JP6111321B2 - 重力コンベヤー - Google Patents

Description

本発明は、輸送の産業用手段に関し、特に重力コンベヤーに関する。

入口と、出口と、垂直軸の回りにこの垂直軸を囲むように配置された多重ループ螺旋状ベルトと、を有するコンベヤーであって、前記ベルトが前記入口を前記出口に接続するコンベヤーが存在する（スクリューコンベヤー， ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｃｏｎｖｅｙｅｒｓｙｓｔｅｍｓ．ｒｕ／ｃａｔａｌｏｇ．ａｓｐｘ？ｍａｐ＿ｉｄ＝１１２， ０５．０４．２０１２ − 最も近い原型）。

公知の解決手段は下記の欠点がある。：
・このコンベヤーベルトは可動であり、これはコンベヤーの耐久性を低下させ、余分な消費電力を必要とする；
・このコンベヤーは、技術的な要求に応じてベルト上で輸送される積荷の任意の処置（例えば組み立てや、加工・処理など）を行うのには適していない。

本発明の目的は、技術的な要求に応じてベルト上で輸送される積荷の関連する処置を可能にするコンベヤーを造ることである。

本発明の本質は、入口と、出口と、これらの入口と出口とを接続する多重ループ螺旋状ベルトと、を有する重力コンベヤーが提案されることである。本発明によると、このベルトは、鉄筋コンクリートの表面として設計されており、このベルトの各ループは矩形であり、重力により駆動されるカートがこのベルトに沿って搭載され、プリセットされた軌道で走り、前記カートから離れたオーバーヘッド・マニピュレータがこのベルトに沿って搭載されている。マニピュレータの軌道は前記ベルトの下面に取り付けられたガイドによって決定される。前記カートの軌道は前記ベルトの上面に取り付けられたガイドによって決定される。技術ステーションが前記ベルトに沿って設置され、前記カートおよび前記マニピュレータは、プログラム可能な光磁気システムによって制御され、前記技術ステーションに対して相対的に走る。

本発明は更に図面によって表される。

図１は、多階の産業用建築物を示す（別図）。 図２は、鉄筋コンクリート多重ループ螺旋状ベルトを示す（別図）。 図３は、重力コンベヤーの全体図である。 図４は、重力コンベヤーの前面図である。 図５は、重力コンベヤーのＡ−Ａ断面図である。 図６は、重力コンベヤーのＢ−Ｂ断面図である。 図７は、重力コンベヤーのＣ−Ｃ断面図である。

重力コンベヤーは、水平床（１）を備える鉄筋コンクリート製の多階の産業用スケルトン建築物であり、前記水平床は垂直投影において矩形であり、多重ループ螺旋状鉄筋コンクリートベルト（２）は前記多階の建築物の外周に搭載されており、その第１のループは、生産１階フロア（３）の±０，００地点レベルから始まり、最上階の各レベルに到達するまで徐々に上方に向かう。その他にも、この多階の螺旋状ベルトは、搭載されたスロープのシステムとして記載することができる。ループ（スロープ）間の高さは、建築物の階（フロア）から階（フロア）までの高さに等しい。建築物の各レベルの各水平生産フロアは、本明細書において記載された前記設計に従って構成され、多重ループ螺旋状鉄筋コンクリートベルトの各ループは一の接続区域を有する。前記接続区域において、それらは生産フロアの各レベルおよび各鉄筋コンクリートベルト領域は、必要な技術的連係のために連結されている。垂直投影において、この構造体全体も矩形を有する（多の実施形態においては、必要な技術的処理（技術的プロセス）を満たすために円形、楕円形あるいは正多角形であってもよい）。この構造体の予め決められた場所において、任意の必要な生産処理のために使用されるために必要な材料および半製品を運ぶために多目的エレベータ（４）のシステムがある。コンベヤー入口は、最上階生産フロアに搭載された鉄筋コンクリートベルトのセクションに位置し、建築物の回りを下方に向かって走り、コンベヤーがその機能を終える生産１階フロアの±０，００地点レベルに到達する。このプラントの必要な技術プロセス（技術工程）全てを実行するために、ロボット化されたものを含む様々な機械および装置を伴う技術ステーション（５）があり、これは鉄筋コンクリートベルトの螺旋状表面全体（スロープシステム）に沿って設置され、前記機械および装置は技術ステーション（５）として機能するように分類されている。ガイド（６）は鉄筋コンクリートベルトの上面および下面に取り付けられており、かつ前記ガイドはプリセットされた軌道において前記技術ステーションを通して走る。前記ガイドは、技術ステーションを通して車輪付きカートの経路およびオーバーヘッド・マニピュレータの経路を提供する（７および８）。前記カートは重力で動くことができ、僅かな傾斜（２°〜７°）を伴うベルト（スロープ）は、カートがベルト下方に動くのを確実にする。ベルトの前記僅かな傾斜は、ベルトで作業する作業員に不便を与えないが、もし人間工学的な基準が他の要件を有する場合、作業員の作業エリアを水平位置にすることも可能である。本明細書において記載された組み合わせのこのシステム（ベルトおよびその表面に設置した技術ステーション、フロア、オーバーヘッド・マニピュレータ、上部ガイドおよび下部ガイド）は、生産重力コンベヤーを作り、このコンベヤーはプログラム可能な光磁気システムによって完全に制御され、複数の技術ステーションその他の必要な箇所においてカート・マニピュレータを移動させ、止め、停止させ、技術的処理を同期する。コンベヤーの生産および技術的要件ならびに基準メインパラメータの条件（幅、長さ、傾斜角、建築物のコーナーの回転半径、ステーションの数、位置、ガイド軌道、オーバーヘッドおよびカート・マニピュレータの数およびそれらの機能等）が設計プロセス中に決定される。例えば、一の実施形態において、生産必要高を検討し、コンベヤーベルトが長さ３．２キロメートル、幅２０メートルでなければならない場合、ベルト（スロープ）の傾斜角は２°でなければならず、矩形の間取りの建築物は、一片が長さ１００メートルで、フロア間の高さが８．５メートルであり、この建築物が８階建てでなければならない場合、この建築物の全高は約７０メートルでなければならず、全生産面積は８０，０００ｍ^２に等しい。

技術的に、上記に記載の構造は、以下の動作線図を有する。

このコンベヤーは、生産用の一般的な組立ラインであり、この組立ラインは最上階の床面高さ（フロアレベル）から始まり、生産の１階（地上フロア）の±０，００地点レベルで終了する。この工程中（プロセス中）、産業用建築物の各フロア（各階）で生産・製造される製品は一般的なコンベヤーに送られ、このコンベヤーによって輸送される最終製品に組み立てられ、これに加え、各フロアでの製品のストックはその特定のフロアでなされる組立作業のためのものである。この線図に従って組織化された生産工程は、エネルギー資源を著しく減少させ、生産のための土地面積を数倍減少させ、これは非常に柔軟性があり、かつコンパクトである。例えば、必要であれば、各カートは、コンベヤーから下ろすことができ、任意の生産フロアにおいて付加的な技術的処理を経ることができ、コンベヤーに戻すことができる。ベルト（スロープシステム）の幅に依っては、コンベヤー生産力を二倍にするために二以上の平行組立ラインを設置することが可能である。工場内での輸送は、係る製品および装備をエレベータが適していない生産フロアに送るためにベルト上で移動することができる。建築物の高さ（これはコンベヤーの長さを制限するものである）に対して地震に対する規制その他の規制がある場合、２以上の係る建築物が造られ、それらの技術的連係を確実にするために関連するフロアにおける経路および回廊によって接続されてもよい。

Claims (1)

1. 入口と、出口と、これらの入口と出口とを接続する多重ループ螺旋状ベルトと、を有する重力コンベヤーであって、前記ベルトは、垂直軸の回りにこの垂直軸を囲むように設置されており、前記ベルトは鉄筋コンクリートの表面として設計され、前記ベルトの各ループは矩形であり、重力により駆動されるカートが、前記ベルトに沿って搭載され、プリセットされた軌道で走り、前記カートから離れたオーバーヘッド・マニピュレータが前記ベルトに沿って搭載され、前記マニピュレータの軌道は前記ベルトの下面に取り付けられたガイドによって決定され、前記カートの軌道は前記ベルトの上面に取り付けられたガイドによって決定され、技術ステーションが前記ベルトに沿って設置され、前記カートおよび前記マニピュレータは、プログラム可能な光磁気システムによって制御され、前記技術ステーションに対して相対的に走り、止まる、重力コンベヤー。
   

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