JP6149179B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
カラー印刷可能なインクジェット方式のラインプリンターにおいて、印刷ヘッドのノズ
ル内のインクの増粘を防止し、かつ吐出性能を良好に維持することを目的として、下記特
許文献1に示すように、ノズルから定期的にインク滴を吐出させるフラッシングが行われ
る。このようなフラッシングは、印刷領域から離れたメンテナンス位置において印刷ヘッ
ドのノズル口をキャップに対向させて行う方法が知られている。
特開2010−105306号公報
しかしながら、例えばモノクロ印刷時にはカラーインクは使用されないため、カラーイ
ンクがノズル内で増粘し、カラー印刷時にカラーインク滴の吐出が不安定になって印刷品
質が低下することがあった。また、フラッシングする場合にはキャップをノズルと対向さ
せる必要があるため、それぞれのキャップの移動操作や開閉操作が必要となることからキ
ャップの制御が複雑になると共に、キャップを切り替えてフラッシングを行うため、ノズ
ルを切り替えてフラッシングするのに要する時間が長くなることから印刷のスループット
が低下した。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる液体吐出装置は、媒体を搬送する搬送手段と、前記媒体が搬送される
方向に対して交差する方向に第1の液体を吐出するためのノズルが並ぶ第1のノズル列と
、前記交差する方向に第2の液体を吐出するためのノズルが並ぶ第2のノズル列とを有す
るヘッドと、前記第1のノズル列および前記第2のノズル列を開閉するキャップと、印刷
データに基づいて、前記搬送手段、前記ヘッドおよび前記キャップを制御するコントロー
ラーと、を備え、前記コントローラーは、前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形
成せずに前記印刷データの印刷を行うことが指定された場合に、前記第1のノズル列およ
び前記第2のノズル列に対して前記キャップを開かせ、前記ヘッドに前記第2のノズル列
から前記第2の液体を吐出させて前記第2の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成し、前
記ヘッドに前記第1のノズル列から前記第1の液体を吐出させて前記第1の液体のフラッ
シング用ドットを前記媒体に形成する。
このような構成によれば、コントローラーは、第1のノズル列および第2のノズル列の
キャップの開閉を制御し、第1の液体の印刷用ドットを媒体に形成せずに印刷データの印
刷を行うことが指定された場合に、第1のノズル列と第2のノズル列のキャップを開かせ
、第2の液体の印刷用ドットと第1の液体のフラッシング用ドットとを媒体に形成する。
従って、第1の液体の印刷用ドットを媒体に形成せずに印刷データの印刷を行うことが指
定された場合であっても第1のノズル列でフラッシングが実行されるため、第1の液体の
増粘を回避できる。さらに、第1の液体の印刷用ドットを媒体に形成せずに印刷データの
印刷を行うことが指定された場合に、第1のノズル列および第2のノズル列に対してキャ
ップを開かせるため、キャップの制御が容易になる。また、フラッシング用ドットを媒体
に形成することにより、第1のノズル列でのフラッシングを行うので、キャップの開閉を
伴ってフラッシングを行う場合と比較すると、印刷データの印刷のスループット向上を図
れる。
[適用例2]
上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記コントローラーは、前記第1の液体の
印刷用ドットを前記媒体に形成せずに前記印刷データの印刷を行うことが指定され、かつ
、指定された印刷枚数が所定枚数以下である場合に、前記第1の液体のフラッシング用ド
ットを前記媒体に形成しない。
このような構成によれば、第1の液体の印刷用ドットを媒体に形成せずに印刷データの
印刷を行うことが指定された場合であっても、印刷枚数が所定枚数以下であれば、例外的
に第1の液体のフラッシング用ドットを媒体に形成しない。よって、フラッシング用ドッ
トが印刷結果に与えうる影響を低減することができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記第2の液体は前記第1の液体よりも水
分量が少ない特性を有し、前記コントローラーは、前記第1の液体の印刷用ドットを前記
媒体に形成せずに前記印刷データの印刷を行うことが指定され、かつ、指定された印刷枚
数が所定枚数以下である場合に、前記第2の液体のフラッシング用ドットを前記媒体に形
成する。
このような構成によれば、第1の液体の特性と第2の液体の特性との違いに応じて、そ
れぞれに適当なタイミングでフラッシングを行うことができる。よって、第1の液体が第
2の液体よりも増粘しやすいとしても、第1の液体の増粘を回避できる。
[適用例4]
上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記コントローラーは、前記第1のノズル
列および前記第2のノズル列に対して前記キャップを閉じる少なくとも直前の前記媒体に
、前記第1の液体のフラッシング用ドットを形成しない。
このような構成によれば、第1のノズル列および第2のノズル列に対してキャップを閉
じることでそれぞれの増粘の進行を低減することができる。また、キャップを閉じる少な
くとも直前の媒体について、フラッシング用ドットが印刷結果に与えうる影響を低減する
ことができる。なお、フラッシング用ドットを形成しない媒体の枚数は1枚に限る必要は
なく、複数枚であってもよい。また、キャップを閉じた後に、キャップに液体を吐出して
も良いし、しなくてもよい。
[適用例5]
上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記コントローラーは、前記ヘッドに前記
媒体に向けて液体を吐出させてフラッシング用ドットを前記媒体に形成する第1のフラッ
シングと、前記ヘッドに非媒体に向けて液体を吐出させる第2のフラッシングとを制御す
る。
このような構成によれば、コントローラーが指定された印刷に応じて、それぞれのフラ
ッシングを制御することができる。なお、第1のノズル列および第2のノズル列が媒体に
ドットを形成する位置にある場合には、第1のフラッシングを行う方が、第2のフラッシ
ングよりも、印刷データの印刷のスループット向上を図れる。また、第2のフラッシング
の方が、第1のフラッシングよりも、フラッシングが印刷結果に与えうる影響を低減する
ことができる。
[適用例6]
上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記コントローラーは、前記第1のフラッ
シングおよび前記第2のフラッシングを、択一的に制御し、第1の媒体に対する印刷が指
定された場合における、前記第1のフラッシングによる液体の吐出量に対する前記第2の
フラッシングによる液体の吐出量の割合は、第2の媒体に対する印刷が指定された場合に
おける、前記第1のフラッシングによる液体の吐出量に対する前記第2のフラッシングに
よる液体の吐出量の割合よりも、大きく、前記第1の媒体は、前記第2の媒体よりも、前
記交差する方向の大きさが小さく、前記搬送される方向の大きさが等しい。
このような構成によれば、印刷される媒体の大きさに応じて、第1のフラッシングおよ
び第2のフラッシングの制御を変更することができる。なお、第1の媒体の場合には、第
2のフラッシングの吐出量が相対的に多いので、フラッシングが印刷結果に与えうる影響
を低減することができる。また、第2の媒体の場合には、第1のフラッシングの吐出量が
相対的に多いので、印刷データの印刷のスループット向上を図れる。なお、択一的に制御
するという場合に、第1のフラッシングと第2のフラッシングとの両者を同時に行わなけ
ればよい。
[適用例7]
上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記コントローラーは、前記媒体が搬送さ
れる速度に応じて、フラッシング用ドットの形成の制御を変える。
このような構成によれば、例えば、媒体の搬送速度が相対的に速い場合と相対的に遅い
場合とを比較したとして、(1)フラッシング用ドットを媒体に形成するか否か、(2)
媒体にフラッシンウ用ドットを形成する第1のフラッシングと非媒体に液体を吐出する第
2のフラッシングとを行う場合に、第1フラッシングの吐出量に対する第2フラッシング
の吐出量を相対的に少なくするか相対的に多くするか、などに制御を変えることができる
[適用例8]
上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記コントローラーは、前記印刷データの
印刷を第1のモードにて行うか、第2のモードにて行うかを指定されることができ、前記
第1のモードは、前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成せず、前記第2の液体
の印刷用ドットを前記媒体に形成するモードであり、前記第2のモードは、前記第1の液
体の印刷用ドットを前記媒体に形成し、前記第2の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成
するモードである。
このような構成によれば、印刷用ドットを媒体に形成する液体を容易に指定することが
できる。
本発明の実施形態に係るラインプリンターの概略構成図。 モノクロ印刷で用紙の搬送速度が通常よりも速い場合のフラッシング条件を示す図。 モノクロ印刷で用紙の搬送速度が通常の場合のフラッシング条件を示す図。 モノクロ印刷で用紙の搬送速度が通常よりも遅い場合のフラッシング条件を示す図。 カラー印刷で用紙の搬送速度が通常よりも速い場合のフラッシング条件を示す図。 カラー印刷で用紙の搬送速度が通常の場合のフラッシング条件を示す図。 カラー印刷で用紙の搬送速度が通常よりも遅い場合のフラッシング条件を示す図。 ラインプリンターの印刷処理を説明するフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態)
本実施形態では、液体吐出装置として、図1に概略構成を示すラインプリンター10を
想定する。ラインプリンター10は、ラインヘッドに備えられた複数のインクジェットヘ
ッドのノズルから媒体である用紙に向かってインクを滴状に吐出することで印刷を行う印
刷装置である。ラインヘッドとは、用紙の幅方向(主走査方向)に走査することなく印刷
できるように、幅方向全体にわたりノズルを配置した印刷用のヘッドのことである。
本実施形態では、ラインヘッドは、ブラック(K)のインク滴を吐出するブラックノズ
ル列を有するインクジェットヘッド1A(図1)と、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)のインク滴をそれぞれ吐出するカラーノズル列を有するインクジェットヘッ
ド1B(図1)を備える。これらのインクジェットヘッド(1A,1B)は、同一構造を
有しており、主走査方向に沿って延在し、主走査方向と交差して用紙が搬送される副走査
方向には互いに平行かつ等間隔に配置されている。各インクジェットヘッド1A,1Bの
下面は、複数の吐出口が配列された吐出面を有している。なお、インクジェットヘッド1
A,1Bは別体に限らず、一体型でもよい。
ラインプリンター10は、印刷を行うためのハードウェアとして、何れも図示を略した
、インクカートリッジ、印刷ヘッド等を備える。
また、印刷を制御するためのハードウェアとして、何れも図示を略した、CPU、RA
M、ROM、フラッシュメモリー、操作パネルおよびインターフェイス等を備える。CP
Uは、ROMやフラッシュメモリーに記憶されているプログラムをRAMに読み出して実
行する。
ラインプリンター10は、印刷処理を制御するコントローラー100を備える。コント
ローラー100は、搬送制御部130、画像処理部131、ヘッド制御部132、印字モ
ード判定部133、フラッシング制御部136およびメンテナンス制御部137を備える
。これらの機能部は、上述したハードウェアとソフトウェアとが協働することで機能を実
現する。
搬送制御部130は、図示を略した給紙トレイに積層して収納された複数枚の用紙の中
から、1枚毎に用紙を抽出する搬送ユニット101、および抽出された用紙を搬送方向に
沿って搬送する搬送手段16の動作を制御する。尚、搬送手段16は搬送モーターの回転
に応じて用紙を搬送方向に送る無端ベルトを想定する。
印字モード判定部133は、ラインプリンター10と接続されたホストコンピューター
(図示は略す。)から送信される画像の印刷データを解析し、CMYKのインクを用いて
、CMYKの印刷用ドットを用紙に形成するカラー印字モード、及び、ブラックのインク
を用いてブラックの印刷用ドットを用紙に形成するモノクロ印字モードの何れかを判定す
る。
画像処理部131は、判定したモードがカラー印字モードかモノクロ印字モードの何れ
かに応じて、ハーフトーン(H/T)処理を行うことで、印刷データ(CMYKデータ)
を各インクのドット配置パターンに変換する。更に、画像処理部131は、ドット配置パ
ターンに基づいて各インクのドットデータとしての吐出データを生成する。
ヘッド制御部132は、吐出データに基づいて各インクジェットヘッド1A,1Bを駆
動させることによって、所望の体積のインク滴を所望のタイミングで吐出口から吐出させ
る。
また、ヘッド制御部132は、印字モード判定部133がカラー印字モードを行うと判
定した場合、画像処理部131が生成した吐出データに基づいて、すべてのインクジェッ
トヘッド1A,1Bを駆動する。一方で、ヘッド制御部132は、印字モード判定部13
3がモノクロ印字モードを行うと判定した場合、画像処理部131が生成した吐出データ
に基づいて、ブラックインク滴を吐出するインクジェットヘッド1Aを駆動させる。
フラッシング制御部136は、各インクジェットヘッド1A,1Bの吐出口からインク
滴を吐出させる吐出フラッシングが行われるように、各インクジェットヘッド1A,1B
を制御する。なお、吐出口から用紙上に吐出された吐出フラッシングによる1つのインク
滴が非常に小さなインク滴であれば、例えばインク滴が用紙に着弾したとしてもインク滴
は肉眼では認識できない程度のものになる。
本実施形態では、吐出フラッシングは、用紙に対してインク滴を吐出し、フラッシング
用ドットを用紙に形成する第1のフラッシング(以降、紙面FLと呼ぶ。)と、キャップ
や他の部材のような用紙以外(非媒体)に対してインク滴を吐出する第2のフラッシング
(以降、非紙面FLと呼ぶ。)と、を想定する。
メンテナンス制御部137は、吐出フラッシングを行う場合、ヘッド昇降機構33によ
るインクジェットヘッド1A,1Bの昇降動作、および、キャップ機構34によるキャッ
プ(図示は略す。)の開閉動作を制御する。尚、本実施形態では、非紙面FL時には、イ
ンクジェットヘッド1A,1Bを印刷位置から上方に移動させるための動作が必要である
ため、印刷位置での紙面FLよりも時間を所要する。
また、本実施形態では、キャップは凹部を有する弾性部材であって、キャップの閉動作
が指示された場合、凹部の先端がインクジェットヘッド1A,1Bの吐出面に当接するこ
とによって、CMYKの全ての吐出口を一括に覆うことができる。他方で、キャップの開
動作が指示された場合、吐出面に当接した弾性部材が退避し、CMYKの全ての吐出口に
対してキャップを一括に開くことができる。キャップが開かれると、CMYKの吐出口か
ら吐出されたインク滴は用紙まで到達できる。尚、弾性部材はCMY吐出口用とK吐出口
用として別体に形成され、インクジェットヘッド1A,1Bの昇降動作を共通にすること
で、キャップの動作をCMYK一括に行う態様も想定できる。
上述した各機能部を有するコントローラー100は、印字モード判定部133がモノク
ロ印字モードを行うと判定した場合、所定の条件に応じてCMYインク(カラーインク)
の増粘を回避すべく、フラッシング制御部136およびメンテナンス制御部137に対し
てインクジェットヘッド1Bからカラーインクによる紙面FLを指示する。
即ち、キャップが開くことによりインクジェットヘッド1A,1BからCMYKのイン
クが何れも用紙まで到達可能になり、コントローラー100は、画像処理部131が生成
した吐出データに基づいてインクジェットヘッド1Aを駆動させ、ブラックインク滴を吐
出させて印刷用ドットを用紙に形成する。更に、所定のフラッシングデータに基づいてイ
ンクジェットヘッド1Bを駆動させ、カラーインク滴が吐出されてフラッシング用ドット
を用紙に形成する。
本実施形態では、印刷用ドットとフラッシング用ドットとを媒体に形成するために、用
紙の搬送速度に基づいて、H/T処理され生成された吐出データに、カラーインク滴を吐
出する時間間隔を示すタイミングチャートに基づくフラッシング用ドットのデータを付加
した吐出データによりインク滴を吐出する態様であるが、印刷用ドットとフラッシング用
ドットとを媒体に形成するために、以下のような態様も想定できる。
(1)H/T処理されたドット配置パターンに、フラッシング用のドット配置パターン
を論理和して合成パターンデータを生成し、各インクのドットデータとしての合成パター
ンデータに従い各インク滴を吐出する。
(2)フラッシング用ドットが予め定められたタイミングで媒体に形成されるように設
計されたH/T処理を印刷データに対して行って生成した吐出データに従い各インク滴を
吐出する。
次に、図2〜図7を用いて、紙面FLまたは非紙面FLを適用する所定の条件について
説明する。尚、図2〜図7の各項目の詳細は後述する。
図2から図7において、紙面FLの考え方として、キャップ開からキャップ閉の時間が
短ければ、紙面FLせずにキャップを行う。これは、キャップすれば非紙面FLしても良
いし、キャップ内の温度が高く増粘が進まないためである。但し、次のような場合は例外
として処理する。
(B−4)や(A−104)のような場合は、ブラックインクの粘度がカラーよりも高
いからである。また、(C−1)、(C−2)、(C−5)、(C−6)、(C−101
)、(C−102)、(C−105)および(C−106)は、搬送速度が遅いからであ
る。
また、紙面FLを判定するページ数は搬送速度によって判定する閾値を変えている。ま
た、非紙面FL時には、非紙面FLを行うインクジェットヘッド(1A,1B)の昇降処
理を行うため、スループットが低下する、従って、(A−7)や(A−10)のように、
非紙面FLはできる限り回避する。但し、紙幅との関係で、(C−10)や(C−14)
のように紙幅が狭く、かつ、搬送速度が遅い場合には非紙面FLを行う。また、(C−1
1)、(C−12)、(C−15)および(C−16)のように、紙面FLも非紙面FL
も行う場合に、紙幅の違いを非紙面FLの吐出量で調整する。これは、紙面FLの吐出量
で調整すると、印刷結果に影響を与え得るからからである。
また、(A−109)や(A−112)のように、カラー印刷の際にモノクロ印刷より
も多めに吐出するのは、一般的にカラー印刷の際にはモノクロ印刷の際よりも吐出量が多
いので乾燥時間を考慮して搬送スピードが遅く設定し、より多くのフラッシングをする必
要があるからである。なお、図2〜図7の各モードにおいて、カラー印刷の搬送速度のそ
れぞれ(速い、通常、遅い)は、対応するモノクロ印刷の搬送速度のそれぞれ(速い、通
常、遅い)よりも、遅く設定している。
図2は、モノクロ印刷において、用紙の搬送速度が通常よりも速い場合のフラッシング
条件を示す。この図2では、搬送速度が通常の場合よりも速いため、処理する印刷ジョブ
の印刷ページ数が1〜3ページの場合と、4ページ以上の場合に分類した。また、印刷ペ
ージ数が4ページ以上の場合、用紙の大きさがラインヘッドのノズル幅に等しい、即ち、
印刷領域がラインヘッドの列幅いっぱい(第2の大きさ)の場合と、列幅の一部(第1の
大きさ)の場合に分類した。なお、搬送速度が速い場合や遅い場合とは互いに相対的な関
係でいう。
また、図3は、モノクロ印刷において、用紙の搬送速度が通常の場合のフラッシング条
件を示す。図3では、処理する印刷ジョブの印刷ページ数が1ページの場合と、複数ペー
ジの場合とに分類した。
図3における(B−1)に示すように、用紙に対してモノクロ印刷が指定され、かつ、
印刷が1ページの場合、インクジェットヘッド1Bからカラーインク滴を吐出させない。
従って、用紙にフラッシング用ドットは形成されない。他方で、(B−2)および(B−
3)に示すように、用紙に対してモノクロ印刷が指定され、かつ、印刷が複数ページの場
合、インクジェットヘッド1Bからカラーインク滴を吐出させて用紙にフラッシング用ド
ットを形成する。
図4は、モノクロ印刷において、用紙の搬送速度が通常よりも遅い場合のフラッシング
条件を示す。
同様に、図5〜図7は、カラー印刷におけるフラッシング条件を示す。図5は用紙の搬
送速度が通常よりも速い場合のフラッシング条件を示し、図6は用紙の搬送速度が通常の
場合のフラッシング条件を示し、図7は用紙の搬送速度が通常よりも遅い場合のフラッシ
ング条件を示す。
本実施例においては、ブラックインクはカラーインクよりも水分量が少ない特性を有し
ているとする。よって、図3における(B−4)および図4における(C−5)のように
、用紙への印刷をモノクロで行うことが指定され、かつ、印刷を1ページのみ行うことが
指定された場合には、インクジェットヘッド1Aからブラックインク滴を吐出させること
で用紙にフラッシング用ドットが形成される。
また、図2における(A−8)、(A−9)、(A−11)および(A−12)、図4
における(C−11)、(C−12)、(C−15)および(C−16)、図7における
(C−111)、(C−112)、(C−115)および(C−116)に示すように、
ラインヘッドのノズル列の方向が第1の大きさの用紙に対して印刷を行うことが指定され
た場合、ノズル列の方向が第1の大きさよりも大きい第2の大きさであって、指定されう
る最大の大きさである第2の大きさの用紙に対して印刷を行うことが指定された場合より
も、紙面FLに対する非紙面FLの割合は大きくなる。
また、図4における(C−1)および図7における(C−101)に示すように、搬送
手段16の搬送速度が第1の速度である場合、インクジェットヘッド1Bからカラーイン
ク滴を吐出させることで用紙にフラッシング用ドットが形成される。他方で、搬送手段1
6の搬送速度が第1の速度よりも速い第2の速度である場合、インクジェットヘッド1B
からカラーインク滴を吐出させない。従って、用紙にフラッシング用ドットは形成されな
い。
上述した図2〜図7で示すフラッシング条件の情報は、テーブルデータとしてROM等
に記憶されており、CPUが必要に応じて参照し、フラッシングを実行するか、否かを決
定する。
尚、用紙上に吐出されたドットが印刷用ドットであるか、フラッシング用ドットである
かは、以下の方法で判定できる。
(1)同じ画像を複数部数の用紙に対して印刷した場合に、インクの色および配置が共
通するドットが印刷用であり、インクの色および配置が共通しないドットがフラッシング
用であるとみなしてもよい。
(2)(C、M、Y、K)=(X、X、X、0)の画像をモノクロ印刷した場合のドッ
トと、カラー印刷した場合のドットとを照合し、インクの色および配置が共通するドット
がフラッシング用であり、インクの色および配置が共通しないドットが印刷用であるとみ
なしてもよい。なお、ここでXは、0以上255以下の任意の数字をいい、C,M,Yで
共通の値を取る必要はない。また、値が大きくなるほど、媒体に向けてインクが吐出され
やすいとする。
(3)同じ画像を搬送方向の長さのみが異なる用紙に対して印刷した場合、インクの色
および配置が共通するドットが印刷用であり、インクの色および配置が共通しないドット
がフラッシング用であるとみなしてもよい。
次に、図2〜図7について詳述する。図2において、(A−1)および(A−4)は、
ジョブが終わってキャップできるので、その際にフラッシングすればよいため紙面FLは
行わない。また、(A−2)、(A−3)、(A−5)および(A−6)は、ジョブが終
わらないので紙面FLを行う。また、(A−7)および(A−10)は、ジョブ後にキャ
ップを行うため非紙面FLは行わない。また、(A−8)および(A−11)は、紙幅が
列幅いっぱいあるため、紙面FLで間に合うから非紙面FLは行わない。また、(A−9
)および(A−12)は、紙幅が列幅いっぱいないため、紙面FLで間に合わないため非
紙面FLを行う。
また、図3において、(B−1)は、ジョブが終わってキャップできるので、その際に
フラッシングすればよいため紙面FLは行わない。また、(B−2)、(B−3)、(B
−5)および(B−6)は、ジョブが終わらないので紙面FLを行う。また、(B−4)
は、カラーインクとブラックインクで水分量が異なり、カラーインクで紙面FLを要しな
くても、ブラックインクで紙面FLを要するため紙面FLを行う。また、(B−7)およ
び(B−10)は、ジョブ後にキャップを行うため非紙面FLは行わない。また、(B−
8)および(B−11)は、紙幅が列幅いっぱいあるため、紙面FLで間に合うから非紙
面FLは行わない。また、(B−9)および(B−12)は、紙幅が列幅いっぱいないた
め、紙面FLで間に合わないため非紙面FLを行う。
また、図4において、(C−1)および(C−5)は、搬送速度が遅いので、ジョブが
終わる前にフラッシングを行いたいので紙面FLを行う。また、(C−2)、(C−3)
、(C−4)、(C−6)、(C−7)および(C−8)は、ジョブが終わらないので紙
面FLを行う。また、(C−9)および(C−13)は、紙幅が列幅いっぱいあるため、
紙面FLで間に合うから非紙面FLは行わない。また、(C−10)および(C−14)
は、紙幅が列幅いっぱいないため、紙面FLで間に合わないため非紙面FLを行う。また
、(C−11)および(C−15)は、紙幅が列幅いっぱいであり、紙面FLで間に合わ
ないにせよ、多分に紙面FLできるため(C−12)や(C−16)よりも少なめにする
。また、(C−12)および(C−16)は、紙幅が列幅いっぱいないため、紙面FLで
間に合わない分も含めて(C−11)や(C−15)よりも多めにする。
また、図5において、(A−101)は、ジョブが終わってキャップできるので、その
際にフラッシングすればよいため紙面FLは行わない。また、(A−102)、(A−1
03)、(A−105)および(A−106)は、ジョブが終わらないので紙面FLを行
う。また、(A−104)は、カラーインクとブラックインクで水分量が異なり、カラー
インクで紙面FLを要しなくても、ブラックインクで紙面FLを要するため紙面FLを行
う。また、(A−107)および(A−110)は、ジョブ後にキャップを行うため非紙
面FLは行わない。また、(A−108)および(A−111)は、紙幅が列幅いっぱい
あるため、紙面FLで間に合うから非紙面FLは行わない。また、(A−109)および
(A−112)は、紙幅が列幅いっぱいないため、紙面FLで間に合わないため非紙面F
Lを行う。
また、図6において、(B−101)は、ジョブが終わってキャップできるので、その
際にフラッシングすればよいため紙面FLは行わない。また、(B−102)、(B−1
03)、(B−105)および(B−106)は、ジョブが終わらないので紙面FLを行
う。また、(B−104)は、カラーインクとブラックインクで水分量が異なり、カラー
インクで紙面FLを要しなくても、ブラックインクで紙面FLを要するため紙面FLを行
う。また、(B−107)および(B−110)は、ジョブ後にキャップを行うため非紙
面FLは行わない。また、(B−108)および(B−111)は、紙幅が列幅いっぱい
あるため、紙面FLで間に合うから非紙面FLは行わない。また、(B−109)および
(B−112)は、紙幅が列幅いっぱいないため、紙面FLで間に合わないため非紙面F
Lを行う。
また、図7において、(C−101)および(C−105)は、搬送速度が遅いので、
ジョブが終わる前にフラッシングを行いたいので紙面FLを行う。また、(C−102)
、(C−103)、(C−104)、(C−106)、(C−107)および(C−10
8)は、ジョブが終わらないので紙面FLを行う。また、(C−109)および(C−1
13)は、紙幅が列幅いっぱいあるため、紙面FLで間に合うから非紙面FLは行わない
。また、(C−110)および(C−114)は、紙幅が列幅いっぱいないため、紙面F
Lで間に合わないため非紙面FLを行う。また、(C−111)および(C−115)は
、紙幅が列幅いっぱいであり、紙面FLで間に合わないにせよ、多分に紙面FLできるた
め(C−112)や(C−116)よりも少なめにする。また、(C−112)および(
C−116)は、紙幅が列幅いっぱいないため、紙面FLで間に合わない分も含めて(C
−111)や(C−115)よりも多めにする。
図8は、ラインプリンター10のモノクロによる印刷処理を説明するフローチャートで
ある。最初に、印刷すべき画像のデータが入力される(ステップS200)。
コントローラー100のCPUは、画像のデータに含まれる情報、例えば、解像度に基
づく用紙の搬送速度、印刷枚数等に基づいて図2〜図7で示すフラッシング条件の情報を
参照し、実行するフラッシングのモードを判定する(ステップS202)。
次に、コントローラー100のCPUは、判定したモードに従い、フラッシングを行う
ためのドットデータを生成する(ステップS204)。
尚、ドットデータの作成は、前記したいずれの方法でも良い。
次に、コントローラー100のCPUは、生成したドットデータに基づいて、インクジ
ェットヘッド1Aまたはインクジェットヘッド1Bからインク滴を吐出して用紙に対して
画像を印刷すると共に、フラッシングのモードに応じてインクジェットヘッド1Aまたは
インクジェットヘッド1Bからフラッシングを行い(ステップS206)、印刷処理を終
了する。
印刷処理が終了すると、インクジェットヘッド1Aおよびインクジェットヘッド1Bに
対して一括してキャップが閉められる。キャップが閉められた後、キャップ内にインクを
吐出してもよいししなくてもよい。いずれにせよ、キャップを行うことで、増粘の進行を
低減することができる。
以上述べた実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)ラインプリンター10は、モノクロ印刷を行う場合であっても、所定の条件に応
じてカラーインクのフラッシングを行うため、モノクロ印刷中にカラーインクが増粘し、
カラー印刷時にカラーインク滴の吐出が不安定になって印刷品質が低下することを回避で
きる。
(2)キャップはインクジェットヘッド1A,1Bのカラーとブラックの吐出口を一括
に覆うため、カラーインクによるフラッシングとブラックインクによるフラッシングの切
り替えが容易になるため、印刷処理のスループットの向上を図れると共に、キャップの構
造を簡略化でき、ラインプリンター10の小型化や軽量化を図れる。
<変形例1>
以上述べた実施形態によれば、印字モード判定部133がモノクロ印字モードを行うと
判定した場合にカラーインクによる紙面FLを指示した。しかし、モノクロ印字モードを
行う場合に、カラーインクによる紙面FLに加え、ブラックインクによる紙面FLも指示
してもよい。この場合、カラーインクの増粘を回避できるだけでなく、ブラックインクの
増粘も回避できる。特に、吐出データがどのような頻度でインク滴を吐出されるかに係ら
ず紙面FLを指示することで、増粘を有意に回避できる。また、カラー印字モードを行う
場合であっても、カラーインクによる紙面FLやブラックインクによる紙面FLを行って
もよい。
<変形例2>
以上述べた実施形態および変形例によれば、コントローラー100は、モノクロ印字モ
ードを行うのかカラー印字モードを行うのかの印字モード判定部133の判定の結果に基
づいて、インクジェットヘッド1Aまたは1BからCMYKのいずれのインク滴を吐出す
るかを選択した。
しかし、ラインプリンター10が印刷に用いる液体はCMYKのインクに限られない。
例えば、用紙へのCMYKのインク滴の浸透度を低下させる機能液を吐出するインクジェ
ットヘッドを備えていてもよい。機能液は、CMYKのインクと反応することで、CMY
Kのインクの濃度を向上させるような機能を有していてもよい。これらの場合、CMYK
のインク滴を吐出するインクジェットヘッド1A,1Bと機能液を吐出するインクジェッ
トヘッド1Cとに対して、キャップ機構34がキャップの動作を一括に行うことで、キャ
ップの構造を簡略化してもよい。ラインプリンター10の小型化や軽量化を図れる。キャ
ップの動作を一括に行うには、インクジェットヘッド1A,1B,1Cが一体に形成され
、これらの全ての吐出口をキャップが一括に覆う態様でもよく、あるいは、インクジェッ
トヘッド1A,1B,1Cが別体に形成され、これらに対するキャップの開閉の動作を一
括に行う態様でもよい。
さらに、印字モード判定部133が、当該機能液とCMYKのインクとを用いるモード
を行うのか、当該機能液を用いずにCMYKのインクを用いるモードを行うのかを判定し
、コントローラー100が、少なくとも後者の場合には、機能液による紙面FLを指示し
てもよい。この場合、機能液の増粘を回避できる。加えて、コントローラー100は、機
能液による紙面FLの指示の全部または一部に代えて、非紙面FLの指示を行ってもよい
。この場合、機能液が印刷結果に与え得る影響を低減することができる。
<変形例3>
以上述べた実施形態および変形例によれば、搬送速度が速いモノクロ印字モードの場合
(図2の場合)に、コントローラー100は、印刷ジョブの印刷ページ(印刷枚数)が3
ページ以下か4ページ以上かに応じてカラーインクによる紙面FLを指示しないか否かを
変えたが、閾値となるページ数はこれに限られず、例えばこれより小さい値を閾値に設定
してもよい。また、閾値となるページ数を、用紙の搬送方向のサイズを考慮して設定して
もよい。具体的には、搬送方向のサイズが大きい用紙と小さい用紙とを比べた場合に、後
者の用紙では前者の用紙よりも当該閾値が大きく設定されていてもよい。フラッシング用
ドットが印刷結果に与え得る影響を低減することができる。他のモードも同様である。
また、以上述べた実施形態によれば、当該モードの場合に、コントローラー100は、
印刷ジョブの印刷ページが3ページ以下であれば、3ページ全てについてカラーインクに
よる紙面FLを指示しなかった。が、1、2ページ目にはカラーインクによる紙面FLを
指示し、3ページ目にはカラーインクによる紙面FLを指示しなくてもよい。すなわち、
キャップを閉じる少なくとも直前の媒体である3ページ目には少なくともカラーインクに
より紙面FLを指示しなくてもよい。もちろん、3ページ目だけでなく2ページ目にもカ
ラーインクによる紙面FLを指示しなくてもよい。さらに、紙面FLを行うことを考慮し
て閾値となるページ数を設定してもよい。この場合、印刷ジョブの内容に応じて閾値とな
るページ数を設定でき、それに応じて液体の増粘を回避できる。ここで、直前の媒体とは
、用紙がカット紙であることを前提に、印刷位置にあるインクジェットヘッドが、印刷位
置からメンテナンス位置や非FL位置へ移動し始める時よりも前に、印刷を完了した用紙
のことを言い、少なくともカット紙1枚は該当する。
<変形例4>
以上述べた実施形態および変形例によれば、搬送速度が速いモノクロ印字モードの場合
(図2の場合)に、コントローラー100は、紙幅が列幅いっぱいか列幅の一部かに応じ
て非紙面FLを指示しないか否かを変えたが、ラインプリンター10が印刷可能な最大幅
の用紙か否かに応じて非紙面FLを指示しないか否かを変えてもよい。具体的には、ライ
ンプリンター10に接続されたホストコンピューターが、複数種類の紙幅の印刷データを
送信可能であり、コントローラー100は、印刷データにより指定された紙幅が、複数種
類の紙幅のうちの最大幅であれば非紙面FLを指示せず、複数種類の紙幅のうちの最大幅
でなければ非紙面FLを指示してもよい。非紙面FLを指示しないことで、印刷データの
印刷のスループット向上を図れる。
<変形例5>
以上述べた実施形態および変形例によれば、コントローラー100は、非紙面FLをキ
ャップや他の部材に対するインク滴の吐出により行うことで、紙面FLと非紙面FLとが
同時に行われないように、択一的に指示した。が、非紙面FLを無端ベルトに対するイン
ク滴の吐出により行うことで、紙面FLと非紙面FLとが同時に行われるように、非択一
的に指示してもよい。非紙面FLをキャップに対するインク滴の吐出により行う場合には
、フラッシング用ドットが印刷結果に与え得る影響を低減することができる。
<変形例6>
以上述べた実施形態および変形例によれば、搬送速度が遅いモノクロ印字モードの場合
(図4の場合)であって、印刷ジョブが複数ページに対する印刷の場合に、コントローラ
ー100は、用紙の紙幅に応じて非紙面FLの吐出量を変えた。かかる場合に、用紙の紙
幅が異なると紙面FLできるノズル数も異なるので、紙面FLの吐出量を特定する場合に
は、実際に紙面FLした吐出量を全ノズル数で割った平均的な吐出量により、紙面FLの
吐出量を特定してもよい。
<変形例7>
以上述べた実施形態および変形例によれば、インクジェットヘッド1A,1B,1Cの
全てに対してキャップが開かれたままでインクジェットヘッド1Aにより印刷用ドットが
形成されるならば、キャップ機構34がキャップの動作を一括に行う構成に代えて、イン
クジェットヘッド1A,1B,1Cに対して、キャップ機構34がキャップの動作を個別
に行ってもよい。また、当該場合に、インクジェットヘッド1Cのみに対してキャップを
行ってもよい。いずれの場合であっても、フラッシング用ドットを形成することにより、
印刷用ドットの形成を行わないインクジェットヘッドの増粘を回避することができる。
以上のような手法を実施する装置は、単独の装置によって実現される場合もあれば、複
数の装置を組み合わせることによって実現される場合もあり、方法、プログラム、プログ
ラムを記載した媒体など、各種の態様を含むものである。
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせは一例であり、本発明の趣旨から逸
脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本
発明は実施形態では限定されるものではなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
1A,1B…インクジェットヘッド、10…ラインプリンター、16…搬送手段、33
…ヘッド昇降機構、34…キャップ機構、100…コントローラー、101…搬送ユニッ
ト、130…搬送制御部、131…画像処理部、132…ヘッド制御部、133…印字モ
ード判定部、136…フラッシング制御部、137…メンテナンス制御部。

Claims (6)

  1. 媒体を搬送する搬送手段と、
    前記媒体が搬送される方向に対して交差する方向に第1の液体を吐出するためのノズルが並ぶ第1のノズル列と、前記交差する方向に第2の液体を吐出するためのノズルが並ぶ第2のノズル列とを有するヘッドと、
    前記第1のノズル列および前記第2のノズル列を開閉するキャップと、
    印刷データに基づいて、前記搬送手段、前記ヘッドおよび前記キャップを制御するコントローラーと、を備え、
    前記第2の液体は前記第1の液体よりも水分量が少ない特性を有し、
    前記コントローラーは、
    前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成せずに前記印刷データの印刷を行うことが指定された場合に、前記第1のノズル列および前記第2のノズル列に対して前記キャップを開かせ、前記ヘッドに前記第2のノズル列から前記第2の液体を吐出させて前記第2の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成し、前記ヘッドに前記第1のノズル列から前記第1の液体を吐出させて前記第1の液体のフラッシング用ドットを前記媒体に形成し、
    前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成せずに前記印刷データの印刷を行うことが指定され、かつ、指定された印刷枚数が所定枚数以下である場合に、前記第2の液体のフラッシング用ドットを前記媒体に形成する、液体吐出装置。
  2. 媒体を搬送する搬送手段と、
    前記媒体が搬送される方向に対して交差する方向に第1の液体を吐出するためのノズルが並ぶ第1のノズル列と、前記交差する方向に第2の液体を吐出するためのノズルが並ぶ第2のノズル列とを有するヘッドと、
    前記第1のノズル列および前記第2のノズル列を開閉するキャップと、
    印刷データに基づいて、前記搬送手段、前記ヘッドおよび前記キャップを制御するコントローラーと、を備え、
    前記コントローラーは、
    前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成せずに前記印刷データの印刷を行うことが指定された場合に、前記第1のノズル列および前記第2のノズル列に対して前記キャップを開かせ、前記ヘッドに前記第2のノズル列から前記第2の液体を吐出させて前記第2の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成し、前記ヘッドに前記第1のノズル列から前記第1の液体を吐出させて前記第1の液体のフラッシング用ドットを前記媒体に形成し、
    前記ヘッドに前記媒体に向けて液体を吐出させてフラッシング用ドットを前記媒体に形成する第1のフラッシングと、前記ヘッドに非媒体に向けて液体を吐出させる第2のフラッシングとを制御し、
    前記第1のフラッシングおよび前記第2のフラッシングを、択一的に制御し、
    第1の媒体に対する印刷が指定された場合における、前記第1のフラッシングによる液体の吐出量に対する前記第2のフラッシングによる液体の吐出量の割合は、第2の媒体に対する印刷が指定された場合における、前記第1のフラッシングによる液体の吐出量に対する前記第2のフラッシングによる液体の吐出量の割合よりも、大きく、
    前記第1の媒体は、前記第2の媒体よりも、前記交差する方向の大きさが小さく、前記搬送される方向の大きさが等しい、液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    前記コントローラーは、前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成せずに前記印刷データの印刷を行うことが指定され、かつ、指定された印刷枚数が所定枚数以下である場合に、前記第1の液体のフラッシング用ドットを前記媒体に形成しない、液体吐出装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記コントローラーは、前記第1のノズル列および前記第2のノズル列に対して前記キャップを閉じる少なくとも直前の前記媒体に、前記第1の液体のフラッシング用ドットを形成しない、液体吐出装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記コントローラーは、前記媒体が搬送される速度に応じて、フラッシング用ドットの形成の制御を変える、液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記コントローラーは、前記印刷データの印刷を第1のモードにて行うか、第2のモードにて行うかを指定されることができ、
    前記第1のモードは、前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成せず、前記第2の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成するモードであり、
    前記第2のモードは、前記第1の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成し、前記第2の液体の印刷用ドットを前記媒体に形成するモードである、液体吐出装置。
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