JP5610841B2 - 液体燃料給湯機 - Google Patents

液体燃料給湯機 Download PDF

Info

Publication number
JP5610841B2
JP5610841B2 JP2010112969A JP2010112969A JP5610841B2 JP 5610841 B2 JP5610841 B2 JP 5610841B2 JP 2010112969 A JP2010112969 A JP 2010112969A JP 2010112969 A JP2010112969 A JP 2010112969A JP 5610841 B2 JP5610841 B2 JP 5610841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
latent heat
bottom plate
liquid fuel
combustion gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010112969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011242023A (ja
Inventor
浩之 高濱
浩之 高濱
俊輔 井上
俊輔 井上
Original Assignee
株式会社長府製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社長府製作所 filed Critical 株式会社長府製作所
Priority to JP2010112969A priority Critical patent/JP5610841B2/ja
Publication of JP2011242023A publication Critical patent/JP2011242023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5610841B2 publication Critical patent/JP5610841B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Details Of Fluid Heaters (AREA)

Description

本発明は、液体燃料を燃焼させる給湯機で、顕熱を回収する熱交換器だけではなく、潜熱も回収する熱交換器を有する給湯機に関する。
従来、液体燃料燃焼装置を備え、液体燃料燃焼装置の燃焼ガスを熱交換して温水に換える給湯機としては、熱交換率の向上を目的として潜熱の回収が可能な液体燃料給湯機が知られていた。潜熱の回収が可能な液体燃料給湯機は、顕熱回収用熱交換器と潜熱回収用熱交換器の二つの熱交換器を備えており、液体燃料を燃焼させた燃焼ガスを前記顕熱回収用熱交換器に接触させて熱交換し、顕熱を奪った後の燃焼ガスを潜熱回収用熱交換器に接触させて潜熱も奪う方式となっていた。また、燃焼ガスが流れる順序としては、顕熱回収用熱交換器を通過させた後に、潜熱回収用熱交換器を通過させるようになっていた。
潜熱回収用熱交換器は、潜熱を回収するためできるだけ低い温度の水を給水する必要があり、給水される水道水は、潜熱回収用熱交換器を通過させた後に、顕熱回収用熱交換器を通過させる構成となっていた。この場合、潜熱回収用熱交換器は、燃焼ガスに含まれる水蒸気からも熱回収するため、潜熱回収用熱交換器の表面に強酸性の凝縮水が付着し、この凝縮水を給湯機の外部に排出する必要があり、潜熱回収用熱交換器の下部に凝縮水を受ける凝縮水受け皿を設けて、凝縮水受け皿に受けた凝縮水を凝縮水排出管により潜熱回収用熱交換器の外部に排出するようにしていた。(特許文献1参照)
液体燃料給湯機の液体燃料燃焼装置で発生する燃焼ガスは、排気口で液体燃料給湯機の外部に排出される。この燃焼ガスの発生源から排気口までの液体燃料給湯機内部における燃焼ガスの通路において、燃焼ガスが途中で漏れることは、液体燃料燃焼装置に二酸化炭素濃度の高い空気が供給されて前記液体燃料燃焼装置の燃焼状態が悪くなり、時間が経過すると煤の発生や熱交換器の詰まりを生じる原因の一つ、所謂ショートサイクルとなる。よって、液体燃料燃焼装置の燃焼ガスの発生源(液体燃料燃焼装置)から排気口までの燃焼ガスの通路は、気密性を有する必要があった。そして燃焼ガスの通路には、顕熱回収用熱交換器、潜熱回収用熱交換器、凝縮水受け皿、および顕熱回収用熱交換器と潜熱回収用熱交換器を繋ぐ通路等もこれに該当していた。
液体燃料給湯機には、給湯機能だけではなく、追焚き機能を有するものがある。一つの液体燃料燃焼装置を利用して給湯機能と追焚き機能を行う液体燃料給湯機には、給湯用の顕熱熱交換器の内部に追焚き用のチューブ式熱交換器が設けられることにより、給湯用の顕熱熱交換器が二重構造になっているものがあった。(特許文献2の図1参照)
特開2008−170088号公報 特開2009−210203号公報
しかしながら、特許文献1に記載された潜熱回収用熱交換器は、チューブとヘッダーで構成されており、チューブとヘッダーの全表面に燃焼ガスが接触して熱交換が行われて、チューブとヘッダー全体を覆うケーシングが必要であった。そしてケーシングは燃焼ガスが通過する燃焼ガス通路に該当し、ケーシングに気密性を必要としていた。特許文献1に記載された熱交換器が設けられる給湯装置等の場合においては、潜熱回収用熱交換器と顕熱回収用熱交換器とは、略J形の長い燃焼ガス通路で結ばれる構造となっていた。そして、顕熱回収用熱交換器と潜熱回収用熱交換器を結ぶ燃焼ガス通路が長いということは、燃焼ガス通路で放熱が発生し、燃焼ガスの潜熱回収を妨げる原因となり好ましくないという問題があった。また、略J形の燃焼ガス通路や潜熱回収用熱交換器のために気密性を持たせたケーシングが必要になるということは、製造に多大に熟練や精度が要求される複雑な形状となるという問題があった。
潜熱回収用熱交換器がチューブとヘッダー方式の場合、チューブおよびヘッダーで発生する凝縮水を受ける凝縮水受け皿は、チューブおよびヘッダーの全表面で発生する凝縮水を確実に受けるために、チューブおよびヘッダーの鉛直方向の投影面だけではなく、前記投影面の範囲から所定の幅で広げた範囲で凝縮水を受けなければならないという問題があった。なお、特許文献1の熱交換器の場合は、ケーシングの底部(カップ部)が凝縮水受け皿を兼ねて、チューブおよびヘッダーの鉛直方向の投影面から広い範囲を覆うようにして、この問題を解決している。また、この場合には、ケーシングの気密性と同時に、強酸性の凝縮水に耐え得るようにする必要があることになる。
特許文献2に記載されている、給湯用の顕熱熱交換器の内部に追焚き用のチューブ式熱交換器が設けられる給湯機に、チューブとヘッダー方式の潜熱回収用熱交換器を設けようとすると、給湯用潜熱回収用熱交換器と追焚き用潜熱回収用熱交換器を分けて設ける必要がある。給湯用と追焚き用に分けて潜熱回収用熱交換器を設ける場合には、ケーシングの構造が複雑になるという問題があった。また、チューブを2重構造にして、内側の管を追焚き用、外側の管を給湯用の潜熱回収用熱交換器にする場合には、潜熱回収用熱交換器の作成が困難となり、いずれの場合でも給湯機自体の構造が複雑になるという問題があった。そして、給湯に比較して追焚きは頻繁に行われないことから、追焚き用潜熱回収用熱交換器は設けず、追焚き時の潜熱回収は断念する場合もあった。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段が講じられている。
第1発明の液体燃料給湯機は、潜熱熱交換器と前記潜熱熱交換器の下部に顕熱熱交換器を備え、給水が前記潜熱熱交換器、前記顕熱熱交換器の順に供給される液体燃料給湯機で、前記潜熱熱交換器は、天板と、底板と、前記天板および前記底板の周囲を覆う側板と、前記天板および前記底板を貫通する燃焼ガス通路とより成り、前記天板、前記底板、前記側板並びに前記天板および前記底板を貫通する燃焼ガス通路で囲まれる空間に給水された水が貯留され、前記天板、前記底板並びに前記天板および前記底板を貫通する燃焼ガス通路に、燃焼ガスが接触する様に構成されている。
第2発明の液体燃料給湯機は、請求項1記載の発明において、前記潜熱熱交換器の前記底板の下部には、前記底板の全面に対応させた凝縮水回収装置が備えられている。
第3発明の液体燃料給湯機は、請求項1記載の発明において、前記潜熱熱交換器の下面と、前記顕熱熱交換器の上面の外周形状が同一にされている。
第4発明の液体燃料給湯機は、請求項2または請求項3記載の発明において、前記潜熱熱交換器の内部には追い焚き用熱交換器が備えられている。
以上のような、技術的手段が講じられていることにより、以下の効果を有する。
第1発明によれば、天板、底板並びに前記天板および前記底板を貫通する燃焼ガス通路に、排気が接触することにより、側板に燃焼ガスが通過しないので側板では結露し難いものとなる。これにより、潜熱熱交換器の外周での凝縮水回収装置が不要となり、凝縮水を集め易いという効果を有する。
第2発明によれば、第1発明を利用し、凝縮水回収装置を底板の全面に対応させていることで、凝縮水を簡単な構造でかつ確実に回収することができ、下部の顕熱熱交換器に結露水が落ちることがないという効果を有する。
第3発明によれば、第1発明を利用し、潜熱熱交換器と顕熱熱交換器の接続が容易となり、燃焼ガスに対する気密性を持たせる構成も容易となる。また、潜熱熱交換器と顕熱熱交換器が、連続した一体的な形状となるので、液体燃料給湯機として保温性や美観の向上に必要となる保温材や外装板で潜熱熱交換器と顕熱熱交換器の周囲を覆うことが容易にできる効果を有する。
第4発明によれば、第2発明または第3発明を利用し、製造時潜熱熱交換器の天板や底板を外した状態で潜熱回収時の追焚き用熱交換器を納めることが出来るので、組み立てが容易となる効果を有する。
本発明に係る一実施形態を説明するための液体燃料給湯機の概略構成図である。 顕熱回収用熱交換器と潜熱回収用熱交換器の関係を説明する斜視図である。 潜熱回収用熱交換器の分解図である。 凝縮水回収装置の分解図である。 本発明に係る他の実施形態を説明するための液体燃料給湯機の概略構成図である。 他の実施形態の潜熱回収用熱交換器の分解図である。
発明を実施する形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
本発明の液体燃料給湯機の概略について図1を用いて説明する。液体燃料給湯機1は灯油や重油等の液体燃料を燃焼装置11で燃焼させ、この燃焼熱で熱交換器に通水された水を加熱するものであり。熱効率を向上させるため顕熱熱交換器20だけではなく、顕熱熱交換器20の上部、つまり排気側に給水温度を上昇させて熱効率の向上を可能とする潜熱熱交換器30を有している。
液体燃料給湯機1は、水道より給水配管12で結ばれ、減圧弁13を介して給水されている。減圧された水道水は、潜熱熱交換器30の下部の潜熱熱交入接続口31から入り、潜熱熱交換器30の内部を通過して潜熱熱交換器30の上部の潜熱熱交出接続口32に至る。これにより、水道水は顕熱熱交換器20で一部熱を奪われた燃焼ガスより更に熱を奪い、昇温する。潜熱熱交出接続口32は内部配管14で、顕熱熱交換器20の高さ方向中間部の顕熱熱交入接続口21に接続されている。潜熱熱交換30でやや昇温された水道水は、顕熱熱交入接続口21から入り、顕熱熱交換器20の内部を通過して顕熱熱交換器20の上部の顕熱熱交出接続口22に至り、給湯配管15により風呂場等の給湯栓(図示せず)に接続されている。これにより、潜熱熱交換器30でやや昇温された水道水は、顕熱熱交換器20で燃焼ガスにより、設定されている所望の温度まで昇温されて給湯栓で利用される。なお、給水配管12や給湯配管15には、顕熱熱交換器20と潜熱熱交換器30を保護する目的で、逃がし弁(図示せず)が設けられている。
燃焼ガスの流れで説明すると、燃焼装置11が燃焼することで発生する燃焼ガスは、顕熱熱交換器20の内部に有る複数の煙管23を上方に向かって移動する。複数の煙管23には、顕熱熱交換器20の熱効率を上昇させるため燃焼ガスの流れを屈曲させる整流板24が、それぞれ設けられている。これにより、顕熱熱交換器20では潜熱熱交換器30でやや昇温された水道水が所望の温度に熱交換される。
顕熱熱交換器20で熱交換された燃焼ガスは、凝縮水受け皿50の下面から、凝縮水受け皿50中央部の孔52を通過し、孔52の上側に一定間隔の隙間を設けた傘板53の周囲より、上部の潜熱熱交換器30に入る。燃焼ガスは、潜熱熱交換器30の内部に有る複数の煙管33を上方に向かって移動する。複数の煙管33には、潜熱熱交換器30の熱効率を上昇させるため燃焼ガスの流れを屈曲させる整流板34が、それぞれ設けられている。燃焼ガスは潜熱熱交換器30を通過した後、排気部60の排気口61より、液体燃料給湯機1の外部に排出される。
燃焼ガスは潜熱熱交換器30に接触することにより潜熱が奪われ、燃焼ガスの温度はさらに下がる。この場合、燃焼ガスには燃料に含まれる水素成分の燃焼により生じた水蒸気が含まれているので、潜熱熱交換器30の表面に凝縮水が発生する。凝縮水の発生する量は燃料の種類や燃焼量、給水温度、更には外気の湿度等により異なり一定ではないが、多かれ少なかれ凝縮水は発生し、凝縮水には燃焼によって生成された窒素酸化物や硫黄酸化物が溶解するため強酸性の液体となる。この強酸性の液体が発生するため、潜熱熱交換器30については、強酸性に耐え得る材料により構成されている。
そして、強酸性の凝縮水を液体燃料給湯機1の内部に留めておくことは、製品の劣化等の要因になるため、潜熱熱交換器30で発生した強酸性の凝縮水は、潜熱熱交換器30の下部に設けた凝縮水回収装置である凝縮水受け皿50により集められ、潜熱熱交換器30の外部に設けられた凝縮水管接続口54より排出される。強酸性の凝縮水を強酸性のまま排出させると環境に悪影響を及ぼすので、これを中和するための中和槽55が設けられている。凝縮水管接続口54には凝縮水管56が連通しており、凝縮水管56は中和槽55に接続されている。中和槽55内に流入した凝縮水は中和され、ほぼ中性になった凝縮水は凝縮水排出管57により外部の下水等に排出される。
顕熱熱交換器20と潜熱熱交換器30は装置外面から放熱することを防ぐ目的で、保温材62が設けられている。図1では保温材62に、斜線を付している。なお、保温材61を付けた顕熱熱交換器20、潜熱熱交換器30、燃焼装置11、中和槽55等は、設置上や美観上の目的から外装板(図示せず)の中に納められている。
顕熱熱交換器20と潜熱熱交換器30との大きさや位置による取り付けの関係について、図2を用いて説明する。顕熱熱交換器20と、潜熱熱交換器30は、共に外観が円筒形である。顕熱熱交換器20の上面には天板25と一体に成形された顕熱熱交フランジ26が設けられている。天板25には複数の孔があり、複数の煙管23が溶接されている。顕熱熱交換器20の側面には顕熱熱交入接続口21、顕熱熱交出接続口22、燃焼装置11の取付け口27および排水口28が設けられている。なお、液体燃料給湯機1を設置する場合には排水口28には排水弁が設けられる。(図1参照)
潜熱熱交換器30の上面には天板41と一体に成形された潜熱熱交上部フランジ35が設けられている。天板41には複数の孔があり、複数の煙管33が溶接されている。潜熱熱交換器30の側面には、潜熱熱交入接続口31、潜熱熱交出接続口32および凝縮水管接続口54が設けられている。潜熱熱交換器30の下面には底板43(図1参照)があり、底板43の下部には凝縮水受け皿50(図1参照)が取付けられている。凝縮水受け皿50には、一体に成形された潜熱熱交下部フランジ36が設けられており、潜熱熱交換器30の下部の周囲に張り出している。
顕熱熱交フランジ26と潜熱熱交下部フランジ36は、互いに対向する面が平面であり、該平面同士が所定幅のシール面となって、シール部材を用いることで容易に気密性を保てる構造となっている。なお、好ましくは、顕熱熱交換器20と潜熱熱交換器30の円筒形の直径は同一である方が、顕熱熱交フランジ26と潜熱熱交下部フランジ36の互いに対向する所定幅の接触面を形成する上では容易となる。なお、顕熱熱交換器20と潜熱熱交換器30の円筒形の直径が同一の方が好ましいが、円筒形の直径が同一でない場合であっても、顕熱熱交フランジ26と潜熱熱交下部フランジ36との間に有効なシール面が保たれるよう加工することも可能である。
図3は潜熱熱交換器30の組み立てを示す図であり、潜熱熱交換器30の主要な構成部品は、天板41、側板42、底板43と複数の煙管33である。天板41は、潜熱熱交上部フランジ35を外周に有して皿状に一体に成形されており、中央の円板には、複数の煙管33を溶接するための孔41aが開けられている。孔41aは煙管33との溶接を容易にするため、上向きにバーリングするのが好ましい。天板41の下側向きの凹み41bが燃焼ガスの通路となる。底板43の上側向きの凹み43bは燃焼ガスの通路となる。複数の煙管33は同一の径および同一の長さの中空の円筒(管)であり、内部が燃焼ガスの通路となる。側板42は天板41および底板43の垂直の壁41c、43cの外径に等しい内径となる円筒であり、外部に潜熱熱交入接続口31、潜熱熱交出接続口32および凝縮水管接続口54が取り付けられている。
複数の煙管33の一端に、天板41または底板43のどちらからでも良いがここでは、底板43が溶接され、その後、他方の天板41が煙管33の他端に溶接される。天板41、複数の煙管33および底板43が溶接されたものを、側板42の中に底板43側から差込み、天板41の垂直の壁41cと側板42が溶接され、次に、底板43の垂直の壁43cと側板42が溶接される。次いで底板43の下部に凝縮水受け皿50を差し込み、凝縮水受け皿50の垂直の壁51cと側板42が溶接される。なお、凝縮水受け皿50の垂直の壁51cの外径も側板42の内径と等しい。
凝縮水受け皿50について図4を用いて説明する。凝縮水受け皿50は、中央に孔52を有する皿板51、傘板53および複数の支持具58よりなる。皿板51は、周囲に垂直の壁51cでつながる潜熱熱交下部フランジ36を有している。また、皿板51の中央の孔52の周囲には立ち上げ部59があり、孔52から、顕熱熱交換器20側に凝縮水が流れ込まないようになっている。複数の支持具58は皿板51と傘板53の間に燃焼ガスが通過できる間隔を有するために設けられており、支持具58の両端を皿板51と傘板53とに溶接することで凝縮水受け皿50は形成されている。また、底板43から滴下した凝縮水が孔52を通過して顕熱熱交換器20に至らないようにするため傘板53は孔52の径よりも大きくしてある。なお、本実施例においては、皿板51に孔が一つの例を説明しているが、複数の孔を設け、燃焼ガスを分散させて潜熱熱交換器30に導く方法であっても良い。
以上、実施例1は、図1から図4で説明した様に構成されているので、図1の燃焼装置11で発生した燃焼ガスは、顕熱熱交換器20の複数の煙管23を通過し天板25の上部に集められる。図2の様に顕熱熱交換器20と潜熱熱交換器30は接続されているので、全部の燃焼ガスは凝縮水受け皿50を通過して、潜熱熱交換器30の底板43に入る。図3の様に潜熱熱交換器30は構成されているので、燃焼ガスが潜熱熱交換器30で接触する部分は底板43、複数の煙管33および天板41の表面となる。そして、燃焼ガスが接触して発生する凝縮水も、底板43、複数の煙管33および天板41の表面だけでしか発生しない。
天板41で生じた凝縮水は複数の煙管33を伝わり底板43に、複数の煙管33で生じた凝縮水も底板43にと、全ての凝縮水は底板43に集まる。底板43の下部には凝縮水受け皿50が底板43の全面を受ける様に取り付けられており、潜熱熱交換器30で生じた全部の凝縮水は凝縮水受け皿50に集められる。この凝縮水を凝縮水管接続口54に導き、凝縮水管56、中和槽55、凝縮水配管57を通過して外部に排出される。
実施例2の液体燃料給湯機2は、実施例1の液体燃料給湯機1に追焚き機能が追加されたものであり、追加された機能以外の部分については実施例1と同一であるので、実施例1と同一の構成部品には同一の符号を付けて説明を省略する。
図5は液体燃料給湯機2の概略説明図である。液体燃料給湯機2の外部には循環口3が取り付けられた浴槽4が設けられている。液体燃料給湯機2には、内部に顕熱追焚き熱交換器70が設けられた顕熱熱交換器20aと、内部に潜熱追焚き熱交換器80が設けられた潜熱熱交換器30aと、循環ポンプ19を有している。
液体燃料給湯機2と循環口3で構成される追焚き循環回路について説明する。循環ポンプ19が駆動することにより、浴槽4内の湯水は、循環口3の吸い込み口より循環戻り配管17に流れる。循環戻り配管17は潜熱追焚き熱交換器80の潜熱追焚き入接続口81につながっており、潜熱追焚き熱交換器80で間接的に加熱され、潜熱追焚き出接続口82に至る。潜熱追焚き出接続口82は追焚き内部配管16を介して顕熱追焚き熱交換器70の顕熱追焚き入接続口71につながっており、顕熱追焚き熱交換器70で間接的に加熱され、顕熱追焚き出接続口72に至る。顕熱追焚き出接続口72には循環往き配管18がつながっており循環口3の吐出側へと至る。なお、循環ポンプ19は循環往き配管18の途中に設けられている。
潜熱熱交換器30aの内部に潜熱追焚き熱交換器80を設ける方法について、図6を用いて説明する。潜熱熱交換器30aは、底板43に複数の煙管33が取り付けられた状態となっている。なお、潜熱熱交入接続口31、潜熱熱交出接続口32および凝縮水管接続口54は側板42aに取り付けられており、側板42aには、潜熱追焚き入接続口81と潜熱追焚き出接続口82が取り付けられる孔81a、82aが開けられている。
前述の潜熱熱交換器30aは、底板43に複数の煙管33が取り付けられた状態となっているものに、コイル状の潜熱追焚き熱交換器80を複数の煙管33の周囲の所定の位置に納め、複数の煙管33と天板41を溶接する。その後、潜熱追焚き熱交換器80を備えた、天板41、複数の煙管33および底板43が溶接されたものを、側板42aの中に底板43側から差込み、天板41の垂直の壁41cと側板42aが溶接され、次に、底板43の垂直の壁43cと側板42aが溶接される。次いで底板43の下部に凝縮水受け皿50を差し込み、凝縮水受け皿50の垂直の壁51cと側板42aが溶接される。なお、凝縮水受け皿50の垂直の壁51cの外径も側板42aの内径と等しい。
1、2:液体燃料給湯機
3:循環口
4:浴槽
11:燃焼装置
12:給水配管
13:減圧弁
14:内部配管
15:給湯配管
16:追焚き内部配管
17:循環戻り配管
18:循環往き配管
19:循環ポンプ
20、20a:顕熱熱交換器
21:顕熱熱交入接続口
22:顕熱熱交出接続口
23、33:煙管
24、34:整流板
25、41:天板
26:顕熱熱交フランジ
27:取付け口
30、30a:潜熱熱交換器
31:潜熱熱交入接続口
32:潜熱熱交出接続口
35:潜熱熱交上部フランジ
36:潜熱熱交下部フランジ
42、42a:側板
43:底板
50:凝縮水受け皿
51:皿板
52:孔
53:傘板
54:凝縮水管接続口
55:中和槽
56:凝縮水管
57:凝縮水排出管
58:支持具
59:立ち上げ部
60:排気部
61:排気口
62:保温材
70:顕熱追焚き熱交換器
71:顕熱追焚き入接続口
72:顕熱追焚き出接続口
80:潜熱追焚き熱交換器
81:潜熱追焚き入接続口
82:潜熱追焚き出接続口

Claims (4)

  1. 潜熱熱交換器と前記潜熱熱交換器の下部に顕熱熱交換器を備え、給水が前記潜熱熱交換器、前記顕熱熱交換器の順に供給される液体燃料給湯機において、前記潜熱熱交換器は、天板と、底板と、前記天板および前記底板の周囲を覆う側板と、前記天板および前記底板を貫通する燃焼ガス通路とより成り、前記天板、前記底板、前記側板並びに前記天板および前記底板を貫通する燃焼ガス通路で囲まれる空間に給水された水が貯留され、前記天板、前記底板並びに前記天板および前記底板を貫通する燃焼ガス通路に、燃焼ガスが接触する様に構成されていることを特徴とする液体燃料給湯機。
  2. 前記潜熱熱交換器の前記底板の下部には、前記底板の全面に対応させた凝縮水回収装置が備えられていることを特徴とする、請求項1記載の液体燃料給湯機。
  3. 前記潜熱熱交換器の下面と、前記顕熱熱交換器の上面の外周形状が同一にされていることを特徴とする、請求項1記載の液体燃料給湯機。
  4. 前記潜熱熱交換器の内部には追焚き用熱交換器が備えられていることを特徴とする、請求項2または請求項3記載の液体燃料給湯機。

JP2010112969A 2010-05-17 2010-05-17 液体燃料給湯機 Active JP5610841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112969A JP5610841B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-17 液体燃料給湯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112969A JP5610841B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-17 液体燃料給湯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011242023A JP2011242023A (ja) 2011-12-01
JP5610841B2 true JP5610841B2 (ja) 2014-10-22

Family

ID=45408868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010112969A Active JP5610841B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-17 液体燃料給湯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5610841B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6595381B2 (ja) * 2016-03-24 2019-10-23 株式会社ユタカ技研 ガス給湯器
JP7240819B2 (ja) * 2018-05-08 2023-03-16 株式会社長府製作所 給湯機
CN112629008B (zh) * 2020-11-25 2022-07-15 佛山市航烨热能科技有限公司 一种带有烟气处理的壁挂炉

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144248A (ja) * 1984-08-08 1986-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温水暖房機
JP3611712B2 (ja) * 1998-02-25 2005-01-19 株式会社日立空調システム 温水ボイラー
JP2001059647A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Corona Corp 給湯機の空焚き検知装置
JP4980130B2 (ja) * 2007-04-27 2012-07-18 株式会社長府製作所 ドレン用中和装置およびシステム
JP5262349B2 (ja) * 2008-06-27 2013-08-14 株式会社ノーリツ 給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011242023A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10473407B2 (en) Water heater having secondary heat exchanger
CN100451526C (zh) 用于锅炉和热水供应***的通用热交换器
US9134041B2 (en) Vapor vacuum condensing boiler designs
EP2505932A1 (en) Condensing-type heat exchanger with high efficiency
CN105793653B (zh) 用于供暖锅炉的换热器
CN103940087A (zh) 一种窄间隙扁圆形双盘管整体冷凝锅炉
JP5610841B2 (ja) 液体燃料給湯機
CN202303895U (zh) 一种用于冷凝式燃气热水器的翅管式冷凝换热器
KR101031101B1 (ko) 분할형 열교환기
JP5030981B2 (ja) 熱交換器
JP5010201B2 (ja) ドレン中和器
JP5262349B2 (ja) 給湯装置
CA2556012A1 (en) Looped system fuel-fired fluid heating/storage device
CN201637298U (zh) 烟气凝结式组合型节能器
US10041744B2 (en) Heat exchanger for recovery of waste heat
CN206130943U (zh) 一种洁净蒸汽发生装置
CN210107756U (zh) 一种高效冷凝锅炉换热器
CN202599176U (zh) 搪瓷热管换热器
JP2007064551A (ja) 燃焼装置
JP5522437B2 (ja) 給湯装置
CN202216406U (zh) 燃气热水器之冷凝热交换器
CN203785258U (zh) 一种新型窄间隙扁圆形双盘管整体冷凝锅炉
JP6224443B2 (ja) 潜熱熱交換器および潜熱回収型給湯機
CN102278818A (zh) 燃气热水器之冷凝热交换器
CN201916890U (zh) 热力除氧器余汽回收装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5610841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250