JP6108541B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機に関し、特に、ステータに冷却用油を供給するための冷却構造に関する。
一般の電動機では、ステータのコイルエンドに冷却用油が供給され、ステータの冷却が行われている。なお、コイルエンドとは、ステータコアの軸方向端部から突出したステータコイルの折り返し部分をいい、軸方向から見て円環状を成している。
また、近年では、下記特許文献1、2に示されるように、コイルエンドに冷却用油を供給する冷却用油路に関し、様々な技術が提案されている。
下記特許文献1では、軸方向に延びる冷却パイプと、冷却用油を周方向に分散させて油滴するオイルガイドとを電動機に備え付けることで構成された冷却用油路が提案されている。
下記特許文献2では、エンドミル等の切削器具等によって、ロータとステータとを収容するハウジングを切削加工し、コイルエンドに冷却用油を供給するための冷却液供給口と、その冷却液供給口に冷却用油を流通させるための冷却液路とを形成することが提案されている。
なお、引用文献2に開示される冷却液供給口は、コイルエンドに冷却用油を供給するためのものであり、ハウジングの内周面を径方向外側に向かって切削加工することで形成される。
そのほか、引用文献2では、ハウジングの内周面を径方向外側に向かって切削加工することで形成された内周側切り欠きに、分割部材を圧入することで冷却液供給口の寸法を管理することが提案されている。
特開2011−78148号公報 特開2007−20323号公報
しかしながら、上記する従来技術では、冷却パイプやオイルガイド、又は分割部材が要求されるため、部品点数が増加する。そして、この部品点数の増加は、電動機の大型化・重量化という不利益を招くとともに、電動機の製造工程数も増加するため、好ましくない。
また、特許文献2に開示されるように、ハウジングの内周面から径方向外側に向かう切削加工は、高度な加工作業が要求される一方で、冷却用油路の形状が技術的に制限されるおそれがあり、好ましくない。
以上から、簡易な構造によって冷却用油路を形成できることが望まれていた。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、簡易な構造により形成された冷却用油路を備えた電動機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る電動機は、内周側にステータが固定され、ロータの回転軸方向に開口を有する略円筒状のセンターハウジングと、前記センターハウジングの開口を閉塞し、前記センターハウジングとともに前記ステータと前記ロータとが収容されるモータ室を形成するサイドハウジングと、を備えた電動機であって、前記センターハウジングの合せ面と前記サイドハウジングの合せ面とが当接する位置は、前記回転軸方向と直交する径方向から見て前記ステータのコイルエンドと重なっており、前記センターハウジングの合せ面及び前記サイドハウジングの合せ面の少なくとも一方には、前記当接することで冷却用油路を構成する孔と溝とが形成され、前記孔は、前記回転軸方向に延び、前記コイルエンドよりも上方に配置されて冷却用油が流れる供給孔を有し、前記溝は、前記供給孔に連続しており、周方向に延びる分配溝と、前記分配溝を臨む内周側の壁部を切り欠いて前記分配溝と前記モータ室とを連通させる複数の切り欠きと、を有し、前記分配溝を臨む内周側の壁部には、前記複数の切り欠きのそれぞれの下流側に、上方に突出する複数のリブが設けられ、前記複数のリブのそれぞれは、上方に突出する突出量が異なっており、前記複数の切り欠きから前記コイルエンドに前記冷却用油が油滴されることを特徴とする。
前記する本発明によれば、孔と溝とが形成される部位が、比較的加工の容易なハウジング(センターハウジング及びサイドハウジング)の合せ面となっている。そのため、本発明では、孔と溝の形成に関し、従来技術で説明したような高度な加工作業は不要である。
また、センターハウジングの合せ面とサイドハウジングの合せ面とが当接した場合に、合せ面に形成された孔と溝とは、以下のような冷却用油路を構成する。
たとえば、センターハウジングの合せ面に形成されて開口する溝は、当接するサイドハウジングの合せ面に覆われて閉じた空間となり、溝の形状に沿って冷却用油を流すことができる。
または、例えば、センターハウジングの合せ面に形成された孔又は溝は、当接するサイドハウジングの孔又は溝に冷却用油を供給することができ、異なる部材間で冷却用油を流すことができる。
よって、本発明によれば、孔と溝とを形成し、センターハウジングの合せ面とサイドハウジングの合せ面とを当接させることで構成される冷却用油路を備えているため、別途部品を設けて冷却用油路を設置する必要がなく、部品点数の増加が防止される。
さらに、本発明に係る冷却用油路は、以下のような流路となる。
まず、供給孔に冷却用油が供給されると、回転軸方向に流れ、供給孔に連続する分配溝に供給される。分配溝に供給された冷却用油は、分配溝を臨む内周側の壁部に沿って周方向に流れる。また、分配溝を臨む内周側の壁部を切り欠く切り欠きから冷却用油が落下する。そして、回転軸方向と直交する径方向から見て、センターハウジングの合せ面とサイドハウジングの合せ面とが当接する位置がコイルエンドと重なっているため、コイルエンドの上面に切り欠きから落下した冷却用油が供給される。
さらに、冷却用油がコイルエンドの形状に沿って周方向(下方)に向かって流れることで、コイルエンド全体を冷却用油が供給されて、ステータが冷却される。
以上より、本発明によれば、比較的簡易な構造で形成された冷却用油路を備え、その冷却用油路によりステータの冷却を図ることができる。
また、前記する構成によれば、内周側の壁部に沿って流れる冷却用油がリブに堰きとめられ、所定量の冷却用油が貯留する。そのため、冷却用油の供給が一時的に停止した場合であっても、貯留された冷却用油を供給してステータの冷却を継続できるようになっている。
また、前記する構成によれば、複数のリブのそれぞれの突出量を変えることで、それぞれのリブに堰きとめられて貯留する冷却用油量を調整することができる。
そのため、コイルエンドにおいて熱量が多い箇所に油滴する切り欠きに対して下流側のリブの突出量を大きくすることで、その熱量が多い箇所に多くの冷却用油が供給されて、効率良くステータを冷却させることが可能となる。
また、前記リブの前記突出量が大きいほど、当該リブに対応する前記切り欠きが大きく形成されていることが好ましい。
本発明によれば、簡易な構造により形成された冷却用油路を備えた電動機を提供することができる。
動力装置に組み込まれた実施形態に係る電動機の断面(図2のA−A線で切った断面)を前側から見た断面図である。 センターハウジングとステータと右側から見た右側面図である。 センターハウジングの右側合せ面に形成された溝の一部を拡大した拡大図である。
本発明に係る電動機の実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。
なお、実施形態では、電気自動車のパワーユニットとして使用される動力装置に電動機が組み込まれた例を挙げて説明する。
動力装置1は、電気自動車に搭載されて電力を回転力に変換するとともに、この変換された回転力を駆動輪に伝達し、電気自動車を駆動させるための駆動源である。
図1に示すように、動力装置1は、左右方向に延在するロータシャフト2を有する電動機3と、電動機3の左側に配置されたギヤボックス4とを備えている。
また、実施形態に係る動力装置1では、電動機3を構成するセンターハウジング10と、ギヤボックス4を構成するギヤハウジング5とが図示しないボルトにより締結され、電動機3とギヤボックス4とが一体になっている。なお、本実施形態に係るギヤハウジング5は、特許請求の範囲に記載される「サイドハウジング」に相当する構成である。
ギヤボックス4は、図示しないが、多数の歯車から構成される変速機構を有し、ロータシャフト2の回転速度を減速させてドライブシャフトに電動機3の動力を伝達している。
また、ギヤボックス4は、図示しないが、多数の歯車に潤滑油を供給するための油路と循環ポンプとを備えている。
ギヤボックス4を構成するギヤハウジング5は、ダイキャスト(die casting)により製造された箱状の鋳造物である。
図1に示すように、本実施形態では、ギヤハウジング5とセンターハウジング10とがボルトにより締結されているため、ギヤハウジング5の右壁部5aがセンターハウジング10の左側開口を閉塞している。
また、ギヤハウジング5の右壁部5aには、円環状のボールベアリング5bが設けられており、ボールベアリング5bがロータシャフト2の左端部を回転自在に支持している。
なお、ロータシャフト2の左端部には、図示しない変速機構の入力軸が連結しており、ロータシャフト2の回転運動が変速機構に伝達されるようになっている。
さらに、ギヤハウジング5の右壁部5aには、右側に突出する略円環状の円環部6が形成され、この円環部6の右端面6d(以下、「合せ面」という。)が、センターハウジング10の左側合せ面16に当接している。なお、円環部6の合せ面6dが右側に突出する突出量は、ロータシャフト2(回転軸)と直交する径方向から見て、電動機3の後記する左側のコイルエンド14と重なる程度となっている。
また、円環部6の上部には、油往路6a(図1の矢印B参照)が形成され、円環部6の下部には、油復路6b(図1の矢印C参照)が形成されている。
この油往路6aと油復路6bとは、円環部6の合せ面6dに形成された孔であり、ギヤハウジング5内の図示しない油路に接続している。このため、油往路6aを介して、ギヤボックス4の潤滑油が冷却用油として電動機3に供給され、油復路6bを介して、冷却用油が回収できるようになっている。なお、本実施形態における油往路6aと油復路6bとは、特許請求の範囲に記載される「供給孔」に相当する構成である。
つぎに、電動機3について説明する。
電動機3は、電気エネルギーをロータシャフト2の回転運動に変換するためのものである。電動機3は、ロータシャフト2と、ギヤハウジング5に固定された円環状のセンターハウジング10と、ロータシャフト2の外周に固定された略円筒状のロータ11と、センターハウジング10の内周面10aに固定されて、ロータ11の外周を囲むステータ12と、センターハウジング10の右側に配置される略円盤状のサイドハウジング30と、を備えている。
ロータ11は、図示しないが、ロータシャフト2に固定される複数の鋼板と、複数の鋼板間に設けられた永久磁石とを備え、ステータ12が生成する回転磁界により回転するようになっている。
図1に示すように、ステータ12は、センターハウジング10の内周側にステータ12が圧入されている。また、ステータ12は、センターハウジング10の内周面10aに沿って周方向に複数の鋼板が配置されてなるステータコア12aと、ステータコア12aに巻き回しされるステータコイル12bと、内周面にステータコア12aが固定される円環状の固定リング(不図示)と、を主に備えている。
ステータコイル12bの折り返し部分は、ステータコア12aの軸方向の端部よりも左右方向に突出し、コイルエンド14を成している。
また、図2に示すように、軸方向から見た場合に、コイルエンド14は、略円環状を成しており、上方から冷却用油が滴下されると、コイルエンド14の円孤状の上面に付着して、コイル間に流れるとともにコイルエンド14の外周に沿って下方にも流れ、コイルエンド全体に冷却用油が流れるようになっている。
センターハウジング10は、図1に示すように、左右方向に開口している略円筒形状の部材であり、ダイキャストにより製造された鋳造物である。また、センターハウジング10の左右の開口は、ギヤハウジング5の右壁部5aとサイドハウジング30とにより閉塞されており、センターハウジング10の内部が、ロータ11とステータ12とを収容するモータ室Rを構成している。
図2に示すように、センターハウジング10は、軸方向から見て、ステータ12が圧入される円環状の内周部10bと、その内周部10bの外周を囲む円環状の外周部10c(図2でドットで示される範囲)とを備えている。
図1に示すように、外周部10cは、内周部10bよりも左右方向に突出している。
また、外周部10cの左右方向への突出量は、ロータシャフト2(回転軸)と直交する径方向から見て、外周部10cの左右側の端面(合せ面)がコイルエンド14と重なる程度となっている。
このため、外周部10cの左右側の端面(合せ面)と、ギヤハウジング5の合せ面6d及びサイドハウジング30の合せ面32とが当接する位置は、ロータシャフト2(回転軸)と直交する径方向から見て、コイルエンド14と重なっている。
なお、以下の説明において、外周部10cにおいて右側を向く端面を右側合せ面15と称し、左側を向く端面を左側合せ面16と称する。
図2に示すように、右側合せ面15には、供給孔20と溝17が形成されている。
図1に示すように、供給孔20は、左右方向に延び、右側合せ面15と左側合せ面16とを貫通する略直線状の孔であり、センターハウジング10を鋳造する際に、供給孔20と同等な形状の中子を用いることで形成されたものである。
なお、実施形態に係る供給孔20について、中子を用いて形成した例を挙げて説明したが、本発明の供給孔20の形成方向はこれに限定されるものでない。たとえば、左右方向に切削することで形成してもよく、当該切削であっても比較的容易に形成することができる。
供給孔20の左端部は、ギヤハウジング5の油往路6aに接続している。そのため、ギヤボックス4内の冷却用油をセンターハウジング10よりも右側に流し、センターハウジング10の右側に配置される部材・部品を冷却することができるようになっている。
さらに、供給孔20は、センターハウジング10の上部側に形成されており、コイルエンド14よりも上方に位置している。よって、右側のコイルエンド14に対して上方から冷却用油を供給できるようになっている。
図3に示すように、溝17は、右側合せ面15の上部側に形成された略円孤状の分配溝18と、分配溝18を臨む内周側の壁部21を貫通する複数の切り欠き19とを備えている。
分配溝18は、周方向に延びる溝であり、分配溝18を臨む内周側の壁部21が中央部から前後方向に向かうにつれて下方側に曲り、緩やかな曲面を成している。そのため、供給孔20内から分配溝18に流出した冷却用油が、壁部21に沿って周方向(前後方向)に流れるようになっている。
なお、本実施形態の分配溝18は、供給孔20よりも下側に設けられている。そのため、分配溝18は、分配溝18から上方に延び、分配溝18と供給孔20とを連絡するための連絡溝18aを有している。これによれば、図3で示す矢印Eのように、供給孔20を流れる冷却用油が上方から分配溝18に流れ込むようになる。
切り欠き19は、内周の壁部21を切り欠いて上下方向に延びる溝であり、分配溝18とモータ室Rとを連通している。このため、壁部21に沿って流れる冷却用油は、図3で示す矢印Fのように、切り欠き19を通過しモータ室Rに滴下される。
また、前記したように、ロータシャフト2(回転軸)と直交する径方向から見て、外周部10cの右側合せ面15とサイドハウジング30の合せ面32とが当接する位置が、右側のコイルエンド14と重なっている。そのため、切り欠き19を通過してモータ室Rに滴下された冷却用油が、右側のコイルエンド14の上面に供給されるようになっている。
そして、右側のコイルエンド14の上面に供給された冷却用油は、図3で示す矢印Gのように、コイルエンド14の外周に沿って周方向に流れるため、下部側の部位も冷却されるようになっている。
ここで、図2に示すように、コイルエンド14から下方に落下した冷却用油は、モータ室Rの下部側に油溜まりPを形成する。そして、この油溜まりPには、コイルエンド14の下部側が浸され、さらにコイルエンド14を冷却するようになっている。
なお、油溜まりPには、コイルエンド14の他、センターハウジング10の内周部10bの下部側も浸っている。
また、内周側の壁部21には、切り欠き19のそれぞれに対応して、切り欠き19よりも下流側となる位置に、上方に突出する複数のリブ22が設けられている。
これによれば、内周側の壁部21に沿って流れる冷却用油がリブ22によって堰きとめられ、所定量の冷却用油が貯留するようになっている。よって、冷却用油の供給が一時的に停止した場合であっても、貯留された冷却用油が切り欠き19からの油滴を継続できるようになっている。
ここで、切り欠き19の大きさを変えることで、コイルエンド14に供給される冷却用油量を調整でき、また、複数のリブ22のそれぞれの突出量を変えることで、それぞれのリブ22に堰きとめられて貯留する冷却用油量を調整することができる。
よって、コイルエンド14において熱量が多い箇所に油滴する切り欠き19を大きくするとともに、この大きく形成された切り欠き19の下流側のリブ22の突出量を大きくすることで、熱量が多い箇所に大量の冷却用油を供給でき、効率良くステータ12を冷却させることが可能となる。
なお、実施形態に係る溝17は、センターハウジング10を鋳造する金型に、溝17の形状と同径行の凸部を形成することで成形されたものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、切削することで形成してもよく、当該切削であっても比較的容易に形成することができる。
そのほか、図2に示すように、右側合せ面15には、サイドハウジング30を固定するためのボルトが螺合するための固定穴10fが、周方向に間隔を空けながら複数形成されている。
つぎに、センターハウジング10の左側合せ面16について、図1を参照しながら説明する。前述したように、左側合せ面16を供給孔20が貫通している。
また、左側合せ面16には、図示しないが、供給孔20から周方向に延びる溝(分配溝18と同形状の溝)が形成されている。
そして、その周方向に延びる溝から下方に貫通する複数の溝16a(切り欠き19と同形状の溝。なお、図1では一つのみ図示)が形成されている。
また、前記したように、ロータシャフト2(回転軸)と直交する径方向から見て、外周部10cの左側合せ面16とギヤハウジング5の合せ面6dとが当接する位置が、左側のコイルエンド14と重なっているため、溝16aを通過してモータ室Rに滴下された冷却用油が、左側のコイルエンド14の上面に供給されるようになっている。
次に、センターハウジング10の内周部10bについて説明する。
図2に示すように、内周部10bは、油溜まりPに浸っている下部側に、左右方向を貫通する連通孔25が形成されている。
また、図1に示すように、連通孔25は、ギヤハウジング5の円環部6に形成された油復路6bに対応しており、モータ室Rの下部側に溜まっている冷却用油が連通孔25を介してギヤハウジング5に回収されるようになっている。
内周部10bの内部には、略円環状の冷却水路26が形成されており、内周部10bの内周側に固定されるステータコア12aを冷却できるになっている。
つぎに、サイドハウジング30について説明する。
サイドハウジング30は、ダイキャストにより製造された略円盤状の鋳造物である。
サイドハウジング30は、固定穴10fに螺合するボルトに締め付けられることでセンターハウジング10の右側に固定され、センターハウジング10の右側の開口を閉塞している。
また、サイドハウジング30の中央部には、円環状のボールベアリング31が設けられ、ボールベアリング31がロータシャフト2の右端部を回転自在に支持している。
また、サイドハウジング30の左側面の外周側には、左側に突出し、センターハウジング10の右側合せ面15に当接する合せ面32が形成されている。
このサイドハウジング30の合せ面32には、溝37が形成されている。
溝37は、対向するセンターハウジング10の右側合せ面15に形成された分配溝18(図3参照)と同形状の分配溝38が形成されている。
また、溝37内には、センターハウジング10の右側合せ面15に形成されたリブ22(図3参照)に対応して、上方に突出するリブ39が形成されている。
そのため、分配溝18に流入した冷却用油も、サイドハウジング30の分配溝38にも流出し、そして、リブ39によって貯留されるようになっている。
これによれば、サイドハウジング30の合せ面32に溝37が形成されていない場合(面一となっている場合)に比べて、冷却用油の貯留量を多くすることができるようになる。
さらに、サイドハウジング30には、溝37に貯留される冷却用油をボールベアリング31に供給するためのベアリング用供給油路34が形成されている。なお、ボールベアリング31に供給された冷却用油は、ボールベアリング31を通過してモータ室Rに流れ、油だまりPに合流するようになっている。
以上、実施形態に係る電動機3によれば、孔(油往路6a、油復路6b、供給孔20)と、溝17、37(分配溝18、切り欠き19、分配溝38)とを、ハウジング(ギヤハウジング5、センターハウジング10、サイドハウジング30)に形成している。
しかしながら、その孔と溝17、37とを形成する部位が、ハウジングの合せ面(6b、15、16、32)であり、比較的容易に形成することができる。そのため、従来技術で説明したようなハウジングの内周面から径方向外側に向かう切削加工など、高度な加工作業は不要である。
また、実施形態に係る電動機3によれば、ハウジングの合せ面に形成された孔(油往路6a、油復路6b、供給孔20)と、溝17、37(分配溝18、切り欠き19、分配溝38)とが、ハウジングの合せ面(6b、15、16、32)の当接により、連続した冷却用油路を構成している。そのため、別途部品を設けて冷却用油路を設置する必要がなく、部品点数の増加が防止される。
以上より、実施形態に係る電動機3によれば、比較的簡易な構造で形成された冷却用油路によりステータの冷却を図ることができる。
以上、実施形態に係る電動機3について説明したが、本発明は実施形態で説明した例に限定されない。
たとえば、実施形態に係る電動機3は、ギヤボックス4と一体となるように組み込まれていたが、電動機3が単体を成していてもよい。また、電動機3は、ギヤボックス4から冷却用油が供給されるようになっていたが、別の装置から供給されてもよい。
また、実施形態では、当接する面(センターハウジング10の左側合わせ面16及び右側合わせ面15と、ギヤハウジング5の合せ面6dと、サイドハウジング30の合せ面32)の全てに孔又は溝が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。当接する合わせ面の少なくとも一方に形成されていればよいものである。
1 動力装置
3 電動機
5 ギヤハウジング
6 円環部
10 センターハウジング
11 ロータ
12 ステータ
14 コイルエンド
17 溝
18 分配溝
19 切り欠き
20 供給孔(孔)
22 リブ
25 連通孔
30 サイドハウジング

Claims (2)

  1. 内周側にステータが固定され、ロータの回転軸方向に開口を有する略円筒状のセンターハウジングと、
    前記センターハウジングの開口を閉塞し、前記センターハウジングとともに前記ステータと前記ロータとが収容されるモータ室を形成するサイドハウジングと、
    を備えた電動機であって、
    前記センターハウジングの合せ面と前記サイドハウジングの合せ面とが当接する位置は、前記回転軸方向と直交する径方向から見て前記ステータのコイルエンドと重なっており、
    前記センターハウジングの合せ面及び前記サイドハウジングの合せ面の少なくとも一方には、前記当接することで冷却用油路を構成する孔と溝とが形成され、
    前記孔は、前記回転軸方向に延び、前記コイルエンドよりも上方に配置されて冷却用油が流れる供給孔を有し、
    前記溝は、
    前記供給孔に連続しており、周方向に延びる分配溝と、
    前記分配溝を臨む内周側の壁部を切り欠いて前記分配溝と前記モータ室とを連通させる複数の切り欠きと、を有し、
    前記分配溝を臨む内周側の壁部には、前記複数の切り欠きのそれぞれの下流側に、上方に突出する複数のリブが設けられ、
    前記複数のリブのそれぞれは、上方に突出する突出量が異なっており、
    前記複数の切り欠きから前記コイルエンドに前記冷却用油が油滴される
    ことを特徴とする電動機。
  2. 前記リブの前記突出量が大きいほど、当該リブに対応する前記切り欠きが大きく形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機。
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