JP6154236B2 - 中栓付き容器蓋 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、容器口部66内に中栓部61が嵌入するようにした容器の栓において、中栓部61の底面部62を、容器内部方向に突出するように湾曲させた構造の容器の栓60が提案されている(図6参照)。
また、上記特許文献2の容器の栓においては、容器内の圧力が上昇しても容器口部内に嵌入された中栓部61の底面部62の湾曲形状により容器口部とのシール力は保たれるが、底面部62の上方向への変形を阻止する止めが設けられていないので、容器内の圧力がさらに上昇すると、中栓部61の底面部62が部分的に上方向に変形し、容器口部66の内周面に密着していた中栓部61の胴部67も密着状態から容器口部内側方向(h方向)に変形し、胴部67と容器口部66とのシール性が低下するようになる(図6参照)。
前記中栓は、環状フランジと、該環状フランジの内周縁から下方に延び容器口部の内周面に気密に密着する係合筒壁と、該係合筒壁の下端から内側上方に向かって湾曲して延びる湾曲部と、該湾曲部の上端に連結する頂壁と、を有しており、
前記湾曲部は容器口部の内部方向へ膨出して湾曲した形状を有しており、
容器内の圧力が上昇した場合に、容器内の圧力によって前記中栓の湾曲部が容器口部の外部方向に押圧されるとともに、容器口部の内周面に密着している前記係合筒壁が容器口部の内周面を押圧して、容器のシール性を保つようにしたことを特徴とする。
(2)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)において、前記中栓の頂壁の上面は、中栓を容器口部に嵌入していない状態では、前記環状フランジの上面と同じ位置、または、前記環状フランジの上面よりも低い位置にあり、前記中栓を容器口部に嵌入すると、前記係合筒壁が容器口部の内周面によって押されることにより、前記湾曲部を介して容器口部の外部方向へ上昇し、前記蓋本体の内面に接触するようにしたことを特徴とする。
(3)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)又は(2)において、前記蓋本体の内面には、前記中栓の頂壁の上面と密着する凸部が設けられていることを特徴とする。
(4)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記中栓の環状フランジの下面には、容器口部の上端面に密着するトップシール面が設けられていることを特徴とする。
(5)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記中栓の環状フランジの下面外周には、容器口部の上端の外周に密着するアウトサイドシール面が設けられていることを特徴とする。
また、前記中栓の頂壁の上面は、中栓を容器口部に嵌入していない状態では、前記環状フランジの上面と同じ位置、または、前記環状フランジの上面よりも低い位置にあり、前記中栓を容器口部に嵌入すると、前記係合筒壁が容器口部の内周面によって押されることにより、前記湾曲部を介して容器口部の外部方向へ上昇し、前記蓋本体の内面に接触するようにしたことにより、係合筒壁が容器口部に挿入されるキャッピングの過程で、中栓の頂壁が過剰に押されることがないため、係合筒壁の挿入抵抗が大きくなることに起因するキャッピング不良を回避するとともに、頂壁の上面が蓋本体の内面に常に接触しているため、容器内の圧力が急に上昇した場合でも、容器のシール性を保つことができる。
さらに、前記蓋本体の内面には、前記中栓の頂壁の上面と密着する凸部が設けられていることにより、蓋本体で中栓の頂壁を上から押圧し、中栓をしっかりと容器口部内に嵌入させておくことができる。
さらに、前記中栓の環状フランジの下面には、容器口部の上端面に密着するトップシール面が設けられていることにより、トップシール面を介して容器口部との密着力を強固にすることができる。
さらに、前記中栓の環状フランジの下面外周には、容器口部の上端の外周に密着するアウトサイドシール面が設けられていることにより、容器口部との密着力が強まるという効果がある。
図1は、本発明の中栓付き容器蓋を容器口部に装着する前の断面側面図であり、図2は、図1の中栓付き容器蓋が容器口部に装着されている閉栓状態を示す縦断面図である。
図3は、図1の中栓付き容器蓋が容器口部に装着され、中栓で容器口部をシールしている閉栓状態を示す縦断面図である。
一方、蓋本体10は、容器口部30内に嵌入された中栓20を覆うようにして、容器口部30の外側に螺子装着されることにより容器口部30がシールされて、閉栓状態が形成されている。
即ち、中栓付き容器蓋は、蓋本体10の内方に下方から頂壁24を上にして中栓20を挿入していき、蓋本体10内に中栓20を装着する。
この状態で、中栓20は、蓋本体10の可動空間11b内で可動自在に遊嵌されるとともに、蓋本体10の内側の螺条12の上端面12aに当接されている状態で保持されている。
このため、中栓20は、蓋本体10から抜け落ちることなく蓋本体10内に保持されている。そして、蓋本体10を容器口部30に螺子装着する(図3参照)。
ここで湾曲部23は、容器の圧力が上昇した際に、外部方向へ反転してしまうと、係合筒壁22のシールが弱くなってしまうので、容器口部30の内部方向へ膨出して湾曲した形状が重要である。
このため、中栓20は、蓋本体10から抜け落ちることなく蓋本体10内に保持されるようになっている。
これによって、中栓20を容器口部30に嵌入すると、係合筒壁22が容器口部30の内周面に密着するとともに、中栓20の頂壁24の上面は、湾曲部23を介して容器口部30の外部方向(容器の内部とは反対方向P)へ上昇し、蓋本体10の頂壁24内面に接触するようになる。
中栓20の頂壁24の上面が、当初から、環状フランジ21の上面よりも高い位置にあると、係合筒壁22が容器口部30に挿入されるキャッピングの過程で、中栓20の頂壁24が過剰に押されることにより、係合筒壁22が径方向に広がり、係合筒壁22の挿入抵抗が大きくなることによるキャッピング不良が起こる可能性があるので、上記の位置関係にあることが望ましい。
また、頂壁24の上面が蓋本体10の内面に接触しているため、容器内の圧力が急に上昇した場合であっても、頂壁24の上昇を蓋本体10の内面がしっかりと抑えるので、容器のシール性を保つことができる。
これにより、蓋本体10で中栓20の頂壁24を上から押圧し、中栓20をしっかりと容器口部30内に嵌入させておくことができるという効果を奏する。
これにより、トップシール面26を介して容器口部30との密着力を強固にすることができるという効果を奏する。
これにより、容器本体10の頂板部15によって中栓20の環状フランジ21を押さえ、
アウトサイドシール面27を介して容器口部30との密着力を強固にすることができるという効果を奏する。
これにより、容器口部30は、容器蓋中栓20の係合筒壁22、トップシール面26及びアウトサイドシール面27によってシールが形成される。
なお、係合筒壁22の下方に、外方に突出した係合部28を周設すると、係合筒壁22と容器口部30とのシール性をさらに向上させることができて好ましい。
特に、湾曲部23が係合筒壁22の下端から延出し、係合筒壁22の下端近傍の外周には係合部28を設けているので、容器内の圧力が若干上昇し、湾曲部23を外部方向へ拡げようとする力がわずかに働いた場合であっても、係合部28を拡げようとする力へと円滑に伝わるため、持続性の高いシール性を確保することが可能となる。
例えば、図示されているように、中栓の湾曲面23は、容器口部30の内部方向へ膨出した湾曲状としているが、湾曲の度合いは、容器口部の内径などに応じて決定される。
しかし、本発明においては、中栓20の材質が、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)或いはポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等の比較的硬質で可撓性の低い材料で形成された場合であっても、前述した構成によって、環境温度の変化、容器内の圧力の変化に追従するような持続性の高いシール性を確保することが可能となる。
まず、ポンチなどの治具を用いて、蓋本体10の内方に下方から頂壁24を上にして中栓20を挿入していき、蓋本体10内に中栓20を装着する。
すなわち、容器蓋を回転させていくと、中栓20の頂壁24上面が蓋本体10の頂板部15の下面に接触するとともに、中栓20は蓋本体に覆われた状態で係合筒壁22の底壁側から容器口部30内に嵌入されていく。
11a:蓋本体の内周壁
11b:可動空間
12:螺条
12a:螺条の上端面
13:ローレット
15:頂板部
17:スカート状側壁
18:凸部
20:中栓
21:環状フランジ
21a:外周縁
22:係合筒壁
23:湾曲部
24:頂壁
26:トップシール面
27:アウトサイドシール面
28:係合部
30:容器口部
31:螺条
k1、k2:湾曲部を拡げる方向
P:容器口部の外部方向
Claims (5)
- 容器口部に嵌入される中栓と、
容器口部に嵌入された中栓を覆うように容器口部の外面に装着される蓋本体とからなり、
前記中栓は、
環状フランジと、
該環状フランジの内周縁から下方に延び容器口部の内周面に気密に密着する係合筒壁と、
該係合筒壁の下端から内側上方に向かって湾曲して延びる湾曲部と、
該湾曲部の上端に連結する頂壁と、を有しており、
前記湾曲部は容器口部の内部方向へ膨出して湾曲した形状を有しており、
容器内の圧力が上昇した場合に、
容器内の圧力によって前記中栓の湾曲部が容器口部の外部方向に押圧されるとともに、
容器口部の内周面に密着している前記係合筒壁が容器口部の内周面を押圧して、容器のシール性を保つようにしたことを特徴とする中栓付き容器蓋。 - 前記中栓の頂壁の上面は、
中栓を容器口部に嵌入していない状態では、
前記環状フランジの上面と同じ位置、または、前記環状フランジの上面よりも低い位置にあり、
前記中栓を容器口部に嵌入すると、
前記係合筒壁が容器口部の内周面によって押されることにより、
前記湾曲部を介して容器口部の外部方向へ上昇し、
前記蓋本体の内面に接触するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の中栓付き容器蓋。 - 前記蓋本体の内面には、
前記中栓の頂壁の上面と密着する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中栓付き容器蓋。 - 前記中栓の環状フランジの下面には、
容器口部の上端面に密着するトップシール面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の中栓付き容器蓋。 - 前記中栓の環状フランジの下面外周には、
容器口部の上端の外周に密着するアウトサイドシール面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の中栓付き容器蓋。
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JP2013157071A JP6154236B2 (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | 中栓付き容器蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013157071A JP6154236B2 (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | 中栓付き容器蓋 |
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JP2015024861A JP2015024861A (ja) | 2015-02-05 |
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JP2013157071A Active JP6154236B2 (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | 中栓付き容器蓋 |
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2013
- 2013-07-29 JP JP2013157071A patent/JP6154236B2/ja active Active
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