JP6142577B2 - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、インクを用いてシートに画像を形成する画像形成装置及び画像形成システムに関する。
従来、インクを用いてシートに画像を形成する装置として、例えば、以下のものが挙げられる。
各記録担体に吐出されたインクが乾燥するまでの残り乾燥時間を算出する残り乾燥時間算出手段と、該算出した各記録担体の残り乾燥時間を表示する表示手段とを備えるプリンタシステム(例えば特許文献1参照)。
インクジェット記録装置において、蓄積管理する印刷ジョブの出力順を乾燥時間算出手段の結果に応じて、総乾燥時間が最小となるように制御する制御手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置で、印字データとインクの乾燥特性からページ毎の乾燥終了時間を予測し、これを記録し、各ページに対応する乾燥終了時刻からすべてのページの乾燥終了時刻をもとめ、これを操作者に通知する通知手段を有するインクジェット記録装置(例えば特許文献2参照)。
印刷機の機種毎及び前記印刷機による印刷に用いるインクの種類毎に、インク使用量とインク乾燥時間との関係を記憶する記憶手段と、印刷データを取得すると共に、印刷に用いる印刷機の機種、当該印刷機による印刷に用いるインクの種類を含む、前記取得した印刷データに基づく印刷における印刷条件を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された印刷データに基づいて使用インク量を演算し、演算した使用インク量、前記取得手段によって取得された印刷条件及び前記記憶手段に記憶されているインク使用量とインク乾燥時間との関係に基づいて、前記取得された印刷データに基づく印刷におけるインク乾燥時間を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定されたインク乾燥時間、或いは当該インク乾燥時間から求まる印刷時間又は印刷速度を出力する出力手段と、を含む印刷支援装置(例えば特許文献3参照)。
記録媒体情報(記録媒体の種類)及び環境情報(温度や湿度)を取得する情報取得手段と、画像形成条件(記録密度、記録速度、記録面積、色剤付着量など)を画像形成要素ごとに設定する画像形成条件設定手段と、前記情報取得手段により取得された前記記録媒体情報及び前記環境情報と前記画像形成条件設定手段により設定された前記画像形成条件とにより乾燥時間と全画像形成時間を算出する全画像形成時間算出手段と、を有し、これを表示する表示手段を有すると共に、品質水準と天秤にかけて調整出来るようにした(例えば特許文献4参照)。
印刷時の日付情報を取得する手段と、記録装置が設置された場所のロケーション情報を取得する手段と、前記取得した日付情報とロケーション情報とからインク乾燥時間を導出(画像形成に要するインク吐出量に応じて導出されるインク乾燥時間や、記録装置が設置される環境情報から導出)する手段と、前記導出したインク乾燥時間に基づいてインク乾燥処理を実行する手段とを有するインクジェット記録装置(例えば特許文献5参照)。
これら従来の装置は、記録媒体であるシートに形成したインクの画像の乾燥時間を主に着目したもので、印字データとインクの乾燥特性から乾燥終了時間を予測したり、記録媒体の種類、温度や湿度等からインクの乾燥時間を算出したりしている。
ところで、インクを用いた印刷分野において乾燥と言えば、一般的に、セット(一次乾燥)と乾燥(二次乾燥)とがある。
セット(一次乾燥)とは、インク乾燥の初期の段階で、完全には乾燥していないが、印刷物を重ねたり動かしたりしても、汚れない状態になることである。しかし、完全に乾燥をしている状態では無い為、印刷物を激しく動かしたり、振動を与えたり、あるいは強い力が加わると、インクが動いて汚れのトラブルを招く。
乾燥(二次乾燥)とは、顔料が固着されて強固なインク被膜を形成する状態になることである。換言すれば、インクの表面粘着性が無くなり、後加工に耐えられる状態になることである。
上述したように従来の装置は、印字データとインクの乾燥特性から乾燥終了時間を予測したり、記録媒体の種類、温度や湿度等からインクの乾燥時間を算出したりしているものの、以下の課題が生じる。
すなわち、この種の画像形成装置は、画像を形成したシートに対し、画像を再び形成する場合がある。
従来の装置は、排紙の際に不都合が生じない程度の乾燥時間、すなわち、インクの乾燥時間の算出がセット(一次乾燥)であるため、画像を形成したシートに対し、画像を再び形成すると、シート表面のインクが動いて汚れのトラブルを招く虞がある。
その一方で、この種の画像形成装置は、シート層から一枚ずつシートを分離する分離部材と、分離部材で一枚に分離したシートにインクを用いた画像を形成する画像形成部と、分離部材と画像形成部とを結ぶシート搬送路とを備えているのが一般的である。
しかも、その分離部材やシート搬送路等の構成も様々な種類があり一様ではない。
したがって、シート表面のインクが動き出す条件(インクの乾燥レベル)は、装置固有の構造によって異なる。
さらに、画像を形成したシートに対し、画像を再び形成する場合として、シート表面に画像を形成した後に、そのシート表面に再び画像を形成する場合と、シート表面に画像を形成した後にシート裏面に画像を形成する場合とがある。
したがって、シート表面のインクが動き出す条件(インクの乾燥レベル)は、装置固有の構造に加え、シートの後処理によっても異なる。なお、シートの後処理とは、上述したように用紙表面に画像を再び形成する場合や、用紙表面に画像を形成した後に用紙裏面に画像を形成する場合のことである。
このように、一口に乾燥時間と言っても、後処理の種類や、装置固有の構造により、求められる乾燥レベルが異なる。したがって、従来の装置は、従来の装置で上述した後処理を行なう場合、オペレータの作業経験に左右され、インクによる汚れの虞や、印刷に要する時間が、不必要にかかる虞がある、という課題がある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる画像形成装置は、層状の複数枚のシートに対し一枚のシートに分離させる分離部材と、該分離部材で一枚に分離した前記シートにインクを用いた画像を形成する画像形成部と、前記分離部材と前記画像形成部とを少なくとも結ぶシート搬送路とを備えた画像形成装置において、前記画像形成部によって前記画像が形成されたシート表面の前記インクの乾燥時間を、少なくとも装置固有の構造に対応して設定された補正係数を用いて算出し、当該シートに再び画像形成が可能な時期を推定する乾燥時間推定部と、該乾燥時間推定部で推定された推定情報を報知する推定情報報知部とを備え、前記補正係数は、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、前記シート表面に画像を再び形成する場合と、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、シート裏面に画像を形成する場合とに分けて設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、画像の形成をシート表面に数回行なう場合や、シートの裏面に画像を形成する場合、装置固有の構造に対応して夫々設定された補正係数を用いてインクの乾燥時間を算出するから、インクによる汚れの虞や、印刷に要する時間が不必要にかかる虞を払拭できる。
実施の形態1にかかる画像形成装置の機械的な構成を示した模式図である。 (1)実施の形態1にかかる画像形成装置の電気的な構成を示した説明図である。 (2)実施の形態1にかかる画像形成装置の機能構成図である。 装置固有の構造別と後処理の種類別に対応した補正係数の一覧を示した説明図(一覧表)である。 装置固有の構造別と後処理の種類別に対応した第二の補正係数の一覧を示した説明図(一覧表)である。 装置固有の構造別と後処理の種類別に対応した第三の補正係数の一覧を示した説明図(一覧表)である。 実施の形態2にかかる画像形成システムの機械的な構成を示した模式図である。 実施の形態2にかかる画像形成システムの機能構成図である。
本発明にかかる画像形成装置の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる画像形成装置を、図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1にかかる画像形成装置の機械的な構成を示した模式図である。図2(1)は、電気的な構成を示した説明図である。図2(2)は、機能構成図である。図3は、装置固有の構造別と後処理の種類別に対応した補正係数の一覧を示した説明図(一覧表)である。図4は、装置固有の構造別と後処理の種類別に対応した第二の補正係数の一覧を示した説明図(一覧表)である。図5は、装置固有の構造別と後処理の種類別に対応した第三の補正係数の一覧を示した説明図(一覧表)である。
実施の形態1にかかる画像形成装置1は、給紙台2、シート搬送路3A、ピックアップコロ4、分離コロ5、分離部材の一例としてのフリクションパッド6、レジストローラ7、画像形成部の一例としての印刷ドラム8、プレスローラ9、吸引ベルト10、排紙台11、推定情報報知部としてのインクジェット画像形成部12、動作制御部14を備える。
給紙台2は、シートの一例として用紙3を積み重ねておくもので、後述するピックアップコロ4の方向へ、積み重ねた用紙3の最上段の用紙3を押しつけるよう構成されている。
シート搬送路3Aは、給紙台2から供給された用紙3を後述する排紙台11へ排出可能に、印刷ドラム8を介して、フリクションパッド6と吸引ベルト10とを結ぶように直線状に形成されている。
図1で例示したシート搬送路3Aは、上述したように直線状に形成されているが、この種の画像形成装置1のシート搬送路3Aは、分離部材から画像形成部へ向かう経路がUターン状に形成されたものもある(図3(2)(4)参照)。この場合、用紙3の表裏が反転して搬送される。
ピックアップコロ4は、給紙台2の上方に回転駆動可能に設けられており、給紙台2上の最上段の用紙表面に接しながら回転することで、少なくとも、その最上段の用紙3を送り出すようになっている。
分離コロ5は、ピックアップコロ4に隣接し、且つ、用紙3における画像を形成する面(以下、画像面という)側に回転駆動可能に設けられており、ピックアップコロ4により送り出された用紙表面に接しながら回転することで、その用紙3をシート搬送路3Aへ送り出すようになっている。
図1で例示した分離コロ5は、上述したように、用紙3における画像面側に設けられているが、この種の画像形成装置1の分離コロ5は、用紙3における画像面側と反対側に設けられているものもある(図3(1)(2)参照)。なお、用紙3における画像面側とは、用紙3の表裏面のうち、これから画像を形成する側の面のことである。
分離部材の一例としてのフリクションパッド6は、分離コロ5に対向するように、分離コロ5の下方に設けられた板状の摩擦部材からなる。このように板状の摩擦部材を利用した分離方式は、フリクションパッド方式(パッドブレーキ方式)と呼ばれる。
このフリクションパッド6は、給紙台2から送り出された移動中の層状の複数枚のシートに対し、分離コロ5側の用紙裏面に付いた用紙3に摩擦部材を所定の圧力(以下、分離圧という)で押し付けることで、その用紙3の移動を規制して、分離コロ5側の用紙3と、その用紙裏面に付いた用紙3とを分離する。換言すれば、このフリクションパッド6は、移動中の層状の複数枚のシートに対し一枚のシートに分離させる。
このフリクションパッド方式は、分離コロ5側の用紙裏面とその用紙裏面に付いた用紙表面との間、及び、その用紙裏面と分離部材との間にコスレが生じる。
図1で例示した分離部材であるフリクションパッド6は、用紙3における画像面側と反対側に設けられているが、この種の画像形成装置1の分離部材は、用紙3における画像面側に設けられているものもある(図3(1)(2)参照)。
さらに、上述したフリクションパッド方式の分離部材の他に、例えば以下のものがある。なお、これらの分離部材は、全て公知技術である。
リバースロ−ラ方式
フィードローラとそれに圧接した逆転するリバースローラで分離する方式。このリバースロ−ラ方式では、リバースロ−ラは常に逆転しているので、分離済みの1枚の用紙3が搬送される時には、「搬送速度+リバース逆転速度」でコスレが生じる。
ローラーフリクション方式
トルクリミッタを利かせたローラ方式。トルクリミッタ以下のトルクしか作用しない時に、「搬送速度」でコスレが生じる。ただし、このローラーフリクション方式は、用紙3と摩擦部材の接触面積が小さい分、本技術的課題に対して有利に働く。
土手分離方式
用紙3の搬送方向下流に所定の角度を持たせた土手を設けて、給紙ローラの搬送力で、用紙3を土手の傾斜面に沿って突き当てて曲げることにより、一枚ずつ分離給送する方式。この土手分離方式は、圧は小さいが、分離後も接触してこすれる分、本技術的課題に対して不利に働く。
ゲートローラ方式
ピックアップコロ4によって給紙された用紙3を、クシ歯状のフィードローラとゲートローラのすき間(ギャップ)に通し、ゲートローラの抵抗力によって分離する方式。フィードローラ外周とゲートローラ外周をわずかにオーバラップさせ、抵抗力を調整する。(オ−バーラップ部に送り込まれた時に生じる変形反力を利用して重送を防止)。ニップ部での接触圧が小さい分、本技術的課題に対して有利に働く。
FRR方式(リタードローラ方式、MRR方式)
このFRR方式は、分離後は、連れ回りするので、本技術的課題に対して有利に働く。
コーナー爪分離方式、曲げ分離方式
この方式は、分離時のコスレは特に生じない。
分離無し(シート搬送路3Aがスイッチバック反転させて再送する構成である場合)
分離動作不要なので、これに伴うコスレは生じない。
エアー分離方式
エアーを吹き付けて分離する方式。エアーを吹き付ける分で、乾燥しやすくなる。
このように様々な分離部材があるが、その分離部材の方式によってインク汚れの度合いが異なる。一般的には以下の関係になっている。
リバースローラ方式>フリクションパッド方式>ローラーフリクション方式>土手分離方式>ゲートローラ方式>FRR方式>コーナー爪分離方式、曲げ分離方式>分離無し(スイッチバック反転させて再送する場合)>エアー分離方式。
レジストローラ7は、分離コロ5、分離部材の位置よりも用紙搬送方向の下流側に設けられた回転駆動可能な一対のローラである。この一対のレジストローラ7は、ローラ同士が接した領域であるニップに、分離コロ5により送り出された用紙3の先端を突き当てさせて、所定のたるみを作ることで、用紙3の斜行を補正する。そして、所定のタイミングで回転を開始して、後述する画像形成部に向けて用紙3を送り出すものである。
画像形成部としての印刷ドラム8は、回転駆動可能なドラム本体に、所望の画像を形成させる孔が形成された原版が巻き付けられている。そして、この印刷ドラム8は、ドラム本体の内部に注入されたインクを原版の孔から染み出させることで、送られてきた用紙3に画像を形成するものである。上述したインクは、例えば、エマルジョンインクが挙げられる。このエマルジョンインクの主な成分は、水と油と着色剤である。
プレスローラ9は、シート搬送路3Aを挟んで印刷ドラム8に対向するように設けられており、用紙3を印刷ドラム8の方向へ押し付けるようになっている。
吸引ベルト10は、吸引用の孔が形成された無端状のベルトであり、印刷ドラム8、プレスローラ9の位置よりも用紙搬送方向の下流側に、シート搬送路3Aに沿って回転駆動可能な複数のローラに架け渡されている。この吸引ベルト10は、その内方がバキュームポンプにより負圧にされることで、吸引用の孔を介して用紙3を吸着した状態で、その用紙3を搬送するようになっている。
排紙台11は、吸引ベルト10により搬送された画像形成済みの用紙3を積み重ねておくものである。
推定情報報知部としてのインクジェット画像形成部12は、吸着ベルトの上方に設けられており、吸着ベルトに吸着された最終紙に対し、後述する推定情報を印刷するものである。なお、最終紙は、用紙表面に画像を形成するための通常の用紙3や、推定情報の印刷専用とした試用の用紙である。
印刷された状態の推定情報は、オペレータ(ヒト)が読める文字列でも良いし、バーコードのような光学的に読み取り可能なものでも良く、特に限定されない。
なお、本実施の形態の推定情報報知部は、インクジェット画像形成部12としたが、このものに限定されず、例えば、推定情報を入力表示部14dに表示させてもよい。
動作制御部14は、当該画像形成装置1の各構成部の動作を制御して各機能を実現させるもので、図2に示すように、CPU14a、ROM14b、RAM14cを備えて構成される。
実施の形態1にかかる画像形成装置1の一連の動作制御のためのプログラムコードは、ROM14bに格納されている。そのプログラムコードには、少なくとも装置固有の構造に対応して設定された補正係数を用いてインクの乾燥時間を算出するための算出式が含まれる。なお、補正係数、算出式の詳細は後述する。
この動作制御部14は、そのプログラムコードをRAM14cに展開し、各種センサから得られた情報等、制御に必要なデータをRAM14cに記憶し、そのRAM14cをワークエリアとして使用しながらプログラムコードに従って、CPU14aが、各種負荷であるモータ、入力表示部14d、インクジェット画像形成部12等の制御を行なう。
以上のように構成された実施の形態1にかかる画像形成装置1は、先ず、ピックアップコロ4が、給紙台2に積載された用紙3を、分離コロ5とフリクションパッド6に向けて送り出す。分離コロ5とフリクションパッド6は、送り出された用紙3を一枚に分離し、その分離した一枚の用紙3をレジストローラ7へ向けて送り出す。分離された一枚の用紙3は、一対のレジストローラ7に向けてほぼストレートに搬送される。
このとき、レジストローラ7は回転を停止しており、分離された一枚の用紙3の先端がレジストローラ7のニップに突き当たって用紙3の斜行が補正される。
そして、用紙3の斜行が補正された後、レジストローラ7は、所定のタイミングで回転を開始して印刷ドラム8に向けて用紙3を送り出す。送り出されたシートは、プレスローラ9により印刷ドラム8へ加圧されながら移動していく。
このとき、印刷ドラム8内のインクが、原版に設けられた孔(画像を形成する孔)から染み出てインクの画像が用紙3に形成される。
吸着ベルトは、画像形成済みの用紙3を吸着し、その画像形成済みの用紙3を排紙台11の方へ搬送する。吸着ベルトは、排紙台11の手前で吸着を解除して、画像形成済みの用紙3を排紙台11に排出する。
なお、吸着ベルトの搬送速度または距離は、従来の算出式に基づいたインクの乾燥時間が得られるような搬送速度または距離になっており、用紙3上のインクは、吸着ベルトによる搬送の間、徐々に乾燥して、排紙台11に排出された直後は、セット状態になっている。すなわち、画像形成済みの用紙3が排紙台11に積み重なっても、上位の用紙裏面は、下位の用紙3のインクによる汚れの虞がない状態になっているものの、後処理での使用に耐えうる乾燥状態になっていない。
この状態で、用紙表面に画像を再び形成したり、用紙表面に画像を形成した後に用紙裏面に画像を形成したりすると、未乾燥のインクがフリクションパッド6を始めとした各構成部材との擦れによって生じる用紙3の汚れや、フリクションパッド6から分離コロ5へのインクの転写(あるいはその逆)の不具合等が発生してしまう。
もっとも、用紙表面に画像を再び形成する場合と、用紙表面に画像を形成した後に用紙裏面に画像を形成する場合とでは、用紙表面に求められるインクの乾燥レベルは装置固有の構造に応じて異なる。
すなわち、図1で例示した画像形成装置1は、上述した不具合の主たる発生源といえるフリクションパッド6は、シート搬送路3Aを挟んで印刷ドラム8に対向した位置に設けられている。また、シート搬送路3Aも印刷ドラム8に向かって直線状であり用紙3の表裏を反転する構成ではない。
したがって、用紙表面に画像を再び形成する場合、フリクションパッド6との接触する面は、インクの画像が形成されていない用紙裏面であり、フリクションパッド6による汚れの発生はない。
一方、用紙表面に画像を形成した後に用紙裏面に画像を形成する場合、フリクションパッド6との接触する面は、インクの画像が形成された用紙表面であり、フリクションパッド6による汚れが発生する。
このように、用紙表面のインクの乾燥レベルは装置固有の構造と、後処理の種類に応じて異なる。
そこで、実施の形態1にかかる画像形成装置1は、従来技術で考慮されていた、「周囲温湿度・紙種・インク種類・用紙搬送時間・画像内容(画像密度・画像位置)」に加えて、装置固有の構造別と後処理の種類別に対応した補正係数を乗じて、用紙表面のインクの乾燥時間を算出し、当該用紙3に再び画像形成が可能な時期を推定する乾燥時間推定部F1を設けている。
後処理の種類別、すなわち、用紙裏面に画像を形成するのか、用紙表面に画像を再び形成するのかは、オペレータが入力表示部14dを介して入力設定する。
この乾燥時間推定部F1は、各種センサからの情報や、ROM14b内に記録された補正係数や各種数値情報、プログラムコードに組み込まれた算出式等を用いて動作制御部14によって実現する機能である。
実施の形態1にかかる乾燥時間推定部F1は、例えばセット状態となる乾燥時間を公知技術で算出し、その算出値に図3で示す補正係数を乗じることで、用紙表面のインク乾燥時間を得ている。
図1に例示した画像形成装置1の場合は、図3において太枠で示した補正係数のうち、オペレータが入力表示部14dを介して入力設定した後処理の種類に対応した補正係数が設定される。なお、措置固有の構造に基づく設定は、オペレータによる設定ではなく、装置毎に固定されている。
補正係数とインク乾燥時間について具体的に説明すると、従来技術による算出式でセット時間T1を算出し、これに対し補正係数Aを乗じて後処理が可能な乾燥時間T2を算出する。
用紙裏面に画像を形成する場合(裏面時):
T2=T1×A=T1×3.0
用紙表面に画像を再び形成する場合(合成時):
T2=T1×A=T1×2.0
この値は、「完全な乾燥」時間T3よりも短い。(T3>T2)
このようにして算出された用紙表面のインク乾燥時間(補正済みの乾燥時間)は、排紙直後の日時と絡ませて推定情報となる。
この推定情報の例として、例えば排紙直後の日時が、2013年4月1日AM10:00、用紙表面のインク乾燥時間T2が30分の場合、2013年4月1日AM10:30という日時を推定情報とする。
この例は、図3において、分離部材の方式がフリクションパッド方式、分離部材の配置が画像面と反対側、シート搬送路3Aが直線状の場合である。
例えば、分離部材の方式がフリクションパッド方式で、分離部材の配置が画像面側、シート搬送路3Aが直線状の場合における、後処理別の補正係数は以下のとおりになる。
すなわち、用紙表面に画像を形成した後に用紙裏面に画像を形成する場合の補正係数は2.0、用紙表面に画像を再び形成する場合の補正係数は3.0となり、図1の画像形成装置1の後処理別の補正係数を逆にしたようなる。
これは、分離部材の配置が画像面側であることから、用紙表面に画像を再び形成する場合に、分離部材が既に形成した最初の画像を乱してしまう虞があるからである。又は、用紙裏面に画像を形成する場合は、分離部材が既に形成した最初の画像を乱してしまう虞が無いからである。
また、分離部材の方式がフリクションパッド方式、分離部材の配置が画像面側、シート搬送路3AがUターン状の場合は、用紙表面に画像を形成した後に用紙裏面に画像を形成する場合の補正係数は2.0、用紙表面に画像を再び形成する場合の補正係数は3.0となる。
また、分離部材の方式がフリクションパッド方式、分離部材の配置が画像面と反対側、シート搬送路3AがUターン状の場合は、用紙表面に画像を形成した後に用紙裏面に画像を形成する場合の補正係数は3.0、用紙表面に画像を再び形成する場合の補正係数は2.6となる。
この種の画像形成装置1は、図3に示すように、分離部材の配置、シート搬送路3Aの構成、分離部材の方式といった装置固有の構造は様々である。補正係数は、これらの構造毎に対応し、且つ、後処理に対応した数値が採用される。
さらに、この種の画像形成装置1は、分離部材が、移動中の層状の複数枚の用紙3に分離圧を付与して、一枚の用紙3以外の用紙3が移動する力を抑制可能に、且つ、分離圧を調整可能に構成される場合もある。
このような場合は、分離圧の調整レベル毎(例えば、大、中、小の3段階の分離圧)に対応した第二の補正係数が設定される。この第二の補正係数は、小さい分離圧と比較して大きい分離圧のほうが、インクによる汚れが発生しすいため、大きい分離圧のほうがインクの乾燥時間を長めに設定している。
さらに、この第二の補正係数は、用紙表面に画像が形成された用紙3に対し、用紙表面に画像を再び形成する場合と、用紙表面に前記画像が形成された用紙3に対し、用紙裏面に画像を形成する場合とに分けて設定される(図4)。
後処理が可能な乾燥時間T2の算出は、従来技術による算出式で「セット」時間T1を算出し、これに対し補正係数Aを乗じ、さらに、第二の補正係数Bを乗じて乾燥時間T2を算出する(T2=T1×A×B)。
例えば、図1に例示した画像形成装置1のフリクションパッド6が、バネなどで分離圧が3段階に調整可能な場合は、図4の太枠内の第二の補正係数が用いられる。
また、分離部材が、用紙3幅内の任意の位置に設けられた場合において、用紙3に画像を形成する際に、或る一定値以上の画像密度がある画像領域内(インクの量が一定値以上と予想される画像領域内)に分離部材が位置している場合と位置していない場合とに分けて設定された第三の補正係数を備えてもよい。
すなわち、或る一定値以上の画像密度がある画像領域内に分離部材が位置している場合と位置していない場合と比較すると、前者の方がインクによる汚れが発生しすいため、インクの乾燥時間を長めに設定している。
この場合、第三の補正係数は、用紙表面に画像が形成された用紙3に対し、用紙表面に画像を再び形成する場合と、用紙表面に画像が形成された用紙3に対し、用紙裏面に画像を形成する場合とに対応して設定可能に構成されている(図5)
図1で例示した画像形成装置1は、回転駆動可能なドラム本体に、所望の画像を形成させる孔が形成された原版を巻き付け、ドラム本体の内部に注入されたインクを原版の孔から染み出させることで、送られてきた用紙3に画像を形成する方式である。
したがって、用紙3の画像を形成する前に、或る一定値以上の画像密度がある画像領域がある程度判断可能である。
一方、分離部材の、用紙3の幅方向の配置は、装置固有の情報(既知の情報)である。
そこで、図1に例示した画像形成装置1の場合、用紙3に画像を形成する際にインクの量が一定値以上と予想される画像領域内に分離部材が位置しているか否かを、入力表示部14dを介してオペレータによる入力可能に構成する。
後処理が可能な乾燥時間T2の算出は、従来技術による算出式で「セット」時間T1を算出し、これに対し補正係数Aを乗じ、さらに、第三の補正係数Cを乗じて乾燥時間T2を算出する(T2=T1×A×C)。なお、分離部材による分離圧が調整可能な場合は、第二の補正係数Bも乗じる(T2=T1×A×B×C)。
例えば、図1に例示した画像形成装置1のフリクションパッド6が、用紙3の幅方向の中央に配置される場合は、図5の太枠内の第三の補正係数が用いられる。
なお、印刷原稿を印字データで取り扱う本方式の場合は、用紙3に画像を形成する際にインクの量が一定値以上と予想される画像領域を画像データから予め抽出する画像領域抽出部と、画像領域抽出部で抽出された画像領域情報と分離部材の位置情報を用いて、画像領域内に分離部材が位置しているか否かを判断する画像領域判断部を備えて、自動的に判断するように構成することが好ましい。
このようにして得られた推定情報は、インクジェット画像形成部12によって、最終紙にのみ印刷される。これにより、推定情報が印刷された最終紙は、排紙台11に層状に積み重ねられた最上位に位置する。オペレータは、最終紙に印刷された推定情報を確認し、排紙台11に積載された用紙3を給紙台2にセットする。そして、オペレータは、インク乾燥時間が経過したことを確認したら所望する後処理を開始させる。なお、推定情報を、入力表示部14dに表記してもよい。この場合、オペレータは、入力表示部14dに表記した推定情報を確認する。
このように実施の形態1にかかる画像形成装置1によれば、画像の形成を用紙表面に再び行なう場合や、用紙3の裏面に画像を形成する場合、装置固有の構造に対応して夫々設定された補正係数を用いてインクの乾燥時間を算出するから、インクによる汚れの虞や、印刷に要する時間が不必要にかかる虞を払拭できる。
さらに、分離部材が、移動中の層状の複数枚の用紙3に分離圧を付与して、一枚の用紙3以外の用紙3が移動する力を抑制可能に、且つ、分離圧を調整可能に構成されている場合は、分離圧の調整レベル毎に対応した第二の補正係数を用いる。これにより、上述した効果を、より精度良く得ることができる。
さらに、分離部材が、用紙3幅内の任意の位置に設けられた場合において、用紙3に画像を形成する際に、或る一定値以上の画像密度がある画像領域内に分離部材が位置しているか否かに対応した第三の補正係数を用いる。これにより、上述した効果を、より精度良く得ることができる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2にかかる画像形成システムの実施の形態を、図6、図7を参照ながら説明する。図6は、実施の形態2にかかる画像形成システムの機械的な構成を示した模式図である。図7は、機能構成図である。
上述した実施の形態1は、オペレータによるインク乾燥時間の経過確認を行なうものを例示したが、この実施の形態2にかかる画像形成システムは、オペレータによるインク乾燥時間の経過確認を廃した例である。
この実施の形態2にかかる画像形成システムは、実施の形態1にかかる画像形成装置1の構成に加え、読取部13と、時期判断部F2と、動作停止部F3とを備える。
読取部13は、推定情報報知部としてのインクジェット画像形成部12によって最終紙に印刷された推定情報を光学的に読み取ってその情報を動作制御部14に送信するもので、図6に示したように、給紙台2の上方で、ピックアップコロ4と分離コロ5との間に設けられている。例えば推定情報をバーコードで印刷した場合、読取部13はバーコードリーダーとなる。
時期判断部F2は、動作制御部14によって実現される機能であり、読取部13で読み取られた推定情報と現在時刻を照合して、画像形成が可能な時期に達したか否かを判断する。なお、この種の画像形成装置1は時計機能を有しており、現在時刻の取得が可能になっている。
動作停止部F3は、動作制御部14によって実現される機能であり、時期判断部F2が、画像形成が可能な時期に達していないと判断した場合に、画像形成が可能な時期に達するまで画像形成動作を停止する。画像形成が可能な時期に達していると判断した場合は、画像形成動作を開始する。
以上のように構成された実施の形態2にかかる画像形成システムは、実施の形態1と同様に、インクジェット画像形成部12によって、最終紙にのみ印刷される。これにより、推定情報が印刷された最終紙は、排紙台11に層状に積み重ねられた最上位に位置する。オペレータは、排紙台11に積載された用紙3を給紙台2にセットし、所望する後処理を開始させる。
読取部13は、最終紙に印刷された推定情報を光学的に読み取り、時期判断部F2は、その読取部13で読み取られた推定情報と現在時刻を照合して、画像形成が可能な時期に達したか否かを判断する。
そして、動作停止部F3は、時期判断部F2が、画像形成が可能な時期に達していないと判断した場合に、画像形成が可能な時期に達するまで画像形成動作を停止する。画像形成が可能な時期に達していると判断した場合は、画像形成動作を開始する。
上述した例は、画像の形成を用紙表面に再び行なう場合であるが、用紙3の裏面に画像を形成する場合は、以下の技術的手段を採る。
試用の用紙に推定情報を出力する。紙台11に積載された用紙3の束を逆さにして給紙台2にセットする。さらに、推定情報を出力した試用の用紙を読取部13で読み取り可能に、給紙台2にセットした用紙3の束の上にセットする。
または、図6に示すように、給紙台2の下方に読取部13bを設け、給紙台2にセットした用紙3の束の最下位である最終紙に印刷された推定情報を、その読取部13bで読み取る。なお、給紙台2の上方と下方の夫々に読取部を設け、入力表示部14dを介して、何れの読取部を用いるか、選択可能に構成してもよい。
この実施の形態2にかかる画像形成システムによれば、ヒューマンエラーを排除して、インクによる汚れの虞や、印刷に要する時間が不必要にかかる虞を確実に払拭できる。
(実施の形態3)
上述した実施の形態1及び2は、推定情報を報知する画像形成装置と、用紙の後処理を行なう画像形成装置とが同じ場合のみを想定している。
この実施の形態3は、推定情報を報知する画像形成装置と、用紙の後処理を行なう画像形成装置とが基本的に異なる場合を想定した例である。
すなわち、実施の形態3にかかる画像形成装置は、層状の複数枚のシートに対し一枚のシートに分離させる分離部材と、分離部材で一枚に分離したシートにインクを用いた画像を形成する画像形成部と、分離部材と画像形成部とを少なくとも結ぶシート搬送路とを備えた第二画像形成装置固有の構造に対応して設定された補正係数を用いて算出し、第二画像形成装置で、当該シートに画像形成が可能な時期を推定する乾燥時間推定部と、乾燥時間推定部で推定された推定情報を報知する推定情報報知部とを備える。
そして、上述した補正係数は、シート表面に画像が形成されたシートに対し、シート表面に画像を再び形成する場合と、シート表面に画像が形成されたシートに対し、シート裏面に画像を形成する場合とに分けて設定される。
このように、実施の形態3にかかる画像形成装置は、後処理が可能な乾燥時間を算出する際、後処理を行なう画像形成装置、すなわち、第二画像形成装置固有の構造と後処理の種類に基づいた補正係数を用いる以外、上述した実施の形態1、2と実質的に同じであるため、詳細な説明は省略する。
なお、後処理を行なう第二画像形成装置が特定の装置ではない場合、実施の形態3にかかる画像形成装置を、入力表示部14dを介して、第二画像形成装置に対応した補正係数を入力設定可能に構成したり、後処理を行なう個々の第二画像形成装置に対応した補正係数を予めROM内に記録させておき、入力表示部14dを介して、補正係数を選択可能に構成したりする。
この場合、推定情報を報知する画像形成装置が、第二画像形成装置の場合もあるとして、当該画像形成装置に対応した補正係数を入力しても良く、また、当該画像形成装置に対応した補正係数を予めROM内に記録させておいても良い。
また、実施の形態2で例示した、読取部13、時期判断部F2、動作停止部F3は、後処理を行なう第二画像形成装置に設けて、その第二画像形成装置と、推定情報報知部を備えた画像形成装置とで画像形成システムを構築してもよい。
この実施の形態3にかかる画像形成装置によれば、上述した実施の形態の効果に加え、利便性の向上が期待できる。
以上、本実施の形態にかかる画像形成装置を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、種々変形実施が可能である。
1 画像形成装置
2 給紙台
3 用紙
3A シート搬送路
4 ピックアップコロ
5 分離コロ
6 フリクションパッド(分離部材)
7 レジストローラ
8 印刷ドラム(画像形成部)
9 プレスローラ
10 吸引ベルト
11 排紙台
12 インクジェット画像形成部(推定情報報知部)
13 読取部
14 動作制御部
F1 乾燥時間推定部
F2 時期判断部
F3 動作停止部
T2 後処理が可能な乾燥時間
T1 セット時間
A 補正係数
B 第二の補正係数
C 第三の補正係数
特許第3708018号公報 特開2007−296702号公報 特開2007−21905号公報 特開2010−173306号公報 特開2006−168014号公報

Claims (8)

  1. 層状の複数枚のシートに対し一枚のシートに分離させる分離部材と、該分離部材で一枚に分離した前記シートにインクを用いた画像を形成する画像形成部と、前記分離部材と前記画像形成部とを少なくとも結ぶシート搬送路とを備えた画像形成装置において、
    前記画像形成部によって前記画像が形成されたシート表面の前記インクの乾燥時間を、少なくとも装置固有の構造に対応して設定された補正係数を用いて算出し、当該シートに再び画像形成が可能な時期を推定する乾燥時間推定部と、
    該乾燥時間推定部で推定された推定情報を報知する推定情報報知部とを備え、
    前記補正係数は、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、前記シート表面に画像を再び形成する場合と、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、シート裏面に画像を形成する場合とに分けて設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. インクを用いた画像をシートに形成する画像形成装置において、
    層状の複数枚のシートに対し一枚のシートに分離させる分離部材と、該分離部材で一枚に分離した前記シートにインクを用いた画像を形成する画像形成部と、前記分離部材と前記画像形成部とを少なくとも結ぶシート搬送路とを備えた第二画像形成装置固有の構造に対応して設定された補正係数を用いて算出し、前記第二画像形成装置で、当該シートに画像形成が可能な時期を推定する乾燥時間推定部と、
    該乾燥時間推定部で推定された推定情報を報知する推定情報報知部とを備え、
    前記補正係数は、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、前記シート表面に画像を再び形成する場合と、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、シート裏面に画像を形成する場合とに分けて設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記補正係数は、前記シート搬送路が前記画像形成部に前記シートが達するまでに前記シートを反転させる形状であるか前記シートを反転させない形状であるかと、前記分離部材が前記シート表面側に配置されているか前記シート裏面側に配置されているかの夫々の組み合わせに対応して設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正係数は、前記分離部材の方式毎に対応して設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記分離部材が、移動中の前記層状の複数枚のシートに圧力を付与して、前記一枚のシート以外のシートが移動する力を抑制可能に、且つ、前記圧力を調整可能に構成された場合において、
    前記圧力の調整レベル毎に第二の補正係数が設定されていると共に、前記第二の補正係数は、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、前記シート表面に画像を再び形成する場合と、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、シート裏面に画像を形成する場合とに分けて設定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記分離部材は、前記シート幅内の任意の位置に設けられた場合において、
    前記シートに前記画像を形成する際に、或る一定値以上の画像密度がある画像領域内に前記分離部材が位置している場合と位置していない場合とに分けて設定された第三の補正係数を備え、
    前記第三の補正係数は、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、前記シート表面に画像を再び形成する場合と、前記シート表面に前記画像が形成されたシートに対し、シート裏面に画像を形成する場合とに対応して設定可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記推定情報報知部は、前記シート表面に、または、試用のシートに、前記推定情報を印刷可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置と、
    前記推定情報報知部によって印刷された前記推定情報を読み取る読取部と、
    前記読取部で読み取られた前記推定情報と現在時刻を照合して、画像形成が可能な時期に達したか否かを判断する時期判断部と、
    該時期判断部が、画像形成が可能な時期に達していないと判断した場合に、画像形成が可能な時期に達するまで画像形成動作を停止する動作停止部とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
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