〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(レシピ供給システム1)
まず、本実施形態に係るレシピ供給システム1の概要について、図2を参照して説明する。図2はレシピ供給システム1の概要を示す図である。レシピ供給システム1は、図2に示すようにサーバ2(管理装置)、携帯端末3a、3b、3c、電子レンジ4、および活動量計5a、5b、5cを含むシステムである。また、レシピ供給システム1は、電子レンジ4が調理可能な複数の料理のレシピから、予め登録されたユーザ(図2の例ではお父さん、お母さん、太郎くん(子ども))のバイタルデータに応じて選定されたレシピを、所定のユーザの携帯端末3(例えば、お母さんの携帯端末3b)に表示する。そして、携帯端末3bにおいてユーザ(例えば、お母さん)が選択したレシピを電子レンジ4に供給する。なお、本実施形態では、図2に示すように複数のユーザのバイタルデータに応じてレシピを選定する例を説明する。また以降、携帯端末3a、3b、3cおよび活動量計5a、5b、5cを区別する必要が無い場合は、それぞれ「携帯端末3」および「活動量計5」と表現する場合がある。
サーバ2はユーザのバイタルデータおよびレシピデータを管理する。サーバ2はユーザのバイタルデータに応じてレシピを選定し、選定したレシピを所定のユーザの携帯端末3に送信する。また、サーバ2は電子レンジ4からのレシピのダウンロード要求(レシピDL要求)を受けて、電子レンジ4にレシピを送信する。また、サーバ2は電子レンジ4が過去に調理した料理の履歴(調理ログ)を管理し、携帯端末3から送信された当該料理の味の評価を示す情報(以下、ユーザ評価)を、調理ログと対応付けて管理する。
携帯端末3(指示装置)は、バイタルデータに応じてメニューを提案するサービス(以下、メニュー提案サービス)のアプリケーションを起動することで、サーバ2が選定したレシピを表示する。これにより、ユーザはその日のバイタルデータに応じてサーバ2が選定したレシピを確認することができる。携帯端末3の一例としては、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末などが挙げられる。また、携帯端末3は活動量計5(センサ)から取得した活動量をサーバ2に送信する。また、携帯端末3は、サーバ2が選定したレシピのうち、ユーザによって選択されたレシピをダウンロードさせる指示(レシピDL指示)を、サーバ2を介して電子レンジ4に送信する。これにより、ユーザは携帯端末3を操作して電子レンジ4にレシピをダウンロードすることができる。また、携帯端末3は、サーバ2から調理ログを受信し、表示する。さらに、携帯端末3は、ユーザの操作に応じて生成された、調理ログに示される料理のユーザ評価をサーバ2に送信する。つまりユーザは、携帯端末3を操作することで、当該料理に評価をつけることができる。
電子レンジ4はレシピが示す料理を調理する調理装置である。電子レンジ4はレシピDL指示を受けると、レシピDL要求をサーバ2に送信することで、レシピDL指示が示すレシピをダウンロードする。なお、電子レンジ4は上記調理装置の一例であり、レシピが示す料理を調理することができる調理装置であれば、本発明に係る調理装置は電子レンジ4に限定されない。また、電子レンジ4は一般的な電子レンジが備える機能(食材の過熱機能、オーブン機能など)を備えているが、本発明との関連が薄いため、これらの機能の詳細な説明は省略する。
活動量計5はユーザのバイタルデータを測定する装置であり、具体的にはユーザの歩行、家事、デスクワークなどの様々な活動を検知し、当該活動において消費されたカロリーの数値(以下、活動量データ)を携帯端末3に送信する。なお、活動量計5は活動量データとして消費されたカロリーに加え、別の情報を携帯端末3に送信してもよい。例えば、ユーザの歩数を携帯端末3に送信してもよい。また、活動量計5は携帯端末3に内蔵されていてもよい。なお、上記バイタルデータの一例としては活動量データの他に体重、体脂肪率、基礎体温、血圧、睡眠時間などが挙げられるが、この例に限定されるものではない。つまり、活動量計5はユーザのバイタルデータを計測する装置の一例であり、バイタルデータを計測して携帯端末3に送信することができる装置であれば、ユーザのバイタルデータを計測する装置は活動量計5に限定されない。具体的には、上述したバイタルデータを計測する装置であればよく、例えば体重および体脂肪率などを計測する体組成計などであってもよい。また、活動量データには活動量計5を使用しているユーザを識別するためのユーザIDが含まれている。
(各装置の構成の詳細)
続いて、レシピ供給システム1に含まれるサーバ2、携帯端末3、電子レンジ4について、図1を参照してより詳細に説明する。図1はレシピ供給システム1を構成するサーバ2、携帯端末3、および電子レンジ4の要部構成の一例を示すブロック図である。
(サーバ2)
図1に示すように、サーバ2は通信部21、制御部22、および記憶部23を備える。通信部21は携帯端末3および電子レンジ4との通信を行う。具体的には、通信部21はサーバ2の各部から受け取った各種情報を、携帯端末3および電子レンジ4の少なくとも1つに送信する。また、通信部21は携帯端末3および電子レンジ4から受信した各種情報をサーバ2の各部に出力する。
制御部22はサーバ2の機能を統括して制御する。制御部22はバイタルデータ管理部24、レシピ選定部25(選定部、送信部)、およびログ管理部26を含む。
バイタルデータ管理部24は携帯端末3から送信されたユーザのバイタルデータを管理する。具体的には、バイタルデータ管理部24は携帯端末3からユーザのバイタルデータ(本実施形態では、活動量計5が測定した活動量データ)を取得すると、バイタルデータ27として記憶部23に記憶する。なお、バイタルデータ27は各ユーザのユーザIDと活動量データとが対応付けられているデータベースであり、バイタルデータ管理部24は取得したユーザIDによってバイタルデータ27を検索し、特定したユーザIDに取得した活動量データを対応付ける。なお、バイタルデータ27は活動量データ以外のバイタルデータを含んでいてもよい。
また、バイタルデータ管理部24は携帯端末3から家族全員の活動量データを取得するための活動量データ取得要求を受信すると、ユーザIDと電子レンジ4を識別する機器IDとを各グループ(家族)を識別する家族IDに対応付けた家族特定データベース(不図示)を、受信した活動量データ取得要求に含まれるユーザIDを用いて検索する。そして、バイタルデータ管理部24は特定した家族IDに対応付けられたすべてのユーザID(換言すれば、調理装置を使用するユーザが所属するグループ、すなわち家族のメンバのユーザID)に、バイタルデータ27において対応付けられている活動量データを読み出す。そして、バイタルデータ管理部24は読み出した活動量データと、当該活動量データにバイタルデータ27において対応付けられているユーザIDとを対応付けて携帯端末3に送信する。
また、バイタルデータ管理部24は携帯端末3からユーザIDと、レシピを取得するためのレシピ取得要求とを受信すると、各ユーザのユーザIDと、当該ユーザが1日で摂取すべきカロリー(以下、適正摂取カロリー)と、本日ユーザが摂取したカロリー(以下、摂取済カロリー)とを対応付けた摂取カロリー演算データベース(不図示)を、受信したユーザIDを用いて検索し、適正摂取カロリーおよび摂取済カロリーを読み出す。ここで、適正摂取カロリーはユーザの目標体重、目標体脂肪率、年齢、現在の体重、現在の体脂肪率などから算出される。なお、当該算出の詳細については既存の技術を用いることができるため、ここでの説明を省略する。また、上述したユーザの目標体重などの情報は、例えば、携帯端末3を用いてユーザが入力した値をバイタルデータ管理部24が取得し、摂取カロリー演算データベースまたはバイタルデータ27に格納すればよい。また、摂取済カロリーは携帯端末3を用いてユーザが入力した値をバイタルデータ管理部24が取得してもよいし、携帯端末3を用いてユーザが入力した料理(すなわち、ユーザが食べた料理)の情報に基づいて、バイタルデータ管理部24が算出してもよいし、本日ユーザが食べた料理が、電子レンジ4が調理した料理である場合、後述する調理ログ29から取得してもよい。また、バイタルデータ管理部24は、受信したユーザIDでバイタルデータ27を検索し、活動量データを読み出す。そして、バイタルデータ管理部24は、活動量データ、適正摂取カロリー、および摂取済カロリーを用いて、次の食事で摂取すべきカロリー(以下、摂取予定カロリー)を算出し、レシピ選定部25に出力する。なお、摂取予定カロリーの算出方法はこの例に限定されない。例えば、摂取予定カロリーの算出に他の既存の技術を用いてもよい。
レシピ選定部25は電子レンジ4が調理可能な複数の料理のレシピからユーザのバイタルデータに応じてレシピを選定する。具体的には、レシピ選定部25はバイタルデータ管理部24から取得した摂取予定カロリーを用いて、記憶部23に記憶されているレシピデータ28から、適切な料理のレシピを選定する。なお、レシピデータ28は電子レンジ4が調理可能な複数の料理のレシピのデータであり、各レシピデータはレシピデータを識別するためのレシピIDと対応付けられている。本実施形態のレシピデータ28は、主食、主菜、副菜などのカテゴリで分類されているが、この例に限定されるものではない。より具体的には、レシピ選定部25は取得した摂取予定カロリーと、レシピデータ28の各レシピが示す料理のカロリーとを比較し、摂取予定カロリーに近いカロリーの料理のレシピを選定する。なお、レシピ選定部25はレシピを1つのみ選定してもよいし、複数選定してもよい。また、この選定において、後述する調理ログ29に含まれる料理名(料理の名称)を参照して、最近電子レンジ4が調理した料理、および最近電子レンジ4が調理した料理に似た料理のレシピを選定の対象から除外したり、調理ログ29に含まれる料理名およびユーザ評価を参照して、ユーザの評価が高い料理のレシピを優先的に選定したりしてもよい。レシピ選定部25は選定したレシピデータを、当該レシピデータを識別するためのレシピIDとともに携帯端末3に送信する。また、レシピ選定部25は携帯端末3からレシピDL指示を受信すると、当該レシピDL指示を電子レンジ4に送信する。なお、レシピDL指示の詳細については後述する。また、レシピ選定部25は電子レンジ4からレシピDL要求を受信すると、レシピDL要求に含まれるレシピIDが示すレシピデータを電子レンジ4に送信する。
ここで、図3を参照して、レシピの選定についてより詳細に説明する。図3は、レシピの選定方法の概要を示す図である。なお、図3に示すレシピの選定方法は一例であり、選定方法はこの例に限定されるものではない。
図3に示すように、この例では、お父さんの活動量(消費カロリー)が少ない、お母さんの活動量が中程度、太郎くん(子ども)の活動量が多い場合のレシピの選定について説明する。まず、レシピ選定部25は、図3に示すように、家族共通の主菜のレシピを選定する。具体的には、レシピ選定部25は、主菜のカテゴリから各ユーザの摂取予定カロリーよりカロリーが少ない料理のレシピを1つ特定する。続いて、レシピ選定部25は、各ユーザの摂取予定カロリーの値から、特定した主菜のレシピのカロリーの値を減算し、残余カロリーを算出する。続いて、レシピ選定部25は、図3に示すようにユーザによって異なる副菜のレシピを選定する。具体的には、レシピ選定部25は、副菜のカテゴリから各ユーザの残余カロリーに近い値(換言すれば、選定した料理のカロリーの合計値と摂取予定カロリーとの誤差が所定の範囲内)となるように、料理のレシピをそれぞれ特定する。特定するレシピは1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。また、各ユーザの残余カロリーに近い値となるような料理が無い場合(例えば、主菜のカロリーのみで摂取予定カロリーに近い値となる場合)、レシピを特定しなくてもよい。また、副菜のレシピを選定するとき、選定された主菜およびその他の副菜と一度に電子レンジ4で調理することができるレシピを優先的に選択してもよい。これにより、電子レンジ4による調理を何度も行う必要が無くなり、調理の効率を向上させることができる。また、この選定において、後述する調理ログ29に含まれる料理名を参照して、以前に電子レンジ4が調理した料理、および以前に電子レンジ4が調理した料理に似た料理のレシピを選定の対象から除外してもよい。また、主菜を選定するときには、調理ログ29に含まれる料理名および家族全員のユーザ評価を参照して、家族全員の評価が高い料理のレシピを主菜として優先的に選定し、副菜を選定するときには、料理名および家族のメンバそれぞれのユーザ評価を参照して、各メンバの評価が高い料理のレシピを、当該メンバの副菜として優先的に選定してもよい。また、レシピ選定部25はメニュー(選定した主菜のレシピデータと副菜のレシピデータとの組み合わせ)の候補を複数選定し、携帯端末3に送信してもよい。この例の場合、ユーザは携帯端末3を操作して電子レンジ4にダウンロードするレシピを選択する。なお、ここまで説明した活動量データを用いたレシピの選定方法は一例であり、活動量データを用いたレシピの選定方法はこの例に限定されない。例えば、レシピの選定に他の既存の技術を用いてもよい。
ログ管理部26は電子レンジ4が実行した調理の調理ログ29を管理する。調理ログ29は電子レンジ4が今までに実行した調理の調理ログの履歴である。なお、以降の説明において、調理ログ29をテーブル形式のデータ構成であるものとして説明するが、この例に限定されるものではない。具体的には、ログ管理部26は電子レンジ4から、電子レンジ4が実行した調理の内容を示す調理データを受信すると、記憶部23に記憶された調理ログ29のレコードとして当該調理データを記憶する。なお、調理データは、調理した料理の名前(料理名)、調理開始日時、調理終了日時を含むものであるが、調理データが含む情報はこの例に限定されない。例えば、調理した料理のカロリーが含まれていてもよい。また、ログ管理部26は電子レンジ4から調理データを受信すると、当該調理データが追加された調理ログ29を携帯端末3に送信する。なお、ログ管理部26は、電子レンジ4から受信した調理データを携帯端末3に送信する構成であってもよい。また、ログ管理部26は、携帯端末3から料理のユーザ評価を受信すると、当該ユーザ評価を調理ログ29と対応付けて管理する。具体的には、調理ログ29は「評価」のカラムを含み、ログ管理部26は、受信したユーザ評価に対応付けられている料理名を参照して、当該ユーザ評価を「評価」のカラムの適切なセルに追加する。また、ログ管理部26は、新たに追加されたレコード(調理データ)の調理終了日時から所定時間が経過したとき、ユーザ評価の入力を促すための通知を携帯端末3に送信する。上記所定時間は、調理が終了してから、ユーザが料理を食べ終わるまでの時間を考慮して決定すればよく、例えば、調理終了日時から2時間後に上記通知が携帯端末3に送信される構成であってもよい。
記憶部23はサーバ2が使用する各種データを記憶する。図1に示すように、記憶部23は少なくともバイタルデータ27、レシピデータ28、および調理ログ29を記憶している。なお、バイタルデータ27、レシピデータ28、および調理ログ29の詳細については既に説明しているため、ここでの説明を省略する。また、図に示してはいないが、記憶部23は上述した家族特定データベースおよび摂取カロリー演算データベースも記憶している。
(携帯端末3)
図1に示すように、携帯端末3はネット通信部31、制御部32、表示部33、操作部34、および近距離通信部35を備える。なお以降、表示部33および操作部34はタッチパネルとして一体となっているものとして説明するが、この例に限定されるものではない。ネット通信部31はネットワークを介してサーバ2との通信を行う。具体的には、ネット通信部31は携帯端末3の各部から受け取った各種情報をサーバ2に送信する。また、ネット通信部31はサーバ2から受信した各種情報を携帯端末3の各部に出力する。表示部33は後述する表示制御部38から入力される画面を表示する。表示部33としては液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)が挙げられるが、表示機能を有するものであればLCDに限定されない。操作部34はユーザの入力操作を取得し、当該入力操作を示す情報を後述する操作処理部37(指示部)に出力する。上述したように、本実施形態では操作部34はタッチパネルであるものとして説明するが、物理ボタンであってもよいし、その他の入力デバイスであってもよい。また、複数の入力デバイス(例えば、タッチパネルおよび物理ボタンなど)を備えていてもよい。近距離通信部35は活動量計5との通信を行う。近距離通信部35は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を利用して、活動量計5と通信を行う。
制御部32は携帯端末3の機能を統括して制御する。制御部32はバイタルデータ取得部36、操作処理部37、および表示制御部38を含む。
バイタルデータ取得部36は近距離通信部35を制御して活動量計5から活動量データを取得する。具体的には、バイタルデータ取得部36は図示しないタイマを参照し、所定の時間となると活動量計5にデータ取得要求を送信し、活動量計5から活動量データを取得する。バイタルデータ取得部36は、活動量計5から取得した活動量データを、ネット通信部31を介してサーバ2へ送信する。なお、バイタルデータ取得部36は、ユーザ操作に応じて活動量データをサーバ2へ送信してもよいし(図4の(a)参照)、活動量データを取得した後、自動的に当該活動量データをサーバ2へ送信してもよい。
操作処理部37は操作部34に対するユーザ操作に応じた処理を行う。具体的には、操作処理部37は家族全員の活動量データの取得を示す情報(例えば、メニュー提案サービスのアプリケーションを起動する操作を示す情報)を操作部34から受け取ると、サーバ2に活動量データ取得要求を送信する。また、操作処理部37はレシピの取得を示す情報を操作部34から受け取ると、レシピ取得要求を、ユーザ操作によって選択されたユーザを示すユーザIDとともにサーバ2に送信する。また、操作処理部37はレシピの電子レンジ4へのダウンロード指示を示す情報を操作部34から受け取ると、レシピDL指示(レシピのデータの送信処理の開始指示)をサーバ2に送信する。なお、レシピDL指示にはレシピデータを識別するためのレシピIDが含まれている。
表示制御部38は取得した各種情報に応じて表示部33に表示する画面を生成し、表示部33に表示させる。ここで、図4〜図6を参照して、表示部33に表示される画面について説明する。図4は、レシピ選定時に表示部33に表示される画面を示す図であり、図5は、表示部33に表示される、調理ログを含む画面を示す図であり、図6は、表示部33に表示される、料理をユーザが評価する画面を示す図である。表示制御部38はバイタルデータ取得部36から取得した活動量データに応じて、図4の(a)に示す、活動量データをユーザに報知するための画面を生成し、表示部33に表示させる。これにより、ユーザは1日の活動量データを知ることができる。また、図4の(a)に示すように、当該画面にはサーバ送信ボタン61が含まれている。サーバ送信ボタン61にタッチする操作を操作部34が検知すると、操作処理部37はバイタルデータ取得部36から取得した活動量データを、ネット通信部31を介してサーバ2に送信する。
また、表示制御部38はサーバ2から受信した家族全員の活動量データと、ユーザIDとに応じて、図4の(b)に示す、家族全員の活動量データをユーザに報知するための画面を生成し、表示部33に表示させる。これにより、ユーザは家族全員の1日の活動量データを知ることができる。また、図4の(b)に示すように、当該画面にはサーバ送信ボタン61と複数のユーザ選択ボックス62が含まれている。ユーザ選択ボックス62にタッチする操作を操作部34が検知すると、ユーザ選択ボックス62内に、対応するユーザ(ユーザ選択ボックス62の左側に表示されているユーザ)が選択されたことを示すチェックマークが表示される。また、チェックマークが表示されたユーザ選択ボックス62にタッチする操作を操作部34が検知すると、ユーザ選択ボックス62内に表示されていたチェックマークが非表示となる。さらに、サーバ送信ボタン61にタッチする操作を操作部34が検知すると、操作処理部37はユーザ選択ボックス62にチェックマークが表示されているユーザを特定し、特定したユーザのユーザIDとレシピ取得要求とをサーバ2に送信する。
また、表示制御部38はサーバ2から受信したレシピデータに応じて、図4の(c)に示す、レシピダウンロード画面(以下、レシピDL画面)を生成し、表示部33に表示させる。図4の(c)に示すレシピDL画面には、メニューの内容を含むユーザへのアドバイスとともに、レシピダウンロードボタン63(以下、レシピDLボタン63)が表示されている。なお、図4の(c)では、主菜(焼肉)が選定された結果、残余カロリーよりカロリーが少ない料理が無く、副菜が選定されてない例を示している。レシピDLボタン63にタッチする操作(以下、レシピDL操作)を操作部34が検知すると、操作処理部37は電子レンジ4に携帯端末3が受信したレシピデータをダウンロードさせるためのレシピDL指示を、サーバ2に送信する。
なお、サーバ2が複数のメニュー(選定した主菜のレシピデータと副菜のレシピデータとの組み合わせ)を送信した場合、レシピDL画面には当該複数のメニューを示すテキストとともに、上述したユーザ選択ボックス62のようなチェックボックスが表示されてもよい。この例の場合、ユーザは電子レンジ4へのダウンロードを希望するメニューにチェックマークを付す操作を操作部34に対して行った後で、レシピDLボタン63にタッチする。これにより、チェックマークが付されたメニューに含まれる料理のレシピデータのレシピIDとともに、レシピDL指示がサーバ2に送信される。また、レシピDL画面は、受信したレシピデータの内容を表示するためのUIを含んでいてもよいし、受信したレシピデータの内容を含んでいてもよい。
また、表示制御部38はサーバ2から受信した調理ログ29に応じて、図5に示す画面を生成し、表示部33に表示させる。当該画面には、受信した調理ログ29に基づいて生成された調理ログ画像64が含まれている。調理ログ画像64には、「料理名」、「調理開始日時」、「調理終了日時」、および「評価(ユーザ評価)」が含まれている。これにより、ユーザは電子レンジ4にて実行された調理の内容や味の評価を確認することができる。なお、調理ログ画像64では、ユーザ評価を3つの星マークで表している。具体的には、黒塗りの星マークがその料理の味の評価となる。例えば、図5に示す「ハンバーグ」は2点であり、「ほうれん草のソテー」は1点である。また、星マークの下にある「詳細」は、ユーザ評価の詳細を表示するためのリンクとなっており、当該リンクを選択することで、家族の各メンバの評価を確認することができる。すなわち、調理ログ画像64に示されているユーザ評価は、各メンバの評価を平均したものである。また、上記リンクを選択したことによって表示された画面で、評価の変更が可能であってもよい。なお、料理を評価したり、評価を変更したりするための画面については後述する。また、調理ログ画像64は一例であり、この例に限定されるものではない。
また、サーバ2から調理データ(すなわち、調理ログ29における最新のレコード)を受信する構成の場合、当該画面には調理データ画像(具体的には、図5における料理名が「焼肉」のレコードのみ)が表示される。
また、表示制御部38は、サーバ2からユーザ評価の入力を促すための通知に応じて、図6に示す画面を生成し、表示部33に表示させる。なお、上記通知はメール、またはソーシャル・ネットワーク・サービスの書込みなどの形式で携帯端末3に送信されてもよい。図6に示す星マーク67はユーザのタッチ操作を受け付けるユーザインターフェースとなっており、ユーザは3つの星マークそれぞれをタッチすることで、料理を評価する。例えば、一番左の星マークをタッチすると、タッチされた星マークのみが黒塗りの状態となり、当該状態は1点を示す。また、真ん中の星マークをタッチすると、タッチされた星マークと左の星マークとが黒塗りの状態となり、当該状態は2点を示す。黒塗りの状態となった星マークを再度タッチすることで、白抜きの状態に戻る構成であってもよい。操作処理部37は、ユーザ評価を決定するための情報(星マーク67がタッチされたことを示す情報)を操作部34から受け取り、当該タッチに基づくユーザ評価を保持するとともに、星マーク67の表示の変更を表示制御部38に指示する。表示制御部38は当該指示に基づいて星マーク67の色を変更し、表示部33に表示させる。また、ユーザはユーザ評価を決定した後、送信ボタン66をタッチすることで、ユーザ評価をサーバ2に送信する。つまり、操作処理部37は、ユーザ評価を送信するための情報(送信ボタン66がタッチされたことを示す情報)を操作部34から受け取ると、保持していたユーザ評価を料理名とともにサーバ2に送信する。なお、図6の画面は一例であり、料理を評価するための画面はこの例に限定されない。また、上述した、評価済みのユーザ評価を変更するための画面は図6と同様の画面であってもよいし、異なる画面であってもよい。
(電子レンジ4)
図1に示すように、電子レンジ4は通信部41、制御部42、表示部43、操作部44、および音声出力部45を備える。通信部41はネットワークを介してサーバ2との通信を行う。具体的には、通信部41は電子レンジ4の各部から受け取った各種情報をサーバ2に送信する。また、通信部41はサーバ2から受信した各種情報を電子レンジ4の各部に出力する。なお、通信部41は電子レンジ4と着脱可能な装置(ネットワークアダプタ)に備えられていてもよい。これにより、サーバ2との通信機能を持たない電子レンジ4において、サーバとの通信を可能とすることができる。表示部43は後述する表示制御部49から入力される画面を表示する。表示部43としては液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)が挙げられるが、表示機能を有するものであればLCDに限定されない。操作部44はユーザの入力操作を取得し、当該入力操作を示す情報(入力操作に基づく操作信号に応じた情報)を電子レンジ4の各部に出力する。本実施形態では操作部44は表示部43と一体となったタッチパネル、および物理ボタンであるものとして説明するが、タッチパネル、または物理ボタンのみであってもよいし、その他の入力デバイスを含んでもよい。音声出力部45は音声を出力するスピーカである。
制御部42は電子レンジ4の機能を統括して制御する。制御部42はレシピ取得部46(受信部、取得部)、調理実行部47、音声制御部48(報知部)、および表示制御部49を含む。
レシピ取得部46はサーバ2からレシピデータをダウンロードする。具体的には、レシピ取得部46はレシピDL指示をサーバ2から受信すると、レシピDL指示に含まれるレシピIDとともに、レシピデータをダウンロードするためのレシピDL要求をサーバ2に送信する。また、レシピ取得部46はダウンロードしたレシピデータを調理実行部47および表示制御部49に出力する。
調理実行部47は電子レンジ4の調理機能を制御する。具体的には、調理実行部47は操作部44からの情報に応じて調理を実行する。また、調理実行部47は表示制御部49に操作部44からの情報に応じた画面の生成指示を出力する。さらに、調理実行部47は調理が完了すると、調理完了を示す画面の生成指示を表示制御部49に出力するとともに、調理データを生成してサーバ2に送信する。
音声制御部48は音声出力部45に出力させる音声データを生成し、音声出力部45に出力する。具体的には、音声制御部48はレシピ取得部46から取得したレシピデータに応じて、新たなレシピデータに関する音声を生成し、音声出力部45に出力する。なお、音声制御部48の詳細は後述する実施形態3にて説明する。
表示制御部49は取得した各種情報に応じて表示部43に表示する画面を生成し、表示部43に表示させる。表示制御部49はレシピ取得部46から取得したレシピデータに応じて、新たなレシピデータをダウンロードしたことを示す画面を生成し、表示部43に表示させる。
また、表示制御部49は調理実行部47からの指示に応じて画面を生成し、表示部43に表示する。例えば、ユーザが操作部44を操作することによって選択した調理モードや、加熱時間、加熱温度などを表示する。さらに、表示制御部49は調理実行部47からの指示に応じて、調理完了を示す画面を生成し、表示部43に表示させる。
(レシピ供給処理の流れ)
次に、図7および図8を参照して、本実施形態に係るレシピ供給システム1が実行するレシピ供給処理の流れについて説明する。図7はレシピ供給処理の前半部分の流れの一例を示すシーケンス図であり、図8はレシピ供給処理の後半部分の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、携帯端末3のバイタルデータ取得部36は、所定の時間になるとデータ取得要求を活動量計5に送信する(ステップS1、以下「ステップ」を省略)。活動量計5は、データ取得要求を取得すると活動量データを携帯端末3に送信する(S2)。バイタルデータ取得部36は、取得した活動量データをサーバ2へ送信する(S3)。サーバ2のバイタルデータ管理部24は、受信した活動量データを記憶部23に記憶する(S4)。
続いて、携帯端末3の操作部34は、メニュー提案サービスのアプリケーションの起動を待機する状態となっている(S5)。ここで、操作部34がメニュー提案サービスのアプリケーションの起動操作を受け付けると(S5でYES)、操作処理部37は活動量データ取得要求をサーバ2に送信する(S6)。サーバ2のバイタルデータ管理部24は、活動量データ取得要求に含まれるユーザIDを用いて家族全員の活動量データを特定し、特定した家族全員の活動量データを携帯端末3に送信する(S7)。
続いて、家族全員の活動量データを取得すると、携帯端末3の表示制御部38は、家族全員の活動量データをユーザに報知するための画面(図4の(b)参照)を表示部33に表示させる。そして、操作部34に対するユーザの操作によって、ユーザ(レシピの選定に活動量データが使用されるユーザ)が選択された後に、サーバ送信ボタン61がタッチされると、操作処理部37は選択されたユーザのユーザIDとレシピ取得要求とをサーバ2に送信する(S8)。バイタルデータ管理部24はレシピ取得要求を受信すると、活動量データを解析し(S9)、摂取予定カロリーを算出する。そして、当該摂取予定カロリーをレシピ選定部25に出力する。レシピ選定部25は、取得した摂取予定カロリーに応じてレシピを選定し(S10)、選定したレシピのレシピデータを携帯端末3に送信する(S11)。表示制御部38は、受信したレシピデータに応じてレシピDL画面(図4の(c)参照)を表示部33に表示させる(S12)。
続いて、携帯端末3の操作部34は、ユーザの操作を待機する状態となっている(S13)。ここで、操作部34がレシピDL操作を受け付けると(S13でYES)、操作処理部37はレシピDL指示をサーバ2に送信する(S14)。レシピDL指示を受信したサーバ2は、当該レシピDL指示を電子レンジ4に送信する(S15)。電子レンジ4のレシピ取得部46は、レシピDL指示を受信すると、レシピDL指示に含まれていたレシピIDとともに、レシピDL要求をサーバ2に送信する。サーバ2のレシピ選定部25は、レシピDL要求を受信すると、レシピIDが示すレシピデータを電子レンジ4に送信する(S17)。
続いて、電子レンジ4の調理実行部47は、調理の実行を待機する状態となっている(S18)。ここで、操作部44に対するユーザの操作に応じて、調理実行部47がレシピに基づく調理を実行すると(S18)、調理の完了後に調理実行部47は調理データを生成し、サーバ2に送信する(S19)。サーバ2のログ管理部26は、調理データを受信すると、受信した調理データを調理ログ29に追加するとともに(S20)、携帯端末3に当該調理ログ29を送信する(S21)。携帯端末3の表示制御部38は、調理ログ29を受信すると調理ログ29を示す画面(調理ログ画像64を含む画面)を生成し、表示部33に表示させる(S22)。
続いて、サーバ2のログ管理部26は、調理データが示す調理終了日時から所定時間が経過することを待機する状態となる(S23)。所定時間が経過したとき(S23でYES)、ログ管理部26は、ユーザ評価を促す通知を携帯端末3に送信する(S24)。携帯端末3の操作処理部37は、ユーザ操作に基づいて決定されたユーザ評価をサーバ2に送信する(S25)。ログ管理部26は受信したユーザ評価に基づいて、調理ログのユーザ評価を更新する(S26)。以上で、レシピ供給処理は終了する。
以上のように、本実施形態に係るレシピ供給システム1は、活動量計5が計測した家族の各メンバ(例えば、お父さん、お母さん、子ども)の活動量データに応じて、サーバ2がレシピを選定し、携帯端末3に送信する。携帯端末3は、選定されたレシピを示すレシピDL画面を表示する。そして、携帯端末3は、レシピDL画面に示されたレシピのうち、ユーザに選択されたレシピを電子レンジ4にダウンロードさせる。これによりユーザは、家族のメンバの活動量データに応じて選定されたレシピを、携帯端末3を操作することで電子レンジ4にダウンロードさせることができる。また、レシピは電子レンジ4が調理可能な複数の料理のレシピであるレシピデータ28から選定されるので、選定されたレシピが電子レンジ4にダウンロードされることによって、当該レシピが示す料理を電子レンジ4にて調理することができる。よって、調理装置と連動した、食事による健康管理をユーザに行わせることができる。また、ユーザは電子レンジ4の前にいなくても、電子レンジ4にレシピをダウンロードさせることができる。また、家族の各メンバの活動量データに応じてレシピが選定されるので、ユーザに家族単位のメニュー提案を行うことができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図9および図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、一人のユーザに対してメニュー提案を行う例を説明する。本実施形態に係るサーバ2のバイタルデータ管理部24は、活動量データを取得すると、当該活動量データを記憶部23に記憶しない。その代わり、バイタルデータ管理部24は、取得した活動量データから摂取予定カロリーを算出し、レシピ選定部25に出力する。なお、摂取予定カロリーの算出方法は、実施形態1にて説明したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
本実施形態に係るレシピ供給システム1について、図9を参照してより詳細に説明する。図9は、本実施形態に係る携帯端末3の表示部33に表示される画面を示す図である。表示制御部38は、実施形態1と同様に、バイタルデータ取得部36から取得した活動量データに応じて、図9の(a)に示す、活動量データをユーザに報知するための画面を生成し、表示部33に表示させる。ここで、サーバ送信ボタン61にタッチする操作を操作部34が検知すると、操作処理部37はバイタルデータ取得部36から取得した活動量データを、ネット通信部31を介してサーバ2に送信する。
実施形態1と異なり、本実施形態に係る表示制御部38は、活動量データをサーバ2に送信した結果として、レシピデータを受信する。そして、表示制御部38は、図9の(b)に示す、レシピDL画面を生成し、表示部33に表示させる。
(レシピ供給処理の流れ)
次に、図10を参照して、本実施形態に係るレシピ供給システム1が実行するレシピ供給処理の流れについて説明する。図10は、レシピ供給処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、図10のS31〜S33は、図7のS1〜S3と同様であり、図10のS35〜S51は、図7のS10〜S12、および図8のS13〜S26と同様であるため、ここでの説明を省略する。
サーバ2のバイタルデータ管理部24は活動量データを受信すると、当該活動量データを解析し(S34)、摂取予定カロリーを算出する。そして、当該摂取予定カロリーをレシピ選定部25に出力する。
以上のように、本実施形態に係るレシピ供給システム1は、活動量計5が計測したユーザの活動量データに応じて、サーバ2がレシピを選定し、携帯端末3に送信する。携帯端末3は、選定されたレシピを示すレシピDL画面を、当該ユーザの携帯端末3に表示する。そして、携帯端末3は、レシピDL画面に示されたレシピのうち、ユーザに選択されたレシピを電子レンジ4にダウンロードさせる。これによりユーザは、ユーザの活動量に応じて選定されたレシピを、携帯端末3を操作することで電子レンジ4にダウンロードさせることができる。また、レシピは電子レンジ4が調理可能な複数の料理のレシピであるレシピデータ28から選定されるので、選定されたレシピが電子レンジ4にダウンロードされることによって、当該レシピが示す料理を電子レンジ4にて調理することができる。よって、調理装置と連動した、食事による健康管理をユーザに行わせることができる。また、ユーザは電子レンジ4の前にいなくても、電子レンジ4にレシピをダウンロードさせることができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について、図11および図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、サーバ2がレシピを選定した後、ユーザが電子レンジ4を操作することによって当該レシピを電子レンジ4にダウンロードする例を説明する。この例の詳細について、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る電子レンジ4に表示される画面を示す図である。本実施形態に係るレシピ選定部25は、レシピを選定すると、レシピを選定したことを示すレシピ選定通知を電子レンジ4に送信する。
レシピ取得部46はレシピ選定通知を受信すると、表示制御部49にその旨を示す画面の生成を指示する。表示制御部49は、当該指示に従って当該画面を生成し、表示部43に表示させる。具体的には、図11の(a)に示すように、ユーザが操作可能なUIであるお知らせボタン71を含む画面を表示部43に表示させる。なお、本実施形態に係る表示部43は、操作部44と一体となったタッチパネルである。お知らせボタン71にタッチする操作を操作部44が検知すると、操作部44は当該操作を示す情報を音声制御部48に出力する。音声制御部48は操作部44からの情報を取得すると、活動量に応じて選定されたレシピがある旨を示す音声データ(メッセージ)を生成し、当該メッセージを音声出力部45に出力させる。そして、メッセージを出力したことを示す情報をレシピ取得部46に出力する。レシピ取得部46は当該情報を取得すると、ユーザがメッセージを確認したことを示すメッセージ確認通知をサーバ2に送信する。
レシピ選定部25はメッセージ確認通知を受信すると、レシピDL指示を電子レンジ4に送信する。レシピ取得部46はレシピDL指示を受信すると、レシピDL要求をサーバ2に送信する。レシピ選定部25はレシピDL要求を受信すると、選定したレシピデータを電子レンジ4に送信する。レシピ取得部46はレシピデータを受信すると、表示制御部49にレシピデータを受信したことを示す画面の生成を指示するとともに、レシピデータを出力する。表示制御部49は、レシピ取得部46の指示に従って当該画面を生成し、表示部43に表示させる。具体的には、表示制御部49は、図11の(b)に示すように、レシピ確認ボタン72を含む画面を表示部43に表示させる。レシピ確認ボタン72にタッチする操作を操作部44が検知すると、操作部44は当該操作を示す情報を表示制御部49に出力する。表示制御部49は、操作部44からの情報を取得すると、レシピ取得部46から取得したレシピデータを表示部43に表示させる。
なお、ユーザがお知らせボタン71にタッチしたとき、音声制御部48による音声の出力に代えて、表示制御部49が、活動量に応じて選定されたレシピがある旨を示す画面を表示部43に表示させてもよい。この例の場合、音声出力部45および音声制御部48は省略されてもよい。また、本実施形態ではユーザがお知らせボタン71にタッチしたことを検知することで、ユーザが電子レンジ4の近傍にいることを検知し、メッセージを出力していたが、この例に限定されない。例えば、マイク(不図示)を備え、ユーザの音声を検知することでユーザが電子レンジ4の近傍にいることを検知してもよいし、人感センサ(不図示)を備え、ユーザが電子レンジ4の近傍にいることを検知してもよいし、カメラ(不図示)を備え、映像内にユーザがいることを検知することでユーザが電子レンジ4の近傍にいることを検知してもよい。なお、「電子レンジ4の近傍」とは、ユーザが電子レンジ4から出力されたメッセージを確認することができる範囲を示す。
(レシピ供給処理の流れ)
次に、図12を参照して、本実施形態に係るレシピ供給システム1が実行するレシピ供給処理の流れについて説明する。図12は、レシピ供給処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、図12では、実施形態2と同様に一人のユーザに対してメニュー提案を行う場合の処理の流れについて説明するが、本実施形態の構成を実施形態1に適用してもよい。また、図12のS61〜S65、およびS70〜S80はそれぞれ、図10のS31〜S35、およびS41〜S51と同様であるため、ここでの説明を省略する。
レシピ選定部25はレシピを選定すると、レシピ選定通知を電子レンジ4に送信する(S66)。レシピ取得部46はレシピ選定通知を受信すると、表示制御部49にその旨を示す画面の生成を指示する。表示制御部49は、当該指示に従って当該画面を生成し、表示部43に表示させる。具体的には、ユーザのタッチ操作を受け付けることが可能な、お知らせボタン71を含む画面を表示部43に表示させる。
続いて、電子レンジ4はメッセージの出力指示を待機する状態となっている(S67)。ここで、お知らせボタン71にタッチする操作を操作部44が検知したことにより、音声制御部48が、新しいレシピ提示があることを示す音声データ(メッセージ)を音声出力部45に出力させると(S67でYES)、メッセージを出力したことを示す情報をレシピ取得部46に出力する。レシピ取得部46は当該情報を取得するとメッセージ確認通知をサーバ2に送信する(S68)。レシピ選定部25は、メッセージ確認通知を受信すると、レシピDL指示を電子レンジ4に送信する(S69)。
以上のように、本実施形態に係るレシピ供給システム1では、電子レンジ4はレシピ選定通知を受信すると、その旨を示す画面を生成し、表示する。当該画面はお知らせボタン71を含んでおり、お知らせボタン71にユーザがタッチする操作を検出すると、新しいレシピ提示があることを示す音声(メッセージ)を出力し、サーバ2が選定したレシピをダウンロードする。これにより、本実施形態に係るレシピ供給システム1は、レシピが選定されたことをユーザに報知することができるとともに、ユーザの活動量に応じて選定されたレシピを、電子レンジ4にダウンロードさせることができる。
なお、メッセージが出力された後、ユーザが操作部44を操作したことをレシピ取得部46が検知したとき、サーバ2が選定したレシピをダウンロードする構成であってもよい。例えば、ダウンロードを開始するためのUI(不図示)がタッチされたことを検知したとき、サーバ2が選定したレシピをダウンロードしてもよい。また、サーバ2は複数のレシピを選定してもよい。この場合、表示制御部49は、当該複数のレシピを示す画面を表示部43に表示する。そして、ユーザが操作部44を操作することによって選択されたレシピをダウンロードする。
また、本実施形態ではメッセージを出力したことに応じてレシピのデータの取得を開始していたが、メッセージの出力とレシピのデータの取得は同時に行われてもよいし、レシピのデータの取得開始が、メッセージの出力より前であってもよい。
〔変形例〕
上述した実施形態1〜3では、活動量計5は携帯端末3を介して活動量データをサーバ2に送信していた。しかしながら、本発明はこの例に限定されず、活動量計5は活動量データをサーバ2に直接送信してもよい。
また、上述した実施形態1〜3では、サーバ2は、携帯端末3から受信したユーザの活動量データに応じてレシピを選定していた。しかしながら、本発明はこの例に限定されず、活動量データ以外のバイタルデータ(すなわち、活動量計5以外の装置が計測したバイタルデータ)に応じてレシピを選定してもよい。なお、活動量データ以外のバイタルデータを用いたレシピの選定については、既存の技術を用いることができるため、ここでの説明を省略する。
また、上述した実施形態1〜3では、サーバ2は電子レンジ4からのレシピDL要求を受信してからレシピのデータを電子レンジ4に送信していた。しかしながら、本発明はこの例に限定されず、サーバ2は携帯端末3からレシピDL指示を受信したとき、または電子レンジ4からメッセージ確認通知を受信したときに、レシピを電子レンジ4に送信してもよい。
また、上述した実施形態1〜3では、サーバ2から携帯端末3へユーザ評価を促す通知があってから、料理に対するユーザ評価を入力する構成であった。しかしながら、本発明はこの例に限定されず、ユーザは当該通知の前にユーザ評価を入力可能であってもよい。例えば、図5に示す調理ログ画像64を含む画面において、調理ログ画像64における「未評価」のテキストデータが、図6に示す画面へのリンクとなっていてもよい。これにより、ユーザは上記通知を受けなくとも、当該リンクを選択することで、料理を評価することができる。
また、上述した実施形態1〜3にて説明したサーバ2の機能を、携帯端末3または電子レンジ4が備えてもよい。すなわち、活動量計5または携帯端末3から取得した活動量データ(バイタルデータ)の解析、および活動量データに応じたレシピの選定を携帯端末3または電子レンジ4が行ってもよい。上記の処理を行う携帯端末3は電子レンジ4を使用するユーザが属するグループ(家族)のメンバの携帯端末3のうち、いずれかであってもよく、また、携帯端末3が上記の処理を行う場合、レシピDL指示は携帯端末3から電子レンジ4に直接送信してもよい。このような構成の場合、サーバ2は省略可能である。
〔実施形態4〕
上記各実施形態では、1つのサーバ2を用いる例を説明したが、サーバ2の有する各機能が、個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。
〔実施形態5〕
サーバ2、携帯端末3、電子レンジ4の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、サーバ2、携帯端末3、電子レンジ4のそれぞれを、図13に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図13は、サーバ2、携帯端末3、電子レンジ4として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915と、通信インターフェース916とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。
補助記憶装置914には、コンピュータ910をサーバ2、携帯端末3、電子レンジ4として動作させるための各種のプログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された上記プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を、サーバ2、携帯端末3、電子レンジ4が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914が備える、プログラム等の情報を記録する記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
また、上記プログラムは、コンピュータ910の外部から取得してもよく、この場合、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して取得してもよい。そして、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るシステム(レシピ供給システム1)は、レシピが示す料理を調理する調理装置(電子レンジ4)、ユーザのバイタルデータを計測するセンサ(活動量計5)、上記調理装置が調理可能な複数の料理のレシピを管理する管理装置(サーバ2)、および上記管理装置へ処理の実行を指示する指示装置(携帯端末3)を含み、上記調理装置に対して、上記レシピを供給するシステムであって、上記システムは、以下を含む;上記管理装置において、上記複数の料理のレシピから、上記センサが計測した1または複数のユーザの上記バイタルデータに応じてレシピを選定する選定部(レシピ選定部25)、選定された上記レシピを示す画面を上記指示装置または上記調理装置に表示させる表示制御部(表示制御部38、表示制御部49)、上記画面に示されたレシピのうち、上記指示装置または上記調理装置が受け付けたユーザ操作によってユーザに確認または選択されたレシピのデータを上記管理装置から上記調理装置に送信するための送信処理の開始を上記指示装置または上記調理装置から上記管理装置に指示する指示部(操作処理部37、レシピ取得部46)、確認または選択された上記レシピのデータを上記管理装置から上記調理装置に送信する送信部(レシピ選定部25)。
上記の構成によれば、管理装置においてユーザのバイタルデータに応じて選定されたレシピを示す画面を、調理装置または指示装置に表示し、表示されたレシピのうち、ユーザに確認または選択されたレシピのデータを管理装置から調理装置に送信する。これによりユーザは、ユーザの活動量に応じて選定されたレシピを確認し、調理装置に当該レシピを送信することができる。また、レシピは調理装置が調理可能な複数の料理のレシピから選定されるので、選定されたレシピを管理装置から調理装置に送信することによって、当該レシピが示す料理を調理装置にて調理することができる。よって、調理装置と連動した、食事による健康管理をユーザに行わせることができる。
本発明の態様2に係るシステムは、上記態様1において、上記選定部は、上記複数の料理のレシピから、上記センサが計測した、上記調理装置を使用するユーザが属するグループの各メンバの上記バイタルデータに応じてレシピを選定してもよい。
上記の構成によれば、家族の各メンバの活動量データに応じてレシピを選定するので、ユーザに家族単位のメニュー提案を行うことができる。
本発明の態様3に係るシステムは、上記態様1または2において、上記選定部は、上記調理装置が過去に調理した料理の名称、または、当該名称および当該名称が示す料理に対するユーザの評価に応じてレシピを選定してもよい。
上記の構成によれば、バイタルデータの他に、過去に調理装置が調理した料理の名称、または、当該料理の名称および当該名称が示す料理に対するユーザの評価に応じてレシピを選定するので、よりユーザが満足するようなメニュー提案を行うことができる。例えば、料理の名称を参照することで、過去にユーザが食べた料理のレシピを選定対象から除外することなどができる。また、料理の名称およびユーザの評価を参照することで、過去にユーザが食べた料理の中から、ユーザの評価が高いものを優先的に選定することなどができる。
本発明の態様4に係る指示装置(携帯端末3)は、調理装置(電子レンジ4)が調理可能な複数の料理のレシピを管理する管理装置(サーバ2)へ指示を送信する指示装置であって、上記指示装置は、以下を含む;上記管理装置において、上記複数の料理のレシピから、センサ(活動量計5)が計測した1または複数のユーザのバイタルデータに応じて選定されたレシピを示す画面を表示部に表示させる表示制御部(表示制御部38)、上記画面に示された上記レシピのうち、操作部が受け付けたユーザ操作によって確認または選択されたレシピのデータを上記管理装置から上記調理装置に送信するための送信処理の開始を上記管理装置に指示する指示部(操作処理部37)。
上記の構成によれば、ユーザのバイタルデータに応じて選定されたレシピを示す画面を表示し、当該レシピのうち、ユーザに確認または選択されたレシピのデータの送信処理の開始を管理装置に指示する。これによりユーザは、ユーザの活動量に応じて選定されたレシピを確認した上で、当該レシピを管理装置から調理装置に送信することができる。また、レシピは調理装置が調理可能な複数の料理のレシピから選定されるので、選定されたレシピを管理装置から調理装置に送信することによって、当該レシピが示す料理を調理装置にて調理することができる。よって、調理装置と連動した、食事による健康管理をユーザに行わせることができる。
本発明の態様5に係る管理装置(サーバ2)は、調理装置(電子レンジ4)が調理可能な複数の料理のレシピを管理する管理装置であって、上記管理装置は、以下を含む;上記複数の料理のレシピから、センサ(活動量計5)が計測した1または複数のユーザのバイタルデータに応じてレシピを選定する選定部(レシピ選定部25)、上記選定部が選定したレシピのうち、上記管理装置に指示を送信する指示装置(携帯端末3)または上記調理装置がユーザに操作されることによって確認または選択されたレシピのデータを上記調理装置に送信する送信部(レシピ選定部25)。
上記の構成によれば、ユーザのバイタルデータに応じてレシピを選定し、選定されたレシピのうち、ユーザに選択されたレシピのデータを調理装置に送信するので、調理装置と連動した、食事による健康管理をユーザに行わせることができる。
本発明の態様6に係る調理装置(電子レンジ4)は、調理可能な複数の料理のレシピから選定されたレシピが示す料理を調理する調理装置であって、上記調理装置は、以下を含む;上記複数の料理のレシピから、センサが計測した1または複数のユーザのバイタルデータに応じてレシピを選定する管理装置が送信した、上記レシピを選定したことを示すレシピ選定通知を受信する受信部(レシピ取得部46)、上記レシピ選定通知に応じたメッセージを当該ユーザに報知する報知部(音声制御部48)、選定された上記レシピのデータを上記管理装置から取得する取得部(レシピ取得部46)。
上記の構成によれば、受信したレシピ選定通知に応じたメッセージをユーザに報知するとともに、選定されたレシピを管理装置から取得する。これにより、ユーザの活動量に応じてレシピが選定されたことを、報知したうえで取得することができるので、調理装置と連動した、食事による健康管理をユーザに行わせることができる。
本発明の各態様に係る指示装置、管理装置、調理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記指示装置、管理装置、調理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記指示装置、管理装置、調理装置をコンピュータにて実現させる指示装置、管理装置、調理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。