JP6141160B2 - 固体撮像素子およびその動作方法、並びに電子機器およびその動作方法 - Google Patents

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Description

本技術は、固体撮像素子およびその動作方法、並びに電子機器およびその動作方法に関し、特に、フォトダイオードが受光することにより生成する電荷を、複数の電極より構成される保持部に保持させ、電極毎にオンまたはオフを制御することにより、強い電界を部分的に発生させることで、保持した電荷を確実に転送できるようにした固体撮像素子およびその動作方法、並びに電子機器およびその動作方法に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサは、光電変換電子を画素ごとに順次読み出すローリングシャッタ型デバイスが一般的である。
しかしながら、ローリングシャッタ型デバイスでは、画像を構成する各画素で撮像されるタイミングに時間的な同時性がないために高速に動作する被写体を撮像すると、撮像された画像が歪むことがあった。このため、光電変換した電荷を同時に別の保持部へ転送し保持し、その後、保持部(MEM)から、順次電荷を読み出すグローバルシャッタ型(GS:Global Shutter型)デバイスが提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−103647号公報
ところで、特許文献1のような構造において、大容量の電荷を保持する保持部(電荷保持部)を形成しようとすると、そのサイズが大きくなる。
このような構造において、受光素子で発生された電荷を、フローティングディフュージョンへ転送しようとすると、保持部におけるフローティングディフュージョンの近傍領域と遠方領域との間で十分な電界を構成できるように、不純物プロファイルを形成することが一般的である。
しかしながら、所定の十分な電界を保つ状況で、転送距離を長くすると、保持部を空乏化させるためのいわゆるリセット電圧が高くなってしまい、消費電力を増大させてしまう。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特に、保持部の大型化に伴って生じるリセット電圧を不要に高くすることなく、確実に、保持部に保持された電荷をフローティングディフュージョンに転送できるようにするものである。
本技術の一側面の固体撮像素子は、固体撮像素子において、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成され、前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する。
前記固体撮像素子は、グローバルシャッタ型固体撮像素子とすることができる。
複数の画素の前記保持部より転送された電荷を加算する加算部をさらに含ませるようにすることができ、複数に分割された電極の一部で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送し、前記加算部には、複数に分割された電極の一部で蓄積された電荷を、前記複数の画素の分だけ加算して転送させるようにすることができる。
前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極をさらに含ませるようにすることができ、前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の分割方向に対して垂直な方向に構成されるようにすることができる。
前記保持部を構成する分割された複数の電極は、不等面積に分割されるようにすることができる。
前記保持部には、前記フォトダイオードで生成された電荷を自らに転送する機能を設けるようにさせることができる。
前記フォトダイオードの電荷の直接リセットドレインへの排出のオンまたはオフを制御するグローバルリセットゲートをさらに含ませるようにすることができる。
前記保持部は、SiO2、SiN、HfO2、またはTaO2を含み、これらを積層して構成されるようにすることができる。
前記電極の材質は、Poly Si、PDAS、または、W、Mo、Al、若しくはCuを含むメタル材料とすることができる。
前記保持部には、遮光部をさらに含ませるようにすることができ、前記複数に分割された電極のいずれかが、前記遮光部に短絡させるようにすることができる。
本技術の一側面の固体撮像素子の動作方法は、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成された固体撮像素子の動作方法であって、フォトダイオードが、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成し、保持部が、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持し、前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する。
本技術の一側面の電子機器は、固体撮像素子を有する電子機器であって、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、
前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成され、前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する。
前記固体撮像素子は、グローバルシャッタ型固体撮像素子とすることができる。
複数の画素の前記保持部より転送された電荷を加算する加算部をさらに含ませるようにすることができ、複数に分割された電極の一部で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送させ、前記加算部には、複数に分割された電極の一部で蓄積された電荷を、前記複数の画素の分だけ加算して転送させるようにすることができる。
前記保持部を構成する分割された複数の電極は、略等面積に分割されるようにすることができる。
前記保持部を構成する分割された複数の電極は、不等面積に分割されるようにすることができる。
前記保持部には、前記フォトダイオードで生成された電荷を自らに転送する機能を設けるようにさせることができる。
本技術の一側面の電子機器の動作方法は、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成された電子機器の動作方法であって、固体撮像素子を有する電子機器の動作方法であって、フォトダイオードが、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成し、保持部が、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持し、前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する。
本技術の一側面においては、画素単位の光が受光され、フォトダイオードにおいて、光電変換により電荷が生成され、複数に分割された電極が設けられた保持部により、前記フォトダイオードにより生成された電荷が、一時的に保持され、電極からなる読出電極により、前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送が制御され、前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成され、前記保持部により、前記分割された前記電極のオンまたはオフが順次切り替えられることにより、保持した電荷がフローティングディフュージョンに転送される。
本技術の一側面によれば、保持部の大型化に伴って生じるリセット電圧を不要に高くすることなく、確実に、保持部に保持された電荷をFD部に転送させることが可能となる。
一般的な固体撮像素子の構成例を説明する図である。 本技術を適用した第1の実施の形態の固体撮像素子の構成例を説明する図である。 図2の固体撮像素子の回路構成例を説明する図である。 図2の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理を説明するフローチャートである。 図2の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 図2の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理を説明する状態図である。 本技術を適用した第2の実施の形態の固体撮像素子の構成例を説明する図である。 図7の固体撮像素子のポテンシャル分布を説明する図である。 図7の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理を説明するフローチャートである。 図7の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 本技術を適用した第3の実施の形態の固体撮像素子の構成例を説明する図である。 第1保持部乃至第4保持部のレイアウトによる電荷の転送路の違いを説明する図である。 本技術を適用した第4の実施の形態の固体撮像素子の回路構成例を説明する図である。 図13の固体撮像素子における画素信号の読み出しパターンを説明する図である。 図13の固体撮像素子による画素毎に個別に画素信号を出力する場合の電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 図13の固体撮像素子による4画素毎に加算して画素信号を出力する場合の電荷蓄積転送処理を説明するフローチャートである。 図13の固体撮像素子による4画素毎に加算して画素信号を出力する場合の電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 図13の固体撮像素子による4画素毎に加算して画素信号を出力する場合のその他の電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 図13の固体撮像素子による4画素毎に加算して画素信号を出力する場合のさらにその他の電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 本技術を適用した第5の実施の形態の固体撮像素子の構成例を説明する図である。 図20の固体撮像素子のポテンシャル分布を説明する図である。 図20の固体撮像素子による4画素毎に加算して画素信号を出力する場合の電荷蓄積転送処理を説明するフローチャートである。 図20の固体撮像素子による4画素毎に加算して画素信号を出力する場合の電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 本技術を適用した第6の実施の形態の固体撮像素子の構成例を説明する図である。 本技術を適用した第7の実施の形態の固体撮像素子の構成例を説明する図である。 図25の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理を説明するフローチャートである。 図25の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理を説明するタイミングチャートである。 従来の固体撮像素子における配線の構成例を説明する図である。 本技術を適用した固体撮像素子における配線の構成例を説明する図である。
以下、本開示における実施の形態(以下、本実施の形態という)について説明する。な
お、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(保持部が2分割された場合の一例)
2.第2の実施の形態(保持部が4分割された場合の一例)
3.第3の実施の形態(第1保持部乃至第4保持部の分割方向に対して垂直方向にフォトダイオードが配設された場合の一例)
4.第4の実施の形態(4画素分の画素信号が加算される場合の一例)
5.第5の実施の形態(グローバルリセットゲートを設けた場合の一例)
6.第6の実施の形態(保持部が不均等に分割された場合の一例)
7.第7の実施の形態(保持部に転送ゲートの機能を備えさせた場合の一例)
[第1の実施の形態]
[一般的な固体撮像素子の構成例]
図1は、一般的な固体撮像素子の画素単位の構成例を示した上面図であり、図中の左部が従来の固体撮像素子の構成例であり、図中の右部が近年の一般的になりつつある固体撮像素子の構成例である。
図1の左部で示される従来の固体撮像素子は、図中の最も下から、フォトダイオードPD、転送ゲートTG、保持部MEM、フローティングゲートFG、フローティングディフュージョンFD、リセットゲートRST、リセットドレインRST Drain、増幅部AMP、および選択部SELを備えている。
フォトダイオードPDは、受光素子からなり、光を受光すると光電変換により、光量に応じた電荷を発生する。
転送ゲートTGは、オンまたはオフを制御することにより、フォトダイオードPDに蓄積された電荷を、保持部MEMに転送する。
保持部MEMは、オンまたはオフに制御されることによりゲートとして機能すると共に、オンに制御されるとき、転送ゲートTGを介してフォトダイオードPDより転送されてくる電荷を一時的に保持する。また、保持部MEMは、これらの機能を備えた電極より構成されており、この電極に印加される電圧により電荷を保持、または転送する。
すなわち、保持部MEMがオンにされている場合、転送ゲートTGは、シャッタのオンが制御されると、全画素について同一のタイミングでフォトダイオードPDに蓄積された電荷を保持部MEMに転送する。この結果、全画素について、フォトダイオードPDで発生した画素信号となる電荷を同一のタイミングで保持部MEMに保持させる。保持部MEMには、遮光膜Fが設けられており、保持部MEMが遮光されることで、フォトダイオードPDから回り込む光を遮光し、フォトダイオードPDで受光される光量と同様の光量を確実に保持できるようにしている。
フローティングゲートFGは、オンまたはオフの制御により、保持部MEMに保持されている電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。
増幅部AMPは、フローティングディフュージョンFDに転送されてきた電荷量に応じて、選択部SELを介して供給される電力の電圧を所定の倍率で増幅し、これを画素信号として出力する。
選択部SELは、図示せぬ制御部より画素信号の転送が指示されると、電源VDDより供給されてくる電力を増幅部AMPに供給する。
リセットゲートRSTは、オンまたはオフの制御により、フローティングディフュージョンFDに転送されてきた電荷をリセットドレインRST Drainに排出する。
尚、図1の右部における固体撮像素子の構成例についても基本的な構成は同様であるので、その説明は省略する。ところで、図1の左部および右部の固体撮像素子の構成において異なる点は、保持部MEMの電荷を保持する保持容量である。すなわち、図1の右部の固体撮像素子においては、左部のものよりも物理的に面積の大きなものとなっており、これにより保持可能な電荷量を大容量化している。保持部MEMが大型化しているのは、フォトダイオードPDより転送されてくる電荷を大容量化するためである。
例えば、図1の左部の固体撮像素子においては、図1の左部における右上部で示される状態St1のように、転送ゲートTG、およびフローティングゲートFGが、いずれもオフの状態となっており、保持部MEMに電荷が保持された状態であるものとする。
この状態で、フローティングゲートFGがオンにされると、状態St2で示されるように、保持部MEMを構成する電極の不純物プロファイルにより、保持部MEM上に生じる電界の影響により、保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに転送される。すなわち、保持部MEMは、電極と、その電極により生じる電界で電荷を転送する転送路を構成するゲート酸化膜より構成されている。例えば、この電極に電圧が印加されて、保持部MEMがオンに制御されると、転送ゲートTG、およびフローティングゲートFGがいずれもオフの状態であるとき、保持部MEMにおけるゲート酸化膜内に電荷が保持される。このとき、保持部MEMの電極は、その不純物プロファイルにより電界が生じているため、図1の状態St1で示されるように、図中で左下がりとなるようにポテンシャルの傾斜が発生する。このため、状態St1の状態で、フローティングゲートFGがオンにされると、状態St2で示されるように、保持部MEM上で発生する電界に応じたポテンシャルの傾斜の影響で、保持されている電荷がフローティングディフュージョンFDに転送されることになる。
尚、図1の状態St1,St2,St11,St12は、図1における左右それぞれの固体撮像素子の上面図におけるA−A’断面におけるポテンシャル分布を示したものである。
図1の右部で示されるような、近年の保持部MEMは、電極を大型化することで大容量化されているため、状態St11で示されるように、状態St1と同様の動作により保持部MEMに電荷を蓄積することはできる。しかしながら、状態St12で示されるように、状態St2における場合と同様に、フローティングゲートFGをオンにしても、保持部MEMの電極が物理的に大型化されることにより、転送距離が長くなっているため、保持部MEM上における電界の傾斜が緩やかになってしまい、保持していた全電荷をフローティングディフュージョンFDに転送できず、残留する電荷が発生することがあった。すなわち、図1の右部の固体撮像素子においては、フローティングゲートFGをオンにしても、保持部MEM上のポテンシャルの傾斜が緩やかなものとなるため、保持された全電荷がフローティングディフュージョンFDに転送され難くなるので、保持部MEM上に残留する電荷が発生してしまうことがあった。
また、このような場合においても、保持部MEMの不純物プロファイルの調整により、より強い電界が発生するような構成とすることも可能であるが、このようにすると、リセット電圧を高く設定する必要が生じ、結果として、消費電力を増大させる恐れがある。
尚、図1においては、状態St2,St12における保持部MEM上のポテンシャルの変化の大きさ、すなわち、ポテンシャル分布の傾きの大きさが電界強度を表している。すなわち、状態St12においては、保持部MEM上のポテンシャルの傾きは、状態St2における傾きよりも緩やかであり、すなわち、電界強度が弱いため、保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに転送されにくい状態であることが示されている。
[固体撮像素子の第1の実施の形態の構成例]
そこで、本技術を適用した固体撮像素子においては、図2で示されるように、保持部MEMを構成する電極が複数に分割されている。
図2の右部は、本技術を適用した固体撮像素子の画素単位の構成例を示す上面図を示している。また、図2の左部は、図2の右部におけるA−B断面におけるポテンシャル分布の一例が示されている。尚、図2の右部で示される固体撮像素子において、図1における固体撮像素子と同一の機能を備えた構成については、同一の符号、および同一の名称を付しており、その説明については適宜省略するものとする。
すなわち、図2の固体撮像素子において、図1の固体撮像素子と異なる点は、保持部MEMを構成する電極を複数で、かつ均等に分割し、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2を設けた点、並びに、オーバーフロー排出部OFBが設けられた点である。
第1保持部MEM1および第2保持部MEM2が設けられることにより、保持部が全体として大型化すると共に、その制御により、確実に保持した電荷をフローティングディフュージョンFDに転送させる。また、オーバーフロー排出部OFBは、所定のポテンシャルのゲートとして機能し、フォトダイオードPDにおいて蓄積可能な電荷量を超過した分の余分な電荷を隣接する画素におけるリセットドレインRST Drainに排出する。
尚、図2の左部においては、転送ゲートTG、フローティングゲートFG、およびリセットゲートRSTが、それぞれオフにされ、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2がオンにされた状態が示されている。すなわち、例えば、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷が、転送ゲートTGを介して転送された後、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2において、電荷が保持された状態が示されている。
[図2の固体撮像素子の回路構成]
次に、図3を参照して、図2の固体撮像素子の回路構成例について説明する。
図3の固体撮像素子の回路構成例においては、転送ゲートTG、第1保持部MEM1、第2保持部MEM2、フローティングゲートFG、およびリセットゲートRSTが、画素Pのフォトダイオードのカソードに対して直列にソース−ドレイン間が接続されている。また、フローティングゲートFGおよびリセットゲートRST間には、増幅部AMPのゲートが接続されている。選択部SELは、オンまたはオフが制御されることにより、電源VDDより供給される電力の増幅部AMPへの供給を制御する。
このような構成により、転送ゲートTGは、図示せぬシャッタを制御する操作がなされたタイミングから所定の期間だけ、画素PのフォトダイオードPDにより蓄積された電荷を第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に転送する。
さらに、選択部SELがオンにされた状態で、リセットゲートRSTがオフにされ、フローティングゲートFGがオンにされると、増幅部AMPは、電源VDDから供給される電圧を、保持部MEM2より転送される電荷量に応じて増幅し、画素信号として出力する。
このような構成により、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2のオンまたはオフが順次切り替えられて制御されることで、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2を全体として電極面積を大きくすることで保持可能な電荷量を増大させることが可能となる。また、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2を構成する電極をそれぞれに制御することで、それぞれの電界強度を高めて保持された電荷を転送する。これにより、フォトダイオードPDで蓄積された電荷を、一時的に保持すると共に、保持した電荷の全量をフローティングディフュージョンFDに確実に転送することが可能となる。
[図2の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理]
次に、図4のフローチャート、および図5のタイミングチャートを参照して、図2の固体撮像素子の電荷蓄積転送処理について説明する。尚、図5においては、上から、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第2保持部MEM2、第1保持部MEM1、転送ゲートTG、および選択部SELのオン(Hi)、またはオフ(Low)の各タイミングにおける制御状態を示している。
ステップS11において、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第2保持部MEM2、第1保持部MEM1、および転送ゲートTGが、この順序で順次オンに制御されて、電荷の蓄積が解放される。
すなわち、図5の時刻t11,t21,t31,t41,t51で示されるように、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第2保持部MEM2、第1保持部MEM1、および転送ゲートTGがそれぞれオンに制御されて、蓄積された電荷が解放されて、リセット動作が実行される。
ステップS12において、図5の時刻t52で示されるように、転送ゲートTGがオフにされて、閉じられる。
ステップS13において、転送ゲートTGがオフにされて閉じられることにより、フォトダイオードPDにより生成される電荷が蓄積される蓄積動作が開始される。
ステップS14において、図5の時刻t22で示されるように、フローティングゲートFGがオフにされて、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2に電荷が保持できる状態となる。
ステップS15において、図5の時刻t12において、リセットゲートRSTがオフにされて、フローティングディフュージョンFDに電荷が蓄積できる状態となる。
以上のように、ステップS11乃至S15の一連の処理により、図6の状態St21で示されるように、フォトダイオードPDにより電荷が蓄積される状態となる。尚、図6における状態St21乃至St25は、いずれも図2における左部で示されるようなポテンシャル分布を示している。
ステップS16において、図5の時刻t53で示されるように、転送ゲートTGがオンに制御され、転送ゲートTGが解放される。この結果、図6の状態St22で示されるように、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷が、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に転送される。
ステップS17において、図5の時刻t54で示されるように、転送ゲートTGがオフに制御され、転送ゲートTGが閉じられる。この結果、図6の状態St23で示されるように、フォトダイオードPDで蓄積された電荷が、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に読み出され、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2により、電荷が保持される。尚、状態St23で示される状態は、図2の左部で示される状態と同様である。
ステップS18において、図5の時刻t61で示されるように、選択部SELがオンにされて、増幅部AMPよりフローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷に応じた電圧が画素信号として出力される状態となる。ただし、この段階においては、フローティングディフュージョンFDに電荷は蓄積されていない状態であるので、増幅部AMPより出力される画素信号はない状態である。
ステップS19において、図5の時刻t23で示されるように、フローティングゲートFGがオンとされて、解放されることにより、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出される。
ステップS20において、図5の時刻t42において、第1保持部MEM1がオンにされ、第1保持部MEM1が閉じられる。すなわち、図6における状態St24で示されるように、第1保持部MEM1がオンにされて、閉じられることにより、第2保持部MEM2の電極における電界が強化されて、ポテンシャルの傾斜が急激なものとなり、保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに転送されやすい状態となる。
ステップS21において、図5の時刻t32において、第2保持部MEM2がオンにされ、第2保持部MEM2が閉じられる。すなわち、図6における状態St25で示されるように、第2保持部MEM2がオンにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2のいずれにも電荷が保持できない状態となり、保持されていた電荷の全量がフローティングディフュージョンFDに転送される。
ステップS22において、図5の時刻t24において、フローティングゲートFGがオフにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2からフローティングディフュージョンFDへの電荷の転送が終了する。このとき、ステップS18の処理により選択部SELがオンの状態とされているので、増幅部AMPは、フローティングディフュージョンFDに転送されてきている電荷量に応じて、電源VDDより供給される電圧を増幅して画素信号を出力する。
ステップS23において、図5の時刻t62で示されるように、選択部SELがオフにされることにより、増幅部AMPからの出力が停止される。
以上のように、フォトダイオードPDより転送されてくる電荷が、2の第1保持部MEM1および第2保持部MEM2により保持され、第1保持部MEM1がオンにされた後、第2保持部MEM2がオンにされるように電荷が読み出されるようにした。この結果、電荷を保持する空間のうち、その半分の大きさの第2保持部MEM2の電極により、電荷を転送する距離を短縮させることで、より強い電界を生じさせることが可能となり、より確実に保持された電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出されるようになる。
[第2の実施の形態]
[固体撮像素子の第2の実施の形態の構成例と回路構成例]
以上においては、保持部を全体として2に分割する例について説明してきたが、さらに多くの数に分割するようにしてもよい。
図7の左部は、保持部を4分割した固体撮像素子の構成例を示しており、図7の右部は、そのときの回路構成例を示している。尚、図7の左部に示される固体撮像素子の構成例、および図7の右部に示される固体撮像素子の回路構成例において、図2の固体撮像素子の構成例、および図3の回路構成例と同一の機能を備えた構成については、同一の符号、および同一の名称を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図7に固体撮像素子の構成例、および回路構成例において、図2の固体撮像素子の構成例、および図3の回路構成例と異なるのは、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に代えて、保持部が全体として4分割された第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4が設けられている点である。
このような構成とすることにより、図8で示されるように、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のそれぞれが、保持された電荷の転送距離の1/4ずつを担うこととなるので、各電極において、より強い電界を発生させることが可能となり、保持された電荷をより確実にフローティングディフュージョンFDに読み出させることが可能となる。尚、図8は、図7の固体撮像素子におけるA−B断面におけるポテンシャル分布の一例を示したものである。
[図7の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理]
次に、図9のフローチャート、および図10のタイミングチャートを参照して、図7の固体撮像素子の電荷蓄積転送処理について説明する。尚、図10においては、上から、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1、転送ゲートTG、および選択部SELのオン(Hi)、またはオフ(Low)の各タイミングにおける制御状態を示している。
ステップS51において、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1、および転送ゲートTGが、この順序で順次オンに制御されて、電荷の蓄積が解放される。
すなわち、図10で示されるように、時刻t101,t111,t121,t131,t141,t151,t161において、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1、および転送ゲートTGがそれぞれオンに制御されて、蓄積された電荷が解放されて、リセット動作が実行される。
ステップS52において、図10の時刻t162で示されるように、転送ゲートTGがオフにされて、閉じられる。
ステップS53において、転送ゲートTGが閉じられることにより、フォトダイオードPDにより生成される電荷が蓄積される蓄積動作が開始される。
ステップS54において、図10の時刻t112で示されるように、フローティングゲートFGがオフにされて、第1保持部MEM1乃至第2保持部MEM4に電荷が保持できる状態となる。
ステップS55において、図10の時刻t102において、リセットゲートRSTがオフにされて、フローティングディフュージョンFDに電荷が蓄積できる状態となる。
ステップS56において、図10の時刻t163で示されるように、転送ゲートTGがオンに制御され、転送ゲートTGが解放される。この結果、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷が、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4に転送される。
ステップS57において、図10の時刻t164で示されるように、転送ゲートTGがオフに制御され、転送ゲートTGが閉じられる。この結果、フォトダイオードPDで蓄積された電荷が、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4に読み出され、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4により、電荷が保持される。尚、このときの状態が、図8で示される状態である。
ステップS58において、図10の時刻t171で示されるように、選択部SELがオンにされて、増幅部AMPよりフローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷に応じた電圧が画素信号として出力される状態となる。ただし、この段階においては、フローティングディフュージョンFDに電荷は蓄積されていない状態であるので、増幅部AMPより出力される画素信号はない状態である。
ステップS59において、図10の時刻t113で示されるように、フローティングゲートFGがオンとされて、解放されることにより、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4に保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出される。
ステップS60において、図10の時刻t152において、第1保持部MEM1がオンにされ、第1保持部MEM1が閉じられる。すなわち、第1保持部MEM1がオンにされて、閉じられることにより、第2保持部MEM2乃至第4保持部MEM4の電極における電界が強化されて、ポテンシャルの傾斜が急激なものとなり、保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに転送されやすい状態となる。
ステップS61,S62において、図10の時刻t142,t132で示されるように、段階的に、第2保持部MEM2、および第3保持部MEM3がオンにされ、第2保持部MEM2が閉じられ、次いで第3保持部MEM3が閉じられる。すなわち、第2保持部MEM2、および第3保持部MEM3が順次オンにされて、閉じられることにより、第3保持部MEM3、および第4保持部MEM4の電極における電界が段階的に強化されて、ポテンシャルの傾斜が急激なものとなり、保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに転送され易い状態となる。
ステップS63において、図10の時刻t122において、第4保持部MEM4がオンにされ、第4保持部MEM4が閉じられる。すなわち、第4保持部MEM4がオンにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のいずれにも電荷が保持できない状態となり、保持されていた電荷の全量がフローティングディフュージョンFDに転送に転送される。
ステップS64において、図10の時刻t114において、フローティングゲートFGがオフにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4からフローティングディフュージョンFDへの電荷の転送が終了する。このとき、ステップS58の処理により選択部SELがオンの状態とされているので、増幅部AMPは、フローティングディフュージョンFDに転送されてきている電荷量に応じて、電源VDDより供給される電圧を増幅して画素信号として出力する。
ステップS65において、図10の時刻t172で示されるように、選択部SELがオフにされることにより、増幅部AMPからの出力が停止される。
以上のように、フォトダイオードPDより転送されてくる電荷が、4の第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4により保持され、第1保持部MEM1がオンにされた後、段階的に第4保持部MEM4までが順次オンにされるように電荷が読み出されるようにした。この結果、電荷を保持する空間のうち、その1/4の電極により、電荷を転送する距離を1/4に短縮させることで、より強い電界を生じさせることが可能となり、より確実に保持された電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出されるようになる。
尚、以上においては、保持部を構成する電極を4分割して構成する例について説明してきたが、それ以外の数に分割するように構成してもよい。
[第3の実施の形態]
[固体撮像素子の第3の実施の形態の構成例と回路構成例]
以上においては、保持部を4分割することで、保持部を構成する電極における電荷の転送距離を1/4にして、段階的に電界を掛けることにより、電荷の転送方向に対してより強い電界を作るようにすることで、保持された電荷をより確実に転送できるようにする例を説明してきた。ところで、以上においては、分割される電極が、分割方向となる直線上に転送ゲートTGが存在するように配設される構成例について説明してきたが、分割方向に対して、転送ゲートTGが垂直方向となるように配設される構成にしてもよい。
すなわち、図11の左部は、分割される電極が、分割方向に対して垂直方向に転送ゲートTGが配設される固体撮像素子の構成例が示されている。また、図11の右部は、図11の左部で示される固体撮像素子の回路構成例が示されている。尚、図11の固体撮像素子において、図7の固体撮像素子における構成と同一の機能を備える構成については、同一の符号、および同一の名称を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図11の固体撮像素子において、図7の固体撮像素子と異なる構成は、そのレイアウトにおいて、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4の分割方向に対して垂直方向にフォトダイオードPDの転送ゲートTGが設けられていることである。このような構成により、図11の右部で示されるように、回路構成例においては、第1保持部MEM1乃至第3保持部MEM3のソース−ドレイン間が並列に接続されている。
このように構成することで、転送路を広く確保することが可能となり、電荷の転送がよりし易いものとなる。
すなわち、図12の左上部で示されるように、図7の固体撮像素子の第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4における転送路rは、転送方向に対して垂直方向に対して、距離dのマージンが発生した状態で形成される。尚、図12においては、左上部が図7の固体撮像素子における転送ゲートTG、および第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のレイアウトを示しており、右上部が図11の固体撮像素子における転送ゲートTG、および第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のレイアウトを示している。また、図12の左下部は、図12の左上部のA−A’断面の第2保持部MEM2と電荷が転送される転送路rの断面との関係を示しており、図12の右下部は、図12の右上部のA−A’断面の第2保持部MEM2と電荷が転送される転送路r’の断面との関係を示している。
すなわち、図12の左下部で示されるように、転送路rには、転送方向に対して左右方向に対して距離dのマージンが必要とされる。これに対して、図12の右上部で示されるように、転送ゲートTGが、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4の分割方向に対して垂直方向に配設されると、図12の右下部で示されるように、第2保持部MEM2の一方の端部は、転送ゲートTGと接触した状態であるため、一方の距離dの端部については、転送路の一部として含めることが可能となるため、転送路r’については、一方の距離dの分だけ転送路rよりも太い転送路を構成する。
結果として、転送路r’が、広く太い構成となるため、電荷の転送がより容易なものとなるので、保持した電荷をより確実にフローティングディフュージョンFDに転送することが可能となる。
[第4の実施の形態]
[固体撮像素子の第4の実施の形態の回路構成例]
以上においては、固体撮像素子のそれぞれが1画素分の画素信号を出力する例について説明してきたが、例えば、各画素のフォトダイオードより出力される電荷量を、分割される一部の保持部で保持可能な電荷量とし、複数のフォトダイオードからの電荷を加算(合算)して出力するようにしてもよい。
図13は、4画素のフォトダイオードより供給されてくる電荷を加算して出力するようにした固体撮像素子の回路構成例を示している。尚、図13の回路構成例において、図7の回路構成と同一の機能を備えた構成については、同一の符号、および同一の名称を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図13の回路構成例において、図7の回路構成例と異なるのは、4画素分の固体撮像素子におけるフォトダイオードPDにより蓄積された電荷を加算して、増幅部AMPが出力する点である。尚、図13においては、4画素分の固体撮像素子の構成が組み合わされている構成となっているため、同一の機能を備えた構成については、末尾に1乃至4の符号を付して区別するものとする。ただし、特に区別する必要が無い場合、末尾の番号は付さないものとする。
より詳細には、4画素のフォトダイオードPD1乃至PD4のそれぞれに対応する、転送ゲートTG1乃至TG4、第1保持部MEM1−1乃至MEM1−4、第2保持部MEM2−1乃至MEM2−4、第3保持部MEM3−1乃至MEM3−4、第4保持部MEM4−1乃至MEM4−4、フローティングゲートFG1乃至FG4が設けられている。さらに、フローティングゲートFG1乃至FG4の出力側には、加算部SUMにより、全ての出力が加算された状態で、リセットゲートRST、および増幅部AMPに接続されている。ここで言う、加算部SUMとは、実質的には、4画素で共用利用されるフローティングディフュージョンFDであり、共用利用されるフローティングディフュージョンFDにフローティングゲートFG1乃至FG4より電荷が読み出されることにより電荷が加算される。
尚、固体撮像素子の構成については、図示しないが、図7におけるリセットゲートRST、増幅部AMP、選択部SEL、および加算部SUM(フローティングディフュージョンFD)が、4画素分の転送ゲートTG1乃至TG4、第1保持部MEM1−1乃至MEM1−4、第2保持部MEM2−1乃至MEM2−4、第3保持部MEM3−1乃至MEM3−4、第4保持部MEM4−1乃至MEM4−4、フローティングゲートFG1乃至FG4により共用された構成となる。
このような構成により、フローティングゲートFG1乃至FG4のオンまたはオフのタイミングを制御することで、加算部SUMにおいて、4画素分の電荷を加算して増幅部AMPに出力することも、また、個別に出力することも可能となる。尚、この例においては、4画素を加算する例が示されているが、加算する画素数については、この他の数であってもよい。
[間引き読み出し]
以上のように複数の画素の電荷を加算して出力できる構成を利用することで、画素信号の劣化を低減しつつ、高速で間引き読み出しを実現することができる。
間引き読み出しは、例えば、単純に全画素の1/4の画素のみより画素信号を読み出す、いわゆる間引き処理と、全画素の1/4の画素を読み出して単純加算する単純加算処理と、全画素の1/4の画素の各電荷を1/4だけ読み出して(1/4のすり切り読み出しして)加算する画素出力1/4加算などが考えられる。図14は、各画素について個別に読み出す全画素読出し、間引き処理、単純加算処理、および画素出力1/4加算を比較したものである。
尚、図14においては、電荷が加算される4画素は、例えば、上段のそれぞれで示されるように、4画素×4画素の16画素からなるベイヤ配列であるものとする。また、図14において、「R」、「B」、「Gr」、および「Gb」で示されるマスは、それぞれ、赤色画素、青色画素、赤色画素が配設されるライン上の緑色画素、および青色画素が配設されるライン上の緑色画素を示している。さらに、図14においては、左から、全画素読出し、間引き処理、単純加算処理、および画素出力1/4加算である場合が示されており、それぞれ上から読み出される画素のパターン、単位面積あたりの光量と出力電子数との関係、および1画素あたりの光量と出力電子数との関係が示されている。
例えば、図14の左から2番目で示されるように、16画素のうちの4画素のみを間引き処理により読出す場合、図14の左から2番目の下段に示されるように、全画素読出しに対して1画素あたりの光量に対する出力電子数については、同一である。しかしながら、図14の左から2番目の中段で示されるように、単位面積あたりの光量に対する出力電子数が低減する。これは、間引きにより受光面積が小さくなるためであり、このような場合低照度ノイズによる影響を受け易くなる。
また、例えば、図14の右から2番目の最上段で示されるように、太線で囲まれた緑色画素Grのように、各色の画素について電荷を単純加算して読み出す単純加算処理の場合、図14の右から2番目の下段で示されるように、1画素あたりの出力は、個別に読み出される場合と同様となる。しかしながら、図14の右から2段目の中段で示されるように、単位面積あたりの光量に対する出力電子数が個別に読み出す場合と比べると、1画素分の電荷が単純に4倍されて出力される場合があるので、増幅部AMPの飽和量に達してしまう、または、フローティングディフュージョンFDで電荷を蓄積しきれない状態となるため、結果として、適切な信号を出力することができない恐れがあった。
そこで、図13の固体撮像素子においては、図14の最右部の最上段で示されるように、例えば、緑色画素Grの第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のいずれか1に保持されている電荷のみを抽出することで、1画素あたりの電荷を1/4にすり切って、1/4にすり切った電荷を4画素分加算する。このような処理により、1画素あたりの光量に対する出力電子数は、個別に読み出す場合に比べて1/4となるが、単位面積あたりの光量に対する出力電子数は、各画素が最大値でも1/4の状態で加算されるため、加算された電荷は、最大でも1画素分の最大値にしかならない。このため、4画素分の電荷が同時に読み出されるので、読み出し速度を高速化することが可能になると共に、受光面積そのものは小さくしていないので、低照度ノイズの影響を低減することが可能となる。
[図13の固体撮像素子による画素毎の個別の電荷蓄積転送処理]
次に、図13の固体撮像素子による画素毎の個別の電荷蓄積転送処理について説明する。尚、全画素読出しの電荷蓄積転送処理については、原則的に、図9のフローチャートを参照して説明した処理を画素単位で繰り返すものとなる。ただし、図13の固体撮像素子の場合、フローティングゲートFG1乃至FG4のそれぞれが個別に異なるタイミングでオンとされて、1画素ずつ個別に電荷がフローティングディフュージョンFDに転送されて、増幅部AMPより画素信号が出力される。
すなわち、図15の時刻t113乃至t113’の処理が、4画素について、それぞれ個別に異なるタイミングで繰り返される。すなわち、図15のタイミングチャートにおいては、図10のタイミングチャートにおけるフローティングゲートFGの波形がフローティングゲートFG1の波形として示され、その下に、フローティングゲートFG2の波形が示されている。さらに、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1、および転送ゲートTGの波形が、それぞれ第4保持部MEM4−1乃至第1保持部MEM1−1、および転送ゲートTG1の波形として表示されている。
すなわち、フォトダイオードPD1に対応する第4保持部MEM4−1乃至第1保持部MEM1−1が、時刻t113において、フローティングゲートFG1がオンとされた後、順次時刻t152,t142,t132,t122の順序でオフにされることにより、保持された電荷がフローティングディフュージョンFDに転送され、時刻t114において、フローティングゲートFG1がオフとされることにより、フォトダイオードPD1の電荷の転送が完了し、画素信号として出力される。
この後、時刻t113’において、フォトダイオードPD2に対応するフローティングゲートFG2がオンとされることにより、フォトダイオードPD1に対応する第4保持部MEM4−2乃至第1保持部MEM1−2が、画素P1に対応する第4保持部MEM4−1乃至第1保持部MEM1−1と同様の間隔でオフにされ、時刻t114’において、フローティングゲートFG2がオフにされることによりフォトダイオードPD2の電荷の転送が完了し、画素信号として出力される。
図示しないが、フローティングゲートFG3,FG4についても、同様の処理が繰り返されることにより、画素P3,P4の画素信号が順次出力される。
この処理により、例えば、上述した図14の最左部で示されるような、全画素読出し処理による画素信号の読み出しが可能となる。
[図13の固体撮像素子による4画素毎の加算による電荷蓄積転送処理]
次に、図16のフローチャート、および図17のタイミングチャートを参照して、図13の固体撮像素子による4画素毎の加算による電荷蓄積転送処理について説明する。尚、この例においては、4画素のぞれぞれが、フォトダイオードPD1乃至PD4のそれぞれにおいて転送ゲートTGを介して供給される電荷を、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のうち、第1保持部MEM1のみで保持し、フローティングゲートFGのオンまたはオフにより保持した電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する例について説明する。また、図17においては、上から、リセットゲートRST、フローティングゲートFG1乃至FG4、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1(いずれも4画素分)、転送ゲートTG1乃至TG4、および選択部SELのオン(Hi)、またはオフ(Low)の各タイミングにおける制御状態を示している。従って、リセットゲートRST、および選択部SELの制御状態を除き、いずれも4画素同時になされる処理である。
すなわち、ステップS51において、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1、および転送ゲートTGが、この順序で順次オンに制御されて、電荷の蓄積が解放された後、逆の順序でオフとされることにより、リセット動作が実行される。
すなわち、図17で示されるように、時刻t201,t211,t221,t231,t241,t251,t261において、リセットゲートRST、フローティングゲートFG1乃至FG4、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1、および転送ゲートTG1乃至TG4がそれぞれオンに制御されて、蓄積された電荷が解放される。さらに、その後、時刻t262,t252,t242,t232,t222,t212,t202において、上述した順序と逆の順序で転送ゲートTG1乃至TG4、第4保持部MEM4乃至第1保持部MEM1、リセットゲートRST、およびフローティングゲートFG1乃至FG4のリセット動作が実行される。これにより、リセットゲートRSTがオフにされて、フローティングディフュージョンFDに電荷が蓄積できる状態となる。
ステップS102において、各画素P1乃至P4のフォトダイオードPDにより生成される電荷が蓄積される蓄積動作が開始される。
ステップS103において、図17の時刻t263で示されるように、転送ゲートTGがオンに制御され、転送ゲートTGが解放される。この結果、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷が、第1保持部MEM1に転送可能な状態となる。
ステップS104において、図17の時刻t253で示されるように、第1保持部MEM1がオンにされる。これにより、第1保持部MEM1は、フォトダイオードPDで蓄積された電荷を保持することが可能とな状態となる。すなわち、この直前の処理により転送ゲートTGは解放されているので、フォトダイオードPDで蓄積された電荷が転送されて、第1保持部MEM1により保持される。
ステップS105において、図17の時刻t264で示されるように、転送ゲートTGがオンに制御される。この処理により、フォトダイオードPDで蓄積された電荷の、第1保持部MEM1への転送が終了する。
ステップS106において、図17の時刻t243で示されるように、第2保持部MEM2がオンに制御されて、この処理により、第1保持部MEM1に保持されていた電荷が第2保持部に転送される。
ステップS107において、図17の時刻t271で示されるように、選択部SELがオンにされて、増幅部AMPよりフローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷に応じた電圧が出力される状態となる。ただし、この段階においては、フローティングディフュージョンFDに電荷は蓄積されていない状態であるので、増幅部AMPより出力される画素信号はない状態である。
ステップS108において、図17の時刻t213で示されるように、フローティングゲートFG1乃至FG4がオンとされて、解放されることにより、第4保持部MEM4に保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出せる状態となる。
ステップS109において、図17の時刻t254で示されるように、第1保持部MEM1がオンにされ、第1保持部MEM1が閉じられる。すなわち、第1保持部MEM1がオンにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1で保持されていた電荷は、第2保持部MEM2に転送された状態となる。
ステップS110において、図17の時刻t223で示されるように、第4保持部MEM4がオンにされ、解放されることにより、第3保持部MEM3に蓄積された電荷を受け入れて保持することが可能な状態となる。
ステップS111において、図17の時刻t233で示されるように、第3保持部MEM3がオンにされることにより、第2保持部MEM2に保持されていた電荷が、第3保持部MEM3、および第4保持部MEM4を介して、フローティングディフュージョンFDに転送に転送される。このとき、ステップS107の処理により選択部SELがオンの状態とされているので、増幅部AMPは、フローティングディフュージョンFDに転送されてきている電荷量に応じて、電源VDDより供給される電圧を増幅して画素信号を出力する。このとき、実質的にフローティングディフュージョンFDからなる加算部SUMは、画素P1乃至P4の全ての固体撮像素子より供給されてくる電荷を加算して、増幅部AMPに供給する。
ステップS112において、図17の時刻t244で示されるように、第2保持部MEM2がオフにされて、閉じられることにより、第3保持部MEM3,第4保持部MEM4による電界が強化されることにより、保持されている電荷が、よりフローティングディフュージョンFDに転送され易くなる。
ステップS113において、図17の時刻t234で示されるように、第3保持部MEM3がオフとされて、閉じられることにより、第4保持部MEM4における電界強度がさらに強化されることにより、保持されている電荷が、さらにフローティングディフュージョンFDに転送され易くなる。
ステップS114において、図17の時刻t224で示されるように、第4保持部MEM4がオフとされて、閉じられる。
ステップS115において、図17の時刻t214で示されるように、フローティングゲートFG1乃至FG4がオフに制御されることにより、閉じられる。結果として、第4保持部MEM4からのフローティングディシュージョンFDへの電荷転送が終了する。
ステップS116において、図17の時刻t272で示されるように、選択部SELがオフにされることにより、増幅部AMPからの出力が停止される。
以上のように、フォトダイオードPDより転送されてくる電荷が、第1保持部MEM1で保持可能な電荷量だけ保持されて、順次、第2保持部MEM2乃至第4保持部MEM4に転送され、フローティングディフュージョンFDに読み出されるようにした。この結果、各画素単位で、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4で保持可能な電荷量の1/4にすり切った電荷量をフローティングディフュージョンFDに転送することが可能となった。
また、フローティングディフュージョンFDからなる加算部SUMは、4画素に相当する固体撮像素子の電荷を加算して、増幅部AMPに供給するようにした。この結果、図14を参照して説明したように、受光面積を小さくすることなく、4画素分の画素信号を同時に高速で読み出すことが可能となる。
尚、以上においては、保持部を構成する電極を4分割して構成する例について説明してきたが、それ以外の数に分割するように構成してもよい。
さらに、以上においては、第1保持部MEM1により蓄積された画素を順次第2保持部MEM2乃至第4保持部MEM4に転送することで、全体として保持可能な電荷の1/4にすり切った電荷を転送する例について説明してきたが、第2保持部MEM2に保持された電荷のみを転送するようにしてもよい。この場合、ステップS104,S109の処理がスキップされるので、図17における時刻t253乃至t254で示されるように、第1保持部MEM1が解放されない状態となる。また、図18で示されるように、ステップS106の処理である、第2保持部MEM2をオンにして解放するタイミングを、転送ゲートTGがオンにされて、フォトダイオードPDより蓄積された電荷が転送されてくる時刻t263乃至t264の間となる、時刻t243’とする。これにより、第2保持部MEM2で保持された電荷が、順次第3保持部MEM3、第4保持部MEM4、およびフローティングゲートFGを介してフローティングディフュージョンFDに転送される。
また、第3保持部MEM3に保持されている電荷のみを第4保持部MEM4およびフローティングディフュージョンFDを介して転送させる場合についても同様の要領により実現することが可能となる。
さらに、第4保持部MEM4に保持されている電荷のみをフローティングディフュージョンFDに転送させる場合についても同様であり、すなわち、図19で示されるように、第4保持部MEM4をオンにして解放するタイミングを、転送ゲートTGが解放されている時刻t263乃至t264の間における時刻t223’とすればよい。尚、当然のことながら、第1保持部MEM1乃至第3保持部MEM3は、いずれもリセット後オンにされない。
以上のように、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のいずれかで保持可能な電荷量の1/4にすり切った電荷量をフローティングディフュージョンFDに転送すると共に、受光面積を小さくすることなく、4画素分の画素信号を同時に高速で読み出すことが可能となる。
[第5の実施の形態]
[固体撮像素子の第5の実施の形態の構成例と回路構成例]
以上においては、全てのゲートを開放して、フォトダイオードPDに蓄積された電荷を、リセットドレインRST Drainに排出してから、電荷蓄積を開始して、蓄積された電荷を順次フローティングディフュージョンFDまで、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4を介して転送する例について説明してきた。しかしながら、フォトダイオードPDに蓄積された電荷をリセットさせるために、別途ゲートを設けるようにして、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4において電荷が転送されている間にリセットできるようにしてもよい。
図20は、フォトダイオードPDに、蓄積された電荷を直接リセットドレインRST Drainに排出可能なグローバルリセットゲートPGを設けた固体撮像素子の構成例と回路構成例を示している。尚、図20の固体撮像素子の構成例、および回路構成例において、図2の固体撮像素子の構成例、および図3の回路構成例における構成と同一の機能を備えた構成については、同一の符号、および同一の名称を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図20における固体撮像素子において、図2、および図3の固体撮像素子と異なる点は、新たにフォトダイオードPDにグローバルリセットゲートPGを設けた点である。
グローバルリセットゲートPGは、例えば、HAD(Hole-Accumulation Diode)であり、図21で示されるように、オーバーフロー排出部OFBと同様の機能を備えると共に、隣接するリセットドレインRST DrainにフォトダイオードPDに蓄積された電荷を直接排出する。すなわち、グローバルリセットゲートPGは、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4において電荷が転送されている間にフォトダイオードPDに残留する電荷をリセットドレインRST Drainに排出してリセット動作を完了させる。尚、図21は、図20におけるB−B’断面のポテンシャル分布を示している。
[図20の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理]
次に、図22のフローチャート、および、図23のタイミングチャートを参照して、図20の固体撮像素子の電荷蓄積転送処理について説明する。尚、図23は、図5の波形に加えて、最下段にグローバルリセットゲートPGの制御状態を示す波形が加えられている。
ステップS131において、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第2保持部MEM2、および第1保持部MEM1が、この順序で順次オンに制御されて、電荷の蓄積が解放される。
すなわち、図23の時刻t11,t21,t31,t41で示されるように、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第2保持部MEM2、および第1保持部MEM1がそれぞれオンに制御されて、蓄積された電荷が解放されて、リセット動作が実行される。
ステップS132において、図23の時刻t22で示されるように、フローティングゲートFGがオフにされて、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2に電荷が保持できる状態となる。
ステップS133において、図23の時刻t12において、リセットゲートRSTがオフにされて、フローティングディフュージョンFDに電荷が蓄積できる状態となる。
ステップS134において、図23の時刻t53で示されるように、転送ゲートTGがオンに制御され、転送ゲートTGが解放される。尚、前回の電荷蓄積転送処理において、後述するステップS142,S143の処理でフォトダイオードPDの電荷蓄積は完了しているので、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷が、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に転送される。また、ここでは、図5のタイミングチャートにおける時刻t51乃至t52の波形は存在しない。すなわち、図22の固体撮像素子においては、グローバルリセットゲートPGが存在するので、転送ゲートTGの解放が不要であるためである。
ステップS135において、図23の時刻t54で示されるように、転送ゲートTGがオフに制御され、転送ゲートTGが閉じられる。この結果、フォトダイオードPDで蓄積された電荷が、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に読み出され、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2により、電荷が保持される。
ステップS136において、図23の時刻t301で示されるように、グローバルリセットゲートPGがオンに制御され、フォトダイオードPDに残留する電荷がリセットドレインRST Drainに排出される。
ステップS137において、図23の時刻t61で示されるように、選択部SELがオンにされて、増幅部AMPよりフローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷に応じた電圧が画素信号として出力される状態となる。ただし、この段階においては、フローティングディフュージョンFDに電荷は蓄積されていない状態であるので、増幅部AMPより出力される画素信号はない状態である。
ステップS138において、図23の時刻t23で示されるように、フローティングゲートFGがオンとされて、解放されることにより、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出される。
ステップS139において、図23の時刻t42において、第1保持部MEM1がオンにされ、第1保持部MEM1が閉じられる。すなわち、第1保持部MEM1がオンにされて、閉じられることにより、第2保持部MEM2の電極における電界が強化されて、ポテンシャルの傾斜が急激なものとなり、保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに転送されやすい状態となる。
ステップS140において、図23の時刻t32において、第2保持部MEM2がオンにされ、第2保持部MEM2が閉じられる。すなわち、第2保持部MEM2がオンにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2のいずれにも電荷が保持できない状態となり、保持されていた電荷の全量がフローティングディフュージョンFDに転送される。
ステップS141において、図23の時刻t24において、フローティングゲートFGがオフにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2からフローティングディフュージョンFDへの電荷の転送が終了する。このとき、ステップS137の処理により選択部SELがオンの状態とされているので、増幅部AMPは、フローティングディフュージョンFDに転送されてきている電荷量に応じて、電源VDDより供給される電圧を増幅して画素信号を出力する。
ステップS142において、図23の時刻t302で示されるように、グローバルリセットゲートPGがオフにされて閉じられる。
ステップS143において、グローバルリセットゲートPG、および転送ゲートTGがオフにされて閉じられているので、フォトダイオードPDは電荷の蓄積を開始する。
ステップS144において、図23の時刻t62で示されるように、選択部SELがオフにされることにより、増幅部AMPからの出力が停止される。
この後、既にフォトダイオードPDは、リセット動作が完了しているので、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2がリセット動作を実行中には、受光による光電変換により発生した電荷を蓄積することが可能となる。
結果として、フォトダイオードPDのリセット動作と第1保持部MEM1および第2保持部MEM2におけるフローティングディフュージョンFDへの電荷転送が並列処理されるので、全体としての動作を高速で実現することが可能となり、フレームレートを向上させることが可能となる。
[第6の実施の形態]
[固体撮像素子の第6の実施の形態の構成例と回路構成例]
以上においては、フォトダイオードPDより転送された電荷を保持する保持部を均等に分割された電極により構成する例について説明してきたが、不均等に分割された電極により構成するようにしてもよい。
図24の左部および右部は、それぞれ不均等に分割された電極により構成された第1保持部MEM1、第2保持部MEM2、および第3保持部MEM3を備えた固体撮像素子の構成例、および回路構成例を示している。尚、図24の固体撮像素子の構成において、図11の固体撮像素子の構成と同一の機能を備えた構成については、同一の符号、および同一の名称を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図24の固体撮像素子において、図11の固体撮像素子と異なるのは、3の保持部に不均等な面積で電極が分割されている点である。すなわち、図24の左部で示されるように、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2は、相互に略均等の面積に分割されている。しかしながら、第3保持部MEM3は、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2のそれぞれの2倍の面積である。
また、図24の右部で示されるように、フォトダイオードPD1には、第1保持部MEM1−1乃至第3保持部MEM3−1、およびフローティングゲートFG1が設けられている。また、フォトダイオードPD2には、第1保持部MEM1−2乃至第3保持部MEM3−2、およびフローティングゲートFG2が設けられている。さらに、フォトダイオードPD3には、第1保持部MEM1−3乃至第3保持部MEM3−3、およびフローティングゲートFG3が設けられている。また、フォトダイオードPD4には、第1保持部MEM1−4乃至第3保持部MEM3−4、およびフローティングゲートFG4が設けられている。
さらに、フローティングゲートFG1乃至FG4の出力にフローティングディフュージョンFDからなる加算部SUMに接続されており、加算部SUMが、フローティングゲートFG1乃至FG4の出力となる電荷を加算して、リセットゲートRST、および増幅部AMPに出力する。
例えば、図24の左部で示されるように、転送先であるフローティングゲートFGに近い電荷の移動距離が短く転送され易い範囲においては、比較的広い面積の電極からなる第3保持部MEM3’を配設するようにしてもよい。また、逆に、転送先であるフローティングゲートFGへの電荷の移動距離が長く転送され難い範囲においては、比較的狭い面積の電極からなる第1保持部MEM1、第2保持部MEM2が配設されるようにしてもよい。このように配設することにより、電荷が転送されるべき距離が長い範囲においては、狭い電極により局部的に強い電界が掛けられるようにし、転送されるべき距離が短い範囲においては、広い電極により、1回のオンまたはオフの制御により転送できる電荷量が多くなるようにしてもよい。
尚、図24の固体撮像素子の電荷蓄積転送処理については、第1保持部MEM1乃至第4保持部MEM4のうち、第2保持部MEM2または第3保持部MEM3に関する処理を省略した、図9または図16のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
[第7の実施の形態]
[固体撮像素子の第7の実施の形態の構成例と回路構成例]
以上においては、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷の保持部への転送については、転送ゲートTGにより制御される例について説明してきた。しかしながら、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷が保持部に転送できればよいので、転送ゲートTGを省略して、保持部のオンまたはオフにより直接制御できるようにしてもよい。
図25の右部は、それぞれ転送ゲートTGを省略して、第1保持部MEM1のオンまたはオフによりフォトダイオードPDで蓄積された電荷の転送を制御できるようにした固体撮像素子の構成例を示している。また、図25の左部は、図25の右部における点線で示されるA−B断面におけるポテンシャル分布を示している。尚、図25の固体撮像素子の構成において、図20の固体撮像素子の構成と同一の機能を備えた構成については、同一の符号、および同一の名称を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図25の固体撮像素子において、図20の固体撮像素子と異なるのは、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2の分割方向にフォトダイオードPDが設けられているのに対して、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2の分割方向に対して垂直方向にフォトダイオードPDが配設されている点である。さらに、転送ゲートTGが省略されており、グローバルリセットゲートPGが、同一画素におけるリセットドレインRST Drainに接続されている点である。したがって、図25の左部において左右に存在するリセットドレインRST Drainは、同一のものである。さらに、図25の第1保持部MEM1および第2保持部MEM2は、転送ゲートTGの動作を兼ねた機能を備えている。
より詳細には、図25の第1保持部MEMおよび第2保持部MEM2は、3値で制御され、例えば、+6V、0V、および−3Vで制御される。このような場合、第1保持部MEMおよび第2保持部MEM2は、電圧が+6Vであるとき、フォトダイオードPDとの境界におけるゲートを解放して、蓄積された電荷を自らに転送させる。また、電圧が0Vであるとき、第1保持部MEMおよび第2保持部MEM2は、フォトダイオードPDとの境界におけるゲートが閉じられた状態であって、かつ、電荷を保持できる状態とする。さらに、電圧が−3Vであるとき、第1保持部MEMおよび第2保持部MEM2は、閉じた状態となり、保持した電荷を、フローティングゲートFGを介してフローティングディフュージョンFDに転送させる。
[図25の固体撮像素子による電荷蓄積転送処理]
次に、図26のフローチャート、および図27のタイミングチャートを参照して、図25の固体撮像素子の電荷蓄積転送処理について説明する。尚、図27においては、上から、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、選択部SEL、およびグローバルリセットゲートPGのオン(Hi)、またはオフ(Low)の各タイミングにおける制御状態を示している。さらに、図25は、第2保持部MEM2、および第1保持部MEM1における上述した+6Vに相当するH(Hi)、0Vに相当するM(Middle)、および−3Vに相当するL(Low)の制御状態を示している。
尚、この処理は、直前の処理により、グローバルリセットゲートPGがオンにさせることで解放されて、フォトダイオードPDの電荷がリセットドレインRST Drainに排出され、さらに、オフにされて電荷が蓄積できる状態であることが前提となる。
ステップS171において、リセットゲートRST、フローティングゲートFG、第2保持部MEM2、および第1保持部MEM1が、この順序で順次オンに制御されて、保持されていた電荷が解放される。
すなわち、図27で示されるように、時刻t11,t21において、リセットゲートRST、およびフローティングゲートFGがオンにされる。さらに、時刻t31,t41において、第2保持部MEM2、および第1保持部MEM1がそれぞれMiddleに制御されて、蓄積された電荷が解放されて、リセット動作が実行される。
ステップS172において、図27の時刻t22で示されるように、フローティングゲートFGがオフにされて、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2に電荷が保持できる状態となる。
ステップS173において、図27の時刻t12において、リセットゲートRSTがオフにされて、フローティングディフュージョンFDに電荷が蓄積できる状態となる。
ステップS174において、図27の時刻t321で示されるように、第1蓄積部MEM1および第2蓄積部MEM2がHiに制御され、フォトダイオードPDとの境界が解放される。この結果、フォトダイオードPDにより蓄積された電荷が、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に転送される。
ステップS175において、図27の時刻t322で示されるように、第1蓄積部MEM1および第2蓄積部MEM2がMiddleに制御され、フォトダイオードPDとの境界が閉じられる。この結果、フォトダイオードPDからの電荷の転送が停止される。
ステップS176において、図27の時刻t301で示されるように、グローバルリセットゲートPGがオンにされ解放されることにより、フォトダイオードPDに蓄積されていた電荷がリセットドレインRST Drainに排出される。
ステップS177において、図27の時刻t61で示されるように、選択部SELがオンにされて、増幅部AMPよりフローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷に応じた電圧が出力される状態となる。ただし、この段階においては、フローティングディフュージョンFDに電荷は蓄積されていない状態であるので、増幅部AMPより出力される画素信号はない状態である。
ステップS178において、図27の時刻t23で示されるように、フローティングゲートFGがオンとされて、解放されることにより、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出される。
ステップS179において、図27の時刻t42において、第1保持部MEM1がLowにされ、第1保持部MEM1が閉じられる。すなわち、第1保持部MEM1がLowにされて、閉じられることにより、第2保持部MEM2の電極における電界が強化されて、ポテンシャルの傾斜が急激なものとなり、保持されていた電荷がフローティングディフュージョンFDに転送されやすい状態となる。
ステップS180において、図27の時刻t32において、第2保持部MEM2がLowにされ、第2保持部MEM2が閉じられる。すなわち、第2保持部MEM2がLowにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2のいずれにも電荷が保持できない状態となり、保持されていた電荷の全量がフローティングディフュージョンFDに転送に転送される。
ステップS181において、図27の時刻t24において、フローティングゲートFGがオフにされて、閉じられることにより、第1保持部MEM1、および第2保持部MEM2からフローティングディフュージョンFDへの電荷の転送が終了する。このとき、ステップS177の処理により選択部SELがオンの状態とされているので、増幅部AMPは、フローティングディフュージョンFDに転送されてきている電荷量に応じて、電源VDDより供給される電圧を増幅して画素信号を出力する。
ステップS182において、図27の時刻t302で示されるように、グローバルリセットゲートPGがオフにされて閉じられる。
ステップS183において、ステップS182の処理により、フォトダイオードPDは電荷を蓄積できる状態とされる。
ステップS184において、図27の時刻t62で示されるように、選択部SELがオフにされることにより、増幅部AMPからの出力が停止される。
以上のように、第1保持部MEM1および第2保持部MEM2に転送ゲートTGの機能を持たせるようにすることで、転送ゲートTGを省略するようにしても、フォトダイオードPDより転送されてくる電荷が、2の第1保持部MEM1および第2保持部MEM2により保持され、第1保持部MEM1がオンにされた後、第2保持部MEM2がオンにされるように電荷が読み出されるようにすることが可能となる。この結果、転送ゲートTGを省略した構成においても、より確実に保持された電荷がフローティングディフュージョンFDに読み出されるようになる。
[電極構成]
次に、図25の固体撮像素子における第1保持部MEM1および第2保持部MEM2の電極構成について説明する。
図25で示されるような第1保持部MEM1および第2保持部MEM2を構成する場合、従来においては、配線は図28で示されるように接続されていた。尚、図28においては、左部が上面図を示しており、中央部が左部におけるA−A’断面を示しており、右部が左部におけるB−B’断面を示している。
すなわち、第1保持部MEM1は、ゲート電極GD1およびゲート酸化膜GOX1より、第2保持部MEMは、ゲート電極GD2およびゲート酸化膜GOX2よりそれぞれ積層された状態で構成されている。そして、配線L1が、コンタクトCT11を介してゲート電極GD1に接続されており、この配線L1より供給される電力により第1保持部MEM1のオンオフが制御される。また、配線L2が、コンタクトCT12を介してゲート電極GD2に接続されており、この配線L2により供給される電力により第2保持部MEM2のオンオフが制御される。ところで、第1保持部MEM1のゲート電極GD1には、さらに、遮光膜FがコンタクトCT13を介して接続されている。
すなわち、遮光膜Fが金属により構成されることで、この遮光膜Fを配線L1の代わりに使用することで、配線L1を省略することが可能となる。
図29は、この遮光膜Fを配線L1の代わりに使用することで、配線を省略するようにした固体撮像素子の構成が示されている。すなわち、この例においては、第1保持部MEM1に対しては、コンタクトCT31を介して遮光膜Fが接続されている。また、第2保持部MEM2に対しては、コンタクトCT32を介して配線L31が接続されている。このように遮光膜Fを配線の一部として機能させることにより、フォトダイオードPDに入射する光量を高めることが可能になると共に、配線を引き回す自由度が向上する。
また、ゲート酸化膜GOXを構成するメモリゲート材料は、SiO2のほか、SiN、HfO2、TaO2などの高誘電体材料を積層したものである。
さらに、ゲート電極GDを構成する電極材料は、Poly Si,PDAS、メタル材料などが挙げられる。尚、電極材料として、メタル材料を採用することにより、遮光膜を薄くすることが可能となる。また、遮光膜の材質としては、W,Mo,Al,Cuなどが、消衰係数が高く好ましい。
尚、このような配線構成については、上述した第1の実施の形態乃至第6の実施の形態の固体撮像素子においても適用するようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
尚、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1) 固体撮像素子において、
画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部を含み、
前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
固体撮像素子。
(2) 前記固体撮像素子は、グローバルシャッタ型固体撮像素子である
(1)に記載の固体撮像素子。
(3) 複数の画素の前記保持部より転送された電荷を加算する加算部をさらに含み、
複数に分割された電極の一部で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送し、
前記加算部は、複数に分割された電極の一部で蓄積された電荷を、前記複数の画素の分だけ加算して転送する
(1)または(2)に記載の固体撮像素子。
(4) 前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極をさらに含み、
前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の分割方向に対して垂直な方向に構成されている
(1)および(3)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(5) 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、略等面積に分割されている
(1)乃至(4)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(6) 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、不等面積に分割されている
(1)乃至(4)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(7) 前記保持部は、前記フォトダイオードで生成された電荷を自らに転送する機能を備える
(1)乃至(6)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(8) 前記フォトダイオードの電荷の直接リセットドレインへの排出のオンまたはオフを制御するグローバルリセットゲートをさらに含む
(1)乃至(5)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(9) 前記保持部は、SiO2、SiN、HfO2、またはTaO2を含み、これらを積層して構成される
(1)乃至(8)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(10) 前記電極の材質は、Poly Si、PDAS、または、W、Mo、Al、若しくはCuを含むメタル材料である
(1)乃至(9)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(11) 前記保持部は、遮光部をさらに含み、
前記複数に分割された電極のいずれかが、前記遮光部に短絡する
(1)乃至(10)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(12) 固体撮像素子の動作方法において、
フォトダイオードが、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成し、
保持部が、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持し、
前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
固体撮像素子の動作方法。
(13) 固体撮像素子を有する電子機器において、
画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部を含み、
前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
電子機器。
(14) 前記固体撮像素子は、グローバルシャッタ型固体撮像素子である
(13)に記載の電子機器。
(15) 複数の画素の前記保持部より転送された電荷を加算する加算部をさらに含み、
複数に分割された電極の一部で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送し、
前記加算部は、複数に分割された電極の一部で蓄積された電荷を、前記複数の画素の分だけ加算して転送する
(13)または(14)に記載の電子機器。
(16) 前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極をさらに含み、
前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の分割方向に対して垂直な方向に構成されている
(13)乃至(15)のいずれかに記載の電子機器。
(17) 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、略等面積に分割されている
(13)乃至(16)のいずれかに記載の電子機器。
(18) 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、不等面積に分割されている
(13)乃至(16)のいずれかに記載の電子機器。
(19) 前記保持部は、前記フォトダイオードで生成された電荷を自らに転送する機能を備える
(13)乃至(19)のいずれかに記載の電子機器。
(20) 固体撮像素子を有する電子機器の動作方法において、
フォトダイオードが、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成し、
保持部が、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持し、
前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
電子機器の動作方法。
F 遮光膜, FD フローティングディフュージョン, FG フローティングゲート, MEM 保持部, MEM1乃至MEM4 第1保持部乃至第4保持部,MEM3’ 第3保持部, PD フォトダイオード, PG グローバルリセットゲート, RST リセットゲート, RST Drain リセットドレイン, TG 転送ゲート

Claims (18)

  1. 固体撮像素子において、
    画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
    複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、
    前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、
    前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成され、
    前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
    固体撮像素子。
  2. 前記固体撮像素子は、グローバルシャッタ型固体撮像素子である
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 複数の画素の前記保持部より転送された電荷を加算する加算部をさらに含み、
    複数に分割された電極の一部で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送し、
    前記加算部は、複数に分割された電極の一部で蓄積された電荷を、前記複数の画素の分だけ加算して転送する
    請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、略等面積に分割されている
    請求項1乃至のいずれかに記載の固体撮像素子。
  5. 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、不等面積に分割されている
    請求項1乃至のいずれかに記載の固体撮像素子。
  6. 前記保持部は、前記フォトダイオードで生成された電荷を自らに転送する機能を備える
    請求項1乃至のいずれかに記載の固体撮像素子。
  7. 前記フォトダイオードの電荷の直接リセットドレインへの排出のオンまたはオフを制御するグローバルリセットゲートをさらに含む
    請求項1乃至のいずれかに記載の固体撮像素子。
  8. 前記保持部は、SiO2、SiN、HfO2、またはTaO2を含み、これらを積層して構成される
    請求項1乃至のいずれかに記載の固体撮像素子。
  9. 前記電極の材質は、Poly Si、PDAS、または、W、Mo、Al、若しくはCuを含むメタル材料である
    請求項1乃至のいずれかに記載の固体撮像素子。
  10. 前記保持部は、遮光部をさらに含み、
    前記複数に分割された電極のいずれかが、前記遮光部に短絡する
    請求項1乃至のいずれかに記載の固体撮像素子。
  11. 画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
    複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、
    前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、
    前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成された固体撮像素子の動作方法において、
    フォトダイオードが、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成し、
    保持部が、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持し、
    前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
    固体撮像素子の動作方法。
  12. 固体撮像素子を有する電子機器において、
    画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
    複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、
    前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、
    前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成され、
    前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
    電子機器。
  13. 前記固体撮像素子は、グローバルシャッタ型固体撮像素子である
    請求項12に記載の電子機器。
  14. 複数の画素の前記保持部より転送された電荷を加算する加算部をさらに含み、
    複数に分割された電極の一部で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送し、
    前記加算部は、複数に分割された電極の一部で蓄積された電荷を、前記複数の画素の分だけ加算して転送する
    請求項12または13に記載の電子機器。
  15. 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、略等面積に分割されている
    請求項12乃至14のいずれかに記載の電子機器。
  16. 前記保持部を構成する分割された複数の電極は、不等面積に分割されている
    請求項12乃至15のいずれかに記載の電子機器。
  17. 前記保持部は、前記フォトダイオードで生成された電荷を自らに転送する機能を備える
    請求項12乃至16のいずれかに記載の電子機器。
  18. 画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
    複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持する保持部と、
    前記フォトダイオードで生成された電荷の前記保持部への転送を制御する電極からなる読出電極とを含み、
    前記読出電極は、前記保持部を構成する、複数に分割された電極の並び方向である分割方向に対して垂直な方向に、前記分割方向の長さが、前記複数に分割された電極の両端部に配置される電極間距離よりも長く構成された固体撮像素子を有する電子機器の動作方法において、
    フォトダイオードが、画素単位の光を受光し、光電変換により電荷を生成し、
    保持部が、複数に分割された電極を備え、前記フォトダイオードにより生成された電荷を、一時的に保持し、
    前記保持部は、前記分割された前記電極のオンまたはオフを順次切り替えることにより、保持した電荷をフローティングディフュージョンに転送する
    電子機器の動作方法。
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