負荷Rise_Mは、0以上5以下の範囲の値であって、冷却油温が所定温度T_OIL1より低い場合には0となり、冷却油温が所定温度T_OIL1以上の条件下では、d軸電流値、q軸電流値、モータ回転数、冷却油温の各値が大きいほど大きくなる値として算出される。
ステップS15の後に進むステップS16では、VCM5は、ステップS15で算出した瞬時磁石負荷Rise_Mを所定時間にわたって移動平均して、この平均値をロータ12に蓄積している熱的負荷である累積磁石負荷Total_Mとして算出(推定)する。
ステップS16の後に進むステップS17では、VCM5は、ステップS15で算出された瞬時磁石負荷Rise_MとステップS17で算出された累積磁石負荷Total_Mとの合計値をロータ12に付与されている全負荷である磁石負荷L1として算出(推定)する。すなわち、磁石負荷L1は、L1=Rise_M+Total_Mで算出される。
このように、この第1実施形態では、ロータ12に瞬間的に付与された負荷である瞬時磁石負荷Rise_Mを、ロータ12に付与されている熱的負荷と相関の高い、d軸電流値、q軸電流値、モータ回転数、冷却油温に基づいて算出しているため、瞬時磁石負荷Rise_Mを精度よく算出することができる。また、瞬時磁石負荷Rise_Mを移動平均してロータ12に蓄積されている熱的負荷である累積磁石負荷Total_Mを算出し、これらの合計値を磁石負荷L1として算出して、ロータ12に瞬間的に付与されている熱的負荷とロータ12に蓄積されている熱的負荷とを考慮してロータ12の熱的負荷L1を算出しているため、ロータ12の熱的負荷L1を適正に算出することができる。
ステップS2における磁石負荷L1の算出手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。
VCM5は、まず、ステップS21にて、電流センサSW5で検出されたモータ10の実効電流値を取得するとともに、コイル温度センサSW2で検出されたコイル温度すなわちステータ13の温度を取得する。
VCM5は、次に、ステップS22にて、取得した実効電流値に基づき、ステータ13に瞬間的に付与された負荷である瞬時コイル負荷Rise_Cを算出(推定)する。このとき、VCM5は、瞬時コイル負荷Rise_Cを0以上5以下の値として算出する。瞬時コイル負荷Rise_Cは、実効電流が大きいほど大きい値とされる。具体的には、VCM5には、予め設定された実効電流値と瞬時コイル負荷Rise_Cのマップが記憶されており、VCM5は、このマップから実効電流値に応じた瞬時コイル負荷Rise_Cを抽出する。このマップは、図11に示すように、瞬時コイル負荷Rise_Cの増加割合が実効電流値が大きくなるほど大きくなるように設定されている。
ステップS22の後に進むステップS23では、VCM5は、取得したコイル温度に基づき、ステータ13に蓄積している負荷である累積コイル負荷Total_Cを算出(推定)する。このとき、VCM5は、累積コイル負荷Total_Cを0以上5以下の値として算出する。累積コイル負荷Total_Cは、コイル温度が所定温度T_OIL2以上で0より大きい値となり、この所定温度T_OIL2以上においてコイル温度が高いほど大きい値とされる。具体的には、VCM5には、予め設定されたコイル温度と累積コイル負荷Total_Cのマップが記憶されており、VCM5は、このマップからコイル温度に応じた累積コイル負荷Total_Cを抽出する。このマップは、図12に示すように、コイル温が所定温度T_OIL2以上の条件下において、累積コイル負荷Total_Cが、コイル温度に対して線形的に増大するように設定されている。
ステップS23の後に進むステップS24では、VCM5は、ステップS22で算出された瞬時コイル負荷Rise_CとステップS23で算出された累積コイル負荷Total_Cとの合計値をステータ13に付与されている熱的負荷であるコイル負荷L2として算出(推定)する。すなわち、コイル負荷L2はL2=Rise_C+Total_Cで算出される。
このように、この第1実施形態では、ステータ13に瞬間的に付与された熱的負荷である瞬時コイル負荷Rise_Cを、これと相関の高いモータ10の実効電流値に基づいて算出するとともに、ステータ13に蓄積されている熱的負荷である累積コイル負荷Total_Cを、これと相関の高いステータ13の温度であるコイル温度に基づいて算出しているため、これら瞬時コイル負荷Rise_Cおよび累積コイル負荷Total_Cを精度よく算出することができる。また、これら負荷の合計値をコイル負荷として算出して、ステータ13に瞬間的に付与されている熱的負荷とステータ13に蓄積されている熱的負荷とを考慮してステータ13の熱的負荷L2を算出しているため、ステータ13の熱的負荷を適正に算出することができる。
(3)ウォータポンプ42の制御手順
VCM5は、前記オイルポンプ32のポンプ圧を決定する際に算出したモータ負荷LOAD_M、冷却油温、インバータ冷却水温に基づいて、インバータ冷却水の流量の目標値である目標冷却水量を決定し、この目標冷却水量に応じてウォータポンプ42のポンプ圧を変更する。
具体的には、VCM5は、モータ負荷LOAD_Mに基づいて第1目標冷却水量を決定し、冷却油温に基づいて第2目標冷却水量を決定し、インバータ冷却水温に基づいて第3目標冷却水量を決定する。そして、VCM5は、これら第1〜第3目標冷却水量のうち最も大きい値を最終的な目標冷却水量に決定する。
第1〜第3目標冷却水量は、それぞれ、モータ負荷LOAD_M、冷却油温、インバータ冷却水温が大きいほど大きい値に設定されている。具体的には、図13〜図15に示すように、第1〜第3目標冷却水量は、それぞれ、モータ負荷LOAD_M、冷却油温、インバータ冷却水温と比例する値に設定されている。
このように、この第1実施形態では、モータ負荷LOAD_M、冷却油温、インバータ冷却水温からそれぞれ求められるインバータ冷却水の必要流量のうち最大流量が、目標冷却水量に決定されるため、モータ10およびインバータ4をより確実に適正な状態に冷却することができる。
以上のように、本第1実施形態に係る冷却システム1では、モータ10を冷却する冷却油が、インバータ4を冷却するインバータ冷却水との熱交換により冷却される。そのため、冷却油を冷却するためのラジエータを省略することができ、部品点数の削減および装置を簡素化することができる。また、冷却油が流通する冷却油通路31を、車両前端部に設けられたファンの後方に配置されるラジエータまで配索する必要がなく、これによっても装置を簡素化することができる。
また、この冷却システム1では、冷却油によってモータ10に加えてクラッチ18が冷却されており、簡単な構成でモータ10とクラッチ18とを同時に冷却することができる。特に、クラッチ18がモータ10に設けられたクラッチケース内に収容されているため、モータ10とクラッチ18とを冷却するための通路を簡素化することができる。
また、この冷却システム1では、変速機3が冷却油通路31上に配置されておりモータ10を冷却する冷却油が変速機3に潤滑油として供給されており、モータ10を冷却するための冷却油と、変速機3の潤滑油とを共用することができ、コスト面で有利となる。
特に、冷却油温が基準油温未満の場合には、冷却油の導入先がインバータ側熱交換器61ではなくエンジン側熱交換器62とされるため、通常時において冷却油を適正に冷却することができるとともに、冷間始動時等の冷却油温が極低温の場合において冷却油をエンジン冷却水により加熱して潤滑油としての冷却油の粘度を低下させて変速機3の適正な動作を確保することができるとともに、クラッチの適正な動作を確保することができる。
ここで、前記第1実施形態では、冷却油通路31を、インバータ側熱交換器61およびエンジン側熱交換器62よりも上流側の部分において、これらインバータ側熱交換器61とエンジン側熱交換器62とに向かう通路に分岐し、これら熱交換器61、62よりも下流側の部分において再び合流するよう構成し、この分岐部に経路切替弁63を設ける場合について説明したが、冷却油通路31内の冷却油の導入先を、インバータ側熱交換器61とエンジン側熱交換器62とで切り替える構成はこれに限らない。例えば、図16に示すように、冷却油通路31に、インバータ側熱交換器61をバイパスするバイパス通路161、エンジン側熱交換器62をバイパスするバイパス通路162を設けるとともに、各バイパス通路161、162が分岐する分岐部に、それぞれ、分岐部よりも上流側部分の接続先を熱交換器側とバイパス通路161、162側とに切替可能な切替弁163a、163bを設け、これら切替弁163a、163bにより、冷却油通路31内の冷却油の導入先を、インバータ側熱交換器61とエンジン側熱交換器62とで切り替えるようにしてもよい。
また、前記第1実施形態に対して冷却油を変速機3に供給する構成を省略してもよい。また、モータ10を冷却する冷却油とエンジン2を冷却するためのエンジン冷却水とを熱交換させる構成を省略してもよい。例えば、図2において、変速機3、エンジン側熱交換器62、経路切替弁63を冷却油通路31から除外して、図17に示すような構成にしてもよい。
ただし、前述のように、冷却油通路31上にクラッチ18を配置した場合において、モータ10およびクラッチ18を冷却する冷却油とエンジン2を冷却するためのエンジン冷却水とを熱交換させる構成を設ければ、クラッチ18とモータ10とを適正に冷却しつつ、クラッチの適正な動作を確保することができる。
また、前述のように、変速機3を冷却油通路31上に配置してモータ10を冷却する冷却油を変速機3に潤滑油として供給すれば、モータ10を冷却するための冷却油と、変速機3の潤滑油とを共用することができ、コスト面で有利となる。
また、前記第1実施形態では、クラッチ18がモータ10とともに冷却油によって冷却される場合について説明したが、クラッチ18とは別にモータ10を冷却してもよい。この場合において、クラッチ18に変速機3の潤滑油(ATF)を供給してもよい。また、前記第1実施形態では、ロータ12を冷却した後の冷却油でステータ13を冷却する場合について説明したが、ロータ12とステータ13とに個別に冷却油を供給してもよい。このように構成した場合の実施形態(第2実施形態)について、図18および図19を用いて、次に説明する。第1実施形態と同様の部材については同じ符号を付している。また、第1実施と同様の部材についての説明は省略する。
この第2実施形態に係る冷却システム201では、第1実施形態と異なり冷却油通路31が変速機3を経由していない。また、この冷却システム201では、第1実施形態と異なりエンジン側熱交換器62が設けられておらずエンジン冷却水と冷却油通路31内の冷却油との熱交換は行われない。
一方、この冷却システム201では、変速機3を潤滑するための潤滑油を変速機3に加えてクラッチ18に供給する潤滑油供給機構(潤滑油供給手段)280が設けられている。
潤滑油供給機構280は、内側を潤滑油が通過する潤滑油通路281を有する。潤滑油通路281は、変速機3とクラッチ18とを経由する閉じた系である。潤滑油は変速機3とクラッチ18とを潤滑しながらこの潤滑油通路281を循環する。
また、この第2実施形態に係る冷却システム201では、冷却油通路31がモータ210の上流側で2つに分岐し、各通路上にそれぞれ個別にステータ13、ロータ12が配設されている。
この第2実施形態に係るモータ210の詳細構造について説明する。
この第2実施形態に係るモータ210では、クラッチケース15の径方向外側に、ロータ12の軸方向端面を軸方向外側から覆うエンドプレート212a、212bが設けられている。エンドプレート212a、212bは、ロータ12の軸方向端面をその全周にわたって覆っているとともに、ロータ12の軸方向端面との間に所定の空間が形成されるようにロータ12の軸方向端面を覆っている。
モータ側シャフト11には、前記第1実施形態で説明したクラッチ室15dとモータ側シャフト11の外側とを連通するシャフト内通路21に加えて、モータ側シャフト11の外側と、エンドプレート212aとこのエンドプレート212aが覆うロータ12の軸方向一方側端面との間の空間とを連通するロータ用冷却油通路215bが形成されている。このロータ用冷却油通路215bは、モータ側シャフト11の外側から内側に延びて、その後、エンジン側シャフト19に向かって軸方向に延びた後、径方向に延び、第1側壁15a内を通って、エンドプレート212aとロータ12の軸方向一方側端面との間に開口している。
エンジン側シャフト19の内側には、冷却油をハウジング14の外側に排出するためのエンジン側シャフト内通路219aが形成されている。第2側壁15cには、第2側壁15cの外側に配置されたエンドプレート212bとこのエンドプレート212bが覆うロータの軸方向他方側端面との間の空間と、エンジン側シャフト内通路219aとを連通するクラッチケース内排出通路215eが形成されている。
ロータ12とステータ13との間には、これらを隔離して、ハウジング14の内側にステータ13を収容するステータ室(収容室)213aを区画する隔離壁213bが設けられている。ハウジング14の外周壁214aには、ステータ室213aとハウジング14の外側とを連通するステータ室導入口214bおよびステータ室導出口214cとが形成されている。これらステータ室導入口214bとステータ室導出口214cとは、軸方向および周方向においてほぼ反対となる位置に形成されている。
冷却油通路31は、モータ210よりも上流側の部分に設けられた分岐部231aにおいて、2つの通路(ステータ側通路231b、ロータ側通路231c)に分岐しており、各通路231b、231cは、それぞれ、ステータ13とロータ12とに向かっている。具体的には、ロータ側通路231cは、モータ側シャフト11内に形成されてエンドプレート212aとロータ12の軸方向端面との間の空間と連通するロータ用冷却油通路215bに接続されている。一方、ステータ側通路231bは、ステータ室213aに連通するステータ室導入口214bに接続されている。
この第2実施形態においても、クラッチケース15の第1側壁15aには、この第1側壁15aを貫通してクラッチ室15dの内外を連通するクラッチケース貫通路222が形成されている。ただし、この第2実施形態では、クラッチケース貫通路222は、クラッチケース15の外周面ではなく、クラッチケース15の外側面に開口している。
また、この第2実施形態では、ハウジング14のうち隔離壁213bよりも内側の空間とハウジング14の外側とを連通する潤滑油排出通路214dが設けられている。
そして、この第2実施形態では、クラッチ室15dと連通するシャフト内通路21には、冷却油ではなく、変速機3を潤滑した後の潤滑油が導入される。
このように構成された第2実施形態に係る冷却システム201では、潤滑油通路281内の潤滑油であって変速機3から導出された潤滑油がシャフト内通路21を通ってクラッチ室15dに導入される。クラッチ室15d内に導入された潤滑油はクラッチ18を冷却した後、ロータ12およびステータ13側に向かうことなく、クラッチケース貫通路222を経てクラッチケース15の外側に排出される。その後、潤滑油は、潤滑油排出通路214dを通って、モータ210の外側に排出され、再び変速機3に導入される。このように、この第2実施形態では、シャフト内通路21、クラッチケース貫通路222、クラッチケース15とハウジング14との間の空間、および、潤滑油排出通路214dが、潤滑油が流通する潤滑油通路281の一部として機能する。
また、この冷却システム201では、冷却油通路31の一部の冷却油は、ステータ室導入口214bからステータ室213a内に導入され、ステータ13を冷却した後、ステータ室導出口214cからモータ210の外部に排出される。ここで、ステータ室213a内には冷却油が貯留されており、ステータ13は、この貯留されている冷却油により常時冷却される。
一方、冷却油通路31の残りの冷却油は、ロータ用冷却油通路215bを経てエンドプレート212aとロータ12の軸方向一方側端面との間の空間に導出される。そして、この空間に導出された冷却油は、磁石12aおよびロータ12を冷却しつつ、ロータ12に形成された磁石孔12b内、詳細には、磁石孔12bの内周面と磁石12aの外周面との間に形成された通路12cを通って、ロータ12の軸方向他方側端面とエンドプレート212bとの間の空間に導出され、クラッチケース内排出通路215eを通ってエンジン側シャフト内通路219aを経てモータ210の外側に排出される。ステータ室導出口214c、および、エンジン側シャフト内通路219aを経てモータ210の外側に排出された各冷却油は、モータ210の外側において合流して変速機3側に向かって流れていく。
ここで、図19に示した例では、冷却油通路31の分岐部231aに、ステータ側通路231bとロータ側通路231cとにそれぞれ流入する冷却油の流量の比(流量比)を変更可能な流量比切替弁(流量比変更手段)290が設けられている。この流量比切替弁290は、VCM5により制御され、冷却油の流量比を変更する。
具体的には、VCM5は、第1実施形態と同様に、ステータ13の熱的負荷であるコイル負荷L2と、ロータ12の熱的負荷である磁石負荷L1とを算出する。そして、VCM5は、ステータ側通路231bに流入してステータ13に供給される冷却油の流量と、ロータ側通路231cに流入してロータ12に供給される冷却油の流量との比が、コイル負荷L2と磁石負荷L1との比に一致するよう、すなわち、ステータ側通路231bに流入する冷却油の流量のロータ側通路231cに流入する冷却油の流量に対する割合が、コイル負荷L2の磁石負荷L1に対する割合となるように、流量比切替弁290を制御する。
以上のように、この冷却システム201では、ステータ13と、ロータ12とが個別に冷却され、これらがそれぞれ効果的に冷却される。特に、ステータ13は、ステータ室213a内に貯留されている冷却油により常時冷却され、その温度がより確実に低く維持される。また、ロータ12は、冷却油が磁石孔12bの内周面と磁石12aの外周面との間に形成された通路12cを通ることで、磁石12aが効果的に冷却される。
また、流量比切替弁290により、ステータ側通路231bに流入してステータ13に供給される冷却油の流量と、ロータ側通路231cに流入してロータ12に供給される冷却油の流量との比が、コイル負荷L2と磁石負荷L1との比に一致するよう各流量が調整されるため、ステータ13とロータ12とをその熱的負荷に応じて効果的に冷却することができる。
さらに、クラッチ18と、モータ210とが個別に冷却されるため、これらをより効果的に冷却することができる。また、モータ210を適正に冷却しつつ、クラッチ18の適正な動作をより確実に確保することができる。すなわち、第1実施形態において説明したように、クラッチ18の適正な動作を確保するためには、クラッチ18に供給される冷却液の温度をある程度高くする必要がある。一方、モータ210温度はより低い方が好ましい。これに対して、この第2実施形態では、クラッチ18の冷却経路を、モータ210の冷却経路とは別にし、クラッチ18に供給される冷却液(潤滑油)がインバータ冷却水により冷却されないように構成している。そのため、モータ210を効果的に冷却しつつ、クラッチ18に供給される冷却液の温度が過剰に低くなってクラッチ18の動作が悪化するのを回避することができる。
しかも、この第2実施形態では、クラッチ18に変速機3の潤滑油が供給されて、この潤滑油によりクラッチ18が冷却されるため、クラッチ18を冷却するための冷却油と潤滑油とを共用することができ、装置を簡略化することができるとともにコスト面で有利となる。
ここで、前記第2実施形態において、クラッチ18に変速機3の潤滑油ではなく、モータ10を冷却するための冷却油を導入するようにしてもよい。このように構成した場合の実施形態(第3実施形態)について、図20を用いて次に説明する。第2実施形態と同様の部材については同じ符号を付している。また、第1実施および第2実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
この冷却システム301では、冷却油通路31のうち流量比切替弁290よりも上流側の部分と、クラッチ室15dに連通するシャフト内通路21とが連通している。そして、この流量比切替弁290よりも上流側の部分とシャフト内通路21との間の通路にこの通路を開閉する開閉弁(開閉変更手段)390が設けられている。
この開閉弁390は、VCM5により制御される。VCM5は、エンジン2とモータ310との接続状態が変更されるタイミングであってクラッチ18が滑っているタイミングを検知して、クラッチ18が滑っている時にのみ開閉弁390を開弁させる。
このように、この第3実施形態では、クラッチ18が滑っておりクラッチ18が摩擦熱により高温となる場合にのみ冷却油が供給される。そのため、クラッチ18とモータ10とを、共通の冷却油により冷却する構成として、構造を簡素化しつつ、クラッチ18へ余分な潤滑油の導入を回避して、ステータ13と、ロータ12への冷却油の供給量を確保し、これによりモータ310を効果的に冷却することができる。
なお、この第3実施形態では、ハウジング14のうち隔離壁213bよりも内側の空間とハウジング14の外側とを連通する潤滑油排出通路(本実施形態では、排出されるのは潤滑油ではなく冷却油となる)214dの下流側にリザーブタンク350が設けられており、クラッチ18に供給された冷却油は、リザーブタンク350内に貯留されるよう構成されている。また、リザーブタンク350の中の冷却油は、冷却油通路31を流通してモータ310に供給される冷却油量に応じて、適宜、リザーブタンク350から冷却油通路31側に導出されるよう構成されている。
また、前記第2実施形態のように、冷却油を、ロータ12とステータ13とに個別に供給するとともに、前記第3実施形態のようにこの冷却油をクラッチ18にも供給する場合において、ロータ12を冷却した後の冷却油とクラッチ18を冷却した後の冷却油とを、合流させるようにしてもよい。このように構成した場合の実施形態(第4実施形態)について図21を用いて説明する。第2実施形態および第3実施形態と同様の部材については同じ符号を付している。
この第4実施形態に係る冷却システム401では、第2実施形態および第3実施形態においてロータ12を冷却した後の冷却油をハウジング14外に排出するために設けられたクラッチケース内排出通路215eおよびエンジン側シャフト内通路219aが省略されている。そして、クラッチケース内排出通路215eが形成されていた側のエンドプレート212b、すなわち、ロータ12の軸方向端面であって磁石孔12bの内周面と磁石12aの外周面との間に形成された通路12cを通った冷却油がロータ12外に導出される部分と対向するエンドプレート212bに、このロータ12外に導出された冷却油を、エンドプレート212bとロータ12の端面との間の空間からエンドプレート212bの外側に導出するための貫通孔が形成されている。
このように構成された第4実施形態では、ロータ12を冷却した後の冷却油は、ロータ12の軸方向端面とエンドプレート212bとの間の空間に導出された後、エンドプレート212bの外側へ排出される。そして、クラッチ室15d内に冷却油が導入されている場合は、クラッチ室15dからクラッチケース貫通路222を経てクラッチ室15dの外側に排出された冷却油と合流して、潤滑油排出通路214dを通って、リザーブタンク350に貯留される。このようにすれば、モータ410内の冷却油通路の構造を簡素化することができる。
また、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。例えば、モータを冷却するための冷却液は油に限らない。
1 冷却システム
2 エンジン
3 変速機
4 インバータ
5 VCM(負荷推定手段)
10 回転電機
30 モータ冷却機構(回転電機冷却手段)
40 インバータ冷却機構(インバータ冷却手段)
61 インバータ側熱交換器
62 エンジン側熱交換器
290 流量比切替弁(流量比変更手段)

Claims (13)

  1. 冷却システムであって、
    ステータおよび所定の軸回りに回転するロータを有する回転電機と、
    インバータと、
    エンジンと、
    前記エンジンと前記回転電機との間に介在してこれらエンジンと回転電機との接続状態を変更可能なクラッチと、
    前記クラッチを経由し且つ第1冷却液が流通する第1冷却通路を含み、当該第1冷却液を前記回転電機に供給して当該回転電機を冷却するとともに前記第1冷却液によって前記クラッチを冷却する回転電機冷却手段と、
    第2冷却液が流通する第2冷却通路を含み、当該第2冷却液を前記インバータに供給して当該インバータを冷却するインバータ冷却手段と、
    前記第1冷却通路と前記第2冷却通路との間に介在して、前記第1冷却液および前記第2冷却液が導入されるインバータ側熱交換器と
    第3冷却液が流通する第3冷却通路を含み、当該第3冷却液を前記エンジンに供給して当該エンジンを冷却するエンジン冷却手段と、
    前記第1冷却通路と前記第3冷却通路との間に介在して前記第1冷却液および前記第3冷却液が導入されるとともに、これら各冷却液を熱交換させることで前記第3冷却液により前記第1冷却液を加熱するエンジン側熱交換器と、
    前記第1冷却液の導入先を、前記インバータ側熱交換器と前記エンジン側熱交換器との間で切り替える熱交換器切替手段とを備え、
    前記インバータ側熱交換器は、導入された前記第1冷却液と前記第2冷却液とを熱交換させて、前記第1冷却液を前記第2冷却液によって冷却させ
    前記熱交換器切替手段は、前記第1冷却液の温度が予め設定された基準温度未満の場合は当該第1冷却液の導入先を前記エンジン側熱交換器にし、前記第1冷却液の温度が前記基準温度以上の場合は当該第1冷却液の導入先を前記インバータ側熱交換器にすることを特徴とする冷却システム。
  2. 請求項に記載の冷却システムにおいて、
    変速機を備え、
    前記第1冷却通路は、前記第1冷却液により前記変速機が潤滑されるように当該変速機を経由していることを特徴とする冷却システム。
  3. 冷却システムであって、
    ステータおよび所定の軸回りに回転するロータを有する回転電機と、
    インバータと、
    エンジンと、
    前記エンジンと前記回転電機との間に介在して、これらエンジンと回転電機との接続状態を変更可能なクラッチと、
    変速機と、
    前記変速機に当該変速機を潤滑するための潤滑油を供給する潤滑油供給手段と
    第1冷却液が流通する第1冷却通路を含み、当該第1冷却液を前記回転電機に供給して当該回転電機を冷却する回転電機冷却手段と、
    第2冷却液が流通する第2冷却通路を含み、当該第2冷却液を前記インバータに供給して当該インバータを冷却するインバータ冷却手段と、
    前記第1冷却通路と前記第2冷却通路との間に介在して、前記第1冷却液および前記第2冷却液が導入されるインバータ側熱交換器とを備え、
    前記インバータ側熱交換器は、導入された前記第1冷却液と前記第2冷却液とを熱交換させて、前記第1冷却液を前記第2冷却液によって冷却させ、
    前記潤滑油供給手段は、前記潤滑油を前記回転電機に供給することなく前記変速機と前記クラッチとの間で循環させて、前記潤滑油により前記クラッチを冷却することを特徴とする冷却システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の冷却システムにおいて、
    前記回転電機は、内側に所定の空間が形成されたクラッチケースを備え、
    前記クラッチは、前記クラッチケース内に収容されていることを特徴とする冷却システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の冷却システムにおいて、
    前記第1冷却通路は、その途中において、前記ステータに向かうステータ側通路と、前記ロータに向かうロータ側通路とに分岐しており、
    前記回転電機冷却手段は、前記ステータ側通路内を流通する前記第1冷却液により前記ステータを冷却し、前記ロータ側通路内を流通する前記第1冷却液により前記ロータを冷却することを特徴とする冷却システム。
  6. 請求項に記載の冷却システムにおいて、
    前記回転電機は、前記ロータおよび前記ステータを内側に収容するハウジングを有し、
    前記ハウジングには、前記ステータと前記ロータの少なくとも一方を内側に収容する収容室が区画されており、
    前記収容室は、前記ステータ側通路と前記ロータ側通路の少なくとも一方と連通して、当該通路から流入した前記第1冷却液を内側に貯留していることを特徴とする冷却システム。
  7. 請求項5または6に記載の冷却システムにおいて、
    前記回転電機冷却手段は、前記ステータ側通路に流入する第1冷却液の流入量と前記ロータ側通路に流入する第1冷却液の流入量との割合を変更可能な流量比変更手段を備えることを特徴とする冷却システム。
  8. 請求項に記載の冷却システムにおいて、
    前記流量比変更手段は、前記ステータ側通路に流入する第1冷却液の流入量と前記ロータ側通路に流入する第1冷却液の流入量との割合を、前記ステータに付与されている熱的負荷と前記ロータに付与されている熱的負荷との割合に応じて変更することを特徴とする冷却システム。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の冷却システムにおいて、
    前記回転電機冷却手段は、前記第1冷却通路内の前記第1冷却液の流量を変更可能な第1流量変更手段を備え、
    前記第1流量変更手段は、前記回転電機に付与されている熱的負荷に基づいて前記第1冷却液の流量を変更することを特徴とする冷却システム。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の冷却システムにおいて、
    前記インバータ冷却手段は、前記第2冷却通路内の前記第2冷却液の流量を変更可能な第2流量変更手段を備え、
    前記第2流量変更手段は、前記回転電機に付与されている熱的負荷と前記第1冷却液の温度と前記第2冷却液の温度とに基づいて前記第2冷却液の流量を変更することを特徴とする冷却システム。
  11. 請求項7〜10のいずれかに記載の冷却システムにおいて、
    前記回転電機に付与されている熱的負荷を推定する負荷推定手段を有し、
    前記負荷推定手段は、前記回転電機から出力される電流に基づいて前記ロータの熱的負荷を推定し、前記回転電機から出力される電流および前記ステータの温度に基づいて前記ステータの熱的負荷を推定し、前記ロータの熱的負荷と前記ステータの熱的負荷との合計負荷を前記回転電機に付与されている熱的負荷として推定することを特徴とする冷却システム。
  12. 請求項11に記載の冷却システムにおいて、
    前記負荷推定手段は、前記回転電機で発生するd軸電流およびq軸電流と当該回転電機の回転数と前記第1冷却液の温度とに基づいて前記ロータに瞬間的に付与される熱的負荷であるロータ側瞬時負荷を設定し、当該ロータ側瞬時負荷の時間に対する移動平均値を算出してこの算出値を前記ロータに蓄積されている熱的負荷であるロータ側累積負荷として設定し、これらロータ側瞬時負荷とロータ側累積負荷との合計負荷をロータの熱的負荷として推定することを特徴とする冷却システム。
  13. 請求項11または12に記載の冷却システムにおいて、
    前記負荷推定手段は、前記回転電機で発生する実効電流に基づいて前記ステータに瞬間的に付与されている熱的負荷であるステータ側瞬時負荷を設定し、前記ステータの温度に基づいて当該ステータに蓄積されている熱的負荷であるステータ側累積負荷を設定し、当該ステータ側瞬時負荷と前記ステータ側累積負荷との合計負荷を前記ステータの熱的負荷として推定することを特徴とする冷却システム。
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