JP6119314B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コーヒー挽き豆や粉砕茶葉などの粉末状の原料と湯水とを混合した原料混合体から飲料をろ過するためのフィルタ装置に関する。
一般に、カップ式飲料自動販売機や飲料ディスペンサなどには、コーヒー挽き豆や粉砕茶葉などの粉末状の原料と湯水を混合させた原料混合体でコーヒー飲料や茶系飲料を抽出するようにした飲料抽出装置が備えられている。そして、粉末状の原料から湯水に抽出された飲料を抽出滓(原料滓)からろ過するために、連続するペーパーフィルタを用いたものと、繰り返し使用可能な平板にろ過孔(貫通孔)を設けた所謂パーマネントフィルタを用いたものとがある。
従来、前者のペーパーフィルタを用いた飲料抽出装置(以下、適宜「ペーパー抽出装置」という)として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。また、後者のパーマネントフィルタを用いた飲料抽出装置(以下、適宜「ペーパーレス抽出装置」という)として、例えば本出願人がすでに出願した特許文献2に開示されたものが知られている。さらに、パーマネントフィルタとして、例えば本出願人がすでに出願した特許文献3に開示されたものが知られている。
特許文献1のペーパー抽出装置は、下面が開放し、供給された粉末状の原料と湯とを混合した原料混合体で飲料を抽出するシリンダと、その下方において昇降自在に設けられたフィルタブロックと、シリンダとフィルタブロックとの間にペーパーフィルタを送り出すペーパーフィルタ送出機構などを備えている。
一方、特許文献2のペーパーレス抽出装置は、上記と同様のシリンダと、上面にパーマネントフィルタを有し、シリンダの下方において昇降自在に設けられたフィルタブロックと、パーマネントフィルタ上に残留した抽出滓を排出するためのスクレーパなどを備えている。
また、特許文献3のフィルタ装置は、フィルタブロックの上面に円板状のフィルタ33(フィルタメッシュ33a)を有するフィルタ組立て品などから構成され、パーマネントフィルタとしてのフィルタ33は薄い(例えば、厚みT=50μm)ステンレス板にエッチング(金属腐食)加工を行い、ろ過孔33c(例えば、孔径d3=70μmの貫通孔)を多数形成したものである(図12、図13参照)。
一般に、ペーパー抽出装置では、シリンダ内で粉末状の原料と湯とを混合した原料混合体で抽出された飲料をペーパーフィルタを通過させてろ過することにより、通常サイズの粉や葉などの粉末状の原料はもちろん、原料に含まれる微粉をも除去することができ、残渣をほとんど含まない、高品質の飲料を提供できるという利点がある。
一方、ペーパーレス抽出装置では、ペーパー送出し機構を備える必要がないことから、飲料抽出装置全体をコンパクトに構成できるとともに、ペーパーフィルタが不要なため、ランニングコストを抑制できるという利点がある。加えて、ペーパーフィルタの廃棄や交換が不要なことから、オペレータにとって飲料抽出装置のオペレーションを簡易化できるという利点もある。
特開平6−259652号公報 特開2008−171382号公報 特開2008−268997号公報
しかしながら、従来のパーマネントフィルタは、貫通孔の加工寸法限界から生じる孔径の制約により、ペーパーフィルタ相当の微細な貫通孔を開けることは難しく、原料に含まれる微粉を完全に分離して飲料をろ過することは困難であり、ろ過した飲料の中に残渣が残ることから、微粉が含まることに起因する透明性が劣る飲料となることがあった。
また、ろ過孔に抽出滓が詰まって閉塞することによる飲料ろ過不良や、飲料濃度などの飲料味覚が維持されなくなることがある。
さらに、パーマネントフィルタはエッチング(金属腐食)加工で貫通孔を形成しているため、加工表面が梨地となり、フィルタ33下面(裏面)33fには飲料抽出液の汚れが付着し易く(図13参照)、汚れによる飲料味覚の劣化を招いてしまうことがあり、パーマネントフィルタを用いたペーパーレス抽出装置の普及の障害となっていた。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、抽出滓によるろ過孔の閉塞を防止し、飲料味覚を維持可能なフィルタ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るフィルタ装置は、粉末状の原料と湯水を混合した混合体で抽出した飲料をろ過するためのフィルタ装置であって、上面側で抽出された前記飲料をろ過孔を介して下面側に通過させることにより抽出滓と分離してろ過するフィルタを備えたフィルタ装置において、前記フィルタは、複数のディンプルを有し、このディンプルの中にろ過孔が形成されてなり、前記ろ過孔は、孔径が30μm以下で垂直部の深さが15μm以下、その孔内面は滑らかな鏡面で構成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るフィルタ装置は、上述した請求項1において、前記ろ過孔は、フィルタの下面に向かうに従って径が拡大する放射R錐構造とし、前記ろ過孔入口部分の先端をナイフエッジとし、下面の面積を少なくしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、粉末状の原料と湯水を混合した混合体で抽出した飲料をろ過するためのフィルタ装置であって、上面側で抽出された前記飲料をろ過孔を介して下面側に通過させることにより抽出滓と分離してろ過するフィルタを備えたフィルタ装置において、前記フィルタは、複数のディンプルを有し、このディンプルの中にろ過孔が形成されてなり、前記ろ過孔は、孔径が30μm以下で垂直部の深さが15μm以下、その孔内面は滑らかな鏡面で構成されることにより、飲料ろ過時の液流速を一定以上に確保し、孔内面に付着した汚れが孔内でブリッジ現象を生じさせることを防ぎ、孔内面に付着した汚れを飲料ろ過時に洗い流すことができ、孔内面の洗浄機能を維持することができる。また、原料に含まれる微粉を完全に分離して飲料をろ過することができ、ろ過した飲料の中に残渣が残ることがなくなるので、ペーパーフィルタ以上の透明度を有する飲料をろ過することができ、飲料のろ過時間を安定させることができる。さらに、ろ過孔の内面を滑らかな鏡面に仕上げていることで、コーヒー豆のオイル分が除去されることなくコーヒー飲料がろ過されるので、ペーパーフィルタでは除去されてしまう香り成分を含んだコーヒー飲料をろ過することができる。さらにまた、ろ過孔に詰まった抽出滓をスクレーパ先端部とろ過孔入口部分の先端部のエッジとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔の閉塞を防止するとともに、フィルタの耐久性を向上させることができる。このように、抽出滓によるろ過孔の閉塞を防止し、飲料味覚を維持可能なフィルタ装置を提供することが可能となる。さらにまた、その内部にろ過孔を有するディンプルを備えることにより、フィルタの上面に残留する前記原料の抽出滓を掻き取るスクレーパがフィルタの上面摺動時に、ディンプルに湯水膜を構成させることでスクレーパの摺動抵抗を低減させることが可能となり、スクレーパ摺動モータの小型化とスクレーパのコスト低減を図ることをでき、小型、低コストのフィルタ装置を提供することが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、ろ過孔は、フィルタの下面に向かうに従って径が拡大する放射R錐構造とし、ろ過孔入口部分の先端をナイフエッジとし、下面の面積を少なくしたことにより、スクレーパを摺動させて抽出滓を廃棄する時、ろ過孔に詰まった抽出滓(粉末原料の微粉)をスクレーパ先端部とろ過孔のナイフエッジとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔の閉塞を防止することができる。また、飲料抽出液の汚れの付着や堆積を防止することが可能となり、汚れによる飲料味覚の劣化を防いで味覚維持を可能とし、さらに衛生的に保つことができる。
本発明の実施の形態であるフィルタ装置を備えた飲料抽出装置を示す斜視図である。 フィルタ組立て品、スクレーパ機構の(a)待機位置、および(b)抽出滓排出位置をそれぞれ示す平面図である。 フィルタ組立て品を示す斜視図である。 図3に示したフィルタ組立て品の分解斜視図である。 図3の線A−Aに沿う部分拡大断面図である。 フィルタのろ過孔(貫通孔)を示す部分拡大図で、(a)上面図、(b)部分断面図、(c)下面図である。 図6に示したフィルタのろ過孔(貫通孔)を示す部分拡大断面図である。 フィルタのろ過孔(貫通孔)の別の実施例を示す部分拡大図で、(a)上面図、(b)部分断面図、(c)下面図である。 図8に示したフィルタのろ過孔(貫通孔)を示す部分拡大断面図である。 (a)フィルタの上面に抽出滓が残留する状態と、(b)スクレーパにより抽出滓が掻き取られた状態と、(c)スクレーパが待機位置に戻った状態を、それぞれ模式的に示す図である。 スクレーパにより抽出滓を掻き取る状態を模式的に示す図である。 従来のフィルタのろ過孔(貫通孔)を示す部分拡大図で、(a)上面図、(b)部分断面図、(c)下面図である。 図12に示したフィルタのろ過孔(貫通孔)を示す部分拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の粉末状の原料と湯水を混合した原料混合体で抽出した飲料をろ過孔(貫通孔)を通過させて抽出滓と分離してろ過するためのフィルタ装置の好ましい実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明のフィルタ13を適用したフィルタ装置10を備えた飲料抽出装置1を示している。飲料抽出装置1は、粉末状のコーヒー豆(以下「コーヒー挽き豆」という)と湯を混合した原料混合体を攪拌してコーヒー挽き豆から湯にコーヒー成分を抽出し、このコーヒー成分が抽出されている原料混合体からフィルタ13を通過させて抽出滓と分離してろ過したコーヒー飲料を提供するためのもので、レギュラーコーヒーを提供するカップ式飲料自動販売機や飲料ディスペンサ(図示せず)などに内蔵されている。
飲料抽出装置1は、その内部でコーヒー飲料の抽出を行うためのシリンダ2と、このシリンダ2を着脱自在に収容するシリンダホルダ3などを備えている。シリンダ2は、例えばプラスチックで構成され、上下方向に延びるとともに、上面および下面が開放した円筒状に形成されている。シリンダホルダ3は、シリンダ2を収容するためのボックス状のフレーム4と、このフレーム4内の下部に設けられたフィルタ装置10を備えている。
フィルタ装置10は、図2に示すように、スライダ(図示せず)によってフレーム4に昇降自在に設けられ、シリンダ2内のコーヒー飲料をろ過しながら外部に搬送するためのフィルタブロック11と、前後方向にスライド自在に設けられ、フィルタブロック11上に残留した抽出滓を除去するためのスクレーパ機構21などを備えている。
フィルタブロック11は、フィルタ組立て品12と、このフィルタ組立て品12を取り囲むように設けられ、シリンダ2よりも大きな外径を有する薄板リング状のパッキン16と、フィルタ組立て品12およびパッキン16を支持するとともに、上下方向に延びる通路(図示せず)を有するブロック状の支持部材17などで構成されている。
図3、図4および図5に示すように、フィルタ組立て品12は、円板状のフィルタ13と、その下側に設けられた保持プレート(金属プレート)14と、両者13、14を互いに固定するための固定枠15を有している。フィルタ13は、極薄の金属材料で構成されており、シリンダ2の内径よりも若干小さな外径を有するフィルタメッシュ部13aと、フィルタメッシュ部13aの外周部の全体にわたって設けられたつば部13bを有している。このつば部13bは、フィルタメッシュ部13aの外周部から垂下する垂下部の下端から側方に突出している。
フィルタメッシュ部13aは、図6、図7に示すように、厚みTが50μmと非常に薄い金属であり、このフィルタメッシュ部13aの全面には、径Dが100μmで深さt1が5〜10μmのディンプル(くぼみ)13dが多数形成されている。このディンプル13dの中心には、孔径dが30μm以下(例えば、20μm)の飲料をろ過するための多数のろ過孔(貫通孔)13cを貫通させている。ディンプル13dは深さt1が5〜10μmのディンプル構造を有しているため、スクレーパ23による抽出滓排出時には、このディンプル(くぼみ)に湯水膜を構成することで、スクレーパ23の摺動抵抗を低減させることができる。
このろ過孔13cは、フィルタ13の下面(裏面)13fに貫通して開口するとともに、下面13fに向かうに従って径が拡大する放射R錐構造13g(例えば、R=40μmのテーパー拡大形状)とし、下面13fの面積をスクレーパ23摺動面に比較して少ない面積としている。このように、ろ過孔13cを下面13fに向かうに従って径が拡大する放射R錐構造13gとすることで、ろ過孔13cのディンプル13d面に対する孔入口部分の先端部をナイフエッジ13hとすることが可能となり、スクレーパ23を摺動させて抽出滓を廃棄する時、ろ過孔13cに詰まった抽出滓(粉末原料の微粉)をスクレーパ23先端部とろ過孔13cのナイフエッジ13hとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔13cの閉塞を防止するようにしている。さらに、放射R錐構造13gとすることで、液流により洗われない下面13fの面積を極めて少ない面積とすることができる。
そして、これらのディンプル13d、ろ過孔13c、放射R錐構造13gは、エレクトロフォーミング加工により形成され、その加工面(フィルタ孔内面および下面13f)は滑らかな鏡面に仕上げられている。これにより、下面13fは飲料抽出液の汚れの付着や堆積を防止することが可能となり、汚れによる飲料味覚の劣化を防いで味覚維持を可能とし、さらに衛生的に保つことができる。
ろ過孔13cは、孔径dが30μm以下で、内面を滑らかな鏡面に仕上げていることで、飲料ろ過時の液流速を一定以上に確保し、孔内面に付着した汚れが孔内でブリッジ現象を生じさせることを防ぎ、孔内面に付着した汚れを飲料ろ過時に洗い流すことができ、孔内面の洗浄機能を維持することができる。このろ過孔の径が大きい(例えば、70μm)と、飲料ろ過時の液流速が遅くなるため、孔内面に付着した汚れを飲料ろ過時に洗い流すことは困難となる。
ろ過孔13cの内面を滑らかな鏡面に仕上げていることで、コーヒー豆のオイル分が除去されることなくコーヒー飲料がろ過されるので、ペーパーフィルタでは除去されてしまう香り成分を含んだコーヒー飲料をろ過することができる。
また、ろ過孔13cは孔径dが30μm以下と小さいため、原料に含まれる微粉を完全に分離して飲料をろ過することができ、ろ過した飲料の中に残渣が残ることがなくなるので、ペーパーフィルタ以上の透明度を有する飲料をろ過することができ、飲料のろ過時間を安定させることができる。
さらに、図8、図9に示すように、ろ過孔13cをストレート孔(垂直部)13eの深さt2を15μm以下としてもよい。このようにろ過孔13cをストレート部15μm以下のストレート孔13eとすることで、ろ過孔13cに詰まった抽出滓(粉末原料の微粉)をスクレーパ23先端部とろ過孔13c入口部分の先端部のエッジとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔13cの閉塞を防止するとともに、フィルタ13の耐久性を向上させることができる。
保持プレート14は、円板状の支持部14aと、その外周部の全体にわたって設けられた断面L字形の固定部14cを有している。この固定部14cは、支持部14aの外周部から下方に垂下する垂下部の下端部から側方に突出している。また、支持部14aの径は、フィルタメッシュ部13aよりも若干小さい。また、支持部14aの厚さは、スクレーパ機構21の作動時に作用する荷重に対して、支持部14aの形状を維持するのに十分な剛性を確保できるように設定されている。また、支持部14aのほぼ全面には、多数の孔14bが形成され、メッシュ状に配置され、前述したフィルタメッシュ部13aのろ過孔13cよりもはるかに大きな径(例えば4mm)を有している。
固定枠15は、側壁15aと、その上端部から内方に突出する上壁15bとで、リング状に形成されている。この固定枠15には、フィルタ13を間に挟んだ状態で、保持プレート14が嵌合し、保持プレート14の固定部14cが、固定枠15の側壁15aの内側に圧入されており、それにより、上壁15bと固定部14cの間に、フィルタ13のつば部13bが挟み付けられ、三者13〜15が一体化されている。また、この状態では、保持プレート14の支持部14aの上面全体が、フィルタ13のフィルタメッシュ部13aに当接するようにしている。
次に、スクレーパ機構21について説明する。図2に示すように、スクレーパ機構21は、矩形枠状に形成され、その平面サイズがフィルタブロック11よりも大きいサポート22と、このサポート22に一体に設けられたスクレーパ23と、両者22、23を駆動する駆動機構24を有している。スクレーパ23は、弾性を有するゴム(例えばシリコンゴム)もしくは金属で構成された板状のものであり、サポート22に取り付けられ、鉛直下方に突出している。このスクレーパ23の下端部は、前後方向の幅が下方に向かうに従って狭くなるように、テーパ状に形成されている。
駆動機構24は、回動自在の駆動部24aと、この駆動部24aに上下方向に延びる連結軸24bを介して連結されたモータ(図示せず)を有している。駆動部24aは、水平に延びるアーム部24cを一体に有しており、その先端部には、下方に突出する係合凸部24dが設けられている。この係合凸部24dは、サポート22の収容溝22aに挿入されている。
次いで、上述したフィルタ装置10の動作について説明する。まず、待機状態にあるフィルタ装置10のフィルタブロック11が、スライダで駆動されることにより上昇し、パッキン16が、シリンダ2に当接した状態でこれをシールする。そして、原料供給装置および給湯装置(いずれも図示せず)から、粉末状のコーヒー豆および湯がシリンダ2内に供給されるとともに、攪拌されることによって、コーヒー飲料が抽出される。
次いで、エアポンプ(図示せず)が作動し、エアがシリンダ2内に供給されることにより、シリンダ2の内部が加圧される。それにより、抽出されたコーヒー飲料が、フィルタ13のろ過孔13cを介して下面13f側に通過することによって、抽出滓と分離してろ過される。フィルタ13の上面には、抽出されたコーヒー飲料と分離された抽出滓Gが残留し、ろ過されたコーヒー飲料は、保持プレート14の孔14bをさらに通過し、フィルタブロックチューブおよび飲料搬送チューブなどを通り、カップ(いずれも図示せず)に供給される。
次いで、駆動機構24の駆動部24aが、図2(a)および図10(a)に示す待機位置から180°回転するのに伴い、サポート22およびスクレーパ23が、係合凸部24dおよび収容溝22aを介して後方に引かれることによって、図2(b)および図10(b)に示すように、後方の抽出滓排出位置にスライドする。
その際、スクレーパ23は、駆動機構24により、アーム部24cを介して所定の圧力でフィルタ13を予圧しながら、その上面を後方に向かって摺動する。それにより、スクレーパ23はフィルタ13上面に密着して摺動し、フィルタ13の上面に残留した抽出滓Gは、図11に示すように、スクレーパ23で押圧されて掻き取られ、滓シュート(図示せず)を介して外部に排出される。そして、ろ過孔13cに詰まった抽出滓(粉末原料の微粉)をスクレーパ23先端部とろ過孔13c入口部分の先端部のエッジとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔13cの閉塞を防止する。
本実施の形態においては、ストレート孔13eが15μm以下と非常に浅いため、スクレーパ23の摺動に伴い、ろ過孔13cに抽出滓が残ることがなく、フィルタ13の上面から取り除かれる。
その後、駆動部24aがさらに180°回動することによって、スクレーパ23は、フィルタ13の上面を押圧しながら前方に摺動し、図10(c)に示すように、サポート22およびスクレーパ23は元の待機位置に戻る。
以上のように、本実施の形態のフィルタ装置10によれば、粉末状の原料と湯水を混合した混合体で抽出した飲料をろ過するためのフィルタ装置10であって、上面側で抽出された前記飲料をろ過孔13cを介して下面側に通過させることにより抽出滓と分離してろ過するフィルタ13を備えたフィルタ装置において、前記フィルタ13は、複数のディンプル13dを有し、このディンプル13dの中にろ過孔13cが形成されてなり、そのろ過孔13cは、孔径dが30μm以下で垂直部の深さt2が15μm以下、その孔内面は滑らかな鏡面で構成される多数のろ過孔13cを有し、上面側で抽出された飲料を、ろ過孔13cを介して下面13f側に通過させることにより抽出滓Gと分離してろ過するフィルタ13を備えていることにより、飲料ろ過時の液流速を一定以上に確保し、孔内面に付着した汚れが孔内でブリッジ現象を生じさせることを防ぎ、孔内面に付着した汚れを飲料ろ過時に洗い流すことができ、孔内面の洗浄機能を維持することができる。また、原料に含まれる微粉を完全に分離して飲料をろ過することができ、ろ過した飲料の中に残渣が残ることがなくなるので、ペーパーフィルタ以上の透明度を有する飲料をろ過することができ、飲料のろ過時間を安定させることができる。さらに、ろ過孔に詰まった抽出滓をスクレーパ23先端部とろ過孔13c入口部分の先端部のエッジとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔13cの閉塞を防止するとともに、フィルタ13の耐久性を向上させることができる。このように、抽出滓によるろ過孔13cの閉塞を防止し、飲料味覚を維持可能なフィルタ装置10を提供することが可能となる。
また、フィルタ13の上面を摺動し、フィルタ13の上面に残留する原料の抽出滓Gを掻き取るスクレーパ23を備え、スクレーパ23はフィルタ13の上面に予圧されて原料の抽出滓Gを押圧しながら摺動することにより、スクレーパ23を摺動させて抽出滓Gを廃棄する時、スクレーパ23はフィルタ13上面に密着して摺動し、ろ過孔13cに詰まった抽出滓(粉末原料の微粉)をスクレーパ23先端部とろ過孔13c入口部分の先端部のエッジとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔13cの閉塞を防止することが可能となる。
また、フィルタ13の剛性を維持するために、フィルタ13の下面13f側に所定寸法の穴14bを設けた保持プレート14をさらに備えていることにより、フィルタ13の形状が維持される。フィルタ13は極薄の金属材料で構成されているために変形し易いが、保持プレート14でフィルタ13の形状が維持され、スクレーパ23がフィルタ13の上面に予圧されて原料の抽出滓Gを押圧しながら摺動しても、スクレーパ23の先端とフィルタ13の上面との間に隙間が生じることを防ぎ、ろ過孔13cに詰まった抽出滓をスクレーパ23先端部とろ過孔13c入口部分の先端部のエッジとで協働して切断して排出し、ろ過孔13cの閉塞を防止することが可能となる。
またろ過孔13cは、フィルタ13の下面13fに向かうに従って径が拡大する放射R錐構造13gとし、ろ過孔13c入口部分の先端をナイフエッジ13hとし、下面13fの面積を少なくしたことにより、スクレーパ23を摺動させて抽出滓Gを廃棄する時、ろ過孔13cに詰まった抽出滓(粉末原料の微粉)をスクレーパ23先端部とろ過孔13c入口部分の先端部のナイフエッジ13hとで協働してせん断力を強く働かせて抽出滓を切断して排出し、ろ過孔13cの閉塞を防止することができる。また、飲料抽出液の汚れの付着や堆積を防止することが可能となり、汚れによる飲料味覚の劣化を防いで味覚維持を可能とし、さらに衛生的に保つことができる。
また、ろ過孔13cの上部には凹5〜10μmのディンプル形状を有し、スクレーパ23がフィルタ13の上面に予圧されて原料の抽出滓Gを押圧しながら摺動時に、ディンプル13dに湯水膜を構成させることでスクレーパ23の摺動抵抗を低減させることにより、スクレーパ摺動モータの小型化とスクレーパ23のコスト低減を図ることをでき、小型、低コストのフィルタ装置10を提供することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施の形態では、本発明をレギュラーコーヒーの抽出装置のフィルタ装置に適用した場合について説明したが、原料として茶葉を用い、茶系飲料を抽出する抽出装置のフィルタ装置に適用することもできる。
また、実施の形態で説明したフィルタメッシュ部13aの厚さT、ディンプル13dの径Dや深さT1、ろ過孔13cの径dやストレート孔13eの垂直部の深さt2などの値はあくまで例示であり、他の適当な値に設定することも可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 飲料抽出装置
2 シリンダ
3 シリンダホルダ
4 フレーム
10 フィルタ装置
11 フィルタブロック
12 フィルタ組立て品
13 フィルタ
13a フィルタメッシュ部
13b つば部
13c ろ過孔
13d ディンプル
13e ストレート孔(垂直部)
13f 下面
13g 放射R錐構造
13h ナイフエッジ
14 保持プレート(金属プレート)
15 固定枠
21 スクレーパ機構
23 スクレーパ

Claims (2)

  1. 粉末状の原料と湯水を混合した混合体で抽出した飲料をろ過するためのフィルタ装置であって、上面側で抽出された前記飲料をろ過孔を介して下面側に通過させることにより抽出滓と分離してろ過するフィルタを備えたフィルタ装置において、前記フィルタは、複数のディンプルを有し、このディンプルの中にろ過孔が形成されてなり、前記ろ過孔は、孔径が30μm以下で垂直部の深さが15μm以下、その孔内面は滑らかな鏡面で構成されることを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記ろ過孔は、フィルタの下面に向かうに従って径が拡大する放射R錐構造とし、前記ろ過孔入口部分の先端をナイフエッジとし、下面の面積を少なくしたことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
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