JP6153458B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、流入ヘッダと流出ヘッダとを介して吸熱管内に流す水を燃焼排気により熱交換加熱する熱交換器に関する。
高熱効率化のために吸熱管の細管化を図った場合でも、水抜き作業時に吸熱管の先端開口に水膜が張ることを防止し、円滑な水抜きが可能となるよう、図5及び図6に示すようなヘッダ160内に並設された複数のパイプ端開口152aに対して連続して対向配置される水抜き板170を有する熱交換器が本出願人によって先に提案されている。この熱交換器では、ヘッダ160内でのパイプ端開口152aと水抜き板170との間の隙間を、パイプ端開口152aに水の表面張力に起因して形成される水膜の盛り上がり量以下に設定することにより、パイプ端開口152aと水抜き板170との間に水抜き流路を形成し、水抜き時の流水方向下流部における水の残留を防止している(特許文献1)。
特開2010−175103
しかしながら、上記熱交換器を工業的に生産するにあたっては、吸熱管152の長さの製造誤差や、吸熱管152とヘッダ160とを接合する際の組み付け誤差などが生じるため、複数の吸熱管152をヘッダ本体161に設けた差込口163に挿入したとき、図6に見られるようにヘッダ160内に突出する各吸熱管152の出寸法を完全に一致させることは難しい。従って、特許文献1のように複数のパイプ端開口152aに対して連続して対向配置される水抜き板170では、水抜き板170が吸熱管152の出寸法の相違に追随することができず、パイプ端開口152aと水抜き板170との間の隙間を水膜の盛り上がり量以下にできない部分が生じるという問題がある。また、組み立て時にはパイプ端開口152aと水抜き板170との間に所定の隙間が形成されていても、凍結時に大きな負荷がかかって水抜き板170のパイプ端開口152aと対向する部分が変形した場合、水抜き板170は元の形状に戻らないため、隙間が大きくなるという問題がある。しかも、上記水抜き流路を形成するためのパイプ端開口152aと水抜き板170との間の隙間は、ヘッダ本体161をヘッダ蓋162で閉塞することによって形成されるため、吸熱管152の出寸法の相違により所定の隙間が形成されているかどうかの確認や、所定の隙間が形成されていない場合の調整もできない。それゆえ、ヘッダ本体161とヘッダ蓋162との間の距離、及び水抜き板170の高さが設計通り形成されていたとしても、水抜き不良が生じる場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ヘッダ内に吸熱管の水抜き板を設ける場合に、ヘッダ内での吸熱管の出寸法が異なる場合でも確実に水抜きが可能な熱交換器を生産性よく製造することにある。
本発明は、
燃焼排気が流れるケースと、
前記ケース内に配置された複数の吸熱管と、
前記ケースの側板に配置され、各吸熱管の一端部及び他端部がそれぞれ挿入されて接続される流入ヘッダ及び流出ヘッダと、
高さ位置が低位置側のヘッダ内に配置され、前記吸熱管内の水抜き時に並設された複数のパイプ端開口に達した水を水抜きするための水抜き板と、を備える熱交換器であって、
前記水抜き板は、複数のパイプ端開口のそれぞれに弾性的な付勢力を有して当接するように分離された分離板を有する熱交換器である。
上記水抜き板は、複数の吸熱管のパイプ端開口のそれぞれに弾性的な付勢力を有して当接するように分離された分離板を備えるから、ヘッダ内での吸熱管の出寸法が異なる場合でも、分離板が出寸法の相違を吸収でき、いずれのパイプ端開口にも分離板の少なくとも一部を当接させた状態で水抜き板を配置することができる。それゆえ、パイプ端開口と分離板との間の隙間を狭くできるから、いずれのパイプ端開口からも確実に水抜き流路を形成することができる。また、分離板がパイプ端開口に弾性的な付勢力でもって当接しているから、凍結時に分離板に負荷がかかっても、パイプ端開口と分離板との間の隙間が大きくなるのを防ぐことができる。
好ましくは、上記熱交換器において、
上記水抜き板は、複数の分離板を支持する支持部を備え、
前記各分離板は、ヘッダ内に配置される前の状態で支持部が下方になるように水抜き板を設置したとき、分離板の自由端が支持部側の固定端よりも高くなるように傾斜して設けられる。
最も出寸法の大きな吸熱管と最も出寸法の小さい吸熱管とでパイプ端開口の位置が大きく異なる場合、分離板の固定端と自由端とが同一高さに形成されていると、弾性変形可能な分離板を形成しても、パイプ端開口の全てに分離板を当接させることが難しい。
しかしながら、上記水抜き板は、複数の分離板を支持する支持部を備えており、各分離板は、ヘッダ内に配置される前の状態において、自由端が固定端よりも高くなるように傾斜しているから、各分離板の自由端が固定端よりもヘッダ内でパイプ端開口に近接する傾斜面で形成されるとともに、各分離板がパイプ端開口に当接したときの弾性変形可能な範囲が大きくなる。その結果、各吸熱管の出寸法が大きく異なる場合でも、これに分離板を追随させることができ、全てのパイプ端開口に分離板を確実に弾性的な付勢力をもって当接させることができる。
以上のように、本発明に係る熱交換器によれば、ヘッダ内に水抜き板を配置させた熱交換器を工業的に生産する場合に、吸熱管の長さの製造誤差や吸熱管とヘッダとの取り付け誤差などでヘッダ内での吸熱管の出寸法が相違していても、水抜き板により出寸法の相違を吸収できるから、いずれの吸熱管のパイプ端開口にも水抜き板を当接させることができ、確実に水抜きを行うことができる。従って、水抜きを考慮して吸熱管の長さや取り付け時の吸熱管の位置決めを高精度に管理する必要がない。また、凍結によって分離板に負荷がかかってもパイプ端開口と分離板との間の隙間が大きくなるのを防ぐこともできる。よって、水抜き不良の生じ難い熱交換器を効率よく生産することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る熱交換器を備えた給湯装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る副熱交換器の流入ヘッダの部分を分解した概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る水抜き板を示す概略構成図であり、(A)は正面図を、(B)は断面図を示す。 本発明の実施の形態に係る流入ヘッダの内部構成を示す概略横断面図である。 従来の水抜き板を示す概略構成図である。 従来の水抜き板を配置した流入ヘッダの内部構成を示す概略横断面図である。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示す給湯装置1は、潜熱回収型給湯装置であり、外装ケース2内に、ガスバーナ31を内蔵する燃焼筐3と、燃焼筐3の上方の主熱交換器4と、主熱交換器4の上方の副熱交換器5とを備えている。燃焼筐3の下側には、燃焼筐3内に燃焼用空気を供給する給気ファン11が設置されている。
主熱交換器4は、ガスバーナ31の燃焼排気が流れる胴部40内に間隔を存して並設した多数の吸熱フィン41と、これら吸熱フィン41を蛇行形状に貫通する吸熱管42とを備えている。副熱交換器5は、潜熱熱交換器であり、ケース50内に横向き蛇行形状に配置した複数本の吸熱管52を備えている。吸熱管52は、耐食性金属、例えば、ステンレス製、チタン製等のコルゲート管を蛇行形状に曲げ加工して形成される。ケース50の横方向一側の側板51には、流入ヘッダ6aと流出ヘッダ6bとが設けられ、複数本の吸熱管52の一端部が流入ヘッダ6aに接続され、他端部が流出ヘッダ6bに接続されている。流入ヘッダ6aには給水管81が接続され、流出ヘッダ6bには主熱交換器4の吸熱管42の上流端に繋がる接続管83が接続されている。主熱交換器4の吸熱管42の下流端には出湯管82が接続されている。副熱交換器5は、底板53の後部には主熱交換器4を通過した燃焼排気の排気導入口54が開設され、ケース50の前面には副熱交換器5を通過した燃焼排気を排出する排気口55が設けられる。
そして、出湯管82の下流端の出湯栓が開かれると給水管81から副熱交換器5の吸熱管52、主熱交換器4の吸熱管42へと通水され、また、ガスバーナ31が燃焼される。主熱交換器4では、ガスバーナ31の燃焼による燃焼排気中から主に顕熱を吸収して吸熱管42内を流れる水を熱交換加熱する。副熱交換器5では、燃焼排気中の水蒸気を凝縮して潜熱を吸収して吸熱管52内の水を熱交換加熱する。これにより、副熱交換器5及び主熱交換器4で加熱された温水が出湯管82から出湯される。
なお、副熱交換器5は、後上がりに僅か傾斜(約5°)して設置されている。副熱交換器5において燃焼排気中の水蒸気の凝縮により発生した酸性のドレン水は、傾斜した底板53に滴下され、低位置のドレン回収部56からドレン排水管57を通り中和器58で中和された後、下水に排水される。
図2、及び図4に示すように、副熱交換器5における流入ヘッダ6aと流出ヘッダ6bは、側板51の所定位置を絞り加工することによりケース50の内方へ凹ませた凹部よりなるヘッダ本体61と、ケース50の外側から配設されてヘッダ本体61との間に閉鎖空間60を画成するヘッダ蓋62とを備えている。ヘッダ本体61には、吸熱管52用の差込口63が複数本の吸熱管52に対応して左右2列で千鳥状に複数開設され、ヘッダ蓋62には、給水管81や接続管83用の単一のジョイント部64が設けられている。ヘッダ蓋62は、ジョイント部64を設けない裏側が全周囲に周壁65を形成する浅い器状に形成されている。ヘッダ蓋62の裏側をヘッダ本体61の凹部に向けてヘッダ本体61の凹部内にヘッダ蓋62を嵌め込み、ヘッダ本体61の凹部内壁68とヘッダ蓋62の周壁65の外面とを重ね合わせた状態でロウ付けして各ヘッダ6a,6bが形成される。
流入ヘッダ6aのジョイント部64の位置は、下側に設けられており、流出ヘッダ6bにおけるジョイント部64の位置は、上側に設けられている。そして、副熱交換器5を傾けて設置することから、高さ位置は、流入ヘッダ6aの方が低位置に配置されている。
本実施形態における副熱交換器5は、ケース50内に細管化された吸熱管52(例えば、口径:φ10mm)が8本配設されている。これにより、限られたスペース内に多くの吸熱管52を配置し、小型化が図られ且つ吸熱管52の伝熱面積が増して高熱効率化が達成される。これらの吸熱管52の一端部及び他端部はそれぞれ、流入ヘッダ6a及び流出ヘッダ6bのヘッダ本体61の差込口63に挿入されており、ヘッダ本体61の凹部内に突出させた吸熱管52のパイプ端開口52aは、左右2列で千鳥状に並設されている。
図2〜図4に示すように、低位置側に配置された流入ヘッダ6a内には、水抜き時にパイプ端開口52aとの間で水抜き流路を形成するための水抜き板7が配設されている。本実施の形態の水抜き板7は、一枚の金属板(例えば、SUS304製、厚さ:約0.5mm)を成形加工することにより形成されており、支持部71と、支持部71の左右両下縁に支持された複数の分離板70(本実施の形態では、8枚)とを備えている。支持部71は、金属板を折り曲げて溝部を間に有する板状に形成されており、各分離板70は、流入ヘッダ6a内に水抜き板7が配置されたとき、パイプ端開口52aに弾性的な付勢力をもって当接可能なように、支持部71に支持される固定端76と、支持部71と反対側で自由端75を有する薄板状に形成されている。なお、支持部71は、左右の分離板70それぞれを支持するように形成してもよい。
分離板70は、ヘッダ本体61の凹部内に突出させたパイプ端開口52aの配設位置に合わせて、支持部71を中心として左右2列で千鳥状に設けられている。また、千鳥状に配置された分離板70の最上位及び最下位以外に位置する分離板70はいずれも、固定端76と自由端75が同幅の略矩形状に形成されているが、最上位及び最下位に位置する分離板70はそれぞれ、ヘッダ本体61の内壁68の形状に合わせて、上縁及び下縁を傾斜させた略台形状に形成されている。
水抜き板7は、パイプ端開口52aと分離板70とを位置決め状態で対向させるために、ヘッダ本体61の底部に略沿った大きさを有している。各分離板70は、水抜き時に水が残留しやすいパイプ端開口52aの少なくとも一部を覆う大きさであれば特に限定されないが、好ましくは、分離板70がパイプ端開口52aと正対したときに、パイプ端開口52a全体が分離板70で覆われるように、対向配置されるパイプ端開口52aの口径よりも若干大きく形成される。なお、各分離板70を分離する切れ込み部77の幅は、分離板70の大きさと上下で隣接するパイプ端開口52aの間隔に合わせて適宜設定することができる。
また、図3に示すように、本実施の形態の分離板70は、流入ヘッダ6a内に配置される前の状態で支持部71が下方になるように水抜き板7を設置したとき、自由端75が支持部71と接続されている固定端76よりも高くなるように形成されている。すなわち、分離板70は、分離板70に負荷が加えられていない状態では、90°より大きな鈍角で支持部71と連接されており、左右の分離板70は、支持部71を鼎の中心として扇状に広がるように形成されている。これにより、固定端76と自由端75とが支持部71に対して略同一高さに形成されている場合よりも、自由端75をパイプ端開口52aに近接させることができるとともに、分離板70の弾性変形可能な許容範囲を広げることができる。
さらに、分離板70の自由端75側には、支持部71側に折り曲げられた曲げ部73が形成されている。この曲げ部73の先端は、後述するように、流入ヘッダ6a内に水抜き板7が配置されたとき、出寸法の大きな吸熱管52のパイプ端開口52aと対向するヘッダ蓋62の周壁65の上端面と当接するように設けられている(図4)。
分離板70は、中央部に開設された口径の大きな4つの大孔部74aと、その上下に開設された口径の小さな2つの小孔部74bとを有している。これらの孔部74a,74bの口径は、パイプ端開口52aのそれよりも小径であり、分離板70がパイプ端開口52aと正対したときに、大孔部74aの全てと、小孔部74bの一部がパイプ端開口52a内に位置している。これにより、分離板70の略全面がパイプ端開口52aに当接しても、水が円滑に分離板70を通過でき、副熱交換器5の通常使用時に流入ヘッダ6aを介した吸熱管52への水の円滑な流通を確保できる。
本実施の形態において、支持部71は、流入ヘッダ6a内に水抜き板7が配置されたとき、左右に並列されたパイプ端開口52aの間に位置するように設けられている。支持部71の高さは、ヘッダ本体61の凹部に水抜き板7を配置してヘッダ蓋62をヘッダ本体61に嵌め込み、分離板70の少なくとも一部がパイプ端開口52aに当接したとき、支持部71の頂点がヘッダ蓋62の底面67に当接するように形成されている。なお、支持部71には、開孔が形成されていないが、分離板70と同様に開孔を設けてもよい。
水抜き板7を流入ヘッダ6a内に配置するにあたっては、ヘッダ本体61の差込口63を介してヘッダ本体61の凹部内に吸熱管52のパイプ端開口52aを導出させ、差込口63と吸熱管52の外周面との境界にロウ材を塗布して仮固定する。次いで、ヘッダ本体61の凹部に水抜き板7を配置し、ヘッダ蓋62の周壁65がヘッダ本体61の内壁68に当接するまで嵌め込んでいく。このとき、吸熱管52の長さの製造誤差や、上記した吸熱管52とヘッダ本体61とを接合する際の導出させる吸熱管52の組み付け誤差により、例えば、図4に示すように、流入ヘッダ6a内では隣接する吸熱管52の出寸法が異なって形成される。それゆえ、複数のパイプ端開口52aに対して上下に連続して対向配置された従来の水抜き板170のように、剛直な一枚の金属板の場合、出寸法の少ない一部の吸熱管52のパイプ端開口52aと水抜き板170との間の隙間が大きくなる。さらに、残留した少量の水が凍結して水抜き板170に大きな負荷がかかり塑性変形した場合、水抜き板170は元の形状に戻らないため、組み立て時よりも隙間が大きくなる。その結果、水抜き時にパイプ端開口52aと水抜き板170との間で水の表面張力に起因した水膜が形成され、吸熱管52の水抜き時の流水方向下流部に水がさらに残留しやすくなる。
しかしながら、本実施の形態では、水抜き板7が、各パイプ端開口52aに対向するように支持部71の左右に支持された分離板70を有しているから、ヘッダ本体61に水抜き板7を配置した状態でヘッダ蓋62をヘッダ本体61に嵌め込むと、図4に示すように、出寸法の大きな吸熱管52が配設されている箇所では、分離板70がパイプ端開口52aに押圧されて弾性変形していき、パイプ端開口52aの略全面に分離板70が当接し、曲げ部73がヘッダ蓋62の周壁65の上端面に当接する。また、出寸法の小さな吸熱管52が配設されている箇所では、同様に分離板70がパイプ端開口52aに押圧されて弾性変形するが、変形量は少ないから、自由端75側の一部のみがパイプ端開口52aに当接し、曲げ部73はヘッダ蓋62の周壁65の上端面から離間して、自由端75が固定端76よりもパイプ端開口52a側に位置するように配置される。このとき、支持部71の頂点はヘッダ蓋62の底面に当接し、ヘッダ本体61とヘッダ蓋62とが対向する方向で支持部71は固定されるから、出寸法の大きな吸熱管52のパイプ端開口52a及び出寸法の小さな吸熱管52のパイプ端開口52aのいずれにも、分離板70の少なくとも一部が弾性的な付勢力をもって当接する。これにより、いずれのパイプ端開口52aと分離板70との間の隙間も狭くすることができる。従って、水抜き作業中に吸熱管52の高低差による水の水頭圧が小さくなっても、パイプ端開口52aには水の表面張力に起因した水膜が形成され難くなり、パイプ端開口52aに達した水は分離板70を伝って水抜き板7の下方に流れていき、吸熱管52の水抜き時の流水方向下流部の水を円滑に排水することができる。このように、本実施の形態によれば、吸熱管52の長さに製造誤差が生じていたり、吸熱管52の流入ヘッダ6aへの取り付け時に取り付け誤差が生じたりしても、それらの誤差を水抜き板7で吸収することができる。さらに、少量の水が残留して凍結時に分離板70に大きな負荷がかかっても、分離板70は弾性変形可能であるため、凍結によってパイプ端開口52aと分離板70との間の隙間が大きくなるのを防ぐことができる。それゆえ、吸熱管52の長さやその出寸法について厳しい製造管理を行う必要がなく、確実に水抜きが可能な副熱交換器5を生産性良く製造することができる。
特に、本実施の形態における分離板70は、分離板70に負荷がかけられていない状態で、自由端75が固定端76よりも高くなるように傾斜面で形成され、自由端75がパイプ端開口52aに近接して設けられているとともに、分離板70の弾性変形可能な許容範囲が広げられているから、吸熱管52の出寸法の相違が大きな場合でも、確実に分離板70の少なくとも一部をパイプ端開口52aに当接させることができる。
さらに、本実施の形態では、分離板70が対向するパイプ端開口52aに弾性的に付勢力をもって当接しているから、通常使用時に流入ヘッダ6a内を水が流通したときの水抜き板7のガタツキも防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されず、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
例えば、吸熱管のパイプ端開口52aは、ヘッダ内で一列に配置されていてもよい。また、吸熱管52は、横置き蛇行形状でなく、渦巻状、螺旋状等に配設されるものでもよい。
さらに、熱交換器は、給湯装置に限らず、各種の熱交換装置に用いられるものでもよい。
1 給湯装置
2 外装ケース
3 燃焼筐
4 主熱交換器
5 副熱交換器
6a 流入ヘッダ
6b 流出ヘッダ
7 水抜き板
42 吸熱管
50 ケース
51 側板
52 吸熱管
52a パイプ端開口
61 ヘッダ本体
60 閉鎖空間
62 ヘッダ蓋
63 差込口
70 分離板
71 支持部
75 自由端
76 固定端

Claims (2)

  1. 燃焼排気が流れるケースと、
    前記ケース内に配置された複数の吸熱管と、
    前記ケースの側板に配置され、各吸熱管の一端部及び他端部がそれぞれ挿入されて接続される流入ヘッダ及び流出ヘッダと、
    高さ位置が低位置側のヘッダ内に配置され、前記吸熱管内の水抜き時に並設された複数のパイプ端開口に達した水を水抜きするための水抜き板と、を備える熱交換器であって、
    前記水抜き板は、複数のパイプ端開口のそれぞれに弾性的な付勢力を有して当接するように分離された分離板を有する熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    前記水抜き板は、複数の分離板を支持する支持部を有し、
    前記各分離板は、ヘッダ内に配置される前の状態で支持部が下方になるように水抜き板を設置したとき、分離板の自由端が支持部側の固定端よりも高くなるように傾斜して設けられている熱交換器。


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