JP6127657B2 - 回転砥石のツルーイング方法及びそのツルーイング方法を実施するための研削盤 - Google Patents

回転砥石のツルーイング方法及びそのツルーイング方法を実施するための研削盤 Download PDF

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Description

本発明は、回転砥石のツルーイング方法及びそのツルーイング方法を採用した研削盤に関する。
従来、研削盤では、種々の形状のワークを加工する。例えば、図9に示すように軸部WAと、その軸部WAの略中央に鍔状に突出するとともに軸方向の少なくとも一方側の面が円錐面WCに形成された円板部WBと、を有するワークWがある。このようなワークWの円錐面WCは、ワークWを軸周りに回転させつつ、円板状の回転砥石TAを円錐面WCに当接させて研削する。
上述した回転砥石TAは、同図に示すように、その外周の研削面TA1が砥石回転軸ZTAに対し傾斜して円錐面WCの幅と略等しい長さを有する所謂アンギュラ砥石TAである。このアンギュラ砥石TAは、研削盤に取付けてモータ等の駆動力によって砥石回転軸ZTA周りに回転される。そして、ワークWを別途の駆動源によってワーク回転軸ZW周りに回転させ、回転するアンギュラ砥石TAの研削面TA1を円錐面WCに当接させて研削する。
ここで、ワークWの円錐面WCを研削した場合、ワーク回転軸ZWに近い側の円錐面WC1と、ワーク回転軸ZWに遠い側の円錐面WC2とでは、ワーク回転軸ZWに遠い側のほうが周速度が速い。これにより、ワークWの円錐面WCにおける径の差によって研削除去量の差を生じ、仕上がりの仕上げ面粗さに差が生じている。
また、アンギュラ砥石TAは、研削面TA1が砥石回転軸ZTAに対し傾斜している形状であることから外周の径が相対的に大径の大径部位TA3と小径の小径部位TA2を有する。そのため、アンギュラ砥石TAの研削面TA1は、大径部位TA3の周方向に配設される砥粒数が、小径部位TA2の周方向に配設される砥粒数より相対的に多い傾向となる。そのため、アンギュラ砥石TAの研削面TA1の小径部位TA2は、大径部位TA3に比べて少ない砥粒数でワークWを加工することに伴いワークWの加工後の仕上げ面粗さが大きくなる傾向にある。
ここで、アンギュラ砥石TAによるワークWの円錐面WCの研削は、ワーク回転軸ZWに近い側の円錐面WC1にアンギュラ砥石TAの大径部位TA3が当接し、ワーク回転軸ZWに遠い側の円錐面WC2にアンギュラ砥石TAの小径部位TA2が当接する関係となる。そのため、ワークWの円錐面WCの仕上がりの仕上げ面粗さは、ワークWの周速度の差に伴う影響と、アンギュラ砥石TAの砥粒数の差に伴う影響が相俟ってワーク回転軸ZWに遠い側の円錐面WC2の方が粗くなる。
ここで、特許文献1に記載された技術は、ワークの円錐面の幅より小さい研削面を有する回転砥石を用いて円錐面上に当接した回転砥石を円錐面の母線に沿って移動させて研削するものである。この研削の際、ワークの回転速度を変化させることで円錐面の仕上がりの仕上げ面粗さを所望の交差内とすることを試みている。
特開2004−345054号公報
しかしながら、特許文献1における技術では、円錐面の加工に時間がかかってしまい効率よく加工することができない。そこで本願発明者は回転砥石の整形や目立てを行うツルアによる回転砥石のツルーイング方法に着目した。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ワークの円錐面を研削した場合において、ワーク回転軸に近い側の円錐面と、ワーク回転軸に遠い側の円錐面で、仕上げ面粗さの差をより小さくすることができ、且つより効率よくワークを加工できることにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る回転砥石のツルーイング方法は次の手段をとる。まず、本発明の第1の発明は、回転砥石の外周面における当該回転砥石の軸方向の長さを、ワークの円錐面の母線の長さと略等しくすることで、前記円錐面に前記回転砥石の外周面を当接させて研削する際は、前記円錐面の母線方向に前記回転砥石を相対的に移動させることなく研削する研削盤において、
ワーク回転軸に対して前記円錐面を有するワークを前記ワーク回転軸回りに回転させながら、前記ワークの円錐面に、研削盤の回転砥石の外周面を当接させて前記円錐面を研削するための前記回転砥石をツルアを用いてツルーイングする、回転砥石のツルーイング方法であって、
前記回転砥石の外周面における当該回転砥石の軸方向の一端側から他端側に向けて、前記回転砥石に対する前記ツルアの位置を、前記回転砥石の外周面に沿って相対的に移動させながら前記回転砥石の外周面をツルーイングする際に、
前記ワークの円錐面の小径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置をツルーイングする際の前記ツルアの相対移動速度よりも、前記ワークの円錐面の大径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置をツルーイングする際の前記ツルアの相対移動速度を遅くする構成であり、
前記ワークの円錐面の小径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置から、前記ワークの円錐面の大径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置に向かって、前記ツルアを相対移動させるとともに前記ツルアの相対移動速度を徐々に遅くする、
あるいは、前記ワークの円錐面の大径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置から、前記ワークの円錐面の小径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置に向かって、前記ツルアを相対移動させるとともに前記ツルアの相対移動速度を徐々に速くする構成であり、
前記回転砥石は、砥石回転軸に対して平行な外周面を有する円筒形状である。
この第1の発明によれば、ツルーイングする際のツルアの相対移動速度を変化させることで回転砥石の表面状態を変化させることができる。即ち、周速度が遅いワーク回転軸に近い側の円錐面を研削する回転砥石の研削面の研削面粗さより、周速度が速いワーク回転軸に遠い側の円錐面を研削する回転砥石の研削面の研削面粗さを相対的に細かくする。これにより、ワークの円錐面を研削した場合において、ワーク回転軸に近い側の円錐面と、ワーク回転軸に遠い側の円錐面で、仕上げ面粗さの差をより小さくすることができる。また、回転砥石の外周面における当該回転砥石の軸方向の長さを、ワークの円錐面の母線の長さと略等しくすることで、円錐面に回転砥石の外周面を当接させて研削する際は、円錐面の母線方向に回転砥石を相対的に移動させることなく研削することができるので効率よくワークを加工できる。もって、ワークの円錐面を研削した場合において、ワーク回転軸に近い側の円錐面と、ワーク回転軸に遠い側の円錐面で、仕上げ面粗さの差をより小さくすることができ、且つより効率よくワークを加工できる。
また、ツルーイングする際のツルアの相対移動速度を徐々に変化させることで、回転砥石の研削面粗さを徐々に変化させ、ワークの円錐面をより一層均一な仕上げ面粗さとすることができる。
また、回転砥石は、砥石回転軸に対して平行な外周面を有する円筒形状とすることで、外周面の周方向に配置される砥粒数の差が生じにくい。そのため、砥粒の密度の差を考慮する必要がなく、砥石の研削面の研削面粗さを調整することで、ワークの円錐面の仕上げ面粗さを調整することが可能であり、ワークの円錐面をより一層均一な仕上げ面粗さとすることができる。
また、本発明の第2発明は、上記第1の発明に係る回転砥石のツルーイング方法であって、前記回転砥石は、前記砥石回転軸と直行する旋回軸周りに旋回可能であり、前記回転砥石の外周面の位置が、前記ワークの円錐面を研削する加工位置へ旋回可能である。
次に、本発明の第の発明は、回転砥石と、前記回転砥石をツルーイングするツルアと、制御手段とを有し、前記制御手段の指令に基づき、上記第1の発明または第2の発明の回転砥石のツルーイング方法を実行する研削盤である。
この第の発明によれば、ワークの円錐面を研削した場合において、ワーク回転軸に近い側の円錐面と、ワーク回転軸に遠い側の円錐面で、仕上げ面粗さの差をより小さくすることができ、且つより効率よくワークを加工できる研削盤を得ることができる。
本発明は上記発明の手段をとることにより、ワークの円錐面を研削した場合において、ワーク回転軸に近い側の円錐面と、ワーク回転軸に遠い側の円錐面で、仕上げ面粗さの差をより小さくすることができ、且つより効率よくワークを加工できる。
本実施形態における研削盤の平面図である。 本実施形態におけるワークの断面図である。 本実施形態における回転砥石の研削時の位置を示した平面図である。 本実施形態における回転砥石がツルーイングする際の位置を示した平面図である。 図4のV部の拡大平面図である。 図5のVI部における回転砥石の拡大断面図である。 本実施形態における制御手段による処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態におけるツルーイングする際のツルアの相対移動速度の変化を示したグラフである。(a)は、ツルアの相対移動速度の変化例1である。(b)は、ツルアの相対移動速度の変化例2である。 従来の研削の例を示した概略図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。なお、各図において、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸は鉛直上向きの方向を示し、Z軸はワークWの回転軸であるワーク回転軸ZW方向を示し、X軸は旋回台12の進退方向を示している。
次に図1〜図8を用いて、本実施の形態における研削盤1について説明する。第1の実施の形態は、旋回台12上にプレーン砥石TP(回転砥石に相当)を適切な位置に配置した研削盤1である。
[研削盤1の全体構成(図1)]
図1に示すように、研削盤1は、基台10と、基台10上でZ軸方向に往復移動可能な主軸テーブル11と、基台10上でX軸方向に往復移動可能な旋回台12と、を備えており、旋回台12はY軸と平行な旋回軸ZS回りに旋回可能である。なお、各可動体等を制御する制御手段(数値制御装置等)については、図示省略する。
主軸テーブル11は、Z軸駆動モータ11Mと送りねじにてZ軸方向に往復移動し、制御手段はエンコーダ等の位置検出手段11Eからの信号を検出しながらZ軸駆動モータ11Mに制御信号を出力して主軸テーブル11のZ軸方向の位置決めを行う。
旋回台12は、X軸駆動モータ12Mと送りねじにてX軸方向に往復移動し、制御手段はエンコーダ等の位置検出手段12Eからの信号を検出しながらX軸駆動モータ12Mに制御信号を出力して旋回台12のX軸方向の位置決めを行う。
主軸テーブル11には、センタ部材21を備えた主軸台20と、センタ部材31を備えた心押台30が載置されており、センタ部材21とセンタ部材31はZ軸方向に平行なワーク回転軸ZW上に配置されている。また心押台30には、プレーン砥石TPをツルーイングするためのツルーイング装置25が設置されている。(なお、プレーン砥石TPの配置位置関係によってはツルーイング装置25が主軸台20に設けられる態様であってもよい。)
センタ部材21は主軸22に設けられ、主軸22には図示しない駆動モータが設けられており、制御手段は、センタ部材21の先端をとおるワーク回転軸ZW回りに主軸22を、任意の角速度で任意の角度まで回転させることができる。
センタ部材31は心押軸32に設けられ、心押軸32は回転可能または回転不能に支持されている。
旋回台12は、より小さくするために板状であり、旋回台12の中央近傍には、旋回モータ13がY軸方向に突出するように設けられている。制御手段はエンコーダ等の角度検出手段からの信号を検出しながら旋回モータ13に制御信号を出力して旋回台12の旋回角度を制御する。
そして旋回台12上には、プレーン砥石TP(回転砥石に相当)を備えたプレーン砥石装置50が旋回モータ13を挟むように配置されている。
なお、プレーン砥石TPの回転軸である砥石回転軸ZTPは旋回軸ZSに直交する面内に位置する。
プレーン砥石TPは、砥石回転軸ZTP方向における一方の方向の端部に取り付けられている(図1では、プレーン砥石TPは、右側の端部に取り付けられている)。
また、プレーン砥石TPは砥石駆動モータ50Mからベルト50Bを介して回転駆動される。
また、研削盤1には、ワークWとプレーン砥石TPとの接触個所(研削点)の近傍にクーラントを供給するクーラントノズルが設けられているが図示省略する。
プレーン砥石TPは、図1に示すように砥石回転軸ZTPに対して平行な研削面TP1(回転砥石の外周面に相当)を有して円筒形状に形成されている。
プレーン砥石TPは、その外周面である研削面TP1の軸方向の長さがワークWの円錐面WCの母線WL(図2参照)の長さと略等しい。
研削盤1は、図3に示すようにプレーン砥石TPの研削面TP1の位置がワークWの円錐面WCを研削するプレーン砥石TPの加工位置(プレーン砥石TPの研削面TP1をワークWの円錐面WCに当接する位置)となるように旋回台12を旋回させてワークWに対して相対的に旋回台12を近接させた状態とすることでワークWの円錐面WCを研削可能としている。
なお図示は省略するが、ワーク回転軸ZWと砥石回転軸ZTPとツルーイング装置25のツルア回転軸ZTRは、旋回軸ZSに直交する相対移動平面上に配置されている。
[ワークWの全体構成(図2)]
ワークWは、図1に示すようにセンタ部材21とセンタ部材31に両端(または両端近傍)が支持されている(センタ部材の代わりにチャックであってもよい)。
ワークWは、図2に示すように軸部WAと、その軸部WAの略中央に鍔状に突出するとともに軸方向の少なくとも一方側の面が円錐面WCに形成された円板部WBと、を有する。円板部WBは、軸部WAから連続して小径部WBiが直径Diで形成され、小径部WBiから連続して鍔状に突出して大径部WBoが直径Doで形成されている。円錐面WCは、断面形状で見て角度Wθで形成されている。こうしてワークWの円錐面WCは母線WLが形成される。
[ツルーイング装置25の構成(図1、4、5)]
ツルーイング装置25は、図1に示すようにプレーン砥石TPをツルーイングするためのものであり心押台30に設置されている。
ツルーイング装置25には、ワーク回転軸ZWと平行なツルア回転軸ZTR回りに回転駆動されるツルアTRと、このツルアTRを回転駆動する図示しない駆動モータとを有する。
図4は、プレーン砥石TPに対するツルアTRの位置を相対的に旋回及び移動させツルーイング開始位置A(図5参照)とした状態を示している。即ち、研削盤1は、図5に示すようにプレーン砥石TPの研削面TP1とツルーイング装置25のツルアTRのツルア面TR1とが、略同一直線上に位置するように旋回台12によってプレーン砥石TPを旋回させる。
図5は、プレーン砥石TPをツルーイング装置25のツルアTRでツルーイングする状態を示した拡大図である。ツルアTRは、概略、円板状に形成されておりその外周面がツルア面TR1として構成されている。
ここで、研削盤における砥石の知見として、研削代断面積と、工作物(本実施形態でいえばワークW)の研削された加工面の仕上げ面粗さとの間には相関関係がある。すなわち、研削代断面積が大きくなるにつれて、工作物における加工面の仕上げ面粗さが大きく(粗く)なる関係にある。
また、研削盤における砥石のツルーイングについての知見として、砥石に対するツルアの移動速度が速くなるほど、当該ツルアでツルーイングした砥石によって加工した工作物における加工面の仕上げ面粗さが大きくなる関係にある。
これらの知見に基づいてプレーン砥石TPのツルーイングでは、ツルアTRの速度変化をさせることに着目している。
[プレーン砥石TPのツルーイング方法の処理手順(図7)]
次に、図7に示すフローチャートを用いて、制御手段によるプレーン砥石TPのツルーイング方法の処理手順の例を説明する。制御手段は、ツルーイングの実行が指示された場合や、予め設定されたツルーイングタイミングとなった場合等に、図7に示す処理を実行する。
ステップS10にて制御手段は、プレーン砥石TPに対するツルアTRの位置がツルーイング開始位置Aとなるように、プレーン砥石TPに対するツルアTRの位置を相対的に旋回及び移動(図4に示す位置)させ、ステップS20に進む。
ステップS20にて制御手段は、プレーン砥石TPに対するツルアTRの相対移動速度Fにおける初期移動速度を設定し、ステップS30に進む。例えば図5に示すツルーイング開始位置Aが、ワークWの円錐面WCの小径部WBiを研削する側(図2参照)である場合、初期移動速度は円錐面WCの大径部WBoを研削する側(図2参照)の移動速度に比べ相対的に高い速度に設定され、ワークWの円錐面WCの大径部WBoを研削する側(図2参照)である場合、初期移動速度は円錐面WCの小径部WBiを研削する側(図2参照)の移動速度に比べ相対的に低い速度に設定される。
ステップS30にて制御手段は、設定されている相対移動速度Fで、プレーン砥石TPに対するツルアTRの相対的な位置を移動させてツルーイング(図5に示す状態)し、ステップS40に進む。
ステップS40にて制御手段は、プレーン砥石TPに対する現在のツルアTRの相対的な位置を検出し、ステップS50に進む。
ステップS50にて制御手段は、プレーン砥石TPに対するツルアTRの相対的な位置がツルーイング終了位置B(図5参照)に達しているか否かを判定する。ツルーイング終了位置Bに達している場合(Yes)はステップS70に進み、まだツルーイング終了位置Bまで達していない場合(No)はステップS60に進む。
ステップS60に進んだ場合、制御手段は、位置に応じた移動速度を設定し、ステップS30に戻り、ステップS30以降を繰り返す。例えばワークWの円錐面WCの小径部WBiを研削する側から大径部WBoを研削する側へと移動させている場合では、位置に応じて移動速度を徐々にあるいは段階的に遅くしていき(図8の(a)〜(c)参照)、ワークWの円錐面WCの大径部WBoを研削する側から小径部WBiを研削する側へと移動させている場合では、位置に応じて移動速度を徐々にあるいは段階的に速くしていく。
ステップS70に進んだ場合、制御手段は、プレーン砥石TPの位置を初期位置(図1に示す位置)に旋回及び移動させ(初期位置に戻し)、ツルーイング処理を終了する。
プレーン砥石TPとツルーイング装置25の相対速度の変化は徐々あるいは段階的に変化させるものである。ここで、プレーン砥石TPとツルーイング装置25の相対速度Fの変化は、図8(a)のようにプレーン砥石TPに対するツルアTRの相対的な位置に応じて逐次変化させるものがより好ましいが、図8(b)のようにプレーン砥石TPに対するツルアTRの相対的な位置が一定距離を移動する毎に段階的に変化させるものでもよい。
上記ツルーイングを施すことで、プレーン砥石TPの研削面TP1は図6に示すように砥粒の突出量が徐々に変化する表面状態となる。
研削面TP1における砥粒TP2の突き出し量Hは、図6に示すようにワークWの円錐面WCの小径部WBiを研削する側の突き出し量HAが大きく、大径部WBoを研削する側の突き出し量HBが小さくなるようにツルーイングされる。こうして研削面粗さを調整する。
このように、本実施形態によるプレーン砥石TP(回転砥石)のツルーイング方法及びそのツルーイング方法を実施するための研削盤1によれば、ツルーイングする際のツルアTRの相対移動速度を変化させることでプレーン砥石TPの表面状態を変化させることができる。即ち、周速度が遅いワーク回転軸ZWに近い側の位置(小径部WBi側)の円錐面WCを研削するプレーン砥石TPの研削面TP1の研削面粗さより、周速度が速いワーク回転軸ZWに遠い側の位置(大径部WBo側)の円錐面WCを研削するプレーン砥石TPの研削面TP1の研削面粗さを相対的に細かくする。これにより、ワークWの円錐面WCを研削した場合において、円錐面WCのうちワーク回転軸ZWに近い側の位置(小径部WBi側)と、円錐面WCのうちワーク回転軸ZWに遠い側の位置(大径部WBo側)で、仕上げ面粗さの差をより小さくすることができる。また、プレーン砥石TPの研削面TP1(回転砥石の外周面に相当)におけるプレーン砥石TPの軸方向の長さを、ワークWの円錐面WCの母線WLの長さと略等しくすることで、円錐面WCにプレーン砥石TPの外周面を当接させて研削する際は、円錐面WCの母線WL方向にプレーン砥石TPを相対的に移動させることなく研削することができるので効率よくワークWを加工できる。
また、ツルーイングする際のツルアTRの相対移動速度を徐々に変化させることで、プレーン砥石TPの研削面粗さを徐々に変化させ、ワークWの円錐面WCをより一層均一な仕上げ面粗さとすることができる。
また、砥石を円筒形状のプレーン砥石TPとすることで、研削面TP1の周方向に配置される砥粒数の差が生じにくい。そのため、砥粒TP2の密度の差を考慮する必要がなく、プレーン砥石TPの研削面TP1の研削面粗さを調整することで、ワークWの円錐面WCの仕上げ面粗さを調整することが可能であり、ワークWの円錐面WCをより一層均一な仕上げ面粗さとすることができる。
また、ワークWの円錐面WCを研削した場合において、円錐面WCのうちワーク回転軸ZWに近い側の位置(小径部WBi側)と、円錐面WCのうちワーク回転軸ZWに遠い側の位置(大径部WBo側)で、仕上げ面粗さの差をより小さくすることができ、且つより効率よくワークWを加工できる研削盤1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の回転砥石のツルーイング方法及びそのツルーイング方法を実施するための研削盤は、本実施の形態に限定されず、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
た、本実施形態では、X軸方向においてはワークWに対してプレーン砥石TPを移動可能な構成として、Z軸方向においてはプレーン砥石TPに対してワークWを移動可能な構成とした例を示しているが、ワークWに対してプレーン砥石TPを相対的にX軸方向及びZ軸方向に移動可能(XZ平面(相対移動平面に相当)上を移動可能)な構成であればよい。
また、本実施形態にて説明した研削盤1では、旋回台12上にプレーン砥石TPを備えた例を示したがこれに限定されず、旋回台上にプレーン砥石とアンギュラ砥石を適切な位置に配置した複合研削盤であってもよい。これによれば、ワークの円錐面以外の種々の部位についても研削を施すことができる。
本実施形態にて説明した研削盤1では、各砥石の支持方法が片持ち式の例を示しているが、両持ち式で砥石を支持してもよい。
なお、砥石の形状や構成、及びワークWの形状は、本実施の形態にて説明したものに限定されるものではない。
1 研削盤
10 基台
11 主軸テーブル
12 旋回台
13 旋回モータ
11M Z軸駆動モータ
11E 位置検出手段
12M X軸駆動モータ
12E 位置検出手段
20 主軸台
21 センタ部材
22 主軸
25 ツルーイング装置
30 心押台
31 センタ部材
32 心押軸
50 プレーン砥石装置
50B ベルト
TP プレーン砥石(回転砥石)
TP1 研削面(回転砥石の外周面)
TP2 砥粒
H 突き出し量
HA 突き出し量
HB 突き出し量
W ワーク
WC 円錐面
WA 軸部
WB 円板部
WBi 小径部
WBo 大径部
WC 円錐面
Di 直径
Do 直径
WL 母線
Wθ 角度
ZS 旋回軸
ZW ワーク回転軸
ZTP 砥石回転軸
ZTR ツルア回転軸
TR ツルア
TR1 ツルア面
F 相対移動速度
A ツルーイング開始位置
B ツルーイング終了位置

Claims (3)

  1. 回転砥石の外周面における当該回転砥石の軸方向の長さを、ワークの円錐面の母線の長さと略等しくすることで、前記円錐面に前記回転砥石の外周面を当接させて研削する際は、前記円錐面の母線方向に前記回転砥石を相対的に移動させることなく研削する研削盤において、
    ワーク回転軸に対して前記円錐面を有するワークを前記ワーク回転軸回りに回転させながら、前記ワークの円錐面に、研削盤の回転砥石の外周面を当接させて前記円錐面を研削するための前記回転砥石をツルアを用いてツルーイングする、回転砥石のツルーイング方法であって、
    前記回転砥石の外周面における当該回転砥石の軸方向の一端側から他端側に向けて、前記回転砥石に対する前記ツルアの位置を、前記回転砥石の外周面に沿って相対的に移動させながら前記回転砥石の外周面をツルーイングする際に、
    前記ワークの円錐面の小径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置をツルーイングする際の前記ツルアの相対移動速度よりも、前記ワークの円錐面の大径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置をツルーイングする際の前記ツルアの相対移動速度を遅くする構成であり、
    前記ワークの円錐面の小径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置から、前記ワークの円錐面の大径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置に向かって、前記ツルアを相対移動させるとともに前記ツルアの相対移動速度を徐々に遅くする、
    あるいは、前記ワークの円錐面の大径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置から、前記ワークの円錐面の小径部を研削する前記回転砥石の外周面の位置に向かって、前記ツルアを相対移動させるとともに前記ツルアの相対移動速度を徐々に速くする構成であり、
    前記回転砥石は、砥石回転軸に対して平行な外周面を有する円筒形状である、
    回転砥石のツルーイング方法。
  2. 請求項1に記載の回転砥石のツルーイング方法であって、
    前記回転砥石は、前記砥石回転軸と直行する旋回軸周りに旋回可能であり、
    前記回転砥石の外周面の位置が、前記ワークの円錐面を研削する加工位置へ旋回可能である回転砥石のツルーイング方法。
  3. 回転砥石と、前記回転砥石をツルーイングするツルアと、制御手段とを有し、前記制御手段の指令に基づき、請求項1または請求項2に記載の回転砥石のツルーイング方法を実行する研削盤。
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