JP6108022B1 - 画像形成装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】縁なし印刷に適した転写装置、定着装置が取り付けられていない場合は、ユーザーに知らせるようにした画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置の警告手段は、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、不適切な品質で印刷が行われるのを防止することが可能な印刷設定装置、印刷設定プログラム、印刷設定方法、及び印刷装置を提供することを課題とし、プリンタが印刷特性に関する補正処理を最後に実行してからの状態変化を取得し、設定値がプリンタの状態変化に適合する適合設定値か、適合しない不適合設定値かを判定し、印刷設定の際に、不適合設定値の設定を制限する処理、及びユーザーインタフェースにおいて不適合設定値と適合設定値とを識別可能にする処理の少なくとも一方を実行し、これにより、不適切な品質の印刷が行われることを防止できることが開示されている。
特許文献2には、取り外し部材を取り忘れて電源を投入した場合に保護シートの巻き込みを防止することを課題とし、画像形成装置が工場出荷状態か否かを示す取り付けフラグを記憶部に記憶し、この取り付けフラグの状態と媒体検出センサーの検出結果により、取り外し部材が画像形成装置に装着されているか否かを判断し、表示部に取り外し部材の取り外しを促すメッセージを報知するように構成しており、このため、取り外し部材が装着された状態で、誤って電源が投入されても、取り外しを促すメッセージを報知するので、ウォームアップ動作によってこれらの取り外し部材が巻き込まれ、画像形成装置へ損傷を与えることがないことが開示されている。
特許文献3には、トナー像が転写された記録媒体の背面に生じる汚れを抑制することを課題とし、トナー像を保持する像保持体と、周回移動する無端状の周面が前記像保持体と対向するように配置され、前記像保持体との間を通過する記録媒体に前記トナー像を転写する電界が、前記像保持体との間に形成される転写部材と、前記転写部材の周面に接触するように配置され、該転写部材の表面に付着したトナーを除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材と前記転写部材との間にクリーニング用のバイアス電圧を印加するクリーニングバイアス印加手段と、前記トナー像が、記録媒体の全面に転写される縁なし印刷モードと、記録媒体の外周部に余白を残して転写される通常印刷モードと、を含む複数の印刷モードからいずれかを選択して切り換える印刷モード切り換え手段と、前記クリーニングバイアス印加手段により印加される前記クリーニング用のバイアス電圧を、前記通常印刷モード時には第1のバイアス電圧値とし、前記縁なし印刷モード時には、前記クリーニング部材と前記転写部材との間の電位差を前記第1のバイアス電圧値の印加時より大きくする第2のバイアス電圧値とするように制御するバイアス電圧制御手段と、を有し、前記縁なし印刷モードによる画像の形成が連続して実行されるときには、予め定められた条件となるまで複数枚の縁なし画像を形成した後、前記クリーニング部材と前記転写部材との間に印加されている前記第2のバイアス電圧値を前記第1のバイアス電圧値に切り換え、該第1のバイアス電圧値が印加された状態で前記転写部材の周面を周回駆動するように設定されていることが開示されている。
特開2011−180697号公報 特開2012−133203号公報 特許第5958274号公報
画像形成装置で縁なし印刷を高画質で行うためには、従来品とは異なる専用の転写装置、定着装置に取り替える必要がある。具体的には、クリーニング機構が従来より異なるものを使うべきである。なお、縁なし印刷用の転写装置、定着装置が画像形成装置に取り付けられていない場合であっても、縁なし印刷そのものは可能である。ただし、画質の低下、画像形成装置の故障等の原因となり得る。
そこで、本発明は、縁なし印刷に適した転写装置、定着装置が取り付けられていない場合は、ユーザーに知らせるようにした画像形成装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段を有し、前記警告が行われた場合、縁なし印刷機能の利用回数又はユーザーの利用制限を行う画像形成装置である。
請求項の発明は、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず、縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられている場合とは異なる画像形成処理を行う画像形成処理手段を有する画像形成装置である。
請求項の発明は、前記異なる画像形成処理は、縁である周辺部の画像の濃度を下げることである請求項に記載の画像形成装置である。
請求項の発明は、前記異なる画像形成処理は、前記転写装置又は前記定着装置のクリーニング頻度を、前記縁なし印刷用の定着装置及び転写装置を装着した場合と比べて多く実行することである請求項に記載の画像形成装置である。
請求項の発明は、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられた場合、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されているか否かを確認する確認手段をさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置である。
請求項の発明は、前記縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されていない場合、通信回線を介して当該ソフトウェアを導入する導入手段をさらに有する請求項に記載の画像形成装置である。
請求項の発明は、画像形成装置内のコンピュータを、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段として機能させ、前記警告が行われた場合、縁なし印刷機能の利用回数又はユーザーの利用制限を行う情報処理プログラムである。
請求項の発明は、画像形成装置内のコンピュータを、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず、縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられている場合とは異なる画像形成処理を行う画像形成処理手段として機能させる情報処理プログラムである。
請求項1の画像形成装置によれば、縁なし印刷に適した転写装置、定着装置が取り付けられていない場合は、ユーザーに知らせることができる。そして、利用回数又はユーザーにしたがって、縁なし印刷の利用を制限できる。
請求項の画像形成装置によれば、縁なし印刷を行うことによる画質の低下、故障等を防ぐことができる。
請求項の画像形成装置によれば、クリーニングの負荷を減らすことができる。
請求項の画像形成装置によれば、縁なし印刷によるクリーニング漏れを減少させることができる。
請求項の画像形成装置によれば、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられたにもかかわらず、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されていないことを防ぐことができるようになる。
請求項の画像形成装置によれば、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられた場合、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアを導入することができる。
請求項の情報処理プログラムによれば、縁なし印刷に適した転写装置、定着装置が取り付けられていない場合は、ユーザーに知らせることができる。そして、利用回数又はユーザーにしたがって、縁なし印刷の利用を制限できる。
請求項の情報処理プログラムによれば、縁なし印刷を行うことによる画質の低下、故障等を防ぐことができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 画像形成処理モジュール内の概略構成図である。 画像形成処理モジュール内の二次転写が行われる位置付近の構成及び二次転写部材とクリーニング部材との間に印加されるバイアス電圧を制御する構成を示す図である。 縁なし印刷において、記録媒体からはみ出して形成されたトナー像により記録媒体の背面に汚れが生じる状態を説明する図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 縁なし印刷ログテーブルのデータ構造例を示す説明図である。 ユーザー別許可枚数テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である画像形成装置100は、印刷機能を有しており、一般的に、プリンタ、複写機、複合機(プリンタ、複写機のいずれか1つ以上の機能を有しており、スキャナ、ファックス等の複数の機能を有している画像処理装置)等が該当する。
画像形成装置100は、図1の例に示すように、画像形成処理モジュール110、縁なし制御モジュール120を有している。そして、画像形成装置100は、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置を取り替え可能である。なお、縁なし印刷用の定着装置だけが取り替え可能であってもよいし、縁なし印刷用の転写装置だけが取り替え可能であってもよいし、縁なし印刷用の定着装置と縁なし印刷用の転写装置の両方が取り替え可能であってもよい。縁なし印刷用の定着装置を取り替える(セット、装着)とは、縁なし印刷用ではない定着装置(一般の定着装置)を縁なし印刷用の定着装置に交換すること、その逆が該当する。そして、縁なし印刷用の転写装置を取り替えるとは、縁なし印刷用ではない転写装置(一般の転写装置)を縁なし印刷用の転写装置に交換すること、その逆が該当する。
画像形成装置100は、縁なし印刷が可能である。画像形成装置100に、縁なし印刷用の定着装置と転写装置が取り付けられている場合は、縁なし印刷を高画質で行うことができる。画像形成装置100に、縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置のいずれか1つ以上が取り付けられていない場合であっても、縁なし印刷そのものは可能である。ただし、両者が取り付けられている場合に比較して、画質が低下し、又は、画像形成装置100の故障等の原因となり得る。また、画像形成装置100に、縁なし印刷用の定着装置、縁なし印刷用の転写装置が取り付けられているか否かについては、外部からはわかりにくい。なお、縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置が一般の定着装置又は転写装置と異なる点の一例としては、クリーニング機構にある。
画像形成装置100は、縁なし印刷機能を利用するとの指定があった場合は、定着装置又は転写装置が縁なし印刷用であるか否かの判断をし、縁なし印刷用でない場合は、警告を行う。もちろんのことながら、ユーザーの操作によっては、警告があったにもかかわらず、縁なし印刷が行われる場合がある。
画像形成処理モジュール110は、制御モジュール12を有しており、縁なし制御モジュール120の縁なし印刷制御モジュール125、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135と接続されている。画像形成処理モジュール110は、画像形成装置100における画像形成処理を行う。具体的には、ユーザーの操作、ユーザー端末220等からの印刷指示にしたがって、印刷処理を行う。なお、その印刷指示に、縁なし印刷の指定が含まれている場合は、縁なし制御モジュール120に処理を行わせる。
制御モジュール12は、画像形成処理モジュール110の制御を行って、画像形成処理を行わせる。
なお、画像形成処理モジュール110、制御モジュール12の詳細な処理(特に、縁なし印刷処理)については、図3〜5の例を用いて後述する。
縁なし制御モジュール120は、縁なし印刷制御モジュール125、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135、警告モジュール140、縁なし画像形成処理モジュール145、印刷制限処理モジュール150、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール155、縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール160、通信モジュール165を有している。縁なし制御モジュール120は、印刷指示に、縁なし印刷の指定が含まれている場合の処理を行う。
縁なし印刷制御モジュール125は、画像形成処理モジュール110、警告モジュール140、縁なし画像形成処理モジュール145、印刷制限処理モジュール150、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール155と接続されている。縁なし印刷制御モジュール125は、画像形成処理モジュール110からの指示にしたがって、縁なし制御モジュール120内のモジュールの制御を行う。
縁なし印刷用定着装置検知モジュール130は、画像形成処理モジュール110、警告モジュール140と接続されている。縁なし印刷用定着装置検知モジュール130は、画像形成処理モジュール110内に縁なし印刷用定着装置があるか否かを検知する。また、縁なし印刷用定着装置として、定着装置に取り付けられているクリーナーユニットを検知するようにしてもよい。
縁なし印刷用転写装置検知モジュール135は、画像形成処理モジュール110、警告モジュール140と接続されている。縁なし印刷用転写装置検知モジュール135は、画像形成処理モジュール110内に縁なし印刷用転写装置があるか否かを検知する。また、縁なし印刷用転写装置として、転写装置に取り付けられているクリーナーユニットを検知するようにしてもよい。
縁なし印刷用定着装置検知モジュール130、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135は、例えば、縁なし印刷用定着装置、縁なし印刷用転写装置がセットされていることを示す情報(フラグ、属性情報)が予め定められた記憶領域に記憶されているか否かによって判断してもよい。この記憶領域は、定着装置、転写装置が有している記憶部内であってもよいし、画像形成装置100内の記憶部内であってもよい。また、センサーによって縁なし印刷用定着装置、縁なし印刷用転写装置がセットされているか否かを検出するようにしてもよい。センサーとして、例えば、光学的センサー、磁気的センサー、機械的スイッチ等があり、縁なし印刷用定着装置、縁なし印刷用転写装置がセットされている場合はON(又はOFF)となり、これを受け取って判断すればよい。特に、前述の記憶領域を有していない場合は、センサーによって検出するようにしてもよい。
警告モジュール140は、縁なし印刷制御モジュール125、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135と接続されている。警告モジュール140は、縁なし印刷機能を利用する場合、定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う。「縁なし印刷機能を利用する場合」とは、例えば、前述したように、ユーザーの操作、ユーザー端末220等から、縁なし印刷の指定が含まれている印刷指示を受け取った場合が該当する。「定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないとき」とは、例えば、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130が、縁なし印刷用定着装置がセットされていると検知していない場合、又は、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135が、縁なし印刷用転写装置がセットされていると検知していない場合が該当する。「定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないとき」の組み合わせとして、「定着装置が縁なし印刷用でないとき」、「転写装置が縁なし印刷用でないとき」、「定着装置と転写装置の両方が縁なし印刷用でないとき」がある。なお、画像形成装置100そのものが、縁なし印刷用定着装置だけで(縁なし印刷用転写装置ではなく、一般用の転写装置)、高画質の縁なし印刷ができる場合は、「定着装置が縁なし印刷用でないとき」だけでよい。縁なし印刷用転写装置だけで(縁なし印刷用定着装置ではなく、一般用の定着装置)、高画質の縁なし印刷ができる場合は、「転写装置が縁なし印刷用でないとき」だけでよい。又は、画像形成装置100が、縁なし印刷用定着装置だけが取り替え可能である場合(転写装置は取り替えできない場合)、「定着装置が縁なし印刷用でないとき」だけでよい。画像形成装置100が、縁なし印刷用転写装置だけが取り替え可能である場合(定着装置は取り替えできない場合)、「転写装置が縁なし印刷用でないとき」だけでよい。
なお、警告には、液晶ディスプレイ等の表示装置への警告内容の表示の他に、3D(Dimensions)映像としての出力を含めてもよく、さらに、スピーカー等の音声出力装置への警告音(警告音声を含む)の出力、振動等、これらの組み合わせを用いてもよい。
縁なし画像形成処理モジュール145は、縁なし印刷制御モジュール125と接続されている。縁なし画像形成処理モジュール145は、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず、縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられている場合とは異なる画像形成処理を行う。「縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず」の判断は、前述したように、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135による検知結果を用いればよい。「縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合」とは、例えば、前述したように、ユーザーの操作、ユーザー端末220等から、縁なし印刷の指定が含まれている印刷指示を受け取った場合が該当する。
「異なる画像形成処理」として、縁である周辺部の画像の濃度を下げることとしてもよい。周辺部とは、用紙の4辺部分(縁から予め定められた幅の部分)であり、一般の印刷(縁あり印刷)では印刷が行われない部分である。この周辺部に印刷される画像の濃度を下げることによって、クリーニングが必要となるトナー量を少なくするものである。例えば、濃度を本来の80%等にする。また、周辺部の濃度を一様に下げるのではなく、縁に向かって濃度を下げる量を多くしてもよい。更に4辺部分全ての濃度を下げるのではなく、用紙の搬送方向先端部の縁部だけや、用紙のサイド縁部といった4辺部分を選択的に濃度を下げるようにしてもよい。また、4辺部分の画像が、予め定められた濃度未満又は以下である場合は、濃度を下げる処理を行わないようにしてもよい。
また、「異なる画像形成処理」として、転写装置又は定着装置のクリーニング頻度を、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置を装着した場合と比べて多く実行することとしてもよい。例えば、縁なし印刷の場合は、それぞれのクリーニング回数を増やすようにしてもよいし、また、クリーニング回数を増やすために、縁なし印刷後に画像形成せずに用紙だけを搬送する(用紙を転写装置、定着装置で処理させ、その用紙に汚れの元となる残トナーを吸着させる)ようにしてもよい。もちろん、画像形成せずの空回転ができない場合、用紙の地色に近い画像(白色用紙なら白色画像)を形成したり、透明なクリア画像を形成してクリーニング動作を行ってもよい。また、縁なし印刷した用紙のサイズよりも大きなサイズの用紙を用いるようにしてもよい。縁なし印刷は、用紙をはみ出した画像を印刷対象とすることになるからである。また、このクリーニング処理は、縁なし印刷の1枚毎に行ってもよいし、印刷ジョブ毎に行うようにしてもよい。
また、縁なし印刷が同じサイズで連続して行われる場合は、増加したクリーニング処理を行わないように制御してもよい。ただし、最後の印刷後に、増加したクリーニング処理を行う。また、次の縁なし印刷が前の縁なし印刷の用紙サイズよりも小さいサイズで行われる場合は、増加したクリーニング処理を行わないように制御してもよい。ただし、最後の印刷後に、増加したクリーニング処理を行う。逆に、次の縁なし印刷が前の縁なし印刷の用紙サイズよりも大きいサイズで行われる場合は、増加したクリーニング処理を行うように制御してもよい。
印刷制限処理モジュール150は、縁なし印刷制御モジュール125と接続されている。印刷制限処理モジュール150は、警告モジュール140による警告が行われた場合、縁なし印刷機能の利用を制限する。この「縁なし印刷機能の利用制限」として、利用回数又はユーザーの制限としてもよい。利用回数の制限とは、予め定められた閾値より多く又は以上の「縁なし印刷機能の利用」が行われた場合は、これを許可しないように制御することである。利用回数の制限には、例えば、印刷枚数の制限、用紙サイズ毎の利用回数の制限、白黒/カラー毎の利用回数の制限等を含む。ユーザーの制限とは、予め定められたユーザーにのみ「縁なし印刷機能の利用」を許可するように制御することである。ユーザーの制限には、例えば、ユーザーID(IDentification)による特定、ユーザーのロール(役割、具体的には、グループリーダー、デザイナー等)による特定等を含む。また、利用回数とユーザーとの組み合わせによる制限としてもよい。例えば、ユーザーID毎に、利用回数の制限を設けてもよい。
縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール155は、縁なし印刷制御モジュール125、縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール160と接続されている。縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール155は、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられた場合、縁なし印刷を利用可能なソフトウェア(プログラム)が導入されているか否かを確認する。前述したように、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられたか否か(又は、取り付けられている状態であるか否か)は、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135による検知結果を用いればよい。なお、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されているか否かは、そのソフトウェアが導入されていることを示す情報(フラグ、属性情報)が予め定められた記憶領域に記憶されているか否かによって判断してもよいし、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアIDをソフトウェア格納サーバー210から取得し、そのソフトウェアIDが画像形成処理モジュール110に導入されているか否かによって判断してもよい。
縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール160は、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール155、通信モジュール165と接続されている。縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール160は、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール155による確認結果に応じて、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されていない場合、通信回線を介してそのソフトウェアを導入する。具体的には、画像形成装置100の機種を検索キー(場合によっては、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置の装置ID等も検索キーに含めて)として、ソフトウェア格納サーバー210からソフトウェアを検索すればよい。
通信モジュール165は、縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール160と接続されている。通信モジュール165は、ソフトウェア格納サーバー210との通信を行う。具体的には、縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール160の指示にしたがって、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアの要求の送信と、そのソフトウェアの受信を行う。
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
画像形成装置100A、画像形成装置100B、ソフトウェア格納サーバー210、ユーザー端末220は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。ユーザー端末220は、通信機能を有するパーソナルコンピュータ(ノートPC)、携帯端末等であって、ユーザーの操作に応じて、画像形成装置100に印刷指示を行う。また、ソフトウェア格納サーバー210による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
画像形成装置100は、ユーザー端末220からの印刷指示を受け取って、縁なし印刷の指定が含まれている場合は、画像形成装置100内に縁なし印刷用の定着装置又は転写装置がセットされているか否かで処理を異ならせる。また、画像形成装置100は、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアを、ソフトウェア格納サーバー210からダウンロードする。
図3は、画像形成処理モジュール110内の概略構成図である。また、図4は、図3に示す画像形成処理モジュール110の二次転写が行われる位置付近の構成及び二次転写部材とクリーニング部材との間に印加されるバイアス電圧を制御する構成を示す図である。
静電電位の差による潜像に粉状のトナーを転移してトナー像を形成する画像形成装置では、潜像が形成される潜像保持部材の無端状となった周面上にトナーを付着させてトナー像が形成される。そして、形成されたトナー像が、該潜像保持部材から直接に記録媒体に転写されるか、又は潜像保持部材から一旦中間転写体に一次転写され、さらに記録媒体に二次転写される。記録媒体にトナー像を転写するための転写部材として、潜像保持部材又は中間転写体の周面と接触するように設けられ、無端状の周面が周回移動するものとなった転写ロール又は複数のロール状部材に張架された転写ベルト等が一般に用いられる。このような転写部材は、潜像保持部材又は中間転写体との対向位置である転写領域に送り込まれた記録媒体を挟み込み、記録媒体の背面に接触して記録媒体を通過させるものとなっている。そして、転写バイアス電圧の印加によって転写部材と潜像保持部材又は中間転写体との間に電界を形成し、この電界内でトナー像を記録媒体に転移させる。
このような画像形成装置では、記録媒体の外周に余白を残してトナー像が転写される通常印刷が一般的であるが、記録媒体の全面にトナー像を転写するいわゆる縁なし印刷ができる装置が開発されている。縁なし印刷では、トナー像が記録媒体の寸法より大きな範囲に形成され、記録媒体の全面とその周囲にはみ出したトナー像が転写される。したがって、縁なし印刷が実行されると、転写領域において、記録媒体からはみ出したトナーが転写部材の周面上に転移される。
また、潜像保持部材には、トナー像を形成する領域外にもいわゆるかぶりトナーがわずかに付着する。そして、トナー像を潜像保持部材から直接に記録媒体に転写する装置では、転写位置で記録媒体と対向しない領域から上記かぶりトナーが転写部材の周面上に転移する。また、潜像保持部材から一旦中間転写体にトナー像を一次転写し、中間転写体から記録媒体に二次転写する装置では、一次転写位置でかぶりトナーが中間転写体に転写され、二次転写位置では記録媒体と対向しない領域からかぶりトナーが転写部材の周面上に転移する。
このようにトナーが転写部材の周面に付着したままで周回すると、転写領域に送り込まれた記録媒体の背面側に付着し、記録媒体の背面を汚してしまうことになる。このため、転写部材の周面を清掃するためのクリーニング装置を設け、転写部材の周面に転移したトナーを除去する画像形成装置が、例えば特開2008−89657号公報に提案されている。
上記潜像保持部材又は中間転写体と転写部材とが対向する転写領域で、転写部材の周面に転移するトナーの量は、通常印刷が実行される場合と縁なし印刷が実行される場合とで大きく変動する。また、温度や湿度等によって変動することも考えられる。このように変動する転移トナー量に対して、転写部材の周面からトナーを充分に除去することができなければ、記録媒体の背面に汚れを生じることになる。
画像形成処理モジュール110は、トナー像が転写された記録媒体の背面に生じる汚れを抑制する。そのために、縁なし印刷用の定着装置と転写装置がセットされている場合について説明する。
画像形成装置100は、例えば、4色のトナーを用いてカラー画像を形成する画像形成装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kと、これらと対向する中間転写ベルト20とを備えている。中間転写ベルト20は、像保持体として機能するものであり、上記画像形成ユニット10のそれぞれと対向するように張架され、周面が周回駆動されるものである。この中間転写ベルト20の周回移動方向における画像形成ユニット10が対向する位置の下流側には、二次転写を行うための二次転写部材24が中間転写ベルト20と対向するように配置されている。この二次転写部材24は、転写部材として機能するものであり、二次転写部材24が中間転写ベルト20と対向する二次転写位置30にはシート収容部8から搬送路9を経て、シート状の記録媒体Pが送り込まれ、中間転写ベルト20上のトナー像が記録媒体に転写される。記録媒体の搬送経路における二次転写位置30の下流側には、トナー像が転写された記録媒体の搬送装置25及びトナー像を加熱及び加圧して記録媒体上に定着する定着装置7が設けられている。さらに下流側にはトナー像が定着された記録媒体を重ねて保持する排紙保持部(図示しない)が設けられている。
一方、中間転写ベルト20の周回移動方向における二次転写位置30の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト20上に残留したトナーを回収する中間転写ベルト用のクリーニング装置29が設けられている。また、二次転写部材24が有する無端状の周面と対向する位置には、二次転写位置30で中間転写ベルト20から二次転写部材24に転移したトナーを回収するために、二次転写部材用の第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32が配設されている。
なお、画像形成装置100は、記録媒体の外周に余白を残してトナー像を形成する通常印刷モードM1と記録媒体の全面にトナー像を形成する縁なし印刷モードM2と、を含む複数の印刷モードを備えるものとなっており、これら印刷モードの切り換えは、外部装置から入力されるデータ又は操作者が操作パネル等から入力するデータに基づき制御モジュール12によって行われるものとなっている。
上記画像形成ユニット10は、中間転写ベルト20の周回移動方向における上流側から順に、イエローのトナー像を形成する画像形成ユニット10Y、マゼンタのトナー像を形成する画像形成ユニット10M、シアンのトナー像を形成する画像形成ユニット10C、ブラックのトナー像を形成する画像形成ユニット10Kが配列されている。そして、それぞれの画像形成ユニット10は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム1を有しており、各感光体ドラム1の周囲に、該感光体ドラム1の表面を帯電する帯電装置2と、感光体ドラム上に形成された潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像装置4と、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト20上に一次転写する一次転写ロール5と、転写後の感光体ドラム上に残留したトナーを除去する感光体用のクリーニング装置6と、を備えている。また、感光体ドラム1のそれぞれについて、画像信号に基づいて像光を発生する露光装置3が設けられ、現像装置4が対向する位置の上流側で感光体ドラム1に像光を照射して静電潜像を書き込むものとなっている。
感光体ドラム1は、金属の円筒状部材の周面に有機感光体層を積層して形成したものであり、金属部分が電気的に接地されている。また、バイアス電圧が印加されるものであってもよい。
上記帯電装置2は、被帯電体である感光体ドラム1の周面と間隔をあけて張架された電極ワイヤを備えるものであり、この電極ワイヤと感光体ドラム1との間に電圧を印加し、コロナ放電を生じさせて感光体ドラム1の表面を帯電するものである。
本実施の形態では、上記のようにコロナ放電によって帯電させる装置を用いたが、固体放電器やロール形状又はブレード形状などの接触あるいは非接触帯電装置を用いることもできる。
上記露光装置3は、画像信号に基づいて点滅するレーザー光を発生し、これをポリゴンミラーによって回転する感光体ドラム1の主走査方向(軸線方向)に走査するものである。これによりそれぞれの感光体ドラム1の表面に各色の画像に相当する静電潜像が形成される。
上記現像装置4は、トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を使用するものであり、感光体ドラム1と対向する位置に現像ロール4aを備え、回転する現像ロール4aの周面上に二成分現像剤の層が形成される。この現像ロール4aの周面から感光体ドラム1上にトナーを転移して静電潜像を可視化する。また、画像形成にともない消費されたトナーは、消費量に応じて補充されるようになっている。
本実施の形態では、感光体ドラム1は帯電装置2によって負極性に帯電され、露光によって帯電電位が減衰した部分に負極性に帯電したトナーを転移するものとなっている。
上記一次転写ロール5は、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kについて感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと対向する位置の中間転写ベルト20の背面側に配置されている。そして、一次転写ロール5Y、5M、5C、5Kと感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとの間に一次転写用のバイアス電圧が印加され、これらが対向する一次転写位置で、通過する中間転写ベルト20に感光体ドラム上のトナー像を静電的に転写するものである。
上記感光体用のクリーニング装置6は、感光体ドラム1の周面に接触して配置されたクリーニングブレードにより、転写後の感光体ドラム1上に残留したトナーを除去するものである。
上記中間転写ベルト20は、複数の層を重ね合わせたフィルム状の部材を無端状に形成したものである。この中間転写ベルト20は、像保持体として機能するものであり、回転駆動される駆動ロール21と、中間転写ベルト20の幅方向への偏りを調整する調整ロール22と、二次転写部材24と対向する位置に支持された対向ロール23とに張架されて、図3中に示す矢印Aの方向に周回移動するものとなっている。
上記対向ロール23と中間転写ベルト20を挟んで対向する位置に配置された二次転写部材24は、二次転写ロール26と、補助ロール27と、これらに張架された二次転写ベルト28とを有するものである。二次転写ベルト28は中間転写ベルト20と重ね合わされた状態で対向ロール23と二次転写ロール26との間に挟み込まれ、中間転写ベルト20が周回駆動されるのにともなって周回移動するものとなっている。また、中間転写ベルト20と二次転写ベルト28との間に記録媒体が送り込まれたときには、この記録媒体を挟み込んで搬送するものとなっている。
上記二次転写ロール26は、金属の芯材26aの外周面上に、導電性粒子が添加されたゴム材の外周層26bを形成したものである。また、上記対向ロール23は、金属の芯材23aの外周面上に外周層23bを形成したものであり、外周層23bは単層又は複数の層から構成されるもののいずれでもよい。
上記二次転写ロール26と対向ロール23との間には、図4に示すように、転写バイアス用の電源装置11から二次転写用のバイアス電圧が印加され、二次転写位置30に転写用の電界が形成される。
上記定着装置7は、上記二次転写位置30でトナー像が転写された記録媒体を加熱及び加圧してトナー像を記録媒体に定着するものであり、加熱源を内蔵した加熱ロール7aと、この加熱ロール7aに圧接される加圧ロール7bとを備えている。これらの接触部にトナー像が転写された記録媒体が送り込まれ、回転駆動される加熱ロール7aと加圧ロール7bとの間で加熱及び加圧され、トナー像が記録媒体上に定着されるものとなっている。そして、加熱ロール7aと加熱ロール7bに転移したトナーを回収するために、加熱ロール7aにはクリーニング部材41aが配設され、加熱ロール7bにはクリーニング部材41bが配設されている。なお、転写装置におけるクリーニングをクリーニング部材41a、41bが行う。また、クリーニング部材41a、41bは、ロール、ブレードであってもよい。
上記中間転写ベルト用のクリーニング装置29は、二次転写位置30で記録媒体に転写した後に残留するトナーを中間転写ベルト20の周面から除去するものとなっており、中間転写ベルト20の周面に接触するクリーニングブレードを備えている。このクリーニングブレードにより、中間転写ベルト20の周面上に付着しているトナーを掻き落とすように除去するものである。
上記第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32は、二次転写ベルト28の周面と接触するように配置されている。それぞれのクリーニング部材31、32は、金属からなる回転軸の周囲に放射状にブラシ毛を取り付けたものであり、ブラシ毛は導電性を付与するための粒子を混入した樹脂材料によって形成されている。そして、回転軸からブラシ毛に電圧を印加し、ブラシ毛と二次転写ロール26との間に電界を形成するものとなっている。つまり、二次転写ベルト28の周回移動方向における上流側で接触する第1のクリーニング部材31と電気的に接地された二次転写ロール26との間には、第1のクリーニング用バイアス電源33からクリーニング用のバイアス電圧が印加され、第1のクリーニング部材31に正極性側の電位を付与するものとなっている。また、下流側で接触する第2のクリーニング部材32と二次転写ロール26との間には第2のクリーニング用バイアス電源35から第2のクリーニング部材32の電位が負極性側となるようにクリーニング用のバイアス電圧が印加される。したがって、正極性側となるようにバイアス電圧が印加された第1のクリーニング部材31によって、主に負極性に帯電したトナーを二次転写ベルト28の周面から除去し、負極性の電圧が印加された第2のクリーニング部材32によって、主に正極性に帯電したトナーを除去するものとなる。
なお、図4中に示す符号36、37は、第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32のブラシ毛に接触して、二次転写ベルト28の周面から吸着したトナーを払い落とすための払い落とし部材を示すものである。
上記第1のクリーニング部材31は、クリーニング部材として機能するものであり、この第1のクリーニング部材31にクリーニング用のバイアス電圧を印加する第1のクリーニング用バイアス電源33がクリーニングバイアス印加手段として機能するものとなっている。そして、第1のクリーニング用バイアス電源33から第1のクリーニング部材に印加する電圧が制御モジュール12によって制御される。
上記制御モジュール12は、画像形成装置100が有する複数の印刷モードの中から選択された印刷モードに切り換えるためのモード切り換えモジュール13を備える他に、上記第1のクリーニング部材31に印加するクリーニング用のバイアス電圧を制御するクリーニングバイアス制御モジュール14を備えている。そして、この制御モジュール12には画像形成装置100が記録媒体上に画像を形成する動作を制御する機能を備えるものとなっている。
上記モード切り換えモジュール13は、印刷モード切り換え手段として機能するものであり、外部装置から入力される情報又は操作者が操作パネル等を用いて入力する情報に基づいて、通常印刷モードM1又は縁なし印刷モードM2等の複数の印刷モードから1つの印刷モードを選択し、各モードにしたがって画像が形成されるように制御を切り換えるものとなっている。
上記クリーニングバイアス制御モジュール14は、バイアス電圧制御手段として機能するものであり、上記モード切り換えモジュール13において切り換えられた印刷モードに基づいて、第1のクリーニング用バイアス電源33から第1のクリーニング部材31に印加される電圧値を制御する。つまり、通常印刷モードM1に切り換えられたときには第1のバイアス電圧値V1が、縁なし印刷モードM2に切り換えられたときには第2のバイアス電圧値V2が印加されるように第1のクリーニング用バイアス電源33の電圧調整部34を動作させるものとなっている。
上記第1のバイアス電圧値V1及び第2のバイアス電圧値V2は、予め設定されて記憶モジュール15に記憶されており、縁なし印刷モードM2が実行されるときに印加される第2のバイアス電圧値V2は、通常印刷モードM1が実行されるときに印加される第1のバイアス電圧値V1より、二次転写ロール26と第1のクリーニング部材31との間の電位差を大きくするように設定されている。
本実施の形態では、第1のバイアス電圧値V1及び第2のバイアス電圧値V2は予め設定された一定値となっているが、実行される印刷モードに加えて温度又は湿度等の環境条件及びその他の条件等に基づいてバイアス電圧値を制御するものであってもよい。ただし、環境条件等が同じであるときには縁なし印刷モードM2時の第2のバイアス電圧値V2は、通常印刷モードM1時の第1のバイアス電圧値V1よりも電位差が大きくなるように制御される。
画像形成装置100は、次のように動作する。
4つの感光体ドラム1上にそれぞれ静電潜像が形成され、現像装置4からトナーが転移されてトナー像が形成される。これらのトナー像は一次転写ロール5との対向位置で中間転写ベルト20上に転写され、中間転写ベルト20上で重ね合わされてカラーのトナー像が形成される。このトナー像は中間転写ベルト20の周回移動によって二次転写位置30に搬送され、中間転写ベルト20から記録媒体Pに転写される。
このような画像形成動作が通常印刷モードM1で実行される場合は、トナー像は記録媒体の寸法より小さい領域に形成され、二次転写位置30において記録媒体の外周部に余白を残すように転写される。中間転写ベルト20上のトナー像が保持される範囲外の部分、例えば画像が保持される領域と次の画像が保持される領域と間の非画像領域には、わずかのいわゆるかぶりトナーが付着していることが多く、二次転写位置30で記録媒体と対向しない領域に付着しているトナーは、二次転写位置30で二次転写ベルト28上に転移する。二次転写ベルト28は周回移動して、第1のバイアス電圧値V1が印加された第1のクリーニング部材31との対向位置及び第2のクリーニング部材32との対向位置を通過し、一部はこれらのクリーニング部材31、32によって除去される。また、一部はクリーニング部材31、32によって除去されず、二次転写ベルト28上に残留するが、非画像領域に付着しているトナー量は少なく、直ちに記録媒体の背面に汚れが生じることはない。
一方、縁なし印刷モードM2で画像形成が行われる場合には、トナー像が記録媒体の寸法より大きい範囲に形成され、二次転写位置30で記録媒体に転写されるときに、記録媒体の外周縁から外側にはみ出し、はみ出したトナーが二次転写ベルト28に転移される。このときに二次転写ベルト28に付着するトナー量は通常印刷モード時のかぶりトナーよりも著しく多くなっている。また、非画像領域からは、通常印刷モードM1の実行時と同様にかぶりトナーが二次転写ベルト28に付着する。そして、二次転写ベルト28は周回移動して、第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32との対向位置を通過し、一部はこれらのクリーニング部材31、32によって除去される。このとき、第1のクリーニング部材31には、二次転写ロール26との間の電位差が第1のバイアス電圧値V1の印加時より大きくなる第2のバイアス電圧値V2が印加され、第1のクリーニング部材31が正極性側となっているので、二次転写ベルト28上に付着した負帯電の多量のトナーは、主に第1のクリーニング部材31によって除去される。なお、定着装置におけるクリーニングをクリーニング部材31、32が行う。また、クリーニング部材31、32は、ブラシ、ロール、ブレードであってもよい。
縁なし印刷モードM2が実行される場合において、二次転写位置30を通過する記録媒体の外周縁からはみ出して二次転写ベルト28に付着したトナーは、1回のクリーニング動作により除去されなければ記録媒体の背面に付着してトナー汚れを生じさせる虞がある。
図5は、縁なし印刷において、記録媒体からはみ出して形成されたトナー像により記録媒体の背面に汚れが生じる状態を説明する図である。
図5(a)に示すように、縁なし印刷モードM2が実行されると、記録媒体Pを挟み込んでトナー像を転写する二次転写位置30では、中間転写ベルト20上に保持されたトナー像T1が記録媒体Pの寸法より大きく、先端側で記録媒体Pの先端縁より前方側にはみ出す。この部分が二次転写位置30を通過するときに、図5(b)に示すように、二次転写ベルト28上に転写される。そして、二次転写ベルト28の周回駆動にともなって第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32との対向位置を通過するが、これらのクリーニング部材31、32により除去しきれないトナーが残留した場合、この残留したトナーT2は再度二次転写位置30に到達する。二次転写ベルト28の周長が記録媒体Pの搬送方向の長さよりも短く形成されていると、図5(c)に示すように、残留したトナーT2が二次転写位置30に達したときにはまだ記録媒体Pの搬送方向における後方部が二次転写位置30にあり、記録媒体Pの背面に残留トナーT2が付着してしまう。
したがって、縁なし印刷モードM2の場合において、記録媒体Pの先端からはみ出して二次転写ベルト28に付着したトナーT2は、第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32との対向位置を一回通過するだけで、記録媒体Pの背面のトナー汚れを許容できる程度に除去する必要がある。
図6は、本実施の形態(特に、縁なし制御モジュール120)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS602では、縁なし印刷制御モジュール125は、縁なし印刷の指定があるか否かを判断し、縁なし印刷指定の場合はステップS604へ進み、それ以外の場合はステップS614へ進む。
ステップS604では、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130は、縁なし印刷用定着装置が取り付けられていることを検知する。
ステップS606では、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135は、縁なし印刷用転写装置が取り付けられていることを検知する。
ステップS608では、警告モジュール140は、縁なし印刷用定着装置と縁なし印刷用転写装置の両方が取り付けられているか否かを判断し、両方が取り付けられている場合はステップS616へ進み、それ以外の場合はステップS610へ進む。
ステップS610では、警告モジュール140は、警告処理を行う。
ステップS612では、縁なし印刷制限処理を行う。ステップS612の詳細な処理については、図8の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS614では、画像形成処理モジュール110は、通常処理を行う。例えば、縁あり印刷処理を行う。
ステップS616では、画像形成処理モジュール110は、前述した縁なし印刷通常処理を行う。
図7は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。特に、図6の例で示したフローチャート内のステップS610の処理例を示す。
図7(a)の例では、画面700に「現在、取り付けられている転写装置は、縁なし印刷用のものではありません。取り替えてください。」と表示し、はいボタン710、いいえボタン720を選択可能に表示する。そして、ユーザーによって、はいボタン710が選択された場合は、処理A772を行い、いいえボタン720が選択された場合は、図7(b)の例に示す表示を行う。
処理A772として、「取り替えて問題がなければ、エラー表示されない。あるいは、利用可になった旨を表示して、縁なし印刷の機能を利用可にする。」の処理を行う。図6の例で示したフローチャートで示すと、ステップS608で「Y」となる判断の後、ステップS616の処理を行う。
図7(b)の例では、画面700に「故障や画質の低下の危険性がありますが、そのまま機能を利用しますか?」と表示し、はいボタン730、いいえボタン740を選択可能に表示する。そして、ユーザーによって、はいボタン730が選択された場合は処理B774を行い、いいえボタン740が選択された場合は処理C776を行う。
処理B774として、「縁なし印刷の機能を限定的に解除する。限定的として、例えば、今回のジョブ、又は、そのユーザーのみに縁なし印刷を許可することがある。そして、今回のジョブ又はそのユーザーの操作による印刷処理が終われば、また、利用不可の状態にする。」の処理を行う。図6の例で示したフローチャートで示すと、ステップS612の処理を行う。
処理C776として、「ホーム画面に戻る。又は、再度、警告画面を表示する。」の処理を行う。
なお、縁なし印刷用の定着装置、縁なし印刷用の転写装置のいずれか一方がセットされている場合(他方はセットされていない場合)は、限定的に解除(縁なし印刷を許可)し、両方がセットされていない場合は、縁なし印刷を禁止するようにしてもよい。
図8は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS802では、縁なし印刷の枚数の累計を算出する。前述したように、ユーザー毎、用紙サイズ毎等に枚数の累計を算出してもよい。例えば、縁なし印刷ログテーブル900を用いて、算出してもよい。図9は、縁なし印刷ログテーブル900のデータ構造例を示す説明図である。縁なし印刷ログテーブル900は、日時欄910、縁なし印刷枚数欄920、用紙サイズ欄930、白黒/カラー欄940、ユーザー欄950を有しており、縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置がセットされていない状態での縁なし印刷の履歴(ログ)を記憶している。日時欄910は、縁なし印刷を行った日時を記憶している。縁なし印刷枚数欄920は、その縁なし印刷の枚数を記憶している。用紙サイズ欄930は、その縁なし印刷での用紙サイズを記憶している。白黒/カラー欄940は、その縁なし印刷は白黒印刷であるか、カラー印刷であるか示す情報を記憶している。ユーザー欄950は、その縁なし印刷を行ったユーザー(ユーザーID)を記憶している。
ステップS804では、縁なし印刷指定の枚数を抽出する。
ステップS806では、縁なし印刷の許可枚数を超えているか否かを判断し、超えている場合はステップS808へ進み、それ以外の場合はステップS810へ進む。その画像形成装置100で、予め設定されている枚数(縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置がセットされていない状態での縁なし印刷できる枚数)を閾値とする。
ステップS808では、不許可処理を行う。例えば、縁なし印刷はできない旨の表示を行う。
ステップS810では、ユーザー毎の縁なし印刷の許可枚数を超えているか否かを判断し、超えている場合はステップS808へ進み、それ以外の場合はステップS812へ進む。例えば、ユーザー別許可枚数テーブル1000を用いて、許可枚数を決定してもよい。図10は、ユーザー別許可枚数テーブル1000のデータ構造例を示す説明図である。ユーザー別許可枚数テーブル1000は、ユーザー欄1010、縁なし印刷許可枚数欄1020を有している。ユーザー欄1010は、ユーザーを記憶している。縁なし印刷許可枚数欄1020は、そのユーザーにおける縁なし印刷の許可枚数を記憶している。この例は、ユーザー毎に許可枚数を設定しているが、用紙サイズ毎等に応じて許可枚数を設定してもよい。
ステップS812では、縁なし印刷用画像形成処理を行う。ステップS812の詳細な処理については、図11の例に示すフローチャートを用いて後述する。
図11は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1102では、縁なし印刷用画像の画像生成処理を行う。ステップS1102の詳細な処理については、図12の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS1104では、縁なし印刷用印刷処理を行う。ステップS1104の詳細な処理については、図13の例に示すフローチャートを用いて後述する。
図12は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1202では、周辺部分の特定処理を行う。例えば、予め定められた領域(縁から予め定められた幅の部分)を特定する。
ステップS1204では、濃度変更処理を行う。例えば、周辺部の濃度を一様に下げるのではなく、縁に向かって濃度を下げる量を多くしてもよい。
図13は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1302では、転写装置が取り付けられていないか否かを判断し、取り付けられていない場合はステップS1304へ進み、それ以外の場合はステップS1306へ進む。
ステップS1304では、転写装置のクリーニング回数を設定する。
ステップS1306では、定着装置が取り付けられていないか否かを判断し、取り付けられていない場合はステップS1308へ進み、それ以外の場合はステップS1310へ進む。
ステップS1308では、定着装置のクリーニング回数を設定する。
ステップS1310では、縁なし印刷の処理を行う。
図14を参照して、本実施の形態の画像形成装置のハードウェア構成例について説明する。図14に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1417と、プリンタ等のデータ出力部1418を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1401は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、制御モジュール12、縁なし印刷制御モジュール125、縁なし印刷用定着装置検知モジュール130、縁なし印刷用転写装置検知モジュール135、警告モジュール140、縁なし画像形成処理モジュール145、印刷制限処理モジュール150、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール155、縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール160、通信モジュール165等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1402は、CPU1401が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1403は、CPU1401の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス1404により相互に接続されている。
ホストバス1404は、ブリッジ1405を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス1406に接続されている。
キーボード1408、マウス等のポインティングデバイス1409は、操作者により操作されるデバイスである。ディスプレイ1410は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等があり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。また、ポインティングデバイス1409とディスプレイ1410の両方の機能を備えているタッチスクリーン等であってもよい。
HDD(Hard Disk Drive)1411は、ハードディスク(フラッシュ・メモリ等であってもよい)を内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1401によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、縁なし印刷ログテーブル900、ユーザー別許可枚数テーブル1000等が格納される。さらに、その他の各種データ、各種コンピュータ・プログラム等が格納される。
ドライブ1412は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1413に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1407、外部バス1406、ブリッジ1405、及びホストバス1404を介して接続されているRAM1403に供給する。なお、リムーバブル記録媒体1413も、データ記録領域として利用可能である。
接続ポート1414は、外部接続機器1415を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1414は、インタフェース1407、及び外部バス1406、ブリッジ1405、ホストバス1404等を介してCPU1401等に接続されている。通信部1416は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1417は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1418は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図14に示す画像形成装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図14に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図14に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。
なお、前述の実施の形態においては、4色のトナーを用いたカラー画像を形成する例を示したが、白黒印刷の画像形成装置であってもよいし、3色又は5色以上のトナーを用いたカラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
また、複数の感光体ドラムを用いる例を示したが、1本の感光体ドラム上で画像を形成するようにしてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
また、以下の画像形成装置と組み合わせてもよい。
(a)トナー像を保持する像保持体と、
周回移動する無端状の周面が前記像保持体と対向するように配置され、前記像保持体との間を通過する記録媒体に前記トナー像を転写する電界が、前記像保持体との間に形成される転写部材と、
前記転写部材の周面に接触するように配置され、該転写部材の表面に付着したトナーを除去するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材と前記転写部材との間にクリーニング用のバイアス電圧を印加するクリーニングバイアス印加手段と、
前記トナー像が、記録媒体の全面に転写される縁なし印刷モードと、記録媒体の外周部に余白を残して転写される通常印刷モードと、を含む複数の印刷モードからいずれかを選択して切り換える印刷モード切り換え手段と、
前記クリーニングバイアス印加手段により印加される前記クリーニング用のバイアス電圧を、前記通常印刷モード時には第1のバイアス電圧値とし、前記縁なし印刷モード時には、前記クリーニング部材と前記転写部材との間の電位差を前記第1のバイアス電圧値の印加時より大きくする第2のバイアス電圧値とするように制御するバイアス電圧制御手段と、を有し、
前記縁なし印刷モードによる画像の形成が連続して実行されるときには、予め定められた条件となるまで複数枚の縁なし画像を形成した後、前記クリーニング部材と前記転写部材との間に印加されている前記第2のバイアス電圧値を前記第1のバイアス電圧値に切り換え、該第1のバイアス電圧値が印加された状態で前記転写部材の周面を周回駆動するように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
(b)前記縁なし印刷モードによる画像の形成が連続して実行されるときには、前記第2のバイアス電圧値を前記第1のバイアス電圧値に切り換え、該第1のバイアス電圧値が印加された状態で前記転写部材の周面を周回駆動した後に、前記第2のバイアス電圧値に切り換えて前記縁なし印刷モードによる画像の形成を再開するように設定されていることを特徴とする(a)項に記載の画像形成装置。
以下の効果を有している。
(a)項の画像形成装置では、本構成を備えていない装置と比較して、縁なし印刷モードで画像形成を連続して行う場合も、トナー像が転写された記録媒体の背面がトナーで汚れることを抑制することができる。
(b)項の画像形成装置では、本構成を備えていない装置と比較して、縁なし印刷モードで画像形成を連続して行う場合も、トナー像が転写された記録媒体の背面がトナーで汚れることを抑制することができる。
100…画像形成装置
110…画像形成処理モジュール
120…縁なし制御モジュール
125…縁なし印刷制御モジュール
130…縁なし印刷用定着装置検知モジュール
135…縁なし印刷用転写装置検知モジュール
140…警告モジュール
145…縁なし画像形成処理モジュール
150…印刷制限処理モジュール
155…縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール
160…縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール
165…通信モジュール
210…ソフトウェア格納サーバー
220…ユーザー端末
290…通信回線

Claims (8)

  1. 縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段
    を有し、
    前記警告が行われた場合、縁なし印刷機能の利用回数又はユーザーの利用制限を行う
    画像形成装置。
  2. 縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず、縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられている場合とは異なる画像形成処理を行う画像形成処理手段
    を有する画像形成装置。
  3. 前記異なる画像形成処理は、縁である周辺部の画像の濃度を下げることである
    請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記異なる画像形成処理は、前記転写装置又は前記定着装置のクリーニング頻度を、前記縁なし印刷用の定着装置及び転写装置を装着した場合と比べて多く実行することである
    請求項に記載の画像形成装置。
  5. 縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられた場合、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されているか否かを確認する確認手段
    をさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されていない場合、通信回線を介して当該ソフトウェアを導入する導入手段
    をさらに有する請求項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置内のコンピュータを、
    縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段
    として機能させ
    前記警告が行われた場合、縁なし印刷機能の利用回数又はユーザーの利用制限を行う
    情報処理プログラム。
  8. 画像形成装置内のコンピュータを、
    縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず、縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられている場合とは異なる画像形成処理を行う画像形成処理手段
    として機能させる情報処理プログラム。
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