JP6140656B2 - ベッド装置 - Google Patents

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Description

この発明はベッドフレームを昇降駆動して利用者の支持高さを変えることができるベッド装置に関する。
たとえば病院などでは、身体の不自由な老人や病人などの利用者は介護用のベッド装置を利用することが多い。介護用のベッド装置の場合、マットレスを支持するためのベッドフレームを昇降できる構成とし、必要に応じて前記ベッドフレームの床面からの支持高さ、つまり前記マットレス上に仰臥する利用者の支持高さを以下の理由によって変えることができるようにしたものがある。
すなわち、就寝中に利用者がベッドフレームから落下する虞がある場合、安全上、ベッドフレームの支持高さをできるだけ低くして利用するようにしている。
介護者が利用者を介護する場合、介護者の負担を軽減するためにはベッドフレームによる利用者の支持高さをできるだけ低くすることが好ましいことがある。
利用者がベッドフレームに載り降りする場合、利用者にかかる負担を軽減したり、安全性を図るため、前記ベッドフレームの支持高さを低くするようにしている。
マットレス上の利用者を車椅子に移す場合、利用者の支持高さを車椅子に移動させ易い高さにした方が介護者にかかる負担が軽減される、などのことがある。
そこで、利用者の支持高さを変えることができるようにしたベッド装置が開発されている。特許文献1に示されたベッド装置は床面に接する固定フレームを有し、この固定フレームの前後両端には上下方向に延びる支持体が設けられている。
前記支持体には昇降部材が上下動自在に支持され、駆動機構によって上下駆動されるようになっている。一対の昇降部材には床部を支持する支持フレーム(以下、ベッドフレームという。)を取り付けるようにしている。そして、前記ベッドフレームを構成する左右フレーム部の一部又は全部を前記固定フレームに対して水平方向で重複させることで、最下降時において、前記床部表面を床面に近づけることができるようにしている。
また、特許文献2に示されたベッド装置はベースフレームを有し、このベースフレーム上にはベッドフレームをリンク機構によって上下動可能に設け、このリンク機構を駆動することで、前記ベッドフレームの高さを変えることができるようにしている。
特開2001−29175号公報 特開2014−76214号公報
特許文献1,2に示された従来の構造のベッド装置によれば、床部を支持するベッドフレームの支持高さを変えることができるから、前記床部上に仰臥する利用者の支持高さを、種々の目的に応じて変えることが可能である。
ところで、病院などにおいては、利用者の病状の変化や病室の変更などがあった場合、利用者をベッド装置とともに手術室や他の病室などに移動させるということがある。
しかしながら、特許文献1に示されたベッド装置はベッドフレームの高さを変えることができるようにするため、固定フレームを床面に接して設け、この固定フレームに一対の支持体、昇降部材、ベッドフレームなどを順次設ける構成となっている。
そのため、ベッド装置を移動させたい場合、固定フレームとともにベッド装置全体を持ち上げて移動しなければならないから、種々の状況に応じたベッド装置の移動を容易に行うことができないということがあった。
しかも、病院にベッド装置を納入する場合、納入業者はベッド装置を患者がいない病室の外で組み立ててから、病室に搬入するようにしている。しかしながら、特許文献1に示されたベッドフレームの高さを変えることができる構成のベッド装置では、上述したようにベッド装置全体を持ち上げて移動させなければならないから、組み立て場所から病室への搬入移動に多くの労力を要するということがあった。
一方、特許文献2に示されたベッド装置は、ベースフレームにキャスタが設けられている。そのため、前記キャスタによってベッドフレームをベースフレームとともに容易に移動させることが可能である。
しかしながら、このような構成によると、ベースフレームの下面にはキャスタが予め設けられ、このベースフレームの上面側には前記ベッドフレームがリンク機構によって上下駆動可能に設けられている。
そのため、前記ベッドフレームを最大下降位置、つまり下降限まで下降させても、前記ベッドフレームの床面からの高さは、前記キャスタ、ベースフレーム及びリンク機構によって制限を受け、十分に低く下降させることができないということがある。
その結果、身体の不自由な利用者などが前記ベッドフレームに載り降りするのに不便であったり、仰臥した利用者の介護がし難いなどのことがある。
この発明は、ベッドフレームの下降限の高さを十分に低くすることができる構成であっても、設置場所を変更したり、組み立て場所から病室などへ搬入するときなど、容易に移動させることができるようにしたベッド装置を提供することにある。
この発明は、長手方向の一端側と他端側に取付け部が設けられたベッドフレームと、
このベッドフレームの長手方向の一端側と他端側に上下方向に沿って設けられたガイド部材と、
前記ガイド部材に移動可能に設けられ前記ガイド部材の下端側に突出して前記ベッドフレームを支持する脚部材と、
この脚部材に沿って前記ガイド部材とともに前記ベッドフレームを上昇方向及び下降方向に駆動して前記ベッドフレームの前記脚部材による支持高さを変更する駆動機構と、
前記取付け部に設けられ前記脚部材を前記ガイド部材に沿って移動させ前記ベッドフレームを下降させたとき、前記脚部材に代わって前記ベッドフレームを走行可能に支持するキャスタと
を具備し
前記ベッドフレームは、
平行に離間対向した一対の側部材と、
この側部材の長手方向一端側と他端側に設けられたボード体を有し、
前記取付け部は、前記側部材の上下方向に貫通して形成された取付け孔であって、
前記キャスタは、車輪を回転可能に支持した支持体と、この支持体に取付けられ前記取付け部に挿入される取付け軸を有し、
前記取付け軸の下端部には、この取付け軸を前記取付け孔に挿入したときに前記側部材の下面に当たる鍔部が設けられ、上端部には、前記側部材の上面に係合し、前記取付け軸が前記取付け孔から抜出すするのを阻止する係止部材が設けられていることを特徴とするベッド装置にある。
ベッドフレームに設けられた取付け部に、前記ベッドフレームを下降させたとき、このベッドフレームを支持脚に代わって走行可能に支持するキャスタを取り付けることができるようにした。
そのため、前記ベッドフレームにガイド部材を設け、このガイド部材に沿って駆動可能に脚部材を設け、この脚部材によって支持される前記ベッドフレームの支持高さを変えることができる構造、つまりベッドフレームの支持高さを十分に低くできる構造のベッド装置であっても、前記ベッドフレームを前記キャスタによって容易に移動させることが可能となる。
この発明の一実施の形態を示すベッドフレームを脚部材によって上昇限の高さで支持した状態の斜視図。 図1に示すベッド装置の平面図。 ボード体の下横部材を断面し、ベッドフレームを上下方向に駆動するための駆動機構を示す図。 ベッドフレームを脚部材によって下降限まで下降させてキャスタによって支持した状態の斜視図。 ベッドフレームの側部材の取付け孔にキャスタを取り付けた状態を示す図。 (a)は取付け軸を断面したキャスタの正面図、(b)は同じく側面図。 キャスタの取付け軸に設けられるダブルボールプランジャの半断面図。 キャスタを取り付けるためにベッドフレームを上昇させたベッド装置の側面図。 キャスタが取り付けられたベッドフレームを下降限まで下降させたベッド装置の側面図。 (a)は上昇限まで上昇させたベッドフレームの側部の取付け孔にキャスタを取り付けるときの斜視図、(b)は前記取付け孔にキャスタを取り付けた状態の斜視図。
以下、この発明の一実施の形態を図1乃至図10を参照しながら説明する。
図1に示すベッド装置Bはベッドフレーム1を備えている。このベッドフレーム1は図2に示すように所定間隔で平行に離間対向して配置された一対の側部材2を有する。
前記側部材2の長手方向一端と他端とには、それぞれボード体3の下端部が連結固定されている。それによって、前記ベッドフレーム1は図2に示すように平面形状が矩形枠状をなしている。
前記ベッドフレーム1の枠内には、床板体6が前記側部材2の内面に所定間隔で突設された複数の受け部材7によって支持されている。前記床板体6の上面には図示しない寝具としてのマットレスが載置される。
前記床板体6は横桟8が所定間隔で架設された5つの床部6a〜6eに分割されていて、これら床部6a〜6eは互いに回動可能に連結されている。つまり、長手方向の中央に位置する固定床部6aは前記ベッドフレーム1に固定されている。この固定床部6aの一側には腰床部6bと背床部6cが順次枢着され、他側には第1の脚床部6dと第2の脚床部6eが順次枢着されている。
前記ベッドフレーム1の両側内面の長手方向中央部には、同期して作動する一対の背上げ用駆動機構9が設けられている。この背上げ用駆動機構9は前記ベッドフレーム1の下面側に突出しない高さ寸法に構成されていて、前記背床部6cを前記腰床部6bとともに起上方向に駆動するととともに、前記第1の脚床部6dと第2の脚床部6eが山形状になるよう駆動するようになっている。
なお、前記背上げ用駆動機構9の具体例としては、たとえば特許第4317129号公報や特許第3810687号公報に示される構造のものを用いるようにしてもよい。
前記ベッドフレーム1の側部材2は図5に示すように扁平な角筒状の部材によって形成されていて、その長手方向の一端部側と他端部側の上下面には図2に示すようにそれぞれ2つで対をなす2組の取付け孔10が上下方向に貫通して穿設されている。
前記側部材2の上面と下面に穿設された取付け孔10間には、図5に示すようにスリーブ5が設けられている。前記取付け孔10とスリーブ5とで後述するキャスタ38を取り付ける取付け部を構成している。
各組の取付け孔10、つまりスリーブ5には、図示しない側柵の下端側に突出して設けられた一対の軸部を着脱可能に差し込むことができるようになっている。つまり、前記ベッドフレーム1の側部には前記取付け孔10を利用してそれぞれ一対の側柵を着脱可能に取付けることができるようになっている。
前記床板体6の上面には図示しないマットレスが載置される。そして、このマットレスの上面に身体の不自由な老人や病人などの利用者が仰臥するようになっている。
図1に示すように、前記一対のボード体3は下横部材11を有する。この下横部材11は前記一対の側部材2とともに前記ベッドフレーム1を構成している。前記下横部材11は、偏平な角筒状の部材によって前記一対の側部材2の対向間隔とほぼ同等の長さ寸法を有している。
前記下横部材11の長手方向の両端には、下端が開放した筒状のガイド部材12が下端部を前記下横部材11に連結して上下方向に沿って設けられている。一対のガイド部材12の間にはボード板13が下端を前記下横部材11の上面に当接させて支持されている。このボード板13の上部の幅方向両端部には取付け具14が設けられ、これら取付け具14はそれぞれ前記ガイド部材12の内面に上下方向に沿って設けられた図示しない係合溝に取り外し可能に係合保持ざれている。
前記ガイド部材12の内部には、図3に示すように上端部に連結駒17が固着された脚部材18が図示しない部材にガイドされて移動可能に挿入され支持されている。それによって、前記脚部材18は前記ガイド部材12に対して相対的に上下方向に移動可能となっている。前記脚部材18の下端には前記ガイド部材12の下端開口よりも大きい円盤状の支持部材19が取付けられている。
図2に示すように、一方の前記ボード体3の前記下横部材11の内面には、前記ベッドフレーム1を前記脚部材18に沿って上下方向に駆動する駆動機構21を構成する駆動モータ22が設けられている。この駆動モータ22には出力ユニット23が連結されている。
前記出力ユニット23には、前記出力ユニット23を介して前記駆動モータ22により回転駆動される出力軸24の一端部が取り付けられている。この出力軸24は前記床板体6の下面側の幅方向一端部に、前記ベッドフレーム1の長手方向に沿って回転可能に支持されて配置されている。
前記出力軸24の一端は一方のボード体3の下横部材11の内部に突出させ、他端は他方のボード体3の下横部材11の内部に突出させて回転可能に支持されている。
前記出力軸24は図8と図9に示すように前記ベッドフレーム1の下面側からわずかに下方へ突出している。前記ベッドフレーム1の前記側部材2の下面に後述するキャスタ38を取り付け、前記ベッドフレーム1を最下降位置まで下降させたとき、このキャスタ38の下端は前記出力軸24よりも下方に位置するようになっている。
図3に示すように、各下横部材11(一方の下横部材11のみ図示)の内部には、両端部が軸受ユニット25に回転可能に支持されたねじ軸26が長手方向に沿って設けられている。このねじ軸26にはナット体27が螺合されている。
前記ナット体27は前記ねじ軸26が回転駆動されたとき、このねじ軸26とともに回転することなく、前記下横部材11の内部を前記ねじ軸26の軸方向に沿って移動するよう、前記下横部材11の内部に設けられている。
前記ナット体27には第1のワイヤ28と第2のワイヤ29の一端が連結されている。前記ナット体27から導出された前記第1のワイヤ28は、第1の滑車31に係合して上方に方向変換され、その他端は前記ボード体3の幅方向一端側に位置する一方の脚部材18の上端部に設けられた前記連結駒17に連結されている。前記第1の滑車31は前記下横部材11の長手方向一端部内に固定された第1のブラケット30aに回転可能に取付けられている。
前記第2のワイヤ29は、前記第1の滑車31の近くで、前記第1のブラケット30aに回転可能に取付けられた第2に滑車32に係合して水平方向に方向変換され、前記下横部材11の長手方向の他端側に導かれている。
前記下横部材11の他端部には第2のブラケット30bが固定して設けられている。この第2のブラケット30bには上下方向に第3滑車33及び第4の滑車34が回転可能に取付けられている。前記第2の滑車32によって方向変換された前記第2のワイヤ29は前記第3、第4の滑車33,34に順次係合して垂直方向上方に方向変換されている。
そして、前記第2のワイヤ29の他端は前記ボード体3の幅方向他端側に位置する他方の脚部材18の上端部に設けられた前記連結駒17に連結されている。
各ボード体3の下横部材11の内部に突出した前記出力軸24と前記ねじ軸26把持苦戦を直交させて配置されている。前記出力軸24の一端部と他端部(図3では一端部のみを図示)にはそれぞれ第1の歯車36が嵌合されている。この第1の歯車36は、前記ねじ軸26の一方の端部に前記第1の歯車36と軸線を直交させて設けられた第2の歯車37に噛合している。
したがって、前記駆動モータ22が作動し、前記出力ユニット23を介して前記出力軸24が回転駆動されると、この出力軸24の回転に前記ねじ軸26が連動する。ねじ軸26が回転すると、このねじ軸26に螺合されたナット体27が前記ねじ軸26の回転方向に応じて前記下横部材11の内部を、前記ねじ軸26に沿って図3に示す矢印A或いは矢印Cで示す方向に沿って移動する。
前記ナット体27が、たとえば矢印Aで示す方向に移動すれば、前記第1のワイヤ28と第2のワイヤ29の一端部が前記下横部材11の内部に引き込まれる。それによって、前記下横部材11及びこの下横部材11と一体的に設けられたガイド部材12及び側部材2が前記脚部材18に対して相対的に上昇方向に駆動される。つまり、ベッドフレーム1が前記脚部材18に沿って上昇方向に駆動される。
逆に、前記ナット体27を矢印Cで示す方向に移動するよう前記ねじ軸26が回転駆動されれば、第1、第2のワイヤ28,29の前記下横部材11の内部に引き込まれた部分が前記下横部材11から繰り出されるから、これらワイヤ28,29が繰り出された長さに応じて前記ベッドフレーム1が自重によって下降する。
すなわち、上述した駆動モータ22、出力ユニット23、出力軸24、ねじ軸26、第1、第2のワイヤ28,29、第1乃至第4の滑車31〜34などから構成された前記駆動機構21によれば、前記駆動モータ22が作動すると、前記出力軸24によって前後一対のボード体3にそれぞれ設けられたねじ軸26が同期して駆動される。
各ボード体3のねじ軸26が同期して駆動されると、前記ねじ軸26に螺合されたナット体27が前記ねじ軸26の回転方向に応じて図3に矢印A或いはCで示す方向に移動し、第1、第2のワイヤ28,29を矢印Aで示す引張方向或いは矢印Cで示す繰り出し方向に駆動する。
それによって、各ボード体3の両側に設けられたガイド部材12がそれぞれ脚部材18に沿って上昇或いは下降方向に移動するから、前記ガイド部材12と一体的である前記ベッドフレーム1の長手方向の一端側と他端側を、同時に同じ高さで上下方向に駆動することができる。つまり、前記ベッドフレーム1は水平な状態を維持して高さ調整することができる。
前記駆動機構21による前記ベッドフレーム1の駆動は、図示しないリモートコントローラによって同じく図示しない制御装置を介して制御及び設定することができるようになっている。前記リモートコントローラと制御装置は制御手段を構成している。
この実施の形態において、前記リモートコントローラによる前記ベッドフレームの駆動制御は、前記ベッドフレーム1を最も下降させた最下降の位置、最も上昇させて最上昇の位置、及び最下降と最上昇の間で無段階に調整できるよう設定されている。
前記ベッドフレーム1の最下降の位置は、ベッドフレーム1の下面側に突出した前記出力軸24が床面に接近するものの、床面に当たらない高さに設定されている。
前記構成のベッド装置、つまりベッドフレーム1を利用者の病状や病室の変更などで移動させる必要が生じた場合、前記ベッドフレーム1の一対の側部材2の両端部の下面側に、合計で4つのキャスタ38が取り付けられる。
前記キャスタ38は、図6(a),(b)に示すように一対の車輪39が回転可能に設けられた支持体41を有する。この支持体41には6角軸部41aを介して鍔部41bとおねじ部42が設けられている。このおねじ部42には取付け軸43が、その下端に開口して設けられためねじ部44を螺合させて取り付けられている。
前記取付け軸43の外形寸法は、前記側部材2に穿設された上下一対の前記取付け孔10及び上下一対の取付け孔10に設けられたスリーブ5の内径寸法よりもわずかに小さく設定されている。そして、前記取付け軸43の上端部には第1の貫通孔45aと、この上方に第2の貫通孔45bが径方向に沿って穿設されている。
前記取付け軸43のめねじ部44を前記支持体41のおねじ部42にねじ込むとき、前記支持体41の6角軸部41aをスパナ(図示せず)で挟み、前記第1の貫通孔45aに、所定の長さの廻り止め用のロッド(図示せず)を一端部を挿入させる。そして、前記ロッドを保持して前記取付け軸43が回転しないようにした状態で、前記取付け軸43の6角軸部41aにスパナを掛け、この取付け軸43を回転させる。それによって、前記おねじ部42を前記めねじ部44にねじ込むことができる。
前記第2の貫通孔45bには係止部材としてのダブルボールプランジャ46が圧入保持されている。このダブルボールプランジャ46は、図7に示すように前記第2の貫通孔45bに圧入される筒状体47を有する。この筒状体47の内部にはコイル状のばね48が収容され、このばね48の両端にそれぞれ球体49が弾性的に、しかも前記筒状体47の両端開口から抜出しないように収容保持されている。
そして、前記第2の貫通孔45bに前記ダブルボールプランジャ46を圧入すると、前記球体49が前記第2の貫通孔45bの両端開口から突出するようになっている。前記取付け軸43の下端に設けられた鍔部41bと、上端部に設けられた前記ダブルボールプランジャ46の球体49との間隔は、上下面に一対の前記取付け孔10が穿設された前記側部材2の高さ寸法よりもわずかに大きく設定されている。
前記キャスタ38を側部材2に取付ける場合、まず、図8に示すようにベッドフレーム1を上昇位置に駆動する。ついで、前記キャスタ38の取付け軸43を、この取付け軸43の下端部に設けられた鍔部41bが前記側部材2の下面に当たるまで、前記取付け孔10の前記側部材2の下面に開口した取付け孔10から前記スリーブ5に挿入する。挿入する前の状態を図10(a)に示す。
それによって、前記取付け軸43の上端部に設けられた前記ダブルボールプランジャ46の一対の球体49が径方向内方へ弾性的に変位して前記側部材2の上面側の取付け孔10を通過した後、径方向外方へ復元する。この状態を図10(b)及び図5に示す。その結果、前記キャスタ38は前記側部材2に抜出不能に保持される。
なお、前記側部材2に取付けられた前記キャスタ38を下方へ強く引けば、前記一対の球体49が径方内方へ弾性変位するから、前記キャスタ38を前記側部材2から取り外しことができる。
なお、前記キャスタ38を前記側部材2に着脱可能に取付けるために前記取付け軸43にダブルボールプランジャ46を設けるようにした。そのような構成に代わって他の手段、たとえば前記キャスタ38の取付け軸43を前記取付け孔10に取付けたとき、前記側部材2の上面に弾性的に係合してこの側部材2に着脱可能に取付けることができるもの、たとえば前記取付け軸43に球形状や角錐状などの形状の1つの突起を弾性的に突没可能に設けた構成であってもよい。
このようにして側部材2の下面側にキャスタ38を取り付けたならば、図9に示すように前記キャスタ38が床面に当たるまで、つまり最下降の位置まで前記ベッドフレーム1を下降させる。
それによって、前記ベッドフレーム1、つまりベッド装置Bは前記キャスタ38によって移動させることができる状態となるから、前記ベッドフレーム1上に仰臥した利用者を手術室に搬送したり、他の病室に移動させるような場合、ベッド装置Bをキャスタ38によって走行させて容易に移動させることができる。
また、納入業者がベッド装置Bを病院などに納入する場合、ベッド装置Bを病室の外で組み立てて病室で搬入するということが行われている。そのような場合も、ベッド装置Bを組み立てたならば、そのベッドフレーム1の下面側にキャスタ38を取り付けた後、前記キャスタ38が床面に設置するまで前記ベッドフレーム1を下降させれば、組み立てられたベッド装置Bを前記キャスタ38によって走行させて病室に搬入し、所定の場所に設置することができる。したがって、ベッド装置Bの納入時における納入作業を容易に行うことができるということもある。
ベッド装置Bを目的の場所まで移動させた後、ベッドフレーム1を所定の高さに上昇させて使用する場合、図9に示すように下降限の高さにある前記ベッドフレーム1を、図8に示すように所定の高さまで上昇させる。ついで、前記ベッドフレーム1の側部材2に取付けられたキャスタ38を下方へ引けば、上述したように前記キャスタ38を側部材2から取り外した状態で、ベッド装置Bを使用することができる。
上記構成のベッド装置Bにおいて、前記ベッドフレーム1は、ボード体3にガイド部材12を設け、このガイド部材12に前記ベッドフレーム1を支持する脚部材18を挿入している。そして、前記脚部材18に対し、前記ガイド部材12を移動させることで、前記ベッドフレーム1の支持高さを調整できる構造となっている。
そのため、前記ベッドフレーム1の下面側に、従来のベッド装置のようにベッドフレーム1を上下駆動するためのリンク機構やリンク機構を設けるためのベース部材などを設けることなく、前記ベッドフレーム1の高さを調整することができる。
すなわち、上述した構造のベッド装置Bによれば、前記ベッドフレーム1を、下面が床面に接近する高さまで下降させることが可能である。つまり、前記ベッドフレーム1を十分な低さまで下降させることができる。
そして、前記ベッドフレーム1を十分な低さまで下降させることができる構造であっても、前記ベッドフレーム1を必要に応じて移動させる際、上述したようにベッドフレーム1の側部材2の下面側にキャスタ38を取り付け、このキャスタ38を床面に接触するまで前記ベッドフレーム1を下降させることで、移動を容易に行うことができる。つまり、ベッドフレーム1の支持高さを十分に低くできる構造でありながら、容易に移動させることもできる。
4つの脚部材18に対し、前記ベッドフレーム1の4つのガイド部材12は前記駆動機構21によって同期して駆動される。そのため、前記脚部材18に対して前記ベッドフレーム1は水平状態を維持しながら上下方向に駆動されることになる。
前記キャスタ38は前記ベッドフレーム1に対して着脱可能に設けられる。そのため、不要時には前記キャスタ38を前記ベッドフレーム1から取り外すことができるから、ベッド装置Bの外観を損なったり、邪魔になるなどのことがない。
前記ベッドフレーム1を下降限まで下降させる際、前記ベッドフレーム1を走行可能に支持する前記キャスタ38を、通常の介護用のベッド装置に設けられている、側柵を取り付けるための取付け孔10を利用して取付けるようにした。そのため、前記キャスタ38を取り付けるために、専用の取付け部を設ける必要がないから、コスト上昇を招くのを防止できる。
この発明は種々変形可能である。たとえば、脚部材に対してベッドフレームのガイド部材を上下方向に駆動する駆動機構としてねじ軸に設けられたナット体によってワイヤを押し引きする構造を採用した。
それに代わって、前記ガイド部材と前記脚部材をシリンダやリニアガイドの駆動手段によって連結し、前記脚部材に対して前記ガイド部材を上下方向に駆動する構成としてもよい。
前記ベッドフレームにキャスタを取り付ける取付け部として、ベッドフレームに側柵を支持する取付け孔を利用したが、前記側部材にキャスタを取り付けるための専用の取付け部材を設けて取付け部としてもよい。
1…ベッドフレーム、2…側部材、3…ボード体、9…背上げ駆動機構、10…取付け孔(取付け部)、12…ガイド部材、18…脚部材、21…駆動機構、38…キャスタ、39…車輪、41…支持体、41b…鍔部、43…取付け軸、46…ダブルボールプランジャ(係止部材)

Claims (2)

  1. 長手方向の一端側と他端側に取付け部が設けられたベッドフレームと、
    このベッドフレームの長手方向の一端側と他端側に上下方向に沿って設けられたガイド部材と、
    前記ガイド部材に移動可能に設けられ前記ガイド部材の下端側に突出して前記ベッドフレームを支持する脚部材と、
    この脚部材に沿って前記ガイド部材とともに前記ベッドフレームを上昇方向及び下降方向に駆動して前記ベッドフレームの前記脚部材による支持高さを変更する駆動機構と、
    前記取付け部に設けられ前記脚部材を前記ガイド部材に沿って移動させ前記ベッドフレームを下降させたとき、前記脚部材に代わって前記ベッドフレームを走行可能に支持するキャスタと
    を具備し
    前記ベッドフレームは、
    平行に離間対向した一対の側部材と、
    この側部材の長手方向一端側と他端側に設けられたボード体を有し、
    前記取付け部は、前記側部材の上下方向に貫通して形成された取付け孔であって、
    前記キャスタは、車輪を回転可能に支持した支持体と、この支持体に取付けられ前記取付け部に挿入される取付け軸を有し、
    前記取付け軸の下端部には、この取付け軸を前記取付け孔に挿入したときに前記側部材の下面に当たる鍔部が設けられ、上端部には、前記側部材の上面に係合し、前記取付け軸が前記取付け孔から抜出すするのを阻止する係止部材が設けられていることを特徴とするベッド装置。
  2. 前記各ボード体の幅方向両端部にはそれぞれ下端が開放した筒状の前記ガイド部材が設けられ、前記ベッドフレームは前記各ガイド部材に移動可能に設けられた4本の脚部材によって支持されていて、
    前記ベッドフレームに設けられた4つのガイド部材は、前記駆動機構によって同期して上下方向に駆動される構成であることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
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