JP6126459B2 - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー画像を加熱する加熱装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
記録材上に形成されたトナー画像を定着する定着装置として、フィルム加熱方式の定着装置が知られている。定着フィルムに設けられた発熱層に電流を流して加熱させることで、トナーの定着を促進する。発熱層に電流を供給する方式として、給電部が発熱層と接触している接触給電方式と給電部が発熱層と接触しない非接触給電方式とがある。
接触給電方式では、円筒状の定着フィルムの内周に貼り付けられたリング状の電極にブラシ電極を接触させて給電する方式である。接触給電方式では、摺擦による電極の摩耗によって電力供給が不安定になることがある。また、定着には数百W〜1kWもの電力が必要であるため、電極間に放電が発生することがある。この放電によって形成された酸化被膜が、電力供給を不安定にすることもある。
一方で、非接触給電方式(特許文献1)では、1次コイルと2次コイルを磁気結合することで、1次コイルから2次コイルに電力が供給される。よって、非接触給電方式では電極の摩耗や酸化被膜が原理的に発生しないため、接触給電方式と比較して、電力を安定して供給できる。
ところで、定着装置は、搬送方向に直交する幅方向における幅の広い記録材だけでなく幅の狭い記録材に対してもトナー画像を定着させる。幅の狭い記録材を連続して定着装置に通紙すると、定着フィルムのうち記録材と接触しない部分(非通紙領域)の温度が高くなりやすい。この状態で幅の広い記録材を通紙すると、記録材の端部において高温オフセットが発生したり、しわが発生したりする。高温オフセットは画像ムラの原因となる。さらに、定着フィルムの端部だけ耐熱温度を超えてしまうおそれもある。
特許文献2によれば、用紙サイズに対応した部分だけを加熱する定着装置が提案されている。1枚の発熱層に対し、その長手方向の異なる位置に3つの電極対が配置されている。3つの電極対は、3種類の用紙サイズに対応している。通紙される用紙のサイズに応じて通電する電極対がスイッチによって切り替えられる(図3、段落0049など)。電極対を構成する一方の電極から他方の電極までの距離は用紙のサイズに応じて設計されている。
特開2002−123113号公報 特開2012−78453号公報
特許文献2では、給電方式について記載がない。仮に、非接触給電方式を採用したとすると、複数の電極対の中から所望の電極対を選択するためのスイッチが2次コイル側に必要となってしまう。発熱体に流れる電流は瞬間で10Aにも達する。2次側のスイッチが機械的なスイッチであれば大きなサイズのスイッチが必要となるこれは、回転する2次側にとって回転負荷の増加をもたらすことを意味する。
2次側に電子的なスイッチを用いた場合、様々な回路が必要となる。具体的には、2次側コイルと発熱体の間にトライアックのようなスイッチ素子が必要となり、無線信号を受信する受光素子も必要となる。さらに、受信信号に基づいてスイッチ素子の導通を制御する制御回路および駆動回路や、コイルの交流出力を整流する整流回路、その整流出力を平滑して制御回路などの動作電源を生成する電源回路部なども必要になるだろう。よって、2次側に電子的なスイッチを採用したとしても、2次側の回転負荷が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、非接触給電方式において2次側にスイッチを用いることなく記録材のサイズに応じて発熱抵抗体の発熱量を選択できるようにすることを目的とする。
本発明によれば、
発熱フィルムに設けられた複数の発熱抵抗体と、
前記複数の発熱抵抗体に対して非接触で給電する非接触給電手段と、
前記複数の発熱抵抗体のうち少なくとも1つに電気的に接続され、前記非接触給電手段により給電された交番電圧の周波数に応じてインピーダンスが変化する回路網と、
加熱対象の記録材のサイズに応じて前記周波数を変更することで、前記複数の発熱抵抗体のそれぞれの発熱量を切り替える周波数変更手段と
を有することを特徴とする加熱装置が提供される。
本発明によれば、複数の発熱抵抗体に対して非接触で給電される交番電圧の周波数を記録材のサイズに応じて変更することで、複数の発熱抵抗体のそれぞれの発熱量を切り替えることができる。つまり、2次側にスイッチを用いることなく記録材のサイズに応じて発熱量を選択きるようになる。
画像形成装置の基本構成説明図である。 定着装置の基本構成説明図である。 電力伝送部の構成を示す模式図である 発熱フィルムの層構成を説明する模式図である。 2次コイル側の回路図である。 発熱フィルム各層の形状を説明する模式図である。 電力伝送システムの回路図である。 交流電源回路図である。 インバータへの入力信号図である。 CPUのタスクのフローチャートである。 テーブルの一例を示す図である。 発熱フィルムの層構成を説明する模式図である。 2次コイル側の回路図である。 発熱フィルムの層構成を説明する模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明で用いる部材、数値、材料等は、理解を助ける目的の例示に過ぎず、本発明を限定する趣旨のものではない。
<基本概念>
本発明では、発熱フィルムに設けられた複数の発熱抵抗体に対して給電部から非接触で給電する非接触給電手段が設けられる。さらに、複数の発熱抵抗体のうち少なくとも1つに電気的に接続され、非接触給電手段により給電された交番電圧の周波数に応じてインピーダンスが変化する回路網が設けられる。さらに、加熱対象の記録材のサイズに応じて周波数を変更することで、複数の発熱抵抗体のそれぞれの発熱量を切り替える周波数変更手段が設けられる。このように、周波数変更手段が複数の発熱抵抗体に対して非接触で給電される交番電圧の周波数を記録材のサイズに応じて変更することで、複数の発熱抵抗体のそれぞれの発熱量を切り替えることができる。インピーダンスが変化する回路網は、容量素子とインダクタとの一方または両方を組み合わせることで実現できる。このような回路網を採用することで、2次側にメカニカルスイッチや電子的なスイッチを設けることなく、記録材のサイズに応じて発熱量を選択きるようになる。
<画像形成装置の基本構成説明>
図1に示すように、画像形成装置100は、一つの画像形成ユニット70を具備したモノクロの画像形成装置である。画像形成ユニット70は、像担持体として機能する感光ドラム71を回転させながら、帯電、露光、現像のプロセスを実行することで、感光ドラム71の表面にトナー画像を形成する。帯電プロセスにおいて、帯電ローラ22は感光ドラム71の表面を一様に帯電させる。次にレーザスキャナ25は、画像データにしたがってON−OFF変調したレーザービームを出力する。レーザービームは、回転ミラーで偏向され、感光ドラム71の表面を走査する。これにより、画像データに対応した静電潜像が形成される。現像器23は、静電潜像と逆極性に帯電したトナーによって静電潜像をトナー画像へ現像する。クリーニングブレード24は、感光ドラム71を摺擦し、感光ドラム71の表面に残留した転写残トナーを除去する。給紙ローラ27は、給紙カセット26内の記録材Pを1枚ずつ引き出す。レジストローラ28は、画像形成ユニット70でのトナー画像形成とタイミングを合わせて記録材Pを搬送する。記録材Pは、感光ドラム71と転写ローラ29とで形成される転写部へ送られ、感光ドラム71上のトナー画像が記録材P上に転写される。定着装置10は、トナー画像を転写された記録材Pを加熱および加圧する。これにより、記録材Pの表面に画像が定着する。
なお、説明を簡単にするため、画像形成装置100をモノクロの画像形成装置として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カラー画像形成装置にも適用できる。これは、本発明が、定着装置10を加熱する加熱装置の構成に特徴があるからである。
<定着装置の説明>
図2(a)、図2(b)、図2(c)および図2(d)を参照して定着装置10の構成について説明する。図2(a)は記録材が挿入される入口側(搬送方向上流側)から見た定着装置10の概略構成図である。図2(b)は定着装置10の長手方向の断面図である。図2(c)は図2(a)に示した破断線C−C'による定着装置10の断面図である。図2(d)は図2(a)の破断線D−D'による定着装置10の断面図である。定着装置10は、回転発熱体である筒状の発熱フィルム4と加圧ローラ7とで定着ニップを形成している。発熱フィルム4は、定着フィルムや加熱フィルムと呼ばれることもある。トナー画像を担持した記録材Pはこの定着ニップを通過する際に加圧および加熱され、トナー画像が記録材Pに定着する。
発熱フィルム4の片側端部には、受電コイルとして機能する2次コイル3が設けられている。2次コイル3は、送電コイルとして機能する1次コイル1から非接触で電力を供給される。このように、1次コイル1と2次コイル3は、複数の発熱抵抗体に対して非接触で給電する非接触給電手段として機能する。
コア部材2は1次コイル1および2次コイル3と鎖交する磁束ループを形成するためのフェライトコアである。なお、2次コイル3を含む発熱フィルム4の構成の詳細、および1次コイル1、2次コイル3とコア部材2を含む電力伝送部の構成と動作の詳細については後述する。
図2(b)に示したフィルムガイド8は、たとえば、液晶ポリマー、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の耐熱性樹脂により形成され、定着ステー6と係合している。定着ステー6は長手方向両端部を画像形成装置フレームに保持されている。さらに、定着ステー6は、不図示の加圧バネにより長手方向両端部を下方向に押し下げられている。これにより、フィルムガイド8は加圧ローラ7側に加圧される。加圧ローラ7は、たとえば、鉄やアルミニウム等の材質の芯金と、シリコーンゴム等の材質の弾性層、PFA(ポリテトラフルオロエチレン)等の材質の離型層から構成されている。
このような構成によって、記録材Pの搬送方向に所定幅を有する定着ニップが加圧ローラ7の長手方向に均一に形成される。温度検知素子17は、非接触で発熱フィルム4の中央付近の表面を検知するように配置されている。温度検知素子17が検知した検知温度は、目標値と比較され、発熱フィルム4の温度制御に使用される。なお、温度検知素子17は発熱フィルム4の内周面に当接するようにフィルムガイド8に設置されてもよい。発熱フィルム4の一端は受動素子保持部材16により保持されている。受動素子保持部材16は定着フランジ5により保持されている。発熱フィルム4の他端付近はフィルム保持部材9により保持されている。
発熱フィルム4はフィルム保持部材9と摺動しながら、加圧ローラ7の回転に伴って従動回転する。このとき受動素子保持部材16も発熱フィルム4と共に定着フランジ5と摺動しながら回転する。
受動素子保持部材16は、発熱フィルム4の外部に設けられた容量素子18aと、発熱フィルム4の電流経路とを電気的に安定した状態に維持する。受動素子保持部材16としては、剛性を保ちながら、発熱フィルム4と連動して回転できる軽量な絶縁性の部材を採用できる。発熱フィルム4は、フィルム状の円筒を形成している。円筒の内壁(内周部)に受動素子保持部材16が挿入されている。発熱フィルム4のうち、受動素子保持部材16が挿入されている領域を受動素子保持領域13と呼ぶことにする。受動素子保持領域13の内部にも、絶縁層と導電層が延在している。
容量素子18aは、非接触給電手段により給電された交番電圧の周波数に応じてインピーダンスが変化する回路網の主要部を形成する。容量素子18aとしては、たとえば、高周波および大電流用のポリプロピレンフィルムコンデンサを用いることができる。容量素子18aとしては、発熱フィルム4の外部または内部に取り付けることができる限りにおいて、他のタイプの容量素子も採用できる。
加圧ローラ7は不図示の駆動モータにより回転駆動される。定着フランジ5およびフィルム保持部材9は、定着ステー6と係合している。発熱フィルム4は、柔軟性を持つ。よって、フィルムガイド8が存在する領域では、図2(d)に示すように、フィルムガイド8の形状に倣った軌跡でフィルムガイド8が回転する。
フィルム保持部材9は、図2(c)に示したように、円形の断面形状を有している。受動素子保持部材16も円形の断面形状を有している。そのため、フィルム保持部材9より左側の領域と受動素子保持部材16に接続した領域では、発熱フィルム4の回転軌跡が円形となる。発熱フィルム4の左端部に備えられた2次コイル3は円形状を維持した状態で回転する。図2(c)と図2(d)で見られるこうした長手方向の位置に依存した発熱フィルム4の回転軌跡の差異は、発熱フィルム4の柔軟性により吸収される。
<電力伝送部の説明>
図3は、電力伝送部の構成を示す模式図である。電力伝送部は、交流電源回路15に接続された1次コイル1と、発熱フィルム4に備えられた2次コイル3と、1次コイル1および2次コイル3と鎖交する磁束ループを形成するコア部材2とを備えている。交流電源回路15は、所定周波数の交番電圧を発生する電源手段として機能する。1次コイル1および2次コイル3は磁界結合(磁気結合)している。
1次コイル1および2次コイル3の線材としては、たとえば、10A程度の交流電流を低損失で流すことができるリッツ線を用いるこができる。1次コイル1および2次コイル3の巻数は、磁気回路の構成やコイルの半径、交流周波数等を考慮して決定されるが、たとえば、数〜10ターン程度である。
図3に示すように、1次コイル1と2次コイル3は、1次コイル1の中心軸方向(図3の横方向)において、互いの位置が重なり合うように配置される。1次コイル1はコア部材2の内周円筒形状部53に巻回されている。1次コイル1は、2つのホール54を介して交流電源回路15に接続されている。
2次コイル3は、発熱フィルム4の内周面に2次コイル保持部材11を介して接着されている。2次コイル保持部材11には軽量な耐熱性樹脂等が用いられる。コア部材2は、円筒形状の内部空間50を有している。内部空間50は、リング状の空隙部51を介して外部空間と接続されている。2次コイル3が内部空間50に位置するように、発熱フィルム4の左端部は空隙部51を介して内部空間50に挿入されている。
コア部材2は、外周円筒形状部52と内周円筒形状部53とを有している。外周円筒形状部52の内側と発熱フィルム4が摺動する。なお、フィルム保持部材9の代わりにコア部材2で発熱フィルム4を保持してもよい。
<発熱部の説明>
次に記録材サイズに合わせた発熱部の構成を説明する。図4(a)は図2(b)の発熱フィルム4の部分を示す断面図である。図4(b)は、図4(a)に示した断面を説明するための図である。つまり、図4(a)は発熱フィルム4の領域Aの断面を示している。図4(a)において、Laはコア部材2の内部空間50に挿入される領域を示し、Lbは空隙部51に挿入される領域を示している。Lcは第1サイズの記録材にトナー画像を定着するための領域を示し、Ldは第サイズの記録材にトナー画像を定着するための領域を示している。なお、領域Lcと領域Ldとの幅の差分は、r1+r2となっている。Leは、図2(a)に示した受動素子保持領域13に対応した発熱フィルム4の領域を示している。
ここで、記録材サイズとして、説明の便宜上、第1サイズ(例:B4)と、第1サイズよりも小さな第2サイズ(例:A4)を用いる。もちろん、3種類以上のサイズに対しても本発明は適用できる。たとえば、3種類のサイズに対応するには、サイズに応じた3種類の発熱抵抗体を採用すればよい。
発熱フィルム4の断面構造は、定着側表面から内側に向かって、絶縁層4d、B4記録材対応の発熱層4b、絶縁層4d、A4記録材対応の発熱層4e、絶縁層4d、導電層4c、絶縁層4dの順に積層された構造である。発熱層4bと発熱層4eの間の絶縁層4dは、発熱層4b,4eどうしを電気的に遮断するが熱の伝導は十分可能な素材(例:ポリイミドなど)で構成される。絶縁層4dの厚さは、たとえば、数10um程度である。
発熱フィルム4の回転軸方向(長手方向)において、発熱層4bの両側にある非発熱領域には、発熱層4bに通電するための導電層4aと導電層4hが設けられている。同様に、発熱層4eの両側の非発熱領域には導電層4fと導電層4gが設けられている。
発熱層4bは、第1サイズの記録材に対応した第1発熱抵抗体である。発熱層4eは、第2サイズの記録材に対応した第2発熱抵抗体である。発熱層4b、4eは、たとえば、導電性フィラーとしてカーボンブラックを分散して抵抗値を調整した、厚み50um〜70um程度のポリイミドで形成される。発熱層4b、4eの長手方向両端部間の実抵抗値は、たとえば、数Ω〜十数Ω程度である。絶縁層4dはポリイミドで形成される。導電層4a、4c、4f、4g、4hは銅やアルミニウムなどの金属材料で形成される。図4(a)には示されていないが、発熱フィルム4の外側表面には、さらに弾性層や離型層を設けてもよい。弾性層としては、たとえば、厚み200um程度のシリコーンゴム等を採用できる。離型層としては、たとえば、厚み15um〜20umのPFA等を用いることができる。
図4(a)によれば、導電層4cは、2次コイル3が設けられている側(図4(a)の左側)とは逆側(図4(a)の右側)で、導電層4h、4gを介して発熱層4b、4eに接続されている。導電層4cはコア内部領域Laにまで形成されて発熱フィルム4の内側表面に露出した状態で配置されている。導電層4cの端部には、2次コイル3と接続するための接点C1が形成される。同様に、導電層4aと導電層4hの端部には2次コイル3と接続するための接点C2が形成される。導電層4hの端部には容量素子18aに接続するための接点C3が形成される。接点C3は、導電層4cにも接続されている。導電層4gの端部には容量素子18aに接続するための接点C4が形成される。容量素子18aは、周波数に応じてインピーダンスが変化する容量素子として機能する。
発熱層4b、4eの数や長手方向の長さは、画像形成装置100が設計上使用可能な記録材サイズに応じて決定される。したがって、本発明は、上述したケースに限定されるものではない。発熱フィルム4の長手方向の接続関係は次のようになる。
B4記録材の幅に対応の発熱層4bは、2次コイル3の接点C2→導電層4a→発熱層4b→導電層4h→導電層4cと接続され、コイル3のもう一つの接点C1につながる。A4記録材の幅に対応の発熱層4eは、2次コイル3の接点C2→導電層4f→発熱層4e→導電層4g→接点C4→容量素子18a→接点C3→導電層4cと接続され、コイル3のもう一つの接点C1につながる。
図5(a)は図4に示した導電層などをそのまま電気素子に置き換えた等価回路を示している。図5(b)は説明用に並び替えた等価回路を示している。発熱フィルム4は、2つの回路網(閉回路)を有している。第1回路網は、2次コイル3、導電層4a、発熱層4b、導電層4hおよび導電層4cで構成されるループL1である。第2回路網は、2次コイル3、導電層4f、発熱層4e、導電層4g、容量素子18aおよび導電層4cで構成されるループL2である。
図6(a)ないし図6(e)は各層の形状を説明するために、発熱フィルム4を展開して示した模式図(展開図)である。発熱フィルム4は円筒形状をしているため、それを展開すると矩形形状となる。図6(a)は発熱フィルム4の表面層を示している。図6(b)は発熱層4bを含む層を示している。図6(c)は発熱層4eを含む層を示している。図6(d)は導電層4cを含む層を示している。図6(e)は裏面層を示している。
図6(a)に示すように定着フィルム4の表面(外周面)には容量素子18aと接続する接点C3と接点C4が設けられている。容量素子18aの2つの端子は、接点C3と接点C4に位置合わせされて、定着フィルム4の外周面に固定される。
図6(b)に示すように発熱層4bと導電層4hは円周方向全周に亘って形成されているが、導電層4aはコア内部領域Laとコア空隙部通過領域Lb、およびその周辺においては円周方向の一部のみに形成されている。導電層4aをこのような形状に形成する理由としては、主に2つの理由がある。1つ目の理由は、空隙部51を通る磁束を導電層4aで遮蔽することによって生じる電力伝送効率の低下を極力抑えるためである。2つ目の理由は、コア内部領域Laで円周方向全周に亘って形成された導電層に電流が流れてしまうことを防ぐためである。図6(b)に示すように、領域Leにおいては、導電層4hの中央がくり抜かれており、そこには絶縁層4dと導電層4gの一部が設けられている。導電層4gは接点C4に電気的に接続している。導電層4hは接点C3に接続している。
図6(c)に示すように発熱層4eと導電層4f、4gは円周方向全周に亘って形成されている。しかし、導電層4fは、図6(b)の導電層4aと同様の理由により、コア内部領域Laとコア空隙部通過領域Lb、およびその周辺においては円周方向の一部のみに形成されている。
図6(d)に示すように導電層4cは、定着領域Lcとその周辺においては発熱フィルム4の円周方向全周に亘って形成されている。また、導電層4cは、コア空隙部通過領域Lbとその周辺においては図6(b)と同様の理由により円周方向の一部のみに形成されている。領域Leにおいて、導電層4cはその上層に形成された導電層4hと電気的に接続している。
図6(e)に示すように発熱フィルム4の裏面には、図4(c)の導電層4fとコイルの一方とを接続するための接点C2と、図4(d)の導電層4cとコイルのもう一方とを接続するための接点C1が設けられている。
なお、図6(b)の導電層4aと図6(c)の導電層4fとの間には絶縁層4dが設けられている。同様に、図6(b)の導電層4hと図6(e)の導電層4cとの間にも基本的に絶縁層4dが設けられている。ただし、図4(a)に示すように、領域Leにおいて、導電層4cはその上層に形成された導電層4hと電気的に接続している。
<給電回路の説明>
図7に、商用電源33から発熱フィルム4に至る電力伝送システムの回路構成の概略を示す。交流電源回路15は、整流平滑回路34、インバータ35、スイッチング制御部36、周波数変調部37、パルス幅変調部38および温度制御部39で構成される。整流平滑回路34は、交流を整流および平滑して直流を生成する回路である。インバータ35は、直流を所望の交流に変換する回路である。インバータ35は、図8で示すように4つのFET(電界効果トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4)を備えている。周波数変調部37は、CPU32により指定された周波数をスイッチング制御部36に伝えるための信号Frを発信する回路である。パルス幅変調部38は、CPU32により指定されたパルス幅を温度制御部39の指示にしたがって修正したパルス幅Dyをスイッチング制御部36に伝えるための信号を生成する。スイッチング制御部36は、インバータ35を制御し、幅方向の記録材サイズに応じた周波数で、かつ、定着フィルム4の発熱量を所望の発熱量とするデューティーの交番電圧を生成させる。
ユーザーの指示した記録材サイズを示すサイズ情報が外部PCから画像形成装置100のCPU32に送られる。CPU32は、メモリ31に記憶されているテーブルを参照し、記録材サイズに対応した周波数を決定する。CPU32は、パルス幅の初期値を指定する。交流電源回路15はCPU32から指定され周波数とパルス幅に基づいてインバータ35を制御し、1次コイル1に所望の交流電流を流す。
交流電源回路15での動作の詳細を説明する。整流平滑回路34は、商用電源33から供給された交流を直流に変換し、インバータ35に入力する。図8に示すように、インバータ35には4つのトランジスタTr1〜Tr4が設けられている。スイッチング制御部36は、Tr1、Tr2、Tr3、Tr4の各ゲートにそれぞれパルス信号G1、G2、G3、G4を入力する。パルス信号G1、G2、G3、G4は、ゲート信号や駆動信号と呼ばれてもよい。図9(a)は、1次コイル1に通電されるパルス状の交番電圧のデューティーを100%としたときのパルス信号G1、G2、G3、G4を示している。パルス信号G1、G2、G3、G4の周波数fは1/T1である。T1は、図9(a)におけるパルス信号の繰返し周期である。この周波数fは、図3で示した発熱部の設計定数との関係から、記録材サイズに応じてあらかじめ設定された値に決まる。設定値はメモリ31に格納される。
温度制御部39は、温度検知素子17が測定した発熱フィルム4の表面温度と目標温度との差に応じて、1次コイル1に印加するパルスのデューティーを決定する。図9(a)が示すように、パルス信号G1によってTr1がONとなる期間とTr4のON期間とが同一である場合のパルスのデューティーを100%とする。
図7に示した1次コイル1の点Pから点Qに電流が流れる期間は、Tr1がONでかつTr4がONとなる時間である。温度制御部39は、Tr1のON期間に対してTr4のON期間をずらすことで、1次コイル1の点Pから点Qに電流が流れる期間を調整する。図9(b)が示すように、T3/T2を0.5にすれば、デューティーが50%となる。
1次コイル1の点Qから点Pに電流が流れる時間は、Tr2がONでかつTr3がONとなる時間で決まる。すなわち、Tr1およびTr4が共にONの時に流れるドレイン電流と、Tr3およびTr2が共にONの時に流れるドレイン電流とに応じた所定の周波数の交流電流が、所定の時間にわたって1次コイル1に流れることになる。
交流電源回路15に接続された1次コイル1に交番電流(交流)が流れると電磁誘導作用によって2次コイル3に同じ周波数の電流が流れる。このようにして、1次コイル1から2次コイル3へと非接触で電力が伝送され、発熱フィルム4が発熱する。発熱フィルム4の表面温度は温度検知素子17で測定され、温度制御部39にフィードバックされる。温度制御部39は、パルス幅変調部38を制御して検知温度が所定の目標値になるようにインバータ35の出力パルスのデューティーを調整する。これにより、1次コイル1に交流電流が流れる時間が補正され、検知温度が所定の目標値に維持される。
<発熱フィルム内部の動作の説明>
図5の回路を構成する受動素子の値を、一例として、次のように定める。
R4b=10Ω
R4e=8Ω
容量素子18aの容量C18a=0.1uF
定着フィルム4の回転軸方向において発熱層4eの長さは発熱層4bの長さよりも短い。そのため、発熱層4eの抵抗値R4eも発熱層4bの抵抗値R4bよりも小さい。ループL1とループL2の各インピーダンスは、発熱抵抗層を含む抵抗成分と容量素子18aとの合成抵抗となる。特にループL2は容量素子18aが直接に接続されたハイパスフィルタ回路になっている。
ここでは、定着装置10は、B4とA4の2種類の記録材サイズを通紙可能である。交流電源回路15から1次コイル1に流す電流の周波数fは、図5に示した受動素子の回路定数に基づいて、決定される。ここでは、B4記録材のときの第1周波数f1を20kHzとし、A4記録材のときの第2周波数f2を200kHzとする。この値はあらかじめ画像形成装置100内のメモリ31に格納されている。
まず幅方向の記録材サイズが相対的に大きいB4記録材を印刷する場合を説明する。ユーザーは、PCなどを通して、画像形成装置100にB4サイズの印刷を指示する。CPU32は、サイズ情報にしたがって帯電、露光、現像プロセスの印刷モードをB4サイズの印刷モードに設定する。
図10(a)、図10(b)に画像形成装置100内のCPU32が実行するタスクのフローチャートを示す。図10(a)はCPU32の画像受信タスクを示している。図10(b)は画像を受信した後、記録材サイズ情報に応じてCPU32から交流電源回路15を通して発熱フィルム4の温度制御を行って印刷するまでのタスクを示している。
図10(a)において画像形成装置100の電源がONされた後、外部PCなどから画像を受信するまではCPU32は待機状態にある。S61で、CPU32は、画像形成装置100を停止させるかどうかを、メイン電源スイッチがOFFされたかどうかに応じて判定する。停止が指示されると、CPU32は、シャットダウン処理を実行し、画像形成装置100を停止させる。停止が指示されていなければ、S62に進む。S62で、CPU32は、画像を受信したかどうかを判定する。画像を受信していなければS61に戻り、画像を受信するとS63に進む。S63で、CPU32は、画像をメモリ31に保存して印刷タスクを起動する。
図10(b)を用いて印刷タスクについて説明する。S51で、CPU32は、ユーザーにより指定されたサイズ情報をメモリ31から取り出す。サイズ情報には、B4、A4などが含まれている。S52で、CPU32は、メモリ31に格納されているテーブルを参照し、サイズ情報に対応した周波数データを読み出し、読み出した周波数データを周波数変調部37に送出する。
図11が示すように、メモリ31に記憶されているテーブルには、サイズ情報と周波数とが一対一で関連付けられている。なお、サイズ情報と周波数との関連付けは、テーブル以外のデータ管理方法によって保持されてもよい。図11によれば、B4サイズと20kHzとが関連付けられており、A4サイズと200kHzとが関連付けられている。
S53で、CPU32は、温度制御部39に温度制御を開始させる。S54からS58において、CPU32は、発熱フィルム4の表面温度t1が目標温度Taに達するまで、パルス幅変調部38でパルス幅Dyを変更する。すなわち、S54で、CPU32は、表面温度t1が目標温度Taよりも低いかどうかを判定する。表面温度t1が目標温度Taよりも低ければ、S57に進む。S57で、CPU32は、表面温度t1を上昇させるべく、パルス幅Dyを増加させる。その後、S54に戻る。表面温度t1が目標温度Taよりも低くなければ、S55に進む。S55で、表面温度t1が目標温度Taよりも高いかどうかを判定する。表面温度t1が目標温度Taよりも高ければ、S58に進む。S58で、CPU32は、表面温度t1を下降させるべく、パルス幅Dyを減少させる。その後、S54に戻る。表面温度t1が目標温度Taよりも高くなければ、S56に進む。S56で、表面温度t1が目標温度Taに一致しているかどうかを判定する。一致していなければS54に戻り、一致していればS59に進む。
なお、S54からS58は、すべて温度制御部39が実行してもよい。この場合、温度制御部39は、表面温度t1が目標温度Taに一致したことを、CPU32に通知する。
S59で、CPU32は、画像形成ユニット70などを制御し、印刷を開始する。S60で、CPU32は、次の印刷ジョブがあるかどうかを判定する。次の印刷ジョブがあればS51に戻り、ジョブがなくなれば印刷タスクを終了する。
以上はCPU32の動作であるが、この一連の動作に連動した回路の動作を図8の回路図を用いて説明する。CPU32は、サイズ情報を受信すると、メモリ31に格納する。CPU32は、受信したサイズ情報に対応した1次コイル1の駆動周波数をテーブルから取得し、周波数変調部37に設定する。B4サイズであれば、20kHzが周波数変調部37に設定される。サイズ情報に対応した周波数値は周波数変調部37からスイッチング・タイミング値算出部40に送られ、さらにトリガ信号生成部FGへ送られる。トリガ信号生成部FGは、パルス信号生成部PG1、PG2、PG3、PG4へ共通のトリガ信号を送信する。トリガ信号の周波数は、サイズ情報に対応した周波数であり、たとえば、20kHzである。
パルス幅変調部38は、発熱フィルム4の表面温度に応じて決定されたデューティー値をスイッチング・タイミング値算出部40に送信する。デューティーの初期値は、たとえば、100%である。温度制御部39は、表面温度t1に応じて、デューティー値を増減するよう、パルス幅変調部38を制御する。スイッチング・タイミング値算出部40は、パルス幅変調部38から受信したデューティー値を元に、トリガ信号Fからの遅延時間DL1〜DL4と、ON時間のパルス幅P1〜P4とを算出する。パルス信号生成部PG1〜PG4へ送信する。パルス信号生成部PG1〜PG4は、入力された20kHzのトリガ信号F、遅延時間DL1〜DL4およびパルス幅P1〜P4に応じたパルス信号G1〜G4を生成する。パルス信号G1〜G4はそれぞれ対応するトランジスタTr1〜Tr4のゲート電圧になる。その結果、定着装置10では交流電源回路15から1次コイル1に、所定のデューティーで20kHzの交流電流が流れる。2次コイル3へ電力が伝送されると、図5(b)のループL1に沿って発熱層4bに電流が流れ発熱する。他方、ハイパスフィルタ回路を形成するループL2のインピーダンスZL2は、次式により算出される。
ZL2=√{R4e^2+1/(2πf・C18a)^2}・・・・・・式1
fが20kHzで、R4eが8Ωで、C18aが0.1uFであれば、ZL2は約80Ωとなる。
ループL1のインピーダンスZL1は、発熱層4bの抵抗値(10Ω)で決定される。よって、周波数が20kHzであれば、ループL2にはループL1の1/8の電流しか流れない。よって、発熱層4eはほとんど昇温することはない。結果、B4サイズの記録材の定着は、発熱層4bの発熱で実行される。
次に幅方向の記録材サイズが相対的に小さいA4記録材で印刷する場合を考える。画像形成装置100においてユーザーがA4サイズの記録材に画像を印刷するよう指示する。先述したB4の記録材サイズの場合と同様に、画像形成装置100の交流電源回路15内では、メモリ31から記録材サイズに応じた200kHzの周波数がCPU32によって呼び出される。CPU32からの指示およびその時の発熱フィルム4の表面温度t1から決定された遅延時間DL1〜DL4とパルス幅P1〜P4を持つ200kHzのパルス信号G1〜G4でインバータ35が駆動される。その結果、定着装置10の1次コイル1には、A4の記録材サイズ用に設定された200kHzの周波数の電流が流れる。
発熱層4eの抵抗値R4eと容量素子18aの容量C18aとで構成されるループL2のハイパスフィルタ回路のインピーダンスZL2は、式1に200kHzを代入することで算出される。式1からZL2はほぼ11Ωとなる。よって、ループL1とループL2の各インピーダンスはおおむね等しくなるため、ループL1とループL2の両方に電流が分割して流れる。その結果、発熱層4bと発熱層4eの両方が発熱する。発熱層4eの熱は、熱が伝導するのに十分薄い絶縁層4dを介して発熱層4bに伝搬される。発熱フィルム4の表面温度はA4記録材の定着領域Ldでは発熱層4eと発熱層4bの両方の熱によって定着に必要な温度に制御される。発熱層4b単体での温度は、先のB4記録材定着時と比較して低い温度に設定されている。このためA4記録材の定着領域Ldの外側部分では発熱層4bの熱のみとなり、当該外側部分の温度は定着フィルム4の耐熱温度を超えにくくなる。
発熱層4bに余分な電流を流さないためには、ループL1のインピーダンスZL1よりループL2のインピーダンスZL2が小さいほどよい(200kHzの場合)。そのために、次の関係が満たされるように、たとえばカーボンの含有量を変えて発熱層4bの抵抗値を発熱層4eの抵抗値より高めに設定する。
(発熱層4bの抵抗値)>(発熱層4eの抵抗値)
温度制御部39は、温度検知素子17を用いて発熱フィルム4の表面温度を監視して表面温度を目標値に調整するため、1次コイル1に流す電流のデューティーを微調整してもよい。たとえば、定着に必要な発熱フィルム4の表面の温度を200℃とし、初期の電流パルスのデューティーを50%と仮定する。温度検知素子17で表面温度t1を読み取る。
t1=200℃の場合、温度制御部39は、デューティーを50%に維持する。
t1<200℃の場合、温度制御部39は、(200℃−t1)だけ温度上昇させるよう電流値を増加するため、デューティーを上げる。
t1>200℃の場合、温度制御部39は、(t1−200℃)だけ温度下降させるよう電流値を減少するため、デューティーを下げる。
発熱フィルム4の表面温度t1を目標値に維持する方法として、周波数を変更する方法もある。具体的には、CPU32から送信された記録材サイズに応じた周波数を元に周波数変調部37が周波数を再度微調整する。調整後の周波数でループL2のインピーダンスZL2を変え、電流値を変化させる。これにより、発熱フィルム4の表面温度t1を目標値に設定してもよい。
以上、本実施例によれば、発熱フィルム4に設けられた複数の発熱抵抗体に対して1次コイル1と2次コイル3とで非接触で交番電圧を給電する。本実施例では、複数の発熱抵抗体のうち発熱層4eに、周波数に応じてインピーダンスが変化する回路網としてループL2を設けている。本実施例によれば、加熱対象の記録材のサイズに応じて周波数を変更することで、発熱層4aと発熱層4bのそれぞれの発熱量を切り替えることができる。周波数変更手段として機能するCPU32やスイッチング制御部36などは、交番電圧の周波数を変更することで、第1回路網であるループL1と第2回路網であるループL2とに供給される電力を異ならせることができる。このような回路網を採用することで、2次コイル3側にメカニカルスイッチや電子的なスイッチを設けることなく、記録材のサイズに応じて発熱量を選択きるようになる。
本実施例では、定着フィルム4の回転軸方向における発熱層4bの長さは、定着フィルム4の回転軸方向における発熱層4eの長さよりも長い。また、周波数に応じてインピーダンスが変化する容量素子18aが発熱層4eに接続されている。CPU32などにより構成された周波数変更ユニットは、第1サイズの記録材を加熱するときは1次コイル1により給電される交番電圧の周波数を第1周波数に設定する。また、周波数変更ユニットは、第1サイズよりも小さな第2サイズの記録材を加熱するときは交番電圧の周波数を第1周波数よりも高い第2周波数に設定する。その結果、第1サイズについては、発熱層4bが発熱し、第2サイズについては、発熱層4bおよび発熱層4eが発熱する。よって、相対的に小さな第2サイズの記録材を連続して通紙したとしても、定着フィルム4の非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制できるようになる。
容量素子18aは、発熱フィルム4の外部に取り付けられるため、取り付け作業が容易になろう。スイッチング制御部36は、1次コイル1に印加される交番電圧のデューティーを可変する手段として機能する。周波数変更ユニットの一部である周波数変調部37は、記録材のサイズに応じて決定された周波数を、温度検知手段として機能する温度検知素子17の検知値と目標値との差に応じて微調整してもよい。
本実施例によれば、定着フィルム4の非通紙領域の過剰な温度上昇を抑えられるため、定着フィルム4の温度ムラを小さくでき、また、記録材のしわが発生しにくくなる。
[変形例1]
上述した実施例では2つの発熱抵抗体の片方または両方を周波数によって選択的に切り替える例を説明した。しかし、本発明は、2つの発熱抵抗体のいずれか一方の発熱体のみを周波数によって択一的に選択してもよい。なお、すでに説明した個所には同一の参照符号を付与することにより、説明の簡明化を目指すことにする。
<発熱部の説明>
図12は、定着領域の断面構造である。受動素子保持部材16には、第1容量素子18b、第2容量素子18cおよび第1インダクタ19bと第2インダクタ19cが配置されている。発熱層4bには、第1容量素子18bおよび第1インダクタ19bが接続されている。発熱層4eには、第2容量素子18cおよび第2インダクタ19cが接続されている。発熱フィルム4の回転軸方向の接続関係は次のようになる。
B4記録材対応の発熱層4bの接続関係は以下のとおりである。
コイル3の接点C2→導電層4a→発熱層4b→導電層4h→接点C5→容量素子18b→インダクタ19b→接点C6→導電層4c
導電層4cはコイル3のもう一つの接点C1に接続されている。
A4記録材対応の発熱層4eの接続関係は以下のとおりである。
コイル3の接点C2→導電層4f→発熱層4e→導電層4g→接点C7→容量素子18c→インダクタ19c→接点C8→導電層4c
上述したように導電層4cは接点C1に接続さている。
<給電回路の説明>
図13(a)、図13(b)は、発熱部の等価回路を示している。とりわけ、図13(a)は図12に示した発熱層などをそのまま電気素子に置き換えた等価回路を示している。図13(b)は説明用に並び替えた等価回路を示している。以降は図13(b)を用いて説明する。
発熱フィルム4は、2つの回路網を有している。1つ目の閉回路は、2次コイル3、発熱層4b、第1容量素子18bおよび第1インダクタ19bで構成されるループL3である。2つ目の閉回路は、2次コイル3、発熱層4e、第2容量素子18cおよび第2インダクタ19cで構成されるループL4である。ループL3のインピーダンスZL3とループL4のインピーダンスZL4は、発熱抵抗層を含む抵抗成分、容量素子およびインダクタの合成抵抗で決まる。
ループL3,L4を構成する受動素子の値を次のように仮定する。
発熱層4bの抵抗値R4b=10Ω
発熱層4eの抵抗値R4e=10Ω
第1容量素子の容量C18b=0.1uF
第2容量素子の容量C18c=1uF
第1インダクタ20bのインダクタンスL20b=10uH
第2インダクタ20cのインダクタンスL20c=100uH
各ループの共振周波数fは、f=2π√(LC)にこれらのパラメータを代入することで求めることができる。ループL3の共振周波数f3は160kHzである。ループL4の共振周波数f4は16kHzである。
記録材サイズに応じて1次コイル1に流れる電流の周波数(駆動周波数)を共振周波数f3、f4のいずれかとすることで、発熱部の発熱量を選択できる。ここでは、B4記録材のときに1次コイル1に流れる電流の周波数を160kHzとし、A4記録材のときに1次コイル1に流れる電流の周波数を16kHzとする。
まず、B4サイズの記録材を印刷する場合を説明する。2次コイル3に、B4サイズに対応した駆動周波数(160kHz)の電流が流れると、ループL3に沿って発熱層4bに電流が流れ発熱する。これは、電流の周波数とループL3の共振周波数f3とが一致するからである。一方、ループL4に関しては、電流の周波数と共振周波数f4と一致しない。よって、インピーダンスZL4がループL3のインピーダンスZL3の約10倍となり、ループL4にはループL3と比較して10%以下の電流しか流れない。その結果、発熱層4eはほとんど昇温することがなく、B4サイズの定着は発熱層4bで実行される。
次にA4サイズの記録材を印刷する場合を説明する。2次コイル3に、A4サイズに対応した駆動周波数(16kHz)の電流が流れると、ループL4に沿って発熱層4eに電流が流れ発熱する。これは、電流の周波数とループL4の共振周波数f4とが一致するからである。一方、ループL3に関しては、電流の周波数と共振周波数f3と一致しない。よって、インピーダンスZL3がループL4のインピーダンスZL4の約10倍となり、ループL3にはループL4と比較して10%以下の電流しか流れない。その結果、発熱層4bはほとんど昇温することがなく、A4サイズの定着は発熱層4eで実行される。
このように、本実施例によれば、第1回路網であるループL3は、第1容量素子18bと第1インダクタ19bとを有し、第2回路網であるループL4は、第2容量素子18cと第2インダクタ19cとを有する。CPU32などの周波数変更ユニットは、第1サイズの記録材を加熱するときは1次コイル1により給電される交番電圧の周波数を第1周波数f3に設定する。これにより、発熱層4bが主に発熱することになる。一方で、周波数変更ユニットは、第1サイズよりも小さな第2サイズの記録材を加熱するときは交番電圧の周波数を第1周波数とは異なる第2周波数f4に設定する。これにより、発熱層4eが主に発熱することになる。
このように周波数を変更することで発熱すべき発熱層を選択できるため、メカニカルスイッチなどは2次側には不要である。また、定着フィルム4の端部における過剰な温度上昇を抑制できるため、温度ムラやしわは発生しにくい。
[変形例2]
上述した実施例では、容量素子を発熱フィルム4の外部に取り付けるものとして説明したが、発熱フィルム4の内部に容量素子を作りこんでもよい。
図14は、発熱フィルム4の内部に形成された容量素子の一例を示す断面図である。図5に示した容量素子18aが、図14で示すように発熱フィルム4の内部に容量素子18dとして積層されている。容量素子18dは、高誘電層21を導電層4g、導電層4cとで挟むことで構成されている。高誘電層21は、たとえば、絶縁シートである。このような絶縁シートは、フィルム形成能を有するマトリックス樹脂中に、比誘電率の高いフィラーを、表面処理剤を用いて分散させて充填することにより形成される。比誘電率は、たとえば、45である。厚さ10umで幅4cmの高誘電層21を直径300mmの発熱フィルム4の円周方向全周に亘って形成した場合、容量素子18dの容量は、約0.1uFになる。厚さ10umで約200Vの耐圧を有するため、定着装置10の駆動中に容量素子18dが絶縁破壊することはないだろう。
このように、容量素子18dを発熱フィルム4の層構成の一部として作り込むことで、より小型で軽量な定着装置10を実現できる。また、定着フィルム4の外部に貼り付けられた容量素子18aと比較して、定着フィルム4の内部に形成された容量素子18dは、定着フィルム4に対してより確実に固定されることになる。

Claims (9)

  1. 発熱フィルムに設けられた複数の発熱抵抗体と、
    前記複数の発熱抵抗体に対して非接触で給電する非接触給電手段と、
    前記複数の発熱抵抗体のうち少なくとも1つに電気的に接続され、前記非接触給電手段により給電された交番電圧の周波数に応じてインピーダンスが変化する回路網と、
    加熱対象の記録材のサイズに応じて前記周波数を変更することで、前記複数の発熱抵抗体のそれぞれの発熱量を切り替える周波数変更手段と
    を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 前記非接触給電手段は、
    所定周波数の交番電圧を発生する電源手段と、
    前記電源手段に接続された1次コイルと、
    前記1次コイルと磁界結合した2次コイルと
    を有し、
    前記回路網は、さらに、
    前記2次コイルに接続され、前記複数の発熱抵抗体のうち第1発熱抵抗体を含む第1回路網と、
    前記2次コイルに接続され、前記複数の発熱抵抗体のうち第2発熱抵抗体を含む第2回路網と
    を有し、
    前記周波数変更手段は、前記周波数を変更することで、前記第1回路網と前記第2回路網とに供給される電力を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記発熱フィルムの回転軸方向における前記第1発熱抵抗体の長さは、前記発熱フィルムの回転軸方向における前記第2発熱抵抗体の長さよりも長く、
    前記周波数に応じてインピーダンスが変化する容量素子が前記第2発熱抵抗体に接続されており、
    前記周波数変更手段は、第1サイズの記録材を加熱するときは前記非接触給電手段により給電される交番電圧の周波数を第1周波数に設定し、前記第1サイズよりも小さな第2サイズの記録材を加熱するときは前記交番電圧の周波数を前記第1周波数よりも高い第2周波数に設定することを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記発熱フィルムの回転軸方向における前記第1発熱抵抗体の長さは、前記発熱フィルムの回転軸方向における前記第2発熱抵抗体の長さよりも長く、
    前記第1回路網は、第1容量素子と第1インダクタとを有し、
    前記第2回路網は、第2容量素子と第2インダクタとを有し、
    前記周波数変更手段は、第1サイズの記録材を加熱するときは前記非接触給電手段により給電される交番電圧の周波数を第1周波数に設定し、前記第1サイズよりも小さな第2サイズの記録材を加熱するときは前記交番電圧の周波数を前記第1周波数とは異なる第2周波数に設定することを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  5. 前記容量素子は、前記発熱フィルムの外部に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の加熱装置。
  6. 前記容量素子は、前記発熱フィルムの内部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の加熱装置。
  7. 前記周波数変更手段は、前記交番電圧のデューティーを可変する手段を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の加熱装置。
  8. 前記発熱フィルムの温度を検知する温度検知手段をさらに有し、
    前記周波数変更手段は、前記記録材のサイズに応じて決定された周波数を、前記温度検知手段の検知値と目標値との差に応じて調整することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の加熱装置。
  9. トナー画像を記録材に形成する画像形成手段と、
    前記トナー画像および前記記録材を加熱して、前記トナー画像を前記記録材に定着させる定着手段と
    を有する画像形成装置であって、
    前記定着手段は、
    発熱フィルムに設けられた複数の発熱抵抗体と、
    前記複数の発熱抵抗体に対して非接触で給電する非接触給電手段と、
    前記複数の発熱抵抗体のうち少なくとも1つに電気的に接続され、前記非接触給電手段により給電された交番電圧の周波数に応じてインピーダンスが変化する回路網と、
    前記記録材のサイズに応じて前記周波数を変更することで、前記複数の発熱抵抗体のそれぞれの発熱量を切り替える周波数変更手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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