JP6136759B2 - 電子機器、および電子機器の制御プログラム - Google Patents

電子機器、および電子機器の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、および電子機器の制御プログラムに関する。
ユーザが筐体を保持した状態でユーザの移動時のナビゲーションの支援を行う携帯ナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この携帯ナビゲーション装置は、振動を発生させる少なくとも3個の能動素子を異なる位置に配置し、能動素子の振動強度を制御することによって、装置を掌で保持する人に、あたかも単一の振動素子のみが存在する(所定の箇所で振動が発生している)ように認識させるものとしている。
特開2012−127940号公報
ところで、振動を人に提供する場合、その時間が長くなると、人の感覚器に慣れが生じ、徐々に振動を刺激として感じにくくなる、或いは感じなくなるという問題がある。従来の装置では、こうした問題について考慮がなされておらず、電子機器を保持する人に、継続的に所望の振動を感じさせることができない場合がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電子機器を保持する人に、より継続的に定位の振動を感じさせることを目的の一つとする。
本発明の一態様は、人によって保持された状態で使用可能な電子機器であって、複数の振動子と、該電子機器を保持する人に、該電子機器の所定の箇所で振動が発生していると感じさせるように、前記複数の振動子を振動させる定位振動制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記定位振動制御が継続する場合に、前記所定の箇所を一定に保ちながら前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更する、電子機器である。
本発明の他の態様は、人によって保持された状態で使用可能な電子機器であって、複数の振動子と、前記人によって保持された状態で、人に当接する面とは反対側の面に設けられた表示部と、前記表示部により表示される表示対象物が振動を発する物である場合に、該表示対象物に対応する位置が、前記複数の振動子の位置をそれぞれの振動の強度で重み付けした重心点となるように、前記複数の振動子を振動させる制御部と、を備える電子機器である。
本発明の他の態様は、複数の振動子を備え、人によって保持された状態で使用可能な電子機器の制御コンピュータに、該電子機器を保持する人に、該電子機器の所定の箇所で振動が発生していると感じさせるように、前記複数の振動子を制御する定位振動制御を行わせ、前記定位振動制御が継続する場合に、前記所定の箇所を一定に保ちながら前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更させる、電子機器の制御プログラムである。
本発明の一態様によれば、電子機器を保持する人に、より継続的に定位の振動を感じさせることができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器1の外観構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る電子機器1の機能構成の一例を示す構成図である。 振動発生部80が有する振動子の配設位置を例示した図であり、電子機器1を背面カバー30側から見た部分透視図である。 画像データ62と定位データ64の関係を例示した図である。 電子機器1が、タッチパネル10を上側にしてユーザの掌Pによって保持された状態と、この状態において制御部90が定位振動制御を行うことにより、ユーザに振動が発生していると感じさせる所定の箇所Aを例示した図である。 箇所Aに、振幅で重み付けした重心が一致する振動子80(1)〜80(4)の振幅の組み合わせを例示した図である。 定位振動制御が好適に用いられる場面の一例を示す図である。 制御部90が、制御状態1と制御状態2を、滑らかに切り替える場合の各振動子の振幅の変化を示す図である。 制御部90が、制御状態1と制御状態2を、突然に切り替える場合の各振動子の振幅の変化を示す図である。 制御部90が、制御状態1と制御状態3を、滑らかに切り替える場合の各振動子の振幅の変化を示す図である。 制御部90が、振動の振幅に応じて所定時間を調整する場合の、振幅と所定時間の関係を例示した図である。 制御部90が、振動の周波数に応じて所定時間を調整する場合の、周波数と所定時間の関係を例示した図である。 制御部90により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。 振動データが記憶部60に格納される前段階の処理が行われる様子を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の電子機器、および電子機器の制御プログラムの実施形態について説明する。
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器1の外観構成の一例を示す図である。また、図2は、一実施形態に係る電子機器1の機能構成の一例を示す構成図である。以下、本実施形態において、XYZ直交座標系を用いて電子機器1の構成を説明する。XYZ直交座標系は、電子機器1を基準とした座標系である。XYZ直交座標系において、電子機器1の各構成要素の積層方向をZ方向とする。また、Z方向に直交する平面をXY平面とし、XY平面において直交する方向をそれぞれX方向及びY方向とする。
電子機器1は、例えば、Z方向視で略矩形の形状を有し、タッチパネル10、本体部20、背面カバー30がZ方向に積層された構成となっている。図1(A)は、電子機器1をタッチパネル10側から見た図であり、図1(B)は、電子機器を背面カバー30側から見た図である。
タッチパネル10は、本体部20に収容された制御部90から入力される画像を表示すると共に、その表示面にユーザが指などで触れた接触位置(座標)を検出し、制御部90に出力する。タッチパネル10は、例えば、画像を表示する液晶ディスプレイ装置と接触検知機構が組みわされて構成される。接触検知機構としては種々のものを用いることができ、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式、赤外線方式、表面弾性波方式などの種々の方式を利用した接触検知機構が採用され得る。また、LCDに代えて有機EL(Electroluminescence)表示装置などが用いられてもよい。
本体部20は、筐体内に、図2に示す撮像部(カメラ)40、通信部50、I/O部52、記憶部60、スピーカ70、加速度センサ75、振動発生部80、制御部90などを収容する。また、本体部20は、電源回路やバッテリ、GPS(Global Positioning System)受信機などを筐体に収容してもよい。背面カバー30には、孔部32が形成され、撮像部40のレンズ42を露出させている。また、背面カバー30には、撮像部40を操作するためのリリースボタンなど、各種操作スイッチを搭載可能なマウント部35が取り付けられる。
撮像部40は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。なお、撮像部40は、ビデオカメラであってもよい。
通信部50は、例えば、Wi−Fi(登録商標)などの無線LAN網、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、携帯電話網、PHS網などを利用した無線通信を行う。また、通信部50は、電子機器が有線接続された際に通信インターフェースとして機能するネットワークカードなどを含んでもよい。I/O部52は、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子やHDMI(登録商標;High Definition Multimedia Interface)端子、SDカードなどが装着される端子などを含む。
記憶部60は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、レジスタなどの記憶装置である。記憶部60には、制御部90のCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラム(ファームウェア)が予め格納される。また、記憶部60には、CPUが演算処理を行った演算結果が格納されたり、他装置から通信部50を介して受信したコンテンツデータ、I/O部52に装着された機器から読み出されたコンテンツデータなどが格納される。
スピーカ70は、制御部90により生成された音声データに基づき、音声を出力する。加速度センサ75は、例えば3軸式の加速度センサであり、電子機器1に対してX方向、Y方向、Z方向にそれぞれ作用する加速度(重力加速度を含む)を検出し、検出結果を制御部90に出力する。
振動発生部80は、制御部90により生成された振動データに基づき、振動を発生させる。図3は、振動発生部80が有する振動子の配設位置を例示した図であり、電子機器1を背面カバー30側から見た部分透視図である。振動発生部80は、図3に示すように、例えば、電子機器1の四隅付近に配設された振動子80(1)、80(2)、80(3)、80(4)を備える。各振動子は、例えば背面カバー30に取り付けられる。振動子としては、例えば、ボイスコイルモータ(VCM)や偏心モータなどが用いられる。ボイスコイルモータを用いる場合、各振動子は、例えばZ方向の振動を発生させる。なお、振動子の配置は図3に示すものに限らず、他の配置で振動子が配設されてもよい。また、振動子の数は、図3に示す4つに限らず、4つより多い構成とすることもできる。
制御部90は、振動発生部80を含めた電子機器1全体の制御を行う。記憶部60には、タッチパネル10に表示させる画像の元データとなる画像データ62の他、例えば、制御部90が振動発生部80を制御するための情報として、例えば、画像データ62に対応付けられた定位データ64が格納されている。図4は、画像データ62と定位データ64の関係を例示した図である。図4では、画像データ62として動画像のデータが保持されるものとしたが、画像データ62として静止画像のデータが保持されるものとしてもよい。定位データ64では、例えば、画像データ62に含まれる各動画像に対して、定位の振動を発生させる期間と、振動定位の座標(後述する「所定の箇所」)と、基準振幅に関するデータとが対応付けられている。
[定位振動制御]
図5は、電子機器1が、タッチパネル10を上側にしてユーザの掌Pによって保持された状態と、この状態において制御部90が定位振動制御を行うことにより、ユーザに振動が発生していると感じさせたい所定の箇所Aを例示した図である。このように、振動子が配置されていない箇所で振動が発生していると感じさせることができる効果は、定位感と称される。定位感とは、ファントム・センセーション(Phantom Sensation)、すなわち、ユーザの皮膚の2点以上の箇所を同時に振動させた(刺激した)場合に、その2点以上の箇所の間に在る特定の箇所に、あたかも振動の定位があるようにユーザが感じる感覚である。
制御部90は、例えば、振動子80(1)〜80(4)の位置を、振動の強度で重み付けした重心の位置が箇所Aに一致するように、振動子80(1)〜80(4)を振動させる。振動の強度とは、振幅、周波数など、或いはこれらの組み合わせを意味し、以下では振幅であるものとする。なお、各振動子は、例えば背面カバー30に取り付けられるため、図5に示す状態でユーザの掌Pによって保持されることで、ユーザの掌Pに振動が伝達され易くなっている。
図6は、箇所Aに、振幅で重み付けした重心が一致する振動子80(1)〜80(4)の振幅の組み合わせを例示した図である。図6において、電子機器1のXY方向に関する中心線の交点をXY平面の原点と定義した。そして、振動子80(1)の座標を(+0.9,+0.9)、振動子80(2)の座標を(―0.9,+0.9)、振動子80(3)の座標を(+0.9,―0.9)、振動子80(4)の座標を(―0.9,―0.9)、箇所Aの座標を(0,−0.5)とした。この場合、制御部90は、例えば、振動子80(1)を振幅0.45×K(基準振幅)で振動させ、振動子80(3)を振幅0.55×Kで振動させ、振動子80(4)を振幅1×Kで振動させる(以下、制御状態1とする)ことにより、電子機器1を図5の状態で保持するユーザに、箇所Aの付近で振動が発生していると感じさせることができる。
また、制御部90は、上記制御状態1に代えて、振動子80(2)を振幅0.45×Kで振動させ、振動子80(3)を振幅1×Kで振動させ、振動子80(4)を振幅0.55×Kで振動させてもよく(以下、制御状態2とする)、振動子80(1)および振動子80(2)を振幅0.22×Kで振動させ、振動子80(3)および振動子80(4)を振幅0.78×Kで振動させてもよい(以下、制御状態3とする)。このように、振幅で重み付けした重心の位置が箇所Aに一致する振動態様の組み合わせは複数存在し、制御部90は、任意の制御状態を選択することにより、ユーザに箇所Aで振動が発生していると感じさせることができる。なお、上記した0.45、0.55、1、0.22、0.78といった数値はあくまで一例であり、制御部90は、重心を箇所Aに一致させることができれば、任意の数値を設定することができる。
図7は、このような定位振動制御が好適に用いられる場面の一例を示す図である。図7において、タッチパネル10には、停止中にアイドリングをしている自動車MBが動画像の一部として表示されており、制御部90は、この自動車MBのエンジン部分付近の箇所Aで振動が発生していると感じさせるように、振動子80(1)〜80(4)の一部または全部を振動させる。これによって、ユーザは、自動車MBのエンジン部分で振動が発生していると感じるため、電子機器1は、ユーザに高度な臨場感を提供することができる。記憶部60には、図示しない音声データが記憶されており、動画像の再生と合わせて音声データが再生されることで、自動車MBのエンジン音がスピーカ70により出力される。
[振動態様の変更]
ところで、人間の触覚の特性として、同一の振動を与え続けると感覚器に慣れが生じ、振動に対して鈍感になるという特性がある。このため、上記「アイドリングをしている自動車」のように、比較的長時間、振動を発するものを表現する場合、ユーザが振動に対して慣れてしまい、臨場感が薄れてしまうことが懸念される。
これに対し、本実施形態の制御部90は、定位振動制御が継続する場合(例えば所定時間以上継続した場合)に、所定の箇所を一定に保ちながら、振動子80(1)〜80(4)による振動態様の組み合わせを変更する。なお、本明細書において「一定に保ちながら」とは、ユーザが感知しない程度の小さな変化を含む概念である。例えば、振動の態様を上記制御状態1〜3の間で切り替える場合、厳密には、それぞれの制御状態で重心の位置のY座標の値が異なるが、この程度の変化であれば、ユーザが感知しない程度の小さな変化であるため、所定の箇所が一定に保たれているとみなしてよい。また、制御部90は、振動態様の組み合わせを変更した前後において、ユーザが感じる振動の強さを変化させないように制御する。上記制御状態1〜3では、各振動子が振動する振幅の合計が、いずれも2×Kとなっているが、これに限らず、制御部90は、何らかの手法で評価される、所定の箇所で感じられる振動の強さが、振動態様の組み合わせを変更した前後において変化しないように制御してよい。
前述したように、例えば所定の箇所(0,−0.5)に振動が発生していると感じさせるための振動態様の組み合わせは、少なくとも制御状態1〜3の3通りが存在する。従って、制御部90は、所定の箇所に関して定位振動制御を行う場合、制御が所定時間以上継続する毎に、制御状態を切り替える。こうした振動態様の組み合わせの変化は、感覚器のレベルでは変化を与えるが、人間の意識レベルでは気づかない程度の変化である。これによって、電子機器1は、電子機器1を保持する人に、より継続的に定位の振動を感じさせることができる。この結果、電子機器1は、ユーザが振動に対して慣れてしまい、臨場感が薄れてしまうのを抑制することができる。
制御部90は、例えば、上記した制御状態1と制御状態2を交互に切り替える。制御部90は、制御状態1と制御状態2を、滑らかに(連続的に)切り替えてもよいし、突然に(離散的に)切り替えてもよい。図8は、制御部90が、制御状態1と制御状態2を、滑らかに切り替える場合の各振動子の振幅の変化を示す図であり、図9は、制御部90が、制御状態1と制御状態2を、突然に切り替える場合の各振動子の振幅の変化を示す図である。
また、制御部90は、上記した制御状態1と制御状態3、或いは制御状態2と制御状態3とを交互に切り替えてもよいし、制御状態1〜3を循環的に切り替えてもよい。制御状態1と制御状態3を交互に切り替える場合、および制御状態2と制御状態3を交互に切り替える場合、切り替えの度に、振動する振動子の数が増加または減少する。図10は、制御部90が、制御状態1と制御状態3を、滑らかに切り替える場合の各振動子の振幅の変化を示す図である。なお、制御状態1と制御状態3を突然に切り替える場合、制御状態2と制御状態3を交互に切り替える場合、制御状態1〜3を循環的に切り替える場合については、図示を省略する。ここで、図8や図10に示すように、制御状態を滑らかに切り替える場合、単に正弦波や指数関数、対数関数等を用いて振幅を滑らかにすると、切り替えの途中で重心の位置が所定の箇所からずれることがある。従って、制御状態を滑らかに切り替える場合には、切り替えの途中における重心の位置が所定の箇所に維持されるように、各振動子の振幅が調整されてよい。
また、制御部90は、定位振動制御において、振幅と同時に振動の位相も調整して各振動子を振動させてもよい。すなわち、制御部90は、所定時間経過する毎に、トーンバースト波の合成態様(各振動子が振動する位相)を振幅と共に変更してもよい。
更に、制御部90は、上記「所定時間」を、定位振動制御に係る振動態様に基づいて決定してよい。例えば、振動の振幅が大きい場合、ユーザが振動に対して鈍感になるまでの時間が短くなると考えられる。また、振動の周波数が、人の感じやすい周波数帯域(例えば100[Hz]〜300[Hz])にある場合、ユーザが振動に対して鈍感になるまでの時間が短くなると考えられる。
図11は、制御部90が、振動の振幅(例えば基準振幅K)に応じて所定時間を調整する場合の、振幅と所定時間の関係を例示した図である。図11に示すように、制御部90は、振動の振幅が大きくなるほど、所定時間を短くする。また、図12は、制御部90が、振動の周波数に応じて所定時間を調整する場合の、周波数と所定時間の関係を例示した図である。図12に示すように、制御部90は、周波数が所定帯域内にある場合に、所定帯域よりも低い周波数帯域や所定帯域よりも高い周波数帯域に比して、所定時間を短くする。なお、図11と図12の特性を合成した二次元マップを予め記憶部60に記憶させておき、制御部90は、二次元マップを用いて、振動の振幅と周波数に応じて所定時間を調整してもよい。係る制御によって、制御部90は、所定時間、すなわち振動態様の組み合わせを変更するタイミングを、より適切に決定することができる。
また、制御部90は、上記「所定時間」を、ユーザの年齢、性別、身長、体重、人種等の属性に応じて変更してよい。この場合、ユーザの属性は、予めタッチパネル10への入力操作などに基づいて記憶部60に登録されており、制御部90は、記憶部60に登録されたユーザの属性に応じて所定時間を短くしたり、長くしたりする。
[フローチャート]
図13は、制御部90により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。図13のフローチャートの処理は、例えば、定位データ64が対応付けられた動画像の再生が行われている間、繰り返し実行される。
まず、制御部90は、定位データ64を参照し、定位の振動を発生させる期間内であるか否かを判定する(ステップS100)。定位の振動を発生させる期間内でない場合、制御部90は、図13のフローチャートの1ルーチンを終了する。
定位の振動を発生させる期間内である場合、制御部90は、タイマーによるカウントを開始し(ステップS102)、定位振動制御を実行する(ステップS104)。そして、制御部90は、定位振動発生期間が終了したか否かを判定する(ステップS106)。定位振動発生期間が終了した場合、制御部90は、図13のフローチャートの1ルーチンを終了する。
定位振動発生期間が終了していない場合、制御部90は、タイマーのカウント値を参照し、タイマーカウント開始時から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS108)。ここで、上記したように、「所定時間」は固定値である必要はなく、振動の態様に応じて調整されてよい。所定時間経過していない場合は、ステップS104に戻り、定位振動制御を継続する。所定時間経過した場合、制御部90は、振動態様の組み合わせを変更し(ステップS110)、タイマーをリセットしてステップS102に戻り、再度、タイマーのカウントを開始する。
[まとめ]
以上説明した本実施形態の電子機器1、およびその制御プログラム(以下、電子機器1等)によれば、振動が発生しているとユーザに感じさせたい所定の箇所に対し、振動子80(1)〜80(4)の位置を振動の強度で重み付けした重心の位置が所定の箇所に一致するように、振動子80(1)〜80(4)を振動させるため、ユーザに、所定の箇所で振動が発生していると感じさせることができ、ユーザに高度な臨場感を提供することができる。
また、本実施形態の電子機器1等によれば、定位振動制御が継続する場に、所定の箇所を一定に保ちながら、振動子80(1)〜80(4)による振動態様の組み合わせを変更するため、電子機器1を保持する人に、より継続的に定位の振動を感じさせることができる。この結果、電子機器1は、ユーザが振動に対して慣れてしまい、臨場感が薄れてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態の電子機器1等によれば、「所定時間」を、定位振動制御に係る振動態様の組み合わせに基づいて決定することにより、振動態様の組み合わせを変更するタイミングを、より適切に決定することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、制御部90が「所定時間」の経過等に関する判定を行って、振動態様の組み合わせを変更するものとしたが、予め、振動態様の組み合わせの変更タイミングが盛り込まれた「振動データ(VIBデータ)」が記憶部60に格納されていてもよい。この場合、制御部90は、図13に示す処理を行わず、振動データが記述する各振動子の振動プログラムに従って、各振動子を振動させる。図14は、このような振動データが記憶部60に格納される前段階の処理が行われる様子を示す図である。図14に示す振動データ処理装置200(例えばパーソナルコンピュータであり、電子機器1であっても構わない)は、定位データ64と同等のデータが入力されると、このデータを解析し、所定時間以上に亘って同じ各振動子の振動態様の組み合わせで振動している期間が存在するか否かを判定し、存在する場合に、所定時間経過する毎に各振動子の振動態様の組み合わせを変更したデータに修正したデータを生成し、電子機器1に出力する。電子機器1は、このように修正されたデータを振動データとして記憶部60に格納し、例えば動画像の再生に合せて振動データを再生する。
1‥電子機器1、10‥タッチパネル、20‥本体部、30‥背面カバー、40‥撮像部、50‥通信部、52‥I/O部、60‥記憶部、62‥画像データ、64‥定位データ、70‥スピーカ、75‥加速度センサ、80‥振動発生部、80(1)〜80(4)‥振動子、90‥制御部、200‥振動データ処理装置

Claims (11)

  1. 人によって保持された状態で使用可能な電子機器であって、
    複数の振動子と、
    該電子機器を保持する人に、該電子機器の所定の箇所で振動が発生していると感じさせるように、前記複数の振動子を振動させる定位振動制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記定位振動制御が継続する場合に、前記所定の箇所を一定に保ちながら前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更する、
    電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器であって、
    前記所定の箇所は、前記複数の振動子の位置をそれぞれの振動の強度で重み付けした重心点である、
    電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器であって、
    前記振動の強度は、振動の振幅である、
    電子機器。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項記載の電子機器であって、
    画像を表示する表示部を備え、
    前記制御部は、前記表示部により一定の場所で表示される表示対象物に対応する箇所で振動が発生していると感じさせるように、前記複数の振動子を振動させる定位振動制御を行う、
    電子機器。
  5. 請求項4記載の電子機器であって、
    前記表示部は、前記電子機器の筐体の一面に設けられ、
    前記表示部とは反対側の前記筐体の面に、前記複数の振動子が取り付けられたカバー部を有する、
    電子機器。
  6. 請求項1から5のうちいずれか1項記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記所定の箇所を一定に保ちながら前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更する際に、前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを連続的に変更する、
    電子機器。
  7. 請求項1から5のうちいずれか1項記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記所定の箇所を一定に保ちながら前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更する際に、前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを離散的に変更する、
    電子機器。
  8. 請求項1から7のうちいずれか1項記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記定位振動制御を行っている際の前記複数の振動子の振動態様に基づいて、前記所定の箇所を一定に保ちながら前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更するタイミングを決定する、
    電子機器。
  9. 請求項1から8のうちいずれか1項記載の電子機器であって、
    該電子機器を使用する人の属性を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された属性に応じて、前記前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更するタイミングを決定する、
    電子機器。
  10. 人によって保持された状態で使用可能な電子機器であって、
    複数の振動子と、
    画像を表示する表示部と、
    前記表示部により表示される表示対象物に対応する位置が、前記複数の振動子の位置をそれぞれの振動の強度で重み付けした重心点となるように、前記複数の振動子を振動させる制御部と、
    を備える電子機器。
  11. 複数の振動子を備え、人によって保持された状態で使用可能な電子機器の制御コンピュータに、
    該電子機器を保持する人に、該電子機器の所定の箇所で振動が発生していると感じさせるように、前記複数の振動子を制御する定位振動制御を行わせ、
    前記定位振動制御が継続する場合に、前記所定の箇所を一定に保ちながら前記複数の振動子による振動態様の組み合わせを変更させる、
    電子機器の制御プログラム。
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