JP6110644B2 - 新規ビフェニル化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、新規なビフェニル化合物およびその製造方法に関する。また、本発明は、新規なビフェニル化合物を含む抗菌剤に関する。
従来、ニキビの原因菌であるアクネ菌の抗菌に有用な物質としてサリチル酸が知られ、化粧品や医薬品、医薬部外品等に有効成分として含有されている。しかし、サリチル酸は皮膚刺激性を有しており、サリチル酸を含有する化粧品等を使用することによって炎症や肌荒れ等の問題を引き起こす可能性があった。さらに、サリチル酸は、アクネ菌以外の他のグラム陽性菌への抗菌効果が低く、化粧品等にサリチル酸を配合する場合は、パラベン等の抗菌剤を別途添加し、商品の保存安定性を向上させる必要があった。また、それらの抗菌剤は、抗菌効果が必ずしも十分ではないため、配合量が多くなり、使用感に影響を与える場合も多かった。
特許文献1には、トコフェリルリン酸エステルを含有する、アクネ菌に対して特異的に抗菌性を示す抗菌剤が開示されているが、アクネ菌以外への効果は見られないものであった。
そのため、皮膚への刺激性が低く、化粧品等への配合量が少量であっても、グラム陽性菌に対して優れた抗菌効果を有する物質が望まれている。
特開2006−213633号公報
本発明の目的は、皮膚刺激性が低く、低濃度でグラム陽性菌に対して優れた抗菌効果を有する新規化合物、およびその製造方法を提供することにある。また、本発明の目的は、かかる新規化合物を含む抗菌剤を提供することにある。
本発明者らは、上記事情に鑑み、強い抗菌活性を有する化合物について鋭意検討した結果、p−ヒドロキシ安息香酸エステルを二量体化することによって、皮膚刺激性が低く、低濃度でグラム陽性菌に対して優れた抗菌効果を有する物質が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、式(1)で表されるビフェニル化合物:
Figure 0006110644
〔式中のRは、炭素数2から8の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基、および、芳香族基によって置換された炭素数6〜12の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基からなる群より選ばれる基である〕またはその塩、およびその製造方法を提供する。
また、本発明は、式(1)で表される上記ビフェニル化合物またはその塩を含む抗菌剤を提供する。
本発明の新規ビフェニル化合物は、ヒトの皮膚への刺激性が低く、低濃度でグラム陽性菌に対し優れた抗菌効果を有する。また、本発明の新規ビフェニル化合物を含む抗菌剤は、化粧品、食品等への配合量が少量ですみ、商品の使用感や味に影響を与えないものであり、化粧品や食品等に添加して幅広く利用することが可能である。
本明細書および特許請求の範囲において、「炭素数2から8の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基」とは、2から8個の炭素原子と、水素原子のみからなる、分岐を有していても不飽和結合を有していてもよい炭化水素基を意味し、例えば、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ペンチル基、イソヘキシル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基が挙げられ、好ましくは、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基およびイソブチル基である。
また、本明細書および特許請求の範囲において、「芳香族基によって置換された炭素数6〜12の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基」とは、環数1の6員芳香環または環数2の10員縮合芳香環(芳香族基)によって置換され、かつ、芳香族基以外の部分の炭素原子数が0〜6であり、他は水素原子のみからなる炭化水素基を意味し、例えば、ベンジル基、フェニル基、ナフチル基、ナフチルメチル基、フェニルエチル基、ナフチルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基が挙げられ、好ましくは、ベンジル基である。
即ち、本発明の式(1)で表される新規ビフェニル化合物において、Rとしては、具体的には、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ペンチル基、イソヘキシル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、ベンジル基、フェニル基、ナフチル基、ナフチルメチル基、フェニルエチル基、ナフチルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基などが挙げられる。
また、本発明は、上記の式(1)で表されるビフェニル化合物に加え、式(1)で表されるビフェニル化合物の塩も提供する。塩の種類は特に限定されないが、一般的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、ストロンチウム塩等のアルカリ土類金属塩、ベリリウム塩、マグネシウム塩等の金属塩等が挙げられる。
本発明の式(1)で表される上記ビフェニル化合物の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、以下の工程:
(1)p‐クレゾール2分子を、水および/または有機溶媒中において触媒の存在下で、オルト位にて選択的に酸化的カップリング反応させ、p‐クレゾール二量体を得る工程、
(2)工程(1)にて得たp‐クレゾール二量体を、有機カルボン酸および/またはその無水物からなる溶媒中において、コバルト化合物、マンガン化合物および臭素化合物の存在下で、酸素により酸化反応させ、p‐ヒドロキシ安息香酸二量体を得る工程、および、
(3)工程(2)にて得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体と、ROHで表されるアルコール(式中、Rは請求項1に記載のものと同義)とを、触媒の存在下でエステル化反応させ、ビフェニル化合物を得る工程、
を含む製造方法が挙げられる。
以下、本発明の式(1)で表されるビフェニル化合物の、上記の例示的な製造方法を工程順に説明するが、本発明の式(1)で表されるビフェニル化合物の製造方法は以下の記載に限定されるものではない。
工程(1)は、p‐クレゾール2分子を、水および/または有機溶媒中において触媒の存在下で、オルト位にて選択的に酸化的カップリング反応させ、p‐クレゾール二量体を得る工程である。
本発明の式(1)で表されるビフェニル化合物の製造に用いるp‐クレゾールは、一般的に使用されているものであれば特に限定されず、市販のものを用いても、当業者に知られた方法を用いて製造したものでも良い。尚、p−クレゾールは、市場で容易に入手可能である。
2分子のp‐クレゾールからp‐クレゾール二量体を得るカップリング方法としては、公知の方法を用いても良く、例えば、Chemistry Letters,1995,Vol.24,No.7,p583−584に記載の方法を用いることができる。具体的には、p−クレゾールを水および/または有機溶媒に溶解させ、塩化第一鉄、塩化第二鉄、臭化第一鉄、臭化第二鉄等の酸化剤を触媒とし、例えば、四つ口フラスコ中で窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下、5〜100℃で撹拌翼にて撹拌しながら、常圧にて1〜72時間反応させる。
上記反応における溶媒は、水、有機溶媒およびそれらの混合溶媒のいずれでもよいが、p−クレゾールが溶解または分散し易いものが好ましい。溶媒の例としては、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒、および水とそれら有機溶媒の混合溶媒が挙げられる。溶媒の使用量は、p−クレゾール1重量部に対し、10〜300重量部が好ましく、20〜200重量部がより好ましく、30〜100重量部がさらに好ましい。
上記反応における触媒としては、特に限定されないが、例えば、塩化第一鉄、塩化第二鉄、臭化第一鉄、臭化第二鉄等の酸化剤が挙げられる。これらの酸化剤は市場で入手可能なものである。尚、これらの酸化剤は、水和物であっても無水物であってもよい。
触媒の使用量は適宜に選択され、反応に供するp−クレゾールに対して、使用する触媒は、例えば、0.1〜3モル倍量程度の使用量が好ましく、0.3〜2モル倍量がより好ましく、0.5〜1.5モル倍量がさらに好ましい。
かかる反応により、2分子のp−クレゾールの各オルト位にて選択的に酸化的カップリング反応が起こる。かかる反応によって得られた反応液から分液、再結晶、分取操作等の公知の方法によって、式(A)で表されるp−クレゾール二量体を分離し、回収する。
Figure 0006110644
次の工程(2)は、上記工程(1)にて得たp‐クレゾール二量体を、有機カルボン酸および/またはその無水物からなる溶媒中において、コバルト化合物、マンガン化合物および臭素化合物の存在下で、酸素により酸化反応させ、p‐ヒドロキシ安息香酸二量体を得る工程である。この工程は、p‐クレゾール二量体から酸化反応によりp‐ヒドロキシ安息香酸二量体を得ることができれば特に限定されないが、好ましくは、有機カルボン酸および/またはその無水物からなる溶媒中において、コバルト化合物、マンガン化合物および臭素化合物を触媒とし、酸素ガス気流下で、p−クレゾール二量体を、温度80〜120℃で10〜50時間、酸素により酸化反応させる方法が挙げられる。
この工程において溶媒として用いる有機カルボン酸は、炭素原子数が1〜5程度のものを用いるのが好ましく、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等を用いることができる。溶媒の使用量は、p−クレゾール二量体1重量部に対し、1〜15重量部が好ましく、1.5〜10重量部がより好ましく、2〜5重量部がさらに好ましい。
また、この工程において用いる触媒としては、酢酸コバルト、ギ酸コバルト、塩化コバルト、炭酸コバルト、硫化コバルト、硫酸コバルト、硝酸コバルト等のコバルト化合物、酢酸マンガン、ギ酸マンガン、塩化マンガン、炭酸マンガン、硫化マンガン、硫酸マンガン、硝酸マンガン等のマンガン化合物、臭化水素、臭化アンモニウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム等の臭素化合物の三成分系触媒を用いることができる。これらのコバルト化合物、マンガン化合物、臭素化合物はいずれも市販のものを用いることができ、水和物であっても無水物であってもよい。
これらの触媒の使用量は、適宜に選択され、p−クレゾール二量体に対して、例えば、0.001〜1モル倍量程度の使用量が好ましく、0.005〜0.5モル倍量がより好ましく、0.01〜0.3モル倍量がさらに好ましい。
かかる酸化反応により、式(B)で表されるp−ヒドロキシ安息香酸二量体が得られる。
Figure 0006110644
かかる反応により得られた式(B)で表されるp−ヒドロキシ安息香酸二量体は、ろ過、遠心分離等の公知の方法によって回収する。
尚、この工程(2)の酸化反応は、目的化合物の収率を上げるために、p−クレゾール二量体のフェノール性水酸基を、アセチル基、メチル基、エチル基、ベンジル基、ピバロイル基、ベンゾイル基等の保護基によって保護して行ってもよい。
保護基を用いる場合は、まず、当業者に周知の方法によって、p−クレゾール二量体のフェノール性水酸基を所望の保護基により保護した後、上記と同様に、有機カルボン酸および/またはその無水物からなる溶媒中において、コバルト化合物、マンガン化合物および臭素化合物を触媒とし、酸素ガス気流下で、p−クレゾール二量体を、温度80〜120℃で10〜50時間、酸素により酸化反応させる方法を行うとよい。その結果、フェノール性水酸基が保護基によって保護されたp‐ヒドロキシ安息香酸二量体が得られる。この保護基を当業者に周知の方法によって脱保護することによって、式(B)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸二量体が得られる。
次の工程(3)は、工程(2)にて得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体と、ROHで表されるアルコール(式中、Rは上記式(1)の定義に記載のものと同義)とを、触媒の存在下でエステル化反応させ、ビフェニル化合物を得る工程である。
即ち、式(B)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸二量体と、目的とする本発明のビフェニル化合物に応じたアルコール類を反応させエステル化を行う。例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エチル二量体を得るためには、エタノールを用いて反応を行う。アルコール類としては、エタノール、n−プロパノール、i‐プロパノール、n−ブタノール、i‐ブタノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、ナフトール、フェニルエタノール、ナフチルメタノール、ナフチルエタノール、フェニルプロパノール、フェニルブタノール、フェニルペンタノール、フェニルヘキサノール等が挙げられる。
この工程の好ましい反応としては、上記アルコールを溶媒として用いて、硫酸、塩酸、トリフルオロ酢酸、ジクロロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩化スルフリル、リン酸等を触媒とし、式(B)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸二量体を窒素ガス気流下で、1〜30時間還流してエステル化する反応が挙げられる。
尚、アルコールROH中のRが、芳香族基によって置換された炭素数6〜12の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基である場合(例えば、ベンジルアルコールである場合)、溶媒として、キシレン、トルエン等をさらに用い、触媒として、テトライソプロピルチタネート等を用いてもよい。
溶媒の使用量は、p‐ヒドロキシ安息香酸二量体1重量部に対し、10〜400重量部程度が好ましく、15〜300重量部がより好ましく、20〜200重量部がさらに好ましい。触媒の使用量は、p‐ヒドロキシ安息香酸二量体に対し、0.5〜5モル倍量程度が好ましく、0.8〜4モル倍量がより好ましく、1〜3モル倍量がさらに好ましい。
かかるエステル化反応により得られた反応液を、分液、再結晶、分取操作等の公知の方法によって分離し、回収することにより、本発明の式(1)で表されるビフェニル化合物が得られる。
本発明の式(1)で表される上記ビフェニル化合物は、抗菌力の点から式(1)中のRが、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基およびベンジル基からなる群から選ばれる基であることが好ましい。これらのビフェニル化合物は、例えば抗菌剤として、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
また、本発明は、式(1)で表される上記ビフェニル化合物またはその塩を含む抗菌剤を提供する。
本発明の抗菌剤は、式(1)で表される上記ビフェニル化合物またはその塩を含んでいればよく、抗菌効果を妨げない限り、化粧品、医薬品、医薬部外品、食品等に一般に用いられる賦型剤等を適宜用いて顆粒、粉末状とする他、適当な溶剤等を用い液状、エマルション、クリーム、ペースト等としてもよい。これらの賦形剤の種類や配合量は、当業者に周知のものから適宜選択することができる。
あるいは、本発明の抗菌剤は、式(1)で表される上記ビフェニル化合物またはその塩のみからなるものであってもよい。
本発明の抗菌剤は、式(1)で表される上記ビフェニル化合物またはその塩のみならず、グラム陰性菌、カビ、酵母等に対して抗菌力を有する抗菌・抗かび剤を含んでいてもよい。かかる抗菌・抗かび剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、イマザリル、o−フェニルフェノール、ジフェニルチアベンダゾール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、クロルブタノール、クロルクレゾール、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジンが挙げられる。
本発明の抗菌剤は、例えば、化粧品、医薬品、医薬部外品、食品等に配合することができる。本発明の抗菌剤の、化粧品、医薬品、医薬部外品、食品等への配合量は使用する系により、また、対象とする菌種により異なるが、配合する対象100重量部に対して、式(1)で表されるビフェニル化合物が0.000001〜2重量部であることが好ましく、0.00001〜1重量部であることがより好ましく、0.0001〜0.5重量部であることがさらに好ましい。特にアクネ菌を抑制対象とする場合は、0.005〜0.5重量部が好ましい。配合量が0.000001重量部未満の場合、抗菌効果が十分でない傾向があり、配合量が2重量部を超える場合、抗菌効果が強くならず、経済的に不利になる傾向がある。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ビフェニル化合物の合成
実施例1
イオン交換水1967.6gにp‐クレゾール32.4gを溶解させ、塩化第二鉄六水和物81.1gを加え、窒素ガス雰囲気下で室温にて24時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル1000gを加え、分液操作により油層を回収した。分液操作は2回実施した。酢酸エチルを、減圧留去することにより、茶色残渣39.2gを得た。この残渣をクロマト分取装置(装置:Kprep(YMC社製)、展開溶媒:メタノール/超純水=75/25、流速:20ml/min)を用いてp‐クレゾール二量体のピークを含むフラクションを回収した。展開溶媒を減圧留去することにより、p‐クレゾール二量体(白色固体)6.4g(収率19%)を得た。
次いで、無水酢酸51.3gとピリジン57.8gにp‐クレゾール二量体4.45gを加え、窒素ガス気流下で100℃にて6時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮することにより、茶色残渣7.15gを得た。この残渣を酢酸エチル70gに溶解し、1N塩酸70gを加え2回洗浄した。さらに、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液70gを加え2回洗浄した。酢酸エチルを減圧留去することにより、p‐アセトキシクレゾール二量体(淡い黄土色固体)6.0g(収率97%)を得た。
次いで、酢酸5.3gと無水酢酸10.4gにp‐アセトキシクレゾール二量体5.0gを溶解させ、酢酸コバルト四水和物113.2mgと酢酸マンガン四水和物109.9mgと臭化ナトリウム92.4mgを加え、酸素ガス気流下で100℃にて40時間反応させた。反応終了後、生じた析出物をろ過し、酢酸で洗浄した後乾燥し、p‐アセトキシ安息香酸二量体(淡い黄土色固体)3.5g(収率58%)を得た。
次いで、イオン交換水366.8gに水酸化ナトリウム1.46gを溶解させ、p‐アセトキシ安息香酸二量体2.2gを加え、窒素ガス気流下で90℃にて4時間反応させた。反応終了後、1N塩酸をpH2になるまで添加し酸析した。得られた析出物をろ過し、イオン交換水で洗浄した後乾燥し、p‐ヒドロキシ安息香酸二量体(淡い黄土色固体)1.6gを得た(収率95%)。
次いでエタノール250gにp‐ヒドロキシ安息香酸二量体1.5gと硫酸0.8gを加えて窒素ガス気流下で7.5時間還流させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル80gに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液80gで3回洗浄した。酢酸エチルを減圧留去し黄色の固体を得た。得られた生成物をメタノールにて再結晶し、ビフェニル化合物1を0.5g(収率28%)得た。
得られた生成物の1H NMR(400MHz,DMSO‐d)分析により、1.29(t,J=7.1Hz,6H),4.26(q,J=7.1Hz,4H),6.98(d,J=8.5Hz,2H),7.76(s,2H),7.80(d,J=8.5 Hz,2H),10.48(s,2H)のシグナルを確認し、本発明のビフェニル化合物1が式(2)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸エチル二量体であることを確認した。
Figure 0006110644
実施例2
n‐プロパノール300gに実施例1に記載の方法により得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体1.5gと硫酸0.8gを加えて窒素ガス気流下で5時間還流させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル80gに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液120gで3回洗浄した。酢酸エチルを減圧留去し茶色の粘稠な固体1.4gを得た。得られた生成物にヘキサン50gを加えて撹拌、ろ過し、黄色固体を得た。これを酢酸エチル/ヘキサンにて再結晶しビフェニル化合物2を0.6g(収率31%)得た。
得られた生成物のH NMR(400MHz,DMSO‐d)分析により、0.95(t,J=7.4Hz,6H),1.70(m,4H),4.17(t,J=6.6Hz,4H),6.93(d, J=8.7Hz,2H),7.78(d,J=8.7Hz,2H),7.80(s,2H),10.97(s,2H)のシグナルを確認し、本発明のビフェニル化合物2が式(3)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸プロピル二量体であることを確認した。
Figure 0006110644
実施例3
n‐ブタノール300gに実施例1に記載の方法により得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体1.5gと硫酸0.8gを加えて窒素ガス気流下にて3時間還流させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル80gに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液120gで3回洗浄した。酢酸エチルを減圧留去し茶色の粘稠な固体を得た。得られた生成物にヘキサン50gを加えて撹拌、ろ過し、ビフェニル化合物3を1.5g(収率71%)得た。
得られた生成物のH NMR(400MHz,DMSO‐d)分析により、0.92(t,J=7.4Hz,6H), 1.40(m,4H),1.66(m,4H),4.22(t,J=6.5Hz,4H),6.94(d,J=9.1Hz,2H),7.78(m,4H),10.72(s,2H)のシグナルを確認し、本発明のビフェニル化合物3が式(4)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸ブチル二量体であることを確認した。
Figure 0006110644
実施例4
i‐プロパノール30gに実施例1に記載の方法により得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体1.5gと硫酸0.9gを加え、窒素ガス気流下にて20時間還流させた。反応中に副生する水をモレキュラーシーブスで取り除きながら反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル80gに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液120gで3回洗浄した。酢酸エチルを減圧留去し茶色粘性液体を得た。得られた生成物を酢酸エチル/ヘキサンにて再結晶し、ビフェニル化合物4を0.6g(収率32%)得た。
得られた生成物のH NMR(400MHz,DMSO‐d)分析により、1.28(d,J=6.3Hz,12H),5.08(m,J=6.3Hz,2H),6.93(d,J=8.5Hz,2H),7.73(s,2H),7.77(d,J=8.5Hz,2H),10.57(s,2H)のシグナルを確認し、本発明のビフェニル化合物4が式(5)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸イソプロピル二量体であることを確認した。
Figure 0006110644
実施例5
i‐ブタノール30gに実施例1に記載の方法により得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体1.5gと硫酸0.9gを加え、窒素ガス気流下にて11.5時間還流させた。反応中に副生する水をモレキュラーシーブスで取り除きながら反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル80gに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液120gで3回洗浄した。酢酸エチルを減圧留去し緑色の固体を得た。得られた生成物にヘキサン50gを加えて撹拌、ろ過し、ビフェニル化合物5を1.3g(収率60%)得た。
得られた生成物のH NMR(400MHz,DMSO‐d6)分析により、0.95(d,J=6.7Hz,12H),1.99(m,2H),4.01(d,J=6.5Hz,4H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),7.78(s,2H),7.81(d,J=8.4Hz,2H), 10.45(s,2H)のシグナルを確認し、本発明のビフェニル化合物5が式(6)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸イソブチル二量体である事を確認した。
Figure 0006110644
実施例6
ベンジルアルコール40gに実施例1に記載の方法により得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体1.5gとキシレン1.0gとテトライソプロピルチタネート0.3gを加え、窒素気流下にて12時間還流させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル80gに溶解させ、シュウ酸/塩化ナトリウム/イオン交換水 = 3/4/120(wt)の溶液100gで3回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液120gで2回、イオン交換水100gで2回洗浄した。酢酸エチルを減圧留去し黄色の液体を3.0g得た。得られた生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl)にて単離し、ビフェニル化合物6を0.6g(収率29%)得た。
得られた生成物のH NMR(400MHz,DMSO‐d)分析により、5.30(s,4H),7.01(d,J=8.5Hz,2H),7.32‐7.45(m,10H),7.79(s,2H),7.85(d,J=8.5Hz,2H), 10.37(s,2H)のシグナルを確認し、本発明のビフェニル化合物6が式(7)で表されるp‐ヒドロキシ安息香酸ベンジル二量体であることを確認した。
Figure 0006110644
実施例7(最小発育阻止濃度試験1)
ソイビーンカゼインダイジェスト(SCD)液体培地(pH6.0)2.67mlに供試菌i〜ivの菌液(10.0cfu/ml)0.3mlを混合し、さらに、希釈系列を作成した実施例1〜6および比較例1〜8の化合物のDMSO溶液0.03ml混合した。30℃にて1日間静置培養した後、沈殿する菌の有無を確認し、沈殿する菌が生じない最小濃度(ppm)を最小発育阻止濃度(MIC)と測定した。結果を表1に示す。

供試菌i :Staphylococcus aureus
供試菌ii :Bacillus subtilis
供試菌iii :Leuconostoc mesenteroides
供試菌iv :Listeria monocytogenes
本発明の新規ビフェニル化合物1〜6は、それらの単量体や、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸二量体と比較して、グラム陽性菌に対して優れた抗菌効果を有していた。
Figure 0006110644
実施例8(最小発育阻止濃度試験2)
0.7%ギフアネロビックメディウム(GAM)軟寒天培地(pH6.0)と、GAM液体培地で培養しておいた供試菌vの培養液(10cfu/ml)を1ml/100ml培地の割合で混合し、1.5%GAM寒天培地(pH6.0)の上部に分注固化した。軟寒天培地に滅菌した直径7mmの金属筒を用いて孔を開け、その孔に希釈系列を作成した実施例1〜6および比較例1〜9の化合物のDMSO溶液(溶液%、以下%と記す。)0.1mlを滴下し、37℃にて4日間嫌気培養した。孔周囲に形成される阻止円の有無を確認し、阻止円が形成される最小濃度(%)を最小発育阻止濃度と測定した。結果を表2に示す。

供試菌v :Propionibacterium acnes(アクネ菌)
p−ヒドロキシ安息香酸エステルを二量体化した本発明のビフェニル化合物1〜6は、Propionibacterium acnes(アクネ菌)に対して優れた抗菌効果を示した。
Figure 0006110644
実施例9(刺激性確認試験)
トランスウエル内で培養された培養皮膚であるヒト三次元培養皮膚モデル(Labcyte EPI−MODEL ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング社)を用いて実施した。まず、Labcyteを24ウエルアッセイプレートに入れた。続いて、この24ウエルアッセイプレートの各ウエルにアッセイ培地(ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング社)を1ml加え、37℃、5%炭酸ガス濃度のインキュベーター内で20時間前培養を行った。
次に、Labcyteの表面に滅菌した超純水50μlを添加し、その上から実施例1、および比較例9の化合物を各50mg添加した。ブランクは滅菌した超純水で実施した。15分間放置後、滅菌したPBS水溶液(タカラバイオ社)で、Labcyteを十分に洗浄した。Labcyteを37℃、5%炭酸ガス濃度のインキュベーター内で42時間培養を行った後、0.5mg/mlの3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を含むアッセイ培地に交換し、更に37℃、5%炭酸ガス濃度のインキュベーター内で3時間培養を行った。
その後、Labcyteを0.3mlのイソプロパノールに浸し、生成した青紫色のホルマザンの抽出を2日間行った。抽出終了後、96ウエルマイクロプレートリーダーを用いて抽出液の570nmと650nmの吸光度を測定した。細胞生存率は以下式のように算出した。結果を表3に示す。
細胞生存率(%)=
[抽出液の吸光度(570nm)−ブランクの吸光度(570nm)]
−[抽出液の吸光度(650nm)−ブランクの吸光度(650nm)]×100
本発明の新規ビフェニル化合物は、サリチル酸と比較して、細胞生存率が高く刺激性が低いことが分かった。
Figure 0006110644
実施例10
本発明の化合物の化粧品用途として表4に化粧水の処方例を示す。
Figure 0006110644
実施例11
本発明の化合物の食品用途として表5にちりめん佃煮の処方例を示す。
Figure 0006110644
本発明の好ましい態様は以下を包含する。
〔1〕 式(1)で表されるビフェニル化合物:
Figure 0006110644
〔式中のRは、炭素数2から8の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基、および、芳香族基によって置換された炭素数6〜12の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基からなる群より選ばれる基である〕またはその塩。
〔2〕 式(1)中のRが、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基およびベンジル基からなる群から選ばれる基である、〔1〕記載のビフェニル化合物またはその塩。
〔3〕 (1)p‐クレゾール2分子を、水および/または有機溶媒中において触媒の存在下で、オルト位にて選択的に酸化的カップリング反応させ、p‐クレゾール二量体を得る工程、
(2)工程(1)にて得たp‐クレゾール二量体を、有機カルボン酸および/またはその無水物からなる溶媒中において、コバルト化合物、マンガン化合物および臭素化合物の存在下で、酸素により酸化反応させ、p‐ヒドロキシ安息香酸二量体を得る工程、および、
(3)工程(2)にて得たp‐ヒドロキシ安息香酸二量体と、ROHで表されるアルコール(式中、Rは〔1〕に記載のものと同義)とを、触媒の存在下でエステル化反応させ、ビフェニル化合物を得る工程、
を含む、〔1〕または〔2〕記載のビフェニル化合物の製造方法。
〔4〕 工程(2)の酸化反応を、p‐クレゾール二量体のフェノール性水酸基を保護基により保護して行う、〔3〕に記載のビフェニル化合物の製造方法。
〔5〕 〔1〕または〔2〕に記載のビフェニル化合物またはその塩を含む抗菌剤。
〔6〕 〔5〕に記載の抗菌剤を含む化粧品。

Claims (2)

  1. 式(1)で表されるビフェニル化合物:
    Figure 0006110644
    〔式中のRは、炭素数2から8の直鎖または分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基、および、環数1の6員芳香環または環数2の10員縮合芳香環である芳香族基によって置換され、かつ、該芳香族基以外の部分の炭素数が0〜6であり、他は水素原子のみからなる、炭素数6〜12の炭化水素基からなる群より選ばれる基である〕またはその塩。
  2. 式(1)中のRが、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基およびベンジル基からなる群から選ばれる基である、請求項1記載のビフェニル化合物またはその塩。
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