JP6126478B2 - 乳母車 - Google Patents

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Description

本発明は、乳母車に関し、特に、押し棒の操作により背面押しおよび対面押しの両状態に切替え可能な乳母車に関する。
押し棒の操作により背面押しおよび対面押しの両状態に切替え可能な乳母車が流通している。このような乳母車の方向転換をスムーズにするために、押し棒の操作に応じて、進行方向に対し前方に位置するキャスタの転回のみを可能にする技術が存在する。
たとえば特開昭63−184567号公報(特許文献1)では、乳母車は、前輪キャスタの転回をロックする前輪キャスタロック手段と、後輪キャスタの転回をロックする後輪キャスタロック手段とを備えている。後輪の外部に取り付けられた変位部材には、前輪キャスタロック手段から延びるワイヤの端部と、後輪キャスタロック手段から延びるワイヤの端部とが固定されている。背面押し状態の際には、前輪キャスタのロック手段がロック解除状態とされ、後輪キャスタロック手段がロック状態とされる。また、背面押し状態から対面押し状態に切替えられる際に、変位部材が押し棒の突起部に押されて回動することで、ワイヤが前輪キャスタロック手段側へ移動するため、前輪キャスタロック手段がロック状態とされ、後輪キャスタロック手段がロック解除状態とされる。
また、たとえば特許第5100930号公報(特許文献2)に示されるように、ワイヤに連結された連結具が前脚内に設けられ、この連結具が、前脚の外部に設けられたロック切替え操作部材とともに前脚内を上下移動(摺動)する乳母車も存在する。
特開昭63−184567号公報 特許第5100930号公報
上記特許文献2のように、ロック切替え操作部材と連動し、ワイヤに連結された連結具が前脚内に設けられている場合、連結具の取付けやワイヤの修理等が困難である。また、特許文献1では、ワイヤの一部がフレーム外に配置されるものの、前輪キャスタ側から延びるワイヤの端部と後輪キャスタ側から延びるワイヤの端部とを変位部材に単純に固定するだけでは、乳母車の状態を切替える際に、ワイヤがスムーズに移動しない恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、押し棒の操作により、前輪キャスタおよび後輪キャスタそれぞれのロック部材を適切に作動させることのできる乳母車を提供することである。
この発明のある局面に従う乳母車は、前脚および後脚を含む本体フレームと、本体フレームに取り付けられ、背面押しおよび対面押しの両状態に切替え可能となるように回動する押し棒と、前脚および後脚の下端にそれぞれ設けられた前輪キャスタおよび後輪キャスタと、前輪キャスタおよび後輪キャスタそれぞれの転回をロックする第1および第2のロック部材と、第1および第2のロック部材のうちの一方がロック状態となり、他方がロック解除状態となるように、第1のロック部材と第2のロック部材とを連結するワイヤとを備えている。ワイヤは、本体フレーム内を通過するフレーム内通路と本体フレームから露出するフレーム外通路とに沿って延びている。乳母車は、ワイヤ案内部材と移動部材とをさらに備えている。ワイヤ案内部材は、フレーム外通路に位置するワイヤを案内するように本体フレームに固定される。移動部材は、フレーム外通路に位置するワイヤに連結され、押し棒の切替え操作に応じて、押し棒によって位置を変更するように設けられている。
好ましくは、移動部材は、ワイヤ案内部材に沿って、ワイヤの延在方向に移動する。
好ましくは、ワイヤ案内部材は、円弧形状の案内面を有している。この場合、移動部材は、この案内面に沿って回動することが望ましい。
好ましくは、本体フレームには、本体フレームの延びる方向に沿って、ワイヤのフレーム外通路への出入口となる2つの開口が設けられている。この場合、ワイヤ案内部材は、2つの開口の間に固定されることが望ましい。
本発明によれば、フレーム外通路に位置するワイヤを案内する案内部材が設けられるため、移動部材が押し棒によって移動された場合にワイヤの移動がスムーズに行われる。したがって、前輪キャスタおよび後輪キャスタそれぞれのロック部材を、適切に作動させることができる。
本発明の実施の形態に係る乳母車の概略構造を、背面押し状態にて示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る乳母車の概略構造を、対面押し状態にて示す側面図である。 図1に示されるロック状態切替部材を拡大して示す図である。 本発明の実施の形態におけるロック状態切替部材の分解斜視図である。 本発明の実施の形態において、背面押し状態におけるロック状態切替部材の断面を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態において、対面押し状態におけるロック状態切替部材の断面を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態におけるロック状態切替部材の他の配置位置の例を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本実施の形態に係る乳母車は、押し棒の操作により背面押しおよび対面押しの両状態に切替えられる。また、押し棒の操作に応じて、進行方向に対し前方に位置するキャスタの転回を可能とし、他方のキャスタの転回を不可とするロック機構を有している。はじめに、このような乳母車の概略構造について説明する。
<概略構造について>
図1および図2は、本発明の実施の形態に係る乳母車1の概略構造を示す側面図である。図1には、背面押し状態に係る乳母車1が示され、図2には、対面押し状態における乳母車1が示されている。
乳母車1は、図1に示される背面押し状態を基本形としている。乳母車1は、本体フレーム10として、背面押し状態において前方に位置する一対の前脚11と、背面押し状態において後方に位置する一対の後脚12と、前脚11および後脚12を連結する連結部13と、一対の座部支持部材14と、一対の背もたれ部支持部材15とを含む。この本体フレーム10には、枢軸16aを介して押し棒16が取り付けられている。押し棒16は、背面押しおよび対面押しの両状態に切替え可能となるように、枢軸16aを中心として前後方向に回動する。
各前脚11の下端には、前輪キャスタ2が設けられ、各後脚12の下端には、後輪キャスタ3が設けられている。前輪キャスタ2は、前輪21と、固定部材22と、ハブ部材23とを含む。同様に、後輪キャスタ3は、後輪31と、固定部材32と、ハブ部材33とを含む。前輪21および後輪31は、各々、たとえば1脚につき2輪を有する双輪構造である。固定部材22,32は、それぞれ、前脚11および後脚12の下端部に固定される。ハブ部材23,33は、それぞれ、固定部材22,32の下端部に旋回可能に連結される。前輪21を構成する2つの車輪は、ハブ部材23を貫通する車軸(図示せず)の両端に配置される。後輪31を構成する2つの車輪は、ハブ部材33を貫通する車軸(図示せず)の両端に配置される。これにより、前輪キャスタ2および後輪キャスタ3は、それぞれ、前脚11および後脚12に対し転回可能とされる(ロック解除状態の場合)。
乳母車1は、さらに、前輪キャスタ2の転回をロックするための前輪ロック部材20と、後輪キャスタ3の転回をロックするための後輪ロック部材30とを含む。ロック部材20,30は、一方がロック状態、他方がロック解除状態となるように、ワイヤWによって連結されている。これらのロック部材20,30は、たとえばロックピンであり、上下方向にスライドする。なお、ロック部材20,30およびその周辺に位置する部材の機構は、公知の機構が採用され得る。
ロック部材20が下方位置にあるときに、ハブ部材23と係合され、ハブ部材23の転回を不可とする(ロック状態)。このとき、ワイヤWは相対的に前輪キャスタ2に近づく前方位置に配置される。これに対し、ロック部材20が上方位置にあるときに、ハブ部材23との係合は解除され、ハブ部材23の転回を可能とする(ロック解除状態)。このとき、ワイヤWは相対的に後輪キャスタ3に近づく後方位置に配置される。図1には、押し棒16が背面押し位置に固定されているときに、前輪ロック部材20がロック解除状態とされ、後輪ロック部材30がロック状態とされる様子が模式的に示されている。図2には、押し棒16が対面押し位置にあるときに、前輪ロック部材20がロック状態とされ、後輪ロック部材30がロック解除状態とされる様子が模式的に示されている。ロック部材20,30は、ともに、ハブ部材23,33との係合方向、すなわち下方方向に向かって移動されるように付勢されている。
このようなロック状態およびロック解除状態の切替え、すなわちロック部材20,30の上下移動は、上述のように押し棒16の操作に従い行なわれる。本実施の形態では、押し棒16によってロック状態を切替えるためのロック状態切替部材4が、本体フレーム10に設けられている。ロック状態切替部材4は、たとえば前脚11の後方かつ連結部13付近に配置され、側方から見て略半円形状を有している。
ここで、図1および図2に示されるように、ワイヤWは、このロック状態切替部材4内に挿通されている。つまり、本実施の形態において、ワイヤWは、本体フレーム10(前脚11、連結部13および後脚12)内を通るフレーム内通路と、本体フレーム10(前脚11)から露出するフレーム外通路とに沿って延びている。ロック状態切替部材4は、押し棒16の操作に応じて、フレーム外通路に位置するワイヤWの移動を案内する機能を有している。このようなロック状態切替部材4の具体的な構造例について、以下に詳細に説明する。
<ロック状態切替部材について>
図3は、図1に示されるロック状態切替部材4を拡大して示す図である。図4は、ロック状態切替部材4の分解斜視図である。図5は、図3に示されるロック状態切替部材4の断面を模式的に示す模式断面図である。なお、図5には、背面押し状態におけるロック機構の作動状態が概念的に示されている。
図3〜図5を参照して、上述のように、ワイヤWはフレーム内通路P1とフレーム外通路P2とに沿って延びている。ロック状態切替部材4は、フレーム外通路P1に位置するワイヤWを案内するワイヤ案内部材41と、押し棒16の切替え操作に応じて、押し棒16によってその位置を変更するように設けられた移動部材42とを含む。なお、以下の説明では、説明の簡単のために、ワイヤWのうち、一端が前輪ロック部材20に連結されたワイヤを「ワイヤ71」、一端が後輪ロック部材30に連結されたワイヤを「ワイヤ72」と記す。
ワイヤ案内部材41は、フレーム外通路P2に位置するワイヤWが円弧軌道上を移動するように、ワイヤWを案内する。本実施の形態では、ワイヤ案内部材41は、本体部材51と、本体部材51を覆うカバー部材52とを含んでいる。本体部材51は、前脚11の後方に固定される。図5に示されるように、前脚11にはその延びる方向に沿って、ワイヤWのフレーム外通路P2への出入口となる開口11a,11bが設けられている。本体部材51は、これらの開口11a,11b間に固定されることが望ましい。本実施の形態において、本体部材51は、円弧状の案内面510と、挿通部511,512とを含む。
案内面510は、後脚12側(後方)を向くように配置されている。案内面510には、本体部材51を前脚11に固定するために、ビス等が貫通されるビス孔510aが設けられている。挿通部511,512は、案内面510の案内方向(上下方向)における両端部に、後方側へ突出するように設けられている。挿通部511,512には、ワイヤ71が挿通されるアウターチューブ81と、ワイヤ72が挿通されるアウターチューブ82とがそれぞれ嵌入される。挿通部511,512へのワイヤ71,72の挿通方向は、フレーム外通路P2が案内面510を中心として円弧軌道となるように定められている。
なお、挿通部511,512には、アウターチューブ81,82を嵌入することなく、ワイヤ71,72のみが挿通されてもよい。この場合、挿通部511に、前脚11の開口11aより外部に引き出されたワイヤ71が移動可能に挿通され、挿通部512には、前脚11の開口11bより外部に引き出されたワイヤ72が移動可能に挿通される。あるいは、挿通部511,512を設けることなく、前脚11の開口11b下端から開口11a上端まで案内面510が延びていてもよい。
カバー部材52は、本体部材51の案内面510に沿うように湾曲形成された背面部520と、背面部520の幅方向端縁にそれぞれ連結された側面部521,522とを含む。背面部520は、本体部材51の挿通部511,512とは離れて配置される。背面部520には、上下方向に長さを有する開口520aが設けられている。カバー部材52の上端部には、掛止部523が設けられている。掛止部523は、背面部520の上方端縁より上方に延び、開口11b上方の前脚フレームの内面に掛止される。カバー部材52の下端部には、係合部524が設けられている。係合部524は、背面部520の下方端縁より下方に延び、開口11b下方の前脚フレームの外面に係合される。係合部524は、たとえばビスによって前脚11のフレームに固定される。側面部521,522の前方側端縁は、前脚11のフレームにまで延びている。側面部521の裏面と本体部材51の両側面とは、当接されていてもよい。
移動部材42は、枢軸40を中心として上下方向に回動可能となるように、前脚11に取り付けられている。移動部材42には、押し棒16が対面押し位置に固定された状態で、押し棒16により上方側から押さえ付けられる突出部として、フランジ623が設けられている。フランジ623は、幅方向外側(図3において紙面手前側)の側方と、後方すなわちロック状態切替部材4の突出方向とのうちの少なくとも一方側に突出していればよい。本実施の形態では、フランジ623の上面が、押し棒16に設けられた突起部17と係合する。
本実施の形態では、移動部材42は、連結部材61と操作部材62とを含んでいる。連結部材61は、フレーム外通路P2に位置するワイヤW(ワイヤ71,72)に連結される。連結部材61は、本体部材51の案内面510に沿うように湾曲形成されたベース部610と、ベース部610より前方側に突出して形成されたワイヤ連結部611とを含む。
ワイヤ連結部611は、挿通部511,512からそれぞれ延びるワイヤ71,72の端部を連結固定する。具体的には、たとえば、ワイヤ連結部611は、一方の側面側に2つの溝611a,611bを有している。その溝611a,611bに、ワイヤ71の端部に取り付けられた留具710と、ワイヤ72の端部に取り付けられた留具720とが嵌入される。このワイヤ連結部611は、挿通部511,512の間であって、本体部材51の案内面510上に配置される。ワイヤ連結部611の、案内面510と対向する面は、案内面510に沿う形状である。図5に示されるように、ワイヤ連結部611と、本体部材51の下側の挿通部511との間には、弾性部材としてたとえばスプリング44が設けられている。下方方向への力が加えられていない場合には、スプリング44により、ワイヤ連結部611は、上方の挿通部512に近接した位置に配置される。
本実施の形態では、連結部材61は、ワイヤ案内部材41の本体部材51とともに、上記カバー部材52によって覆われている。そのため、連結部材61には、ベース部610の背面より後方側へ突出する突出部612がさらに設けられている。この突出部612は、カバー部材52の開口520aを貫通する。突出部612の上下方向の長さは、開口520aの長さよりも十分に短い。
操作部材62は、ワイヤ案内部材41のカバー部材52を部分的に覆うように配置されており、この操作部材62が、枢軸40を介して前脚11に連結されている。操作部材62は、上下方向に湾曲する背面部620と、背面部620の幅方向端縁にそれぞれ連結された側面部621,622とを含む。上述のフランジ623は、操作部材62の幅方向外側に位置する側面部621および背面部620より垂直方向に突出するように設けられている。側面部621,622の前方側の端部は、前脚11を幅方向に挟むように前方側に延びており、当該端部には、枢軸40を貫通させるための孔621a,622aがそれぞれ形成されている。
操作部材62の背面部620には、カバー部材52の開口520aよりも上下方向の長さが短い開口70aが設けられている。この開口70aには、連結部材61の突出部612が嵌入される。これにより、操作部材62の移動と連動して連結部材61が移動する。
以下に、このようなロック状態切替部材4を備えた乳母車1が、背面押し状態から対面押し状態に切替えられた場合のロック状態切替部材4の構造およびロック機構(ロック部材20,30)の作動状態について、図6をさらに参照して具体的に説明する。
図6は、対面押し状態におけるロック状態切替部材4の断面を模式的に示す模式断面図である。なお、図6においても、対面押し状態におけるロック機構の作動状態が概念的に示されている。
図1に示す背面押し状態においては、図5に示されるように、移動部材42は、連結部材61のワイヤ連結部611の下方に位置するスプリング44によって、全体として上方向に付勢されている。このとき、ワイヤWは後方位置にあるため、前輪ロック部材20が上方位置、後輪ロック部材30が下方位置に位置する。つまり、この場合、前輪キャスタ2がロック解除状態であり、後輪キャスタ3がロック状態である。
次に、押し棒16が枢軸16aを中心として対面押し位置にまで回動されたとする。その場合、図6に示されるように、押し棒16に設けられた突起部17により移動部材42のフランジ623が押し下げられる。そうすると、移動部材42は、枢軸40を中心として下方側へ回動される。具体的には、移動部材42は、ワイヤ案内部材41の円弧状の案内面510に沿って回動される。つまり、移動部材42は、ワイヤWの延在方向に移動する。移動部材42の連結部材61にワイヤWが固定されているため、ワイヤWは、案内面510に沿って円弧軌道上を移動する。このように、ワイヤWが円弧軌道上を移動するため、ワイヤWは、屈曲することなくスムーズにスライド移動される。
押し棒16が対面押し位置にて固定されると、ワイヤWは、相対的に前輪2側へ近づく前方位置にもたらされる。これにより、前輪ロック部材20が下方位置に、後輪ロック部材30が上方位置にスライドする。そうすると、前輪キャスタ2がロック状態とされ、後輪キャスタ3がロック解除状態とされる。
以上説明した乳母車1によれば、ワイヤWは、ワイヤ案内部材41の円弧状の案内面510によりその移動が案内されるため、フレーム外通路P2、および、フレーム外通路P2とフレーム内通路P1との連結部分のいずれにおいても、ワイヤWの移動をスムーズに行うことができる。その結果、前輪ロック部材20および後輪ロック部材30を適切に作動させることができる。
また、上述のように、ワイヤWはフレーム外通路P2を通るため、ワイヤWがフレーム内通路P1のみを通る場合に比べて、連結部材61の取付けやワイヤWの修理等が容易となる。
また、押し棒16と係合して移動する部材が、本体フレーム10(たとえば前脚11)に沿って摺動する部材の場合、当該移動部材の取り付け位置に制約があった。これに対し、本実施の形態では、移動部材42(操作部材62)を回動させるため、押し棒16の回動範囲であれば、前脚11以外の箇所にロック状態切替部材4を設けることもできる。たとえば図7において丸印91,92に示されるような位置、すなわち後脚12の前方または連結部13の下方に、ロック状態切替部材4を設けることもできる。あるいは、たとえば前脚11が前方側に大きく屈曲するデザインであったとしても、その屈曲した部分の後方に、ロック状態切替部材4を設けることもできる。したがって、押し棒16によってロック状態を切替えられる乳母車のデザインの自由度が高まる。
なお、本実施の形態では、フレーム外通路P2の円弧軌道に合わせて移動部材42を回動することとしたが、限定的ではない。たとえば、前脚11に沿って移動部材42を上下方向にスライドさせることとしてもよい。また、ワイヤ案内部材41の案内面510が円弧状に形成されることとしたが、フレーム外通路P2に位置するワイヤWの移動が案内できれば、円弧状に限定されない。
また、本実施の形態では、ワイヤ案内部材41が、本体部材51とカバー部材52との2つの部品により構成されることとしたが、このような例に限定されない。たとえば、本体部材51の案内面510の両側方に側壁が設けられる構造にすれば、ワイヤ案内部材は本体部のみによって構成されてもよい。また、移動部材42が、連結部材61と操作部材62との2つの部品により構成されることとしたが、このような例に限定されない。たとえば、ワイヤ案内部材41にカバー部材52が含まれない場合には、連結部材61と操作部材62とが一体的に設けられてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 乳母車、2 前輪キャスタ、3 後輪キャスタ、4 ロック状態切替部材、10 本体フレーム、11 前脚、11a,11b,70a,520a 開口、12 後脚、13 連結部、14 座部支持部材、15 背もたれ部支持部材、16 押し棒、16a,40 枢軸、17 突起部、20 前輪ロック部材、21 前輪、22,32, 固定部材、23,33 ハブ部材、30 後輪ロック部材、31 後輪、41 ワイヤ案内部材、42 移動部材、623 フランジ、44 スプリング、51 本体部材、52 カバー部材、61 連結部材、62 操作部材、71,72,W ワイヤ、81,82 アウターチューブ、510 案内面、511,512 挿通部、520,620 背面部、521,522,621,622 側面部、523 掛止部、524 係合部、610 ベース部、611 ワイヤ連結部、612 突出部、710,720 留具、P1 フレーム内通路、P2 フレーム外通路。

Claims (2)

  1. 前脚および後脚を含む本体フレームと、
    前記本体フレームに取り付けられ、背面押しおよび対面押しの両状態に切替え可能となるように回動する押し棒と、
    前記前脚および前記後脚の下端にそれぞれ設けられた前輪キャスタおよび後輪キャスタと、
    前記前輪キャスタおよび前記後輪キャスタそれぞれの転回をロックする第1および第2のロック部材と、
    前記第1および第2のロック部材のうちの一方がロック状態となり、他方がロック解除状態となるように、前記第1のロック部材と前記第2のロック部材とを連結するワイヤとを備え、
    前記ワイヤは、前記本体フレーム内を通過するフレーム内通路と前記本体フレームから露出するフレーム外通路とに沿って延び、
    前記フレーム外通路に位置する前記ワイヤを案内する円弧形状の案内面を有し、前記本体フレームに固定されたワイヤ案内部材と、
    前記押し棒の回動範囲に配置され、前記押し棒の切替え操作に応じて、前記押し棒によって前記円弧形状の案内面に沿って前記ワイヤの延在方向に移動するように設けられた移動部材とをさらに備え
    前記ワイヤは、一端が前記第1のロック部材に連結された第1ワイヤと、一端が前記第2のロック部材に連結された第2ワイヤとで構成され、
    前記移動部材は、前記フレーム外通路に位置する前記第1ワイヤの他端および前記第2ワイヤの他端に連結された連結部材と、前記連結部材を、前記円弧形状の案内面の一方端部側に付勢するスプリングと、前記連結部材と連動して移動する操作部材とを含み、
    前記連結部材は、前記押し棒が背面押しおよび対面押しの一方の状態から他方の状態となるように回動された場合に、前記押し棒によって前記操作部材が押されることで、前記円弧形状の案内面に沿って前記案内面の他方端部側に移動し、前記押し棒が背面押しおよび対面押しの他方の状態から一方の状態となるように回動された場合には、前記スプリングの付勢力によって前記円弧形状の案内面に沿って前記案内面の一方端部側に移動する、乳母車。
  2. 前記本体フレームには、前記本体フレームの延びる方向に沿って、前記ワイヤの前記フレーム外通路への出入口となる2つの開口が設けられており、
    前記ワイヤ案内部材は、前記2つの開口の間に固定されている、請求項に記載の乳母車。
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