JP6115381B2 - 転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP6115381B2
JP6115381B2 JP2013157676A JP2013157676A JP6115381B2 JP 6115381 B2 JP6115381 B2 JP 6115381B2 JP 2013157676 A JP2013157676 A JP 2013157676A JP 2013157676 A JP2013157676 A JP 2013157676A JP 6115381 B2 JP6115381 B2 JP 6115381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
transfer
transfer member
toner
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013157676A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015028532A5 (ja
JP2015028532A (ja
Inventor
友子 鈴木
友子 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2013157676A priority Critical patent/JP6115381B2/ja
Publication of JP2015028532A publication Critical patent/JP2015028532A/ja
Publication of JP2015028532A5 publication Critical patent/JP2015028532A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115381B2 publication Critical patent/JP6115381B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジに関する。
例えば、特許文献1には、「芯金とそれを囲むエラストマー部分とから形成される弾性ロールであって、表面層にフィラーとして、針状チタン酸バリウム、針状チタン酸ストロンチウム又は、針状チタン酸バリウム・ストロンチウムを含有するシリコンゴムエラストマーで構成されている弾性ロール」が開示されている。
また、特許文献2には、「最外層に母粒子(樹脂粒子)表面に誘電率200以上の強誘電性粒子(チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム)を被覆してなる複合粒子を含有する帯電ロール」が開示されている。
特開平09−277403号公報 特開2005−316263号公報
本発明の課題は、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する転写部材を提供すること転写部材を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に係る発明は、
弾性材料、及び電圧の印加により体積が増加する平均粒径60μm以上の圧電材料を含み、弾性層の表面から測定したアスカーC硬度が60°超えの弾性層を有する転写部材。
請求項2に係る発明は、
前記弾性材料が、シリコーンゴムを除く弾性材料である請求項1に記載の転写部材。
請求項3に係る発明は、
請求項1又は2に記載の転写部材と、
前記転写部材に対向して配置される対向部材と、
を備え、
前記転写部材と前記対向部材との間を通過するとき、前記転写部材と前記対向部材との間に電界を付与して、記録媒体にトナー像を転写する転写ユニット。
請求項4に係る発明は、
前記対向部材の表面から測定したアスカーC硬度が50°以上である請求項3に記載の転写ユニット。
請求項5に係る発明は、
請求項3又は4に記載の転写ユニットを備える画像形成装置。
請求項6に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
トナーを含む静電荷像現像剤により、前記像保持体上に形成された静電荷像をトナー像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像が転写される中間転写体と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、
前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段であって、前記中間転写体の外側に配置され、請求項1又は2に記載の転写部材と、前記中間転写体の内側に前記転写部材に対向して配置される対向部材と、を有し、前記記録媒体が前記転写部材と前記中間転写体を介した前記対向部材との間を通過するとき、前記転写部材と前記対向部材との間に電界を付与して、前記記録媒体に前記トナー像を二次転写する二次転写手段と、
前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着する定着手段と、
を備えた画像形成装置。
請求項7に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
トナーを含む静電荷像現像剤により、前記像保持体上に形成された静電荷像をトナー像として現像する現像手段と、
前記像保持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段であって、前記像保持体に対向して設けられ、請求項1又は2に記載の転写部材を有し、前記記録媒体が前記転写部材と前記像保持体との間を通過するとき、前記転写部材と前記像保持体との間に電界を付与して、前記記録媒体に前記トナー像を転写する転写手段と、
前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
請求項1に係る発明によれば、圧電材料を含まず、アスカーC硬度が60°を超えた弾性層を有する場合に比べ、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する転写部材が提供される。
請求項2に係る発明によれば、シリコーンゴムを除く弾性層を有する請求項1に記載の転写ロールが提供される。
請求項3に係る発明によれば、圧電材料を含まず、アスカーC硬度が60°を超えた弾性層を有する転写部材を備える場合に比べ、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する転写ユニットが提供される。
請求項4に係る発明によれば、表面のアスカーC硬度が50°未満の対向部材を備える場合に比べ、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する転写ユニットが提供される。
請求項5に係る発明によれば、圧電材料を含まず、アスカーC硬度が60°を超えた弾性層を有する転写部材を備える場合に比べ、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する画像形成装置が提供される。
請求項6に係る発明によれば、圧電材料を含まず、アスカーC硬度が60°を超えた弾性層を有する転写部材を備える場合に比べ、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する中間転写方式の画像形成装置が提供される。
請求項7に係る発明によれば、圧電材料を含まず、アスカーC硬度が60°を超えた弾性層を有する転写部材を備える場合に比べ、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する直接転写方式の画像形成装置が提供される。
第1実施形態に係る転写ユニットを示す側面図である。 画像の白抜けの発生が発生するメカニズムを説明するための模式図である。 第1実施形態に係る転写ユニットにおいて、画像の白抜けの発生が抑制されることを説明するための模式図である。 第2実施形態に係る転写ユニットを示す側面図である。 第3実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 第4実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の一例である実施形態について図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る転写ユニットを示す側面図である。
第1実施形態に係る転写ユニット101は、図1に示すように、例えば、二次転写部を構成する転写ユニットであり、中間転写ベルト20(中間転写体の一例)の外側に配置される二次転写ロール26(転写部材の一例)と、中間転写ベルト20の内側に配置され、二次転写ロール26と対向して配置される背面ロール24(対向部材の一例)と、を備える。
二次転写ロール26は、例えば、支持体26Aと、支持体26A上に設けられた弾性層26Bと、を有する。そして、弾性層26Bは、弾性材料と電圧の印加により体積が増加する圧電材料とを含み、表面から測定したアスカーC硬度が60°超えである。
一方、背面ロール24は、例えば、支持体24Aと、支持体24A上に設けられた弾性層24Bと、を有する。ここで、背面ロール24は、表面から測定したアスカーC硬度が50°以上であることがよい。
本実施形態に係る転写ユニット101では、記録紙P(記録媒体の一例)が二次転写ロール26に接触しつつ二次転写ロール26と中間転写ベルト20を介して背面ロール24との間を通過するとき、二次転写ロール26と背面ロール24との間に電界(以下「転写電界」と称する)を付与して、記録紙Pに中間転写ベルト20上に形成されたトナー像Tを転写する(図2(A)参照)。つまり、二次転写ロール26と中間転写ベルト20の間であって、二次転写ロール26と背面ロール24とが対向した領域に記録紙Pが通過するとき、記録紙Pに中間転写ベルト20上に形成されたトナー像Tを転写する。
ここで、二次転写部においては、中間転写ベルト20を介した二次転写ロール26と背面ロール24との接触部(以下「ニップ部」)に、記録紙Pが突入し、中間転写ベルト20に形成されたトナー像Tの転写が行われるとき、記録紙Pが通過する領域(以下「通紙部」と記録紙Pが通過しない領域(以下「非通紙部」と称する)とが形成される。この非通紙部では、記録Pが通過しないことから、二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間に空隙(図2中Gで表記)が生じることとなる。
この状態で、転写を行うために二次転写ロール26と背面ロール24との間に転写電界が付与、つまり電圧が印加されると、非通紙部では、通紙部に比べ、記録紙Pが介在しないことから、二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間のシステム抵抗が記録紙P分低くなり、二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間に掛かる電圧(電界)が高まる。このため、非通紙部で生じた空隙において放電(以下「ギャップ放電」と称する)が生じことがある。
特に、二次転写ロール26として、アスカーC硬度が60°を超えるといった高硬度化したものを適用すると、記録紙Pが二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間を通過したとき、通紙部で弾性層26Bの弾性変形による潰れが生じ難く、非通紙部で生じる空隙が維持され、ギャップ放電が生じ易い状態となる。
ギャップ放電が発生すると、非通紙部となる二次転写ロール26の弾性層26Bの絶縁破壊が起こり、弾性層26Bの電気抵抗が低下する。これにより、転写電界を印加するために必要な弾性層26Bの電気抵抗が維持されなくなる。なお、中間転写ベルト20にも同様な現象が生じる。
そして、ギャップ放電により絶縁破壊が生じた後、ギャップ放電が生じたときの記録紙Pよりも用紙サイズが大きな記録紙P(二次転写ロール26の軸方向の長さが大きな記録紙P)の転写を行うと(図2(B)参照)、記録紙Pの通紙部の領域が広がり、中間転写ベルト20及び二次転写ロール26の弾性層26Bの絶縁破壊が生じた領域においても転写が行われることとなる。そして、中間転写ベルト20及び二次転写ロール26の弾性層26Bの絶縁破壊が生じた領域では、必要となる電車電界が印加されなくなり、その領域においてトナー像Tの転写不良が生じことがある。このため、記録紙Pの大きさを変えたとき、画像の白抜けが発生することがある。
これに対して、本実施形態に係る転写ユニット101では、二次転写ロール26の弾性層26Bに、電圧の印加により体積が増加する圧電材料を含めると、二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間に転写電界を付与するための電圧を印加したとき、圧電材料にも電圧が印加される。そして、非通紙部では、二次転写ロール26と背面ロール24との間に生じる空隙により、通紙部に比べ、二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間に印加される電圧が高まることから、弾性層26Bの圧電材料に印加される電圧も高まる。この高まった電圧の印加によって、非通紙部における弾性層26Bの圧電材料の体積が増加する。圧電材料の体積が増加すると、非通紙部における弾性層26Bの表面(外周面)が盛り上がり、二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間に空隙がなくなる又は当該間に生じる空隙の間隔が狭められる(図3参照)。
その結果、非通紙部でのキャップ放電の発生を抑え、中間転写ベルト20及び二次転写ロール26の弾性層26Bの絶縁破壊が抑制される。このため、ある用紙サイズの記録紙Pに対して転写を実施した後、この記録紙Pよりも用紙サイズが大きな記録紙P(二次転写ロール26の軸方向の長さが大きな記録紙P)の転写を行っても、トナー像Tの転写不良の発生が抑制される。
以上から、本実施形態に係る転写ユニット101では、記録紙Pの大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する。
特に、二次転写ロール26と対向する背面ロール24の表面から測定したアスカーC硬度が50°以上(好ましくは60℃以上、より好ましくは65°以上)と高硬度の場合、記録紙Pが二次転写ロール26と中間転写ベルト20との間を通過したとき、通紙部で背面ロール24の弾性層24Bの弾性変形による潰れが生じ難く、非通紙部で生じる空隙が維持され、ギャップ放電が生じ易い状態となる。しかし、本実施形態に係る転写ユニット101では、二次転写ロール26と対向する背面ロール24の表面から測定したアスカーC硬度が50°以上とした場合でも、記録紙Pの大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する。
但し、背面ロール24のアスカーC硬度の上限は、転写ニップ幅を確保するため、75°以下がよく、好ましくは70°以下である。
以下、各部材の詳細について説明する。
(二次転写ロール)
二次転写ロール26は、例えば、支持体26Aと、支持体26A上に設けられた弾性層26Bと、を有する。なお、必要に応じて、二次転写ロール26は、弾性層26B上に設けられた表面樹脂層を有していてもよい。
−支持体−
支持体26Aは、二次転写ロール26の電極及び支持部材として機能する導電性部材である。
支持体26Aとしては、例えば、鉄(快削鋼等)、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等の金属の部材が挙げられる。
支持体26Aとしては、例えば、外側の面にメッキ処理を施した部材(例えば樹脂やセラミック部材)、導電剤の分散された部材(例えば樹脂やセラミック部材)等も挙げられる。
支持体26Aは、中空状の部材(筒状部材)であってもよいし、非中空状の部材であってもよい。
−弾性層−
弾性層26BのアスカーC硬度は、60℃超えであり、好ましくは70°以上、より好ましくは75°以上である。二次転写ロール26のアスカーC硬度の上限は、転写ニップ幅を確保するため、90°以下がよく、好ましくは85°以下である。
ここで、アスカーC硬度は、支持体26A上に弾性層26Bが設けられた状態で、その弾性層の表面にアスカーC型硬度計(商品名「アスカーゴム硬度計C1L型(高分子計器社製)」)の測定針を押しあて、1000g荷重の条件で測定した値である。
弾性層26Bは、導電性の層であり、弾性材料(ゴム材料)、及び電圧の印加により体積が増加する圧電材料を含む。弾性層26Bには、弾性材料及び圧電材料のほかに、導電剤とその他の添加剤とを含んでもよい。弾性層26Bは、導電性の発泡弾性層でもよく、導電性の非発泡弾性層でもよいが、表面樹脂層を設ける場合、表面樹脂層を形成するとき弾性層への塗布液の侵入防止の観点から非発泡弾性層が好ましい。
弾性材料(ゴム材料)としては、例えば、少なくとも化学構造中に二重結合を有する弾性材料が挙げられる。
弾性材料として具体的には、例えば、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ポリウレタン、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、天然ゴム等、及びこれらを混合したゴムが挙げられる。
特に、弾性材料としては、弾性層のアスカーC硬度を上記範囲内とする点から、シリコーンゴムを除く弾性材料がよく、これらの弾性材料の中でも、ポリウレタン、EPDM、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、NBR、及びこれらを混合したゴムが好適に挙げられる。
圧電材料は、電圧の印加により体積が増加する圧電材料である。具体的には、圧電材料は、圧電ひずみ定数が285pC/N以上(好ましくは300pC/N以上)の圧電材料であることがよい。
圧電ひずみ定数は、応力ゼロの状態(応力を負荷しない状態)で単位の電界を与えたときその際に生ずるひずみ量である。
この特性を持つ圧電材料としては、無機圧電材料、有機圧電材料等の粒状物が挙げられる。また、圧電材料としては、無機圧電材料と有機圧電材料との複合圧電材料の粒状物であってもよい。
セラミック圧電材料の粒状物としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb[Zr・Ti]O:PZT)、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、チタン酸バリウムストロンチウム([Ba・Sr]TiO),チタン酸鉛(PbTiO)、ニオブ酸鉛(PbNb),ニオブ酸リチウム(LiNbO),タンタル酸リチウム(LiTaO),ビスマスゲルマネイト(Bi12GeO20
燐酸ガリウム(GaPO),水晶等の周知の圧電材料の粒状物が挙げられる。
高分子圧電材料の粒状物としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)の共重合体、ポリ尿素等の周知の圧電材料の粒状物が挙げられる。
これらの中でも、圧電材料としては、ギャップ放電を抑制する点から、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が好ましい。
圧電材料は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
圧電材料の形状は、球状、不定形状、立方状、板状、柱状、針状等のいずれの形状であってもよいが、ギャップ放電を抑制する点から、板状、針状が好ましい。
圧電材料の平均粒径は、例えば、60μm以上であることがよく、好ましくは150μm以上、より好ましくは500μm以上ある。
ここで、平均粒径は、圧電材料が含まれた弾性層を切り出した試料を用い、電子顕微鏡により観察し、圧電材料の粒状物の100個の直径(最大径)を測定し、平均することにより算出する。
圧電材料の含有量は、例えば、弾性材料100質量部に対して、40質量部以上65質量部以下の範囲であることがよく、好ましくは45質量部以上60質量部以下、より50質量部以上55質量部以下である。なお、圧電材料の含有量を弾性材料100質量部に対して70質量部以上とすると、弾性層の成形不良を招き易くなり、好ましくない。
導電剤は、弾性材料の導電性が低い場合や弾性材料が導電性を有しない場合などに用いる。導電剤としては、電子導電剤とイオン導電剤とが挙げられる。
電子導電剤としては、例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック;熱分解カーボン、グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の各種導電性金属又は合金;酸化錫、酸化インジウム、酸化チタン、酸化錫−酸化アンチモン固溶体、酸化錫−酸化インジウム固溶体等の各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;などの粉末が挙げられる。
ここで、カーボンブラックとして具体的には、デグサ社製の「スペシャルブラック350」、同「スペシャルブラック100」、同「スペシャルブラック250」、同「スペシャルブラック5」、同「スペシャルブラック4」、同「スペシャルブラック4A」、同「スペシャルブラック550」、同「スペシャルブラック6」、同「カラーブラックFW200」、同「カラーブラックFW2」、同「カラーブラックFW2V」、キャボット社製「MONARCH1000」、キャボット社製「MONARCH1300」、キャボット社製「MONARCH1400」、同「MOGUL−L」、同「REGAL400R」等が挙げられる。
電子導電剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電子導電剤の含有量は、例えば、弾性材料100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることがよく、好ましくは15質量部以上25質量部以下である。
イオン導電剤としては、例えば、四級アンモニウム塩(例えばラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸塩、エトサルフェート塩、ハロゲン化ベンジル塩(例えば、臭化ベンジル塩、塩化ベンジル塩等)等)、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩、高級アルコール燐酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加燐酸エステル塩、各種ベタイン、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
イオン導電剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
イオン導電剤の含有量は、例えば、弾性材料100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下の範囲であることがよく、好ましくは0.5質量部以上3.0質量部以下である。
その他の添加剤としては、例えば、発泡剤、発泡助剤、軟化剤、可塑剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、酸化防止剤、界面活性剤、カップリング剤、充填剤(シリカ、炭酸カルシウム等)などの通常弾性層に添加され得る材料が挙げられる。
弾性層26Bの厚さは、例えば、5mm以上20mm以下がよく、好ましくは5mm以上15mm以下である。
−表面樹脂層−
表面樹脂層は、必要に応じて、弾性層26B上に設けられる層である。
表面樹脂層は、例えば、樹脂材料と導電剤とを含み、ほかに、その他の添加剤を含んでもよい。
樹脂材料としては、アクリル樹脂,セルロース樹脂,ポリアミド樹脂,共重合ナイロン,ポリウレタン樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリエステル樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリビニル樹脂,ポリアリレート樹脂,スチレンブタジエン樹脂,メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂(例えばテトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン等)、尿素樹脂等が挙げられる。また、樹脂材料は、硬化性樹脂を硬化剤により硬化したものであってもよい。
ここで、共重合ナイロンは、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、の内のいずれか1種または複数種を重合単位として含むものであって、この共重合体に含まれる他の重合単位としては、6ナイロン、66ナイロン等が挙げられる。
導電剤としては、電子導電剤、イオン導電剤が挙げられる。これら導電剤としては、弾性層26Bで説明した導電剤と同様なものが挙げられる。
その他の添加剤としては、例えば、可塑剤、硬化剤、軟化剤、酸化防止剤、界面活性剤などの通常樹脂層に添加され得る材料が挙げられる。
表面樹脂層には、反応抑制剤、金属触媒の他、界面活性剤、整泡剤、脱泡剤、難燃剤、可塑剤、顔料、染料、安定剤、制菌剤、充填剤など、物性制御のための添加剤を含んでいてもよい。
表面樹脂層は、各成分を溶剤に分散させて塗布液を調製し、弾性層上に、この塗布液を付与し、乾燥、必要に応じて焼成(硬化)することにより形成される。
ここで、塗布液の調製には、導電剤(カーボンブラック)の分散性を高める点から、ジェットミル又はホモジナイザー等の衝突型分散機を利用することがよい。導電剤(カーボンブラック)の分散性を高めることで、表面樹脂層の抵抗率の過剰な上昇を抑えつつ、表面樹脂層中の導電剤の含有量を高め、微小硬度が高められる。
表面樹脂層の厚さは、例えば、5μm以上40μm以下がよく、好ましくは10μm以上30μm以下である。
(背面ロール)
背面ロール24は、例えば、支持体24Aと、支持体24A上に設けられた弾性層24Bと、を有する。この支持体24A及び弾性層24Bとしては、二次転写ロール26の支持体26A及び弾性層26Bと同様の構成が挙げられる。但し、弾性層24Bには、圧電材料は含まれない。
なお、以上説明した第1実施形態に係る転写ユニット101では、転写部材の一例としてロール部材(二次転写ロール26)を適用した形態を説明したが、これに限られず、転写部材はベルト部材であってもよい。この態様の場合、ベルト部材は、例えば、弾性層と表面樹脂層とを順次積層した二層構成の転写ベルトであってもよいし、基層と弾性層と表面樹脂層とを順次積層した三層構成の転写ベルトであってもよい。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係る転写ユニットを示す側面図である。
本実施形態に係る転写ユニット102は、一次転写部を構成する転写ユニットであり、例えば、図4に示すように、感光体(対向部材及び像保持体の一例)1と、感光体1に対向して配置される一次転写ロール5(転写部材の一例)と、を備える。
感光体1は、無機感光体、有機感光体のいずれでもよい。
一方、一次転写ロール5は、例えば、支持体5Aと、支持体5A上に設けられた弾性層5Bと、を有する。そして、弾性層5Bは、弾性材料と電圧の印加により体積が増加する圧電材料とを含み、表面から測定したアスカーC硬度が60°超えである。なお、一次転写ロール5の支持体5A、弾性層5Bは、第1実施形態で説明した二次転写ロール26の支持体26A、弾性層26Bと同様の構成である。また、一次転写ロール5は、第1実施形態で説明した二次転写ロール26と同様に、必要に応じて、弾性層5B上に表面樹脂層を設けてもよい。
本実施形態に係る転写ユニット102では、記録紙P(記録媒体の一例)が一次転写ロールに接触しつつ一次転写ロール5と感光体1との間を通過するとき、一次転写ロール5と感光体1との間に電界を付与して、記録紙Pに感光体1上に形成されたトナー像Tを転写する。
そして、本実施形態に係る転写ユニット102でも、第1実施形態と同様に、弾性層5Bの表面から測定したアスカーC硬度を60°超えとした一次転写ロール5の弾性層5Bに、弾性材料と電圧の印加により体積が増加する圧電材料とを含ませることにより、記録紙Pの大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する。
特に、感光体1は、周知の構成であれば、基本的にアスカーC硬度は50°以上といった高硬度である。このため、記録紙Pが一次転写ロール5と感光体1との間を通過したとき、通紙部で感光体1の潰れが生じ難く、非通紙部で生じる空隙が維持され、ギャップ放電が生じ易い状態となる。しかし、本実施形態に係る転写ユニット102のように、直接転写方式の転写ユニットの場合でも、記録紙Pの大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制する。
なお、以上説明した第2実施形態に係る転写ユニット102でも、転写部材の一例としてロール部材(一次転写ロール5)を適用した形態を説明したが、これに限られず、転写部材はベルト部材であってもよい。この態様の場合、ベルト部材は、例えば、弾性層と表面樹脂層とを順次積層した二層構成の転写ベルトであってもよいし、基層と弾性層と表面樹脂層とを順次積層した三層構成の転写ベルトであってもよい。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
第3実施形態に係る画像形成装置は、二次転写部として第1実施形態に係る転写ユニットを備える中間転写方式の装置である。
具体的には、第3実施形態に係る画像形成装置は、例えば、図5に示すように、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段の一例)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。
なお、これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置に対して脱着されるプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの図面における上方には、各ユニットを通して中間転写ベルト20(中間転写体の一例)が延びて設けられている。中間転写ベルト20は、図における左から右方向に互いに離間して配置された駆動ローラ22及び中間転写ベルト20内面に接する背面ロール24に巻きつけて設けられ、第1のユニット10Yから第4のユニット10Kに向う方向に走行されるようになっている。なお、背面ロール24は、図示しないバネ等により駆動ローラ22から離れる方向に力が加えられており、両者に巻きつけられた中間転写ベルト20に張力が与えられている。また、中間転写ベルト20の外周面には、駆動ローラ22と対向して中間転写体クリーニング装置30が備えられている。
また、各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収められたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーが供給される。
上述した第1乃至第4のユニット10Y、10M、10C、10Kは、同等の構成を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設されたイエロー画像を形成する第1のユニット10Yについて代表して説明する。なお、第1のユニット10Yと同等の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kの説明を省略する。
第1のユニット10Yは、感光体1Y(像保持体の一例)を有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電装置2Y(例えば帯電ロール:現像手段の一例)、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線3Yよって露光して静電荷像を形成する露光装置3(静電荷像形成手段の一例)、静電荷像に帯電したトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置4Y(現像手段の一例)、現像したトナー像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール5Y(一次転写手段の一例)、及び一次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置6Y(クリーニング手段の一例)が順に配置されている。
なお、一次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。更に、各一次転写ロール5Y、5M、5C、5Kには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各一次転写ロールに印加する転写バイアスを可変する。
以下、第1のユニット10Yにおいてイエロー画像を形成する動作について説明する。まず、動作に先立って、帯電装置2Yによって感光体1Yの表面が−600V乃至−800V程度の電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(20℃における体積抵抗率:1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂程度の抵抗)であるが、レーザ光線3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Yを出力する。レーザ光線3Yは、感光体1Yの表面の感光層に照射され、それにより、イエロー印字パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
静電荷像とは、帯電によって感光体1Yの表面に形成される像であり、レーザ光線3Yによって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線3Yが照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
このようにして感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによって可視像(現像像)化される。
現像装置4Y内には、例えば、少なくともイエロートナーとキャリアとを含む静電荷像現像剤が収容されている。イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体1Y上に帯電した帯電荷と同極性(負極性)の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体)上に保持されている。そして感光体1Yの表面が現像装置4Yを通過していくことにより、感光体1Y表面上の除電された潜像部にイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。イエローのトナー像が形成された感光体1Yは、引続き予め定められた速度で走行され、感光体1Y上に現像されたトナー像が予め定められた一次転写部へ搬送される。
感光体1Y上のイエロートナー像が一次転写へ搬送されると、一次転写ロール5Yに一次転写バイアスが印加され、感光体1Yから一次転写ロール5Yに向う静電気力がトナー像に作用され、感光体1Y上のトナー像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、例えば第1のユニット10Yでは制御部に(図示せず)よって+10μA程度に制御されている。
一方、感光体1Y上に残留したトナーはクリーニング装置6Yで除去されて回収される。
また、第2のユニット10M以降の一次転写ロール5M、5C、5Kに印加される一次転写バイアスも、第1のユニットに準じて制御されている。
こうして、第1のユニット10Yにてイエロートナー像の転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー像が重ねられて多重転写される。
第1乃至第4のユニットを通して4色のトナー像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と中間転写ベルト内面に接する背面ロール24と中間転写ベルト20の像保持面側に配置された二次転写ロール26(二次転写手段の一例)とから構成された二次転写部へと至る。
一方、記録紙P(記録媒体の一例)が供給機構を介して二次転写ロール26と中間転写ベルト20とが圧接されている隙間に予め定められたタイミングで給紙され、二次転写バイアスが背面ロール24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力がトナー像に作用され、中間転写ベルト20上のトナー像が記録紙P上に転写される。尚、この際の二次転写バイアスは二次転写部の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示せず)により検出された抵抗に応じて決定されるものであり、電圧制御されている。
この後、記録紙Pは定着装置28(定着手段の一例)における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれトナー像が加熱され、色重ねしたトナー像が溶融されて、記録紙P上へ定着される。
カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了する。
なお、第3実施形態に係る画像形成装置は、上記構成に限られず、第1実施形態に係る転写ユニットを備えていれば、周知の中間転写方式の画像形成装置が適用される。
[第4実施形態]
図6は、第4実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
第4実施形態に係る画像形成装置は、一次次転写部として第2実施形態に係る転写ユニットを備える直接転写方式の装置である。
具体的には、第4実施形態に係る画像形成装置は、例えば、図6に示すように、感光体1(像保持体の一例)を有している。感光体1の周囲には、感光体1の表面を予め定められた電位に帯電させる帯電装置2(例えば帯電ロール:現像手段の一例)、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線3Lよって露光して静電荷像を形成する露光装置3(静電荷像形成手段の一例)、静電荷像に帯電したトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置4(現像手段の一例)、現像したトナー像を記録紙P(記録媒体の一例)上に転写する一次転写ロール5(一次転写手段の一例)、及び一次転写後に感光体1の表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置6(クリーニング手段の一例)が順に配置されている。
なお、一次転写ロール5は、感光体1に対向した位置に設けられている。更に、一次転写ロール5、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)が接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、一次転写ロール5に印加する転写バイアスを可変する。
以下、画像を形成する動作について説明する。
まず、帯電装置2によって感光体1の表面を帯電する電位に帯電する。次に、帯電した感光体1の表面に、図示しない制御部から送られてくる画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Lを出力する。レーザ光線3Lは、感光体1の表面の感光層に照射され、それにより、トナー印字パターンの静電荷像が感光体1の表面に形成される。
次に、感光体1が回転し、感光体1上に形成された静電荷像が現像装置4によって可視像(現像像)化される。具体的には、感光体1の表面に形成された静電荷像が現像装置4を通過していくことにより、感光体1表面上の除電された潜像部にトナーが静電的に付着し、静電潜像がトナーによって現像される。
次に、感光体1が回転し、形成されたトナー像が一次転写部へ搬送される。感光体1上のトナー像が一次転写へ搬送されると、一次転写ロール5に一次転写バイアスが印加され、感光体1から一次転写ロール5に向う静電気力がトナー像に作用され、感光体1上のトナー像が記録紙P(記録媒体の一例)上に転写される。
なお、感光体1上に残留したトナーはクリーニング装置6で除去されて回収される。
この後、記録紙Pは定着装置28(定着手段の一例)における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれトナー像が加熱され、トナー像が溶融されて、記録紙P上へ定着される。
トナー像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連の画像形成動作が終了する。
なお、第4実施形態に係る画像形成装置は、上記構成に限られず、第2実施形態に係る転写ユニットを備えていれば、周知の直接転写方式の画像形成装置が適用される。
ここで、全実施形態において、トナー像を転写する記録紙Pとしては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙が挙げられる。また、記録紙P以外にも、記録媒体として、OHPシート等を適用してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
以下において「部」及び「%」は特に断りのない限り質量基準である。
[実施例1]
(転写ロール(1)の作製)
エチレンオキサイド基を含有することで、イオン伝導性に優れるエピクロルヒドリンゴム(ダイソー社製エピクロマーCG−102)60部とアクリロニトリル−ブタジエンゴム(日本ゼオン社製ニポールDN−219)30部、カーボンブラック(MA100:三菱化学(株)製)5部と、チタン酸ジルコン酸鉛粒子(PZT:商品名「Z−711((株)セラテック製)、平均粒径=500μm、圧電ひずみ定数=610pC/N)55部(但し、全弾性材料100部に対する部数)とを混合し、硫黄(鶴見化学工業社製200メッシュ)1部と、加硫促進剤(大内新興化学工業社製ノクセラ−M)1.5部と、を添加して、オープンロールで混練りして混合物を得た。次に、この混合物を直径14mmのSUS製シャフト(支持体)に巻き付けた。続いて、熱源としてSUS製シャフトを160℃に昇温し、巻き付けた混合物を2時間加硫発泡させ、SUS製シャフト上に弾性層を形成した。この弾性層の外周面を研磨してφ28mm(弾性層の厚さ7mm)に加工し、弾性層付きロールを得た。
弾性層付きロールの弾性層の表面に、アスカーC型硬度計(高分子計器社製)の測定針を押しあて1000g荷重の条件で測定したところ、アスカーC硬度は75°であった。この弾性層付きロールを転写ロール(1)とした。
[実施例2〜6、比較例(C3)]
表1に従って、弾性層の組成(各成分の種類及び量)を変更した以外は、転写ロール(1)と同様にして、転写ロール(2)〜(6)、(C3)を作製した。なお、表1中、圧電材料の量は、全弾性材料100部に対する部数(つまり、弾性材料に対する質量の割合(質量%))を示す。
[比較例1]
チタン酸ジルコン酸鉛粒子を配合しない以外は、実施例1(転写ロール(1))と同様にして、転写ロール(C1)を作製した。
[比較例2]
以下に示すようにして、シリコーンゴム及び圧電材料を含み、アスカーC硬度が60°未満の弾性層を有する転写ロール(C2)を作製した。
表1に従った配合量で未硬化のシリコンゴム中にPZTを混合し、硫黄(鶴見化学工業社製200メッシュ)1部と、加硫促進剤(大内新興化学工業社製ノクセラ−M)1.5部と、を添加して、オープンロールで混練りして混合物を得た。次に、この混合物を直径14mmのSUS製シャフト(支持体)に巻き付けた。続いて、熱源としてSUS製シャフトを160℃に昇温し、巻き付けた混合物を2時間加硫発泡させ、SUS製シャフト上に弾性層を形成した。この弾性層の外周面を研磨してφ28mm(弾性層の厚さ7mm)に加工し、転写ロール(C2)を得た。
[評価]
作製した各転写ロールを二次転写ロールとし、下記弾性層付きロールAを背面ロールとして組み合わせた二次転写ユニットについて、以下の評価を行った。評価結果を表1に示す。
−弾性層付きロールAの作製−
エチレンオキサイド基を含有することで、イオン伝導性に優れるエピクロルヒドリンゴム(ダイソー社製エピクロマーCG−102)60部とアクリロニトリル−ブタジエンゴム(日本ゼオン社製ニポールDN−219)30部、カーボンブラック(MA100:三菱化学(株)製)5部と、を混合し、硫黄(鶴見化学工業社製200メッシュ)1部と、加硫促進剤(大内新興化学工業社製ノクセラ−M)1.5部と、を添加して、オープンロールで混練りして混合物を得た。次に、この混合物を直径28mmのSUS製シャフト(支持体)に巻き付けた。続いて、熱源としてSUS製シャフトを160℃に昇温し、巻き付けた混合物を2時間加硫発泡させ、SUS製シャフト上に弾性層を形成した。この弾性層の外周面を研磨して外径42mm(弾性層の厚さ7mm)に加工し、弾性層付きロールAを得た。
弾性層付きロールAの弾性層の表面に、アスカーC型硬度計(高分子計器社製)の測定針を押しあて1000g荷重の条件で測定したところ、アスカーC硬度は70°であった。
−画質評価−
二次転写ユニットを富士ゼロックス社製の画像形成装置「700 Digital Color Press(中間転写ベルトを備える中間転写方式の装置)」の二次転写部に組み込んだ。この装置を用いて、10℃/15%RH環境下で、A3サイズJ紙にハーフトーン画像(画像濃度30%)を100000枚出力した後に。SRA3サイズ用紙にハーフトーン画像(画像濃度30%)を出力し、その画像の画質を目視にて評価した。評価基準は、以下の通りである。
G1:画像の白抜けの発生は確認されなかった。
G2:A3サイズJ紙の非通紙部に相当する領域に、僅かに画像の白抜けが発生していた。
G3:A3サイズJ紙の非通紙部に相当する領域に、画質上問題とならないレベルで画像の白抜けが発生していた。
NG:A3サイズJ紙の非通紙部に相当する領域に画像の白抜けが発生していた。
−抵抗値測定−
上記画質評価後、装置から、二次転写ロール、及び中間転写ベルトを取り出した。
そして、取り出した二次転写ロールを金属平板上に設置し、二次転写ロールにおけるA3サイズJ紙の非通紙部に相当する領域に1cm幅の金属電極を接触させた。そして、金属平板をアースとして、二次転写ロールの金属シャフトと金属電極との間に1000Vの電圧を印加し、流れる電流から二次転写ロールの当該非通紙部の抵抗値(LogΩ)を算出した。次いで、二次転写ロールにおけるA3サイズJ紙の通紙部に相当する領域に1cm幅の金属電極を接触させた状態で、同様にして、抵抗値(LogΩ)を算出した。そして、二次転写ロールの通紙部と非通紙部との抵抗値差(表1中「2ndBTR:紙部−非通紙部の抵抗差」と表記)を調べた。
一方、取り出した中間転写体におけるA3サイズJ紙の非通紙部に相当する領域の表面抵抗率(LogΩ/□)を、JIS−K−6911(1995)に従って円形電極(三菱油化(株)製ハイレスターIPの「URプローブ」)により測定した。但し、円形電極の印加電圧は100Vとした。次いで、中間転写体におけるA3サイズJ紙の通紙部に相当する領域の表面抵抗率(LogΩ/□)も同様にして測定した。そして、中間転写体の通紙部と非通紙部との表面抵抗差(表1中「ITB:紙部−非通紙部の抵抗差」と表記)を調べた。
Figure 0006115381
上記結果から、本実施例では、比較例1に比べ、画質評価について良好な結果が得られた。これにより、本実施例では、比較例1に比べ、記録媒体の大きさを変えても、画像の白抜けの発生を抑制することが示された。
なお、比較例2は、弾性材料としてシリコーンゴムを適用していることから、弾性層のアスカーC硬度が60℃以下と低硬度であり、薄紙剥離性が低く、薄紙の中間転写ベルト巻き付きジャム発生が発生した。一方、硬度を60℃超えとした弾性層を設けた比較例1では、薄紙の中間転写ベルト巻き付きジャム発生が発生しなかったが、ギャップ放電が生じ、画像の白抜けが発生していることがわかる。
以下、表中の略称等の詳細について示す。
−弾性材料−
・EPO: エチレンオキサイド基を含有するエピクロルヒドリンゴム(ダイソー社製エピクロマーCG−102)
・NBR: アクリロニトリル−ブタジエンゴム(日本ゼオン社製ニポールDN−219)
・Si: シリコーンゴム(信越化学工業(株)製「熱硬化型シリコーンゴムKE−106」)
−導電剤−
・CB; カーボンブラック(MA100:三菱化学(株)製)
−圧電材料−
・PZT: チタン酸ジルコン酸鉛粒子(商品名「Z−711((株)セラテック製)、平均粒径=500μm、圧電ひずみ定数=610pC/N)
・BaTiO: チタン酸バリウム粒子(TPL社製、平均粒径=400μm、圧電ひずみ定数=300pC/N)
・SrTiO: チタン酸ストロンチウム粒子(TPL社製)、平均粒径=400μm、圧電ひずみ定数=300pC/N)
−添加剤−
・硫黄: 鶴見化学工業社製200メッシュ
・加硫促進剤: 大内新興化学工業社製ノクセラ−M
1、1Y、1M、1C、1K 感光体
2、2Y、2M、2C、2K 帯電ロール
3L、3Y、3M、3C、3K レーザ光線
3 露光装置
4、4Y、4M、4C、4K 現像装置
5、5Y、5M、5C、5K 一次転写ロール
6、6Y、6M、6C、6K クリーニング装置
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
20 中間転写ベルト
22 駆動ロール
24 背面ロール
26 二次転写ロール
26A 支持体
25B 弾性層
28 定着装置
30 中間転写体クリーニング装置

Claims (7)

  1. 弾性材料、及び電圧の印加により体積が増加する平均粒径60μm以上の圧電材料を含み、弾性層の表面から測定したアスカーC硬度が60°超えの弾性層を有する転写部材。
  2. 前記弾性材料が、シリコーンゴムを除く弾性材料である請求項1に記載の転写部材。
  3. 請求項1又は2に記載の転写部材と、
    前記転写部材に対向して配置される対向部材と、
    を備え、
    前記転写部材と前記対向部材との間を通過するとき、前記転写部材と前記対向部材との間に電界を付与して、記録媒体にトナー像を転写する転写ユニット。
  4. 前記対向部材の表面から測定したアスカーC硬度が50°以上である請求項3に記載の転写ユニット。
  5. 請求項3又は4に記載の転写ユニットを備える画像形成装置。
  6. 像保持体と、
    前記像保持体を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    トナーを含む静電荷像現像剤により、前記像保持体上に形成された静電荷像をトナー像として現像する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成された前記トナー像が転写される中間転写体と、
    前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、
    前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段であって、前記中間転写体の外側に配置され、請求項1又は2に記載の転写部材と、前記中間転写体の内側に前記転写部材に対向して配置される対向部材と、を有し、前記記録媒体が前記転写部材と前記中間転写体を介した前記対向部材との間を通過するとき、前記転写部材と前記対向部材との間に電界を付与して、前記記録媒体に前記トナー像を二次転写する二次転写手段と、
    前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着する定着手段と、
    を備えた画像形成装置。
  7. 像保持体と、
    前記像保持体を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    トナーを含む静電荷像現像剤により、前記像保持体上に形成された静電荷像をトナー像として現像する現像手段と、
    前記像保持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段であって、前記像保持体に対向して設けられ、請求項1又は2に記載の転写部材を有し、前記記録媒体が前記転写部材と前記像保持体との間を通過するとき、前記転写部材と前記像保持体との間に電界を付与して、前記記録媒体に前記トナー像を転写する転写手段と、
    前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
    を備える画像形成装置。
JP2013157676A 2013-07-30 2013-07-30 転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ Active JP6115381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013157676A JP6115381B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013157676A JP6115381B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015028532A JP2015028532A (ja) 2015-02-12
JP2015028532A5 JP2015028532A5 (ja) 2016-07-07
JP6115381B2 true JP6115381B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=52492271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013157676A Active JP6115381B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115381B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4010745B2 (ja) * 2000-06-15 2007-11-21 シャープ株式会社 導電性弾性体及びそれを用いた画像形成装置並びに導電性弾性体の製造方法
JP3867674B2 (ja) * 2003-02-13 2007-01-10 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015028532A (ja) 2015-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5970850B2 (ja) 転写ロール、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP6641828B2 (ja) 帯電部材、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US11143987B2 (en) Imaging forming apparatus with enhanced primary transferability where primary transfer is performed with electric current flowing in circumferential direction of intermediate transfer belt
US9733596B1 (en) Conductive member for image-forming apparatus, transfer unit for image-forming apparatus, and image-forming apparatus
US20140113782A1 (en) Semiconductive roller, method for manufacturing the same, and image forming apparatus
JP2016118647A (ja) 転写部材、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び転写ユニット
JP6115381B2 (ja) 転写部材、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
US9482996B1 (en) Transfer roller, process cartridge, and image forming apparatus
US10401779B2 (en) Image forming apparatus
JP6623582B2 (ja) 導電性ロール、転写ユニット、及び画像形成装置
JP2018005116A (ja) 帯電部材、帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6048310B2 (ja) 転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP5277543B2 (ja) プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2002162835A (ja) 画像形成装置
JP2009210981A (ja) 電子写真機器用帯電ロール
JP2006133527A (ja) 帯電部材、並びに、これを用いたプロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP6784187B2 (ja) 画像形成装置
JP6922191B2 (ja) 画像形成装置用導電性部材、画像形成装置用転写ユニット及び画像形成装置
JP2012203243A (ja) 導電性ロール、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2013057885A (ja) 転写ロール、転写装置、及び画像形成装置
JP4206722B2 (ja) 半導電性ベルト、及びそれを用いた画像形成装置
JP6237253B2 (ja) 導電性ロール、転写ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP6191488B2 (ja) 画像形成装置
US8290414B2 (en) Image forming apparatus
JP2017198928A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6115381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350