JP6132438B2 - シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法およびシングルワイヤ式のワイヤソー - Google Patents

シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法およびシングルワイヤ式のワイヤソー Download PDF

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Description

本発明は、シングルワイヤ式のワイヤソーを用いて、主に長いワークを切断する方法、およびその方法を実現するためのシングルワイヤ式のワイヤソーの改良に関する。
シングルワイヤ式のワイヤソーは、糸鋸のように、溝付き案内ローラの間で1本の直線状のワイヤを支持し、走行状態のワイヤにワークを押し当てることによって、ワークの切断を行う。通常、ワークは、所定の位置で走行状態のワイヤに対して、加工送り装置によって加工送りされるようになっている。切断工程において、ワイヤに対する溝付き案内ローラのワイヤ支持方向は、溝付き案内ローラからのワイヤの外れや溝付き案内ローラの案内溝の片減り、走行状態のワイヤの蛇行を防止するために、常時、ワークの加工送り方向に対向する方向でなければならない。
例えば特許文献1は、シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワークの切断方向の変化に応じて、ワイヤの中心軸を中心として一対の溝付きローラをローラ支持用の切断アームとともに回動させ、ワイヤに対する一対の溝付きローラの支持方向を変位させることによって、ワイヤに対する一対の溝付きローラの全剛性支持方向をワークの加工送り方向に対向させている。
特許文献1の技術によると、ローラ支持用の切断アームは、一対の溝付きのローラのローラ軸に対し直交する方向、換言すると、ワークの加工送り方向の延長線上に配置されている。このため、切断可能なワークの長さは、ローラ支持用の切断アームのアーム長さに制約を受ける。この制約は、アーム長さを伸ばすことによって解決できるが、その解決手段は、機械要素の必要な支持剛性を確保すると、装置の大型化を招くことから、実用的なものと言えない。
WO2008/001816号公報
したがって、本発明の解決課題は、ワークの加工送り方向の延長線上において、溝付き案内ローラ支持用の機械要素を無くし、切断可能なワークの長さを大きくできるようにすることである。
上記課題のもとに、本発明は、一対の溝付き案内ローラの間のワイヤにワークを向き合わせて置き、ワイヤに対しワークを相対的に加工送りし、ワイヤの走行によりワークを切断する過程において、一対の溝付き案内ローラの各ローラ軸を支持アームに連結するとともに、支持アームをワイヤに対し平行で移動可能な操作軸により回動自在に支持し、ワークの切断中で、加工送り方向の変化時に、切断域のワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って操作軸を移動させると同時に、操作軸を中心として支持アームを回動させ、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を加工送り方向に対向させている。
さらに詳細に記載すると、本発明は、所定の張力で張架されているワイヤに、一対の溝付き案内ローラを同じ向きとしてローラ軸により回転自在に外接させ、前記一対の溝付き案内ローラの間の切断域にワークを置き、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向に対して対向する方向に加工送り方向を設定しておき、前記加工送り方向に前記ワークを前記ワイヤに対して相対的に加工送りし、前記ワイヤに前記ワークの切断位置を押し当てて、前記ワイヤの走行により前記ワークを切断線に沿って切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記各ローラ軸を前記ローラ軸の方向に延びる支持アームに連結し、前記支持アームを前記ワイヤの中心軸に対して平行で移動可能な操作軸により回動自在に支持するとともに、前記ワイヤを前記ワークの切断位置に保持可能としておき、前記ワークの切断中で、前記加工送り方向の変化時に、前記切断域の前記ワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って前記操作軸を移動させると同時に、前記操作軸を中心として前記支持アームを回動させ、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させている(請求項1)。
また、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法において、前記加工送り方向の変化時に、前記切断域における前記ワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退しているとき、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる際に、前記距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、前記実切断位置を前記目標切断位置に一致させてから、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させている(請求項2)。
さらに、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法において、前記操作軸に保持手段を付設し、前記ワークの切断中に、前記保持手段の保持力によって前記ワイヤを前記ワークの切断位置に保持している(請求項3)。また、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法において、前記操作軸に対して直交する平面上で、前記操作軸の位置を直交する2方向からの位置決めによって、前記ワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って前記操作軸を移動させている(請求項4)。
そして、本発明は、所定の張力で張架されているワイヤに、一対の溝付き案内ローラを同じ向きとしてローラ軸により回転自在に外接させ、前記一対の溝付き案内ローラの間の切断域にワークを置き、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向に対して対向する方向に加工送り方向を設定しておき、前記加工送り方向に前記ワークを前記ワイヤに対して相対的に加工送りし、前記ワイヤに前記ワークの切断位置を押し当て、前記ワイヤの走行により前記ワークを切断線に沿って切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記各ローラ軸に連結され、前記ローラ軸の方向に延びる支持アームと、前記支持アームを回動自在に支持し、前記ワイヤの中心軸に対し平行で移動可能な操作軸と、前記ワイヤを前記ワークの切断位置に保持する保持手段と、前記操作軸に直交する平面上で前記操作軸の位置を直交する2方向から位置決めする位置決め駆動装置と、前記ワークの切断線のデータにもとづいて前記位置決め駆動装置を直交する2方向から駆動し、前記操作軸を移動させる位置決め制御装置とを具備し、前記ワークの切断中で、前記加工送り方向の変化時に、前記位置決め制御装置および前記位置決め駆動装置により、前記切断域の前記ワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って前記操作軸を移動させると同時に、前記位置決め制御装置および前記保持手段により、前記操作軸を中心として前記支持アームを回動させ、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させている(請求項5)。
また、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記加工送り方向の変化時に、前記切断域における前記ワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退していると、前記位置決め制御装置によって判断されるときに、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる際に、前記位置決め制御装置により前記距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、前記実切断位置を前記目標切断位置に一致させてから、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させている(請求項6)。
さらに、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記操作軸に前記保持手段を設け、前記ワークの切断中に、前記保持手段の保持力によって前記ワイヤを前記ワークの切断位置に押し当てる方向に保持している、(請求項7)。また、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記保持手段をトルクモータ、サーボモータの何れかにより構成している(請求項8)。さらに、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて前記ワイヤを所定の位置に配置し、前記ワークを加工送り方向に移動させている(請求項9)。
また、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記ワークを加工送りテーブルの上に固定し、前記加工送りテーブルを前記ワークの切断線のデータにもとづいて2つの加工送り手段により直交する2方向から加工送りしている(請求項10)。さらに、本発明は、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記一対の溝付き案内ローラ毎に別の溝付き案内ローラを対向状態として前記ワイヤに外接させ、前記ワイヤを2方向から支持している(請求項11)。
本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法によると、一対の溝付き案内ローラの支持アームが溝付き案内ローラのローラ軸の方向に延び、加工送り方向の前方に存在しないため、長いワークの切断が支持アームに干渉することなく連続的に行えるほか、ワークの切断中で加工送り方向の変化時に、切断域のワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って操作軸を移動させると同時に、操作軸を中心として支持アームを回動させ、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を加工送り方向に対向させているため、一対の溝付き案内ローラによるワイヤ支持方向が常に加工送り方向を指向するから、切断中のワイヤに対する溝付き案内ローラのワイヤ支持方向が適切な方向に向けられ、ワークの切断中にワイヤの外れや溝付き案内ローラの案内溝の片減り、ワイヤの蛇行が未然に防止できる(請求項1)。
前記シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法において、加工送り方向の変化時に切断域におけるワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容できない距離に渡って後退しているとき、前記の距離だけ余計にワークの切断を行い、実切断位置を目標切断位置に一致させてから、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を加工送り方向に対向させているため、ワイヤのたわみによる切断位置の誤差が無くなり、切断線の屈曲部の切断加工が精度良く行える(請求項2)。
また、前記シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法において、操作軸に保持手段が設けられ、ワークの切断中に、支持アームに切断抵抗に対抗する保持力が作用しているから、ワイヤがワークの切断抵抗に負けず、目標の切断線に沿って継続して切断加工が可能となる(請求項3)。さらに、前記シングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法において、操作軸の位置がワークの切断線のデータによって位置決めされるから、従来の技術、すなわちワイヤの側方への変位を検出し、この検出にもとづいて溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を変更するという従来の制御方式の技術に比較して、溝付き案内ローラのワイヤ支持方向の変更操作に遅れが出ず、溝付き案内ローラのワイヤ支持方向について速やかな位置決め制御が実現できる(請求項4)。
本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーによると、前記切断方法の効果、すなわち長いワークの連続的な切断、切断中のワイヤに対する一対の溝付き案内ローラの適切なワイヤ支持方向の変更、ワイヤの外れや溝付き案内ローラの案内溝の片減りおよび蛇行の防止などの効果の他に、加工送り方向の変化に応じて、位置決め制御装置が位置決め駆動装置を駆動し、ワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って操作軸を移動させると同時に、操作軸を中心として支持アームを回動させるから、溝付き案内ローラの方向の制御に遅れが出ず、溝付き案内ローラのワイヤ支持方向について速やかな位置決め制御が実現できる(請求項5)。
前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワークの加工送り方向の変化時に、切断域におけるワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退していると、位置決め制御装置によって判断されるときに、前記の距離だけ余計にワークの切断を継続し、実切断位置を目標切断位置に一致させてから、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を加工送り方向に対向させているため、切断域におけるワイヤのたわみによる切断位置の誤差が無くなり、切断線の屈曲部の切断加工が精度良く行える(請求項6)。
また、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワークの切断時に、保持手段が操作軸の位置で支持アームに切断抵抗に対抗する保持力を作用させているから、ワイヤがワークの切断位置から離れず、ワークの切断が目標の切断線に沿って継続できる(請求項7)。前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、保持手段がトルクモータやサーボモータであれば、それらの回転力によって必要な保持力が電気的制御により簡単に設定できる(請求項8)。前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワイヤに対するワークの相対的な加工送りがワークについての加工送りによって行われると、ワークの加工送りのための機械的な構成がワイヤおよびワイヤに関連する部分についての加工送りのための機械的な構成よりも簡単に構成できる点で有利となる(請求項9)。
さらに、前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワークの加工送りテーブルが切断線のデータにもとづいて2つの加工送り手段により直交する2方向から加工送りされるから、切断線のデータが支持アームの回動制御のためのデータとしても有効に利用できる(請求項10)。前記シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、一対の溝付き案内ローラ毎に別の溝付き案内ローラが対向状態として設けられると、ワイヤに対して2つの方向からの切断加工が可能となり、しかも溝付き案内ローラとワイヤとの外接状態が対向状態の溝付き案内ローラの挟み込みにより確実に維持できる(請求項11)。
本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーの平面図である。 本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーの正面図である。 本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワイヤ経路の側面図である。 溝付き案内ローラの案内溝部分の拡大断面図である。 本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、切断動作の平面図である。 本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、他のワイヤ経路の側面図である。 本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワイヤのたわみの説明図である。 本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワイヤの張力と分力との関係の説明図である。
図1ないし図4は、本発明に係る切断方法にもとづくシングルワイヤ式のワイヤソー1の具体的な構成例を示している。シングルワイヤ式のワイヤソー1は、図1ないし図3に示すように、例えばZ方向の上下位置に所定の張力で張架されているワイヤ3に、上下一対の溝付き案内ローラ2を同じ向きとして各ローラ軸5によって回転自在に外接させ、一対の溝付き案内ローラ2の間の切断域のワイヤ3にワーク4を向き合わせて置き、ワイヤ3に対してワーク4を加工送り方向に加工送りし、ワイヤ3にワーク4の切断位置を押し当て、ワイヤ3の走行によってワーク4を切断線6に沿って切断する。
一対の溝付き案内ローラ2のローラ軸5は、平行であるため、それぞれの溝付き案内ローラ2は、共に同じ向きで回転自在に支持されており、図4に示すように、外周の案内溝7の内にワイヤ3を納めている。2つの溝付き案内ローラ2の向きは、好ましくは完全に一致させているが、案内溝7の内部からのワイヤ3の外れや、走行中のワイヤ3の蛇行など実用上支障のない範囲内であれば、多少異なっていてもよい。
一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向は、各溝付き案内ローラ2に対するワイヤ3の外接点において各溝付き案内ローラ2の半径線の方向であり、この半径線の方向は、各溝付き案内ローラ2による全剛性の支持方向と一致している。したがって、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向は、全剛性の支持方向と完全に一致するように設定されるか、または全剛性の支持方向を中心として実用上の許容範囲内に設定される。また、ワーク4の加工送り方向は、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向に平行であり、ワイヤ支持方向に対して逆方向となって対向している。
ワイヤ3は、好ましくは固定砥粒式ワイヤであるが、ワーク4の材質に応じて遊離砥粒式ワイヤであってもよく、一対の溝付き案内ローラ2の間の切断域で、ワーク4の切断位置と向き合っている。ワーク4は、例えば炭素繊維強化樹脂材やガラス繊維強化樹脂材などの長い矩形状の板であり、通常、ワイヤ3に対して垂直な平面上で加工送り方向に加工送りされる。なお、斜め切りのときに、ワーク4は、ワイヤ3に対して傾斜状態として加工送りされる。
ワイヤ3は、図3のワイヤ経路のように、ワイヤ送り出し装置20から送り出され、一対の溝付き案内ローラ2に外接し、溝付き案内ローラ2の間の切断域において、ワーク4の切断に適切な張力で一方向の連続走行または往復走行した後に、ワイヤ巻き取り装置21に巻き取られる。このようにして、ワイヤ3は、ワイヤ送り出し装置20とワイヤ巻き取り装置21との間で一直線状となって、適切な張力のもとに一対の溝付き案内ローラ2に外接している。
ワイヤ送り出し装置20およびワイヤ巻き取り装置21は、図示しないが、ワイヤ3の張力を切断に適切な張力値に維持しながら、ワイヤ3を駆動し、ワイヤ3に一方向の連続走行または往復走行を与え、ワイヤ送り出し側からワイヤ巻き取り側へと供給する。図示の例において、ワイヤ送り出し装置20およびワイヤ巻き取り装置21は、所定の位置に移動しない状態として設けられている。
そして、本発明に係るシングルワイヤ式のワイヤソー1は、特徴的な構成事項として、一対の溝付き案内ローラ2の各ローラ軸5に連結され、ローラ軸5の方向に延びる支持アーム8と、支持アーム8を支持し、切断域でのワイヤ3の中心軸3aに対し平行で移動可能な操作軸9と、操作軸9に直交する平面上で2方向から、図示の例によると、XY平面上でX方向およびY方向から操作軸9を移動させ、操作軸9を位置決めする位置決め駆動装置10と、ワーク4の切断線6のデータにもとづいて位置決め駆動装置10を2方向つまりX方向およびY方向から駆動する位置決め制御装置11とを具備している。
支持アーム8は、各ローラ軸5に連結されているが、制御の簡略化の観点からアーム中心線の延長線上で切断域のワイヤ3の中心軸3aと直交する側方の位置にある。このため図1の加工準備の状態において、操作軸9は、ワイヤ3の中心軸3aに対して平行であり、位置決め駆動装置10の位置決めテーブル12に取り付けられ、操作軸9を回転中心として支持アーム8を回転自在に支持している。なお、図示の例において、2つの支持アーム8は、操作軸9側の端部で一体となって操作軸9に回動自在に支持されており、操作軸9は、2つの支持アーム8に対して共通の1本となっているが、2つの支持アーム8ごとに独立に設けることもできる。
位置決め駆動装置10は、位置決めテーブル12を直交する2方向すなわちX方向およびY方向に位置決めするために、X方向の送りねじユニット・駆動モータからなる位置決め手段13およびY方向の送りねじユニット・駆動モータからなる位置決め手段14を有している。位置決め制御装置11は、ワーク4の切断線6のデータにもとづいて位置決め手段13、14を駆動し、操作軸9をX方向およびY方向に移動させ、XY平面上で操作軸9の位置決めを行う。
また、位置決め駆動装置10は、トルクモータあるいはサーボモータからなる保持手段15を具備している。保持手段15は、ワーク4の切断時に、支持アーム8に切断域のワイヤ3の切断抵抗に対抗する方向、つまり支持アーム8にワーク4の加工送り方向と逆方向の回転力を与え、この回転力を保持力として切断域のワイヤ3をワーク4の切断位置に保持するように作用する。
保持手段15としてのトルクモータに対する指令は、ワーク4の切断時に、ワイヤ3をワーク4の切断位置に保持するために必要な回転力に対応するトルク指令である。また、保持手段15としてのサーボモータに対する指令は、ワイヤ3をワーク4の切断位置に保持するために、必要な回転角に対応する回転指令である。これらのトルクモータあるいはサーボモータの回転力は、ワーク4の切断時に、ワイヤ3をワーク4の切断位置に保持する力として作用する。トルクモータおよびサーボモータの回転力は、位置決め制御装置11によって、ワーク4に固有の切断抵抗に応じて電気的に簡単に制御できる。
ワーク4は、既述のとおり、例えば長い板状のものであり、所定の位置のワイヤ3に対して切断線6に沿って加工送りされる。切断線6は、曲線、直線またはそれらの組み合わせ線、例えば図示の折れ線状として設定される。加工送りのために、ワーク4は、加工送りテーブル16の上に置かれ、図示しないクランプなどにより固定されている。加工送りテーブル16は、X方向の加工送り手段17およびY方向の加工送り手段18を有している。なお、加工送りテーブル16は、切断線6に沿った切断動作の過程で、一対の溝付き案内ローラ2やワイヤ3に干渉しない形状となっており、通常、垂直切りのために、ワイヤ3に対して垂直な平面状態として設けられるが、斜め切りのときに、ワイヤ3に対して傾斜状態として設けられる。
加工送り制御装置19は、例えばNC制御用の加工プログラムを内蔵し、切断線6の加工送り量のデータにもとづいてX方向の加工送り手段17、Y方向の加工送り手段18を駆動し、加工送りテーブル16のX方向、Y方向またはXY合成方向の移動によって、ワーク4の切断線6を切断域のワイヤ3に順次に押し当て、ワーク4の加工送りを行う。加工プログラムやワーク4の切断線6の加工送り量のデータは、ディスプレイ付き入力装置22によってオペレータの操作によって入力され、加工送り制御装置19に入力された後に、位置決め制御装置11にも送られるようになっている。位置決め制御装置11は、加工送り制御装置19に対して指令やデータの送受信を行うほか、センサ23、24の出力信号をも入力としている。これらのセンサ23、24は、切断域におけるワイヤ3のたわみに対応するために設けられており、その動作および作用効果は、後に図7および図8とともに説明されている。
図5は、シングルワイヤ式のワイヤソー1を利用して、ワーク4を切断線6に沿って切断するときの動作を示している。ワーク4の切断加工に際して、オペレータは、ディスプレイ付き入力装置22を操作し、加工プログラムにしたがって、切断線6についてX方向およびY方向の加工送り量、加工送り速度などの必要なデータを加工送り制御装置19に入力する。加工送り制御装置19は、それらのデータにもとづいて、ワーク4の加工送りに必要なデータを作成するとともに、操作軸9の位置決めに必要なデータを作成し、操作軸9の位置決めデータおよび保持手段15の駆動用のデータを位置決め制御装置11に送る。
加工開始前に、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向は、区間P1−P2の切断線6に平行に設定されており、ワイヤ3は、区間P1−P2の切断開始位置、つまり点P1に接する状態に設定されている。したがって、各ローラ軸5および支持アーム8は、区間P1−P2の切断線6に対し平面的に見て直交状態に設定されている。
このような設定の後に、オペレータは、ディスプレイ付き入力装置22を操作し、加工送り制御装置19に切断開始の指令を与える。加工送り制御装置19は、切断開始の指令を受けると、加工送り量のデータにもとづいて、加工送り手段17、18を駆動し、切断線6の方向、すなわち加工送り方向にワーク4の加工送りを行う。図示の例によると、加工初期の区間P1−P2において、ワイヤ3は、区間P1−P2の切断開始位置の点P1にあり、しかも切断線6は、X方向に変化せず、Y方向に平行であるから、加工送り制御装置19は、Y方向の加工送り手段18のみを駆動し、Y方向についてワーク4の加工送りを行う。
一方、位置決め制御装置11は、加工送り制御装置19から操作軸9の位置決めデータを受け取り、必要に応じてX方向の位置決め手段13、Y方向の位置決め手段14を駆動し、操作軸9の位置決め制御を行い、ローラ軸5を切断線6に直交する状態とし、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向を切断線6の方向に一致させる。
図示の例によると、加工開始前の段階において、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向が区間P1−P2の切断線6に平行に設定されているから、この区間P1−P2の切断線6の切断過程において、位置決め制御装置11は、X方向の位置決め手段13およびY方向の位置決め手段14の何れをも駆動せず、操作軸9を加工開始前の位置に保持しており、ワーク4の加工送りにともなって、操作軸9を点a1から点a2へ相対的に移動させる。この結果、支持アーム8は、平面的に見て、区間P1−P2の切断線6に直交する状態を維持しながら区間P1−P2について平行移動をすることになる。
このように、切断線6に沿ってワーク4の加工送りが行われると、走行状態のワイヤ3は、区間P1−P2の切断線6に沿ってワーク4を目標の加工送り速度で切断して行く。ワーク4の切断中に、位置決め制御装置11は、駆動用のデータにもとづいて保持手段15を駆動し、支持アーム8に保持力を作用させることによって、ワイヤ3をワーク4の切断位置に保ち、ワーク4の切断抵抗に対抗させる。したがって、ワイヤ3は、ワーク4の切断抵抗を受けても、ワイヤ3の張力、保持手段15による支持アーム8の保持力によって、加工の送り方向に殆ど後退せず、一対の溝付き案内ローラ2に対する外接位置を直線状のまま維持し、切断域において、区間P1−P2の切断線6に沿ってワーク4を切り進む。
このようにして、一対の溝付き案内ローラ2は、ワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させ、案内溝7の内部でワイヤ3を適切な支持形態で支持し、ワイヤ3の走行による従動的な回転によって、ワイヤ3の走行を案内している。
区間P1−P2の切断線6の切断中に、ワイヤ3が切断線6の点P2に到達したとき、加工送り制御装置19は、ワーク4の切断線6の加工送り量のデータにもとづき区間P2−P3の切断線6に渡ってX方向の加工送り手段17およびY方向の加工送り手段18を同時に駆動し、XY合成方向に所定の加工送り速度によりワーク4を区間P2−P3の切断線6に沿って加工送りをする。
この区間P2−P3の切断線6において、一対の溝付き案内ローラ2は、点P2での偏角α1の角度、すなわち区間P1−P2の切断線6の延長線と区間P2−P3の切断線6とのなす角度に相当する角度分だけ向きを変更し、一対の溝付き案内ローラ2のローラ軸5を区間P2−P3の切断線6に直交させることによって、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向を加工送り方向、つまり区間P2−P3の切断線6の方向に対向させなければならない。
そこで、位置決め制御装置11は、ワーク4の加工送り方向の変化時に、区間P2−P3の切断線6の加工送り量のデータにもとづいて、位置決め駆動装置10のX方向の位置決め手段13およびY方向の位置決め手段14を同時に駆動し、位置決めテーブル12を順次に位置決めすることよって、切断域のワイヤ3の中心軸3aを中心として、偏角α1に対応する円弧の区間a2−a3に沿って操作軸9を時計回りに偏角α1だけ移動させると同時に、保持手段15の駆動によって操作軸9を中心として支持アーム8を回動させ、一対の溝付き案内ローラ2とワイヤ3との接触状態を保ったまま、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させる。
このときの操作軸9の回動角度は、偏角α1に等しい。このため、保持手段15がサーボモータにより構成されているときに、ワーク4の加工送り方向の変化時に、位置決め制御装置11は、サーボモータに時計回りの偏角α1に相当する回転指令を与えることによって、操作軸9を中心として支持アーム8を回動させ、一対の溝付き案内ローラ2とワイヤ3との接触状態を保ったまま、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させる。また、保持手段15がトルクモータにより構成されているときに、ワーク4の加工送り方向の変化時に、位置決め制御装置11は、必要な回転力に対応するトルク指令をトルクモータに与えることによって、操作軸9を中心として支持アーム8を回動させ、一対の溝付き案内ローラ2とワイヤ3との接触状態を保ったまま、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させる。これらの回転指令やトルク指令は、電気的な制御により実現できる。
このようにして、支持アーム8は、平面的に見て、区間P2−P3の切断線6に直交する状態となり、ワイヤ3に対する一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向を区間P2−P3の切断線6の加工送り方向に対向する状態とする。なお、点P2の偏角α1は、単位時間当たりの加工送り量のデータを利用して、tanα1=(単位時間当たりのX方向の送り量/単位時間当たりのY方向の送り量)の式から計算でき、また操作軸9の移動量は、偏角α1と支持アーム8のアーム長さとから区間a2−a3の円弧長さとして求められる。
このように、位置決め制御装置11は、各溝付き案内ローラ2のローラ軸5を平面的に見て加工送り方向に直交する方向、換言すると、区間P2−P3の切断線6に対して直交する方向に移動させることによって、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向を加工送り方向に完全に対向させるか、または実用上許容できる範囲で対向させる。なお、切断線6の点P2において、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向の変更に時間がかかるときに、位置決め制御装置11は、ワーク4の加工送りを必要に応じて一時的に停止させ、一対の溝付き案内ローラ2の方向の変更後に再び開始させる。
つぎに、位置決め制御装置11は、ワーク4の切断中で、切断線6の点P3の位置において、ワーク4の加工送り方向の変化時に、切断域のワイヤ3の中心軸3aを中心とする円弧の区間a4−a5に沿って操作軸9を移動させると同時に、操作軸9を中心として支持アーム8を反時計回りに回動させ、一対の溝付き案内ローラ2とワイヤ3との接触状態を保ったまま、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させる。したがって、一対の溝付き案内ローラ2は、切断線6の点P3の位置で、偏角α2の角度だけ反時計方向に向きを変えた後に、区間P3−P4の切断線6に沿ってワイヤ3を通過させ、ワーク4の切断を行う。
図6は、一対の溝付き案内ローラ2によるワイヤ3の他の支持形態を示している。図1ないし図3の例によると、ワーク4の加工送り方向は、一対の溝付き案内ローラ2によるワイヤ3の支持形態から、図3の大きな矢印方向に限られる。これに対して、図6のように、各溝付き案内ローラ2毎に別の溝付き案内ローラ2を対向状態としてワイヤ3に外接させ、ワイヤ3を向き合う2方向から挟み込んで支持し、4個の溝付き案内ローラ2を支持アーム8により支持すれば、ワーク4の加工送り方向は、図3の大きな矢印方向に限らず、この方向に対して逆の方向、すなわち図6の大きな矢印方向の加工送りのときにも利用できる。これによって、切断時間を異にして2方向からの切断加工が可能となる。図6の例でも、ワイヤ送り出し装置20およびワイヤ巻き取り装置21は、一直線状のワイヤ3の延長線上に配置されている。
以上の説明は、一対の溝付き案内ローラ2の間で直線状のワイヤ3を想定し、切断域におけるワイヤ3のたわみを考慮していない。しかし、実際にはワーク4の切断中に、切断域においてワイヤ3のたわみは必ず発生する。一対の溝付き案内ローラ2の間の切断域において、ワイヤ3にたわみが発生すると、ワーク4に対して、たわみ状態のワイヤ3の実際の切断位置、すなわち実切断位置は、一対の溝付き案内ローラ2の間で直線状のワイヤ3の理想的な目標の切断位置すなわち目標切断位置から加工送り方向に後退し、ずれてしまうことなる。
図7は、一対の溝付き案内ローラ2について、切断域におけるワイヤ3のたわみ、目標切断位置P、実切断位置P1、およびワイヤ3のたわみによる実切断位置P1と目標切断位置Pとの距離D、言い換えると、ワイヤ3のたわみによる後退の距離Dの関係を示している。図7において、ワイヤ3のたわみによって、一方の溝付き案内ローラ2の位置で実切断位置P1のワイヤ3が目標切断位置Pのワイヤ3に対して外接位置で角度θだけ変位していると仮定し、溝付き案内ローラ2に対するワイヤ3の外接位置とワーク4の上面との距離dとすると、上記の距離Dは、D=dtanθの式から求められる。この関係は、他方の溝付き案内ローラ2の位置でも成立する。オペレータは、予め距離dを実測し、ディスプレイ付き入力装置22を操作して、加工プログラムにしたがって加工送り制御装置19に、距離dのデータ値および後述の距離Dの許容範囲のデータ値を入力しておく。
また、図7において、センサ23は、一対の溝付き案内ローラ2についてローラ軸5の位置でY方向の分力Fyを検出するために設けられており、センサ24は、一対の溝付き案内ローラ2についてローラ軸5の位置でZ方向の分力Fzを検出するために設けられている。これらのセンサ23、24は、例えば歪み検出センサである。
図8は、たわみ状態のワイヤ3の張力Tによって、一方の溝付き案内ローラ2に作用する分力の関係を示している。図8において、たわみ状態のワイヤ3の張力Tによって、ローラ軸5にY方向の分力Fyが作用し、ローラ軸5にZ方向の分力Fzが作用したとすると、前記式の角度θは、溝付き案内ローラ2のローラ軸5に作用するY方向の分力Fyをセンサ23により検出し、またZ方向の分力Fzをセンサ24により検出し、それらのセンサ23、24の出力を用いて、tanθ=Fy/Fzの式から求められる。このようにして、距離Dは、2つの式から計算によって求められる。
位置決め制御装置11は、ワイヤ3のたわみに対応するときに、ディスプレイ付き入力装置22に予め入力されている距離dのデータ値および距離Dの許容範囲のデータ値を取り込んでおり、また切断加工中に、センサ23の出力yおよびセンサ24の出力zを入力としている。ワイヤ3のたわみによる切断位置のずれは、直線方向の切断中には切断誤差として現れないが、切断方向の変化、つまり加工送り方向の変化のときには、切断位置の誤差として現れる。
そこで、ワーク4の切断中に切断方向が変化し、ワーク4の加工送り方向が変化する時に、位置決め制御装置11は、ワイヤ3のたわみによる切断位置のずれ、すなわち目標切断位置Pから実切断位置P1までの距離Dを前記の式から求め、距離Dを加工精度上、許容できないほど大きく、許容範囲外と判断したときに、位置決め手段13もしくは位置決め手段14または位置決め手段13および位置決め手段14を継続的に駆動し、ワーク4の切断を距離Dだけ余計に進行させることによって、実切断位置P1を目標切断位置Pに一致させる。
このように、ワーク4の切断中で、切断方向の変化時に、切断域におけるワイヤ3のたわみが大きく無視できないときに、ワーク4の加工送りが制御のデータ上、目標切断位置Pに到達していても、実切断位置P1は、目標切断位置Pよりも距離Dだけ後退しているため、位置決め制御装置11は、後退している距離Dだけ余計にワーク4の加工送りを行い、ワーク4の切断を後退の距離Dに渡って継続し、実切断位置P1を目標切断位置Pに一致させる。
次に、距離Dによって実切断位置P1が分かっているため、位置決め制御装置11は、位置決め手段13または位置決め手段14を駆動し、ワイヤ3のたわみがなくなる位置まで操作軸9および支持アーム8をワーク4の加工送り方向に移動させ、一対の溝付き案内ローラ2の間でワイヤ3をそれ自体の張力で直線状に張った状態とする。この操作軸9および支持アーム8の移動によって、ワイヤ3は、ワイヤ張力によってたわみを吸収し、目標切断位置Pに戻る。なお、ワイヤ3のたわみの吸収は、操作軸9の移動ではなく、加工送りテーブル16を加工送り方向に対して逆方向に移動させることによっても行える。
その後、位置決め制御装置11は、一対の溝付き案内ローラ2の間にたわみのない状態で直線状に張られたワイヤ3の中心軸3aを中心とした円弧に沿って操作軸9を移動させると同時に、操作軸9を中心として支持アーム8を回動させることによって、一対の溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させる。このような一連の動作によって、ワイヤ3のたわみに対応できる。
加工送りは、ワイヤ3とワーク4との間の相対運動であるから、図示の例のように、ワイヤ3を所定の位置に移動しない状態として配置し、ワーク4を加工送り方向に移動させる代わりに、ワーク4を所定の位置に移動しない状態として配置し、ワイヤ3およびワイヤ3の支持に関連する機械的な部分を加工送り方向に移動させることによっても実現できる。したがって、加工送りは、ワーク4の加工送り態様のほかに、ワイヤ3の加工送り態様をも含む意味に理解されなければならない。ただし、図示の例のように、ワーク4の加工送り態様によると、ワイヤ3およびワイヤ3の支持に関連する部分を加工送り方向に移動させるワイヤ3の加工送り態様よりも、機械的な構成が簡単になり、実施のうえで有利となる。
また、切断線6がワーク4の外周面から始まっておらず、ワーク4の途中から開始される切り抜き加工のとき、切断線6の開始点にワイヤ3を通すための孔が予め形成され、その孔にワイヤ3を通してから切り抜き加工を開始することになる。
既述のように、各溝付き案内ローラ2のワイヤ支持方向あるいは各溝付き案内ローラ2の向きは、ワーク4の加工送り方向に一致させているが、案内溝7の内部からのワイヤ3の外れや、走行中のワイヤ3の蛇行など、実用上、支障のない許容範囲において多少ずれていてもよい。
本発明は、ワーク4として炭素繊維強化樹脂材やガラス繊維強化樹脂材を例に挙げたが、それに限らず、結晶板、磁器、金属板、その他の材料の加工にも適用できる。
1 シングルワイヤ式のワイヤソー
2 溝付き案内ローラ
3 ワイヤ 3a ワイヤの中心軸
4 ワーク
5 ローラ軸
6 切断線
7 案内溝
8 支持アーム
9 操作軸
10 位置決め駆動装置
11 位置決め制御装置
12 位置決めテーブル
13 位置決め手段
14 位置決め手段
15 保持手段
16 加工送りテーブル
17 加工送り手段
18 加工送り手段
19 加工送り制御装置
20 ワイヤ送り出し装置
21 ワイヤ巻き取り装置
22 ディスプレイ付き入力装置
23 センサ
24 センサ

Claims (11)

  1. 所定の張力で張架されているワイヤに、一対の溝付き案内ローラを同じ向きとしてローラ軸により回転自在に外接させ、前記一対の溝付き案内ローラの間の切断域にワークを置き、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向に対して対向する方向に加工送り方向を設定しておき、前記加工送り方向に前記ワークを前記ワイヤに対して相対的に加工送りし、前記ワイヤに前記ワークの切断位置を押し当て、前記ワイヤの走行により前記ワークを切断線に沿って切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、
    前記各ローラ軸を前記ローラ軸の方向に延びる支持アームに連結し、前記支持アームを前記ワイヤの中心軸に対して平行で移動可能な操作軸により回動自在に支持するとともに前記ワイヤを前記ワークの切断位置に保持可能としておき、
    前記ワークの切断中で、前記加工送り方向の変化時に、前記切断域の前記ワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って前記操作軸を移動させると同時に、前記操作軸を中心として前記支持アームを回動させ、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる、ことを特徴とするシングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法。
  2. 前記加工送り方向の変化時に、前記切断域における前記ワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退しているとき、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる際に、前記距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、前記実切断位置を前記目標切断位置に一致させてから、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる、ことを特徴とする請求項1記載のシングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法。
  3. 前記操作軸に保持手段を付設し、前記ワークの切断中に、前記保持手段の保持力によって前記ワイヤを前記ワークの切断位置に保持する、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法。
  4. 前記操作軸に対して直交する平面上で、前記操作軸の位置を直交する2方向からの位置決めによって、前記ワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って前記操作軸を移動させる、ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のシングルワイヤ式のワイヤソーによる切断方法。
  5. 所定の張力で張架されているワイヤに、一対の溝付き案内ローラを同じ向きとしてローラ軸により回転自在に外接させ、前記一対の溝付き案内ローラの間の切断域にワークを置き、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向に対して対向する方向に加工送り方向を設定しておき、前記加工送り方向に前記ワークを前記ワイヤに対して相対的に加工送りし、前記ワイヤに前記ワークの切断位置を押し当て、前記ワイヤの走行により前記ワークを切断線に沿って切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、
    前記各ローラ軸に連結され、前記ローラ軸の方向に延びる支持アームと、前記支持アームを回動自在に支持し、前記ワイヤの中心軸に対し平行で移動可能な操作軸と、前記ワイヤを前記ワークの切断位置に保持する保持手段と、前記操作軸に直交する平面上で前記操作軸の位置を直交する2方向から位置決めする位置決め駆動装置と、前記ワークの切断線のデータにもとづいて前記位置決め駆動装置を直交する2方向から駆動し、前記操作軸を移動させる位置決め制御装置とを具備し、
    前記ワークの切断中で、前記加工送り方向の変化時に、前記位置決め制御装置および前記位置決め駆動装置によって、前記切断域の前記ワイヤの中心軸を中心とする円弧に沿って前記操作軸を移動させると同時に、前記位置決め制御装置および前記保持手段により前記操作軸を中心として前記支持アームを回動させ、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる、ことを特徴とするシングルワイヤ式のワイヤソー。
  6. 前記加工送り方向の変化時に、前記切断域における前記ワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退していると、前記位置決め制御装置によって判断されるときに、前記一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる際に、前記位置決め制御装置によって前記距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、前記実切断位置を前記目標切断位置に一致させてから、一対の溝付き案内ローラのワイヤ支持方向を前記加工送り方向に対向させる、ことを特徴とする請求項5記載のシングルワイヤ式のワイヤソー。
  7. 前記操作軸に前記保持手段を設け、前記ワークの切断中に、前記保持手段の保持力によって前記ワイヤを前記ワークの切断位置に保持する、ことを特徴とする請求項5または請求項6記載のシングルワイヤ式のワイヤソー。
  8. 前記保持手段をトルクモータ、サーボモータの何れかにより構成する、ことを特徴とする請求項5、請求項6または請求項7記載のシングルワイヤ式のワイヤソー。
  9. 前記ワイヤを所定の位置に配置し、前記ワークを加工送り方向に移動させる、ことを特徴とする請求項5、請求項6、請求項7または請求項8記載のシングルワイヤ式のワイヤソー。
  10. 前記ワークを加工送りテーブルの上に固定し、前記加工送りテーブルを前記ワークの切断線のデータにもとづいて2つの加工送り手段により直交する2方向から加工送りする、ことを特徴とする請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のシングルワイヤ式のワイヤソー。
  11. 前記一対の溝付き案内ローラ毎に別の溝付き案内ローラを対向状態として前記ワイヤに外接させ、前記ワイヤを2方向から支持する、ことを特徴とする請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10記載のシングルワイヤ式のワイヤソー。
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