JP6124397B2 - 化粧壁面 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物、土木構造物等における化粧壁面に関するものである。
従来、建築物、土木構造物等の壁面に対し、立体的な凹凸模様を有する化粧被膜を形成することが行われている。このような凹凸模様は、使用する塗材の種類、塗装時の器具等を適宜選択することにより表出することができる。
例えば特許文献1には、結合材と充填材を主体とする厚膜用塗材を用いて、塗装面に凹凸模様を形成することが記載されている。特許文献2には、主材塗料を散点状に塗付して形成した散点状主材塗料層の上に、砂を散布して模様面を形成することが記載されている。また特許文献3には、仕上塗材を塗付後、模様押圧具を用いて凹凸模様を形成することが記載されている。
但し、このような化粧被膜を有する壁面は、長期間屋外に曝されると、降雨、粉塵等の影響によって汚染が生じ、折角の美観性が損われる場合がある。特に凹凸模様の凹部は汚染されやすい傾向にある。
特開平3−21671号公報 特開平7−60933号公報 特開平8−333861号公報
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、凹凸模様が施された化粧被膜を有する化粧壁面において、汚染の進行を抑制し、初期の美観性を長期にわたり保持することを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、凹凸模様を有する特定の模様被膜(A)と、特定の透明被膜(B)を設けることに想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.基材に対し、化粧被膜が設けられた化粧壁面であって、
前記化粧被膜として、前記基材表面上に模様被膜(A)及び透明被膜(B)が順に設けられ、
前記模様被膜(A)は、その表面に凹凸模様を有し、樹脂成分、粉粒体、及びピペリジン化合物を含み、
前記粉粒体の平均粒子径は、0.2μm〜5mmであり、
前記粉粒体として酸化チタンを含み、
樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものであることを特徴とする化粧壁面。
2.基材に対し、化粧被膜が設けられた化粧壁面であって、
前記化粧被膜として、前記基材表面上に模様被膜(A)及び透明被膜(B)が順に設けられ、
前記模様被膜(A)は、その表面に凹凸模様を有し、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分、及び粉粒体を含み、
前記粉粒体の平均粒子径は、0.2μm〜5mmであり、
前記粉粒体として酸化チタンを含み、
樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものであることを特徴とする化粧壁面。
3.基材に対し、化粧被膜が設けられた化粧壁面であって、
前記化粧被膜として、前記基材表面上に模様被膜(A)及び透明被膜(B)が順に設けられ、
前記模様被膜(A)は、その表面に凹凸模様を有し、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分、粉粒体、及びピペリジン化合物を含み、
前記粉粒体の平均粒子径は、0.2μm〜5mmであり、
前記粉粒体として酸化チタンを含み、
樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものであることを特徴とする化粧壁面。
4.前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含み、当該シリカと当該樹脂成分との固形分重量比が0.5:1〜5:1であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の化粧壁面。
5.前記模様被膜(A)は、その表面の凹凸模様の高低差が0.2〜5mmであることを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載の化粧壁面。

本発明によれば、凹凸模様が施された化粧被膜を有する化粧壁面において、汚染の進行を抑制し、初期の美観性を長期にわたり保持することすることができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明の化粧壁面は、基材に対し、化粧被膜が設けられたものである。
基材としては、建築物、土木構造物等の壁面を構成するものであり、例えば、コンクリート、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、煉瓦、プラスチック板、金属板、ガラス、磁器タイル等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー、パテ等)が施されたものでもよく、既に被膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。
本発明では、基材の表面に、化粧被膜として、それぞれ特定の模様被膜(A)と透明被膜(B)を設ける。具体的に、模様被膜(A)は、その表面に凹凸模様を有し、樹脂成分、粉粒体、及びピペリジン化合物を含むものである。透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものである。
本発明では、このような模様被膜(A)及び透明被膜(B)を積層することにより、凹凸模様による美観性を付与すると共に、化粧被膜の汚染進行を抑制し、初期の美観性を長期にわたり保持することができる。
本発明では、模様被膜(A)におけるピペリジン化合物の作用によって、模様被膜(A)と透明被膜(B)との密着性が長期にわたり保持される。さらに、模様被膜(A)におけるピペリジン化合物は、透明被膜(B)の保護効果によって、その性能を長期間発揮することができる。本発明では、これら相乗作用によって、美観性保持の効果が十分に発揮されるものと推測される。
模様被膜(A)の凹凸模様としては、例えば、砂壁状、ゆず肌状、さざ波状、スタッコ状、凹凸状、月面状、櫛引状、虫喰状等が挙げられる。このような凹凸模様の高低差は、概ね0.2〜5mmの範囲内で適宜設定すればよい。
模様被膜(A)における樹脂成分は、模様被膜(A)の結合材として作用するものである。このような樹脂成分としては、例えば、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル酢酸ビニル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。このような樹脂成分としては、水溶性樹脂及び/または水分散性樹脂が好適である。
模様被膜(A)における粉粒体としては、例えば、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、陶土、チャイナクレー、硫酸バリウム、炭酸バリウム、寒水石、珪砂、珪石、珪藻土、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化鉄等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。粉粒体の平均粒子径は、好ましくは0.1μm〜5mm、より好ましくは0.2μm〜3mmである。
粉粒体の比率は、樹脂成分の固形分100重量部に対し100〜4000重量部、好ましくは150〜2000重量部、より好ましくは200〜1000重量部である。粉粒体の比率がこのような範囲内であれば、凹凸模様が形成されやすく、各種被膜物性の点でも好適である。
模様被膜(A)におけるピペリジン化合物としては、ピペリジル基を有する化合物が使用できる。このピペリジン化合物の形態としては、
ア)樹脂成分とは別異の成分として存在する形態、及び/または、
イ)樹脂成分中に化学的に結合した形態、
が挙げられる。本発明では、特に上記ア)及びイ)を兼備することが好ましい。

上記ア)の形態では、非重合性のピペリジン化合物が使用できる。具体的に、このような化合物としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、メチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、N,N′,N″,N″′−テトラキス−(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミン、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノール、デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1(オクチルオキシ)−4−ピペリジル)エステル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,4−ビス[N−ブチル−N−(1−シクロヘキシロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミン)−1,3,5−トリアジン等、及びこれらの誘導体等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用できる。
上記ア)の形態では、樹脂成分の固形分100重量部に対し、ピペリジン化合物を0.01〜20重量部含むことが好ましく、より好ましくは0.1〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部である。このような比率であれば、本発明の効果発現の点で好適である。
上記イ)の形態では、ピペリジン化合物が樹脂成分中に化学的に結合した状態とするため、重合性のピペリジン化合物を用いることができる。このような化合物としては、ピペリジル基と重合性不飽和二重結合を有する化合物が使用でき、例えば、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1−メチルカルバモイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−クロトノイル−4−クロトニルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙げられる。
これらは1種または2種以上で使用できる。
このような重合性のピペリジン化合物は、公知の方法によって、樹脂成分の製造時(重合時)に他の単量体と共重合することにより、樹脂成分中に化学的に結合させることができる。樹脂成分中のピペリジン化合物の比率は、好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.1〜15重量%である。このような比率であれば、本発明の効果発現の点で好適である。
模様被膜(A)は、上記成分を含む被覆材を塗付・乾燥させることにより形成できる。この被覆材は、本発明の効果が著しく損われない範囲内であれば、上記成分以外の各種成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、艶消し剤、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、吸着剤、繊維、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒等が挙げられる。
基材上に上記被覆材を塗付する際には、所望の凹凸模様が形成されるように、適宜塗装方法を選定すればよい。塗装器具としては、例えば、スプレー、ローラー、刷毛、コテ等を使用することができる。勿論、これらの塗装器具は複数を組み合せて使用してもよく、例えば、スプレー塗装を行った後に、各種デザインローラー等によって凹凸模様を形成させることもできる。
被覆材の塗付け量は、固形分換算で、好ましくは0.5〜8kg/m程度である。
本発明における透明被膜(B)は、化粧被膜の最表面に設けられるものである。この透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものである。
このうち、シリカは、粒子自体の硬度が高く、さらに粒子表面にシラノール基を多く有すること等によって、優れた汚染防止効果を発揮するものである。
シリカの平均一次粒子径は、通常1〜200nm、好ましくは3〜100nmである。この範囲内であれば、平均一次粒子径が異なる複数のシリカを併用することもできる。シリカの平均一次粒子径が200nmよりも大きい場合は、比表面積が小さくなり、シラノール基も減るため汚染防止性が不十分となる。平均一次粒子径が1nmよりも小さい場合は、シリカ自体が不安定化するため、実用的でない。なお、ここに言う平均一次粒子径は、光散乱法によって測定される値である。
透明被膜(B)のシリカは、シリカゾルに由来するものが好適であり、さらにはpH5.0以上8.5未満(好ましくは6.0以上8.0以下)の水分散性シリカゾルに由来するものがより好適である。
このような中性タイプの水分散性シリカゾルは、シリケート化合物を原料として製造することができる。シリケート化合物としては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラsec−ブトキシシラン、テトラt−ブトキシシラン、テトラフェノキシシラン等、あるいはこれらの縮合物等が挙げられる。この他、上記シリケート化合物以外のアルコキシシラン化合物や、アルコール類、グリコール類、グルコールエーテル類、フッ素アルコール、シランカップリング剤、ポリオキシアルキレン基含有化合物等を併せて使用することもできる。
透明被膜(B)における樹脂成分としては、各種樹脂が使用できる。具体的には、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル酢酸ビニル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。このような樹脂成分としては、水溶性樹脂及び/または水分散性樹脂が好適である。
透明被膜(B)におけるシリカと樹脂成分との固形分重量比(シリカ:樹脂成分)は、好ましくは0.5:1〜5:1、より好ましくは0.8:1〜4:1、さらに好ましくは1:1〜3:1である。このような比であれば、汚染防止効果、下層被膜との密着性において十分な効果が得られ、本発明の効果が安定して発揮される。
透明被膜(B)は、上記成分を含む被覆材を塗付・乾燥させることにより形成できる。この被覆材は、本発明の効果が著しく損われない範囲内であれば、上記成分以外の各種成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。但し、光触媒物質の使用は、経時的な密着性の低下、模様被膜の退色等を引き起こすおそれがあることから、避けることが望ましい。
この被覆材は、模様被膜(A)上の全面に塗付すればよい。塗装器具としては、例えば、刷毛、ローラー、スプレー等の公知のものを用いることができる。透明被膜(B)を形成する際の被覆材の塗付け量は、固形分換算で、好ましくは0.1〜50g/m、より好ましくは0.5〜20g/mである。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
被覆材Aとしては、それぞれ以下に示すものを用意した。
○被覆材A1
アクリル樹脂1(アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合により得られた水分散性樹脂、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中0.5重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A2
アクリル樹脂2(アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合により得られた水分散性樹脂、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン(樹脂成分中0.5重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A3
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A4
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル化合物)2重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A5
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)1重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A6
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)4重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A7
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)8重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A8
アクリル樹脂3(アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合により得られた水分散性樹脂、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中2.0重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A9
アクリル樹脂4(アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合により得られた水分散性樹脂、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中4.0重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A10
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、寒水石550重量部、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A11
アクリル樹脂5(アクリル系モノマーの乳化重合により得られた水分散性樹脂(重合性ピペリジン化合物を含まない)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材A12
アクリル樹脂5(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、酸化チタン20重量部、造膜助剤10重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
被覆材Bとしては、以下に示すものを用意した。
○被覆材B1
シリカ1(水分散性シリカゾル、pH7.6、平均一次粒子径27nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=1.5:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材B2
シリカ2(水分散性シリカゾル、pH7.5、平均一次粒子径10nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=1.5:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材B3
シリカ3(水分散性シリカゾル、pH7.8、平均一次粒子径30nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=1.5:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材B4
シリカ1(水分散性シリカゾル、pH7.6、平均一次粒子径27nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=0.7:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材B5
シリカ1(水分散性シリカゾル、pH7.6、平均一次粒子径27nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=3.0:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材B6
アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)の水分散液。
(試験体作製)
予めシーラー処理が施されたスレート板に対し、被覆材Aを塗付け量2kg/m(固形分)でスプレー塗装して凹凸模様被膜(凹凸模様の高低差:1〜3mm)を形成させ、1日間養生後、被覆材Bを塗付け量3g/m(固形分)でスプレー塗装し、7日間養生した。以上の方法により、試験体を作製した。なお、塗装、養生はすべて標準状態(気温23℃、相対湿度50%)下で行った。
(試験方法)
上記方法で得られた試験体を、汚染物質懸濁液(濃度1重量%)に2時間浸漬し、引きあげて標準状態で24時間放置した後、水洗・乾燥した。このときの汚染状態を目視にて評価した。
次に、試験体を促進耐候性試験機(「メタルウェザーメーター」、ダイプラ・ウィンテス株式会社製)にて1500時間曝露した後、前述と同様の方法で汚染物質による汚染状態を評価した。
汚染状態の評価は、汚染物質の付着が認められなかったものを「A」、汚染物質の付着が僅かに認められたものを「B」、汚染物質の付着が認められたものを「C」、とする3段階(A>B>C)で行った。
(試験結果)
上記試験で使用した被覆材と、その試験結果を表1に示す。実施例1〜15では、促進耐候性試験の前後(促進前、促進後)において、いずれも汚染状態の評価が良好な結果となった。
Figure 0006124397
Figure 0006124397

Claims (5)

  1. 基材に対し、化粧被膜が設けられた化粧壁面であって、
    前記化粧被膜として、前記基材表面上に模様被膜(A)及び透明被膜(B)が順に設けられ、
    前記模様被膜(A)は、その表面に凹凸模様を有し、樹脂成分、粉粒体、及びピペリジン化合物を含み、
    前記粉粒体の平均粒子径は、0.2μm〜5mmであり、
    前記粉粒体として酸化チタンを含み、
    樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
    前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものであることを特徴とする化粧壁面。
  2. 基材に対し、化粧被膜が設けられた化粧壁面であって、
    前記化粧被膜として、前記基材表面上に模様被膜(A)及び透明被膜(B)が順に設けられ、
    前記模様被膜(A)は、その表面に凹凸模様を有し、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分、及び粉粒体を含み、
    前記粉粒体の平均粒子径は、0.2μm〜5mmであり、
    前記粉粒体として酸化チタンを含み、
    樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
    前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものであることを特徴とする化粧壁面。
  3. 基材に対し、化粧被膜が設けられた化粧壁面であって、
    前記化粧被膜として、前記基材表面上に模様被膜(A)及び透明被膜(B)が順に設けられ、
    前記模様被膜(A)は、その表面に凹凸模様を有し、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分、粉粒体、及びピペリジン化合物を含み、
    前記粉粒体の平均粒子径は、0.2μm〜5mmであり、
    前記粉粒体として酸化チタンを含み、
    樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
    前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものであることを特徴とする化粧壁面。
  4. 前記透明被膜(B)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含み、当該シリカと当該樹脂成分との固形分重量比が0.5:1〜5:1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧壁面。
  5. 前記模様被膜(A)は、その表面の凹凸模様の高低差が0.2〜5mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧壁面。

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