JP6131462B2 - 電流センサ - Google Patents

電流センサ Download PDF

Info

Publication number
JP6131462B2
JP6131462B2 JP2012267134A JP2012267134A JP6131462B2 JP 6131462 B2 JP6131462 B2 JP 6131462B2 JP 2012267134 A JP2012267134 A JP 2012267134A JP 2012267134 A JP2012267134 A JP 2012267134A JP 6131462 B2 JP6131462 B2 JP 6131462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic core
annular magnetic
outer peripheral
case
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012267134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013140140A (ja
Inventor
浩元 菅野
浩元 菅野
伸弘 可児
伸弘 可児
徹 松谷
徹 松谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2012267134A priority Critical patent/JP6131462B2/ja
Publication of JP2013140140A publication Critical patent/JP2013140140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6131462B2 publication Critical patent/JP6131462B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Description

本発明は、各種電子機器における回路上の電流の有無、および大きさを検出するための電流センサに関するものである。
以下、従来の電流センサについて図面を用いて説明する。図4は従来の電流センサの断面図であり、磁電変換素子1を環状磁心2のギャップ部3へ配置し、これらをケース4へ収納あるいは嵌合させたうえでケース突起部5によりケース4と環状磁心2との位置関係を維持し、さらに場合によってはケース4と環状磁心2との間の空間に充填樹脂(図示せず)を注入することにより、ケース4と環状磁心2との位置関係を安定化させるものであった。
またあるいは、ここでは図示していないが環状磁心2の一部を覆う樹脂被膜体(図示せず)を設け、この樹脂被膜体とケース4とを密着させることによりケース4と環状磁心2との位置関係を安定化させるものであった。そしてこの状態で、磁電変換素子1によって導体6に流れる被測定電流の有無、あるいはその大きさを検出させ、これを検出信号として外部へ発信させていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては例えば特許文献1、2が知られている。
特開2006−078255号公報 特開2011−153935号公報
しかしながら、従来の電流センサでは、環状磁心2をケース4のケース突起部5で位置決めしているものの、環状磁心2の時間を経ることによる変形でギャップ部3の寸法変化が生じ、磁電変換素子1による導体6に流れる被測定電流の検出精度が低下するという課題があった。
一方、この課題に対しては、環状磁心2とケース4との間に充填樹脂(図示せず)を注入することや、環状磁心2の一部を覆う樹脂被膜体(図示せず)を設けたうえで、この樹脂被膜体(図示せず)とケース4とを密着させることによりケース4や磁電変換素子1と環状磁心2との位置関係を安定化させることによって検出精度の低下抑制への対応を行っていた。
しかしながらこの場合、充填樹脂(図示せず)により環状磁心2に対して生じる応力に起因する磁気特性の劣化や、環状磁心2の一部を覆う樹脂被膜体(図示せず)により環状磁心2とケース4との位置関係の安定は図れるものの、樹脂被膜体(図示せず)とケース4とを密着させることによって固定することとなるために、環状磁心2は常時において全周方向や4つの角方向から多くの面から押圧力を受けることで応力による磁気特性の劣化を生じる可能性を有することや、あるいは、樹脂被膜体(図示せず)とケース4とを密着させることによって環状磁心2の外周側を基準としてケース4との固定を行っていることで、環状磁心2そのものの変形に対しては部分的な樹脂被膜体(図示せず)による寸法変化の吸収や抑制は不十分となるため、結果としてギャップ部3の寸法変化が生じ、磁電変換素子1による導体6へ流れる被測定電流の検出精度が低下するという同様の課題があった。
そこで本願発明は、磁心に加わる応力を小さくしたうえでギャップ寸法の変化を抑制し、被測定電流の検出精度を安定させるものである。
そして、この目的を達成するために、ギャップ部が設けられた環状磁心と、前記ギャップ部内に配設された磁電変換素子と、外周壁と、被測定物となる導体が挿通する貫通孔とを有し、前記貫通孔の周縁に前記環状磁心を格納すると共に、前記磁電変換素子を所定の位置に保持するケースと、を少なくとも備え、前記ギャップ部を介して対向する前記環状磁心の夫々の端部の少なくとも外周側ならびに内周側に端部樹脂被膜を設け、かつ、前記端部樹脂被膜の内周側に内溝部を、外周側に外溝部を夫々前記環状磁心の軸方向に設け、前記ギャップ部を介して対向するように設けた一対の前記内溝部間の寸法よりも一対の前記外溝部間の寸法を小さくして設けると共に、前記内溝部ならびに前記外溝部に嵌まり込む突起部を、前記貫通孔の貫通孔外周壁ならびに前記ケースの外周壁に夫々設けることにより、前記ケースに対する前記環状磁心の位置決めと固定を行うようにしたことを特徴としたものである。
本発明によれば、ケース内部への環状磁心の配置を安定した状態とさせるとともに、環状磁心に生じる応力を抑制することができ、かつ、環状磁心の端部双方において環状磁心を内周側および外周側から固定させることで環状磁心のギャップの寸法やギャップの位置の変化を抑制し、その結果として被測定電流の検出精度を安定させるものである。
本発明の実施例1における電流センサの分解斜視図 本発明の実施例1における電流センサの第1の断面図 本発明の実施例1における電流センサの第2の断面図 従来の電流センサの断面図
以下、実施例1を用いて、本発明の特に全請求項に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施例1における電流センサの分解斜視図である。ここで電流センサは、ギャップ部7が設けられた環状磁心8と、このギャップ部7に配置された磁電変換素子9とケース10によって構成されている。そして、ケース10に設けられた貫通孔11へ、つまり、環状磁心8の空心部12へ、被測定電流が通電する導体(図示せず)を貫通させ、上記の被測定電流に伴って環状磁心8に生じる磁束を磁電変換素子9によって電流へと変換させ、被測定電流の有無や被測定電流の大きさの検出を電流センサの外部へと信号として発信させるものである。
ここで、磁電変換素子9はケース10の一部へ回路基板13を介して固定され、また、環状磁心8はケース10の内部に格納されることにより、磁電変換素子9と環状磁心8、および導体(図示せず)との位置関係が固定された状態としている。そして、ここで特に重要となる環状磁心8のケース10への固定は以下の形態によって行われている。
まず、ギャップ部7を介して対面している環状磁心8の双方の端部14は、その周囲を帯状の端部樹脂被膜15によって覆われ、あるいは端部14における環状磁心8の外周側と内周側を樹脂によって覆われることで端部樹脂被膜15が形成されている。そして、端部樹脂被膜15の内周側と外周側にはそれぞれ内溝部16と外溝部17とが設けられている。また、ケース10の外周壁18の内側、つまり、環状磁心8の外周側に対向するケース10の部位には外壁突起部19が設けられ、さらに、ケース10の貫通孔11における貫通孔外周壁20、つまり、環状磁心8の内周側に対向するケース10の部位に貫通孔突起部21が設けられている。
そして、内溝部16と貫通孔突起部21とを嵌合させ、同時に外溝部17と外壁突起部19とを嵌合させることによって、環状磁心8とケース10との位置関係を的確にしたうえで、主として環状磁心8のギャップ部7の両側に位置する直線状の部分と、ケース10との固定が行われている。ここでは、環状磁心8とケース10との嵌合をスムーズに行われることが可能となるように内溝部16、外溝部17および貫通孔突起部21、外壁突起部19はそれぞれが、環状磁心8の軸方向、つまり、貫通孔11を貫通する導体(図示せず)の貫通方向としている。このように、環状磁心8とケース10とを嵌合させた状態として、ケース蓋部10aをケース10へ組み合わせることで環状磁心8を完全に格納した形態としている。
以上の構成により、端部樹脂被膜15は環状磁心8の限られた一部にのみ施されたものであることから、環状磁心8の磁気特性を劣化させることは無い。そして、環状磁心8とケース10との固定は、ギャップ部7を基準としてギャップ部7に近接した部位である環状磁心8の端部14の周囲と、ケース10の突起とによって行われ、かつ、その固定は環状磁心8の外周側からと内周側からとによって挟持された状態で行われるために、安定した保持状態が得られることとなる。
従って、仮に環状磁心8に何らかの応力が加わるなどによって環状磁心8に変形が生じようとした場合であっても、ケース10への固定はギャップ部7において、あるいはその近傍において行われているため、ギャップ部7と磁電変換素子9との位置関係を安定させることとなり、被測定電流の検出精度も劣化させずに安定させることができる。ここで、環状磁心8とギャップ部7との固定を上記の部位に加えてギャップ部7以外の部分、例えばギャップ部7を形成した直線部分と対向した直線部分などで行わせても構わないが、その部分に関する固定の手段は単なる接触状態とすることや接着などによるものでもよく、樹脂による被膜にこだわる必要はない。しかしながら、環状磁心8全体を固定するよりも、むしろギャップ部7およびその近傍を局部的に固定することが重要であるため、ギャップ部7以外における固定はギャップ部7における固定に比較して優先度は当然ながら低く、ギャップ部7における固着力に比較して小さな固着力で十分なものである。
また、図2の断面図に示すように、環状磁心8はトラック状の形状とするとともに、ギャップ部7はトラック状の環状磁心8における長手方向直線部22のほぼ中央に設けるとよい。これは第一に、可能な限りにおいて環状磁心8の屈曲部位から距離を隔てた部位である端部14の近傍と屈曲部位とを端部樹脂被膜15を用いることでケース10によって固定させることで環状磁心8が有する応力の影響を最小とすることと、第二に、環状磁心8の端部14がケース10に対して位置ズレを生じる状態となっても、これはギャップ部7のギャップ寸法を変化させるものではなく、ギャップ部7が配置される位置の限定した方向へのみの変化としてその影響を限定させることとにより、最終的に電流センサの動作精度の劣化を抑制するためのものである。
特に、環状磁心8を構成する材料として、薄鋼板を複数層に積層したうえで所望の形状に(ここではトラック状としている)へ加工し、更に所定の寸法に切断し、最後に改めてギャップを所定の寸法にするための切削を行う、いわゆるカットコアを用いる場合、ギャップ部7は環状磁心8の長手方向直線部22のほぼ中央に位置させるのがよい。
これは詳しく説明すると、環状磁心8にカットコアを用いる場合は先に述べたように加工の段階で曲げ加工等が存在するために当然ながら環状磁心8には環状としたことに起因する応力が存在し、この応力を解放しようとする力が環状磁心8に作用することとなる。そして、この力は加工後の形状である環状磁心8の端部14において矢印Aの方向となり、ギャップ部7のケース10に対する位置変化やギャップ寸法の変化を生じさせる方向に作用するものともなる。そこで、これらの作用を抑制してギャップ部7の位置やギャップ寸法を変化させないように、ケース10によって環状磁心8の特にギャップ部7の近傍にあたる部位を固定させるために、外壁突起部19や貫通孔突起部21と端部樹脂被膜15に形成している外溝部17および内溝部16とを嵌合させることとしている。
ここで、仮にこの固定状態が何らかの理由による変化を生じようとした場合であっても、ギャップ部7を長手方向直線部22のほぼ中央に位置させることにより、矢印A方向の力が作用することでの端部14の双方のY方向の位置変化はほぼ均等となるため、矢印A方向の力が作用することでのギャップ部7の位置やギャップ寸法の変化が生じても電流センサの特性に対しての影響を小さくさせることができる。これは、矢印Aの方向に形状の変化が生じてもその変化は主に環状磁心8の角部8aを支点としての変化となるため、矢印Aの方向の変化に対応する角部8aの角度変化が異常に大きな角度とならない限りはギャップ部7の寸法変化は微小な変化で無視が可能な水準として抑えることができるものとなる。そして、ギャップ部7の寸法の変化が小さいものであれば、ギャップ部7に生じる磁束の値にもまた変化は生じにくいこととなる。従って、磁電変換素子9をY方向に多少の位置変化が存在しても磁束の鎖交量に変化が生じ難い初期位置に設定することのみで、環状磁心8に応力による形状変化が生じても被測定電流に対する検出能力や検出精度の劣化を抑制させることができるものである。
またこれと同時に、環状磁心8の外周側からと内周側からとによって挟持させた状態において、外周側からの固定位置と内周側からの固定位置との位置関係を的確なものとすることにより、ギャップ部7の位置やギャップ幅の規定を精度よくさせることができる。これは、外溝部17に外壁突起部19を嵌合させる位置を環状磁心8の端部14に近接した距離D1を隔てたものとし、一方で、内溝部16に貫通孔突起部21を嵌合させる位置を環状磁心8の端部14に対して、D1よりも大きな距離であるD2を隔てたものとすればよい。先述のように、環状磁心8には矢印Aの方向に作用する応力が存在し、この力は角部8aを支点として作用するものであることから、端部14に近く大きなモーメントを得ることとなる部位を外壁突起部19によってケース10の外周壁18の方向から押圧固定させ、逆に端部14から離れてモーメントが小さくなる部位を貫通孔突起部21によって貫通孔外周壁20の方向から押圧固定させ、これにより矢印Aの方向への環状磁心8の変形を抑制させるとともに、環状磁心8の外周側からと内周側からとによって挟持させることで、ギャップ部7と磁電変換素子9との位置関係を一層安定させるものである。そして、ギャップ部7の位置やギャップ幅の規定を精度よくさせるうえで、ギャップ部7を軸として左右対称に端部14の位置変動に対する抑制が求められることから、外溝部17と外壁突起部19、および内溝部16と貫通孔突起部21とは、ギャップ部7を軸として対称配置することが望ましい。より厳密には、ケース10の厚みについても、あるいは例として外壁突起部19と直角方向に外壁補強部(図示せず)をケース10の外周壁18の内側に設けるなどのケース10への補強構造を加えるにあたっても、ギャップ部7を軸として図中の左右での対称配置することが望ましい。ここでは、角部8aを支点として作用する端部14の近傍での外壁突起部19によるモーメントを利用することから、更に第2通孔突起部(図示せず)を環状磁心8の内周側における角部8aに接するように設けて支点を明確にしても構わない。また、上記の効果を大きなものとするためには、先に述べたように環状磁心8とギャップ部7との固定を上記の部位に加えてギャップ部7以外の部分、例えばギャップ部7を形成した直線部分と対向した直線部分などで行っても構わない。そして、その部分に関する固定の手段は単なる接触状態とすることや接着などによるものとしても構わないが、環状磁心8に加わる応力による磁気特性の劣化を抑制する観点から、面接触などにより大きな範囲で接触させるのではなく、点接触によるものが望ましい。これについては後に説明するところの、角突起部29と角溝部28との嵌合によるものなどであっても構わない。
この実施例では、外溝部17に外壁突起部19を、また、内溝部16に貫通孔突起部21をそれぞれ嵌合させているが、これらの嵌合部位においては先述のように、環状磁心8を挟持させることを第一の目的としているため、図のY方向に押圧力をX方向で固定する力よりも大きなものとなるようにしているが、当然ながら環状磁心8をX方向にも的確に固定させる力は必要となる。これについては、上記の外溝部17に外壁突起部19を、また、内溝部16に貫通孔突起部21をそれぞれ嵌合させることで得られる、突起の頂部と溝の底部における押圧力による挟持状態に加え、端部樹脂被膜15における外周側で、かつ、外溝部17および内溝部16よりも端部14から離れた部位に第2外溝部23を設け、この第2外溝部23に嵌合させる第2外壁突起部24を設けることが望ましい。そして、第2外溝部23と第2外壁突起部24とでは、Y方向の押圧力よりもX方向の固定を優先した嵌合状態とさせることが望ましい。つまり、第2外壁突起部24の両側面と、第2外溝部23の両壁面とが常時密着させている位置関係とすることが望ましい。これにより、ケース10と環状磁心8とのX方向の位置関係、ひいては、ギャップ部7と磁電変換素子9とのX方向の位置関係を安定させたものとして維持できることとなる。あるいはX方向の固定については、上記の嵌合によるものに限らず、第2外壁突起部24の両側面と第2外溝部23とを接着剤によって固定させるものであっても構わない。当然ながら、外溝部17に外壁突起部19を、また、内溝部16に貫通孔突起部21をそれぞれ嵌合させている部位についても接着剤によって固定させるものであっても構わない。
そして、端部樹脂被膜15とケース10との固定は、外溝部17と外壁突起部19、第2外溝部23と第2外壁突起部24、内溝部16に貫通孔突起部21のそれぞれにおいての固定を、嵌合させるとともに接着剤などを介することで行い、それ以外の部位においては端部樹脂被膜15とケース10とを空間部25を介して非接触状態で対向させている。これは、ここまでに述べているように環状磁心8とケース10との固定をギャップ部7の近傍において行うことの効果を明確にするものであり、また、環状磁心8はケース10から受けることとなる押圧力を限られた部分に限定させることにより、環状磁心8の磁気特性の劣化を抑制させるためのものでもある。
また、さらにケース10と環状磁心8との位置関係を安定させたものとするために、ギャップ部7とは最も離れた位置に存在する双方の環状磁心8の角部8bに角部樹脂被膜26を環状磁心8の外周側に設け、環状磁心8の短手方向直線部27側にあたる角部樹脂被膜26の側面に図1に示す角溝部28を形成し、この角溝部28に対向する位置でのケース10の外周壁18に角突起部29を設けて角突起部29を角溝部28に嵌合させても構わない。この角突起部29の角溝部28に対する嵌合は図2に示す、ギャップ部7とは対向する位置にある長手方向直線部22においてではなく、環状磁心8の短手方向直線部27側で、図中の左右側から中央に向かってケース10が環状磁心8を押圧させることとするのが望ましい。
これは、先述のように環状磁心8をカットコアにて所望の形状に加工したことによって構成している場合に大きな効果を有するもので、環状にするために曲げたことによる応力を解放する力に対抗させるためのものであり、これについてもまた、モーメントを大きくするために、角部8bから比較的距離を大きくした位置でケース10側から環状磁心8を押圧することが望ましいが、角部樹脂被膜26を単独で用いることにより環状磁心8の位置固定を行うのではなく、角部樹脂被膜26と端部樹脂被膜15とを用いるものであってよい。よって、主にY方向で押圧させる端部樹脂被膜15を補助する形で、角部樹脂被膜26による押圧の方向が図中のX方向であればそれで構わない。そして、それぞれにおいてカットコアである環状磁心8の変形を抑制させつつ、ケース10と環状磁心8との位置関係を安定させることでギャップ部7と磁電変換素子9との位置関係を安定させるものである。
また、磁電変換素子9が実装されている回路基板13は、ケース10の外周壁18に連続して、かつ、端部14が形成された面あるいはギャップ部7が形成された面のほぼ同一面上に設けられた基板固定部30へ固定されたうえで、磁電変換素子9がギャップ部7に位置するように設けられていることが望ましい。
先にも述べたように、環状磁心8は内包する応力を解放するために、環状磁心8の端部14は図中のY方向へ変動させる可能性を有するものである。それに対応し、端部14がY方向に多少の位置変化が存在しても磁束の鎖交量に変化が生じ難い初期位置に磁電変換素子9を設定させることで、環状磁心8に寸法変化が生じても被測定電流に対する検出能力や検出精度の劣化を抑えることができるものとしている。
ここではさらに、磁電変換素子9を設けた回路基板13をケース10の外周壁18に連続して設けられた基板固定部30へ固定させることとしている。これにより、環状磁心8に寸法変化が生じた際であっても被測定電流に対する検出能力や検出精度の劣化をより一層抑制させることができる。これはつまり、ギャップ部7の位置変動と磁電変換素子9の位置変動とを同期させることで、被測定電流に対する検出能力や検出精度の劣化を抑制させるものである。例えば、環状磁心8が仮に変形を生じた場合、ギャップ部7において対向する端部14はともにY方向(特に図中の上方向)に変動することとなる。このとき、端部14の変動に応じてギャップ部7のみがY方向へ変動すると、磁電変換素子9とギャップ部7との位置関係は変化することとなるが、端部14が変動する際には、この端部14を押圧するケース10の外周壁18もまた同時に連動して変動することとなる。よって、外周壁18と基板固定部30とは連続させた一体構造とさせていること、および、端部14やギャップ部7が形成された面のほぼ同一面上に基板固定部30や回路基板13を配置させることで、基板固定部30に固定された回路基板13および磁電変換素子9は端部14と連動して変動することとなり、ギャップ部7と磁電変換素子9との相対位置はほとんど変化しないこととなる。そしてこれもまた先に述べたことであるが、ギャップ部7の寸法変化は微小な変化として無視が可能な程度に抑えることができるものでもあることから、その結果、環状磁心8に応力による形状変化が生じても被測定電流に対する検出能力や検出精度の劣化を抑制させることができるものである。
ここで、外周壁18と基板固定部30とは単に一体化させた構造であることのみならず、端部14がY方向に動くことに伴う磁電変換素子9の動きがY方向のみに動くものであってX方向の動きが含まれない或いは非常に小さなX方向の動きだけが含まれる程度となる構造とすることが精度を向上させるうえで望ましい。よって基板固定部30は図1に示すケース10の外周壁18の外側に設けられるとともに、ケース10においてギャップ部7の両側にわたって設けられた背面壁31にも連続して形成されている。これによって、ギャップ部7の両側において端部14がY方向に変動する力を基板固定部30がバランスよく受けることとなり、磁電変換素子9の動きは端部14の動きに同期してY方向に関する連動性を強めた状態にさせることができる。
またさらに、上記のX方向に対する磁電変換素子9の位置規定については、基板固定ガイド32を貫通孔外周壁20に設け、磁電変換素子9を実装した回路基板13の先端を基板固定ガイド32に接触させることにより行うとよい。また、図中では1つの基板固定ガイド32を設けた形態としているが、2つの基板固定ガイド32を設けたうえで回路基板13の基板固定部30とは反対側に位置する先端を挟み込む状態とさせても構わない。
そして、磁電変換素子9とギャップ部7あるいは環状磁心8との位置関係を的確にさせ、精度の高い電流検出を行う位置関係を維持させるために、基板固定ガイド32を基準としてその両側に貫通孔突起部21を設けることが望ましい。つまり、ただ単にギャップ部7の寸法の安定や位置の安定、あるいは磁電変換素子9の位置を安定させるのではなく、単一の平面上に設けた基板固定ガイド32と、基板固定ガイド32を基準位置として貫通孔突起部21とによって、磁電変換素子9とギャップ部7との位置関係を確実に規定させることとなり、X方向に存在する位置関係の変動要因を大きく低減できることとなるものである。よって、個々の電流センサの動作安定度を向上させるのみならず、複数の電流センサにおける動作の均質性を向上させるものであり、性能のばらつきを抑制させるものでもある。
以上の実施例で説明した端部樹脂被膜15や角部樹脂被膜26については環状磁心8の外周側および内周側に設けていれば構わないものであるが、端部樹脂被膜15と環状磁心8との固着力を大きくする点では、接触面を大きくするように環状磁心8に対して帯状に端部樹脂被膜15や角部樹脂被膜26を形成しても構わない。またあるいは、環状磁心8に対して帯状に端部樹脂被膜15や角部樹脂被膜26を形成する場合の、端部樹脂被膜15や角部樹脂被膜26が環状磁心8に対してストレスを与えることにより磁気特性を劣化させる可能性を考慮し、端部樹脂被膜15や角部樹脂被膜26は環状磁心8の外周側および内周側にのみ設け、環状磁心8の環状面方向に関しては、ケース10によって直接保持させても構わない。
また、図3の断面図に示すように端部14の周囲には端部樹脂被膜15を設けると同時に、端部14の端面14aには保護膜33を設けるとよい。
先にも述べたように、ギャップ部7に関しては寸法変化が生じないことが望ましいが、保護膜33を設けることでギャップ部7の寸法変化を抑制することが可能となる。これは、環状磁心8として積層した薄鋼板を適用した際に、端面14aを露出させないことで錆の発生を防止することにより、この結果としてギャップ部7の寸法変化を抑制するものである。つまり、電流センサを配置する環境が湿度の高いところであっても、端面14aにおける錆の発生や、これに伴うギャップ部7の寸法変化に応じた電気的特性の変化や劣化を抑制し、電流センサとしての高い信頼性を得ることが可能となる。
ここで保護膜33は、端部樹脂被膜15のように位置関係などを安定させるよう機械的な固定を行うための手段ではなく、端面14aを周囲の大気や雰囲気から隔離するものであればよい。従って、端部樹脂被膜15の厚みに比較して保護膜33の厚みは薄くすればよいと同時に、保護膜33を設けることによって応力が生じることがないように機械的な強度や硬さも端部樹脂被膜15に比較して低くすればよい。当然ながら保護膜33は端部樹脂被膜15とは異なった材質の樹脂を用いればよい。そして、端部樹脂被膜15は樹脂を用いた成形やあるいは成形体の嵌合などによって環状磁心8の主として端部14を帯状に覆い、あるいは環状磁心8における端部14の内周側と外周側とを覆い、保護膜33は樹脂の塗布や含浸によって端面14aを覆うとよい。
またこの場合、予め端部樹脂被膜15を設けた環状磁心8の端面14aに対して保護膜33を設けることで、端部樹脂被膜15の環状磁心8に対する固着や、位置の安定度を向上させることができる。つまり、端面14a側において端部樹脂被膜15と環状磁心8とを共に保護膜33で覆うことで、環状磁心8の端面14aのみならず環状磁心8と端部樹脂被膜15との接合面34も露出しないこととなるため、特に端部14の近傍における接合面34には水分などが浸入しにくくなる。その結果として、環状磁心8に錆などが発生して端部樹脂被膜15と環状磁心8との位置関係にゆがみが生じることを抑制でき、環状磁心8と外周壁18や外壁突起部19との位置関係も安定することで、環状磁心8と磁電変換素子9との位置関係もまた安定させることができる。
またさらに、端部樹脂被膜15と保護膜33とは異なる材質の個別の構成要素とすることにより、端部樹脂被膜15は帯状にあるいは内周側と外周側との面状に、そして保護膜33は面状に、それぞれ単純な形状とすることができる。これにより、端部樹脂被膜15および保護膜33には温度変化に伴う膨張や収縮の際に複雑な変形や応力が生じないため、この結果として環状磁心8と磁電変換素子9との位置関係を周囲環境にかかわらず長期にわたって安定的に保つことも可能となる。特に、保護膜33は端部樹脂被膜15に比較して薄くしていることから温度変化などによって生じる応力などは小さいため端部樹脂被膜15や環状磁心8へ加わる応力も小さく、保護膜33が機械的な不安定要素として作用することはなく、端部樹脂被膜15と環状磁心8との位置関係は安定的に保たれる。そしてこの結果として、精度の高い安定した電流の検出を行うことを可能とさせるものである。
本発明の電流センサは、安定した各要素の位置関係を維持することで精度のよい動作を可能とする効果を有し、各種電子機器において有用である。
7 ギャップ部
8 環状磁心
8a 角部
8b 角部
9 磁電変換素子
10 ケース
10a ケース蓋部
11 貫通孔
12 空心部
13 回路基板
14 端部
14a 端面
15 端部樹脂被膜
16 内溝部
17 外溝部
18 外周壁
19 外壁突起部
20 貫通孔外周壁
21 貫通孔突起部
22 長手方向直線部
23 第2外溝部
24 第2外壁突起部
25 空間部
26 角部樹脂被膜
27 短手方向直線部
28 角溝部
29 角突起部
30 基板固定部
31 背面壁
32 基板固定ガイド
33 保護膜
34 接合面

Claims (4)

  1. ギャップ部が設けられた環状磁心と、
    前記ギャップ部内に配設された磁電変換素子と、
    外周壁と、被測定物となる導体が挿通する貫通孔とを有し、前記貫通孔の周縁に前記環状磁心を格納すると共に、前記磁電変換素子を所定の位置に保持するケースと、
    を少なくとも備え、
    前記ギャップ部を介して対向する前記環状磁心の夫々の端部の少なくとも外周側ならびに内周側に端部樹脂被膜を設け、かつ、前記端部樹脂被膜の内周側に内溝部を、外周側に外溝部を夫々前記環状磁心の軸方向に設け、
    前記ギャップ部を介して対向するように設けた一対の前記内溝部間の寸法よりも一対の前記外溝部間の寸法を小さくして設けると共に、前記内溝部ならびに前記外溝部に嵌まり込む突起部を、前記貫通孔の貫通孔外周壁ならびに前記ケースの外周壁に夫々設けることにより、前記ケースに対する前記環状磁心の位置決めと固定を行うようにした電流センサ。
  2. ギャップ部が長手の直線部の中央に設けられトラック状に形成された環状磁心と、
    前記ギャップ部内に配設された磁電変換素子と、
    外周壁と、被測定物となる導体が挿通する貫通孔とを有し、前記貫通孔の周縁に前記環状磁心を格納すると共に、前記磁電変換素子を所定の位置に保持するケースと、
    を少なくとも備え、
    前記ギャップ部を介して対向する前記環状磁心の夫々の端部の少なくとも外周側ならびに内周側に端部樹脂被膜と、前記ギャップに対して非隣接の2つのコーナー部に角部樹脂被膜とを設け、かつ、前記端部樹脂被膜の内周側に内溝部を、外周側に外溝部を夫々前記環状磁心の軸方向に設け、
    双方の前記角部樹脂被膜における前記環状磁心の短手方向外周側には前記環状磁心の軸方向に外角溝部が形成されると共に、前記内溝部ならびに前記外溝部に嵌まり込む突起部と前記外角溝部に嵌まり込む外角突起部とを、前記貫通孔の貫通孔外周壁ならびに前記ケースの外周壁に夫々設けることにより、前記ケースに対する前記環状磁心の位置決めと固定を行うようにした電流センサ。
  3. ギャップ部が設けられた環状磁心と、
    前記ギャップ部内に配設された磁電変換素子と、
    外周壁と、被測定物となる導体が挿通する貫通孔とを有し、前記貫通孔の周縁に前記環状磁心を格納すると共に、前記磁電変換素子を所定の位置に保持するケースと、
    を少なくとも備え、
    前記ギャップ部を介して対向する前記環状磁心の夫々の端部の少なくとも外周側ならびに内周側に端部樹脂被膜を設け、かつ、前記端部樹脂被膜の内周側に内溝部を、外周側に外溝部を夫々前記環状磁心の軸方向に設け、
    前記内溝部ならびに前記外溝部に嵌まり込む突起部を、前記貫通孔の貫通孔外周壁ならびに前記ケースの外周壁に夫々設けることにより、前記ケースに対する前記環状磁心の位置決めと固定を行うようにし、
    前記外周壁と、前記環状磁心および前記端部樹脂被膜とは、前記突起部を除いては空間部を介して対向させた電流センサ。
  4. ギャップ部が設けられた環状磁心と、
    前記ギャップ部内に配設された磁電変換素子と、
    外周壁と、被測定物となる導体が挿通する貫通孔とを有し、前記貫通孔の周縁に前記環状磁心を格納するケースと、
    を少なくとも備え、
    前記ギャップ部を介して対向する前記環状磁心の夫々の端部の少なくとも外周側ならびに内周側に端部樹脂被膜を設け、かつ、前記端部樹脂被膜の内周側に内溝部を、外周側に外溝部を夫々前記環状磁心の軸方向に設け、
    前記内溝部ならびに前記外溝部に嵌まり込む突起部を、前記貫通孔の貫通孔外周壁ならびに前記ケースの外周壁に夫々設けることにより、前記ケースに対する前記環状磁心の位置決めと固定を行うようにし、
    前記磁電変換素子は回路基板に実装され、前記回路基板は前記ケースの前記外周壁に設けられた基板固定部と前記貫通孔外周壁に設けられた基板固定ガイドとによって固定される電流センサ。
JP2012267134A 2011-12-09 2012-12-06 電流センサ Active JP6131462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012267134A JP6131462B2 (ja) 2011-12-09 2012-12-06 電流センサ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011269701 2011-12-09
JP2011269701 2011-12-09
JP2012267134A JP6131462B2 (ja) 2011-12-09 2012-12-06 電流センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013140140A JP2013140140A (ja) 2013-07-18
JP6131462B2 true JP6131462B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=49037676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012267134A Active JP6131462B2 (ja) 2011-12-09 2012-12-06 電流センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6131462B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6419432B2 (ja) * 2014-02-12 2018-11-07 大崎電気工業株式会社 電流検出用磁気コアを用いた電流検出装置
JP6672901B2 (ja) * 2016-03-04 2020-03-25 トヨタ自動車株式会社 電流センサユニット
JP6538909B2 (ja) * 2017-03-28 2019-07-03 株式会社タムラ製作所 電流検出器
JP6897329B2 (ja) * 2017-05-30 2021-06-30 株式会社アイシン 電流センサ
JP6550115B2 (ja) * 2017-11-22 2019-07-24 株式会社ユー・アール・ディー 電流センサ
EP3929596A4 (en) * 2019-02-18 2022-04-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. THREE-PHASE CURRENT DETECTION DEVICE

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2504746Y2 (ja) * 1993-05-21 1996-07-10 スタンレー電気株式会社 電流検出装置
JP5587856B2 (ja) * 2011-12-07 2014-09-10 株式会社エス・エッチ・ティ 電流検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013140140A (ja) 2013-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6131462B2 (ja) 電流センサ
JP4861155B2 (ja) 電流センサ及びその成形方法
JP6870115B2 (ja) 電流センサ
JP5817508B2 (ja) 電流検出装置
US20130293226A1 (en) Electric current sensor
WO2014162687A1 (ja) 電流センサ用の磁気シールド体及び電流センサ装置
JP2013149869A (ja) リアクトル及びその製造方法
KR101788894B1 (ko) 전류 검출기 및 그것에 사용하는 코어 부품
WO2019117171A1 (ja) 電流センサ及び電流センサのケースの製造方法
JP5587856B2 (ja) 電流検出器
US10542348B2 (en) Electromechanical transducer
JP4881041B2 (ja) 磁気センサ装置
JP2011007596A (ja) 電流センサ
JP2013140089A (ja) 電流検出装置
JP2016109601A (ja) 電流センサ
JP2010203910A (ja) 電流センサ及びその製造方法
JP5240276B2 (ja) 磁気センサ
JP2013246122A (ja) 電流センサ
JP5827022B2 (ja) 電流センサおよび電流センサの製造方法
WO2018096862A1 (ja) 磁気センサ装置
JP5749950B2 (ja) センサ固定構造
JP4647755B2 (ja) 静電容量センサ
JP4644055B2 (ja) 高精度角度検出器
JP2018165716A (ja) 電流検出器
JP7137987B2 (ja) マイクロホン装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151120

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170327

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6131462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151