JP6127905B2 - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット - Google Patents

活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット Download PDF

Info

Publication number
JP6127905B2
JP6127905B2 JP2013220479A JP2013220479A JP6127905B2 JP 6127905 B2 JP6127905 B2 JP 6127905B2 JP 2013220479 A JP2013220479 A JP 2013220479A JP 2013220479 A JP2013220479 A JP 2013220479A JP 6127905 B2 JP6127905 B2 JP 6127905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pigment
initiator
acrylate
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013220479A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015081311A (ja
Inventor
藤原 大輔
大輔 藤原
真由子 岡本
真由子 岡本
雄司 亀山
雄司 亀山
城内 一博
一博 城内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toyo Ink Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toyo Ink Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink SC Holdings Co Ltd, Toyo Ink Co Ltd filed Critical Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority to JP2013220479A priority Critical patent/JP6127905B2/ja
Priority to US15/031,263 priority patent/US9884973B2/en
Priority to CN201480058436.4A priority patent/CN105683310B/zh
Priority to EP14855308.4A priority patent/EP3061794B1/en
Priority to PCT/JP2014/078247 priority patent/WO2015060397A1/ja
Publication of JP2015081311A publication Critical patent/JP2015081311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6127905B2 publication Critical patent/JP6127905B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

本発明は、ワンパス方式のインクジェットシステムに用いられる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセットに関する。特に、食品・化粧品用ラベルとして多岐に使用可能な、低粘度で色再現性に優れ、かつ硬化膜中の残留成分量が少なく、かつ印刷物のしわやタックの発生が低減された、食品・化粧品用ラベルとして多岐に使用可能なインキセットの提供に関する。
従来、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキは、その溶剤タイプと比較し、乾燥性の速さから高速印字型のサイネージプリンタに、または基材密着性に優れる面から、多種基材対応のフラットベット型プリンターに搭載され、用途に応じた配合の開発が進められてきた。
これらプリンターは、ヘッドをスキャンさせることで、大型化、厚膜化、高濃度化に対応させることができた。近年、ヘッドの技術進展により、高周波数で微小の液滴を射出することのできるヘッド技術が確立されてきた。この技術の実現により、生産性、画質の面で劣っていたインクジェット印刷が、デジタル化のメリットを併せて既存の印刷方式を代替する可能性が高まった。さらには少なくとも2個以上のインクジェットヘッドで吐出された後、それらを同時に硬化させるワンパスタイプのプリンターの登場により、装置の低コスト化、高生産性が可能となり、さらに既存の印刷方式の代替を加速させている。
しかし、この技術革新の実現には、従来にも増して低粘度、かつ高感度のインキの開発が必要であった。低粘度化は、着弾精度の向上に寄与し、高精細な画質を得るためにインキに求められる仕様である。それに加え、インクジェット印刷を従来のオフセット印刷などの代替として使用するにあたり、色再現性の向上も求められている。特に食品や化粧品などの分野においては、ラベルによってその内容物をいかに魅力的にみせるかが、その商品の売り上げに大きく関わってくるため、色再現性は一つの重要な品質となりうる。しかしながら、特に活性エネルギー線硬化型インクジェットインキにおいては、画像の色再現性、硬化性、吐出安定性などの要求される全ての特性を満足することは非常に難しい。
広い色再現性を得ようとして、インク組成物液滴付与量を増やしたりした場合は、マットな画像になってしまい、食品・化粧品ラベルとして不適である。また、広い色再現性を得ようとして、顔料濃度を上げてインク組成物を作製した場合、インク組成物が高粘度になり、また、塗膜内部まで硬化が進まず硬化膜中の残留成分が食品や化粧品内部に侵入し問題となる場合がある。特に活性エネルギー線硬化型インクジェットインキにおいては、インキの原料に臭気をもつものや人体に有害な成分が多く含まれることから、これら残留成分が硬化膜中に存在し食品や化粧品などの内容物中に侵入してしまうと大きな問題となってしまう。この内容物中への侵入を防ぐためには、硬化膜中の残留成分量を低減させることが最も効果的である。つまり、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキを食品・化粧品ラベルとして使用するためには、広い色再現性と硬化膜中の残留成分量を低減させることが重要なポイントとなるのである。
ここで硬化膜中の残留成分量を把握するためには、メチルエチエルケトンのような溶解性の高い溶剤に硬化膜を浸漬し、溶剤中に溶出した化合物の量を定量することにより判断することができる。
文献1では、おもちゃ及び食品包装用途のためのインキを提供する方法が提案されている。しかし、この方法ではインキの硬化時に窒素封入を前提としており、ランニングコストが非常に高くなってしまう。またコンベア速度は10m/minであり、生産性も非常に悪い。さらにこの方法で顔料を1%以上含有するインクを作製すると、硬化が不十分であり、メチルエチルケトンで溶出した際の硬化膜中の残留成分量は200ppbを超える高い値を示すことがわかった。そのためこの方法をそのまま食品用ラベルに使用することはできない。硬化を十分にさせるために更にコンベア速度(スキャン速度)を遅くしても、印刷物にしわやタックが生じ、印刷物の色再現性悪化につながる。
文献2では、食品用途に使用する新しいタイプの開始剤が提案されている。しかし、この方法で顔料を1%以上含有するインクを作製すると、硬化が不十分であり、メチルエチルケトンで溶出した際の硬化膜中の残留成分量は200ppbを超える高い値を示し、しわが発生しタックが発生することがわかった。そのためこの方法をそのまま食品用ラベルに使用することはできない。
ワンパスタイプのインクジェットシステムの様な、生産性が高い印刷方式において、硬化膜中の残留成分を低減し、印刷物のしわやタックの発生を抑制できる方法は無かった。
特表2011−502188号公報 特表2012−502131号公報
本発明は、ワンパスで画像形成を行う活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷において、印刷物のしわ、タックがなく色再現性に優れ、かつ、印刷物の未硬化モノマーや開始剤等の残留成分量が少ないインクジェットインキセットを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、ワンパス方式のインクジェットシステムに用いる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセットの硬化方法であって、
各インキに含まれる開始剤の380〜410nmにおける光吸収量の総和が50以上であって、かつ、印刷順に従って各インキの前記光吸収量の総和が小さくなるように設計され、
各インキはそれぞれ、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチルを含み、
各インキを、380nm以上450nm未満に極大発光ピークを有するランプで硬化し、その後、300nm以上380nm未満に極大発光ピークを有するランプで硬化する活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセットの硬化方法に関するものである。
また本発明は、上記インクジェットインキセットの硬化方法を用いた印刷物の製造方法に関するものである。

本発明によって、ワンパス方式のインクジェットシステムによる高い生産性を兼ね備えつつ、しわやタックが無く色再現性に優れ、かつ印刷物の硬化膜中の残留成分が少ない印刷物を提供することが出来た。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、特にことわりのない限り、「部」「%」は、「重量部」「重量%」をあらわす。
(ワンパス方式のインクジェットシステム)
本発明のワンパス方式のインクジェットシステムとは、印刷したいメディアに対して1回で印字(印刷)を完成させる印刷方法であり、印刷スピードが要求される業務用印刷に向いている。近年、従来のオフセット印刷の代替としてインクジェット印刷を使用するにあたり、25m/M、さらには50m/Mなどの高速印刷が期待されている。
このため、上記ワンパス方式のインクジェットシステムに使用される活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ(以下、単にインキとも言う。)に求められる性能としては、その印刷速度の速さから、活性エネルギー線に対する高感度性、高周波でのインクジェットヘッドノズルからの吐出安定性等が求められる。
活性エネルギー線に対する高感度性を向上させるには、インキの重合反応速度を速めること、吐出安定性を向上させるには、インキの粘弾性等の物性の調整が重要である。
(活性エネルギー線硬化方法)
活性エネルギー線とは、電子線、紫外線、赤外線などの被照射体の電子軌道に影響を与え、ラジカル、カチオン、アニオンなどの重合反応の引き金と成りうるエネルギー線を示すが、重合反応を誘発させるエネルギー線であれば、これに限定しない。
なお、活性エネルギー線の光源として紫外線を照射する場合、例えば高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、紫外線レーザー、LED、および太陽光を使用することができる。
ワンパス方式のインクジェットシステムの印刷機に搭載する活性エネルギー線の光源として、利便性や価格などの面から紫外線照射機が使用されることが多い。
本発明に好ましく用いられる活性エネルギー線は、中でも、250nm〜450nmの波長の紫外線が好ましく用いられる。
具体的には、紫外線長波長側(380nm以上)に最大発光ピークを有するランプを用いてインキ塗膜の深部まで活性エネルギー線を透過させて硬化させ、その後、紫外線短波長側(380nm未満)に最大発光ピークを有するランプで印刷物の表面を硬化させることが好ましい。
前記硬化方法によって、表面が先に硬化されることによる印刷物のしわや、表面が十分に硬化されない事によるタックの発生を抑制することが出来る。
インキの硬化時は、活性エネルギー線照射時の酸素濃度が低い環境が好ましく、さらには大気濃度以下の環境が好ましい。具体的には、酸素濃度が0.5〜10%が好ましい。酸素濃度が低い環境では、インキの硬化時、ラジカルが発生した際に、酸素による表面硬化阻害を受けにくくなり、表面硬化を促し、印刷物のタックを低減できる。
酸素濃度が大気濃度以下とは、具体的には照射環境近辺で酸素濃度計を用いて実測することで確認することができる。手段としては窒素やアルゴンガスなどの不活性ガスを使用することで硬化環境の酸素濃度を制御することができる。特に窒素ガスは、安価に入手可能であるため、好適に用いることができる。
ランプを2つ以上使用して硬化する際は、ランプ間距離をなるべく短くし、1回目の照射と2回目の照射の間隔を1秒以下にすることが好ましい。これにより、印刷面の深部および表面の硬化が十分に進行し、印刷物のしわ、タックなく、硬化膜中の残留成分も低くすることができる。
(インキセット)
本発明のインキセットとは、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト等から選択される2種以上のインキからなる。
目的とする印刷物を得るために、色再現性の観点から、上記のカラーインキに加えてライトシアン、ライトマゼンタ、グレー、オレンジ、バイオレット、グリーン等のいわゆる中間色や2次色を用いてもいいし、その他カラーインキを使用しても良い。
本発明のインキセットにおいて、印刷する各インキの順番は、色によって特に限定されるわけではない。
一般的には、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを使用する場合には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順で印字され、また、これにホワイトを加えて使用する場合にはホワイト、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順で印字される。
本発明では、以下に述べるインキに含まれる開始剤の光吸収量を満たす限り、上記の制限を受けるものではない。
本発明のインキセットは、各インキに含まれる開始剤の380〜410nmにおける光吸収量が、印刷順に従って小さくなることを特徴とする。
本発明の開始剤の光吸収量の総和とは、開始剤の吸光度積分値(アセトニトリル1重量%溶液における)にインキの含有率を掛けたものである。複数の開始剤がインキに含有されるときは、開始剤毎に計算した光吸収量を合計したものである。
具体的な計算方法を下記に示す。
光吸収量の総和=開始剤Aの光吸収量+開始剤Bの光吸収量+・・・
開始剤Aの光吸収量=A’×開始剤Aのインキ中の含有量(重量%)
A’は、開始剤Aの380nm〜410nmにおける吸光度積分値を示す。具体的には、開始剤Aのアセトニトリル1重量%溶液において、380nm〜410nmの1nm毎の吸光度の総和である。例えば、開始剤Aの380nmにおける吸光度をA380、381nmにおける吸光度をA381・・・とした場合、
吸光度積分値A’=A380+A381+・・・A409+A410
なお、本測定は、JASCO社製V570 UV/VIS/NIR Spectrophotometerにて測定した。
380nm〜410nmにおけるインキの光吸収量の総和が50以上であれば、2色以上で印刷した場合でもインキ深部まで十分に硬化し、しわ、タックの発生が低減され、硬化膜中の残留成分も少なくなる。
本発明のインキセットは、さらに、印刷順に従って各インキの前記開始剤の光吸収量の総和が小さくなるように設計されることが好ましい。
250nm〜380nmの短波長と比較して380nm〜410nmの長波長の方が塗膜深部まで浸透する。
開始剤の380nm〜410nmの光吸収量が大きいインキを先に印刷することにより、印刷後の硬化時に380nm〜410nmの浸透しやすい光線により、先に印刷したインキもしっかりと硬化し、しわがなく、且つ残留成分も少なくなる。
一方、開始剤の380nm〜410nmの光吸収量が大きいインキを後に印刷するとインキ塗膜面の上が先に硬化することにより奥まで光線が浸透するのを妨げインキ塗膜面の深部が硬化せずしわが発生し、残留成分も多くなる。
インキの硬化反応効率を上げるために、インキ中の開始剤の添加量を増量する方法があるが、本発明はこれに依存しない。
(インクジェットインキ組成物)
本発明のインキセットに好適に用いられるインキ組成物は、顔料、顔料分散剤、モノマー、開始剤、添加剤等を含む。
インキ組成物は、モノマー、顔料分散剤と共に、顔料をサンドミル等の通常の分散機を用いて分散した顔料分散体に、モノマー、開始剤、その他添加剤を添加して作製されることが好ましい。この方法により、通常の分散機による分散においても充分な分散が可能であり、このため、過剰な分散エネルギーがかからず、多大な分散時間を必要としない。そのため、インキ成分の分散時の変質を招きにくく、安定性に優れたインクが調製可能である。
前記顔料分散体作成時の条件としては、微小ビーズを使用することが好ましい。具体的には0.1mm〜2mmの微小ビーズを用いることが、低粘度で保存安定性が良好な顔料分散体を作製するため好ましい。さらには、0.1mm〜1mmの微小ビーズを用いることが、顔料分散体の生産性とインクジェット吐出性が良好なインキを得るために好ましい。
インキ組成物は、分散機による分散の後、孔径3μm以下さらには、1μm以下のフィルターにて濾過することが好ましい。前記フィルターを使用することで、吐出性良好なインキを得ることが出来る。
インキ組成物は、吐出性、着弾後のドット形成の信頼性から、25℃での粘度が5〜20mPa・sであることが好ましい。5mPa s以上では、吐出が安定し、14mPa・s以下では、吐出精度が低下することがなく、画質が優れる。
なお、粘度の測定は、東機産業社製 TVE25L型粘度計を用いて、25℃環境下で、20rpm時の粘度を読み取ることにより測定することができる。
インキ組成物は、吐出性、着弾後のドット形成の信頼性の観点から、25℃における表面張力が20mN/m以上50mN/m以下であることが好ましく、20mN/m以上35mN/m以下であることがより好ましい。
なお、表面張力の測定は、協和界面科学社製 自動表面張力計CBVP−Zを用いて、25℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
(顔料)
インキ組成物に使用される顔料としては、一般的に印刷用途、塗料用途のインク組成物に使用される顔料を用いることができ、発色性、耐光性などの必要用途に応じて選択することができる。例えば、カーボンブラック、酸化チタン、炭酸カルシウム等の無彩色の顔料、または有彩色の有機顔料が使用できる。有機顔料としては、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーンなどの建染染料からの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系有機顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナクリドン系有機顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレットなどのペリレン系有機顔料、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系有機顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジなどのピランスロン系有機顔料、チオインジゴ系有機顔料、ローダミンレーキ系有機顔料、縮合アゾ系有機顔料、ベンズイミダゾロン系有機顔料、キノフタロンエローなどのキノフタロン系有機顔料、イソインドリンエローなどのイソインドリン系有機顔料、ナフトール系有機顔料、その他の顔料として、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット、レーキ顔料等が挙げられる。
上記有機顔料の中で、キナクリドン系有機顔料、フタロシアニン系有機顔料、ベンズイミダゾロン系有機顔料、イソインドリノン系有機顔料、縮合アゾ系有機顔料、ローダミンレーキ系有機顔料、キノフタロン系有機顔料、イソインドリン系有機顔料等は、耐光性と色域のバランスが良くに向いているため好ましい。
有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーで例示すると、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、109、110、117、120、125、128、129、137、138、139、147、148、150、151、153、154、155、166、168、180、185、C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、64,71、C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、81、81:1、81:2、81:4、81:5、97、122、123、149、168、169、177、180、185、192、202、206、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、269、C.I.ピグメントバイオレット1、19、23、29、30、37、40、50、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントブラウン23、25、26等が挙げられる。
好ましい有機顔料の例としては、イエロー、マゼンタ、シアンインキに使用されるものとして、C.I.ピグメントイエロー150、155、180、185、C.I.ピグメントレッド81、81:1、81:2、81:4、81:5、122、169、185、202、C.I.ピグメントバイオレット1、19、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、15:6が、所望の添加量でジャパンカラー2007およびFOGRA39を再現しうることから好ましい。また、色再現性を向上させるために特色を使用する場合には、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントオレンジ64、71等が好ましい。
酸化チタンの具体例としては、石原産業社製「タイペークCR−50、50−2、57、80、90、93、95、953、97、60、60−2、63、67、58、58−2、85」「タイペークR−820,830、930、550、630、680、670、580、780、780−2、850、855」「タイペークA−100、220」「タイペークW−10」「タイペークPF−740、744」「TTO−55(A)、55(B)、55(C)、55(D)、55(S)、55(N)、51(A)、51(C)」「TTO−S−1、2」「TTO−M−1、2」、テイカ社製「チタニックスJR−301、403、405、600A、605、600E、603、805、806、701、800、808」「チタニックスJA−1、C、3、4、5」、クロノス社製「クロノス2220、クロノス2230、クロノス2233」、デュポン社製「タイピュアR−900、902、960、706、931」、Tioxide社製「TIOXIDE RTC 30、TR−28、TR−52」等が挙げられる。
顔料の添加量は、所望の色域を確保する上で任意に選択される。十分なインキ塗膜硬化性、印刷物の色域、耐候性等を確保するためには、インキ中に0.3〜20重量%の範囲で含まれることが好ましい。
(顔料分散剤)
本発明のインキ組成物は、顔料の分散性およびインキの保存安定性を向上させるために顔料分散剤を添加するのが好ましい。顔料分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート等を用いることができる。
顔料分散剤の具体例としては、BYK Chemie社製「Disperbyk−101(ポリアミノアマイド燐酸塩と酸エステル)、107(水酸基含有カルボン酸エステル)、110、111(酸基を含む共重合物)、130(ポリアマイド)、161、162、163、164、165、166、167、168、170(高分子共重合物)」、「400」、「Bykumen」(高分子量不飽和酸エステル)、「BYK−P104、P105(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸)」、「P104S、240S(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン系)」、「Lactimon(長鎖アミンと不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン)」が挙げられる。また、BASF社製「EFKA44、46、47、48、49、54、63、64、65、66、71、701、764、766」、「EFKAPOLYMER100(変性ポリアクリレート)、150(脂肪族系変性ポリマー)、400、401、402、403、450、451、452、453(変性ポリアクリレート)、745(銅フタロシアニン系)」、共栄社化学社製「フローレン TG−710(ウレタンオリゴマー)、「フローノンSH−290、SP−1000」、「ポリフローNo.50E、No.300(アクリル系共重合物)」、楠本化成社製「ディスパロン KS−860、873SN、874(高分子分散剤)、#2150(脂肪族多価カルボン酸)、#7004(ポリエーテルエステル型)」が挙げられる。さらに、花王社製「ホモゲノールL−18(ポリカルボン酸型高分子)、「エマルゲン920、930、931、935、950、985(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)、「アセタミン24(ココナッツアミンアセテート)、86(ステアリルアミンアセテート)」、ルーブリゾール社製「ソルスパース5000(フタロシアニンアンモニウム塩系)、13940(ポリエステルアミン系)、17000(脂肪酸アミン系)、24000GR、32000、33000、39000、41000、53000、76400、76500、J100」、日光ケミカル社製「ニッコール T106(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート)、MYS−IEX(ポリオキシエチレンモノステアレート)、Hexagline 4−0(ヘキサグリセリルテトラオレート)」、味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821、822、824、827、711」、テゴケミサービス社製「TEGODisper685」等が挙げられる。
中でも、樹脂型顔料分散剤として塩基性官能基をもつものは、高周波数特性に優れ、かつ保存安定性良好な顔料分散体が得られるため好ましい。
顔料分散剤の添加量は、所望の安定性を確保する上で任意に選択される。インキの流動特性に優れるのは、顔料に対し分散樹脂が20〜150重量%の場合である。この範囲内ではインキの分散安定性が良好となり、かつ20kHz以上の高周波数領域でも安定した吐出性を示すため高精度・高生産性を実現することができることからより好ましい。
さらに、顔料分散体には、顔料の分散性およびインキ組成物の保存安定性をより向上させるために、有機顔料の誘導体(以下、顔料誘導体という。)を配合しても構わない。
顔料誘導体は、有機顔料を母体骨格とし側鎖にスルホン酸、スルホンアミド基、アミノメチル基、フタルイミドメチル基等の置換基を導入して得られる有機化合物をいう。
顔料誘導体の添加量は、所望の安定性を確保する上で任意に選択される。例えば、インキの流動特性の観点から、顔料に対し顔料誘導体3〜12%が好ましい。この範囲内ではインキの分散安定性が良好となり、インキの長期保管後も製造直後と同等のインキ品質を示すため、好適に用いることができる。
(モノマー)
モノマーとしては、具体的には、単官能アクリルモノマー、2官能アクリルモノマー、3官能以上のアクリルモノマーなどのアクリルモノマー、またはビニルモノマー、ビニルエーテルモノマー、ビニルエステルモノマー、アクリルとビニルを分子内に包含する異種モノマー、アリルエーテルモノマー、アリルエステルモノマーなどが挙げられる。
インクジェットインキとして吐出するためには、インキは低粘度である必要があり、単官能もしくは2官能モノマーが好適に用いられる。中でも、25℃において粘度1〜20mPa・sのモノマーが好ましい。
単官能モノマーとして、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート、(エトキシ(またはプロポキシ)化)2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(オキシエチル) (メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、β-カルボキシルエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンフォルマル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、N-ビニルホルムアミド、N−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド等が挙げられ、
2官能モノマーとしては、例えば、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、(エトキシ(またはプロポキシ)化)ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(エトキシ(またはプロポキシ)化)1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールアクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、(エトキシ(またはプロポキシ)化)ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ネオペンチルグリコール変性)トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジビニルエーテル、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、等が挙げられ、
3官能以上のモノマーとしては、例えば、ペンタエリスリトールトリ(またはテトラ)(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(またはテトラ) (メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(またはテトラ) (メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。以上の材料は、単独で用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
中でも、インキ塗膜の硬化性の点から、EO(ポリエチレングリコール)またはPO(ポリプロピレングリコール)を主骨格としたモノマーを用いることが好ましい。前記EOまたはPOを主骨格としたモノマーとは、反応性基であるアクリロイル基や、ビニル基、ビニルエーテル基を除いた部分に、EOまたはPO基を含有するモノマーを指す。
具体的には、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジビニルエーテル等の2官能モノマーが好ましく用いられる。これらモノマーは、比較的低粘度かつ高感度である。そのため、ワンパス方式のインクジェットシステムにおける高速印刷でも安定吐出ができ、かつ硬化後のインキ塗膜中の残留成分の低減や、印刷物のしわやタックが抑制できるため好ましい。

これらモノマーは、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
インキ中のモノマーの含有量は硬化性および吐出性などのインキ特性に寄与するため、単官能及び2官能モノマーの合計の含有量は、インキ組成物中50重量%以上であることが、硬化性が高くかつインクジェットインキとして良好な吐出性を示すことから好ましい。より好ましくは70重量%以上であれば低照度でも十分に高い硬化性を示す。
インキ組成物には、上記モノマー以外にもオリゴマー、プレポリマーを使用できる。具体的には、
(開始剤)
本発明の開始剤とは、光照射により重合反応を開始するラジカル活性種を発生させる化合物全般を示し、光ラジカル重合開始剤に加え、増感剤も含まれる。開始剤としては、硬化速度、硬化塗膜物性、着色材料により自由に選択することができる。
本発明では、380nm〜410nmの光吸収をもつ開始剤を使用することが好ましく、例えば、アシルフォスフィンオキサイド系、αアミノアセトフェノン系、ベンゾフェノン系、及びチオキサントン系の開始剤が挙げられる。前記開始剤を使用することにより、インキ塗膜深部まで硬化が効率良く進行し、2色以上の色を重ねて印字した際にも十分に硬化し、しわ、タックがなく、且つ硬化後の印刷物中の開始剤やモノマー等の残留成分量が低減される。
開始剤として、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、2−[4−(メチルチオベンゾイル)]−2−(4−モルホリニル)プロパン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、[4−[4−メチルフェニル]チオ]フェニル〕フェニルメタノン、4-(ジメチルアミノ)安息香酸エチル、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、4,4‘−ビス−(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、1−[4−(4−ベンゾイルフェニルスルファニル)フェニル]−2−メチル−2−[(4−メチルフェニル)スルフォニル]プロパン−1−オン、(メチルイミノ)ジエタン−2,1−ジイル(4−ジメチルアミノベンゾエート)等を用いることで良好な硬化性を示す。より好ましくは、上記開始剤を2種類以上併用した際に、さらに良好な硬化性を示す。
上記開始剤は、インキ中0.5〜25重量%で使用されるのが好ましく、より好ましくは2〜20重量%である。0.5〜25重量%である場合、優れた硬化性およびインキ塗膜の残留成分の低減を両立することができる。ただし、380nm〜410nmの範囲の光吸収量が50以上であれば、しわ、タックなく、残留成分も少ない印刷物を得ることができる為、前記開始剤量に制限されない。
(添加剤)
本発明のインクジェットインキには、上記顔料、顔料分散剤、モノマー、開始剤の他に、添加剤を含んでも良い。例えば、重合禁止剤、表面張力調整剤、有機溶剤などが挙げられる。
(禁止剤)
インキの経時での粘度安定性、経時後の吐出安定性、インクジェット記録装置内での粘度安定性を高めるため、禁止剤を使用することができる。禁止剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、フェノチアジン系化合物、ヒンダードアミン系化合物、リン系化合物が特に好適に使用される。
具体的には、ヒンダードフェノール系化合物として、BASF社製「IRGANOX 1010、1010FF、1035、1035FF、1076、1076FD、1076DWJ、1098、1135、1330、245、245FF、245DWJ、259、3114、565、565DD、295」、精工化学社「BHTスワノックス」「ノンフレックス アルバ、MBP、EBP、CBP、BB」「TBH」、ADEKA社製「AO−20、30、50、50F、70、80、330」、本州化学社製「H−BHT」、エーピーアイ社「ヨシノックス BB、425、930」、フェノチアジン系化合物として、精工化学社製「フェノチアジン」、堺化学工業社製「フェノチアジン」「2−メトキシフェノチアジン」、「2−シアノフェノチアジン」、ヒンダードアミン系化合物として、BASF社製「IRGANOX 5067」「TINUVIN 144、765、770DF、622LD」、精工化学社「ノンフレックス H、F、OD−3、DCD、LAS−P」「ステアラー STAR」「ジフェニルアミン」「4−アミノジフェニルアミン」「4−オキシジフェニルアミン」、エボニックデグサ社製「HO−TEMPO」、日立化成社「ファンクリル 711MM、712HM」、リン系化合物として、BASF社製「トリフェニルホスフィン」「IRGAFOS 168、168FF」、精工化学社「ノンフレックス TNP」、その他の化合物として、BASF社製「IRGASTAB UV−10、22」、精工化学社製「ハイドロキノン」「メトキノン」「トルキノン」「MH」「PBQ」「TBQ」「2,5−ジフェニルーp−ベンゾキノン」、和光純薬社「Q−1300、1301」、RAHN社製「GENORAD 16、18、20」を挙げることができる。
このうち、インキへの溶解性や、禁止剤自身の色味、モノマー反応性との相性の点で、ヒンダードフェノール系化合物として精工化学社「BHTスワノックス」「ノンフレックス アルバ」、本州化学社製「H−BHT」、フェノチアジン系化合物として精工化学社製「フェノチアジン」、堺化学工業社製「フェノチアジン」、ヒンダードアミン系化合物としてエボニックデグサ社製「HO−TEMPO」、リン系化合物として、BASF社製「トリフェニルホスフィン」が好適に選択される。これら禁止剤は一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
禁止剤は、インキ中0.1〜2重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜1.5重量%である。前記範囲内では、インキ安定性とワンパス方式のインクジェット印刷後のインキ塗膜硬化性を両立することが出来、2色以上の色を重ねて印字、硬化した際の硬化膜の残留成分量を低減できるために好ましい。
(表面張力調整剤)
本発明では、印刷媒体への濡れ広がり性を向上させるために表面張力調整剤を加えることができる。
表面張力調整剤の具体例としては、ビックケミー社製「BYK−350、352、354、355、358N、361N、381N、381、392、BYK−300、302、306、307、310、315、320、322、323、325、330、331、333、337、340、344、348、370、375、377、378、355、356、357、390、UV3500、UV3510、UV3570」テゴケミー社製「Tegorad−2100,2200、2250、2500、2700」エボニックデグサ社製「TEGO(登録商標) Glide 100、110、130、403、406、410、411、415、432、435、440、450、482」等が挙げられるがこれに限定されるものではない。これら表面張力調整剤は、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
表面張力調整剤は、シリコン系であることが、表面張力調整剤の相溶性によるはじき防止の点から好ましい。
また、表面張力調整剤は分子内に炭素−炭素二重結合をもつ反応性表面張力調整剤であることが、硬化により硬化膜中に取り込まれることから塗膜中の残留成分量低減のために好ましい。例えば、Tegorad−2100,2200等が挙げられる。
表面張力調整剤はインキ中に、0.01〜5重量%含まれることが好ましい。0.01重量%以上では基材上でのインキの濡れ広がりが向上して良好な画像を得ることが出来、5重量%未満であれば、インキ塗膜の硬化を阻害することなく、塗膜残留成分も低減できる。
(有機溶剤)
インキ組成物には、低粘度化および基材への濡れ広がり性を向上させるために、有機溶剤を含有させてもよい。有機溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、ジエチルジグリコール、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート等のグリコールモノアセテート類、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールアセテートプロピオネート、エチレングリコールアセテートブチレート、エチレングリコールプロピオネートブチレート、エチレングリコールジプロピオネート、エチレングリコールアセテートジブチレート、ジエチレングリコールアセテートプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートブチレート、ジエチレングリコールプロピオネートブチレート、ジエチレングリコールジプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートジブチレート、プロピレングリコールアセテートプロピオネート、プロピレングリコールアセテートブチレート、プロピレングリコールプロピオネートブチレート、プロピレングリコールジプロピオネート、プロピレングリコールアセテートジブチレート、ジプロピレングリコールアセテートプロピオネート、ジプロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールプロピオネートブチレート、ジプロピレングリコールジプロピオネート、ジプロピレングリコールアセテートジブチレート等のグリコールジアセテート類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等のグリコール類、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル等の乳酸エステル類があげられる。この中でも、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテルが好ましい。
有機溶剤の添加量は、硬化性や印刷物の残留成分の観点から、インキ組成物中10重量%以下が好ましい。さらに好ましくは、5重量%以下が好ましい。これら有機溶剤は一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
また本発明で用いられるインキには、上記以外にも既存の消泡剤、流動性改質剤、蛍光増白剤、酸化防止剤などを、所望の品質を満たす限り用いることができる。
以下に、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、以下の実施例は本発明の権利範囲を何ら制限するものではない。なお、実施例における「部」は、「重量部」を表す。また、下記の実施例、比較例の詳細な条件を表1に示す。
(実施例1〜9、比較例1〜5)
<インキの作製>
顔料30部、顔料分散剤15部、モノマーとしてDPGDA(ジプロピレングリコールジアクリレート(BASF社製)を混合したのち、マイクロビーズ型分散機(DCPミル)にて1時間分散し、イエロー分散体を得た。分散にはZrビーズの0.3mm径タイプを体積充填率75%にて実施した。
得られた分散体8.3部に、表1に示す組成になる様に、その他モノマー、開始剤、禁止剤、添加剤を添加し、シェーカーにて6時間振盪し溶解した。得られた液体をポア径0.5ミクロンのPTFEフィルターで濾過を行い、粗大粒子を除去し、インキ組成物を作成した。
<インクジェットインキセットの評価>
(インクジェット印刷物の作成)
調製したインキ組成物を用い、京セラヘッドを積んだインクジェット吐出装置により、周波数20kHz、ヘッド温度43℃、インキ液滴量14plの印字条件で、リンテック社製PET K2411上へ、70%ベタ画像を描画した。
4色のインキセットを吐出する際は、表2に示すような順で印字した。
光源として以下のいずれかを使用し、インキを硬化させることでインクジェット印刷物を得た。
・LED:インテグレーションテクノロジー社製LEDランプ(385nm,10m/sec時積算光566mw/cm2)
・メタハラ:ハリソン東芝ライティング社製160W/cmメタルハライドランプ(365nm)
・コンベア速度50m/min、ワンパスで紫外線硬化させた。
ランプを2個以上使用する際は、表2に示すランプ間距離になるよう設置した。
(残留成分評価)
(硬化膜中に残留する未反応モノマー・開始剤の抽出と量の算出)
CYAN、MAGENTA、YELLOW、BLACKの4色を用いて高精細カラーデジタル標準画像データ(ISO/JIS−SCID JISX 9201準拠 JSA−00001)のサンプル番号5(自転車)を印刷したA4サイズの硬化膜を、基材ごと1cm四方に切断し、密閉した容器に入ったメチルエチルケトン100mlに3日間60℃で浸漬することにより、硬化膜中の残留成分を抽出した。2日後、攪拌して均一化させたメチルエチルケトンを容器内から取り出し、抽出した成分をGCMS(島津製作所製GCMS−QP2010 Plus)およびHPLC(島津製作所製)にて同定した。検出された化合物の検量線を作製して各化合物を定量することにより、硬化膜中に残留する未反応モノマー・開始剤の量を算出した。
(硬化膜重量)
硬化膜重量は、以下のように算出した。
硬化膜重量=印刷後の印刷物(硬化膜+基材)重量−印刷前の基材重量
(モノマー残留率)
硬化膜中に残留する未反応モノマーの残留率は、以下のように算出した。
モノマー残留率=抽出されたモノマー総量(g)/硬化膜重量(g)
(開始剤残留率)
硬化膜中に残留する未反応開始剤の残留率は、以下のように算出した。
開始剤残留率=抽出された開始剤総量(g)/硬化膜重量(g)

評価基準は以下の通りである。
5:モノマー残留率が0.1%以下、開始剤残留率が4%以下
4:モノマー残留率が0.1%より多く、0.3%以下、開始剤残留率が4%より多く、6%以下
3:モノマー残留率が0.3%より多く、0.4%以下、開始剤残留率が6%より多く、8%以下
2:モノマー残留率が0.4より多く0.5%以下,開始剤残留率が8%より多く10%以下
1:モノマー残留率が0.5%より多い,開始剤残留率が10%より多い
モノマー、及び開始剤残留成分の多い方の評価を点数付けした。
EUPIAガイダンス(EuPIA Guideline on Printing Inks applied to the non-food contact surface of food packaging materials and articles)に従った食品包装用印刷物の評価を各原料に対し実施した結果、食品代用評価液中へのマイグレーション値の下限値を下回るためには、硬化物中に残存するモノマーや開始剤の残留量を一定値以下とすることで基準を満たすことがわかっている。その結果から、本発明においては、モノマー残留率は0.5%以下(評価2以上)、開始剤残留率は10%以下(評価2以上)を、残留実用レベルと判断した。
(しわ評価)
得られた印刷物を、目視にて以下の様に5段階評価を行った。なお、合格は3以上とする。
5:全くしわがない
4:局所的にしわがみられる
3:1割程度しわがみられる
2:5割程度しわがみられる
1:全体的にしわがみられ、白化している
(タック評価)
印刷物を綿棒でこすり、5段階評価を行った。なお、合格は3以上とする。
5:10往復こすっても跡がつかない
4:10往復こすると跡が残る
3:5往復こすると跡が残る
2:5往復こすると下地がみえる
1:2往復こすると下地がみえる
Figure 0006127905
Figure 0006127905
表1に記載したインキの原料成分は、以下のとおりである。
(顔料)
・PY180: Noveperm Yellow P−HG(クラリアント社製、イエロー顔料)
・PR19: Inkjet Magenta E5B02(クラリアント社製、マゼンタ顔料)
・PB15:3: LIONOL BLUE FG−7400−G(トーヨーカラー社製、シアン顔料)
・PB7: Special Black350(デグザ社製、カーボンブラック)
・SP32000: ルーブリゾール社製、塩基性顔料分散剤
(モノマー)
・VEEA: アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル(日本触媒社製、2官能モノマー)
・DPGDA: ジプロピレングリコールジアクリレート(BASF社製、2官能モノマー)
・DCPA: トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(共栄社化学社製、2官能モノマー)
(開始剤)
・EAB: 4、4’−ジエチルアミノベンゾフェノン(大同化成工業社製)吸収量48.0
・TPO: 2、4、6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(BASF社製)吸収量11.1
・ESACURONE: オリゴ〔2−ヒドロキシ−2−メチル−1−{4−(1−メチルビニル)フェニル}プロパノン〕(Lamberti社製)吸収量2.3
・Irg819: ビス(2、4、6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(BASF社製)吸収量2.25
・Irg369: 2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1吸収量4.38
(禁止剤)
・フェノチアジン: フェノチアジン(精工化学社製)
(添加剤)
・UV3510: BYK−UV3510(BYK Chemie社製)
(実施例1〜実施例9)
表2に示す通り、実施例1〜実施例9では残留成分が少なく、印刷物の長期の保存においてもインキ成分の食品への混入が極めて起こりにくいと考えられる上に、しわ、タックがなくインキセットとして好ましい。中でも実施例1、5、7は残留成分、しわ、タックの観点で最適な結果となった。
(比較例1〜比較例5)
比較例1ではインキ4の光吸収量が少ない為、内面硬化が進行せず、残留成分が残りしわが発生する。比較例2ではインキ6の光吸収量が非常に多く、表面硬化が先に進行することにより内面硬化の進行が遅く、残留成分が残りしわが発生する。比較例3では、インキ7、9の光吸収量が逆転しており、比較例2インキと同様の影響で残留成分が残る。比較例4では、インキの光吸収量を低い順に印刷した結果であるが、これも残留成分が残り、しわ、タックが発生する。比較例5では、光吸収量が50以下となるインキ10を使用した結果、表面硬化があまく残留成分が残り、タックが発生した。

Claims (2)

  1. ワンパス方式のインクジェットシステムに用いる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセットの硬化方法であって、
    各インキに含まれる開始剤の380〜410nmにおける光吸収量の総和が50以上であって、かつ、印刷順に従って各インキの前記光吸収量の総和が小さくなるように設計され、
    各インキはそれぞれ、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチルを含み、
    各インキを、380nm以上450nm未満に極大発光ピークを有するランプで硬化し、その後、300nm以上380nm未満に極大発光ピークを有するランプで硬化する活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセットの硬化方法。
  2. 請求項1記載のインクジェットインキセットの硬化方法を用いた印刷物の製造方法。
JP2013220479A 2013-10-23 2013-10-23 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット Expired - Fee Related JP6127905B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013220479A JP6127905B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット
US15/031,263 US9884973B2 (en) 2013-10-23 2014-10-23 Active energy ray-curable inkjet ink and ink set
CN201480058436.4A CN105683310B (zh) 2013-10-23 2014-10-23 活性能量射线固化型喷墨油墨及油墨组
EP14855308.4A EP3061794B1 (en) 2013-10-23 2014-10-23 Active energy ray-curable inkjet ink and ink set
PCT/JP2014/078247 WO2015060397A1 (ja) 2013-10-23 2014-10-23 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ及びインキセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013220479A JP6127905B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015081311A JP2015081311A (ja) 2015-04-27
JP6127905B2 true JP6127905B2 (ja) 2017-05-17

Family

ID=53012108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013220479A Expired - Fee Related JP6127905B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6127905B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6327433B2 (ja) * 2013-12-13 2018-05-23 Dic株式会社 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク及びインクセット
JP2017048332A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 日新製鋼株式会社 硬化膜の製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0205151D0 (en) * 2002-03-05 2002-04-17 Sericol Ltd An ink-jet ink printing process and ink-jet inks used therein
JP5640400B2 (ja) * 2010-03-04 2014-12-17 セイコーエプソン株式会社 印刷方法
JP5707784B2 (ja) * 2010-08-30 2015-04-30 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2013124333A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Konica Minolta Ij Technologies Inc 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク及びそれを用いた画像形成方法
JP2013180424A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5929410B2 (ja) * 2012-03-28 2016-06-08 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、インクジェット記録装置
JP5718845B2 (ja) * 2012-03-30 2015-05-13 富士フイルム株式会社 インクジェット記録方法及び印刷物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015081311A (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6120477B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
EP3061794B1 (en) Active energy ray-curable inkjet ink and ink set
JP5990879B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP5939114B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP5621209B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ
JP6134090B2 (ja) 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物
WO2013031871A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物、及びそれを用いた印刷物
WO2012133694A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
WO2015136694A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP2012193275A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP5776129B1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP2019172869A (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物
JP2015183147A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP2019183018A (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物
JP2019031618A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク組成物
JP5942592B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP5521281B2 (ja) インキ組成物およびそれを用いた硬化物
WO2023276290A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク組成物
JP6398785B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ
JP2008050600A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ
JP2008045147A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ
JP6127905B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット
JP2015183149A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP5505016B2 (ja) インク組成物、インクジェット記録方法、及び印刷物
JP6265286B2 (ja) 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161024

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20161028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170327

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6127905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees