JP6115847B2 - カメラモジュールの駆動機構および板バネ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラモジュールの駆動機構および板バネに係り、とりわけカメラ付携帯電話などのカメラ付き小型電子機器に用いることができるカメラモジュールの駆動機構および板バネに関する。
携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCなど、カメラ付き小型電子機器などにおいて、オートフォーカスやズーム等を目的として、コイルに流れる電流と、ヨーク及びマグネットにより構成された磁気回路の磁界との相互作用によって、光軸方向にレンズユニットを変位させることができるカメラモジュールの駆動機構(ボイスコイルモーター)が知られている。
このようなカメラモジュールの駆動機構には、レンズユニットを保持しているホルダをレンズユニットの光軸方向に変位可能に支持するための板バネが使用されている。
ところで板バネはレンズユニットを保持するホルダおよび筐体に取付けられるが、このため板バネにはホルダおよび筐体に取付けるための位置決め孔が設けられている。そしてホルダおよび筐体に設けられた位置決め突起を位置決め孔内に挿入することにより、板バネをホルダおよび筐体に位置決めすることができ、板バネはホルダおよび筐体に接着剤により接着される。
また板バネには、レンズユニットを保持するホルダを筐体に対して安定したバネ定数をもって移動自在に保持する機能が求められているが、板バネの接着部の形状、接着強度及び位置によっては板バネのバネ定数が安定せず、レンズユニットを保持するホルダを筐体に対して安定して移動することができないことがある。
一般に、板バネのバネ定数は、板バネを構成する材料の厚さ、形状、長さおよび剛性等の要因で決まると考えられる。しかしながら、搭載された後、板バネが安定したバネ定数を持つ(ボイスコイルモーターに搭載される板バネの製品毎のバネ定数が均一である)ためには、上記要因以外にも必要とされる要因が存在する。すなわち、搭載時に板バネが接着される部分(接着剤が付く部分)のばらつきを減らし、板バネの腕の長さ(可動する部分)を精度良く揃える必要があるとともに、板バネがしっかりと固定されていることが必要となる。
特開2009−122360号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、板バネを筐体又はホルダに堅固に接着することができ、板バネのバネ定数を安定化させ、レンズユニットを保持するホルダを筐体に対して安定して移動することができるカメラモジュールの駆動機構および板バネを提供することを目的とする。
本発明は、筐体と、光学系を構成するレンズユニットと、筐体内に配置され、レンズユニットを収納してレンズユニットの光軸方向に移動可能なホルダと、ホルダに設けられたコイルと、筐体に設けられコイルに磁界を提供するヨーク及びマグネット片と、筐体とホルダとの間に介在され、筐体側の外枠部と、ホルダ側の内枠部と、内枠部と外枠部との間のスプリング部とを有する板バネとを備え、板バネの内枠部又は外枠部は、板バネを筐体又はホルダに取付けるための接着部を有し、接着部は、開口部と、開口部の周囲に設けられ、板バネの一方の面から他方の面側に向けて凹む凹部とを有することを特徴とするカメラモジュールの駆動機構である。
本発明は、接着部は、各々所定間隔をおいて複数設けられ、各接着部の凹部は、互いに同一面積を有することを特徴とするカメラモジュールの駆動機構である。
本発明は、接着部は、板バネの内枠部又は外枠部のうちスプリング部との連結部近傍に設けられていることを特徴とするカメラモジュールの駆動機構である。
本発明は、凹部が粗面化されていることを特徴とするカメラモジュールの駆動機構である。
本発明は、板バネの接着部は、内枠部、外枠部およびスプリング部とともに一の工程で形成されることを特徴とするカメラモジュールの駆動機構である。
本発明は、カメラモジュールの駆動機構に用いられる板バネにおいて、外枠部と、外枠部の内側に配置された内枠部と、内枠部と外枠部との間に設けられ、外枠部と内枠部とを板バネの法線方向へ伸縮させるスプリング部とを備え、内枠部又は外枠部は、板バネをカメラモジュールの駆動機構の筐体又はホルダに取付けるための接着部を有し、接着部は、開口部と、開口部の周囲に設けられ、板バネの一方の面から他方の面側に向けて凹む凹部とを有することを特徴とする板バネである。
本発明は、接着部は、各々所定間隔をおいて複数設けられ、各接着部の凹部は、互いに同一面積を有することを特徴とする板バネである。
本発明は、接着部は、板バネの内枠部又は外枠部のうちスプリング部との連結部近傍に設けられていることを特徴とする板バネである。
本発明は、凹部が粗面化されていることを特徴とする板バネである。
本発明は、板バネの接着部は、内枠部、外枠部およびスプリング部とともに一の工程で形成されることを特徴とする板バネである。
本発明によれば、板バネの内枠部又は外枠部は、板バネを筐体又はホルダに取付けるための接着部を有し、接着部は、開口部と、開口部の周囲に設けられ、板バネの一方の面から他方の面側に向けて凹む凹部とを有する。これにより、板バネを筐体又はホルダに堅固に接着することができ、板バネのバネ定数を安定化させ、レンズユニットを保持するホルダを筐体に対して安定して移動することができる。
図1は、カメラモジュールの駆動機構を示す分解斜視図。 図2は、カメラモジュールを示す概略側面図。 図3は、カメラモジュールの駆動機構に組込まれた上部板バネを示す平面図。 図4は、カメラモジュールの駆動機構に組込まれた下部板バネを示す平面図。 図5は、上部板バネの接着部を示す拡大図。 図6は、上部板バネの接着部を示す断面図(図5のA−A線断面図)。 図7は、下部板バネの接着部を示す拡大図。 図8は、下部板バネの接着部を示す断面図(図7のB−B線断面図)。 図9(a)−(c)は、上部板バネおよび下部板バネの接着部の変形例を示す拡大図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1および図2に示すように、本発明によるカメラモジュールの駆動機構1は、カバー2とベース13とからなる筐体2Aと、光学系を構成する複数のレンズ26からなるレンズユニット26Aと、筐体2A内に配置されレンズユニット26Aを収納してレンズユニット26Aの光軸方向へ移動可能なホルダ9と、ホルダ9の外周に設けられたコイル8と、筐体2Aのベース13に設けられコイル8に磁界を提供するヨーク6及びマグネット片7とを備えている。
また筐体2Aのカバー2と、ホルダ9の上部との間に上部板バネ5が介在され、筐体2Aのベース13とホルダ9の下部との間に下部板バネ11が介在されている。
そして下部板バネ11を介してコイル8に電流を流すことによりホルダ9に上方への力が作用し、レンズユニット26Aを上部板バネ5および下部板バネ11の力に抗して全体として上方へ持上げることができる(図2参照)。
また、入力する電流量を調整することにより、ホルダ9を上方へ移動させる力を変化させ、上部板バネ5および下部板バネ11の力とのバランスをとることで、ホルダ9の上下移動及びその位置調整を行うことができる。
なお、図2に示すように、筐体2Aは、中間支持体21を介して基体20上方に固定され、中間支持体21には赤外線カットガラス22を保持するガラス板24が支持され、基体20上には撮像素子25が配置されている。
このように筐体2Aを有するカメラモジュールの駆動機構1と、赤外線カットガラス22とガラス板24とを支持する中間支持体21と、撮像素子25が配置された基体20とによりカメラモジュール1Aが構成されている。
なお、上記構成のうち、上部板バネ5は図3に示すように、筐体2A側の外枠部5aと、ホルダ9側の内枠部5bと、外枠部5aと内枠部5bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部5cとを有している。また下部板バネ11は図4に示すように、筐体2A側の外枠部11aと、ホルダ9側の内枠部11bと、外枠部11aと内枠部11bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部11cとを有している。
次にカメラモジュールの駆動機構1の各構成部分について、更に説明する。
上述のようにカバー2とベース13とからなる筐体2A内の空間には、レンズユニット26Aを保持しているホルダ9がレンズユニット26Aの光軸方向へ変位可能に収容されている。
ホルダ9の上下の各円筒縁部には、それぞれ上部板バネ5の内枠部5bと下部板バネ11の内枠部11bが取付けられており、上部板バネ5の外枠部5a(図3参照)は筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面に取付けられ、下部板バネ11の外枠部11a(図4参照)は筐体2Aのベース13に取付けられている。
上記ヨーク6には複数のマグネット片7が接着されており、カメラモジュールの駆動機構1の磁気回路を構成している。そしてこの磁気回路により形成された磁界内にコイル8が配置されている。このコイル8はホルダ9の外周に巻回されており、コイル8に電流を供給することによりホルダ9をレンズユニット26Aの光軸方向へ変位させることができる。なお、図2において、符号12により示す部材は外部電源からコイル8へ電流を供給するための導体(フレキシブルプリント基板等)であり、符号4により示す部材は上部板バネ5の上面に装着される調整板である。
次に図3乃至図9により、上部板バネ5および下部板バネ11について更に述べる。
上部板バネ5は図3に示すように四角形状の外枠部5aと、ホルダ9側であって外枠部5aの内側に配置されたリング状の内枠部5bと、外枠部5aと内枠部5bとの間に設けられ、外枠部5aと内枠部5bとを上部板バネ5の法線方向へ伸縮させるバネ性をもつスプリング部5cとを有している。
また外枠部5aの4隅のうち3つに、それぞれ上部板バネ5を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面に取付ける際の位置決め孔17が設けられている。位置決め孔17はヨーク6の上面側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して、上部板バネ5をヨーク6の上面側に精度良く位置決めするものである。
さらに、外枠部5aには、上部板バネ5を筐体2Aに取付けるための接着部30Aが設けられている。この接着部30Aは外枠部5aの4隅であって外枠部5aと各スプリング部5cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Aは、外枠部5aの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
図5および図6に示すように、各接着部30Aは、円形の開口部31Aと、開口部31Aの周囲を取り囲んで設けられ、上部板バネ5の裏面(筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6側の面)から表面(筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6と反対側の面)側に向けて凹む凹部32Aとを有している。この凹部32Aは、円環状の天面33Aと、天面33Aから延びる筒状の側面34Aとを有している。また凹部32Aは、上部板バネ5全体の厚みより薄く形成された薄肉部からなっている。各接着部30Aにおいて、接着剤(図示せず)が開口部31Aから流入し、凹部32Aの内側に拡がることにより、上部板バネ5がヨーク6の上面に接着される。
なお、凹部32Aの平面形状は、図5に示すように円形であっても良いが、これに限られるものではなく、三角形(図9(a))、四角形(図9(b))等の多角形、楕円形等であっても良い。あるいは、凹部32Aの平面形状は、円形部分と当該円形部分に連結された長方形部分とを含む形状(図9(c))であっても良い。また、凹部32Aは開口部31Aと繋がっていれば良く、開口部31Aから一定の位置関係(距離および方向等)をおいたところに、任意の形状を有する凹部32Aを配置してもよい。
このように開口部31Aの裏面周囲に薄肉状の凹部32Aを形成する方法としては、例えばハーフエッチングを挙げることができる。この場合、接着部30Aの開口部31Aおよび凹部32Aは、内枠部5b、外枠部5aおよびスプリング部5cとともに一の工程で同時に形成される。
ハーフエッチング加工によって凹部32Aを形成する場合は、上部板バネ5の外枠部5a、内枠部5b及びスプリング部5cと同一製版を用いて加工することが可能であり、上部板バネ5の外枠部5a、内枠部5b及びスプリング部5cと接着部30Aとの位置関係を厳密に合わせることができる。この結果、製版の固定位置のズレに伴い上部板バネ5および下部板バネ11のバネ定数が変動することを防止することができる。
図6において、上部板バネ5全体の厚みdは、例えば20μm以上150μm以下とすることができる。とりわけ、厚みdは20μm〜50μmとすることが好ましい。また、凹部32Aにおける上部板バネ5の厚みdは、上部板バネ5全体の厚みdの例えば20%〜60%とすることができる。なお、図6において、上部板バネ5は厚み方向に誇張して描かれている。
凹部32Aの天面33Aは、滑らかであっても良いが、粗面化されていても良い。凹部32Aの天面33Aを粗面化する方法としては、例えばマイクロエッチング法を挙げることができる。このように凹部32Aの天面33Aを粗面化した場合、上部板バネ5と筐体2Aとの接着強度を更に高めることができる。
なお、各接着部30Aの開口部31Aは、上部板バネ5をホルダ9に取付ける際の位置決め孔として機能してもよい。この場合、開口部31Aは、ホルダ9側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して上部板バネ5をホルダ9側に精度良く位置決めすることができる。あるいは、開口部31Aのほかに各接着部30Aの周囲に別途位置決め孔(図示せず)を設けても良い。
さらに、4つの接着部30Aの凹部32Aは、互いに同一形状および同一面積を有していることが好ましい。これにより、4つのスプリング部5cにより定まる上部板バネ5のバネ定数をより安定化させることができる。
一方、内枠部5bには、上部板バネ5をホルダ9に取付けるための接着部30Bが設けられている。この接着部30Bは内枠部5bの4隅であって内枠部5bと各スプリング部5cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Bは、内枠部5bの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
図5および図6に示すように、各接着部30Bは、円形の開口部31Bと、開口部31Bの周囲を取り囲んで設けられ、上部板バネ5の裏面(ホルダ9側の面)から表面(ホルダ9と反対側の面)側に向けて凹む凹部32Bとを有している。この凹部32Bは、円環状の天面33Bと、天面33Bから延びる筒状の側面34Bとを有している。また凹部32Bは、上部板バネ5全体の厚みより薄く形成された薄肉部からなっている。各接着部30Bにおいて、接着剤(図示せず)が開口部31Bから流入し、開口部31Bの凹部32Bの内側に拡がることにより、上部板バネ5がホルダ9に接着される。
なお、凹部32Bの平面形状は、図5に示すように円形であっても良いが、これに限られるものではなく、三角形、四角形等の多角形、楕円形等であっても良い。また、凹部32Bは開口部31Bと繋がっていれば良く、開口部31Bから一定の位置関係(距離および方向等)をおいたところに、任意の形状を有する凹部32Bを配置してもよい。
このように開口部31Bの裏面周囲に薄肉状の凹部32Bを形成する方法としては、例えばハーフエッチングを挙げることができる。この場合、接着部30Bの開口部31Bおよび凹部32Bは、内枠部5b、外枠部5aおよびスプリング部5cとともに一の工程で同時に形成される。
ハーフエッチング加工によって凹部32Bを形成する場合は、上部板バネ5の外枠部5a、内枠部5b及びスプリング部5cと同一製版を用いて加工することが可能であり、上部板バネ5の外枠部5a、内枠部5b及びスプリング部5cと接着部30Bとの位置関係を厳密に合わせることができる。この結果、製版の固定位置のズレに伴う上部板バネ5および下部板バネ11のバネ定数の変動を防止することができる。
図6において、凹部32Bにおける上部板バネ5の厚みdは、上部板バネ5全体の厚みdの例えば20%〜60%とすることができる。
凹部32Bの天面33Bは、滑らかであっても良いが、粗面化されていても良い。凹部32Bの天面33Bを粗面化する方法としては、例えばマイクロエッチング法を挙げることができる。このように凹部32Bの天面33Bを粗面化した場合、上部板バネ5とホルダ9との接着強度を更に高めることができる。
さらに、4つの接着部30Bの凹部32Bは、互いに同一形状および同一面積を有していることが好ましい。これにより、4つのスプリング部5cにより定まる上部板バネ5のバネ定数をより安定化させることができる。
なお、各接着部30Bの開口部31Bは、上部板バネ5をホルダ9に取付ける際の位置決め孔として機能してもよい。この場合、開口部31Bは、ホルダ9側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して上部板バネ5をホルダ9側に精度良く位置決めすることができる。あるいは、開口部31Bのほかに各接着部30Bの周囲に別途位置決め孔(図示せず)を設けても良い。
このように上部板バネ5の接着部30A、30Bは、それぞれ開口部31A、31Bと、開口部31A、31B裏面の周囲に設けられ、上部板バネ5の裏面から表面側に向けて凹む凹部32A、32Bとを有する。このことにより、バネ性をもつスプリング部5cの両端部を筐体2Aおよびホルダ9の各々に対して堅固に固定することができる。すなわち、開口部31A、31Bの周囲の裏面に凹部32A、32Bが設けられていることにより、開口部31A、31Bから流入した接着剤が凹部32A、32B内に拡がるので、上部板バネ5と筐体2Aおよびホルダ9との接着面積を大きくすることができ、上部板バネ5と筐体2Aおよびホルダ9との接着強度を高めることができる。
また、このように上部板バネ5のスプリング部5cの両端部を筐体2Aおよびホルダ9の各々に高い強度で固定することにより、スプリング部5cのバネ定数を安定化させることができる。さらに、接着部30A、30Bを各々所定間隔をおいて複数設け、各接着部30A、30Bの凹部32A、32Bが互いに同一面積を有することにより、スプリング部5cのバネ定数をより安定化させることができる。
次に下部板バネ11について、図4、図7および図8により説明する。この場合、下部板バネ11は、接着部30Bの開口部32Bの向きが表裏逆になること等を除き、上部板バネ5と略同一形状を有する。図4、図7および図8に示す下部板バネ11において、図3、図5および図6に示す上部板バネ5の構成と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
下部板バネ11は、図4に示すように四角形状の外枠部11aと、ホルダ9側であって外枠部11aの内側に配置されたリング状内枠部11bと、外枠部11aと内枠部11bとの間に設けられ、外枠部11aと内枠部11bとを下部板バネ11の法線方向へ伸縮させるバネ性をもつスプリング部11cとを有している。
このうち外枠部11aには、下部板バネ11を筐体2Aのベース13に取付けるための接着部30Aが設けられている。この接着部30Aは外枠部11aの4隅であって外枠部11aとスプリング部5cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Aは、外枠部11aの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
図7および図8に示すように、各接着部30Aは、円形の開口部31Aと、開口部31Aの周囲を取り囲んで設けられ、下部板バネ11の裏面(筐体2Aのベース13側の面)から表面(筐体2Aのベース13と反対側の面)側に向けて凹む凹部32Aとを有している。各接着部30Aにおいて、接着剤(図示せず)が開口部31Aから流入し、凹部32Aの内側に拡がることにより、下部板バネ11が筐体2Aのベース13に接着される。
一方、内枠部11bには、下部板バネ11をホルダ9に取付けるための接着部30Bが設けられている。この接着部30Bは内枠部11bのうちスプリング部11cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Bは、内枠部11bの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
図7および図8に示すように、各接着部30Bは、円形の開口部31Bと、開口部31Bの周囲を取り囲んで設けられ、下部板バネ11の表面(ホルダ9側の面)から裏面(ホルダ9と反対側の面)側に向けて凹む凹部32Bとを有している。各接着部30Bにおいて、接着剤(図示せず)が開口部31Bから流入し、開口部31Bの凹部32Bの内側に拡がることにより、下部板バネ11がホルダ9に接着される。
なお、下部板バネ11の接着部30Aおよび接着部30Bの構成は、接着部30Bの開口部32Bの向きが逆になることを除き、それぞれ上述した上部板バネ5の接着部30Aおよび接着部30Bの構成と略同一であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
このように下部板バネ11の接着部30Aは、開口部31Aと、開口部31A裏面の周囲に設けられ、下部板バネ11の裏面から表面側に向けて凹む凹部32Aとを有する。また、下部板バネ11の接着部30Bは、開口部31Bと、開口部31B表面の周囲に設けられ、下部板バネ11の表面から裏面側に向けて凹む凹部32Bとを有する。このことにより、バネ性をもつスプリング部11cの両端部を筐体2Aのベース13およびホルダ9の各々に対して堅固に固定することができる。すなわち、開口部31A、31B周囲に凹部32A、32Bが設けられていることにより、開口部31A、31Bから流入した接着剤が凹部32A、32B内に拡がるので、下部板バネ11と筐体2Aのベース13およびホルダ9との接着面積を大きくすることができ、下部板バネ11と筐体2Aのベース13およびホルダ9との接着強度を高めることができる。
また、このように下部板バネ11のスプリング部11cの両端部を筐体2Aおよびホルダ9の各々に高い強度で固定することにより、スプリング部11cのバネ定数を安定化させることができる。さらに、接着部30A、30Bを各々所定間隔をおいて複数設け、各接着部30A、30Bの凹部32A、32Bが互いに同一面積を有することにより、スプリング部11cのバネ定数を更に安定化させることができる。
また図4において、下部板バネ11の外枠部11aには外部の電源に接続される一対の接続端子11e、11eが設けられている。さらに内枠部11bにはコイル8側に接続される一対の接続端子11d、11dが設けられ、外部の電源から下部板バネ11を介してコイル8側へ電流を流すことができる。
図4に示すように、外枠部11aは、互いに離間した一対の外枠部材11a、11aからなっており、これにより接続端子11e、11e同士が短絡しないようになっている。また、内枠部11bは、互いに離間した一対の内枠部材11b、11bからなっており、これにより接続端子11d、11d同士が短絡しないようになっている。
次に上部板バネ5および下部板バネ11の材料について述べる。上部板バネ5および下部板バネ11はいずれも銅合金(ベリリウム銅、ニッケル錫銅、チタニウム銅、その他銅合金など)からなる金属板をエッチング加工もしくは打抜き加工して作製される。コイル8へ外部電源からの電流を流す導体の一部として使用する場合は、導電率のよい材料が好ましい。また、バネ特性の観点からは、硬度もしくは引張強度が重視されることもあり、コイル8へ外部電源からの電流を流す導体の一部として使用しない場合は、ステンレス合金(SUS304、SUS316、TS−4など)などの硬い金属板から上部板バネ5および下部板バネ11を作製してもよい。
(本実施の形態の作用)
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
まず下部板バネ11を介してコイル8に電流を流す。このことによりホルダ9に上方への力が作用し、レンズユニット26Aを上部板バネ5および下部板バネ11の力に抗して全体として上方へ持上げることができる(図2参照)。
また、コイル8に流す電流量を調整することにより、ホルダ9を上方へ移動させる力を変化させ、上部板バネ5および下部板バネ11の力とのバランスをとることで、ホルダ9の上下移動及びその位置調整を行うことができる。
この場合、上部板バネ5および下部板バネ11の外枠部5a、11aのうちスプリング部5c、11cとの連結部近傍に接着部30Aを設け、内枠部5b、11bのうちスプリング部5c、11cとの連結部近傍に接着部30Bを設けている。更に接着部30A、30Bは、開口部31A、31Bと、開口部31A、31B周囲に設けられ、上部板バネ5の一方の面から他方の面側に向けて凹む凹部32A、32Bとを有する。このことにより、上部板バネ5および下部板バネ11を筐体2Aのベース13に固定されるヨーク6、ベース13およびホルダ9の各々に接着する際の接着面積を広くすることができ、上部板バネ5および下部板バネ11を筐体2Aのベース13に固定されるヨーク6、ベース13およびホルダ9の各々に堅固に固定することができる。
このように上部板バネ5および下部板バネ11のスプリング部5c、11cの両端部を筐体2Aのベース13に固定されるヨーク6、ベース13およびホルダ9の各々に堅固に固定することにより、スプリング部5c、11cのバネ定数を安定化させることができる。
このことにより安定したバネ特性をもつカメラモジュールの駆動機構を得ることができる。
具体的には、下部板バネ11を介してコイル8に電流を流すことにより、電流とマグネット7の磁界とで相互作用が起こり、ホルダ9が上下移動する。このとき上部板バネ5および下部板バネ11は、バネ定数kに応じてホルダ9の動きを抑制する。
この場合、(i)コイル8に流す電流、(ii)マグネット7のもつ磁力、(iii)上部板バネ5および下部板バネ11のもつバネ定数からなる3つの要素(i)(ii)(iii)に基づいて、ホルダ9の上下移動およびその位置調整を行なってレンズユニット26Aによる焦点を調整することができる。
従って、精度良くレンズユニット26Aによる調整を行なうためには、上記3つの要素(i)(ii)(iii)、とりわけ要素(iii)を精度良く定め、かつ安定して設計することが求められている。
本発明によれば、上述のように、スプリング部5c、11cのバネ定数を安定化させることにより、上記3つの要素(i)(ii)(iii)のうち、とりわけ(iii)上部板バネ5および下部板バネ11のバネ定数の安定化を図ることができる。このことにより、ホルダ9の上下移動およびその位置調整を精度良く行なって、レンズユニット26Aによる焦点を精度良く調整することができる。
すなわち、本発明によれば、スプリング部5c、11cと外枠部5a、11a(内枠部5b、11b)との各連結部と、各接着部30A、30Bとの位置関係(距離および方向等)を均一にすることにより、各スプリング部5c、11cの実質的な長さを均一にすることができ、バネ定数の変動を抑えることができる。これにより、カメラモジュール1Aの製品毎の品質ばらつきを抑えることができる。
1 カメラモジュールの駆動機構
1A カメラモジュール
2 カバー
2A 筐体
3 ストッパ
4 架橋部支持部材
5 上部板バネ
5a 外枠部
5b 内枠部
5c スプリング部
6 ヨーク
7 マグネット片
8 コイル
9 ホルダ
11 下部板バネ
11a 外枠部
11b 内枠部
11c スプリング部
12 フレキシブルプリント基板
13 ベース
17 位置決め孔
20 基体
21 中間支持体
22 赤外線カットガラス
24 ガラス板
25 撮像素子
26 レンズ
26A レンズユニット
30A、30B 接着部
31A、31B 開口部
32A、32B 凹部
33A、33B 天面
34A、34B 側面

Claims (5)

  1. カメラモジュールの駆動機構に用いられる板バネにおいて、
    外枠部と、
    外枠部の内側に配置された内枠部と、
    内枠部と外枠部との間に設けられ、外枠部と内枠部とを板バネの法線方向へ伸縮させるスプリング部とを備え、
    内枠部又は外枠部は、板バネをカメラモジュールの駆動機構の筐体又はホルダに取付けるための接着部を有し、
    接着部は、板バネの厚み方向に貫通する開口部と、開口部の周囲において開口部と連通して設けられ、板バネの厚み方向に直交する板バネの2つの面のうち一方の面から他方の面側に向けて凹み、板バネの厚みよりも薄く形成された薄肉部である凹部と、から構成されることを特徴とする板バネ。
  2. 接着部は、各々所定間隔をおいて複数設けられ、各接着部の凹部は、互いに同一面積を有することを特徴とする請求項1記載の板バネ。
  3. 接着部は、板バネの内枠部又は外枠部のうちスプリング部との連結部近傍に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の板バネ。
  4. 凹部が粗面化されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の板バネ。
  5. 板バネの接着部は、内枠部、外枠部およびスプリング部とともに一の工程で形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の板バネ。
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