JP6136733B2 - カメラの可動ミラー駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一眼レフカメラに設けられる可動ミラーの駆動装置に関し、特に可動ミラーのバウンドを抑制する機構に関する。
一眼レフカメラの内部には、撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系へ反射させるミラーダウン状態と、撮影光路から退避して被写体光をシャッタ側へ通過させるミラーアップ状態に回動可能な可動ミラー(クイックリターンミラー)が設けられている。可動ミラーとして、ファインダ光学系に被写体光を導くためのメインミラーと、測距用のセンサや測光用のセンサに被写体光を導くためのサブミラーを備えたタイプが知られている。サブミラーはメインミラーの背面側に設けられており、ミラーダウン状態でメインミラーと異なる角度で撮影光路上に位置して、メインミラーを透過した被写体光の一部を反射させる。ミラーアップ状態では、サブミラーがメインミラーの背面側に格納されて撮影光路から退避する。
可動ミラーがミラーアップ動作やミラーダウン動作を行うときの衝撃でバウンド(振動)すると、ミラーショックによるカメラ振れが生じたり、ファインダの観察像が安定せず観察性能に悪影響を及ぼしたり、連写性能が制限されるといった不具合が生じる。そのため、可動ミラーの回動時の衝撃を吸収してバウンドを抑制させる機構が提案されてきた(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
特開平9-203972号公報 特開平9-203973号公報 特開2012-63452号公報
可動ミラーのバウンド抑制機構は、可動ミラーを弾性部材に接触させるタイプや、付勢部材により移動付勢された移動部材に対して可動ミラーを当接させるタイプなどが知られている。但し、主にミラーダウン状態では可動ミラーの高度な位置精度が要求されるため、可動ミラーの位置決めは専用の位置決め部材によって行い、バウンド抑制機構は、当該位置決め部材による位置決めに干渉しないように構成することが求められる。つまり、可動ミラーのバウンド抑制機構は、単にミラー回動時のバウンド抑制を行うだけでなく、可動ミラーが回動端に達したときは、その位置決めを妨げないことが求められ、構造が複雑化しやすかった。
この問題を解決するべく特許文献3では、可動ミラーを構成するメインミラーの回動端における位置精度に影響を及ぼさない干渉防止機能を備えつつ、簡単な構造のバウンド抑制機構を提案している。しかし、メインミラーとサブミラーで可動ミラーを構成するカメラの場合、性能向上の観点からはメインミラーだけでなくサブミラーのバウンドも確実に抑えることが望ましい。ところが、メインミラーとサブミラーのそれぞれに対して、干渉防止機能を持つバウンド抑制機構を個別に設けようとすると、構造がさらに複雑化してしまうという問題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数が少ない簡単な構造でありながら、メインミラーやサブミラーの位置精度に影響せずにバウンド抑制を行うことが可能なカメラの可動ミラー駆動装置を提供することを目的とする。
本発明によるカメラの可動ミラー駆動装置は、メインミラーを撮影光路上に位置させて被写体光を観察光学系に反射させるファインダ導光位置と、メインミラーを撮影光路から退避させて被写体光を撮像用受光媒体側に通過させる退避位置との間で第1の軸を中心として回動可能に支持されたメインミラー支持部材;メインミラー支持部材に対して第1の軸と略平行な第2の軸を中心として回動可能に支持され、メインミラー支持部材がファインダ導光位置にあるときにサブミラーを撮影光路内でメインミラーに対して突出させる突出位置に位置し、メインミラー支持部材が退避位置にあるときにサブミラーをメインミラーの背後に格納させる格納位置に位置するサブミラー支持部材;第1の付勢部材によって第1の緩衝待機位置に保持され、メインミラー支持部材が退避位置からファインダ導光位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して第1の付勢部材の付勢力に抗して第1の緩衝待機位置から押圧移動され、メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第1緩衝部材;第2の付勢部材によって第2の緩衝待機位置に保持され、メインミラー支持部材がファインダ導光位置から退避位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して第2の付勢部材の付勢力に抗して第2の緩衝待機位置から押圧移動され、メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第2緩衝部材;及び、第3の付勢部材によって第3の緩衝待機位置に保持され、サブミラー支持部材がメインミラー支持部材のファインダ導光位置への回動に伴って格納位置から突出位置に回動するとき、該サブミラー支持部材に当接して第3の付勢部材の付勢力に抗して第3の緩衝待機位置から押圧移動され、サブミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第3緩衝部材;を有する。メインミラー支持部材がファインダ導光位置にあるときに、第2の緩衝待機位置にある第2緩衝部材によって第1緩衝部材をメインミラー支持部材に対する非当接位置に保持する。また、サブミラー支持部材が突出位置にあるとき、第1緩衝部材によって第3緩衝部材をサブミラー支持部材に対する非当接位置に保持する。
各緩衝部材の移動態様は任意に設定できるが、一例として、第1緩衝部材と第3緩衝部材をそれぞれ、各ミラー支持部材を軸支する軸と略平行な軸を中心として回動する回動部材とすることができる。この場合、第1緩衝部材には、第1の緩衝待機位置にあるときには第3緩衝部材から離間し、メインミラー支持部材との非当接位置まで回動するときに、第3緩衝部材に当接してサブミラー支持部材との非当接位置まで押圧させる押圧部を設けるとよい。
また、第2緩衝部材は第1緩衝部材の回動平面に沿って直進移動可能な直進部材とすることができる。この場合、第2緩衝部材には、第2の緩衝待機位置にあるときに第1緩衝部材の回動軌跡上に進出して該第1緩衝部材の回動範囲を制限し、第2の緩衝待機位置から第2の付勢部材の付勢方向と反対方向に押圧移動されることにより、第1緩衝部材の回動軌跡上から退避する回動規制部を設けるとよい。
以上の可動ミラー駆動装置をカメラに実装する場合、内部にメインミラー支持部材とサブミラー支持部材を支持するミラーボックスの側部に第1緩衝部材、第2緩衝部材及び第3緩衝部材を支持し、第1緩衝部材と第2緩衝部材にそれぞれ、ミラーボックス内に突出されてメインミラー支持部材の回動軌跡上に位置する突起部を設け、第3緩衝部材にはミラーボックス内に突出されてサブミラー支持部材の回動軌跡上に位置する突起部を設ける。ミラーボックス内には、メインミラー支持部材のファインダ導光位置を定めるメインミラー位置決め部と、サブミラー支持部材の突出位置を定めるサブミラー位置決め部を設ける。そして、メインミラー支持部材がメインミラー位置決め部に当接してファインダ導光位置に保持されるとき、第2緩衝部材は第1緩衝部材をメインミラー支持部材から突起部が離間する位置に保持させる。また、サブミラー支持部材がサブミラー位置決め部に当接して突出位置に保持されるとき、第1緩衝部材は第3緩衝部材をサブミラー支持部材から突起部が離間する位置に保持させる。
ミラーボックスには、第1の付勢部材による付勢力で第1緩衝部材を当接させて第1の緩衝待機位置を定める第1のストッパと、第2の付勢部材による付勢力で第2緩衝部材を当接させて第2の緩衝待機位置を定める第2のストッパと、第3の付勢部材による付勢力で第3緩衝部材を当接させて第3の緩衝待機位置を定める第3のストッパを設けるとよい。
本発明によるカメラの可動ミラー駆動装置は、ミラーダウンとミラーアップにおける各緩衝部材の動作を逆にした構成としても成立する。すなわち、メインミラー支持部材がファインダ導光位置から退避位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して第1の付勢部材の付勢力に抗して第1の緩衝待機位置から押圧移動されてメインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第1緩衝部材と、メインミラー支持部材が退避位置からファインダ導光位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して第2の付勢部材の付勢力に抗して第2の緩衝待機位置から押圧移動されてメインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第2緩衝部材と、サブミラー支持部材がメインミラー支持部材の退避位置への回動に伴って突出位置から格納位置に回動するとき、該サブミラー支持部材に当接して第3の付勢部材の付勢力に抗して第3の緩衝待機位置から押圧移動されてサブミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第3緩衝部材とを備え、メインミラー支持部材が退避位置にあるとき、第2の緩衝待機位置にある第2緩衝部材によって第1緩衝部材をメインミラー支持部材に対する非当接位置に保持し、サブミラー支持部材が格納位置にあるとき、第1緩衝部材によって第3緩衝部材をサブミラー支持部材に対する非当接位置に保持する。
本発明によるカメラの可動ミラー駆動装置は、ミラーダウン状態でメインミラー緩衝部材がサブミラー緩衝部材の位置を制御するという着眼に基づいて、次のように構成することもできる。メインミラーを支持するメインミラー支持部材は、メインミラーを撮影光路上に位置させるミラーダウン位置と、メインミラーを撮影光路から退避させるミラーアップ位置との間で第1の軸を中心として回動可能に支持される。サブミラーを支持するサブミラー支持部材は、メインミラー支持部材に対して第1の軸と略平行な第2の軸を中心として回動可能に支持され、メインミラー支持部材がミラーダウン位置にあるときにサブミラーを撮影光路内でメインミラーに対して突出させる突出位置に位置し、メインミラー支持部材がミラーアップ位置にあるときにサブミラーをメインミラーの背後に格納させる格納位置に位置する。メインミラー緩衝部材は、メインミラー緩衝付勢部材によってメインミラー緩衝待機位置に保持され、メインミラー支持部材がミラーアップ位置からミラーダウン位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接してメインミラー緩衝付勢部材の付勢力に抗してメインミラー緩衝待機位置から押圧移動されて、メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う。サブミラー緩衝部材は、サブミラー緩衝付勢部材によってサブミラー緩衝待機位置に保持され、サブミラー支持部材がメインミラー支持部材のミラーダウン位置への回動に伴って格納位置から突出位置に回動するとき、該サブミラー支持部材に当接してサブミラー緩衝付勢部材の付勢力に抗してサブミラー緩衝待機位置から押圧移動されて、サブミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う。そして、メインミラー緩衝部材は、少なくともメインミラー支持部材がミラーダウン位置にある状態において、サブミラー緩衝部材に対して押圧接触してサブミラー支持部材から離間させる押圧部を備える。
本発明の請求項1に係る構成によれば、メインミラー支持部材がファインダ導光位置へ回動するときのバウンド抑制を行う第1緩衝部材と、サブミラー支持部材が突出位置へ回動するときのバウンド抑制を行う第3緩衝部材がそれぞれ、メインミラー支持部材とサブミラー支持部材がファインダ導光位置と突出位置に達した状態では、各ミラー支持部材に対して当接しない位置に保持されるため、各緩衝部材によるによる影響を受けずにメインミラーとサブミラーの位置を高精度に設定することができる。そして、第1緩衝部材をメインミラー支持部材との非当接位置に保持する手段を、メインミラー支持部材が退避位置へ回動するときのバウンド抑制を担う第2緩衝部材が兼ね、第3緩衝部材をサブミラー支持部材との非当接位置に保持する手段を第1緩衝部材が兼ねる構成としたので、可動ミラー駆動装置における部品点数が少なく構造が簡単になり、カメラの小型化やコストダウンを達成することができる。
本発明の請求項6に係る構成によれば、ミラーダウンとミラーアップを逆にして請求項1と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の請求項7に係る構成では、ミラーダウン状態でのサブミラー緩衝部材の位置制御を行う手段をメインミラー緩衝部材が兼ねることにより、サブミラー緩衝部材の位置制御を別の独立した手段によって行う場合に比して部品点数の削減と構造の簡略化を実現できる。
本発明を適用した一眼レフカメラの光学系の概略を示す図である。 ミラーダウン状態でのミラーボックスの前方斜視図である。 ミラーアップ状態でのミラーボックスの前方斜視図である。 ミラーダウン状態でのミラーボックスの後方斜視図である。 ミラーダウン状態でのミラーボックスを異なる角度から見た後方斜視図である。 ミラーアップ状態でのミラーボックスの後方斜視図である。 ミラーダウン状態のミラーバウンド抑制機構の斜視図である。 ミラーアップ状態のミラーバウンド抑制機構の斜視図である。 押さえ板を外してミラーバウンド抑制機構を露出させた状態のミラーボックスの左側面図である。 ミラーダウン状態のミラーバウンド抑制機構の側面図である。 可動ミラーがミラーダウン状態からミラーアップ状態に動作する途中の状態のミラーバウンド抑制機構の側面図である。 ミラーアップ状態のミラーバウンド抑制機構の側面図である。 可動ミラーがミラーアップ状態からミラーダウン状態に動作する途中の状態のミラーバウンド抑制機構の側面図である。 図13の状態からさらに可動ミラーがミラーダウン方向に進んだ状態のミラーバウンド抑制機構の側面図である。 図14の状態からさらに可動ミラーがミラーダウン方向に進んだ状態のミラーバウンド抑制機構の側面図である。
図1に示す一眼レフカメラ(以下、カメラ)10は、カメラボディ11の前面に交換式のレンズ鏡筒12を着脱させるレンズマウント13を有し、その内方にミラーボックス14が設けられている。ミラーボックス14内には可動ミラー(クイックリターンミラー)15が設けられる。可動ミラー15は、メインミラーM1(図1、図2、図6、図8)を支持するメインミラーシート(メインミラー支持部材)16とサブミラーM2(図1)を支持するサブミラーシート(サブミラー支持部材)17を備える。メインミラーシート16は矩形のメインミラーM1を囲む枠状をなし、その両側に突出する一対のミラーシートヒンジ16xがミラーボックス14の両側壁に軸支されている。可動ミラー15の後方にはフォーカルプレーンシャッタ(以下、シャッタ)18が設けられ、シャッタ18の後方にはイメージセンサ(撮像用受光媒体)19が設けられている。可動ミラー15の上方には、ペンタプリズムや接眼レンズなどにより構成されるファインダ光学系20が設けられている。なお、本実施形態のカメラ10は、撮像用受光媒体にイメージセンサ19を用いるデジタルカメラであるが、撮像用受光媒体として銀塩フィルムを用いるカメラに対しても本発明は適用が可能である。
メインミラーシート16は、ミラーシートヒンジ(第1の軸)16xを軸として、レンズ鏡筒12内の撮影レンズ12aからイメージセンサ19に至る撮影光路上に約45度の角度でメインミラーM1を斜設させるダウン位置(ファインダ導光位置:図1の実線、図2、図4、図5、図7、図10)と、メインミラーM1を撮影光路から上方に退避させるアップ位置(退避位置:図1の二点鎖線、図3、図6、図8、図12)の間で往復回動される。図4及び図6に示すように、可動ミラー15を挟んで位置するミラーボックス14の両側壁のうち一方の内面からダウン位置決めダボ(メインミラー位置決め部)22が突出しており、このダウン位置決めダボ22に対してメインミラーシート16の一側部に設けたストッパ部16a(図7、図8)を当接させることで、メインミラーシート16のダウン位置が定められる。ダウン位置決めダボ22は偏心ダボとして構成されており、ミラーボックス14に対して回転させることにより位置調整が可能である。また、ミラーボックス14内には、メインミラーシート16をアップ位置に回動させたときに該メインミラーシート16の上面が当接する上方ストッパ21が設けられている。
サブミラーシート17は、ミラーシートヒンジ16xと平行な軸線のサブミラーヒンジ(第2の軸)17xによってメインミラーシート16の両側部に対して軸支されている。図7や図8に示すように、サブミラーシート17の一側部にはサブミラーヒンジ17xによる軸支位置から偏心する方向に延長アーム17aが延設され、この延長アーム17aの先端付近から側方へ連動ピン17bが突設されている。サブミラーシート17は連動レバー23を介してメインミラーシート16と連動される。連動レバー23は、ミラーシートヒンジ16xやサブミラーヒンジ17xと平行な軸線の連動レバー支持軸23x(図4、図6)を中心として回動可能にミラーボックス14の側部に支持されている。連動レバー23には、連動レバー支持軸23xを中心とする半径方向に向けて長い弧状の連動孔23aが形成されており、この連動孔23aに対してサブミラーシート17の連動ピン17bが移動可能に挿入されている。連動レバー23のばね掛け部23bとミラーボックス14のばね掛け部14aには、連動レバーばね24の一端部と他端部が係合している。連動レバーばね24は引っ張りばねであり、連動レバー23を図9ないし図15における時計方向へ回動付勢している(図9ないし図15には連動レバー23は図示されていない)。
図1に示すように、レンズマウント13にレンズ鏡筒12を装着した状態でレンズ鏡筒12内の撮影レンズ12aを通してミラーボックス14内に入射する被写体光は、メインミラーシート16がダウン位置にあるミラーダウン状態では、メインミラーM1により反射されてファインダ光学系20に入り、カメラボディ11後面側のファインダ窓20aを通して被写体像を観察することができる。この状態では、ファインダ光学系20を構成するペンタプリズムの後方に設けた測光ユニット25による測光が可能である。また、メインミラーシート16のダウン位置では、連動レバーばね24により付勢された連動レバー23の連動孔23aが連動ピン17bを押圧して、サブミラーシート17がメインミラーシート16の下面側から斜め下方(斜め後方)に向けて突出する(図4、図5、図7、図10)。メインミラーM1はハーフミラーとなっており、メインミラーシート16がダウン位置にあるときに、メインミラーM1を透過した被写体光の一部がサブミラーシート17上のサブミラーM2によって反射されてミラーボックス14の下方の測距ユニット26に導かれ、被写体距離を検出することができる。図5に示すように、ミラーボックス14内には第2位置決めダボ(サブミラー位置決め部)27が突出しており、第2位置決めダボ27に対してサブミラーシート17を当接させることで、メインミラーシート16がダウン位置にあるときのサブミラーシート17の位置が定められる。第2位置決めダボ27は偏心ダボとして構成されており、ミラーボックス14に対して回転させることにより位置調整が可能である。第2位置決めダボ27に当接して決まるサブミラーシート17(サブミラーM2)の位置を突出位置と呼ぶ。
一方、メインミラーシート16がアップ位置にあるときには、メインミラーM1が撮影光路の上方に退避する。メインミラーシート16がアップ位置方向へ回動していくと、連動レバーばね24の付勢力によって連動レバー23が連動ピン17bを押圧する力は、サブミラーヒンジ17xを中心としてサブミラーシート17を図10ないし図15中の時計方向に回動させる力として作用し、連動レバー23と連動レバーばね24によってサブミラーシート17がメインミラーシート16の下面(裏面)側に重なる状態に保持される(図3、図8、図12)。その結果、サブミラーM2も撮影光路の上方に退避する。これにより、メインミラーシート16がアップ位置にあるミラーアップ状態では、撮影レンズ12aを通してミラーボックス14内に入射する被写体光はメインミラーM1やサブミラーM2で反射されたり遮られたりすることなくシャッタ18側に進み、シャッタ18を開くことでイメージセンサ19の受光面上に光を入射させることができる。メインミラーシート16がアップ位置にあるときのサブミラーシート17(サブミラーM2)の位置を格納位置と呼ぶ。カメラボディ11の後面に設けたLCDモニタ28(図1)には、イメージセンサ19により得られる被写体の電子画像や、電子画像以外の各種の情報を表示することができる。
図3及び図5に示すように、ミラーボックス14の一側部(前方から見て左側の側部)には、可動ミラー15の昇降回動を行わせるミラー駆動機構30が設けられている。ミラー駆動機構30は、モータ31と、モータ31の駆動力を伝達する減速ギヤ列32と、遊星ギヤ機構を介して減速ギヤ列32からの回転駆動力が伝達されるカムギヤ33と、カムギヤ33によって回動位置が制御されるミラー駆動レバー34を備えている。ミラー駆動レバー34は、ミラーシートヒンジ16xの軸線と略平行な軸34xを中心として往復回動可能にミラーボックス14に支持されており、メインミラーシート16の側部に設けたミラーシートボス16b(図6ないし図8)を保持している。このミラー駆動レバー34による保持部分がミラーシートボス16bを下方に押圧することでメインミラーシート16をダウン位置に向けて回動させ、ミラーシートボス16bを上方に押圧することでメインミラーシート16をアップ位置に向けて回動させる。ミラー駆動レバー34は、メインミラーシート16をダウン位置へ押圧する方向へ回動付勢されており、カムギヤ33が特定の回転位置にあるとき、該カムギヤ33に形成したミラー制御カム(周面カム)によって、付勢力に抗してミラー駆動レバー34がミラーアップ方向へ押圧回動される。詳しくは、カムギヤ33は初期位置から一方向にのみ回転される一回転カムギヤであり、カムギヤ33が初期位置にあるときには、該カムギヤ33のミラー制御カムがミラー駆動レバー34を押圧せず、ミラー駆動レバー34に作用する付勢力によってメインミラーシート16がダウン位置に保持されている。カムギヤ33が初期位置から途中まで回転されると、カムギヤ33のミラー制御カムがミラー駆動レバー34を押圧回動させ、ミラー駆動レバー34がメインミラーシート16をアップ位置に回動させる。この途中位置からカムギヤ33が初期位置に戻るまでの間に、カムギヤ33のミラー制御カムがミラー駆動レバー34に対する押圧を解除して、メインミラーシート16がダウン位置に復帰される。
ミラーボックス14の一側部にはさらに、シャッタ18のチャージ動作を行わせるシャッタチャージレバー35が備えられている。カムギヤ33は、上述のミラー駆動カムに加えて、シャッタチャージレバー35の動作を制御するシャッタチャージカムを有し、初期位置から一回転することでシャッタチャージレバー35を往復回動させてシャッタチャージを行わせる。シャッタチャージ機構は本発明の特徴ではないため、詳細な説明を省略する。
ミラーボックス14の他側部(前方から見て右側の側部)には、可動ミラー15が動作するときのメインミラーシート16とサブミラーシート17の衝撃を吸収して可動ミラー15全体のバウンド(振動)を抑制させるミラーバウンド抑制機構40が備えられている。ミラーバウンド抑制機構40は、ダウン吸収レバー(第1緩衝部材、メインミラー緩衝部材)41、ダウン吸収ばね(第1の付勢部材、メインミラー緩衝付勢部材)42、アップ吸収レバー(第2緩衝部材)43、アップ吸収ばね(第2の付勢部材)44、サブ吸収レバー(第3緩衝部材、サブミラー緩衝部材)45及びサブ吸収ばね(第3の付勢部材、サブミラー緩衝付勢部材)46を備え、これらの各部材は、ミラーボックス14の側部に固定される押さえ板47(図4)によって脱落しないように保持されている。
ダウン吸収レバー41は、ミラーボックス14に突設されたミラーシートヒンジ16x及びサブミラーヒンジ17xと略平行な軸41xによって回動可能に支持されている。ダウン吸収レバー41は軸41xを中心とする略扇形をなし、扇の周縁部に近い位置にミラーボックス14の内方側に向けて突出する緩衝用ダボ41aを有する。ミラーボックス14には軸41xを中心とする円弧状の貫通孔14bが形成されていて、ダウン吸収レバー41の緩衝用ダボ41aは、貫通孔14bに挿通されてミラーボックス14の内部に突出している(図2、図3、図5及び図9参照)。緩衝用ダボ41aは、メインミラーシート16の先端部近傍の側部に設けた緩衝当接部16cの移動軌跡上(ミラーシートヒンジ16xを中心とするメインミラーシート16の回動軌跡上)に位置しており、緩衝当接部16cの下面側に当接可能となっている。
また、扇形をなすダウン吸収レバー41の要付近の位置に、軸41xから離れる外径方向に突出する制御腕部41bが設けられている。図8に示すように、制御腕部41bの一側には回動規制面41cが形成され、回動規制面41cに隣接する位置に傾斜カム面41dが形成されている。回動規制面41cは概ね軸41xを中心とする半径方向に向く面であり、傾斜カム面41dはダウン吸収レバー41の回動方向に対して傾斜する面である。より詳しくは、傾斜カム面41dは、回動規制面41cとの境界部分から離れるにつれて徐々に軸41xからの距離を大きくする方向に傾斜する面である。傾斜カム面41dに続く制御腕部41bの先端には下降規制凸部41eが形成されている。
ダウン吸収レバー41にはさらに、軸41xから遠い扇の周縁部から突出する押圧片41fが設けられている。押圧片41fはミラーボックス14内の後方(シャッタ18に近づく方向)に向けて突出されており、その外縁に軸41xを中心とする円弧状の押圧面41gが形成されている。
ダウン吸収ばね42は、軸41xを囲むコイル部42aと、ミラーボックス14の側面に形成したばね掛け部14cに係合するばね腕部42bと、ダウン吸収レバー41に形成したばね掛け部41hに係合するばね腕部42cを有するトーションばねであり、ダウン吸収レバー41を図9ないし図15の時計方向に回動付勢する。このダウン吸収ばね42によるダウン吸収レバー41の付勢方向は、メインミラーシート16の緩衝当接部16cに対して緩衝用ダボ41aを接近(当接)させる方向であり、当該付勢方向へのダウン吸収レバー41の回動端を定める回動規制突起(第1のストッパ)14dがミラーボックス14の側面に突設されている。この回動規制突起14dに当接するダウン吸収レバー41の回動端を第1の緩衝待機位置(メインミラー緩衝待機位置)と呼ぶ(図12ないし図14)。ダウン吸収レバー41は、第1の緩衝待機位置を一方の回動端として、ダウン吸収ばね42の付勢力に抗して回動規制突起14dから離れる方向(図9ないし図15における反時計方向)に回動することができる。ダウン吸収レバー41は、第1の緩衝待機位置を起点として所定の位置までは、ダウン位置方向へ回動するメインミラーシート16の緩衝当接部16cに当接して押圧されながら、ダウン吸収ばね42の付勢力に抗して回動される。この所定の位置とは、メインミラーシート16のダウン位置に対応した位置であり、メインミラーシート16がダウン位置まで達するとストッパ部16aがダウン位置決めダボ22に当接してそれ以上の回動が規制されるため、ダウン吸収レバー41に対してそれ以上は緩衝当接部16cからの押圧力が及ばなくなる。メインミラーシート16による押圧移動力を受けるダウン吸収レバー41の当該回動範囲を緩衝移動域と呼ぶ。ダウン吸収レバー41はさらに、緩衝移動域よりも先のオーバー移動域まで回動可能である。図10は、ダウン吸収レバー41がオーバー移動域にある状態を示しており、メインミラーシート16がダウン位置決めダボ22に当接してダウン位置よりも先への回動が規制されているのに対し、ダウン吸収レバー41は、緩衝用ダボ41aをメインミラーシート16の緩衝当接部16cから離間させていて、メインミラーシート16との間の当接関係が解除されている。なお、ダウン吸収レバー41はオーバー移動域において、図10の位置よりもさらに反時計方向に回動することができる。
アップ吸収レバー43は、ミラーボックス14の側面に突設した上下2つのガイドピン(第2のストッパ)14eとガイドピン(第2のストッパ)14fを挿通させるガイド孔43aを有し、ガイド孔43aでガイドピン14e、14fの案内を受けることによって、上下方向に直進移動可能に支持されている。このアップ吸収レバー43の直進移動方向は、ダウン吸収レバー41の回動軸41xの軸線と略直交する平面内に設定されている。換言すれば、ダウン吸収レバー41とアップ吸収レバー43は、互いに平行な平面に沿って回動及び移動が可能に支持されている。アップ吸収レバー43の上端部付近には、ミラーボックス14の内方側に向けて突出する緩衝用ダボ43bを有し、下端部付近にはばね掛け部43cが設けられている。ミラーボックス14には上下方向への長孔である貫通孔14gが形成されていて、アップ吸収レバー43の緩衝用ダボ43bは、貫通孔14gに挿通されてミラーボックス14の内部に突出している(図2、図3及び図9参照)。緩衝用ダボ43bは、メインミラーシート16の緩衝当接部16cの移動軌跡上(ミラーシートヒンジ16xを中心とするメインミラーシート16の回動軌跡上)に位置しており、緩衝当接部16cの上面側に当接可能となっている。
アップ吸収レバー43の側部には側方腕部43dが突出している。側方腕部43dは、アップ吸収レバー43の移動方向である上下方向に対して略直交する方向に突出され、その先端部付近に下方へ曲げられた鈎状の先端肉厚部(回動規制部)43eが形成されている。先端肉厚部43eには、回動規制面(回動規制部)43fと傾斜カム面43gと下降移動規制面43hが形成されている(図10ないし図15参照)。回動規制面43fと傾斜カム面43gは、ガイド孔43aを有するアップ吸収レバー43の本体部側を向く連続した面であり、回動規制面43fはアップ吸収レバー43の移動方向と略平行な平面として形成され、傾斜カム面43gはアップ吸収レバー43の直進移動方向に対して傾斜する面として形成されている。より詳しくは、傾斜カム面43gは、回動規制面43fとの境界部分から離れて下方に進むにつれて徐々にアップ吸収レバー43の本体部から離間する方向(側方腕部43dの先端に接近する方向)に傾斜する面である。下降移動規制面43hは、傾斜カム面43gに続けて形成される下方を向く面であり、アップ吸収レバー43の移動方向と略直交する平面となっている。回動規制面43fと傾斜カム面43gと下降移動規制面43hはダウン吸収レバー41の制御腕部41bと同一平面内に位置しており、ダウン吸収レバー41とアップ吸収レバー43の相対位置関係に応じて制御腕部41bと先端肉厚部43eを互いに当接させることが可能である。
アップ吸収ばね44は引張ばねからなり、その一端部がアップ吸収レバー43に形成したばね掛け部43cに掛けられ、他端部がミラーボックス14の側面に形成したばね掛け部14hに掛けられ、アップ吸収レバー43を下方に向けて移動付勢している。このアップ吸収ばね44によるアップ吸収レバー43の付勢方向は、メインミラーシート16の緩衝当接部16cに対して緩衝用ダボ43bを接近(当接)させる方向であり、アップ吸収レバー43は、ガイドピン14fに対してガイド孔43aの上端部を当接させることで、アップ吸収ばね44の付勢方向への移動が規制される。このアップ吸収ばね44の付勢方向(下方)へのアップ吸収レバー43の移動端を第2の緩衝待機位置と呼ぶ。アップ吸収レバー43の第2の緩衝待機位置では、ダウン吸収レバー41のうち軸41xを中心とする制御腕部41bの回動軌跡上に側方腕部43dの先端肉厚部43eが進出し、回動規制面41cに対して回動規制面43fを当接させることで、ダウン吸収ばね42の付勢方向へのダウン吸収レバー41の回動を規制する(図10、図11)。より詳しくは、ダウン吸収レバー41の回動規制面41cとアップ吸収レバー43の回動規制面43fが対向して当接可能となるのは、アップ吸収レバー43が第2の緩衝待機位置にあり、かつダウン吸収レバー41が上述のオーバー移動域にあるという関係を満たした状態である。よって、アップ吸収レバー43の回動規制面43fに対する回動規制面41cの当接で回動規制されるとき、ダウン吸収レバー41は、緩衝用ダボ41aをメインミラーシート16の緩衝当接部16cから離間させるオーバー移動域に保持される。
一方、側方腕部43dの先端肉厚部43eが制御腕部41bの回動軌跡上から外れた状態(図12ないし図14)では、ダウン吸収レバー41に対するオーバー移動域での保持が解除され、ダウン吸収レバー41はダウン吸収ばね42による付勢方向(第1の緩衝待機位置)への回動が可能となる。ダウン吸収レバー41が第1の緩衝待機位置にあるときには、制御腕部41bが側方腕部43dの先端肉厚部43eの移動軌跡上に進出し、下降規制凸部41eを下降移動規制面43hに当接させることで、アップ吸収ばね44の付勢方向(第2の緩衝待機位置)へのアップ吸収レバー43の移動を規制する(図14)。この下降規制凸部41eと下降移動規制面43hの当接状態では、ダウン吸収ばね42の付勢方向と反対方向(図14の反時計方向)へのダウン吸収レバー41の回動は可能である。
サブ吸収レバー45は、ミラーシートヒンジ16xやサブミラーヒンジ17xと略平行にミラーボックス14に突設された軸45xによって回動可能に支持されている。サブ吸収レバー45は軸45xを中心とする径方向に延設されるアーム45aを有し、アーム45aの先端付近にミラーボックス14の内方側に向けて突出する緩衝用ダボ45bを有する。ミラーボックス14には軸45xを中心とする円弧状の貫通孔14i(図5、図9)が形成されており、貫通孔14iに対して緩衝用ダボ45bが挿入されてミラーボックス14内に突出している。緩衝用ダボ45bはサブミラー17の回動軌跡上に位置しており、サブ吸収レバー45とサブミラー17が所定の位置関係にあるときサブミラー17の裏面が緩衝用ダボ45bに当接する。サブ吸収レバー45を軸支する軸45xは、ダウン吸収レバー41を軸支する軸41xよりもミラーボックス14の後方かつ下方に位置しており、アーム45aは軸45xから上方に向けて延設されている。アーム45aは、軸45xと緩衝用ダボ45bを結ぶ直線に対して中間部分を前方(被写体側)に向けて突出させた屈曲形状をなしており、この屈曲部分の前側の側面に前方突出部45cを有する。
サブ吸収ばね46は、軸45xを囲むコイル部46aと、ミラーボックス14の側面に形成したばね掛け部14jに係合するばね腕部46bと、サブ吸収レバー45に形成したばね掛け部45dに係合するばね腕部46cを有するトーションばねであり、サブ吸収レバー45を図9ないし図15の時計方向に回動付勢する。このサブ吸収ばね46によるサブ吸収レバー45の付勢方向は、サブミラーシート17に対して緩衝用ダボ45bを接近(当接)させる方向であり、当該付勢方向へのサブ吸収レバー45の回動端を定める回動規制突起(第3のストッパ)14kがミラーボックス14の側面に突設されている。回動規制突起14kに当接するサブ吸収レバー45の回動端を第3の緩衝待機位置(サブミラー緩衝待機位置)と呼ぶ(図12、図13)。
サブ吸収レバー45は、第3の緩衝待機位置を一方の回動端として、サブ吸収ばね46の付勢力に抗してミラーボックス14の後方(図9ないし図15における時計方向)に向けて回動することができる。サブ吸収レバー45は、図12及び図13に示す第3の緩衝待機位置を起点として所定の位置までは、突出位置方向へ回動するサブミラーシート17によって緩衝用ダボ45bを押圧されながら、サブ吸収ばね46の付勢力に抗して回動される。この所定の位置とは、サブミラーシート17の突出位置に対応した位置であり、サブミラーシート17が突出位置まで達するとサブミラーシート17が第2位置決めダボ27に当接して(突出位置に保持され)それ以上の回動が規制されるため、サブ吸収レバー45に対してサブミラーシート17からの押圧力が及ばなくなる。この状態を図15に示す。サブミラーシート17による押圧移動力を受けるサブ吸収レバー45の当該回動範囲を緩衝移動域と呼ぶ。サブ吸収レバー45はさらに、緩衝移動域よりも先のオーバー移動域まで回動可能である。図10は、サブ吸収レバー45がオーバー移動域にある状態を示しており、サブミラーシート17が第2位置決めダボ27に当接して突出位置よりも先への回動が規制されているのに対し、サブ吸収レバー45は、緩衝用ダボ45bをサブミラーシート17の裏面から離間させていて、サブミラーシート17との間の当接関係が解除されている。なお、サブ吸収レバー45はオーバー移動域において、図10の位置よりもさらに時計方向に回動することができる。
図10以下を参照してミラーバウンド抑制機構40の動作を説明する。図10は可動ミラー15のミラーダウン状態を示している。このとき、ミラー駆動機構30を構成するミラー駆動レバー34によってミラーシートボス16bが下方に押圧され、ストッパ部16aがダウン位置決めダボ22に当接することでメインミラー16(メインミラーM1)がダウン位置に保持されている。また、第2位置決めダボ27に当接することでサブミラーシート17(サブミラーM2)が突出位置に保持されている。
このとき、アップ吸収レバー43は、アップ吸収ばね44の付勢力によって第2の緩衝待機位置に保持され、制御腕部41bの回動規制面41cに対して側方腕部43dの回動規制面43fを当接させることで、ダウン吸収ばね42の付勢方向(時計方向)へのダウン吸収レバー41の回動を規制している。ダウン吸収レバー41は、緩衝用ダボ41aをメインミラーシート16の緩衝当接部16cから離間させたオーバー移動域にあって、ダウン吸収レバー41は、メインミラーシート16の位置決めに関与せず、ダウン位置決めダボ22によるメインミラーシート16の位置決めを妨げない。より詳しくは、メインミラーシート16を側面視している図10では、その一方の側部に設けたストッパ部16aと、他方の側部に設けた緩衝当接部16cが同じ位置にあるものとして示している。そして、アップ吸収レバー43によって回動規制されたダウン吸収レバー41は、ダウン位置決めダボ22よりも、ミラーダウン方向(図10の反時計方向)へ進んだ位置に緩衝用ダボ41aを位置させている。このダウン位置決めダボ22と緩衝用ダボ41aの相対位置関係により、ダウン位置決めダボ22がストッパ部16aに当接し、緩衝用ダボ41aが緩衝当接部16cに当接しない状態(オーバー移動域)が得られる。また、ダウン吸収レバー41の押圧片41fに形成した押圧面41gが、サブ吸収レバー45のアーム45aにおける前方突出部45cに当接しており、サブ吸収ばね46の付勢力に抗して、緩衝用ダボ45bをサブミラーシート17から離間させるオーバー移動域までサブ吸収レバー45が押し込まれている。そのため、サブ吸収レバー45は、サブミラーシート17の位置決めに関与せず、第2位置決めダボ27によるサブミラーシート17の位置決めを妨げない。
ミラー駆動機構30のミラー駆動レバー34によりメインミラーシート16がダウン位置からアップ位置へ向けて回動されると、やがて、図11に示すように、メインミラーシート16の緩衝当接部16cの上面がアップ吸収レバー43の緩衝用ダボ43bに対して当接する。図11の時点ではメインミラーシート16はアップ位置に達しておらず、図12に示すアップ位置までメインミラーシート16が回動する間に、緩衝当接部16cが緩衝用ダボ43bを押し上げて、アップ吸収ばね44の付勢力に抗してアップ吸収レバー43を第2の緩衝待機位置から上方に押圧移動させる。つまり、メインミラーシート16のミラーアップ動作においては、図11から図12までがアップ吸収レバー43による衝撃吸収効果の得られる範囲である。
アップ吸収レバー43が第2の緩衝待機位置から上方に押圧移動されると、側方腕部43dの回動規制面43fがダウン吸収レバー41の制御腕部41bとの対向位置から上方に退避する。回動規制面43fに続いて形成された傾斜カム面43gは、下方に進むにつれて制御腕部41bから離れる方向に傾斜する面なので、回動規制面43fによる回動規制が解除されたダウン吸収レバー41は、ダウン吸収ばね42の付勢力によって、傾斜カム面43gに対して制御腕部41bを擦動させながら時計方向へ僅かに回動する。すると、ダウン吸収レバー41の傾斜カム面41dがアップ吸収レバー43の先端肉厚部43e(傾斜カム面43gと下降移動規制面43hの境界部)に当接した状態になる。この時点でメインミラーシート16はアップ位置に達していない。
この状態になると、アップ吸収レバー43に対して、メインミラーシート16の緩衝当接部16cによる押し上げ力と共に、ダウン吸収ばね42の付勢力で第1の緩衝待機位置へ回動するダウン吸収レバー41の制御腕部41bによる押し上げ力も作用するようになる。具体的には、ダウン吸収レバー41がダウン吸収ばね42の付勢力によって図11中の時計方向に回動すると、先端肉厚部43eに対して傾斜カム面41dを擦動させながら、傾斜カム面41dの傾斜形状に応じてアップ吸収レバー43を上方へ押し上げようとする分力が生ずる。図11に示す緩衝当接部16cと緩衝用ダボ43bの当接開始からこの状態になるまで、アップ吸収レバー43に対するアップ吸収ばね44の移動抵抗は徐々に大きくなっている。ここでダウン吸収レバー41がアップ吸収レバー43を補助的に上方へ押圧することで、メインミラーシート16に対するアップ吸収レバー43の負荷が過大にならず、メインミラーシート16のアップ位置に対応する上昇位置までアップ吸収レバー43を確実に移動させることができる。つまり、メインミラーシート16のアップ位置への到達をアップ吸収レバー43が妨げることがない。なお、傾斜カム面41dを用いてダウン吸収レバー41がアップ吸収レバー43を押圧している間は、アップ吸収レバー43に対し、ガイド孔43aとガイドピン14e、14fの案内による直進移動方向と交差する方向への押圧分力も作用するため、ガイド孔43aとガイドピン14e、14f間のバックラッシュが吸収されて、アップ吸収レバー43がガタつくことなく円滑に移動できるという効果も得られる。
やがて、側方腕部43dの全体が制御腕部41bの回動軌跡上から上方に退避するまでアップ吸収レバー43が上方に移動されると、ダウン吸収レバー41に対する回動の制限が完全に解除され、ダウン吸収レバー41はダウン吸収ばね42の付勢力によって、回動規制突起14dに当接する第1の緩衝待機位置まで回動される(図12)。ダウン吸収レバー41が第1の緩衝待機位置にあるとき、緩衝用ダボ41aは、ダウン位置決めダボ22よりも斜め上方、すなわちメインミラーシート16のミラーアップ方向(図12の時計方向)へ進んだ位置(メインミラーシート16がダウン位置へ回動する際には、メインミラーシート16のストッパ部16aとダウン位置決めダボ22の当接よりも先に、メインミラーシート16の緩衝当接部16cと緩衝用ダボ41aの当接が生じる位置)にある。
図12に示す可動ミラー15のミラーアップ状態では、メインミラーシート16の上面が上方ストッパ21に当接して、それ以上の上方への回動が規制される(図1)。なお、アップ吸収レバー43は、ガイドピン14eにガイド孔43aの下端部が当接する位置まで上方に移動可能であるが、アップ吸収レバー43がこの上方移動端まで達するよりも前にメインミラーシート16が上方ストッパ21に当接するようになっている。すなわち、ダウン吸収レバー41やサブ吸収レバー45と同様にアップ吸収レバー43も、メインミラーシート16の緩衝当接部16cによって緩衝用ダボ43bが押圧される緩衝移動域の先に、上方ストッパ21によりアップ位置に停止された状態のメインミラーシート16の緩衝当接部16cから緩衝用ダボ43bを離間させることが可能なオーバー移動域を有している。
図12に示すように、ダウン吸収レバー41が第1の緩衝待機位置まで回動されると、制御腕部41bの下降規制凸部41eがアップ吸収レバー43の下降移動規制面43hの直下に近接して位置する。図12は、アップ位置まで回動されたメインミラーシート16によってアップ吸収レバー43が上方に押し上げられた状態を示しており、下降規制凸部41eと下降移動規制面43hの間にわずかな隙間がある。この状態からアップ吸収レバー43が下方へ移動しようとすると、下降移動規制面43hが下降規制凸部41eに当接し(図14参照)、アップ吸収レバー43の下方への移動が規制される。
以上のように、メインミラーシート16がダウン位置からアップ位置に回動するとき、アップ吸収レバー43の緩衝用ダボ43bにメインミラーシート16の緩衝当接部16cが当接することで、メインミラーシート16に対してアップ吸収ばね44の負荷が作用して衝撃が吸収される。そして、メインミラーシート16がアップ位置まで達してからのアップ吸収レバー43の可動範囲(下方への移動量)が、ダウン吸収レバー41の制御腕部41b(下降規制凸部41e)とアップ吸収レバー43の側方腕部43dの先端肉厚部43e(下降移動規制面43h)の当接関係によって極めて小さく制限されている。これにより、メインミラーシート16がアップ位置に回動したときのアップ吸収レバー43の反発移動が抑えられ、メインミラーシート16におけるバウンド(振動)の発生時間を短くし、バウンドの発生回数を少なくすることができる。つまり、メインミラーシート16に対する衝撃吸収性能が高くなる。加えて、メインミラーシート16がアップ位置に達する直前で、第1の緩衝待機位置へ向けて回動するダウン吸収レバー41の傾斜カム面41dによってアップ吸収レバー43を補助的に上方へ押圧することによって、アップ吸収レバー43を確実にメインミラーシート16のアップ位置に対応した位置まで移動させることができる。
メインミラーシート16がダウン位置からアップ位置に回動するとき、連動レバー23を介してサブミラーシート17がメインミラーシート16と連動され、サブミラーシート17が突出位置から格納位置へ回動される。前述のように、ミラーアップ動作によってアップ吸収レバー43からの回動規制が解除されるとダウン吸収レバー41が第1の緩衝待機位置まで回動される。このダウン吸収レバー41の回動によって押圧片41fの押圧面41gがアーム45aから離れて、サブ吸収レバー45に対する押圧を解除する。その結果、サブ吸収レバー45はサブ吸収ばね46の付勢力によって第3の緩衝待機位置まで回動される(図12)。図12に示すように、サブ吸収レバー45が第3の緩衝待機位置にあるとき、緩衝用ダボ45bは、第2位置決めダボ27よりも斜め上方、すなわち可動ミラー15のミラーアップ方向(図12の時計方向)へ進んだ位置(メインミラーシート16がダウン位置へ回動する際には、サブミラーシート17と第2位置決めダボ27の当接よりも先に、サブミラーシート17と緩衝用ダボ45bの当接が生じる位置)にある。
以上のミラーアップ動作とは逆に、ミラー駆動機構30のミラー駆動レバー34によりメインミラーシート16が図12のアップ位置からダウン位置に向けて回動すると、サブミラーシート17は、メインミラーシート16と共にミラーシートヒンジ16xを中心とする斜め下方への移動を行いつつ、連動レバー23を介してサブミラーヒンジ17xを中心として図12の反時計方向、すなわち突出位置方向へ向けて回動を行う。すると、図13に示すように、サブミラーシート17が第2位置決めダボ27に当接するよりも前にサブ吸収レバー45の緩衝用ダボ45bに当接する。この時点で、サブ吸収レバー45はサブ吸収ばね46の付勢力によって第3の緩衝待機位置に保持されており、サブミラーシート17が突出位置へ向けてさらに移動すると、サブ吸収ばね46の付勢力に抗してサブ吸収レバー45を第3の緩衝待機位置から時計方向に押圧回動させる。そして、サブ吸収レバー45が第3の緩衝待機位置から始まる緩衝移動域を回動している間、サブミラーシート17の移動に対してサブ吸収ばね46の負荷が作用し、サブミラーシート17がサブ吸収レバー45及びサブ吸収ばね4によって衝撃吸収されながら突出位置へ移動する。その結果、可動ミラー15がミラーダウン動作を行うときのサブミラーシート17のバウンド(振動)の発生が軽減される(バウンドの発生時間が短くなり、バウンドの回数が少なくなる)。
メインミラーシート16が図13の位置からダウン位置へ向けて回動を続けると、図14に示すように、メインミラーシート16のストッパ部16aがダウン位置決めダボ22に当接するよりも前に、メインミラーシート16の緩衝当接部16cがダウン吸収レバー41の緩衝用ダボ41aに当接する。この時点で、ダウン吸収レバー41はダウン吸収ばね42の付勢力によって第1の緩衝待機位置に保持されており、アップ吸収レバー43は下降移動規制面43hと下降規制凸部41eの当接によって下方への移動が制限されている。
メインミラーシート16が図14の位置からさらにダウン位置方向に回動すると、メインミラーシート16の緩衝当接部16cが緩衝用ダボ41aを押し下げて、ダウン吸収ばね42の付勢力に抗してダウン吸収レバー41を図14の第1の緩衝待機位置から反時計方向に回動させる。そして、ダウン吸収レバー41が第1の緩衝待機位置から始まる緩衝移動域を回動している間、メインミラーシート16の回動に対してダウン吸収ばね42の負荷が作用し、メインミラーシート16は、ダウン吸収レバー41及びダウン吸収ばね42によって衝撃吸収されながらダウン位置へ向けて回動する。その結果、メインミラーシート16がアップ位置からダウン位置に回動するときのメインミラーシート16のバウンド(振動)の発生が軽減される(バウンドの発生時間が短くなり、バウンドの回数が少なくなる)。
ダウン吸収レバー41がメインミラーシート16によって押圧されて図14の位置から反時計方向に回動すると、図15に示すようにダウン吸収レバー41の押圧片41fがサブ吸収レバー45のアーム45aに当接する。
メインミラーシート16が図15の位置よりもわずかに反時計方向に回動すると、ストッパ部16aをダウン位置決めダボ22に当接させるダウン位置に達する。ここまでがダウン吸収レバー41による衝撃吸収効果の得られる範囲(緩衝移動域)であり、ダウン吸収レバー41はさらに反時計方向に進んだオーバー移動域まで慣性で回動される。メインミラーシート16がダウン位置に達したとき、ダウン吸収レバー41の下降規制凸部41eが側方腕部43dの下降移動規制面43hの下方位置から既に退避しており、下方への移動規制が解除されたアップ吸収レバー43が、アップ吸収ばね44の付勢力によって第2の緩衝待機位置へ向けて移動され、傾斜カム面43gを制御腕部41b(回動規制面41cと傾斜カム面41dの境界部)に当接させる。そしてダウン吸収レバー41に対して、慣性による移動力と共に、アップ吸収ばね44の付勢力で第2の緩衝待機位置へ移動するアップ吸収レバー43の側方腕部43d(先端肉厚部43e)による押し下げ力も作用するようになる。具体的には、アップ吸収レバー43がアップ吸収ばね44の付勢力によって下方に移動すると、制御腕部41bに対して傾斜カム面43gを擦動させながら、傾斜カム面43gの傾斜形状に応じてダウン吸収レバー41を反時計方向に回動させようとする分力が生ずる。図14に示す緩衝当接部16cと緩衝用ダボ41aの当接開始からメインミラーシート16がダウン位置に達するまで、ダウン吸収レバー41に対するダウン吸収ばね42の移動抵抗は徐々に大きくなっているが、アップ吸収レバー43がダウン吸収レバー41を補助的に押圧することで、メインミラーシート16のダウン位置に対応する位置までダウン吸収レバー41を確実に回動させることができる。つまり、メインミラーシート16のダウン位置への到達をダウン吸収レバー41が妨げることがない。
ダウン吸収レバー41がオーバー移動域まで回動すると、図10に示すように、制御腕部41bの全体がアップ吸収レバー43の先端肉厚部43eの上下方向の移動軌跡上から退避し、制御腕部41bによる下方への移動規制が解除されたアップ吸収レバー43が、アップ吸収ばね44の付勢力によって、ガイドピン14fに対してガイド孔43aの上端部を当接させる第2の緩衝待機位置まで移動される。そしてダウン吸収レバー41は、ダウン吸収ばね42の付勢力によって、回動規制面41cをアップ吸収レバー43の回動規制面43fに当接させ、緩衝用ダボ41aをメインミラーシート16の緩衝当接部16cから離間させたオーバー移動域に保持される。つまり、ダウン吸収レバー41は、メインミラーシート16がダウン位置へ向けて回動するときには、緩衝当接部16cに緩衝用ダボ41aを当接させている緩衝移動域で緩衝部材として機能し、メインミラーシート16がダウン位置に達した状態では、アップ吸収レバー43によってメインミラーシート16に対する非当接位置(オーバー移動域)に保持され、ダウン位置決めダボ22によるメインミラーシート16の位置決めを妨げない。
図15の状態からダウン吸収レバー41がオーバー移動域に向けて反時計方向に回動すると、押圧片41fがアーム45aを押圧して、図10に示すようにサブ吸収レバー45をオーバー移動域まで回動させる。このとき、円弧状の押圧面41gが前方突出部45cに対して摺接しながらサブ吸収レバー45を押し込むため、引っ掛かりのないスムーズな動作が実現される。図10のようにメインミラーシート16がダウン位置に達し、これに連動してサブミラーシート17が第2位置決めダボ27に当接する突出位置に達したときには、ダウン吸収レバー41によって押圧されたサブ吸収レバー45がオーバー移動域まで回動されて緩衝用ダボ45bをサブミラーシート17から離間させている。つまり、サブ吸収レバー45は、サブミラーシート17が突出位置へ向けて移動するときには、サブミラーシート17に緩衝用ダボ45bを当接させている緩衝移動域で緩衝部材として機能し、サブミラーシート17が突出位置に達した状態では、ダウン吸収レバー41によってサブミラーシート17に対する非当接位置(オーバー移動域)に保持され、第2位置決めダボ27によるサブミラーシート17の位置決めを妨げない。
以上のように、本実施形態のカメラ10では、メインミラーシート16がダウン位置とアップ位置の間で回動するときに、ミラーバウンド抑制機構40を構成するダウン吸収レバー41とアップ吸収レバー43をメインミラーシート16に当接させてバウンドを抑制する。また、メインミラーシート16がダウン位置に回動するときに、ミラーバウンド抑制機構40を構成するサブ吸収レバー45をサブミラーシート17に当接させてバウンドを抑制する。これにより、ミラーショックによるカメラ振れや、測光ユニット25及び測距ユニット26を用いての演算処理の遅滞を防ぐことができ、カメラ10におけるファインダの観察性能や連写性能の向上を図ることができる。
メインミラーシート16のバウンド抑制に関しては、アップ吸収レバー43に対してミラーアップ状態での可動範囲を制限する手段をダウン吸収レバー41が兼ねており、ダウン吸収レバー41に対してミラーダウン状態での可動範囲を制限する手段をダウン吸収レバー41が兼ねているため、ダウン吸収レバー41やアップ吸収レバー43の可動範囲の制限を行う部材を別途設けずに済み、部品点数が少なくシンプルな構造で優れた衝撃吸収性能を得ることができる。特に、メインミラーシート16のダウン位置でダウン吸収レバー41(緩衝用ダボ41a)をメインミラーシート16に対して非当接状態(メインミラーシート16に当接しないオーバー移動域)に保持させ、ダウン位置決めダボ20によるメインミラーシート16の高精度な位置決めを保証させる手段を、ミラーアップ時にメインミラーシート16の衝撃吸収を行うアップ吸収レバー43が兼ねている。そのため、ミラーダウン時にはダウン吸収レバー41をメインミラーシート16に対する緩衝部材として確実に機能させつつ、メインミラーシート16がダウン位置まで達したときには、アップ吸収レバー43以外の特別な保持部材を設けることなくダウン吸収レバー41をメインミラーシート16との非当接位置に保持させることができる。さらに、ダウン吸収ばね42およびアップ吸収ばね44の付勢力は、メインミラーシート16に対する緩衝機能だけでなく、ダウン吸収レバー41とアップ吸収レバー43との係合にも利用される機構となっている。
加えて、メインミラーシート16がアップ位置に回動するときには、衝撃吸収を行うアップ吸収レバー43を、ダウン吸収レバー41で補助的にミラーアップ状態対応の位置(図12)まで押圧移動させ、メインミラーシート16がダウン位置に回動するときには、衝撃吸収を行うダウン吸収レバー41を、アップ吸収レバー43で補助的にミラーダウン状態対応の位置(図10)まで押圧移動させる。これにより、メインミラーシート16の駆動力だけに依存せずに、ダウン吸収レバー41やアップ吸収レバー43を確実に衝撃吸収後の位置まで移動させることができる。この構成によると、ダウン吸収ばね42やアップ吸収ばね44の付勢力を強めに設定した場合でもダウン位置やアップ位置へのメインミラーシート16の回動が妨げられないため、ダウン吸収レバー41やアップ吸収レバー43による衝撃吸収性能の設定自由度が向上する。そして、これらの補助的な押圧移動をダウン吸収レバー41とアップ吸収レバー43が相互に行う関係としたため、押圧移動させるための機構を別途設ける必要がなく、部品点数が増加しない。
サブミラーシート17のバウンド抑制に関しては、サブミラーシート17の突出位置でサブ吸収レバー45(緩衝用ダボ45b)をサブミラーシート17に対して非当接状態(サブミラーシート17に当接しないオーバー移動域)に保持させ、第2位置決めダボ27によるサブミラーシート17の高精度な位置決めを保証させる手段を、ミラーダウン時にメインミラーシート16の衝撃吸収を行うダウン吸収レバー41が兼ねている。そのため、ミラーダウン時にはサブ吸収レバー45を緩衝部材として確実に機能させつつ、サブミラーシート17が突出位置まで達したときには、ダウン吸収レバー41以外の特別な保持部材を設けることなくサブ吸収レバー45をサブミラーシート17との非当接位置に保持させることができる。
前述のように、ミラーダウン状態でのダウン吸収レバー41の保持はアップ吸収レバー43によって行われているので、独立した保持部材を用いずにダウン吸収レバー41とサブ吸収レバー45の両方を可動ミラー15との非当接位置に保持させることが可能となっており、メインミラーシート16とサブミラーシート17のバウンド抑制と正確な位置決めを少ない部品点数で実現することが可能となっている。また、ダウン吸収レバー41とアップ吸収レバー43とサブ吸収レバー45はそれぞれ独立してばね付勢されているので、荷重の設定が容易である。
以上で説明した実施形態では、ミラーダウン状態において、アップ吸収レバー43によってダウン吸収レバー41をメインミラーシート16(緩衝当接部16c)から離れるオーバー移動域に保持させると共に、ダウン吸収レバー41によってサブ吸収レバー45をサブミラーシート17から離れるオーバー移動域に保持させている。これと逆に、ミラーアップ状態において、メインミラーシート16とサブミラーシート17に対してそれぞれの緩衝部材がオーバー移動域に保持されるように構成することも可能である。
具体的には、図12のミラーアップ状態になったとき、ダウン吸収レバー41の制御腕部41b(下降規制凸部41e)によってアップ吸収レバー43を、緩衝用ダボ43bがメインミラーシート16の緩衝当接部16cから離間するオーバー移動域に押し上げる。また、サブ吸収レバー45とは別に、ミラーアップ動作時に突出位置から格納位置へ動作するサブミラーシート17に当接して緩衝を行うアップ用のサブミラー緩衝部材を設ける。このアップ用のサブミラー緩衝部材は、サブ吸収レバー45と同様に、緩衝待機位置を一端とする緩衝移動域と、緩衝移動域を越えるオーバー移動域に動作可能であり、緩衝待機位置に向けて付勢されている。ミラーアップが完了してサブミラーシート17が図12の格納位置に達した状態で、アップ用のサブミラー緩衝部材はアップ吸収レバー43によってオーバー移動域まで押圧移動される。この段階でアップ吸収レバー43自体もオーバー移動域に保持されているため、アップ吸収レバー43とアップ用のサブミラー緩衝部材がそれぞれ対応するメインミラーシート16とサブミラーシート17から離間した状態に保持される。すなわち、この変形例では、アップ吸収レバー43が第1緩衝部材、ダウン吸収レバー41が第2緩衝部材、アップ用のサブミラー緩衝部材が第3緩衝部材となり、アップ吸収ばね44が第1の付勢部材、ダウン吸収ばね42が第2の付勢部材、アップ用のサブミラー緩衝部材を付勢する部材が第3の付勢部材となり、図示実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図示実施形態のミラーバウンド抑制機構40では、ダウン吸収レバー41とサブ吸収レバー45が軸41x、45xを回動中心とする回動部材であり、アップ吸収レバー43が直進移動部材であるが、ミラーアップ時とミラーダウン時に作用するそれぞれの緩衝部材の移動態様(移動方向)は、これと異なる組み合わせであってもよい。
また、図示実施形態では、ダウン吸収レバー41を付勢するダウン吸収ばね42と、サブ吸収レバー45を付勢するサブ吸収ばね46がトーションばねであり、アップ吸収レバー43を付勢するアップ吸収ばね44が引張ばねであるが、付勢部材の態様はこれに限定されない。例えばアップ吸収レバー43をトーションばねで付勢したり、ダウン吸収レバー41やサブ吸収レバー45を引張ばねで付勢したりすることも可能である。
また本発明では、可動ミラーに対する緩衝部材の細部形状は、図示実施形態のダウン吸収レバー41やアップ吸収レバー43やサブ吸収レバー45と異なっていてもよい。
M1 メインミラー
M2 サブミラー
10 一眼レフカメラ
11 カメラボディ
12 レンズ鏡筒
13 レンズマウント
14 ミラーボックス
14a 14c 14h 14j ばね掛け部
14b 14g 14i 貫通孔
14d 回動規制突起(第1のストッパ)
14e ガイドピン(第2のストッパ)
14f ガイドピン(第2のストッパ)
14k 回動規制突起(第3のストッパ)
15 可動ミラー(クイックリターンミラー)
16 ミラーシート(メインミラー支持部材)
16x ミラーシートヒンジ(第1の軸)
17 サブミラーシート(サブミラー支持部材)
17x サブミラーヒンジ(第2の軸)
18 フォーカルプレーンシャッタ
19 イメージセンサ(撮像用受光媒体)
20 ファインダ光学系
21 上方ストッパ
22 ダウン位置決めダボ(メインミラー位置決め部)
23 連動レバー
24 連動レバーばね
25 測光ユニット
26 測距ユニット
27 第2位置決めダボ(サブミラー位置決め部)
30 ミラー駆動機構
31 モータ
32 減速ギヤ列
33 カムギヤ
34 ミラー駆動レバー
35 シャッタチャージレバー
40 ミラーバウンド抑制機構
41 ダウン吸収レバー(第1緩衝部材、メインミラー緩衝部材)
41a 緩衝用ダボ(突起部)
41b 制御腕部
41c 回動規制面
41d 傾斜カム面
41e 下降規制凸部
41f 押圧片(押圧部)
41g 押圧面(押圧部)
41h ばね掛け部
41x ダウン吸収レバーの軸
42 ダウン吸収ばね(第1の付勢部材、メインミラー緩衝付勢部材)
43 アップ吸収レバー(第2緩衝部材)
43a ガイド孔
43b 緩衝用ダボ
43c ばね掛け部
43d 側方腕部
43e 先端肉厚部(回動規制部)
43f 回動規制面(回動規制部)
43g 傾斜カム面
43h 下降移動規制面
44 アップ吸収ばね(第2の付勢部材)
45 サブ吸収レバー(第3緩衝部材、サブミラー緩衝部材)
45a アーム
45b 緩衝用ダボ(突起部)
45c 前方突出部
45d ばね掛け部
45x サブ吸収レバーの軸
46 サブ吸収ばね(第3の付勢部材、サブミラー緩衝付勢部材)

Claims (7)

  1. メインミラーを支持し、上記メインミラーを撮影光路上に位置させて被写体光を観察光学系に反射させるファインダ導光位置と、上記メインミラーを撮影光路から退避させて被写体光を撮像用受光媒体側に通過させる退避位置との間で第1の軸を中心として回動可能に支持されたメインミラー支持部材;
    サブミラーを支持し、上記メインミラー支持部材に対して上記第1の軸と略平行な第2の軸を中心として回動可能に支持され、上記メインミラー支持部材が上記ファインダ導光位置にあるときに上記サブミラーを上記撮影光路内で上記メインミラーに対して突出させる突出位置に位置し、上記メインミラー支持部材が上記退避位置にあるときに上記サブミラーを上記メインミラーの背後に格納させる格納位置に位置するサブミラー支持部材;
    第1の付勢部材によって第1の緩衝待機位置に保持され、上記メインミラー支持部材が上記退避位置から上記ファインダ導光位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して上記第1の付勢部材の付勢力に抗して上記第1の緩衝待機位置から押圧移動され、上記メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第1緩衝部材;
    第2の付勢部材によって第2の緩衝待機位置に保持され、上記メインミラー支持部材が上記ファインダ導光位置から上記退避位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して上記第2の付勢部材の付勢力に抗して上記第2の緩衝待機位置から押圧移動され、上記メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第2緩衝部材;及び
    第3の付勢部材によって第3の緩衝待機位置に保持され、上記サブミラー支持部材が上記メインミラー支持部材の上記ファインダ導光位置への回動に伴って上記格納位置から上記突出位置に回動するとき、該サブミラー支持部材に当接して上記第3の付勢部材の付勢力に抗して上記第3の緩衝待機位置から押圧移動され、上記サブミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第3緩衝部材;
    を有し、
    上記メインミラー支持部材が上記ファインダ導光位置にあるとき、上記第2の緩衝待機位置にある上記第2緩衝部材によって上記第1緩衝部材を上記メインミラー支持部材に対する非当接位置に保持し、
    上記サブミラー支持部材が上記突出位置にあるとき、上記第1緩衝部材によって上記第3緩衝部材を上記サブミラー支持部材に対する非当接位置に保持することを特徴とするカメラの可動ミラー駆動装置。
  2. 請求項1記載のカメラの可動ミラー駆動装置において、上記第1緩衝部材と上記第3緩衝部材はそれぞれ、上記第1の軸及び上記第2の軸と略平行な軸を中心として回動可能であり、
    上記第1緩衝部材は、上記第1の緩衝待機位置にあるときには上記第3緩衝部材から離間し、上記メインミラー支持部材との非当接位置まで回動するときに、上記第3緩衝部材に当接して上記サブミラー支持部材との非当接位置まで押圧させる押圧部を有しているカメラの可動ミラー駆動装置。
  3. 請求項2記載のカメラの可動ミラー駆動装置において、上記第2緩衝部材は上記第1緩衝部材の回動平面に沿って直進移動可能であり、
    上記第2緩衝部材は、上記第2の緩衝待機位置にあるときに上記第1緩衝部材の回動軌跡上に進出して該第1緩衝部材の回動範囲を制限し、上記第2の緩衝待機位置から上記第2の付勢部材の付勢方向と反対方向に押圧移動されることにより、上記第1緩衝部材の回動軌跡上から退避する回動規制部を有しているカメラの可動ミラー駆動装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のカメラの可動ミラー駆動装置において、上記第1緩衝部材、上記第2緩衝部材及び上記第3緩衝部材は、内部に上記メインミラー支持部材と上記サブミラー支持部材を支持するミラーボックスの側部に支持されており、
    上記第1緩衝部材と上記第2緩衝部材はそれぞれ、上記ミラーボックス内に突出されて上記メインミラー支持部材の回動軌跡上に位置する突起部を有し、
    上記第3緩衝部材は、上記ミラーボックス内に突出されて上記サブミラー支持部材の回動軌跡上に位置する突起部を有し、
    上記ミラーボックス内には、上記メインミラー支持部材の上記ファインダ導光位置を定めるメインミラー位置決め部と、上記サブミラー支持部材の上記突出位置を定めるサブミラー位置決め部が設けられており、
    上記メインミラー支持部材が上記メインミラー位置決め部に当接して上記ファインダ導光位置に保持されるとき、上記第2緩衝部材は上記第1緩衝部材を上記メインミラー支持部材から上記突起部が離間する位置に保持させ、
    上記サブミラー支持部材が上記サブミラー位置決め部に当接して上記突出位置に保持されるとき、上記第1緩衝部材は上記第3緩衝部材を上記サブミラー支持部材から上記突起部が離間する位置に保持させるカメラの可動ミラー駆動装置。
  5. 請求項4記載のカメラの可動ミラー駆動装置において、上記第1の付勢部材による付勢力で上記第1緩衝部材を当接させて上記第1の緩衝待機位置を定める第1のストッパと、上記第2の付勢部材による付勢力で上記第2緩衝部材を当接させて上記第2の緩衝待機位置を定める第2のストッパと、上記第3の付勢部材による付勢力で上記第3緩衝部材を当接させて上記第3の緩衝待機位置を定める第3のストッパが上記ミラーボックスに形成されているカメラの可動ミラー駆動装置。
  6. メインミラーを支持し、上記メインミラーを撮影光路上に位置させて被写体光を観察光学系に反射させるファインダ導光位置と、上記メインミラーを撮影光路から退避させて被写体光を撮像用受光媒体側に通過させる退避位置との間で第1の軸を中心として回動可能に支持されたメインミラー支持部材;
    サブミラーを支持し、上記メインミラー支持部材に対して上記第1の軸と略平行な第2の軸を中心として回動可能に支持され、上記メインミラー支持部材が上記ファインダ導光位置にあるときに上記サブミラーを上記撮影光路内で上記メインミラーに対して突出させる突出位置に位置し、上記メインミラー支持部材が上記退避位置にあるときに上記サブミラーを上記メインミラーの背後に格納させる格納位置に位置するサブミラー支持部材;
    第1の付勢部材によって第1の緩衝待機位置に保持され、上記メインミラー支持部材が上記ファインダ導光位置から上記退避位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して上記第1の付勢部材の付勢力に抗して上記第1の緩衝待機位置から押圧移動され、上記メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第1緩衝部材;
    第2の付勢部材によって第2の緩衝待機位置に保持され、上記メインミラー支持部材が上記退避位置から上記ファインダ導光位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して上記第2の付勢部材の付勢力に抗して上記第2の緩衝待機位置から押圧移動され、上記メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第2緩衝部材;及び
    第3の付勢部材によって第3の緩衝待機位置に保持され、上記サブミラー支持部材が上記メインミラー支持部材の上記退避位置への回動に伴って上記突出位置から上記格納位置に回動するとき、該サブミラー支持部材に当接して上記第3の付勢部材の付勢力に抗して上記第3の緩衝待機位置から押圧移動され、上記サブミラー支持部材に対する衝撃吸収を行う第3緩衝部材;
    を有し、
    上記メインミラー支持部材が上記退避位置にあるとき、上記第2の緩衝待機位置にある上記第2緩衝部材によって上記第1緩衝部材を上記メインミラー支持部材に対する非当接位置に保持し、
    上記サブミラー支持部材が上記格納位置にあるとき、上記第1緩衝部材によって上記第3緩衝部材を上記サブミラー支持部材に対する非当接位置に保持することを特徴とするカメラの可動ミラー駆動装置。
  7. メインミラーを支持し、上記メインミラーを撮影光路上に位置させるミラーダウン位置と、上記メインミラーを撮影光路から退避させるミラーアップ位置との間で第1の軸を中心として回動可能に支持されたメインミラー支持部材;
    サブミラーを支持し、上記メインミラー支持部材に対して上記第1の軸と略平行な第2の軸を中心として回動可能に支持され、上記メインミラー支持部材が上記ミラーダウン位置にあるときに上記サブミラーを上記撮影光路内で上記メインミラーに対して突出させる突出位置に位置し、上記メインミラー支持部材が上記ミラーアップ位置にあるときに上記サブミラーを上記メインミラーの背後に格納させる格納位置に位置するサブミラー支持部材;
    メインミラー緩衝付勢部材によってメインミラー緩衝待機位置に保持され、上記メインミラー支持部材が上記ミラーアップ位置から上記ミラーダウン位置に回動するとき、該メインミラー支持部材に当接して上記メインミラー緩衝付勢部材の付勢力に抗して上記メインミラー緩衝待機位置から押圧移動され、上記メインミラー支持部材に対する衝撃吸収を行うメインミラー緩衝部材;
    サブミラー緩衝付勢部材によってサブミラー緩衝待機位置に保持され、上記サブミラー支持部材が上記メインミラー支持部材の上記ミラーダウン位置への回動に伴って上記格納位置から上記突出位置に回動するとき、該サブミラー支持部材に当接して上記サブミラー緩衝付勢部材の付勢力に抗して上記サブミラー緩衝待機位置から押圧移動され、上記サブミラー支持部材に対する衝撃吸収を行うサブミラー緩衝部材;
    を有し、
    上記メインミラー緩衝部材は、少なくとも上記メインミラー支持部材が上記ミラーダウン位置にある状態において、上記サブミラー緩衝部材に対して押圧接触して上記サブミラー支持部材から離間させる押圧部を有していることを特徴とするカメラの可動ミラー駆動装置。
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