JP6116893B2 - X線画像診断装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線透視装置とCT装置が連携して動作するX線画像診断装置に関する。
従来、血管造影下でCT(Computed Tomography)撮影する場合、カテーテルなどを被検体内に留置した状態で、血管造影室とCT室を往復する必要があった。近年、これを解決するために同一検査室内にX線Angio(Angiography)装置とCT装置を配置し、寝台を共有するように構成したX線画像診断装置が開発され、診断・治療の迅速化が図られている。
すなわち、被検体を寝台に載置したまま、両装置での撮影を短時間で切り替えることができるため、X線撮影画像とCT画像を交互に取得しながら検査・治療を実施することが可能である。このX線画像診断装置は、IVR−CT(Interventionalradiology−Computed Tomography)装置と呼ばれる。
例えば、IVR−CT装置を使用した腹部(肝細胞がん)のインターベンション治療などでは動脈からの造影によるDSA像(Digital Subtraction Angiography)だけでなく、確定診断用に動脈造影のCT撮影も行われる。また、肝細胞がんのラジオ波焼灼治療では、CT装置による病変部位の特定、X線撮影画像による焼灼プローブの穿刺、CT装置での針先の確認などが行われる。これらの診断・治療において、CT撮影、X線透視撮影が複数回交互に行われる。
現状のIVR−CT装置では、CT装置とX線透視装置のそれぞれが独立して機能している。このためCT撮影を行う場合は、CT撮影位置を決めるためのスキャノ画像を撮影する。しかし通常は、CT撮影をする前にX線透視装置で撮影を行うため、スキャノ画像と同等の2次元透視画像を既に撮影していることになる。
これは、画像情報の取得が冗長であるばかりでなく、撮影に費やす時間や被曝線量の点で問題がある。このためスキャノ画像をX線撮影画像に置き換えることで、被曝線量を低減する技術がある(例えば特許文献1参照)。
しかし、この技術はスキャノ画像をX線撮影画像に置き換えることが主眼である。そのため被曝線量を低減するための最適なCT撮影位置については考察されていない。
特開平9−276264号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記問題を解決し、被曝量低減に対して最適なCT撮影位置を設定できるX画像診断装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本実施形態のX線画像診断装置は、寝台に載置される被検体にX線を発生するX線発生部、及びこのX線発生部に対向して配置されるX線検出部とで構成される撮像系を備えるX線透視装置と、前記X線透視装置と共通の座標系で制御されるCT装置と、前記撮像系で撮影されるX線撮影画像上に投影される関心領域近傍に指定領域を設定する関心領域設定部と、前記指定領域被検体の関心領域の奥行き情報から、前記被検体の関心領域の空間的位置を推定する関心領域位置推定部と、前記関心領域の推定位置に基づいて前記CT装置の撮影位置を計算する撮影位置計算部と、を有し、前記奥行き情報は、あらかじめ前記CT装置で撮影され再構成されたCT画像から求めた前記関心領域と寝台との距離を用いて算出される。
第1の実施形態におけるX線画像診断装置全体のブロック構成図。 第1の実施形態におけるX線画像診断装置の動作を示すフローチャート図。 実施形態におけるCT撮影位置算出方法の説明図。 関心領域の推定を行うための奥行き情報に被検体厚を用いる場合の説明図。 関心領域の推定を行うための奥行き情報にテーブル値を用いる場合の説明図。 関心領域の推定を行うための奥行き情報にY軸方向からのX線撮影画像を用いる場合の説明図。 関心領域の推定を行うための奥行き情報に、長手方向に移動したX線撮影画像を用いる場合の説明図。 関心領域の推定を行うための奥行き情報に、垂直方向に移動したX線撮影画像を用いる場合の説明図。 第2の実施形態におけるX線画像診断装置全体のブロック構成図。 第2の実施形態におけるX線画像診断装置の動作を示すフローチャート図。 関心領域の推定を行うための奥行き情報に穿刺ルート情報を用いる場合の説明図。
以下、実施形態について図1から図11を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1の実施形態)
図1に示す本実施形態のX線画像診断装置は、X線Angio装置(以下X線透視装置と称する)とCT(Computed Tomography)装置が同一の検査室に配置され、寝台を共有するように構成したX線画像診断装置を示すブロック構成図である。
図1に示すように、本実施形態のX線画像診断装置は、X線透視装置、CT装置、および共通のシステム制御部に大きく分かれる。X線透視装置は、共通の寝台1に載置される被検体Pに対してX線を発生するX線発生部2、被検体Pを透過したX線を2次元平面上に検出するX線検出部3、X線発生部2とX線検出部3が対向して配置される撮像系を回転可能に保持する保持アーム4、X線発生部2に印加する高電圧を発生する高電圧発生装置5、および保持アーム4の位置をX、Y、Z軸方向および回転方向に制御する保持アーム制御部6、およびX線検出部3から出力される撮影データに画像処理を施し保存処理を行う画像演算・保存部7を有している。
また、CT装置は、ガントリ8、ガントリ8の位置を共通の寝台1の長手方向に制御するガントリ制御部9、寝台1に載置する被検体Pに対してX線を発生するX線発生部10、被検体Pを透過したX線を検出するX線検出部11、X線検出部11で取得したRawデータを非接触で収集・伝送するDAS(Data Acquisition System)部12、DAS部12で収集されたRawデータを再構成して各種断層像を生成する画像再構成部13、断層像などの各種データの保存処理を行う画像保存部14、およびX線発生部10に印加する高電圧を発生する高電圧発生装置15を有している。
寝台制御部16は、X線透視装置とCT装置における画像撮影において寝台1の高さを両装置の最適位置に制御するとともに、必要に応じて寝台1もしくは寝台1の天板を長手方向に移動する。
そしてX線透視装置とCT装置は、共通のシステム制御部17で制御され、このシステム制御部17は両装置を統合的に制御する。
システム制御部17は、図1中の各ブロックを制御するとともに、各種操作を行う操作部18、各種医用画像データを保存するストレージ部19、および各種医用画像を表示するモニタ部20を有している。なお、図1に示した矢印は各ブロック間の主な信号の流れを表しているが、システム制御部17は、矢印で図示していないブロック間も統合的に制御する。
さらに、本実施形態を実施するにあたり、X線画像診断装置は、X線撮影画像上で関心領域近傍に指定領域を設定する関心領域設定部21、病院内ネットワーク22または自装置内から各種医用画像データを取得する画像取得部23、X線透視装置およびCT装置の医用画像を表示する画像表示処理部24、寝台1から関心領域までの距離が部位別に記載されたテーブルを格納するテーブル部25、関心領域の空間的位置を前記指定領域、さらには奥行き情報を基に推定する関心領域位置推定部26、および関心領域の空間的推定位置にもとづいてCT装置の撮影位置を計算するCT撮影位置計算部27を有している。
以上のように構成されたX線画像診断装置の動作について図2のフローチャートおよび図3のCT撮影位置算出方法の説明図を用いて説明する。
以下のクリニカルケースでは、腹部の肝細胞がんのインターベンション治療を例にとって説明する。また図3では、図1と同じものについては同符号を付与している。符号31は関心領域(一般的には病変部を指すが限定しない。)を示し、符号32は、X線撮影画像を示している。X線発生部2の管球焦点XAから発生したX線は、被検体Pの肝臓内の関心領域31を透過しX線検出器3へ結像する。この時、肝臓33に造影剤を入れることでX線撮影画像32上には肝臓33と関心領域の投影像34が得られる。ここで、管球焦点XAから広がるX線に対してX線検出器3の左端点をFL、右端点をFR、X線撮影画像中心軸と交わる点をFS、および関心領域31の投影点をFEとする。ここで空間的座標軸X、Y、Z軸は図3に示すように定義する。寝台1の長手方向およびガントリ8の移動方向をX軸方向とし、垂直方向をZ軸方向とする。そしてX線撮影画像から推定したCT撮影位置になるように、寝台1の高さ調整とガントリ8の移動を行いCT撮影が行われる。
まず、ステップST201では、被検体Pが寝台1に横になり治療が開始される。腹部の肝細胞がんのインターベンション治療においては、動脈にカテーテルを設置するためにX線撮影画像によりカテーテルを進める。そして腫瘍への血管の走行状態を確認するためにX線透視装置によりDSA(Digital Subtraction Angiography)撮影が行われる。これにより、図3のX線撮影画像32が得られることになる。
そして、X線撮影画像より正確な診断を行うためにCT撮影を行うが、このCT撮影に対するCT撮影位置の算出を行うステップへと進む。
ステップST202では、X線撮影画像32でCT撮影を実施したい関心領域の投影像34、もしくはその近傍領域を操作部18に接続されたマウス、トラックボールなどのポインティングデバイスを用いて点または領域で指定する。ここでX線撮影画像32上指定された領域を指定領域と定義する。この時、X線撮影画像32上の関心領域の指定領域は関心領域位置推定部26へと送られる。
ステップST203では、関心領域の位置推定のための奥行き情報を設定する。ステップST202では、X線撮影画像32上で関心領域の投影像34の位置またはその近傍領域を指定領域として設定した。しかしX線撮影画像32は、管球焦点XAから発生したX線の投影画像であるため関心領域の奥行方向の位置を正確に特定することができない。正確な位置推定を行うためには、さらに関心領域の位置を推定可能な奥行き情報を取得する必要がある。
図3は奥行き情報が取得できない場合のCT撮影位置算出方法の説明図である。この場合、X線撮影画像中心点FSをX軸に投影した点SSをスキャン開始位置とし、関心領域31の投影点FEをX軸に投影した点SEをスキャン終了位置とすれば、関心領域31を含んで撮影することが可能である。
管球焦点XA点と関心領域31の投影点FEを結ぶ線分において、管球焦点XAから関心領域31までの距離(奥行き情報)がわかればスキャン範囲(スキャン開始位置からスキャン終了位置までの範囲)をさらに小さくすることが可能である。しかし実際にその奥行き位置を測定することは困難である。従って本実施形態では、ある既知値や推定値を奥行き情報として使用する。奥行き情報として(1)被検体の体厚(以下被検体厚と称する)、(2)寝台から関心領域までの統計的な距離、(3)Y軸方向から撮影した関心領域の推定高さ、などを用いることができる。
ステップST204では、X線撮影画像32上での関心領域の指定領域と、この奥行き情報を用いて関心領域31の空間的推定位置を求め、空間的推定位置からCT装置でのスキャン撮影位置範囲を算出する。説明のため管球焦点XA点をX線透視装置、およびCT装置の共通の座標軸原点とする。このステップST204はCT撮影位置計算部27で行われる。
図4は、関心領域の奥行き情報に被検体厚を用いる場合のスキャン範囲の説明図である。すなわち、被検体Pの関心領域は、被検体厚より下に存在すると考える。ここで被検体厚をK1、管球焦点XAと寝台1(S点)までの距離をH、管球焦点XAとX線検出器3までの距離をSID、X線透過画像中心点FS点から関心領域31の投影点FEとの距離をDとすると、スキャン開始位置SS1とスキャン終了位置SE1は、(1)および(2)式で与えられる。またこの時、被検体厚K1は、被検体Pを実測した値を操作部18より入力する。
SS1=H×D/SID (1)
SE1=(H+K1)×(D/SID) (2)
このように、被検体厚K1を奥行き情報として設定することにより、奥行き情報のないスキャン開始位置SSとスキャン終了位置SEで定義されるスキャン範囲より小さくすることができる。
図5は、奥行き情報にテーブル値を用いる場合の説明図である。関心領域31の位置を医療統計情報から取得し、寝台1からの高さの推定値K2を設定する。この医療統計情報は部位、性別、身長、体重、体型などのカテゴリーに分類され、テーブル部24に保存される。スキャン開始位置SS2、スキャン終了位置SE2は、式(1)、(2)においてK1をK2に置き換えることによって求められる。
また、図5に示すXA点とFE点を通る直線とZ=K2を表す直線の交点のX座標をスキャン中心位置SC2として求め、推定位置の推定誤差および関心領域の大きさを含めてスキャン開始点SS2とスキャン終了点SE2を設定してもよい。この実施形態は、奥行き情報として被検体厚を用いた場合よりスキャン範囲をさらに精度よく計算できる。
図6は、奥行き情報にY軸方向から撮影したX線撮影画像を用いる場合の説明図である。すなわち、関心領域31の高さを求めるために、X線透視装置の撮像系を回転させ、横方向から撮影することで関心領域31の高さK3を求めるものである。このK3は、取得したX線撮影画像から読み取る。
また別の方法として、関心領域31の位置は図5に示す管球焦点XAと投影点FEを通る直線と、図6に示すXA点とFE点を通る直線との交点座標を求めてもよい。そしてこの交点をスキャン中心位置SC3として求め、推定誤差および関心領域の大きさを含めてスキャン開始点SS3とスキャン終了点SE3を設定する。
この方法では、必ずしもY方向から撮影したX線撮影画像である必要はなく、少なくとも撮影角度の異なる2枚のX線撮影画像があれば、関心領域31の空間的位置を推定可能である。この時、撮影角度を変えたX線撮影画像上における含む指定領域の入力は操作部18から同様に行い、関心領域設定部21に設定される。
図7は、寝台と撮像系の相対位置が長手方向に異なる2枚のX線撮影画像から関心領域の推定位置を求めるための説明図である。また図8は、寝台と撮像系の相対位置が垂直方向に異なる場合の関心領域の推定位置を求めるための説明図である。
X線透視装置側でインターベンション治療を行う際に、関心領域31が適切な位置に撮影されるように被検体Pの位置を長手方向に移動したり、寝台1の高さを調整し関心領域31を撮像系のアイソセンタに移動してX線撮影画像を取得する場合がある。このような場合、寝台1と撮像系の相対位置が異なる2枚のX線撮影画像が既に取得できているため、これらを用いて関心領域31の推定位置を算出する。
図7に示すように、寝台1と撮像系の相対位置を長手方向に距離Mだけ移動させた場合には、X線検出器3に投影される関心領域の投影点はFE1からFE2へと移動する。この時、投影点FE1点とFE2点を指定領域として設定する。ここで、X線撮影画像中心点FSと投影点FE1との距離をD1、X線撮影画像中心FSと投影点FE2との距離をD2とおく。この時、X線発生部2の管球焦点XAと投影点FE1を結ぶ線分と、管球焦点XAと投影点FE2を結ぶ線分の関係から、関心領域31のスキャン中心位置SC4は(3)式で求められる。
SC4=M×D1/(D1+D2) (3)
そして、推定位置の推定誤差および関心領域の大きさを含めたスキャン開始点SS4とスキャン終了点SE4を設定する。
また、図8に示すように、寝台と撮像系の相対位置を垂直方向に距離Vだけ移動させた場合には、X線検出器3に投影される関心領域31の投影点はFE1からFE2へと移動する。この時図7と同様に、投影点FE1とFE2を指定領域として設定する。ここで、X線透過画像中心点FSと投影点FE1との距離をD1、X線透過画像中心FSと投影点FE2との距離をD2とおく。この時、X線発生部の管球焦点XAと投影点FE1を結ぶ線分と、管球焦点XAと投影点FE2を結ぶ線分の関係から、関心領域31のスキャン中心位置SC5は、(4)式で求められる。
SC5=V×D1×D2/(SID×(D1−D2)) (4)
そして、推定位置の推定誤差および関心領域の大きさを含めたスキャン開始点SS5とスキャン終了点SE5を設定する。また、長手方向と垂直方向に同時に移動させた場合には、(3)式と(4)式を順次組み合わせて求めればよい。また以上の説明では、関心領域の投影点を指定領域として説明したが、投影点を含む所定の投影領域を指定してCT撮影位置を求めることも容易に可能である。
ステップST205では、ガントリ8内に被検体Pを挿入するための最適な高さになるように寝台1を垂直方向移動し、さらにステップST204で述べた方法のいずれかを用いて算出したCT撮影位置にCT装置のガントリを移動させる(または寝台1の天板を移動する)。そしてステップST206ではスキャン開始点からスキャン終了点までCT撮影を行う。
以上述べたように第1の実施形態によれば、X線撮影画像上で指定した指定領域と、奥行き情報を用いてCT撮影位置を正確に求めることが可能である。従来、関心領域は略ガントリ中心にあると仮定していたため、例えば体格の大きな被検体のCT撮影を行う際などではガントリ内に入れるための寝台の高さとインターベンションを行う寝台高さが異なり、スキャン位置が関心領域と離れた位置となる問題があった。本実施形態では正確にCT撮影位置を算出することが可能となり、それに応じて被曝線量も低減されるという効果を奏する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、腹部インターベンションにおいて穿刺を伴うラジオ波焼灼術を例にとって説明する。図9は、本実施形態におけるX線画像診断装置の全体のブロック構成図である。本実施形態では、図1に加え、穿刺ルート計画部91が追加されている。穿刺ルート計画部91は治療前に予め撮影したCT画像(ボリュームデータ)をもとに、病変部まで針をどのようなルートで穿刺するかという穿刺ルートの設定を行う。穿刺ルート計画部91で設定された穿刺ルート情報は関心領域位置推定部26に送られ、関心領域の空間的位置の推定に用いられる。CT撮影位置計算部27では関心領域の推定位置からCT撮影位置が計算される。画像再構成部13では、計算されたCT撮影位置をもとに、予め撮影したCT画像を再構成しCTスキャン範囲を可視化して表示する。画像表示処理部24はX線撮影画像、CT画像、穿刺ルート、さらにはCTスキャン範囲などをモニタ部20に表示するためのデータ処理を行う。
図10は、本実施形態のX線画像診断装置の動作を示すフローチャート図であり、図11は、関心領域の推定を行うための奥行き情報として穿刺ルート情報を用いる場合の説明図である。図9および図11を参照しながら、図10のフローチャートに従い本実施形態を説明する。
ステップST101では、被検体Pが寝台1に横になり治療が開始されるが、まず被検体Pに対して病変部の確認、穿刺ルートの計画を行うためにCT装置側にてCT撮影が行われる。CT装置側のX線検出器11で収集されたボリュームデータはDAS部12を介して画像再構成部13で再構成されたのち、ストレージ部19などの画像データメモリに一旦格納される。
ステップST102では、穿刺ルートの計画を行う。操作者が操作部18に設置された穿刺ルート計画開始ボタンを押すと、ストレージ部19などの画像データメモリに格納されていたCT撮影画像を読み出し、穿刺ルート計画部91に送られる。そしてCT画像110は画像表示処理部24を介してモニタ部20に表示される。操作者は、モニタ部20に表示された3次元CT画像(後述の説明のため図では2次元表示)をもとに針の穿刺開始位置、終了位置となる病変部の指定を行う。穿刺開始位置および穿刺終了位置が指定されると、穿刺ルート計画部91では、2点を結ぶ直線が穿刺ルート111として計算される。
ステップST103では、穿刺を行うためにX線透視装置の撮像系が被検体Pの病変部にセットされる。操作者はX線透過撮影を行い、X線撮影画像112を確認しながら穿刺針を進める。この時、画像表示処理部24は、X線撮影画像112が撮影されている時点の撮像系および寝台1の空間的位置情報、さらにステップST102で撮影されたCT画像110の空間的位置情報および穿刺ルート111bの計画情報をもとに、X線撮影画像112上に穿刺ルート111aと、望ましくはX線透視範囲が再構成された疑似X線CT画像をオーバーレイ表示する。操作者はオーバーレイ表示された計画穿刺ルート111aに沿って針を進めていく(例えば図11のPS点からPE点へ進む)。
ステップST104では、ラジオ波焼灼治療を行うにあたり穿刺針の針先が本当にターゲットの病変部PE点に到達したかどうかを確認する必要がある。もし誤った箇所で焼灼を行った場合には正常部位を損傷させてしまうことになってしまうためである。そこで、操作者が穿刺針を進め、病変部PE点付近にたどりついたと思われる時、CT撮影を行い穿刺針の位置が正しい位置にあるかどうかを確認する。操作者は最後に撮影されたX線撮影画像112において、確認を行いたい針先PE点を指定領域として指定する。この時X線撮影画像112上に指定した指定領域の位置情報は関心領域位置推定部26に送られる。
ステップST105において、CT撮影位置計算部27は、図11に示すように、保持アーム制御部6および寝台制御部16から、保持アーム4、寝台1の空間的位置情報、および穿刺ルート計画部91からの穿刺ルート情報をもとに、X線撮影画像112上で指定したPE(FE1)点と管球焦点XAを結ぶ直線113と、穿刺ルート111cの交点位置(もし交点が存在しない場合は、両直線が最も近接する位置)を関心領域31の推定位置とし、この推定位置から求めたスキャン中心位置SC6を算出する。このように穿刺ルート情報を奥行き情報として用いることにより、針先は穿刺ルート上にあると仮定できる。また、患部に穿刺針が到達するまでの過程、例えばPS点においても他の臓器を傷つけていないかどうかの確認に本手法は有効に機能する。
ステップST106では、計算されたCT撮影位置情報を視覚的に確認する。例えば、図11のように撮像系を支持する保持アーム4が被検体Pに対して正面の位置で穿刺を進めCT撮影位置の指定を行った場合について考える。画像表示処理部24は、穿刺ルート111を計画したCT画像から、側面方向(長手方向断面)への断面画像110を作成する。この時保持アーム制御部6、および寝台制御部16から得た保持アーム4、寝台1の空間的位置情報をもとに、この断面画像の表示範囲を現在X線透視装置で撮影しているX線照射範囲と一致させて表示する。すなわち、1点鎖線で囲った領域のX線撮影画像112と、それに対応するCT断面画像110が同時にモニタ部20に表示することができる。
さらには、CT撮影位置計算部27からのX線撮影画像112上で指定したPE(FE1)点と管球焦点XAを結ぶ直線113の情報、穿刺ルート計画部91から取得した穿刺ルート111bをオーバーレイ表示する。さらに、CT撮影位置計算部27から取得したCT撮影位置情報をもとに、計算されたCT撮影位置(スキャン中心位置SC6、スキャン開始位置SS6、スキャン終了位置SE6)を表示する。このようにX線照射範囲、穿刺ルート情報、CT撮影位置情報を連携してモニタ部20に表示することで直観的な把握を容易にする。
ステップST107において、CT撮影位置計算部27で算出されたCT撮影位置は、ガントリ制御部9に送られ、操作者の操作によってガントリ8がCT撮影位置に移動する。そしてステップST108では、操作者は、CT撮影を行い正確に針先が病変部にあるかどうかを確認する。
以上述べたように、第2の実施形態によれば、予め撮影したCT画像から求めた穿刺ルート情報を奥行き情報として用いる。針先は穿刺ルート上にあると仮定できるため、正確に病変部の3次元的な位置、すなわちCT撮影を行いたい位置を算出することができる。しかも算出したCT撮影位置、穿刺ルート情報を予め撮影したCT画像上にX線照射範囲と連動して表示するため正確な治療の把握が可能となる。
以上示した実施形態のX線画像診断装置によれば、X線撮影画像を用いて、正確なCT撮影位置を算出できるため、被曝量低減のための最適なCT撮影位置を設定できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
実施形態では、肝細胞がんのインターベンション治療やラジオ波焼灼術を例として説明した。しかし適用される診断は、これらに限定しない。また上述したフローチャートに限定するものではない。また、CT装置としてX線CT装置を例にとり説明したが、コンピューター断層撮影技術を使用するMRI(Magnetic Resonance Imaging)、PET(Positron Emission Tomography)装置などにも適用可能である。
これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…寝台、
2、10…X線発生部、
3、11…X線検出部、
4…保持アーム、
5、15…高電圧発生装置、
6…保持アーム制御部、
7…画像演算・保存部、
8…ガントリ、
9…ガントリ制御部、
12…DAS部、
13…画像再構成部、
14…画像保存部、
16…寝台制御部、
17…システム制御部、
18…操作部、
19…ストレージ部、
20…モニタ部、
21…関心領域設定部、
22…病院内ネットワーク、
23…画像取得部、
24…画像表示処理部、
25…テーブル部、
26…関心領域位置推定部、
27…CT撮影位置計算部、
91…穿刺ルート計画部。

Claims (7)

  1. 寝台に載置される被検体にX線を発生するX線発生部、及びこのX線発生部に対向して配置されるX線検出部とで構成される撮像系を備えるX線透視装置と、
    前記X線透視装置と共通の座標系で制御されるCT装置と、
    前記撮像系で撮影されるX線撮影画像上に投影される関心領域近傍に指定領域を設定する関心領域設定部と、
    前記指定領域被検体の関心領域の奥行き情報から、前記関心領域の空間的位置を推定する関心領域位置推定部と、
    前記関心領域の推定位置に基づいて前記CT装置の撮影位置を計算する撮影位置計算部と、
    を有し、
    前記奥行き情報は、あらかじめ前記CT装置で撮影され再構成されたCT画像から求めた前記関心領域と寝台との距離を用いて算出されるX線画像診断装置。
  2. 寝台に載置される被検体にX線を発生するX線発生部、及びこのX線発生部に対向して配置されるX線検出部とで構成される撮像系を備えるX線透視装置と、
    前記X線透視装置と共通の座標系で制御されるCT装置と、
    前記撮像系で撮影されるX線撮影画像上に投影される関心領域近傍に指定領域を設定する関心領域設定部と、
    前記指定領域と被検体の関心領域の奥行き情報から、前記関心領域の空間的位置を推定する関心領域位置推定部と、
    前記関心領域の推定位置に基づいて前記CT装置の撮影位置を計算する撮影位置計算部と、
    を有し、
    前記奥行き情報は、前記CT装置で予め撮影され再構成されたCT画像に設定された穿刺ルートを用いて算出されるX線画像診断装置。
  3. 前記関心領域位置推定部は、前記穿刺ルートと、前記X線画像に設定した前記指定領域と前記X線発生部のX線発生源を結ぶ線分との交点位置又は最近接位置に基づいて、前記奥行き情報を算出する請求項2に記載のX線診断装置。
  4. 前記撮影位置計算部で計算される前記CT装置の撮影位置が、前記CT画像に基づく画像上に表示される請求項1から3のうちいずれか一項に記載のX線画像診断装置。
  5. 前記CT画像に基づく前記画像は、長手方向に平行な面による前記CT画像の断面画像である請求項4に記載のX線画像診断装置。
  6. 前記CT画像に基づく前記画像は、前記撮像系の位置情報に基づいて、前記撮像系によるX線の照射範囲と一致するように表示される請求項5に記載のX線画像診断装置。
  7. 前記撮影位置計算部で計算される前記CT装置の撮影位置が、前記X線撮影画像上に表示される請求項1から3のうちいずれか一項に記載のX線画像診断装置。
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