JP6154742B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料供給装置に関するものである。
一般に、自動二輪車や四輪車の車両用の燃料供給装置として、燃料タンク内に電動モータを含む燃料ポンプを配設する、いわゆるインタンク式の燃料供給装置が用いられる。この種の燃料供給装置の中には、燃料タンクの底壁に取り付けられるフランジユニットと、フランジユニットの上側に取り付けられるアッパーカップとにより燃料ポンプを外包し、燃料タンク内で燃料ポンプを支持するものがある。
フランジユニットおよび燃料タンクの底壁は、この底壁にフランジユニットを取り付けた状態で、燃料タンクの外側にフランジユニットの一部が露出するように形成されている。そして、フランジユニットには、燃料タンクの内外を導通させる複数のコネクタ端子が設けられている。すなわち、コネクタ端子は、フランジユニットにおける燃料タンクの外側に露出した箇所から突出する複数の外部端末部と、フランジユニットにおける燃料タンクの内側に収納されている箇所から突出する複数のハーネス側端末部(内部端末部)と、を有している。外部側端末部およびハーネス側端末部は、それぞれ一方向に沿って並んで配置されている。
ハーネス側端末部には、ハーネスを介して燃料供給装置の上部に設けられたモータ端子が電気的に接続される。一方、外部端末部には、バッテリ等の電源から延びるハーネスが接続される。これにより、バッテリ等の電力が燃料ポンプの電動モータに供給され、燃料ポンプが駆動する。
ここで、フランジユニットのハーネス側端末部に対応する箇所に、各ハーネス側端末部の周囲をそれぞれ別々に覆う壁部を立設した技術が開示されている。このように構成することで、各ハーネス側端末部の間の絶縁性を確保できる。
また、壁部には、この壁部内に燃料が滞留することによって各ハーネス側端末部が腐食しないように、燃料排出用のスリットが形成されている。スリットは、各ハーネス側端末部の間に位置する壁部に形成されており、各ハーネス側端末部の配列方向と同じく一方向に並んで形成されている。また、一方向最外側に位置する壁部にもスリットが形成されている。このように構成することで、壁部内に滞留する燃料を、スリットを介して壁部外に排出し、各ハーネス側端末部の腐食を防止しようとしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−136984号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、スリットを形成することにより、壁部内に滞留する燃料を、壁部外に排出するという点では優れているが、各ハーネス側端末部の間に位置する壁部にスリットが形成されているので、各ハーネス側端末部間の沿面距離が短くなってしまう。このため、隣り合うハーネス側端末部同士が燃料を介して短絡され、各ハーネス側端末部が電食してしまうおそれがあるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、コネクタ端子の腐食を確実に防止できる燃料供給装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る燃料供給装置は、燃料タンクの底壁に取り付けられ、取り付けられた状態で一部が前記燃料タンクの外側に露出するフランジユニットと、前記フランジユニットに固定され、前記燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプと、前記フランジユニットに設けられ、前記燃料タンクの内外を導通させる複数のコネクタ端子と、を備え、前記フランジユニットは、前記燃料タンクの前記底壁に取り付けられるフランジ部と、前記フランジ部に立設され、前記燃料ポンプの一部を外包する筒部と、前記筒部に形成され、前記燃料タンク内の前記燃料を、前記フランジユニット内へ取り込むための吸入口と、を備え、前記複数のコネクタ端子の少なくとも前記燃料タンク内側の端部は、それぞれ前記フランジユニットから前記燃料ポンプの軸方向に沿って突出しており、かつ、この突出した前記端部の付根部の位置は、前記吸入口における前記軸方向の下端辺と同一高さか、または前記下端辺よりも下方に位置していると共に、一方向に沿って並んで配置され、前記フランジユニットの前記燃料タンク内側には、前記複数のコネクタ端子の周囲を各々取り囲むように隔壁部が立設され、前記隔壁部には、前記一方向とは直交する方向で、かつ軸方向とは直交する方向に対応する箇所に、前記隔壁部内に滞留する燃料を前記隔壁部外へ排出可能な排出部が形成され、前記排出部は、前記複数のコネクタ端子に対してそれぞれ1つずつ前記隔壁部に形成され、前記複数のコネクタ端子のうちの陽極側端子に対応する位置に形成されている前記排出部と、前記複数のコネクタ端子のうちの陰極側端子に対応する位置に形成されている前記排出部は、互いに各端子を挟んで反対側に位置していることを特徴とする。
このように、各コネクタ端子の周囲を取り囲むように隔壁部を形成することにより、各コネクタ端子の間の絶縁性を確保できる。
また、隔壁部に排出部を形成することにより、隔壁部内に滞留する燃料を、速やかに隔壁部外に排出することができる。さらに、各コネクタ端子のうちの陽極側端子に対応する位置に形成されている排出部と、各コネクタ端子のうちの陰極側端子に対応する位置に形成されている排出部は、互いに各端子を挟んで反対側に位置している。このため、陽極側端子と陰極側端子との間の沿面距離を十分確保することができ、各コネクタ端子の腐食を確実に防止できる。
ここで、複数のコネクタ端子の少なくとも燃料タンク内側の端部は、フランジ部から燃料ポンプの軸方向に沿って突出している。このため、コネクタ端子の燃料タンク内側の端部における付根部が、吸入口の軸方向の下端辺と同一高さか、またはそれよりも下方に位置していると、付根部付近に燃料が滞留しやすくなるおそれがある。しかしながら、上記の構成により、各コネクタ端子の腐食を確実に防止できる。
本発明に係る燃料供給装置は、前記複数のコネクタ端子は、それぞれ軸方向に直交する方向に沿う断面の形状が、前記一方向と直交する方向に長くなるように板状に形成されており、前記隔壁部は、四角筒状に形成されており、前記隔壁部の前記一方向とは直交する方向に存在する一側面に、前記排出部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、各コネクタ端子の腐食を確実に防止できる。
本発明に係る燃料供給装置は、前記排出部は、軸方向に沿うようにスリット状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、排出部の構造を簡素化できる。このため、燃料供給装置の製造コストを低減できる。
本発明に係る燃料供給装置は、前記フランジユニットには、前記隔壁部の外側のうちの前記一方向に沿う一辺側に、前記隔壁部全体に跨るように液溜まり部が形成され、前記隔壁部には、前記液溜まり部に滞留する燃料を、前記隔壁部を挟んで前記液溜まり部とは反対側に排出するための副排出部が、少なくとも1つ形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、隔壁部内から排出された燃料を液溜まり部で受けることができる。さらに、液溜まり部に滞留する燃料を、排出部および副排出部を介して速やかに排出できる。
本発明に係る燃料供給装置は、前記隔壁部には、前記複数のコネクタ端子とハーネスとの接続を目視可能な端子目視用切欠き部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、各コネクタ端子とハーネスとの接続作業性を向上できる。
本発明によれば、各コネクタ端子の周囲を取り囲むように隔壁部を形成することにより、各コネクタ端子の間の絶縁性を確保できる。
また、隔壁部に排出部を形成することにより、隔壁部内に滞留する燃料を、速やかに隔壁部外に排出することができる。さらに、各コネクタ端子のうちの陽極側端子に対応する位置に形成されている排出部と、各コネクタ端子のうちの陰極側端子に対応する位置に形成されている排出部は、互いに各端子を挟んで反対側に位置している。このため、陽極側端子と陰極側端子との間の沿面距離を十分確保することができ、各コネクタ端子の腐食を確実に防止できる。
本発明の第1実施形態における燃料供給装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態における燃料供給装置の側面図である。である。 本発明の第1実施形態におけるフランジユニットのハーネス側端末部に対応する箇所を拡大した平面図である。 本発明の第2実施形態におけるフランジユニットのハーネス側端末部に対応する箇所を拡大した平面図である。 本発明の第3実施形態におけるフランジユニットのハーネス側端末部に対応する箇所を拡大した平面図である。
(第1実施形態)
(燃料供給装置)
次に、この発明の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、燃料供給装置1の斜視図、図2は、燃料供給装置1の側面図である。なお、以下の説明では、燃料供給装置1を構成する燃料ポンプ3の中心軸を中心軸Cとする。また、燃料ポンプ3の軸方向をZ方向とし、燃料タンク2の内側を+Z側とし、燃料タンク2の外側を−Z側とする。
図1および図2に示すように、燃料供給装置1は、燃料タンク2内に配置され、燃料タンク2内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプ3と、燃料ポンプ3の−Z側に配置され、燃料タンク2の底壁2aに取り付けられるフランジユニット4と、燃料ポンプ3を内包するように形成されたアッパーカップ25と、を備えた、いわゆる下付けタイプの燃料供給装置1である。
(燃料ポンプ)
燃料ポンプ3は、略円柱状に形成されており、燃料ポンプ3の+Z側に配設されたモータ部30と、燃料ポンプ3の−Z側に配設されたポンプ部40とを有している。燃料ポンプ3の外周面は、例えば金属からなる円筒状のハウジングにより形成されている。
(モータ部)
モータ部30には、例えば、ブラシ(不図示)付きの直流モータが使用される。モータ部30の+Z側には、ブラシと電気的に接合している一対のモータ端子32が、燃料ポンプ3の+Z側において中心軸Cに沿って立設されている。一対のモータ端子32は、燃料ポンプ3の中心軸Cを挟んで両側に配置されている。
一対のモータ端子32には、後述するハーネス6の一端側に設けられた接続端子33aが接続される。なお、ハーネス6の他端側に設けられた接続端子33bは、後述するコネクタ14内に配置されるコネクタ端子34のハーネス側端末部34bに接続される。さらに、コネクタ端子34の外部端末部34aは外部電源(不図示)と電気的に接続されている。したがって、ハーネス6により外部電源とモータ部30とが電気的に接続されるので、外部電源からモータ部30を駆動するための電力を供給することができる。なお、接続端子33bとコネクタ端子34のハーネス側端末部34bとの接続については後述する。
(ポンプ部)
ポンプ部40には、例えば、インペラ(不図示)を有する非容積型のポンプが用いられている。インペラは、モータ部30によって駆動される。
ポンプ部40の−Z側には、燃料を吸入する吸入口(不図示)が設けられている。吸入口は、後述のフィルタ排出管(不図示)、燃料供給装置1とは別体のフィルタユニット(不図示)およびフィルタ導入管51を介し、燃料ポンプ3の−Z側に形成される燃料リザーバ部11(図2参照)と連通している。
また、ポンプ部40の+Z側には燃料を吐出する吐出口が設けられている。燃料ポンプ3は、燃料リザーバ部11に貯留された燃料を、フィルタ導入管51、フィルタユニットおよびフィルタ排出管を介し、ポンプ部40の吸入口から汲み上げている。そして、モータ部30の+Z側に燃料を圧送している。
(フランジユニット)
フランジユニット4は、有底筒状のユニット本体10を有している。ユニット本体10は耐油性に優れた樹脂等からなる部材であり、インジェクションにより成型される。
ユニット本体10は、主に、略円盤形状のフランジ部12と、フランジ部12の−Z側に一体成形されているコネクタ14と、フランジ部12の+Z側に一体成形さている係合部15と、により構成されている。
さらに、フランジ部12の−Z側には、燃料の流路となるフィルタ導入管51、不図示のフィルタ排出管および燃料取出管57が形成されている。
また、ユニット本体10の内面側にはスペースが形成されている。このスペースは、燃料が貯留される燃料リザーバ部11として機能している。この燃料リザーバ部11に貯留された燃料は、燃料供給装置1とは別体のフィルタユニット(不図示)を介して、ポンプ部40に汲み上げられる。
(フランジ部)
ユニット本体10の−Z側における周壁に、略円盤形状のフランジ部12が形成されている。このフランジ部12を、燃料タンク2の底壁2aに形成された開口部2bを閉塞するように取り付けることにより、フランジ部12よりも−Z側が、燃料タンク2の外部に露出した状態になる。また、フランジ部12よりも+Z側が燃料タンク2内の燃料に浸漬された状態になる。
フランジ部12の+Z側で、かつ外周部寄りには、環状部13が一体成形されている。環状部13の外径は、燃料タンク2の開口部2bの内径とほぼ同一に設定されている。そして、フランジ部12は、燃料タンク2の開口部2bに、環状部13を−Z側から+Z側に向けて嵌め込むようにして燃料タンク2の底壁2aに取り付けられる。また、フランジ部12と燃料タンク2の底壁2aとの間には、ゴム等からなる不図示のシール部材が設けられており、燃料供給装置1と燃料タンク2とのシール性を確実に確保できるようになっている。
(係合部)
また、フランジ部12の+Z側の一面12aには、Z方向からみて環状部13よりも小径に形成された略円筒状の係合部15が突出形成されている。係合部15は、後述するアッパーカップ25の大径部26に形成された係合凸部25aと係合されるものであって、燃料ポンプ3の下部を外包するように円筒状に形成されている。また、係合部15の外周面における付根部には、小環状部13bが一体成形されている。
さらに、係合部15には、Z方向に沿って長くなるように略長方形状に形成された吸入口16が設けられている。吸入口16は、燃料タンク2内の燃料を、フランジユニット4内に取り込むためのものである。吸入口16は、係合部15のフランジ部12の一面12aよりもやや+Z側から、Z方向略中央よりもやや+Z側に至る間に形成されている。すなわち、吸入口16は、フランジ部12から離間した位置に配置された状態になっている。
なお、吸入口16の形状は、略長方形状に限られるものではなく、任意の形状とすることができる。例えば、吸入口16をZ方向に沿って長くなるように、長円形状に形成してもよい。
また、係合部15の周縁に、+Z側に突出する係合片15aが複数個所(本実施形態では4箇所)形成されている。係合片15aは、係合片15aの+Z側端が拡径する方向に向かって弾性変形可能に形成されている。
さらに、係合片15aには、アッパーカップ25に形成されている係合凸部25aと係合可能な係合孔15bが形成されている。そして、アッパーカップ25の大径部26に、係合部15の係合片15aをスナップフィットさせ、フランジユニット4とアッパーカップ25とを固定している。
(フィルタ導入管、フィルタ排出管および燃料取出管)
フランジ部12の−Z側に設けられたフィルタ導入管51および不図示のフィルタ排出管は、燃料供給装置1とは別に設けられたフィルタユニットと連通している。燃料供給装置1は、フランジユニット4に形成されている吸入口16を介してフランジユニット4内に取り込まれた燃料を、さらにフィルタ導入管51を介し、燃料タンク2内の燃料をフィルタユニットに導入するようになっている。また、燃料供給装置1は、不図示のフィルタ排出管を通じて、フィルタユニットにより濾過され排出された燃料を、ポンプ部40の吸入口に導入するようになっている。
さらに、燃料取出管57は、内燃機関(不図示)と連通している。燃料リザーバ部11に貯留された燃料は、フィルタユニットを通った後、ポンプ部40の吸入口から汲み上げられる。
(コネクタ)
フランジ部12の−Z側に一体成形されているコネクタ14は、径方向から見て略矩形状をした筒状部材であり、径方向外側に開口するコネクタ嵌合面を有している。コネクタ14は、ユニット本体10を形成する際に同時に形成される。このコネクタ14には、外部電源(例えば、バッテリ)や制御装置等に接続された外部コネクタ(何れも不図示)が嵌着される。
(コネクタ端子)
コネクタ14の内部には、燃料タンク2の内外を導通させる4本のコネクタ端子34が設けられている。すなわち、コネクタ端子34は、コネクタ14を成型する際に、例えばインサート成型される。
コネクタ端子34は、銅等の金属からなる部材であり、プレス加工により略L字状に形成されている。そして、コネクタ14の内側に、コネクタ端子34の外部端末部34aが突出されている。この外部端末部34aに、外部電源や制御装置等が電気的に接続される。一方、係合部15の付根部に形成された小環状部13bの内径側に、+Z方向に向かってコネクタ端子34のハーネス側端末部34bが突出されている。
なお、ハーネス側端末部34bは、小環状部13bの内径側において、コネクタ端子34のユニット本体10から露出している部分全体をいう。そして、この露出している部分全体のうち、ユニット本体10から突出している付根部を、ハーネス側端末部34bの付根部34b1という。
ここで、係合部15に形成されている吸入口16は、係合部15のフランジ部12の一面12aよりもやや+Z側から、Z方向略中央よりもやや+Z側に至る間に形成されている。このため、吸入口16の−Z方向の下端辺16aの位置よりも、ハーネス側端末部34bの付根部34b1の位置が低くなっている。
図3は、フランジユニット4のハーネス側端末部34bに対応する箇所を拡大した平面図である。
図1、図3に示すように、外部端末部34aおよびハーネス側端末部34bは、それぞれフランジ部12の周方向にほぼ沿う形で一方向(図3における左右方向、以下、配列方向という)に並んで配置されている。また、ハーネス側端末部34bは、板状に形成されており、かつZ方向に直交する方向に沿う断面の形状が、配列方向に直交する方向に長くなるように形成されている。
ここで、4本のハーネス側端末部34bのうち、配列方向一方側(図3における右側)に配置されている2本のハーネス側端末部34bには、ハーネス6を介して燃料ポンプ3のモータ端子32が電気的に接続される。また、4本のハーネス側端末部34bのうち、配列方向他方側(図3における左側)に配置されている2本のハーネス側端末部34bには、ハーネス6を介して後述の液面検出器60が電気的に接続される。さらに、4本のハーネス側端末部34bは、配列方向一方側から順に、陰極用と陽極用とが交互に配置されている。
なお、以下の説明では、4本のハーネス側端末部34bを、それぞれ配列方向一方側から順に、ポンプ陰極側端末部134a、ポンプ陽極側端末部134b、検出器陰極側端末部135a、検出器陽極側端末部135bと称して説明する場合がある。
(ハーネス接続部)
図3に示すように、係合部15のハーネス側端末部34bに対応する部位には、係合部15の周壁を径方向内側に凹ませて断面コの字状に形成された壁部81が設けられている。そして、この壁部81と小環状部13bとにより囲まれた部位を、ハーネス接続部80として構成している。このハーネス接続部80の底面80aは、小環状部13bの+Z側端面よりも段差により低く形成されている。また、底面80aには、ハーネス側端末部34bが+Z方向に向かって突出され、かつハーネス側端末部34bが配列方向に沿って並んで配置されている。
壁部81は、ハーネス側端末部34bの配列方向両端に配置された側壁部81a,81bと、ハーネス側端末部34bを挟んで小環状部13bとは反対側に存在する奥壁部81cとにより構成されている。奥壁部81cは、ハーネス側端末部34bの配列方向の一方側(図3における右側)から他方側(図3における左側)に向かうに従って、徐々に径方向内側に向かうように湾曲形成されている。
これら側壁部81a,81bおよび奥壁部81cの+Z側端部は、アッパーカップ25の−Z側端部と当接するような高さで形成される。このため側壁部81a,81bおよび奥壁部81cとアッパーカップ25との間には隙間が形成されず、側壁部81a,81bおよび奥壁部81cやアッパーカップ25の縁部によるエッジが存在しない。
また、2つの側壁部81a,81bのうち、ハーネス側端末部34bの配列方向の他方側に配置されている側壁部81bと、奥壁部81cとの接続部近傍に、Z方向全体に亘って開口部82が形成されている。
さらに、ハーネス接続部80には、各ハーネス側端末部34bをそれぞれ別々に取り囲むように、隔壁部91がZ方向に沿って立設されている。
より具体的には、隔壁部91は、各ハーネス側端末部34bの間に配置されると共に、壁部81の側壁部81a,81bに接触するように配置された複数の縦壁92を有している。縦壁92は、各ハーネス側端末部34bの形状に対応するように、Z方向に直交する方向に沿う断面形状が、ハーネス側端末部34bの配列方向に直交する方向に長くなるように形成されている。
また、縦壁92には、壁部81の奥壁部81c側端、および縦壁92の小環状部13b側端(奥壁部81cとは反対側端)に、それぞれ全ての縦壁92に跨るように一対の横壁93が一体成形されている。すなわち、奥壁部81cにおけるハーネス側端末部34bの配列方向略中央から配列方向の一方側は、横壁93の一部を構成している。このように形成された縦壁92、および奥壁部81cを除く横壁93は、ハーネス接続部80の底面80aからのZ方向の高さが、各ハーネス側端末部34bの底面80aからのZ方向の高さの約2倍となるように形成されている。
また、一対の横壁93のうち、小環状部13b側の横壁93と小環状部13bとの間は、燃料が滞留する液溜まり部96とされている。
さらに、奥壁部81cにおけるハーネス側端末部34bの配列方向略中央から配列方向の他方側と、横壁93との間の底面80aは、段差により低く形成されており、燃料リザーバ部11の一部を構成している。すなわち、側壁部81bと、奥壁部81cとの接続部近傍に形成されたスリット82は、ハーネス接続部80と燃料リザーバ部11とを連通させている。
また、横壁93には、各ハーネス側端末部34bに対応する位置に、それぞれ排出部94a〜94dが形成されている。各排出部94a〜94dは、隔壁部91内に滞留する燃料を隔壁部91外へ排出するためのものであって、横壁93のZ方向全体に亘ってスリット状に形成されている。
ここで、各排出部94a〜94dが形成されている位置は、配列方向一方から他方に向かって互い違いになるように設定されている。
すなわち、ポンプ陰極側端末部134aに対応する位置に形成された排出部94a、および検出器陰極側端末部135aに対応する位置に形成された排出部94cは、一対の横壁93のうち、小環状部13b側の横壁93に配置されている。また、ポンプ陽極側端末部134bに対応する位置に形成された排出部94b、および検出器陽極側端末部135bに対応する位置に形成された排出部94dは、一対の横壁93のうち、奥壁部81c側の横壁93に配置されている。
より具体的には、一対の横壁93のうち、小環状部13b側の横壁93には、ポンプ陰極側端末部134aのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上と、検出器陰極側端末部135aのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上とに、それぞれ排出部94a,94cが形成されている。
また、ポンプ陽極側端末部134bと検出器陰極側端末部135aとの間に配置されている縦壁92と、奥壁部81cとの間には、排出部94bが形成されている。さらに、一対の横壁93のうち、奥壁部81c側の横壁93には、検出器陽極側端末部135bのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上に、排出部94dが形成されている。
すなわち、排出部94a〜94dのうち、各陰極側端末部134a,135aに対応する位置に形成されている排出部94a,94cの位置と、各陽極側端末部134b,135bに対応する位置に形成されている排出部94b,94dの位置は、互いに各ハーネス側端末部34bを挟んで反対側に位置した状態になっている。
また、一対の横壁93のうち、小環状部13b側の横壁93における+Z方向の上端には、ポンプ陽極側端末部134bのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上と、検出器陽極側端末部135bのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上とに、それぞれ切欠き部95が形成されている。これら切欠き部95は、横壁93の+Z方向の上端から横壁93の高さ全体のうちの約1/4程度の深さまで形成されている。切欠き部95は、ポンプ陽極側端末部134bおよび検出器陽極側端末部135bと、ハーネス6との接続を目視するために利用される。
(ハーネス)
図1、図2に戻り、ハーネス6は、コネクタ端子34と、モータ端子32および液面検出器60の端子とを接続するためのものである。ハーネス6は、銅等の金属からなる芯線と、架橋ポリエチレンや塩化ビニル等の耐油性を有した絶縁材料からなる芯線を覆う被覆と、により形成される。さらに、ハーネス6の一端側には接続端子33aが、他端側には接続端子33bが設けられている。
ハーネス6は4本設けられており、このうち2本の一端側の接続端子33aは、モータ端子32に接続され、残り2本の一端側の接続端子33aは、液面検出器60の端子(不図示)に接続される。接続端子33aがモータ端子32に接続されたハーネス6の他端側の接続端子33bは、それぞれポンプ陰極側端末部134aおよびポンプ陽極側端末部134bに接続される。これにより、ポンプ陰極側端末部134aは、ハーネス6を介してモータ端子32の陰極側と電気的に接続され、ポンプ陽極側端末部134bは、ハーネス6を介してモータ端子32の陽極側と電気的に接続される。
一方、接続端子33aが液面検出器60の端子に接続されたハーネス6の他端側の接続端子33bは、それぞれ検出器陰極側端末部135aおよび検出器陽極側端末部135bに接続される。これにより、検出器陰極側端末部135aは、ハーネス6を介して液面検出器60の陰極側の端子と電気的に接続され、検出器陽極側端末部135bは、ハーネス6を介して液面検出器60の陽極側の端子と電気的に接続される。
(アッパーカップ)
図1、図2に示すように、アッパーカップ25は耐油性に優れた樹脂により形成された有底筒状の部材であり、インジェクションにより成型される。アッパーカップ25は、燃料ポンプ3の+Z側から燃料ポンプ3に外挿される筒部24を有している。
アッパーカップ25の+Z側には、液面検出器60が配置される。したがって、筒部24の+Z側には、液面検出器60の取付部61が形成されている。取付部61は、径方向外側に向かって延出形成された板状のとなっており、アッパーカップ25を形成する際、同時にインジェクションにより成型される。この取付部61に、液面検出器60がスナップフィット等により固定される。
(筒部)
アッパーカップ25の筒部24は、+Z側に配置された小径部27と、−Z側に配置された大径部26とにより構成されている。
小径部27は、燃料ポンプ3の+Z側に外嵌される。小径部27の内周面は、燃料ポンプ3の外径と略同一か、それよりも若干大きく形成されており、この内周面に燃料ポンプ3の外周面が内嵌されて燃料ポンプ3が支持される。
大径部26は、小径部27の−Z側を拡径し、段差を設けることにより形成される。大径部26の外周面には、フランジユニット4に設けられた係合片15aの係合孔15bに対応する位置に、係合凸部25aが形成されている。これらアッパーカップ25の係合凸部25aと、フランジユニット4の係合片15aとによって、両者がスナップフィットし、アッパーカップ25とフランジユニット4とが一体化される。
(クリップ部)
また、アッパーカップ25の筒部24の周壁には、クリップ部65が一体成形されている。クリップ部65は、筒部24の大径部26における、ハーネス接続部80の+Z側に形成されている。クリップ部65は、基台部67と、基台部67と接続された保持部66とにより構成されている。
また、基台部67は、筒部24の大径部26のうち、フランジユニット4の壁部81を構成している奥壁部81cに対応した位置に形成されている。
具体的には、筒部24の大径部26の壁部81に対応する位置を、径方向内側に凹ませて基台部67を形成している。この基台部67の外表面と、フランジユニット4の壁部81の外表面は、略面一となるように形成されている。また、基台部67の−Z側と、壁部81の+Z側とが当接するように形成される。このように基台部67を形成することにより、壁部81と基台部67との境界付近に、壁部81および基台部67の縁部によるエッジが形成されることがない。
保持部66は、径方向から見て略矩形状に形成されている。そして、保持部66は、一端部66bが基台部67に接続されており、他端部66aが開口されている。基台部67の周方向の長さは、収容される複数のハーネス6を周方向に1本ずつ並列に配置したときの幅よりも広い長さで設定される。また、保持部66は基台部67から離間して、基台部67に沿って配置されている。
保持部66と基台部67との離間距離は、保持されるハーネス6の直径と略同一か、それよりも広く設定される。このように保持部66を形成することで、保持部66の他端部66aの開口から、保持部66と基台部67との間にハーネス6を挿入して、保持部66と基台部67との間に複数のハーネス6を配置している。また、保持部66の外表面は、アッパーカップ25の大径部26の外周面よりも径方向内側にオフセットした形になっている。これにより、ハーネス6の弛みを防止しつつ、アッパーカップ25の大径部26の外周面よりも内側にハーネス6を配置できる。
(ハーネス接続部の作用と効果)
次に、ハーネス接続部80の作用について説明する。
ここで、ハーネス接続部80には、各ハーネス側端末部34bがZ方向に沿って立設されている。また、ハーネス接続部80には、各ハーネス側端末部34bをそれぞれ別々に取り囲むように、隔壁部91がZ方向に沿って立設されている。
このような構成のもと、燃料タンク2内に燃料供給装置1を取り付ける前に、各ハーネス側端末部34bと、モータ端子32および液面検出器60の端子とを、ハーネス6を介して接続する。また、隔壁部91の小環状部13b側(径方向外側)には、ポンプ陰極側端末部134aおよび検出器陰極側端末部135aに対応する位置に、それぞれスリット状の排出部94a,94cが形成されている。さらに、隔壁部91の小環状部13b側には、ポンプ陽極側端末部134bおよび検出器陽極側端末部135bに対応する位置に、それぞれ切欠き部95が形成されている。
このため、各ハーネス側端末部34bをそれぞれ別々に取り囲むように隔壁部91が立設されていたとしても、排出部94a,94cおよび切欠き部95を介し、各ハーネス側端末部34bと接続端子33bとの接続を目視することができる。よって、各ハーネス側端末部34bと接続端子33bとの接続作業性を向上できる。
また、各ハーネス側端末部34bをそれぞれ別々に取り囲むように、隔壁部91が形成されているので、ハーネス6が引っ張られる等して各ハーネス側端末部34bにストレスが加わった場合であっても、各ハーネス側端末部34bが屈曲して短絡するのを防止できる。
次に、クリップ部65でハーネス6を保持する。具体的には、開口している保持部66の他端部66aからハーネス6を挿入して、保持部66と基台部67との間にハーネス6を配置する。保持部66の表面は、アッパーカップ25の外周面よりも径方向の内側に配置されている。したがって、ハーネス6は、アッパーカップ25の外周面よりも径方向の内側で保持部66によって保持される。
最後に、モータ端子32および液面検出器60の端子に、ハーネス6の一端側の接続端子33aを接続する。これにより、外部電源は、ハーネス6を介して、モータ部30および液面検出器60に電力を供給することができる。
以上のように、コネクタ端子34、モータ端子32および液面検出器60の端子に、ハーネス6の接続端子33a,33bを接続し、ハーネス6をクリップ部65に保持させることにより、ハーネス6を装着している。
続いて、このようにして組み立てた燃料供給装置1を燃料タンク2内に取り付ける。燃料タンク2内に燃料を充填すると、ハーネス接続部80に設けられている隔壁部91内に燃料が流入する。
ここで、隔壁部91の小環状部13b側には、ポンプ陰極側端末部134aおよび検出器陰極側端末部135aに対応する位置に、それぞれスリット状の排出部94a,94cが形成されている。このため、隔壁部91内のうち、ポンプ陰極側端末部134aおよび検出器陰極側端末部135aに対応する位置に流入した燃料は、排出部94a,94cを介して液溜まり部96に排出される。
また、隔壁部91の奥壁部81c側(径方向内側)には、ポンプ陽極側端末部134bおよび検出器陽極側端末部135bに対応する位置に、それぞれスリット状の排出部94b,94dが形成されている。このため、隔壁部91内のうち、ポンプ陽極側端末部134bおよび検出器陽極側端末部135bに対応する位置に流入した燃料は、排出部94b,94dを介して燃料リザーバ部11に排出される。
このように、隔壁部91に簡素な構造であるスリット状の排出部94a〜94dを形成することにより、これら排出部94a〜94dを介し、隔壁部91内に流入する燃料を隔壁部91外に速やかに排出できる。
ここで、係合部15に形成されている吸入口16の−Z方向の下端辺16aの位置よりも、ハーネス側端末部34bの付根部34b1の位置が低くなっている。このため、隔壁部91内に燃料が滞留しやすくなるおそれがあるが、排出部94a〜94dによって、燃料が速やかに排出されるので、隔壁部91内に燃料が滞留してしまうことを抑制できる。
また、排出部94a〜94dのうち、各陰極側端末部134a,135aに対応する位置に形成されている排出部94a,94cの位置と、各陽極側端末部134b,135bに対応する位置に形成されている排出部94b,94dの位置とが、互いに各ハーネス側端末部34bを挟んで反対側に位置している。このため、各陰極側端末部134a,135aと各陽極側端末部134b,135bとの間の沿面距離を十分確保することができる。よって、仮に隔壁部91内に燃料が滞留するようなことがあっても、各ハーネス側端末部34bの電食を確実に防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図4に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一の態様には、同一符号を付して説明を省略する(以下の実施形態についても同様)。
図4は、第2実施形態におけるフランジユニット4のハーネス側端末部34bに対応する箇所を拡大した平面図であって、図3に対応している。
同図に示すように、第2実施形態における隔壁部91には、一対の横壁93のうちの奥壁部81c側の横壁93で、検出器陰極側端末部135aに対応する位置に、副排出部97が形成されている。この点、前述の第1実施形態と相違している。
副排出部97は、横壁93のZ方向全体に亘ってスリット状に形成されている。
このような構成のもと、ハーネス接続部80の液溜まり部96に滞留する燃料が、隔壁部91の検出器陰極側端末部135aに対応する位置に形成されている排出部94cを介し、さらに、副排出部97を介して燃料リザーバ部11に排出される。
したがって、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果に加え、液溜まり部96に滞留する燃料を、速やかに燃料リザーバ部11に排出することができる。このため、より確実に、各ハーネス側端末部34bの腐食を防止できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図5に基づいて説明する。
図5は、第3実施形態におけるフランジユニット4のハーネス側端末部34bに対応する箇所を拡大した平面図であって、図3に対応している。
同図に示すように、第1実施形態と第3実施形態との相違点は、第1実施形態では、4本のハーネス側端末部34bを、それぞれ配列方向一方側(図3における右側)から順に、ポンプ陰極側端末部134a、ポンプ陽極側端末部134b、検出器陰極側端末部135a、検出器陽極側端末部135bとして構成したが、第3実施形態では、4本のハーネス側端末部34bを、それぞれ配列方向一方側(図5における右側)から順に、ポンプ陽極側端末部134b、ポンプ陰極側端末部134a、検出器陰極側端末部135a、検出器陽極側端末部135bとして構成した点にある。
一対の横壁93のうち、小環状部13b側の横壁93には、ポンプ陰極側端末部134aのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上と、検出器陰極側端末部135aのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上とに、それぞれ排出部94a,94cが形成されている。
また、ポンプ陰極側端末部134aとポンプ陽極側端末部134bとの間に配置されている縦壁92と、奥壁部81cとの間には、排出部94bが形成されている。さらに、一対の横壁93のうち、奥壁部81c側の横壁93には、検出器陽極側端末部135bのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上に、排出部94dが形成されている。
このように構成した場合であっても、排出部94a〜94dのうち、各陰極側端末部134a,135aに対応する位置に形成されている排出部94a,94cの位置と、各陽極側端末部134b,135bに対応する位置に形成されている排出部94b,94dの位置は、互いに各ハーネス側端末部34bを挟んで反対側に位置した状態になっている。
また、一対の横壁93のうち、小環状部13b側の横壁93における+Z方向の上端には、ポンプ陽極側端末部134bのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上と、検出器陽極側端末部135bのZ方向に直交する断面形状における長手方向の延長線上とに、それぞれ切欠き部95が形成されている。
このように、上述の第3実施形態でも、前述の第1実施形態と同様に、排出部94a〜94dのうち、各陰極側端末部134a,135aに対応する位置に形成されている排出部94a,94cの位置と、各陽極側端末部134b,135bに対応する位置に形成されている排出部94b,94dの位置とが、互いに各ハーネス側端末部34bを挟んで反対側に位置している。
このため、各陰極側端末部134a,135aと各陽極側端末部134b,135bとの間の沿面距離を十分確保することができる。よって、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。これに加え、ハーネス側端末部34bを構成するポンプ陰極側端末部134a、ポンプ陽極側端末部134b、検出器陰極側端末部135a、検出器陽極側端末部135bの配列順序のバリエーションを増やすことが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、2つの側壁部81a,81bのうち、ハーネス側端末部34bの配列方向の他方側に配置されている側壁部81bと、奥壁部81cとの接続部近傍に、Z方向全体に亘ってスリット82が形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、2つの側壁部81a,81bのうち、ハーネス側端末部34bの配列方向の一方側に配置されている側壁部81aと、奥壁部81cとの接続部近傍に、Z方向全体に亘ってスリット82を形成してもよい。さらに、スリット82を形成する箇所を、奥壁部81cとしてもよい。但し、ハーネス6から離れたハーネス側端末部34bの配列方向の他方側に配置されている側壁部81bと、奥壁部81cとの接続部近傍にスリット82を形成することにより、スリット82の縁部に形成されるエッジとハーネス6との接触を確実に回避できる点で、本実施形態に優位性がある。
また、上述の実施形態では、不図示のフィルタユニットは燃料供給装置1の別部品として構成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、フィルタユニットを燃料リザーバ部11内に配置して、フィルタユニットと燃料供給装置1とを一体的に構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、コネクタ端子34のハーネス側端末部34bの+Z側に、クリップ部65を1箇所設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ハーネス6の配索位置に対応する箇所に、クリップ部65を複数個所設けてもよい。
また、上述の実施形態では、フランジユニット4の係合部15に形成されている吸入口16は、フランジ部12から離間した位置に配置されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、吸入口16は、底辺16aがフランジ部12の一面12aと同一高さとなるように形成されていてもよい。換言すれば、ハーネス側端末部34bの付根部34b1と、吸入口16の下端辺16aとの位置が、同一高さであってもよい。
1…燃料供給装置
2…燃料タンク
2b…底壁
3…燃料ポンプ
4…フランジユニット
12…フランジ部
12a…一面
15…係合部(筒部)
16…吸入口
34…コネクタ端子
34b…ハーネス側端末部(燃料タンク内側の端部)
34b1…付根部
81…壁部(隔壁部)
91…隔壁部
92…横壁(隔壁部)
94a,94b,94c,94d…排出部
95…切欠き部(端子目視用切欠き部)
96…液溜まり部
97…副排出部
134a…ポンプ陰極側端末部(陰極側端子)
134b…ポンプ陽極側端末部(陽極側端子)
135a…検出器陰極側端末部(陰極側端子)
135b…検出器陽極側端末部(陽極側端子)

Claims (5)

  1. 燃料タンクの底壁に取り付けられ、取り付けられた状態で一部が前記燃料タンクの外側に露出するフランジユニットと、
    前記フランジユニットに固定され、前記燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関へと圧送する燃料ポンプと、
    前記フランジユニットに設けられ、前記燃料タンクの内外を導通させる複数のコネクタ端子と、を備え、
    前記フランジユニットは、
    前記燃料タンクの前記底壁に取り付けられるフランジ部と、
    前記フランジ部に立設され、前記燃料ポンプの一部を外包する筒部と、
    前記筒部に形成され、前記燃料タンク内の前記燃料を、前記フランジユニット内へ取り込むための吸入口と、を備え、
    前記複数のコネクタ端子の少なくとも前記燃料タンク内側の端部は、
    それぞれ前記フランジユニットから前記燃料ポンプの軸方向に沿って突出しており、
    かつ、この突出した前記端部の付根部の位置は、前記吸入口における前記軸方向の下端辺と同一高さか、または前記下端辺よりも下方に位置していると共に、
    一方向に沿って並んで配置され、
    前記フランジユニットの前記燃料タンク内側には、前記複数のコネクタ端子の周囲を各々取り囲むように隔壁部が立設され、
    前記隔壁部には、前記一方向とは直交する方向で、かつ軸方向とは直交する方向に対応する箇所に、前記隔壁部内に滞留する燃料を前記隔壁部外へ排出可能な排出部が形成され、
    前記排出部は、前記複数のコネクタ端子に対してそれぞれ1つずつ前記隔壁部に形成され、
    前記複数のコネクタ端子のうちの陽極側端子に対応する位置に形成されている前記排出部と、前記複数のコネクタ端子のうちの陰極側端子に対応する位置に形成されている前記排出部は、互いに各端子を挟んで反対側に位置していることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記複数のコネクタ端子は、それぞれ軸方向に直交する方向に沿う断面の形状が、前記一方向と直交する方向に長くなるように板状に形成されており、
    前記隔壁部は、四角筒状に形成されており、
    前記隔壁部の前記一方向とは直交する方向に存在する一側面に、前記排出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記排出部は、軸方向に沿うようにスリット状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記フランジユニットには、前記隔壁部の外側のうちの前記一方向に沿う一辺側に、前記隔壁部全体に跨るように液溜まり部が形成され、
    前記隔壁部には、前記液溜まり部に滞留する燃料を、前記隔壁部を挟んで前記液溜まり部とは反対側に排出するための副排出部が、少なくとも1つ形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の燃料供給装置。
  5. 前記隔壁部には、前記複数のコネクタ端子とハーネスとの接続を目視可能な端子目視用切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の燃料供給装置。
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