JP6154617B2 - ディスククランプ機構及び記録再生装置及びディスクチェンジャ - Google Patents
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Description
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したディスククランプ機構及び記録再生装置及びディスクチェンジャの提供を目的とする。
前記薄型光ディスクの他面に当接し、前記薄型光ディスクを前記ターンテーブルとの間でクランプするクランパと、を有するディスククランプ機構であって、
前記ターンテーブルの前記クランパに対向するターンテーブル側クランプ面に形成された被嵌合部と、
前記クランパの中央収納部内に前記クランパに対して相対変位可能に設けられ、前記被嵌合部に嵌合して前記薄型光ディスクのクランプ位置を位置決めする調芯キャップと、を備え、
前記調芯キャップは、
前記ターンテーブルの被嵌合部と嵌合して前記ターンテーブル側クランプ面に対する位置合わせを行う第1テーパ嵌合部と、
前記薄型光ディスクの中央穴に嵌合する第2テーパ嵌合部と、
前記クランパの中央収納部に挿入される摺動部とを有することを特徴とする。
図1は本発明によるディスククランプ機構の実施形態1が適用されたディスクチェンジャを示す斜視図である。図1に示されるように、ディスクチェンジャ10は、ディスクカートリッジ100、ディスク搬送機構200、複数のドライブ装置(記録再生装置)300、及び制御装置(図示省略)などを備えている。
図3はドライブ装置300に設けられたトレー及びピックアップを模式的に示す図である。図3に示されるように、ドライブ装置300は、薄型光ディスク120が載置されるドライブトレー310と、薄型光ディスク120をクランプするディスククランプ機構320と、薄型光ディスク120のディスク面にデータの記録、又はデータの再生を行う光ピックアップ330と、ドライブトレー310の上方に配置され光ピックアップ330を支持するベース部340とを有する。
ディスククランプ機構320は、薄型光ディスク120の上面(一面)に当接し、当該薄型光ディスク120を回転駆動するスピンドル部350と、薄型光ディスク120の下面(他面)に当接し、薄型光ディスク120をスピンドル部350との間でクランプするクランパ部360とを有する。スピンドル部350は、ベース部340によりクランパ部360の上方に対向する位置に支持されている。また、クランパ部360は、ドライブトレー310の中央収納部に挿入され、磁力により薄型光ディスク120をクランプすると共に、ドライブトレー310に対して非接触なフローティング状態となる。
図4は実施形態1のディスククランプ機構320のクランプ動作(その1)を示す縦断面図である。図4に示されるように、ディスククランプ機構320は、前述したスピンドル部350と、クランパ部360とを有する。スピンドル部350は、ベース部340に固定されたモータ352と、モータ352の回転軸354に結合されたターンテーブル370とを有する。ターンテーブル370は、薄型光ディスク120をクランプするクランプ位置に移動可能に設けられている。また、ターンテーブル370は、鉄などの磁性材を加工して下面にターンテーブル側クランプ面372が形成され、ターンテーブル側クランプ面372の中心には位置合わせ部(被嵌合部)374が一体に設けられている。
クランパ部360は、薄型光ディスク120をクランプするクランパ380と、ターンテーブル370に対する位置合わせを行う調芯キャップ390とを有する。クランパ380は、ドライブトレー310の上面中央に形成された中央収納部312に挿入され、上面側にクランパ側クランプ面382を有する。また、クランパ側クランプ面382は、ターンテーブル370のターンテーブル側クランプ面372と対向しており、磁石400の磁力(吸引力)によるクランプ動作と共に、薄型光ディスク120の中央穴122周辺をクランプする。
調芯キャップ390は、クランパ380に対して相対変位可能に設けられ、クランプ直前に薄型光ディスク120の中心を貫通する中央穴に嵌合して当該薄型光ディスク120の回転中心をモータ352の回転軸354の軸心に一致するように位置決めする調芯部材である。すなわち、調芯キャップ390は、クランプ動作時、薄型光ディスク120の中央穴に嵌合して薄型光ディスク120のクランプ位置を位置決めしてクランプ動作に伴うディスク損傷を抑制する。
ここで、ディスクトレー110に載置された薄型光ディスク120の搬送動作について説明する。ディスクトレー110に載置された薄型光ディスク120は、ディスク搬送機構200の吸盤230に吸着されてドライブ装置300に搬送される。ディスク搬送機構200によりドライブ装置300のドライブトレー310の上方に搬送された薄型光ディスク120は、ディスク搬送機構200の降下動作により−X方向に引き出されたドライブトレー310のクランパ部360のほぼ中心に搬送される。そして、ディスク搬送機構200の吸盤230による吸着が解除されると共に、薄型光ディスク120はドライブトレー310の中央に配されたクランパ部360に載置される。
図5は実施形態1のディスククランプ機構320のクランプ動作(その2)を示す縦断面図である。図5に示されるように、ディスククランプ機構320は、クランプ動作開始により、ベース部340及びスピンドル部350が下方向(−Z方向)に降下する。スピンドル部350は、ベース部340の降下と共に、ターンテーブル370のターンテーブル側クランプ面372を薄型光ディスク120の上面に当接させる。これにより、薄型光ディスク120は、上面がターンテーブル側クランプ面372との当接により下方に押圧されるため、中央穴122の全周が第2テーパ嵌合部394Aのテーパ面に対して均等に当接するように調整される。
図8は実施形態2のディスククランプ機構320Aのクランプ動作(その1)を示す縦断面図である。尚、ディスククランプ機構320Aの構成において、前述した実施形態2と同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
位置合わせ部374Aは、第1テーパ嵌合部392Aに対応する小径なテーパ凸部374Aaと、大径なテーパ凹部374Abとを有する。テーパ凸部374Aaは、回転中心に形成されたテーパ形状の凸部であり、第1テーパ嵌合部392Aに嵌合して調芯キャップ390Aの軸心(回転中心)を位置決めする。また、テーパ凹部374Abは、調芯キャップ390Aの第2テーパ嵌合部394Aの形状に対応する大径なテーパ面を有する。
調芯キャップ390Aは、第1テーパ嵌合部392A、第2テーパ嵌合部394A、摺動部396、バネ押圧部398を有する。第1テーパ嵌合部392Aは、調芯キャップ390Aの上面393Aの回転中心に形成された凹部であり、位置合わせ部374Aのテーパ凸部374Aaと嵌合してターンテーブル370Aの回転中心との相対位置を位置合わせする。すなわち、第1テーパ嵌合部392Aは、位置合わせ部374Aのテーパ凸部374Aaに嵌合することで、調芯キャップ390Aの軸心(回転中心)をターンテーブル370Aの軸心(回転中心)と一致させる。
図9は実施形態2のディスククランプ機構320Aのクランプ動作(その2)を示す縦断面図である。図9に示されるように、ディスククランプ機構320Aは、クランプ動作開始により、ベース部340及びスピンドル部350が下方向(−Z方向)に降下する。ベース部340に支持されたスピンドル部350は、ベース部340の降下と共に、ターンテーブル370Aのターンテーブル側クランプ面372を薄型光ディスク120の上面に当接させる。これにより、薄型光ディスク120は、上面がターンテーブル側クランプ面372との当接により下方に押圧されるため、中央穴122の全周が第2テーパ嵌合部394Aのテーパ面に対して均等に当接するように調整される。
図12は実施形態3のディスククランプ機構320Bのクランプ動作(その1)を示す縦断面図である。尚、ディスククランプ機構320Bの構成において、前述した実施形態1、2と同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。また、クランパ380、調芯キャップ390、弾性部材410の構成は、実施形態1のディスククランプ機構320と同様である。
図13は実施形態3のディスククランプ機構320Bのクランプ動作(その2)を示す縦断面図である。図13に示されるように、ディスククランプ機構320Bは、クランプ動作開始により、ベース部340及びスピンドル部350Bが下方向(−Z方向)に降下する。
図15は実施形態4のディスククランプ機構320Cのクランプ動作(その1)を示す縦断面図である。尚、ディスククランプ機構320Cの構成において、前述した実施形態1〜3と同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
上端フランジ602は、上面がモータ352の回転軸354に結合されており、下面がターンテーブル側クランプ部610の上方を覆うように外周側に延在形成されている。また、上端フランジ602は、下面に、弾性部材620の上端が当接するバネ受け部603を有する。尚、弾性部材620は、コイルバネからなり、バネ定数がクランパ側の弾性部材410のバネ力と同程度となるように製作されている。また、弾性部材620は、弾性を有する部材であれば良いので、コイルバネに限る物ではなく、例えば、ゴム材などでも良い。
図16は実施形態4のディスククランプ機構320Cのクランプ動作(その2)を示す縦断面図である。図16に示されるように、ディスククランプ機構320Cは、クランプ動作開始により、ベース部340及びスピンドル部350Cが下方向(−Z方向)に降下する。
100 ディスクカートリッジ
110 ディスクトレー
120 薄型光ディスク
122 中央穴
130 筐体
140 ディスク積層体
200 ディスク搬送機構
210 昇降軸
220 吸盤保持部材
230 吸盤
300 ドライブ装置(記録再生装置)
310 ドライブトレー
320、320A、320B、320C ディスククランプ機構
330 光ピックアップ
340 ベース部
350、350B スピンドル部
352 モータ
354 回転軸
360 クランパ部
370、370A、370B、370C ターンテーブル
372 ターンテーブル側クランプ面
374、374A 位置合わせ部(被嵌合部)
374a 第1テーパ凹部
374b 第2テーパ凹部
374Aa テーパ凸部
374Ab、502、606 テーパ凹部
380 クランパ
382 クランパ側クランプ面
390、390A 調芯キャップ
392、392A 第1テーパ嵌合部
394、394A 第2テーパ嵌合部
400 磁石
410、520、620 弾性部材
500 ターンテーブル可動部
510 ターンテーブル側収納室
600 ターンテーブル本体
610 ターンテーブル側クランプ部
Claims (9)
- 薄型光ディスクの一面に当接し、当該薄型光ディスクを回転駆動するターンテーブルと、
前記薄型光ディスクの他面に当接し、前記薄型光ディスクを前記ターンテーブルとの間でクランプするクランパと、を有するディスククランプ機構であって、
前記ターンテーブルの前記クランパに対向するターンテーブル側クランプ面に形成された被嵌合部と、
前記クランパの中央収納部内に前記クランパに対して相対変位可能に設けられ、前記被嵌合部に嵌合して前記薄型光ディスクのクランプ位置を位置決めする調芯キャップと、を備え、
前記調芯キャップは、
前記ターンテーブルの被嵌合部と嵌合して前記ターンテーブル側クランプ面に対する位置合わせを行う第1テーパ嵌合部と、
前記薄型光ディスクの中央穴に嵌合する第2テーパ嵌合部と、
前記クランパの中央収納部に挿入される摺動部とを有することを特徴とするディスククランプ機構。 - 前記クランパと前記調芯キャップとの間に、前記調芯キャップを前記ターンテーブル側に押圧する第1弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のディスククランプ機構。
- 前記第1テーパ嵌合部は、前記被嵌合部の形状に対応するテーパ形状の凹部又は凸部形状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のディスククランプ機構。
- 前記ターンテーブルは、前記薄型光ディスクをクランプするクランプ位置に移動可能に設けられ、
前記クランパは、前記ターンテーブルがクランプ位置に近接するのに伴って前記ターンテーブル側に吸着されてフローティング状態になり、前記薄型光ディスクを前記ターンテーブルとの間でクランプすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスククランプ機構。 - 前記クランパ又は前記ターンテーブルに、前記クランパと前記ターンテーブルとを吸引する磁石を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のディスククランプ機構。
- 前記ターンテーブルは、前記被嵌合部が形成されたターンテーブル可動部と、
前記ターンテーブル可動部を前記クランパ側に押圧する第2弾性部材とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のディスククランプ機構。 - 前記ターンテーブルは、前記被嵌合部に対して変位可能なターンテーブル側クランプ部と、
前記ターンテーブル側クランプ部を前記クランパ側に押圧する第3弾性部材とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のディスククランプ機構。 - 請求項1〜7いずれかに記載のディスククランプ機構と、
前記ディスククランプ機構によりクランプされた前記薄型光ディスクの記録又は再生を行う光ピックアップと、
を有することを特徴とする記録再生装置。 - 複数の薄型ディスクが積層されるディスク積層体を収納するディスクカートリッジと、
前記薄型ディスクの記録又は再生を行う複数の記録再生装置と、
前記ディスクカートリッジと前記記録再生装置との間で前記薄型ディスクを吸着する吸着搬送部材を移動させて前記薄型ディスクを搬送する搬送機構と、を備えたディスクチェンジャであって、
前記記録再生装置は、請求項1〜7いずれかに記載のディスククランプ機構を有することを特徴とするディスクチェンジャ。
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