JP6151604B2 - 掘削工具及び揺動制御管 - Google Patents

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Description

本発明は、アンカー、ロックボルト、基礎杭等を設置するために、地盤や地山に掘削する孔を、その先端部や中間部で拡縮する掘削工具及び揺動制御管に関する。
鉱山・トンネルをはじめとする掘削現場において、地山補強のため、地山に掘削した孔にアンカーやロックボルトを設置することが行われる。さらに、より強固に地山を補強するため、アンカーやロックボルトを貫入させる孔の先端部や中間部にその内径を拡径した拡径部を形成し、この部分におけるセメントやモルタルの充填体積を増やすことが行われている。
このような拡径部を有した孔を形成するための掘削工具として、特許文献1には、掘削ビット本体に対し、その軸線方向に進退するくさび状の部材によってビットを径方向に出没させることで、孔の拡縮を可能とした構成が開示されている。
また、特許文献2には、二つのブロックからなるビットヘッドを有した掘削用ビット本体を回転させてビットヘッドを孔の周囲の地山に押し付けることで、ビットヘッドを構成する二つのブロックに回転抵抗を付与し、二つのブロックを外周側に突出させる構成が開示されている。
特開平7−229382号公報 特開昭63−11789号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような構成によれば、ビットを径方向に出没させるために、くさび状の部材と、この部材を進退させるための機構が必要となり、構造が複雑でコストもかかるという問題がある。
また、特許文献2に記載された掘削ビットは、掘削開始時は拡径状態で掘削を開始し、作業終了後にビットを縮径して回収することを目的とした掘削ビットである。よって、この掘削ビットは、作業途中での拡縮径を想定されておらず、特に孔内で縮径状態から拡径状態に移行しようとしても、この掘削ビット構成では打撃が孔の軸線方向にしか加わらないため、ビットヘッドを孔内側面へ押し付ける力を生じさせることができず、孔壁を掘削して拡径することが不可能となっている。 このような問題は、アンカーやロックボルト用の孔に限らず、地盤中に構築される基礎杭用の孔を形成する際にも共通する。
そこで、本発明は、安価でありながら、孔の拡縮を確実に行うことのできる掘削工具及び揺動制御管を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、本発明の第1の掘削工具は、概略円柱状に形成されると共に、先端側外周には軸方向に沿って平坦に面取りした可動刃取付面が形成され、且つ、先端面に掘削用チップが植設された工具本体と、先端面に掘削用チップが植設されると共に、前記可動刃取付面に沿って揺動可能に基端が前記可動刃取付面に結合されて、前記工具本体の回転時の遠心力で先端側が前記工具本体の径方向の外方に移動可能な可動刃体と、前記工具本体の中心軸方向にスライド可能に前記工具本体の外周に嵌合する筒状構造に形成され、先端筒部が前記工具本体上に設定された揺動拘束位置に位置するときには、前記先端筒部が前記可動刃体の上に被さって前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを規制し、前記先端筒部が前記工具本体の中心軸に沿って前記揺動拘束位置から所定距離だけ後退した揺動許容位置に位置したときには、前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを許容する揺動制御管と、を備え、前記工具本体の外周に嵌合する前記揺動制御管の基端側筒部の内周には、該基端側筒部の内周を周回する係止溝が設けられ、前記工具本体は、その外周面上で、前記揺動拘束位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第1位置と、及び前記揺動許容位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第2位置との二つの位置に、前記工具本体の外周を周回する連結用溝が備えられ、前記揺動拘束位置又は揺動許容位置に位置する前記揺動制御管は、外方に凸の円弧状に形成されて前記係止溝に嵌合する凸円弧部と、内方に凸の円弧状に形成されて前記連結用溝に嵌合する凹円弧部とが周方向に交互に並ぶと共に、前記凹円弧部に所定以上のスラスト荷重が作用すると、前記凹円弧部が前記連結用溝から離脱するように各円弧部が弾性変形するリング状バネ部材によって、工具本体に固定されることを特徴とする。
また、本発明の第2の掘削工具は、概略円柱状に形成されると共に、先端側外周には軸方向に沿って平坦に面取りした可動刃取付面が形成され、且つ、先端面に掘削用チップが植設された工具本体と、先端面に掘削用チップが植設されると共に、前記可動刃取付面に沿って揺動可能に基端が前記可動刃取付面に結合されて、前記工具本体の回転時の遠心力で先端側が前記工具本体の径方向の外方に移動可能な可動刃体と、前記工具本体の中心軸方向にスライド可能に前記工具本体の外周に嵌合する筒状構造に形成され、先端筒部が前記工具本体上に設定された揺動拘束位置に位置するときには、前記先端筒部が前記可動刃体の上に被さって前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを規制し、前記先端筒部が前記工具本体の中心軸に沿って前記揺動拘束位置から所定距離だけ後退した揺動許容位置に位置したときには、前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを許容する揺動制御管と、を備え、前記工具本体の外周に嵌合する前記揺動制御管の基端側筒部の内周には、該基端側筒部の内周を周回する係止溝が設けられ、前記工具本体は、その外周面上で、前記揺動拘束位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第1位置と、及び前記揺動許容位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第2位置との二つの位置に、前記工具本体の外周を周回する連結用溝が備えられ、前記揺動拘束位置又は揺動許容位置に位置する前記揺動制御管は、外周部が前記係止溝に嵌合すると共に内周部が前記連結用溝に嵌合する略C字状に形成され、且つ、前記内周部には、当該内周部に所定以上のスラスト荷重が作用すると当該内周部を拡径方向に弾性変形させて前記内周部を前記連結用溝から離脱させるテーパ部が装備された止め輪によって、工具本体に固定されることを特徴とする。
当該掘削工具では、揺動制御管を揺動許容位置に位置させた状態で工具本体を回転駆動すると、そのときの遠心力で、可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方に移動するため、揺動制御管を揺動拘束位置に位置させた状態で工具本体を回転駆動した場合と比較して、大きな径の孔を掘削することができる。
従って、揺動制御管を揺動拘束位置に位置させた状態で工具本体を回転駆動して、内径が基準径となる下孔を掘削した後、下孔から抜き出した掘削工具の揺動制御管を揺動許容位置に移動させる。次いで、揺動制御管を揺動許容位置に位置させた掘削工具を回転させない状態で、下孔に再挿入し、掘削工具上の可動刃体の先端部が、下穴上の拡径したい位置に到達したら、当該掘削工具を回転駆動する。すると、工具本体に取り付けられている可動刃体の先端側が、回転時の遠心力で工具本体の径方向の外方へ移動するため、掘削する径が広がり、下孔の任意位置に拡径した拡径部を形成することができる。
即ち、当該掘削工具では、一本の掘削工具で、拡径部を有する孔を形成することができる。また、拡径部を形成する際の可動刃体の径方向外方への移動は、工具本体を回転させたときに作用する遠心力で行うため、可動刃体を径方向外方へ移動させる特別な駆動機構が必要とならず、掘削工具の構成の単純化によって、掘削工具の製造コストを安価にすることができる。また、揺動制御管を揺動拘束位置に位置させることで、可動刃体の先端側の径方向外方への揺動を確実に規制することができるため、不用意に可動刃体が揺動して掘削した孔が拡径されることを防止することができる。
従って、当該掘削工具では、安価でありながら、孔の拡縮を確実に行うことができ、拡径部を有する孔を安価に形成することができる。
そして、さらに本発明の第1の掘削工具では、この第1の掘削工具の上述した構成を採ることにより、揺動制御管は、単純な構造部品であるリング状バネ部材のみで、揺動拘束位置又は揺動許容位置に確実に固定することができ、掘削作業時に、揺動制御管が不用意に位置ずれすることを防止することができる。
また、リング状バネ部材は、凹円弧部に所定以上のスラスト荷重が作用すると、凹円弧部が工具本体の連結用溝から離脱する。そのため、揺動制御管を、揺動拘束位置から揺動許容位置に移動させる場合、及び揺動許容位置から揺動拘束位置に移動させる場合には、揺動制御管自体に所定以上のスラスト荷重を付与すれば良く、揺動制御管の位置切り替えを容易にすることができる。
また、本発明の第2の掘削工具では、この第2の掘削工具の上述した構成を採ることにより、揺動制御管は、単純な構造部品である略C字状の止め輪のみで、揺動拘束位置又は揺動許容位置に確実に固定することができ、掘削作業時に、揺動制御管が不用意に位置ずれすることを防止することができる。
また、略C字状の止め輪は、その内周部に所定以上のスラスト荷重が作用すると、その内周部が工具本体の連結用溝から離脱する。そのため、揺動制御管を、揺動拘束位置から揺動許容位置に移動させる場合、及び揺動許容位置から揺動拘束位置に移動させる場合には、揺動制御管自体に所定以上のスラスト荷重を付与すれば良く、揺動制御管の位置切り替えを容易にすることができる。
また、本発明の揺動制御管は、このような本発明の第1または第2の構成を採る掘削工具に用いられる前記揺動制御管であることを特徴とする。
本発明によれば、揺動制御管を揺動拘束位置に位置させた状態で工具本体を回転駆動して、内径が基準径となる下孔を掘削した後、下孔から抜き出した掘削工具の揺動制御管を揺動許容位置に移動させ、次いで、揺動制御管を揺動許容位置に位置させた掘削工具を回転させない状態で、下孔に再挿入し、掘削工具上の可動刃体の先端部が、下穴上の拡径したい位置に到達したら、当該掘削工具を回転駆動する。すると、工具本体に取り付けられている可動刃体の先端側が、回転時の遠心力で工具本体の径方向の外方へ移動するため、掘削する径が広がり、下孔の任意位置に拡径した拡径部を形成することができる。
また、当該掘削工具では、拡径部を形成する際の可動刃体の径方向外方への移動は、工具本体を回転させたときに作用する遠心力で行うため、可動刃体を径方向外方へ移動させる特別な駆動機構が必要とならず、掘削工具の構成の単純化によって、掘削工具の製造コストを安価にすることができる。
従って、当該掘削工具では、安価でありながら、孔の拡縮を確実に行うことができ、拡径部を有する孔を安価に形成することができる。
本発明の実施形態を説明する上での参考例となる掘削工具において揺動制御管が揺動拘束位置に位置している状態の外観の斜視図である。 図1に示した掘削工具の揺動制御管の一部を破断して、揺動制御管の内側の可動刃体を露呈させた状態の斜視図である。 図1に示した掘削工具の縦断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB矢視図である。 本発明の参考例の掘削工具において揺動制御管が揺動許容位置に位置している状態の外観の斜視図である。 図6に示した掘削工具の揺動制御管の一部を破断して、揺動制御管の内側の可動刃体を露呈させた状態の斜視図である。 図6に示した掘削工具の縦断面図である。 図8のC矢視図である。 本発明の第1実施形態の掘削工具において揺動制御管が揺動拘束位置に位置している状態の外観の斜視図である。 図10に示した掘削工具の揺動制御管の一部を破断して、揺動制御管の内側の可動刃体を露呈させた状態の斜視図である。 図10に示した掘削工具の縦断面図である。 図11に示したリング状バネ部材の正面図である。 図12のD−D断面図である。 図12のE矢視図である。 本発明の第1実施形態の掘削工具において揺動制御管が揺動許容位置に位置している状態の外観の斜視図である。 図16に示した掘削工具の揺動制御管の一部を破断して、揺動制御管の内側の可動刃体を露呈させた状態の斜視図である。 図16に示した掘削工具の縦断面図である。 図18のF矢視図である。 本発明の第2実施形態の掘削工具において揺動制御管が揺動拘束位置に位置している状態の外観の斜視図である。 図20に示した掘削工具の揺動制御管の一部を破断して、揺動制御管の内側の可動刃体を露呈させた状態の斜視図である。 図20に示した掘削工具の縦断面図である。 図21に示した略C字状の止め輪の正面図である。 図22のG−G断面図である。 図22のH矢視図である。 本発明の第2実施形態の掘削工具において揺動制御管が揺動許容位置に位置している状態の外観の斜視図である。 図26に示した掘削工具の揺動制御管の一部を破断して、揺動制御管の内側の可動刃体を露呈させた状態の斜視図である。 図26に示した掘削工具の縦断面図である。 図28のI矢視図である。
以下、本発明に係る掘削工具の各種実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
参考例
まず、本発明に係る掘削工具の実施形態を説明する上での参考例について、図1〜図9を参照して説明する。
この参考例の掘削工具1は、図1〜図3に示すように、工具本体10と、この工具本体10の先端側外周に揺動可能に取り付けられた一対の可動刃体20と、これらの一対の可動刃体20の揺動運動を規制するための揺動制御管30と、この揺動制御管30を工具本体10に固定するピン40と、を備えている。
工具本体10は、例えば工具鋼等の材料で、概略円柱状に形成される。この工具本体10は、図3に示すように、その中心軸O1に沿って、基端軸部11と、この基端軸部11の先端(図3では、右端)11aに連なる中間軸部12と、この中間軸部12の先端(図3では、右端)12aに連なる先端軸部13と、を備えている。
基端軸部11は、太径の円柱状である。この基端軸部11の基端には、図3に示すように、中心軸O1と同心に、雌ネジ111が形成されている。この雌ネジ111は、当該工具本体10の基端を、削岩機から延びる回転ロッドの先端に結合するために使用される。また、基端軸部11は、図1及び図2に示すように、外周の2箇所に、平坦に面取りした把持面112が形成されている。把持面112は、前述の削岩機から延びる回転ロッドに基端軸部11を結合する際に把持される面である。
中間軸部12は、図3に示すように、基端軸部11の先端に連なる第1中間軸部12bと、この第1中間軸部12bの先端に連なる第2中間軸部12cと、を備えている。中間軸部12を構成している第1中間軸部12b及び第2中間軸部12cは、いずれも、基端軸部11と同心の円柱状である。また、第1中間軸部12bは、その外径が基端軸部11よりも小径に設定されている。また、第2中間軸部12cは、その外径が第1中間軸部12bよりも小径に設定されている。
第1中間軸部12bの外周面には、雄ネジ121が刻設されている。この雄ネジ121は、後述する揺動制御管30が螺合するネジ部である。
第2中間軸部12bの外周面には、雄ネジ122が刻設されている。この雄ネジ122は、後述する先端軸部13の基端に形成された雌ネジと螺合して、中間軸部12の先端に先端軸部13が結合された状態を形成する。
先端軸部13は、中間軸部12とは別体に形成される。この先端軸部13は、中間軸部12と同心の円柱状の基端部13aと、この基端部13aの先端から工具本体10の中心軸O1方向に沿って延出した先端部13bと、を備えている。基端部13aには、前述した第2中間軸部12cの外周の雄ネジ122と螺合する雌ネジ131が形成されている。先端軸部13は、基端の雌ネジ131を第2中間軸部12cの雄ネジ122に螺着させることで、中間軸部12の先端に結合される。
先端軸部13の先端部13bの先端側外周には、平坦な可動刃取付面132が形成されている。
可動刃取付面132は、円柱の外側面を軸方向に沿って平坦に面取りすることによって形成される。本参考例の場合、可動刃取付面132は、図5に示すように、工具本体10の中心軸O1を挟む先端部13bの両外側部にそれぞれ装備されている。そのため、先端部13bの先端側は、平板状になっている。
工具本体10の先端面となる先端軸部13の先端面13cには、工具本体10よりも硬質な超硬合金等の材料によって形成された掘削用チップ51が植設されている。
以上に説明した工具本体10の場合、基端軸部11の基端の雌ネジ111を形成した孔114の内底からは、ブロー孔101が、当該工具本体10の先端側に向かって形成されている。ブロー孔101は、図3に示すように、基端軸部11、中間軸部12、先端軸部13を貫通して、先端軸部13の先端面13cに開口している。
また、本参考例の工具本体10は、その外周面上の第1位置K1と第2位置K2との二つの位置に、後述する係合孔321と連通する連絡通路部15が設けられている。この連絡通路部15は、後述するピン40が挿通可能な溝である。本参考例の場合、連絡通路部15は、中間軸部12の外周を周回する環状に形成されている。
工具本体10の外周面上の第1位置K1は、後述の揺動拘束位置P1に位置している揺動制御管30上の係合孔321に対応する位置である。また、工具本体10の外周面上の第2位置K2は、後述の揺動許容位置P2に位置している揺動制御管30上の係合孔321に対応する位置である。
可動刃体20は、図5に示すように、可動刃取付面132と対向する内側面20aが平坦面に形成されている。また、可動刃取付面132とは逆側に位置する可動刃体20の外側面20bは、先端軸部13の基端部13aの外周面と同一径の円弧面に形成されている。
可動刃体20は、その基端が、可動刃取付面132に垂直な枢軸Z1によって、前記枢軸Z1回りに回動可能に、可動刃取付面132に結合される。即ち、可動刃体20は、可動刃取付面132に沿って揺動可能に、その基端が可動刃取付面132に結合される。枢軸Z1回りに回動可能に基端が動刃取付面132に結合された可動刃体20は、工具本体10の回転時の遠心力で先端側が工具本体10の径方向の外方に移動可能になっている。なお、先端軸部13の両側に配置された一対の可動刃体20は、図9に矢印X2,X3で示すように、工具本体10の回転時の遠心力による揺動方向が、互いに逆方向となるように、先端軸部13に結合されている。
また、可動刃体20は、その先端面20cに、複数の掘削用チップ51が植設されている。可動刃体20の先端面20cに植設された掘削用チップ51は、先端軸部13の先端面13cに植設された掘削用チップ51と同一のものである。
揺動制御管30は、工具本体10の中心軸方向(図3では、矢印X1方向)にスライド可能に、工具本体10の外周に嵌合する筒状構造に形成されている。
参考例の揺動制御管30は、工具本体10上に設定される揺動拘束位置と、揺動許容位置との間を移動することができる。ここに、揺動拘束位置は、図3及び図8に符号P1で示す位置である。また、揺動許容位置は、図8に符号P2で示す位置である。揺動許容位置P2は、工具本体10の中心軸に沿って、揺動拘束位置P1から所定距離L1だけ後退した位置である。
図1〜図3に示した揺動制御管30は、先端筒部(図3で右端に位置する筒部)31が、揺動拘束位置P1に位置している状態である。この状態では、当該揺動制御管30の先端筒部31が可動刃体20の上に被さって、可動刃体20の先端側が工具本体10の径方向の外方へ移動することを規制する。
一方、図6〜図8に示した揺動制御管30は、先端筒部31が揺動許容位置P2に位置している状態である。この状態では、当該揺動制御管30の先端筒部31が可動刃体20の上から後退し、図9に矢印X2,X3で示すように、それぞれの可動刃体20の先端側が工具本体10の径方向の外方へ移動することを許容する。
参考例の場合、揺動制御管30の基端側の内周には、図3に示すように、第1中間軸部12bの外周に刻設された雄ネジ121と螺合する雌ネジ301が形成されている。そのため、揺動制御管30を第1中間軸部12bに対して相対回転させることで、揺動制御管30を工具本体10の軸方向に移動させることができる。なお、揺動制御管30の外周には、図1に示すように、揺動制御管30を回転操作する際に把持する平坦な把持面303が形成されている。
また、本参考例の場合、図1〜図3に示すように、工具本体10の外周に螺合する揺動制御管30の基端側筒部32には、工具本体10の軸線(中心軸O1)と直交する方向に貫通した係合孔321が備えられている。本参考例の場合、係合孔321は、基端側筒部32の2箇所に装備されている。
揺動制御管30を工具本体10に固定するピン40は、揺動制御管30の基端側筒部32に貫通形成された係合孔321に緊密に嵌合するピンである。
このピン40は、図1に示すように揺動拘束位置P1に位置している揺動制御管30の係合孔321に打ち込まれると、図3に示すように、係合孔321と第1位置K1の連絡通路部15とに跨って、工具本体10の中心軸O1と直交する方向に延在して、揺動制御管30を揺動拘束位置P1に固定する。
また、ピン40は、図6に示すように、揺動許容位置P2に位置している揺動制御管30の係合孔321に打ち込まれると、図8に示すように、係合孔321と第2位置K2の連絡通路部15とに跨って、工具本体10の中心軸O1と直交する方向に延在して、揺動制御管30を揺動許容位置P2に固定する。
以上に説明した参考例の掘削工具1では、図8に示すように揺動制御管30を揺動許容位置P2に位置させた状態で工具本体10を回転駆動すると、そのときの遠心力で、可動刃体20の先端側が工具本体10の径方向の外方に移動するため、揺動制御管30を揺動拘束位置P1に位置させた状態で工具本体10を回転駆動した場合と比較して、大きな径の孔を掘削することができる。
従って、揺動制御管30を揺動拘束位置P1に位置させた状態で工具本体10を回転駆動して、内径が基準径となる下孔を掘削した後、下孔から抜き出した掘削工具の揺動制御管30を揺動許容位置P2に移動させる。次いで、揺動制御管30を揺動許容位置P2に位置させた掘削工具1を回転させない状態で、下孔に再挿入し、掘削工具1上の可動刃体20の先端部が、下穴上の拡径したい位置に到達したら、当該掘削工具1を回転駆動する。すると、工具本体10に取り付けられている可動刃体20の先端側が、回転時の遠心力で工具本体10の径方向の外方へ移動するため、掘削する径が広がり、下孔の任意位置に拡径した拡径部を形成することができる。
即ち、本参考例の掘削工具1では、一本の掘削工具1で、拡径部を有する孔を形成することができる。また、拡径部を形成する際の可動刃体20の径方向外方への移動は、工具本体10を回転させたときに作用する遠心力で行うため、可動刃体20を径方向外方へ移動させる特別な駆動機構が必要とならず、掘削工具1の構成の単純化によって、掘削工具1の製造コストを安価にすることができる。また、揺動制御管30を揺動拘束位置P1に位置させることで、可動刃体20の先端側の径方向外方への揺動を確実に規制することができるため、不用意に可動刃体20が揺動して掘削した孔が拡径されることを防止することができる。
従って、参考例の掘削工具1では、安価でありながら、孔の拡縮を確実に行うことができ、拡径部を有する孔を安価に形成することができる。
また、参考例の掘削工具1では、揺動拘束位置P1又は揺動許容位置P2に位置する揺動制御管30は、該揺動制御管30上の係合孔321に単純な構造部品であるピン40を打ち込むと、該ピン40が揺動制御管30と工具本体10とに跨って工具本体10の中心軸O1と直交する方向に延在する状態となって、揺動制御管30が、揺動拘束位置P1又は揺動許容位置P2に固定される。即ち、参考例の掘削工具1では、揺動制御管30は、単純な構造部品であるピン40のみで、工具本体10上の揺動拘束位置P1又は揺動許容位置P2に確実に固定することができ、掘削作業時に、揺動制御管30が不用意に位置ずれすることを防止することができる。
第1実施形態」
次に、上述した参考例を踏まえて、本発明に係る掘削工具の第1実施形態について、図10〜図19を参照して説明する。
本実施形態の掘削工具1Aは、図10〜図13に示すように、工具本体10Aと、この工具本体10Aの先端側外周に揺動可能に取り付けられた一対の可動刃体20と、これらの一対の可動刃体20の揺動運動を規制するための揺動制御管30Aと、この揺動制御管30Aを工具本体10Aに固定するリング状バネ部材60と、を備えている。
実施形態の工具本体10Aは、参考例の工具本体10の一部を改良したもので、参考例の工具本体10における連絡通路部15の代わりに、連結用溝16を備えたものである。
実施形態の工具本体10Aは、連結用溝16を備えた点以外の構成は、参考例の工具本体10と共通で良く、この参考例と共通の構成については該参考例と共通の符号を付して、説明を省略する。
実施形態の工具本体10Aに装備された連結用溝16は、当該工具本体10Aの中間軸部12の外周を周回する溝である。連結用溝16は、図11に示すように、工具本体10Aの外周面上の第1位置K1と第2位置K2との二つの位置に、それぞれ3本ずつ装備されている。ここに、第1位置K1は、揺動拘束位置P1に位置している揺動制御管30A上の係止溝322に対応する位置である。また、第2位置K2は、揺動許容位置P2に位置している揺動制御管30A上の係止溝322に対応する位置である。
工具本体10Aに取り付けられる可動刃体20は、参考例と同一の構成であり、この参考例と共通の構成には、該参考例と共通の符号を付して説明を省略する。
揺動制御管30Aは、その基端側筒部32の内周に、該基端側筒部32の内周を周回する3本の係止溝322が設けられている。3本の係止溝322は、当該揺動制御管30Aの中心軸線方向に一定の間隔を開けて設けられている。
実施形態の揺動制御管30Aは、参考例の揺動制御管30における係合孔321の代わりに、係止溝322を装備したものである。揺動制御管30Aにおいて、係止溝322以外の構成は参考例の揺動制御管30と共通の構成でよく、この参考例と共通の構成について、該参考例と共通の符号を付して説明を省略する。
リング状バネ部材60は、図13に示すように、凸円弧部61と凹円弧部62とが、周方向に交互に並んだ単純構造のリングである。
凸円弧部61は、リングの径方向外方に凸の円弧状に形成されていて、図14に示すように、揺動制御管30Aの係止溝322に嵌合する部位である。
凹円弧部62は、リングの径方向内方に凸の円弧状に形成されていて、図14に示すように、工具本体10Aの連結用溝16に嵌合する部位である。
揺動拘束位置P1又は揺動許容位置P2に位置する揺動制御管30Aは、図12及び図18に示すように、リング状バネ部材60によって、工具本体10Aに固定される。
本実施形態のリング状バネ部材60は、凹円弧部62に所定以上のスラスト荷重が作用すると、凹円弧部62が径方向外方に引き上げられて連結用溝16から離脱するように、各円弧部が弾性変形する。
そのため、揺動制御管30Aを、揺動拘束位置P1から揺動許容位置P2に移動させる場合、又は揺動許容位置P2から揺動拘束位置P1に移動させる場合には、揺動制御管30A自体に所定以上のスラスト荷重を付与すれば、揺動制御管30Aのリング状バネ部材60を介した工具本体10Aへの結合状態を解除することができる。
以上に説明した第1実施形態の掘削工具1Aでは、参考例の掘削工具1と同様に、安価でありながら、孔の拡縮を確実に行うことができ、拡径部を有する孔を安価に形成することができる。
また、実施形態の掘削工具1Aでは、揺動制御管30Aは、単純な構造部品であるリング状バネ部材60のみで、揺動拘束位置P1又は揺動許容位置P2に確実に固定することができ、掘削作業時に、揺動制御管30Aが不用意に位置ずれすることを防止することができる。
また、リング状バネ部材60は、凹円弧部62に所定以上のスラスト荷重が作用すると、凹円弧部62が工具本体10Aの連結用溝16から離脱する。そのため、揺動制御管30Aを、揺動拘束位置P1から揺動許容位置P2に移動させる場合、及び揺動許容位置P2から揺動拘束位置P1に移動させる場合には、揺動制御管30A自体に所定以上のスラスト荷重を付与すれば良く、揺動制御管30Aの位置切り替えを容易にすることができる。
第2実施形態」
次に、本発明に係る掘削工具の第2実施形態について、図20〜図29を参照して説明する。
本実施形態の掘削工具1Bは、図20〜図22に示すように、工具本体10Bと、この工具本体10Bの先端側外周に揺動可能に取り付けられた一対の可動刃体20と、これらの一対の可動刃体20の揺動運動を規制するための揺動制御管30Bと、この揺動制御管30Bを工具本体10Bに固定する略C字状の止め輪70と、を備えている。
実施形態の工具本体10Bは、参考例の工具本体10の一部を改良したもので、参考例の工具本体10における連絡通路部15の代わりに、中間軸部12の外周に連結用溝17を備えたものである。
実施形態の工具本体10Bは、連結用溝17を備えた点以外の構成は、参考例の工具本体10と共通で良く、この参考例と共通の構成については該参考例と共通の符号を付して、説明を省略する。
実施形態の工具本体10Bに装備された連結用溝17は、当該工具本体10Bの中間軸部12の外周を周回する溝である。連結用溝17は、図21に示すように、工具本体10Bの外周面上の第1位置K1と第2位置K2との二つの位置に、それぞれ3本ずつ装備されている。ここに、第1位置K1は、揺動拘束位置P1に位置している揺動制御管30B上の係止溝323に対応する位置である。また、第2位置K2は、揺動許容位置P2に位置している揺動制御管30B上の係止溝323に対応する位置である。
工具本体10Bに取り付けられる可動刃体20は、参考例と同一の構成であり、この参考例と共通の構成には、該参考例と共通の符号を付して説明を省略する。
揺動制御管30Bは、その基端側筒部32の内周に、該基端側筒部32の内周を周回する3本の係止溝323が設けられている。3本の係止溝323は、当該揺動制御管30Bの中心軸線方向に一定の間隔を開けて設けられている。
実施形態の揺動制御管30Bは、参考例の揺動制御管30における係合孔321の代わりに、係止溝323を装備したものである。揺動制御管30Bにおいて、係止溝323以外の構成は参考例の揺動制御管30と共通の構成でよく、この参考例と共通の構成について、該参考例と共通の符号を付して説明を省略する。
止め輪70は、図23及び図24に示すように、周方向の一部を切り離した概略C字状で、揺動制御管30Bの内周の係止溝323に嵌合する外周部71と、中間軸部12の外周の連結用溝17に嵌合する内周部72と、を備えている。また、本実施形態の止め輪70の内周部72には、内周部72に所定以上のスラスト荷重が作用すると、当該内周部72を拡径方向に弾性変形させて当該内周部72を連結用溝17から離脱させるテーパ部Tが装備されている。
そのため、揺動制御管30Bを、揺動拘束位置P1から揺動許容位置P2に移動させる場合、又は揺動許容位置P2から揺動拘束位置P1に移動させる場合には、揺動制御管30B自体に所定以上のスラスト荷重を付与すれば、揺動制御管30Bの止め輪70を介した工具本体10Bへの結合状態を解除することができる。
以上に説明した第2実施形態の掘削工具1Bでは、参考例の掘削工具1と同様に、安価でありながら、孔の拡縮を確実に行うことができ、拡径部を有する孔を安価に形成することができる。
また、実施形態の掘削工具1Bでは、揺動制御管30Bは、単純な構造部品である略C字状の止め輪70のみで、揺動拘束位置P1又は揺動許容位置P2に確実に固定することができ、掘削作業時に、揺動制御管30Bが不用意に位置ずれすることを防止することができる。
また、略C字状の止め輪70は、その内周部72に所定以上のスラスト荷重が作用すると、その内周部72が工具本体10Bの連結用溝17から離脱する。そのため、揺動制御管30Bを、揺動拘束位置P1から揺動許容位置P2に移動させる場合、及び揺動許容位置P2から揺動拘束位置P1に移動させる場合には、揺動制御管30B自体に所定以上のスラスト荷重を付与すれば良く、揺動制御管30Bの位置切り替えを容易にすることができる。
なお、本発明の掘削工具は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、構成部品の変更や改良をすることができる。
1,1A,1B 掘削工具
10,10A,10B 工具本体
15 連絡通路部
16,17 連結用溝
20 可動刃体
30,30A,30B 揺動制御管
32 基端側筒部
40 ピン
31 先端筒部
51 掘削用チップ
60 リング状バネ部材
61 凸円弧部
62 凹円弧部
70 止め輪
71 外周部
72 内周部
132 可動刃取付面
321 係合孔
322 係止溝
323 係止溝
K1 第1位置
K2 第2位置
P1 揺動拘束位置
P2 揺動許容位置

Claims (3)

  1. 概略円柱状に形成されると共に、先端側外周には軸方向に沿って平坦に面取りした可動刃取付面が形成され、且つ、先端面に掘削用チップが植設された工具本体と、
    先端面に掘削用チップが植設されると共に、前記可動刃取付面に沿って揺動可能に基端が前記可動刃取付面に結合されて、前記工具本体の回転時の遠心力で先端側が前記工具本体の径方向の外方に移動可能な可動刃体と、
    前記工具本体の中心軸方向にスライド可能に前記工具本体の外周に嵌合する筒状構造に形成され、先端筒部が前記工具本体上に設定された揺動拘束位置に位置するときには、前記先端筒部が前記可動刃体の上に被さって前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを規制し、前記先端筒部が前記工具本体の中心軸に沿って前記揺動拘束位置から所定距離だけ後退した揺動許容位置に位置したときには、前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを許容する揺動制御管と、を備え、
    前記工具本体の外周に嵌合する前記揺動制御管の基端側筒部の内周には、該基端側筒部の内周を周回する係止溝が設けられ、
    前記工具本体は、その外周面上で、前記揺動拘束位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第1位置と、及び前記揺動許容位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第2位置との二つの位置に、前記工具本体の外周を周回する連結用溝が備えられ、
    前記揺動拘束位置又は揺動許容位置に位置する前記揺動制御管は、外方に凸の円弧状に形成されて前記係止溝に嵌合する凸円弧部と、内方に凸の円弧状に形成されて前記連結用溝に嵌合する凹円弧部とが周方向に交互に並ぶと共に、前記凹円弧部に所定以上のスラスト荷重が作用すると、前記凹円弧部が前記連結用溝から離脱するように各円弧部が弾性変形するリング状バネ部材によって、工具本体に固定されることを特徴とする掘削工具。
  2. 概略円柱状に形成されると共に、先端側外周には軸方向に沿って平坦に面取りした可動刃取付面が形成され、且つ、先端面に掘削用チップが植設された工具本体と、
    先端面に掘削用チップが植設されると共に、前記可動刃取付面に沿って揺動可能に基端が前記可動刃取付面に結合されて、前記工具本体の回転時の遠心力で先端側が前記工具本体の径方向の外方に移動可能な可動刃体と、
    前記工具本体の中心軸方向にスライド可能に前記工具本体の外周に嵌合する筒状構造に形成され、先端筒部が前記工具本体上に設定された揺動拘束位置に位置するときには、前記先端筒部が前記可動刃体の上に被さって前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを規制し、前記先端筒部が前記工具本体の中心軸に沿って前記揺動拘束位置から所定距離だけ後退した揺動許容位置に位置したときには、前記可動刃体の先端側が前記工具本体の径方向の外方へ移動することを許容する揺動制御管と、を備え、
    前記工具本体の外周に嵌合する前記揺動制御管の基端側筒部の内周には、該基端側筒部の内周を周回する係止溝が設けられ、
    前記工具本体は、その外周面上で、前記揺動拘束位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第1位置と、及び前記揺動許容位置に位置している前記揺動制御管上の前記係止溝に対応する第2位置との二つの位置に、前記工具本体の外周を周回する連結用溝が備えられ、
    前記揺動拘束位置又は揺動許容位置に位置する前記揺動制御管は、外周部が前記係止溝に嵌合すると共に内周部が前記連結用溝に嵌合する略C字状に形成され、且つ、前記内周部には、当該内周部に所定以上のスラスト荷重が作用すると当該内周部を拡径方向に弾性変形させて前記内周部を前記連結用溝から離脱させるテーパ部が装備された止め輪によって、工具本体に固定されることを特徴とする掘削工具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の掘削工具に用いられる前記揺動制御管であることを特徴とする揺動制御管。
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