JP6136730B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両には、インバータ等の構造体を備える電力変換装置が搭載されている。そして、電力変換装置には、発熱量の多い電力変換部を冷却するための冷媒が流通する冷媒流路が備えられている。例えば、特許文献1に開示の電力変換装置は、半導体モジュールを含むインバータと当該インバータを冷却する冷却器と、当該半導体モジュール以外の電子部品からなるコンバータと当該コンバータを冷却する冷媒流路とを備える。そして、当該冷却器と当該冷媒流路は、両者を連通する連通部により接続されて冷媒が流通するように構成されている。
特開2012−210022号公報
しかしながら、上記連通部は、上記インバータや上記コンバータを収納するケースの外側に位置しており、外部に露出している。そして、連通部と上記冷却器及び冷媒流路との接続箇所は冷媒の漏えい防止のためにシールされており、連通部とケースとの間も当該ケースの水密性確保のためにシールされている。当該電力変換装置を取り扱う際には、連通部が露出しているために、作業者が連通部に触れたりするなど、当該連通部と外部との間に何らかの干渉が生じる恐れがある。この場合には、連通部と上記冷却器及び冷媒流路との間のシール部や、連通部とケースとの間のシール部に負荷がかかり、両シール部のシール性を低下させる可能性がある。また、シール部は連通部と上記冷却器及び冷媒流路との間及び連通部とケースとの間にそれぞれ設けられることから、シール部が比較的多くなる。そのため、装置全体としてシール性を確保するうえで構造的に不利である。
そこで、上記連通部をケースの内部に収納するように構成して、上記連通部と外部との干渉を防止するとともに、上記シール部が比較的少なくて済むようにすることが考えられる。しかしながら、連通部をケースの内部に収納して、ケース内に冷媒流路、冷却器及び連通部からなる冷却系統を設けることとすれば、冷却系統において、万が一、何らかの異常が生じ、冷却系統における冷媒の流通が阻害されるなどして、冷却系統の内圧が過剰に上昇した場合に、ケース内の冷却系統において、シール部等が破損するなどして、ケースの内側に冷媒が漏れ出すおそれがある。この場合には、漏れ出した冷媒がケース内の半導体モジュール等の高圧回路部に接触して、短絡が発生するおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、万が一、ケース内の冷却系統において、内圧が過剰に上昇した場合であっても、ケースの内側に冷媒が漏えいすることが防止される電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体モジュールと、
該半導体モジュールを冷却する冷却器と、
上記半導体モジュール及び上記冷却器を内部に収納するとともに、外側に開口する凹部が形成されているケースと、
上記凹部の開口側を覆うように上記ケースに取り付けられて、上記凹部との間に冷媒流路を形成している蓋部と、
上記ケース内に設けられているとともに、上記冷却器及び上記冷媒流路に接続されて両者を連通させている連通部と、
を備え、
上記冷却器、上記冷媒流路及び上記連通部は、冷媒が流通するように連通して冷却系統を構成しており、
上記ケースと上記蓋部との間をシールするシール部が形成されているとともに、該シール部には、上記冷却系統においてシール強度が最も低い低強度部が形成されていることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置においては、ケース内に収納された半導体モジュールを冷却する冷却器が備えられているとともに、ケースの外側に開口する凹部を塞いでいる蓋部とケースとの間に冷媒流路が形成されている。ケース内には、冷却器及び冷媒流路にそれぞれ接続されている連通部が備えられており、冷却器、冷媒流路及び連通部は冷媒が流通するように連通して冷却系統を構成している。そして、蓋部とケースとの間をシールするシール部には、冷却系統においてシール強度が最も低い低強度部が形成されている。これにより、万が一、何らかの異常が生じ、冷却系統における冷媒の流通が阻害されるなどして、冷却系統の内圧が過剰に上昇した場合には、低強度部が最初に破損して、当該低強度部から冷媒が漏えいすることとなる。そして、当該低強度部は、ケースの外側に開口した凹部を塞ぐ蓋部とケースとの間のシール部に形成されているため、冷媒は当該低強度部からケースの外側に漏えいし、ケースの内側へ冷媒が漏えいすることが防止される。
以上のごとく、本発明によれば、万が一、ケース内の冷却系統において、内圧が過剰に上昇した場合であっても、ケースの内側に冷媒が漏えいすることが防止される電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の縦断面図。 実施例1における、電力変換装置の底面図。 実施例2における、電力変換装置の底面図。 図3の一部拡大図。 変形例における、電力変換装置の底面一部拡大図。 さらなる変形例における、電力変換装置の底面一部拡大図。 実施例3における、電力変換装置の底面一部拡大図。 実施例3における、電力変換装置の側面一部拡大図。
本発明の電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド自動車に使用することができる。
(実施例1)
本例の電力変換装置につき、図1、図2を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、半導体モジュール11と、半導体モジュール11を冷却する冷却器12と、半導体モジュール11及び冷却器12を内部に収納するとともに、外側に開口する凹部33が形成されているケース30とを備える。
凹部33には、その開口側を覆うようにケース30に蓋部40が取り付けられている。凹部33と蓋部40との間には、冷媒流路20が形成されている。
さらに、ケース30内には、冷却器12及び冷媒流路20に接続されて両者を連通させている連通部50が設けられている。
冷却器12、冷媒流路20及び連通部50は、冷媒が流通するように連通して冷却系統60を構成している。
そして、ケース30と蓋部40との間をシールするシール部41が形成されているとともに、シール部41には、冷却系統60においてシール強度が最も低い低強度部44が形成されている。
ケース30は、図1、図2に示すように、第1ケース31及び第2ケース32を備える。第1ケース31は、矩形の平板状である底部31aと、その外縁に沿って立設された4つの側壁31bと、底部31aの反対側に設けられたケース蓋部31cとを備えている。第1ケース31は、これらによって箱状を成して、その内側に第1収納部301を形成している。
図1に示すように、第1収納部301には、半導体モジュール11及び冷却器12が収納されている。半導体モジュール11は、インバータの一部を構成している。冷却器12は、冷却管121、連結管122、第1冷媒導入管123及び第1冷媒排出管124により構成されている。半導体モジュール11及び冷却管121はそれぞれ複数備えられており、X方向(積層方向X)に沿って交互に積層されて積層体13を形成している。各冷却管121は連結管122によって接続されて連通しており、連結管122を介して冷媒が流通するように構成されている。第1冷媒導入管123及び第1冷媒排出管124は、積層体13の一端側の端部に位置する冷却管121において、積層体13の積層方向Xに平行に延在するように接続されている。第1冷媒導入管123は、第1ケース31の外側と連通して冷却管121に冷媒を導入するように構成されており、第1冷媒排出管124は、冷却管121及び連通部122を流通する冷媒を後述の第2ケース32側に排出するように構成されている。
第2ケース32は、図1に示すように、第1ケース31の底部31a側において、積層方向Xに垂直なZ方向に重ねられて設けられている。第2ケース32は、矩形の平板状である底部32aと、その外縁に沿って立設された4つの側壁32bとを備えている。第2ケース32における第1ケース31の底部31a側は開口しており、第2ケース32が底部31a側に取り付けられることにより、側壁32bと底部31a、32aとの間に第2収納部302が形成されている。第2収納部302には、図1に示すように、電子部品(リアクトル211、コンデンサ212)が収納されている。リアクトル211、コンデンサ212は、底部32aに固定されている。図示しないが、リアクトル211及びコンデンサ212は、半導体モジュール11と電気的に接続されている。
図1に示すように、第2ケース32の底部32aには、ケース30の外側(すなわち、底部31aと反対側)に開口する凹部33が形成されている。そして、当該凹部33を覆うように、蓋部40がケース30(第2ケース32)に取り付けられている。これにより、凹部33と蓋部40との間に冷媒流路20が形成されている。
冷媒流路20には、第2冷媒導入管21及び第2冷媒排出管22が接続されている。第2冷媒導入管21は、連通部50を介して冷却器12の第1冷媒排出管124に接続されて、流路接続部21aを形成している。これにより、冷却器12から排出された冷媒を冷媒流路20に導入するように構成されている。一方、第2冷媒排出管22は、冷媒流路20を流通する冷媒をケース30の外側に排出するように構成されている。
連通部50は、樹脂製の成形部材であって、図1及び図2に示すように、管状を成している。そして、連通部50は、ケース30内において、第1ケース31の底部31aに形成されている孔部34を介して、第1ケース31と第2ケース32に跨って配置されており、図示しない締結部材によって第1ケース31に固定されている。
そして、冷却器12、冷媒流路20及び連通部50は、冷媒が流通するように連通しており、これらによって冷却系統60が構成されている。
図2に示すように、蓋部40は、矩形の平板状であって、第2ケース32の底部32a側から見たときに、4つの側壁32bによって形成された矩形の外形よりも若干小さい形状を有している。そして、蓋部40は、9個の固定部材42、42a、42bが取り付けられる固定部43、43a、43bを介してケース30に固定されている。固定部材42、42a、42bは、ボルトであって、蓋部40の縁部に沿って配列するように蓋部40に形成されている孔部(図示せず)に挿通されて、ケース30に締結されている。これにより、ケース30と蓋部40との当接部に、両者の間をシールするシール部41が蓋部40の縁部に沿って延在するように形成されている。図2に示すように、シール部41は、隣り合って配列している固定部43、43a、43bを繋いだ仮想線41aに沿って形成されている。なお、シール部41において、ケース30と蓋部40との間には、液状ガスケットやOリングなどの図示しないシール部材が介在している。
そして、図2に示すように、9個の固定部43、43a、43bのうち、蓋部40の一端側において隣り合って配列している固定部43aと固定部43bとの間隔d1は、その他の隣り合って配列している固定部43の間隔d2よりも大きくなっている。本例では、間隔d1の大きさは、間隔d2の大きさの約2倍である。これにより、シール部41において、間隔d1を有する固定部43aと固定部43bとの間の領域44は、間隔d2を有するその他の固定部43の間の領域よりもシール強度が低く、冷却系統60(図1)において、シール強度が最も低い低強度部44を構成している。
本明細書において、「シール強度」とは、冷却系統60を流通する冷媒が冷却系統60から外部に漏えいするのを防止するために、冷却系統60における水密性を保つ機械的強度をいう。そして、シール部41においては、ケース30と蓋部40とを密接させる強さ、あるいは、両者の間に介在しているシール部材を挟持する強さを「シール強度」というものとする。本例では、シール部41におけるシール強度は、固定部材42、42a、42bが締結された固定部43、43a、43bが締結されている部分が最も高く、当該部分から離れるにしたがって弱くなっている。そのため、上述の通り、シール部41において最も大きい上記間隔d1が形成されている領域44が低強度部44となっている。
図2に示すように、冷媒流路20の内部には、長手方向(X方向)に平行に、底部32aから蓋部40に向かって立壁23が立設されている。これにより、冷媒流路20はU字型に形成されている。冷媒流路20は、その一端側(低強度部44が形成されている側)の端部に第2冷媒導入管21(流路接続部21a)が配設されており、そこから他端側に向かって延在するとともに、折り返して一端側に配設されている第2冷媒排出管22に戻るように形成されている。これにより、低強度部44は、第2冷媒導入管21(流路接続部21a)に近接する位置に形成されている。
図1に示すように、冷媒は、第1冷媒導入管123を介して一端側の端部の冷却管121に供給されて、連結管122を介して他の冷却管121を流通して、第1冷媒排出管124から排出される。冷媒が各冷却管121を流通することにより、各半導体モジュール11との間で熱交換がなされて、各半導体モジュール11はそれぞれ冷却されることとなる。その後、第1冷媒排出管124から排出された冷媒は、連通部50を介して、第2冷媒導入管21へ導かれて、冷媒流路20に導入され、図2において矢印で示すように、冷媒流路20を流通する。そして、電子部品(リアクトル211、コンデンサ212)との間で熱交換がなされて、これらが冷却される。その後、冷媒流路20を流通する冷媒は、第2冷媒排出管22から外部へ排出される。
次に、本例の電力変換装置1における作用効果について、以下に詳述する。
電力変換装置1によれば、ケース30内に収納された半導体モジュール11を冷却する冷却器12が備えられているとともに、ケース30の外側に開口する凹部33を塞いでいる蓋部40とケース30との間に冷媒流路20が形成されている。ケース30内には、冷却器12と冷媒流路20を接続して連通する連通部50が備えられ、冷却器12、冷媒流路20及び連通部50は冷媒が流通するように連通して冷却系統60を構成している。そして、蓋部40とケース30との間をシールするシール部41には、冷却系統60においてシール強度が最も低い低強度部44が形成されている。これにより、万が一、何らかの異常が生じ、冷却系統60において冷媒の流通が阻害されるなどして、冷却系統60における内圧が過剰に上昇した場合には、低強度部44が最初に破損して、そこから冷媒が漏えいすることとなる。そして、低強度部44は、ケース30の外側に開口した凹部33を塞ぐ蓋部40とケース30との間のシール部41に形成されているため、冷媒は低強度部44からケース30の外側に漏えいし、ケース30の内側へ冷媒が漏えいすることが防止される。
さらに、シール部41には、蓋部40とケース30とを固定する固定部材42、42a、42bが取り付けられる固定部43、43a、43bが複数備えられており、固定部43、43a、43bは、シール部41の延在方向に沿って配列しているとともに、低強度部44は、シール部41において、互いの間隔が最も大きい一対の隣接する固定部43a、43bの間に形成されている。これにより、低強度部44を簡易な構成で容易に形成することができる。
また、本例では、低強度部44は、冷媒流路20において、連通部50が接続されている第2冷媒導入管21に近接する位置に形成されている。これにより、万が一、連通部50から内圧が高い状態で冷媒が第2冷媒導入管21を介して冷媒流路20に流入してきた場合には、低強度部44が最初に確実に破損して、冷媒がケース30の外側に漏えいすることにより、ケース30内側への冷媒の漏えいがより確実に防止される。
なお、本例では、冷媒は、冷却器12を流通した後、冷媒流路20を流通させることとしたが、これに限定されない。例えば、連通部50の一端側の端部を冷媒流路20の第2冷媒排出管22に接続するとともに、連通部50の他端側の端部を第1冷媒導入管123に接続して、冷媒を、冷媒流路20を流通した後、冷却器12を流通させることとしてもよい。
また、本例では、ケース30は、第1ケース31と第2ケース32との2つに分割して形成されていることとしたが、両者が一体的に形成されたケース30を使用することとしてもよい。
以上のごとく、本例によれば、万が一、ケース30内の冷却系統60において冷媒の流通が阻害されるなどして、内圧が過剰に上昇した場合であっても、ケース30の内側に冷媒が漏えいすることが防止される電力変換装置1が提供される。
(実施例2)
本例の電力変換装置1は、実施例1における低強度部44(図1)に替えて、図3、図4に示す低強度部440を備える。その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
図3に示すように、シール部41において、第2ケース32の側壁32bの外縁の一部を凹部33の内側に向かって切り欠いて切り欠き部441が形成されている。これにより、図4に示すように、切り欠き部441において、シール部41の外縁41bが、隣接する一対の固定部43a、43cを繋ぐ仮想線41aに近接している。その結果、シール部41における切り欠き部441が形成されている領域において、シール部41の幅wが小さくなっているため、ケース30と蓋部40との当接面積が小さくなっている。これにより、シール部41に、冷却系統60においてシール強度の最も低い低強度部440が形成されることとなる。かかる低強度部440によっても、実施例1の場合と同等の作用効果を奏する。
さらに、図4に示すように、低強度部440は、シール部41において、シール部41と流路接続部21aとの距離sが最も短い位置に形成されている。これにより、万が一、連通部50から内圧が高い状態で冷媒が第2冷媒導入管21(流路接続部21a)を介して冷媒流路20に流入してきた場合には、低強度部440が確実に破損して、冷媒がケース30の外側に漏えいすることにより、ケース30の内側への冷媒が漏えいすることがより確実に防止される。
本例では、切り欠き部441を設けることにより、シール部41の外縁41bが仮想線41aに近接するようにしたが、図5に示すように、切り欠き部441をさらに大きくすることにより、切り欠き部441の外縁41bが仮想線41aと交差するようにすることができる。これにより、通常の使用状態においては冷媒が漏えいしない範囲で、低強度部440のシール強度をさらに低下させることができる。この場合には、万が一、連通部50から内圧が高い状態で冷媒が第2冷媒導入管21を介して冷媒流路20に流入してきた場合には、低強度部440が一層確実に破損して、冷媒がケース30の外側に漏えいすることにより、ケース30内側への冷媒の漏えいがより一層確実に防止される。
また、本例では、切り欠き部441は、ケース30(第2ケース32)に形成されていることとしたが、これに替えて、図6に示すように、蓋部40の外縁の一部を切り欠いて切り欠き部442を形成してもよい。この場合も、シール部41における切り欠き部442が形成されている領域において、シール部41の幅wが小さくなっているため、ケース30と蓋部40との当接面積が小さくなっている。これにより、シール部41に、冷却系統60においてシール強度の最も低い低強度部440が形成されることとなる。この場合においても、本例と同等の作用効果を奏する。なお、ケース30(第2ケース32)と蓋部40の両方において、切り欠き部441、442とが、平面視(蓋部40側から見た状態)で重なるように形成することとしてもよい。この場合も本例と同等の作用効果を奏する。
また、図6に示すように、蓋部40側から見たときに、ケース30(第2ケース32)において切り欠き部442に重なる位置に固定部材401が設けられている。固定部材401は、図示しない部材をケース30に固定するためのものである。当該切り欠き部442に固定部材401を設けることにより、切り欠き部442が形成された領域を有効活用でき、装置全体の小型化に寄与する。
また、本例では、固定部材42、42a、42b、42cを介して蓋部40をケース30に固定したが、これに替えて、接着剤を介して蓋部40をケース30に固定してもよい。この場合には、当該接着剤は、シール部41の全域に設けることができる。この場合も本例と同等の作用効果を奏する。
(実施例3)
本例の電力変換装置1は、実施例1における低強度部44(図1)に替えて、図7、図8に示す低強度部445を備える。その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
図7、図8に示すように、蓋部40は、平面視(蓋部40側から見たとき)において、シール部41と重なる位置に、蓋部40の厚さが薄くなるように形成された薄肉部446を有する。本例では、図8に示すように、薄肉部446の厚さtは、蓋部40において薄肉部446が形成されていない部分の2分の1である。そして、薄肉部446が形成されていることにより、薄肉部446における蓋部40の剛性が低下することとなるため、シール部41において薄肉部446と重なる領域445は、そのシール強度が低くなっている。これにより、シール部41に、冷媒系統60においてシール強度の最も低い低強度部445が形成されることとなる。かかる低強度部445によっても、実施例1の場合と同等の作用効果を奏する。
1 電力変換装置
11 半導体モジュール
12 冷却器
121 冷却管
20 冷媒流路
30 ケース
40 蓋部
44、440、445 低強度部
50 連通部
60 冷却系統

Claims (6)

  1. 半導体モジュール(11)と、
    該半導体モジュール(11)を冷却する冷却器(12)と、
    上記半導体モジュール(11)及び上記冷却器(12)を内部に収納するとともに、外側に開口する凹部(33)が形成されているケース(30)と、
    上記凹部(33)の開口側を覆うように上記ケース(30)に取り付けられて、上記凹部(33)との間に冷媒流路(20)を形成している蓋部(40)と、
    上記ケース(30)内に設けられているとともに、上記冷却器(12)及び上記冷媒流路(20)に接続されて両者を連通させている連通部(50)と、
    を備え、
    上記冷却器(12)、上記冷媒流路(20)及び上記連通部(50)は、冷媒が流通するように連通して冷却系統(60)を構成しており、
    上記ケース(30)と上記蓋部(40)との間をシールするシール部(41)が形成されているとともに、該シール部(41)には、上記冷却系統(60)においてシール強度が最も低い低強度部(44、440、445)が形成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 上記シール部(41)には、上記蓋部(40)と上記ケース(30)とを固定する固定部材(42)が取り付けられる固定部(43、43a、43b)が複数備えられており、該固定部(43、43a、43b)は、上記シール部(41)の延在方向に沿って配列しているとともに、上記低強度部(44)は、上記シール部(41)において、互いの間隔(d1)が最も大きい一対の隣接する固定部(43a、43b)の間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 上記低強度部(440)は、上記シール部(41)において、上記シール部(41)の外縁(41b)が、隣接する一対の上記固定部(43a、43c)を繋ぐ仮想線(41a)に対して近接するように、上記ケース(30)の外縁及び上記蓋部(40)の外縁の少なくとも一方を上記凹部(33)の内側に向かって切り欠いて構成されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置(1)。
  4. 上記低強度部(440)は、上記シール部(41)において、該シール部(41)の外縁(41b)が、隣接する一対の上記固定部(43a、43c)を繋ぐ仮想線(41a)と交差するように、上記ケース(30)の外縁及び上記蓋部(40)の外縁の少なくとも一方を上記凹部(33)の内側に向かって切り欠いて構成されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置(1)。
  5. 上記低強度部(440、445)は、上記シール部(41)において、上記冷媒流路(20)と上記連通部(50)とが接続されている流路接続部(21a)との距離(s)が最も短い位置に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  6. 上記低強度部(445)は、上記シール部(41)において、上記蓋部(40)の厚さ(t)が最も薄い位置に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
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