JP6143667B2 - 予測システム、監視システム、運転支援システム、ガスタービン設備及び予測方法 - Google Patents

予測システム、監視システム、運転支援システム、ガスタービン設備及び予測方法 Download PDF

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Description

本発明は、設備に関する所定の物理量を予測する予測システム、監視システム、運転支援システム、ガスタービン設備及び予測方法に関するものである。
従来、観測データ、学習データを用いて、異常を検知する異常検知システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この異常検知システムは、観測データと学習データとのかい離度に基づいて、観測データの異常を検知している。
国際公開第2010/095314号
しかしながら、特許文献1に記載の異常検知システムは、観測センサデータから、複数の識別器を用いて、異常の有無を2値化して検知することから、定量的な検知を行うことができない。
そこで、本発明は、設備に関する所定の物理量を定量的にかつ安定的に予測することができる予測システム、監視システム、運転支援システム、ガスタービン設備及び予測方法を提供することを課題とする。
本発明の予測システムは、設備において取得可能な種々のプロセスデータを格納する記憶部と、前記記憶部に格納された前記プロセスデータに基づいて、前記設備に関する予測される所定の物理量を予測値として算出する演算部と、を備え、前記演算部は、前記記憶部に格納された種々の前記プロセスデータのうち、複数の前記プロセスデータを1組のデータセットとして、複数組分だけ取得し、取得した各組の前記データセットに基づいて、前記予測値を算出するための予測モデルをそれぞれ構築し、構築した複数の前記予測モデルから前記予測値をそれぞれ算出し、算出した複数の前記予測値を統合して、統合された前記予測値を算出することを特徴とする。
また、本発明の予測方法は、設備において取得可能な種々のプロセスデータに基づいて、前記設備に関する所定の物理量を予測する予測方法であって、種々の前記プロセスデータのうち、複数の前記プロセスデータを1組のデータセットとして、複数組分だけ取得するデータセット取得工程と、取得した各組の前記データセットに基づいて、予測値を算出するための予測モデルをそれぞれ構築する予測モデル構築工程と、構築した複数の前記予測モデルから前記予測値をそれぞれ算出する予測値算出工程と、算出した複数の前記予測値を統合して、統合された前記予測値を算出する予測値統合工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数組のデータセットを用いて、複数の予測モデルを構築することができる。そして、複数の予測モデルから複数の予測値を算出し、算出した複数の予測値を統合することができる。このため、複数の予測モデルを用いることで、単一の予測モデルを用いる場合に比べて、予測値を安定的に算出することができる。このとき、予測モデルは、定量的な値として予測値を導出することができる。このため、プロセスデータに基づいて、設備に関する所定の物理量を、定量的な予測値として算出することができる。なお、設備に関する所定の物理量としては、例えば、設備の所定の部位(ガスタービン設備であれば圧縮器、燃焼器、タービンやその内部流体等)における温度、圧力、流量、振動等であり、特に限定されない。
この場合、前記演算部は、構築した複数の前記予測モデルのモデル特性に応じて、算出された複数の前記予測値を補正して統合し、統合された前記予測値を算出することが好ましい。
この構成によれば、予測モデルのモデル特性に応じて、予測値を補正することができるため、統合して算出された予測値の予測精度を向上させることができる。
この場合、前記予測モデルの前記モデル特性は、例えば、前記予測モデルの予測精度の誤差であり、前記演算部は、構築した複数の前記予測モデルの前記予測精度の前記誤差に応じて、算出された複数の前記予測値を加重平均することで補正を行っており、前記誤差が大きい前記予測モデルから算出された前記予測値に対しては、重み付けを小さくし、前記誤差が小さい前記予測モデルから算出された前記予測値に対しては、重み付けを大きくすることが好ましい。
この構成によれば、演算部は、誤差が大きい予測モデルから算出された予測値に対して、重み付けを小さくすることができるため、統合された予測値に対する誤差の影響を小さくすることができる。また、演算部は、誤差が小さい予測モデルから算出された予測値に対して、重み付けを大きくすることができるため、統合された予測値に対する誤差の影響を小さくすることができる。これにより、演算部は、統合された予測値の予測精度を向上させることができる。
この場合、前記演算部は、前記誤差が、予め設定された限界誤差よりも大きい場合、前記限界誤差よりも前記誤差が大きい前記予測モデルから算出された前記予測値の統合を不実行とすることが好ましい。
この構成によれば、演算部は、誤差が大きい予測モデルにより算出される予測値を、他の予測値と統合しないため、統合された予測値に対して、誤差の影響を与えることがない。なお、誤差が大きい予測モデルにより算出される予測値は、例えば、重み付けをゼロとすることで、他の予測値との統合を不実行とすることができる。
この場合、前記演算部は、前記データセットに含まれる前記プロセスデータを選定することが好ましい。
この構成によれば、演算部は、データセットに含まれるプロセスデータを選定することができるため、データセットに含まれる全てのプロセスデータを用いずに、データセットに含まれる一部のプロセスデータを用いることが可能となる。なお、プロセスデータの選定については、特に限定されず、任意の手法によって選定してもよい。例えば、算出する予測値の物理量に対して、相関係数の高いプロセスデータを選定してもよい。また、プロセスデータをランダムに選定してもよいし、予めオペレータにより選択されたプロセスデータを選定してもよい。さらに、変数減少法またはステップワイズ法等の統計的手法を用いて、プロセスデータを選定してもよいし、総当たりでプロセスデータを選定してもよい。
この場合、前記記憶部には、所定のサンプリング周期で前記プロセスデータが格納され、前記演算部は、前記データセットを取得する場合、前記サンプリング周期を異ならせた前記データセットを複数組分だけ取得し、前記サンプリング周期が異なる複数組の前記データセットに基づいて、前記予測モデルをそれぞれ構築することが好ましい。
この構成によれば、サンプリング周期を異ならせたデータセットに基づいて、複数の予測モデルを構築することができる。このため、設備に関する所定の物理量の応答性を考慮した予測モデルを構築することができる。具体的に、設備に設けられる配管の所定の部位において流通する流体の流量は、所定の部位の上流側における流体の圧力の変化によって変化する場合がある。この場合、流体の圧力の変化が、下流側の流体の流量の変化として現れるには、所定の応答時間がかかる。このため、サンプリング周期を異ならせることで、応答時間を考慮した予測モデルを構築することができ、これにより、予測モデルの予測精度を向上させることができる。
本発明の監視システムは、上記の予測システムと、前記予測システムによって算出される前記予測値を用いて、前記設備を監視する監視装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、監視装置は、予測システムによって算出される定量的な予測値を用いて、設備を監視することができる。このため、監視装置は、予測値が異常値となる場合、実測値が異常値になる前に、オペレータに対して警告等を発することができる。このため、監視装置は、設備の挙動を予測しながら監視することができる。
本発明の運転支援システムは、上記の予測システムと、前記予測システムによって算出される前記予測値を用いて、前記設備の運転を支援する運転支援装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、運転支援装置は、予測システムによって算出される定量的な予測値を用いて、設備の運転を支援することができる。このため、運転支援装置は、予測値に基づいて、設備が効率の良い運転となるように支援することができる。
本発明のガスタービン設備は、上記の予測システム、上記の監視システム及び上記の運転支援システムの少なくとも1つのシステムと、前記設備としてのガスタービンと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、ガスタービンに関する所定の物理量を予測したり、ガスタービンの挙動を予測しながら監視したり、ガスタービンが効率の良い運転となるように支援したりすることができる。
図1は、実施例1に係るガスタービン設備の概略構成図である。 図2は、予測モデルの構築に関するフローチャートである。 図3は、統合された予測値の算出に関するフローチャートである。 図4は、データセットの取得に関するフローチャートである。 図5は、実施例2におけるデータセットの取得に関するフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1に係るガスタービン設備の概略構成図である。図2は、予測モデルの構築に関するフローチャートである。図3は、統合された予測値の算出に関するフローチャートである。図4は、データセットの取得に関するフローチャートである。
図1に示すように、実施例1に係る予測システム20は、例えば、ガスタービン発電プラント等のガスタービン設備1に組み込まれており、ガスタービン設備1に関する所定の物理量を予測するシステムとなっている。先ず、予測システム20の説明に先立ち、ガスタービン設備1について説明する。
ガスタービン設備1は、ガスタービン(設備)10と、予測システム20と、監視システム30と、運転支援システム40とを備える。このとき、監視システム30は、上記の予測システム20と、監視装置31とを含んで構成され、また、運転支援システム40は、上記の予測システム20と、運転支援装置41とを含んで構成されている。
ガスタービン10は、図示しない圧縮機、燃焼器及びタービンを有しており、圧縮機とタービンは、回転軸により一体回転可能に連結されている。圧縮機は、取り込んだ空気を圧縮し、圧縮した圧縮空気を燃焼器へ向けて供給する。燃焼器は、圧縮機から供給された圧縮空気と、燃料とを混合して燃焼する。タービンは、燃焼器から供給された燃焼ガスにより回転する。
このガスタービン10には、ガスタービン10の運転状況を検知するための各種センサが設けられている。各種センサとしては、例えば、ガスタービン10を構成する圧縮機、燃焼器、タービン内の圧力を検出する圧力センサ11、同温度を検出する温度センサ12等がある。これら各種センサによって検出されたデータは、プロセスデータD1として、データベース22に入力される。また、ガスタービン10には、燃料流量を調整する弁13、圧縮器に取り込む空気を調整する案内翼14等が設けられている。弁13の開度、案内翼14の角度等に関するデータは、プロセスデータD1として、データベース22に入力される。ここで、データベース22には、各種センサ11,12によって取得したデータ、及び弁13、案内翼14に関するデータの他、ガスタービン10を運転するにあたってオペレータにより入力されたデータが、プロセスデータD1として入力される。つまり、データベース22に入力されるプロセスデータD1は、ガスタービン10に関するデータであれば、特に限定されない。
次に、予測システム20について説明する。予測システム20は、予測装置21と、プロセスデータD1を格納する上記のデータベース(記憶部)22とを含んで構成されている。予測装置21は、データベース22に格納されたプロセスデータD1に基づいて、ガスタービン10に関する所定の物理量を予測している。所定の物理量としては、例えば、ガスタービン10を構成する圧縮器、燃焼器、タービンやその内部流体等における温度、圧力、流量、振動等である。なお、所定の物理量は、ガスタービン10に関する物理量であれば、特に限定されない。
予測装置21は、データベース22と接続されており、予測される所定の物理量を予測値として算出する演算部25を有している。演算部25は、集積回路を含んで構成され、所定のプログラムを実行することで、各種演算を実行する。具体的に、演算部25は、予測プログラムを実行することで、データベース22に格納されたプロセスデータD1に基づいて、ガスタービン10に関する予測される所定の物理量を予測値として算出する。なお、予測装置21による予測値の算出については後述する。
データベース22は、ガスタービン10から入力される種々のプロセスデータD1を格納している。このデータベース22には、所定のサンプリング周期でプロセスデータD1が蓄積される。データベース22は、予測装置21と接続されており、予測装置21の要求に応じて、所定のプロセスデータD1を予測装置21へ向けて出力する。
監視装置31は、予測システム20に接続されており、予測システム20で予測された予測値を用いて、ガスタービン10の運転状況を監視している。この監視装置31は、例えば、オペレータに対し所定の情報を報知する警報機、ランプ及び表示装置等の報知装置を有している。監視装置31は、予測システム20で予測された予測値が、予め設定された異常値を超えた場合、オペレータに対して報知装置による異常報知を実行する。このように、監視装置31は、実測値が異常値となる前に、ガスタービン10の異常を予見する。
運転支援装置41は、予測システム20に接続されており、予測システム20で予測された予測値を用いて、ガスタービン10の運転を支援している。この運転支援装置41は、例えば、予測システム20で予測された予測値が、ガスタービン10が効率の良い運転となる所定の物理量となるように、ガスタービン10の運転に関する支援をオペレータに対して行う。
次に、予測装置21の演算部25による予測値の演算制御について説明する。予測装置21の演算部25は、予測値を算出するにあたって、データ抽出制御と、予測モデル構築制御と、予測値算出制御と、予測値統合制御とを実行している。
演算部25は、データ抽出制御を実行することで、データベース22に格納された種々のプロセスデータD1のうち、複数のプロセスデータD1を1組のデータセットとして、複数組分だけを抽出(取得)する。抽出される複数組のデータセットは、含まれるプロセスデータD1の数または種別等が異なるものとなっている。また、データセットは、予測する物理量に応じて適宜用意されている。なお、データセットに含まれるプロセスデータD1は、演算部25により自動で選定して取得してもよいし、予め決定されたものを取得してもよく、特に限定されない。ここで、演算部25は、データセットに含まれるプロセスデータD1を自動で選定する場合、例えば、予測値として算出する物理量に対して相関係数の高いプロセスデータD1を選定してもよいし、プロセスデータD1をランダムに選定してもよいし、予めオペレータにより選択されたプロセスデータD1を選定してもよい。また、変数減少法またはステップワイズ法等の統計的手法を用いて、プロセスデータD1を選定してもよいし、総当たりでプロセスデータD1を選定してもよい。
演算部25は、予測モデル構築制御を実行することで、抽出したデータセットに基づいて予測モデルを構築する。予測モデルとしては、例えば、プロセスデータD1を入力変数とする多変量解析モデルがあるが、これに限定されず、他の解析モデルや非線形のニューラルネットワークを適用してもよい。また、構築される予測モデルは、定量的な予測値を算出可能な予測モデルとなっている。予測モデル構築制御では、1つのデータセットに対して、1つの予測モデルが構築されることから、データ抽出制御において抽出された複数組のデータセットに対して、複数の予測モデルが構築される。
演算部25は、予測値算出制御を実行することで、構築された複数の予測モデルを用いて予測値をそれぞれ算出する。
演算部25は、予測値統合制御を実行することで、算出した複数の予測値を統合する。この予測値統合制御では、予測モデルのモデル特性に応じて、算出された複数の予測値を補正して統合し、統合された予測値を算出している。具体的に、予測モデルのモデル特性は、例えば、予測モデルの予測精度の誤差であり、予測値統合制御では、予測モデルの予測精度の誤差に応じて、算出された複数の予測値を加重平均している。つまり、予測値統合制御では、誤差が大きい予測モデルから算出された予測値に対しては、重み付けを小さくし、誤差が小さい予測モデルから算出された予測値に対しては、重み付けを大きくしている。このとき、予測値統合制御では、予測モデルの誤差が、予め設定された限界誤差よりも大きい場合、限界誤差よりも誤差が大きい予測モデルから算出された予測値に対しては、重み付けをゼロとすることで、予測値の統合を不実行としている。
次に、図2から図4を参照して、予測システム20によって、ガスタービン10に関する所定の物理量を予測する予測方法について説明する。先ず、図2を参照して、予測システム20において予測モデルを構築する制御動作について説明する。ガスタービン10において取得される種々のプロセスデータD1が、データベース22に入力される(ステップS11)と、入力されたプロセスデータD1は、データベース22に格納される(ステップS12)。予測装置21の演算部25は、予測モデルを構築する場合、先ず、データ抽出制御を実行することで、データベース22から複数組のデータセットを抽出する(ステップS13:データセット取得工程)。この後、演算部25は、予測モデル構築制御を実行することで、抽出した複数組のデータセットから、複数の予測モデルを構築(作成)する(ステップS14:予測モデル構築工程)。そして、演算部25は、予測モデルを構築する制御動作を終了する。
次に、図3を参照して、予測装置21の演算部25によって統合された予測値を算出する制御動作について説明する。予測装置21の演算部25は、統合された予測値を算出する場合、予測値算出制御を実行することで、構築した複数の予測モデルから予測値をそれぞれ算出する(ステップS21:予測値算出工程)。この後、演算部25は、予測値統合制御を実行することで、算出した複数の予測値を加重平均して統合し、統合された予測値を算出する(ステップS22:予測値統合工程)。そして、演算部25は、予測値を算出する制御動作を終了する。
次に、図4を参照して、予測装置21の演算部25によってデータセットを抽出する制御動作について説明する。予測装置21の演算部25は、データ抽出制御を実行すると、先ず、データセットに含まれるプロセスデータD1のうち、抽出するプロセスデータD1の項目を複数選定(決定)する(ステップS31)。演算部25は、抽出するプロセスデータD1を選定すると、選定したプロセスデータD1をデータベース22から抽出する(ステップS32)。この後、演算部25は、複数組のデータセットの全てを抽出したか否かを判定する(ステップS33)。演算部25は、ステップS33において、全てのデータセットを抽出していないと判定すると(ステップS33:No)、ステップS31に再び進んで、他のデータセットを抽出する制御動作を実行する。一方で、演算部25は、ステップS33において、全てのデータセットを抽出したと判定すると(ステップS33:Yes)、データセットを抽出する制御動作を終了する。
以上のように、実施例1の構成によれば、複数組のデータセットを用いて、複数の予測モデルを構築することができる。そして、複数の予測モデルから複数の予測値を算出し、算出した複数の予測値を統合することができる。このため、複数の予測モデルを用いることで、単一の予測モデルを用いる場合に比べて、予測値を安定的に算出することができる。このとき、予測モデルは、定量的な値として予測値を導出することができる。このため、プロセスデータD1に基づいて、ガスタービン10に関する所定の物理量を、定量的な予測値として算出することができる。
また、実施例1の構成によれば、予測モデルのモデル特性に応じて、予測値を補正することができるため、統合して算出された予測値の予測精度を向上させることができる。つまり、演算部25は、誤差が大きい予測モデルから算出された予測値に対して、重み付けを小さくすることができるため、統合された予測値に対する誤差の影響を小さくすることができる。また、演算部25は、誤差が小さい予測モデルから算出された予測値に対して、重み付けを大きくすることができるため、統合された予測値に対する誤差の影響を小さくすることができる。これにより、演算部25は、統合された予測値の予測精度を向上させることができる。
また、実施例1の構成によれば、演算部25は、誤差が大きい予測モデルにより算出される予測値を、他の予測値と統合しないため、統合された予測値に対して、誤差の影響を与えることがない。なお、実施例1では、誤差が限界誤差よりも大きい予測モデルによって算出される予測値は、重み付けがゼロとなることで、他の予測値に統合されなかったが、この構成に限定されない。例えば、予測値算出制御において、誤差が限界誤差よりも大きい予測モデルを用いた予測値の算出を行わないことで、他の予測値に統合せずともよい。
また、実施例1の構成によれば、演算部25は、データセットに含まれるプロセスデータD1を選定することができるため、データセットに含まれる全てのプロセスデータD1を用いずに、データセットに含まれる一部のプロセスデータD1を用いることが可能となる。
また、実施例1の構成によれば、監視システム30において、監視装置31は、予測システム20によって算出される定量的な予測値を用いて、ガスタービン10を監視することができる。このため、監視装置31は、ガスタービン10の挙動を予測しながら監視することができる。
また、実施例1の構成によれば、運転支援システム40において、運転支援装置41は、予測システム20によって算出される定量的な予測値を用いて、ガスタービン10の運転を支援することができる。このため、運転支援装置41は、予測値に基づいて、ガスタービン10が効率の良い運転となるように支援することができる。
なお、実施例1では、予測値統合制御において、算出された複数の予測値を加重平均して統合したが、この統合に限定されない。例えば、予測値統合制御において、算出された複数の予測値を単純平均してもよく、特に限定されない。
次に、図5を参照して、実施例2に係る予測システム20及び予測方法について説明する。図5は、実施例2におけるデータセットの取得に関するフローチャートである。なお、実施例2では、重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分について説明し、実施例1と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例2に係る予測システム20は、データセットの取得に際し、サンプリング周期を異ならせている。以下、実施例2に係る予測システム20について説明する。
実施例2の予測システム20において、データベース22には、実施例1と同様に、プロセスデータD1が、所定のサンプリング周期で蓄積される。予測装置21の演算部25によってデータ抽出制御が実行されると、データ抽出制御では、1つのデータセットに対し、複数の異なるサンプリング周期で、データセットに含まれるプロセスデータD1を取得する。すなわち、演算部25は、所定のデータセットに含まれるプロセスデータD1を、サンプリング周期T1の間隔で抽出し、この後、所定のデータセットに含まれるプロセスデータD1を、サンプリング周期T2の間隔で抽出する。
そして、演算部25は、予測モデル構築制御において、サンプリング周期が異なる複数組のデータセットに基づいて、予測モデルをそれぞれ構築する。
次に、図5を参照して、予測装置21の演算部25によってデータセットを抽出する制御動作について説明する。予測装置21の演算部25は、データ抽出制御を実行すると、先ず、抽出するプロセスデータD1のサンプリング周期(例えば、サンプリング周期T1)を決定する(ステップS41)。続いて、演算部25は、データセットに含まれるプロセスデータD1のうち、抽出するプロセスデータD1の項目を複数選定(決定)する(ステップS42)。演算部25は、抽出するプロセスデータD1を選定すると、ステップS41で決定したサンプリング周期の間隔で、選定したプロセスデータD1をデータベース22から抽出する(ステップS43)。この後、演算部25は、複数組のデータセットの全てを抽出したか否かを判定する(ステップS44)。演算部25は、ステップS44において、全てのデータセットを抽出していないと判定すると(ステップS44:No)、ステップS42に再び進んで、他のデータセットを抽出する制御動作を実行する。一方で、演算部25は、ステップS44において、全てのデータセットを抽出したと判定すると(ステップS44:Yes)、複数のサンプリング周期の全てでデータセットを抽出したか否かを判定する(ステップS45)。演算部25は、ステップS45において、全てのサンプリング周期についてデータセットを抽出していないと判定すると(ステップS45:No)、ステップS41に再び進んで、他のサンプリング周期についてデータセットを抽出する制御動作を実行する。一方で、演算部25は、ステップS45において、全てのサンプリング周期についてデータセットを抽出したと判定すると(ステップS45:Yes)、データセットを抽出する制御動作を終了する。
以上のように、実施例2の構成によれば、サンプリング周期を異ならせたデータセットに基づいて、複数の予測モデルを構築することができる。このため、ガスタービン10に関する所定の物理量の応答性を考慮した予測モデルを構築することができる。つまり、ガスタービン10に設けられる配管の所定の部位において流通する流体の流量は、所定の部位の上流側における流体の圧力の変化によって変化する場合がある。この場合、流体の圧力の変化が、下流側の流体の流量の変化として現れるには、所定の応答時間がかかる。このため、サンプリング周期を異ならせることで、応答時間を考慮した予測モデルを構築することができ、これにより、予測モデルの予測精度を向上させることができる。
なお、実施例1及び実施例2において、予測システム20は、ガスタービン10に関する所定の物理量を予測したが、ガスタービン10に限定されず、他の設備であってもよい。
1 ガスタービン設備
10 ガスタービン
20 予測システム
21 予測装置
22 データベース
25 演算部
30 監視システム
31 監視装置
40 運転支援システム
41 運転支援装置
D1 プロセスデータ

Claims (10)

  1. 設備において取得可能な種々のプロセスデータを格納する記憶部と、
    前記記憶部に格納された前記プロセスデータに基づいて、前記設備に関する予測される所定の物理量を予測値として算出する演算部と、を備え、
    前記演算部は、
    前記記憶部に格納された種々の前記プロセスデータのうち、複数の前記プロセスデータを1組のデータセットとして、複数組分だけ取得し、
    取得した各組の前記データセットに基づいて、前記予測値を算出するための予測モデルをそれぞれ構築し、
    構築した複数の前記予測モデルから前記予測値をそれぞれ算出し、
    算出した複数の前記予測値を統合して、統合された前記予測値を算出することを特徴とする予測システム。
  2. 前記演算部は、
    構築した複数の前記予測モデルのモデル特性に応じて、算出された複数の前記予測値を補正して統合し、統合された前記予測値を算出することを特徴とする請求項1に記載の予測システム。
  3. 前記予測モデルの前記モデル特性は、前記予測モデルの予測精度の誤差であり、
    前記演算部は、
    構築した複数の前記予測モデルの前記予測精度の前記誤差に応じて、算出された複数の前記予測値を加重平均することで補正を行っており、
    前記誤差が大きい前記予測モデルから算出された前記予測値に対しては、重み付けを小さくし、
    前記誤差が小さい前記予測モデルから算出された前記予測値に対しては、重み付けを大きくすることを特徴とする請求項2に記載の予測システム。
  4. 前記演算部は、
    前記誤差が、予め設定された限界誤差よりも大きい場合、前記限界誤差よりも前記誤差が大きい前記予測モデルから算出された前記予測値の統合を不実行とすることを特徴とする請求項3に記載の予測システム。
  5. 前記演算部は、
    前記データセットに含まれる前記プロセスデータを選定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の予測システム。
  6. 前記記憶部には、所定のサンプリング周期で前記プロセスデータが格納され、
    前記演算部は、
    前記データセットを取得する場合、前記サンプリング周期を異ならせた前記データセットを複数組分だけ取得し、
    前記サンプリング周期が異なる複数組の前記データセットに基づいて、前記予測モデルをそれぞれ構築することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の予測システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の予測システムと、
    前記予測システムによって算出される前記予測値を用いて、前記設備を監視する監視装置と、を備えることを特徴とする監視システム。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の予測システムと、
    前記予測システムによって算出される前記予測値を用いて、前記設備の運転を支援する運転支援装置と、を備えることを特徴とする運転支援システム。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の予測システム、請求項7に記載の監視システム及び請求項8に記載の運転支援システムの少なくとも1つのシステムと、
    前記設備としてのガスタービンと、を備えることを特徴とするガスタービン設備。
  10. 設備において取得可能な種々のプロセスデータに基づいて、前記設備に関する所定の物理量を予測する予測方法であって、
    種々の前記プロセスデータのうち、複数の前記プロセスデータを1組のデータセットとして、複数組分だけ取得するデータセット取得工程と、
    取得した各組の前記データセットに基づいて、予測値を算出するための予測モデルをそれぞれ構築する予測モデル構築工程と、
    構築した複数の前記予測モデルから前記予測値をそれぞれ算出する予測値算出工程と、
    算出した複数の前記予測値を統合して、統合された前記予測値を算出する予測値統合工程と、を備えることを特徴とする予測方法。
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