JP6118762B2 - 浴槽用残り湯取出装置および残り湯取出アダプタ - Google Patents

浴槽用残り湯取出装置および残り湯取出アダプタ Download PDF

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Description

本発明は、浴槽内に残った湯水を洗濯水等に利用する際に用いられる浴槽用残り湯取出装置および残り湯取出アダプタに関する。
追い焚きができる循環式の浴槽用給湯システムにおいて、浴槽内に残った湯水(残り湯)の再利用をスムーズに行えるように、浴槽と、洗濯機が設置された洗面室等との間に残り湯取出管(お湯取り管)を設置しておき、その残り湯取出管を用いて浴槽内の残り湯を洗濯機まで送り出すようにした配管設備が周知である。
一方、循環式の浴槽用給湯システムにおいて、浴槽側壁に組み付けられる循環金具としては、吐出回路と吸込回路との2つの回路を有する2回路式のものが一般に用いられており、このような一般的な循環金具に適用可能な残り湯利用装置としては、例えば特許文献1に示すものが周知である。
この残り湯利用装置は、循環金具に設けられた往き管接続口および戻り管接続口が、往き管および戻り管を介して給湯器の吐出口および吸込口に接続される一方、往き管および戻り管のいずれかに、分岐管(残り湯取出管)が接続され、その残り湯取出管が洗濯機に接続される。そして追い焚き時には、給湯器から往き管を介して浴槽内に湯水を供給するとともに、浴槽内の湯水を戻り管を介して給湯器に戻す一方、残り湯取出時には、浴槽内の湯水(残り湯)を残り湯取出管を介して洗濯機に供給するようにしている。
また従来においては特許文献2に示すように、浴槽側壁に取り付けられる循環金具として、残り湯取出管が直接連結されるようにした3回路式のものも周知である。この3回路式の循環金具は、循環金具の前面(浴槽内側)に、吐出口および吸込口に加えて、残り湯を取り出すための残り湯吸込口が設けられている。さらに循環金具の後端部(浴槽外側)には、上記吐出口および吸込口に加えて、残り湯取出管接続口が設けられている。そして往き管接続口および戻り管接続口が、往き管および戻り管を介して給湯器の吐出口および吸引口にそれぞれ接続されるとともに、残り湯取出管接続口が残り湯取出管を介して洗濯機に接続されている。この循環金具において、残り湯取出時には、浴槽内の残り湯が残り湯吸込口から吸い込まれ、さらにその残り湯が残り湯取出管を通って洗濯機に供給されるようになっている。
特開2012−41790号公報 特開2003−102633号公報
上記特許文献1に示す従来の残り湯取出装置においては、残り湯取出管に湯水を供給するための切替弁として電磁弁が採用されている。しかしながら電磁弁は、施工時に電気工事が別途必要となり、施工作業が面倒であるという課題があった。
また仮に切替弁として、電磁弁を用いずに手動式の切替弁を用いる場合には、残り湯取出時には、手動による弁の切替操作を行う必要があり、この手動による流路切替操作が面倒であり、残り湯の取出作業を簡単に行うことができないという課題が発生する。
なお切替弁を設置せずに、残り湯取出管を往き管や戻り管にただ単に分岐させておくだけでは、湯はり時や追い焚き時に往き管や戻り管を流通する湯水が残り湯取出管に導入されて、その湯水が残り湯取出管を通って洗濯機内に漏れ出して汚染されてしまうことになる。
一方、特許文献2に示す3回路式の循環金具においては、通常時には、槽内に開口された残り湯吸込口を栓で塞いでおき、残り湯を取り出す場合のみ、栓を外して残り湯取出口を開放するようにしている。この残り湯取出口の開放操作は、面倒なことに手動で行う必要があるため、上記と同様、残り湯の取出作業を簡単に行うことができないという課題を抱えている。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、必要時以外に残り湯取出管から湯水が漏れ出すような不具合を防止しつつ、残り湯の取出作業を簡単に行える上さらに、施工作業も簡単に行うことができる浴槽用残り湯取出装置および残り湯取出アダプタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とする。
[1]一端側が浴槽内に開口する槽内吐出口に連通し、かつ他端側が給湯器の吐出口に連通する吐出管路と、一端側が浴槽内に開口する槽内吸込口に連通し、かつ他端側が給湯器の吸込口に連通する吸込管路と、前記吸込管路の途中に設けられた残り湯取出管接続口とを備え、前記残り湯取出管接続口に接続される残り湯取出管を介して浴槽内の湯水が浴槽外に取り出されるようにした浴槽用残り湯取出装置であって、
前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口よりも他端側において、前記吐出管路および前記吸込管路間を連通する合流管路と、
前記合流管路に設けられ、前記吸込管路から前記吐出管路への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第1逆止弁と、
前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口および前記合流管路間に設けられ、吸込方向の湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第2逆止弁と、
前記残り湯取出管接続口に設けられ、前記吸込管路から残り湯取出管への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第3逆止弁とを備えたことを特徴とする浴槽用残り湯取出装置。
[2]前記第3逆止弁は、通常状態ではバネの付勢力によって弁本体が弁座に密着して閉弁状態に保持されるバネ式逆止弁によって構成されている前項1に記載の浴槽用残り湯取出装置。
[3]前記第3逆止弁は、リング状弁座に対し弁本体が軸心方向に沿って接離移動することによって開閉されるように構成されるとともに、その開弁状態では前記弁座の開閉口を通過した湯水が前記弁本体および流路内周面間の環状流路を通過するよう構成され、
前記第3逆止弁が開弁した状態では、前記弁座の開閉口における開口面積と、前記環状流路の流路断面積とがほぼ等しくなるように調整されている前項1または2に記載の浴槽用残り湯取出装置。
[4]前記第1逆止弁は、通常状態では少量開弁した状態に調整されている前項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽用残り湯取出装置。
[5]給湯器から吐出された湯水が往き管を通って循環金具の往き側接続口から導入されて浴槽内に吐出されるとともに、浴槽内の湯水が循環金具に吸い込まれて循環金具の戻り側接続口から流出されて戻り管を通って給湯器に吸い込まれるようにした浴槽用給湯システムにおける循環金具と、往き管および戻り管との間に組み付けられる浴槽用残り湯取出アダプタであって、
一端側が循環金具の往き側接続口に連通され、かつ他端側が往き管に連通される吐出管路と、
一端側が循環金具の戻り側接続口に連通され、かつ他端側が戻り管に連通される吸込管路と、
前記吸込管路の途中に設けられ、かつ浴槽内の残り湯を浴槽外に取り出すための残り湯取出管が接続される残り湯取出管接続口と、
前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口よりも他端側において、前記吸込管路および前記吐出管路間を連通する合流管路と、
前記合流管路に設けられ、前記吸込管路から前記吐出管路への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第1逆止弁と、
前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口および前記合流管路間に設けられ、吸込方向の湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第2逆止弁と、
前記残り湯取出管接続口に設けられ、前記吸込管路から残り湯取出管への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第3逆止弁とを備えたことを特徴とする浴槽用残り湯取出アダプタ。
上記[1]の発明の浴槽用残り湯取出装置によれば、第1〜第3逆止弁は、水圧によって自動的に作動して流路を切り替えることができるため、残り湯を取り出す際には、例えば手動による流路切替操作等を行わずとも、残り湯取出管の端部から吸引するだけで浴槽内の残り湯を取り出すことができて、残り湯の取出作業を簡単に行うことができる。さらに本発明は、電磁弁を用いなくとも良いため、施工に際して面倒な電気工事も不要であり、施工作業を簡単に行うことができる。また本発明においては、湯はり時、追い焚き時等、残り湯取出時以外のときに、残り湯取出管接続口に設けられる第3逆止弁に対し、開弁方向に湯水による水圧が加わらないため、残り湯取出時以外のときに、残り湯取出管に湯水が流入することがなく、湯水が残り湯取出管から漏れ出すような不具合を確実に防止することができる。
上記[2]の発明の浴槽用残り湯取出装置によれば、残り湯取出時以外のときには、第3逆止弁が確実に閉じられているため、例えば追い焚き時に、残り湯取出管内のエアーが第3逆止弁を通って吸込管路内に流入することによって、湯水の吸込不良が生じる等の不具合を確実に防止することができる。
上記[3]の発明の浴槽用残り湯取出装置によれば、第3逆止弁における入口側流路断面積と出口側流路断面積とが等しくなるため、安定した弁動作を行えるとともに、残り湯を効率良く流通させることができる。
上記[4]の発明の浴槽用残り湯取出装置によれば、浴槽内の水位を検出する水位センサーが給湯器内の吸込口に対応して設置されている場合、浴槽内の水位が低下した際にその水位低下を上記の水位センサーによって精度良く確実に検出することができる。
上記[5]の発明の浴槽用残り湯取出アダプタによれば、既設の循環金具に組み付けるだけで簡単に、上記と同様の効果を奏する残り湯取出装置を得ることができる。
図1はこの発明の実施形態である残り湯取出アダプタが適用された浴槽用給湯システムを示すブロック図である。 図2は実施形態の給湯システムにおける残り湯取出アダプタ周辺を示す平面図である。 図3は図2の断面図である。 図4は図2の分解断面図である。 図5は実施形態の残り湯取出アダプタに採用された第1逆止弁を示す図であって、図(a)は断面図、図(b)は弁座周辺を示す正面図である。 図6は実施形態の残り湯取出アダプタに採用された第2逆止弁を示す図であって、図(a)は断面図、図(b)は弁座周辺を示す正面図である。 図7は実施形態の残り湯取出アダプタに採用された第3逆止弁を示す図であって、図(a)は閉弁状態での断面図、図(b)は開弁状態での断面図、図(c)は弁支持片周辺を示す正面図、図(d)は図(c)のX−X線断面図である。 図8は実施形態の給湯口アダプタ周辺を湯はり時の状態で示す概略断面図である。 図9は実施形態の給湯口アダプタ周辺を追い焚き時の状態で示す概略断面図である。 図10は実施形態の給湯口アダプタ周辺を残り湯取出時の状態で示す概略断面図である。
図1〜図4はこの発明の実施形態である残り湯取出アダプタPが適用された浴槽用給湯システムを示す図である。
これらの図に示すように、本実施形態の浴槽用給湯システムは、浴槽R1の側壁に貫通状態に取り付けられる循環金具(循環アダプタ)Qと、循環金具Qに組み付けられる残り湯取出アダプタPと、残り湯取出アダプタPに往き管9aおよび戻り管9bを介して接続される室外給湯器R3とを備えている。さらにこの給湯システムには、残り湯取出アダプタPから洗濯機R2が設置される洗面室等にかけて残り湯取出管(お湯取り管)9cが敷設されている。そして後に詳述するように、湯はり時には、給湯器R3から往き管9aおよび戻り管9bの双方に湯水が供給されて、その湯水が残り湯取出アダプタPおよび循環金具Qを通って浴槽R1内に吐出される。さらに追い焚き時には、浴槽内の湯水が循環金具Qから吸い込まれ、その湯水が残り湯取出アダプタPおよび戻り管9bを通って給湯器R3に戻されるとともに、給湯器R3から往き管9aに湯水が供給されて、その湯水が残り湯取出アダプタPおよび循環金具Qを通って浴槽内に吐出される。また残り湯取出時には、浴槽内の湯水が循環金具Qから吸い込まれ、その湯水が残り湯取出アダプタPおよび残り湯取出管9cを通って洗面室等の洗濯機R2(残り湯取出箇所)に供給されるようになっている。
図3に示すように、循環金具Qは、アダプタ本体81と、槽外取付具(ボディ)82とを備え、浴槽R1の外壁面に沿って配置された槽外取付具82に対し、アダプタ本体81が浴槽内側から浴槽壁部を貫通してねじ込まれることによって、浴槽壁部に固定されている。
アダプタ本体81には、浴槽内にそれぞれ開口する吐出口(槽内吐出口)81aおよび吸込口(槽内吸込口)81bが形成されている。また槽外取付具82には、両側方に向けて開口する往き側接続口82aおよび戻り側接続口82bが形成されている。さらに循環金具Q内には、往き側接続口82aおよび槽内吐出口81aとを連通する吐出流路8aと、戻り側接続口82bおよび槽内吸込口81bとを連通する吸込流路8bとが形成されている。これにより、往き側接続口82aから循環金具Q内に導入された湯水は、吐出流路8aおよび槽内吐出口81aを通って浴槽内に吐出されるとともに、槽内吸込口81bから循環金具Q内に吸い込まれた浴槽内の湯水は、吸込流路8bおよび戻り側接続口82bを通って槽外に送り出されるようになっている。
図2〜図4に示すように、残り湯取出アダプタPは、第1〜第3管部材1〜3と、第1〜第3逆止弁4〜6とを備えている。なお本実施形態においては、発明の理解を容易にするため、図2〜図4に向かって左側を「一端側」と称し、右側を「他端側」と称する。
第1管部材1は、主管部10と、その主管部10の一端に形成され、かつ主管部10の管軸に対し直交する内側方向に向けて開口する一端側開口部11と、主管部10の他端に形成され、かつ他端方向に向けて開口する他端側開口部15と、主管部10の中間に形成され、かつ主管部10の管軸に対し直交する内側方向に向けて延び同方向に開口する接続管部13とを備えている。
第2管部材2は、主管部20と、その主管部20の一端に形成され、かつ主管部20の管軸に対し直交する内側方向に向けて開口する一端側開口部21と、主管部20の他端に形成され、かつ他端方向に向けて開口する他端側開口部25と、主管部20の中間に形成され、かつ主管部20の管軸に対し直交する内側方向に向けて延び同方向に開口する接続管部23とを備えている。
第3管部材3は、主管部30と、主管部30の一端に形成され、かつ主管部30の管軸に対し直交する外側方向(第1管部材1側の方向)に向けて延び同方向に開口する第1接続管部31と、主管部30の一端に形成され、かつ主管部30の管軸に対し直交する外側方向(第2管部材2側の方向)に向けて延び同方向に開口する第2接続管部32と、主管部30の他端に形成され、かつ他端方向に向けて開口する他端側開口部35とを備えている。
第1管部材1の接続管部13が第1逆止弁4を介して第3管部材3の第1接続管部31に水密状態に外嵌されて連結されるとともに、第1管部材1の一端側開口部11が循環金具Qの往き側接続口82aに水密状態に挿入されて連結される。
さらに第2管部材2の接続管部23が第2逆止弁5を介して第3管部材の第2接続管部32に水密状態に外嵌されて連結されるとともに、第2管部材2の一端側開口部21が循環金具Qの戻り側接続口82bに水密状態に挿入されて連結される。
さらに後述するように第2管部材2の他端側開口部25内には、第3逆止弁6が適合状態に収容される。
これにより残り湯取出アダプタPが組み立てられると同時に、その残り湯取出アダプタPが循環金具Qに組み付けられて固定される。
なお本実施形態においては、循環金具Qの往き側接続口82aと、戻り側接続口82bと、残り湯取出アダプタPにおける第1管部材1の一端側開口部11と、第2管部材2の一端側開口部21との各軸心は一致している。さらに第1および第2管部材1,2は、循環金具Qに対し、軸心回りに回転自在に連結されている。これにより本実施形態においては、残り湯取出アダプタPを循環金具Qに対し、直線上に配置した状態(図2参照)と、直角に配置した状態(図示省略)との間で回転操作自在に構成されている。
ここで本実施形態においては図3に示すように、第1管部材1の主管部10が吐出管路Aとして構成されている。さらに第2管部材2における一端側開口部21から、主管部20の一端側半部、接続管部23、第3管部材3の第2接続管部32および主管部30にかけての部分が吸込管路Bとして構成されている。さらに第1管部材1の接続管部13と第3管部材3の第2接続管部31とが合流管路Cとして構成されている。
また本実施形態においては、第1管部材1の一端側開口部11が吐出管路Aの一端側として構成されるとともに、第1管部材1の他端側開口部15が吐出管路Aの他端側として構成されている。また第2管部材2の一端側開口部21が吸込管路Bの一端側として構成されるとともに、第3管部材3の他端側開口部35が吸込管路Bの他端側として構成されている。さらに第2管部材2の他端側開口部25が残り湯取出管接続口として構成されている。
従って本実施形態においては、吸込管路Bにおける残り湯取出管接続口25よりも他端側(給湯器側)において吐出管路Aおよび吸込管路B間を連通するように合流管路Cが形成されるとともに、その合流管路C内に第1逆止弁4が配置されている。さらに詳細には、第1逆止弁4は、合流管路C内における吐出管路Aとの接続部近傍に配置されている。
また吸込管路Bにおける残り湯取出管接続口25および合流管路C間に第2逆止弁5が配置されている。さらに詳細には、第2逆止弁5は、吸込管路B内において、残り湯取出管接続口25よりも他端側(給湯器側)に配置され、かつ合流管路Cとの接続部よりも一端側(浴槽側)に配置されている。
また残り湯取出管接続口25の周辺には、第3逆止弁6が配置されることとなる。換言すると、第3逆止弁6は、残り湯接続管9cが連結される残り湯取出管接続口25を開閉できる態様に配置されている。
第1逆止弁4は、第3管部材3から第1管部材1側への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の湯水の流れを制止する逆止弁、すなわち、吸込管路Bから吐出管路Aへの湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する逆止弁によって構成されている。
図4および図5に示すようにこの第1逆止弁4は、第3管部材3における第1接続管部31の開口周縁部によって構成される弁座42と、一端が弁座42に揺動自在に固定された弁本体43とを備え、弁本体43が揺動して弁座42に着脱することによって、弁座42の開口部(開閉口)が開閉されるスウィング式の逆止弁によって構成されている。言うまでもなくこの第1逆止弁4は、水圧を操作動力源として作動する自力式の弁である。
またこの第1逆止弁4における弁座42には、内径方向に突出し、かつ周方向に等間隔おきに配置される複数のリブ44が形成されている。これにより閉弁方向(逆流方向)に水圧が加わった際に、弁本体43が弁座42と共にリブ44によっても支持されるため、弁本体43が閉弁状態に確実に保持されるようになっている。
なお本実施形態において、第1逆止弁4は、図5(a)の実線に示す通常状態では、弁本体43が弁座42から少し浮き上がって僅かに開弁した状態となっており、後述するように浴槽内の水位の検出を正確に行えるようになっている。また言うまでもなく、第1逆止弁4は逆流方向の水圧が加わった際には確実に閉弁するようになっている。
第2逆止弁5は、第2管部材2から第3管部材3側への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の湯水の流れを制止する逆止弁、すなわち、吸込管路Bの吸込方向の湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する逆止弁によって構成されている。
図4および図6に示すようにこの第2逆止弁5は、第2管部材2の接続管部23内に適合状態に収容される外筒体51と、外筒体51における第3管部材3側の端面に設けられた弁座52と、一端が弁座52に揺動自在に固定された弁本体53とを備え、弁本体53が揺動して弁座52に着脱することによって、弁座53の開口部(開閉口)が開閉されるスウィング式の逆止弁によって構成されている。言うまでもなくこの第2逆止弁5も、上記第1逆止弁4と同様、水圧を操作動力源として作動する自力式の弁である。
またこの第2逆止弁5においても、上記第1逆止弁4と同様、弁座52に内径方向に突出し、かつ周方向に等間隔おきに配置される複数のリブ54が形成されている。これにより閉弁方向(逆流方向)に水圧が加わった際に、弁本体53が弁座52と共にリブ54によっても支持されるため、弁本体53が閉弁状態に確実に保持されるようになっている。
第3逆止弁6は、第2管部材2から他端側開口部(残り湯取出管接続口)25を介して湯水が流出するのを許容し、かつ残り湯取出管接続口25から第2管部材2への流入を制止する逆止弁、すなわち吸込管路Bから後述の残り湯取出管9cへの湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する逆止弁によって構成されている。
図4および図7に示すようにこの第3逆止弁6は、第2管部材2における残り湯取出管接続口25内に適合状態に収容される外筒体61を備えている。外筒体61内における一端側(浴槽側)端部には、弁座62が形成されるとともに、その弁座62の他端側(洗濯機側)の面である弁座面が略テーパー状に形成されている。
また外筒体61の他端側(洗濯機側)の端部には、その周方向の一部から内径方向に沿って軸心位置まで延びる弁軸支持片65が形成されている。さらに外筒体61の内部には、弁本体63が収容されるとともに、この弁本体63には軸心方向に沿って延びる弁軸64が形成されている。この弁軸64が弁軸支持片65の先端部にスライド自在に貫通されることにより、弁本体63が軸心方向にスライド自在に支持されている。これにより図7(a)に示すように弁本体63が一端側にスライド移動した際には、弁本体63が弁座62に密着して閉弁状態となり、図7(b)に示すように弁本体63が他端側にスライド移動した際には、弁本体63が弁座62から離間して弁座62の開口部(開閉口)が開放されて開弁状態となる。
さらに弁本体63と弁軸支持片65との間には弁軸64に外嵌するようにして圧縮コイルバネ66が介在されている。これにより通常状態において弁本体63は、バネ66の付勢力によって弁座63に押し付けられた状態に保持されている。
この構成においては、図7(b)に示すように第2管部材2内の湯水の水圧によって、弁本体63がバネ66の付勢力に抗して他端側に移動して開弁状態となった際には、弁座62の開閉口67を通った湯水が、外筒体61の内周面(流路内周面)と弁本体63との間の環状流路68を通って他端側に流動するようになっている。また湯水が逆流しようとした際には、水圧およびバネ66の付勢力によって弁本体63が弁座62に密着することによって閉弁状態となり、湯水の逆流が制止されるようになっている。言うまでもなくこの第3逆止弁6も、上記第1および第2逆止弁4,5と同様、水圧を操作動力源として作動する自力式の弁である。
ここで本実施形態では、第3逆止弁6が開弁した状態において、弁座62の開閉口67の開口面積と、弁本体63外周の環状流路68の流路断面積とが等しくなるように調整されている。つまり、第3逆止弁6に対し流入する湯水の流量と、流出する湯水の流量とが等しくなるように調整されている。
また図7(d)に示すように本実施形態において、弁軸支持片65における環状流路68に対応する部分は、湯水の流れを許容する方向(正方向)に対し、上流側が先鋭な矢尻状の断面に形成されている。このため第3逆止弁6を湯水が流通する際に、その湯水に混入した毛髪等のゴミが、弁軸支持片65に引っ掛かるようなことがなく、目詰まり等の不具合の発生を有効に防止することができる。
以上のように構成された残り湯取出アダプタPにおいて、図1および図3に示すように第1管部材1の他端側開口部(吐出管路Aの他端側)15に往き管9aの一端側が連結されるとともに、その往き管9aの他端側が給湯器R3の吐出口(出湯口)に連結される。さらに第3管部材3の他端側開口部(吸込管路Bの他端側)35に戻り管9bの一端側が連結されるとともに、その戻り管9bの他端側が給湯器R3の吸込口(吸引口)に連結される。さらに残り湯取出管9cの一端側が第2管部材2の他端側開口部(残り湯取出管接続口)25に連結され、この残り湯取出管接続口25が残り湯取出管9cを介して洗濯機R2に連通接続される。
以上の構成の浴槽用給湯システムにおいて、浴槽R1にお湯を溜める湯はり処理を行う場合には、給湯器R3の吐出口および吸込口から往き管9aおよび戻り管9bの双方に湯水が供給される、いわゆるダブル搬送によって行われる。このダブル搬送においては水圧によって図8に示すように第1逆止弁4が開弁状態となり、第2および第3逆止弁5,6が閉弁状態となり、同図の矢符号に示すような湯水の流れが形成される。すなわち図4および図8に示すように往き管9aに導入された湯水は、残り湯取出アダプタPの第1管部材1における他端側開口部(吐出管路Aの他端側)15から主管部10(吐出管路A)に導入される。主管部10に導入された湯水は、残り湯取出アダプタPの一端側開口部11、循環金具Qの往き側接続口82aを通って吐出流路8aに導入されて、槽内吐出口81aを介して浴槽R1内に供給される。一方、給湯器R3から戻り管9bに導入された湯水は、残り湯取出アダプタPの第3管部材3における主管部30の他端側開口部(吸込管路Bの他端側)35から主管部30(吸込管路B)に導入される。主管部30に導入された湯水は、第1接続管部31、第1逆止弁4、第1管部材1の接続管部13(合流管路C)を通って、第1管部材1の主管部10(吐出管路A)に導入されて、吐出管路A内の湯水と合流する。こうして合流した湯水は、既述した通り主管部10(吐出管路A)、一端側開口部11、循環金具Qの往き側接続口82aを通って吐出流路8aに導入されて、槽内吐出口81aを介して浴槽R1内に供給される。
浴槽R1内の湯水を再加熱する追い焚き処理を行う場合には、給湯器R3の吐出口から往き管9a内に高温の湯水が導入されるとともに、給湯器R3の吸込口から戻り管9b内が吸引される。この追い焚き時には水圧によって図9に示すように第2逆止弁5が開弁状態となり、第1および第3逆止弁4,6が閉弁状態となり、同図の矢符号に示すような湯水の流れが形成される。すなわち図4および図9に示すように往き管9aに導入された湯水は、残り湯取出アダプタPの第1管部材1における他端側開口部(吐出管路Aの他端側)15から主管部10(吐出管路A)に導入される。主管部10に導入された湯水は、残り湯取出アダプタPの一端側開口部11、循環金具Qの往き側接続口82aを通って吐出流路8aに導入されて、槽内吐出口81aを介して浴槽R1内に供給される。一方、給湯器R3の吸引作用によって、浴槽R1内の湯水が循環金具Qの槽内吸込口81bから吸込流路8b内に吸い込まれて、戻り側接続口82b、残り湯取出アダプタPの第2管部材2の一端側開口部21(吸込管路Bの一端側)を通って主管部20内に吸い込まれる。主管部20に吸い込まれた湯水は、接続管部23、第2逆止弁5を通って、第3管部材3の第2接続管部32に吸い込まれる。第2接続管部32に吸い込まれた湯水は、主管部30、他端側開口部35を通って戻り管9bに吸い込まれて、給湯器R3に戻る。こうして浴槽R1および給湯器R3間を湯水が循環するようになっている。
浴槽内の残り湯(湯水)を洗濯水として再利用する残り湯取出処理(お湯取り処理)を行う場合には、給湯器R3は停止したままの状態で、洗濯機R2に備えられた吸引ポンプの吸引作用によって残り湯取出管9c内が負圧に設定される。これにより図10に示すように第3逆止弁6が開弁状態となり、第1および第2逆止弁4,5が閉弁状態となり、同図の矢符号に示すような湯水の流れが形成される。すなわち図4および図10に示すように浴槽R1内の湯水(残り湯)が循環金具Qの槽内吸込口81bから吸込流路8b内に吸い込まれて、戻り側接続口82b、残り湯取出アダプタPの第2管部材2の一端側開口部21(吸込管路Bの一端側)を通って主管部20内に吸い込まれる。主管部20に吸い込まれた湯水は、第2管部材2の他端側開口部(残り湯取出管接続口)25、第3逆止弁6を通って残り湯取出管9c内に吸い込まれ、残り湯取出管9cを通って洗濯機R2に供給(吸引)される。
以上のように本実施形態の浴槽用給湯システムによれば、水圧によって作動する自力式の逆止弁である第1〜第3逆止弁4〜6によって、湯はり時、追い焚き時、残り湯取出時の流路を切り替えるようにしているため、例えば残り湯を取り出す際には、手動による流路切換操作等の面倒な操作を行わずとも、洗濯機R2の吸引ポンプを作動させるだけで簡単に、浴槽内の残り湯を残り湯取出管9cを介して洗濯機R2に取り込むことができる。
さらに流路切替用に水圧作動式の逆止弁4〜6を用いているため、電磁弁を採用する場合と比較して、施工に際して面倒な電気工事が不要であり、施工作業を簡単に行うことができる。さらに本実施形態においては、電磁弁を設置しなくとも良い分、小型化を図ることができるとともに、設置スペースが小さくとも確実に施工することができる。
また湯はり処理や追い焚き処理等、残り湯取出処理以外の時に、残り湯取出管接続口25の第3逆止弁6に対し、開弁方向に湯水による水圧が加わることがない。例えば図8に示す湯はり時には、第3逆止弁6が配置される第2管部材2の主管部20を湯水が通過せず、第3逆止弁6に開弁方向に水圧が加わることがない。さらに図9に示す追い焚き時には、第2管部材2の主管部20は負圧となり、第3逆止弁6に開弁方向の水圧が加わることもない。このため、残り湯取出処理以外の時には、第3逆止弁6が確実に閉弁状態に維持される。従って、残り湯取出時以外に、残り湯取出アダプタPから残り湯取出管9cに湯水が流入することがなく、湯水が洗濯機R2等に漏れ出すような不具合を確実に防止することができる。
また本実施形態の残り湯取出アダプタPにおいては、吐出管路Aおよび吸込管路B間の合流管路Cに設けられた第1逆止弁4を、通常状態では少量開弁した状態に設定しているため、フルオートタイプの給湯器を採用している場合、特に有益である。すなわち給湯器R3として、水位低下時に自動的に足し湯(差し湯)する機能を備えたフルオートタイプの給湯器を採用している場合、水位センサーは通常、給湯器R3内の吸込口(吸込流路)に対応して設置される。この場合仮に残り湯取出アダプタPの第1管部材1および第3管部材3間の第1逆止弁4が全閉されていると、浴槽内の水位が低下ししても、第3管部材3内、ひいては給湯器R3の吸込口の水圧が低下せず、上記水位センサーによって浴槽内の水位低下を検出できないことがある。そうすると、浴槽内の水位が実際に低下しても、足し湯されなくなってしまう。
そこで本実施形態においては、残り湯取出アダプタPの第1管部材1および第3管部材3間の第1逆止弁4が通常状態で少量開いているため、浴槽内の水位が低下した際に、その水位低下を、給湯器内の上記水位センサーによって直ちに検出でき、水位低下時に確実に足し湯することができる。
なお言うまでもなく、第1逆止弁4は追い焚き時等に逆流方向に水圧が加わった場合には、水圧によって全閉されるため、そのような逆流を確実に防止することができる。
また本実施形態の残り湯取出アダプタPにおいては、第2管部材2の残り湯取出管接続口25に設けられる第3逆止弁6として、バネ式逆止弁によって構成しているため、通常状態では、バネ66の付勢力によって弁本体63を弁座62に密着させることにより、全閉状態に確実に維持されている。このため追い焚き時等において、以下に詳述するように湯水を確実に循環させることができ、エラーの発生を確実に防止することができる。
すなわち仮に、第3逆止弁6が通常状態で少量開いている場合、残り湯取出管9cが湯水が満たされていない空の状態で、追い焚き処理を行って給湯器R3の吸込口から戻り管9bを介して湯水を吸引すると、残り湯取出管9c内のエアーが第3逆止弁6を通って、残り湯取出アダプタPの吸込管路Bに吸引されて戻り管9bに吸引されてしまう。そうすると、浴槽内の湯水を十分に吸引できず、吸込流量(循環量)不足となり、給湯器R3にエラーが発生してしまう。
そこで本実施形態においては、第3逆止弁6としてバネ式逆止弁を用いて、通常状態では全閉状態に維持されるようにしているため、追い焚き時に残り湯取出管9c内のエアーが残り湯取出アダプタPの吸込管路Bに吸引されることはなく、浴槽内の湯水を、循環金具Qの吸込流路8a、残り湯取出アダプタPの吸込管路Bおよび戻り管9bを介して給湯器R3内に確実に吸引することができる。従って、湯水の循環を確実に行うことができ、給湯器R3に吸込不良によるエラーが発生するような不具合を確実に防止することができる。
また図7(b)に示すように本実施形態の残り湯取出アダプタPでは、第3逆止弁6における弁座62の開閉口67の開口面積(入口側流路断面積)と、開弁状態の弁本体63および外筒体61間の環状流路68の流路断面積(出口側流路断面積)とをほぼ等しくなるように調整しているため、弁本体63を正確に作動できて、残り湯を残り湯取出管9cに効率良くスムーズに吸引することができる。すなわち、洗濯機R2等に備えられる吸引ポンプは一般的に吸引力が小さいため、第3逆止弁6の出口側流路断面積が入口側流路断面積に対し極端に大きい場合には、吸引時に弁本体63に十分な吸引力を作用させることができず、弁本体63を開くことができないおそれがあり、好ましくない。そればかりか、入口側流路断面積が小さいため、残り湯の流量を十分に確保できなくなってしまい、好ましくない。また第3逆止弁6の出口側流路断面積が極端に小さい場合には、残り湯の流量を十分に確保できず、好ましくない。従って既述した通り、第3逆止弁6の出口側流路断面積と入口側流路断面積とはほぼ等しく調整するのが好ましい。
また本実施形態の残り湯取出アダプタPにおいて、第3逆止弁6の弁本体63の弁軸64を、外筒体61の周方向の一点から内径方向に延びる1本の弁軸支持片65によって支持するようにしているため、残り湯取出時に湯水に混入する毛髪等のゴミが、弁軸支持片65に引っ掛かるのを有効に防止することができる。このためゴミが弁軸支持片65に引っ掛かって第3逆止弁6に目詰まりが生じるのを防止でき、目詰まりによる閉弁不良が発生するのを防止することができ、長期間安定した弁動作を維持することができる。
その上さらに図7(d)に示すように本実施形態の第3逆止弁6では、弁軸支持片65における環状流路68に対応する部分の断面形状が、上流側が先鋭な矢尻状に形成しているため、この点においても、弁軸支持片65にゴミが引っ掛かるのを防止でき、目詰まりによる閉弁不良等が発生するのをより一層確実に防止することができる。
また本実施形態の残り湯取出アダプタPにおいて、第1および第2逆止弁4,5における弁座42,52には、内径方向に突出する複数のリブ44,54を形成して、閉弁方向(逆流方向)の水圧が加わった際に、弁本体43,53が弁座42,52と共にリブ44,54によっても支持されるようにしているため、弁本体43,53が閉弁状態に確実に保持される。このため、逆流方向に多大な水圧が発生してとしても、弁本体43,53が不用意に撓んで水漏れが生じるような不具合を確実に防止することができる。さらにリブ44,54は、先端がフリーな片持ち構造であるため、リブ44,54に毛髪等のゴミが引っ掛かり難くなっている。従ってこの点においても、目詰まりによる閉弁不良等が発生するのを防止することができ、長期間安定した弁動作を維持することができる。
なお、上記実施形態においては、浴槽内の残り湯を洗濯水として利用する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、残り湯を洗濯水以外の水として利用するようにしても良い。例えば浴槽内の残り湯を、水撒き用の水、水拭き用の水、トイレ洗浄用の水、植物への水遣り用の水等として理由するようにしても良い。
また上記実施形態においては、本発明の残り湯取出アダプタPを循環金具Qに組み付けるように構成しているが、それだけに限られず、残り湯取出アダプタが循環金具に一体に組み込まれたもの、例えば本発明の残り湯取出装置の機能が組み込まれた循環金具を採用するようにしても良い。
また上記実施形態においては、湯はり時に往き管および戻り管の双方で湯水を浴槽に供給するようにしたダブル搬送式の給湯器に、本発明の残り湯取出装置を適用した場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、湯はり時に往き管だけで湯水を浴槽に供給するようにしたシングル搬送式の給湯器に適用するようにしても良い。
また本発明において、循環金具は、必ずしも金属製品によって構成する必要はなく、一部または全部がプラスチックの成形品によって構成するようにしても良い。
この発明の浴槽用残り湯取出装置は、浴槽内の残り湯を洗濯水等として利用する際の残り湯利用設備に適用することができる。
11:一端側開口部(吐出管路の一端側)
15:他端側開口部(吐出管路の他端側)
21:一端側開口部(吸込管路の一端側)
25:他端側開口部(残り湯取出接続口)
35:他端側開口部(吸込管路の他端側)
4:第1逆止弁
5:第2逆止弁
6:第3逆止弁
62:弁座
63:弁本体
66:バネ
67:開閉口
68:環状流路
81a:槽内吐出口
81b:槽内吸込口
82a:往き側接続口
82b:戻り側接続口
9a:往き管
9b:戻り管
9c:残り湯取出管
A:吐出管路
B:吸込管路
C:合流管路
P:残り湯取出アダプタ
Q:循環金具
R1:浴槽
R2:洗濯機(残り湯取出部)
R3:給湯器

Claims (5)

  1. 一端側が浴槽内に開口する槽内吐出口に連通し、かつ他端側が給湯器の吐出口に連通する吐出管路と、一端側が浴槽内に開口する槽内吸込口に連通し、かつ他端側が給湯器の吸込口に連通する吸込管路と、前記吸込管路の途中に設けられた残り湯取出管接続口とを備え、前記残り湯取出管接続口に接続される残り湯取出管を介して浴槽内の湯水が浴槽外に取り出されるようにした浴槽用残り湯取出装置であって、
    前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口よりも他端側において、前記吐出管路および前記吸込管路間を連通する合流管路と、
    前記合流管路に設けられ、前記吸込管路から前記吐出管路への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第1逆止弁と、
    前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口および前記合流管路間に設けられ、吸込方向の湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第2逆止弁と、
    前記残り湯取出管接続口に設けられ、前記吸込管路から残り湯取出管への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第3逆止弁とを備えたことを特徴とする浴槽用残り湯取出装置。
  2. 前記第3逆止弁は、通常状態ではバネの付勢力によって弁本体が弁座に密着して閉弁状態に保持されるバネ式逆止弁によって構成されている請求項1に記載の浴槽用残り湯取出装置。
  3. 前記第3逆止弁は、リング状弁座に対し弁本体が軸心方向に沿って接離移動することによって開閉されるように構成されるとともに、その開弁状態では前記弁座の開閉口を通過した湯水が前記弁本体および流路内周面間の環状流路を通過するよう構成され、
    前記第3逆止弁が開弁した状態では、前記弁座の開閉口における開口面積と、前記環状流路の流路断面積とがほぼ等しくなるように調整されている請求項1または2に記載の浴槽用残り湯取出装置。
  4. 前記第1逆止弁は、通常状態では少量開弁した状態に調整されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽用残り湯取出装置。
  5. 給湯器から吐出された湯水が往き管を通って循環金具の往き側接続口から導入されて浴槽内に吐出されるとともに、浴槽内の湯水が循環金具に吸い込まれて循環金具の戻り側接続口から流出されて戻り管を通って給湯器に吸い込まれるようにした浴槽用給湯システムにおける循環金具と、往き管および戻り管との間に組み付けられる浴槽用残り湯取出アダプタであって、
    一端側が循環金具の往き側接続口に連通され、かつ他端側が往き管に連通される吐出管路と、
    一端側が循環金具の戻り側接続口に連通され、かつ他端側が戻り管に連通される吸込管路と、
    前記吸込管路の途中に設けられ、かつ浴槽内の残り湯を浴槽外に取り出すための残り湯取出管が接続される残り湯取出管接続口と、
    前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口よりも他端側において、前記吸込管路および前記吐出管路間を連通する合流管路と、
    前記合流管路に設けられ、前記吸込管路から前記吐出管路への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第1逆止弁と、
    前記吸込管路における前記残り湯取出管接続口および前記合流管路間に設けられ、吸込方向の湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第2逆止弁と、
    前記残り湯取出管接続口に設けられ、前記吸込管路から残り湯取出管への湯水の流れを許容し、かつその逆方向の流れを制止する第3逆止弁とを備えたことを特徴とする浴槽用残り湯取出アダプタ。
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