JP6122127B2 - 開閉装置及びその開閉方法 - Google Patents

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Description

本発明は開閉装置及びその開閉方法に係り、特に、ガス遮断器等の遮断部の開閉操作を行う操作器を電動で動作させて高電圧を遮断するものに好適な開閉装置及びその開閉方法に関する。
一般に、変電所や開閉所に設けられる電力用の開閉装置は、電力系統の短絡事故時に電流を遮断する遮断器、電力系統の開閉を行う断路器、点検時などに高電圧導体を接地する接地開閉器を具備している。
その開閉器の1つであるガス遮断器は、速やかに事故電流を遮断することにより、電力系統の事故の波及を防止する役割を持つため、より信頼性の高い装置の開発が要請されている。
このようなガス遮断器を操作する操作器として、操作ばねに蓄勢したばね力を解放することにより、操作力を得るようにしたばね操作器、或いは空気圧や油圧を利用して操作力を得るようにした空気圧操作器や油圧操作器が、従来から知られている。
そして、各操作器について言及すると、ばね操作器は低操作力、保守性、経済性に優れており、また、空気圧操作器は取扱いが容易であると共に高い操作力が得られ、更に、油圧操作器は低騒音で高い操作力が得られるという特徴がある。
ところが、ばね操作器による操作では、ばねの弾性力が必ずしも一定でないこと、ばねの位置決め精度が低いこと、更には、複雑で多くの部品から成り立つこと等から、動作に対する信頼性について改善の余地がある。また、油圧や空気圧を利用する油圧操作器や空気圧操作器では、周囲の温度変化によっては作動流体が膨張したり、或いは密封用のパッキング等が破損することなどにより、作動流体が漏れる恐れがあり、更には、部品の1つでも不具合や故障があると全体が動作しなくなる可能性もあり、取り扱いが難しいと言う側面もある。
このような点を改善する方式として、電気の力により操作力を生み出す技術があり、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1には、駆動装置としてリニアモータを使用すると共に、予め設定された複数の駆動特性パターンを記憶した記憶装置を有し、開路時には、回路条件に応じて記憶装置から最適な駆動特性パターンから選択し、選択した駆動特性パターンに従って可動接触子を駆動する圧縮ガス遮断器が記載されている。
特開平5−89755号公報
ところで、ガス遮断器は、動作する状況により要求される駆動力が変化することが知られている。例えば、遮断する電流や電圧によっても必要な駆動力が異なる。そこで、特許文献1では、回路条件に応じて予め記憶された駆動特性パターンから最適な駆動特性パターンを選択し、その選択した駆動特性パターンに従って可動接触子が駆動することで、過剰なエネルギーの浪費を低減するようにしている。
しかしながら、実際のガス遮断器の動作においては、温度環境や電極などの摩耗状況及び経年劣化による機械部品の固渋などにより、可動接触子が予め記憶された駆動特性パターン通りの動作が実現できない場合があり、遮断器の動作の信頼性が低下する恐れがある。
また、進み小電流遮断時などにおいては、速い遮断動作が要求され、短時間で電極を動かす必要があり、それを実現しようとすると駆動装置の出力が大きくなってしまう課題がある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その第1の目的とするところは、動作する状況により要求される駆動力が変化するものであっても、動作の信頼性が向上する開閉装置及びその開閉方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的とするところは、進み小電流遮断時であっても、駆動装置の出力を大きくすることなく、短時間で遮断動作することができる開閉装置及びその開閉方法を提供することにある。
本発明の開閉装置は、上記第1の目的を達成するために、固定接触子及び該固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子から成る遮断部と、前記可動接触子が動作するための駆動力を発生させるリニアモータと、前記遮断部の少なくとも遮断電流を検出する検出装置と、前記リニアモータの可動子の位置を検出する位置検出装置と、前記検出装置で検出された前記遮断部の少なくとも遮断電流と前記位置検出装置で検出された前記リニアモータの可動子の位置情報に基づいて前記可動接触子の遮断ストロークパターンを決定すると共に、この決定された前記可動接触子の遮断ストロークパターンと予め決められている前記可動接触子の遮断ストロークパターンを比較して両者の偏差を求め、この偏差を修正するように前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出す制御装置とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の開閉装置の開閉方法は、上記第1の目的を達成するために、遮断部の固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子を、リニアモータを用いて開閉操作するに当たり、検出装置で検出された前記遮断部の少なくとも遮断電流と位置検出装置で検出された前記リニアモータの可動子の位置に基づいて、制御装置を用いて前記可動接触子の遮断ストロークパターンを求めると共に、この求められた前記可動接触子の遮断ストロークパターンと予め決められている前記可動接触子の遮断ストロークパターンを比較して両者の偏差を求め、この偏差を修正するように、前記制御装置で前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出すことを特徴とする。
更に、本発明の開閉装置は、上記第2の目的を達成するために、固定接触子及び該固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子から成る遮断部と、前記可動接触子が動作するための駆動力を発生させるリニアモータと、前記遮断部の少なくとも遮断電流を検出する検出装置と、前記リニアモータの可動子の位置を検出する位置検出装置と、前記検出装置で進み小電流遮断時の遮断電流を検出した際には、前記可動接触子の開極動作時に、該可動接触子を閉極方向に移動させてから開極方向に動作するように前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出す制御装置とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の開閉装置の開閉方法は、上記第2の目的を達成するために、遮断部の固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子を、リニアモータを用いて開閉操作するに当たり、検出装置で進み小電流遮断時の遮断電流を検出した際には、前記可動接触子の開極動作時に、制御装置を用いて前記可動接触子を閉極方向に移動させてから開極方向に動作するように前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出すことを特徴とする。
本発明によれば、動作する状況により要求される駆動力が変化するものであっても、開閉装置の動作の信頼性が向上する効果がある。
また、進み小電流遮断時であっても、駆動装置の出力を大きくすることなく、短時間で遮断動作することができる効果がある。
本発明の開閉装置の実施例1であり、ガス遮断器の閉極状態を示す断面図である。 本発明の開閉装置の実施例1であり、ガス遮断器の開極状態を示す断面図である。 本発明の開閉装置の実施例1のガス遮断器に採用されるリニアモータの構成を示す斜視図である。 図3のリニアモータをY−Z平面で断面した状態を示す斜視図である。 本発明の開閉装置の実施例1のガス遮断器に採用されるリニアモータの第1の磁束の経路と第2の磁束の経路を示す図3に相当する図である。 本発明の開閉装置の実施例1のガス遮断器に採用されるリニアモータの第1の磁束の経路と第2の磁束の経路を示す図4に相当する図である 従来のガス遮断器における遮断動作を説明するための遮断部の断面図である。 本発明の開閉装置に実施例2のガス遮断器における遮断動作を説明するための遮断部の断面図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の開閉装置及びその開閉方法を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1及び図2に、本発明の開閉装置の実施例1であるガス遮断器を示す。図1はガス遮断器の閉極状態、図2はガス遮断器の開極状態である。
該図に示す如く、本実施例のガス遮断器は、事故電流を遮断するための遮断部100と、この遮断部100を操作するための操作部101とに大別される。
遮断部100は、内部にガス(例えば、SF6ガス、空気等)を充填させた密閉金属容器1内に、密閉金属容器1の端部に設けられた絶縁支持スペーサ2に固定された固定側接触子3と、この固定側接触子3と対向配置され、該固定側接触子3に対して接触(閉極)または開離(開極)する可動側接触子4と、この可動側接触子4の先端に設けられ、開極時に固定側接触子3と可動側接触子4の間に発生するアークに消弧性ガスを吹き付けて消弧するノズル5と、操作部101側に接続されると共に、可動側接触子4に接続される絶縁ロッド17を覆うように配置されている絶縁支持筒7と、可動側接触子4に接続され、主回路の一部を構成する主回路導体となる高電圧導体8とから概略構成されている。
そして、遮断部100は、操作部101からの操作力を通じて可動側接触子4を移動させて電気的に開閉されることにより、電流の投入(閉極)及び遮断(開極)が行われるものである。また、高電圧導体8の周囲には、高電圧導体8に流れる遮断電流等を検出するための検出装置として働く変流器13が設けられており、絶縁支持筒7内には、操作部101側に接続される絶縁ロッド17が配置されている。
一方、操作部101は、密閉金属容器1に隣接して設けられた操作器ケース14と、この操作器ケース14内に設置されたリニアモータ(操作器)18と、このリニアモータ18の内部に配置され、該リニアモータ18の内部を直線稼動する可動子12と、この可動子12の周囲に配置され、該可動子12の位置を検出するの位置検出装置として働く位置センサ19とから概略構成されている。
そして、可動子12は、密閉金属容器1を気密に保ったまま駆動できる様に設けられる直線シール部(図示せず)を通じて遮断部100の絶縁ロッド17に連結されている(直線シール部は、絶縁ロッド17の動作(軸方向移動)は許容し、密閉金属容器1内の気密は保つものである)。この絶縁ロッド17は、可動電極6に連結されており、可動子12の動作を通じて遮断部100における可動電極6を動作させることが可能になっている。
また、リニアモータ18には、密閉金属容器1の表面に絶縁性ガスを封止した状態で設けられる密封端子10を通じてアンプ部15が電気的に接続され、そのアンプ部15には、制御部16が接続されている。更に、制御部16は、変流器13及び位置センサ19に接続され、変流器13で検出した電流値及び位置センサ19で検出した可動子12の位置情報が入力されるようになっている。
そして、制御部16では、入力された変流器13で検出された電流値と位置センサ19で検出された可動子12の位置に応じてリニアモータ18に供給する電流値がコントロールされ、そのコントロールされた電流値の指令をアンプ部15に送り、アンプ部15では、制御部16からの指令を受け、この指令に応じた電流をリニアモータ18に供給するものである。
即ち、アンプ部15及び制御部16は、変流器13で検出した電流値及び位置センサ19で検出した位置情報に応じて、後述するリニアモータ18に供給する電流量や位相を変化させる制御装置として働くものである。
次に、リニアモータ18の構造について、図3乃至図6を用いて説明する。図3乃至図6に示すリニアモータ18は、3相駆動のリニアモータの一例である。なお、リニアモータ18は、3相駆動に限定されるわけではなく、例えば、2相駆動や4相以上の多相での構成も可能である。
該図に示す如く、本実施例のリニアモータ18は、3つの電機子28、29、30からなる固定子と、隣り合う永久磁石21の磁化方向25が交互になるように複数個の永久磁石21が進行方向(Z方向)に配置されて形成される可動子12とが、相対的に直線運動(水平移動)をするリニアモータである。3つの電機子28、29、30からなる固定子を、電気的に位相が各120°ずれるように配置することで3相リニアモータが構成でき、同様にm個の電機子でm相駆動のリニアモータを構成できる。
複数個の永久磁石21は、永久磁石21を保持する部材(図示せず)に固着され、この複数個の永久磁石21と、永久磁石21を保持する部材とで可動子12が構成され、可動子12が絶縁ロッド17に連結されている。また、可動子12と固定子は、相対的に直線運動が可能な支持手段により保持されている。なお、可動子12を固定し、固定子(電機子)側を移動させることも可能である。
1つの電機子28は、永久磁石21に対向した上側の第1の磁極歯22と、永久磁石21に対向した下側の第2の磁極歯23と、上側の第1の磁極歯22と下側の第2の磁極歯23をつなぎ、磁束の経路を形成する磁性体24とから成り、永久磁石21を第1の磁極歯22と第2の磁極歯23で上下から挟み込むように形成され、永久磁石21の進行方向(Z方向)に2つ並べて構成されている。2つ並べて構成された電機子28の各々の第1の磁極歯22と第2の磁極歯23には、それぞれ巻線20aと巻線20bが配置され、第1の磁極歯22と第2の磁極歯23は、永久磁石21に対向する位置に配置されている。なお、電機子29及び30も同様な構成である。
図5及び図6に、巻線20a及び巻線20bが、第1の磁極歯22と第2の磁極歯23との間のギャップに作る磁束の向きを示す(一般に、リニアモータの巻線は、永久磁石の位置によって時間的に電流の大きさや電流の向きを変化させる。図5及び図6は、ある時間において巻線20a及び20bに流れる電流が、ギャップに作る磁束を示している)。
該図に示す如く、巻線20aは下から上への磁束26を発生させ、巻線20bは上から下への磁束27を発生させる。
本実施例で説明したリニアモータ18は、図6に示すように、巻線20aと巻線20bに電流を流すことによって生じた磁束及び永久磁石21の磁束の固定子内での磁束の経路を複数有しているため、駆動装置を大型化することなく駆動されるので、リニアモータ18を小型化できる。更に、永久磁石21を第1の磁極歯22と第2の磁極歯23で挟み込む構造とすることにより、永久磁石21に生じる吸引力(図中のY方向に働く力)を小さくすることができる。
通常、永久磁石21と第1の磁極歯22及び第2の磁極歯23の間には吸引力(Y方向の力)が発生するが、本実施例の構成においては、永久磁石21と第1の磁極歯22に発生する吸引力と、永久磁石21と第2の磁極歯23に発生する吸引力とが発生し、これらで力が相殺されることから吸引力が小さくなる。
そのため、可動子12を支えるための機構が簡素化でき、可動子12の質量を軽くすることが可能であるため、高加速度駆動や高応答駆動が要求されるガス遮断器の動作に適している。また、可動子12の質量を軽くできるため、支持部材などの負担を軽減し、ガス遮断器の信頼性能向上、メンテナンス性の向上などが期待できる。
また、本実施例では、永久磁石21をアクチュエータの駆動力を発生させる方向に配置する可動子12と、この可動子12に対向して配置されると共に巻線20a及び20bを有する磁極を備えているリニアモータ18をガス遮断器に搭載しているので、可動子12を軽量化することができると共に、可動子12に配線を設ける必要がないので、ガス遮断器の信頼性を向上させることが可能になる。
なお、本実施例では、永久磁石21を用いた場合について説明したが、永久磁石21の代わりに磁性体24を可動子12に配置して構成することも可能である。ここで、磁性体24とは、永久磁石21から吸引力を受ける部材を指し、代表的な部材としては鉄やケイ素鋼板などが挙げられる。
本実施例では、遮断部100と操作部101のガス区画を別にしており、リニアモータ18の駆動は、直線シール部(図示せず)を介して行っているが、遮断部100と操作部101を同一ガス区画として、操作部101も遮断部100と同じ高気圧SF6ガスで充填した状態でもよい。
図1及び図2に示すように、遮断部100と操作部101のガス区画が別区画の場合は、遮断部100は高気圧SF6ガスで充填されているが、操作部101の操作器ケース14は外部(大気)と密閉される場合と密閉されない場合が存在する。外部と密閉される場合は、操作器ケース14の内部には大気圧の乾燥空気や窒素、SF6ガスが充填される。操作部101が密閉されていると、外部環境の影響を受けにくく、湿度や雨水や昆虫などの混入など性能を低下させる要因を排除できるため、信頼性の高い操作部が提供できる。
しかし、外部と密閉された場合には、内部を点検することが困難となるため、万が一、操作部101で不具合が発生した場合の内部異常要因の検出や、簡単な内部保守点検の実施が困難となる。このような内部点検の容易さを優先させるならば、操作器ケース14を密閉させる必要はない。
なお、本実施例では、3つの電機子28、29、30でリニアモータ18を構成した例を示しているが、固定子の個数が3つに限定されるものでないことは言うまでもない。
次に、上述した本実施例の動作について説明する。
上述した如く、本実施例のガス遮断器は、可動側接触子4に接続されて主回路の一部を構成する高電圧導体8の周囲に配置され、この高電圧導体8を流れる電流や振幅を検出する変流器13と、リニアモータ18の可動子12の周囲に配置され、リニアモータ18の可動子12の位置を検出する位置センサ19と、変流器13で検出された電流や振幅と位置センサ19で検出されたリニアモータ18の可動子12の位置情報が入力され、その電流や振幅とリニアモータ18の可動子12の位置情報に応じてリニアモータ18に供給する電流を制御する制御部16と、この制御部16からの指令を受け、該指令に応じた電流をリニアモータ18に供給するアンプ15とを備えている。
そして、本実施例では、変流器13で検出された遮断する電流や振幅と位置センサ19で検出されたリニアモータ18の可動子12の位置情報に基づいて、制御部16で、可動側接触子4の遮断ストロークパターンを決定すると共に、この決定された可動側接触子4の遮断ストロークパターンと予め決められている可動側接触子4の遮断ストロークパターンを比較して両者の偏差を制御部16で求め、この偏差を修正するようにリニアモータ18の可動子12を動作させる電流を供給する指令を制御部16からアンプ部15に送信し、アンプ部15では、制御部16からの指令を受け、該指令に応じた電流をリニアモータ18に供給するようにしている。
即ち、図1及び図2に示す本実施例のガス遮断器は、遮断する電流の位相や振幅を変流器13で検出し、リニアモータ18のストローク及び速度パターンを制御部16で決定する。制御部16で決定したストローク及び速度になるように、制御部16からアンプ部15に指令を送り、アンプ部15からリニアモータ18に電流が供給される。つまり、位置センサ19で検出された可動子12の位置が、所定の位置より進んでいる場合には電流を減らし、かつ、位置センサ19で検出された可動子12の位置が、所定の位置より遅れている場合には電流を増やすように供給するものである。
実際のストローク及び速度は、位置センサ19で検出されるが、温度環境や電極などの摩耗状況及び経年劣化による機械部品の固渋などの影響により、動作中に制御部16で決定したストローク及び速度と実際の動作に偏差が生じた場合、制御部16において、上記の偏差を無くすような電流を、リニアモータ18に供給する指令をアンプ部15に与えることで、遮断動作の信頼性を向上することができる。
このような本実施例では、リニアモータ18の可動子12の位置の位置センサ19からの情報と遮断電流や電圧の変流器13からの情報により、遮断するストロークパターンを決定し、可動側接触子4と接続される可動部12の位置情報を基に、温度環境や電極などの摩耗状況及び経年劣化による機械部品の固渋による外乱要因により生じるストロークパターンとの偏差を修正するように動作させることにより、ガス遮断器の信頼性と耐久性を実現することができる。更に、変流器13からの遮断電流や電圧の情報より可動側接触子4のストロークを変えることにより、遮断性能向上と駆動装置の低容量化を実現できる。
従って、本実施例によれば、動作する状況により要求される駆動力が変化するものであっても、ガス遮断器の動作の信頼性が向上する効果がある。
次に、本発明の開閉装置の実施例2について、図7及び図8に示すガス遮断器の遮断部を用いて説明する。なお、本実施例において、既に説明した実施例1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
該図に示す本実施例は、リニアモータ18により駆動力を発生するガス遮断器において、駆動源の出力を低減するものであり、本実施例におけるガス遮断器の構成は、図1及び図2に示すものと同様である。
図7の(a)は、固定側接触子3と可動側接触子4が接触している閉極状態を示し、リニアモータ18の可動子12につながった可動側接触子4とノズル5及びシリンダ11は、固定側接触子3に対して相対的に図中のZ方向に移動する。また、図7の(b)は、固定側接触子3と可動側接触子4が離れた状態の開極状態を示している。
従来のガス遮断器は、図7の(a)に示す閉極状態において、開極指令を受けると、可動側接触子4とノズル5及びシリンダ11が、固定側接触子3に対し相対的に移動し、固定側接触子3と可動側接触子4が離れる。このとき、ノズル5の先端は、図7の(a)に示す位置Aから図7の(b)に示す位置Cの点に移動する。
通常、リニアモータ18を駆動源に用いた場合、高応答動作を実現できる。更に、図3乃至図6に示したリニアモータ18の構造は、吸引力が小さくなるため、可動子12を支えるための機構が簡素になり、可動子12の質量を軽くすることが可能であるため、高加速度を要求されるガス遮断器の動作に適している。
また、ガス遮断器の開極動作において、小電流遮断時などのように遮断速度が速く、かつ、大きな出力を必要とする場合と、事故時の大電流遮断時などのように大きな力を要するが、速度が遅く出力が小さい場合がある。しかし、ばねを駆動源に用いたガス遮断器では、ばねの力を利用するため位置に対して推力は一意に決定される。また、リニアモータ18を駆動源に用いたガス遮断器の場合においても、リニアモータ18の出力は、異なる動作状態において、全ての動作を満足するリニアモータ18の容量が必要であるため、リニアモータ18及びアンプ部15の容量が大きくなってしまう。
そこで、本実施例では、図1及び図2に示したガス遮断器において、変流器13で検出した電流値により得られた情報を基に、制御部16において、可動側接触子4の開極に必要な速度を推定し、その速度推定値に基づいて、リニアモータ18のストロークを決定するようにしたものである。
上述した制御部16において、可動側接触子4の開極に必要な速度を推定し、開極動作を行う一例を図8に示す。
図8の(a)は閉極状態であり(位置A’)、この状態(位置A’)において遮断指令を受けると、変流器13で検出した電流値により必要な速度を制御部16により演算する。可動側接触子4の開極に速度が必要な場合は、可動側接触子4とノズル5及びシリンダ11を、開極方向(Z方向)とは逆の方向(−Z方向)に一度移動する(図8の(b)の位置)。その後、開極状態(図8の(d)の位置)へ移動する。
即ち、変流器13で進み小電流遮断時の遮断電流を検出した際には、可動側接触子4の開極動作時に、制御部16で、可動側接触子4を閉極方向に一度移動させてから開極方向に動作するように、リニアモータ18の可動子12を動作させる電流を供給する指令をアンプ部15に出すようにし、可動側接触子4を閉極方向に一度移動させてから開極方向に動作するようにしたものである。
例えば、図8の(c)に示す固定側接触子3と可動側接触子4が離れる点(図8のB2’の位置)における速度を早くする場合、図8のA’の位置からB1’の位置に移動し、図8のB1’の位置からB2’の位置までの距離を長くすることにより、加速時間を長く取れるため、リニアモータ18の容量を小さくできる。
このように、必要な遮断速度を、変流器13で検出した電流値により決定し、必要な遮断速度に応じてリニアモータ18のストロークを決定することにより、リニアモータ18及びアンプ部15の容量を小さくすることができる。
なお、リニアモータ18のストローク可変幅は、固定側接触子3に対して可動側接触子4を閉極方向へ移動した際の、固定側接触子3と可動側接触子4の重なり部分の長さの範囲で設定可能である。
従って、本実施例によれば、進み小電流遮断時であっても、駆動装置の出力を大きくすることなく、短時間で遮断動作することができる効果がある。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…密閉金属容器、2…絶縁支持スペーサ、3…固定側接触子、4…可動側接触子、5…ノズル、6…可動電極、7…絶縁支持筒、8…高電圧導体、10…密封端子、11…シリンダ、12…可動子、13…変流器、14…操作器ケース、15…アンプ部、16…制御部、17…絶縁ロッド、18…リニアモータ、19…位置センサ、20a、20b…巻線、21…永久磁石、22…第1の磁極歯、23…第2の磁極歯、24…磁性体、25…磁化方向、26…下から上への磁束、27…上から下への磁束、28、29、30…電機子、100…遮断部、101…操作部。

Claims (11)

  1. 固定接触子及び該固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子から成る遮断部と、前記可動接触子が動作するための駆動力を発生させるリニアモータと、前記遮断部の少なくとも遮断電流を検出する検出装置と、前記リニアモータの可動子の位置を検出する位置検出装置と、前記検出装置で検出された前記遮断部の少なくとも遮断電流と前記位置検出装置で検出された前記リニアモータの可動子の位置情報に基づいて前記可動接触子の遮断ストロークパターンを決定すると共に、この決定された前記可動接触子の遮断ストロークパターンと予め決められている前記可動接触子の遮断ストロークパターンを比較して両者の偏差を求め、この偏差を修正するように前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出す制御装置とを備えていることを特徴とする開閉装置。
  2. 固定接触子及び該固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子から成る遮断部と、前記可動接触子が動作するための駆動力を発生させるリニアモータと、前記遮断部の少なくとも遮断電流を検出する検出装置と、前記リニアモータの可動子の位置を検出する位置検出装置と、前記検出装置で進み小電流遮断時の遮断電流を検出した際には、前記可動接触子の開極動作時に、該可動接触子を閉極方向に移動させてから開極方向に動作するように前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出す制御装置とを備えていることを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項2に記載の開閉装置において、
    前記制御装置は、前記検出装置で検出した電流値及び前記位置検出器で検出した前記リニアモータの可動子の位置情報に基づいて前記可動接触子の開極に必要な速度を推定し、この開極に必要な速度推定値に基づいて前記リニアモータのストロークを決定することを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の開閉装置において、
    前記リニアモータは、永久磁石又は磁性材を磁化方向を反転させつつ複数個並べて形成された可動子と、前記永久磁石又は磁性材を上下から挟み込むように配置された第1の磁極歯及び第2の磁極歯、該第1の磁極歯と第2の磁極歯をつなぎ磁束の経路を形成する磁性体、前記第1の磁極歯と第2の磁極歯にそれぞれ配置された巻線から成る電機子とを備えていることを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項4に記載の開閉装置において、
    前記第1の磁極歯及び第2の磁極歯は、前記可動子若しくは電機子の進行方向に少なくとも2つ並設されていると共に、両者が前記磁性体で連結され、かつ、前記巻線からの磁束が通る少なくとも2つの異なる磁路が形成されていることを特徴とする開閉装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の開閉装置において、
    前記遮断部は容器内に収納され、かつ、前記リニアモータは前記容器と隣接配置されたケース内に設置されていると共に、前記リニアモータの可動子が、前記容器内の前記可動接触子と絶縁ロッドを介して接続されていることを特徴とする開閉装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の開閉装置において、
    前記可動接触子に接続されて主回路の一部を構成する高電圧導体の周囲に配置され、該高電圧導体を流れる電流を検出する変流器と、前記リニアモータの可動子の周囲に配置され、該リニアモータの可動子の位置を検出する位置センサと、前記変流器で検出された電流値と前記位置センサで検出された前記リニアモータの可動子の位置が入力され、該電流値と前記リニアモータの可動子の位置に応じて前記リニアモータに供給する電流を制御する制御部と、該制御部からの指令を受け、該指令に応じた電流を前記リニアモータに供給するアンプとを備えていることを特徴とする開閉装置。
  8. 遮断部の固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子を、リニアモータを用いて開閉操作するに当たり、
    検出装置で検出された前記遮断部の少なくとも遮断電流と位置検出装置で検出された前記リニアモータの可動子の位置に基づいて、制御装置を用いて前記可動接触子の遮断ストロークパターンを求めると共に、この求められた前記可動接触子の遮断ストロークパターンと予め決められている前記可動接触子の遮断ストロークパターンを比較して両者の偏差を求め、この偏差を修正するように、前記制御装置で前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出すことを特徴とする開閉装置の開閉方法。
  9. 遮断部の固定接触子に対して閉極または開極する可動接触子を、リニアモータを用いて開閉操作するに当たり、
    検出装置で進み小電流遮断時の遮断電流を検出した際には、前記可動接触子の開極動作時に、制御装置を用いて前記可動接触子を閉極方向に移動させてから開極方向に動作するように前記リニアモータの可動子を動作させる電流を供給する指令を出すことを特徴とする開閉装置の開閉方法。
  10. 請求項9に記載の開閉装置の開閉方法において、
    前記検出装置で検出した電流値及び前記位置検出器で検出した前記リニアモータの可動子の位置情報に基づいて前記可動接触子の開極に必要な速度を推定し、この開極に必要な速度推定値に基づいて前記リニアモータのストロークを前記制御装置で決定することを特徴とする開閉装置の開閉方法。
  11. 請求項9又は10に記載の開閉装置の開閉方法において、
    前記リニアモータへの電流の供給は、前記位置検出器で検出された前記リニアモータの可動子の位置が、所定の位置より進んでいる場合には電流を減らし、かつ、所定の位置より遅れている場合には電流を増やすことを特徴とする開閉装置の開閉方法。
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