JP2007232856A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予備帯電部材やイレーサ等を備えることなく、簡易な構成で、感光体表面の用紙外における表面電位の低下による不要なトナー現像の発生、転写ローラのトナーによる汚染を防止する。
【解決手段】帯電手段によって感光体の表面電位を現像時の第1電位より高い第2電位に上昇させ、レーザーパワー制御手段により、用紙区分情報取得手段により取得された用紙区分情報と潜像区分情報取得手段により取得された潜像区分情報とに基づいて、非用紙存在領域、非潜像形成領域及び潜像形成領域それぞれの領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームを露光レーザー出力手段に出力させて感光体表面における電位上昇帯電部を露光し、この電位上昇帯電部における潜像形成領域の電位を所定の静電潜像形成用電位まで低下させるとともに、非用紙存在領域及び非潜像形成領域の電位を同じ第1電位まで低下させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真装置或いは静電記録装置等の画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真法では、感光体(ドラム)表面を所定の極性に一様に帯電し、次に所定の原稿情報に基づく光照射により画像露光を行って静電荷像(静電潜像)を形成する。そして、静電荷像を現像してトナー像を形成し、このトナー像を紙等の記録材に転写し、さらに定着ローラによる加熱及び加圧によってトナー像を記録材に定着することで画像形成(印刷)を行う。なお、トナー像転写後は、感光体表面がクリーニングブレード等によりクリーニングされて残存するトナーが除去されるとともに、必要に応じて光照射等による除電が行われ、次の画像形成動作に移る。
上記感光体を所定の極性、電位に帯電する帯電手段として、従来一般的にコロナ帯電器が用いられていた。これは感光体にコロナ帯電器を非接触に配置して、コロナ帯電器から放出されるコロナに感光体表面をさらすことにより、所定の極性、電位に帯電させるものである。特に近年は、この非接触タイプのコロナ帯電方式に比べて、低オゾン発生等の利点を有することから、被帯電としての感光体に、帯電バイアスを印加した帯電部材(接触帯電部材)を当接させて感光体表面を所定の極性、電位に帯電させる接触帯電方式による帯電方法が多く提案され、実用化されている。
このような接触帯電方式の帯電装置において、被帯電体としての感光体に接触させる帯電部材には、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブラシ型或いはブレード型(帯電ブレード)など様々な改善提案がある。中でも均一帯電の観点から、導電性ローラを用いたローラ帯電方式が、帯電の安定性という点でも好ましいため広く用いられている。この導電性ローラとしての帯電ローラは、導電又は中抵抗のゴム材、或いは発泡体を用いて作製される。さらにこれを積層にして所望の特性を得た帯電ローラもある。
このような帯電ローラは感光体と一定の接触状態を得るために弾性を有しているが、この帯電ローラを感光体に加圧当接させた場合、或る一定以上の電圧が該帯電ローラに印加されると感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は、印加電圧に応じて感光体の表面電位が線形的に増加する。この表面電位が上昇し始めるときの閾値電圧を帯電開始電圧Vthとする(この帯電開始電圧Vthはパッシェンの法則に基づいて得られる)。
電子写真画像形成プロセスに必要な感光体表面電位V0を得るためには、帯電ローラに対してV0+Vthの直流電圧印加が必要となる。この帯電方式を直流帯電方式という。また、帯電均一性を得るために、上記V0+Vthの直流電圧に対して、Vthの2倍以上のピーク間電圧を有する交流電圧を重畳させる交流帯電方式も用いられている。これは交流による所謂ならし効果を利用するものであり、これにより感光体の電位は交流電圧のピークの中央値であるV0に収束し、環境等に起因するゴムローラの抵抗値変動の影響を抑えることができる。このような方法により、上述のように感光体表面を所定極性に一様に帯電し、画像露光を行って静電荷像を形成し、この電荷像を現像してトナー像を形成する。これに続いて、トナー像を記録材へ転写する工程では、低オゾン発生及び用紙搬送性の利点から、上記と同様、感光体と接触し回転するゴム材又は発泡体等の弾性体のローラを用い、そのローラに所定の電圧を印加することによってトナー像を記録材に転写する方式が一般的である。最終的に、定着工程における定着ローラでの加熱及び加圧によってトナー像を記録材に定着することにより画像形成が行われる。
特開平9−22165号公報
上記画像形成装置においては、図9に示すように、通常、帯電ローラによる感光体901の帯電領域902(軸方向)は、転写ローラ903による転写領域904(軸方向)よりも大きく設定されているが、帯電の極性と転写の極性とが逆であることや、感光体901に与える転写の影響等により、用紙905(記録材)の介在する部分とそうでない部分とで感光体901の表面電位に差を生じてしまう。詳しくは、用紙905越しに謂わば間接的に転写バイアスを受ける部分906と、直接に転写バイアスを受ける部分907とに区別される。ただし、図9に示す用紙905の厚みは実際には薄く、転写ローラ903における用紙905が介在していない部分908と上記部分907とが当接する。
そのため、前者に比べ後者に対する感光体表面電位が、帯電工程を通過した後に所定の電位まで上昇しないという問題がある。一般に、使用される用紙の幅が様々であり、転写ローラの軸方向長さも使用される用紙最大幅以上であるため、このような状況が発生しないようにすることは不可能である。
またその際、表面電位の低下により、感光体表面における用紙外の部分にトナーが現像されたり、転写ローラがトナーで汚染されてしまい、例えばトナーの消費量が必要以上に増加したり、用紙の幅方向端部にトナーが現像、転写されるなどして用紙汚れが発生してしまうという問題がある。
この対策として、感光体回転方向に対し、接触帯電部よりも上流側に転写と逆極性の予備(補助、前)帯電部材を配置することで、所謂転写メモリーの電荷を中和する方法や(例えば特許文献1参照)、これに加えて該中和する際の予備帯電を初期化するための光除電用の発光ダイオードつまりイレーサ等を配置する方式などが考案されている。しかしながら、このように予備帯電部材やイレーサ等を設けると、装置構成が複雑になり、装置の大型化或いはコストアップなどを招くことになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、予備帯電部材やイレーサ等を備えることなく、簡易な構成で、感光体表面の用紙外における表面電位の低下による不要なトナー現像の発生や転写ローラのトナーによる汚染を防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、感光体上に現像されたトナー像を、該感光体及び転写部材間に通紙される用紙に対して転写する画像形成装置において、前記感光体の表面を所定の電位に帯電する帯電手段と、複数種類のレーザーパワーを有する前記感光体を露光するためのレーザービームを出力可能に構成された露光レーザー出力手段と、前記露光レーザー出力手段における前記レーザーパワーを制御するレーザーパワー制御手段と、前記感光体表面の帯電領域における用紙が存在する用紙存在領域と該用紙が存在しない非用紙存在領域とを区分する用紙区分情報を取得する用紙区分情報取得手段と、前記用紙存在領域における前記現像用の静電潜像を形成する潜像形成領域と該静電潜像を形成しない非潜像形成領域とを区分する潜像区分情報を取得する潜像区分情報取得手段とを備え、前記帯電手段は、前記感光体の表面電位を前記現像時の第1電位より高い第2電位に上昇させるべく電位上昇帯電を行い、前記レーザーパワー制御手段は、前記用紙区分情報取得手段により取得された用紙区分情報と前記潜像区分情報取得手段により取得された潜像区分情報とに基づいて、前記露光レーザー出力手段に、前記非用紙存在領域、非潜像形成領域及び潜像形成領域それぞれの領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームを出力させて感光体表面における前記電位上昇帯電部を露光し、該電位上昇帯電部における前記潜像形成領域の電位を前記第1電位より低い所定の静電潜像形成用電位まで低下させるとともに、該電位上昇帯電部における前記非潜像形成領域の電位を前記第1電位まで低下させ、該電位上昇帯電部における前記非用紙存在領域の電位を前記第1電位以上の所定電位まで低下させることを特徴とする。
上記構成によれば、帯電手段によって、感光体の表面電位を現像時の第1電位より高い第2電位に上昇させるべく電位上昇帯電が行われ、レーザーパワー制御手段による露光レーザー出力手段の制御により、用紙区分情報取得手段により取得された用紙区分情報と潜像区分情報取得手段により取得された潜像区分情報とに基づいて、非用紙存在領域、非潜像形成領域及び潜像形成領域それぞれの領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームが露光レーザー出力手段から出力されて感光体表面における電位上昇帯電部が露光され、この電位上昇帯電部における潜像形成領域の電位が第1電位より低い所定の静電潜像形成用電位まで低下されるとともに、該電位上昇帯電部における非潜像形成領域の電位が第1電位まで低下され、該電位上昇帯電部における非用紙存在領域の電位が第1電位以上の所定電位まで低下される。
また、上記構成において、前記感光体及び転写部材間に通紙される用紙のサイズ毎に前記転写部材に対して異なる転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段と、前記転写バイアスと転写後の前記非用紙存在領域及び非潜像形成領域各領域における表面電位との関係から得られる前記レーザービームの出力に関するレーザー出力情報を記憶する出力情報記憶手段とをさらに備え、前記レーザーパワー制御手段は、前記出力情報記憶手段に記憶されたレーザー出力情報に基づいて、前記露光レーザー出力手段に、前記領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームを出力させるようにしてもよい(請求項2)。
これによれば、転写バイアス印加手段によって、感光体及び転写部材間に通紙される用紙のサイズ毎に転写部材に対して異なる転写バイアスが印加される。また、出力情報記憶手段によって、転写バイアスと転写後の非用紙存在領域及び非潜像形成領域各領域における表面電位との関係から得られるレーザービームの出力に関するレーザー出力情報が記憶される。そして、レーザーパワー制御手段による露光レーザー出力手段の制御によって、出力情報記憶手段に記憶されたレーザー出力情報に基づき、領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームが出力される。
また、上記構成において、前記帯電手段は、前記第1電位に対して前記第2電位を下記(1)式に示す条件を満たす電位まで上昇させることが好ましい(請求項3)。
|第2電位−第1電位|>300(V)・・・(1)
但し、記号| |は、絶対値を示す。
これによれば、帯電手段による感光体表面の帯電によって、第2電位が、該第2電位と第1電位との電位差が少なくとも300Vより大きくなるような電位とされる。
また、上記構成において、前記転写バイアス印加手段による転写バイアス印加動作を制御する転写バイアス制御手段をさらに備え、前記転写バイアス制御手段は、前記転写バイアス印加手段による転写バイアス印加動作の制御として、前記転写部材に与える転写用電流の値を制御する電流値制御を行うようにしてもよい(請求項4)。
これによれば、転写バイアス制御手段によって、転写バイアス印加手段による転写バイアス印加動作の制御として、転写部材に与える転写用電流の値を制御する電流値制御が行われる。
また、上記構成において、前記帯電手段は、定電圧制御によって感光体表面の帯電を行うようにしてもよい(請求項5)。これによれば、帯電手段によって、定電圧制御によって感光体表面の帯電が行われる。
請求項1記載の発明によれば、感光体の表面電位が一旦第2電位まで持ち上げられた後、感光体表面に静電潜像を形成するべく露光するとき、同時にその露光に伴って、非潜像形成領域の電位が現像時の第1電位まで低下され、且つ非用紙存在領域の電位が第1電位以上の所定電位まで低下されるので、非用紙存在領域の電位を、この非用紙存在領域に不要なトナー現像が発生しないような第1電位以上の所定電位とすることができ、従って、予備帯電部材やイレーサ等を備えることなく、既存の露光装置による露光動作を利用する簡易な構成で、感光体表面の用紙外における表面電位の低下による不要なトナー現像の発生、或いは転写ローラがトナーにより汚染されるのを防止することが可能となる。なお、このように露光によって感光体の表面電位が制御されるので、レーザーパワー(種類数や出力レベル)、切替タイミング、或いは露光範囲等の変更、設定を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームの出力が、転写バイアスと転写後の非用紙存在領域及び非潜像形成領域各領域における表面電位との関係から得られるレーザービームの出力に関するレーザー出力情報に基づいて行われるので、領域毎の各レーザーパワーの値を都度算出することなく且つ精度良く決めることができる。
請求項3記載の発明によれば、第2電位と第1電位との電位差が大きくなる、すなわち、例えば、第2電位を第1電位より高い電位まで上昇させて、この上昇した第2電位から第1電位まで電位を低下させるような場合の所謂落差が大きくなるので、上記領域毎に異なるレーザーパワーでの露光による用紙存在領域(用紙内側)と非用紙存在領域(用紙外側)との電位差に起因する現像不具合等の解消が容易に行えるようになる(各領域の表面電位を均一化し易くなる)。
請求項4記載の発明によれば、転写が電流値制御によって行われるので、転写履歴(転写メモリ)の大きさを予測し易くなる。
請求項5記載の発明によれば、帯電が定電圧制御によって行われるので、より正確に所要の表面電位(帯電電位)に帯電させることができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の内部構成を概略的に示す断面図である。本発明に係る画像形成装置は、電子写真方式によりトナーを用いて静電潜像の現像を行う、複合機、プリンタ或いはファクシミリ等が対象となる。本実施形態では、この画像形成装置としてプリンタ1を例に挙げて説明する。プリンタ1は、プリンタ本体10内に画像形成部2が設けられている。画像形成部2は、用紙に対する画像の形成(印字、印刷)を行うものであり、同図中に示す矢印方向に回転可能に構成された例えばOPC(Organic Photoconductor)からなる像担持体としての感光体ドラム3、感光体ドラム3の周囲に配設された帯電部4、露光部5、現像部6及びクリーニング部7等を備えている。
帯電部4は、帯電ローラ41によって感光体ドラム3の表面を所定の電位に帯電させるものである。露光部5は所謂レーザスキャナユニットであり、後述の画像データ記憶部40等から送信されてきた画像データに基づいて、レーザーダイオードから出力されたレーザービームをコリメートし、ポリゴンミラーで走査して一連のレンズ群を通過させた後、感光体ドラム3の表面に照射し、感光体ドラム3の表面上に静電潜像を形成するものである。なお、本実施形態の現像方式は所謂「反転現像」方式であり、この反転現像方式に従いドラム表面が露光されて静電潜像が形成される。
現像部6は、現像剤であるトナーを収納する所謂コンテナからなるトナーカートリッジ61、及び現像ローラ621等を備えた現像ユニット62から構成され、感光体ドラム3に形成された静電潜像に対して、トナーカートリッジ61から供給されるトナーを付着させることで、トナー像として静電潜像を顕在化させるものである。クリーニング部7は、後述の転写部9におけるトナー転写後、例えばクリーニングブレード701(図3参照)を用いて、感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
また、プリンタ1は、画像形成部2(感光体ドラム3)へ向けて給紙を行う給紙部8、感光体ドラム3上のトナー像を用紙に転写する転写部9、及び用紙に転写されたトナー像の定着を行う定着部11を備えている。給紙部8は、各サイズの用紙を収納する給紙カセット81、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ82、用紙が搬送される経路である搬送路83及び搬送路83中の用紙の搬送を行う搬送ローラ84等を備え、給紙カセット81から1枚ずつ送り出された用紙を後述の転写ローラ91と感光体ドラム3とのニップ部へ向けて搬送する。なお、給紙部8はトナー像が転写された用紙を搬送路85を経て定着部11へ搬送し、さらに、定着部11で定着処理された用紙を、搬送ローラ86や排出ローラ87によってプリンタ本体10上部に設けられた用紙排出トレイ12まで搬送する。
転写部9は、転写ローラ91を備え、搬送されてきた用紙(後述の用紙P)を介して該転写ローラ91を感光体ドラム3に押し付けた状態で、感光体ドラム3上に顕在化されたトナー像を用紙に転写させるものである。搬送路85における転写部9より下流側の適所には定着部11が設けられている。定着部11は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。本発明においては、露光部5による感光体ドラム3表面の露光に関する構成(露光方法)等について主な特徴点を有しているが、この特徴点については後に詳述する。
図2は、プリンタ1の電気的な構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、プリンタ1は、ネットワークI/F(インターフェース)部30、画像データ記憶部40、操作パネル部50、記録部60及び制御部70を備えている。ネットワークI/F部30は、LAN等のネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置(外部装置)との間における種々のデータの送受信を制御するものである。画像データ記憶部40は、ネットワークI/F部30を介してPC等から送信されてきた画像データを一時的に記憶するものである。ただし、この画像データ記憶部40に記憶される画像データは、後述するように現像用の静電潜像を形成する現像領域3022と静電潜像を形成しない背景領域3021とを区分(選別)する潜像区分情報が内包されている。操作パネル部50は、プリンタ1のフロント部等に設けられ、ユーザからの各種の操作指示(コマンド)が入力される入力キーとして機能したり、或いは所定の情報を表示するものである。記録部60は、上記画像形成部2、給紙部8、転写部9及び定着部11から構成され、画像データ記憶部40に記憶されるなどした画像データに基づいて用紙に対する画像情報の記録(印刷)を行うものである。
ところで、画像形成部2は、帯電バイアス印加部21、レーザーパワー出力部22及び現像バイアス印加部23を備えている。帯電バイアス印加部21(後述のAm21)は、帯電部4に備えられており、帯電ローラ41に対して所定の帯電バイアス(バイアス電圧)を印加するものである。
レーザーパワー出力部22(後述のLP22)は、露光部5に備えられており、感光体ドラム3の表面を所定のレーザーパワーを有するレーザービーム(例えば図略のレーザダイオードによって出力されるレーザビーム)によって露光するものである。レーザーパワー出力部22は、複数(複数種類)のレーザーパワーを切り替えてレーザービームを出力することが可能に構成されている。ここでは、レーザーパワー出力部22は、或る1つのレーザビームの出力レベルを種々のレベルに変化(変調)させることで、上記複数のレーザーパワーを有したレーザービームを得る。この場合、1個のレーザーパワー出力部から射出された1本のレーザービームによって露光される。ただし、これに限らず、例えば、それぞれ異なる一定のレーザーパワーを有するレーザービームが出力可能な複数個のレーザーパワー出力部を用いて、上記複数のレーザーパワーのレーザービームを得る構成としてもよい。この場合、複数個のレーザーパワー出力部から射出された複数本のレーザービームによって露光される。
現像バイアス印加部23(後述のAd23)は、現像部6に備えられており、現像ローラ621に、具体的には図略の現像スリーブに対して所定の現像バイアス(バイアス電圧)を印加するものである。また、転写部9は、転写バイアス印加部92(後述のAt92)を備えている。転写バイアス印加部92は、転写ローラ91に対して所定の転写バイアス(バイアス電圧)を印加するものである。ただし、この転写バイアスは、上記帯電バイアスとは逆の極性となっている。
制御部70は、各種制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、データを一時的に保管したり作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、上記各機能部に対する各種制御信号の送受信を行い、プリンタ1全体の動作制御を司るものである。
制御部70は、帯電出力制御部71、レーザーパワー制御部72、現像出力制御部73及び転写出力制御部74を備えている。帯電出力制御部(Sm)71は、帯電バイアス印加部(Am)21による帯電バイアスの出力を制御するものである。このSm71は、定電圧制御による帯電制御によって感光体表面を帯電する。この場合の帯電制御による出力電界は直流電界となる。レーザーパワー制御部(Sp)72は、レーザーパワー出力部(LP)22によるレーザービーム出力(レーザーパワー)を制御するものである。このSp72による出力制御により、LP22から複数種類のレーザーパワーLp1〜Lpn(少なくとも後述のLp1〜Lp3)を有するレーザビームが射出される。現像出力制御部73は、現像バイアス印加部(Ad)23による現像バイアスの出力を制御するものである。転写出力制御部(St)74は、転写バイアス印加部(At)92による転写バイアスの出力を制御するものである。このSt74は、転写バイアス印加部92による転写バイアス印加動作の制御として、転写ローラ91に与える転写用の電流(転写電流)の値を制御する電流値制御を行う。
上記レーザーパワー制御部72は、用紙幅認識部721及び出力情報記憶部722を備えている。用紙幅認識部721及び出力情報記憶部722の詳細については後述する。
図3は、プリンタ1における感光体ドラム3周辺の構成を示す図である。上述したように感光ドラム3の周囲には、帯電部4、露光部5、現像部6、クリーニング部7及び転写部9が設けられており、感光体ドラム3に対して、それぞれ帯電ローラ41、LP22、現像ローラ621、転写ローラ91及びクリーニングブレード701が近接配置されている。
ここでは、感光体ドラム3は、正(+)帯電単層型OPC(有機感光体)を用い、そのドラム径φは約30mm、回転周速度vは約118(mm/sec)、画像形成電位すなわちトナー現像(画像形成)時の表面電位(表面電位V0とする)は約550(V)である。また、帯電ローラ41は、所定の金属製シャフトの表面上に例えばエピクロルヒドリンゴム層が形成されてなり、感光体ドラム3に所定の荷重(押圧力)で圧接されている。帯電ローラ41のローラ軸方向(感光体軸方向)における帯電有効幅は例えば約225mmである。
また、現像ローラ621(現像部6)による現像方式は、所謂磁性一成分ジャンピング現像が採用されている。ここでの現像剤は一成分現像剤であり、樹脂で構成されて外添剤が付与され、(トナー粒子の)帯電極性及び帯電量が制御されるものが使用される。現像時には、トナーが現像ローラ621の内部に設けられた現像マグネットローラ(図略)の磁力によって現像ローラ621(現像スリーブ)上に担持され、この現像ローラ621上のトナーが感光体ドラム3表面の静電潜像に付着することで潜像が現像(顕像化)される。ただし、現像ローラ621は感光体ドラム3と一定のギャップを有して配置されている(感光体ドラム3に対して非接触に保持されている)。また、転写ローラ91は、例えば金属性のシャフトと導電性発泡体とからなり、所定の荷重で感光体に圧接されている。転写ローラ91のローラ軸方向における転写有効幅は例えば約218mmである。
このような構成において、Sm71及びAm21によって帯電ローラ41に帯電バイアスが印加され、この帯電ローラ41の回転(回転接触)に伴い感光体ドラム3の表面が所定の帯電電位に帯電される。特に、この帯電部4においては、感光体ドラム3の画像形成電位(上記表面電位V0)より高い電位となるように感光体ドラム3表面が帯電される。ただし、この帯電部4による帯電を一次帯電といい、この一次帯電による帯電電位を一次帯電電位Vfという。また、ここでの帯電ローラ41に対するバイアス印加は、直流電圧のみの制御により行うものとした。
続いて、感光体ドラム3が回転し、上記一次帯電電位Vfに帯電された箇所がLP22による露光ポイント31の位置に到達すると、Sp72及びLP22によって該感光体ドラム3表面が露光されて静電潜像が形成される。続いてAd23により現像ローラ621に現像バイアスが印加され、トナーによってこの静電潜像が顕像化される。なお、現像ローラ621上の電位は、直流に交流を重畳させて得られた電位とされる。そして、St73及びAt92によって転写ローラ91に転写バイアスが印加され、感光体ドラム3と転写ローラ91とのニップに搬送されてきた用紙Pに対して感光体ドラム3上のトナー像が転写される。この転写後、クリーニングブレード701によって感光体ドラム3の表面から転写残留トナーが掻き落とされて取り除かれる。
ところで、上記一連の画像形成動作において、感光体ドラム3の表面電位は、転写時における用紙の有無或いは転写出力の違いにより、転写による電気的履歴(転写履歴;転写メモリー)が帯電部4の通過後も維持されてしまう。すなわち、例えば2枚以上の用紙への連続画像形成動作が行われる場合、1枚目の転写履歴である、用紙内側と外側とにおいて感光体ドラム3表面の帯電状態の差が一次帯電工程後も維持される。ただし、感光体ドラムの径によっては、用紙1枚目途中(用紙先端の転写が開始されてから感光体ドラム1回転後のタイミング)から上記転写履歴の維持による不具合が発生する場合がある。詳しくは、感光体ドラム3表面における用紙対応部分つまり用紙幅より内側(以降、用紙内側という)の部分は該用紙を介して転写ローラ91に間接的に接触し、一方、用紙幅より外側(以降、用紙外側という)の部分は用紙が存在しないため転写ローラ91と直接接触することとなり、それぞれの部分が転写バイアスを受けることによって異なる表面電位レベルとなる(ドラム表面における用紙の存在しない用紙外側の部分に転写履歴が入る)。
この転写動作後、次の画像形成動作を行うべく感光体ドラム3がさらに回転し、当該異なる帯電状態となっている箇所が帯電部4に到達する。そして、この異なる帯電状態に対して、帯電ローラ41によって上記表面電位V0より高い一次帯電電位Vfまで電位が上昇するように帯電される。このとき、先の転写の影響による異なる帯電状態つまり転写履歴が残されたまま一次帯電電位Vfまで上昇される。すなわち、例えば図4に示すように、感光体ドラム3表面における詳しくは上記帯電ローラ41による帯電領域つまり一次帯電領域における用紙外側に対応する部分(外側領域201)の電位が、用紙内側に対応する部分(内側領域202)の電位よりも低く、この外側領域201と内側領域202との電位差203が残された状態のまま表面電位が一次帯電電位Vfまで持ち上げられる。一般的に、帯電ローラ41や転写ローラ91においては、帯電バイアスや転写バイアスは軸方向にコントロールできないので(一様にバイアスが印加されるので)、上記電位差203は残されたままとなる。
そこで、この不具合を解消するべく本発明においては、軸方向における感光体ドラム3の表面電位の制御を露光部5による露光動作によって行うこととした。すなわち、上記複数のレーザーパワー出力が可能なLP22によって、上記電位差203による不具合を解消するべく感光体ドラム3表面の上記内側領域202と外側領域201とで異なるレーザーパワーにて露光する。ただし、内側領域202では、所定の画像が形成されるつまりトナー現像が行われるので、内側領域202におけるこの現像が行われる部分(現像領域という)と、現像領域以外の部分(これを背景領域という)とで異なるレーザーパワーとなる。つまり、外側領域、背景領域及び現像領域に対してそれぞれ異なるレーザーパワーで露光する。
具体的には、例えば図5に示すようなレーザーパワーを有するレーザービームで感光体ドラム3表面の帯電領域を照射する。すなわち、上記外側領域201に対応する外側領域
301はレーザーパワーLp1の出力レベル(後述のレーザーパワーLp2より低いレーザーパワー)で露光し、上記内側領域202に対応する内側領域302における、上記背景領域に対応する背景領域3021と上記現像領域に対応する現像領域3022とに対してにそれぞれレーザーパワーLp2、レーザーパワーLp3の出力レベルで露光する。ただし、レーザーパワーLp3は、レーザーパワーLp2よりも高い出力レベルである。
また、図5では説明の便宜上、現像領域を1つの“A”の文字で示し、この画像に対するレーザーパワーを1種類のレーザーパワーLp3としているが、これに限らず現像領域は任意の画像(文字や絵等)であり、当該任意の画像に応じてレーザーパワーも例えばレーザーパワーLp4〜Lpnと異なるレベルとなる(本実施形態では1種類のレーザーパワーLp3で説明する)。
また、外側領域201のレーザーパワーLp1を「外側領域電位制御用レーザーパワー」、背景領域3021のレーザーパワーLp2を「背景領域電位制御用レーザーパワー」、現像領域3022のレーザーパワーLp3を「現像領域電位制御用レーザーパワー或いは画像形成用レーザーパワー」と適宜表現し、さらに、外側領域電位制御用レーザーパワー及び背景領域電位制御用レーザーパワーを総称して「表面電位制御用レーザーパワー」と適宜表現する。
このように領域毎に異なるレーザーパワーによって感光体ドラム3表面を露光することで、図4に示すように、外側領域201と内側領域202との電位差203が解消された表面電位(V0)を得ることができる。すなわち、レーザーパワーLp1は、表面電位V0にするべく符号221に示す分だけ表面電位を低下させるのに必要な外側領域電位制御用レーザーパワーであり、レーザーパワーLp2は、表面電位V0にするべく符号222に示す分だけ表面電位を低下させるのに必要な背景領域電位制御用レーザーパワーであり、また、レーザーパワーLp3は、トナー現像する(静電潜像を形成する)べく符号223に示す分だけ表面電位を低下させるのに必要な現像領域電位制御用レーザーパワーであり、これら各レーザーパワーで露光することで、現像(画像形成)を行うのと同時に感光体の転写履歴をキャンセルすることができる。
ここで、この露光前における上述した帯電部4による一次帯電において、帯電部4は、画像形成電位V0に対して、一次帯電電位Vfを、以下の(A)式に示す条件を満たす電位にする、すなわち、一次帯電電位Vfを、該一次帯電電位Vfと画像形成電位V0との電位差が少なくとも300Vより大きくなるような電位にする(ここでは電位V0よりも高い電位まで上昇させる)ことが好ましい。
|一次帯電電位Vf(V)−画像形成電位V0(V)|>300(V)・・・(A)
但し、記号| |は、絶対値を示す。
これは、画像形成電位V0と一次帯電電位Vfとの電位差が大きいほど、すなわち、本実施形態のように感光体の表面電位を一次帯電電位Vfまで持ち上げた後、画像形成電位V0まで低下させるときのその落差が大きいほど(僅かに電位を持ち上げてこれを画像形成電位V0まで低下させるような落差が小さい場合よりも)、当該露光により外側領域及び内側領域の電位差を除去し易く(均一化し易く)なることによる。
なお、このように露光部5において転写履歴がキャンセルされ且つ静電潜像が形成された表面電位の状態とされた後は、感光体ドラム3のさらなる回転に伴い当該表面電位箇所が現像ローラ621に到達し、この静電潜像に対してトナー現像が行われ、さらに感光体ドラム3が回転して転写ローラ91にて転写がなさる。この転写後、トナーがクリーニングされ、次の画像形成動作に対する一次帯電すなわち一次帯電電位Vfへの電位の持ち上げが行われる。
ところで、上記領域毎に異なる複数のレーザーパワーによる露光パターン(ここでは複数のレーザーパワーをレーザーパワーLp1〜Lp3とするレーザー出力パターンである)は、使用される用紙幅に応じて変化する。詳しくは、用紙サイズに応じた転写バイアス出力の違いに応じて異なる露光パターンでの露光が行われる。これについて以下に説明する。
図2に戻って、レーザーパワー制御部72における用紙幅認識部721は、印刷に使用される用紙、すなわち感光体ドラム3と転写ローラ91との間を通過する用紙の幅の情報を認識するものである。ここでは用紙幅情報として用紙サイズ情報を認識する。用紙幅認識部721は、具体的には、例えば搬送路83を搬送されている用紙のサイズ或いは用紙幅を所定の検出センサ(図略)を用いて実際にその都度検出することで得た用紙サイズ情報、或いは、例えば操作パネル部50やネットワークI/F部30を介して外部のPC等から指示入力された用紙サイズ情報(何れのカセットの用紙を用いるかといった用紙サイズ選択情報)、或いは、用紙幅認識部721に予め設定された固定値としての用紙サイズ情報を取得(設定)する。用紙幅認識部721は、要は、用紙内側と用紙外側との領域を区別することが可能な情報を取得する。
出力情報記憶部722は、LP22から出力するレーザーパワーの出力情報つまり上記レーザー出力パターンの情報を記憶するものである。このレーザー出力パターンは、各用紙サイズに対応するものが決められている。具体的には、用紙サイズ毎に図4に示す内側領域202及び外側領域201の軸方向の幅が異なるなどにより、転写ローラ91に印加する転写バイアスは用紙サイズ毎に異なるよう設定されているため(用紙サイズ毎に転写バイアスが異なるため)、用紙サイズすなわち転写バイアスに対応させて上記内側領域202及び外側領域201における電位差203等を(予測値として)求め得る。換言すれば、レーザー出力パターン情報は、転写バイアスと転写後における外側領域201及び内側領域202(背景領域)の表面電位との関係から得られるものであるとも言える。
出力情報記憶部722は、これら情報に基づき、各用紙サイズの用紙に対応する、外側領域に対するレーザービームの照射幅やレーザーパワー値、及び内側領域に対するレーザービームの照射幅やレーザーパワー値等の情報(背景領域に対するレーザーパワー値の情報)を、レーザー出力パターンとして記憶している。なお、内側領域における現像領域に対するレーザーパワー値等は、例えば画像データ記憶部40に記憶されている画像データに基づいて、画像形成が行われる都度、レーザーパワー制御部72等によって各画像に対応するものが算出されて用いられる。また、出力情報記憶部722は、上記レーザー出力パターンを所定のテーブル情報として記憶してもよい。
上記の構成において、レーザーパワー制御部72は、用紙幅認識部721において認識(取得、検出)された用紙サイズ情報を取得するとともに、この取得した用紙サイズ情報に対応するレーザー出力パターンを出力情報記憶部72から取得し、このレーザー出力パターンに応じたレーザーパワーの異なる複数種類のレーザービームを、LP22に出力させる。
因みに、本実施形態においては、通紙する用紙サイズによって転写電流値(転写バイアス)を変更している。また、通紙最大幅はLTRサイズ(216mm)である。通紙幅(用紙幅)が大きく、また転写ローラ91の電気抵抗値が小さいほど用紙外側への転写電流の流れ込み割合が高まる(転写電流は用紙を避けてより抵抗が低い用紙外側へ流れようとする傾向がある)。ただし、表面電位に関しては、流れ込む転写電流とその流れ込む箇所の面積との関係で決まる。例えば、通紙幅が210mmであるA4サイズの用紙を通紙させる場合、感光体に直接触れる転写ローラ91の面積が小さくなり、そこに集中して電流が流れ込んで電荷密度が高くなるため、表面電位の転写極性側へのシフト量(図4に示す電位差203に相当)が大きくなる。例えば10と10(Ω)(1kVdc印加時)の電気抵抗値を有する転写ローラを用い、−12(μA)と−9(μA)との2水準の転写電流設定において、通紙幅をパラメータとし、用紙内側の一次帯電電位(Vf内)を例えば800(V)としたときの、この電圧と用紙外側の一次帯電電位(Vf外)との差ΔVf(V)(=Vf内−Vf外)の状態を図7に示す。同図に示すように、電気抵抗値が小さい方がΔVfが大きく、また、用紙幅が大きいほどΔVfが大きく、また、転写電流が大きい方がΔVfが大きく、ΔVfの値は最大で約40(V)にも達し、このときの(Vf外)は約760(V)となる。
また、上記図5においては、用紙内側(背景領域)の電位(V0)を例えば500(V)とし、用紙外側(外側領域)の電位もこれと同じ500(V)の電位となるように、それぞれに対する表面電位制御用レーザーパワーとして、レーザーパワーLp2:約0.065(mW)、この0.065(mW)より若干低いレーザーパワーLp1:約0.058(mW)の露光エネルギーを与えた。図8は、一次帯電時の感光体ドラムの表面電位(一次表面電位;上記一次帯電電位Vfに相当)と、露光エネルギーとの関係を示すグラフ図である。図8によれば、例えばドラム表面を一次帯電によって1000Vの一次帯電電位Vfまで持ち上げた場合、この1000Vの電位を例えば500Vのターゲットとなる電位(上記V0)まで低下させる場合、露光エネルギーが概ね0.08(mW)であるレーザーパワーでの露光が必要であり、また、例えば800Vの一次帯電電位Vfまで持ち上げた場合、この800Vの電位を上記500Vの電位(V0)まで低下させる場合、露光エネルギーが概ね0.06(mW)であるレーザーパワーでの露光が必要であることが示されている。すなわち、用紙内側及び用紙外側の一次帯電電位Vfがそれぞれ例えば800V、760Vなどと電位差を有して異なる場合、これを表面電位V0まで低下させるためには上記0.065(mW)、0.058(mW)というように異なるレーザーパワーが必要となることが分かる。
図6は、本実施形態に係る感光体ドラム表面の露光動作に関するフローチャートである。感光体ドラム3に対する帯電、露光、現像及びクリーニングという一連の画像形成動作において、先ず感光体ドラム3の表面電位が一次帯電により一次帯電電位Vfまで持ち上げられる(ステップS1)。このとき実際には上記図4で説明したように背景領域(用紙内側)と外側領域(用紙外側)とで表面電位に差が生じていることからも、レーザーパワー制御部72及びレーザーパワー出力部22によって、領域毎に異なるレーザーパワーで、ここではレーザーパワーLp1〜Lp3とするレーザー出力パターンで感光体ドラム3表面が露光されて、現像領域の表面電位が静電潜像が形成される電位とされるとともに、背景領域と外側領域との表面電位は電位V0に均一化される(ステップS2)。次に、この表面電位状態において、現像部6にて静電潜像にトナーが付着されて現像される(ステップS3)。そして、転写部9にて用紙Pに対する転写が行われ(ステップS4)、クリーニング部7にてドラム表面の残留トナーが取り除かれる(ステップS5)。例えば或る印刷ジョブにおいて次の用紙に対する印刷を行う場合には(ステップS6のNO)、ステップS1〜S5の動作が繰り返され、印刷ジョブが終了した場合には(ステップS6のYES)、フロー終了となる。
以上のように本発明の画像形成装置(プリンタ1)によれば、感光体ドラム3上に現像されたトナー像を、感光体ドラム3及び転写ローラ91(転写部材)間に通紙される用紙Pに対して転写する構成において、プリンタ1が、感光体ドラム3表面を所定の電位に帯電する帯電部4(帯電手段)と、複数種類のレーザーパワーを有する上記感光体ドラム3表面を露光するためのレーザービームを出力可能に構成されたレーザーパワー出力部22(露光レーザー出力手段)と、レーザーパワー出力部22におけるレーザーパワーを制御するレーザーパワー制御部72(レーザーパワー制御手段)と、感光体ドラム3表面の帯電領域における用紙が存在する内側領域202(用紙存在領域)と用紙が存在しない外側領域201(非用紙存在領域)とを区分する用紙区分情報(用紙幅或いは用紙サイズの情報)を取得する用紙幅認識部721(用紙区分情報取得手段)と、内側領域202における現像用の静電潜像を形成する現像領域3022(潜像形成領域)と静電潜像を形成しない背景領域3021(非潜像形成領域)とを区分する潜像区分情報を取得する画像データ記憶部40(潜像区分情報取得手段)とを備えたものとされ(ただし、画像データ記憶部40に記憶されている画像データ自身がこの潜像区分情報を内包するものであると考えてもよい。また、潜像区分情報取得手段をレーザーパワー制御部72として、このレーザーパワー制御部72において背景領域3021と現像領域3022とを区分する処理を行う構成としてもよい)、上記帯電部4が、感光体ドラム3の表面電位を現像時の第1電位(V0)より高い第2電位(Vf)に上昇させるべく電位上昇帯電を行い、レーザーパワー制御部72(レーザーパワー制御手段)は、用紙幅認識部721により取得された用紙区分情報と画像データ記憶部40により取得された潜像区分情報とに基づいて、レーザーパワー出力部22に、外側領域201、背景領域3021及び現像領域3022それぞれの領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームを出力させて感光体表面における電位上昇帯電部を露光し、該電位上昇帯電部における現像領域3022の電位を第1電位より低い所定の静電潜像形成用電位まで低下させるとともに、該電位上昇帯電部における背景領域3021の電位を第1電位まで低下させ、該電位上昇帯電部における外側領域201の電位を第1電位以上の所定電位まで低下させる構成とされる。
このように、感光体ドラム3の表面電位が一旦第2電位まで持ち上げられた後、感光体ドラム3表面に静電潜像を形成するべく露光するとき、同時にその露光に伴って、背景領域3021の電位が現像時の第1電位まで低下され、且つ外側領域201の電位が第1電位以上の所定電位まで低下されるので、外側領域201の電位を、この外側領域201に不要なトナー現像が発生しないような第1電位以上の所定電位とすることができ、従って、予備帯電部材やイレーサ等を備えることなく、既存の露光装置による露光動作を利用する簡易な構成で、感光体表面の外側領域201における表面電位の低下による不要なトナー現像の発生、或いは転写ローラ91がトナーにより汚染されるのを防止することが可能となる。なお、このように露光によって感光体ドラム3の表面電位を制御する構成とされるので、レーザーパワー(種類数や出力レベル)、切替タイミング、或いは露光範囲等の変更、設定を容易に行うことができる。
また、転写バイアス印加部92(転写バイアス印加手段)によって、感光体ドラム3及び転写ローラ91間に通紙される用紙Pのサイズ毎に転写ローラ91に対して異なる転写バイアスが印加される。また、出力情報記憶部722(出力情報記憶手段)によって、転写バイアスと転写後の外側領域201及び背景領域3021の各領域における表面電位との関係から得られるレーザービームの出力に関するレーザー出力情報が記憶される。そして、レーザーパワー制御部72によるレーザーパワー出力部22の制御によって、出力情報記憶部722に記憶されたレーザー出力情報に基づき、領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームが出力される。
このように、領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームの出力が、転写バイアスと転写後の外側領域201及び背景領域3021における表面電位との関係から得られるレーザービームの出力に関するレーザー出力情報に基づいて行われるので、領域毎の各レーザーパワーの値を都度算出することなく且つ精度良く決定することができる。
また、帯電部4による感光体ドラム3表面の帯電によって、上記(1)式に示すように第2電位が第1電位より少なくとも300V高い電位まで上昇される。これにより、第2電位と第1電位との電位差が大きくなる、すなわち第2電位から第1電位へ電位を低下するときの所謂落差が大きくなるので、上記領域毎に異なるレーザーパワーでの露光による内側領域202(用紙内側)と外側領域201(用紙外側)との電位差に起因する現像不具合等の解消が容易に行えるようになる(各領域の表面電位を均一化し易くなる)。
また、転写出力制御部74(転写バイアス制御手段)によって、転写バイアス印加部92による転写バイアス印加動作の制御として、転写ローラ91に与える転写用電流(転写電流)の値を制御する電流値制御が行われる、すなわち、転写が電流値制御によって行われるので、転写履歴の大きさを予測し易くなる。
また、帯電部4によって定電圧制御による感光体表面の帯電が行われる、すなわち、帯電が定電圧制御によって行われるので、より正確に所要の表面電位(帯電電位)に帯電させることができる。なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種構成の追加、変更を伴うことが可能である。例えば、次のような変形態様を取ることができる。
(A)上記実施形態では、図4に示すように外側領域201の表面電位を(レーザーパワーLp1での)露光によって内側領域202(背景領域)と同じ表面電位V0まで低下させているが、これに限らず、外側領域201の表面電位は、現像時にトナーが感光体に現像されない(印刷動作において不具合が生じない)表面電位であれば良く、通常現像時の表面電位V0(現像開始電位)より大きくて且つ所謂上カブリ(表面電位が高すぎて通常の現像状態ではない状況で感光体にトナーが付着する事象)が発生する表面電位より小さければ良い。これにより、一次帯電時の電位のムラや用紙の有無による転写の影響(転写履歴、用紙内側と外側とでの表面電位差)は、表面電位制御用レーザーパワーにて感光体帯電領域(一次帯電領域)を露光し、表面電位V0に設定する過程において結果的に均一化される。
(B)プリンタ1は、図1に示すようなモノクロ印刷を行う構成に限らず、カラー印刷を行う構成(カラープリンタ)であってもよい。
本発明に係る画像形成装置(プリンタ)の内部構成を概略的に示す断面図である。 図1に示すプリンタの電気的な構成の一例を示すブロック図である。 上記プリンタの感光体ドラム周辺の構成を示す図である。 本実施形態に係る感光体ドラム表面の帯電及び露光による表面電位の状態について説明する模式図である。 本実施形態に係るレーザーパワー出力部から出力されるレーザービームの複数種類のレーザーパワー(Lp1〜Lp3)の一例を立体的に示すグラフ図である。 本実施形態に係る感光体ドラム表面の露光動作に関するフローチャートである。 用紙内側の一次帯電電位と用紙外側の一次帯電電位との差ΔVf(V)と、通紙される用紙幅、電気抵抗値及び転写電流との関係を示すグラフ図である。 一次帯電時の感光体ドラムの表面電位(Vf)と露光エネルギーと関係を示すグラフ図である。 従来における感光体に与える転写の影響(転写により感光体の表面電位に差が生じる問題)について説明する模式図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
2 画像形成部
21 帯電バイアス印加部
22 レーザーパワー出力部(露光レーザー出力手段)
23 現像バイアス印加部
3 感光体ドラム(感光体)
4 帯電部(帯電手段)
41 帯電ローラ
5 露光部
6 現像部
62 現像ユニット
621 現像ローラ
7 クリーニング部
701 クリーニングブレード
9 転写部
91 転写ローラ(転写部材)
92 転写バイアス印加部(転写バイアス印加手段)
40 画像データ記憶部(潜像区分情報取得手段)
70 主制御部
71 帯電出力制御部
72 レーザーパワー制御部(レーザーパワー制御手段)
721 用紙幅認識部(用紙区分情報取得手段)
722 出力情報記憶部(出力情報記憶手段)
73 現像出力制御部
74 転写出力制御部(転写バイアス制御手段)
201 外側領域(非用紙存在領域)
202 内側領域(用紙存在領域)
3021 背景領域(非潜像形成領域)
3022 現像領域(潜像形成領域)
203 電位差

Claims (5)

  1. 感光体上に現像されたトナー像を、該感光体及び転写部材間に通紙される用紙に対して転写する画像形成装置において、
    前記感光体の表面を所定の電位に帯電する帯電手段と、
    複数種類のレーザーパワーを有する前記感光体を露光するためのレーザービームを出力可能に構成された露光レーザー出力手段と、
    前記露光レーザー出力手段における前記レーザーパワーを制御するレーザーパワー制御手段と、
    前記感光体表面の帯電領域における用紙が存在する用紙存在領域と該用紙が存在しない非用紙存在領域とを区分する用紙区分情報を取得する用紙区分情報取得手段と、
    前記用紙存在領域における前記現像用の静電潜像を形成する潜像形成領域と該静電潜像を形成しない非潜像形成領域とを区分する潜像区分情報を取得する潜像区分情報取得手段とを備え、
    前記帯電手段は、前記感光体の表面電位を前記現像時の第1電位より高い第2電位に上昇させるべく電位上昇帯電を行い、
    前記レーザーパワー制御手段は、
    前記用紙区分情報取得手段により取得された用紙区分情報と前記潜像区分情報取得手段により取得された潜像区分情報とに基づいて、前記露光レーザー出力手段に、前記非用紙存在領域、非潜像形成領域及び潜像形成領域それぞれの領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームを出力させて感光体表面における前記電位上昇帯電部を露光し、該電位上昇帯電部における前記潜像形成領域の電位を前記第1電位より低い所定の静電潜像形成用電位まで低下させるとともに、該電位上昇帯電部における前記非潜像形成領域の電位を前記第1電位まで低下させ、該電位上昇帯電部における前記非用紙存在領域の電位を前記第1電位以上の所定電位まで低下させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体及び転写部材間に通紙される用紙のサイズ毎に前記転写部材に対して異なる転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段と、
    前記転写バイアスと転写後の前記非用紙存在領域及び非潜像形成領域各領域における表面電位との関係から得られる前記レーザービームの出力に関するレーザー出力情報を記憶する出力情報記憶手段とをさらに備え、
    前記レーザーパワー制御手段は、前記出力情報記憶手段に記憶されたレーザー出力情報に基づいて、前記露光レーザー出力手段に、前記領域毎に異なるレーザーパワーを有するレーザービームを出力させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電手段は、前記第1電位に対して前記第2電位を下記(1)式に示す条件を満たす電位まで上昇させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
    |第2電位−第1電位|>300(V)・・・(1)
    但し、記号| |は、絶対値を示す。
  4. 前記転写バイアス印加手段による転写バイアス印加動作を制御する転写バイアス制御手段をさらに備え、
    前記転写バイアス制御手段は、前記転写バイアス印加手段による転写バイアス印加動作の制御として、前記転写部材に与える転写用電流の値を制御する電流値制御を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電手段は、定電圧制御によって感光体表面の帯電を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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