JP6135148B2 - 微粉炭バーナの摩耗量測定装置 - Google Patents

微粉炭バーナの摩耗量測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、ボイラ火炉の壁面に設けられ、微粉炭を燃焼させる微粉炭バーナのノズル内面に設けられた耐摩耗部品の摩耗を測定する微粉炭バーナの摩耗量測定装置に関するものである。
従来の微粉炭バーナでは、微粉炭と搬送媒体とが混合された微粉炭混合流をノズルに接線方向から導入し、微粉炭混合流を旋回させながらノズルの先端より噴出する様にしている。その為、ノズルの内面に耐摩耗部品であるライナを設け、旋回する微粉炭混合流によりノズルの内面が摩耗するのを防止している。
ライナは、微粉炭バーナの長時間の運転により次第に摩耗していく為、摩耗した箇所に肉盛り溶接を行う等定期的な補修が必要である。微粉炭バーナの点検時には、作業者が目視や触診によりライナの摩耗量を測定し、又局所的には肉厚計測器によりライナの摩耗量を測定していた。
然し乍ら、目視や触診による摩耗量の測定は定性的なものであり、定量評価を行うことはできない為、同量の摩耗が生じていた場合でも、作業者によりライナの補修が必要かどうかの判断が異なる虞れがあった。又、ノギスに類似した肉厚計測器を用いて摩耗量を定量的に測定する方法もあるが、ライナ全域に於いて肉厚計測器により摩耗量を測定することは困難である。更に、作業者がノズル内を覗き込み行わなければならない為、作業姿勢が悪く、作業性が悪いものであった。
尚、特許文献1には、耐摩耗部品に埋込み金具を取替え基準等の基準となる深さに事前に埋込み、該埋込み金具の表面への出現度合いにより前記耐摩耗部品の摩耗の程度を判定する耐摩耗部品の肉厚判定構造と方法が開示されている。
特開2005−43279号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、微粉炭バーナのノズルの内径を測定し、耐摩耗部品の摩耗量の定量評価を可能とする微粉炭バーナの摩耗量測定装置を提供するものである。
本発明は、微粉炭バーナのノズル内面に設けられた耐摩耗部品の摩耗量を測定する摩耗量測定装置であって、前記ノズルの基端に中心が該ノズルの軸心と一致する様取付けられた芯合せ板と、該芯合せ板の中心を貫通し前記ノズルの軸心方向に進退可能であるスライドシャフトと、該スライドシャフトの先端に設けられ前記耐摩耗部品の内面形状を測定する測定器と、制御部とを具備し、該制御部は摩耗のない状態の前記耐摩耗部品の内面形状の初期データを有し、前記測定器により測定された前記耐摩耗部品の内面形状と、前記初期データとを比較し、前記耐摩耗部品の摩耗量を測定する微粉炭バーナの摩耗量測定装置に係るものである。
又本発明は、前記スライドシャフトは回転可能であり、前記測定器はレーザ測長器であり、前記耐摩耗部品の内面に向ってレーザ光線を照射し、前記スライドシャフトを回転させた任意の位置で前記耐摩耗部品の内面迄の距離を測定可能であり、前記制御部は前記スライドシャフトの回転量と、前記測定器により測定された前記耐摩耗部品の内面迄の距離に基づき該耐摩耗部品の摩耗量を測定する微粉炭バーナの摩耗量測定装置に係るものである。
又本発明は、前記スライドシャフトは回転可能であり、前記測定器は前記スライドシャフトの軸心と直交し前記耐摩耗部品の内面に向って付勢される測定ロッドと、該測定ロッドの先端に設けられ前記耐摩耗部品の内面を転動するローラとを具備し、前記測定器は前記ローラが前記耐摩耗部品の内面を転動する際の前記測定ロッドの変位により前記耐摩耗部品の内面迄の距離を測定し、前記制御部は前記スライドシャフトの回転量と、前記測定器により測定された前記耐摩耗部品の内面迄の距離に基づき該耐摩耗部品の摩耗量を測定する微粉炭バーナの摩耗量測定装置に係るものである。
又本発明は、前記測定器はレーザ光線を射出する発光部と、前記レーザ光線を全周に向けて反射させ前記耐摩耗部品の内面に照射する円錐ミラーと、前記耐摩耗部品の内面に照射され形成された投影像を撮影するカメラとを有し、前記制御部は前記カメラにより撮影された投影像の画像データを基に、前記耐摩耗部品の摩耗量を測定する微粉炭バーナの摩耗量測定装置に係るものである。
又本発明は、前記スライドシャフトを軸心方向に任意のピッチで変位させ、変位させた位置毎に測定し、前記制御部は測定した前記耐摩耗部品の内面迄の距離と、前記測定器の軸心方向の位置とに基づき前記耐摩耗部品の内面全域の3次元データを作成し、該3次元データに基づき前記耐摩耗部品の内面の立体画像を作成する微粉炭バーナの摩耗量測定装置に係るものである。
更に又本発明は、前記制御部は前記投影像を軸心方向に任意のピッチで取得し、又得られた前記投影像を任意のピッチで配置して合成し、前記耐摩耗部品の内面の立体画像を作成する微粉炭バーナの摩耗量測定装置に係るものである。
本発明によれば、微粉炭バーナのノズル内面に設けられた耐摩耗部品の摩耗量を測定する摩耗量測定装置であって、前記ノズルの基端に中心が該ノズルの軸心と一致する様取付けられた芯合せ板と、該芯合せ板の中心を貫通し前記ノズルの軸心方向に進退可能であるスライドシャフトと、該スライドシャフトの先端に設けられ前記耐摩耗部品の内面形状を測定する測定器と、制御部とを具備し、該制御部は摩耗のない状態の前記耐摩耗部品の内面形状の初期データを有し、前記測定器により測定された前記耐摩耗部品の内面形状と、前記初期データとを比較し、前記耐摩耗部品の摩耗量を測定するので、該耐摩耗部品の摩耗量を定量的に計測することができ、作業者が目視や触診で前記耐摩耗部品の摩耗量を判断する必要がなくなる為、該耐摩耗部品の補修の可否についての判断のバラツキを防止でき、補修作業の標準化を図ることができるという優れた効果を発揮する。
本発明の実施例に係る測定装置が適用される微粉炭バーナを示す概略断面図である。 本発明の第1の実施例に係る測定装置を示す要部拡大図である。 本発明の第2の実施例に係る測定装置を示す要部拡大図である。 本発明の第3の実施例に係る測定装置を示す要部拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1に於いて、本発明が実施される微粉炭バーナについて説明する。
図1中、1は火炉、2は該火炉1の炉壁を示している。該炉壁2にスロート3が設けられ、該スロート3と同心にノズル本体4が設けられている。
該ノズル本体4は、同心に設けられた外筒ノズル6、内筒ノズル7を具備し、前記外筒ノズル6、前記内筒ノズル7の基端は、前記外筒ノズル6にインロー方式で嵌合する端板7aにより閉塞される様になっており、該端板7aは前記外筒ノズル6の基端に形成され、外周側に突出するフランジ6aにボルトにより着脱可能に固着される。
又、前記外筒ノズル6、前記内筒ノズル7の断面形状はそれぞれ円形であり、前記外筒ノズル6と前記内筒ノズル7との間には、中空筒状の空間で前記火炉1側端が開放された燃料導通空間8が形成されている。
前記外筒ノズル6の基端部(前記火炉1の反対側の端部、図1中左端部)には微粉炭流供給管9が、前記外筒ノズル6に接線方向から接続されている。前記微粉炭流供給管9は微粉炭ミル(図示せず)に接続され、該微粉炭流供給管9を介して搬送媒体(1次空気)と微粉炭とが混合された微粉炭混合流11が前記燃料導通空間8に接線方向から流入する。
該燃料導通空間8に流入した微粉炭混合流11は、前記燃料導通空間8内部を旋回しながら流動し、前記燃料導通空間8の先端より前記火炉1内へと噴出される様になっている。
前記炉壁2の反火炉1側に前記ノズル本体4を保持するウインドボックス12が設けられ、該ウインドボックス12内には、前記ノズル本体4の先端部(前記火炉1側の端部)を囲む様に2次空気調整装置13が設けられ、該2次空気調整装置13により前記ウインドボックス12内に導入された2次空気(燃焼用空気)14が前記外筒ノズル6の外周側より噴出される様になっている。
前記内筒ノズル7の中心線上には、前記端板7aを貫通してオイルバーナ15が設けられ、前記ウインドボックス12から導入される前記2次空気14の一部、或は外気が前記内筒ノズル7の内部を3次空気(補助燃焼用空気)16として流通する。
又、前記外筒ノズル6の内面には、基端から中途部迄を全周に亘って覆う耐摩耗鋼等からなる耐摩耗部品としてのライナ18が設けられ、該ライナ18を設けることで、前記燃料導通空間8内を旋回する前記微粉炭混合流11により前記外筒ノズル6の内面が摩耗するのを防止している。
然し乍ら、前記ライナ18も摩耗することは避けられず、摩耗の進行に応じて補修が行われる。補修としては、先ず摩耗量、摩耗の範囲を測定し、前記ライナ18と同等の金属を肉盛りし、或は摩耗した範囲を充填する板片を溶接する等である。摩耗状態は後述する摩耗量測定装置21によって測定される。
次に、図2に於いて、本発明の第1の実施例に係る摩耗量測定装置21について説明する。
該摩耗量測定装置21は、前記外筒ノズル6の基端にインロー方式で嵌合可能な芯合せ板22を有する。該芯合せ板22は、前記フランジ6aに着脱可能であり、前記芯合せ板22には該芯合せ板22の中心を貫通する軸受け23が設けられている。
該軸受け23には、スライド軸受け24が回転自在に支持され、該スライド軸受け24にはスライドシャフト25が進退可能且つ前記スライド軸受け24と一体に回転する様に支持されており、前記芯合せ板22を前記外筒ノズル6に嵌合させた際には、前記スライドシャフト25の軸心が前記外筒ノズル6の軸心と一致する様になっている。
又、前記スライド軸受け24の基端には従動ギア26が設けられ、該従動ギア26は駆動ギア27と噛合されている。該駆動ギア27は回転駆動手段としての駆動モータ28の出力軸に嵌着されている。該駆動モータ28は前記芯合せ板22に取付けられ、前記駆動モータ28により前記駆動ギア27が回転されることで、該駆動ギア27を介して前記スライド軸受け24が回転されると共に、前記スライドシャフト25が前記スライド軸受け24と一体に回転される。
前記駆動モータ28には所要の回転検出手段29が設けられ、該回転検出手段29により前記スライドシャフト25の回転角が検出できる様になっている。前記回転検出手段29としては、例えば、ステッピングモータの様に、駆動パルスをカウントすることで回転角が検出できるもの、或はエンコーダを設けてモータの出力軸の回転量及び回転角を検出するもの、或はモータの出力軸にポテンショメータ等の角度検出器を連結して出力軸の回転量及び回転角を検出するもの等である。又、基準位置からの回転角を検出することで、回転方向の位置が検出される。
前記芯合せ板22には、前記スライドシャフト25と平行に直進駆動手段としてのシリンダ31が取付けられている。該シリンダ31の基端と前記スライドシャフト25の基端には、伝達板32が前記シリンダ31と前記スライドシャフト25に掛渡って取付けられており、前記シリンダ31を伸縮することで、前記伝達板32を介して前記スライドシャフト25が一体に進退される。
前記シリンダ31には、該シリンダ31の伸縮量を検出可能なセンサ、例えばリニアスケール等の直線変位検出手段33が取付けられている。該直線変位検出手段33により前記スライドシャフト25の進退量を検出できる様になっており、検出した進退量により前記スライドシャフト25の進退方向に於ける位置、例えば前記外筒ノズル6の基端からの位置を検出することができる。
又、該スライドシャフト25の先端には、測定手段が設けられている。該測定手段の一例として、レーザ測長器34が用いられる。
該レーザ測長器34はレーザ光線35を射出し、測定点からの反射光を受光して測定点迄の距離測定を行うものであり、本実施例の場合、前記レーザ測長器34は前記レーザ光線35を前記スライドシャフト25の軸心と直交する方向(半径方向)に射出し、前記レーザ光線35が照射する前記ライナ18上の点を測定点とし、前記スライドシャフト25の軸心から測定点迄を測距する。測定された距離は制御部36へと出力される。
尚、前記回転検出手段29と前記直線変位検出手段33とにより変位検出部が構成され、該変位検出部により検出された前記スライドシャフト25の回転量及び進退量、即ち前記レーザ測長器34の回転量及び進退量も、前記制御部36へと出力される。
該制御部36は、前記駆動モータ28及び前記シリンダ31の駆動を制御すると共に、前記回転検出手段29により検出された回転量、前記直線変位検出手段33により検出された進退量に基づき測定点の前記ライナ18の内面内での位置を演算し、更に前記レーザ測長器34により測定された距離に基づき、前記ライナ18の各測定点の内径を測定可能となっている。
前記回転検出手段29、前記直線変位検出手段33は、前記制御部36に電気的に接続され、又前記レーザ測長器34に接続されたケーブルは前記スライドシャフト25の内部を通過して前記制御部36に接続される。前記レーザ測長器34による測距結果、前記回転検出手段29、前記直線変位検出手段33の検出結果は、それぞれ前記制御部36に入力される。尚、該制御部36としては、前記摩耗量測定装置21用に製作されたものでもよく、或は汎用のPCを前記制御部36として用いてもよい。
而して、前記レーザ測長器34によるレーザ光線35の照射方向は前記回転検出手段29で検出され、軸心方向の位置は前記直線変位検出手段33によって検出される。従って、前記レーザ光線35の照射位置、即ち測定点は照射方向と軸心方向の位置によって前記ライナ18内での位置が特定される。
前記レーザ測長器34の測定結果は、前記回転検出手段29の検出結果及び前記直線変位検出手段33の検出結果に関連付けられて、前記制御部36の記憶部37に記録される。
又、前記制御部36は、前記レーザ測長器34、前記駆動モータ28、前記シリンダ31を所要のタイミングで、所要の作動をさせる様に制御する。
前記記憶部37には、初期データとして摩耗のない状態の前記ライナ18の内面形状が格納されている。初期データとしては、設計値であってもよく、或は微粉炭バーナを稼働させる前の状態(摩耗していない状態)で測定した値でもよい。前記制御部36は取得した前記ライナ18の内面形状と、前記記憶部37に格納された前記ライナ18の内面形状を比較する様になっている。
次に、前記摩耗量測定装置21による前記ライナ18の摩耗量測定について説明する。
該ライナ18の摩耗量を測定する際には、先ず前記外筒ノズル6から前記端板7a、前記内筒ノズル7、前記オイルバーナ15を取外し、前記外筒ノズル6の基端に前記芯合せ板22を嵌合させる。該芯合せ板22を嵌合させることで、前記スライドシャフト25の軸心が前記外筒ノズル6の軸心と一致する。
次に、前記シリンダ31を駆動させ、前記レーザ測長器34を進退方向に於ける所定の位置、例えば前記ライナ18の先端に移動させる。更に、前記シリンダ31により所定のピッチで前記レーザ測長器34を移動させ、ピッチ移動毎に前記駆動モータ28を駆動させ、前記スライドシャフト25を介して前記レーザ測長器34を所定角度ピッチで間欠回転させ、各角度位置で前記レーザ光線35を射出し、前記ライナ18迄の距離を測定する。全周の測定が終ると、前記シリンダ31によりピッチ移動させ、その位置で全周の測定を行う。而して、ピッチ移動毎に前記レーザ測長器34を全周回転させ、順次前記ライナ18迄の距離を測定することで、進退方向の所定の位置に於ける前記ライナ18の内面形状を測定することができる。
測定した該ライナ18の内面形状と、前記記憶部37に格納された同様の進退位置に於ける摩耗のない前記ライナ18の内面形状(初期データ)とを比較することで、進退方向の所定位置に於いて、該ライナ18の回転方向に於けるどの部分がどれだけ摩耗しているかを定量的に測定し、評価することができる。
同様に、進退方向の異なった位置で測定値と初期データとを順次比較していくことで、全長に亘って前記ライナ18の内面形状を測定できると共に、該ライナ18全周に亘る摩耗量を定量的に測定し、評価することができる。
従って、微粉炭バーナ点検時に於いて、作業者が目視或は触診で前記ライナ18の摩耗量を判断する必要がなくなるので、該ライナ18の補修の可否ついて判断のバラツキを防止でき、補修作業を行う際の基準を決めることができる。
測定手段としては、上記レーザ測長器34に限られるものではない。例えば接触式の測定手段が用いられてもよい。図3を参照し、接触式の測定手段の一例が用いられた第2の実施例について説明する。尚、図3中、図2中と同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施例に於いては、スライドシャフト25の先端に測定器38を設けている。該測定器38は、前記スライドシャフト25の軸心と直交する測定ロッド39と、該測定ロッド39の先端に設けられ、前記スライドシャフト25の軸心と平行なローラ40とを有している。
前記測定ロッド39は軸心方向に変位可能であり、図示しないバネ等により前記ローラ40がライナ18に向って付勢されており、前記ローラ40は前記ライナ18の円周と周方向に転動自在となっている。前記測定器38は前記測定ロッド39の変位量を検出することで、前記スライドシャフト25から前記ライナ18迄の距離を測定する様になっている。
第2の実施例に於ける摩耗量測定装置21により前記ライナ18の摩耗量の測定を行う際には、芯合せ板22を外筒ノズル6に嵌合させて前記スライドシャフト25の芯合せを行った後、シリンダ31を駆動させて前記測定器38を所定の位置迄移動させる。
次に、駆動モータ28を駆動させ、前記スライドシャフト25を介して前記測定器38を回転させることで、前記ローラ40が前記ライナ18に沿って転動し、前記測定ロッド39が前記ライナ18の凹凸に合わせて軸心方向に変位する。
制御部36は、前記回転検出手段29により検出された回転量、及び前記測定器38により測定された前記ライナ18迄の距離に基づき、進退方向の所定位置に於ける前記ライナ18の内面形状を測定することができる。
その後、測定した該ライナ18の内面形状と、記憶部37に格納された初期データとを比較することで、前記ライナ18の内面全域の摩耗量を定量的に測定し、評価することができる。
次に、図4に於いて、本発明の第3の実施例に於ける摩耗量測定装置21について説明する。第3の実施例では、測定手段として光学式の摩耗量測定装置21が用いられた場合であり、第3の実施例では写真測量によりライナ18内面の摩耗状態を測定するものである。尚、図4中、図2中と同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施例に於いては、スライドシャフト25の先端に測定器41を設けている。該測定器41は周面が開放された枠体構造のフレーム部42を有する。
前記スライドシャフト25の先端内部に、レーザ発光源43が設けられ、前記スライドシャフト25の先端に前記フレーム部42が設けられる。該フレーム部42の中途部には前記レーザ発光源43に対向する様に円錐ミラー44が設けられる。該円錐ミラー44の中心線は前記レーザ発光源43の光軸と合致し、前記円錐ミラー44の頂点は前記レーザ発光源43に向いている。
又、前記フレーム部42の先端部には、カメラ(好ましくはデジタルカメラ)45が設けられ、該カメラ45の光軸は前記レーザ発光源43の光軸と合致している。
前記レーザ発光源43よりレーザ光線46が発せられ、該レーザ光線46は前記円錐ミラー44の頂点に入射し、該円錐ミラー44により全周に広がって反射される。更に、反射された前記レーザ光線46は前記ライナ18の内面を照射し、該ライナ18の内面に内面の形状を反映したリング状の投影像47を形成する。
前記カメラ45は、前記投影像47を撮像し得る画角を有する。前記カメラ45で前記ライナ18の内面を撮影すると、前記外筒ノズル6の軸心を中心とする円(投影像47)が現れた画像を取得できる。
第3の実施例に於ける前記摩耗量測定装置21により前記ライナ18の摩耗量の測定を行う際には、前記芯合せ板22を前記外筒ノズル6に嵌合させて前記スライドシャフト25の芯合せを行った後、シリンダ31を駆動させて前記測定器41を所定の位置迄移動させる。
次に、前記レーザ発光源43より前記レーザ光線46が射出される。射出された該レーザ光線46は前記円錐ミラー44の頂点に入射し、該円錐ミラー44の円錐面で全周方向且つ該円錐ミラー44の軸心と直交する方向に拡散反射される。反射された前記レーザ光線46は、前記フレーム部42を通過し、全周に射出される。
全周に射出された前記レーザ光線46は前記ライナ18の内面に照射され、内面の形状を反映した前記投影像47が形成され、該投影像47を前記カメラ45により撮像し、画像データを取得する。
又、前記シリンダ31を所定ステップ毎に移動させ、移動させる毎に前記カメラ45で撮影することで、前記ライナ18全長の摩耗状態を示す画像が取得できる。制御部36は、取得した前記投影像47の画像データに基づき、該投影像47の直径、形状を測定することで、進退方向の所定位置に於ける前記ライナ18の内面形状を測定することができる。
又、前記制御部36は、前記カメラ45により各位置で取得した画像中に、初期データで得た基準円を重ねることで、基準円と摩耗後の前記投影像47とが同一画像上に表示される。同一半径上で交差する基準円の点と該投影像47の点とを比較すれば摩耗量が測定できる。尚、該投影像47上の任意の点の位置(半径)を画像上から演算し、演算で得られた位置と初期データから得られる位置とを比較し、演算により摩耗量を求めてもよい。
尚、測定点の位置については、光軸を中心とした角度(周方向の位置)及び径方向の位置は画像から読取れ、更に軸心方向の位置は直線変位検出手段33によって検出することができる。従って、任意の位置、任意の部位の前記ライナ18の摩耗量を定量的に測定し、評価することができる。
更に、第3の実施例では、軸心方向に所定ピッチで取得した前記投影像47を、軸心方向に所定ピッチで配置して合成することで、前記ライナ18内面の立体画像が合成でき、該ライナ18の摩耗状態を視覚的に確認できる。
又、第3の実施例に於いては、全周に照射された前記レーザ光線46を基に前記ライナ18の内面形状を測定しているので、前記スライドシャフト25を回転させる機構及び該スライドシャフト25の回転を検出する機構を必要とせず、製作コストの低減を図ることができる。
尚、第1、第2の実施例に於いて、前記記憶部37に摩耗のない前記ライナ18の内面形状を3次元データとして格納すると共に、前記スライドシャフト25を軸心方向に所定ピッチで変位させ、変位させた位置毎に測定した前記ライナ18迄の距離と、前記レーザ測長器34、前記測定器38の位置に基づき前記ライナ18の内面全域の3次元データを作成してもよい。前記記憶部37に格納された3次元データと作成した3次元データとを比較することで、前記ライナ18の摩耗量を定量的に求めることができる。又、3次元データを基に前記ライナ18の内面の立体画像を作成することもでき、立体画像同士を重ね合せることで、前記ライナ18の摩耗箇所、摩耗具合を視覚的に容易に認識することができる。
又、第1〜第3の実施例に於いて、既設の微粉炭バーナ等、摩耗のない状態の前記ライナ18の内面形状データがない場合には、前記外筒ノズル6の内径の設計値を基に摩耗量の測定を行ってもよい。この時、設計値と実測値との誤差分だけ余裕を持って前記ライナ18の摩耗量を評価するのが望ましい。
更に、第1〜第3の実施例に於いて、前記外筒ノズル6が円形の場合について説明したが、該外筒ノズル6は円形である必要はなく、例えば寸法が既知である矩形のノズルに対しても、本発明の前記摩耗量測定装置21が適用可能であるのは言う迄もない。
尚、前記スライドシャフト25の回転、軸心方向の移動は、作業者が手動で行ってもよい。
4 ノズル本体
6 外筒ノズル
7 内筒ノズル
11 微粉炭混合流
14 2次空気
18 ライナ
21 摩耗量測定装置
22 芯合せ板
25 スライドシャフト
28 駆動モータ
29 回転検出手段
31 シリンダ
33 直線変位検出手段
34 レーザ測長器
35 レーザ光線
36 制御部
37 記憶部
38 測定器
39 測定ロッド
40 ローラ
41 測定器
43 レーザ発光源
44 円錐ミラー
45 カメラ
46 レーザ光線
47 投影像

Claims (6)

  1. 微粉炭バーナのノズル内面に設けられた耐摩耗部品の摩耗量を測定する摩耗量測定装置であって、前記ノズルの基端に着脱可能であり、インロー方式で該ノズルの基端に嵌合される芯合せ板と、該芯合せ板の中心を貫通し前記ノズルの軸心方向に進退可能であると共に、前記芯合せ板と前記ノズルの基端との嵌合により軸心が該ノズルの軸心と一致するスライドシャフトと、該スライドシャフトの先端に設けられ前記耐摩耗部品の内面形状を測定する測定器と、制御部とを具備し、該制御部は摩耗のない状態の前記耐摩耗部品の内面形状の初期データを有し、前記測定器により測定された前記耐摩耗部品の内面形状と、前記初期データとを比較し、前記耐摩耗部品の摩耗量を測定することを特徴とする微粉炭バーナの摩耗量測定装置。
  2. 前記スライドシャフトは回転可能であり、前記測定器はレーザ測長器であり、前記耐摩耗部品の内面に向ってレーザ光線を照射し、前記スライドシャフトを回転させた任意の位置で前記耐摩耗部品の内面迄の距離を測定可能であり、前記制御部は前記スライドシャフトの回転量と、前記測定器により測定された前記耐摩耗部品の内面迄の距離に基づき該耐摩耗部品の摩耗量を測定する請求項1の微粉炭バーナの摩耗量測定装置。
  3. 前記スライドシャフトは回転可能であり、前記測定器は前記スライドシャフトの軸心と直交し前記耐摩耗部品の内面に向って付勢される測定ロッドと、該測定ロッドの先端に設けられ前記耐摩耗部品の内面を転動するローラとを具備し、前記測定器は前記ローラが前記耐摩耗部品の内面を転動する際の前記測定ロッドの変位により前記耐摩耗部品の内面迄の距離を測定し、前記制御部は前記スライドシャフトの回転量と、前記測定器により測定された前記耐摩耗部品の内面迄の距離に基づき該耐摩耗部品の摩耗量を測定する請求項1の微粉炭バーナの摩耗量測定装置。
  4. 前記測定器はレーザ光線を射出する発光部と、前記レーザ光線を全周に向けて反射させ前記耐摩耗部品の内面に照射する円錐ミラーと、前記耐摩耗部品の内面に照射され形成された投影像を撮影するカメラとを有し、前記制御部は前記カメラにより撮影された投影像の画像データを基に、前記耐摩耗部品の摩耗量を測定する請求項1の微粉炭バーナの摩耗量測定装置。
  5. 前記スライドシャフトを軸心方向に任意のピッチで変位させ、変位させた位置毎に測定し、前記制御部は測定した前記耐摩耗部品の内面迄の距離と、前記測定器の軸心方向の位置とに基づき前記耐摩耗部品の内面全域の3次元データを作成し、該3次元データに基づき前記耐摩耗部品の内面の立体画像を作成する請求項2又は請求項3の微粉炭バーナの摩耗量測定装置。
  6. 前記制御部は前記投影像を軸心方向に任意のピッチで取得し、又得られた前記投影像を任意のピッチで配置して合成し、前記耐摩耗部品の内面の立体画像を作成する請求項4の微粉炭バーナの摩耗量測定装置。
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