ところで、空気調和機の室内ユニットでは、吹出流路の上流側の一部(吹出流路の長手方向の端部寄りの部分)にドレンパン等の閉塞部材が上下に重なる配置となることがある。この場合、吹出流路では、この重複部分における空気の流量が少なくなる。一方、吹出流路では、上記のように気流の流れを水平向きに変更するように風向調節羽根が配置されている。このため、吹出流路では、風向調節羽根を挟んでパネル本体の外側寄りの外流路と比して、パネル本体の中心寄りの内流路の方が空気の流量が少なくなる傾向にある。従って、吹出流路におけるドレンパンの重複部分では、内流路を流れる空気の流量が極端に少なくなってしまう。
このようにして、吹出流路におけるドレンパンの重複部分の内流路を空気がほとんど流れなくなると、室内の暖気が内流路に流入し、この暖気が風向調節羽根によって冷やされてしまう。この結果、風向調節羽根の表面(風向調節羽根のうち内流路に臨む面)で空気が凝縮して結露が生じてしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、吹出流路における閉塞部材と重なる部分において、風向調節羽根の表面で結露が発生することを防止することである。
第1の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルを対象とし、吹出流路(43)が形成されるとともに、該吹出流路(43)の上流側の一部が閉塞部材(36)によって覆われるパネル本体(41)と、上記吹出流路(43)をパネル本体(41)の中心寄りの内流路(73)と該パネル本体(41)の外側寄りの外流路(74)とに仕切る風向調節羽根(53)と、上記吹出流路(43)における上記閉塞部材(36)と風向調節羽根(53)の間に配置され、空気を内流路(73)へ案内するように構成された案内板(80)とを備え、上記吹出流路(43)のうち該吹出流路(43)の長手方向の一端側の領域が上記閉塞部材(36)と重なり、上記吹出流路(43)では、上記閉塞部材(36)が重ならない主吹出流路(71)と、該閉塞部材(36)が重なる副吹出流路(72)とが構成され、上記案内板(80)は、上記副吹出流路(72)に配置され、空気を上記副吹出流路(72)の内流路(73)へ案内するように構成されることを特徴とする。
第1の発明では、パネル本体(41)の吹出流路(43)の上流側の一部が閉塞部材(36)に覆われることで、副吹出流路(72)の空気の流量が少なくなる。この結果、副吹出流路(72)では、風向調節羽根(53)を挟んでパネル本体(41)の中心寄りの内流路(73)を流れる空気の流量が特に不足し易い。しかし、本発明では、閉塞部材(36)と風向調節羽根(53)の間に案内板(80)が配置され、この案内板(80)が、空気を副吹出流路(72)の内流路(73)へ案内する。従って、副吹出流路(72)では、内流路(73)を流れる空気の流量が確保される。この結果、室内の暖気が副吹出流路(72)の内流路(73)へ流入することを防止でき、ひいては風向調節羽根(53)の表面での結露の発生を防止できる。
一方、吹出流路(43)では、風向調節羽根(53)を挟んでパネル本体(41)の外側寄りの外流路(74)が空気の主流となっている。このため、副吹出流路(72)においても、外流路(74)では、ある程度の空気の流量が確保される。このため、外流路(74)の空気の流量が不足することに起因して、風向調節羽根(53)の裏面で結露が生じることもほとんどない。
第2の発明は、第1の発明において、上記案内板(80)が、上記副吹出流路(72)の上記内流路(73)のみに空気を案内するように構成されていることを特徴とする。
第2の発明では、上記副吹出流路(72)において、案内板(80)が上記副吹出流路(72)の内流路(73)のみに空気を案内するため、該副吹出流路(72)の内流路(73)を流れる空気の流量が確保され、風向調節羽根(53)の表面での結露の発生を防止できる。
第3の発明は、第2の発明において、上記案内板(80)は、上記風向調節羽根(53)が上記副吹出流路(72)の上記外流路(74)の空気の流量を最大とする状態のときに、上記副吹出流路(72)の上記内流路(73)のみに空気を案内するように構成されていることを特徴とする。
第3の発明では、風向調節羽根(53)が上記副吹出流路(72)の外流路(74)の空気の流量を最大すると状態となることで、上記副吹出流路(72)の外流路(74)を流れる空気の流量が多くなる一方、上記副吹出流路(72)の内流路(73)を流れる空気の流量が不足し易い。しかし、本発明では、上記副吹出流路(72)において、案内板(80)が内流路(73)のみに空気を案内する。このため、風向調整羽根(53)が上記の状態であったときにも、内流路(73)を流れる空気の流量が確保され、風向調節羽根(53)の表面での結露の発生を防止できる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれか1つにおいて、上記案内板(80)は、上記副吹出流路(72)の外流路(74)の内壁部(50)からパネル本体(41)中心側に向かって突出するとともに、先端が上記副吹出流路(72)の内流路(73)の内壁面(73a)と離間していることを特徴とする。
第4の発明の案内板(80)は、上記副吹出流路(72)の外流路(74)の内壁部(50)からパネル本体(41)中心側に突出する。案内板(80)の先端は、上記副吹出流路(72)の内流路(73)の内壁面(73a)から離間するため、この内壁面(73a)と案内板(80)の先端との間に空気が流れる開口が形成される。副吹出流路(72)では、案内板(80)の上側の空気がこの開口を通じて内流路(73)へ流入する。また、副吹出流路(72)では、外流路(74)が案内板(80)によって閉塞されるため、案内板(80)の上側の空気が上記副吹出流路(72)の外流路(74)に流入することが案内板(80)によって阻止される。
第5の発明は、第4の発明において、上記案内板(80)の先端部には、吹出流路(43)の下流側に向かって屈曲した曲板部(85)が形成されていることを特徴とする。
第5の発明では、副吹出流路(72)において、案内板(80)の上側の空気が曲板部(85)に沿うようにして内流路(73)へ案内される。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの発明において、上記案内板(80)は、上記副吹出流路(72)に位置する案内板本体(81)と、該案内板本体(81)から上記主吹出流路(71)に張り出した張出部(86)を有していることを特徴とする。
第6の発明では、案内板(80)に張出部(86)が形成される。この張出部(86)は、吹出流路(43)のうち閉塞部材(36)と上下に重ならない主吹出流路(71)まで張り出している。このため、主吹出流路(71)の空気の一部は、張出部(86)に沿うようにして副吹出流路(72)にまで案内される。この結果、副吹出流路(72)では、内流路(73)の空気の流量が多くなり、風向調節羽根(53)の表面での結露を一層確実に防止できる。
第7の発明は、第6の発明において、上記張出部(86)は、上記吹出流路(43)の上流側に向かって湾曲する板状に形成されることを特徴とする。
第7の発明では、張出部(86)が吹出流路(43)の上流側に向かって湾曲する板状に形成されるため、吹出流路(43)から張出部(86)に沿って内流路(73)や外流路(74)へ空気を円滑に案内することができる。この結果、風向調節羽根(53)の表面や裏面を流れる空気の流量が多くなり、これらの面での結露の発生を防止できる。
第8の発明は、第1乃至第7のいずれか1つの発明において、上記閉塞部材は、ドレンパン(36)であることを特徴とする。
第8の発明では、吹出流路(43)の上流側の一部がドレンパン(36)によって覆われる。
第9の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットを対象とし、上記化粧パネル(40)は、第1乃至第8のいずれか1つの発明の化粧パネルで構成されることを特徴とする。
第9の発明では、第1乃至第8のいずれか1つの発明の化粧パネル(40)が室内ユニット(20)に適用される。このため、室内ユニット(20)では、副吹出流路(72)における風向調節羽根(53)の結露が防止される。
本発明によれば、副吹出流路(72)に案内板(80)を設け、案内板(80)が副吹出流路(72)の内流路(73)へ空気を案内する。この結果、副吹出流路(72)において、内流路(73)を流れる空気の流量を確保でき、風向調節羽根(53)の表面での結露の発生を防止できる。
このようにして、風向調節羽根(53)の表面の結露の発生を防止できると、例えば風向調節羽根(53)の表面に断熱材や植毛材等の結露の防止対策を施す必要がない。風向調節羽根(53)の表面は室内に露出され易いため、この表面に結露対策を施すと、化粧パネルの美観も損なわれてしまう。しかし、本発明では、風向調節羽根(53)の表面の結露対策を施す必要もないため、化粧パネルの美観も十分に確保できる。
第2の発明によれば、副吹出流路(72)において、案内板(80)は内流路(73)のみに空気を案内するため、内流路(73)を流れる空気の流量を確実に確保でき、風向調節羽根(53)の表面での結露の発生を確実に防止できる。
第3の発明によれば、風向調節羽根(53)が上記副吹出流路(72)の外流路(74)の空気の流量を最大とする状態のときにも、上記副吹出流路(72)の内流路(73)を流れる空気の流量を確実に確保でき、風向調節羽根(53)の表面での結露の発生を確実に防止できる。
第4の発明によれば、上記副吹出流路(72)において、上側の空気を内流路(73)のみに案内する案内板(80)を容易に実現できる。
第5の発明によれば、案内板(80)の上側の空気が曲板部(85)に沿って下方へ流れるため、通風抵抗を低減しつつ、この空気を確実に内流路(73)へ導くことができる。
第6の発明によれば、主吹出流路(71)の空気を張出部(86)に沿って副吹出流路(72)の重複部分の内流路(73)へ案内できる。この結果、副吹出流路(72)の内流路(73)の空気の流量を更に増大することができ、風向調節羽根(53)の表面での結露を一層確実に防止できる。
第7の発明によれば、副吹出流路(72)の内流路(73)や外流路(74)の空気の流量が多くなるため、風向調節羽根(53)の表面や裏面での結露の発生を防止できる。
第8の発明によれば、ドレンパン(36)と吹出流路(43)の一部を重ねて配置できるため、ドレンパン(36)のサイズや設置箇所の自由度が向上し、化粧パネル(40)の小型化を図ることができる。
第9の発明によれば、副吹出流路(72)における風向調節羽根(53)の結露を防止できる空気調和機の室内ユニットを提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明の実施形態は、室内の冷房及び暖房を行う空気調和機(10)である。図1に示すように、空気調和機(10)は、室外に設置される室外ユニット(11)と、室内に設置される室内ユニット(20)とを有する。室外ユニット(11)と室内ユニット(20)とは、2本の連絡配管(2,3)によって互いに接続される。これにより、空気調和機(10)では、冷媒回路(C)が構成される。冷媒回路(C)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
〈冷媒回路の構成〉
室外ユニット(11)には、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)、及び四方切換弁(15)が設けられる。圧縮機(12)は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機(12)では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ(12a)によって駆動される。圧縮機モータ(12a)は、インバータ装置によって、その回転数(運転周波数)が可変に構成されている。
室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(13)の近傍には、室外ファン(16)が設置される。室外熱交換器(13)では、室外ファン(16)が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。室外ファン(16)は、室外ファンモータ(16a)によって駆動されるプロペラファンによって構成される。室外ファンモータ(16a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成される。
室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁で構成される。四方切換弁(15)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(15)では、第1ポートが圧縮機(12)の吐出側に接続し、第2ポートが圧縮機(12)の吸入側に接続し、第3ポートが室外熱交換器(13)のガス側端部に接続し、第4ポートがガス側閉鎖弁(5)に接続している。四方切換弁(15)は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
2本の連絡配管は、液連絡配管(2)及びガス連絡配管(3))によって構成される。液連絡配管(2)は、一端が液側閉鎖弁(4)に接続され、他端が室内熱交換器(32)の液側端部に接続される。ガス連絡配管(3)は、一端がガス側閉鎖弁(5)に接続され、他端が室内熱交換器(32)のガス側端部に接続される。
室内ユニット(20)には、室内熱交換器(32)と室内膨張弁(39)とが設けられる。室内熱交換器(32)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(32)の近傍には、室内ファン(27)が設置される。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ(27a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。室内膨張弁(39)は、冷媒回路(C)において室内熱交換器(32)の液端部側に接続される。室内膨張弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁で構成される。
〈室内ユニットの詳細構造〉
空気調和機(10)の室内ユニット(20)の詳細構造について図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態の室内ユニット(20)は、天井埋込式に構成されている。つまり、室内ユニット(20)は、図3に示すように、室内空間(R)に面する天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれて取り付けられる。室内ユニット(20)は、室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に取り付けられる化粧パネル(40)とを有している。
−室内ユニット本体−
図2及び図3に示すように、室内ユニット本体(21)は、略直方体形状の箱形のケーシング(22)を有している。ケーシング(22)は、平面視において略正方形状の天板(23)と、該天板(23)の周縁部から下方に延びる略矩形状の4枚の側板(24)とを有し、下面に開口が形成されている。図2に示すように、4つの側板(24)のうちの1つの側板(24a)には、縦長の箱形の電装品箱(25)が取り付けられる。また、この側板(24a)には、室内熱交換器(32)と接続する液側接続管(6)とガス側接続管(7)とが貫通している。液側接続管(6)には、液連絡配管(2)が接続され、ガス側接続管(7)には、ガス連絡配管(3)が接続される。
ケーシング(22)の内部には、室内ファン(27)と、ベルマウス(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(36)とが収容されている。
図3及び図4に示すように、室内ファン(27)は、ケーシング(22)の内部中央に配置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)と、ハブ(28)と、シュラウド(29)と、羽根車(30)とを有している。室内ファンモータ(27a)は、ケーシング(22)の天板(23)に支持されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の回転駆動される駆動軸(27b)の下端に固定されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の径方向外方に形成される環状の基部(28a)と、該基部(28a)の内周縁部から下方に膨出する中央膨出部(28b)とを有している。
シュラウド(29)は、ハブ(28)の基部(28a)に対向するように、該基部(28a)の下側に配置される。シュラウド(29)の下部には、ベルマウス(31)の内部と連通する円形の中央吸込口(29a)が形成される。羽根車(30)は、ハブ(28)とシュラウド(29)との間の羽根収容空間(29b)に配置されている。羽根車(30)は、駆動軸(27b)の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼(30a)によって構成されている。
ベルマウス(31)は、室内ファン(27)の下側に配置されている。ベルマウス(31)は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル(40)に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成される。ベルマウス(31)の内部空間(31a)は、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)に連通している。
図4に示すように、室内熱交換器(32)は、室内ファン(27)の周囲を囲むように冷媒配管(伝熱管)が曲げられて配設されている。室内熱交換器(32)は、上方に起立するようにドレンパン(36)の上面に設置されている。室内熱交換器(32)には、室内ファン(27)から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器(32)は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
図3及び図4に示すように、室内熱交換器(32)の下側には、ドレンパン(36)が配置される。ドレンパン(36)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)と水受部(36c)とを有している。内壁部(36a)は、室内熱交換器(32)の内周縁部に沿って形成され、上方に立設する環状の縦壁によって構成される。外壁部(36b)は、ケーシング(22)の4枚の側板(24)に沿って形成され、上方に立設する環状の縦壁によって構成される。水受部(36c)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)との間に形成され、室内熱交換器(32)で発生した凝縮水を回収するための溝によって構成される。また、ドレンパン(36)の外壁部(36b)には、各々が4枚の側板(24)に沿って延びる4つの本体側吹出流路(37)が上下に貫通して形成される。各本体側吹出流路(37)は、室内熱交換器(32)の下流側の空間と、化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)とを連通させる。
また、室内ユニット本体(21)には、本体側断熱部材(38)が設けられている。本体側断熱部材(38)は、下側が開放する略箱状に形成される。本体側断熱部材(38)は、ケーシング(22)の天板(23)に沿って形成される天板側断熱部(38a)と、ケーシング(22)の側板(24)に沿って形成される側板側断熱部(38b)とを有している。天板側断熱部(38a)の中央部には、室内ファンモータ(27a)の上端部が貫通する円形の貫通穴(38c)が形成される。側板側断熱部(38b)は、ドレンパン(36)の外壁部(36b)のうち本体側吹出流路(37)の外側部位に設置される。
−化粧パネル−
化粧パネル(40)は、ケーシング(22)の下面に取り付けられる。化粧パネル(40)は、パネル本体(41)と吸込グリル(60)とを備えている。
パネル本体(41)は、平面視において矩形の枠状に形成されている。パネル本体(41)には、1つのパネル側吸込流路(42)と、4つのパネル側吹出流路(43)とが形成される。
図3に示すように、パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の中央部に形成されている。パネル側吸込流路(42)の下端には、室内空間(R)に臨む吸込口(42a)が形成される。パネル側吸込流路(42)は、吸込口(42a)とベルマウス(31)の内部空間(31a)とを連通させる。パネル側吸込流路(42)には、枠状の内側パネル部材(44)が内嵌している。また、パネル側吸込流路(42)の内部には、吸込口(42a)から吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ(45)が設けられる。
各パネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、該パネル側吸込流路(42)の外側に形成される。各パネル側吹出流路(43)は、各パネル側吸込流路(42)の四辺に沿ってそれぞれ延びている。各パネル側吹出流路(43)の下端には、室内空間(R)に臨む吹出口(43a)がそれぞれ形成される。各パネル側吹出流路(43)は、対応する吹出口(43a)と、対応する本体側吹出流路(37)とを連通させる。
図3に示すように、パネル側吹出流路(43)の内側(パネル本体(41)の中央部側)には、内側断熱部(46)が設けられている。また、パネル側吹出流路(43)の外側(パネル本体(41)の外縁部側)には、外側断熱部(47)が設けられている。内側断熱部(46)及び外側断熱部(47)の上面には、パネル本体(41)とドレンパン(36)との間に介設される内側シール部材(48)が設けられる。
外側断熱部(47)の内縁部には、外側パネル部材(49)が内嵌している。外側パネル部材(49)は、本体側吹出流路(37)の内壁面を構成する内壁部(50)と、該内壁部(50)の下端部からパネル本体(41)の外縁部に向かって延出する延出部(51)とを有している。延出部(51)は、天井(U)の下面に沿った矩形枠状に形成されている。延出部(51)の上面には、該延出部(51)と天井(U)の間に介設される外側シール部材(52)が設けられる。
また、各本体側吹出流路(37)には、本体側吹出流路(37)を流れる空気(吹出空気)の風向を調節するための風向調節羽根(53)が設けられている。風向調節羽根(53)は、ケーシング(22)の側板(24)に沿うように本体側吹出流路(37)の長手方向の両端に亘って形成される。風向調節羽根(53)は、その長手方向に延びる回動軸(53a)を軸心として回動自在に構成される。
吸込グリル(60)は、パネル側吸込流路(42)の下端(即ち、吸込口(42a))に取り付けられる。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に面するグリル本体(61)と、グリル本体(61)から各吹出口(43a)側に向かって外側に延出する矩形状の延長部(65)とを有している。グリル本体(61)は、平面視において略正方形状に形成されている。グリル本体(61)には、多数の吸込孔(63)が格子状に配列される。これらの吸込孔(63)は、グリル本体(61)を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔によって構成される。吸込孔(63)は、その開口断面の形状が正方形状に形成される。
吸込グリル(60)の延長部(65)は、グリル本体(61)から吹出口(43a)に向かって外方に延出する矩形枠状に形成される。延長部(65)は、内側断熱部(46)の下面と重なるように、パネル本体(41)と上下方向にオーバーラップしている。また、延長部(65)の側方端部は、吹出口(43a)の内側縁部よりも吸込口(42a)寄りにシフトしている。
−運転動作−
次いで、本実施形態に係る空気調和機(10)の運転動作について説明する。空気調和機(10)では、冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
〈冷房運転〉
冷房運転では、図1に示す四方切換弁(15)が実線で示す状態となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となり、室内熱交換器(32)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒は、室外熱交換器(13)を流れ、室外空気と熱交換する。室外熱交換器(13)では、高圧冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(13)で凝縮した冷媒は、室内ユニット(20)へ送られる。室内ユニット(20)では、冷媒が室内膨張弁(39)で減圧された後、室内熱交換器(32)を流れる。
室内ユニット(20)では、室内空気が吸込口(42a)、パネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を順に上方に流れ、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。この空気は、室内熱交換器(32)を通過し、冷媒と熱交換する。室内熱交換器(32)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発し、空気が冷媒によって冷却される。
室内熱交換器(32)で冷却された空気は、各本体側吹出流路(37)に分流した後、パネル側吹出流路(43)を下方に流れ、吹出口(43a)より室内空間(R)へ供給される。また、室内熱交換器(32)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
〈暖房運転〉
暖房運転では、図1に示す四方切換弁(15)が破線で示す状態となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室内熱交換器(32)が凝縮器となり、室外熱交換器(13)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒は、室内ユニット(20)の室内熱交換器(32)を流れる。室内ユニット(20)では、室内空気が吸込口(42a)、パネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を順に上方に流れ、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。この空気は、室内熱交換器(32)を通過し、冷媒と熱交換する。室内熱交換器(32)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮し、空気が冷媒によって加熱される。
室内熱交換器(32)で加熱された空気は、各本体側吹出流路(37)に分流した後、パネル側吹出流路(43)を下方に流れ、吹出口(43a)より室内空間(R)へ供給される。また、室内熱交換器(32)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)を流れる。室外熱交換器(13)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(13)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
〈案内板、及びその周辺構造〉
次いで、本実施形態に係る案内板(80)、及びこの案内板(80)の周辺構造について、図5〜図8を参照しながら詳細に説明する。
室内ユニット(20)では、上述したパネル側吹出流路(吹出流路(43))の上流側の一部が閉塞部材としてのドレンパン(36)によって覆われている。具体的には、図5にも示すように、室内ユニット(20)では、3つのパネル側吹出流路(43)の長手方向一端側の領域が、ドレンパン(36)と上下方向に重なっている。これらのパネル側吹出流路(43)では、ドレンパン(36)と上下に重ならず且つ本体側吹出流路(37)と重なる流路が主吹出流路(71)を構成し、ドレンパン(36)と上下に重なる流路が副吹出流路(72)を構成する。そして、風向調節羽根(53)は、主吹出流路(71)と副吹出流路(72)との双方に亘って、パネル側吹出流路(43)の長手方向の両端まで延びている。例えば図8に示すように、パネル側吹出流路(43)の内部では、風向調節羽根(53)を挟んで内側(パネル本体(41)の中心寄り)と外側(パネル本体(41)の外側寄り)とにそれぞれ流路(73,74)が区画される。風向調節羽根(53)の内側の流路は内流路(73)を構成し、風向調節羽根(53)の外側の流路は外流路(74)を構成する。また、風向調節羽根(53)では、内流路(73)に臨む面が風向調節羽根(53)の表面(53b)を構成し、外流路(74)に臨む面が風向調節羽根(53)の裏面(53c)を構成する。
これらの3つのパネル側吹出流路(43)には、副吹出流路(72)におけるドレンパン(36)と風向調節羽根(53)との間にそれぞれ案内板(80)が設けられる。これらの案内板(80)の基本的な構成は同じであるため、以下では、それらのうちの1つの案内板(80)について詳細に説明する。
図5及び図7に示すように、案内板(80)は、副吹出流路(72)に位置する案内板本体(81)と、該案内板本体(81)から主吹出流路(71)に向かって張り出した張出部(86)とを有している。
案内板本体(81)は、副吹出流路(72)の長手方向の両端に亘って延びる板状の部材である。案内板本体(81))は、外流路(74)の内壁(即ち、外側パネル部材(49)の内壁部(50))からパネル本体(41)の中心寄りに向かって突出するように形成される。図8に示すように、案内板本体(81)は、基板部(82)、縦板部(83)、横板部(84)、及び曲板部(85)を有している。基板部(82)は、その幅方向(図8における左右方向)の一端が外側パネル部材(49)の内壁部(50)の上端部に固定されている。縦板部(83)は、基板部(82)の他端部と連続し、該他端部から下方に屈曲している。横板部(84)は、縦板部(83)の下端部から水平に延びている。曲板部(85)は、横板部(84)から下側(パネル側吹出流路(43)の下流側)に向かって斜め下方に屈曲している。曲板部(85)の側端部(即ち、案内板本体(81)の先端)は、内流路(73)に臨む内壁面(73a)と離間している。これにより、副吹出流路(72)では、内流路(73)の内壁面(73a)と案内板本体(81)との間に空気の流通が可能な案内口(75)が形成される。案内口(75)は、風向調節羽根(53)の表面(53b)に面する内流路(73)と繋がっている。また、案内板(80)では、曲板部(85)の側端部が内壁面(73a)を指向している。なお、曲板部(85)は、2本の支持部(87,87)を介して内流路(73)の内壁面(73a)に固定される(図6を参照)。
副吹出流路(72)では、案内板(80)の横板部(84)及び曲板部(85)と、ドレンパン(36)との間に上側案内流路(76)が形成される。上側案内流路(76)の流入端は主吹出流路(71)に連通し、上側案内流路(76)の流出端は案内口(75)に連通している。つまり、副吹出流路(72)では、上側案内流路(76)が案内口(75)を介して内流路(73)と連通している。即ち、案内板(80)は、該案内板(80)の上側の空気を内流路(73)と外流路(74)のうち内流路(73)のみに案内するように構成される。
より詳細に、案内板(80)は、風向調節羽根(53)が外流路(74)の空気の流量を最大とする状態(図8に示す状態)に位置しているときに、上側案内流路(76)の空気を内流路(73)のみに案内するように構成される。即ち、図8に示す状態では、風向調節羽根(53)の上流側端部(53d)が、案内板(80)の曲板部(85)の側端部と近接する状態になる。このため、風向調節羽根(53)が図8に示す状態にあるときにも、案内板(80)は、上側案内流路(76)の空気を実質的に内流路(73)のみに案内することになる。
上述した張出部(86)は、案内板本体(81)の横板部(84)から主吹出流路(71)に向かって、パネル側吹出流路(43)の長手方向の内方へ突出している。これにより、張出部(86)は、本体側吹出流路(37)に臨んでいる。図7に示すように、張出部(86)は、案内板本体(81)からパネル側吹出流路(43)の上流側に向かって湾曲する板状に形成される。この結果、張出部(86)が水平な板状に形成されている場合と比較して、主吹出流路(71)の気流が副吹出流路(72)に案内され易くなる。
−案内板の作用−
実施形態の室内ユニット(20)のパネル側吹出流路(43)では、内流路(73)と比べると外流路(74)の方が空気の流量が多くなっている。室内ユニット(20)では、吹出口(43a)から鉛直方向よりも外側(水平寄り)に空気を吹き出す必要があり、そのためには、風向調節羽根(53)の裏側(即ち、外流路(74)側)を流れる空気の量が相対的に多くなるからである。
一方、このように外流路(74)の流量を多くするように、風向調節羽根(53)やパネル側吹出流路(43)の位置や形状を設定すると、ドレンパン(36)で覆われる副吹出流路(72)では、内流路(73)の流量が極端に少なくなってしまう。そして、副吹出流路(72)の内流路(73)を空気がほとんど流れなくなると、室内の暖気が吹出口(43a)を通じて副吹出流路(72)の内流路(73)へ流入し易くなる。この結果、従来の構成の副吹出流路(72)では、内流路(73)に流入した暖気が風向調節羽根(53)の表面(53b)で冷やされ、この表面(53b)で結露水が発生してしまうことがあった。そこで、本実施形態では、このような結露水の発生を防止すべく上記の案内板(80)を設けている。この結果、副吹出流路(72)では、内流路(73)を流れる空気の流量が多くなり、風向調節羽根(53)の表面(53b)での結露水の発生を防止できる。
具体的には、室内熱交換器(32)を通過した空気は、上述のように本体側吹出流路(37)を流れる。一方、パネル側吹出流路(43)では、副吹出流路(72)の上端面がドレンパン(36)で覆われている。このため、本体側吹出流路(37)の空気は、主吹出流路(71)へと流入する。主吹出流路(71)の空気は、内流路(73)と外流路(74)とに分流し、吹出口(43a)から室内へ供給される。また、主吹出流路(71)の空気の一部は、案内板(80)の張出部(86)の上面及び下面に沿うように副吹出流路(72)へ流入する。案内板(80)の上側の上側案内流路(76)を流れる空気は、図6に示す案内板(80)の横板部(84)及び曲板部(85)に沿うようにして案内口(75)へ送られる。この空気は、副吹出流路(72)の内流路(73)を流れ、吹出口(43a)より室内へ供給される。
このように、本実施形態では、副吹出流路(72)の上側案内流路(76)を流れる空気が、実質的には内流路(73)のみへ案内される。つまり、案内板(80)は、案内する空気が、外流路(74)よりも内流路(73)を多く流れるように該空気を案内する。この結果、空気の流量をある程度確保でき、風向調節羽根(53)の表面(53b)での結露水の発生を防止できる。
また、主吹出流路(71)から案内板(80)の下側へ送られた空気は、そのほとんどが外流路(74)へ導入される。このため、副吹出流路(72)では、外流路(74)を流れる空気の流量が不足してしまうこともない。従って、副吹出流路(72)において、風向調節羽根(53)の裏面(53c)で結露水が発生してしまうこともない。
−実施形態の効果−
上記実施形態によれば、ドレンパン(36)によって覆われる副吹出流路(72)に案内板(80)を設け、案内板(80)の上側の空気を実質的に内流路(73)のみへ案内するようにしている。この結果、副吹出流路(72)では、内流路(73)を流れる空気の流量を確保でき、風向調節羽根(53)の表面での結露の発生を防止できる。
このようにして、風向調節羽根(53)の表面(53b)の結露を防止できると、この表面(53b)に断熱材や植毛材等の結露の防止対策を施す必要がない。風向調節羽根(53)の表面(53b)は、特に吹出口(43a)の閉鎖位置において室内空間(R)に露出される面となるため、この表面(53b)に結露対策を施すと、化粧パネル(40)の美観も損なわれてしまう。しかし、本実施形態では、風向調節羽根(53)の表面(53b)の結露対策を施す必要もないため、化粧パネル(40)の美観も十分に確保できる。なお、風向調節羽根(53)の裏面(53c)は、室内空間(R)にほとんど露出されない面となる。従って、風向調節羽根(53)の裏面(53c)に断熱材や植毛材等の結露防止部(裏面(53c)での結露の発生を防止する手段)を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態によれば、図8に示すように、風向調節羽根(53)が外流路(74)の空気の流量を最大とする状態(即ち、風向調節羽根(53)が最も水平に傾いた状態)において、案内板(80)が空気を内流路(73)のみに案内する。換言すると、案内板(80)の内側の側方端部は、図8に示す状態の風向調節羽根(53)の上流側端部(53d)よりもパネル本体(41)の中心寄りに位置している。このため、図8に示すように、外流路(74)の空気の流量が相対的に多くなってしまう運転時においても、副吹出流路(72)の内流路(73)の空気の流量を確実に確保できる。この結果、室内ユニット(20)では、水平方向の吹出流量を確保しつつ、副吹出流路(72)において風向調節羽根(53)の表面(53b)で結露が発生してしまうことを防止できる。
また、上記実施形態によれば、案内板本体(81)の先端部に空気下流側へ屈曲した曲板部(85)を形成したため、通風抵抗を低減でき、上側案内流路(76)の空気を円滑且つ確実に内流路(73)へ供給できる。また、案内板本体(81)の先端部は、内流路(73)に臨む内壁面(73a)を指向しているため、上側案内流路(76)の空気が外流路(74)側へ案内されてしまうことを防止でき、この空気を確実に内流路(73)へ案内することができる。
また、上記実施形態によれば、案内板(80)に主吹出流路(71)に臨む張出部(86)を形成したため、主吹出流路(71)の一部の空気を確実に副吹出流路(72)へ案内することができる。この結果、副吹出流路(72)の内流路(73)や外流路(74)を流れる空気の流量が多くなり、風向調節羽根(53)の表面(53b)や裏面(53c)での結露水の発生を確実に防止できる。更に、張出部(86)が空気上流側に湾曲した板状に形成されているため、主吹出流路(71)の空気は、副吹出流路(72)に誘引され易くなる。
《その他の実施形態》
上記実施形態では、吹出流路(43)の上流側の一部を覆う閉塞部材がドレンパン(36)によって構成されている。しかしながら、この閉塞部材は、例えば吹出流路(43)の上流側の一部を覆うように膨出した断熱部材や、それ以外の部材であってもよい。
また、上記実施形態の案内板(80)は、副吹出流路(72)において、上側案内流路(76)の空気を実質的に内流路(73)のみに案内するように構成されているが、一部の空気を外流路(74)にも案内するよう構成されていてもよい。この場合、案内板(80)は、上側案内流路(76)から内流路(73)と外流路(74)との双方へ案内する空気のうち、内流路(73)の空気の流量が、外流路(74)の空気の流量よりも多くなるように空気を案内するように構成される。
また、上記実施形態では、空気調和機(1)の室内ユニット(20)は、天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれる天井埋込式に構成されていた。しかしながら、室内ユニット(20)は、天井に吊り下げられ、室内空間(R)に配置される天井吊下式に構成されていてもよい。また、天井吊下式の室内ユニット(20)は、天板と4つの側板と底板とを有する筺状のケーシングを備え、その底板が本発明に係る化粧パネル(40)に構成されていてもよい。この場合、天板と4つの側板とが上記室内ユニット本体(21)に設けられている。つまり、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)が設けられている。