JP6150565B2 - 圧力センサ - Google Patents
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Description
すなわち、このような透孔又は凹部の容積が大きな構成にすると、当該透孔又は凹部外部の圧力変動に対して、透孔又は凹部内部の圧力変動の遅れ時間が長くなる。
例えば、透孔又は凹部外部が急激に圧力変動した場合、外部の圧力変動に追従して、透孔又は凹部内部の圧力も遅れて変化する。
(1)本発明に係る圧力センサは、圧力変動を検出する圧力センサであって、圧力変動を検出する圧力センサであって、キャビティを有するセンサ本体と、前記キャビティと対向するように配置され、片持ち状に支持されると共に、前記キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形する気圧計測用カンチレバーと、前記気圧計測用カンチレバーの撓み変形に応じた変位を測定する変位測定部と、前記キャビティ内外の空気を流通させることで、前記キャビティ内の圧力を調整する圧力調整機構と、を有し、前記圧力調整機構は、前記気圧計測用カンチレバーの周囲に配置され、片持ち状に支持されると共に、前記キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形する圧力調整用カンチレバーを含むことを特徴とする。
これにより、キャビティ外部の急激もしくは非常に大きな圧力変動直後における微小な圧力変動を正確に検出することができる。
また、気圧計測用カンチレバーの周囲に配置され、片持ち状に支持されると共に、キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形する圧力調整用カンチレバーを有することにより、キャビティ外部の圧力が急激もしくは非常に大きく圧力変動した場合において、キャビティ内外の空気を流通させて、キャビティ内外の差圧をほとんど無くすことが可能となる。
これにより、低周波数帯域において圧力変動を検出できると共に、急激な圧力変動が生じた直後においても微細な圧力変化を検出することができる。
また、気圧計測用カンチレバーの周囲に圧力調整用カンチレバーを配置することで、気圧計測用カンチレバー及び圧力調整用カンチレバーを一括形成することが可能となるので、圧力センサの製造工程を簡略化することができる。
これにより、低周波数帯域において圧力変動を検出できると共に、急激な圧力変動が生じた直後においても微細な圧力変化を検出することができる。
また、センサ本体の同じ側に、気圧計測用カンチレバーと圧力調整用カンチレバーとを配置させた場合と比較して、圧力センサの小型化を図ることができる。
これにより、低周波数帯域において圧力変動を検出できると共に、急激な圧力変動が生じた直後においても微細な圧力変化を検出することができる。
これにより、キャビティ外部の急激もしくは非常に大きな圧力変動直後における微小な圧力変動を正確に検出することができる。
また、センサ本体を貫通する連通開口と、連通開口を開閉する開閉器と、を有することにより、キャビティ外部の圧力が急激もしくは非常に大きく圧力変動した場合において、キャビティ内外の空気を流通させて、キャビティ内外の差圧をほとんど無くすことが可能となる。
これにより、低周波数帯域において圧力変動を検出できると共に、急激な圧力変動が生じた直後においても微細な圧力変化を検出することができる。
また、開閉器を開閉してセンサ出力をリセットする圧力範囲を自在に設定することができる。
これにより、急激もしくは非常に大きな圧力変動の直後でも、微小な気圧を正確に検出できる。
<第1の実施の形態に係る圧力センサの構成の説明>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの概略構成を示す平面図である。図2は、図1に示すA−A線に沿った圧力センサの断面図である。
圧力調整機構8は、キャビティ10(空気室)内外の空気を流通させることで、キャビティ10内の圧力を調整するため(具体的には、キャビティ10内外の圧力差をほとんど無くすため)の機構である。
気圧計測用カンチレバー4は、SOI基板2におけるシリコン活性層2cよりなり、平板状のシリコン活性層2cより、平面視コ字状に形成されたギャップ13を切り出すことで形成される。
また、気圧計測用カンチレバー4は、センサ本体3に形成されたキャビティ10の上面を囲うよう配置される。つまり、気圧計測用カンチレバー4は、キャビティ10の開口を略閉塞している。
これにより、気圧計測用カンチレバー4は、基端部4aを中心としてキャビティ10の内部と外部との圧力差に応じた撓み変形が可能となる。
気圧計測用カンチレバー4の基端部4aには、平面視コ字状の貫通孔15が形成されており、該気圧計測用カンチレバー4が撓み変形しやすい設計としている。ただし、この貫通孔15の形状は、上記コ字状に限定されるものではなく、気圧計測用カンチレバー4の撓み変形を容易にする形状へ変更が適宜可能である。
これら一対のピエゾ抵抗20は、導電性材料からなる配線部21を介して相互に電気的に接続されている。
このため、検出回路22は、気圧計測用カンチレバー4の変位(撓み変形)に応じて変化するピエゾ抵抗20の電気抵抗値変化を電気的な出力信号として取り出すことが可能となる。
また、一対のピエゾ抵抗20は、配線部21のみで電気的導通するよう構成されている。このため、図示していないが、気圧計測用カンチレバー4の周囲に位置するシリコン活性層2cは、配線部21以外でピエゾ抵抗20双方が導通しないようにエッチングされている。
この場合、気圧計測用カンチレバー4の基端部4bに加わる応力に応じて、起電力が発生し、該起電力を検出することで、気圧計測用カンチレバー4の変位を検出することが可能となる。
図3は、図1に示す圧力センサの出力の一例を模式的に示す図であり、(A)はキャビティ内外の圧力の経時変化を示す図であり、(B)は圧力センサの出力の経時変化を示す図である。
図4は、図1に示す圧力センサの動作の一例を模式的に示す断面図であり、(A)は初期状態の圧力センサの断面図を示しており、(B)はキャビティ外部の圧力が内部の圧力より高い場合の圧力センサの断面図を示しており、(C)はキャビティ内外の圧力が等圧に戻ったときの圧力センサの断面図を示している。
図4においいて、図2に示す圧力センサ1と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図4では、圧力センサ1を構成する開閉制御部7及び検出回路22の図示を省略する。
初めに、図3(A)に示す期間Aのように、キャビティ10の外部の圧力(以下、「外圧Pout」という)と、キャビティ10内部の圧力(以下、「内圧Pin」という)との圧力差がゼロである場合には、図4(A)に示すように、気圧計測用カンチレバー4は撓み変形しない。
すると、気圧計測用カンチレバー4の撓み変形に応じてピエゾ抵抗20に歪が生じ、電気抵抗値が変化するので、図3(B)に示すように、圧力センサ1の出力信号が増大する。
特に、SOI基板2のシリコン活性層2cを利用して半導体プロセス技術により気圧計測用カンチレバー4を形成できるので、従来の圧電素子に比べて薄型化(例えば、数十〜数百nm)し易い。したがって、微小な圧力変動の検出を精度よく行うことができる。
なお、図5(B)において、開閉器6および開閉制御部7を動作させた場合の圧力センサ1の出力信号を実線で、開閉器6および開閉制御部7が動作しない場合(つまり、従来の圧力センサ)の出力信号を破線で示す。
まず、開閉器6及び開閉制御部7を動作させる場合について説明する。図5(A)に示す時刻t3のように、外圧Poutが非常に大きく上昇すると、前述と同様に、キャビティ10の外部と内部との差圧が発生して気圧計測用カンチレバー4が変形し、図5(B)に示すように、圧力センサ1の出力信号が増大する。
ここで、上記出力信号の閾値Vcや開閉器6を開放する所定の時間は、圧力センサ1の基本性能(例えば、圧力分解能等)や、圧力センサ1を構成するキャビティ10の容積、気圧計測用カンチレバー4の剛性、ギャップ13の幅の寸法、開閉器6を経由する空気流量等によって適宜に定まる値である。
このため、開閉器6が1msec程度の開動作をすることで、キャビティ10内外の数十Pa程度の圧力差を相殺することができる。よって、所定の時間は、数msec程度となる。
このため、差圧が減少する過程において、圧力センサ1は、外圧Poutが変動しない状態であるにもかかわらず、センサ出力が得られる状態となるので、微小な圧力変動の検出を正確に検出することができない。
これにより、外圧Poutが極端に急激かつ大きな変動があっても、変動直後の微細な圧力変化を圧力センサ1は正確に検出することができる。
これにより、キャビティ10と外気間との圧力差を長時間維持することが可能となるので、低周波数帯域の圧力変動を検出できる。
この構成では、必ずしも設定された開放時間を待たなくとも差圧が解消され、変形した気圧計測用カンチレバー4が復元して開閉器6が閉塞するので、再び圧力変動を検出することができる。
この場合、例えば、圧力センサ1を利用して高低差に基づく圧力差を検出することが可能となるので、高架道路と高架下道路とを正確に判断してナビゲーション結果に反映させることができる。さらに、立体駐車場から出庫した直後のスロープ等も正確に検出することができる。
さらには、室内の圧力変化を検出することが可能であるので、例えば、建物や自動車の扉開閉を検出する防犯装置に適用することもできる。
このように、第1の実施の形態の圧力センサ1は、各種用途に適用することが可能であり、このような用途に適用した場合において、使用時に生じる不測の急激な圧力変化が加わった場合でも、直後にリセットして再び微細な圧力変化を検出することができる。
ここで、開閉制御部7は、外圧Poutが急激に変化した場合、絶対圧センサ26の出力変化が所定の閾値を超えたと判断した際、開閉器6に対して制御信号を出力し、開閉器6を、所定の時間(例えば数〜数十msecの期間)だけ開放する。
このように、第1の実施の形態の変形例に係る圧力センサ25によれば、大幅な圧力変化が加わっても、絶対圧センサ26の出力を元に、圧力センサ25の出力を復帰可能となるので、大幅な圧力変化直後の微細な圧力変化を正確に検出することができる。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る圧力センサの概略構成を示す断面図である。図8は、図7に示す圧力センサの主要部の平面図であり、気圧計測用カンチレバー及び圧力調整用カンチレバーの位置関係を説明するための図である。
なお、図7及び図8では、第2の実施の形態の圧力センサ30を構成する図1に示す変位測定部5の図示を省略する。
圧力調整機構31は、圧力調整用カンチレバー32と、ギャップ33と、を有する。圧力調整用カンチレバー32は、気圧計測用カンチレバー4の周囲に配置され、片持ち状に支持されると共に、キャビティ10の内部と該キャビティ10の外部との圧力差により撓み変形する。圧力調整機構31は、気圧計測用カンチレバー4を収容する貫通部35を有する。
圧力調整用カンチレバー32及び気圧計測用カンチレバー4の変形が小さい場合、ギャップ13よりもギャップ33の方が、キャビティ10と外気との間の空気流量を小さくすることが可能となる。これにより、気圧計測用カンチレバー4の検出可能範囲の圧力変動では、外気とキャビティ10との間の空気流量を小さく制限することが可能となるため、低周波数帯域の圧力変動を検出することができる。
これにより、低周波数帯域において圧力変動を検出できると共に、急激な圧力変動が生じた直後においても微細な圧力変化を検出することができる。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る圧力センサの概略構成を示す断面図である。図9において、図7に示す第2の実施の形態の圧力センサ30と同一構成部分には、同一符号を付す。
なお、図9では、第3の実施の形態の圧力センサ40を構成する図1に示す変位測定部5の図示を省略する。
圧力調整用カンチレバー43は、圧力調整用カンチレバー32に形成された貫通部35(図8参照)を有していないこと以外は、圧力調整用カンチレバー32と同様に構成される。
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る圧力センサの概略構成を示す斜視図である。図11は、図12に示すB−B線に沿った圧力センサの断面図である。図10及び図11において、図2に示す第1の実施の形態の圧力センサ1と同一構成部分には、同一符号を付す。
なお、図10及び図11では、第4の実施の形態の圧力センサ50を構成する図1に示す変位測定部5の図示を省略する。また、図10では、第4の実施の形態の圧力センサ50を構成する第1の支持部材54、及び第1のプリロード用カンチレバー56の図示を省略する。
第2の支持部材55は、第1の支持部材54の配設位置とは反対側に位置する蓋部12の端上に固定されている。第2の支持部材55としては、例えば、接着剤、或いは、第2のプリロード用カンチレバー57の母材となるSOI基板を用いることができる。
第1のプリロード用カンチレバー56は、例えば、SOI基板を加工することで形成されるカンチレバー本体(図示せず)と、該カンチレバー本体の一面を覆う圧電薄膜(図示せず)と、で構成することができる。
第1のプリロード用カンチレバー56の外形は、気圧計測用カンチレバー4の外形よりも大きくなるように構成されている。これにより、キャビティ10の外部から大きな圧力が印加された場合のみ、第1のプリロード用カンチレバー56を変位させることができる。
図12において、Dは、プリロードが無いカンチレバーの変位の推移を示しており、Cは、第1のプリロード用カンチレバー56の変位の推移を示している。
また、図12において、Eは、第1のプリロード用カンチレバー56が存在しない場合の気圧計測用カンチレバー4の変位の推移を示しており、Fは、第1のプリロード用カンチレバー56が存在する場合の気圧計測用カンチレバー4の変位を示している。
一方、第1のプリロード用カンチレバー56が存在しない場合には、Eに示すように、気圧計測用カンチレバー4の変位がどんどん大きくなるため、微細な圧力変化を検出することはできない。
第2のプリロード用カンチレバー57は、図11に示す第1のプリロード用カンチレバー56を左に180度回転させた状態で、先端部57bが第2の連通開口53を塞ぐように配置されている。
これにより、低周波数帯域において圧力変動を検出できると共に、急激な圧力変動が生じた直後においても微細な圧力変化を検出することができる。
なお、図13及び図14において、図10及び図11に示す第4の実施の形態の圧力センサ50と同一構成部分には、同一符号を付す。
また、図13及び図14では、第4の実施の形態の変形例に係る圧力センサ60を構成する図1に示す変位測定部5の図示を省略する。さらに、図13では、圧力センサ60を構成する第1の支持部材64、及び第1のプリロード用カンチレバー66の図示を省略する。
第1の連通開口62は、センサ本体の一方の壁を貫通するように設けられている。第2の連通開口63は、第1の連通開口62と対向する他方の壁を貫通するように設けられている。
第2の支持部材65は、キャビティ10の外側で、かつ第1の支持部材64の配設位置とは反対側に配置されている。第2の支持部材65の材料としては、先に説明した第2の支持部材55と同様な材料を用いることができる。
図15は、本発明の第5の実施の形態に係る圧力センサの概略構成を示す断面図である。図16は、図15に示す圧力センサの主要部の平面図であり、気圧計測用カンチレバー及び第2のプリロード用カンチレバーの位置関係を説明するための図である。
図15及び図16において、図11に示す第4の実施の形態の圧力センサ50と同一構成部分には、同一符号を付す。
なお、図15及び図16では、第5の実施の形態の圧力センサ70を構成する図1に示す変位測定部5の図示を省略する。
第2のプリロード用カンチレバー73は、気圧計測用カンチレバー4を収容可能な貫通部75を有すること以外は、先に説明した第2のプリロード用カンチレバー57と同様に構成されている。気圧計測用カンチレバー4は、第2のプリロード用カンチレバー73に対して一体とさている。
また、上記構成とされた圧力センサ70は、第4の実施の形態の圧力センサ50と同様な効果を得ることができる。
ただし、複数の連通開口11bを設ける場合には、各連通開口11bに対して開閉器6を設ける必要がある。
このような形状とされた連通開口11bを設けることで、圧力センサ1、25は、開閉器6の開放時にキャビティ10への外気の導入を促進させることが可能となるので、開閉器6の開放時間(具体的には、急激な圧力変動後、再び微小な圧力変動の検出が可能となるまでに要する時間)をより短縮することができる。
開閉器6として、例えば、外圧Poutと内圧Pinとの差圧に応じてスプリングが伸縮し、開閉が機械的に切り替わる機械弁などを用いてもよい。この場合、圧力センサ1、25は、開閉制御部7を設けることなく、急激な圧力変動直後の出力をリセットすることが可能となるため、圧力センサ1、25の小型化(構成の簡素化)、省電力化、製造コスト低減等の効果が期待できる。
図17〜図18は、プリロード用カンチレバーの他の例を示す断面図である。図17〜図18において、図11に示す圧力センサ50と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図18において、図17に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
また、第2の支持部材55に対する支持部材85の厚さを調整することで、第2の連通開口53が開閉される際の圧力を調整することができる。
このような構成とすることで、プリロードを付与することが可能となる。
また、第2の支持部材55に対する支持部材91の厚さを調整することで、第2の連通開口53が開閉される際の圧力を調整することができる。
このような構造とすることで、バネ部98により、第2の連通開口53が開閉される際の圧力を調整することができる。
なお、図17〜図19に示す構造を組み合わせて、圧力センサ50、60、70を構成してもよい。
Claims (17)
- 圧力変動を検出する圧力センサであって、
キャビティを有するセンサ本体と、
前記キャビティと対向するように配置され、片持ち状に支持されると共に、前記キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形する気圧計測用カンチレバーと、
前記気圧計測用カンチレバーの撓み変形に応じた変位を測定する変位測定部と、
前記キャビティ内外の空気を流通させることで、前記キャビティ内の圧力を調整する圧力調整機構と、
を有し、
前記圧力調整機構は、前記気圧計測用カンチレバーの周囲に配置され、片持ち状に支持されると共に、前記キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形する圧力調整用カンチレバーを含むことを特徴とする圧力センサ。 - 前記圧力調整用カンチレバーは、前記キャビティを介して、前記気圧計測用カンチレバーと対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
- 前記圧力調整機構は、前記センサ本体上に配置された蓋部を貫通する第1及び第2の連通開口と、
片持ち状に支持されると共に、前記キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形することで、前記第1の連通開口を開閉する第1のプリロード用カンチレバーと、
前記キャビティの外部に配置され、片持ち状に支持されると共に、前記キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形することで、前記第2の連通開口を開閉する第2のプリロード用カンチレバーと、
を有し、
前記第1のプリロード用カンチレバーは、前記キャビティの外部の圧力が該キャビティの内部の圧力よりも高くなり、前記キャビティ内外の圧力差が所定の値を超えた際、前記第1の連通開口を開け、
前記第2のプリロード用カンチレバーは、前記キャビティの内部の圧力が該キャビティの外部の圧力よりも高くなり、前記キャビティ内外の圧力差が所定の値を超えた際、前記第2の連通開口を開けることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。 - 前記第1のプリロード用カンチレバーは、前記第1の連通開口を塞ぐ先端部を有し、
前記第2のプリロード用カンチレバーは、前記第2の連通開口を塞ぐ先端部を有することを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。 - 前記第2のプリロード用カンチレバーの内側に、前記気圧計測用カンチレバーを配置することを特徴とする請求項3または4に記載の圧力センサ。
- 前記圧力調整用カンチレバーの外形は、前記気圧計測用カンチレバーの外形よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
- 前記圧力調整用カンチレバーに、圧電薄膜を設けることを特徴とする請求項1、2、6のうち、いずれか1項に記載の圧力センサ。
- 前記第1及び第2のプリロード用カンチレバーの外形は、前記気圧計測用カンチレバーの外形よりも大きいことを特徴とする請求項3ないし5のうち、いずれか1項に記載の圧力センサ。
- 前記第1及び第2のプリロード用カンチレバーは、圧電薄膜を含むことを特徴とする請求項3ないし5、8のうち、いずれか1項に記載の圧力センサ。
- 圧力変動を検出する圧力センサであって、
キャビティを有するセンサ本体と、
前記キャビティと対向するように配置され、片持ち状に支持されると共に、前記キャビティの内部と該キャビティの外部との圧力差により撓み変形する気圧計測用カンチレバーと、
前記気圧計測用カンチレバーの撓み変形に応じた変位を測定する変位測定部と、
前記キャビティ内外の空気を流通させることで、前記キャビティ内の圧力を調整する圧力調整機構と、
を有し、
前記圧力調整機構は、前記センサ本体を貫通する連通開口と、前記連通開口を開閉する開閉器と、を有することを特徴とする圧力センサ。 - 前記圧力調整機構は、前記開閉器の開閉動作を制御する開閉制御部を有することを特徴とする請求項10に記載の圧力センサ。
- 前記開閉制御部は、前記変位測定部の出力が所定の範囲を超えた際に、前記開閉器の開動作を行う制御信号を出力することを特徴とする請求項10に記載の圧力センサ。
- 前記開閉制御部は、前記キャビティ外部の圧力を検出する検知器を含み、
前記開閉制御部は、前記キャビティ外部の圧力が所定の値を超えたことを前記検知器が検知した際に、前記開閉器の開動作を行う制御信号を出力することを特徴とする請求項11に記載の圧力センサ。 - 前記開閉制御部は、前記開閉器の開動作を行う制御信号を出力した時点から所定時間経過後、前記開閉器の閉動作を行う制御信号を出力することを特徴とする請求項11ないし13のうち、いずれか1項に記載の圧力センサ。
- 前記開閉制御部は、前記開閉器の開動作を行う制御信号を出力した後、前記変位測定部の出力信号に基づいて、前記開閉器の閉動作を行う制御信号を出力することを特徴とする請求項10または12に記載の圧力センサ。
- 前記変位測定部は、前記気圧計測用カンチレバーの基端部に設けられたピエゾ抵抗を有することを特徴とする請求項10、12、15のうち、いずれか1項に記載の圧力センサ。
- 前記変位測定部は、前記気圧計測用カンチレバーの基端部に設けられた圧電薄膜を有することを特徴とする請求項10、12、15のうち、いずれか1項に記載の圧力センサ。
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