JP6112081B2 - 後処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、前段の装置から搬入されるシートに後処理を施す後処理装置、および画像形成装置に関する。
プリンター、コピー機、またはMFP(Multi-functional Peripheral :多機能機)のように、用紙(シート)に画像を印刷する画像形成装置は、多数の用紙の収納が可能な給紙用の用紙収納部を備える。画像形成装置では、用紙収納部に収納された用紙を1枚ずつ取り出して搬送し、用紙に画像を印刷する。
画像形成装置には、印刷後の用紙に後処理を施す後処理装置が内蔵されまたは外付けされることがしばしばある。後処理装置(フィニッシャー)は、印刷後に収容トレイ上に搬入されて積み重なった複数の用紙の重なりを整える「整合処理」と呼ばれる後処理を施す。また、整合処理後の用紙の束を針で綴じるためのステープラ、整合処理後の用紙に穴をあけるためのパンチ機構などを備えたものがある。
これらの後処理装置を備えた画像形成装置においては、サイズが互いに異なる複数の用紙を使用する場合に、どのように後処理装置を動作させるかが問題となる。
特許文献1では、整合動作の開始タイミングを、大サイズシートに対しては遅いタイミングとし、小サイズシートに対しては早いタイミングとすることによって、大サイズシートの整合性を確保しかつ小サイズシートを使用する印刷の生産性を高めることが開示されている。
特許文献2では、幅が同一で長さが異なる複数の用紙を使用する印刷において、先行する用紙が次の用紙よりも長いという条件を満たす場合に、これら用紙の後端を揃えることの可能な後処理装置が提案されている。
特許第4235722号公報 特許第4298469号公報
従来の後処理装置においては、スペース上の制約がそれほど厳しくなかったことから、後処理後の用紙をユーザーが取り出せるように溜め置くための排出トレイを、収容トレイに対して当該収容トレイへの用紙の搬入方向の下流側に配置することが可能であった。すなわち、収容トレイへの搬入方向と収容トレイから排出トレイへの排出方向とを同じ方向とすることができた。
しかし、近年においては、画像形成装置の省スペース化が求められており、後処理装置についてもスペース上の制約が厳しくなっている。特に、画像形成装置の本体内に設置されるインナーフィニッシャーでは、小型化への要求は顕著である。そのため、排出トレイを収容トレイの下流側に配置することができず、排出方向が搬入方向と直交する方向となる位置に配置せざるを得ないことがある。例えば、搬入方向が画像形成装置の左右方向である場合、排出トレイは収容トレイの前側(または後ろ側)に配置することになる。
搬入方向と排出方向とが直交する構成の後処理装置では、幅(搬送方向と直交する幅方向の寸法)が異なる第1の用紙と第2の用紙とが整合用の収容トレイに順に搬入される場合、第1の用紙を収容トレイから排出した後に、第2の用紙を搬入させる必要があった。それは、幅方向の両端縁がずれた状態で重なった第1の用紙および第2の用紙を整合するのが難しいからである。この場合の整合とは、幅方向の片方の端縁を揃える処理であるが、この整合をするには複雑な整合機構を設けなければならない。インナーフィニッシャーのように小型化された後処理装置では、そのような複雑な整合機構を設けることができない。
幅方向の端縁がずれた状態で重なった第1および第2の用紙について、整合処理を省略し、端縁がずれた状態のままでこれら用紙を収容トレイから排出することが考えられる。
しかし、整合を省略して排出する場合、排出のための押出し部材を用紙に押し当てて移動させる際に、まず、幅の大きい用紙に押出し部材が当接し、幅の大きい用紙の移動が始まる。このとき、押出し部材が当接しない幅の小さい用紙が、幅の大きい用紙に引きずられて移動することがある。引きずられて移動する場合、幅の小さい用紙の端縁が排出方向に対して傾いてしまうことが多い。つまり、用紙どうしの重なり状態が排出開始前よりもさらに乱れることがしましば起こる。
重なり状態が乱れることによって排出の品質(見栄え)が低下する。また、より好ましくない状況として、傾いて排出された用紙が排出トレイから脱落することもある。
これらの不都合を生じさせないようにするには、上述のとおり第1の用紙を収容トレイから排出した後に、第2の用紙を搬入させる必要があった。
このため、従来では、互いにサイズの異なる複数の用紙を使用する混載形式の印刷のうち、幅の異なる複数の用紙を使用する印刷(以下、これを混載印刷という)において、後処理装置に搬入される用紙の幅が変わるごとに、後処理装置が排出動作を行なうことになる。排出動作が完了するまで次の用紙の搬入が停止されるので、混載印刷では先行の用紙の搬入と次の用紙の搬入との間に、ウェイトと呼ばれる待ち時間が生じる。つまり、同一サイズの用紙を使用する一般的な印刷と比べて、混載印刷の生産性が低いという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、互いにサイズの異なる複数のシートを使用する混載形式の処理の生産性を高めることを目的とする。
本発明の実施形態に係る後処理装置は、前段の装置から搬入されるシートに後処理を施す後処理装置であって、前記前段の装置から中心線に対して左右均等な状態で搬入されるシートを収容する収容トレイと、前記収容トレイ上の1枚または複数枚のシートからなるシート束に整合処理を施すものであり、前記シート束の側端縁部を押して搬入方向と直交する方向に移動させるCD方向の整合のための整合部材を少なくとも有する整合機構と、前記収容トレイ上の前記シート束の側端縁部を押出し部材で押すことにより搬入方向と直交する方向に移動させて排出トレイに排出する排出機構と、制御部と、を有する。前記制御部は、前記シート束に含まれるシートである第1のシートとその後に搬入されるシートである第2のシートとのサイズが互いに異なる場合において、前記第1のシートが搬入されたときに、当該第1のシートの前記側端縁部がその後に搬入される前記第2のシートの前記側端縁部と整合するように、当該第1のシートを前記整合機構によってシフトさせ、前記第2のシートが搬入された後で、前記排出機構によって当該シート束を排出するように制御する。
本発明によると、搬入方向と直交する方向の寸法に差のある互いにサイズの異なる複数のシートを使用する混載形式の処理の生産性を高めることができる。
本発明の実施形態に係るフィニッシャーを有した画像形成装置の外観の例を示す斜視図である。 画像形成装置のハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 フィニッシャーの制御部の構成の例を示すブロック図である。 フィニッシャーの収容トレイの付近の構成の例を示す平面図である。 混載印刷におけるフィニッシャーの動作の第1例を示す図である。 混載印刷におけるフィニッシャーの動作の第2例を示す図である。 混載印刷におけるフィニッシャーの動作の第3例を示す図である。 フィニッシャーの処理動作の概略の流れの例を示すフローチャートである。 図8の用紙データ取得ルーチンのフローチャートである。 図8のシフト・排出設定ルーチンのフローチャートである。 図10の排出設定ルーチンの第1例のフローチャートである。 図10の排出設定ルーチンの第2例のフローチャートである。 プレシフトによる時間短縮の模式図である。 プレシフトによる時間短縮を説明するためのタイミングチャートである。 シフト排紙の模式図である。
図1には本発明の一実施形態に係るフィニッシャーを有した画像形成装置1の外観の例が示されている。
図1において、画像形成装置1は、プリンター2、フィニッシャー3、およびイメージスキャナー4を一体化したMFPである。
すなわち、画像形成装置1は、フィニッシャー3の前方側(手前側)に排出トレイ36を配置したコンパクトタイプである。プリンター2の上にフィニッシャー3が配置され、さらにその上にフラットベッド型のイメージスキャナー4が配置されている。フィニッシャー3とイメージスキャナー4との間には、外部に開放された空間が存在する。プリンター2は、イメージスキャナー4の前縁よりも前方に張り出しており、プリンター2のこの張り出した部分に排出トレイ36および操作パネル6が配置されている。
プリンター(印刷装置)2は、用紙を収容する二段構成の引出し式の用紙収納部2Aを有する。プリンター2は、印刷指示があったときに、給紙された用紙に、画像データに基づいて電子写真方式により印刷を行う。印刷済みの用紙は、機械センターである中心線TS(図4参照)に対して左右均等な状態で、つまり通紙センターを機械センターと一致させる中央通紙によってフィニッシャー3に送り出す。
プリンター2は、複数枚の印刷指示があったときには、所定のシステム速度で印刷動作を連続的に行い、所定の時間間隔を空けたタイミングで印刷済みの用紙をフィニッシャー3に送り出す。ただし、フィニッシャー3からタイミングに関する特別の指示、例えば「ウェイト」の指示があった場合には、「ウェイト」が解除されるまでまたは所定の時間が経過するまで、印刷動作または用紙の搬送を中止し、用紙をフィニッシャー3に送り出さないように制御が行われる。
フィニッシャー(後処理装置)3は、前段の装置であるプリンター2から搬入される用紙に後処理を施す。イメージスキャナー4は、原稿シートから画像を光学的に読み取る。イメージスキャナー4には、原稿シートを自動的に搬送するADF(Auto Document Feeder)5が取り付けられている。操作パネル6はタッチパネルディスプレイを備え、画面の表示およびタッチ入力が可能である。
画像形成装置1のユーザーは、画像形成装置1をコピー機、プリンター、ファクシミリ機、ネットワークスキャナーなどとして使用することができる。
図2には画像形成装置1のハードウェア構成の概要を示すブロック図が、図3にはフィニッシャー3の制御部の構成の例が、図4にはフィニッシャー3の収容トレイ33の付近の構成の例が、それぞれ示されている。
図2において、画像形成装置1は、プリンター2およびフィニッシャー3を制御する制御装置10を備える。制御装置10は、メインコントローラー11、プリントコントローラー12、および後処理コントローラー13から構成される。これらのコントローラーは、それぞれが受け持つ制御のためのプログラムを実行するコンピューターとしてのCPU(Central Processing Unit )111、121、131、および、図示しないRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、インタフェースなどをそれぞれ有する。
メインコントローラー11は、画像形成装置1の全体の制御を行う。メインコントローラー11は、ADF5、イメージスキャナー4、操作パネル6、通信インタフェース7、ストレージ8、およびプリントコントローラー12のそれぞれと通信してデータおよび指示などの授受を行う。また、プリントコントローラー12を介して後処理コントローラー13とも通信する。メインコントローラー11は、ユーザーによる操作パネル6の操作または通信インタフェース7を介した外部機器からのアクセスによるジョブの投入を受け付け、投入されたジョブに応じた指示を制御対象に与える。
プリントコントローラー12は、プリンターエンジン20および用紙搬送機構21を制御する。印刷ジョブにおいて、プリントコントローラー12は、メインコントローラー11からのプリント指示C1(プリント準備指示およびその後のプリント開始指示などを含む)に従ってプリンター2に印刷動作を行なわせる。その際、プリントコントローラー12は、後処理コントローラー13にフィニッシャー3の制御に必要な情報(用紙サイズ、印刷枚数、印刷部数、用紙の搬送の進行状況など)を送る。
後処理コントローラー13は、フィニッシャー3の制御部として、整合機構136、排出機構137、およびステープラ139を制御する。後処理コントローラー13は、印刷後の用紙に整合処理を施して排出する一連の動作を、プリンター2の印刷動作と歩調を合わせて行なうように、プリントコントローラー12と連携してフィニッシャー3を制御する。
整合機構136は、収容トレイ33上の1枚または複数枚の用紙Pからなる用紙束(シート束)PTに整合処理を施す。収容トレイ33は、プリンター2から搬入される印刷済みの用紙Pを収容する整合用の台であり、サイズの異なる複数種類の用紙束PTを受入れ可能である。用紙束PTは、整合機構136による整合処理の対象である。
同一サイズの複数枚の用紙Pからなる用紙束PTに対して、整合機構136は中央整合による整合処理を行なう。中央整合では、用紙Pの両側端部を押して用紙Pのセンターを機械センターと一致させる。これにより、中心線TSに対して左右均等な状態となる。
排出機構137は、収容トレイ33上の用紙束PTの側端縁部(幅方向の端部)を押出し部材(奥可動板304)で押すことにより搬入方向と直交する方向に移動させて排出トレイ36に排出する。
プレスタック機構138は、排出機構137によって用紙束PTが排出されるまでの間に前段のプリンター2から新たに搬入される用紙Pを収容トレイ33の上流で一時的に収納する。
ステープラ139は、ステープルモードが設定された場合に、用紙束PTに綴じ処理(ステープル処理)を施す。ステープラ139は、例えば、収容トレイ33上の用紙束PTを排出トレイ36に排出するまでの搬送経路上において、当該用紙束PTに対して綴じ処理を行うことが可能にかつ当該用紙束PTがステープラ139の開口部を通過することが可能に配置される。
後処理コントローラー13は、用紙束PTに含まれる用紙Pである第1の用紙P1とその後に搬入される用紙Pである第2の用紙P2とのサイズが互いに異なる場合において、第1の用紙P1が搬入されたときに、当該第1の用紙P1の側端縁部がその後に搬入される第2の用紙P2の側端縁部と整合するように、当該第1の用紙P1を整合機構136または排出機構137によってシフトさせ、第2の用紙P2が搬入された後で、排出機構137によって用紙束PTを排出するようにフィニッシャー3を制御する。
後処理コントローラー13は、第2の用紙P2が搬入された後で当該第2の用紙P2とはサイズが異なる用紙Pである第3の用紙P3が搬入される場合に、当該第3の用紙P3が搬入される前に、第1の用紙P1および第2の用紙P2を含む用紙束PTを排出するように制御する。
第1の用紙P1および第2の用紙P2を含む用紙束PTを排出する前に、後処理コントローラー13は、第1の用紙P1および第2の用紙P2の搬入方向における互いの後端縁部が整合するように、前記第1の用紙P1または第2の用紙P2を整合機構136の整合部材(後端整合板302)でシフトさせるように制御する。そして、第1の用紙P1および第2の用紙P2の後端縁部が整合部材に当接した状態で、第1の用紙P1および第2の用紙P2の側端縁部を押出し部材で押して排出するように制御する。
第2の用紙P2が搬入された後で当該第2の用紙P2とはサイズが異なる用紙Pである第3の用紙P3が搬入される場合であっても、当該第3の用紙P3の面積が第2の用紙P2の面積よりも小さい場合には、すなわち用紙P3が用紙P2と比べて小サイズである場合には、後処理コントローラー13は、第3の用紙P3が搬入された後に当該第3の用紙P3、第1の用紙P1、および第2の用紙P2を含む用紙束PTを排出するように制御する。当該第3の用紙P3の面積が第2の用紙P2の面積よりも大きい場合には、当該第3の用紙P3が搬入される前に第1の用紙P1および第2の用紙P2を含む用紙束PTを排出するように制御する。
また、後処理コントローラー13は、第2の用紙P2が搬入された後で当該第2の用紙P2とはサイズ、特に幅方向の寸法、が異なる用紙Pである第3の用紙P3が搬入される場合であって、当該第3の用紙P3の面積が第2の用紙P2の面積よりも小さく、かつ、当該第3の用紙P3が搬入されたときに当該第3の用紙P3の側端縁部が前記第2のシートの前記側端縁部よりもはみ出る場合に、当該第3の用紙P3を搬入し、搬入した第3の用紙P3と第1の用紙P1および第2の用紙P2との後端縁部を整合部材で整合させ、それらの後端縁部が整合部材に当接した状態で、第1の用紙P1、第2の用紙P2、および第3の用紙P3を押出し部材で押して排出するように制御する。
後処理コントローラー13は、プリンター2から収容トレイ33上に搬入される用紙Pのサイズ、例えば用紙の長さ、幅、および向き、が判明した時点で、収容トレイ33上にある用紙束PTを排出することなく次の用紙Pを搬入するか否かの判断を行うとともに、用紙束PTを排出することなく次の用紙Pを搬入すると判断したときに、収容トレイ33上の用紙束PTのシフト量を算出する。
以下、混載印刷の場合の動作を中心に詳しく説明する。なお、以下に説明する画像形成装置1およびフィニッシャー3の構成、機能、および動作は一例であり、これ以外にも他の種々の実施形態とすることが可能である。
図3において、後処理コントローラー13には、整合制御部13a、排出制御部13b、およびステープラ制御部13dが設けられ、それぞれ、整合機構136、排出機構137、およびステープラ139を制御する。なお、これらの対応関係は概念的なものであり、実機としては種々の構成を採用し得る。
図4において、フィニッシャー3は、収容トレイ33、先端整合棒301、後端整合板302、手前整合板303、および奥可動板304を有する。先端整合棒301と後端整合板302とが、搬入方向M1と平行なFD方向の整合のための整合部材であり、手前整合板303と奥可動板304とが、排出方向M2と平行なCD方向の整合のための整合部材である。これら四つの整合部材およびこれらを駆動する図示しない駆動部とから上述の整合機構136が構成される。そして、フィニッシャー3では、奥可動板304が用紙束PTの排出に際して、用紙束PTを排出トレイ36へ押し出す押出し部材として用いられる。つまり奥可動板304は排出機構137の構成要素でもある。
なお、奥可動板304をFD方向に並べて二つ設け、一方を整合部材として、他方を押出し部材として使用してもよい。その場合も、整合と排出とに兼用の駆動部によって二つの奥可動板304を駆動することができる。
図4において、収容トレイ33の右側にプリンター2の排出部2Bが設けられている。排出部2B内の排紙ローラーによって中心線TSに対して左右均等な状態で送り出された用紙Pは、収容トレイ33の上で自由落下し、収容トレイ33に搬入される。収容トレイ33は、水平状態に設けられていてもよく、搬入方向M1の上流側(右側)が下流側(左側)よりも低くなるように傾斜していてもよい。
通常の印刷、すなわち同じサイズの用紙P(つまり、長さ、幅、向きが同じ用紙)が搬入される場合の整合動作は次のとおりである。収容トレイ33上に用紙Pが搬入されるごとに、用紙Pの落下する領域の外側で待機していた手前整合板303および奥可動板304が互いに接近するように移動し、用紙Pのセンターが中心線TSに合うようにセンタリングされる。これがCD方向の整合処理である。そして、先端整合棒301および後端整合板302の一方または両方が互いに接近するように相対移動し、用紙Pの両端に当接して用紙Pを位置決めする。これがFD方向の整合処理である。これらの整合処理によって、同じサイズの複数の用紙Pは収容トレイ33上の互いに同じ位置に位置決めされる。
通常の印刷における排出動作は次の通りである。後端整合板302を駆動して用紙束PTをFD方向の左側に移動させる。この状態で、奥可動板304を駆動してCD方向の手前側へ移動させる。収容トレイ33上の用紙束PTは、奥可動板304により手前側へ押されて移動する。奥可動板304の移動が収容トレイ33の幅の全体にわたることで、用紙束PTは排出トレイ36上に排出される。このとき、手前整合板303は干渉しないように下降するか退避している。
次に、混載印刷の場合、すなわち幅の異なる用紙Pが搬入される場合のフィニッシャー3の動作について、図5〜図7に示す具体例によって説明する。
図5には第1の用紙P1が搬入された後に第1の用紙P1よりも小さいサイズの第2の用紙P2が搬入される場合の動作が、図6には第1の用紙P1bが搬入された後に第1の用紙P1bよりも大きいサイズの第2の用紙P2bが搬入される場合の動作が、それぞれ示されている。また、図7には第1の用紙P1が搬入された後に第2の用紙P2が搬入され、さらにその後に第2の用紙P2よりも幅の大きい第3の用紙P3が搬入される場合の動作が示されている。なお、本実施形態においては、用紙P1,P2はいずれも縦方向に搬入されるので、幅の大小とサイズの大小とが一致する。
図5(A)において、第1の用紙P1が搬入されている。上述のとおりフィニッシャー3への搬入は中央通紙によって行なわれるので、搬入された時点で用紙P1の幅方向のセンターは中心線TSとほぼ一致している。搬入された用紙P1に対して、フィニッシャー3はCD方向およびFD方向の整合を行なう。FD方向の整合において用紙P1はその後端が後端整合板302に当接して位置決めされる。
図5の例では、第1の用紙P1の次に搬入される第2の用紙P2の長さおよび幅が共に第1の用紙P1よりも小さい。このような順に搬入される複数の用紙P1,P2の間でサイズが異なる場合であっても、従来とは違って用紙P1のみの排出動作は行なわれない。排出動作を行なわない代わりに、フィニッシャー3は第2の用紙P2の搬入の受入れを可能にするために、図5(B)のようなシフト動作(プレシフト)を行なう。
図5(B)において、後処理コントローラー13は、次の第2の用紙P2が搬入される前に、第1の用紙P1の側端縁部が第2の用紙P2の側端縁部と整合するように、奥可動板304を奥から手前へ移動させて当該第1の用紙P1をシフトさせる。図に示されるとおり、第1の用紙P1はセンターが中心線TSと一致した状態から排出方向にプレシフトされている。そのシフト量G1は、第1の用紙P1と第2の用紙P2の幅の差の2分の1またはそれに近い値とされる。プレシフトは、第1の用紙P1の後端に後端整合板302が当接した状態で行なわれる。
図5(C)において、第2の用紙P2が搬入されており、第1の用紙P1の上に載っている。搬入は中央通紙によって行なわれるので、第2の用紙P2の幅方向のセンターは中心線TSとほぼ一致している。そして、第1の用紙P1がプレシフトされたので、第1の用紙P1の奥側の側端縁部と第2の用紙P2の奥側の側端縁部とが整合している。第2の用紙P2が搬入された後、排出動作が行なわれる。
図5(D)において、第1の用紙P1および第2の用紙P2からなる用紙束PTaに対して、排出動作が行なわれる。後処理コントローラー13は、用紙束PTaを押出すように奥可動板304を移動させる。
排出動作に先立って、上述したプレシフトによって奥側の側端縁部が整合されているので、排出のために奥可動板304が移動する過程で、奥可動板304が第1の用紙P1および第2の用紙P2のそれぞれの側端縁にほぼ同時に当接する。そして、その後、用紙P1,P2は、それらの側端縁が奥可動板304に当接し、かつ後端縁が後端整合板302と当接した状態で奥可動板304に押されて移動する。排出時に後端整合板302は動かないので、用紙P1,P2は後端整合板302に対して摺動し、後端整合板302は用紙P1,P2の排出時のガイドの役目をはたす。
排出動作において、用紙束PTの四辺のうち、排出方向M2の片側の一辺および排出方向M2と直交する方向の片側の一辺の二つの辺(つまり互いに直交する隣接した二辺)が奥可動板304および後端整合板302と接しながら、用紙束PTは移動する。これにより、第1の用紙P1もそれより面積の小さい第2の用紙P2も排出方向M2に対して傾くことがなく、整合状態が乱れない。これにより、排出後の用紙束PTの整列状態の見栄えが良くなり、用紙P1,P2が排出トレイ36から脱落することを防ぐことができる。
図6の例では、第1の用紙P1bの次に搬入される予定の第2の用紙P2bの長さおよび幅が共に第1の用紙P1bよりも大きい。このような順に搬入される複数の用紙P1b,P2bの間でサイズが異なる場合も、フィニッシャー3は用紙P1bのみの排出動作を行なわない。排出動作を行なわない代わりにプレシフトを行なう。
図6(A)において、第1の用紙P1bが中央通紙によって搬入されている。搬入された用紙P1bに対して、フィニッシャー3はCD方向およびFD方向の整合を行なう。FD方向の整合において用紙P1bはその後端が後端整合板302に当接して位置決めされる。整合に引き続いて、図6(B)のようなプレシフトが行なわれる。
図6(B)において、後処理コントローラー13は、次の第2の用紙P2bが搬入される前に、第1の用紙P1bの側端縁部が第2の用紙P2bの側端縁部と整合するように、手前整合板303を手前から奥へ排出方向M2とは反対の方向(逆方向)M3へ移動させて第1の用紙P1bをシフトさせる。図に示されるとおり、第1の用紙P1bはセンターが中心線TSと一致した状態から逆方向M3へプレシフトされている。そのシフト量G1bは、第1の用紙P1bと第2の用紙P2bの幅の差の2分の1またはそれに近い値とされる。プレシフトは、第1の用紙P1bの後端に後端整合板302が当接した状態で行なわれる。
図6(C)において、第2の用紙P2bが搬入されており、第1の用紙P1bの上に載っている。搬入は中央通紙によって行なわれるので、第2の用紙P2bの幅方向のセンターは中心線TSとほぼ一致している。そして、第1の用紙P1bがプレシフトされたので、第1の用紙P1bの奥側の側端縁部と第2の用紙P2bの奥側の側端縁部とが整合している。第2の用紙P2bが搬入された後、排出動作が行なわれる。
図6(D)において、第1の用紙P1bおよび第2の用紙P2bからなる用紙束PTbに対して、排出が行なわれる。後処理コントローラー13は、用紙束PTbを押し出すように奥可動板304を移動させる。
図6の例においても、図5の例と同様に、排出のために奥可動板304が移動する過程で、奥可動板304が第1の用紙P1bおよび第2の用紙P2bのそれぞれの側端縁にほぼ同時に当接する。そして、その後、用紙束PTbの四辺のうち、互いに直交する隣接した二辺が奥可動板304および後端整合板302と接しながら、用紙束PTbは移動する。これにより、第1の用紙P1bもそれに重なる第2の用紙P2bも排出方向M2に対して傾くことがなく、整合状態が乱れない。これにより、排出後の用紙束PTbの見栄えが良くなり、用紙P1b,P2bの脱落も防止される。
図5および図6の例において、シフト量G1,G1bを、用紙どうしの幅の差の2分の1よりも若干大きい値とすることができる。そのようにすることにより、面積の小さい方の用紙P2,P1bに先に奥可動板304が当接するので、面積の大きい用紙P1,P2bに引きずられて面積の小さい用紙P2,P1bが動いて傾くのをより確実に防ぐことができる。
図7の例は、図5の例と同様に第1の用紙P1が搬入された後に第2の用紙P2が搬入され、さらにその後に第3の用紙P3が搬入される場合の例である。図7の例では、第1の用紙P1が搬入されてから第3の用紙P3が搬入されるまでの間に、排出動作は行なわれない。
図7のように、第1の用紙P1および第2の用紙P2を排出せずに第3の用紙P3の搬入を受け入れる動作は、第2の用紙P2に対してプレシフトを行う必要がない場合に限って行なわれる。
第2の用紙P2のプレシフトをする必要がない場合とは、第3の用紙P3が搬入されたときに第2の用紙P2との間に側端縁部の位置ずれが生じたとしても、第3の用紙P3を含む用紙束PTを重なり状態が乱れないように排出することが可能な場合である。具体的には、第2の用紙P2の面積よりも第3の用紙P3の面積が小さく、かつ第3の用紙P3が搬入された時点で第3の用紙P3の側端縁部が第2の用紙P2の側端縁部よりもはみ出る場合である。つまり、第3の用紙P3が第2の用紙P2よりも小サイズであって、第3の用紙P3の幅が第2の用紙P2の幅よりも大きい場合に、第1の用紙P1および第2の用紙P2を排出する前に第3の用紙P3が搬入される。
図7(A)において、第1の用紙P1の上に第2の用紙P2が載っている。第2の用紙P2が搬入されたときに整合が行われ、第2の用紙P2の幅方向のセンターは中心線TSと一致している。また、第2の用紙P2が搬入される前に、第1の用紙P1について整合およびプレシフトが行われ、第1の用紙P1の側端縁と第2の用紙P2の側端縁とが一致している。
図7(B)において、第3の用紙P3が搬入されて第2の用紙P2の上に載っている。第3の用紙P3の面積は第2の用紙P2の面積よりも小さい。しかし第3の用紙P3の幅が第2の用紙P2の幅よりも大きいので、第3の用紙P3の奥側の側端縁部が第2の用紙P2の奥側の側端縁部よりも奥側にはみ出ている。後処理コントローラー13は、第1の用紙P1、第2の用紙P2および第3の用紙P3からなる用紙束PTcを押し出して排出するように奥可動板304を移動させる。
図7(C)において、用紙束PTcの排出が始まっており、第1の用紙P1、第2の用紙P2および第3の用紙P3が奥可動板304と接している。図7(B)と見比べて分かるように、排出方向M2に奥可動板304が移動する過程で、まず第3の用紙P3に奥可動板304が当接し、第3の用紙P3が押されて動き出す。このとき、第3の用紙P3の面積が直下の第2の用紙P2の面積よりも小さいので、第2の用紙P2が引きずられて動くことは少なく、第1、第2および第3の用紙P1,P2,P3のうちの第3の用紙P3のみが動く。つまり、この場合に重なり状態は乱れない。
図7(C)のように、第1、第2および第3の用紙P1,P2,P3が奥可動板304と当接した後では、奥可動板304の移動に伴って用紙束PTcが一体に移動する。
図7(D)において、用紙束PTcの排出が終了間近まで進んでいる。図7の例においても図5および図6の例と同様に、用紙束PTbの四辺のうち、互いに直交する隣接した二辺が奥可動板304および後端整合板302と接しながら、用紙束PTcは移動する。これにより、第1、第2および第3の用紙P1,P2,P3のいずれも排出方向M2に対して傾くことがなく、整合状態が乱れない。これにより、排出後の用紙束PTbの見栄えが良くなり、排出トレイ36からの脱落を防止することができる。
次に、フィニッシャー3の処理動作の流れをフローチャートに沿って説明する。
図8は処理動作の概略の流れの例を示している。画像形成装置1に印刷ジョブが投入されるのを待つ(#11)。印刷ジョブが投入されると、それがメインコントローラー11から後処理コントローラー13に通知される(#11でYES) 。プリント準備指示C1はこの通知の一例である。後処理コントローラー13は、印刷ジョブで使用する用紙Pの枚数、サイズなどの情報を得る処理である用紙データ取得を実行する(#12)。
印刷ジョブが混載印刷を指定している場合(#13でYES) 、後処理コントローラー13は、シフト・排出設定ルーチンの処理を実行する(#14)。このルーチンで、用紙Pのサイズに応じて、プレシフトの要否、プレシフトのシフト量G1,G1b、および用紙束PTの排出時期(排出タイミング)を設定する。
その後、後処理コントローラー13は、プリンター2の印刷動作と歩調を合わせて用紙束PTに後処理を行なうように、プリントコントローラー12と連携してフィニッシャー3を制御する(#15)。その際、ステップ#14のシフト・排出設定ルーチンによる設定内容に従って、プレシフトおよび排出を行なうように制御する。
なお、例えばコピージョブであって原稿枚数が多数である場合のように、全ての原稿の読取りが完了する以前に印刷ジョブの実行が開始される場合がある。すなわち、印刷ジョブの実行が開始される時点では、用紙Pの枚数も混載印刷かそうでないかも不明である場合がある。この場合、後処理コントローラー13は、全ての原稿の読取りの完了したことが通知されるまで、ステップ#15の実行と並行してステップ#12〜#14の処理を適宜実行し、搬入されることが判明した用紙Pについて、それに対してどのような動作を行なうかを設定する。
図9は図8の用紙データ取得ルーチンのフローチャートである。後処理コントローラー13は、注目する用紙Pの搬入順位を示す変数nの値を初期値の1とした後(#21)、プリントコントローラー12から送られているプリント指示情報から抜き出すことでn枚目の用紙Pに係る用紙データを取得する。そして、取得した用紙データを一時記憶用のメモリに変数nの値と対応づけて格納する(#22)。用紙データは、用紙サイズおよび紙種などである。
印刷ジョブで使用されることが判明している全ての用紙Pについて用紙データを取得し終えたかどうかをチェックし(#23)、取得し終えてない場合(#23でNO)、変数nを一つインクリメントし(#24)、ステップ#22に戻る。印刷ジョブで使用されることが判明している全ての用紙Pについて用紙データを取得し終えると(#23でYES)、図8のルーチンへリターンする。
用紙データは、混載印刷かどうかの判別、整合処理における整合部材の移動量の計算、混載印刷におけるプレシフトの要否判断、プレシフトのシフト量G1,G1bの計算などに用いられる。
図10は、図8のシフト・排出設定ルーチンのフローチャートである。このルーチンは上述のとおり混載印刷の場合に実行される。このルーチンにおいて、混載印刷で使用する複数の用紙Pのそれぞれについて、プレシフトの要否が判別され、プレシフトを行なう場合のシフト量G1,G1bが算出される。その後、排出動作をどの用紙Pの搬入前または搬入後に行なうかという排出時期が定められる。
なお、3枚以上の用紙Pを使用する混載印刷では、使用する複数の用紙Pに2枚以上の同じサイズの用紙Pが含まれることがある。同じサイズの用紙Pは続けて搬入される場合もあり、また、他のサイズの用紙Pを挟んで飛び飛びに搬入される場合もある。
まず、変数nの値を初期値の1とする(#42)。そして、搬入の順序におけるn枚目の用紙Pに注目して以下のように必要な設定をする。
注目するn枚目の用紙Pが、混載印刷における最後の用紙P(N枚目の用紙)かどうかをチェックする(#43)。このチェック結果がYESである場合、n枚目の用紙Pに対して「プレシフトなし」を設定する(#47)。「プレシフトなし」と設定することは、当該用紙Pが搬入されたときにはプレシフトをしないと決めることを意味する。
n枚目の用紙Pが最後ではない場合(#43でNO)、当該n枚目の用紙Pの幅W(n)がn枚目の次に搬入される(n+1)枚目の用紙Pの幅W(n+1)よりも大きいかどうかをチェックする(#44)。
図5の例のように、第1の用紙P1のサイズが第2の用紙P2のサイズよりも大きい場合には、ステップ#44のチェック結果がYESとなる。ステップ#44でYESの場合、後処理コントローラー13は、排出方向(正方向)M2に移動させるプレシフトのシフト量G1を算出し、変数nと対応づけて記憶する(#45)。これは、n枚目の用紙Pが実際に搬入されたときにシフト量G1のプレシフトを行うことを意味する。
図6の例のように第1の用紙P1bのサイズが第2の用紙P2bのサイズよりも小さい場合には、ステップ#44のチェック結果がNOとなる。ステップ#44でNOの場合、後処理コントローラー13は、逆方向M3に移動させるプレシフトのシフト量G1bを算出し、変数nと対応づけて記憶する(#46)。これは、n枚目の用紙Pが実際に搬入されたときにシフト量G1bのプレシフトを行うことを意味する。
シフト量G1、G1bに符号を付加することで、プレシフトの方向を表わすことができる。例えば、排出方向M2のシフト量G1には「+」を付加し、逆方向M3のシフト量G1bには「−」を付加する。
このようにプレシフトの要否を決めた後、排出時期の設定に進む。まず、注目するn枚目の用紙Pが、混載印刷における最後の用紙Pかどうかをチェックする(#48)。このチェック結果がYESである場合、当該n枚目の用紙Pが搬入された後、次の印刷ジョブに係る用紙束PTの搬入を可能にするため、「n枚目の用紙Pの搬入後に未排出の用紙Pを排出する」と設定する(#51)。この場合、フローはステップ#51から図8のフローへ戻る。
一方、ステップ#48のチェック結果がNOである場合、後処理コントローラー13は、排出設定ルーチンを実行する。排出設定ルーチンにおいて、注目するn枚目の用紙Pと他の用紙Pとの関係に応じて排出のタイミングを定めた後、変数nを一つインクリメントしてステップ#42へ戻る。
図11は、排出設定ルーチンの第1例のフローチャートである。
まず、注目するn枚目の用紙Pのサイズと1枚前の用紙Pである(n−1)枚目の用紙Pのサイズとが異なるかどうかをチェックする(#491)。チェック結果がNOの場合、すなわち(n−1)枚目とサイズが同じである場合、直ちにこのルーチンを抜けて図10のフローに戻る。つまり、同じサイズの用紙Pが続いて搬入される場合には、排出の設定を行なわないで排出設定ルーチンから抜ける流れが繰り返される。その結果、当該同じサイズの複数の用紙Pが全て搬入されるまで排出動作を行なわず、収容トレイ33上に当該同じサイズの複数の用紙Pの全てが積み重なるように制御されることになる。
ステップ#491のチェック結果がYESの場合、n枚目の用紙Pが“3サイズ目”の用紙Pであるかどうかをチェックする(#492)。3サイズ目とは、「第1のサイズの少なくとも1枚の用紙Pとその上に載った少なくとも1枚の第2のサイズの用紙Pとが未排出であって、注目する用紙P(n枚目)のサイズが第2のサイズとは異なる」という条件に当てはまるという意味である。この条件において、注目する用紙Pのサイズが第1のサイズと同じであってもよく、異なっていてもよい。未排出の用紙Pの合計枚数がいくらであってもよい。
なお、上の条件における「未排出であって」に関して、「未排出」であるかどうかは、1枚目〜N枚目までのうちのn枚目に注目している現在において、1〜(n−1)枚目のそれぞれに注目した過去の時点でどのように設定され、または設定されなかったかによって決まる。ここで注意すべきことは、本実施形態において、本排出設定ルーチンが実行される時期は、基本的には、プリンター2が混載印刷の用紙Pの搬送を開始する以前、すなわち1枚目の用紙Pがフィニッシャー3に搬入される以前である、ということである。
少なくとも2枚の用紙Pが未排出である場合の例を挙げる。現在において3枚目に注目しており、1枚目に注目したときも2枚目に注目したときも、どの用紙Pの搬入前または搬入後といった排出時期が設定されなかったとする。排出時期を設定しないことは、「注目している用紙Pを排出しない」と設定するのと同等である。したがって、この場合、3枚目に注目している現在では、1枚目および2枚目の用紙Pが未排出である。
図11のステップ#492のチェック結果がNOの場合、すなわちn枚目の用紙Pが3サイズ目の用紙Pではない場合、排出の設定を行なうことなく直ちに図10のフローに戻る。
これに対して、ステップ#492のチェック結果がYESの場合、すなわちn枚目の用紙Pの3サイズ目の用紙Pである場合、「n枚目の用紙Pの搬入前に未排出の用紙Pを排出する」と設定する(#493)。つまり、n枚目の用紙Pが搬入されるときには未排出の用紙Pが無いように、(n−1)枚目の搬入後からn枚目の搬入までの間に排出を行なうという設定がなされる。その後、フローは図8のフローへ戻る。
図12は、排出設定ルーチンの第2例のフローチャートである。
上述の図11の第1例を適用する場合には、3サイズ目の用紙Pが搬入される前に未排出の用紙束PTが排出されるので、互いにサイズの異なる第1、第2および第3の用紙Pが収容トレイ33上に積み重なることはない。
これに対して、図12の第2例を適用する場合には、所定の条件を満たすときに、第1のサイズの用紙Pおよび第2のサイズの用紙Pを未排出としたまま第3のサイズの用紙Pの搬入を受け入れる。すなわち、図7の例のような動作を実現することができる。第2例には、第1例と比べて、混載印刷に際して排出動作の回数をできるだけ減らして生産性を高めることができるという効果がある。
図12において、注目するn枚目の用紙Pのサイズと1枚前の用紙Pである(n−1)枚目の用紙Pのサイズとが異なるかどうかをチェックする(#501)。チェック結果がNOの場合、すなわち(n−1)枚目とサイズが同じである場合、直ちにこのルーチンを抜けて図10のフローに戻る。
ステップ#501のチェック結果がYESの場合、n枚目の用紙Pが上述の3サイズ目の用紙Pかどうかをチェックする(#502)。ステップ#502でYESの場合、以下のとおり所定の条件を満たす場合に限って、先行の用紙Pが未排出のまま3サイズ目の用紙Pの搬入を受け入れるように排出のタイミングを設定する。
なお、3サイズ目の用紙Pのサイズについては、第1のサイズおよび第2のサイズの両方と異なる第3のサイズである場合と、第1のサイズと同じで第2のサイズと異なる場合とがある。
所定の条件を満たすかどうかのチェックの一つとして、注目するn枚目の用紙Pの面積S(n)が(n−1)枚目の用紙Pの面積S(n−1)よりも小さいかどうかをチェックする(#503)。このとき、各用紙Pの面積が先に取得した用紙データに含まれる場合、例えば、A3、A4、B5などの定型サイズのデータが含まれる場合は、用紙データから直接に判断可能である。用紙データに面積を特定するデータがなく長さと幅とを表わす数値が含まれる場合は、長さおよび幅に基づく乗算により面積を算出して判断することが可能である。
面積S(n)が面積S(n−1)以上である場合(#503でNO)、所定の条件を満たさないと判断する。その理由は、この場合には、仮にn枚目の用紙Pを先行の用紙束PTの上に収容したとすると、その後の排出に際してn枚目の用紙Pに引きずられて(n−1)枚目の用紙Pが動くときに重なりが乱れるおそれが大きいからである。
したがって、ステップ#503のチェック結果がNOの場合、「n枚目の用紙Pの搬入前に未排出の用紙Pを排出する」と設定する(#507)。つまり、n枚目の用紙Pが搬入されるときには未排出の用紙Pが無いように、(n−1)枚目の搬入後からn枚目の搬入までの間に排出を行なう、という設定がなされる。その後、フローは図10のフローへ戻る。
ステップ#503のチェック結果がYESの場合、注目するn枚目の用紙Pの奥側の側端縁部が未排出の用紙束PTの奥側の側端縁部からはみ出るかどうかをチェックする(#504)。ここで、用紙束PTの奥側の側端縁部は、中央通紙で搬入されたときの第2のサイズの側端縁部と整合するようにプレシフトによって位置決めされる予定であり、(n−1)枚目の用紙Pは第2のサイズの用紙Pである。したがって、(n−1)枚目の用紙Pとn枚目の用紙Pとについて幅を比較することにより、はみ出るかどうかを判断することができる。(n−1)の用紙Pの幅よりもn枚目の用紙Pの幅の方が大きい場合が、n枚目の用紙Pの奥側の側端縁部が未排出の用紙束PTの奥側の側端縁部からはみ出る場合である。
ステップ#504のチェック結果がNOの場合、ステップ#507へ進み、「n枚目の用紙Pを収容する前に未排出の用紙Pを排出する」と設定する。
ステップ#504のチェック結果がYESの場合、未排出の用紙Pの枚数(収容枚数)が所定枚数(例えば10枚)であるかどうかをチェックする(#505)。このチェックは、収容枚数が多くなるにつれて、整合およびプレシフトの誤差が累積されることを考慮し、誤差が顕著にならないうちに排出するためのチェックである。
ステップ#505のチェック結果がNOの場合、排出の設定を行なうことなく直ちに図10のフローに戻る。排出の設定を行なわないことは、収容トレイ33上の用紙束PTを排出せずにn枚目の用紙Pを搬入させる設定をしたことに相当する。
一方、上述のステップ#502のチェック結果がNOである場合、n枚目の用紙Pが“4サイズ目”の用紙Pであるかどうかをチェックする(#506)。4サイズ目とは、「3サイズ目の用紙Pを含む用紙束PTが未排出であって、注目する用紙P(n枚目)のサイズが3サイズ目の用紙Pのサイズとは異なる」という条件に当てはまるという意味である。言い換えれば、空き状態の収容トレイ33に最初に用紙Pを搬入するときから数えて、順々に搬入される用紙Pのサイズが変わった回数が3である、という条件に当てはまる用紙Pが、4サイズ目の用紙Pである。
ステップ#506のチェック結果がYESの場合、用紙束PTを構成する用紙Pの種類が過多になると判断してステップ#507へ進み、「n枚目の用紙Pを収容する前に未排出の用紙Pを排出する」と設定する。
ステップ#506のチェック結果がNO場合は、n枚目の用紙Pは、そのサイズが第1のサイズまたは第2のサイズである。したがって、この場合には、図5または図6の例のように、先行の用紙Pに対するプレシフトが可能であって、先行の用紙Pを排出する必要がない。したがって、この場合には排出の設定を行なうことなく直ちに図10のフローに戻る。
図13はプレシフトによる時間短縮の模式図である。図13(A)には、プレシフトをしない従来の動作における排出のタイミングが示され、図13(B)には、本発明を適用してプレシフトをする場合の排出のタイミングが示されている。
図13(A)では、第1のサイズの用紙P1と第2のサイズの用紙P2とが交互に搬入される場合に、用紙サイズが変わるごとに排出が行なわれる。例えば合計4枚の用紙P1,P2を使用する混載印刷において、4回の排出が行なわれる。
これに対して、図13(B)では、用紙P1と用紙P2とが交互に搬入される場合に、用紙P1が搬入された後にプレシフトを行ない、用紙P2が搬入された後に排出を行なえばよい。合計4枚の用紙P1,P2を使用する混載印刷において、2回のプレシフトと2回の排出を行なえばよい。
このようにプレシフトを行なうことでプレシフトの回数分だけ排出の回数を減らすことができる。つまり、プレシフトのための時間を設け、排出に割り当てる時間を短縮することができる。後述のとおり、1回のプレシフトに要する時間は、排出に要する時間よりも十分に短い。したがって、プレシフトを行なうことにより、混載印刷の所要時間を短縮し、混載印刷の生産性を高めることができる。
図14はプレシフトによる時間短縮を説明するためのタイミングチャートである。図14(A)にはプレシフトをしない従来の動作におけるウェイトTw1が示され、図14(B)には本発明を適用してプレシフトを行う場合のウェイトTw2が示されている。
図14(A)において、第1のサイズの用紙P1が搬入された後の時点t1から一連の排出動作が始まる。排出動作は、A、B、C、D、E、Fの6つの段階に区分される。
A段階は、プリンター2から送り出された用紙P1が収容トレイ33上に落下し終えるのを待つ段階である。A段階では、フィニッシャー3は外部からみて静止している。
B段階は、後述するシフト排紙のために、用紙P1を含む用紙束PTを収容トレイ33上の排出待機領域へ移動させるFD移動を行なう段階(排出準備その1)である。新たに搬入されてくる用紙Pを一時的に収納するプレスタックを行なう場合のために、このB段階において、プレスタック機構138がプレスタック部材を作用位置へ移動させる。
C段階は、収容トレイ33のFD方向の一端または両端が押出しに適した位置へ上昇するように、収容トレイ33の姿勢を切り替える段階(排出準備その2)である。
D段階は、収容トレイ33から排出トレイ36へ奥可動板(押出し部材)304によって用紙束PTを押し出す段階(押出し)である。
E段階は、用紙束PTの押出しに用いた奥可動板304をホームポジションへ復帰させる段階(搬入準備その1)である。
F段階は、FD方向の一端または両端が搬入に適した位置へ降下するように収容トレイ33の姿勢を切り替える段階(搬入準備その2)である。プレスタックのためにプレスタック機構138がプレスタック部材を作用位置へ移動させた場合に、このF段階において、プレスタック機構138がプレスタック部材を退避位置へ移動させる。
図14(A)では、このようなA〜Fの段階を有する排出動作が完了した時点t3以降に、第1の用紙P1とはサイズが異なる第2の用紙P2が搬入される。排出動作の開始時点t1から完了時点t3までの時間T10は、時間T1よりも大幅に長い。時間T1は、複数の用紙9を連続的に搬送する場合に設ける用紙間の間隙(紙間)の下限値(必要最小限の値)に対応する搬送時間である。時間T1は、紙間の下限値をDminとし、システム速度をVとしたとき、T1=Dmin/Vと表される。
時間T10と時間T1との差が、ウェイトTw1である。つまり、フィニッシャー3が排出動作を行なう場合、プリンター2からフィニッシャー3への用紙P2の搬入が、排出動作を行なわない場合と比べて、ウェイトTw1で示される時間だけ遅れる。
これに対して、プレシフトに要する時間T12は、図14(B)のように上述のA段階の開始からA段階に続くG段階の終了までの時間である。G段階は、奥可動板304(正方向M2のシフトの場合)または手前整合板303(逆方向M3のシフトの場合)を移動させる段階である。G段階には、奥可動板304または手前整合板303の復帰移動が含まれる。
G段階における奥可動板304または手前整合板303の移動は、収容トレイ33の幅方向の全長にわたることはない。一方、上述のD段階では、奥可動板304の移動が収容トレイ33の幅方向の全長以上にわたる。したがって、G段階の所要時間はD段階とE段階とを合わせた段階の所要時間よりも短い。
つまり、プレシフトに要する時間T12は、一連の排出動作に要する時間T10よりも確実に短い。したがって、プレシフトを行なう場合のウェイトTw2は、図14(A)に示されるウェイトTw1と比べて短い。
図15はシフト排紙の模式図である。図15(A)には、三つの用紙束PTd,PTe,PTfのそれぞれを上方から見た状態が描かれている。図15(B)には、排出トレイ36上に排出されて重なった三つの用紙束PTd,PTe,PTfを手前から見た状態が描かれている。
用紙束PTd、用紙束PTe、および用紙束PTfは、この順に排出される。1番目に排出される用紙束PTd、および3番目に排出される用紙束PTfは、それぞれ1枚の用紙Pからなる。2番目に排出される用紙束PTeは、混載印刷に係る用紙束PTであり、互いにサイズの異なる複数の用紙P1,P2からなる。用紙束PTeでは、用紙P1が搬入されたときに行なわれたプレシフトよって、奥側の側端縁部が整合されている。
これら用紙束PTd,PTe,PTfがそれぞれ排出されるとき、排出トレイ36への押出しに先立って、排出トレイ36上での用紙束PTd〜PTfのFD方向の位置を決めるFD移動が行なわれる。FD移動により、用紙束PTd〜PTfは、整合処理の終了時の後端の位置(整合位置)から所定距離だけ離れるように左方へ移動する。
FD移動の移動量は排出をするごとに切り替えられる。図15の例では、奇数番目の排出時の移動量が偶数番目の排出時の移動量よりも一定量(例えば、1〜3cm)だけ大きくなるように、2段階の切替えが行なわれる。
FD移動が行なわれることにより、図15(B)のように積み重なった状態において、用紙束PTd,PTfの後端縁部と、用紙束PTdの後端縁部とがずれる。混載印刷に係る用紙束PTeにおける用紙P1、P2の先端端縁部の位置は揃わないが、用紙P1、P2の後端縁部は、他の用紙束PTd,PTfの後端縁部とずれる。
つまり、混載印刷に係る用紙束PTdと他の用紙束PTd,PTfとを含む複数の用紙束PTについても、用紙束PTごとに位置をずらすシフト排紙によって、ユーザーによる用紙束PTの識別を容易にすることができる。
上の実施形態においては、4サイズ目の用紙Pが搬入される前に未排出の用紙束PTを排出するようにした。これに限らず、4サイズ目以降の用紙Pの奥側の側端縁部が未排出の用紙束PTの側端縁部からはみ出る場合に、未排出の用紙束PTの排出を行なうことなく4サイズ目以降の用紙Pを搬入するようにしてもよい。それによると、幅の異なる多様なサイズの用紙Pを使用する混載印刷の生産性を高めることができる。
上の実施形態において、整合機構136、排出機構137、収容トレイ33、コントローラー11〜13、フィニッシャー3、プリンター2、または画像形成装置1の各部または全体の構成、構造、形状、寸法、個数、配置、動作の内容、順序、タイミングなどは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
なお、プレスタック機構138は、後端整合棒302がFD搬送部371によって駆動されて所定位置まで移動したときに、プレスタック部材がメカ的機構によって回動して起き上がりかつ伸長して作用状態となるように構成することができる。しかし、これ以外の構成としてもよく、また、別途設けたモーター、ソレノイド、またはクラッチなどからなるプレスタック駆動部を設けて直接に駆動し制御するようにしてもよい。
FD移動時に用紙束PTを押さえる保持爪を収容トレイ33に設けてもよい。収容トレイ33を排出時に用紙束PTを支持する先端側部と搬入時の支持およびプレスタックに用いる後端側部とで構成し、後端側部をプレスタックのための作用姿勢と搬入のための退避姿勢とに姿勢変更させるようにすることができる。
本発明に係る前段の装置は、印刷済みの用紙を搬入するものに限らない。すなわち、互いにサイズの異なる複数のシートを使用する混載形式の処理は、印刷以外の処理、例えば塗布、着色、表面加工、穿孔などであってもよい。
1 画像形成装置
2 プリンター(印刷装置、前段の装置)
3 フィニッシャー(後処理装置)
11 メインコントローラー(制御部、制御装置)
12 プリントコントローラー(制御部、制御装置)
13 後処理コントローラー(制御部、制御装置)
33 収容トレイ
36 排出トレイ
136 整合機構
137 排出機構
138 プレスタック機構
P 用紙(シート)
PT 用紙束(シート束)

Claims (12)

  1. 前段の装置から搬入されるシートに後処理を施す後処理装置であって、
    前記前段の装置から中心線に対して左右均等な状態で搬入されるシートを収容する収容トレイと、
    前記収容トレイ上の1枚または複数枚のシートからなるシート束に整合処理を施すものであり、前記シート束の側端縁部を押して搬入方向と直交する方向に移動させるCD方向の整合のための整合部材を少なくとも有する整合機構と、
    前記収容トレイ上の前記シート束の側端縁部を押出し部材で押すことにより搬入方向と直交する方向に移動させて排出トレイに排出する排出機構と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記シート束に含まれるシートである第1のシートとその後に搬入されるシートである第2のシートとのサイズが互いに異なる場合において、前記第1のシートが搬入されたときに、当該第1のシートの前記側端縁部がその後に搬入される前記第2のシートの前記側端縁部と整合するように、当該第1のシートを前記整合機構によってシフトさせ、前記第2のシートが搬入された後で、前記排出機構によって当該シート束を排出するように制御する、
    ことを特徴とする後処理装置。
  2. 前記制御部は、前記第2のシートが搬入された後で当該第2のシートとはサイズが異なるシートである第3のシートが搬入される場合に、当該第3のシートが搬入される前に、前記第1のシートおよび前記第2のシートを含む前記シート束を排出するように制御する、
    請求項1記載の後処理装置。
  3. 前記制御部は、前記第2のシートが搬入された後で当該第2のシートとはサイズが異なるシートである第3のシートが搬入される場合であって、当該第3のシートの面積が前記第2のシートの面積よりも大きい場合には、当該第3のシートが搬入される前に前記第1のシートおよび前記第2のシートを含む前記シート束を排出し、当該第3のシートの面積が前記第2のシートの面積よりも小さい場合には、当該第3のシートが搬入された後に当該第3のシート、前記第1のシート、および前記第2のシートを含む前記シート束を排出するように制御する、
    請求項1記載の後処理装置。
  4. 前記整合機構は、前記シート束の後端縁部を押して搬入方向に移動させるFD方向の整合のための整合部材を有し、
    前記制御部は、前記第1のシートおよび前記第2のシートの前記搬入方向における互いの後端縁部が整合するように、前記第1のシートまたは前記第2のシートを前記整合機構の前記FD方向の整合のための整合部材でシフトさせるように制御する、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の後処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第1のシートおよび前記第2のシートの前記後端縁部が前記FD方向の整合のための整合部材に当接した状態で、前記第1のシートおよび前記第2のシートの前記側端縁部を前記押出し部材で押して排出するように制御する、
    請求項4記載の後処理装置。
  6. 前記制御部は、前記第2のシートが搬入された後で前記第2のシートとはサイズが異なるシートである第3のシートが搬入される場合であって、当該第3のシートの面積が前記第2のシートの面積よりも小さく、かつ、当該第3のシートが搬入されたときに当該第3のシートの前記側端縁部が前記第2のシートの前記側端縁部よりもはみ出る場合に、当該第3のシートを搬入し、搬入した前記第3のシートと前記第1のシートおよび前記第2のシートとの前記後端縁部を前記FD方向の整合のための整合部材で整合させ、それらの前記後端縁部が前記FD方向の整合のための整合部材に当接した状態で、前記第1のシート、前記第2のシート、および前記第3のシートを前記押出し部材で押して排出するように制御する、
    請求項5記載の後処理装置。
  7. 前記制御部は、前記第2のシートが搬入された後で前記第2のシートとはサイズが異なるシートである第3のシートが搬入される場合であって当該第3のシートが前記第2のシートよりも大きいときには、当該第3のシートが搬入される前に、前記第1のシートおよび前記第2のシートを含む前記シート束を排出するように制御する、
    請求項5記載の後処理装置。
  8. 前記制御部は、前記前段の装置から前記収容トレイ上に搬入される次のシートのサイズが判明した時点で、前記収容トレイ上にある前記シート束を排出することなく次のシートを搬入するか否かの判断を行うとともに、前記シート束を排出することなく次のシートを搬入すると判断したときに、収容トレイ上のシート束のシフト量を算出する、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の後処理装置。
  9. 前記排出機構によって前記シート束が排出されるまでの間に前記前段の装置から新たに搬入されるシートを前記収容トレイの上流で一時的に収納するプレスタック機構を備えてなる、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の後処理装置。
  10. 前記整合機構の前記CD方向の整合のための整合部材の一部は、前記排出機構の前記押出し部材を兼ねる、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の後処理装置。
  11. 画像形成装置であって、
    シートに印刷を行ってシートを後処理装置へ搬出する印刷装置と、
    前記印刷装置から搬入されるシートに後処理を施す前記後処理装置と、
    前記印刷装置および前記後処理装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記後処理装置は、
    前記印刷装置から中心線に対して左右均等な状態で搬入されるシートを収容する収容トレイと、
    前記収容トレイ上の1枚または複数枚のシートからなるシート束に整合処理を施すものであり、前記シート束の側端縁部を押して搬入方向と直交する方向に移動させるCD方向の整合のための整合部材を少なくとも有する整合機構と、
    前記収容トレイ上の前記シート束の側端縁部を押出し部材で押すことにより搬入方向と直交する方向に移動させて排出トレイに排出する排出機構と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記シート束に含まれるシートである第1のシートとその後に搬入されるシートである第2のシートとのサイズが互いに異なる場合において、前記第1のシートが搬入されたときに、当該第1のシートの前記側端縁部がその後に搬入される前記第2のシートの前記側端縁部と整合するように、当該第1のシートを前記整合機構によってシフトさせ、前記第2のシートが搬入された後で、前記排出機構によって当該シート束を排出するように制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記整合機構の前記CD方向の整合のための整合部材の一部は、前記排出機構の前記押出し部材を兼ねる、
    請求項11記載の画像形成装置。
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