JP6142474B2 - インクジェット捺染システム - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット捺染システム関するものである。
従来、綿、絹、ウール、化学繊維、混紡等の布に対する捺染は、染型を用いて行うスクリーン捺染装置が用いられていたが、近年、インクジェットプリンターの技術の向上により、インクジェット方式による印捺を行うインクジェット捺染装置が注目されている(例えば、特許文献1参照)。
インクジェット捺染は、スクリーン捺染で用いられる染型が不用であり、デジタル化されたデザインを利用することができる。したがって、顧客の要求に応じた細かいデザインの変更などに迅速に対応することができ、生産時間を大幅に短縮することができる。また、色のグラデーションを表現することができるなど、デザインの自由度が大きいという利点がある。
インクジェット捺染装置を用いて捺染を行う際には、例えば小型の捺染装置を用いて予めサンプルを捺染し、当該サンプルの状態に応じて適宜デザインの変更などを行った後、インクジェット捺染装置を用いて本捺染を行う場合がある。
特開2009−173443号公報
しかしながら、サンプル捺染用の捺染装置と、本捺染用のインクジェット捺染装置とでは、ヘッドの数や捺染対象物の寸法といった捺染動作の環境が異なる。このため、サンプル捺染された媒体と本捺染された媒体とでは、色合いなどが異なる場合がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、異なる捺染環境下で捺染が行われた媒体の間で捺染状態の違いが生じるのを抑制することが可能なインクジェット捺染システムを提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェット捺染システムは、第一媒体に対して第一液体を噴射する第一ヘッド部を有し、所定の捺染データを用いて前記第一媒体に対して捺染動作を行う第一捺染装置と、前記第一媒体とは異なる第二媒体に対して第二液体を噴射する第二ヘッド部を有し、前記捺染データを用いて前記第二媒体に対して捺染動作を行う第二捺染装置と、捺染後の前記第一媒体における複数のインク着弾位置の間隔と、前記捺染データの前記間隔に相当する、前記第二媒体における複数のインク着弾位置の間隔と同じになるように前記第一捺染装置及び前記第二捺染装置の捺染動作を個別に調整する調整装置とを備える。
本発明によれば、第一捺染装置及び第二捺染装置による捺染後の第一媒体及び第二媒体の状態が対応するように第一捺染装置及び第二捺染装置の捺染動作を個別に調整する調整装置が設けられているので、第一捺染装置及び第二捺染装置の捺染動作を個別に調整して捺染状態を調整することが可能となる。これにより、異なる捺染環境下で捺染が行われた媒体の間で捺染状態の違いが生じるのを抑制することが可能となる。
上記のインクジェット捺染システムは、前記第一ヘッド部及び前記第二ヘッド部は、所定方向に移動可能に設けられ、前記調整装置は、前記第一ヘッド部及び前記第二ヘッド部の移動速度を個別に調整可能であることが好ましい。
本発明によれば、第一ヘッド部及び第二ヘッド部が所定方向に移動可能に設けられ、調整装置が第一ヘッド部及び第二ヘッド部の移動速度を個別に調整可能であるので、第一ヘッド部及び第二ヘッド部の移動速度を調整することで、第一媒体及び第二媒体の捺染状態に違いが生じるのを抑制することができる。
上記のインクジェット捺染システムは、前記第一捺染装置は、前記第一ヘッド部と前記第一媒体とが第一間隔を空けて対向するように前記第一媒体を支持する第一支持部を有し、前記第二捺染装置は、前記第二ヘッド部と前記第二媒体とが第二間隔を空けて対向するように前記第二媒体を支持する第二支持部を有し、前記調整装置は、前記第一間隔及び前記第二間隔を個別に調整可能であることが好ましい。
本発明によれば、調整装置が、第一ヘッド部と第一媒体の第一間隔及び第二ヘッド部と第二対媒体との第二間隔を個別に調整可能であるので、第一間隔及び第二間隔を調整することで、第一媒体及び第二媒体の捺染状態に違いが生じるのを抑制することができる。
上記のインクジェット捺染システムは、前記第一捺染装置は、前記第一媒体と前記第一ヘッド部とを第1の方向に第一速度で相対的に移動させる第一移動部を有し、前記第二捺染装置は、前記第二媒体と前記第二ヘッド部とを第2の方向に第二速度で相対的に移動させる第二移動部を有し、前記調整装置は、前記第一速度及び前記第二速度を個別に調整可能であることが好ましい。
本発明によれば、第一捺染装置が第一媒体と第一ヘッド部とを第1の方向に第一速度で相対的に移動させる第一移動部を有し、第二捺染装置が第二媒体と第二ヘッド部とを第2の方向に第二速度で相対的に移動させる第二移動部を有し、調整装置が第一速度及び第二速度を個別に調整可能であるので、第一搬送速度及び第二搬送速度を調整することで第一媒体及び第二媒体の捺染状態に違いが生じるのを抑制することができる。
上記のインクジェット捺染システムは、前記第一ヘッド部は、前記液体を吐出する複数の第一ノズルと、複数の前記第一ノズルを駆動する第一駆動素子と、を有し、前記第二ヘッド部は、前記液体を吐出する複数の第二ノズルと、複数の前記第二ノズルを駆動する第二駆動素子と、を有し、前記調整装置は、前記第一駆動素子の第一駆動信号及び前記第二駆動素子の第二駆動信号を個別に調整可能であることが好ましい。
本発明によれば、調整装置が、第一ヘッド部に設けられる第一駆動素子の第一駆動信号及び第二ヘッド部に設けられる第二駆動素子の第二駆動信号を個別に調整可能であるので、第一駆動信号及び第二駆動信号を調整することで第一媒体及び第二媒体の捺染状態に違いが生じるのを抑制することができる。
上記のインクジェット捺染システムは、前記第一ヘッド部は、前記液体の温度を調整する第一温調部を有し、前記第二ヘッド部は、前記液体の温度を調整する第二温調部を有し、前記調整装置は、前記第一温調部及び前記第二温調部による温調動作を個別に調整可能であることが好ましい。
本発明によれば、調整装置が、第一ヘッド部の液体の温度を調整する第一温調部及び第二ヘッド部の液体の温度を調整する第二温調部による温調動作を個別に調整可能であるので、第一温調部及び第二温調部の動作を調整することで第一媒体及び第二媒体の捺染状態に違いが生じるのを抑制することができる。
上記のインクジェット捺染システムは、前記調整装置は、前記第一捺染装置及び前記第二捺染装置にそれぞれ個別に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、調整装置が第一捺染装置及び第二捺染装置にそれぞれ個別に設けられているので、捺染動作の調整を効率的に行うことができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェット捺染システムの全体構成を示す図。 本実施形態に係る主捺染装置の構成を示す図。 本実施形態に係る主捺染装置のヘッドユニットの構成を示す平面図。 本実施形態に係るサンプル捺染装置の構成を示す図。 本実施形態に係るヘッドの構成を示す図。 本実施形態に係るヘッドの構成を示す図。 本実施形態に係る主制御装置の構成を示すブロック図。 本実施形態に係る主制御装置の一部の構成を示すブロック図。 本実施形態に係る主制御装置によって制御される捺染動作の一態様を示す図。 本実施形態に係る主制御装置によって制御される捺染動作の一態様を示す図。 本実施形態に係る主制御装置によって制御される捺染動作の一態様を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェット捺染システムSYSの全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、インクジェット捺染システムSYSは、主捺染装置(第一捺染装置)100と、サンプル捺染装置(第二捺染装置)200と、主制御装置(調整装置)300とを有する。
主捺染装置100は、インクジェット機構を用いて記録媒体M1に画像を形成することで当該記録媒体M1の捺染を行う。インクジェット機構を用いて行う捺染においては、スクリーン捺染で用いられるような染型が不用であり、デジタル化されたデザインを利用することができるため、色のグラデーションを表現することができるなど、デザインの自由度が大きいという利点がある。
記録媒体M1としては、例えば綿、絹、ウール、化学繊維、混紡などの布が用いられる。本実施形態では、帯状の記録媒体M1に対してロール方式で画像を形成する構成を例に挙げて説明するが、これに限られることは無く、他の方式(例、枚葉式)を行うものであっても構わない。
サンプル捺染装置200は、上記記録媒体M1とは異なる記録媒体M2に対して画像を形成することで、記録媒体M2にサンプル捺染を行う。サンプル捺染装置200は、主捺染装置100と同様、インクジェット機構を用いて捺染を行う。サンプル捺染装置200を設けることにより、主捺染装置100によって捺染を行うに際して、サンプル捺染装置200を用いて予めサンプルを形成し当該サンプルの状態に応じて適宜デザインの変更などを行うことができる。このため、デザインの自由性に貢献することができる。
主制御装置300は、主捺染装置100及びサンプル捺染装置200の捺染動作を統括的に制御する。本実施形態では、主捺染装置100による捺染後の記録媒体M1及びサンプル捺染装置200による捺染後の記録媒体M2の状態が対応するように、主捺染装置100及びサンプル捺染装置200の捺染動作を個別に調整可能である(詳細は後述)。
図2は、主捺染装置100の構成を示す図である。
図2に示すように、捺染装置(液体噴射装置)100は、記録媒体供給部10、記録媒体搬送部20、記録媒体回収部30、インクジェット部40及びメンテナンス部50を有する。主捺染装置100の各部は、フレーム部FRに取り付けられている。
記録媒体供給部10は、画像形成が行われていない記録媒体M1を供給する。記録媒体供給部10は、軸部11及び軸受部12を有する。
軸部11は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。軸部11には、帯状の記録媒体M1がロール状に巻かれている。軸部11は、軸受部12に対して着脱可能に取り付けられている。このため、例えば予め記録媒体M1が巻かれた軸部11を軸受部12に取り付けることができるようになっている。
軸受部12は、軸部11の軸線方向の両端を回転可能に支持する。軸受部12は、軸部11を回転駆動させる不図示の回転駆動部を有している。回転駆動部は、記録媒体M1が送り出される方向に軸部11を回転させる。回転駆動部の動作は、例えば主制御装置300によって制御される。
記録媒体搬送部20は、記録媒体供給部10から記録媒体回収部30までの間で記録媒体M1を搬送する。記録媒体搬送部20は、搬送ローラー21、搬送ローラー22、搬送ベルト23、ベルト回転ローラー24、ベルト回転ローラー25、搬送ローラー26、乾燥ユニット27及び搬送ローラー28を有する。
搬送ローラー21は、記録媒体供給部10と搬送ローラー22との間で記録媒体M1を中継する。搬送ローラー22は、例えば搬送ベルト23との間で記録媒体M1を挟持可能に設けられている。搬送ローラー22は、記録媒体M1を搬送ベルト23に支持させる。
搬送ベルト23は、無端状に形成されており、ベルト回転ローラー24及びベルト回転ローラー25に掛けられている。搬送ベルト23は、ベルト回転ローラー24とベルト回転ローラー25との間の部分が床面に平行になるように、所定の張力が作用した状態で保持されている。搬送ベルト23の表面(支持面23a)には、記録媒体M1を粘着させる粘着層(不図示)が設けられている。搬送ベルト23は、当該粘着層が設けられた支持面23aで記録媒体M1を支持する。
ベルト回転ローラー24及びベルト回転ローラー25は、搬送ベルト23の内周面23bを支持する。なお、ベルト回転ローラー24とベルト回転ローラー25との間に、搬送ベルト23を支持する支持部が設けられた構成であっても構わない。ベルト回転ローラー24は、搬送ベルト23の回転に伴って回転する。ベルト回転ローラー25は、モーターMTR1などの回転駆動部によって回転する。モーターMTR1は、主制御装置300によって制御される。
ベルト回転ローラー25の回転により搬送ベルト23が回転し、搬送ベルト23の回転によりベルト回転ローラー24が回転する。搬送ベルト23の回転により、当該搬送ベルト23に支持される記録媒体M1が所定の搬送方向に搬送される。本実施形態では、ベルト回転ローラー24からベルト回転ローラー25へ向かう方向が搬送方向となる。したがって、例えばベルト回転ローラー24とベルト回転ローラー25とを比較した場合、ベルト回転ローラー24が搬送方向の上流側に配置されており、ベルト回転ローラー25が搬送方向の下流側に配置されている。
搬送ローラー26は、搬送ベルト23によって搬送された記録媒体M1を中継する。乾燥ユニット27は、搬送ローラー26と搬送ローラー28との間に設けられており、記録媒体M1に噴射されたインクを乾燥する。搬送ローラー28は、乾燥ユニット27を経た記録媒体M1を記録媒体回収部30へと中継する。
記録媒体回収部30は、記録媒体搬送部20によって搬送された記録媒体M1を回収する。記録媒体回収部30は、軸部31及び軸受部32を有する。
軸部31は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。軸部31には、帯状の記録媒体M1がロール状に巻かれる。軸部31は、軸受部32に対して着脱可能に取り付けられている。このため、例えば軸部31に記録媒体M1が巻かれた状態において、軸受部32から軸部31を取り外すことで、当該軸部31ごと記録媒体M1の取り外しが可能となっている。
軸受部32は、軸部31の軸線方向の両端を回転可能に支持する。軸受部32は、軸部31を回転駆動させる不図示の回転駆動部を有している。回転駆動部は、記録媒体M1が巻き取られる方向に軸部31を回転させる。回転駆動部の動作は、例えば主制御装置300によって制御される。
インクジェット部40は、記録媒体M1に対してインクを噴射する。インクジェット部40は、ヘッドユニットHU及びユニット移動部41を有している。ヘッドユニットHUは、それぞれインクを噴射する噴射面Haが設定された12個のヘッドH1〜H12を有している。各噴射面HUaには、インクを吐出する複数のノズルNZが形成されている。
噴射面HUaは、搬送ベルト23によって搬送される記録媒体M1に向けられている。噴射面HUaと記録媒体M1との間隔(プラテンギャップ)は、所定距離以上、例えば2.0mm以上に設定されている。当該プラテンギャップについては、記録媒体M1の種類によっては、例えば2.7mm以上となる場合もある。ユニット移動部41は、搬送方向と交差する方向(例、記録媒体M1の幅方向)にヘッドユニットHUを移動させる。
また、インクジェット部40には、プラテンギャップ調整機構42が設けられている。プラテンギャップ調整機構42としては、例えばカム機構などが用いられている。プラテンギャップ調整機構42は、ヘッドユニットHUを噴射面HUaと記録媒体M1との対向方向に移動させる。また、インクジェット部40には、ヘッドH1〜H12内のインクの温度を調整する温調部43が設けられている。
メンテナンス部50は、搬送ベルト23のメンテナンスを行う。メンテナンス部50は、処理部51、基部52及び移動部53を有している。処理部51は、例えば搬送ベルト23に付着したインクや埃、糸くずなどの異物を除去するメンテナンス部や、搬送ベルト23の粘着層が劣化した場合などに当該粘着層を補修する粘着層補修部など、搬送ベルト23に対して各種の処理を行う機構を有している。基部52は、処理部51を支持する。
基部52が処理部51を昇降させる昇降部を有していても良い。移動部53は、床面に沿って処理部51及び基部52を一体的に移動させる。
図3は、ヘッドユニットHUの構成を示す図である。図2は、記録媒体M1側からヘッドユニットHUを見たときの構成を示している。
図3に示すように、ヘッドユニットHUは、複数のヘッドH1〜H12を有している。複数のヘッドH1〜H12は、搬送方向の上流側から下流側に掛けて、ヘッドH1、H2、・・・、H12の順に並んでいる。
複数のヘッドH1〜H12には、それぞれ4つのノズル列Lが形成されている。各ヘッドH1〜H12においては、ノズル列L毎に異なる色のインク(例、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)が吐出されるようになっている。各ノズル列Lには、それぞれ搬送方向に180個のノズルNZが設けられている。したがって、各ヘッドH1〜H12について、それぞれ1つのノズル列Lに形成されたノズルNZを合計すると、2160個となる。
ヘッドユニットHUの設計上では、各ノズル列Lにおける2160個のノズルNZが搬送方向において等ピッチで配置されるように、ヘッドH1〜H12が配置されている。このため、隣接するヘッド同士が記録媒体M1の幅方向にずれるように配置されている。具体的には、ヘッドH1、H3、H5、H7、H9、H11に対してヘッドH2、H4、H6、H8、H10、H12は、それぞれ記録媒体M1の幅方向にずれて配置されている。なお、搬送方向の最も上流側に配置されるノズルNZと、搬送方向の最も下流側に配置されるノズルNZとの距離はS1となっている。
図4は、サンプル捺染装置200の全体構成を示す模式図である。
図4に示すサンプル捺染装置200は、例えば、例えば上記記録媒体M1とは別の記録媒体M2を搬送しつつ印刷処理を行う装置である。記録媒体M2としては、上記記録媒体M1と同一種類の材質からなる構成であっても良いし、紙やプラスチックなど、記録媒体M1とは異なる材質からなる構成であっても良い。
サンプル捺染装置200は、筐体PBと、記録媒体M2にインクを噴射するインクジェット部IJと、当該インクジェット部IJにインクを供給するインク供給部ISと、記録媒体M2を搬送する搬送部CVと、インクジェット部IJの保全動作を行うメンテナンス部MNとを備えている。
筐体PBは、記録媒体M2の搬送方向が短手方向であり、記録媒体M2の搬送方向に直交する方向が長手方向となるように形成されている。筐体PBには、上記のインクジェット部IJ、インク供給部IS、搬送部CV、メンテナンス部MN及び主制御装置300の各部が取り付けられている。筐体PBには、プラテン213が設けられている。プラテン213は、記録媒体M2を支持する支持部材である。プラテン213は、筐体PBのうち長手方向の中央部に配置されている。プラテン213は、インクジェット部IJに向けられた平坦面213aを有している。当該平坦面213aは、記録媒体M2を支持する支持面として用いられる。
搬送部CVは、搬送ローラーRLや当該搬送ローラーRLを駆動するモーターMTR2などを有している。搬送部CVは、筐体PBの媒体供給部PB1から当該筐体PBの内部に記録媒体M2を搬送し、当該筐体PBの媒体排出部PB2から当該筐体PBの外部に排出する。搬送部CVは、筐体PBの内部において、記録媒体M2がプラテン213上を通過するように当該記録媒体M2を搬送する。搬送部CVは、主制御装置300によって搬送のタイミングや搬送量などが制御されるようになっている。
インクジェット部IJは、インクを噴射するヘッドHと、当該ヘッドHを保持して移動させるヘッド移動部ACとを有している。ヘッドHは、筐体PBの長手方向(記録媒体M2の搬送方向に交差する方向:第一方向)に往復移動する。ヘッドHは、プラテン13上に送り出された記録媒体M2に向けてインクを噴射する。ヘッドHは、インクが噴射される噴射面Haを有する。噴射面Haには、複数のノズルNZが形成されている。これら複数のノズルNZは、記録媒体M2の搬送方向に沿って複数並んで配置されており、ノズル列NLを構成している。ノズル列NLは、第一方向に複数列、例えば4列設けられている。噴射面Haは、プラテン213の支持面213aに向けられている。なお、ヘッドHの構成は、上記のヘッドユニットHUに配置されるヘッドH1〜H12の構成と同一である。また、インクジェット部IJには、プラテンギャップ調整機構242が設けられている。プラテンギャップ調整機構242としては、例えばカム機構などが用いられている。プラテンギャップ調整機構242は、ヘッドHを噴射面Haと記録媒体M2との対向方向に移動させる。また、インクジェット部IJには、ヘッドH内のインクの温度を調整する温調部243が設けられている。
ヘッド移動部ACは、ヘッドHを筐体PBの長手方向に移動させる。ヘッド移動部ACは、ヘッドHを固定させるキャリッジ204を有している。キャリッジ4は、筐体PBの長手方向に架けられたガイド軸208に当接されている。ヘッド移動部ACは、当該キャリッジ204をガイド軸208に沿って移動させる機構、例えばパルスモーター209、駆動プーリー210、遊転プーリー211及びタイミングベルト212などを有している。
インク供給部ISは、ヘッドHにインクを供給する。インク供給部ISには、複数のインクカートリッジICが収容されている。本実施形態のサンプル捺染装置200は、インクカートリッジICがヘッドHとは異なる位置に収容される構成(オフキャリッジ型)である。
インク供給部ISは、ヘッドHとインクカートリッジICとを接続する供給チューブTBを有している。供給チューブTBは、インクカートリッジIC毎に設けられている。本実施形態では、異なる種類のインクがそれぞれ収容されたインクカートリッジICが4つ設けられている。4つのインクカートリッジICは、供給チューブTB及びサブタンク202を介して、ヘッドHの4つのノズル列NLにそれぞれ接続されている。
メンテナンス部MNは、記録媒体M2に対して印刷が行われる領域から外れた領域(ホームポジション)に設けられている。メンテナンス部MNは、ヘッドHの噴射面Haを覆うキャッピング部CPや、当該噴射面Haを払拭するワイピング部WPなどを有している。キャッピング部CPには、吸引ポンプSCが接続されている。ヘッドHからメンテナンス部MN側に排出された廃インクは、廃液回収部(不図示)において回収される。
図5及び図6は、上記のヘッドH1〜ヘッドH12及びヘッドHの内部構成を示す図である。
図5及び図6に示すように、上記ヘッドH1〜ヘッドH12及びヘッドHは、ノズル基板325上に圧力室プレート351を積層し、さらに圧力室プレート351上に振動板352を積層したものである。
圧力室プレート351には、ヘッドH1〜ヘッドH12及びヘッドHに供給されるインクが常に充填される液たまり355が形成されており、液たまり355は、振動板352とノズル基板325と、壁部(図示せず)とに囲まれた空間からなっている。インクは、振動板352の液供給孔353を経由して液たまり355に供給されるようになっている。また、圧力室プレート351には、複数のヘッド隔壁357によって区画された圧力室358が形成されている。
圧力室358はノズルNZのそれぞれに対応して設けられており、圧力室358の数とノズルNZの数とは同じになっている。圧力室358には、2つのヘッド隔壁357の間に位置する供給口356を介して、液たまり355から機能液が供給されるようになっている。ヘッド隔壁357の圧力室358とノズルNZと供給口356との組は、液たまり355に沿って1列に並んでいる。
図6に示すように、振動板352上には、それぞれの圧力室358に対応して、圧電素子(第一駆動素子、第二駆動素子)359が配置されている。圧電素子359は、下部電極と上部電極との間に圧電層を挟持してなるもので、電極間に駆動信号が印加されることで、対応するノズルNZからインクを吐出させるようになっている。
図7は、主制御装置300の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、主制御装置300は、移動速度調整部310と、駆動信号調整部320と、ギャップ調整部330と、温度調整部340と、搬送速度調整部350とを有する。
移動速度調整部310は、主捺染装置100のヘッドユニットHUを構成するヘッドH1〜ヘッドH12の第一移動速度と、サンプル捺染装置200のヘッドHの第二移動速度とを個別に調整する。
駆動信号調整部320は、ヘッドH1〜ヘッドH12に設けられる圧電素子359を駆動するための第一駆動信号と、ヘッドHに設けられる圧電素子359を駆動するための第二駆動信号とを個別に調整する。駆動信号調整部320は、図8に示すように、圧電素子359に印加する第一駆動信号及び第二駆動信号の波形を調整する駆動波形調整部321と、調整された波形を生成する波形発生部322と、生成された波形(駆動信号)を出力する出力部323とを有する。出力部323は、波形(駆動信号)をヘッドユニットHU又はヘッドHに対して出力する。
ギャップ調整部330は、主捺染装置100のプラテンギャップ調整機構42及びサンプル捺染装置200のプラテンギャップ調整機構242による調整量を個別に制御することにより、ヘッドユニットHUと記録媒体M1との間のプラテンギャップと、ヘッドHと記録媒体M2との間のプラテンギャップとを個別に調整する。
温度調整部340は、主捺染装置100の温調部43及びサンプル捺染装置200の温調部243の温調動作を個別に調整する。
搬送速度調整部350は、主捺染装置100における記録媒体M1の搬送速度と、サンプル捺染装置200における記録媒体M2の搬送速度とを個別に調整する。搬送速度調整部350は、主捺染装置100のベルト回転ローラー25を回転させるモーターMTR1の制御信号と、サンプル捺染装置200の搬送ローラーRLを回転させるモーターMTR2の制御信号とを個別に調整する。なお、上記の各調整情報は、主制御装置300にて主捺染装置100およびサンプル捺染装置100のそれぞれに纏められ、各装置に送られても良い。
次に、上記のように構成されたインクジェット捺染システムSYSの動作を説明する。本実施形態では、捺染する画像のデータ(捺染データ)を用いてサンプル捺染装置200がサンプル捺染物を作成した後、当該捺染データと同一の捺染データを用いて主捺染装置100が正規の捺染物を生成する。以下、順に説明する。
まず、主制御装置300は、サンプル捺染装置200において捺染動作を行わせる。主制御装置300は、搬送部CVによって記録媒体M2をヘッドHの−Z側に配置させる。記録媒体M2を配置させた後、主制御装置300は、ヘッドHを移動させつつ、捺染する画像の画像データ(捺染データ)に基づいてノズルNZの圧電素子359に駆動信号(第二駆動信号)を入力する。
なお、当該捺染データは、例えば所定のソフトウエアによって生成された電子データである。捺染データは、まず描画ソフトウエアなどを用いてデザインが設定され、分版ソフトウエアを用いて分版され、割付ソフトウエアを用いて色の割付が行われ、中間データが生成される。当該中間データに対して所定のソフトウエアによってハーフトーン処理が行われた後、捺染データが生成される。なお、本実施形態では、主捺染装置100とサンプル捺染装置200との間で、同一の捺染データが生成される。したがって、異なる機種である主捺染装置100とサンプル捺染装置200との間において、フォーマット等が同一の捺染データが用いられることになる。
圧電素子359に駆動信号が入力されると、圧電素子359が伸縮し、ノズルNZからインクが噴射される。ノズルNZから噴射されたインクによって、記録媒体M2に所望の画像が捺染形成される。以上の動作により、サンプル捺染物が作成される。なお、サンプル捺染物を作成した後、利用者は、サンプル捺染物の色合いなどの捺染状態を検討し、必要があれば捺染データを変更して再度サンプル捺染物の作成を行っても良い。
次に、主制御装置300は、最終的に作成されたサンプル捺染物の捺染データと同一の捺染データを用いて、主捺染装置100に対して捺染動作を行わせる。主制御装置300は、主捺染装置100に対して捺染データを入力する。その後、主制御装置300は、入力された捺染データに対応する画像を記録媒体M1に形成させる。このとき、記録媒体の大きさに応じて捺染データを複数個、タイル状に並べて記録媒体M1に画像を形成してもよい。
主制御装置300は、軸部11を回転させ、記録媒体供給部10から記録媒体M1を送り出す。記録媒体供給部10から送り出された記録媒体M1は、搬送ローラー21及び搬送ローラー22を経由して搬送ベルト23に支持される。主制御装置300は、ベルト回転ローラー25を回転させて搬送ベルト23を搬送方向に移動させる。この動作により、記録媒体M1は搬送ベルト23によって搬送方向に搬送される。
記録媒体M1が搬送ベルト23上の所定の位置に到達した後、主制御装置300は、ヘッドHを記録媒体M1の幅方向に移動させつつ、ノズルNZからインクを吐出させる。主制御装置300は、ヘッドHが記録媒体M1を幅方向に一回走査する毎に、記録媒体M1を搬送方向に所定距離(S1)ずつ移動させる。主制御装置300は、一回の移動においてベルト回転ローラー25を所定角度ずつ回転させる。このように、主制御装置300は、記録媒体M1を搬送方向に間欠的に移動させ、ヘッドHを走査させてノズルNZからインクを吐出させることで、記録媒体M1に対して所定の画像が形成される。
主制御装置300は、画像が形成された記録媒体M1を搬送ベルト23の下流側に移動させる。搬送ベルト23の下流側に移動した記録媒体M1は、搬送ローラー26、乾燥ユニット27及び搬送ローラー28を経由して記録媒体回収部30に到達する。主制御装置300は、軸部31を回転させることにより、記録媒体M1を軸部31に巻き取らせる。このようにして、画像が形成された記録媒体M1(正規捺染物)が回収される。
上記の動作において、従来、主捺染装置100の捺染動作及びサンプル捺染装置200の捺染動作において、生成される正規捺染物とサンプル捺染物との間の捺染状態(色合いなど)を極力近づけるため、ヘッドの移動速度や圧電素子359の駆動信号、プラテンギャップ、ヘッド(インク)の温度、記録媒体の搬送速度などの動作条件が同一となるように各捺染動作が行われていた。一方、実際には主捺染装置100とサンプル捺染装置200とではヘッド数や記録媒体の寸法が異なっており、捺染環境が異なっていた。したがって、異なる捺染環境において同一の動作条件で捺染動作が行われることになり、結果として正規捺染物とサンプル捺染物との間には色合いなどの捺染状態が異なる場合があった。
これに対して、本実施形態では、主制御装置300を用いて、主捺染装置100とサンプル捺染装置200とに対して上記の動作条件を個別に調整することで、正規捺染物とサンプル捺染物との間で捺染状態を極力近づけることを図っている。
このような調整動作として、例えば主制御装置300は、移動速度調整部310を用いて、主捺染装置100のヘッドユニットHUを構成するヘッドH1〜ヘッドH12の第一移動速度と、サンプル捺染装置200のヘッドHの第二移動速度とを個別に調整することが可能である。
また、当該調整動作として、主制御装置300は、駆動信号調整部320を用いて、ヘッドH1〜ヘッドH12に設けられる圧電素子359を駆動するための第一駆動信号の波形と、ヘッドHに設けられる圧電素子359を駆動するための第二駆動信号の波形とを個別に生成することが可能である。
図9は、圧電素子359に供給される駆動信号の波形を示す図である。図9(a)は、主捺染装置100のヘッドH1〜ヘッドH12に設けられる圧電素子(第一駆動素子)359に供給される駆動信号の波形である。図9(b)は、サンプル捺染装置200のヘッドHに設けられる圧電素子(第二駆動素子)359に供給される駆動信号の波形である。図9(a)及び図9(b)において、縦軸は電圧値、横軸は時刻を示している。
図9(a)に示すように、第一駆動素子に対して供給する第一駆動信号のグラフは、時刻t1から時刻t2にかけて電圧値が0(V)からV1(V)に上昇し、時刻t2から時刻t3にかけて電圧値がV1(V)を維持し、時刻t3から時刻t4にかけて電圧値がV1(V)からV2(V)に降下し、時刻t4から時刻t5にかけて電圧値がV2(V)を維持し、時刻t5から時刻t6にかけて電圧値が0(V)に上昇している。
図9(b)に示すように、第二駆動素子に対して供給する第二駆動信号のグラフは、時刻t1から時刻t2にかけて電圧値が0(V)からV3(V)に上昇し、時刻t2から時刻t3にかけて電圧値がV3(V)を維持し、時刻t3から時刻t4にかけて電圧値がV3(V)からV4(V)に降下し、時刻t4から時刻t5にかけて電圧値がV4(V)を維持し、時刻t5から時刻t6にかけて電圧値が0(V)に上昇している。このとき、電圧値V3及び電圧値V4の値をそれぞれ電圧値V1及び電圧値V2の値と異ならせたり、時刻t1〜時刻t6をずらしたりすることにより、第一駆動信号と第二駆動信号との間で異なる波形とすることができる。
また、主制御装置300は、温度調整部340を用いて、主捺染装置100の温調部43及びサンプル捺染装置200の温調部243の温調動作を個別に調整し、インクの温度を個別に調整することが可能である。
また、主制御装置300は、搬送速度調整部350を用いて、主捺染装置100における記録媒体M1の搬送速度と、サンプル捺染装置200における記録媒体M2の搬送速度とを個別に調整する。この場合、搬送速度調整部350は、主捺染装置100のベルト回転ローラー25を回転させるモーターMTR1の制御信号と、サンプル捺染装置200の搬送ローラーRLを回転させるモーターMTR2の制御信号とを個別に調整する。
図10(a)は、主捺染装置100のモーターMTR1に供給される駆動信号の波形である。図10(b)は、サンプル捺染装置200のモーターMTR2に供給される駆動信号の波形である。図10(a)及び図10(b)において、縦軸は電圧値、横軸は時刻を示している。
図10(a)に示すように、モーターMTR1に対しては、時刻t11から時刻t12にかけて、電圧値がV0であり期間がt0であるパルス波形が4回供給され、所定期間をおいた後、時刻t13から時刻t14にかけて、電圧値がV0であり期間がt0である同様のパルス波形が4回供給される。この場合、時刻t11の前、時刻t12と時刻t13との間、時刻t14の後、にそれぞれヘッドユニットHUの走査及びインクの噴射が行われる。
一方、図10(b)に示すように、モーターMTR2に対しては、時刻t21から時刻t22にかけて、電圧値がV0であり期間がt0であるパルス波形が3回供給され、所定期間をおいた後、時刻t23から時刻t24にかけて、電圧値がV0であり期間がt0である同様のパルス波形が4回供給される。この場合、時刻t21の前、時刻t22と時刻t23との間、時刻t24の後、にそれぞれヘッドユニットHUの走査及びインクの噴射が行われる。
上記動作において、主捺染装置100では、ヘッドユニットHUの走査毎にパルス信号が4つ供給される。これに対して、サンプル捺染装置200においても同様にパルス信号を4つずつ供給する場合、主捺染装置100とサンプル捺染装置200との間で着弾位置ずれがあるため、搬送方向に均等には並ばない。これに対して、本実施形態では、サンプル捺染装置200ではヘッドHの走査毎にパルス数を例えば3〜5の間でばらつかせるようにしている。これにより、搬送方向にインクの着弾を均等に並ばせることができる。
また、主制御装置300は、ギャップ調整部330を用いて、主捺染装置100のプラテンギャップ調整機構42及びサンプル捺染装置200のプラテンギャップ調整機構242による調整量を個別に制御し、ヘッドユニットHUと記録媒体M1との間のプラテンギャップと、ヘッドHと記録媒体M2との間のプラテンギャップとを個別に調整する。
図11(a)及び図11(b)は、プラテンギャップ調整機構42又はプラテンギャップ調整機構242を用いてプラテンギャップを調整する動作の様子を示す図である。図11(a)及び図11(b)に示すように、プラテンギャップ調整機構42又はプラテンギャップ調整機構242のカム部において径の異なる部分をヘッドユニットHU(ヘッドH1〜ヘッドH12)又はヘッドHに当接させることにより、プラテンギャップを調整(プラテンギャップG1及びプラテンギャップG2)することが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、主捺染装置100及びサンプル捺染装置200による捺染後の記録媒体M1(正規捺染物)及び記録媒体M2(サンプル捺染物)の状態が対応するように主捺染装置100及びサンプル捺染装置200の捺染動作を個別に調整する主制御装置300が設けられているので、主捺染装置100及びサンプル捺染装置200の捺染動作を個別に調整して捺染状態を調整することが可能となる。これにより、異なる捺染環境下で捺染が行われた記録媒体M1と記録媒体M2との間で色合いなどの捺染状態の違いが生じるのを抑制することが可能となる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、主制御装置300が主捺染装置100及びサンプル捺染装置200とは独立して設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、主制御装置300と同一の機能を有する部位(調整装置)が主捺染装置100及びサンプル捺染装置200の内部にそれぞれ個別に設けられた構成としても良い。この場合、主制御装置300が当該調整装置に対応する部位に調整信号を送信し、主捺染装置100及びサンプル捺染装置200における各捺染動作を制御することになる。
また、主制御装置300が主捺染装置100およびサンプル捺染装置100のそれぞれに対応して複数設けられた構成としても良い。
また、上記実施形態では記録媒体M1を搬送する構成を例に挙げたが、記録媒体M1およびヘッドユニットが相対的に移動する構成でも良い。
また、ヘッドユニットはラインヘッド型でも良い。
SYS…インクジェット捺染システム 100…主捺染装置 200…サンプル捺染装置 300…主制御装置 M1、M2…記録媒体 HU…ヘッドユニット HUa、Ha…噴射面 H1〜H12、H…噴射ヘッド NZ…ノズル L…ノズル列 IJ…インクジェット部 40…インクジェット部 42、242…プラテンギャップ調整機構 43、243…温調部 310…移動速度調整部 320…駆動信号調整部 330…ギャップ調整部 340…温度調整部 350…搬送速度調整部 359…圧電素子

Claims (7)

  1. 第一媒体に対して第一液体を噴射する第一ヘッド部を有し、所定の捺染データを用いて前記第一媒体に対して捺染動作を行う第一捺染装置と、
    前記第一媒体とは異なる第二媒体に対して第二液体を噴射する第二ヘッド部を有し、前記捺染データを用いて前記第二媒体に対して捺染動作を行う第二捺染装置と、
    捺染後の前記第一媒体における複数のインク着弾位置の間隔と、前記捺染データの前記間隔に相当する、前記第二媒体における複数のインク着弾位置の間隔と同じになるように前記第一捺染装置及び前記第二捺染装置の捺染動作を個別に調整する調整装置と
    を備えるインクジェット捺染システム。
  2. 前記第一ヘッド部及び前記第二ヘッド部は、所定方向に移動可能に設けられ、
    前記調整装置は、前記第一ヘッド部及び前記第二ヘッド部の移動速度を個別に調整可能である
    請求項1に記載のインクジェット捺染システム。
  3. 前記第一捺染装置は、前記第一ヘッド部と前記第一媒体とが第一間隔を空けて対向するように前記第一媒体を支持する第一支持部を有し、
    前記第二捺染装置は、前記第二ヘッド部と前記第二媒体とが第二間隔を空けて対向するように前記第二媒体を支持する第二支持部を有し、
    前記調整装置は、前記第一間隔及び前記第二間隔を個別に調整可能である
    請求項1又は請求項2に記載のインクジェット捺染システム。
  4. 前記第一捺染装置は、前記第一媒体と前記第一ヘッド部とを第1の方向に第一速度で相対的に移動させる第一移動部を有し、
    前記第二捺染装置は、前記第二媒体と前記第二ヘッド部とを第2の方向に第二速度で相対的に移動させる第二移動部を有し、
    前記調整装置は、前記第一速度及び前記第二速度を個別に調整可能である
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のインクジェット捺染システム。
  5. 前記第一ヘッド部は、前記液体を吐出する複数の第一ノズルと、複数の前記第一ノズルを駆動する第一駆動素子と、を有し、
    前記第二ヘッド部は、前記液体を吐出する複数の第二ノズルと、複数の前記第二ノズルを駆動する第二駆動素子と、を有し、
    前記調整装置は、前記第一駆動素子の第一駆動信号及び前記第二駆動素子の第二駆動信号を個別に調整可能である
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のインクジェット捺染システム。
  6. 前記第一ヘッド部は、前記液体の温度を調整する第一温調部を有し、
    前記第二ヘッド部は、前記液体の温度を調整する第二温調部を有し、
    前記調整装置は、前記第一温調部及び前記第二温調部による温調動作を個別に調整可能である
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のインクジェット捺染システム。
  7. 前記調整装置は、前記第一捺染装置及び前記第二捺染装置にそれぞれ個別に設けられている
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のインクジェット捺染システム。
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