JP6150066B2 - アンモニア精製装置、及びアンモニア精製方法 - Google Patents

アンモニア精製装置、及びアンモニア精製方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光ダイオードを含む発光デバイスを製造する際に使用するアンモニアを精製するアンモニア精製装置、及びアンモニア精製方法に関する。
アンモニアガスを使用した窒化ガリウム系半導体のアプリケーションとしては、例えば、発光ダイオードやレーザーダイオード等の発光デバイスがある。このうち、発光ダイオードは、大きな市場となっている。発光ダイオードの製造には、大量の高純度のアンモニア(99.9999%以上、好ましくは99.9999999%以上)が使用されている。
上記高純度のアンモニアは、低純度のアンモニア(粗アンモニア)を製造後、蒸留や吸着を実施することで精製される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、液体状の粗アンモニアを貯留し、その貯留された液体状の粗アンモニアを導出する貯留手段と、貯留手段から導出された液体状の粗アンモニアの一部を気化し、気体状のアンモニアを導出する気化手段と、多孔質の吸着剤により、気化手段から導出された気体状のアンモニアに含有される不純物を吸着除去し、気体状のアンモニアを導出する吸着手段と、吸着手段から導出された気体状のアンモニアを分縮して気相成分と液相成分とに分離することで、揮発性の高い不純物を気相成分として分離除去し、液相成分として精製された液体状のアンモニアを得る分縮手段と、を含むアンモニア精製システムが開示されている。
特開2012−214326号公報
特許文献1に開示されたアンモニア精製システムでは、貯留タンク内に貯留された液体状の粗アンモニアに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり高い場合(具体的には、これらの濃度が100vol.ppmよりも高い場合)には、供給ラインを介して、気化手段と接続され、かつ気化された粗アンモニアに含まれる酸素及び一酸化炭素を低減させる吸着塔(精製部)に大きな負荷がかかるため、該吸着塔(精製部)の性能が低下したり、破損したりする恐れがあった。
そこで、本発明は、貯留タンク内に貯留された液体状の粗アンモニアに含まれる不純物である酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり高い場合でも、粗アンモニアに含まれる酸素及び一酸化炭素を低減させる吸着塔(精製部)に大きな負荷がかかることを抑制して、吸着塔(精製部)の破損や性能の低下を抑制することの可能なアンモニア精製装置、及びアンモニア精製方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、液体の粗アンモニアを貯留する貯留タンクと、前記貯留タンク内から抜き出された前記液体の粗アンモニアを気化させて、気体の粗アンモニアを生成する気化器と、前記気体の粗アンモニアを減圧する減圧部と、前記気体の粗アンモニアを前記減圧部に供給する第1のラインと、前記第1のラインから分岐され、かつ前記貯留タンクの底部から前記液体の粗アンモニアに対して、前記気体の粗アンモニアの一部を供給するストリッピングラインと、前記貯留タンクの上部に配置され、該貯蔵タンク内のガスの一部を排出するベント部と、前記貯留タンク外に位置する前記ストリッピングラインに設けられ、前記液体の粗アンモニアに供給する前記気体の粗アンモニアの量を調節するバルブと、前記減圧部により減圧された前記気体の粗アンモニアに含まれる油分を除去する油分除去部と、前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を低減することで、気体のアンモニアを精製する第1の精製部と、前記油分除去部により、前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアを前記第1の精製部に供給する第2のラインと、前記気体のアンモニアに残存する前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素を低減する第2の精製部と、前記第1の精製部を経由した前記気体のアンモニアを前記第2の精製部に供給する第3のラインと、前記第2のラインを流れる前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する濃度測定部と、前記濃度測定部及び前記バルブと電気的に接続され、前記第1の濃度が所定の濃度範囲となるように、前記バルブの開度を調節する制御部と、を有することを特徴とするアンモニア精製装置が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記第1の精製部は、切り替え可能な複数の第1の精製筒を有し、前記第1の精製筒は、前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分及び前記二酸化炭素を吸着する活性アルミナと、前記気体の粗アンモニアに含まれる前記酸素及び前記一酸化炭素を吸着するニッケル触媒と、前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分を吸着するモレキュラーシーブスと、前記活性アルミナ、前記ニッケル触媒、及び前記モレキュラーシーブスが充填される筒本体と、を有することを特徴とする請求項1記載のアンモニア精製装置が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記第2の精製部は、切り替え可能な複数の第2の精製筒を有し、前記酸素及び前記一酸化炭素を吸着するニッケル触媒と、前記水分を吸着するモレキュラーシーブスと、前記ニッケル触媒及び前記モレキュラーシーブスが充填される筒本体と、を有することを特徴とする請求項1または2記載のアンモニア精製装置が提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、貯留タンク内から抜き出された液体の粗アンモニアを気化させて、気体の粗アンモニアを生成し、該気体の粗アンモニアのうちの一部を、バルブが設けられたストリッピングラインを介して、前記貯留タンク内の前記液体の粗アンモニアに供給することでストリッピング処理を行う工程と、前記気体の粗アンモニアのうち、前記一部を除いた部分を減圧させた後、該気体の粗アンモニアに含まれる油分を除去する工程と、前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する工程と、前記第1の濃度が所定の濃度範囲となるように、前記バルブの開度を調節するバルブ調節工程と、前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素を低減することで、気体のアンモニアを精製する第1の精製工程と、前記第1の精製工程後、前記気体のアンモニアに残存する前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素をさらに低減する第2の精製工程と、を含むことを特徴とするアンモニア精製方法が提供される。
本発明のアンモニア精製装置によれば、気化された粗アンモニアを前記減圧部に供給する第1のラインから分岐され、かつ貯留タンクの底部から液体の粗アンモニアに対して、気化された粗アンモニアの一部を供給するストリッピングラインと、貯留タンクの上部に配置され、貯留タンク内のガスの一部を排出するベント部と、を有することで、貯留タンク内の液体の粗アンモニアに含まれる不純物のうち、アンモニアよりも沸点の小さい酸素及び一酸化炭素を貯留タンク内の気相側に移動させることが可能となる。
また、第2のラインを流れる気体の粗アンモニアに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する濃度測定部と、濃度測定部及びバルブと電気的に接続され、第1の濃度が所定の濃度範囲となるように、バルブの開度を調節する制御部と、を有することで、例えば、貯留タンク内に貯留された液体の粗アンモニアに含まれる不純物である酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり高い場合(具体的には、例えば、これらの濃度が100vol.ppmよりも高い場合)において、制御部によりバルブの開度を大きくして、貯留タンク内に貯留された液体の粗アンモニアに多くの量の気化されたアンモニアを供給することで、ストリッピング処理を促進させて、液体の粗アンモニアに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度を低減することが可能となる。
これにより、所定の濃度範囲内を超えた濃度の酸素及び一酸化炭素を含んだ気体の粗アンモニアが第1の精製部に供給されることを抑制可能となる。よって、第1の精製部に大きな負荷がかかることが抑制されるので、第1の精製部の破損や性能の低下を抑制できる。
本発明の実施の形態に係るアンモニア精製装置の概略構成を模式的に示す図である。 図1に示す油分除去部を拡大した図である。 図1に示す第1の精製部を拡大した図である。 図1に示す2つの第2の精製部のうち、一方の第2の精製部を拡大した図である。 図1に示す2つの第2の精製部のうち、他方の第2の精製部を拡大した図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のアンモニア精製装置の寸法関係とは異なる場合がある。
ここで、発光ダイオードを含む発光デバイスを製造する発光デバイス製造装置(例えば、成膜装置)で使用されるアンモニアの品質について述べる。
一般的に、発光デバイス製造装置として使用される成膜装置では、原料ガスであるアンモニアガスを高温(例えば、1000℃)に加熱して、アンモニアを活性化させ、その他の原料ガスと反応させて目的の膜(例えば、ガリウムナイトライド膜)を成膜している。
アンモニアを炉で加熱すると、600℃程度の温度でアンモニアの分解が開始され、1000℃付近では、全体の2割程度のアンモニアが分解し、当量の窒素及び水素が発生する。
一方、アンモニアの製造方法としては、窒素と水素とを反応させる方法が一般的である。このような方法で製造されたアンモニアには、微量な窒素や水素が含まれている。
発光デバイス製造装置で使用するアンモニアには、発光デバイス製造装置に供給する前のアンモニアに微量な窒素や水素が含まれていたとしても、発光デバイス製造装置で使用する際には多量の窒素や水素が含まれるため、大きな問題とならない。
また、発光デバイス製造装置にアンモニア等の原料ガスを供給する際のキャリヤーガスとして水素を使用するため、アンモニアに微量な水素が含まれていても問題とはならない。
一方、発光デバイス製造装置で使用するアンモニアには、窒素及び水素以外の成分において、発光デバイス製造時に問題となる不純物がある。
通常、原料ガスや材料ガスに混入する恐れのある不純物としては、大気成分である窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、水分等が挙げられる。
これらの不純物のうち、特に、発光デバイス製造時に悪影響を及ぼす恐れのある成分としては、ガス分子内に酸素原子を持つ、水分、一酸化炭素、及び二酸化炭素がある。
成膜した膜中に取り込まれた各ガス起因の酸素量と発光デバイスの発光輝度との関係は、酸素濃度の増加とともに、発光輝度が低下することが知られている(例えば、Asia−Pachific Workshop on Widegap Semiconductors, 2011、大陽日酸技報No.26, 2007.参照)。これは、膜中の酸素原子が、n型不純物として機能するためと考えられる。
よって、発光デバイス製造装置で使用するアンモニアとしては、酸素原子を含む水分、一酸化炭素、及び二酸化炭素が十分に除去されたアンモニアが好ましいことが分かる。
また、低純度のアンモニア(純度が99.9%程度のアンモニア)を原料として、発光デバイス製造装置で使用する高純度なアンモニア(純度が99.9999%以上のアンモニア)を精製する場合、低純度のアンモニアに含まれる油(高沸点成分)を除去する必要がある。
低純度なアンモニアであっても、気体のアンモニアを使用する場合、油分が多く混入する恐れはないが、液体のアンモニアを使用する場合、油分がある程度混入する恐れがある。
油分が発光デバイスの性能に大きな影響があるかどうかは判ってはいないが、油分は、アンモニアを供給する設備(精製装置等)についてはトラブル(バルブ等の出流れ原因)を引き起こす恐れがある。そのため、油分も十分に除去しておく必要がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るアンモニア精製装置の概略構成を模式的に示す図である。
図1を参照するに、本実施の形態のアンモニア精製装置10は、貯留タンク11と、気化器13と、ライン14,17,25,29,36,46,51,56と、減圧部16と、ストリッピングライン19と、ベント部21と、バルブ23と、油分除去部27と、第1の精製部31と、再生ガス供給ライン33,48,57と、再生ガス排出ライン34,49,58と、濃度測定部39と、制御部42と、第2の精製部44,54と、を有する。
貯留タンク11は、液体の粗アンモニアAを貯留するタンクである。貯留タンク11内の温度及び圧力は、所定の条件となるように制御されている。液体の粗アンモニアAを貯留した状態において、貯留タンク11の下部には、液相が形成され、貯留タンク11の上部には、気相が配置されている。
液体の粗アンモニアAとしては、無水アンモニアや工業用アンモニア等を用いることができる。無水アンモニア及び工業用アンモニアは、アンモニアの純度が99.9wt%以上であって、不純物(具体的には、例えば、油分、水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素)の濃度に関して管理されていないアンモニアである。
無水アンモニア及び工業用アンモニアに含まれる水以外の不純物(例えば、油分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素)は、無水アンモニア及び工業用アンモニアを製造する季節の影響を受けて変動する。
本発明者が貯留タンク11内に液体の粗アンモニアAを長期間(具体的には、1ヶ月間)貯留したところ、液体のアンモニアAに含まれる水分(不純物のうちの1つ)濃度は、100〜1000vol.pp、その他の不純物である酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度が1〜100vol.ppmであった。
また、貯留タンク11内に液体の粗アンモニアAの貯留量が変化しても、液体の粗アンモニアAに含まれる不純物濃度に変動は見られなかった。
本実施の形態における「液体の粗アンモニアA」とは、容器内に、純度が99.9wt%以上とされたアンモニアを加圧充填した状態において、液化しているアンモニア(液体状のアンモニア)であって、不純物のうちの1つである水分の濃度が100〜1000vol.ppm、その他の不純物である油分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度が1〜100vol.ppmの液体のアンモニアのことをいう。
貯留タンク11内の気相に含まれる気体の粗アンモニアBに含まれる不純物である水分は、貯留タンク11内における液体の粗アンモニアAの残量が少なくなると、それに伴って増加する。
例えば、初期段階において、10vol.ppmであった気相の水分濃度は、充填されたアンモニアがなくなる直前において、1000vol.ppmを超えるくらいまで増加する。
一方、貯留タンク11内の気相に含まれる不純物である酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素は、貯留タンク11内における液体の粗アンモニアAの残量が少なくなると、これに伴って減少する。
例えば、初期の段階において、1vol.ppmであった気相に含まれる酸素濃度は、充填されたアンモニアがなくなる直前において、10vol.ppb以下まで減少する。
本実施の形態における「気体の粗アンモニアB」とは、純度が99.9wt%以上のアンモニアが容器に加圧充填されている状態において、気化している気体状のアンモニア(気体のアンモニア)のことをいう。
これは、不純物成分(具体的には、酸素及び一酸化炭素)とアンモニアの沸点等の違いによる影響強く、アンモニアよりも沸点が低い大気成分(具体的には、酸素及び一酸化炭素)は液相よりも気相に存在し易い傾向にある。このため、貯留タンク11内の液体の粗アンモニアAの減少には、大きな影響を及ぼさない。
一方、アンモニアよりも沸点が高い水分は気相よりも液相に存在し易い傾向にあるため、貯留タンク11内の液体の粗アンモニアAの減少に大きな影響を与える。つまり、貯留タンク11内の気体の粗アンモニアB中に、不純物成分が濃縮される。
気化器13は、ライン14を介して、貯留タンク11と接続されている。また、気化器13は、ライン17を介して、減圧部16と接続されている。
気化器13は、貯留タンク11から供給された液体の粗アンモニアA(液状とされた粗アンモニア)のうちの一部を気化させて、気体の粗アンモニアCを生成する。
すなわち、気化器13は、液体の粗アンモニアAを加熱して、所定の気化率で気化させ、粗アンモニアを気相成分と液相成分とに分離する。そして、気化器13は、ライン17に気体の粗アンモニアCを導出する。
上記気化器13としては、例えば、ケトル型気化器、サーモサイフォン型気化器、強制加熱型気化器等を用いることができる。
ケトル型気化器は、伝熱面積が小さいために大量のアンモニアを供給する場合には不向きである。強制加熱型気化器は、大量供給向きではあるが、気液二相流という現象が生じ、流量及び圧力等の脈動が生じやすい。
一方、サーモサイフォン型気化器は、大量のアンモニアを供給可能であり、かつ気液二相流という現象が生じないため、流量及び圧力等の脈動が発生しない。よって、上記気化器13としては、サーモサイフォン型気化器が好ましい。
ライン14は、一方の端部が液体の粗アンモニアAを導出可能な状態で貯留タンク11と接続されており、他方の端部が気化器13と接続されている。ライン14は、貯留タンク11内に貯留された液体の粗アンモニアAを気化器13に供給する。
減圧部16は、ライン17を介して気化器13と接続されると共に、ライン25を介して油分除去部27と接続されている。減圧部16は、ライン17を介して、気化器13から供給される気体の粗アンモニアCの圧力が所定の圧力となるように減圧させる。
減圧部16により減圧された気体の粗アンモニアCは、ライン25を介して、油分除去部27に供給される。
ライン17(第1のライン)は、一方の端部が気化器13と接続されており、他方の端部が減圧部16と接続されている。ライン17は、気化器13により生成された気体の粗アンモニアCを減圧部16に供給する。
ストリッピングライン19は、ライン17から分岐されたラインである。ストリッピングライン19の先端部は、複数のガス導出部19Aに分岐されており、かつ貯留タンク11内に貯留された液体の粗アンモニアAに浸漬されている。
ストリッピングライン19には、ライン17を流れる気体の粗アンモニアCのうちの一部が供給される。そして、ストリッピングライン19を流れる気体の粗アンモニアCは、複数のガス導出部19Aを介して、貯留タンク11内の液体の粗アンモニアAに供給される。
これにより、貯留タンク11内の液体の粗アンモニアAに含まれる不純物である水素、窒素、酸素、一酸化炭素、及びメタンを貯留タンク11内の気相側に移動させることが可能となるので、液体の粗アンモニアAに含まれる不純物のうち、発光デバイスの製造時に悪影響を及ぼす酸素及び一酸化炭素の濃度を低減することができる。
また、気化された気体の粗アンモニアCの圧力が貯留タンク11内の圧力よりも高くなるため、別途、気体の粗アンモニアCの圧力を上昇させる昇圧設備を設けることなく、ストリッピング処理を容易に行うことができる。
ベント部21は、ベントライン21Aと、バルブ21Bと、を有する。ベントライン21Aは、気相を構成するガスを貯留タンク11の外に排出可能な状態で、貯留タンク11の天板部11Aを貫通するように、貯留タンク11と接続されている。
バルブ21Bは、ベントライン21Aに設けられている。バルブ21Bを開くことで、気相を構成するガスの一部が排出される。バルブ21Bは、貯留タンク11内の温度及び圧力を一定に保つための調整用バルブである。
バルブ23は、ストリッピングライン19に設けられている。バルブ23は、ストリッピングライン19を構成する複数のガス導出部19Aから導出される気体の粗アンモニアCの量を調節するためのバルブである。バルブ23は、自動バルブであり、制御部42と電気的に接続されている。これにより、バルブ23は、制御部42により制御可能な構成とされている。
バルブ23の開度を大きくすると、複数のガス導出部19Aから導出される気体の粗アンモニアBの供給量が増加するため、液体の粗アンモニアAに含まれる不純物のうち、より多くの水素、窒素、酸素、一酸化炭素、及びメタンを貯留タンク11内の気相側に移動させることができる。
これにより、液体の粗アンモニアAに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり高い場合(例えば、100vol.ppm以上)でも、液体の粗アンモニアAに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度を十分に低減させることができる。
一方、バルブ23の開度を小さくすると、複数のガス導出部19Aから導出される気体の粗アンモニアCの供給量が減少する。
例えば、液体の粗アンモニアAに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり低い場合(例えば、1vol.ppm以下)には、バルブ23の開度を小さくして、ストリッピングライン19に流れる気体の粗アンモニアCの流量を少なくすることが可能となる。
これにより、アンモニア精製装置10が精製する高純度なアンモニアの精製量を増加させることができる。
図2は、図1に示す油分除去部を拡大した図である。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1及び図2を参照するに、ライン25は、一方の端部が減圧部16と接続されている。ライン25の他方の端部は、油分除去部27内において、第1及び第2の分岐ライン25−1,25−2に分岐されている。
第1の分岐ライン25−1は、第1のフィルタユニット65の上端部と接続されている。第1の分岐ライン25−1は、バルブ68が開けられた際、第1のフィルタユニット65を構成するフィルタ76の上端に、減圧部16により減圧された気体の粗アンモニアCを供給する。
第2の分岐ライン25−2は、第2のフィルタユニット66の上端部と接続されている。第2の分岐ライン25−2は、バルブ69が開けられた際、第2のフィルタユニット66を構成するフィルタ76の上端に、減圧部16により減圧された気体の粗アンモニアCを供給する。
第1及び第2の分岐ライン25−1,25−2は、油分除去部27の一部を構成している。
油分除去部27は、第1の分岐ライン25−1,29−2と、第2の分岐ライン25−2,29−3と、第1のフィルタユニット65と、第2のフィルタユニット66と、バルブ68,69,72,73と、を有する。
第1及び第2の分岐ライン29−2,29−3は、ライン29を構成するライン本体29−1の一方の端部から分岐したラインである。
第1の分岐ライン29−2は、第1のフィルタユニット65の下端部と接続されている。第1の分岐ライン29−2には、第1のフィルタユニット65を構成するフィルタ76により油分が除去された気体の粗アンモニアCが導出される。
第2の分岐ライン29−3は、第2のフィルタユニット66の下端部と接続されている。第2の分岐ライン29−3には、第2のフィルタユニット66を構成するフィルタ76により油分が除去された気体の粗アンモニアCが導出される。
第1のフィルタユニット65は、ハウジング75と、フィルタ76と、を有する。ハウジング75は、フィルタ76を収容可能な構成とされている。フィルタ76は、ハウジング75内に収容されている。フィルタ76は、その上端が第1の分岐ライン25−1と接続されており、下端が第1の分岐ライン29−2と接続されている。
第1の分岐ライン25−1を介して第1のフィルタユニット65に導入された気体の粗アンモニアCは、フィルタ76により油分が除去された後、第1の分岐ライン29−2に導出される。フィルタ76としては、例えば、定格ろ過精度が0.2μm(>99.99%)のエポキシ含浸グラスファイバーを用いることができる。
なお、「定格ろ過精度」とは、ろ過効率が99.9%以上となるろ過精度(単位は、μmで表記する)のことをいう。また、ろ過効率とは、(ろ過前のパーティクル数−ろ過後のパーティクル数)/ろ過前のパーティクル数×100(%)で求められる値のことをいう。つまり、定格ろ過精度が小さいほど、フィルタの目が細かい。
第2のフィルタユニット66は、第2のフィルタユニット66を構成するフィルタ76の上端が第2の分岐ライン25−2と接続され、該フィルタ76の下端が第2の分岐ライン29−3と接続されていること以外は、第1のフィルタユニット65と同様に構成されている。
第2の分岐ライン25−2を介して第2のフィルタユニット66に導入された気体の粗アンモニアCは、フィルタ76により油分が除去された後、第2の分岐ライン29−3に導出される。
バルブ68は、第1の分岐ライン25−1に設けられている。バルブ68は、第1のフィルタユニット65に供給する気体の粗アンモニアCの供給量を調節するためのバルブである。バルブ68が閉じているときには、第1のフィルタユニット65に気体の粗アンモニアCは供給されない。
バルブ69は、第1の分岐ライン25−2に設けられている。バルブ69は、第2のフィルタユニット66に供給する気体の粗アンモニアCの供給量を調節するためのバルブである。バルブ69が閉じているときには、第2のフィルタユニット66に気体の粗アンモニアCは供給されない。
バルブ72は、第1の分岐ライン29−2に設けられている。バルブ72は、第1のフィルタユニット65によりろ過された気体の粗アンモニアCの導出量を調節するためのバルブである。バルブ72が閉じているときには、第1のフィルタユニット65から気体の粗アンモニアCは導出されない。
バルブ73は、第2の分岐ライン29−3に設けられている。バルブ73は、第2のフィルタユニット66によりろ過された気体の粗アンモニアCの導出量を調節するためのバルブである。バルブ73が閉じているときには、第2のフィルタユニット66から気体の粗アンモニアCは導出されない。
上記バルブ68,69,72,73は、制御部42と電気的に接続されており、制御部42により制御される。
上記油分除去部27の性能としては、例えば、油分のうち、C3以上(プロパン、ブタン等)の成分を除去可能なものを用いるとよい。フィルタ76を用いる場合、油分除去部27の前後の圧力を監視し、初期の状態よりも一定以上の圧力が増加した際、フィルタ76を交換するとよい。
上記説明では、油分除去部27に一例として、油分を除去する部材としてフィルタ76を用いた場合を例に挙げて説明したが、例えば、フィルタ76に替えて、活性炭を用いてもよい。この場合、フィルタ76を用いた場合と同様な効果を得ることができる。
図3は、図1に示す第1の精製部を拡大した図である。図3では、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す
図1及び図3を参照するに、ライン29(第2のライン)は、ライン本体29−1と、ライン本体29−1の一方の端部から分岐された第1及び第2の分岐ライン29−2,29−3と、ライン本体29−1の他方の端部から分岐された第3及び第4の分岐ライン29−4,29−5と、を有する。
第1及び第2の分岐ライン29−4,29−5は、油分除去部27の一部を構成している。第1及び第2の分岐ライン29−4,29−5に導出され、かつ油分が除去された気体の粗アンモニアCは、ライン本体29−1を介して、第4の分岐ライン29−4または第5の分岐ライン29−5に供給される。
第3の分岐ライン29−4は、第1の精製筒81の上端部と接続されている。第3の分岐ライン29−4は、バルブ85が開けられた際、第1の精製筒81の上端に、油分が除去された気体の粗アンモニアCを供給する。
第4の分岐ライン29−5は、第1の精製筒82の上端部と接続されている。第4の分岐ライン29−5は、バルブ86が開けられた際、第1の精製筒82の上端に、油分が除去された気体の粗アンモニアCを供給する。
第3及び第4の分岐ライン29−4,29−5は、第1の精製部31の一部を構成している。
第1の精製部31は、第1の精製筒81,82(複数の第1の精製筒)と、第3及び第4の分岐ライン29−4,29−5と、第1の分岐ライン33−1,34−1,36−2と、第2の分岐ライン33−2,34−2,36−3と、バルブ85,86,88,89,91,92,95,96と、を有する。
なお、第1の精製部31の構成要素のうち、第1の分岐ライン33−1,34−1,36−2、及び第2の分岐ライン33−2,34−2,36−3については、ライン33,34,36の構成を説明する際に説明する。
第1の精製筒81は、その上端部が第3の分岐ライン29−4及び第1の分岐ライン34−1と接続されており、下端部が第1の分岐ライン33−1,36−2と接続されている。
第1の精製筒81は、筒本体101と、活性アルミナ103(1段目の吸着剤)と、ニッケル触媒104(2段目の吸着剤)と、モレキュラーシーブス105(3段目の吸着剤)と、を有する。つまり、第1の精製筒81は、3つの異なる吸着剤が積層された構成とされている。
筒本体101は、その内部に円筒形状とされた空間である収容部101Aを有する。活性アルミナ103は、収容部101Aの上部を充填するように配置されている。活性アルミナ103は、第3の分岐ライン29−4を介して導入される気体の粗アンモニアCに含まれる水分及び二酸化炭素を吸着することで、気体の粗アンモニアCに含まれる水分及び二酸化炭素を低減させる。
ここで、アンモニア中の二酸化炭素の挙動について説明する。常温(25度)のアンモニア気相中においては、二酸化炭素は、カルバミン酸アンモニウム(NHCOONH)、アンモニア、及び二酸化炭素との間で平衡状態になっている。
一方、常温(25度)のアンモニア液相中においては、炭酸アンモニウム(炭酸水素アンモニウムとカルバミン酸アンモニウムの平衡状態)となっている。
カルバミン酸アンモニウムは、70℃以上の温度で分解する方向に平衡が偏るため、この現象を利用することで、吸着捕集したカルバミン酸アンモニウムをパージアウトすることができる。
本発明では液相のアンモニアを対象としているため、実際にはアンモニア中に含まれる二酸化炭素は、二酸化炭素という状態では含まれていない。
但し、液体で取り出したアンモニアを気化器で気化させた後のガス状アンモニアに含まれる二酸化炭素は、二酸化炭素とカルバミン酸アンモニウムとの両方の形態で存在する。
上記化学平衡では、下記(1)式のような化学反応平衡式が成り立っており、アンモニア及び二酸化炭素が存在する場合、常温では少なからずカルバミン酸アンモニウムができることとなる。
NHCOONH⇔2NH+CO・・・(1)
上記(1)式では、70℃程度を境に平衡が変化する。このため、例えば、気体の粗アンモニアCの温度が常温(25度)であれば、二酸化炭素は、主にカルバミン酸アンモニウムという形態で存在する。
また、例えば、気体の粗アンモニアCの温度が100度の場合には、二酸化炭素は、ほとんど二酸化炭素という形態で存在する。
本発明では、このような現象を利用して、油分が除去された気体の粗アンモニア含まれる二酸化炭素を効率良く除去することを考え、活性アルミナ103を用いて二酸化炭素の除去を実施する。
第1の精製部31は、常温状態で使用するため、不純物を含んだ気体の粗アンモニアCは常温で活性アルミナ103と接触する。その後、気体の粗アンモニアCに含まれるアンモニア及び水分が、活性アルミナ103の細孔に物理的に吸着する。
活性アルミナ103を通過する直前の気体の粗アンモニアCに含まれる水分が100〜1000vol.ppmの場合、活性アルミナ103は、例えば、気体の粗アンモニアCに含まれる水分濃度を50〜200vol.ppmまで低減させる。
次に、活性アルミナ103の表面に吸着したアンモニアと二酸化炭素とが反応し、カルバミン酸アンモニウムが生成される。これによって、活性アルミナ103を通過する直前の気体の粗アンモニアCに含まれる二酸化炭素が1〜10vol.ppmの場合、活性アルミナ103は、気体の粗アンモニアCに含まれる二酸化炭素濃度を10vol.ppb以下まで低減させる。
次に、水分、及びカルバミン酸アンモニウムという形態で二酸化炭素、を除去した活性アルミナ103の再生方法について説明する。
カルバミン酸アンモニウムは、70℃以上の温度で分解する方向に平衡が偏るため、この現象を利用することで、吸着捕集したカルバミン酸アンモニウムをパージアウトすることができる。
一方、水分を吸着した活性アルミナを再生するためには、活性アルミナ103を100℃以上、好ましくは200℃以上、さらに好ましくは300℃以上の温度となるように加熱する必要がある。
活性アルミナ103に吸着された水分を除去するためには、活性アルミナ103を300℃以上の温度に加熱する必要がある。この時、常温の状態から300℃以上に急激に温度を上げてしまうと、カルバミン酸アンモニウムが分解してパージアウトされる前に、尿素となって、固体として残留する反応が起こってしまう(下記(2)式参照。)。
2NH+CO⇔CO(NH +HO・・・(2)
このため、活性アルミナ103の再生方法としては、まずは70℃程度でカルバミン酸アンモニウムを除去するためのパージアウトを行い、その後、300℃程度に段階的に温度を上げるとよい。
多くの量の二酸化炭素をカルバミン酸アンモニウムとして捕集する1段目の吸着剤としては、例えば、活性アルミナ103やモレキュラーシーブス等を例示することができる。
1段目の吸着剤では、比較的多量の水分を吸着する観点から、吸着熱に対して安定な剤であることが好ましい。
よって、1段目の吸着剤としては、活性アルミナ103を用いることが好ましい。活性アルミナ103としては、使用条件に応じて最適な大きさ及び形状のものを用いるとよい。
2段目の吸着剤としては、例えば、酸素及び一酸化炭素の濃度を低減させる吸着剤であるニッケル触媒104を用いることができる。ニッケル触媒104は、収容部101Aの中部を充填するように配置されている。ニッケル触媒104としては、例えば、ニッケルが担持された活性アルミナを用いることができる。
次に、ニッケル触媒104が酸素及び一酸化炭素を吸着するメカニズムはについて説明する。
まずは、ニッケル触媒104を還元ガス(例えば、水素)雰囲気下で加熱再生して、ニッケル触媒の表面を還元させることで、該ニッケル触媒の表面の酸化を取り除く。
その後、常温に戻った還元された金属の表面に、酸素や一酸化炭素等の酸化物が接触することで、該金属と酸素原子との化学的な吸着反応が生じ、該酸化物が吸着される。
ニッケル以外の金属でも同様な処理を行うことは可能であるが、アンモニアの精製に対して安定した性能を示す金属としては、ニッケルが用いることが好ましい。
ニッケル触媒104としては、例えば、アルミナ等の母材にニッケルが担持されたものを用いることができる。この場合、ニッケルの含有率としては、例えば、40〜70%、好ましくは60〜70%にするとよい。
ニッケル触媒104としては、例えば、押し出し成形されたものや、打錠成形されたタブレットタイプのものを用いることができる。ニッケル触媒104の形状及び大きさは、使用目的に応じて、適宜選択することができる。
ニッケル触媒104の再生は、例えば、150〜200℃の範囲内の温度で行うとよい。150℃よりも小さい温度でニッケル触媒104の再生を行うと、十分な還元再生が行えない。
また、200℃よりも大きい温度でニッケル触媒104の再生を行うと、シンタリングを起こしてしまうため、ニッケル触媒104が溶けて剤の形が変化してしまうため、酸素及び一酸化炭素等の酸化物の吸着性能が低下してしまう。
3段目の吸着剤としては、例えば、主に水分を吸着する吸着剤であるモレキュラーシーブス105を用いることができる。モレキュラーシーブス105は、収容部101Aの下部を充填するように配置されている。モレキュラーシーブス105は、1段目の吸着剤である活性アルミナ103が吸着できなかった気体の粗アンモニアCに含まれる水分を吸着する。
2段目の吸着剤を通過後の気体の粗アンモニアCに含まれる水分濃度が50〜200vol.ppmの場合、モレキュラーシーブス105は、例えば、気体の粗アンモニアCに含まれる水分濃度を10vol.ppm程度に低減させる。
モレキュラーシーブス105における水分の吸着は、モレキュラーシーブス105が有する細孔に水分が物理吸着することで行われる。
ところで、水分の分子径は約2.65Aと推測されているため、水分を効率良く吸着除去するためには、水分の分子径と同程度の細孔を持ったモレキュラーシーブス105を用いるとよい。
したがって、モレキュラーシーブス105としては、例えば、3A型モレキュラーシーブス(合成ゼオライト)を用いるとよい。
モレキュラーシーブス105の再生処理は、活性アルミナ103の水分再生時と同様で300℃以上に加熱することで、効率良く行うことでできる。
モレキュラーシーブス105としては、例えば、柱状に押し出し成形されたものを用いることができる。モレキュラーシーブス105の形状及びサイズは、目的に応じて、適宜選択することができる。
第1の精製筒82は、その上端部が第4の分岐ライン29−5及び第2の分岐ライン34−2と接続され、下端部が第2の分岐ライン33−2,36−3と接続されていること以外は、第1の精製筒81と同様に構成されている。
バルブ85は、第3の分岐ライン29−4に設けられている。バルブ85は、第1の精製筒81に供給する油分が除去された気体の粗アンモニアBの供給量を調節するためのバルブである。バルブ85が閉じているときには、第1の精製筒81に気体の粗アンモニアCは供給されない。
バルブ86は、第4の分岐ライン29−5に設けられている。バルブ86は、第1の精製筒82に供給する油分が除去された気体の粗アンモニアCの供給量を調節するためのバルブである。バルブ86が閉じているときには、第1の精製筒82に気体の粗アンモニアCは供給されない。
バルブ88は、第1の分岐ライン36−2に設けられている。バルブ88は、ライン本体36−1に供給する気体のアンモニアD(言い換えれば、水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素の濃度がある程度低減された気体の粗アンモニアC)の供給量を調節するためのバルブである。バルブ88が閉じているときには、第1の分岐ライン36−2を介して、ライン本体36−1に気体のアンモニアDは供給されない。
バルブ89は、第2の分岐ライン36−3に設けられている。バルブ89は、ライン本体36−1に供給する気体のアンモニアDの供給量を調節するためのバルブである。バルブ89が閉じているときには、第2の分岐ライン36−3を介して、ライン本体36−1に気体のアンモニアDは供給されない。
バルブ91は、第1の分岐ライン34−1に設けられている。バルブ91は、ライン34に排出する再生ガスの排出量を調節するためのバルブである。バルブ91は、第1の精製筒81の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
バルブ92は、第2の分岐ライン34−2に設けられている。バルブ92は、ライン34に排出する再生ガスの排出量を調節するためのバルブである。バルブ92は、第1の精製筒82の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
バルブ95は、第1の分岐ライン33−1に設けられている。バルブ95は、第1の精製筒81に供給する再生ガスの供給量を調節するためのバルブである。バルブ95は、第1の精製筒81の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
バルブ96は、第2の分岐ライン33−2に設けられている。バルブ96は、第1の精製筒82に供給する再生ガスの供給量を調節するためのバルブである。バルブ96は、第1の精製筒82の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
上記バルブ85,86,88,89,91,92,95,96は、制御部42と電気的に接続されており、制御部42により開閉の駆動が制御される。
上記構成とされた第1の精製部31は、油分が除去された気体の粗アンモニアCが供給された際、第1の精製筒81,82のうち、どちらか一方の精製筒を用いて、気体の粗アンモニアCに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を低減することで、気体のアンモニアDを精製する。
このとき、第1の精製筒81,82のうち、気体のアンモニアDの精製に使用されない他方の精製筒は、再生ガスにより再生される。
なお、上記構成とされた第1の精製部31を用いた不純物除去処理だけでは、気体の粗アンモニアCに含まれる不純物である水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素の濃度を十分に低減することが困難なため、第2の精製部44,54を用いて上記不純物の濃度をさらに低減する処理を行う。
再生ガス供給ライン33は、一方の端部が再生ガス供給源(図示せず)と接続されており、他端部が2つのラインに分岐されている。再生ガス供給ライン33は、第1及び第2の分岐ライン33−1,33−2を有する。
第1の分岐ライン33−1は、第1の精製筒81の下端部と接続されている。第1の分岐ライン33−1は、バルブ95が開けられた際、第1の精製筒81内に再生ガス(例えば、Nガス、Hガス、NとHとの混合ガスのうち、いずれか1つのガス)を供給する。これにより、第1の精製筒81の再生処理が実施される。
第2の分岐ライン33−2は、第1の精製筒82の下端部と接続されている。第2の分岐ライン33−2は、バルブ96が開けられた際、第1の精製筒82内に再生ガス(例えば、Nガス、Hガス、NとHとの混合ガスのうち、いずれか1つのガス)を供給する。これにより、第1の精製筒82の再生処理が実施される。
再生ガス排出ライン34は、一方の端部が2つのラインに分岐されており、第1及び第2の分岐ライン34−1,34−2を有する。
第1の分岐ライン34−1は、第1の精製筒81の上端部と接続されている。バルブ91が開けられた際、第1の分岐ライン34−1には、第1の精製筒81内の再生に寄与した再生ガスが排出される。
第2の分岐ライン34−2は、第1の精製筒82の上端部と接続されている。バルブ92が開けられた際、第2の分岐ライン34−2には、第1の精製筒82内の再生に寄与した再生ガスが排出される。
ライン36は、ライン本体36−1と、第1ないし第4の分岐ライン36−2〜36−5と、を有する。第1及び第2の分岐ライン36−2,36−3は、ライン本体36−1の一方の端部から分岐されたラインである。
第1の分岐ライン36−2は、第1の精製筒81の下端部と接続されている。第1の分岐ライン36−2には、第1の精製筒81により、水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素の濃度が低減された気体のアンモニアDが導出される。
第2の分岐ライン36−3は、第1の精製筒82の下端部と接続されている。第2の分岐ライン36−3には、第1の精製筒82により、水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素の濃度が低減された気体のアンモニアDが導出される。
第3及び第4の分岐ライン36−4,36−5は、ライン本体36−1の他方の端部から分岐したラインである。第3の分岐ライン36−4は、第2の精製筒111の上端部と接続されている。バルブ114が開かれた際、第3の分岐ライン36−4は、第2の精製筒111に第1の精製部31から導出された気体のアンモニアDを供給する。
第4の分岐ライン36−5は、第2の精製筒112の上端部と接続されている。バルブ115が開かれた際、第4の分岐ライン36−5は、第2の精製筒112に第1の精製部31から導出された気体のアンモニアDを供給する。
濃度測定部39は、ライン本体29−1を流れる油分が除去された気体の粗アンモニアCに含まれる油分、水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定可能な状態で、ライン本体29−1と接続されている。
濃度測定部39は、ライン本体36−1を流れる気体のアンモニアDに含まれる油分、水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素の濃度を第2の濃度として測定可能な状態で、ライン本体36−1と接続されている。
濃度測定部39は、制御部42と接続されている。濃度測定部39は、第1の濃度に関するデータF1と、第2の濃度に関するデータF2と、をリアルタイムで制御部42に送信する。
濃度測定部39は、油分や水分を測定するフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)と、酸素、二酸化炭素、及び一酸化炭素等のガスを測定するGC(ガスクロマトグラフ)と、を有した構成とされている。
制御部42は、バルブ23及び濃度測定部39と電気的に接続されている。制御部42は、記憶部(図示せず)と、該記憶部と電気的に接続された演算部(図示せず)と、を有する。
記憶部(図示せず)には、アンモニア精製装置10の制御全般を行うためのプログラム、第1の濃度のスペック値となる所定の濃度範囲G(具体的には、油分、水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素のそれぞれに対する濃度範囲(より詳しくは、第1の精製部31に大きな負荷がかからない濃度範囲))、第2の濃度のスペック値となる所定の濃度範囲H(具体的には、油分、水分、二酸化炭素、酸素、及び一酸化炭素のそれぞれに対する濃度範囲H(より詳しくは、第2の精製部44,54に大きな負荷がかからない濃度範囲))等が格納されている。
演算部(図示せず)は、濃度測定部39から第1の濃度に関するデータF1を受信した際、データF1が所定の濃度範囲G内であるか否かの判定を行う。データF1が所定の濃度範囲G外である場合、制御部42は、バルブ23の開度を調節することで、データF1が所定の濃度範囲G内となるように制御する。
具体的には、例えば、第1の濃度が所定の濃度範囲Gを超えた際、バルブ23の開度を大きくすることで、第1の濃度が所定の濃度範囲G内となるようにする。
このように、第1の濃度が所定の濃度範囲Gを超えた際、バルブ23の開度を大きくすることで、貯留タンク内に貯留された液体の粗アンモニアAに含まれる不純物である酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり高い場合(具体的には、例えば、これらの濃度が100vol.ppmよりも高い場合)であっても、貯留タンク11内に貯留された液体の粗アンモニアに多くの量の気化されたアンモニアCを供給することが可能となるので、ストリッピング処理を促進させて、液体の粗アンモニアAに含まれる酸素及び一酸化炭素を低減することが可能となる。
これにより、所定の濃度範囲Gを超えた濃度とされた酸素及び一酸化炭素を含んだ気体の粗アンモニアCが第1の精製部31に供給されることを抑制可能となる。よって、第1の精製部31に大きな負荷がかかることが抑制されるので、第1の精製部31の破損や性能の低下を抑制できる。
演算部(図示せず)は、濃度測定部39から第2の濃度に関するデータF2を受信した際、データF2が所定の濃度範囲H内であるか否かの判定を行う。データF2(第2の濃度)が所定の濃度範囲H外である場合、制御部42は、第1の精製部31を構成する第1の精製筒81,82を切り替えることで、データF2が所定の濃度範囲H内となるように制御する。
このように、第2の濃度が所定の濃度範囲Hを超えた際、第1の精製部31を構成する第1の精製筒(第1の精製筒81,82のうちの一方の第1の精製筒)を切り替えることで、再生処理が完了した第1の精製筒(第1の精製筒81,82のうちの他方の第1の精製筒)を用いて、第2の濃度を低減させることが可能となる。
これにより、所定の濃度範囲Hを超える濃度とされた水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含んだ気体のアンモニアDが第2の精製部44,54に供給されることを抑制可能となる。よって、第2の精製部44,54に大きな負荷がかかることを抑制されるので、第2の精製部44,54の破損や性能の低下を抑制できる。
図4は、図1に示す2つの第2の精製部のうち、一方の第2の精製部を拡大した図である。図4において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1及び図4を参照するに、第2の精製部44(一方の第2の精製部)は、第2の精製筒111,112(複数の第2の精製筒)と、第3及び第4の分岐ライン36−4,36−5と、第1の分岐ライン46−1,48−1,49−1と、第2の分岐ライン46−2,48−2,49−2と、バルブ114,115,117,118,121,122,124,125と、を有する。
第2の精製筒111は、その上端部が第3の分岐ライン36−4及び第1の分岐ライン49−1と接続されており、下端部が第1の分岐ライン46−1,48−1と接続されている。
第2の精製筒111は、筒本体127と、ニッケル触媒131と、モレキュラーシーブス132と、を有する。
筒本体127は、その内部に円筒形状とされた空間である収容部127Aを有する。ニッケル触媒131は、収容部127Aの上半分を充填するように配置されている。活ニッケル触媒131は、第3の分岐ライン36−4を介して導入される気体のアンモニアDに残存する酸素及び一酸化炭素の濃度を低減させることで、気体のアンモニアDに含まれる酸素及び一酸化炭素をさらに低減させる。
モレキュラーシーブス132は、収容部127Aの下半部を充填するように配置されている。モレキュラーシーブス132は、気体のアンモニアDに含まれる水分をさらに低減する。
第2の精製筒112は、その上端部が第4の分岐ライン36−5及び第2の分岐ライン49−2と接続され、下端部が第2の分岐ライン46−2,48−2と接続されていること以外は、第2の精製筒111と同様に構成されている。
第1及び第2の分岐ライン46−1,46−2は、発光デバイス製造装置(図示せず)と接続されたライン46の一方の端部が分岐したラインである。第1の分岐ライン46−1は、第2の精製筒111の下端部と接続されている。バルブ117が開かれた際、第1の分岐ライン46−1は、第2の精製筒111を経由することで得られる高純度の気体のアンモニアE(言い換えれば、水分、酸素、及び一酸化炭素の濃度がさらに低減された気体のアンモニアD)を、ライン46を介して、発光デバイス製造装置(図示せず)に供給する。
第2の分岐ライン46−2は、第2の精製筒112の下端部と接続されている。バルブ118が開かれた際、第2の分岐ライン46−2は、第2の精製筒112を経由することで得られる高純度の気体のアンモニアEを、ライン46を介して、発光デバイス製造装置(図示せず)に供給する。
第1及び第2の分岐ライン48−1,48−2は、再生ガス供給源(図示せず)と接続された再生ガス供給ライン48の他方の端部が分岐したラインである。第1の分岐ライン48−1は、第2の精製筒111の下端部と接続されている。バルブ124が開かれた際、第1の分岐ライン48−1は、第2の精製筒111内に再生ガス(例えば、Nガス、Hガス、NとHとの混合ガスのうち、いずれか1つのガス)を供給する。
第2の分岐ライン48−2は、第2の精製筒112の下端部と接続されている。バルブ125が開かれた際、第2の分岐ライン48−2は、第2の精製筒112内に再生ガス(例えば、Nガス、Hガス、NとHとの混合ガスのうち、いずれか1つのガス)を供給する。
第1及び第2の分岐ライン49−1,49−2は、再生ガス排出ライン49の一方の端部が分岐されたラインである。第1の分岐ライン49−1は、第2の精製筒111の上端部と接続されている。バルブ121が開けられた際、第1の分岐ライン49−1には、第2の精製筒111を通過した再生ガスが排出される。
第2の分岐ライン49−2は、第2の精製筒112の上端部と接続されている。バルブ122が開けられた際、第2の分岐ライン49−2には、第2の精製筒112を通過した再生ガスが排出される。
バルブ114は、第3の分岐ライン36−4に設けられている。バルブ114は、第2の精製筒111に供給する気体のアンモニアDの供給量を調節するためのバルブである。バルブ114が閉じているときには、第2の精製筒111に気体のアンモニアDは供給されない。
バルブ115は、第4の分岐ライン36−5に設けられている。バルブ115は、第2の精製筒112に供給する気体のアンモニアDの供給量を調節するためのバルブである。バルブ115が閉じているときには、第2の精製筒112に気体のアンモニアDは供給されない。
バルブ117は、第1の分岐ライン46−1に設けられている。バルブ117は、ライン46に供給する高純度の気体のアンモニアEの供給量を調節するためのバルブである。バルブ117が閉じているときには、第1の分岐ライン46−1を介して、ライン本46と接続された発光デバイス製造装置(図示せず)に高純度の気体のアンモニアEは供給されない。
バルブ118は、第2の分岐ライン46−2に設けられている。バルブ118は、ライン46に供給する高純度の気体のアンモニアEの供給量を調節するためのバルブである。バルブ118が閉じているときには、第2の分岐ライン46−2を介して、ライン本46と接続された発光デバイス製造装置(図示せず)に高純度の気体のアンモニアEは供給されない。
バルブ121は、第1の分岐ライン49−1に設けられている。バルブ121は、ライン49に排出する再生ガスの排出量を調節するためのバルブである。バルブ121は、第2の精製筒111の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
バルブ122は、第2の分岐ライン49−2に設けられている。バルブ122は、ライン49に排出する再生ガスの排出量を調節するためのバルブである。バルブ122は、第2の精製筒112の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
バルブ124は、第1の分岐ライン48−1に設けられている。バルブ124は、第2の精製筒111に供給する再生ガスの供給量を調節するためのバルブである。バルブ124は、第2の精製筒111の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
バルブ125は、第2の分岐ライン48−2に設けられている。バルブ125は、第2の精製筒112に供給する再生ガスの供給量を調節するためのバルブである。バルブ125は、第2の精製筒112の再生処理を行う際に開かれるバルブである。
図5は、図1に示す2つの第2の精製部のうち、他方の第2の精製部を拡大した図である。図5において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1、図4、及び図5を参照するに、第2の精製部54(他方の第2の精製部)は、第1の精製部44の第2の精製筒111と同様な構成とされた第2の精製筒141と、第1の精製部44の第2の精製筒112と同様な構成とされた第2の精製筒142と、第1の分岐ライン51−1,56−1,57−1,58−1と、第2の分岐ライン51−2,56−2,57−2,58−2と、バルブ114,115,117,118,121,122,124,125と、を有する。
第1及び第2の分岐ライン51−1,51−2は、ライン本体36−1から分岐したライン51の先端部から分岐している。
第1の分岐ライン51−1は、第2の精製筒141の上端部と接続されている。第1の分岐ライン51−1に設けられたバルブ114が開かれた際、第1の分岐ライン51−1は、第2の精製筒141に第1の精製部31から導出された気体のアンモニアDを供給する。
第2の分岐ライン51−2は、第2の精製筒142の上端部と接続されている。第2の分岐ライン51−2と接続されたバルブ115が開かれた際、第2の分岐ライン51−2は、第2の精製筒142に第1の精製部31から導出された気体のアンモニアDを供給する。
第1及び第2の分岐ライン56−1,56−2は、発光デバイス製造装置(図示せず)と接続されたライン56の一方の端部が分岐したラインである。第1の分岐ライン56−1は、第2の精製筒141の下端部と接続されている。
第1の分岐ライン56−1に設けられたバルブ117が開かれた際、第1の分岐ライン56−1は、第2の精製筒141を経由することで得られる高純度の気体のアンモニアE(言い換えれば、水分、酸素、及び一酸化炭素の濃度がさらに低減された気体のアンモニアD)を、ライン56を介して、発光デバイス製造装置(図示せず)に供給する。
第2の分岐ライン56−2は、第2の精製筒142の下端部と接続されている。第2の分岐ライン56−2に設けられたバルブ118が開かれた際、第2の分岐ライン56−2は、第2の精製筒142を経由することで得られる高純度の気体のアンモニアEを、ライン56を介して、発光デバイス製造装置(図示せず)に供給する。
第1及び第2の分岐ライン57−1,57−2は、再生ガス供給源(図示せず)と接続された再生ガス供給ライン57の他方の端部が分岐したラインである。第1の分岐ライン57−1は、第2の精製筒141の下端部と接続されている。
第1の分岐ライン57−1に設けられたバルブ124が開かれた際、第1の分岐ライン57−1は、第2の精製筒141内に再生ガス(例えば、Nガス、Hガス、NとHとの混合ガスのうち、いずれか1つのガス)を供給する。
第2の分岐ライン57−2は、第2の精製筒142の下端部と接続されている。第2の分岐ライン57−2に設けられたバルブ125が開かれた際、第2の分岐ライン57−2は、第2の精製筒142内に再生ガス(例えば、Nガス、Hガス、NとHとの混合ガスのうち、いずれか1つのガス)を供給する。
第1及び第2の分岐ライン58−1,58−2は、再生ガス排出ライン58の一方の端部が分岐されたラインである。第1の分岐ライン58−1は、第2の精製筒141の上端部と接続されている。第1の分岐ライン58−1に設けられたバルブ121が開けられた際、第1の分岐ライン58−1には、第2の精製筒141を通過した再生ガスが排出される。
第2の分岐ライン58−2は、第2の精製筒142の上端部と接続されている。第2の分岐ライン58−2に設けられたバルブ122が開けられた際、第2の分岐ライン58−2には、第2の精製筒142を通過した再生ガスが排出される。
上記構成とされた第2の精製部44,54としては、ライン36を介して供給された気体のアンモニアDに基づき、高純度の気体のアンモニアE(具体的には、不純物の純度が1vol.ppm以下で、かつ純度が99.9999%以上とされた気体のアンモニア)を精製可能な装置であればよい。
本発明のアンモニア精製装置によれば、気体の粗アンモニアCを減圧部16に供給するライン17(第1のライン)から分岐され、かつ貯留タンク11の底部から液体の粗アンモニアAに対して、気体の粗アンモニアCの一部を供給するストリッピングライン19と、貯留タンク11の上部に配置され、貯留タンク11内のガスの一部を排出するベント部21と、を有することにより、貯留タンク11内の液体の粗アンモニアAに含まれる不純物である酸素及び一酸化炭素を貯留タンク11内の気相に移動させることが可能となる。
また、ライン本体29−1(第2のライン)を流れる油分が除去された気体の粗アンモニアCに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する濃度測定部39と、濃度測定部39、及びストリッピングライン19に設けられたバルブ23と電気的に接続され、第1の濃度が所定の濃度範囲G内となるように、バルブ23の開度を調節する制御部42と、を有することで、例えば、貯留タンク11内に貯留された液体の粗アンモニアAに含まれる不純物である酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり高い場合(具体的には、例えば、これらの濃度が100vol.ppmよりも高い場合)において、制御部42によりバルブの開度を大きくして、貯留タンク11内に貯留された液体の粗アンモニアAに多くの量の気体の粗アンモニアCを供給することで、ストリッピング処理を促進させて、液体の粗アンモニアAに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度を低減することが可能となる。
これにより、所定の濃度範囲G内を超えた濃度の酸素及び一酸化炭素を含んだ気体の粗アンモニアCが第1の精製部31に供給されることを抑制可能となる。よって、第1の精製部31に大きな負荷がかかることが抑制されるので、第1の精製部31の破損や性能の低下を抑制できる。
次に、図1〜図5を参照して、本実施の形態のアンモニア精製方法について説明する。
始めに、貯留タンク11内に液体の粗アンモニアAを貯留させる。液体の粗アンモニアAとしては、例えば、無水アンモニア或いは工業用アンモニア(アンモニアの純度が99.9wt%以上であって、不純物(具体的には、例えば、油分、水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素)の濃度に関して管理されていないアンモニア)を用いることができる。
液体の粗アンモニアAとしては、例えば、不純物である水分の濃度が100〜1000vol.pp、その他の不純物である酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度が1〜100vol.ppmのものを用いることができる。
次いで、気化器13により、貯留タンク11内から抜き出した液体の粗アンモニアAを気化させることで、気体の粗アンモニアCを生成する。そして、気体の粗アンモニアCのうち、その一部をストリッピングライン19に供給し、残りを減圧部16に供給する。
ストリッピングライン19に供給された気体の粗アンモニアCは、制御部42により開度が調節されたバルブ23を介して、貯留タンク11内に貯留された液体の粗アンモニアAに供給されて、ストリッピング処理が実施される。このとき、バルブ21Bを開けて、貯留タンク11内の気相に存在するガスの一部を貯留タンク11外に排出する。
これにより、貯留タンク11内の液体の粗アンモニアAに含まれる不純物である水素、窒素、酸素、一酸化炭素、及びメタンを貯留タンク11内の気相側に移動させることが可能となるので、液体の粗アンモニアAに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度を低減することができる。
減圧部16では、ライン17を介して供給された気体の粗アンモニアCの圧力を減圧させる。減圧された気体の粗アンモニアCは、ライン25を介して、第1及び第2のフィルタユニット65,66に供給される。
このとき、油分除去部27を構成する2つのフィルタユニット(第1及び第2のフィルタユニット65,66)のうち、どちらか一方のみに減圧された気体の粗アンモニアCを供給し、2つの第1及び第2のフィルタユニット65,66を切り替えて使用してもよい。
油分除去部27では、気体の粗アンモニアCに含まれる油分が除去される。油分が除去された気体の粗アンモニアCは、ライン29に供給される。ライン29により輸送され、かつ油分が除去された気体の粗アンモニアCは、その一部が濃度測定部39に供給され、残りが第1の精製部31(具体的には、第1の精製筒81,82のうち、どちらか一方の精製筒)に供給される。
濃度測定部39では、気体の粗アンモニアCに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する。濃度測定部39は、第1の濃度に関するデータF2をリアルタイムで制御部42に送信する。
制御部42では、データF1が所定の濃度範囲G内であるか否かの判定を行う。データF1が所定の濃度範囲G外である場合、制御部42は、バルブ23の開度を調節することで、データF1が所定の濃度範囲G内となるように制御する。
具体的には、例えば、第1の濃度が所定の濃度範囲Gを超えた際、バルブ23の開度を大きくすることで、第1の濃度が所定の濃度範囲G内となるようにする。
第1の精製部31では、第1の精製筒81,82のうち、どちらか一方の精製筒を用いて、気体の粗アンモニアCに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を低減することで気体のアンモニアDを精製すると共に、他方の精製筒に再生ガスを供給することで再生処理を行う。
水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度が低減された気体のアンモニアDは、ライン36を介して、第2の精製部44,54に供給される。
濃度測定部39は、ライン36を構成するライン本体36−1を流れる気体のアンモニアDに含まれる不純物である水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を第2の濃度として測定し、該第2の濃度に関するデータF2(第2の濃度)を制御部42に送信する。
制御部42では、データF2が所定の濃度範囲H外のときに、第1の精製部31を構成する第1の精製筒81,82を切り替えることで、データF2が所定の濃度範囲H内となるように制御する。
第2の精製部44,45では、一方の精製筒(具体的には、第2の精製筒111,112のうちの一方の精製筒、及び第2の精製筒141,142のうちの一方の精製筒)を用いて、気体のアンモニアDに残存する水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素をさらに低減することで、高純度の気体のアンモニアEを精製すると共に、精製に使用していない他方の精製筒の再生処理を行う。
そして、第2の精製部44で精製された高純度の気体のアンモニアEは、ライン46を介して、ライン46と接続された発光デバイス製造装置(図示せず)に供給され、第2の精製部54で精製された高純度の気体のアンモニアEは、ライン56を介して、ライン56と接続された発光デバイス製造装置(図示せず)に供給される。
本実施の形態のアンモニア精製方法によれば、貯留タンク11内から抜き出された液体の粗アンモニアAを気化させて、気体の粗アンモニアCを生成し、気体の粗アンモニアCのうちの一部を、バルブ23が設けられたストリッピングライン19を介して、貯留タンク11内の液体の粗アンモニアAに供給することでストリッピングさせ、貯留タンク11内の気相に存在するガスの一部を貯留タンク11外に排出する工程と、気体の粗アンモニアCのうちの残りを減圧させた後、気体の粗アンモニアCに含まれる油分を除去する工程と、油分が除去された気体の粗アンモニアCに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する工程と、第1の濃度(データF1)が所定の濃度範囲Gを超えた際、バルブ23の開度を大きくしてバルブ23の開度を調節するバルブ調節工程と、油分が除去された気体の粗アンモニアCに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を低減することで、気体のアンモニアDを精製する第1の精製工程と、第1の精製工程後、気体のアンモニアDに残存する水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素をさらに低減して、高純度の気体のアンモニアEを精製する第2の精製工程と、を含む。
このように、第1の濃度が所定の濃度範囲Gを超えた際、バルブ23の開度を大きくすることで、貯留タンク内に貯留された液体の粗アンモニアAに含まれる不純物である酸素及び一酸化炭素の濃度がかなり高い場合(具体的には、例えば、これらの濃度が100vol.ppmよりも高い場合)であっても、貯留タンク11内に貯留された液体の粗アンモニアに多くの量の気化されたアンモニアを供給することが可能となるので、ストリッピング処理を促進させて、液体の粗アンモニアAに含まれる酸素及び一酸化炭素の濃度を低減することが可能となる。
これにより、所定の濃度範囲G内を超えた濃度の酸素及び一酸化炭素を含んだ気体の粗アンモニアCが第1の精製部31に供給されることを抑制可能となる。よって、第1の精製部31に大きな負荷がかかることが抑制されるので、第1の精製部31の破損や性能の低下を抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(実施例)
実施例では、図1に示すアンモニア精製装置10を用いて、各測定場所P〜Pを流れるアンモニアを採取し、採取した各アンモニアに含まれる不純物(具体的には、油分、水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素)の濃度を測定した。
各測定場所P〜Pについては、以下のような場所に設定した。測定場所P(図1に図示せず)は、貯留タンク11内に設定した。測定場所Pは、貯留タンク11の近傍に位置するライン14に設定した。測定場所Pは、減圧部16の近傍に位置するライン25に設定した。
また、測定場所Pは、第1及び第2の分岐ライン29−2,29−3の分岐位置の近傍に位置するライン本体29−1に設定した。測定場所Pは、第1及び第2の分岐ライン36−2,36−3の分岐位置の近傍に位置するライン本体36−1に設定した。
測定場所Pは、第1及び第2の分岐ライン46−2,46−3の分岐位置の近傍に位置するライン46に設定した。
測定場所P(図示せず)からは、貯留タンク11内に貯留され、かつストリッピング処理を実施する前の液相のアンモニアを採取した。
測定場所Pからは、ストリッピング処理を十分な時間行った。具体的には、貯留タンク11(内容積が1860L)内に1000kg充填された液体のアンモニアに対して、気体の粗アンモニアCを30L/minの供給速度で62分間供給することで、ストリッピング処理を行った。
その後、液体の粗アンモニアAを採取し、測定場所Pからは、気体の粗アンモニアCを採取し、測定場所Pからは、油分が除去された気体の粗アンモニアCを採取した。
また、測定場所Pからは、気体のアンモニアDを採取し、測定場所Pからは、高純度とされた気体のアンモニアEを採取した。
上記液体の粗アンモニアA、気体の粗アンモニアC、油分が除去された気体の粗アンモニアC、気体のアンモニアD、及び気体のアンモニアEに含まれる不純物のうち、油分及び水分の濃度については、MIDAC社製のフーリエ変換赤外分光計であるIGA−2000V(セル長:4m)を用いて測定した。
また、液体の粗アンモニアA、気体の粗アンモニアC、油分が除去された気体の粗アンモニアC、気体のアンモニアD、及び気体のアンモニアEに含まれる不純物のうち、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度については、GLサイエンス社製のガスクロマトグラフであるGC−4000(検出器としてパルス放電光イオン化検出器を有する測定器)を用いた。
なお、測定場所P,P,Pについては、油分、及び二酸化炭素の濃度の測定を行わなかった。
この結果を表1に示す。
Figure 0006150066
表1を参照するに、ストリッピング処理を行うことで、貯留タンク11内に貯留する前段階の液体の粗アンモニアAに含まれる不純物を大きく低減できることが確認できた。
測定場所Pから採取された気体の粗アンモニアCに含まれる不純物である酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び水分の濃度は、測定場所Pから採取された液体の粗アンモニアAと同じであった。
測定場所Pから採取された気体の粗アンモニアCに含まれる油分の濃度は、0.01wtppmであり、油分除去部27により気体の粗アンモニアCに含まれる油分が十分に除去されたことが確認できた。
測定場所Pから採取した気体のアンモニアDに含まれる不純物である酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び水分の濃度は、測定場所Pから採取された気体の粗アンモニアCに含まれる酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び水分の濃度よりも低い値となっており、第1の精製部31により、酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び水分がある程度除去されていることが確認できた。
測定場所Pから採取された気体のアンモニアEに含まれる不純物である酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び水分の濃度は、測定場所Pから採取された気体のアンモニアDに含まれる酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び水分の濃度よりも低い値となっており、第2の精製部44により、酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び水分がさらに除去されていることが確認できた。
本発明は、発光ダイオードを含む発光デバイスを製造する際に使用するアンモニアを精製するアンモニア精製装置、及びアンモニア精製方法に関する。
に適用できる。
10…アンモニア精製装置、11…貯留タンク、11A…天板部、13…気化器、14,17,25,29,36,46,51,56…ライン、16…減圧部、19…ストリッピングライン、19A…ガス導出部、21…ベント部、21A…ベントライン、21B,23,68,69,72,73,85,86,88,89,91,92,95,96,114,115,117,118,121,122,124,125…バルブ、25−1,29−2,33−1,34−1,36−2,46−1,48−1,49−1,51−1,56−1,57−1,58−1…第1の分岐ライン、25−2,29−3,33−2,34−2,36−3,46−2,48−2,49−2,51−2,56−2,57−2,58−2…第2の分岐ライン、27…油分除去部、29−1,36−1…ライン本体、29−4,36−4…第3の分岐ライン、29−5,36−5…第4の分岐ライン、31…第1の精製部、33,48,57…再生ガス供給ライン、34,49,58…再生ガス排出ライン、39…濃度測定部、42…制御部、44,54…第2の精製部、65…第1のフィルタユニット、66…第2のフィルタユニット、75…ハウジング、76…フィルタ、81,82…第1の精製筒、101,127…筒本体、101A,127A…収容部、103…活性アルミナ、104,131…ニッケル触媒、105,132…モレキュラーシーブス、111,112,141,142…第2の精製筒、F1,F2…データ、G,H…所定の濃度範囲、P〜P…測定場所

Claims (4)

  1. 液体の粗アンモニアを貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンク内から抜き出された前記液体の粗アンモニアを気化させて、気体の粗アンモニアを生成する気化器と、
    前記気体の粗アンモニアを減圧する減圧部と、
    前記気体の粗アンモニアを前記減圧部に供給する第1のラインと、
    前記第1のラインから分岐され、かつ前記貯留タンクの底部から前記液体の粗アンモニアに対して、前記気体の粗アンモニアの一部を供給するストリッピングラインと、
    前記貯留タンクの上部に配置され、該貯蔵タンク内のガスの一部を排出するベント部と、
    前記貯留タンク外に位置する前記ストリッピングラインに設けられ、前記液体の粗アンモニアに供給する前記気体の粗アンモニアの量を調節するバルブと、
    前記減圧部により減圧された前記気体の粗アンモニアに含まれる油分を除去する油分除去部と、
    前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を低減することで、気体のアンモニアを精製する第1の精製部と、
    前記油分除去部により、前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアを前記第1の精製部に供給する第2のラインと、
    前記気体のアンモニアに残存する前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素を低減する第2の精製部と、
    前記第1の精製部を経由した前記気体のアンモニアを前記第2の精製部に供給する第3のラインと、
    前記第2のラインを流れる前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する濃度測定部と、
    前記濃度測定部及び前記バルブと電気的に接続され、前記第1の濃度が所定の濃度範囲となるように、前記バルブの開度を調節する制御部と、
    を有することを特徴とするアンモニア精製装置。
  2. 前記第1の精製部は、切り替え可能な複数の第1の精製筒を有し、
    前記第1の精製筒は、前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分及び前記二酸化炭素を吸着する活性アルミナと、
    前記気体の粗アンモニアに含まれる前記酸素及び前記一酸化炭素を吸着するニッケル触媒と、
    前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分を吸着するモレキュラーシーブスと、
    前記活性アルミナ、前記ニッケル触媒、及び前記モレキュラーシーブスが充填される筒本体と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のアンモニア精製装置。
  3. 前記第2の精製部は、切り替え可能な複数の第2の精製筒を有し、
    前記酸素及び前記一酸化炭素を吸着するニッケル触媒と、
    前記水分を吸着するモレキュラーシーブスと、
    前記ニッケル触媒及び前記モレキュラーシーブスが充填される筒本体と、
    を有することを特徴とする請求項1または2記載のアンモニア精製装置。
  4. 貯留タンク内から抜き出された液体の粗アンモニアを気化させて、気体の粗アンモニアを生成し、該気体の粗アンモニアのうちの一部を、バルブが設けられたストリッピングラインを介して、前記貯留タンク内の前記液体の粗アンモニアに供給することでストリッピング処理を行う工程と、
    前記気体の粗アンモニアのうち、前記一部を除いた部分を減圧させた後、該気体の粗アンモニアに含まれる油分を除去する工程と、
    前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアに含まれる水分、酸素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度を第1の濃度として測定する工程と、
    前記第1の濃度が所定の濃度範囲となるように、前記バルブの開度を調節するバルブ調節工程と、
    前記油分が除去された前記気体の粗アンモニアに含まれる前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素を低減することで、気体のアンモニアを精製する第1の精製工程と、
    前記第1の精製工程後、前記気体のアンモニアに残存する前記水分、前記酸素、前記一酸化炭素、及び前記二酸化炭素をさらに低減する第2の精製工程と、
    を含むことを特徴とするアンモニア精製方法。
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