JP5168084B2 - 画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法に関するものである。
近年、原稿画像を読み取るスキャナ、スキャナで読み取った原稿画像を印刷する複写機、外部機器から入力された画像データを印刷するプリンタやファクシミリ装置、あるいは、これらの機能を兼ね備えたいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機が用いられている。
この種の複合機にあっては、読み取ったコピーやファクシミリの原稿および外部機器から入力された画像データをHDD(Hard Disk Drive)に蓄積しておき、必要に応じて再出力や再送信することができるドキュメントボックス機能を搭載しているものがある。このようなドキュメントボックス機能によれば、作業効率を大幅に向上することができるとともに、ペーパーレスを実現することができる。
ところで、複合機のドキュメントボックス機能において原稿の校正を行なう場合には、原稿校正のためにHDD内の画像データを紙に出力し、そこに校正内容を手書きで加筆する、という手順を経ることになる。この場合、紙上で加筆した校正内容は、元の画像データに対して手作業で反映させることになる。紙に印刷された情報と電子データとして保存されている情報とでは、その使い勝手が異なるものとなっている。紙に書かれている情報は、紙と筆記用具があれば、利用場所の制限が少なく、多くの場所で参照や追加修正作業をおこなうことができる。しかし、電子データの場合は、それを扱うための電子装置が必要である。また、場合によっては電源が必要な場合もあり、使用場所が制限される場合がある。しかしながら、修正や編集という機能は優れている。ただし、使用する電子機器に精通していないと複雑な編集は難しい場合もある。
そこで、このような問題を解決するために、紙原稿への加筆内容から利用者が付加あるいは置換しようとしている情報を読み取り元の画像データに反映することで、画像データへの情報付加・置換の利便性を向上させることができるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術は、編集作業を容易にするために、原稿となる画像データを表示しておき、その画面にスタイラスペン等で手書き入力を行って編集作業を行うものである。より具体的には、特許文献1には、あらかじめ登録している編集記号に近いものをコマンドとして認識し、追加分を仮名漢字変換で入力可能にする技術が記載されている。このように特許文献1によれば、従来から紙原稿で用いられてきた編集記号を電子機器の表示画面を用いて作業できるようになっている。
特許第3398981号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、編集指示用の命令は、登録しているいくつかの命令に制限されている。また、編集対象領域を指示するにも制限がある。ここで、課題となるのは、紙原稿に加筆した内容を電子ファイル上のどの位置に反映させるかということである。例えば、原稿の文章に線が引かれている場合、それが、強調表示を意味する下線なのか、削除を意味する取消線なのかを判別する必要がある。
また、加筆された用紙サイズが、例えば製図図面やポスターなどのように、加筆情報を読み取るスキャナよりも大きい場合には、スキャナが利用できない場合がある。この場合、加筆情報を読み取る処理や、加筆された個所を元の画像データに対応させる処理が煩雑となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、元原稿画像の校正を紙原稿上で行った場合に、紙原稿から元原稿画像に対する情報付加または削除の利便性を向上させることができる画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、本発明の画像処理装置は、座標情報と、元原稿画像の格納位置を示すリンク情報を含む識別情報が、該元原稿画像の該座標情報に示される座標に印刷された原稿画像、該識別情報が含まれる一部の領域を含む部分原稿画像を取得する部分原稿画像取得手段と、前記部分原稿画像に含まれる前記リンク情報に従って、前記元原稿画像を取得する元原稿画像取得手段と、前記部分原稿画像に含まれる前記座標情報に従って前元原稿画像の座標位置を取得し、取得された該座標位置に従って該元原稿画像における該部分原稿画像に対応する座標位置を特定し、該座標位置に従い該部分原稿画像と該元原稿画像との差分を取ることにより、該元原稿画像に対して加筆された加筆情報と加筆部分を示す座標位置を取得する加筆情報取得手段と、前記元原稿画像の画像構成を定義する画像構成ブロック及びその座標位置を取得するブロック情報取得手段と、前記加筆情報取得手段により取得した前記加筆部分の座標位置に基づいて処理対象となる前記画像構成ブロックを選択する処理対象ブロック選択手段と、選択された1つまたは複数の処理対象となる前記画像構成ブロックと前記加筆部分とのそれぞれの内容、および前記画像構成ブロックと前記加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択する処理指示選択手段と、選択された処理指示に従って前記元原稿画像を加工する画像加工手段と、を備える。
本発明のプログラムは、コンピュータを、座標情報と、元原稿画像の格納位置を示すリンク情報を含む識別情報が、該元原稿画像の該座標情報に示される座標に印刷された原稿画像、該識別情報が含まれる一部の領域を含む部分原稿画像を取得する部分原稿画像取得手段と、前記部分原稿画像に含まれる前記リンク情報に従って、前記元原稿画像を取得する元原稿画像取得手段と、前記部分原稿画像に含まれる前記座標情報に従って前元原稿画像の座標位置を取得し、取得された該座標位置に従って該元原稿画像における該部分原稿画像に対応する座標位置を特定し、該座標位置に従い該部分原稿画像と該元原稿画像との差分を取ることにより、該元原稿画像に対して加筆された加筆情報と加筆部分を示す座標位置を取得する加筆情報取得手段と、前記元原稿画像の画像構成を定義する画像構成ブロック及びその座標位置を取得するブロック情報取得手段と、前記加筆情報取得手段により取得した前記加筆部分の座標位置に基づいて処理対象となる前記画像構成ブロックを選択する処理対象ブロック選択手段と、選択された1つまたは複数の処理対象となる前記画像構成ブロックと前記加筆部分とのそれぞれの内容、および前記画像構成ブロックと前記加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択する処理指示選択手段と、選択された処理指示に従って前記元原稿画像を加工する画像加工手段と、として機能させることを特徴とする。
本発明の画像処理方法は、画像処理装置で実行される画像処理方法であって、前記画像処理装置は、制御部と記憶部を備え、前記制御部において実行される、座標情報と、元原稿画像の格納位置を示すリンク情報を含む識別情報が、該元原稿画像の該座標情報に示される座標に印刷された原稿画像、該識別情報が含まれる一部の領域を含む部分原稿画像を取得する部分原稿画像取得ステップと、前記部分原稿画像に含まれる前記リンク情報に従って、前記元原稿画像を取得する元原稿画像取得ステップと、前記部分原稿画像に含まれる前記座標情報に従って前元原稿画像の座標位置を取得し、取得された該座標位置に従って該元原稿画像における該部分原稿画像に対応する座標位置を特定し、該座標位置に従い該部分原稿画像と該元原稿画像との差分を取ることにより、該元原稿画像に対して加筆された加筆情報と加筆部分を示す座標位置を取得する加筆情報取得ステップと、前記元原稿画像の画像構成を定義する画像構成ブロック及びその座標位置を取得するブロック情報取得ステップと、前記加筆情報取得手段により取得した前記加筆部分の座標位置に基づいて処理対象となる前記画像構成ブロックを選択する処理対象ブロック選択ステップと、選択された1つまたは複数の処理対象となる前記画像構成ブロックと前記加筆部分とのそれぞれの内容、および前記画像構成ブロックと前記加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択する処理指示選択ステップと、選択された処理指示に従って前記元原稿画像を加工する画像加工ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、元原稿画像の校正を紙原稿上で行った場合に、紙原稿のうち加筆された部分だけをデジタルカメラにより取得し、部分原稿画像と元原稿画像との差分をとることにより取得された加筆情報と当該加筆情報の原稿画像上の位置に基づいて選択された1つまたは複数の処理対象となる画像構成ブロック(文字、形態素、文、段落、図、写真など)とのそれぞれの内容、および画像構成ブロックと加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示(「削除」、「強調表示」、「拡大」など)を選択し、選択された処理指示に従って元原稿画像を加工することにより、元原稿画像の校正を紙原稿上で行った場合に、処理対象となる画像構成ブロックと加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択することで紙原稿への加筆情報をコマンドとして利用して利用者の意図を元原稿画像に反映させることができるようになるので、紙原稿から元原稿画像に対する情報付加または削除の利便性を向上させることができる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態を図1ないし図11に基づいて説明する。本実施の形態は画像処理装置として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能および入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称されるデジタル複合機を適用した例である。
図1は、本発明の実施の一形態にかかるデジタル複合機1000を概略的に示す構成図である。本実施の形態にかかるデジタル複合機1000は、後処理装置であるフィニシャ100と画像読取装置であるスキャナ部200と画像印刷装置であるプリンタ部300とで構成されている。
本実施の形態にかかるデジタル複合機1000は、操作部400(図2参照)のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となっている。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。ここでは、複写モードにおける画像形成の流れを例に挙げ、図1を参照して説明する。
まず、デジタル複合機1000のスキャナ部200について説明する。スキャナ部200は、概略的には、自動原稿送り装置(以後、ADF(Auto Document Feeder)という。)1と読み取りユニット50とで構成されている。
ADF1の原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部400上のプリントキー(図示せず)が押下されると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。なお、デジタル複合機1000は、1枚の原稿をコンタクトガラス6上の所定の位置に給送完了する毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有している。
コンタクトガラス6上の所定の位置に給送された原稿は、読み取りユニット50によって画像データを読み取られる。
ここで、読み取りユニット50について詳述する。読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されている。光学走査系は、照明手段である露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等で構成されている。露光ランプ51および第1ミラー52は、図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラー56は、図示しない第1キャリッジ上に固定されている。この光学走査系は、スキャナ駆動モータM1(図3参照)にて駆動される。本実施の読み取りユニット50は、コンタクトガラス6上に原稿が搭載された場合に、露光ランプ51を点灯し、走行体である第1キャリッジおよび第2キャリッジをスキャナ駆動モータM1により右方向に移動走査して原稿を読み取る読み取り方式と、露光ランプ51を点灯し、第1キャリッジおよび第2キャリッジは停止した状態のまま、ADF1によって搬送される原稿を読み取る読み取り方式が選択可能である。第1キャリッジおよび第2キャリッジをスキャナ駆動モータM1により右方向に移動走査して原稿を読み取る読み取り方式の場合には、原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で副走査方向に機械的に走査される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて出力される。CCDイメージセンサ54からの出力信号は、ADコンバータによりデジタルデータ(画像データ)に変換される。
デジタルデータに変換された原稿画像は、例えばプリンタ部300に送られてプリント出力として画像の出力が行なわれる場合や、あるいは記憶装置(例えば、図2に示すHDD1118)に送られて記憶される場合等、種々あり、各々のスキャナ部200の情報として使用されている。記憶装置(例えば、図2に示すHDD1118)に濃くされた原稿画像は、ドキュメントボックスモードにおいて、再出力などが可能になっている。このようなドキュメントボックス機能によれば、作業効率を大幅に向上することができるとともに、ペーパーレスを実現することができる。
読み取りユニット50によって画像データの読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4および排送ローラ5によって排出される。
さらに、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様に、次の原稿がコンタクトガラス6上に給送される。
上述した給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は、それぞれ搬送モータM2(図3参照)によって駆動される。
次に、デジタル複合機1000のプリンタ部300について説明する。プリンタ部300は、概略的には、作像ステーション70と定着ユニット17と給紙部80と両面給紙ユニット111とで構成されている。
作像ステーション70は、電子写真方式で作像するものであり、書き込みユニット57と感光体15と現像ユニット19と転写部としても機能する搬送ベルト16とを主体として構成されている。
給紙部80は、第1トレイ8と第2トレイ9と第3トレイ10と第1給紙装置11と第2給紙装置12と第3給紙装置13と縦搬送ユニット14とにより構成されている。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙Pは、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。
読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57から出力されるレーザビームによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット19を通過することによってトナー像が形成される。書き込みユニット57は、レーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が備わっている。なお、特に図示しないが、感光体15の一端近傍のレーザビームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。
感光体15上のトナー像は、感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送される転写紙Pに転写される。その後、定着ユニット17に搬送されて画像を定着された転写紙Pは、排紙ユニット18によって後処理装置であるフィニシャ100に排出される。
後処理装置のフィニシャ100は、排紙ユニット18の排紙ローラ18aによって搬送された転写紙Pを、通常排紙ローラ102方向とステープル処理部方向へと切り替えて導くことができる。より詳細には、後処理装置であるフィニシャ100は、切り替え板101を上に切り替えることにより、搬送ローラ103を経由して通常の排紙トレイ104側に転写紙Pを排紙することができ、切り替え板101を下方向に切り替えることで、搬送ローラ105、107を経由して、ステープル台108に転写紙Pを搬送することができる。
ステープル台108に積載された転写紙Pは、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙P群は、自重によってステープル完了排紙トレイ110に収納される。
一方、フィニシャ100の通常の排紙トレイ104は、前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
本実施の形態にかかるデジタル複合機1000は、転写紙Pの両面に画像を作像可能である。転写紙Pの両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙Pを排紙トレイ104側に導かないで、排紙ユニット18の経路切り替えの為の分岐爪112を上側にセットすることで、一旦両面給紙ユニット111にストックする。その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙Pは、再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、反転された状態で両面給紙ユニット111から再給紙され、下側にセットされた分岐爪112を介して排紙トレイ104に導かれる。このように、転写紙Pの両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。また、画像の載った転写紙Pの裏面に印字を行なう際にも両面給紙ユニット111を用いて転写紙Pの裏表を変えることができる。
図2は、デジタル複合機1000のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、このデジタル複合機1000は、コントローラ1101とプリンタ部300及びスキャナ部200とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ1101は、デジタル複合機1000全体の制御と描画、通信、操作部400からの入力を制御するコントローラである。なお、プリンタ部300又はスキャナ部200には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ1101は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)1111と、システムメモリ(MEM−P)1112と、ノースブリッジ(NB)1113と、サウスブリッジ(SB)1114と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1116と、ローカルメモリ(MEM−C)1117と、ハードディスクドライブ(HDD)1118とを有し、NB1113とASIC1116との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス1115で接続した構成となる。また、MEM−P1112は、ROM(Read Only Memory)1112aと、RAM(Random Access Memory)1112bとをさらに有する。
CPU1111は、デジタル複合機1000の全体制御を行うものであり、NB1113、MEM−P1112およびSB1114からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB1113は、CPU1111とMEM−P1112、SB1114、AGPバス1115とを接続するためのブリッジであり、MEM−P1112に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P1112は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM1112aとRAM1112bとからなる。ROM1112aは、CPU1111の動作を制御するプログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM1112bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB1114は、NB1113とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB1114は、PCIバスを介してNB1113と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部1104なども接続される。
ASIC1116は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス1115、PCIバス、HDD1118およびMEM−C1117をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC1116は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC1116の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C1117を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プリンタ部300やスキャナ部200との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。このASIC1116には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)1121、USB(Universal Serial Bus)1122、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース1123が接続される。
MEM−C1117は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD1118は、画像データの蓄積、CPU1111の動作を制御するプログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGPバス1115は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P1112に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするものである。
次に、本実施の形態のデジタル複合機1000のコントローラ1101がプログラムに従って実現する特徴的な機能であるドキュメントボックス機能の選択時における画像加工処理について説明する。
ここで、図3はドキュメントボックス機能の選択時における画像加工処理にかかる機能構成を示すブロック図、図4は画像加工処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、デジタル複合機1000は、CPU1111がプログラムに従うことにより、部分原稿画像取得手段21と、元原稿情報取得手段22と、ブロック情報取得手段23と、加筆情報取得手段24と、処理対象ブロック選択手段26と、処理指示選択手段26と、画像加工手段27とを実現する。
部分原稿画像取得手段21は、USB1122に接続されているデジタルカメラ(図示せず)から、部分原稿画像を取得する(図4に示すステップS1)。こうして取得された部分原稿画像は、HDD1118に記憶されている原稿画像の加筆修正のために用いられる。
ここで、まず、HDD1118に記憶されている原稿画像の加筆修正に用いられる原稿の一例を図5に示す。図5に示すように、原稿Aは、全体がシート状に形成されたもので、例えば、A3判サイズのものが用いられている。原稿Aには、デジタル複合機1000のHDD1118に格納されている各種の原稿画像が1画面単位で各々プリンタ部300により予め印刷されているとともに、後述するように、その印刷時にデジタル複合機1000のHDD1118内の原稿画像であることを示すリンク情報と、原稿画像上の座標を示す座標情報とを含む識別情報が2次元コードCの形態で複数個所に印刷されている。
原稿Aに印刷されている識別情報(2次元コードC)について説明する。この2次元コードCは前述したようにその原稿Aに印刷されている原稿画像がHDD1118内の原稿画像であることを示すリンク情報と元原稿画像における座標位置を特定する座標情報とが含まれる。ここで、リンク情報については、複数の2次元コードは全て同一の原稿Aを特定する情報が付与されている。一方、座標情報については、各2次元コードは原稿Aにおける位置がそれぞれ異なるため、配置場所に応じた個別の座標情報が割り当てられている。リンク情報が表現するものとしては、例えば、文書名、ページ番号、装置名、そのIPアドレス等があり、「¥¥装置名(装置のIPアドレス)¥ドライブ名¥フォルダ名¥文書名¥ページ」のようなディレクトリ構造により、その文書(最小は、1ページ分)の格納してある個所(情報蓄積個所)を一義的に特定し得るものであれば良い。また、座標情報が表現するものとしては、例えば、元原稿画像における左上角を原点(横、縦)=(0,0)とし、1ピクセルを単位とする直行座標系により、(100,200)のようにリンク情報の座標を特定する等により、元原稿画像における座標位置を特定し得るものであれば良い。
なお、識別情報が格納されるコードシンボルとしては、1次元バーコード等であってもよいが、文書ID用として多種多様にわたる文書を分類する必要があり、1次元バーコード等では分類数が不足してしまうことを考えると、本実施の形態のように格段に容量の大きい2次元コードCを用いることが望ましい。
また、2次元コードCが原稿Aに印刷される態様としては、原稿Aの全面に散りばめて印刷されるものであっても良いし、以下に説明するように、原稿Aの背景だけに印刷されるものであっても、原稿に印刷される文字や図形などの前景だけに印刷されるものであっても良い。
次に、識別情報を識別パターンとして、原稿の背景だけに印刷される場合について説明する。図6−1から図6−3は、原稿Aの背景に印刷された識別パターンの例である。図6−1では、原稿の背景に2次元コードが複数印刷されている。これら2次元コードに、リンク情報と座標情報とを含む識別情報が付与されているのは、上記同様である。また、図6−2では、原稿の背景にテクスチャが印刷されており、図6−3では、原稿の背景にグラデーションが印刷されている。これらテクスチャやグラデーションには、それぞれ、所定の範囲ごとに識別情報がピクセルに埋め込まれており、識別情報には、2次元コードの場合と同様に、同一のリンク情報と個別の座標情報とが付与されている。
背景だけに識別パターンを印刷する場合には、文字と背景を区別せずに原稿の全面に識別情報を印刷する場合に比較して文字や記号をより鮮明に判読できるので、用紙内の文字や記号の可読性を高めることができる。
また、識別パターンが原稿の前景だけに印刷される場合について説明する。ここで、前景とは、原稿の背景の上に印刷される文字、記号、図形、罫線等のことである。例えば、用紙内の罫線に識別パターンを印刷することができる。前景に印刷される識別パターンにも、背景に付与される識別パターンと同様に、同一のリンク情報と原稿における文字の配置により異なる個別の座標情報とが埋め込まれている。
背景に識別パターンを印刷した場合には、加筆された文字や記号の形状や大きさ、色などが、背景に印刷された識別パターンと類似すると、文字や記号の判読が困難になる。しかし、とりわけ、用紙内の罫線だけに識別パターンを印刷した場合には、背景に識別パターンを印刷する場合に比較して文字や記号をより的確に判読できるので、用紙内の文字や記号の可読性をより一層高めることができる。
次に、加筆修正が施された原稿Aの部分であって、デジタルカメラで撮影された部分画像の一例を図7に示す。図7に示すように、原稿Bは、下線Xと、削除の線Yとが加筆された原稿Aの右下部分をデジタルカメラにより撮影された部分原稿である。また、原稿Bは、上述の原稿Aに印刷されている識別情報と同じ識別情報を保持している。
元原稿情報取得手段22は、部分原稿画像取得手段21で取得された部分原稿画像に含まれる識別情報に付与されているリンク情報に従い、オリジナルの原稿画像(元原稿画像)をHDD1118から取得する(図4に示すステップS2)。より詳細には、元原稿情報取得手段22は、取得した部分原稿画像の予め決められた位置に付与されている2次元コードCをデコードすることによりリンク情報を取得し、取得したリンク情報に従ってオリジナルの原稿画像をHDD1118から取得する。
ブロック情報取得手段23は、元原稿情報取得手段22で取得されたオリジナルの原稿画像の内容を取得する(図4に示すステップS3)。より具体的には、元原稿情報取得手段22で取得されたオリジナルの原稿画像の領域抽出処理を行うことにより、オリジナルの原稿画像の画像構成を定義する画像構成ブロックの階層構造を求める。ここで、画像構成ブロックとは、原稿(原稿画像)D上の文字、形態素、文、段落、図、写真などである。また、画像構成ブロックは、オリジナルの原稿画像上の座標情報がそれぞれ付与されている。領域抽出処理は、オリジナルの原稿画像に対して光学式文字認識を行うOCR処理などの各種の画像解析処理を実行して原稿画像の画像属性を表す様々な画像特性値を算出した後、算出された各種の画像特性値に基づいて画像構成ブロックの抽出を行う。図8は、図7に示すオリジナルの原稿画像における画像構成ブロックの抽出例である。なお、オリジナルの原稿画像の内容(画像構成ブロック)をメタ情報としてオリジナルの原稿画像に持たせるようにしても良い。
加筆情報取得手段24は、部分原稿画像取得手段21で取得された部分原稿画像と、元原稿情報取得手段22で取得したオリジナルの原稿画像との差分をとり、この差分を加筆情報とする(図4に示すステップS4)。本実施の形態における加筆情報は、“○”や“×”に代表されるような図形である。詳細は後述するが、この図形は、HDD1118に記憶されている原稿画像の加筆修正のためコマンドとなる。より詳細には、まず、取得した部分原稿画像の予め決められた位置に付与されている2次元コードCをデコードすることにより元原稿画像の座標情報を取得し、取得した座標情報に従ってオリジナルの原稿画像における部分原稿画像に対応する座標位置を特定する。
処理対象ブロック選択手段26は、加筆情報取得手段24で取得した加筆情報の原稿画像上の座標位置に基づき、ブロック情報取得手段23で取得した画像構成ブロックの中から処理対象となる画像構成ブロックを選択する(図4に示すステップS5)。
処理指示選択手段26は、処理対象ブロック選択手段25で選択された1つまたは複数の処理対象となる画像構成ブロックと加筆情報取得手段24で取得した加筆情報とのそれぞれの内容、および画像構成ブロックと加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択する(図4に示すステップS6)。以下において、画像構成ブロックと加筆情報とのそれぞれの内容、および画像構成ブロックと加筆情報との相対的な位置に応じた処理指示の選択について例示的に説明する。
(1)処理指示選択手段26は、加筆情報が処理対象の画像構成ブロックの領域と交差するか否かに従って処理指示を選択する。具体的には、加筆した線分、閉曲線などが画像構成ブロックと交差するか否かによって、元原稿画像上の画像構成ブロックの削除、または強調表示を行う。原稿の一部に図(画像構成ブロック)が描かれており、図部分と加筆情報が多く交わっている場合には、利用者はこの図を操作対象としたいことが予測できる。なお、画像内容解析手段23によって該当図の範囲を求めることができるため、ユーザは対象とする図を正確に囲むように描画しなくても、対象図を正確に選択できる。また、文章中の文字列に対しても、該当する文字列を囲むことで範囲選択が可能である。
(2)処理指示選択手段26は、加筆情報に含まれる画像の特徴情報であるサイズ(例えば、「丸」の大きさ、線の太さなどである)に従って異なる処理指示を選択する。具体的には、加筆された「丸」などの大きさに応じて、選択された画像構成ブロックの画像の強調レベルを変更する。これにより、簡易な操作によって画像構成ブロックの強調レベルを変更でき、紙原稿を電子化した際に、加筆内容に従って画像構成ブロックが強調され、元原稿画像への情報付加の利便性が向上する。
(3)処理指示選択手段26は、加筆情報に含まれる画像の特徴情報である多重度(線分の重ね合わせ、閉曲線の重ね合わせ)に従って異なる処理指示を選択する。具体的には、画像の多重度は二重丸などである。具体的には、加筆された「丸」などの多重度(二重丸、三重丸など)に応じて、選択された画像構成ブロックの画像の強調レベルを変更する。これにより、簡易な操作によって画像構成ブロックの強調レベルを変更でき、紙原稿を電子化した際に、加筆内容に従って画像構成ブロックが強調され、元原稿画像への情報付加の利便性が向上する。
(4)処理指示選択手段26は、処理対象の画像構成ブロックが文字、写真、または図であるか判別し、判別結果に従って異なる処理指示を選択する。例えば処理対象となる画像構成ブロック(文字、形態素、文、段落、図、写真など)に応じて、加筆された線や丸などの処理を変更することにより、図上の加筆線では線分が追加され、文字上の加筆線では削除が実行されるなどのように異なる処理指示を選択することができるので、加筆対象に従って元原稿画像への情報付加、削除の利便性が向上する。
(5)処理指示選択手段26は、処理指示として、元原稿画像の削除、元原稿画像の表示方法の変更(フォントの拡大・縮小、強調表示)、元原稿画像の拡大・縮小、トリミングのいずれかを選択する。
画像加工手段27は、処理指示選択手段26で選択された処理指示に従い、リンク情報に基づいて取得したHDD1118内のオリジナルの原稿画像を加工し、HDD1118にオリジナルとして格納する(図4に示すステップS7)。
ここで、処理指示選択手段26および画像加工手段27における処理の一例について説明する。
ここで、図7は加筆情報の一例を示す正面図、図9はその処理結果を示す正面図である。図9に示す例は、例えば、画像構成ブロックが文字行である場合において、行間の無地部分に書き込みをした場合(図7のX)と、文字の上に線をひいた場合(図7のY)とを示す。これらの場合においては、使用者の意図は異なってくる。前者は、その近傍部分を強調したり索引対象としたい場合が多いのに対して、後者は削除対象であったりする場合が多い。したがって、処理指示選択手段26においては、加筆情報が処理対象の画像構成ブロックの領域と交差するか否かに従って処理指示を選択する。すなわち、図7のXに示すように、加筆情報が処理対象の画像構成ブロックの領域と交差していない場合には、処理指示選択手段26は加筆情報の近傍部分を強調する処理指示を選択し、画像加工手段27は図9のZに示すように画像構成ブロックをハイライト表示する。一方、図7のYに示すように、加筆情報が処理対象の画像構成ブロックの領域と交差している場合には、処理指示選択手段26は削除処理指示を選択し、画像加工手段27は図9に示すように削除指示された画像構成ブロックを削除する。
すなわち、本実施の形態においては、加筆された軌跡が、原稿(原稿画像)A上のどの画像構成ブロック上に位置するかを解析することで、編集対象範囲が選択できるようになっている。また、図表の周辺またはそれ自体を多く囲むことで、その図表を選択したいという意図を感じることができる。そのようなことから、手書きの加筆情報が原稿(原稿画像)A上のどの画像構成ブロックを通過するかにより、加筆情報の処理方法の意図を推測することができる。
このように本実施の形態によれば、元原稿画像の校正を紙原稿上で行った場合の原稿画像と元原稿画像との差分をとることにより取得された加筆情報と当該加筆情報の原稿画像上の位置に基づいて選択された1つまたは複数の処理対象となる画像構成ブロック(文字、形態素、文、段落、図、写真など)とのそれぞれの内容、および画像構成ブロックと加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示(「削除」、「強調表示」、「拡大」など)を選択し、選択された処理指示に従って元原稿画像を加工する。これにより、元原稿画像の校正を紙原稿上で行った場合に、処理対象となる画像構成ブロックと加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択することで紙原稿への加筆情報をコマンドとして利用して利用者の意図を元原稿画像に反映させることができるようになるので、紙原稿から元原稿画像に対する情報付加または削除の利便性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、デジタル複合機1000に備えられるHDD1118内のオリジナルの原稿画像を加工するようにしたが、これに限るものではなく、デジタル複合機1000に対しネットワークI/F部1104、USB1122、IEEE1394インタフェース1123などを介して接続される外部機器に設けられたHDDなどの記憶部内のオリジナルの原稿画像を加工することもできる。
なお、本実施の形態のデジタル複合機1000で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
また、本実施の形態によるデジタル複合機1000で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のデジタル複合機1000で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
さらに、本実施の形態においては、画像処理装置としてMFPと称されるデジタル複合機1000を適用したが、これに限るものではない。例えば、画像印刷装置であるプリンタ装置1202および画像読取装置であるスキャナ装置1204をパーソナルコンピュータ1201にケーブル1203を介して接続するとともに、この画像処理装置であるパーソナルコンピュータ1201のHDDなどの記憶装置(図示せず)に所定のプログラムをインストールし、このプログラムに従ってパーソナルコンピュータ1201のCPU(図示せず)を動作させることによっても、上述したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態にかかるデジタル複合機2000の機能構成を示すブロック図である。第1の実施の形態にかかるデジタル複合機1000では、図3で説明したように、デジタル複合機1000が、CPU1111がプログラムに従うことにより、部分原稿画像取得手段21と、元原稿情報取得手段22と、ブロック情報取得手段23と、加筆情報取得手段24と、処理対象ブロック選択手段25と、処理指示選択手段26と、画像加工手段27とを実現していた。これに対し、本実施の形態にかかるデジタル複合機2000は、部分原稿画像取得手段21と、元原稿情報取得手段31と、座標位置取得手段23と、ブロック情報取得手段23と、加筆情報取得手段24と、処理対象ブロック選択手段25と、処理指示選択手段26と、画像加工手段27に加えて、取得結果通知手段32をも実現する。
なお、本実施の形態にかかるデジタル複合機2000が、フィニッシャ100とスキャナ部200とプリンタ部300とからなる構成については、第1の実施の形態で説明した図1と同様であるので、説明を省略する。また、本実施の形態にかかるデジタル複合機2000のハードウェア構成についても、第1の実施の形態で説明した図2と同様であるので、説明を省略する。
図10に示す機能構成のうち、部分原稿画像取得手段21と、ブロック情報取得手段23と、加筆情報取得手段24と、処理対象ブロック選択手段25と、処理指示選択手段26と、画像加工手段27とは、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
元原稿情報取得手段31は、部分原稿画像取得手段21で取得された部分原稿画像に含まれる識別情報に付与されているリンク情報に従い、オリジナルの原稿画像(元原稿画像)をHDD1118から取得する(図4に示すステップS2)。元原稿情報取得手段31が、2次元コードCをデコードすることによりリンク情報を取得し、取得したリンク情報に従ってオリジナルの原稿画像をHDD1118から取得した場合には、取得結果通知手段32に、取得に成功した情報を送信する。
取得結果通知手段32は、元原稿情報取得手段31が、オリジナルの原稿画像をHDD1118から取得したか否かを確認し、取得結果を通知する。より詳細には、取得取得結果通知手段32は、元原稿情報取得手段22から元原稿画像の取得に成功した情報を受信した場合には、例えば、操作画面に、取得成功の表示を行う。一方、元原稿情報取得手段31から元原稿画像の取得に成功した情報を受信しなかった場合には、取得失敗の表示を行う。
このように、元原稿画像の取得結果を操作画面に通知することにより、ユーザは、HDD1118に保存されているオリジナルの原稿画像の有無の確認を容易に行うことができるので、紙原稿から元原稿画像に対する情報付加または削除の利便性を向上させることができる。
本発明の実施の一形態にかかるデジタル複合機を概略的に示す構成図である。 デジタル複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。 画像加工処理にかかる機能構成を示すブロック図である。 画像加工処理の流れを示すフローチャートである。 原稿画像の加筆修正に用いられる原稿の一例を示す正面図である。 識別情報パターンの一例を示す図である。 識別情報パターンの一例を示す図である。 識別情報パターンの一例を示す図である。 加筆された部分画像を示す図である。 画像構成ブロックの抽出例を示す模式図である。 処理結果を示す正面図である。 画像加工処理にかかる機能構成を示すブロック図である。 画像処理システムの概略構成例を示すブロック図である。
符号の説明
21 部分原稿画像取得手段
22、31 元原稿情報取得手段
23 ブロック情報取得手段
24 加筆情報取得手段
25 処理対象ブロック選択手段
26 処理指示選択手段
27 画像加工手段
32 取得結果通知手段
100 フィニッシャ
1201 パーソナルコンピュータ
A 原稿
B 部分原稿
C 識別情報

Claims (7)

  1. 座標情報と、元原稿画像の格納位置を示すリンク情報を含む識別情報が、該元原稿画像の該座標情報に示される座標に印刷された原稿画像、該識別情報が含まれる一部の領域を含む部分原稿画像を取得する部分原稿画像取得手段と、
    前記部分原稿画像に含まれる前記リンク情報に従って、前記元原稿画像を取得する元原稿画像取得手段と、
    前記部分原稿画像に含まれる前記座標情報に従って前元原稿画像の座標位置を取得し、取得された該座標位置に従って該元原稿画像における該部分原稿画像に対応する座標位置を特定し、該座標位置に従い該部分原稿画像と該元原稿画像との差分を取ることにより、該元原稿画像に対して加筆された加筆情報と加筆部分を示す座標位置を取得する加筆情報取得手段と、
    前記元原稿画像の画像構成を定義する画像構成ブロック及びその座標位置を取得するブロック情報取得手段と、
    前記加筆情報取得手段により取得した前記加筆部分の座標位置に基づいて処理対象となる前記画像構成ブロックを選択する処理対象ブロック選択手段と、
    選択された1つまたは複数の処理対象となる前記画像構成ブロックと前記加筆部分とのそれぞれの内容、および前記画像構成ブロックと前記加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択する処理指示選択手段と、
    選択された処理指示に従って前記元原稿画像を加工する画像加工手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記元原稿取得手段により前記元原稿画像が取得されたか否かを判断し、その旨を通知する取得結果通知手段、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記識別情報は、2次元コードであること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記識別情報は、前記原稿の背景に付与されている識別パターンであること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記識別情報は、前記原稿の前景に付与されている識別パターンであること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータを、
    座標情報と、元原稿画像の格納位置を示すリンク情報を含む識別情報が、該元原稿画像の該座標情報に示される座標に印刷された原稿画像、該識別情報が含まれる一部の領域を含む部分原稿画像を取得する部分原稿画像取得手段と、
    前記部分原稿画像に含まれる前記リンク情報に従って、前記元原稿画像を取得する元原稿画像取得手段と、
    前記部分原稿画像に含まれる前記座標情報に従って前元原稿画像の座標位置を取得し、取得された該座標位置に従って該元原稿画像における該部分原稿画像に対応する座標位置を特定し、該座標位置に従い該部分原稿画像と該元原稿画像との差分を取ることにより、該元原稿画像に対して加筆された加筆情報と加筆部分を示す座標位置を取得する加筆情報取得手段と、
    前記元原稿画像の画像構成を定義する画像構成ブロック及びその座標位置を取得するブロック情報取得手段と、
    前記加筆情報取得手段により取得した前記加筆部分の座標位置に基づいて処理対象となる前記画像構成ブロックを選択する処理対象ブロック選択手段と、
    選択された1つまたは複数の処理対象となる前記画像構成ブロックと前記加筆部分とのそれぞれの内容、および前記画像構成ブロックと前記加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択する処理指示選択手段と、
    選択された処理指示に従って前記元原稿画像を加工する画像加工手段と、
    として機能させるためのプログラム。
  7. 画像処理装置で実行される画像処理方法であって、
    前記画像処理装置は、制御部と記憶部を備え、
    前記制御部において実行される、
    座標情報と、元原稿画像の格納位置を示すリンク情報を含む識別情報が、該元原稿画像の該座標情報に示される座標に印刷された原稿画像、該識別情報が含まれる一部の領域を含む部分原稿画像を取得する部分原稿画像取得ステップと、
    前記部分原稿画像に含まれる前記リンク情報に従って、前記元原稿画像を取得する元原稿画像取得ステップと、
    前記部分原稿画像に含まれる前記座標情報に従って前元原稿画像の座標位置を取得し、取得された該座標位置に従って該元原稿画像における該部分原稿画像に対応する座標位置を特定し、該座標位置に従い該部分原稿画像と該元原稿画像との差分を取ることにより、該元原稿画像に対して加筆された加筆情報と加筆部分を示す座標位置を取得する加筆情報取得ステップと、
    前記元原稿画像の画像構成を定義する画像構成ブロック及びその座標位置を取得するブロック情報取得ステップと、
    前記加筆情報取得手段により取得した前記加筆部分の座標位置に基づいて処理対象となる前記画像構成ブロックを選択する処理対象ブロック選択ステップと、
    選択された1つまたは複数の処理対象となる前記画像構成ブロックと前記加筆部分とのそれぞれの内容、および前記画像構成ブロックと前記加筆情報との相対的な位置に応じて処理指示を選択する処理指示選択ステップと、
    選択された処理指示に従って前記元原稿画像を加工する画像加工ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
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