JP6141974B2 - 一枚板状の吸音天井用の石膏パネル - Google Patents

Description

本出願は、２０１２年６月２７日出願の出願番号第１３／５３４，４５４号の一部継続出願である。

本発明は、建築材料及びシステムに関し、特に、一枚板状の天井（ｍｏｎｏｌｉｔｈｉｃ ｃｅｉｌｉｎｇｓ）及び内壁を構築するための吸音パネルに関する。

建造物における吸音は、通常、吊りグリッドに支持された天井タイルによって達成される。一般的に、タイルの吸音性は、材料の選択及び／又は室内向き表面の特性によって達成される。天井タイルの設置は、天井裏の空間に容易にアクセスが可能であるという利点があるが、グリッドを隠蔽したとしてもタイル間の境界が視認可能なままとなる。建築士及びインテリアデザイナーは、吸音天井において、特に、天井裏の空間へのアクセスの必要性が予想されない場合に、一枚板状の、質感のない外見を長年求めてきた。一般的な石膏パネルによる乾式天井形成は、吸音性を認められるのに十分な騒音低減係数（ＮＲＣ）を達成しない。穿孔石膏パネルは許容可能なＮＲＣレベルを達成し得るが、外見が一枚板状でない。

本発明は、乾式壁材シート等の通常の石膏パネルを変形することにより、一枚板状の無地の面を有し、かつ、驚くべき吸音性を有する吸音天井又は壁を形成し得るという発見に基づいている。このようなパネルは、０．７０又はそれ以上のＮＲＣを達成可能である。

本発明によれば、その平面領域にわたって分布される多数の穿孔又は穴を有する石膏芯が形成される。上記穿孔又は穴は、前面において、好ましくは、塗料を塗布された不織の多孔性スクリム生地又は膜によって制限され、また、任意で、後面において不織の多孔性吸音生地によって制限される。

上記の石膏パネルは、例えば、乾式壁材の標準シートに穿孔し、その後、穿孔されたシートの両面を追加の積層シート又は層で被覆することで形成することができる。これらの穿孔及び被覆のステップは、乾式壁材シートの製造者によって行われてもよいし、乾式壁材の製造者とは異なる業者によって行われてもよい。

石膏パネルの構成について変形が検討されている。このような変形の中で一般的なのは、穿孔された石膏芯と、肉眼では事実上無孔に見えながら多孔質である構造によって被覆された面と、を有するパネルである。

開示される、石膏を主原料としたパネルは、通常の乾式壁材と同じ、もしくは似た方法で設置可能である。天井としての用途では、本発明の吸音パネルは、商業用途に典型的に用いられる黒色の鉄のチャンネルに支持されるグリッドティー又は「ハットチャンネル」による従来の乾式壁材吊り下げシステムにネジ止めすることができ、又は、住居用途でより頻繁に用いられる木製フレームに取り付けられることができる。吸音壁は、離間した支持要素として機能する垂直のスタッドに本発明の吸音パネルを取り付けることで構築できる。本発明のパネルは通常の乾式壁材と同じように、同一又は同様の材料、機器、工具、技能によって、容易にテープ貼りや塗装を行って一枚板状の天井又は壁を構成できることが分かるだろう。

一枚板状の吸音天井の部分的、概略的な等角投影図である。 一枚板状の吸音天井の倍尺による部分的な断面図である。 本発明の吸音パネルの変形の部分的な拡大断面図である。 変形されたパネル接合部の構成を示す図である。 １枚の矩形パネルに貼り付けられた膜又はスクリムが、隣り合う２枚のパネルとの接合部に重なるようにずらして配置されている、本発明の一態様を示す図である。 図５のパネルの側面図である。 図６のパネルを複数枚組み付けた関係を示す図である。

図１を参照すると、吸音性の一枚板状の天井の設置１０の概略的な部分図が示されている。構造の詳細を示すために、天井１０の層の一部が剥がされている。天井１０は吊り下げシステムであり、中心間距離４フィートで離間した主要ティー１２、及び中心間距離１６インチ又は２フィートで離間した交差するクロスティー１３を備える、当該技術分野で周知の乾式壁材グリッド１１を含む。本明細書内で用いられる寸法は典型的には呼び寸法であり、業界で認められたメートル法による同等の寸法を含むものとする。クロスティー１３が連結される主要ティー１２は、ワイヤー１４によって上部構造（図示せず）から吊り下げられる。グリッド１１の外周は、従来、各壁１６に固定されたチャンネルモールディング１５によって形成される。

吸音パネル２０は、自己穿孔式ネジ２１によってグリッドティー１２、１３の下側に取り付けられる。図示された吸音パネルの面積は４フィート×８フィートであるが、所望されれば、又は実用的であれば、より長い、より短い、及び／又は異なる幅を有してもよい。パネル２０の寸法とグリッドティー１２、１３の間隔によって、パネルの端部がグリッドティーの直下に位置し、かつ、グリッドティーに直接取りつけられ、これら端部が十分に支持されるようにされる。

図２を参照すると、本発明の吸音パネル２０は穿孔された石膏芯２４によって特徴付けられる。芯２４を提供する一方法は、市販されている標準の乾式壁材シートを、紙の前面２３、石膏芯２４、及び紙の後側又は面２５を貫通して穿孔することにより変形することである。穿孔２８はドリリング、パンチング、又は他の穴あけ方法によって形成できる。穿孔２８は均一に離間していることが好ましい。例として、穿孔は中心間距離１６ｍｍで配置された直径８ｍｍの丸穴であってよい。この配置で、穿孔の合計面積はパネル２０全体の面積の２０％に略等しくなる。穴のその他の寸法、形状、パターン、密度も用いることができる。例えば、穴の密度が全体の面積の９％であることが良い結果を達成することが、試験によって判明している。支持グリッド、梁、又はスタッドの中心部分に対応する、シートの辺縁領域ならびに中間領域は、固定部分の強度を維持するために、穿孔されずに残されてもよい。

シート２９、３０は、乾式壁材シートの両面の全面に積層され、穿孔２８の両端を少なくとも部分的に閉鎖する。乾式壁材の後面において、裏打ちシート又はウェブ３０は、吸音天井パネルの分野において周知の、吸音性の不織布であることが好ましい。例として、裏打ち生地は、ＳＯＵＮＤＴＥＸという商標でＦｒｅｕｄｅｎｂｅｒｇ Ｖｌｉｅｓｓｔｏｆｆｅ ＫＧから市販されているものであってよい。これは０．２〜０．３ｍｍの呼び厚さと、６３ｇ／ｍ^２の呼び坪量を有する。具体的には、この不織布の例の主原料はセルロースとＥガラス、ならびにポリアクリル酸塩やポリ（エチレン−ＣＯ−酢酸ビニル）等の合成樹脂バインダーである。別法として、例えば、裏打ちシート３０は多孔性の紙層であってよい。シート３０は、変形乾式壁材シート２２の紙の後面２５に接合するための適切な接着剤を備えてよい。

乾式壁材シート２２の前面において、不織布スクリム層２９の形状のシート又はウェブが適切な接着剤によって取り付けられる。前面層又はシート２９は多孔質である。この用途に適した材料は、従来の吸音天井パネルのカバー又は面として商業的に用いられているものである。この種の膜材料の一例は、Ｏｗｅｎｓ Ｃｏｒｎｉｎｇ Ｖｅｉｌ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ Ｂ．Ｖ．によって、商品コードＡ１２５ ＥＸ−ＣＨ０２で市販されているものである。このスクリム生地は水和アルミナガラス繊維糸、ポリビニルアルコール、及びアクリレートコポリマーを含む。未塗装のスクリム２９の呼び坪量は１２５ｇ／ｍ^２であり、１００Ｐａにおける空隙率は１９００ｌ／ｍ^２／ｓｅｃである。前面のスクリム２９の閉鎖を防ぐために、接着剤は当初、パネル又はシート２２に塗布されてよい。後述する現場での仕上げ作業に耐えるよう、前面シート２９は十分に堅牢であるべきである。また、乾式壁材接合化合物又はそれに類する材料、及び、典型的には後述の水性塗料のような市販の塗料と、相性が良いものであるべきである。

利用可能なその他の膜２９には、Ｏｗｅｎｓ−Ｃｏｒｎｉｎｇ Ｖｅｉｌ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ Ｂ．Ｖ．からＡ１３５ＥＸ−ＣＹ０７（呼び坪量１３５ｇ／ｍ^２、１００Ｐａにおける空隙率１０５０ｌ／ｍ^２／ｓｅｃ）、およびＡ１８０ＥＸ−ＣＸ５１（呼び坪量１８０ｇ／ｍ^２、１００Ｐａにおける空隙率６００ｌ／ｍ^２／ｓｅｃ）として市販の、不織のグラスファイバー製品が含まれる。記載の膜はいずれも半透明で、本明細書に開示するコーティング剤を塗布又はコーティングしない限り、穿孔２８を視覚的に隠蔽することは不可能である。

一般的な乾式壁材と同様の設置方法で、パネル２０は、他の同一のパネルと共にグリッド１１に吊り下げられる。同じく、一般的な乾式壁材をテープ貼りするのと同じ方法で、図１に示す通り、接合部３３はテープ貼りされる。乾式壁材接合化合物又はそれに類する材料３４は、シート２９に直接、そしてテープ３５の上から塗布してテープを隠蔽することで、２枚の隣接パネル２０の隣り合う縁部にテープ又はそれに類する材料３５を接着するのに用いられる。典型的には、パネル面の主要部の平面よりも低い位置で接合テープ３５を受け入れるために、パネル２０の長手縁にはテーパーが付いている。接合化合物３４は従来の乾式壁材接合化合物であってよく、テープ３５は従来の乾式壁材用紙テープ又はメッシュテープであってよい。グリッド１１を構成する離間した支持要素１２、１３にパネル２０を固定するネジ２１は、従来の乾式壁材設置の場合と同様に、皿頭であり、通常の乾式壁材の場合と同様の塗布方法でテーピングナイフ又はこてによって塗布される接合化合物３４によって隠蔽される。壁の構築時には、パネル２０は垂直のスタッド支持体に接着によって取り付けることができる。乾燥時、接合化合物３４は紙やすり又は濡れスポンジで、表面シート２９の表面の平面になじませることができる。

接合化合物３４が紙やすり又は濡れスポンジで滑らかにされた後、前面シート２９と残った接合化合物には、吸音タイルの塗装に用いられる市販の吸音塗料３１が塗布される。ノンブロッキング塗料とも呼ばれることもある適切な水性塗料の一例は、米国メイン州ホルブルックのＰｒｏＣｏａｔ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ，Ｉｎｃ．からＰｒｏＣｏｕｓｔｉｃの商標名で入手可能である。他の、ノンブロッキング又は非架橋性の音響的透明塗料又はコーティング３１は、以下の配合を有してよい。

このコーティングにおいて最適なパーライト骨材の粒径分布は、その体積の６０％〜８０％において１０〜１００メッシュに集中しており、充填密度は６〜８ポンド／立方フィートの範囲内であってよい。コーティング３１は合計４０〜１６０ｇ／平方フィートで二度塗りされてよく、８０ｇ／平方フィートの被覆率で塗布されることが理想的である。

このコーティング配合の粒子は、約３０〜約６０グリットの細目から中目（ＣＡＭＩ及びＦＥＰＡ標準）の紙やすりと同じような、わずかに質感のある外見をもたらす。この低質感は、パネル間の接合部を、外見上、効果的に隠ぺいするのに役立つ。天井の、仕上げられた外見の均質性を向上させるために、テープ貼りされた接合部は塗料に先立って、接合化合物を被覆するのに十分な幅を有する膜生地２９の帯で被覆されてよい。塗料の塗布は、層２９に求められる多孔性を維持すべきであるが、外見は、穿孔２８が見えず、肉眼では無孔の表面に見えるべきである。具体的には、塗料又はコーティング３１は、膜２９の繊維を湿らせることが可能で、かつ、膜の繊維同士を架橋するフィルムを形成しない、非架橋性またはノンブロッキングであるべきである。もしくは、高いＮＲＣが必要でない場合には、従来のプライマー及び室内用ラテックス塗料３１のコーティングを用いて天井１０の設置の仕上げを行うことで満足な結果が得られる。本明細書内で一枚板状という用語が用いられる場合、天井又は壁の視認可能な表面の事実上全体が接合部のないシームレスな広がりとして見えることを意味する。

上述の穿孔構成と、前面及び後面シート２９、３０と、パネル背後の慣例的空間と、を有する、１／２又は５／８インチの乾式壁材ベースのパネル２０は、最大で０．７０、及びそれ以上のＮＲＣ値を示すことができ、これは、より高いグレードの吸音天井タイルの性能と同等である。

現在、石膏を主原料とする芯２４の好適な性質は：
厚さ：好ましくは０．５〜０．６２５インチ、
任意で３／８インチ〜１インチ
開口比：９．６〜２７．７％
穴の直径：６〜１２ｍｍ
穴の間隔：１５〜２５ｍｍ

以下は、上述の不織のＳＯＵＮＤＴＥＸ（商標）材料からなる裏打ち層３０と、上述の第一の不織スクリム材料の前面層２９の、本発明の吸音コーティングと吸音ＰｒｏＣｏｕｓｔｉｃコーティングの塗布前後の気流特性である。

下掲の表は、本発明のボード及び比較のための他の構造のボードのＮＲＣ値を示す。上掲の表と同様に、別段の記載がない限り裏打ちはＳＯＵＮＤＴＥＸ（商標）であり前面は上記第一のスクリムである。

試験Ｉ
＊穿孔パネル＝直径３／８”、間隔１６ｍｍ（中心間距離）の穿孔を有する５／８インチのＦＣ３０（乾式壁材）−開口比２７．７％

試験ＩＩ
＊穿孔パネル＝直径６ｍｍ、間隔１５ｍｍ（中心間距離）の穿孔を有する１／２インチの超軽量（乾式壁材）、境界部分１．５インチ−穿孔パターン部＝開口比１２．６％、パネル全体＝開口比９．６％

試験ＩＩＩ
パネルＡ（***）＝直径８ｍｍの丸穴を間隔１８ｍｍ（中心間距離）で有し境界部分を有さない１／２インチのＫｎａｕｆ ８／１８Ｒ−開口比１５．５％
パネルＢ（大穴）＝直径１２ｍｍの丸穴を間隔２５ｍｍ（中心間距離）で有し境界部分を有さない１／２インチのＫｎａｕｆ １２／２５Ｒ−開口比１８．１％

試験ＩのパネルＥは、坪量２６３．５０ｇｍ／ｍ^２、厚さ１７．２２ミル、密度０．６０ｃ／ｍ^３、空隙率５８．９７秒の厚手のマニラ紙の面を有した。この試験サンプルは、多孔質であっても、気流抵抗が高すぎる面は本発明において用いるのに適さないことを示す。試験ＩのパネルＢＢは、塗装済みのスクリム面よりも高い気流抵抗（上掲の表を参照）を有する面は満足なＮＲＣを達成できることを示す。

本発明の吸音パネルは、穿孔を、完成したパネルの少なくとも前面（部屋側）において効果的に制限されるように維持する限り、その他の方法、また異なる構造で製造可能である。例えば、高いＮＲＣ値が必要でない場合、後面層３０は省略され得る。不織布層２９、３０のいずれも、多孔質の紙で代替し得る。

パネルの平面に対して穿孔を斜めに配向することで、ＮＲＣは測定可能なほどに向上できることが見出されている。このような構造を図３に示す。穿孔２８は、例えばパネルの平面に対して垂直な線から２０度で配向されてよい。この吸音性能の向上の要因は現時点で完全に解明されていないが、穿孔の容積の増加、及び／又は斜めの角度による音波の内部反射の増加、及び／又は前面における有効開口面積の増加の結果であり得る。

図４を参照すると、別の接合構造が示されており、２枚の隣接するパネル４０の縁部３６の断面で示されている。図２と図４において、同一の要素には同じ参照番号が用いられている。パネル４０は、パネルの長手縁の境界部分に、パネル２０のようにテープを受け入れるためのテーパーが付いていない「スクエアエッジ」型であることを除いては、パネル２０と同じである。Ｅｌｍｅｒ’ｓ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ，ＩｎｃからＥＬＭＥＲＳ（商標）の商品名で市販されるポリ酢酸ビニルのエマルジョンのような適切な接着剤によって紙の面２３に接着されたグラスファイバー膜２９。膜２９の寸法は、パネルの縁部から境界部分４２を残して例えば１インチ離間するように設定される。パネル４０間に、不可避もしくは意図的に存在する幅狭の間隙４１には、好ましくは、米国特許第６，２２８，１６３号、５，７４６，８２２号、５，７２５，６５６号、５，３３６，３１８号、及び４，６６１，１６１号に開示されるような、硬化型で、無収縮又は低収縮の、紙やすりがけが可能なタイプであることが好ましい乾式壁材接合化合物３４が、部分的又は事実上完全に充填される。間隙４１は、接合化合物３４によって、紙の前面２３の外表面と面一に充填される。別法として、間隙４１は、接合化合物によって部分的に又は完全に取り付けされずに残されてもよい。

膜２９と同じ材料で作製されたテープ４３は、パネル４０間の接合部又は間隙４１をつなぎ合わせるために好適に用いることができる。テープ４３の幅は、パネルの境界領域４２の合計幅よりも小さい。膜２９で被覆されていないパネルの境界部分４２は幅１インチであり、膜テープ４３の幅は、例えば１〜１／４インチであってよい。テープ４３は、膜２９を接着するのに用いられるものと同じ接着剤によって、紙の面２３又は接合化合物に接着されてよい。

スクエアエッジ型乾式壁材パネル４０と、無収縮の硬化型接合化合物は、本発明の天井又は壁を構築する時間と労力を軽減する。テープ４３の長手端部と、パネル膜２９の端部４４との間の空間は、好ましくは急硬性で無収縮の接合化合物で充填されてよい。パネル４０を被覆する膜２９、４３はその後、好ましくは噴霧によって、上述の塗料又はコーティング材料３１のいずれかでコーティングされる。

図５〜７は、膜２９の寸法と位置のみにおいて図４に関して記載されたパネル４０と異なる、変形された吸音パネル５０を示す。膜２９は、接着先のパネル５０の矩形本体又は残り部分５１の対応する面積よりも面積が若干小さい。さらに、膜２９は本体５１から、２つの交差する端部５２、５３に沿って、これらの端部がはみ出る、もしくは自由端となり、本体に直接接着されないように、ずらして配置されている。

パネル５０は同一のパネルと組み付けられて壁、天井、又はそれに類する吸音性の柵を構築する。端部５２と関連付けられたクロス接合部は、端部５３において接合される隣接パネルと交互に配置されてよい。膜２９のはみ出した部分もしくは端部５２及び５３は、近接又は隣接パネルの本体５１間に存在する実際の接合部を架橋することが分かるだろう。パネル５０が設置され、これを覆う膜の端部５２、５３が適用されるのに先立って、先に設置されたパネル５０の、膜２９によって被覆されていない境界領域５４は、上述のような適切な接着剤によってコーティングされる。この次のパネル５０の設置後、膜の自由端部５２、５３は、先に設置されたパネル５０の境界領域５４上の接着剤上に圧着されてよい。パネル５０において膜をずらして配置することで、パネル間の接合部にテープ貼りを行う労力を削減でき、観察者から見えない、もしくはほとんど見えない接合部をもたらす潜在的な可能性がある。接合されたパネルの膜の隣接する端部間には、通常は本体５１と膜２９との間に存在する選択された寸法の小さな差異と等しい、非常に小さな間隙だけが存在することになる。様々な図面が、垂直方向の寸法よりも一の平面方向の寸法のほうが大きい矩形パネルを図示しているが、正方形のパネルも、「矩形」という語に包含されることが理解されるべきである。

上述の開示は、従来の乾式壁材シートを、本発明の吸音パネルに転用する変形を含んでいる。しかしながら、本発明の吸音パネルは、石膏芯の形成時、もしくは、石膏芯の形成後であって前面及び後面に片方または両方の被覆シート又は層（用いられる場合）を取り付ける前、において、最初から石膏芯に穿孔を有して製造されてよい。穿孔は、例えば石膏本体に注型形成されてよい。穴あけで形成さない場合には、開示された様々な実施形態における穿孔の断面は非円形であってよい。

本開示は例示を目的とするものであり、詳細の追加、変形、もしくは除外によって、本開示に含まれる発明の公正な範囲を逸脱することなく、多様な変更が行われ得ることが明白である。本発明はしたがって、以下の請求の範囲において行われる必要な限定を除いては、本開示の特定の詳細に限定されるものではない。

Claims (7)

1. 天井又は壁を形成するための吸音パネルであって、
   前記パネルは１．２７センチメートル（１／２インチ）以上の呼び厚さを有して矩形領域にわたって広がり、
   前記パネルは石膏を主原料とする芯を有し、
   前記芯は、それぞれの面積がパネルの面積と略等しい前面と後面を有し、
   前記芯は前記前面と後面との間に延伸する複数の穿孔を有し、
   前記穿孔は前記芯の全領域にわたって略均一に分布され、前記芯の前面と後面において開口し、
   前記芯の前面は、前記穿孔を完全には隠蔽することができない半透明の多孔質層からなる前面シートによって被覆され、
   前記芯の後面は、多孔質の後面シートによって前記穿孔を部分的に閉鎖し、
   前記芯の前面の前面シート及びパネルの接合部に塗布された接合化合物とは架橋を形成しない水性の吸音塗料が湿重量で４０〜１６０ｇ／９２９ｃｍ^２（１平方フィート）の割合で塗布されており、
   前記前面シートが前記割合で前記吸音塗料が塗布された状態で、前記吸音パネルの前面は、外見上無孔であり、
   前記パネルは、前記芯の前面シートの前記多孔質層と接合化合物が前記吸音塗料によって塗装された状態で、０．５０以上のＮＲＣを発揮することを特徴とする吸音パネル。
   
2. 前記吸音パネルの長手縁には、接合テープ及び接合化合物を受け入れるためにわずかにテーパーが付いていることを特徴とする請求項１に記載の吸音パネル。
3. 前記吸音パネルは、１．２２メートル（４フィート）の呼び幅と、２．４４メートル（８フィート）以上の呼び長さを有することを特徴とする請求項１に記載の吸音パネル。
4. 吸音一枚板状天井又は壁の構成体であって、
   離間した平行支持要素の略平坦なグリッドと、
   その後面において、前記支持要素間の空間を橋渡しするようにして該支持要素に固定される複数の吸音パネルと、を含み、
   前記パネルが隣接するパネルとの間に接合部を形成し、該接合部はそれぞれ支持要素に重なり合い、各パネルは、該パネルの厚さの大部分を占める石膏芯を有し、前記芯はその略全域に分布された多数の離間した穿孔を有し、
   前記パネルの後面において、前記芯の穿孔は開口しているか又は部分的にのみ開口し、
   前記パネル前面において前記穿孔を完全には隠蔽することができない半透明の多孔質層が前記芯の穿孔を被覆し、
   前記接合部は、前記多孔質層上から貼られたテープ及び／又は塗装された接合化合物を有し、
   前記接合部の前記テープ及び／又は接合化合物を含むパネル全面にわたって、湿重量で４０〜１６０ｇ／９２９ｃｍ^２（１平方フィート）の割合で塗装される連続したノンブロッキングの音響的透明塗料によって、隠蔽され、
   前記多孔質層の吸音上の有効空隙率は、前記構成が０．５０以上のＮＲＣを発揮するように維持されることを特徴とする吸音一枚板状天井又は壁の構成体。
   
5. 吸音一枚板状天井又は壁の構成体であって、
   離間した平行支持要素の略平坦なグリッドと、
   その後面において、前記支持要素間の空間を橋渡しするようにして該支持要素に固定される複数の吸音パネルと、を含み、
   前記パネルが隣接するパネルとの間に接合部を形成し、該接合部はそれぞれ支持要素に重なり合い、各パネルは、該パネルの厚さの大部分を占める石膏芯を有し、前記芯はその略全域に分布された多数の離間した穿孔を有し、
   多孔質の不織布でなる半透明の生地層が芯の前面において前記穿孔を被覆し、
   吸音性の不織布でなる生地が各パネルの後面に積層されてパネルの後面を形成し、
   前記前面におけるパネル同士の接合部は、接合部を含む天井パネル全面にわたって、湿重量で４０〜１６０ｇ／９２９ｃｍ ^２ （１平方フィート）の割合で塗装される連続したノンブロッキングの音響的透明塗料による塗装によって、隠蔽され、
   前記ノンブロッキングの音響的透明塗料による塗装は、前記穿孔を隠蔽する多孔質で不織布でできた半透明の生地層と相まって、前記構成が０．５０以上のＮＲＣを発揮するよう、芯の前面における多孔質不織布層に十分な空隙率を残すことを特徴とする吸音一枚板状天井又は壁の構成体。
6. 乾式壁材シートに用いる吸音パネルであって、
   前記乾式壁材シートは、１．２７センチメートル（１／２インチ）以上の厚さを有し、石膏を主原料とする芯と、紙製の前面層及び後面層とを有し、
   前記前面層及び後面層と芯を貫通するよう穿孔され、孔は直径３．１８ミリメートル（１／８インチ）以上であり、かつパネルの面の面積の９％以上を占めるに十分な数設けられ、
   前記前面は、前記孔の完全な隠蔽を不可能にする半透明性を有する多孔質の不織ガラス繊維膜によって被覆され、
   前記膜は湿重量で４０〜１６０ｇ／９２９ｃｍ^２（１平方フィート）の割合で塗装される非架橋性コーティングによって被覆することができ、前記膜と塗装との組み合わせが前記孔の隠蔽に有効であり、かつパネルに０．５５以上のＮＲＣを発揮させるのに十分な空隙率を提供することを特徴とする吸音パネル。
   
7. 前記後面層が吸音性不織布によって被覆されることを特徴とする請求項６に記載の吸音パネル。
   

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